JPH10200817A - 固体撮像装置 - Google Patents

固体撮像装置

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JPH10200817A
JPH10200817A JP9001543A JP154397A JPH10200817A JP H10200817 A JPH10200817 A JP H10200817A JP 9001543 A JP9001543 A JP 9001543A JP 154397 A JP154397 A JP 154397A JP H10200817 A JPH10200817 A JP H10200817A
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mos transistor
channel mos
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solid
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固体撮像装置において、その3値以上の電圧
レベルを出力する回路のスイッチ素子数の低減を図る。 【解決手段】 3つ以上の電圧レベルを出力する回路を
そのレベルの数と同じ数のスイッチ素子で構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、3つの電圧レベル
(3値)ないしはそれ以上の電圧レベルを出力する回路
を有する固体撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】固体撮像装置として、例えば入射光によ
り光電変換を行い、光電変換により得られた信号電荷を
蓄積し、蓄積した電荷量に応じてチャネル電流を変調す
る機能を持つ画素例えば画素MOSトランジスタで構成
された増幅型固体撮像装置が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この増幅型固体撮像素
子においては、暗電流をできるだけ低減させることが望
まれている。暗電流には2つの原因があり、1つは画素
MOSトランジスタでのホットキャリアの生成、もう1
つは画素MOSトランジスタのゲート部界面、即ちゲー
ト絶縁膜と半導体表面との界面での電子・ホールペアの
生成である。
【0004】増幅型固体撮像素子において、画素MOS
トランジスタがオフしているときは画素MOSトランジ
スタに微小電流が流れず、ホットキャリアの生成はな
い。従ってホットキャリアの生成による暗電流は生じな
い。しかし、電荷蓄積期間(いわゆる受光期間)におい
ては、画素MOSトランジスタはオフ状態になってお
り、このオフ状態では画素MOSトランジスタのゲート
部表面に電荷(電子)が注入できず、このため電子・ホ
ールペアが生成し、このうちのホールがセンサ領域に蓄
積されることによって暗電流が増すことになる。
【0005】この電子・ホールペアの生成による暗電流
を低減するために、電荷蓄積期間において、ソース及び
ドレインを同電位としてゲート部に高電圧レベルを印加
してゲート部界面に電荷、この例では電子を注入し、ゲ
ート部界面での電子・ホールペアの発生を抑えることが
考えられている。しかし、ソース及びドレインを同じ低
い電圧にしてゲート部に高電圧レベルを印加して、ゲー
ト部界面に電子を注入する時、ソース〜ゲート境界とド
レイン〜ゲート境界における電界の高い部分において、
注入される電子が加速されホットキャリアを生成してし
まい暗電流の発生を招いてしまう。つまり、ゲート部界
面から発生する暗電流を抑圧するために電子を注入しよ
うとすると、逆にホットキャリアによる暗電流が発生し
てしまう事になる。この2つの暗電流の原因を同時に回
避するために、ゲート部界面に電子を注入する際に、ソ
ース〜ゲート境界とドレイン〜ゲート境界における電界
をなるべく小さくするべく、画素の制御電極に与える電
圧を3値にする必要がある。
【0006】ところで、通常、垂直走査回路から3値の
電圧レベルを出力するためには、例えば図8に示すよう
に、その各出力段のスイッチ素子(即ちMOSトランジ
スタ)を4つ必要としていた。
【0007】図8は垂直走査回路の出力段を示し、各出
力段は夫々スイッチ素子として2つのpチャネルMOS
トランジスタ(PMOS1及びPMOS2)と、2つの
nチャネルMOSトランジスタ(NMOS1及びNMO
S2)の計4つのMOSトランジスタで構成される。各
pチャネルMOSトランジスタPMOS1及びPMOS
2、nチャネルMOSトランジスタNMOS1及びNM
OS2のソース電極は3値の電圧を供給する電源VH
M ,VL に接続され、ドレイン電極は出力に接続さ
れ、ゲート電極は各パルス電圧が印加される。
【0008】即ち、第1のnチャネルMOSトランジス
タNMOS1のソース電極に低電圧レベルの電源VL
接続され、ゲート電極にパルス電圧φLN 〔φ
N m-1 ,φLN m ,φLN m+1 ,‥‥〕が印加され、
第2のnチャネルMOSトランジスタNMOS2のソー
ス電極及び第1のpチャネルMOSトランジスタPMO
S1のソース電極に共に中間電圧レベルの電源VM が接
続され、夫々のゲート電極にパルス電圧φMN 〔φMN
m-1 ,φMN m ,φMN m+1 ,‥‥〕及びφMP 〔φM
P m-1 ,φMP m ,φMP m+1 ,‥‥〕が印加され、第
2のpチャネルMOSトランジスタPMOS2のソース
電極に高電圧レベルの電源VH が接続され、ゲート電極
にパルス電圧φHP 〔φHP m-1 ,φHP m ,φHP
m+1 ,‥‥〕が印加され、各nチャネル及びpチャネル
のMOSトランジスタNMOS1,NMOS2,PMO
S1及びPMOS2のドレイン電極が出力端t
〔tm-1 ,tm ,tm+1 ,‥‥〕に接続される。この出
力端t1 〔tm-1 ,tm ,tm+1 ,‥‥〕から夫々垂直
走査パルスφV〔φVm-1 ,φVm ,φVm+1 ,‥‥〕
が出力される。
【0009】この垂直走査回路の動作で3値を出力する
一例として、m行目の出力段について説明する。図9に
示すようなタイミングで、スイッチ素子の各MOSトラ
ンジスタPMOS1,PMOS2,NMOS1及びNM
OS2のゲート電極にパルス電圧φHP m ,φMP m
φMN m ,φLN m が供給されると、出力端tm から3
値の垂直走査パルスφVm が得られる。
【0010】垂直走査パルスφVm に低電圧レベルの値
L が出力される場合は、パルス電圧φLN m に接続さ
れたMOSトランジスタNMOS1のみが導通状態とな
る。中間電圧レベルの値VM が出力される場合は、パル
ス電圧φMP m とφMN mに夫々接続されたMOSトラ
ンジスタPMOS1とNMOS2が導通状態になる。高
電圧レベルの値VH が出力される場合は、パルス電圧φ
P m に接続されたMOSトランジスタPMOS2が導
通状態になる。
【0011】このように、3値を出力する垂直走査回路
の場合は、1つの出力段につきスイッチ素子であるMO
Sトランジスタを4つ使った構成になっており、素子数
が多いという欠点があり、更にこの出力段を制御するの
に、1つの出力段につきφHP ,φMP ,φMN ,φL
N の4つのパルスが必要で、出力段を制御する回路規模
も大きくなってしまう欠点があった。
【0012】尚、3値の駆動パルスは、CCD固体撮像
素子の垂直転送レジスタを駆動する場合にも必要とな
る。即ち、垂直転送レジスタ中を電荷転送する場合に
は、転送電極に低電圧レベルと中間電圧レベルの繰返し
パルスが印加され、受光部から垂直転送レジスタに信号
電荷を読み出すときには転送電極に高電圧レベルが印加
される。従って、この場合の3値を出力する回路構成
は、上述と同様に4つのスイッチ素子が使用される。
【0013】本発明は、上述の点に鑑み、固体撮像装置
の例えば走査回路或いは読み出し・転送駆動回路等にお
いて、3値以上を出力する出力段を構成するスイッチ素
子数を低減できるようにした固体撮像装置を提供するも
のである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係る固体撮像装
置は、3つ以上の電圧レベルを出力する回路をレベル数
と同じ数のスイッチ素子で構成することを特徴とする。
電圧レベルの数と同じ数のスイッチ素子で構成されるの
で、従来に比べて回路規模の縮小化が可能になる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明に係る第1の固体撮像装置
は、3つ以上の電圧レベルを出力する回路をその電圧レ
ベルの数と同じ数のスイッチ素子で構成する。
【0016】本発明に係る第2の固体撮像装置は、3つ
の電圧レベルを出力する回路を3つのスイッチ素子で構
成する。
【0017】本発明は、上記第1の固体撮像装置におい
て、回路のスイッチ素子の第1の主電極が3つ以上の電
圧レベルを与える夫々の電源に接続され、第2の主電極
が出力に接続された構成とする。
【0018】本発明は、上記第2の固体撮像装置におい
て、回路のスイッチ素子を2つのnチャネルMOSトラ
ンジスタと1つのpチャネルMOSトランジスタで構成
するか、又は1つのチャネルMOSトランジスタと2つ
のpチャネルMOSトランジスタで構成する。
【0019】本発明は、上記第1の固体撮像装置におい
て、高電圧レベルと低電圧レベル以外の出力レベルに対
応したスイッチ素子に対して、スイッチ素子を構成する
nチャネルMOSトランジスタの相互コンダクタンスと
pチャネルMOSトランジスタの相互コンダクタンスの
比で計算される境界電位を境に、低い電位を出力すると
きは上記スイッチ素子をnチャネルMOSトランジスタ
で構成し、上記境界電位を境に高い電位を出力するとき
は上記スイッチ素子をpチャネルMOSトランジスタで
構成する。
【0020】以下、図面を参照して本発明の実施例につ
いて説明する。
【0021】図1は、X−Yアドレス型固体撮像装置の
1つである増幅型固体撮像装置に適用した実施例であ
る。この増幅型固体撮像装置1は、単位画素(セル)を
構成する画素トランジスタ、例えば画素MOSトランジ
スタ2が複数個行列状に配列され、各画素MOSトラン
ジスタ2の第1の主電極、即ちドレイン電極が電源VD
に共通に接続され、各行毎の画素MOSトランジスタ2
の制御電極、即ちゲート電極が垂直走査回路3から走査
パルスφV〔‥‥,φVm+1 ,φVm ,‥‥〕が出力さ
れる垂直選択線4に接続され、各列毎の画素MOSトラ
ンジスタ2の第2の主電極、即ちソース電極が画素信号
を水平走査回路6に出力する垂直信号線5に接続されて
なる。
【0022】水平走査回路6は、動作スイッチ(例えば
MOSスイッチ)7、負荷容量素子8、水平スイッチ
(例えばMOSスイッチ)9、水平信号線10及び水平
シフトレジスタ11により構成される。即ち、垂直信号
線5には、動作パルスφOPによって制御される動作スイ
ッチ7を介して画素信号を保持する負荷容量素子8が接
続され、負荷容量素子8と水平信号線10との間に水平
シフトレジスタ11の水平走査パルスφH〔‥‥,φH
n ,φHn+1 ,‥‥〕により制御される水平スイッチ9
が接続される。
【0023】画素信号は、水平ブランキング期間に動作
スイッチ7を介して負荷容量素子8に保持され、この負
荷容量素子8に保持された画素信号は水平映像期間中
に、水平シフトレジスタからの水平走査パルスφH〔‥
‥,φHn ,φHn+1 ,‥‥〕により制御された水平ス
イッチ9が順次導通し、水平信号線10に出力される。
【0024】水平信号線10の端には、演算増幅器、例
えば差動増幅器12と、検出容量素子13及びリセット
スイッチ(例えばリセットMOSスイッチ)14により
構成された水平出力回路15が接続され、水平信号線1
0に順次出力された画素信号を電圧に変換して撮像装置
1の出力端子tout から信号を出力する。
【0025】水平出力回路15では、差動増幅器12の
反転入力端子に水平信号線10が接続され、その非反転
入力端子に所定のバイアス電圧VB が与えられ、差動増
幅器12に並列に、即ち差動増幅器12の反転入力端子
と出力端子間に検出容量素子13及びリセットパルスφ
R が印加されるリセットスイッチ14が接続される。
【0026】図3Aは行列状に配列された画素MOSト
ランジスタの平面図、図3Bは、単位画素(即ち画素M
OSトランジスタ2)の半導体構造の一例を示す。この
画素MOSトランジスタ2は、第1導電型、例えばp型
のシリコン半導体基板21上にオーバーフローバリア領
域となる第2導電型例えばn型半導体領域22及びp型
半導体領域23が順次形成され、このp型半導体領域2
3の表面にこれより濃度の高いp型半導体領域からな
る、いわゆるセンサ領域24が形成される。さらに、セ
ンサ領域24上に例えばSiO2 等によるゲート絶縁膜
25を介して光を透過しうるリング状のゲート電極26
が形成され、そのリング状のゲート電極26の内側及び
外側に対応する領域に夫々n型のソース領域27及びド
レイン領域28が形成され、また、ドレイン領域28の
直下のp型半導体領域23に、ゲート下に蓄積された信
号電荷が隣接画素へ漏れ出さないようにするためのn型
のチャネルストップ領域29が形成されて成る。
【0027】この画素MOSトランジスタ2では、図3
Bに示すように、リング状のゲート電極26を透過した
光Lがシリコン半導体中で光電変換して、電子・ホール
のペアを発生し、このうちの一方の電荷、この例ではホ
ールhが信号電荷としてゲート電極26下のp型センサ
領域24に形成されたポテンシャルウエルに蓄積され
る。この電荷(ホール)hにより、読み出し動作時にお
けるチャネル電流(即ちセンサ領域24の表面のチャネ
ルに流れるチャネル電流〔いわゆるソース・ドレイン間
電流〕)が制御され、そのチャネル電流の変化量が信号
出力となる。
【0028】上述の増幅型固体撮像装置1は、一例とし
て、画素MOSトランジスタ2の制御電極に、選択状態
において高レベルの電圧を印加し、非選択状態において
読み出し期間に中間レベルの電圧を印加し、画素リセッ
ト期間に低レベルの電圧を印加することが要求される。
そして、暗電流の低減のために、電荷蓄積期間では画素
MOSトランジスタ2のソース及びドレインを同電位に
した状態で制御電極に高レベルの電圧を印加することが
要求される。
【0029】図2の駆動タイミングチャートに示すよう
に、同図中、例えば左の水平ブランキング期間HBLK
ついてみると、この水平ブランキング期間HBLK の前半
にm−1行目の画素MOSトランジスタ2から画素信号
を出力し負荷容量素子8に画素信号を保持する動作、即
ち読み出し動作を行うために、m−1行目の垂直走査パ
ルスφVm-1 を高レベルにし、動作スイッチ7の制御電
極に加えられる動作パルスφOPを立ち上げれば、負荷容
量8に画素信号が読み出される(選択読み出し)。次
に、水平ブランキング期間HBLK の後半では、読み出し
た画素MOSトランジスタ2の信号電荷をリセットする
ためにm−1行目の垂直走査パルスφVm-1 を高レベル
にしたまま、基板パルスφSUB を立ち上げ画素MOSト
ランジスタ2に蓄積されている信号電荷を基板に排出す
る(いわゆる選択リセット)。
【0030】一方、同じ水平ブランキング期間HBLK
前半に、m−1行目以外の読み出しを行わない画素MO
Sトランジスタ(いわゆる非選択画素)2の制御電極
は、図2中の垂直走査パルスφVm とφVm+1 で示され
るように、中間レベルにして信号が読み出されないよう
にする(非選択読み出し)。また、同じ水平ブランキン
グ期間の後半に、リセットを行わないm−1行目以外の
画素MOSトランジスタ2の制御電極は、図中の垂直走
査パルスφVm とφVm+1 で示されるように、低レベル
にして画素MOSトランジスタ2に蓄積された信号電荷
がリセットされないようにする(非選択リセット)。水
平映像期間中は、水平走査パルスφH〔‥‥,φHn
φHn+1 ,‥‥〕により制御された水平スイッチ9で負
荷容量素子8に保持された画素信号が水平信号線10に
出力され、水平出力回路15から信号OUTを出力す
る。
【0031】次に、上述のX−Yアドレス型の増幅型固
体撮像装置において、垂直走査回路ないしは水平走査回
路の出力が3値であるような場合の走査回路の出力段の
回路構成の実施例を説明する。
【0032】図4は例えば垂直走査回路3の各出力段の
回路構成の第1の実施例を示す。この垂直走査回路3の
各出力段は、制御電極(即ちゲート電極)にパルス電圧
φLN 〔φLN m-1 ,φLN m ,φLN m+1 〕が供給さ
れ、第1の主電極(即ちソース電極)が低レベルの電源
L に接続された第1のnチャネルMOSトランジスタ
NMOS1と、制御電極(即ちゲート電極)にパルス電
圧φMN 〔φMN m-1 ,φMN m ,φMN m+1 〕が供給
され、第1の主電極(即ちソース電極)が中間レベルの
電源VM に接続された第2のnチャネルMOSトランジ
スタNMOS2と、制御電極(即ちゲート電極)にパル
ス電圧φHP 〔φHP m-1 ,φHP m ,φHP m+1 〕が
供給され、第1の主電極(即ちソース電極)が高レベル
の電源VH に接続されたpチャネルMOSトランジスタ
PMOS1との3つのスイッチ素子で構成される。各M
OSトランジスタNMOS1,NMOS2及びPMOS
1の夫々の第2の主電極(即ちドレイン電極)は共通の
出力端子t〔tm-1 ,tm ,tm+1 〕に接続される。
【0033】次に、この図4の実施例の動作を図5のタ
イミングチャートを用いて説明する。垂直走査パルスφ
m を例にとる。この垂直走査パルスφVm に低レベル
の値VL が出力される場合は、パルス電圧φLN が高レ
ベルで電源VL に接続された第1のnチャネルMOSト
ランジスタNMOS1が導通状態となり、他のパルス電
圧φMN が低レベルで電源VM に接続された第2のnチ
ャネルMOSトランジスタNMOS2とパルス電圧φM
H が高レベルで電源VH に接続されたpチャネルMOS
トランジスタPMOS1とが非導通状態となる。
【0034】垂直走査パルスφVm に中間レベルの値V
M が出力される場合は、パルス電圧φLN が低レベルで
電源VL に接続された第1のnチャネルMOSトランジ
スタNMOS1が非導通状態となり、パルス電圧φMN
が高レベルで電源VM に接続された第2のnチャネルM
OSトランジスタNMOS2が導通状態となり、パルス
電圧φHP が高レベルで電源VH に接続されたPMOS
1が非導通状態となる。
【0035】垂直走査パルスφVm に高レベルの値VH
が出力される場合は、パルス電圧φLN が低レベルで電
源VL に接続された第1のnチャネルMOSトランジス
タNMOS1と、パルス電圧φMN が低レベルで電源V
L に接続された第2のnチャネルMOSトランジスタN
MOS2とが非導通状態となり、パルス電圧φHN が低
レベルで電源VH に接続されたpチャネルMOSトラン
ジスタPMOS1が導通状態となる。
【0036】この第1の実施例によれば、垂直走査回路
の出力が3値である場合の出力段のスイッチ素子が3個
で済む上、出力段に入るパルス電圧も3種類だけでよ
い。このため、垂直走査回路で最も面積をとる出力段が
小さくなり、また出力段の動作に必要なパルスを作る走
査回路中の論理回路の規模も小さくなり、増幅型固体撮
像装置の小型化に寄与する。
【0037】図6は第2の実施例を示す。この第2の実
施例において、前述の図4の第1の実施例と違うところ
は、中間レベルの電源VM に第1の主電極(即ちソース
電極)が接続されたスイッチ素子をnチャネルMOSト
ランジスタNMOS2に代えてpチャネルMOSトラン
ジスタPMOS2とした点である。その他の構成は図4
と同様なので重複説明を省略する。
【0038】この第2の実施例のタイミングチャートを
図7に示す。ここでは、中間レベルの電源VM にソース
電極が接続されたpチャネルMOSトランジスタPMO
S2を制御するパルス電圧φMP m が、第1の実施例の
nチャネルMOSトランジスタNMOS2を制御するパ
ルス電圧φMN m に対して反転している。他のパルス電
圧φHP m ,φLN m は第1の実施例と同じである。
【0039】基本的な動作は、第1の実施例と同様であ
る。垂直走査パルスφVm に低レベルの値VL を出力す
るときは、電源VL に接続されたnチャネルMOSトラ
ンジスタNMOS1を導通し、中間レベルの値VM を出
力するときは、電源VM に接続された第2のpチャネル
MOSトランジスタPMOS2を導通し、高レベルの値
H を出力するとは、電源VH に接続された第1のpチ
ャネルMOSトランジスタPMOS1を導通するよう
に、夫々のスイッチ素子、即ちnチャネルMOSトラン
ジスタNMOS1、第1及び第2のpチャネルMOSト
ランジスタPMOS1及びPMOS2の制御電極にパル
ス電圧φLN ,φMP ,φHP を与える。
【0040】この第2の実施例においても、第1の実施
例と同様に、走査回路の出力が3値である場合の出力段
のスイッチ素子が3個で済み、また出力段に入るパルス
電圧も3種類でよい。従って、走査回路での出力段の占
有面積が小さくなり、また、出力段の動作に必要なパル
ス電圧を作る走査回路中の論理回路の規模も小さくな
り、固体撮像装置の小型化が図れる。
【0041】図4の第1の実施例は、中間レベルの出力
電圧VM が高レベルと低レベルのほぼ中間より低レベル
寄りである場合に有利であり、図6の第2の実施例は、
逆に中間レベルの出力電圧VM が高レベル寄りである場
合に有利である。
【0042】その理由は、中間レベルを出力する時に導
通するスイッチ素子のオン抵抗に起因し、中間レベルの
出力電圧が高レベルと低レベルのほぼ中間を境に、低レ
ベル寄りならnチャネルMOSトランジスタの方がオン
抵抗が低くなり、高レベル寄りならpチャネルMOSト
ランジスタの方がオン抵抗が低くなり、上記の条件下
で、中間レベルを出力するスイッチ素子のサイズ(チャ
ネル幅)を最小にできる。
【0043】換言すれば、例えば3値以上とした場合に
は、高レベルと低レベル以外の出力レベルに対応したス
イッチ素子に対して、スイッチ素子を構成するnチャネ
ルMOSトランジスタの相互コンダクタンスとpチャネ
ルMOSトランジスタの相互コンダクタンスの比で計算
される境界電位を境に、低い電位を出力するときはその
中間のレベルを出力するスイッチ素子をnチャネルMO
Sトランジスタで構成し、前記境界電位を境に高い電位
を出力するときはその中間のレベルを出力するスイッチ
素子をpチャネルMOSトランジスタで構成するのがよ
い。
【0044】尚、上例では3値の電圧レベルを出力する
走査回路の出力段について説明したが、3値以上の電圧
レベルを出力する場合にも、そのレベルの数と同数のス
イッチ素子で構成することができる。
【0045】また、本発明は、CCD固体撮像装置にお
いて、垂直転送レジスタに与える3値、即ち垂直転送レ
ジスタ内の電荷転送時の低レベル及び中間レベルと、受
光部からの信号電荷を垂直転送レジスタに読み出すとき
の高レベルとの3値の駆動パルスを出力する出力段の回
路構成にも、上述の本発明を適用できる。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、3つの電圧レベル、も
しくは3つ以上の電圧レベルを出力する回路がそのレベ
ルの数と同じ数のスイッチ素子で構成されることによ
り、固体撮像装置の例えば走査回路、或いは転送駆動回
路の出力段のスイッチ素子を減らすことができ、従っ
て、出力段の占有面積を小さくでき、同時に、このスイ
ッチ素子を制御するパルスを作る論理回路の規模も縮小
することができる。これによって固体撮像装置の小型化
を図ることができる。
【0047】3値の電圧レベルを出力するときは、2つ
のnチャネルMOSトランジスタと1つのpチャネルM
OSトランジスタの計3つのMOSトランジスタ、又は
1つのnチャネルMOSトランジスタと2つのpチャネ
ルMOSトランジスタの計3つのMOSトランジスタで
回路を構成することができる。
【0048】高電圧レベルと低電圧レベル以外の出力レ
ベルに対応したスイッチ素子をpチャネルMOSトラン
ジスタ又はnチャネルMOSトランジスタとすることに
より、その中間出力レベルを高電圧レベル寄り、又は低
電圧レベル寄りにすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る固体撮像装置の一例を示す構成図
である。
【図2】本発明に係る固体撮像装置の駆動タイミングチ
ャートと出力波形図である。
【図3】A 本発明に係る固体撮像素子の画素の概略的
平面図である。 B 図3AのX−X′線上の断面図である。
【図4】本発明に係る3値の電圧レベルを出力する出力
段の一例を示す回路構成図である。
【図5】図4のタイミングチャートである。
【図6】本発明に係る3値の電圧レベルを出力する出力
段の他の例を示す回路構成図である。
【図7】図6のタイミングチャートである。
【図8】従来例に係る3値の電圧レベルを出力する出力
段の回路構成図である。
【図9】図8のタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 増幅型固体撮像装置、2 画素MOSトランジス
タ、3 垂直走査回路、4 垂直選択線、5 垂直信号
線、6 水平走査回路、7 動作スイッチ、8負荷容量
素子、9 水平スイッチ、10 水平信号線、11 水
平シフトレジスタ、15 水平出力回路、PMOS1,
PMOS2 pチャネルMOSトランジスタ(スイッチ
素子)、NMOS1,NMOS2 nチャネルMOSト
ランジスタ(スイッチ素子)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3つ以上の電圧レベルを出力する回路が
    レベルの数と同じ数のスイッチ素子で構成されてなるこ
    とを特徴とする固体撮像装置。
  2. 【請求項2】 3つの電圧レベルを出力する回路が3つ
    のスイッチ素子で構成されてなることを特徴とする固体
    撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記回路のスイッチ素子の第1の主電極
    が3つ以上の電圧レベルを与える夫々の電源に接続さ
    れ、第2の主電極が出力に接続されて成ることを特徴と
    する請求項1に記載の固体撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記回路のスイッチ素子が2つのnチャ
    ネルMOSトランジスタと1つのpチャネルMOSトラ
    ンジスタで構成されるか、 又は1つのnチャネルMOSトランジスタと2つのpチ
    ャネルMOSトランジスタで構成されてなることを特徴
    とする請求項2に記載の固体撮像装置。
  5. 【請求項5】 高電圧レベルと低電圧レベル以外の出力
    レベルに対応したスイッチ素子に対して、該スイッチ素
    子を構成するnチャネルMOSトランジスタの相互コン
    ダクタン スとpチャネルMOSトランジスタの相互コンダクタン
    スの比で計算される境界電位を境に、低い電位を出力す
    るときは前記スイッチ素子をnチャネルMOSトランジ
    スタで構成し、 前記境界電位を境に高い電位を出力するときは前記スイ
    ッチ素子をpチャネルMOSトランジスタで構成するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
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