JPH1199417A - 平板物取り出し方法および平板物取り出し装置 - Google Patents

平板物取り出し方法および平板物取り出し装置

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JPH1199417A
JPH1199417A JP26344797A JP26344797A JPH1199417A JP H1199417 A JPH1199417 A JP H1199417A JP 26344797 A JP26344797 A JP 26344797A JP 26344797 A JP26344797 A JP 26344797A JP H1199417 A JPH1199417 A JP H1199417A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基台(下治具)や取り出す平板物(PGA)
に干渉することなく,かつ取り出しミスが発生すること
なく確実に平板物の取り出しができる平板物取り出し方
法を,その実施装置とともに提供すること。 【解決手段】 PGA50のピン立てを行う下治具40
に,ピン受け穴41とは別に貫通穴42を設け,下治具
40の下方に突き出しロッド15を有する突き出し部1
0を設け,突き出しロッド15で貫通穴42を貫通して
PGA50を押し上げることによりPGA50を下治具
40から取り出すようにした。また,突き出しロッド1
5の上下動は,偏心カム12により行い,突き出しロッ
ド15がPGA50に接触する瞬間の速度を遅してPG
A50のダメージを防止した。また,下治具40の上方
に押さえ部20を設け,押さえ板22のゴムパッド24
でPGA50を上方から押さえながら,PGA50の押
し上げを行うようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,基台上に載置され
ている平板物を取り出す平板物取り出し方法およびその
方法を実施する装置に関する。さらに詳細には,ピンを
有する平板物(ピングリッドアレイ等)のピンが基台の
ピン受け穴に挿入されている状態からこの平板物を取り
出す方法およびその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ピンを有する平板物を基台から取り出す
操作の例として,ピングリッドアレイ(以下,「PG
A」という)のピン立て工程の最終段階が挙げられる。
このピン立て工程では,多数のピン受け穴が設けられた
下治具(基台)にピンを立てておき,これに上方からピ
ン立て前のPGAを装着してPGAにピンを立て,そし
てPGAをピンごと下治具から取り出す。従来はこの取
り出しを図7に示すようにして行っていた。すなわち,
下治具61の上方にツメ付チャック62,62を用意し
ておき(図7の(a)),PGA50と下治具61との
間に両側からツメ付チャック62,62を挿入して(図
7の(b)),そしてツメ付チャック62でPGA50
を上方に引き上げるのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,前記し
た従来のやり方には,次のような問題点があった。すな
わち,ツメ付チャック62,62が挿入されるのは,P
GA50と下治具61との間の隙間である。しかしこの
隙間は,図7ではかなり誇張して描いているが,実際に
はピン51の鍔の厚さ(図5にtの記号で示す)に等し
く,わずかに約0.2mmしかない。このため,ツメ付
チャック62,62がPGA50または下治具61に干
渉して傷つけることがあった。また,ツメ付チャック6
2,62がこの隙間にうまく入らず,取り出しミスとな
る場合があった。あるいは,片方のツメ付チャック62
がこの隙間に入る場合があり,この場合にそのまま持ち
上げるとPGA50が傾くので,せっかく立てたピン5
1が曲がったり傷ついたりすることとなる。
【0004】本発明は,前記した従来の技術が有する問
題点の解決を目的としてなされたものである。すなわち
その課題とするところは,基台(下治具)や取り出す平
板物(PGA)に干渉することがなく,かつ取り出しミ
スが発生することなく確実に平板物の取り出しができる
平板物取り出し方法を,その実施装置とともに提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題の解決のために
なされた請求項1の発明は,ピンを有し,そのピンが基
台に設けられたピン受け穴に挿入された状態で前記基台
上に載置されている平板物を,前記基台から取り出す平
板物取り出し方法であって,前記基台には前記ピン受け
穴とは別に貫通穴が設けられており,前記貫通穴の下方
から,可塑性の突き出し部材で,前記貫通穴を通して前
記平板物を押し上げることを特徴として特定される。
【0006】この平板物取り出し方法では,突き出し部
材が下方から基台の貫通穴を通して,平板物を押し上げ
ることにより,平板物のピンが基台のピン受け穴から引
き抜かれ,平板物が基台から取り出される。このように
突き出し部材が下方から平板物を押し上げるので,取り
出しミスが発生することはなく確実に平板物が基台から
取り出される。このため,取り出し時に平板物が傾いて
ピンが曲がったり傷ついたりすることがない。また,突
き出し部材は,基台の貫通穴を通して平板物に接触する
ので,基台そのものには接触せずこれを傷つけることは
ない。また,突き出し部材が可塑性の材料で形成されて
いるので,平板物に接触してもこれを傷つけることがな
い。ここで可塑性とは,例えばプラスチック類やゴム類
がそうであるように,ある程度の柔軟性があって接触す
る相手を傷つけない性質をいう。なお,基台の貫通穴
は,平板物が存在する範囲内の位置に設けられているこ
とはいうまでもない。
【0007】また,請求項2の発明は,請求項1に記載
する平板物取り出し方法であって,前記突き出し部材に
よる前記平板物の押し上げ動作を偏心カムにより行い,
前記突き出し部材が前記平板物に当接する瞬間の前記突
き出し部材の速度が,その後の前記突き出し部材の速度
より遅いことを特徴として特定される。
【0008】この平板物取り出し方法では,突き出し部
材による平板物の押し上げ動作が偏心カムを用いて行わ
れ,そのときの突き出し部材の速度が,平板物に当接す
る瞬間には当接後よりも遅くなるようにされている。こ
れにより,突き出し材が速い速度で平板物に当接して平
板物に衝撃が加えられたり,あるいは上方に飛び出した
りすることが防止されている。なお,この場合において
突き出し部材の速度は,平板物に当接する瞬間のほか,
平板物のピンがピン受け穴から脱出する瞬間にも遅くさ
れることが望ましい。この瞬間の速度が速いと,平板物
が突き出し部材上で飛び跳ねるおそれがあるからであ
る。
【0009】また,請求項3の発明は,請求項1または
請求項2に記載する平板物取り出し方法であって,前記
突き出し部材による前記平板物の押し上げ動作を,可塑
性の押さえ部材で上方から前記平板物を押さえながら行
うことを特徴として特定される。
【0010】この平板物取り出し方法では,突き出し部
材により平板物が押し上げられるとき,平板物は押さえ
部材で上方から押さえられている。このため,平板物は
水平を維持したまま押し上げられる。また,押し上げ動
作による平板物の飛び出し,飛び跳ねがより確実に防止
されている。ここで,押さえ部材が上下方向に伸縮性を
有すると,平板物の上面の高さに個体差があっても確実
に押さえることができるので有利である。
【0011】さらに,請求項4の発明は,ピン受け穴と
貫通穴とを有し,ピンを有する平板物を,前記ピン受け
穴に前記ピンが挿入された状態で載置する基台と,前記
貫通穴の下方に位置するとともに上方へ向けて移動可能
な可塑性の突き出し部材と,前記突き出し部材を上方に
移動させ前記貫通穴を通して前記平板物を押し上げさせ
る押し上げ駆動手段とを備える平板物取り出し装置であ
ることを特徴として特定される。
【0012】この平板物取り出し装置では,取り出す前
の平板物は基台上に載置されており,この状態では平板
物のピンは基台のピン受け穴に挿入されている。この状
態から,押し上げ駆動手段により突き出し部材を上方に
移動させると,突き出し部材は基台の貫通穴を通って平
板物に接触し,これを押し上げる。これによりピンがピ
ン受け穴から抜け出て平板物が基台から取り出される。
このように突き出し部材が下方から平板物を押し上げる
ので,取り出しミスが発生することはなく確実に平板物
が基台から取り出される。このため,取り出し時に平板
物が傾いてピンが曲がったり傷ついたりすることがな
い。また,突き出し部材は,基台の貫通穴を通して平板
物に接触するので,基台そのものには接触せずこれを傷
つけることはない。また,突き出し部材が可塑性の材料
で形成されているので,平板物に接触してもこれを傷つ
けることがない。なお,基台の貫通穴は,平板物が存在
する範囲内の位置に設けられていることはいうまでもな
い。また,可塑性の突き出し部材は,容易に交換できる
消耗部品としておくのがよい。平板物との接触により摩
耗が進行するからである。
【0013】また,請求項5の発明は,請求項4に記載
する平板物取り出し装置であって,前記押し上げ駆動手
段に偏心カムが含まれ,前記偏心カムは,前記突き出し
部材が前記平板物に当接する瞬間の前記突き出し部材の
速度を,その後の前記突き出し部材の速度より遅くする
プロファイルを有するものであることを特徴として特定
される。
【0014】この平板物取り出し装置では,突き出し部
材による平板物の押し上げ動作が偏心カムを用いて行わ
れる。この押し上げ動作の際の突き出し部材の速度は,
偏心カムのプロファイルにより,平板物に当接する瞬間
には当接後よりも遅くなるようにされている。これによ
り,突き出し材が速い速度で平板物に当接して平板物に
衝撃が加えられたり,あるいは上方に飛び出したりする
ことが防止されている。なお,この場合において突き出
し部材の速度は,平板物に当接する瞬間のほか,平板物
のピンがピン受け穴から脱出する瞬間にも遅くされるこ
とが望ましい。この瞬間の速度が速いと,平板物が突き
出し部材上で飛び跳ねるおそれがあるからである。
【0015】また,請求項6の発明は,請求項4または
請求項5に記載する平板物取り出し装置であって,前記
突き出し部材により前記平板物が押し上げられる際に上
方から前記平板物を押さえる可塑性の押さえ部材を有す
ることを特徴として特定される。
【0016】この平板物取り出し装置では,突き出し部
材により平板物が押し上げられるとき,平板物は押さえ
部材で上方から押さえられている。このため,平板物は
水平を維持したまま押し上げられる。また,押し上げ動
作による平板物の飛び出し,飛び跳ねがより確実に防止
されている。ここで,押さえ部材が上下方向に伸縮性を
有すると,平板物の上面の高さに個体差があっても確実
に押さえることができるので有利である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下,本発明を具体化した実施の
形態について,図面を参照しつつ詳細に説明する。本実
施の形態は,ピン立て後のPGA(平板物)を下治具
(基台)から取り出すPGA取り出し方法を実施する装
置である。本実施の形態に係るPGA取り出し装置は,
概略,図1に示すように,下治具40の下方に設けられ
た突き出し部10と,下治具40の上方に設けられた押
さえ部20とを有して構成されている。
【0018】まず下治具40について説明する。下治具
40は,PGA50を載置する基台であり,図2に示す
ように,PGA50のピン51を受けるピン受け穴41
と,PGA50を取り出すときのための貫通穴42とが
設けられている。ピン受け穴41と貫通穴42とは別々
のものである。なお,図1および図2では,一つの下治
具40に3個のPGA50が載置できるように描かれて
いるが,もっと多くてもよい。また,ピン51およびピ
ン受け穴41の実際の個数は,図2に描かれているもの
よりかなり多い。この下治具40は本来,ピン立て前の
PGA50にピン51を立てる工程を行うためのもので
ある。このため,下治具40はピン立て工程を行う場所
とPGA取り出し装置により取り出しを行う場所との間
で水平移動ができるようになっている。なお,下治具4
0の代わりにPGA取り出し装置自体が水平移動するよ
うにしてもよい。
【0019】次に突き出し部10について説明する。突
き出し部10は,突き出しテーブル11と,突き出しテ
ーブル11の下方に位置しこれを上下動させる偏心カム
12と,偏心カム12を回転駆動させるエアアクチュエ
ータ13と,突き出しテーブル11を上下移動可能に保
持しかつ水平を維持させるリニアシリンダ14,14と
を有している。そして突き出しテーブル11の上面に
は,下治具40の貫通穴42に対応する各位置に,突き
出しロッド15が設けられている。
【0020】突き出しロッド15は,突き出しテーブル
11が上方に移動したときに貫通穴42を通って下治具
40の上方に突出することによりPGA50を下治具4
0から取り外すためのものである。この突き出しロッド
15は,その先端でPGA50に直接接触するものであ
るから,PGA50を傷つけないように合成樹脂等の可
塑性の素材で形成されている。また,PGA50との接
触により摩耗したりへたったりするので,容易に交換で
きる消耗部品とされている。
【0021】偏心カム12は,図3に示すように突き出
しテーブル11の下方に位置し,略円形の外形を有する
とともに回転軸12aが中心から外れた位置に設けられ
ている。回転軸12aはエアアクチュエータ13からの
回転駆動を受ける軸である。偏心カム12がエアアクチ
ュエータ13に駆動され回転することにより,突き出し
テーブル11を上下動させるように構成されている。偏
心カム12のプロファイル(外形)は次の3点を満たす
ように定められている。すなわち,第1点は,突き出し
ロッド15がPGA50に接触する瞬間が,偏心カム1
2における下死点付近の位置(図3の(a))に対応
し,突き出しテーブル11の速度が比較的に遅いことで
ある。第2点は,PGA50のピン51が下治具40の
ピン受け穴41から脱出する瞬間が,偏心カム12にお
ける上死点付近の位置(図3の(c))に対応し,突き
出しテーブル11の速度が比較的に遅いことである。そ
して第3点は,前2点の中間位置(図3の(b))にお
いては突き出しテーブル11の速度が比較的に速いこと
である。なお,エアアクチュエータ13の発生トルク
は,突き出しテーブル11の上昇力が後述する押さえ部
20の押さえ力よりも強くなるようにされている。
【0022】続いて押さえ部20について説明する。押
さえ部20は,フレーム21と,各PGA50を上方か
ら押さえる押さえ板22とを有している。各押さえ板2
2は,シリンダ23を介して取り付けられており,フレ
ーム21に対して上下移動が可能である。この押さえ部
20は,突き出し部10によりPGA50を下治具40
から取り外すときに,押さえ板22でPGA50を押さ
えてPGA50の飛び跳ねを防止するものである。この
ため各押さえ板22の下面には,PGA50にダメージ
を与えないように,可塑性のゴムパッド24が取り付け
られている。ゴムパッド24は,突き出しロッド15と
同様に容易に交換できる消耗部品である。また,各押さ
え板22とフレーム21との間には,バネ25が設けら
れており,若干の伸縮が可能になっている。
【0023】次に,PGA取り出し装置の作用を説明す
る。PGA取り出し装置の作用はもちろん,下治具40
に載置されているPGA50を取り出すことである。た
だし前記のように,下治具40が本来はピン立て工程を
行うためのものであることから,まずピン立て工程の概
略を説明する。ピン立て工程では,図4の(a)に示す
ように下治具40の各ピン受け穴41にピン51(図5
参照)を立てておき(貫通穴42には立てない),そし
て図4の(b)に示すように上方からPGA50(ピン
立て前のもの)を取り付け,PGA50と各ピン51と
を接合する。これにより,ピン立て後のPGA50が下
治具40に載置された状態が得られ,このときPGA5
0の各ピン51が下治具40のピン受け穴41に挿入さ
れている。
【0024】そして,下治具40(もしくはPGA取り
出し装置)を水平に移動させ,下治具40がPGA取り
出し装置の突き出し部10と押さえ部20との間に位置
する状態とする。このとき突き出し部10の偏心カム1
2は,下死点の位置にしておく。この状態で取り出し作
業を行う。
【0025】PGA50を取り出すときにはまず,図6
に示すように,押さえ部20の押さえ板22でPGA5
0を上方から軽く押さえつける。このとき,PGA50
の上面に直接接するのは押さえ板22の下面に取り付け
られたゴムパッド24であるから,PGA50に傷が付
くことはない。また,下治具40上でピン立てされたP
GA50は,ピン51の付き具合に個体差があるため,
その上面の高さは一定ではないが,押さえ板22とフレ
ーム21との間のバネ25の伸縮により吸収されるの
で,各PGA50とも確実に押さえられる。
【0026】そしてこの状態で,突き出し部10のエア
アクチュエータ13を回転させると,図3に示したよう
に偏心カム12の作用により突き出しテーブル11が上
昇し,その上昇力は押さえ板22の押さえ力より強いの
で,PGA50は押し上げられる。すなわち,突き出し
ロッド15が下治具40の貫通穴42に侵入してPGA
50の下面に接触する(図3の(a))。このとき,偏
心カム12が前記したプロファイルを有しているので突
き出しロッド15の上昇速度は遅く,また突き出しロッ
ド15が可塑性の合成樹脂系の素材で形成されているの
で,PGA50に傷が付くことはない。
【0027】そして,突き出しロッド15がさらに上昇
してPGA50が押し上げられる(図3の(b))。こ
のとき,PGA50の各ピン51のピン受け穴41への
はまり具合は必ずしも均一でなく,抜けやすさにばらつ
きがあり,1つのPGA50に抜けやすいピン51と抜
けにくいピン51とが混じっていることもある。しかし
各PGA50が押さえ板22により上方から押さえつけ
られているので,PGA50が斜めになったり飛び跳ね
たりすることはなく,水平を保ったまま突き出しロッド
15により押し上げられる。PGA50が斜めになるこ
とがないので,ピン51が曲がったり傷付いたりするこ
とはない。
【0028】そして,ついにはPGA50のピン51が
完全に下治具40のピン受け穴41から脱出する(図3
の(c))。このときも前記のように突き出しロッド1
5の上昇速度は遅く,また各PGA50が押さえ板22
により上方から押さえつけられているので,脱出の瞬間
にもPGA50が飛び跳ねて傷の原因になるることがな
い。かくして各PGA50が下治具40から外れたら,
押さえ板22によるPGA50の押さえ付けを解除すれ
ば,手動または自動によりPGA50を回収することが
できる。なお,図3には押さえ板22等は描かれていな
いが,前記のようにこの一連の動作は,各PGA50が
押さえ板22により上方から軽く押さえ付けられた状態
で行われる。
【0029】この一連の動作を何度も繰り返すと,押さ
え板22のゴムパッド24や突き出しテーブル11の突
き出しロッド15には摩耗やへたりが生じうるが,その
場合にはそのゴムパッド24または突き出しロッド15
を新品の部品に交換すればよい。
【0030】以上詳細に説明したように本実施の形態に
係るPGA取り出し装置では,PGA50のピン立てを
行う下治具40に,ピン51を立てるピン受け穴41と
は別に貫通穴42を設けるとともに,下治具40の下方
に突き出しロッド15を有する突き出し部10を設け,
下方から突き出しロッド15で貫通穴42を貫通してP
GA50を押し上げることにより,PGA50を下治具
40から取り出すようにしている。このため,上方から
ツメ付チャックをPGAと下治具との間に挿入させて取
り出す場合と異なり,取り出しミスとなる場合がなく確
実に取り出され,チャックの干渉によりPGA等に傷が
付くこともない。また,突き出しロッド15を合成樹脂
等の可塑性の素材で形成しているので,突き出しロッド
15によりPGA50が傷つけられることもない。さら
に,突き出しロッド15は交換が容易な消耗部品として
構成されているので,使用により摩耗したりへたったり
下場合には新品に交換することにより初期の状態を容易
に回復できる。
【0031】そして突き出し部10においては,突き出
しロッド15の上下動を,エアアクチュエータ13から
駆動を受ける偏心カム12により行い,突き出しロッド
15がPGA50に接触する瞬間の速度が遅くなるよう
にしているので,このことによっても突き出しロッド1
5によるPGA50のダメージが防止されている。ま
た,PGA50のピン51が下治具40のピン受け穴4
1から脱出する瞬間にも突き出しロッド15の速度が遅
くなるようにしているので,脱出の瞬間にPGA50が
飛び跳ねることがない。
【0032】また,下治具40の上方には押さえ板22
を有する押さえ部20を設け,押さえ板22でPGA5
0を上方から押さえながら,突き出しロッド15による
PGA50の押し上げを行うようにしたので,ピン51
のピン受け穴41からの抜けやすさが1つのPGA50
の中でばらついていても,そのことによりPGA50が
傾いて押し上げられることがなく,ピン51の曲がりや
傷付きが防止されている。また,脱出の瞬間のPGA5
0の飛び跳ね防止にも貢献している。また,押さえ部2
0においては押さえ板22とフレーム21との間にバネ
25を設けているので,PGA50の上面の高さに個体
差があっても,各PGA50を確実に押さえることがで
きる。さらに,押さえ板22の下面にはゴムパッド24
を取り付けているので,PGA50を傷付けることはな
い。そしてゴムパッド24を交換が容易な消耗部品とし
て構成しているので,使用により摩耗したりへたったり
下場合には新品に交換することにより初期の状態を容易
に回復することができる。
【0033】なお,前記実施の形態は単なる例示にすぎ
ず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本
発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改
良,変形が可能である。例えば前記実施の形態では,脱
出の瞬間におけるPGA50の飛び跳ねの防止を,ピン
51がピン受け穴41から脱出する瞬間における突き出
しロッド15の速度を遅くすることと,押さえ板22に
よるPGA50の上方からの押さえ付けとにより二重に
行っているが,いずれか一方のみでもかまわない。ま
た,前記実施の形態は,ピン立て工程後のPGAを下治
具から取り出す方法およびその装置として本発明を具体
化したものであるが,これに限らず他の用途に適用して
もよい。
【0034】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば,基台(下治具)や取り出す平板物(PGA)に
干渉することがなく,かつ取り出しミスが発生すること
なく確実に平板物の取り出しができる平板物取り出し方
法(請求項1)とその実施装置(請求項4)とが提供さ
れている。また,下方から平板物を押し上げる突き出し
部材により平板物に傷が付くことのない平板物取り出し
方法(請求項2)とその実施装置(請求項5)とが提供
されている。さらに,平板物を取り出すときに平板物が
傾くことのない平板物取り出し方法(請求項3)とその
実施装置(請求項6)とが提供されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係るPGA取り出し装置の概略構
成を説明する図である。
【図2】PGAを載置する下治具を説明する図である。
【図3】偏心カムによる押し上げ動作を説明する図であ
る。
【図4】PGAのピン立て工程の概要を示す図である。
【図5】PGAのピンを示す図である。
【図6】押さえ板によるPGAの押さえ付けを示す図で
ある。
【図7】従来のPGAの取り出し方法を説明する図であ
る。
【符号の説明】
12 偏心カム 15 突き出しロッド 22 押さえ板 24 ゴムパッド 40 下治具(基台) 41 ピン受け穴 42 貫通穴 50 PGA(平板物) 51 ピン

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピンを有し,そのピンが基台に設けられ
    たピン受け穴に挿入された状態で前記基台上に載置され
    ている平板物を,前記基台から取り出す平板物取り出し
    方法において,前記基台には前記ピン受け穴とは別に貫
    通穴が設けられており,前記貫通穴の下方から,可塑性
    の突き出し部材で,前記貫通穴を通して前記平板物を押
    し上げることを特徴とする平板物取り出し方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載する平板物取り出し方法
    において,前記突き出し部材による前記平板物の押し上
    げ動作を偏心カムにより行い,前記突き出し部材が前記
    平板物に当接する瞬間の前記突き出し部材の速度が,そ
    の後の前記突き出し部材の速度より遅いことを特徴とす
    る平板物取り出し方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載する平板
    物取り出し方法において,前記突き出し部材による前記
    平板物の押し上げ動作を,可塑性の押さえ部材で上方か
    ら前記平板物を押さえながら行うことを特徴とする平板
    物取り出し方法。
  4. 【請求項4】 ピン受け穴と貫通穴とを有し,ピンを有
    する平板物を,前記ピン受け穴に前記ピンが挿入された
    状態で載置する基台と,前記貫通穴の下方に位置すると
    ともに上方へ向けて移動可能な可塑性の突き出し部材
    と,前記突き出し部材を上方に移動させ前記貫通穴を通
    して前記平板物を押し上げさせる押し上げ駆動手段とを
    備えることを特徴とする平板物取り出し装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載する平板物取り出し装置
    において,前記押し上げ駆動手段に偏心カムが含まれ,
    前記偏心カムは,前記突き出し部材が前記平板物に当接
    する瞬間の前記突き出し部材の速度を,その後の前記突
    き出し部材の速度より遅くするプロファイルを有するも
    のであることを特徴とする平板物取り出し装置。
  6. 【請求項6】 請求項4または請求項5に記載する平板
    物取り出し装置において,前記突き出し部材により前記
    平板物が押し上げられる際に上方から前記平板物を押さ
    える可塑性の押さえ部材を有することを特徴とする平板
    物取り出し装置。
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CN108673366A (zh) * 2018-04-04 2018-10-19 延康汽车零部件如皋有限公司 一种汽车格栅装饰条防错安装系统

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