JPS5810918Y2 - 面状電気あんか - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、布団やマツトレスに取付け、就眠時に身体
を加温する寝具用の面状電気あんかに関するものである
。

就眠時に身体を加温する暖房具として、例えば炬燵や電
気毛布が使用されている。

前者の炬燵は、敷布団上に置いて使用するので使用時に
移動することがあり、効果的な暖房が得られないと共に
足先などの一部しか加温することができないという不便
がある。

後者の電気毛布は、近年普及が目覚ましいものであるが
、熱源にニクロム線を使用しているので高価であると共
に、永す使用していると毛布の周辺が弱くなり、使用時
固体であるニクロム線の抵抗を感じ、使用感が不快にな
る欠点がある。

また、ニクロム線を用いているので、しわになると、折
れ曲りを生じた部分が特に高温になり、均一な温度から
得られないと共に、折れ曲り部分を修正することは困難
であり、このため布団を収納するときは、必ず布団から
取外さなければならないという不便がある。

この考案は、上記のような点に鑑みて威されたものであ
り、使用時における不快感の発生がなく、均一な温度が
得られると共に、布団に取付けたままで収納できる面状
電気あんかを提供することが目的で゛ある。

以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて説明する
。

図示のように、シート１は敷布団２の表面下部を覆う程
度の大きさの正方形に形成され、周縁部と敷布団２とに
固定した、取付手段を構成する一対の係止具３，４によ
って、前後及び左右横方向の配置が自由となるように取
付けられる。

上記シート１は折畳みが自由な可撓性のある材料を用い
て形成され、敷布団２と重なる裏面側に面状発熱体５が
固定されている。

この面状発熱体５は第２図のように、外層６内にカーボ
ン発熱体７とその両端に電極８を埋設し、電極８への通
電によって発熱体５の全面が昇温する構造になっている
。

上記面状発熱体５は長方形に形成され、シート１の一辺
にその長手方向が平行するようにシートに固定されてい
る。

前記シート１を敷布団２に取付ける係止具３と４は、面
状発熱体５の長手方向が前後又は左右横方向の何れにで
も向けて取付けることができるようになっている。

この取付方向の変更により、面状発熱体５を第１図のよ
うに下半身全体の加温として使用したり、足先だけの加
温として使用できる。

前記係止具３と４の取付は構造は、係止具３を直接シー
ト１の周囲に取付けてもよいが、第１図及び第２図に示
す第１実施例の場合、シート１の各辺における両端部に
舌片９を縫着し、この舌片９に係止具３を取付けると共
に、敷布団２の裏面両側に、各辺の舌片と等しい間隔を
もって係止具４を取付けたものである。

また、第３図に示す第２実施例は、シー１−１の四隅に
舌片９ａを放射状の配置で突設し、各舌片９ａの先端に
係止具３を取付けると共に敷布団に隣接する係止具３と
等しい間隔で相手の掛止具を取付けるものである。

なお、敷布団２に設ける係止具４が上面に位置するよう
に設けてもよいが、シート１を両側が敷布団２の下面側
を差込むような長さに形成したり、第１図及び第４図の
ように、舌片９を長くして敷布団２の裏面に達するよう
にし、係止具４が敷布団２の裏面に位置するようにする
と、シート１を取付けない場合、敷布団の表面に異物感
がなく好ましい。

上記係止具３と４には、面ファスナーやスライドファス
ナー、ホック等を用いることができ、図示のように面フ
ァスナーを採用した場合、シート１を敷布団２の前後方
向に位置変更ができるように取付けることもできる。

また、シート１の取付けは、敷布団ばかりでなく、マツ
トレスやこれらにかぶせたシーツなどであってもよい。

この考案の面状電気あんかは上記のような構成であり、
就眠時に敷布団２の表面所要位置に係止具３，４でシー
ト１を取付け、前後方向又は左右横方向に向けた面状発
熱体５を電源と接続すれば、この発熱体５が昇温し、下
半身や足先部分を加温することになる。

また、あんかを個用しないときは敷布団から取外してお
けばよく、通常の敷布団収納時は、布団に取付けたまま
布団と共に折畳んで収納すればよい。

以上のように、この考案によると、布団に取付ける正方
形シートに面状発熱体を固定したので、極めて簡単な構
造で寝具用の暖房を得ることができ、柔軟性のある面状
発熱体の使用により、長期の使用にも異物感の発生がな
く、使用感が快適であると共に、全体に均一な温度を得
ることができる。

また、シートは布団に対して前後や左右の取付方向を選
択できるので、使用する人の好みや加温したい部分など
に合わせて面状発熱体の配置を前後や横方向にセットで
き、効果的な暖房を行なうことができる。

さらに、シートに対して面状発熱体は長方形に形成され
ているので、必要な部分だけの昇温になり、電力梢費の
無駄がなく、経済的であると共に、充分な可撓性を有す
るので、布団に取付けたままの状態で、布団と共に折畳
んで収納することができるという便利な効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係るあんかの第１の例を示す使用状
態の斜視図、第２図は同上のあんかを示す斜視図、第３
図は同第２の例を示す平面図、第４図は使用状態の縦断
面図である。 １・・・・・・シート、２・・・・・・敷布団、３，４
・・・・・・係止具、５・・・・・・面状発熱体。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）布団類に取付けるシートを正方形に形成し、前記
   シートに面状発熱体を固定し、このシートが布団類に対
   して前後左右の方向が選択可能な取付手段を備えている
   ことを特徴とする面状電気あんか。
2. （２）面状発熱体は、長方形に形成され、シート周縁の
   適宜の辺にその長手方向が平行するようにシートに固定
   されていることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第
   １項に記載の面状電気あんか。