JPS5810919Y2 - 面状電気あんか - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、布団やマツトレスに取付け、就眠時に身体
を加温する寝具用の面状電気あんかに関するものである
。

就眠時に身体を加温する暖房具として、例えば炬燵や電
気毛布が使用されている。

前者の炬燵は、敷布団上に置いて使用するので使用時に
移動することがあり、効果的な暖房が得られないと共に
、足先などの一部しか加温することができないという不
便がある。

後者の電気毛布は、近年普及が目覚ましいものであるが
、熱源にニクロム線を使用しているので高価であると共
に、永く使用していると毛布の周辺が弱くなり、使用時
固体であるニクロム線の抵抗を感じ、使用感が不快にな
る欠点がある。

また、ニクロム線を用いているので、しわになると、折
れ曲りを生じた部分が特に高温になり、均一な温度が得
られないと共に、折れ曲り部分を修正することは困難で
あり、このため布団を収納するときは、必ず布団から取
外さなければならないという不便がある。

この考案は、上記のような点に鑑みて威されたものであ
り、使用時における不快感の発生がなく、均一な温度が
得られると共に、布団に取付けたままで収納できる面状
電気あんかを提供することが目的で゛ある。

以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて説明する
。

図示のように、シート１は、敷布団２の表面下半部を覆
う程度の大きさの正方形や長方形に形成され、裏面の周
縁部と敷布団２とに固定した、取付手段を構成する一対
の係止具３，４によって、取外しと敷布団２の長手方向
に位置変更が自在となるように取付けられる。

上記シート１は折畳みが自由な可撓性のある材料を用い
て形成され、敷布団２と重なる裏面側に面状発熱体５が
固定されている。

この面状発熱体５は、第２図のように、外層６内にカー
ボン発熱体７とその両端に電極８を埋設し、電極８への
通電によって発熱体５の全面が昇温する構造になってい
る。

上記面状発熱体５はシート１に対して身体を加温したい
部分にのみ取付けられている。

第１図に破線で示す例は、下半身の全長を加温するため
の場合であり、シート１の中央部前後方向に沿って長方
形の発熱体５を取付けたものである。

また、第１図に一点鎖線で示す例は、足先部分のみを加
温する場合であり、足先の加温に必要な大きさの面状発
熱体５をシート１の下縁寄りの位置に取付けたものであ
る。

なお、前記シート１の敷布団２に対する取付けは、係止
具３を敷布団２の上面に設けてもよいが、第１図に示す
ように、シート１を両側が敷布団２の下面側に巻込むよ
うな長さに形成し、敷布団２とシート１の側縁とに一対
の係止具３と４を取付けるようにすると、シート１を取
付けない場合、敷布団の表面に異物感がなく好ましい。

上記係止具３と４には、面ファスナーやスライドファス
ナー、ホック等を用いることができ、図示のように、面
ファスナーを採用した場合、敷布団の裏面に長い係止具
３を前後方向に沿って固定し、シート１を敷布団２の前
後方向任意の位置に取付けることができるようになる。

敷布団２の幅変化に対応できるよう、シート１の周縁に
弾性舌片を縫着し、この舌片に係止具を取付けるように
してもよく、また、シートの全周に係止具４を取付け、
シート１の取付けが前後左右の何れにも選択できるよう
にし、面状発熱体５を、横向き又は前後向きに使いわけ
るようにしてもよい また、シート１の取付けは、敷布団ばかりでなく、マツ
トレスやこれらにかぶせたシーツなどであってもよい。

この考案の面状電気あんかは上記のような構成であり、
就眠時に敷布団２の表面所要位置に係止具３，４でシー
ト１を取付け、面状発熱体５を電源と接続すれば、この
発熱体５が昇温し、下半身や足先部分を加温することに
なる。

また、あんかを使用しないときは敷布団から取外してお
けばよく、通常の敷布団収納時は、布団に取付けたまま
布団と共に折畳んで収納すればよい。

以上のように、この考案によると、布団に取付けるシー
トに面状発熱体を固定したので、極めて簡単な構造で寝
具用の暖房を得ることができ、柔軟性のある面状発熱体
の使用により、長期の使用にも異物感の発生がなく、使
用感が快適であると共に、全体に均一な温度を得ること
ができる。

また、シートは布団に対して取付位置を変更できるので
、使用する人の身長や加温したい部分などに合わせて面
状発熱体の位置をセットでき、効果的な暖房を行なうこ
とができる。

さらに、シートに対して面状発熱体は身体と対応する位
置に部分的に設けられているので、必要な部分だけの昇
温になり、電力消費の無駄がなく、経済的であると共に
充分な可撓性を有するので、布団に取付けたままの状態
で、布団と共に折畳んで収納することができるという便
利な効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係るあんかの使用状態を示す斜視図
、第２図は同上のあんかを示す一部切欠斜視図、第３図
は取付状態の拡大断面図である。 １・・・・・・シート、２・・・・・・敷布団、３，４
・・・・・・係止具、５・・・・・・面状発熱体。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）布団類に取付けるシートに面状発熱体を固定し、
   前記シートが布団類に対して取付位置が変更可能な取付
   手段を備えていることを特徴とする面状電気あんか。
2. （２）シートは布団類の下半部を覆う大きさに形成され
   、面状発熱体はこのシートの身体と対応する位置に固定
   されていることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第
   １項に記載の面状電気あんか。