JPH1198415A - 増幅型固体撮像装置 - Google Patents

増幅型固体撮像装置

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JPH1198415A
JPH1198415A JP9259023A JP25902397A JPH1198415A JP H1198415 A JPH1198415 A JP H1198415A JP 9259023 A JP9259023 A JP 9259023A JP 25902397 A JP25902397 A JP 25902397A JP H1198415 A JPH1198415 A JP H1198415A
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JP
Japan
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drain
imaging device
state imaging
signal
voltage
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JP9259023A
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Yasushi Watanabe
恭志 渡辺
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドレイン近傍においてインパクトイオン化を
抑制でき、偽信号のない高画質の信号を連続的な撮像動
作を含むどのような動作条件においても得ることがで
き、且つドレインに過剰電流が流れるのを防止する。 【解決手段】 読み出し期間以外の光電変換蓄積動作時
には、全期間にわたり、トランジスタ24がオフし、ト
ランジスタ25がオンするので、ドレインバス13は低
電泣側電源VLに接続される。このため、読み出し期間
以外の全期間にわたりドレインとゲート電極間の電位差
が低く抑えられて、低暗電流が達成される。更に、ドレ
イン低電位側の電圧をゲートのチャネルポテンシャルよ
り深く設定し、ゲートを介してドレイン高電位側との間
で電流が流れることがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画素毎に増幅機能
を持たせ、走査回路により読み出す増幅型固体撮像装置
に関し、より詳しくは、増幅手段としてFET(電界効
果トランジスタ)を用い、特に暗時出力を大幅に低減で
きる増幅型固体撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】固体撮像装置の一例として、マトリクス
状に配置した各画素毎に増幅機能を持たせ、走査回路に
より読み出す増幅型固体撮像装置が提案されている。こ
の種の増幅型固体撮像装置において、画素内での増幅に
はトランジスタを用いるのが一般的であり、増幅用トラ
ンジスタと光電変換部とを平面的に配置した横型と、増
幅用トランジスタと光電変換部とを立体的に配置した縦
型とに大別される。
【0003】横型の増幅型固体撮像装置としては、AM
I(Amplified MOSImage sens
or)型やAPS(Active Pixel Sen
sor)型が知られているが、以下の議論では縦型を主
に扱う。
【0004】縦型の増幅型固体撮像装置としては、トラ
ンジスタの種類によりSIT型、バイポーラ型及びMO
S型等に分けられるが、読み出しの走査回路は通常MO
S型が構成容易なため、走査回路とモノリシックに作製
できる利点を有するMOS型画素の方が装置全体の構成
上及びコスト上有利である。
【0005】更に、MOS型画素としては、画素内に単
一のMOS−FETを含むCMD(Charge Mo
dulation Device)型、FGA(Flo
ating Gate Array)型及びBCMD
(Bulk Charge Modulatiom D
evice)型等が知られている。
【0006】これらCMD型の画素、FGA型の画素及
びBCMD型の画素は、図12(a)に示すように同一
の回路構成によって模式的に示される。ここで、図中の
符号G、S、Dは、それぞれゲート、ソース、ドレイン
を示す。
【0007】このような画素構成において、ゲート電極
を貫いて入射した光hνにより発生した信号電荷は、ゲ
ートG直下に相当する半導体基板(図示せず)の表面近
傍に蓄積し、この信号電荷によるMOS−FETの特性
変化が、ドレインDに電圧を印加することにより、ソー
スS側で検出される。
【0008】ところで、上記のCMD型の画素、FGA
型の画素及びBCMD型の画素では、いずれも高い駆動
電圧が必要になるという問題点を有する。
【0009】このような問題点を解決する増幅型固体撮
像装置として、本願出願人が特開平8−78653号公
報で先に提案したものがある。この画素は、マトリクス
状に配置した各画素内に2つのゲートを有しており、そ
のことにより、以下ではTGMIS(Twin Gat
e MOS Image Sensor)型と称する。
【0010】図12(b)は、TGMIS型の画素を模
式的に示しており、同図(a)に示すCMD型の画素、
FGA型の画素及びBCMD型の画素とは、ゲートG下
の半導体基板の表面近傍に蓄積した信号電荷を半導体基
板側へ排出するリセットゲートRGが付加されている点
が異なる。即ち、このTGMIS型の画素では、画素内
にゲートG、リセットゲートRGといった2つのゲート
が設けられている。
【0011】図13は、CMD型、FGA型又はBCM
D型からなるMOS型の縦型画素111を用いた2次元
の増幅型固体撮像装置を示す。垂直走査回路120に
は、信号読み出し時に行単位で画素111を選択する複
数のクロックライン112,112…が接続されてい
る。図上水平方向に相当する行方向の各画素111,1
11…のドレインは同一のドレインバス(ドレインバス
ライン)113に接続されており、各ドレインバス11
3,113…は同一の電源ラインに接続されている。こ
の結果、全画素111,111…のドレインが共通に電
源VDに接続された構成になっている。
【0012】図上垂直方向に相当する列方向には、複数
本の信号線114,114…が配線されており、信号線
114には各画素111,111…のソースが列単位で
共通に接続されている。信号線114からの信号は、水
平走査回路121からの信号115によりMOSスイッ
チ116,116…が順次水平方向に選択され、水平信
号線117に接続される。水平信号線117はアンプ1
18を介して出力端子119に接続されており、出力端
子119より撮像信号が出力される。
【0013】なお、図中のMOSスイッチ122は、信
号線114から信号が読み出されていない期間に、この
信号線114を接地しておくためのものである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】図14は、図12及び
図13に示すMOS−FET型画素での動作をより詳細
に示す。なお、以下ではMOS−FETがnチャネル型
の場合を例にとって説明する。従って、その構成は、図
14に示すように、p基板1100上にn層1101が
形成され、n層1101上に絶縁膜(図示せず)を介し
てゲート電極1102が形成されている。また、n層1
101内には、高濃度n+層からなるドレイン1103
とソース1104がゲート電極1102を水平方向に挟
んで形成されている。
【0015】さて、今、MOS−FETが光電変換蓄積
動作にある場合を想定すると、この場合には、ドレイン
1103には電位VDが印加され、ゲート電極1102
には電位VGが印加されている。また、ソース1104
はフローティング状態にある。
【0016】ゲート電極1102を貫いて入射した光h
νは、光電変換により電子/正孔対を生じ、電子は主に
ドレイン1103へ流出するが、正孔はゲート電極11
02下の半導体基板、即ちp基板1100の表面近傍に
閉じ込められ、これが信号電荷となる。
【0017】ところで、MOS−FETが光電変換蓄積
動作にある場合には、ゲート電位VGは低い値となる。
他方、ドレイン電位VDは常に高い値である。従って、
ゲート電極1102とドレイン1103との間の電位差
は大きくなり、大きな電界が発生する。このため、ドレ
イン1103近傍のn層1101内では、インパクトイ
オン化が発生する確率が高くなる。
【0018】ここで、インパクトイオン化により電子/
正孔対が生じると、電子は速やかにドレイン1103へ
吸収される。これに対して、正孔はp基板1100の近
傍で発生したものはp基板1100側へ排出されるもの
の、ゲート電極1102の近傍で発生したものはゲート
電極1102下のp基板1100の表面近傍に閉じ込め
られ、信号電荷と見分けがつかなくなる。即ち、結晶欠
陥等により発生する暗時のリーク電流と同様、白点や地
ムラ模様の偽信号となって、画質を著しく劣化させる。
【0019】このような問題点を解決するためには、光
電変換蓄積動作時のドレイン1103とゲート電極11
02との間で発生する電界集中を低減すればよく、その
ような手法の一例として、ドレイン電圧を信号蓄積時に
低下させる手法(細貝他、「400万画素CMDイメー
ジセンサ」、映像情報メディア学会技術報告、IPU9
7−15、p.37,1997年3月)が提案されてい
る。
【0020】図15はこの手法を示し、ドレイン110
3への印加電圧VDを小さくし、ゲート電極1102へ
の印加電圧VGとの電位差が小さくなるようにしてい
る。
【0021】しかしながら、この場合、上述のように、
全画素のドレインは共通の電源VDに接続されており、
ドレイン電位VDは素子全体で一体となって変化するた
め、信号電荷の読み出しが始まると、未読み出し行では
まだ光電変換蓄積動作中であるにもかかわらず、従来と
同様の高い電位をドレインに印加せざるを得ない。この
ため、読み出し期間が長引けば長引く程、リーク電流が
増大し、画質を劣化させるという問題がある。また、読
み出し動作と蓄積動作が同時に進行する連続的な撮像動
作に適用できないという間題もある。
【0022】他の従来例として、図16A〜図16Cに
示すように、ドレインを行単位で別々に形成し、ドレイ
ン電圧の印加は、読み出し行で高い電圧を、非読み出し
行では低い電圧とするものが知られている。
【0023】ここで、図16Aは平面パターン図であ
り、図16Bはそれに対応するタイミング図である。ま
た、ドレイン電圧は、読み出し時はVD、非読み出し時
はVとし、Vの値は0≦V<VDで、0V時には、偽信
号が極めて小さくなって効果が大きいとしている。
【0024】しかしながら、この場合、次のような問題
を伴う。この従来例における画素部ポテンシャルを図1
6Cに示す。ここで、ゲートに印加する電圧は、VST
RD、VRと3段階に変化する。また、ドレイン電圧
は、VD、Vと2段階に変化する。
【0025】しかしながら、図16Bに示す期間Aで
は、隣接する2行のドレインVD1、V D2でVDとVの電
位差があるにもかかわらず、間のゲートVG2、VG3の電
位はVRDと比較的高い値となり、チャネルがオンとなっ
て、電流が流れてしまう。
【0026】このため、もしゲート電圧がVRDとなる状
態を廃止し、光電変換蓄積時はVSTのみとすると、低光
量時には問題はなくなる。しかし、過大光量時は、過剰
電荷の排出ができず、チャネルポテンシャルが図16C
中に点線で示すように変化し、やはりチャネルがオンと
なってしまう。更に、ドレイン電圧Vの値が0Vでは、
ゲート電圧が低い値VSTで、且つ過大光がない場合で
も、チャネルはオンとなる。
【0027】なお、図16Aにおいて、図13と対応す
る部分については、同一又は関連する符号(例えば、添
字a、bを付加)を付してある。
【0028】このように、従来の駆動方式では、CMD
型、FGA型、BCMD型及びTGMIS型のいずれの
MOS−FETを画素として用いる増幅型固体撮像装置
においても、読み出し期間が長引けば長引く程、リーク
電流が増大し、画質を劣化させる、読み出し動作と蓄積
動作が同時に進行する連続的な撮像動作に適用できない
という問題があった。
【0029】また、ドレイン電圧を変化させた場合に
は、過剰なドレイン電流が流れるという問題があった。
【0030】なお、増幅型固体撮像装置の他の例とし
て、接合ゲート型のFETを画素として用いるものもあ
るが、上記駆動方式を採用する以上、上記同様の問題点
を有する。
【0031】本発明は、このような現状に鑑みてなされ
たものであり、ドレイン近傍においてインパクトイオン
化を抑制でき、白点や地ムラ模様等の偽信号のない高画
質の信号を連続的な撮像動作を含むどのような動作条件
においても得ることができ、更にはドレインに過剰な電
流が流れるのを防止できる増幅型固体撮像装置を提供す
ることを目的とする。
【0032】
【課題を解決するための手段】本発明の増幅型固体撮像
装置は、半導体基体の一表面側にFETが形成され、該
FETのゲート領域に入射する光により発生し、ゲート
領域に相当する該半導体基体の表面近傍に蓄積される信
号電荷による該FETの特性変化を、該FETのドレイ
ンに電圧を印加して、該FETのソース側で検出するよ
うに構成した増幅型光電変換素子を画素とし、該画素を
多数マトリクス状に配列してなる増幅型固体撮像装置で
あって、選択された画素のドレイン領域のみに第1の電
圧を印加し、非選択画素のドレイン領域には該第1の電
圧より低い第2の電圧を印加するようにした増幅型固体
撮像装置において、該第2の電圧の値は、該非選択画素
において、該第1の電圧と該第2の電圧間で電流が流れ
ない、該半導体基体電圧より高い電圧に設定しており、
そのことにより上記目的が達成される。
【0033】好ましくは、前記各画素は、非選択時にお
いて該画素内の信号電荷が定められた量以上は蓄積しな
いよう、過剰電荷の排出がなされるブルーミング抑圧機
能を有する構成とする。
【0034】また、好ましくは、前記各画素を構成する
各増幅型光電変換素子の、前記ソースが第1の方向の信
号線に列単位で共通接続され、前記ゲート領域の電位を
制御するゲート電極が該第1の方向と直交する第2の方
向のクロックラインに行単位で接続され、且つ前記ドレ
インが第2の方向のドレインバスに行単位で接続され、
該ドレインに印加する電圧は、当該ドレインに対応する
前記ゲート領域のクロックライン電圧と同期して行単位
で変化するように構成する。
【0035】また、好ましくは、第2の方向に配列され
た前記ゲート領域の電位を制御する前記クロックライン
に印加する電圧と、当該ゲート領域の両側に隣接する第
2の方向に配列された前記ドレイン領域との電圧とが、
同期して行単位で変化するように構成する。
【0036】また、好ましくは、前記半導体基体は第1
導電型の半導体基体であり、該半導体基体の前記ゲート
領域が第2導電型の半導体層である構成とする。
【0037】また、好ましくは、前記FETはMOS型
FETであり、前記第2導電型の半導体層の表面に絶縁
膜を介して前記ゲート電極が形成されている構成とす
る。
【0038】また、好ましくは、前記FETは接合ゲー
ト型FETであり、前記第2導電型の半導体層の表面に
高濃度の第1導電型の半導体層が形成されている構成と
する。
【0039】また、好ましくは、前記半導体基体の表面
側に、前記ゲート電極に隣接して第2のゲート電極が形
成され、該第2のゲート電極を介して該ゲート電極下に
蓄積された信号電荷を該半導体基体側へ排出するように
構成する。
【0040】また、好ましくは、前記半導体基体を接地
電位とし、前記ドレインを、信号読み出し時には高電位
側に接続する一方、信号蓄積時には低電位側へ接続する
ように構成する。
【0041】また、好ましくは、前記各増幅型光電変換
素子の、前記ソースが第1の方向の信号線に列単位で共
通接続され、前記ゲート電極が該第1の方向と直交する
第2の方向の第1のクロックラインに行単位で接続さ
れ、前記ドレインが第2の方向のドレインバスに行単位
で接続され、且つ前記第2のゲート電極が第2の方向の
第2のクロックラインに行単位で接続されている構成と
する。
【0042】また、好ましくは、前記クロックライン又
は前記第1のクロックラインは垂直走査回路に接続さ
れ、前記ドレインバスは、該垂直走査回路からの信号に
より制御されるスイッチ手段を介して高電位側に接続さ
れる期間と低電位側に接続される期間とが交互するよう
に構成する。
【0043】また、好ましくは、前記クロックライン又
は前記第1のクロックラインは前記垂直走査回路に接続
され、前記ドレインバスは、該垂直走査回路からの信号
により制御されるスイッチ手段を介して高電位側に接続
される期間と低電位側に接続される期間とが交互するよ
う構成され、且つ前記第2のクロックラインは第2の垂
直走査回路に接続されている構成とする。
【0044】また、好ましくは、前記第1の方向の各信
号線は、水平走査回路により順次該各信号線が選択され
る水平読み出し回路を介して出力信号線に接続されてい
る構成とする。
【0045】また、好ましくは、前記各信号線と前記水
平読み出し回路との間に、相関2重サンプリング回路が
挿入されている構成とする。
【0046】以下に本発明の作用を説明する。
【0047】ドレインとゲート領域に相当する半導体基
体の表面近傍との電位差を、当該画素での読み出し動作
を行う期間を除く全期間を通じ、読み出し期間中の電位
差よりも低く設定する構成によれば、信号蓄積時におけ
るドレインと半導体基体の表面近傍との電位差を大幅に
低減することが可能になる。即ち、このような構成によ
れば、画素のドレインには、読み出し時の極めて短い時
間の間にのみ高電位が印加され、それ以降の画素が信号
蓄積を行う全期間を通してドレインは低電位に保たれる
ので、ドレインと半導体基体の表面近傍との電位差を大
幅に低減することが可能になるのである。
【0048】ここで、ドレインを、信号読み出し時には
高電位側に接続する一方、信号蓄積時には低電位側へ接
続する構成において、この低電位を画素が非読み出し動
作状態でのチャネルポテンャルよりも高い電位に設定す
ることにより、ドレイン高電位側から低電位側へチャネ
ルを介して電流が流れることが防止されるので、当該ド
レインが悪影響を及ぼすことがない。
【0049】この結果、MOS−FETがnチャネル型
の場合を例にとって説明すると、n層内ドレイン近傍で
のインパクトイオン化を抑制できるので、極めて低い暗
電流を達成できる。このため、白点や地ムラ模様等の偽
信号の無い高画質の信号を連続的な撮像動作を含むどの
ような動作条件においても得ることが可能となる。
【0050】ここで、本発明でいう、ドレインとゲート
領域に相当する半導体基体の表面近傍との電位差を、当
該画素での読み出し動作を行う期間を除く全期間を通
じ、読み出し期間中の電位差よりも低く設定するとは、
文字通り、ドレインとゲート領域に相当する半導体基体
(又は半導体基板)の表面近傍との電位差を、当該画素
での読み出し動作を行う期間を除く全期間を通じ、読み
出し期間中の電位差よりも低く設定する技術内容と、ド
レインとゲート電極との電位差を、当該画素での読み出
し動作を行う期間を除く全期間を通じ、読み出し期間中
の電位差よりも低く設定する技術内容との双方を含む概
念である。
【0051】即ち、本発明が適用される画素には、上述
のCMD型、FGA型、BCMD型又はTGMIS型と
いったゲート電極が受光部の上面全面を覆うタイプ(図
2参照)のものや、ゲート電極が受光部の周辺部のみを
覆う接合ゲート型タイプ(図10参照)のものや、ゲー
ト電極がないタイプのものがあり、ゲート電極が受光部
の周辺部のみを覆うタイプのものや、ゲート電極がない
接合ゲート型タイプのものにあっては、ドレインとゲー
ト領域に相当する半導体基体(又は半導体基板)の表面
近傍との電位差を、当該画素での読み出し動作を行う期
間を除く全期間を通じ、読み出し期間中の電位差よりも
低く設定する条件が適用され、ゲート電極が受光部の上
面全面を覆うタイプのものにあっては、ドレインとゲー
ト電極との電位差を、当該画素での読み出し動作を行う
期間を除く全期間を通じ、読み出し期間中の電位差より
も低く設定する条件が適用されるのである。
【0052】上記の条件は、各画素を構成する各増幅型
光電変換素子の、ソースが第1の方向の信号線に列単位
で共通接続され、ゲート領域の電位を制御するゲート電
極が第1の方向と直交する第2の方向のクロックライン
に行単位で接続され、且つドレインが第2の方向のドレ
インバスに行単位で接続され、ドレインに印加する電圧
を行単位で制御する構成によって達成できる。
【0053】即ち、このような構成によれば、ドレイン
が行単位で制御され、他方、信号読み出し動作及び光電
変換蓄積動作も行単位で制御されるので、行単位のドレ
インは信号読み出し期間と光電変換蓄積期間とで完全に
分離制御可能となり、ドレイン電位を信号蓄積期間の全
期間にわたり、信号読み出し期間での電位よりも低下さ
せることが可能となるからである。
【0054】信号蓄積期間の全期間と、信号読み出し期
間でのドレイン電位の調整は、半導体基体を接地電位と
し、ドレインを、信号読み出し時には高電位側に接続す
ると共に、信号蓄積時には低電位側に接続する構成によ
って容易に達成できる。
【0055】また、半導体基体の表面側に、ゲート電極
に隣接して第2のゲート電極を形成し、この第2のゲー
ト電極を介してゲート電極下に蓄積された信号電荷を半
導体基体側へ排出する構成によれば、信号蓄積を行う全
期間にわたりドレインを低電位に固定しても、第2のゲ
ート電極、即ちリセットゲートによりチャネルポテンシ
ャルは限界値以下に低下することはないので、ドレイン
がチャネルを介して読み出し用の信号線に悪影響を及ぼ
すことはない。よって、ブルーミング現象の発生を確実
に抑制できる。
【0056】また、第1の方向の信号線が、水平走査回
路により順次各信号線が選択される水平読み出し回路を
介して出力信号線に接続される構成とし、各信号線と水
平読み出し回路との間に相関2重サンプリング回路を挿
入する構成によれば、画素毎の暗時レベルのばらつきが
相殺されるので、インパクトイオン化の抑制と相俟っ
て、極めて高画質の信号を得ることが可能となる。
【0057】また、以上の本発明では、素子構成と駆動
方法を改良するだけで上記作用を奏することができるの
で、MOS−FET構造の増幅型固体撮像素子の特徴を
そのまま残すことが可能となる。即ち、上記したCMD
型、FGA型、BCMD型又はTGMIS型のいずれの
画素を有する増幅型固体撮像装置にも本発明を適用する
ことが可能である。
【0058】また、画素が接合ゲート型のFETによっ
て構成されている増幅型固体撮像装置にも本発明を適用
することが可能である。
【0059】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づき具体的に説明する。
【0060】(実施形態1)図1〜図4は本発明増幅型
固体撮像装置の実施形態1を示す。図1は本発明を適用
した2次元増幅型固体撮像装置の回路構成を示す。
【0061】画素11は、CMD型、FGA型又はBC
MD型のMOS−FETで構成されており、水平方向及
び垂直方向にマトリクス状に配置されている。行単位の
画素11,11…のゲートは同一のクロックライン12
に共通に接続されており、クロックライン12は行単位
で画素11を選択する。また、行単位の画素11,11
…のドレインは同一のドレインバス13に共通に接続さ
れている。更に、列単位の画素11,11…のソースは
同一の信号線14に共通に接続されている。
【0062】クロックライン12は、インバータ26及
びNAND回路22を介して垂直走査回路20に接続さ
れている。NAND回路22の他方端子には、水平ブラ
ンキング期間内にオンとなるクロック信号φAが入力さ
れる。
【0063】ドレインバス13にはpチャネル型のトラ
ンジスタ24及びnチャネル型のトランジスタ25が接
続されている。pチャネル型のトランジスタ24には高
電位側電源VHが接続され、nチャネル型のトランジス
タ25には低電位側電源VLが接続されている。
【0064】以上の回路構成において、垂直走査回路2
0からは、1水平走査期間(1H)毎に順次1行ずつず
れてオンするφ(i)、φ(i+1)等の行選択信号2
1が出力される。クロックライン12には、行毎に、φ
(i)、φ(i+1)等の行選択信号21と水平ブラン
キング期間内にオンとなるクロック信号φAとのAND
信号が印加される。
【0065】また、ドレインバス13は、行毎に、pチ
ャネル型のトランジスタ24及びnチャネル型のトラン
ジスタ25を介して、それぞれ高電位側電源VHと低電
位側電源VLへ選択的に切り替え接続され、両トランジ
スタ24,25には共通に信号21とクロック信号φA
とのNAND信号が印加される。
【0066】次に、図2に基づき上記画素11の構成
を、nチャネル型の場合を例にとって説明する。図2に
示すように、p基板100上にn層101が形成され、
n層101上に絶縁膜(図示せず)を介してゲート電極
102が形成されている。また、n層101内には、高
濃度n+層からなるドレイン103とソース104がゲ
ート電極102を水平方向に挟んで形成されている。
【0067】上記構成において、MOS−FETが光電
変換蓄積動作にある場合を想定すると、ゲート電極10
2を貫いて入射した光hνは、光電変換により電子/正
孔対を生じ、電子は主にドレイン103へ流出するが、
正孔はゲート電極102下の半導体基板、即ちp基板1
00の表面近傍に閉じ込められ、これが信号電荷とな
る。
【0068】次に、図3に基づきクロックライン12及
びドレインバス13の動作について説明する。
【0069】垂直走査回路20からの信号21、即ちφ
(i),φ(i+1)等は、1水平走査期間(1H)の
幅を有し、1Hを単位として順次移動していく。従っ
て、クロックφAとφ(i),クロックφAとφ(i+
1)等とのAND信号、即ちφA・φ(i),φA・φ
(i+1)等は、幅TAを有し、1H単位で移動してい
く。
【0070】以上の関係より、各画素11,11…のゲ
ートには、行単位で、φA・φ(i),φA・φ(i+
1)等の信号が印加され、各画素11,11…を行単位
で水平ブランキング期間内の一定期間TA毎に、順次オ
ンする。一方、pチャネル型のトランジスタ24及びn
チャネル型のトランジスタ25には、NAND出力、つ
まりバーφA・φ(i),バーφA・φ(i+1)等の信
号が印加される。
【0071】このため、各画素11,11…が行単位で
読み出される時、対応する行のpチャネル型のトランジ
スタ24がオンし、nチャネル型のトランジスタ25が
オフするので、ドレインバス13は高電位側電源VH
接続され、画素読み出しに必要な電源電位が供給され
る。
【0072】一方、この読み出し期間以外の光電変換蓄
積動作時には、全期間にわたり、pチャネル型のトラン
ジスタ24がオフし、nチャネル型のトランジスタ25
がオンするので、ドレインバス13は低電泣側電源VL
に接続される。このため、読み出し期間以外の全期間に
わたりドレイン103とゲート電極102間の電位差が
低く抑えられて、低暗電流が達成される。
【0073】なお、信号(ホール)の蓄積という面で
は、ドレインバイアスの大小は無関係であり、ドレイン
バイアスが大きければ暗電流が増えるだけである。
【0074】次に、図4に基づき以上の動作におけるド
レインバス13の電位変化について説明する。但し、図
4は画素11の深さ方向ポテンシャル分布を示してお
り、横軸は深さ方向を、縦軸はポテンシャルを示す。
【0075】画素11のゲート電極102に印加する電
位は、高い側がVG(H)、低い側がVG(L)とする。
【0076】図4において、(a)はゲート電極102
への印加電位がVG(L)であり、画素11に信号電荷
が蓄積していない場合のポテンシャルの分布を示し、
(b)は画素11に信号電荷が蓄積している場合のポテ
ンシャルの分布を示す。また、(c)はゲート電極10
2への印加電位がVG(H)であり、画素11に信号電
荷が蓄積していない場合のポテンシャルの分布を示し、
(d)は画素11に信号電荷が蓄積している場合のポテ
ンシャルの分布を示す。
【0077】読み出し動作のため、ドレイン電源電位V
Hは、ゲート電極102の電位がVG(H)の場合のポテ
ンシャル、即ち(c),(d)の場合の最小ポテンシャ
ルより深い値に設定される。このため、ドレイン103
とゲート電極102間の電位差△VDGは大きな値とな
る。
【0078】ここで、本発明では、画素読み出し期間T
Aの途中でリセット動作(図示せず)により画素11内
に蓄積された信号電荷を排出し、TA終了後には、期間
Bの間のみドレインバス13は低い側の電源VLへ接続
される。従って、期間TBの間にドレイン電位はVLまで
低下する。
【0079】このVLの値は、ゲート電極102の電位
がVG(L)の場合の画素11のチャネルポテンシャル
(a),(b)の最小値より若干高い値に設定される。
従って、画素11のチャネルを介してソース電位に影響
を与えることはない。
【0080】また、図4に示すように、ドレイン103
とゲート電極102との間の電位差△VDG’は読み出し
時の電位差△VDGに比べて大幅に低下している。このた
め、ドレイン103近傍での電界集中によるインパクト
イオン化現象が発生している図14の従来例の場合と異
なり、本発明では、図2に示すようにドレイン103近
傍での電界集中によるインパクトイオン化現象は抑制さ
れる。よって、本発明によれば極めて低い暗電流が達成
され、白点や地ムラ模様等の偽信号の無い高画質の信号
を連続的な撮像動作を含むどのような動作条件において
も得ることが可能となる。
【0081】(実施形態2)図5〜図7は本発明増幅型
固体撮像装置の実施形態2を示す。本実施形態2の増幅
型固体撮像装置は、画素としてTGMIS型の画素を用
いており、これは実施形態1の画素にリセットゲート3
1を付加したものである。図5に示すように、リセット
ゲート31は第2の垂直走査回路40によって駆動され
る。その他の構成は、図1と同様であるので、対応する
部分に同一の符号を付し、重複する説明は省略し、以下
では異なる部分についてのみ説明する。
【0082】ここで、本実施形態2の増幅型固体撮像装
置は、実施形態1の増幅型固体撮像装置で発生するブル
ーミング現象を抑制できるようにしたものである。即
ち、図4の場合は、信号蓄積時に過大な光が入射する
と、信号である正孔が大量にp型基板100の表面に蓄
積するため、蓄積画素のポテンシャルは、ドレイン電位
Lより低い(b’)まで低下する。読み出し画素では
ソース電位はチャネル電位と同じVsigとなるが、列単
位の各画素11,11…のソース104は信号線14で
結ばれているから、蓄積画素のソース電位もVsigとな
る。このため、過大な光が入射した蓄積画素では、ドレ
イン103とソース103間のチャネルはオンとなり、
電流(電子)が流れる。このため、信号線14の電位は
本来の値(Vsig)からVL側へずれてしまい、ブルーミ
ング現象が生じる。
【0083】本実施形態2の増幅型固体撮像装置は、こ
のブルーミング現象を以下のようにして抑制している。
図5に示すように、リセットゲート31は、垂直走査回
路40から画素11の行ピッチに合わせて順次出力され
る信号32、即ち、φR(i)、φR(i+1)等により
駆動される。φR(i)、φR(i+1)等のタイミング
は、図6に示すようになり、画素11は各画素読み出し
期間TAの途中で、このリセット動作により画素内の信
号電荷が排出される。
【0084】このように、本実施形態2の増幅型固体撮
像装置では、リセットゲート31が信号蓄積時に過大な
光が入射した場合の過剰電荷を排出するため、上述のブ
ルーミング現象の発生を抑制できる。
【0085】図7は本実施形態2の場合の画素のポテン
シャル分布を示す。ここで、実線は、図4と同様、光電
変換蓄積部となるゲート電極領域部のポテンシャル分布
を示し、1点鎖線はリセットゲート31となる第2のゲ
ート領域部のポテンシャル分布を示す。
【0086】信号蓄積時はゲート電圧はVG(L)であ
るから、過大な光入射があると、蓄積部チャネルポテン
シャルが(a)から(b’)まで低下しようとする。し
かしながら、リセットゲート31の電位がVR(L)に
保たれているから、過剰な信号電荷(正孔)はリセット
ゲート31を介してp型基板100(図2参照)へ流出
してしまい、ポテンシャルは(b)以下に下がることは
ない。
【0087】従って、蓄積画素に過大な光が入射した場
合であっても、ソースとドレイン間のチャネル部にはポ
テンシャルバリアが残って電流は流れず、ブルーミング
現象は生じない。
【0088】(実施形態3)図8及び図9は本発明増幅
型固体撮像装置の実施形態3を示す。本実施形態3の増
幅型固体撮像装置は、相関2重サンプリング回路により
各信号線14からの信号を読み出す構成をとる。以下に
その詳細を説明する。
【0089】図8に示すように、信号線14からの信号
はクランプ容量50を介して分岐され、一方はクランプ
トランジスタ52を介してクランプ電源VCPへ接続され
る。分岐された他方はサンプルホールド用のトランジス
タ54へ接続される。トランジスタ54からの信号は、
各信号線14毎に設けられたソースフォロワ回路のドラ
イバ用トランジスタ55のゲートに印加され、このゲー
トがホールド容量を兼ねる。
【0090】ここで、クランプトランジスタ52はパル
スφCP51により駆動され、サンプルホールド用のトラ
ンジスタ54はパルスφSH53により駆動される。パル
スφCP51及びφSH53のタイミングは図9に示すよう
になり、画素11からの信号読み出し直後にクランプ動
作すると共に、画素内の信号電荷をリセットした直後に
サンプルホールド動作する。
【0091】従って、ソースフォロワ回路のドライバ用
トランジスタ55のゲートには、読み出し画素11にお
ける信号レベルと、リセットレベルとの差信号、即ち、
画素毎にばらつく閾値レベルがキャンセルされた正味の
信号が印加される。この動作(これを一般に相関2重サ
ンプリング法と言う)により、画素毎のばらつきに起因
する固定パターンノイズが効果的に抑制され、高画質の
信号が得られる。
【0092】こうして得られた正味の信号は、ソースフ
ォロワ回路のドライバ用トランジスタ55により駆動さ
れ、水平走査回路60からの信号57により駆動される
水平選択スイッチ56を介して水平信号線59へ接続さ
れる。この水平信号線59には、各ドライバ用トランジ
スタ55に共通のロードトランジスタ58が接続されて
上述のソースフォロワ回路を構成すると共に、その出力
はアンプ61を介して信号62となり、外部へ出力され
る。
【0093】(実施形態4)図10及び図11は本発明
増幅型固体撮像装置の実施形態4を示す。本実施形態4
の増幅型固体撮像装置は、画素として接合ゲート型のF
ETを用いており、その他の構成については、実施形態
1の増幅型固体撮像装置と同様の構成になっている。
【0094】図10は本実施形態4の増幅型固体撮像装
置の画素構成を示す。本実施形態4では、ゲート電極1
02’は受光部の上面全面を覆わず、周辺部のみを覆っ
ており、この点で実施形態1の画素とはその構成が明確
に異なっている。
【0095】本実施形態形態4の画素構成によれば、入
射光はゲート電極102’を貫くことなく受光部に入射
する。なお、図1と対応する部分には同一の符号を付
し、具体的な説明は省略する。
【0096】なお、本発明の適用にあたっては、ゲート
電極102’が受光部の周辺部のみに設けられている関
係上、図11に示すように、本実施形態4では、ドレイ
ンとゲート電極間の電位差△VDG,△VDG’ではなく、
ドレインとゲート領域に相当する半導体基板の表面近傍
の電位との差△VDGB,△VDGB’を考慮する。即ち、本
実施形態4では、ドレインとゲート領域に相当する半導
体基板の表面近傍の電位との差が当該画素での読み出し
動作を行う期間を除く全期間を通じ、読み出し期間中の
電位差よりも低くなるように設定する構成をとる。
【0097】本実施形態4によれば、接合ゲート型のF
ETは、MOS型FETのようなpoly−siからな
るゲート電極102が受光部の上面全面を覆わないた
め、その分、高感度になるので、増幅型固体撮像素子の
特性上有利である。
【0098】なお、本発明はゲート電極がないFETに
も適用でき、この場合の適用条件は実施形態4の場合と
同様である。
【0099】また、図示例では、半導体基板の表面に受
光部を形成した増幅型固体撮像装置に本発明を適用して
いるが、半導体基板に比べてサイズ、厚み共に大きい半
導体基体の表面近傍に受光部を形成した増幅型固体撮像
装置にも本発明は同様に適用できる。
【0100】(実施形態5)図17及び図18は本発明
増幅型固体撮像装置の実施形態5を示す。図17は本実
施形態5の増幅型固体撮像装置の回路構成を画素平面パ
ターンと共に示す。図17において、符号15は絶縁分
離領域を示し、16はゲート電極、17はソース、18
はドレインをそれぞれ示す。垂直走査回路20、行選択
信号21、NAND回路22、pチャネル型のトランジ
スタ24及びnチャネル型のトランジスタ25は、図1
の場合と同様である。また、ゲート信号12も図1と同
様に形成している。
【0101】図1との相違は、ドレインバスの信号13
を形成するのに、垂直走査回路20から出力されるクロ
ック信号φ(i)、φ(i+1)等、隣接する2線間
で、NAND回路27とインバータ28により駆動され
る信号29により、pチャネル型のトランジスタ24及
びnチャネル型のトランジスタ25が駆動される点であ
る。
【0102】図18はこれらの信号の関係を示す。即
ち、ドレインバスの信号VD(i)、VD(i+1)等
は、ドレイン18が対応する両側のゲート電極16、即
ち、前者ではVG(i)、VG(i+1)、後者ではVG
(i+1)、VG(i+2)等にそれぞれ同期して形成
される。
【0103】以上の関係により、ドレイン18により挟
まれたゲート電極16(例えば、VG(i+1)の電位
が高レベルVG(H))であっても、両側のドレインVD
(i)、VD(i+1)は共に高レベルとなり、両ドレ
イン18、18間で電流が流れる不具合を確実に解消で
きる。
【0104】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の増幅型固体
撮像装置によれば、ドレインとゲート領域に相当する半
導体基体の表面近傍との電位差を、当該画素での読み出
し動作を行う期間を除く全期間を通じ、読み出し期間中
の電位差よりも低く設定する構成をとるので、信号蓄積
時におけるドレインと半導体基体の表面近傍との電位差
を大幅に低減することが可能になる。
【0105】ここで、ドレインを、信号読み出し時には
高電位側に接続する一方、信号蓄積時には低電位側へ接
続する構成において、この低電位を画素が非読み出し動
作状態でのチャネルポテンャルよりも高い電位に設定す
ることにより、ドレイン高電位側から低電位側へチャネ
ルを介して電流が流れることが防止されるので、当該ド
レインが悪影響を及ぼすことがない。
【0106】この結果、ドレイン近傍でのインパクトイ
オン化を抑制できるので、極めて低い暗電流を達成でき
る。このため、白点や地ムラ模様等の偽信号の無い高画
質の信号を連続的な撮像動作を含むどのような動作条件
においても得ることが可能となる。
【0107】このような効果は、各画素を構成する各増
幅型光電変換素子の、ソースが第1の方向の信号線に列
単位で共通接続され、ゲート領域の電位を制御するゲー
ト電極が第1の方向と直交する第2の方向のクロックラ
インに行単位で接続され、且つドレインが第2の方向の
ドレインバスに行単位で接続され、ドレインに印加する
電圧を行単位で制御する構成によって容易に達成でき
る。
【0108】即ち、このような構成によれば、ドレイン
が行単位で制御され、他方、信号読み出し動作及び光電
変換蓄積動作も行単位で制御されるので、行単位のドレ
インは信号読み出し期間と光電変換蓄積期間とで完全に
分離制御可能となり、ドレイン電位を信号蓄積期間の全
期間にわたり、信号読み出し期間での電位よりも低下さ
せることが可能となるからである。
【0109】また、信号蓄積期間の全期間と、信号読み
出し期間でのドレイン電位の調整は、半導体基体を接地
電位とし、ドレインを、信号読み出し時には高電位側に
接続すると共に、信号蓄積時には低電位側に接続する構
成によって容易に達成できる。
【0110】また、特に請求項8記載の増幅型固体撮像
装置によれば、半導体基体の表面側に、ゲート電極に隣
接して第2のゲート電極を形成し、この第2のゲート電
極を介してゲート電極下に蓄積された信号電荷を半導体
基体側へ排出する構成をとるので、信号蓄積を行う全期
間にわたりドレインを低電位に固定しても、第2のゲー
ト電極、即ちリセットゲートによりチャネルポテンシャ
ルは限界値以下に低下することはないので、ドレインが
チャネルを介して読み出し用の信号線に悪影響を及ぼす
ことはない。よって、ブルーミング現象の発生を確実に
抑制できる。
【0111】また、特に請求項14記載の増幅型固体撮
像装置によれば、第1の方向の信号線が、水平走査回路
により順次各信号線が選択される水平読み出し回路を介
して出力信号線に接続される構成とし、各信号線と水平
読み出し回路との間に相関2重サンプリング回路を挿入
する構成をとるので、画素毎の暗時レベルのばらつきが
相殺されるので、インパクトイオン化の抑制と相俟っ
て、極めて高画質の信号を得ることが可能となる。
【0112】また、以上の本発明では、素子構成と駆動
方法を改良するだけで上記効果を奏することができるの
で、MOS−FET構造の増幅型固体撮像素子の特徴を
そのまま残すことが可能となる。即ち、上記したCMD
型、FGA型、BCMD型又はTGMIS型のいずれの
画素を有する増幅型固体撮像装置にも本発明を適用する
ことが可能である。
【0113】また、画素が接合ゲート型のFETによっ
て構成されている増幅型固体撮像装置にも本発明を適用
することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1を示す、増幅型固体撮像装
置の回路図。
【図2】本発明の実施形態1を示す、画素部の構成を示
す断面図。
【図3】本発明の実施形態1を示す、増幅型固体撮像装
置の動作タイミングを示すタイミングチャート。
【図4】本発明の実施形態1を示す、増幅型固体撮像装
置の画素部におけるポテンシャル関係を示す図。
【図5】本発明の実施形態2を示す、増幅型固体撮像装
置の回路図。
【図6】本発明の実施形態2を示す、増幅型固体撮像装
置の動作タイミングを示すタイミングチャート。
【図7】本発明の実施形態2を示す、増幅型固体撮像装
置の画素部におけるポテンシャル関係を示す図。
【図8】本発明の実施形態3を示す、増幅型固体撮像装
置の回路図。
【図9】本発明の実施形態3を示す、増幅型固体撮像装
置の動作タイミングを示すタイミングチャート。
【図10】本発明の実施形態4を示す、画素部の構成を
示す断面図。
【図11】本発明の実施形態4を示す、増幅型固体撮像
装置の画素部におけるポテンシャル関係を示す図。
【図12】(a)はCMD型、FGA型又はBCMD型
の画素を模式的に示す図、(b)はTGMIS型の画素
を模式的に示す図。
【図13】増幅型固体撮像装置の従来例を示す回路図。
【図14】従来例の問題点を説明するための画素部の断
面図。
【図15】従来例の動作タイミングを示すタイミングチ
ャート。
【図16A】増幅型固体撮像装置の他の従来例を示す回
路図。
【図16B】図16Aの増幅型固体撮像装置の動作タイ
ミングを示すタイミングチャート。
【図16C】図16Aの増幅型固体撮像装置の画素部に
おけるポテンシャル関係を示す図。
【図17】本発明の実施形態5を示す、増幅型固体撮像
装置の構成を模式的に示す図。
【図18】本発明の実施形態5を示す、増幅型固体撮像
装置の動作タイミングを示すタイミングチャート。
【符号の説明】
11 画素 12 クロックライン 13 ドレインバス 14 信号線 20,40 垂直走査回路 22 NAND回路 24 pチャネル型のトランジスタ 25 nチャネル型のトランジスタ 31 リセットゲート 50 クランプ容量 52 クランプトランジスタ 54 サンプルホールド用のトランジスタ 55 ドライバ用トランジスタ 56 水平選択スイッチ 58 ロードトランジスタ 60 水平走査回路 61 アンプ 100 p型基板 101 n層 102 ゲート電極 103 ドレイン 104 ソース

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基体の一表面側にFETが形成さ
    れ、該FETのゲート領域に入射する光により発生し、
    ゲート領域に相当する該半導体基体の表面近傍に蓄積さ
    れる信号電荷による該FETの特性変化を、該FETの
    ドレインに電圧を印加して、該FETのソース側で検出
    するように構成した増幅型光電変換素子を画素とし、該
    画素を多数マトリクス状に配列してなる増幅型固体撮像
    装置であって、選択された画素のドレイン領域のみに第
    1の電圧を印加し、非選択画素のドレイン領域には該第
    1の電圧より低い第2の電圧を印加するようにした増幅
    型固体撮像装置において、 該第2の電圧の値は、該非選択画素において、該第1の
    電圧と該第2の電圧間で電流が流れない、該半導体基体
    電圧より高い電圧に設定した増幅型固体撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記各画素は、非選択時において該画素
    内の信号電荷が定められた量以上は蓄積しないよう、過
    剰電荷の排出がなされるブルーミング抑圧機能を有する
    請求項1記載の増幅型固体撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記各画素を構成する各増幅型光電変換
    素子の、前記ソースが第1の方向の信号線に列単位で共
    通接続され、前記ゲート領域の電位を制御するゲート電
    極が該第1の方向と直交する第2の方向のクロックライ
    ンに行単位で接続され、且つ前記ドレインが第2の方向
    のドレインバスに行単位で接続され、該ドレインに印加
    する電圧は、当該ドレインに対応する前記ゲート領域の
    クロックライン電圧と同期して行単位で変化するように
    構成した請求項1又は請求項2記載の増幅型固体撮像装
    置。
  4. 【請求項4】 第2の方向に配列された前記ゲート領域
    の電位を制御する前記クロックラインに印加する電圧
    と、当該ゲート領域の両側に隣接する第2の方向に配列
    された前記ドレイン領域との電圧とが、同期して行単位
    で変化するように構成した請求項3記載の増幅型固体撮
    像装置。
  5. 【請求項5】 前記半導体基体は第1導電型の半導体基
    体であり、該半導体基体の前記ゲート領域が第2導電型
    の半導体層である請求項1〜請求項4のいずれかに記載
    の増幅型固体撮像装置。
  6. 【請求項6】 前記FETはMOS型FETであり、前
    記第2導電型の半導体層の表面に絶縁膜を介して前記ゲ
    ート電極が形成されている請求項5記載の増幅型固体撮
    像装置。
  7. 【請求項7】 前記FETは接合ゲート型FETであ
    り、前記第2導電型の半導体層の表面に高濃度の第1導
    電型の半導体層が形成されている請求項5記載の増幅型
    固体撮像装置。
  8. 【請求項8】 前記半導体基体の表面側に、前記ゲート
    電極に隣接して第2のゲート電極が形成され、該第2の
    ゲート電極を介して該ゲート電極下に蓄積された信号電
    荷を該半導体基体側へ排出するように構成した請求項5
    〜請求項7のいずれかに記載の増幅型固体撮像装置。
  9. 【請求項9】 前記半導体基体を接地電位とし、前記ド
    レインを、信号読み出し時には高電位側に接続する一
    方、信号蓄積時には低電位側へ接続するように構成した
    請求項5〜請求項8のいずれかに記載の増幅型固体撮像
    装置。
  10. 【請求項10】 前記各増幅型光電変換素子の、前記ソ
    ースが第1の方向の信号線に列単位で共通接続され、前
    記ゲート電極が該第1の方向と直交する第2の方向の第
    1のクロックラインに行単位で接続され、前記ドレイン
    が第2の方向のドレインバスに行単位で接続され、且つ
    前記第2のゲート電極が第2の方向の第2のクロックラ
    インに行単位で接続されている請求項8記載の増幅型固
    体撮像装置。
  11. 【請求項11】 前記クロックライン又は前記第1のク
    ロックラインは垂直走査回路に接続され、前記ドレイン
    バスは、該垂直走査回路からの信号により制御されるス
    イッチ手段を介して高電位側に接続される期間と低電位
    側に接続される期間とが交互するように構成されている
    請求項4〜請求項10のいずれかに記載の増幅型固体撮
    像装置。
  12. 【請求項12】 前記クロックライン又は前記第1のク
    ロックラインは前記垂直走査回路に接続され、前記ドレ
    インバスは、該垂直走査回路からの信号により制御され
    るスイッチ手段を介して高電位側に接続される期間と低
    電位側に接続される期間とが交互するよう構成され、且
    つ前記第2のクロックラインは第2の垂直走査回路に接
    続されている請求項10又は請求項11記載の増幅型固
    体撮像装置。
  13. 【請求項13】 前記第1の方向の各信号線は、水平走
    査回路により順次該各信号線が選択される水平読み出し
    回路を介して出力信号線に接続されている請求項10〜
    請求項12のいずれかに記載の増幅型固体撮像装置。
  14. 【請求項14】 前記各信号線と前記水平読み出し回路
    との間に、相関2重サンプリング回路が挿入されている
    請求項13記載の増幅型固体撮像装置。
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