JPS5811029Y2 - プリント板取付け用電球ソケット - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はウェッジベース電球のような小形の電球を、プ
リント板に取付けるためのソケットに関するものである
。

一般にこの種のソケットは、プリント板を挾持するため
胴部に突起とフランジ部とを形成し、胴部内に電球の保
持を兼ねると共に電球のリード線が電気的に接触する接
触端子が設けられ、この接触端子の一部がフランジ部の
プリント板に面する側に突出形威しである。

このように、胴部内に接触端子が設けられているため、
構成が複雑になるばかりでなく、接触端子を取付けるた
めに胴部の長さを必要以上に長くし、しかもこれを後方
に突出させて形成しなければならない。

従って、プリント板から後方に突出する長さが大きくな
り、装置の小形化のために使用されるプリント板等も狭
い場所での使用が極めて困難となる等の欠点を有するも
のである。

本考案はこのような欠点を除去するためになされたもの
であって、その目的は接触端子を不要とし構成が簡単に
なると共にソケット胴部の長さを短くし後方への突出を
少なくしたプリント板取付は用電球ソケットを提供しよ
うとするものである。

この目的を達成するためになされた本考案は、胴部に設
けた突起部とフランジ部とでプリント板を挾み付けるよ
うに取付ける構造の電球ソケットにおいて、フランジ部
を胴部の端部に形成し、該フランジ部に複数の小孔もし
くは周縁部に溝を設け、該小孔もしくは溝に電球のリー
ド線を挿通してプリント板に面する側に折返し、プリン
ト板に面する側に設けた突部を跨がせて更に折返した構
成にしたことを特徴とするプリント板取付は用電球ソケ
ットであって、ソケットに取付けられる電球のリード線
がプリント板に設けた導電層に接触して通電を図る構成
であり、接触端子が不要であるので構成が簡単となるば
かりでなく、胴部の長さも短くでき後方への突出長さを
少なくしたので狭い場所での使用が簡単になるのである
。

次に本考案を図示の実施例により更に詳しく説明すると
、まず第１〜４図に示す第１実施例において、１はソケ
ットを構成する筒状の胴部であり、該胴部の略々中央部
周面に相対向する位置に一対の突起２，３を形成すると
共に、胴部の一端を施蓋するようにフランジ部４を形成
する。

このフランジ部４を横切るように後端側に溝部５を形成
し、この溝を避けて底部、即ちフランジ部に複数の孔６
゜７．８，９，１０．１１を設け、これらの孔の内孔６
，８．１０と孔７，９．１１とがそれぞれ対称をなす位
置に形成される。

そして、フランジ部の背面に孔６，８と孔７，９とを夫
々つなぐ蟻溝１２，１３を形成し、孔１０．１１にも短
い蟻溝１４，１５をつなげて形成し、これら蟻溝によっ
て後述する電球のリード線が背面側に突出しないように
なっている。

又、フランジ部４の前面側、即ちプリント板に面する側
はすり鉢状にテーパ１６が形成され、孔８，１０と孔９
，１１との間に夫々かまぼこ状の突部１７，１８が中心
部から外側に向けて一体に形成されている。

このように形成された電球ソケットに電球１９を取付け
る場合には、胴部１の開口側から電球を挿入し、そのリ
ード線２０．２１を夫々孔６，７に挿通して背面側に突
出させ、夫々蟻溝１２，１３に沿ってフランジ部の外周
方向に折り曲げ、更に孔８，９に挿通して前面側に取り
出し、突部１７，１８を跨いで再び孔１０．１１に挿通
して背面側に突出させ、その端部を蟻溝１４，１５内に
折り曲げて位置させる。

従って、リード線２０．２１は背面側において、溝内に
嵌り込んで突出しないようにし、前面側においては突部
１７，１８を跨いだ部分がフランジ部４から突出するこ
とになる。

第５〜７図に示した第２実施例においては、胴部とフラ
ンジ部の形成状態は第１実施例のものと全く同一であり
、同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。

さて、この第２実施例は特にフランジ部４の構成を設計
変更したものであり、孔６．７に夫々つなげた蟻構１２
ａ、１３ ａをやや幅広にすると共に周縁部にまで延
長し、フランジの周縁部に更に蟻溝２２．２３を形成し
、これら溝に隣接して突部１７ ａ 、１８ ａを夫々
円周方向に沿って設けである。

そしてこれら突部の夫々内側に背面側に通ずると共に蟻
構１２ ａ 、１３ ｂに開口する孔８ａ。

９ａとを設けてあり、電球１９のリード線２０．２１は
孔６，７に挿通後蟻溝１２ ａ 、１３ ａ内に折り込
み、周縁部の蟻溝２２．２３に沿って前面側に回し、夫
々突部１７ ａ 、１８ ａを跨がせて孔８ａ 、９
ａに挿通し背面側に突出させると共に蟻溝１２ ａ 、
１３ ａ内にその端部を折り畳んで１定するものであり
、前記突部１７ａ、１８ａを跨いだリード線２０．２１
が前面側においてフランジ部４から突出することになる
。

尚、実施例においてフランジ部の上面側に突出させたリ
ード線を再び背面側に突出させる為、該ノード線を挿通
する孔が設けられているが、フランジ部の周縁部から切
欠した溝であっても何等差しつかえない。

このように構成された本考案の電球ソケットは、プリン
ト板２４に設けたソケット取付孔にソケットの胴部１を
差込み、右もしくは左に回転させると突起２，３とフラ
ンジ部４とでプリント板４を挟持するように取付けられ
る。

この場合プリント板２４の背面側には接点面が形成され
ており、この接点面とフランジ部４から突出したリード
線２０゜２１とが接触して電気的に短絡し、電球に通電
されるのである。

この電球取付けに際し、背面側に設けた溝部５に治具も
しくはコインを挿着し、ねじ込み作業を行うのでその取
付作業が容易になると共に、フランジ部４が全体的にす
り鉢状に形成されており、胴部１との連結部分が肉薄に
なっているため適度の弾性を有しており、リード線２０
．２１とプリント板に設けた接点面とを常に弾性状態に
接触させ、外部からの振動が伝達されても点滅現象を起
すことがない。

以上説明したように本考案に係るプリント板取付は用電
球ソケットは、電球が取付けられる胴部の端部にフラン
ジ部を形成したものであるから、プリント板に取付けた
際に、後方への飛び出し部分も少なく、プリント板取付
は位置の背面側スペースを少なくできるものである。

又ソケットのフランジ部に複数の孔及び蟻溝等を設け、
電球のリード線を孔及び溝内に沿って配設固定し、電球
の取付けが安定すると共に前面側にリード線の一部を露
出させ、しかも突部を跨がせて突出させ、この突出部が
接触端子の役目を果すので、従来のようにわぎわさ゛別
体の接記端子を設ける必要がなく、構成が簡単になると
云う種々の優れた効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る電球ソケットの第１実施例を示す
正面図、第２図は同背面図、第３図は第１図のｌｌｌ−
■Ｉ■線断面図、第４図は同電球ソケットの側面図、第
５図は第２実施例を示す正面図、第６図は同背面図、第
７図は第５図のＶｌｌ−ＶＩＩ線断面図である。 １・・・・・・胴部、２，３・・・・・・突起、４・・
・・・・フランジ部、５・・・・・・溝部、６，７，８
，９，１０，１１．８ ａ 、９ ａ・・・・・・孔、
１２゜１３．１２ ａ 、１３ ａ 、１４，１５，２
２．２３・・・・・・蟻溝、１６・・・・・・テーパ面
、１７，１８，１７ ａ 、１８ ａ・・・・・・突部
、１９・・・・・・電球、２０゜２１・・・・・・リー
ド線、２４・・・・・・プリント板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内部の上面開孔部に電球を保持した胴部の外周下端側に
   フランジ部を設け、この胴部外周における前記フランジ
   部の上方に突起部を設け、前記フランジ部と突起部とで
   プリント板を挾み付けるように取付けると共に取付けた
   際に前記フランジ部の上面側に配した前記電球のリード
   線と、前記プリント板の背面側に形成した接点面とが電
   気的に接触をなすようにした構造の電球ソケットにおい
   て、前記フランジ部に、リード線を上方あるいは下方に
   挿通させる為の複数の小孔もしくは周縁部に溝を設け、
   かつ上記フランジ部の上面は、胴部との連結部分に向っ
   て傾斜したすり林状のテーパにすると共にリード線を上
   方に挿通させる為の小孔もしくは溝と下方に挿通させる
   為の小孔もしくは溝との間には突部を設け、該小孔もし
   くは溝に前記ソケットの背面側に導出させた電球のリー
   ド線を挿通してプリント板に面にする上面側に折返し、
   前記突部を跨がせて更に未挿入の小孔もしくは溝に挿通
   して背面側に折返し、その先端を折曲させた構成にした
   ことを特徴とするプリント板取付は用電球ソケット。