JP4309543B2 - 固体撮像素子 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は固体撮像素子に係り、特に、MOS(CMOSを含む)回路を集積化して構成される固体撮像素子の電流源アレイ部の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、イメージセンサ(固体撮像素子)のS/Nを改善するために、イメージセンサ内部で信号を増幅して出力する技術が知られている。
【0003】
例えば、特公平8−24352号公報に開示されているように、画素から出力された電荷を垂直信号線毎に設けられたアンプ(以下ラインアンプと呼ぶ)により増幅した信号として出力することにより、S/Nを改善し、かつ固定パターンノイズ(FPN)を抑圧する方法がある。
【0004】
以下、この特公平8−24352号公報に開示されているイメージセンサを例にとって従来技術について説明する。
【0005】
図2は、従来のラインアンプを有するイメージセンサの構成を簡略し、図示したものである。
【0006】
図2において、参照符号2−1は、フォトダイオードD1,D2,…,DjとスイッチS1,S2,…,Sjより構成される画素を2次元的に配列し構成した画素アレイである。
【0007】
また、参照符号2−2は、画素アレイ2−1の読み出し行を選択する垂直走査回路である。
【0008】
また、参照符号2−3は、画素から出力された信号電荷を列並列に信号増幅するラインアンプ列であり、アナログアンプによる複数のアンプ回路2−3−1,2−3−2,…,2−3−jを並列に設けて構成されている。
【0009】
また、参照符号2−4は、ラインアンプ列2−3の各出力を出力信号線2−5に出力するための水平選択スイッチアレイである。
【0010】
また、参照符号2−6は、水平選択スイッチアレイ2−4を順次選択し走査するための水平走査回路である。
【0011】
次に、このように構成されるイメージセンサの動作について説明する。
【0012】
画素アレイ2−1のフォトダイオードD1,D2,…,Djに蓄積された信号電荷は、走査回路2−2から出力される行選択パルスφROW iにより画素アレイ2−1の第i行の画素のスイッチS1,S2,…,Sjがオンされることにより、ラインアンプ列2−3に送られて列並列に増幅される。
【0013】
その後、水平走査回路2−6が走査パルスφCOL 1,φCOL 2,…,φCOL jを発生し、水平選択スイッチアレイ2−4を順次オンオフすることにより、選択したラインアンプ列2−3の出力を出力信号線2−5より出力する。
【0014】
このように画素の垂直水平(XY)方向のアドレスを選択しながら画素アレイ2ー1の各画素の信号を順次読み出すことによって2次元画像を出力させることができる。
【0015】
ところで、ラインアンプ列2−3を動作させるためには、バイアス電流を供給する必要がある。
【0016】
一般的に、このようなMOSアナログ回路において、バイアス電流はP型MOSトランジスタの飽和特性を利用して発生させる。
【0017】
図2に示したイメージセンサの構成で説明したように、イメージセンサで用いられるラインアンプ列2−3はそれぞれアナログアンプによる複数のアンプ回路2−3−1,2−3−2,…,2−3−jを並列に設けて構成されている。
【0018】
従って、ラインアンプ列2−3を構成する各々のアンプ回路2−3−1,2−3−2,…,2−3−jに対して独立にバイアス電流を供給するバイアス電流発生回路が必要となる。
【0019】
以下、ラインアンプ列2−3を構成する各々のアンプ回路2−3−1,2−3−2,…,2−3−jにバイアス電流を供給するために配置されたバイアストランジスタ列を電流源アレイと呼ぶものとする。
【0020】
以下に従来の固体撮像素子に使われている電流源アレイについて説明する。
【0021】
図3は、一般的に用いられるバイアス電流源アレイの構成を示している。
【0022】
図3において、参照符号3−3は、水平画素数分だけあるバイアス用MOSトランジスタQ1,Q2,…,Qnで構成される電流源アレイである。
【0023】
また、参照符号3−1は、電流源アレイ3−3を構成するバイアス用MOSトランジスタQ1,Q2,…,Qnの各ソースに電源電圧を供給する電源バス配線である。
【0024】
また、参照符号3−2は、バイアス用MOSトランジスタQ1,Q2,…,Qnの各ゲートにバイアス電圧を供給するバイアス電圧供給配線である。
【0025】
そして、バイアス用MOSトランジスタQ1,Q2,…,Qnの各ドレインからラインアンプ列2−3を構成する各々のアンプ回路2−3−1,2−3−2,…,2−3−jに対して独立にバイアス電流を供給するように接続している。
【0026】
近似的にMOSトランジスタの飽和特性は式(1)で表される。
【0027】
D =α(VGS−VT 2 …(1)
ここで、ID はバイアス電流、αはデバイスのサイズや易動度による係数、VGSはゲ一ト・ソース間電圧、VT はしきい電圧である。
【0028】
MOSトランジスタの飽和特性において、出力電流は近似的にドレイン電圧によらないため、ゲート・ソース間に一定の電圧を供給することによってMOSトランジスタを飽和領域で動作させてドレインより一定のバイアス電流を発生させることができる。
【0029】
そして、バイアス用MOSトランジスタQ1,Q2,…,Qnで発生させた各々のバイアス電流はそれぞれラインアンプ列2−3を構成するアンプ回路2−3−1,2−3−2,…,2−3−jへ供給される。
【0030】
これによりラインアンプ列2ー3を構成する各々のアンプ回路2−3−1,2−3−2,…,2−3−jを独立に動作させることが可能になる。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、図3に示した従来のバイアス電流源アレイでは、実際には、以下に示す原因によりバイアス電流の均一性を確保することが難しい。
【0032】
すなわち、図3に示した従来のバイアス電流源アレイでは、複数のバイアス用MOSトランジスタQ1,Q2,…,Qnが同時に並列的に動作するため、その電流を供給するために電源バス配線3−1には、電流が大量に流れる。
【0033】
ここで、電源バス配線3−1に配線抵抗が存在すると、大量に流れる電流によって電源バス配線3−1に電位勾配が生じ、各々のバイアス用MOSトランジスタQ1,Q2,…,Qnの各ソース電極の電圧に不均一性が発生する。
【0034】
一方、バイアス電圧供給配線3−2には電流が流れないため、バイアス用MOSトランジスタQ1,Q2,…,Qnの各ゲート電極の電位は一定に保たれることになる。
【0035】
その結果、バイアス用MOSトランジスタQ1,Q2,…,Qnの各ゲート・ソース間の電位差が変化し、式(1)に従って発生するバイアス電流ID が変化する。
【0036】
この現象によるバイアス電流ID の不均一性は、配線のレイアウトにも依存し、例えば、電源バス配線3−1と電源電圧AVDDを与える電源端子とをバイアス電流源アレイの両端部で接続する場合では、バイアス電流源アレイの端の電流が大きく、中央部では逆に少なくなってしまう。
【0037】
このような不均一性を抑圧するためには、電源配線抵抗を十分に小さくする必要性がある。
【0038】
ところが、昨今の傾向として、特にディジタルスチルカメラ用途などでは固体撮像素子の多画素化の要求が強まっており、画素数を増やすことは同時にアンプ回路の数を増やす必要があるとともに、電源バス配線長が長くなり、電源バス配線内での電源電圧の低下が深刻になる。
【0039】
そのため、ラインアンプ列2−3に入力されるバイアス電流の不均一性が強くなり、アンプ動作の均一性を得ることが困難になってしまう。
【0040】
また、基板端子の電圧が、バイアス用MOSトランジスタQ1,Q2,…,Qnで独立に取られていた場合、以下の式(2)で表されるしきい電圧の変動ΔVT が生じる。
【0041】
ΔVT =β{(2φB +VBS1/2 −(2φB 1/2 } …(2)
ここで、βは定数、φB はショットキー障壁電圧、VBSはバイアス用MOSトランジスタの基板・ソース端子間電圧である。
【0042】
そして、しきい電圧VT に、式(2)に示すような基板・ソース端子間電圧VBSに依存した変動が生じると、結果として式(1)から分かるようにバイアス電流ID に不均一性を生じてしまう。
【0043】
本発明は、この点に着目して、電源バスラインの配線抵抗の影響を抑圧し、安定なラインアンプのアンプ動作を可能にする電流源アレイを備えた固体撮像素子を提供することを課題とする。
【0044】
【課題を解決するための手段】
本発明によると、上記課題を解決するために、
(1) 光電変換が可能な画素を2次元的に配置してなる画素アレイと、
該画素アレイの読み出し行を選択する垂直走査回路と、
該選択された1行分の画素の信号を並列に増幅する、アナログアンプを含む複数の増幅回路と、
該アナログアンプの各々に対応して設けられ、各アナログアンプにバイアス電流を供給するバイアス電流供給用のMOSトランジスタを含む、複数のバイアス電流供給回路と、
該増幅回路の出力を順次選択し走査する走査回路とを有する固体撮像素子において、
該MOSトランジスタのソース端子は電源電圧供給線に接続され、該MOSトランジスタの基板端子は該MOSトランジスタのソース端子に接続され、該MOSトランジスタのゲート端子は該電源電圧供給線に容量素子を介して接続されるとともにスイッチ素子を介してバイアス電圧供給線に接続されていることを特徴とする固体撮像素子が提供される。
【0045】
また、本発明によると、上記課題を解決するために、
(2) 前記バイアス電流発生回路の出力電流を切断する手段と、
前記バイアス電流発生回路の出力電流を切断した状態で、前記スイッチ素子をオンして前記バイアス電圧供給線の電圧を前記MOSトランジスタのゲート端子に記憶させる手段とをさらに有することを特徴とする(1)記載の固体撮像素子が提供される。
【0046】
また、本発明によると、上記課題を解決するために、
(3) 光電変換が可能な画素を2次元的に配置してなる画素アレイと、
該画素アレイの読み出し行を選択する垂直走査回路と、
該選択された1行分の画素の信号を並列に増幅する、アナログアンプを含む複数の増幅回路と、
該アナログアンプの各々に対応して設けられ、各アナログアンプにバイアス電流を供給するバイアス電流供給用のMOSトランジスタを含む、複数のバイアス電流供給回路と、
該増幅回路の出力を順次選択し走査する走査回路とを有する固体撮像子において、
該MOSトランジスタのソース端子に電源電圧を供給する電源電圧供給線と、該MOSトランジスタのゲート端子に第1のスイッチ手段を介してバイアス電圧を供給するバイアス電圧供給線と、
該MOSトランジスタのゲート端子とソース端子間を接続する容量素子と、
該MOSトランジスタのドレインより第2のスイッチ手段を介して該アナログアンプにバイアス電流を供給する出力線と、
該第1のスイッチ手段と該第2のスイッチ手段を排他的にオン状態にする手段とをさらに有し、
該MOSトランジスタの基板端子は該MOSトランジスタのソース端子に接続されていることを特徴とする固体撮像素子が提供される。
【0047】
ここで、排他的にオン状態にするとは、第1のスイッチ手段と第2のスイッチ手段とが両方同時にはオン状態にはならないことを意味しており、第1のスイッチ手段と第2のスイッチ手段の片方のみがオン状態になる場合と、両方ともオフ状態になる場合とがあり得る。
【0048】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0049】
図1は、本発明の一実施の形態による固体撮像素子の電流源アレイの構成を示している。
【0050】
なお、本発明の一実施の形態による固体撮像素子自体の構成は、図2に示した従来技術による固体撮像素子のそれと同様である。
【0051】
この発明の一実施の形態による固体撮像素子の電流源アレイは次のように構成されている。
【0052】
図1において、参照符号1−0は、バイアス電流を発生させる単位回路であり、この単位回路1−0をラインアンプ列2−3のアンプの数だけ並列に設けることによってバイアス電流源アレイを構成する。
【0053】
そして、この単位回路1−0は、P型MOSトランジスタにより構成されたバイアス電流発生トランジスタ1−1−1,1−1−2,…,1−1−jと、このバイアス電流発生トランジスタ1−1−1,1−1−2,…,1−1−jの各ゲート電極と電源バス配線1−6との間に設けられた容量素子1−2−1,1−2−2,…,1−2−jと、前記バイアス電流発生トランジスタ1−1−1,1−1−2,…,1−1−jの各ゲート電極とバイアス電圧供給配線1−8との間に設けられたスイッチ素子1−3−1,1−3−2,…,1−3−jと、第1のスイッチ制御パルス供給配線1−7へ入力されるパルスを反転するために設けられたインバータ1−4と、前記バイアス電流発生トランジスタ1−1−1,1−1−2,…,1−1−jの各ドレイン電極とラインアンプ列2−3の各アンプ回路2−3−1,2−3−2,…,2−3−jとの間に設けられたスイッチ素子1−5−1,1−5−2,…,1−5−jとから構成されている。
【0054】
ここで、バイアス電流発生トランジスタ1−1−1,1−1−2,…,1−1−jの各基板端子は、それらの各ソース端子に接続されている。
【0055】
また、スイッチ素子1−3−1,1−3−2,…,1−3−jの各制御電極は、スイッチ制御パルス供給配線1−7により共通に接続され、制御パルスφMEM がそれぞれ入力される。
【0056】
また、スイッチ素子1−5−1,1−5−2,…,1−5−jの各制御電極は第2のスイッチ制御パルス供給配線1−9により共通に接続され、φMEM の反転パルスがそれぞれ入力される。
【0057】
すなわち、それぞれのスイッチ素子1−3−1,1−3−2,…,1−3−jと1−5−1,1−5−2,…,1−5−jの動作は、オンオフが正反対に動作するように構成されている。
【0058】
次に、このように構成される電流源アレイの動作を説明する。
【0059】
まず、φMEM からのパルス電圧をハイレベルにし、スイッチ素子1−3−1,1−3−2,…,1−3−jをオンにしてバイアス電圧供給配線1−8に印加された電位VREF をバイアス電流発生トランジスタ1−1−1,1−1−2,…,1−1−jの各ゲート電極に保持させる。
【0060】
このとき、スイッチ素子1−5−1,1−5−2,…,1−5−jには、インバータ1−4によりφMEM が反転されたパルスが印加されているので、スイッチ素子1−5−1,1−5−2,…,1−5−jはオフになっている。
【0061】
この後、φMEM からのパルス電圧をローレベルにしてスイッチ素子1−5−1,1−5−2,…,1−5−jをオンにし、バイアス発生トランジスタ1−1−1,1−1−2,…,1−1−jによりラインアンプ列2−3の各アンプ回路2−3−1,2−3−2,…,2−3−jにバイアス電流を供給する。
【0062】
これにより、電源バス配線1−6の配線抵抗により電源電圧AVDDが降下しても、この状態ではスイッチ1−3−1,1−3−2,…,1−3−jがオフになっているため、電源バス配線1−6の電圧降下は電源バス配線1−6とバイアス電流発生トランジスタ1−1−1,1−1−2,…,1−1−jの各ゲート電極との間に設けられた容量1−2−1,1−2−2,…,1−2−jを介して、その降下分がバイアス電流発生トランジスタ1−1−1,1−1−2,…,1−1−jの各ゲート電極に伝えられる。
【0063】
また、この状態では、基板電位も基板端子がバイアス電流発生トランジスタ1−1−1,1−1−2,…,1−1−jの各ソース端子に接続されていることにより、ソース電位に等しく保たれているので、バイアス電流発生トランジスタ1−1−1,1−1−2,…,1−1−jの各ゲート・ソース間電圧は一定に保持される。
【0064】
これにより、ラインアンプ列2−3の各アンプ回路2−3−1,2−3−2,…,2−3−jに供給されるバイアス電流の変化を抑圧することが可能になり、安定したバイアス電流をラインアンプ列2−3に供給し、ラインアンプ列2−3の動作均一性を確保できる。
【0065】
ちなみに、本実施の形態では、説明の簡単のために、φMEM の反転パルスをインバータ1−4により生成してスイッチ素子1−5−1,1−5−2,…,1−5−jに供給することにより、バイアス電圧を記憶するときにバイアス電流を流さない構成となっているが、バイアス電圧の記憶タイミングとバイアス電流を供給するタイミングが重ならない限り、バイアス電圧の記憶タイミングとバイアス電流を供給するタイミングを独立に設定するようにしてもよい。
【0066】
すなわち、スイッチ素子1−3−nとスイッチ素子1−5−nとは、排他的にオン状態になる。
【0067】
ここで、排他的にオン状態にするとは、スイッチ素子1−3−nとスイッチ素子1−5−nとが両方同時にはオン状態にはならないことを意味している。
【0068】
すなわち、スイッチ素子1−3−nとスイッチ素子1−5−nとの片方のみがオン状態になる場合と、両方ともオフ状態になる場合とがあり得る。
【0069】
また、バイアス電圧を記憶するタイミングとして、例えば、映像信号出力シーケンス中のブランキング期間を利用することにより、映像信号出力に支障を与えずにバイアス電圧を設定することができる。
【0070】
さらに、自明ではあるが、MOSトランジスタはCMOSトランジスタを含むものとし、さらに、本実施の形態による電流源アレイのバイアス電流発生トランジスタに用いるP型MOSトランジスタをN型MOSトランジスタとしても、単に、極性を変更するだけで同様な効果を得ることができる。
【0071】
そして、上述したような実施の形態で示した本明細書には、特許請求の範囲に示した請求項1乃至3以外にも、以下に付記1乃至2付記として示すような発明が含まれている。
【0072】
(付記1)光電変換が可能な画素を2次元的に配列してなる画素アレイと、
該画素アレイの読み出す行を選択する垂直走査回路と、
同時に選択された少なくとも一行分の画素の信号を並列に増幅する複数の増幅回路と、
該増幅回路の出力を順次選択し走査する走査回路と、
前記画素の信号を並列に増幅する増幅回路は複数のアナログアンプにより構成されるとともに、該複数のアナログアンプに各々バイアス電流を供給するための複数のバイアス電流発生回路とを有し、
前記バイアス電流発生回路はバイアス電流発生用MOSトランジスタで構成され、
該バイアス電流発生用MOSトランジスタのソース端子は電源電圧供給配線に接続され、
該バイアス電流発生用MOSトランジスタの基板端子は該バイアス電流発生用MOSトランジスタのソース端子に接続され、
該バイアス電流発生用MOSトランジスタのゲート端子は前記電源電圧供給配線と容量素子を介して接続されるとともに、スイッチを介してバイアス電圧供給配線に接続されるように構成されたことを特徴とする固体撮像素子。
【0073】
(付記2)光電変換が可能な画素を2次元的に配列してなる画素アレイと、
該画素アレイの読み出す行を選択する垂直走査回路と、
同時に選択された少なくとも一行分の画素の信号を並列に増幅する複数の増幅回路と、
該増幅回路の出力を順次選択し走査する走査回路とを有し、
前記画素の信号を並列に増幅する増幅回路は複数のアナログアンプにより構成されるとともに、該複数のアナログアンプに各々バイアス電流を供給するための複数のバイアス電流発生回路とを有し、
前記バイアス電流発生回路はバイアス電流発生用MOSトランジスタで構成され、
該バイアス電流発生用MOSトランジスタのソース端子は電源電圧供給配線に接続され、
該バイアス電流発生用MOSトランジスタの基板端子は該バイアス電流発生用MOSトランジスタのソース端子に接続され、
該バイアス電流発生用MOSトランジスタのゲート端子は前記電源電圧供給配線と容量素子を介して接続されるとともに、スイッチを介してバイアス電圧供給配線に接続されるように構成され、
前記バイアス電流発生回路の出力電流をカットする手段を有するとともに、前記バイアス電流発生回路の出力電流をカットした状態で前記スイッチをオンし前記バイアス電圧供給配線の電圧を前記MOSトランジスタのゲート端子に記憶させる手段とを有することを特徴とする固体撮像素子。
【0074】
これにより、バイアス電流が流れて電源バス配線の電圧が降下しても、該電源バス配線の電圧降下は電源バス配線とバイアス電流発生トランジスタのゲート電極との間に設けられた容量を介して、その降下分がバイアス電流発生トランジスタのゲート電極に伝えられ、基板電位も基板端子がソース端子に接続されてソース電位に等しく保たれているので、パイアス電流発生トランジスタのゲート・ソース間電圧は一定に保持される。
【0075】
その結果、式(1)に示すVGS,VBSともソース端子の電圧降下の影響がキャンセルされてバイアス電流の変化を抑圧することが可能になり、ラインアンプ列の動作均一性を確保することができる。
【0076】
【発明の効果】
従って、以上説明したように、本発明によれば、電源バスラインの配線抵抗の影響を抑圧し、安定なラインアンプのアンプ動作を可能にする電流源アレイを備えた固体撮像素子を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施の形態による固体撮像素子に用いられる電流源アレイの構成を示す図である。
【図2】図2は、従来のラインアンプを有するイメージセンサを簡略化して示した構成図である。
【図3】図3は、図2のイメージセンサに、一般的に用いられる従来のバイアス電流源アレイを簡略化して示した構成図である。
【符号の説明】
1−0…単位回路、
1−1−1,1−1−2,…,1−1−j…バイアス電流発生トランジスタ、
1−6…電源バス配線、
容量素子…1−2−1,1−2−2,…,1−2−j、
1−8…バイアス電圧供給配線、
スイッチ素子…1−3−1,1−3−2,…,1−3−j、
1−7…第1のスイッチ制御パルス供給配線、
1−4…インバータ、
1−5−1,1−5−2,…,1−5−j…スイッチ素子、
2−1…画素アレイ、
D1,D2,…,Dj…フォトダイオード、
S1,S2,…,Sj…スイッチ、
2−2…垂直走査回路、
2−3…ラインアンプ列、
2−3−1,2−3−2,…,2−3−j…各アンプ回路、
2−4…水平選択スイッチアレイ、
2−5…出力信号線、
2−6…水平走査回路。

Claims (3)

  1. 光電変換が可能な画素を2次元的に配置してなる画素アレイと、
    該画素アレイの読み出し行を選択する垂直走査回路と、
    該選択された1行分の画素の信号を並列に増幅する、アナログアンプを含む複数の増幅回路と、
    該アナログアンプの各々に対応して設けられ、各アナログアンプにバイアス電流を供給するバイアス電流供給用のMOSトランジスタを含む、複数のバイアス電流供給回路と、
    該増幅回路の出力を順次選択し走査する走査回路とを有する固体撮像素子において、
    該MOSトランジスタのソース端子は電源電圧供給線に接続され、該MOSトランジスタの基板端子は該MOSトランジスタのソース端子に接続され、該MOSトランジスタのゲート端子は該電源電圧供給線に容量素子を介して接続されるとともにスイッチ素子を介してバイアス電圧供給線に接続されていることを特徴とする固体撮像素子。
  2. 前記バイアス電流発生回路の出力電流を切断する手段と、
    前記バイアス電流発生回路の出力電流を切断した状態で、前記スイッチ素子をオンして前記バイアス電圧供給線の電圧を前記MOSトランジスタのゲート端子に記憶させる手段とをさらに有することを特徴とする請求項1記載の固体撮像素子。
  3. 光電変換が可能な画素を2次元的に配置してなる画素アレイと、
    該画素アレイの読み出し行を選択する垂直走査回路と、
    該選択された1行分の画素の信号を並列に増幅する、アナログアンプを含む複数の増幅回路と、
    該アナログアンプの各々に対応して設けられ、各アナログアンプにバイアス電流を供給するバイアス電流供給用のMOSトランジスタを含む、複数のバイアス電流供給回路と、
    該増幅回路の出力を順次選択し走査する走査回路とを有する固体撮像子において、
    該MOSトランジスタのソース端子に電源電圧を供給する電源電圧供給線と、
    該MOSトランジスタのゲート端子に第1のスイッチ手段を介してバイアス電圧を供給するバイアス電圧供給線と、
    該MOSトランジスタのゲート端子とソース端子間を接続する容量素子と、
    該MOSトランジスタのドレインより第2のスイッチ手段を介して該アナログアンプにバイアス電流を供給する出力線と、
    該第1のスイッチ手段と該第2のスイッチ手段を排他的にオン状態にする手段とをさらに有し、
    該MOSトランジスタの基板端子は該MOSトランジスタのソース端子に接続されていることを特徴とする固体撮像素子。
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