JPH1198544A - 自律分散型通信システム - Google Patents

自律分散型通信システム

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JPH1198544A
JPH1198544A JP9253968A JP25396897A JPH1198544A JP H1198544 A JPH1198544 A JP H1198544A JP 9253968 A JP9253968 A JP 9253968A JP 25396897 A JP25396897 A JP 25396897A JP H1198544 A JPH1198544 A JP H1198544A
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mobile station
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control device
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Application number
JP9253968A
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English (en)
Inventor
Yuuki Fujimoto
本 有 毅 藤
Junichi Mizusawa
澤 純 一 水
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Gijutsu Kenkyusho Kk S
S GIJUTSU KENKYUSHO KK
Original Assignee
Gijutsu Kenkyusho Kk S
S GIJUTSU KENKYUSHO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 交換機に過大な負荷を与えることなく安価な
通信システムを提供する。 【解決手段】 移動局11と、移動局との間で電波を受
信する基地局12と、基地局情報、移動局情報を管理す
る基地局制御措置13と、基地局制御装置に属する基地
局情報、移動局情報を管理する分散制御装置14と、シ
ステム全体の情報を管理するシステムサーバ15とを備
え、基地局、基地局制御装置、分散制御装置およびシス
テムサーバに各々の機能を処理実行する処理手段を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自律分散型通信シ
ステム、特に移動通信システムを利用した構内通信シス
テムとして構築され、各種通信の確立のための機能、及
び通信拡張のための機能を独立(自律分散)して処理実
行するようにした自律分散型通信システムに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、石油コンビナート、各種化学プラ
ント等において、広大な敷地内で手軽に、且つ安価な設
備で高度な構内通信が行えるような需要が増大してい
る。従来の構内通信システムとしては、例えば図4に示
すようなものがある。この構内通信システムは、一般回
線すなわち公衆回線1に接続された構内交換機(PB
X)2と、構内交換機2の支配下に置かれた複数の通信
端末3(3a,3b, …3n) とにより構築されてい
る。構内交換機2は、各通信端末3に対しては、各通信
端末3a,3b,…3n相互間における通信(通話)要
求に対して交換機能を有しており、上記通信端末3a,
3b,…3n相互間で通話を確立する。また、上記構内
交換機2は、構内の通信端末3と公衆回線1との間の通
信接続を実現する機能を有し、通信端末3と外線の電話
機4との通話ができるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の構内通信システムにあっては、構内交換機2
に全ての通信制御機能及びシステム管理機能が集約さ
れ、通信端末3a,3b,…3n相互間の通話(内線電
話)も、通信端末3と公衆回線1上の電話機との通話
(外線電話)も、全ての通信接続を構内交換機2によっ
て確立するようになっているため、一旦構内交換機2が
故障したり、何らかの障害が発生したりすると、全ての
通信接続がダウンしたり、或いは通信接続を確立できな
いという不具合があった。また、構内交換機2に全ての
通信制御機能及びシステム管理機能が集約されているた
め、構内交換機2の負荷が著しく増大するという問題点
があった。
【0004】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、その第1の目的は、交換機に過大な負荷を
与えることなく、しかも故障や障害に対して強靱な復旧
力を有する自律分散型通信システムを提供することであ
る。本発明の第2の目的は、安価で且つシステムの保
守、管理が容易に行い得る自律分散型通信システムを提
供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、携帯通信端末としての移動局と、移動局
との間で電波を送受して移動局情報を管理する基地局
と、基地局と通信接続され、基地局情報及び当該接続さ
れた基地局の移動局情報を管理する基地局制御手段と、
基地局制御手段に接続され、当該基地局制御手段に属す
る基地局情報、移動局情報を管理する分散制御手段と、
システム全体の情報を管理するシステムサーバとを備
え、前記基地局、基地局制御手段、分散制御手段、及び
システムサーバは、それぞれ自己処理手段を有し、各機
能を処理実行する自律分散型通信システムとしたことを
要旨とする。
【0006】上記構成により、基地局、基地局制御手
段、分散制御手段、システムサーバは、それぞれが有す
る自己処理手段(CPU)によって通信制御及び状態情
報の管理を行なうため、上記の制御装置或いは交換機に
処理或いは制御機能が集約することがなくなり、各機能
部が比較的軽い処理をしながらシステム全体を運用する
ことができ、障害や故障に対して復旧が迅速にできるシ
ステムを実現することができる。また、各機能部に設け
られた自己処理手段が、対応する機能を処理実行する構
成であるから、自己処理手段を比較的簡易なCPU(パ
ーソナルコンピュータのような)で構成することがで
き、大型のCPUの設置が不要となるため、システム構
築に要するコストを軽減することが可能となり、安価な
通信システムを実現することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は本発明による自律分散型通
信システムの一実施例を示すブロック図である。図1に
おいて、符号11は電話機ユーザが携帯する移動局であ
り、複数の移動局11a,11b,…11nが利用され
る。12は移動局11と電波を送受し、また自ゾーンに
存在する全ての移動局情報を管理する基地局、13は基
地局12を制御するとともに基地局情報及び移動局情報
を管理する基地局制御手段としての基地局制御装置であ
る。14は基地局制御装置13に接続され、この接続さ
れた基地局制御装置13を制御するとともに、当該基地
局制御装置13に属する基地局情報及び移動局情報を管
理する分散制御手段としての分散制御装置、15は通信
システム全体の情報を管理するシステムサーバ、16は
通信システムを構成する各機能部を接続すべくPBX機
能を有しており、上記通信システムの統括制御手段とし
ての統括制御装置である。システムサーバ15には、当
該システムサーバ15に対してデータ入力及びデータ読
み出しを行なうとともに、一般の公衆回線17との接続
を行なう操作制御部18が接続されている。
【0008】移動局11は、グループ会話の開催、参
加、モニタ機能、グループ会話の開催通知機能、一斉同
報のモニタ機能、一斉同報の開始通知機能、通話中の着
信通話機能、及び特定者との会話機能等の各機能を有す
る。移動局11は、基地局12との間でスペクトラム拡
散無線(SS:Spread Spectrum通信)による会話信号
の送受を行なう。また、移動局11は、制御信号により
基地局12への無線ゾーン登録要求・発信要求を送信す
るとともに、基地局12からの着信要求・グループ通話
呼出要求を受信する。この移動局11には、電源として
充電バッテリ、乾電池、その他の電源部材が用いられ
る。
【0009】基地局12は、移動局11との間で電波の
送受信を行なうため、例えば建築物の屋上、壁面等に設
置される。この基地局12は、自ゾーンに存在する全て
の移動局情報を管理する。また、基地局12は、例えば
Σs−net19の同軸ケーブルを介して基地局制御装
置13に接続され、同一のΣs−net19にシリアル
接続して同一基地局制御装置13に接続される基地局1
2は20台程度までである。また、Σs−net19の
延長距離は300m(メートル)程度とることができ
る。一方、屋外に設置される基地局12は、例えばシン
グルモード光ファイバを用いて接続することができ、こ
のような接続を行なった場合、延長距離は最大で3Km
程度とることができる。なお、上記Σs−net19は
5Mbps(メガ・ビット/秒)のパケットLANであ
り、制御機能は基地局制御装置13に含まれる。また、
基地局12の電源は、作業用動力AC100Vを使用
し、充電式バッテリによるバックアップを行なうように
なっている。
【0010】基地局制御装置13は、Σs−net19
を介して5台程度までの基地局12を制御する。この基
地局制御装置13は、自Σs−net19に接続される
全ての基地局情報、移動局情報を管理する。また基地局
制御装置13は、N−ISDNインタフェースの回線2
0を介して分散制御装置14に接続され、通信を行な
う。なお、基地局制御装置13の電源は、上記基地局1
2の場合と同様に、作業用動力AC100Vを使用し、
充電式バッテリによるバックアップを行なうようになっ
ている。
【0011】分散制御装置14は、複数の基地局制御装
置13とN−ISDN回線20で直接接続され、これら
の基地局制御装置13を制御する。この分散制御装置1
4は、他の分散制御装置14、システムサーバ15、操
作制御部18、或いは既設の構内電話21や有線ページ
ング装置22などの既存システムと統括制御装置16を
介してN−ISDNインタフェースで接続される。また
分散制御装置14は、一斉同報、グループ通話を行なう
場合に利用される音声ブリッジ機能を備えている。また
分散制御装置14は、配下の基地局制御装置13に属す
る全ての基地局情報、移動局情報を管理する。なお、分
散制御装置14の電源は、上記基地局12及び基地局制
御装置13の場合と同様に、作業用動力AC100Vを
使用し、充電式バッテリによるバックアップを行なうよ
うになっている。
【0012】システムサーバ15は、既に説明したよう
に、通信システム全体の情報を管理する機能を有するも
のであるが、上記通信システム全体の情報とは、システ
ム初期設定情報、システム稼働状態情報、移動局11と
基地局12の対応情報、グループ接続構成情報、緊急通
話ログ情報、故障・試験関連情報等である。システムサ
ーバ15は分散制御の機能を併せ持つことができ、この
システムサーバ15に併設された分散制御部(14と同
等である)に専用アプリケーションソフトウェアを載せ
ることにより、操作制御部18としての機能を付与する
ことができる。
【0013】統括制御装置16は分散制御装置14、操
作制御部18、システムサーバ15、既存システム(既
設構内電話21、有線ページング装置22等)を相互に
接続するPBXとしての機能を有する。
【0014】操作制御部18は通信システムをコントロ
ールするための中央制御室に設置される。この操作制御
部18は、緊急通報着信回線とグループ通話発信が可能
な一般回線を備えている。この実施の形態においては、
例えば緊急通報着信回線は2回線、グループ通話発信が
可能な一般回線は20回線程度備えられる。また操作制
御部18には、表示手段としてのディスプレーと、デー
タ(或いはコマンド)入力手段としてのキーボードやマ
ウスが備えられている。そして、上記ディスプレー、キ
ーボード或いはマウスを使って通信システムの保守運用
情報の表示及び操作を行なうことが可能である。なお、
この操作制御部18は、パソコン等で構成されて、独立
の機能ユニットとしてシステムサーバ15に接続されて
もよいし、或いは上述したように、システムサーバ15
に分散制御部を併設し、この分散制御部に専用アプリケ
ーションソフトを組み込んで構成してもよい。
【0015】図2は、本実施の形態に係る自律分散型通
信システムのシステム構成例(システム中継方式)を示
すブロック図である。この図に示してあるように、統括
制御装置16は、複数(例えば24基)の分散制御装置
14(14a、14b、…、14n)の動作をコントロ
ールし、また通信制御及び情報管理を行なうことができ
る。分散制御装置14は、1基で複数(例えば2基)の
基地局制御装置13(13a、13b)の動作をコント
ロールし、また通信制御及び情報管理を行なうことがで
きる。
【0016】また、基地局制御装置13は、1基で複数
(例えば5基)の基地局12(12a、…、12n)の
基地局の動作をコントロールし、また通信制御及び情報
管理を行なうことができる。さらに基地局12はそれぞ
れ、複数チャネル(例えば24チャネル)での通信を可
能としており、同一基地局12へ複数(例えば200
台)の移動局11(11a、11b、…、11n)の登
録が行い得るようにしている。
【0017】かかる構成を有する自律分散型通信システ
ムについて以下、動作を説明する。移動局11ないしは
操作制御部18からダイヤルにより発信があると、装置
間で通話パス接続に必要な情報を送受し、空いているチ
ャネルないしは回線を順次割り当てる。
【0018】移動局と基地局間では、基地局が空きのチ
ャネルを割り当て移動局に通知する。基地局と基地局制
御装置間では、基地局制御装置がΣs−netの空きパ
ケットチャネルを割り当て基地局に通知する。分散制御
装置14と基地局制御装置13間では、N−ISDN2
0の呼制御手順に従い、基地局制御装置から発信する場
合には空きの回線を見つけて分散制御装置にセットアッ
プを送出して回線接続を行なう。分散制御装置から基地
局制御装置に着信する場合も同様である。統括制御装置
に接続された装置間の回線接続では、N−ISDNの呼
制御手順に従い、空きのBRIを見つけてSETUPを
送り回線を接続する。
【0019】移動局が緊急通報をダイヤル(110、1
19)した場合で、接続途中のチャネル(回線)に空き
リソースが存在しない場合には、最若番のチャネル(回
線)を利用している通話を強制的に解放し、緊急通報に
割り当てる。なお、最若番がすでに緊急通報で利用され
ている場合には次の最若番を同様に割り当てる。なお、
緊急通報は例えば最大2回線受付け、3呼以降は統括制
御台に接続する際に統括制御装置が空き回線を見つける
ことができないこととし、ビジートーン(話し中)接続
となるようにする。
【0020】移動局11はハンズフリーの通話を可能に
するためにヘッドセットを採用することもできる。この
ヘッドセットを採用した移動局11の構成例を図3に示
す。図3において、符号11は移動局、30は移動局1
1の本体に設けられたヘッドセット接続端子、31はヘ
ッドセットの基台となるヘルメット等の帽子体、32は
帽子体31に取り付けられた集音マイク、33は同じく
帽子体31に取り付けられたイヤホン、34は上記集音
マイク32およびイヤホン33を移動局11の本体に接
続するリード線、35は移動局11の着信応答や終話操
作をワンタッチで行なうためにリード線34の途中部分
に設けられたワンタッチ操作ボタンである。
【0021】かかる構成により、移動局11において
は、着信に対する応答および終話についてはワンタッチ
操作ボタンによるワンタッチ操作ができる。また、着信
に対しては自動的に応答する機能を併せ持つことができ
る。さらに、一斉呼出し、グループ会話状態での通話中
における着信通知については移動局11の本体に設けら
れた操作パネル上の表示窓36に表示するとともに、状
況によりブザー音で使用者に通知することができる。
【0022】移動局は操作パネル上に以下の表示および
操作機能を持つ。 表示窓36:一斉呼出しLED、グループLED、連絡
LED、LCD表示パネル 操作キー37:1〜0キー、*<、>#、ENT、ca
ll、off、メモリ、機能
【0023】操作キーの押下時や何らかの状態発生時に
は、ヘッドセットが接続されていなければ移動局11の
本体のスピーカー38から、ヘッドセットが接続されて
いればそのスピーカからブザー音を出力する。移動局
は、通話可能な無線ゾーンに入ると自動的に位置登録を
行ない、作業者の移動等による無線ゾーンの切り替えに
ついても自動的に追従する機能を持つ。通話中の無線ゾ
ーンの切り替えについても、通話時間が連続して認識で
きる範囲内で、自動的に追従する機能を持つ。
【0024】グループ会話は、移動局から特定の番号を
指定することで開始される。この時グループ会話の参加
者は、グループ会話の開始を移動局上の表示および、グ
ループ会話をモニタすることで知ることができる。発言
者はグループ会議の特定の番号にダイヤルすることで会
話に参加できる。移動局には多重にグループ番号を登録
することが可能であり、選択により参加するグループ会
話を変えることができる。
【0025】移動局のシステム的役割は次の通りであ
る。 (1)ダイヤル情報を基地局にSS無線パケットで送信
する。 (2)基地局に対して位置登録を行なう。 (3)グループ通話、一斉同報を確認した場合、自動的
にその音声をモニタする。 (4)各種保守運用関連の情報を基地局に報告する。 (5)基地局からの問い合わせに対して、該当の処理を
実施する。
【0026】基地局12は移動局11とのSS無線によ
る接続と、基地局制御装置13とのΣs−net19に
よる接続を行なう。基地局のシステム的役割は、以下の
通りである。 (1)基地局配下の移動局の情報を管理し、必要に応じ
て基地局制御装置に通知する。 (2)移動局の位置登録、移動局への無線チャネルの割
当てなどを行なうことにより、通話チャネルの接続制御
を行なう。また、複数の移動局11と同時に無線通話が
行なえる。 (3)基地制御装置からの要求を移動局に通知する。 (4)基地局配下に存在する移動局番号を把握し、ダイ
ヤル情報を受信した場合に接続先を判断し、該当の接続
動作を行なう。
【0027】基地局は立ち上げ時、動作状態(Ready、N
otReady)を基地局制御装置からの要求により通知す
る。また自己診断によりエラー状態を機外に表示する。
通知可能なエラー状態は、基地局制御装置に通知する。
呼制御を例に、基地局の動作を説明すると、基地局は移
動局がダイヤルしたサービス番号または基地局制御装置
から受信したサービス番号を分析し、接続構成を決定す
る。サービス内容は、通常通話、グループ通話、一斉同
報、緊急通報等がある。緊急通報はΣs−net内で接
続構成を決定する。このとき回線が使用中ならば最若番
の回線を割り当てる為に最若番回線を使用中の接続を強
制的に開放し緊急通報の接続を行なう。通常通話、グル
ープ通話、一斉同報は接続構成を基地局制御装置に問い
合わせ、その応答に従って接続構成を決定する。通常通
話は接続相手の位置情報を基地局制御装置に問い合わ
せ、その応答により自エリア内接続または自エリア外
(基地局制御装置経由)の接続を行なう。グループ通話
は通話開始の要求と通話参加の要求に分けられる。これ
らは基地局制御装置に要求する。また、基地局制御装置
からのモニタ用回線はSS無線パケットにて配下の移動
局に同報する。一斉同報は移動局からの要求と基地局制
御装置からの要求に分けられ、移動局からの要求は基地
局制御装置に、基地局制御装置からの要求はSS無線パ
ケットにて配下の移動局に同報する。
【0028】基地局制御装置13は、Σs−net19
を介して複数台の基地局12を制御する。また、N−I
SDNインタフェースの回線20を介して、1台の分散
制御装置14と通信を行なう。基地局制御装置の機能
は、以下の通りである。 (1)基地局制御装置は、配下にあるすべての基地局と
移動局の情報を管理する。また、分散制御側装置のN−
ISDNインタフェースと、基地局側のΣs−netの
受け渡し、調停を行なう。 (2)移動局からの接続要求に対して、チャネルの割当
てを行ない、移動局に接続の許可を基地局を経由して通
知する。 (3)音声の圧縮データを、分散制御装置および基地局
制御装置に適した形に変換する。
【0029】基地局制御装置は立ち上げ時、自分の動作
状態(Ready)を配下の基地局に通知するとともに、基
地局のReady状態を分散制御装置に通知する。また自己
診断によりエラー状態を機外に表示する。通知可能なエ
ラー状態は、分散制御装置に通知する。基地局制御装置
は分散制御装置と通信ができない場合、配下の基地局と
移動局だけで通信を行なう接続モードを持つ。基地局制
御装置は移動局がダイヤルしたサービス番号または分散
制御装置から受信したサービス番号を分析し、接続構成
を決定する。また、サービス内容は、通常通話、グルー
プ通話、一斉同報、緊急通報である。
【0030】緊急通報はΣs−net内で接続構成を決
定する。このとき回線が使用中ならば最若番の回線を割
り当てる為に最若番回線を使用中の接続を強制的に開放
し緊急通報の接続を行なう。通常通話、グループ通話、
一斉同報は接続構成を分散制御装置に問い合わせ、その
応答に従って接続構成を決定する。通常通話は接続相手
の位置情報を分散制御装置に問い合わせ、その応答によ
り自エリア内接続または自エリア外(分散制御装置経
由)の接続を行なう。グループ通話は通話開始の要求と
通話参加の要求に分けられる。これらは分散制御装置に
要求する。また、分散制御装置からのモニタ用回線はΣ
s−netにて配下の基地局に同報する。一斉同報は移
動局からの要求と分散制御装置からの要求に分けられ、
移動局からの要求は分散制御装置に、分散制御装置から
の要求はΣs−netにて配下の基地局に同報する。
【0031】分散制御装置14のシステム的役割は次の
通りである。 (1)分散制御装置配下に接続されている基地局制御装
置、基地局、移動局の稼働状態情報を管理する。 (2)分散制御装置配下に存在する移動局番号を把握
し、ダイヤル情報を受信した場合に接続先を判断し、該
当の接続動作を行う。 分散制御装置はグループ通話、一斉同報で利用する音声
ブリッジ機能を持ち、これらの接続において音声ブリッ
ジへの接続、サービス音源への接続、グループ通話状態
のモニタ、記録などの機能を提供する。分散制御装置配
下で発生した各種の保守運用関連の情報をシステムサー
バに報告する。システムサーバからの問い合わせに対し
て、該当の処理を実施する。
【0032】呼制御を例に、分散制御装置14の動作概
要を説明すると、分散制御装置は移動局がダイヤルした
サービス番号または統括制御装置から受信したサービス
番号を分析し接続構成を決定する。サービス内容は、通
常通話、グループ通話、一斉同報、緊急通報である。
【0033】緊急通報は、分散制御装置内で接続構成を
決定する。この時回線が使用中ならば、最若番の回線を
割り当てるために最若番回線を使用中の接続を強制的に
解放し緊急通報の接続を行う。通常通話、グループ通
話、一斉同報は、接続構成をサーバに問い合わせ、その
応答にしたがって接続構成を決定する。通常通話は、接
続相手の位置情報をシステムサーバに問い合わせ、その
応答により自エリア内接続または自エリア外(統括制御
装置経由)の接続を行う。グループ通話は、通話開始の
要求と通話参加の要求に分けられる。通話開始の要求
は、システムサーバに問い合わせその応答により音声ブ
リッジの位置とグループ同報対象の分散制御装置番号に
したがって接続を行う。通話参加の要求も、システムサ
ーバに問い合わせその応答により音声ブリッジに接続す
る。一斉同報は、システムサーバに問い合わせその応答
により音声ブリッジを決定し、基地局制御装置に一斉同
報要求を指示する。他の分散制御装置は、システムサー
バから一斉同報接続の指示を受け、基地局制御装置に一
斉同報要求を指示すると共に分散制御装置間(統括制御
装置を介して)の接続を行う。
【0034】システムサーバ15のシステム的役割は、
当該システム全体のシステム情報、呼制御情報、運用情
報、保守関連情報を管理することである。システム情報
としては、システムを構成する各装置番号や接続情報、
呼制御情報としては移動局番号、所有者番号、位置情
報、通話状態情報を管理する。各種の番号は、例えば表
1のように定める。
【0035】
【表1】
【0036】運用情報は、トラフィック情報、コマンド
操作の履歴、各装置の稼働情報であり、保守関連情報
は、試験結果の記録、故障に関するログ情報である。
【0037】呼制御に関するシステムサーバの機能動作
の概略を説明すると、呼制御のサービス内容は、通常通
話、グループ通話、一斉同報、緊急通報の4種類であ
る。システムサーバは、分散制御装置が受信した使用者
がダイヤルしたサービス番号を受け取り、データベース
に登録されているサービス対応の接続構成情報を分散制
御装置に返す。システムサーバが管理するデータベース
は、所有者番号と移動局の対応、移動局の登録位置、各
グループ通話番号に対する接続構成、一斉同報の接続構
成、分散制御装置の回線構成、分散制御装置を収容する
統括制御装置の回線収容番号からなる。
【0038】通常通話は、接続相手の所有者番号または
移動局番号で登録されている位置情報を応答する。グル
ープ通話は通話開始時の会議ブリッジ番号とグループ同
報対象の分散制御装置番号を応答する。グループ通話の
参加者に対しては、会議ブリッジ番号とその分散制御装
置番号を応答する。一斉同報は、接続構成情報を問い合
わせた分散制御装置に応答すると共に、各分散制御装置
に接続構成情報を送出する。一斉同報は、分散制御装置
からの問い合わせに対して、システムサーバが接続情報
を回答する。緊急通報では、分散制御装置からの問い合
わせに対して、着信する統括制御台の電話番号を応答す
る。なお同様の情報は分散制御装置も所有しているの
で、通常、分散制御装置は緊急通話でシステムサーバに
問い合わせることはしない。
【0039】統括制御装置16のシステム的役割は次の
通りである。 (1)異なる分散制御装置間の通話回線を接続する。 (2)既存PBXとの通話回線の接続をする。 (3)既存優先ページングとの通話、放送回線を接続す
る。 (4)システムサーバを接続する。 (5)統括制御台を接続する。
【0040】統括制御装置16は、各装置の通話回線、
制御信号を相互接続する役割を果たし、統括制御装置に
は汎用なPBX相当の機能も有する。統括制御装置は、
基本的にはN−ISDNインタフェースを持つが、拡張
することによって、通常のアナログ電話インタフェー
ス、PBX同士を接続するための局間インタフェースを
持つことが可能である。また、信頼性を確保するあため
に、電源、時分割スイッチ、中央制御装置(CPU)の
二重化が可能となっている。統括制御装置は、ブロック
単位で構成され、使用回線数に応じて拡張が可能であ
る。
【0041】操作制御部18のシステム的役割は次の通
りである。 (1)移動局がダイヤルした緊急通報(110、11
9)を受け付ける。 (2)100番ダイヤルにより一斉同報を起動する。 (3)統括制御台のディスプレイにキーボード操作によ
り移動局所在情報を表示する。 (4)ディスプレイに通信状況を表示する。 (5)ディスプレイにシステム稼働状況を表示する。 (6)グループ通話のメッバー編成機能を有する。 (7)試験切り分け機能、故障時のログ情報表示機能を
有する。
【0042】これらのサービス機能は、統括制御台に付
属する分散制御装置14に搭載するアプリケーションソ
フトウェアが、システムサーバ、他の分散制御装置に情
報を問い合わせて表示することで実現する。また、SS
無線の移動局からは0番発信により接続され、既存構内
電話の交換機と本システムの間には、接続可能な回線が
設けられ、統括制御装置16を介して相互通話が可能で
ある。また、既存有線ページングシステムと本システム
の接続は、放送型回線および当該システム側から接続で
きる通話回線を用いて行われる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
通信システムの体系構成を移動局と、基地局と、基地局
制御手段と、分散制御手段と、システムサーバとの各機
能部を備え、各機能部が独自にCPU処理動作をする自
律分散型としたため、通信制御を行うに当たって、交換
機に過大な負担をかけることがなくなり、制御動作を円
滑に行うことができる。また、各機能部のいずれかに障
害や故障が生じても通信システム全体がダウンすること
はなく、信頼性の高い通信システムとすることができ
る。
【0044】さらに、各機能部における制御、処理は、
通信システム全体の制御、処理からみれば比較的簡易で
あるから、各機能の処理実行のためCPUは例えばパー
ソナルコンピュータのような小型CPUで構成でき、通
信システム構築のためのコストを低減させることができ
る等、種々の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自律分散型通信システムの一実施
例を示すブロック図である。
【図2】前記実施の形態に係る自律分散型通信システム
のシステム構成例(システム中継方法)を示すブロック
図である。
【図3】前記実施例において、ハンズフリー通話を行う
ためにヘッドセットを採用した移動局の例を示す図であ
る。
【図4】従来の通信システムの構成の一例を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
11 移動局 12 基地局 13 基地局制御装置 14 分散制御装置 15 システムサーバ 16 統括制御装置 17 公衆回線 18 操作制御部(分散制御部) 19 Σs−net 20 N−ISDN回線 21 既設構内電話 22 有線ページング装置 31 帽子体 32 集音マイク 33 イヤホン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤 本 有 毅 東京都千代田区麹町5−3 株式会社エス 技術研究所内 (72)発明者 水 澤 純 一 千葉県浦安市舞浜3−20−15

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 携帯通信端末としての移動局と、移動局
    との間で電波を送受して移動局情報を管理する基地局
    と、基地局と通信接続され、基地局情報及び当該接続さ
    れた基地局の移動局情報を管理する基地局制御手段と、
    基地局制御手段に接続され、当該基地局制御手段に属す
    る基地局情報、移動局情報を管理する分散制御手段と、
    システム全体の情報を管理するシステムサーバとを備
    え、前記基地局、基地局制御手段、分散制御手段、及び
    システムサーバは、それぞれ自己処理手段を有し、各機
    能を処理実行することを特徴とする自律分散型通信シス
    テム。
  2. 【請求項2】 システムサーバには当該システムサーバ
    に対してデータ入力及びデータ読み出しを行なうととも
    に、一般回線との接続を行なう操作制御部が接続されて
    いることを特徴とする請求項1記載の自律分散型通信シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 分散制御手段、操作制御部及びシステム
    サーバの間には、これらの機能部相互間、及びこれらの
    機能部と既存システムとを相互に接続する交換機能を有
    する統括制御手段が接続されていることを特徴とする請
    求項2記載の自律分散型通信システム。
JP9253968A 1997-09-18 1997-09-18 自律分散型通信システム Pending JPH1198544A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008098707A (ja) * 2006-10-05 2008-04-24 Chugoku Electric Power Co Inc:The 無線ページング装置
JP2008162458A (ja) * 2006-12-28 2008-07-17 Mitsubishi Electric Corp 車両保守情報通信システム
JP2012034252A (ja) * 2010-08-02 2012-02-16 Nakayo Telecommun Inc ハンドオーバ機能を有するハンドフリー通話システム
JP2015506116A (ja) * 2011-11-14 2015-02-26 トリュフォン リミテッドTruphone Limited 電気通信網における呼記録

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