JPH1197408A - 基板乾燥方法及び基板乾燥装置 - Google Patents

基板乾燥方法及び基板乾燥装置

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JPH1197408A
JPH1197408A JP25548697A JP25548697A JPH1197408A JP H1197408 A JPH1197408 A JP H1197408A JP 25548697 A JP25548697 A JP 25548697A JP 25548697 A JP25548697 A JP 25548697A JP H1197408 A JPH1197408 A JP H1197408A
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JP
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substrate
gas
blown
unit
drying
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JP25548697A
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Mitsuaki Yoshitani
光明 芳谷
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ランニングコストの増加を抑えつつ、基板の
乾燥、特に基板の搬送方向上流側の後部の液滴の除去を
十分に達成する。 【解決手段】 基板乾燥装置3は、搬送機構10と、第
1及び第2センサー31,32と、気体噴射機構20
と、制御部とを備える。搬送機構10は基板Wを搬送す
る。第1及び第2センサー31,32は基板Wの位置を
検出する。気体噴射機構20は、基板Wの搬送方向と交
差する方向に沿って延設され、処理液が付着した基板W
の表面にエアーを吹き付ける。制御部は、第1及び第2
センサー31,32の検出結果に基づいて、基板Wの搬
送方向上流側の後部に対する単位時間当たりのエアー吹
き付け量が基板Wの搬送方向上流側の後部以外の部分に
対する単位時間当たりのエアー吹き付け量よりも多くな
るように制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種基板の乾燥方
法及び乾燥装置、特に、液晶表示器用基板等のFPD
(Flat Panel Display)用基板、フ
ォトマスク用基板、及び半導体基板に付着した処理液を
除去して基板を乾燥させる基板乾燥方法及び基板乾燥装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示器、カラーフィルタ、フォトマ
スク等の製造工程では、基板洗浄処理等の各種の湿式表
面処理が行われる。そして、これらの基板の処理後に基
板の表面に付着した液滴を除去し乾燥させる作業が行わ
れる。従来の基板の乾燥装置として、例えば、搬送ロー
ラとエアーナイフとから構成されるものが知られてい
る。ここでは、表面に洗浄液などの処理液が付着した基
板を複数の搬送ローラによってほぼ水平に支持しつつ所
定の方向に搬送させる。そして、その長手方向が基板の
搬送方向と直交する方向に沿ったエアーナイフ(気体を
吹き付ける手段)に設けられたスリット状の吐出口か
ら、層状の気体を基板の表面に吹き付ける。すると、吹
き付けられた気体が基板に付着している処理液を基板の
搬送方向上流側に移動させ、処理液が基板の搬送方向上
流側の後端縁から基板の後方に吹き飛ばされる。これに
より、基板の表面から処理液が除去されて基板が乾燥す
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような基板の乾
燥装置による液滴の除去では、基板の搬送方向上流側の
後部に液滴が残留することが多い。このため、基板の乾
燥が不十分となって液滴が基板上に局部的な薄膜を形成
し、後工程において剥離してパーティクルの原因となっ
たり、基板上に素子を作り込む上で弊害となったりす
る。
【0004】図6に基板の後部に液滴が残留する状態例
を示す。エアーナイフ100により気体が吹き付けられ
る空間を図6の矢印Aの方向に基板Wが搬送されてい
く。基板Wに付着している処理液(斜線部分)は、搬送
方向上流側に移動させられ、基板Wの搬送方向上流側の
後端縁から基板Wの後方(図6の右側)に吹き飛ばされ
る。しかし、基板Wの後部、特に基板Wの後端縁には、
図6に示すような領域に液滴が残ることが多い。
【0005】このような液滴残りを減少させるために、
エアーナイフを複数配備したり、気体の吹き付け量を増
やしたりする方策が採られることがある。しかし、この
ような方策を採った場合、エアー流量や排気量が増え、
製造コスト、特にランニングコストの増大につながると
いうデメリットがある。本発明の課題は、ランニングコ
ストの増加を抑えつつ、基板の乾燥、特に基板の搬送方
向上流側の後部の液滴の除去を十分に達成することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る基板乾燥
方法は、スリット状の吐出口を有する気体吹き付け手段
に対して吐出口の長手方向と交差する方向に基板を相対
的に搬送させつつ、処理液が付着した基板の表面に吐出
口から気体を吹き付けることによって基板に付着した処
理液を除去する基板乾燥方法において、基板の搬送方向
上流側の後部に気体を吹き付けるときの基板の搬送速度
(以下、第2搬送速度という。)を、基板の搬送方向上
流側の後部以外の部分に気体を吹き付けるときの基板の
搬送速度(以下、第1搬送速度という)よりも遅くする
ことを特徴とする基板乾燥方法である。
【0007】この基板乾燥方法では、基板と気体吹き付
け手段とが相対移動することによって気体吹き付け手段
が基板の表面全体に気体を吹き付けていく。すると、基
板の表面に付着していた処理液が基板の搬送方向上流側
に押し流されていく。そして、主として基板の搬送方向
上流側の後端から処理液が吹き飛ばされて基板が乾燥す
る。
【0008】ここでは、気体吹き付け手段に対して相対
的に搬送される基板の第2搬送速度を第1搬送速度より
も遅くしている。したがって、従来のように第1及び第
2搬送速度に差がない場合に残っていた基板の搬送方向
上流側の後部の液滴が吹き飛ばされる。すなわち、第2
搬送速度を遅くしているため、単位時間当たりに基板の
後部に吹き付けられる気体の量が多くなり、液滴が残り
がちな基板の後部をより乾燥させることが可能となる。
【0009】一方、第2搬送速度を遅くすることによっ
て、基板1枚あたりに吹き付けられる気体の量が多くな
り、ランニングコストが上がる。しかし、従来のように
単純に気体吹き付け手段を複数配備したり気体の吹き付
け量を増やしたりする方法に較べると、ランニングコス
トの増加は小さくて済む。また、気体吹き付け手段を複
数配備するとスペース的な問題が生じるが、ここでは気
体吹き付け手段を増やす必要がなく基板を乾燥する装置
の省スペース性を維持することができる。
【0010】このように、本請求項に係る基板乾燥方法
によれば、ランニングコストの増加を抑えつつ、基板の
乾燥、特に基板の搬送方向上流側の後部の液滴の除去を
十分に達成することができる。請求項2に係る基板乾燥
装置は、処理液が付着した基板の表面に気体を吹き付け
ることにより基板を乾燥させる装置において、搬送手段
と、検出手段と、気体吹き付け手段と、制御手段とを備
えている。搬送手段は処理液が付着した基板を搬送す
る。検出手段は搬送手段によって搬送される基板の位置
を検出する。気体吹き付け手段は、基板の搬送方向と交
差する方向に沿って延設されており、処理液が付着した
基板の表面に気体を吹き付ける。制御手段は、検出手段
の検出結果に基づいて、基板の搬送方向上流側の後部に
単位時間当たりに吹き付けられる気体の吹き付け量(以
下、基板後部への吹き付け量という。)が基板の搬送方
向上流側の後部以外の部分に単位時間当たりに吹き付け
られる気体の吹き付け量(以下、基板後部以外への吹き
付け量という。)よりも多くなるように制御を行う。
【0011】この基板乾燥装置では、気体吹き付け手段
により気体が吹き付けられている空間を処理液が付着し
た基板が搬送されていく。すると、基板の搬送に従っ
て、基板の表面に付着していた処理液が基板の搬送方向
上流側に押し流されていく。そして、処理液が主として
基板の搬送方向上流側の後端から吹き飛ばされて基板が
乾燥する。
【0012】ここでは、基板後部への吹き付け量が基板
後部以外への吹き付け量よりも多くなるように、検出結
果に基づいて制御を行っている。したがって、従来のよ
うに基板後部への吹き付け量及び基板後部以外への吹き
付け量に差がない場合に残っていた基板の搬送方向上流
側の後部の液滴が吹き飛ばされる。すなわち、単位時間
当たりに基板の後部に吹き付けられる気体の量が多いた
め、液滴が残りがちな基板の後部をより確実に乾燥させ
ることが可能となる。
【0013】一方、基板後部への吹き付け量を多くする
ことによって、基板1枚あたりに吹き付けられる気体の
量が多くなり、ランニングコストが上がる。しかし、従
来のように単純に気体吹き付け手段を複数配備したり常
時気体の吹き付け量を増やしたりする方法に較べると、
ランニングコストの増加は小さくて済む。また、気体吹
き付け手段を複数配備するとスペース的な問題が生じる
が、ここでは気体吹き付け手段を増やす必要がなく基板
を乾燥する装置の省スペース性を維持することができ
る。
【0014】このように、本請求項に係る基板乾燥装置
によれば、ランニングコストの増加を抑えつつ、基板の
乾燥、特に基板の搬送方向上流側の後部の液滴の除去を
十分に達成することができる。請求項3に係る基板乾燥
装置は、請求項2に記載の装置において、制御手段は、
検出手段の検出結果から基板の後部の位置が気体吹き付
け手段により気体が吹き付けられる位置にあると認識し
ているときの搬送手段の搬送速度(以下、第2搬送速度
という。)を、検出手段の検出結果から基板の後部の位
置が気体吹き付け手段により気体が吹き付けられる位置
にないと認識しているときの搬送手段の搬送速度(以
下、第1搬送速度という。)よりも遅くする制御を行
う。
【0015】ここでは、第2搬送速度を第1搬送速度よ
りも遅くすることによって単位時間当たりに基板の後部
に吹き付けられる気体の量を増加させている。請求項4
に係る基板乾燥装置は、請求項3に記載の装置におい
て、制御手段は、検出手段の検出結果から基板の後部の
位置が気体吹き付け手段により気体が吹き付けられる位
置にあると認識しているときの搬送手段の搬送速度(以
下、第2搬送速度という。)を、検出手段の検出結果か
ら基板の後部の位置が気体吹き付け手段により気体が吹
き付けられる位置にないと認識しているときの搬送手段
の搬送速度(以下、第1搬送速度という。)の半分以下
にする。
【0016】ここでは、第2搬送速度を第1搬送速度よ
りも遅くすることによって単位時間当たりに基板の後部
に吹き付けられる気体の量を2倍以上に増加させてい
る。これにより、基板の後部に関しては、気体吹き付け
手段を2つ配備する基板乾燥装置と同等以上の乾燥能力
を有することになる。なお、所定の基板の乾燥に対して
は、第2搬送速度が第1搬送速度の40%以下になるよ
うに制御することにより基板の後部の液滴がほぼ完全に
除去されることが確認されている。
【0017】請求項5に係る基板乾燥装置は、請求項2
に記載の装置において、制御手段は、検出手段の検出結
果から基板の後部の位置が気体吹き付け手段により気体
が吹き付けられる位置にあると認識しているときの気体
吹き付け手段による気体の吹き付け量(以下、第2気体
吹き付け量という。)を、検出手段の検出結果から基板
の後部の位置が気体吹き付け手段により気体が吹き付け
られる位置にないと認識しているときの気体吹き付け手
段による気体の吹き付け量(以下、第1気体吹き付け量
という。)よりも多くする制御を行う。
【0018】ここでは、第2気体吹き付け量を第1気体
吹き付け量よりも多くすることによって単位時間当たり
に基板の後部に吹き付けられる気体の量を増加させてい
る。例えば、気体の配管に流量調節弁を設け、制御手段
からの信号で弁開度を変更することにより、基板の後部
に吹き付ける気体の量を増やすことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1に本発明の一実施形態による
基板乾燥装置を示す。この基板乾燥装置は、洗浄室1に
隣接して配置された乾燥室2の内部に配備されており、
洗浄室1において純水等が吹き付けられることにより洗
浄された角型の基板Wに付着した液滴を除去するもので
ある。乾燥室2とは反対側の洗浄室1の側壁には基板W
を投入するための投入口1aが、洗浄室1と乾燥室2と
の間の隔壁には基板Wを洗浄室1から乾燥室2へ導くた
めの導入口2aが、乾燥室2の出口側の側壁には基板W
を搬出するための搬出口2bが、それぞれ設けられてい
る。投入口1aから投入された基板Wが導入口2aを介
して搬出口2bまで搬出されるように基板Wの搬送経路
が構成されている。
【0020】洗浄室1は、搬送される基板Wを挟んで上
下に対向配備された複数個の洗浄ノズル1bを備え、図
示しない洗浄液供給源から供給された純水等の洗浄液
を、各ノズル1bから搬送される基板Wの上下両面に向
けて吹き付けることにより基板Wの表面に付着した不要
物等を洗い流すように構成されている。なお、洗浄室1
の下部には、洗浄液とともに基板Wから除去された不要
物を排出するための排出口1cが設けられている。同様
に乾燥室2の下部には、後述する基板乾燥装置3によっ
て基板Wの表面から除去された洗浄液を排出するための
排出口2cが設けられている。また、上記の搬送経路に
沿って基板Wを水平に搬送する搬送機構は後述する乾燥
室2のものと同様のものであり、ここでの説明は省略す
る。
【0021】次に、乾燥室2の内部に配備された基板乾
燥装置の構成を、図2及び図3を参照して説明する。図
2は基板乾燥装置の平面図であり、図3は基板乾燥装置
の縦断面図(図2のIII-III矢視図)である。基板乾燥
装置3は、搬送機構(搬送手段)10と、気体噴射機構
(気体吹き付け手段)20と、第1及び第2センサー
(検出手段)31,32と、制御部(制御手段)40
(図4)とから構成されている。
【0022】搬送機構10は、基板Wを水平方向に搬送
する機構であって、主として、基板Wを載置する2つの
遊転ローラ11と、上流側駆動ローラ12と、下流側駆
動ローラ13と、一対の本体フレーム19とから構成さ
れている。両駆動ローラ12,13は、水平な状態で基
板の搬送方向と直交する方向に延びており、その両端が
軸受14を介して両本体フレーム19に支持されてい
る。両駆動ローラ12,13の両端付近には段差付の一
対のローラ12a,13aが対向して装着されており、
これらの一対のローラ12a,13aの段差間に基板W
の端縁が載置される。また、両駆動ローラ12,13の
中央部にはローラ12b,13bが装着されている。こ
れらのローラ12b,13bにより、搬送中の基板Wの
中央部分の垂れ下がりを抑えている。両駆動ローラ1
2,13は、図示しないチェーン等を介してモータに連
結されており、洗浄室1で洗浄された基板Wを水平な状
態で搬送して搬出口2bから外部へと搬出する。両駆動
ローラ12,13の上方には、基板Wの下面を駆動ロー
ラ12,13に対して押圧しつつ駆動する上乗せローラ
15,16が配備されている。この上乗せローラ15,
16と駆動ローラ12,13との間に基板Wの両端縁が
挟まれることで、基板Wの搬送中のスリップが抑えられ
る。
【0023】気体噴射機構20は、搬送機構10によっ
て搬送される基板Wを挟んで上方と下方に対向して配置
される一対のエアーナイフ21を備えている。上下の各
エアーナイフ21は、その先端が先細り形状に形成され
た板部材を互いに向かい合うように重ね合わせたもので
あり、先端がスリット状の噴射口(吐出口)21aとな
っている。このエアーナイフ21は、図示しない気体供
給源から供給された高圧空気を帯状にした気体(エア
ー)を吹き出すためのものである。噴射口21aは、基
板Wの搬送方向と交差する方向に基板Wの幅よりも長く
延びており、基板Wの幅方向全部分にわたってエアーを
ほぼ均一に吹き出す。ここでは噴射口21aが基板Wの
搬送方向と直交する方向に対して少し傾いているが、噴
射口21aは必ずしも傾いている必要はない。
【0024】第1及び第2センサー31,32は、エア
ーナイフ21の前後の位置に基板Wが存在するか否かを
検知する反射式の光電センサーであって、乾燥室2の天
井に取り付けられる。第1センサー31は、ローラ12
bよりもやや搬送方向上流側の位置に基板Wが存在する
か否かを検出できるように、この位置の上方で固定され
ている。第2センサー32は、ローラ13bよりもやや
搬送方向上流側の位置に基板Wが存在するか否かを検出
できるように、この位置の上方で固定されている。な
お、気体噴射機構20の噴射口21aからのエアーは、
これら両センサー31,32の検出位置の間において基
板Wに当たる。ここでは反射式の光電センサーを採用し
ているが、各検出位置の上下に一対の投光及び受光セン
サーを設けてもよい。また、搬送される基板Wの搬送方
向下流側の前端縁が接触することにより変位する振り子
を有し、この振り子の変位を検出することによって基板
Wの存在を検出する接触式センサーを設けてもよい。
【0025】制御部40は、基板乾燥装置3の動きを制
御しており、図4に示すように、第1及び第2センサー
31,32からの信号を入力し、駆動ローラ12,13
及び上乗せローラ15の回転数を制御する。第1及び第
2センサー31,32から制御部40には、それぞれの
センサー31,32の検出位置に基板Wが存在するとい
うON信号、あるいはそれぞれのセンサー31,32の
検出位置に基板Wが存在しないというOFF信号が送ら
れる。制御部40は、第1及び第2センサー31,32
からの信号によって、駆動ローラ12,13及び上乗せ
ローラ15を駆動するモータをインバータ制御して駆動
ローラ12,13及び上乗せローラ15の回転数を変更
する。第1センサー31の信号がONからOFFに変わ
ると、制御部40は駆動ローラ12の回転数を下げる。
これにより、搬送速度が例えば1.5[m/分]から
0.6[m/分]へと減速される。第2センサー32の
信号がONからOFFに変わると、制御部40は駆動ロ
ーラ12,13及び上乗せローラ15の回転数を上げ
る。これにより、搬送速度が0.6[m/分]から1.
5[m/分]へと戻る。
【0026】次に、基板乾燥装置3の動作及び有利な効
果について説明する。図1〜図3に示すように、気体噴
射機構20によりエアーが吹き付けられている上流側駆
動ローラ12及び上乗せローラ15の搬送方向下流側の
空間を、処理液が付着した基板Wが一定の間隔を開けて
搬送されていく。すると、基板Wの移動に従って、基板
Wの表面に付着していた処理液が基板Wの搬送方向上流
側に押し流されていく。そして、基板Wの搬送方向上流
側の後部が上述のエアーが吹き付けられている空間にさ
しかかると、基板Wの搬送方向上流側の後端が第1セン
サー31の検出位置を通過して、搬送速度が遅くなる。
具体的には、例えばそれまで1.5[m/分]で搬送さ
れていた基板Wが0.6[m/分]で搬送されるように
なる。したがって、基板Wの搬送方向上流側の後部に
は、それまでの2.5倍の量のエアーが吹き付けられる
ことになる。そして、処理液は、基板Wの搬送方向上流
側の後端へと流され、主として基板Wの搬送方向上流側
の後端から後方へ吹き飛ばされる。
【0027】このように、ここでは基板Wの後部へのエ
アー吹き付け量が基板Wの後部以外へのエアー吹き付け
量よりも多くなるように制御していることにより、処理
液の液滴が残りがちな基板Wの後部のより確実な乾燥を
実現している。一方、基板Wの後部への吹き付け量を多
くすることによって、基板W1枚あたりに吹き付けられ
る気体の量が多くなり、ランニングコストが上がる。し
かし、単純にエアーナイフを複数配備する方法や、単純
にエアー吹き付け量を増やす方法に較べて、ランニング
コストの増加は小さくて済んでいる。
【0028】また、搬送速度を変えずに終始搬送速度を
0.6[m/分]に設定することも考えられるが、ラン
ニングコストの増加に加えて処理能力が低下してしま
う。ここでは、この乾燥方法に適する形で基板Wの後部
にエアー吹き付け量を集中させているので、基板Wのほ
ぼ完全な乾燥が実現し、且つランニングコストの増大や
処理速度の低下が最小限に抑えられている。
【0029】なお、要求される品質によって搬送速度の
減速比(第1センサー31の信号がONからOFFに変
わるときから第2センサー32の信号がONからOFF
に変わるときまでの搬送速度とそれ以外のときの搬送速
度との比)は変化する。ここでは、より確実に乾燥させ
るために減速比を0.4としているが、減速比が0.5
であってもほぼ乾燥される。また、基板Wに付着する処
理液の種類や高圧空気の供給源の元圧などによっても適
正な減速比は変わる。
【0030】〔他の実施形態〕上記実施形態では駆動ロ
ーラ12,13及び上乗せローラ15の回転数を変える
ことによって単位時間当たりに基板Wの後部に吹き付け
られるエアー量を増加させているが、図5に示す流量調
節弁25によって基板Wの後部に吹き付けられるエアー
量を増やすこともできる。
【0031】流量調節弁25は、気体噴射機構20と気
体供給源との間を結ぶ高圧空気配管に挿入され、気体噴
射機構20に供給されるエアー量を調節する。制御部5
0は、基板乾燥装置3の動きを制御しており、図5に示
すように、第1及び第2センサー31,32からの信号
を入力し、流量調節弁25の開度を制御する。ここで
は、第1センサー31の信号がONからOFFに変わる
ときから第2センサー32の信号がONからOFFに変
わるときまでの間については、それ以外のときよりも流
量調節弁25の開度を大きくするように制御する。
【0032】他の構成及び基板乾燥装置3の動作につい
ては、上記実施形態と同様である。ここでは、上記実施
形態の有利な効果に加えて、高圧空気配管をサイズアッ
プする必要はあるが処理速度が低下しないというメリッ
トが得られる。
【0033】
【発明の効果】本発明では、基板の後部への吹き付け量
が局部的に多くなるため、基板の乾燥、特に基板の後部
の液滴の除去が十分に達成される一方、ランニングコス
トがあまり増加しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による基板乾燥装置の側面
図。
【図2】基板乾燥装置の平面図。
【図3】図2のIII −III 矢視図。
【図4】基板乾燥装置の制御図。
【図5】他の実施形態による基板乾燥装置の制御図。
【図6】従来の基板乾燥の状態図。
【符号の説明】
3 基板乾燥装置 10 搬送機構(搬送手段) 20 気体噴射機構(気体吹き付け手段) 21 エアーナイフ 21a 噴出口(吐出口) 31 第1センサー(検出手段) 32 第2センサー(検出手段) 40,50 制御部(制御手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スリット状の吐出口を有する気体吹き付け
    手段に対して前記吐出口の長手方向と交差する方向に基
    板を相対的に搬送させつつ、処理液が付着した基板の表
    面に前記吐出口から気体を吹き付けることにより基板に
    付着した処理液を除去する基板乾燥方法において、 基板の搬送方向上流側の後部に気体を吹き付けるときの
    基板の搬送速度を、基板の搬送方向上流側の後部以外の
    部分に気体を吹き付けるときの基板の搬送速度よりも遅
    くすることを特徴とする基板乾燥方法。
  2. 【請求項2】処理液が付着した基板の表面に気体を吹き
    付けることにより基板を乾燥させる基板乾燥装置におい
    て、 処理液が付着した前記基板を搬送する搬送手段と、 搬送手段によって搬送される基板の位置を検出する検出
    手段と、 前記基板の搬送方向と交差する方向に沿って延設され、
    処理液が付着した前記基板の表面に気体を吹き付ける気
    体吹き付け手段と、 前記検出手段の検出結果に基づいて、基板の搬送方向上
    流側の後部に単位時間当たりに吹き付けられる気体の吹
    き付け量が基板の搬送方向上流側の後部以外の部分に単
    位時間当たりに吹き付けられる気体の吹き付け量よりも
    多くなるように制御する制御手段と、を備えた基板乾燥
    装置。
  3. 【請求項3】前記制御手段は、前記検出手段の検出結果
    から前記基板の後部の位置が前記気体吹き付け手段によ
    り気体が吹き付けられる位置にあると認識しているとき
    の前記搬送手段によって搬送される基板の搬送速度を、
    前記検出手段の検出結果から前記基板の後部の位置が前
    記気体吹き付け手段により気体が吹き付けられる位置に
    ないと認識しているときの前記搬送手段によって搬送さ
    れる基板の搬送速度よりも遅くする、請求項2に記載の
    基板乾燥装置。
  4. 【請求項4】前記制御手段は、前記検出手段の検出結果
    から前記基板の後部の位置が前記気体吹き付け手段によ
    り気体が吹き付けられる位置にあると認識しているとき
    の前記搬送手段によって搬送される基板の搬送速度を、
    前記検出手段の検出結果から前記基板の後部の位置が前
    記気体吹き付け手段により気体が吹き付けられる位置に
    ないと認識しているときの前記搬送手段によって搬送さ
    れる基板の搬送速度の半分以下にする、請求項3に記載
    の基板乾燥装置。
  5. 【請求項5】前記制御手段は、前記検出手段の検出結果
    から前記基板の後部の位置が前記気体吹き付け手段によ
    り気体が吹き付けられる位置にあると認識しているとき
    の前記気体吹き付け手段による気体の吹き付け量を、前
    記検出手段の検出結果から前記基板の後部の位置が前記
    気体吹き付け手段により気体が吹き付けられる位置にな
    いと認識しているときの前記気体吹き付け手段による気
    体の吹き付け量よりも多くする、請求項2に記載の基板
    乾燥装置。
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