JPH1196719A - ディスクカートリッジ及びディスク装置 - Google Patents

ディスクカートリッジ及びディスク装置

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JPH1196719A
JPH1196719A JP9257106A JP25710697A JPH1196719A JP H1196719 A JPH1196719 A JP H1196719A JP 9257106 A JP9257106 A JP 9257106A JP 25710697 A JP25710697 A JP 25710697A JP H1196719 A JPH1196719 A JP H1196719A
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JP
Japan
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disk
disk cartridge
cartridge
disk device
erroneous insertion
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JP9257106A
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English (en)
Inventor
Hidetoshi Kabasawa
秀年 椛澤
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Original Assignee
Teac Corp
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Publication date
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  • Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)
  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は不適正にディスクカートリッジが挿入
された場合にディスクカートリッジの挿入が阻止される
よう構成されたディスクカートリッジ及びディスク装置
に関し、上位ディスクカートリッジ(高記憶容量ディス
クカートリッジ)が下位ディスク装置に誤挿入されるこ
とを防止することを課題とする。 【解決手段】ハードケース82内に高記憶容量の磁気デ
ィスク84を収容する上位ディスクカートリッジ80に
おいて、ハードケース82の挿入方向前縁でかつその片
方角部に第1の切除部90を、また第1の切除部90が
形成された側面82aに第2の切除部92を形成する。
また、第2の切除部92を第1の切除部90の形成位置
と磁気ディスク84の中心位置Dとの間に形成する。更
に、第1のディスクカートリッジ80を適正に上位ディ
スク装置100に挿入した状態において、誤挿入防止ピ
ン140cが、第1の切除部90の形成位置と第2の切
除部92の形成位置との中間に位置するよう構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はディスクカートリッ
ジ及びディスク装置に係り、特に不適正にディスクカー
トリッジが挿入された場合にディスクカートリッジの挿
入が阻止されるよう構成されたディスクカートリッジ及
びディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、コンピュータに内蔵あるは外付
けされる外部記憶装置として、磁気ディスク装置が多用
されている。この磁気ディスク装置の一種として、フロ
ッピーディスク装置(商品名)がある。このフロッピー
ディスク装置は比較的安価であり、また使用するディス
クカートリッジが小型軽量であるため広く用いられてい
る。
【0003】図10は、従来一般に用いられている1.
44Mバイトのディスクカートリッジ10を示してい
る。同図に示されるように、ディスクカートリッジ10
は、ハードケース12(筐体)内にディスク状の記録媒
体14(以下、磁気ディスクという)を収納した構成と
されている。このディスクカートリッジ10は、フロッ
ピーディスク装置への挿入方向(図10に矢印X1で示
す)の前縁で、かつその片方角部にのみ全体切除部38
(第3の切除部)が形成されている。
【0004】この全体切除部38は、ハードケース12
をその厚さ方向全体に渡り斜めに切り欠いた構成とされ
ている。よって、ハードケース12の4個のコーナー部
において、全体切除部38が形成されているコーーナー
部は挿入方向X1に対し斜めに傾斜した形状とされてお
り、他のコーナー部はすべて略直角に突出した角部40
a〜40cとなっている。また、ハードケース12の磁
気ディスク14と対向する所定位置には開口が形成され
ており、この開口は通常シャッター16により閉じられ
ている。
【0005】尚、図10において、13は誤消去防止用
スイッチであり、また15はディスクカートリッジ10
の種類を識別するための識別孔である。上記構成とされ
たディスクカートリッジ10が、図12に示すフロッピ
ーディスク装置20に挿入されると、フロッピーディス
ク装置20に設けられたラッチレバー28はシャッター
16を開け、続いて磁気ヘッドが開口に進入して磁気デ
ィスク14に当接し、これにより磁気記録・再生を行な
う。
【0006】ところが、ディスクカートリッジ10が異
なる向きでホルダ26内に挿入されてしまうと、シャッ
タ16が開かないばかりか磁気ヘッドがディスクカート
リッジ10に衝突して損傷してしまうおそれがある。ま
た、シャッター16が開いても磁気ヘッドが適正に磁気
ディスク14に当接せず、磁気ディスク14に傷がつい
てしまうおそれもある。
【0007】このため、ディスクカートリッジ10の挿
入方向は一定の向きで挿入するように決められており、
フロッピーディスク装置20にはディスクカートリッジ
10が所定の向きで挿入されたときのみディスクカート
リッジ10の挿入を許容するディスクカートリッジ誤挿
入防止機構42が設けられている。ここで、従来のフロ
ッピーディスク装置20に設けられているディスクカー
トリッジ誤挿入防止機構42について説明する。
【0008】フロッピーディスク装置20は、フレーム
22上に摺動可能とされたスライダ24と、このスライ
ダ24の内側に設けられたホルダ26と、ラッチレバー
28とよりなるディスクカートリッジ装着機構30を設
けてなる。また、フレーム22上には、ステッピングモ
ータ33により駆動するヘッドキャリッジ32が設けら
れ、フレーム22の下面には磁気ディスク14が載置さ
れるターンテーブル34を回転させるディスク駆動モー
タが配置されている。ターンテーブル34の中心位置に
は、ディスク駆動モータの回転軸35(スピンドル軸)
の一部が突出している。
【0009】ホルダ26は板金をプレス等により折曲加
工したものであり、内部にディスクカートリッジ10が
挿入される空間部を形成した構成とされている。また、
その両側面にはピン部36a〜36dが突出形成され、
スライダ24の両側面に設けられた傾斜溝(図に現れ
ず)に係合する。また、ラッチレバー28は、フレーム
22に立設された支軸44に回転可能に取り付けられて
おり、トーションバネ46により常に図中反時計方向
(図12中、矢印Aで示す方向)に回転付勢されてい
る。
【0010】このラッチレバー28は、ディスクカート
リッジ10がホルダ26内に挿入されることによりシャ
ッター16を開ける動作を行なうと共に、ディスクカー
トリッジ10が所定装着位置まで挿入された時点で、ス
ライダ24(図示しないバネにより矢印X2方向に付勢
されている)との係合を解除する機能を奏する即ち、ラ
ッチレバー28はスライダ24と係合する爪部48を一
体的に設けており、イジェクト時においてはこの爪部4
8がスライダ24と係合することによりスライダ24の
移動を規制する。
【0011】一方、ディスクカートリッジ10の挿入に
伴いラッチレバー28が回転すると爪部48はスライダ
24から離間し、よってスライダ24は図中矢印X2方
向に移動し、これに伴いディスクカートリッジ10が挿
入されたホルダ26は下動する。これにより、ディスク
カートリッジ10はターンテーブル34に装着されると
共に、ヘッドキャリッジ32に設けられている磁気ヘッ
ドが開口を介して磁気ディスク14に当接する。
【0012】また、ホルダ26にはカートリッジ誤挿入
防止機構42が設けられている。カートリッジ誤挿入防
止機構42は、カートリッジ挿入時にディスクカートリ
ッジ10が誤った向きで挿入されることを防止する機能
を奏するものである。このカートリッジ誤挿入防止機構
42は、誤挿入防止部材50と、ホルダ26に形成され
た溝部52とにより構成されている。
【0013】誤挿入防止部材50はトーションバネとし
て構成されており、その中央部50aはホルダ26に一
体的に形成されたリブ54に固定されると共に、一端部
50bを同じくホルダ26に一体的に形成されたリブ5
8に係止されている。また、誤挿入防止部材50の他端
部には、ホルダ26に形成された溝部52を介してホル
ダ26の内部空間に向け延出した誤挿入防止ピン50c
が一体的に設けられている。
【0014】この誤挿入防止ピン50cは、誤挿入防止
部材50が弾性変形することにより溝部52内で図中矢
印B1,B2方向に移動可能な構成とされており、通常
時(ディスクカートリッジ未挿入時)においては図中矢
印B1方向に変位した状態となっている。また、この誤
挿入防止ピン50cは、矢印B1方向に付勢された状態
において、ホルダ26に正しい向きでディスクカートリ
ッジ10が挿入された際、ディスクカートリッジ10に
形成された全体切除部38と対向する位置にあるよう構
成されている。即ち、誤挿入防止部材50の誤挿入防止
ピン50cは、ディスクカートリッジ10がホルダ26
に正しい向きで挿入される場合の、全体切除部38の移
動軌跡上に配設された構成とされている。
【0015】更に、誤挿入防止ピン50cとスピンドル
軸35との位置関係に注目すると、フロッピーディスク
装置20における誤挿入防止ピン50cの配設位置は、
スピンドル軸35に対し、寸法L2だけディスクカート
リッジ10の離脱方向(図中、矢印X2で示す方向)に
離間した位置に設定されていた。このように設定した理
由は、上記構成とすることにより誤挿入防止ピン50c
はホルダ26のカートリッジ挿入口26aの近傍に位置
することとなり、ディスクカートリッジ10の誤挿入を
挿入早期に判別できることによる。従って、従来のフロ
ッピーディスク装置20では、その略全数が上記のよう
に誤挿入防止部材50(誤挿入防止ピン50c)をスピ
ンドル軸35よりもカートリッジ挿入口26aに近い位
置に設けていた。
【0016】上記構成とされたカートリッジ誤挿入防止
機構42は、図13(A)に示されるように、ディスク
カートリッジ10が正しい向きでホルダ26内に挿入さ
れると、ディスクカートリッジ10の前縁の片方角部に
形成された全体切除部38は、誤挿入防止ピン50cと
係合する。前記のように全体切除部38はディスクカー
トリッジ10の挿入方向に対して斜めに傾斜した構成と
されているため、ディスクカートリッジ10の挿入に伴
い誤挿入防止ピン50は図中矢印B2方向に付勢され
る。即ち、ディスクカートリッジ10が正しい向きでホ
ルダ26内に挿入された場合には、図13(B)に示さ
れるように、ディスクカートリッジ10のホルダ26内
への挿入は許容される。
【0017】これに対し、図13(C)に示されるよう
に、ディスクカートリッジ10が誤った向きでホルダ2
6内に挿入されると、ディスクカートリッジ10の全体
切除部38が形成された角部とは異なる角部40a(即
ち、略直角となったコーナー部)が誤挿入防止ピン50
cと対向した状態となる。この場合、誤挿入防止ピン5
0は矢印B2方向に変位することはなく、ディスクカー
トリッジ10と当接する。これにより、カートリッジ誤
挿入防止機構42では、ディスクカートリッジ10が誤
った向きで挿入された際、ホルダ26内にディスクカー
トリッジ10が誤挿入されることを防止することができ
る。
【0018】ところで、近年のコンピュータの高速化、
及びコンピュータで処理するデータ量の増大に伴い、フ
ロッピーディスク装置の高容量化が望まれている。よっ
て、この要望に対応すべく高容量化に対応した種々のデ
ィスクカートリッジ及び磁気ディスク装置が提供され始
めている。また、従来から広く用いられている1.44
Mバイトのディスクカートリッジ10と、高容量化され
たディスクカートリッジとを1台で共に記録再生するこ
とができる磁気ディスク装置が望まれている。そこで、
図11に示されるような高容量ディスクカートリッジ6
0が考案されている。
【0019】尚、以下の説明において、従来から広く用
いられている1.44Mバイトのディスクカートリッジ
10を下位ディスクカートリッジ10といい、この下位
ディスクカートリッジ10専用のフロッピーディスク装
置20を下位ディスク装置20といい、高容量ディスク
カートリッジ60を上位ディスクカートリッジ60とい
い、更に下位ディスクカートリッジ10及び上位ディス
クカートリッジ60を共に記録再生しうる磁気ディスク
装置を上位ディスク装置というものとする。
【0020】図11に示される上位ディスクカートリッ
ジ60は、図10を用いて説明した下位ディスクカート
リッジ10と外形上は略同一構成とされており、ハード
ケース62(筐体)内に磁気ディスク64を収納した構
成とされている。また、ディスクカートリッジ60にお
いても、上位ディスク装置への挿入方向(図11に矢印
X1で示す)の前縁で、かつその片方の角部にのみ全体
切除部68が形成されている。
【0021】この全体切除部68も、下位ディスクカー
トリッジ10に形成された全体切除部38と同一構成と
されており、ハードケース62をその厚さ方向全体に渡
り斜めに切り欠いた構成とされている。即ち、ハードケ
ース62の4個のコーナー部において、全体切除部68
が形成されているコーナー部は挿入方向X1に対し斜め
に傾斜した凹部形状とされており、他のコーナー部はす
べて略直角に突出した角部70a〜70cとなってい
る。
【0022】また、ハードケース12の磁気ディスク1
4と対向する所定位置には開口が形成されており、この
開口は通常シャッター66により閉じられている。尚、
図11において、63は誤消去防止用スイッチであり、
また65は上位ディスクカートリッジ60であることを
識別するための識別孔である。この識別孔65は、下位
ディスクカートリッジ10に形成された識別孔15に比
べて大きな形状とされている。
【0023】上記してきたように、下位ディスクカート
リッジ10と上位ディスクカートリッジ60は、外見上
では識別孔65の大きさが下位ディスクカートリッジ1
0に対し異なるのみである。しかるに、ハードケース6
2の内部に収納される磁気ディスク64の記憶容量(例
えば、200Mバイト)は、ハードケース12の内部に
収納される磁気ディスク14の記憶容量(1.44Mバ
イト)に比べて飛躍的に向上している。
【0024】よって、従来の上位ディスク装置では、下
位ディスクカートリッジ10と上位ディスクカートリッ
ジ60とを識別するのに識別孔15,65の大きさが異
なることを利用し、識別孔15,65の大きさを検出し
うるセンサを用いて識別処理を行なう構成とされてい
た。一方、上位ディスク装置に設けられるカートリッジ
誤挿入防止機構としては、下位ディスクカートリッジ1
0及び上位ディスクカートリッジ60は外部構成が略同
一であり、共に全体切除部38,68を有した構成とさ
れているため、図12を用いて説明した下位ディスク装
置20に設けられているカートトリッジ誤挿入防止機構
42と同一機構を適用した構成とされていた。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上位ディス
ク装置を用いて上位ディスクカートリッジ60に対して
記録再生処理を行なう場合、上位ディスクカートリッジ
60は高速回転された状態で記録再生処理が実施され
る。また、上位ディスクカートリッジ60は高密度記録
が行なわれるものであるため、微細な傷の発生でも記録
再生処理に大きな影響が発生する。
【0026】このため、上位ディスク装置では、上位デ
ィスクカートリッジ60に対する磁気ヘッドのヘッド圧
が小さくなるよう、下位ディスク装置10のヘッドキャ
リッジ32とは異なる構成のヘッドキャリッジを用いて
る。また、磁気ヘッドのヘッド形状も、摺接時における
上位ディスクカートリッジ60への損傷を防止するため
に、下位ディスク装置に設けられている磁気ヘッドに比
べて角張った部分を極力排除した構成とされている。
【0027】このように、上位ディスク装置は、上記の
ような種々の構成を用いることにより、デリケートな上
位ディスクカートリッジ60に対して良好な記録再生処
理を行いうるよう構成されている。しかるに、上記した
ように下位ディスクカートリッジ10と上位ディスクカ
ートリッジ60は外部構成が略同一であり、またこれに
伴い上位ディスク装置と下位ディスク装置で同一構成の
カートリッジ誤挿入防止機構を適用していたため、従来
の構成では上位ディスクカートリッジ60を下位ディス
ク装置20に挿入方向を正しく挿入すると、上位ディス
クカートリッジ60は下位ディスク装置20に装着さ
れ、記録再生処理が行なわれてしまうおそれがある。
【0028】下位ディスク装置20は上位ディスク装置
に比べて磁気ヘッドのヘッド圧が大きく、かつ、磁気ヘ
ッドも角張った形状のものが採用されている。よって、
誤って上位ディスクカートリッジ60を下位ディスク装
置20に装着すると、磁気ディスク64の表面(磁性
層)に傷が発生し、記録していた情報が破壊されたり、
また新たな記録再生処理が実施できなくなるおそれがあ
る。
【0029】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、上位ディスクカートリッジが下位ディスク装置に
誤挿入されることを防止しうるディスクカートリッジ及
びディスク装置を提供することを目的とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は、次に述べる手段を講じたことを特徴とするも
のである。請求項1記載の発明では、筐体内部にディス
ク状記録媒体を収容し、ディスク装置に前記筐体を挿入
して前記ディスク状記録媒体に対し記録再生処理を行な
うディスクカートリッジにおいて、前記筐体の挿入方向
前縁でかつその片方角部に前記挿入方向に対して斜めに
切除した構成の第1の切除部と、前記筐体の前記第1の
切除部が形成された側面であって、前記第1の切除部の
形成位置と前記ディスク状記録媒体の中心位置に対応す
る側面位置との間に形成されており、前記側面を切除し
て溝形状とされた第2の切除部とを具備することを特徴
とするものである。
【0031】また、請求項2記載の発明では、前記請求
項1記載の第1のディスクカートリッジと、筐体内部に
ディスク状記録媒体を収容してなり、前記筐体の挿入方
向前縁でかつその片方角部に、前記第1のディスクカー
トリッジに形成された第1の切除部と略等しい形状を有
するよう形成された第3の切除部を備えた第2のディス
クカートリッジとの何れをも挿入し装着可能な構成とさ
れたディスク装置であって、前記第1及び第2のディス
クカートリッジの挿入に伴う前記第1及び第3の切除部
の移動軌跡上に、前記第1及び第3の切除部に付勢され
ることにより前記移動軌跡から退避可能な構成で誤挿入
防止部材を配設し、かつ、前記第1のディスクカートリ
ッジを適正に挿入された状態において、前記誤挿入防止
部材が、前記第1の切除部の形成位置と前記第2の切除
部の形成位置との中間に位置するよう構成したことを特
徴とするものである。
【0032】上記の各手段は、次のように作用する。請
求項1記載の発明によれば、前記筐体の挿入方向前縁で
かつその片方角部に第1の切除部を形成すると共に、第
1の切除部が形成された側面に第2の切除部形成した構
成とすることにより、この第1及び第2の切除部に基づ
きディスクカートリッジの誤挿入検出を行なうことがで
きる。
【0033】即ち、本請求項の発明に係るディスクカー
トリッジを下位ディスク装置に挿入した場合、下位ディ
スク装置に設けられているディスクカートリッジ誤挿入
防止機構は第1の切除部においてはディスクカートリッ
ジの挿入を許容するが、第2の切除部についてはこれと
係合してディスクカートリッジの挿入を阻止する。ま
た、第2の切除部の形成位置は、第1の切除部の形成位
置とディスク状記録媒体の中心位置に対応する側面位置
との間に設定されているため、ディスクカートリッジ誤
挿入防止機構が第2の切除部と係合した時点では、ディ
スクカートリッジは下位ディスク装置に完全に装着され
る前の状態である。
【0034】よって、本請求項の発明に係るディスクカ
ートリッジが下位ディスク装置に対し挿入装着されるこ
とはなくなり、筐体内部に収納されたディスク状記録媒
体の保護を図ることができる。また、請求項2記載の発
明によれば、誤挿入防止部材は、第1及び第2のディス
クカートリッジの挿入に伴う第1及び第3の切除部の移
動軌跡上に設けられ、かつ第1及び第3の切除部に付勢
されることにより移動軌跡から退避可能な構成とされて
いる。このため、第1及び第2のディスクカートリッジ
が適正に挿入された場合には、誤挿入防止部材は第1及
び第2のディスクカートリッジの挿入を許容する。
【0035】また、第1のディスクカートリッジには第
1の切除部に加え第2の切除部が形成されているが、第
1のディスクカートリッジを適正に挿入された状態にお
いて、誤挿入防止部材は第1の切除部の形成位置と第2
の切除部の形成位置との中間に位置するよう構成されて
いる。このため、誤挿入防止部材と第2の切除部とが係
合することはなく、第2の切除部が存在しても、第1の
ディスクカートリッジが適正に挿入された場合、第1の
ディスクカートリッジはディスク装置内に適正に挿入装
着される。
【0036】一方、第1及び第3の切除部が形成されて
いない角部が誤挿入防止部材と対向する状態で各ディス
クカートリッジをディスク装置に挿入すると(即ち、第
1及び第2のディスクカートリッジを不適正な方向で挿
入すると)、この角部は誤挿入防止部材と係合しディス
クカートリッジの挿入を防止する。よって、ディスク装
置に対し、第1及び第2のディスクカートリッジが誤挿
入させることを防止することができる。
【0037】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。図1及び図2は、本発明の一実
施例であるディスクカートリッジ80を示している。
尚、図1はディスクカートリッジ80の斜視図であり、
図2はディスクカートリッジ80の六面図である。
【0038】各図に示されるように、ディスクカートリ
ッジ80は、樹脂製のハードケース82(筐体)内にデ
ィスク状の記録媒体84(図2に示す。尚、以下の説明
では磁気ディスクという)を収納した構成とされてい
る。磁気ディスク84はその中央部分に金属製ハブ84
aが設けられており、この金属製ハブ84aにはスピン
ドル軸嵌入孔84b及び位置決めホール84cが形成さ
れている。尚、本実施例における磁気ディスク84は、
高密度記録が可能な構成とされており、例えば200M
バイトの記憶容量を有したものである。
【0039】このように、大記憶容量を有した磁気ディ
スク84の場合、該磁気ディスク84の表面に微細な傷
が付いただけでも、その記憶内容に重大な影響を及ぼす
おそれがあることは前述した通りである。よって、磁気
ディスク84に対しては、傷等が発生しないよう取り扱
う必要がある。このディスクカートリッジ80は、後述
する磁気ディスク装置100(図3参照)に挿入装着さ
れて、磁気ディスク84に対し記録再生処理が行なわれ
る。後に詳述するように、磁気ディスク装置100は図
10に示した従来から広く用いられているディスクカー
トリッジ10に対しても記録再生処理を行いうる構成と
されている。
【0040】尚、以下の説明において、図10を用いて
先に説明した従来から広く用いられている1.44Mバ
イトのディスクカートリッジ10を下位ディスクカート
リッジ10といい、図12を用いて先に説明した下位デ
ィスクカートリッジ10専用のフロッピーディスク装置
20を下位ディスク装置20といい、図1及び図2に示
す本実施例に係るディスクカートリッジ80を上位ディ
スクカートリッジ80といい、更に図3に示す下位ディ
スクカートリッジ10及び上位ディスクカートリッジ8
0を共に記録再生しうる磁気ディスク装置100を上位
ディスク装置100というものとする。
【0041】再び図1及び図2に戻り、上位ディスクカ
ートリッジ80の説明を続ける。上位ディスクカートリ
ッジ80の上位ディスク装置100への挿入方向(図1
1に矢印X1で示す)の前縁で、かつその片方(図1に
矢印Y1で示す方向)の角部には、第1の切除部90が
形成されている。また、ハードケース82の第1の切除
部90が形成された側面82aには、第2の切除部92
が側面82aを切除することにより形成されている。こ
の第2の切除部92の形成位置は、図2(D)に示され
るように、ディスク挿入脱方向(図中、矢印X1,X2
で示す方向)に対し、第1の切除部90の形成位置(図
2(D)に矢印Cで示す位置)と磁気ディスク84の中
心位置に対応する側面位置(図2(D)に矢印Dで示す
位置。尚、以下単に中心位置という)との間に設定され
ている。
【0042】即ち、中心位置Dから第2の切除部92の
形成位置までの距離をM1とし、中心位置Dから第1の
切除部90の形成位置Cまでの距離をM2とすると、M
2>M1となるよう構成されている。上記構成とされた
第1及び第2の切除部90,92は、樹脂製のハードケ
ース82に一体的に形成されているため、第1及び第2
の切除部90,92を上位ディスクカートリッジ80に
設けるのに困難を伴うようなことはない。
【0043】また、第1の切除部90は、ハードケース
82を上位ディスク装置100へ挿入する方向X1に対
し斜めに切除された構成とされている。この切除部90
の傾斜角度は、図10に示す下位ディスクカートリッジ
10に設けられている全面切除部38の傾斜角度と等し
く設定されている。また、第2の切除部92は、傾斜壁
部92aと直角壁部92bとにより構成されており、傾
斜壁部92aは直角壁部92bに対し、矢印X1方向側
に位置するよう構成されている。
【0044】よって、図1及び図3(B),(D)に示
されるように、上位ディスクカートリッジ80を正面或
いは背面視した場合、ハードケース82の第1の切除部
90が形成された角部は切除部90が形成されることに
より窪んだ状態となるが、他の3個の角部は略直角の状
態となる。一方、ハードケース82の磁気ディスク84
と対向する所定位置には開口96(図2に示す)が形成
されており、この開口96は通常シャッター86により
閉じられている。このシャッター86には開口部86a
が形成されており、上位ディスクカートリッジ80が適
正に上位ディスク装置100に挿入されることにより、
シャッター86は図1中矢印Y2方向に移動し、開口9
6と開口部86aが一致して磁気ディスク84がハード
ケース82から露出する構成とされている。
【0045】尚、図1及び図2において、83は誤消去
防止用スイッチであり、また85は上位ディスクカート
リッジ80であることを識別するための識別孔である。
上記構成とされた上位ディスクカートリッジ80は、図
3に示される上位ディスク装置100に挿入装着される
ことにより、磁気ディスク84に対し記録再生処理が実
施される。以下、本発明の一実施例である上位ディスク
装置100について説明する。
【0046】図3は、本発明の一実施例である上位ディ
スク装置100を示している。同図に示す上位ディスク
装置100は、図1及び図2を用いて説明した上位ディ
スクカートリッジ80、及び図10を用いて説明した下
位ディスクカートリッジ10の何れをも装着して記録再
生処理を行ないうる構成(いわゆる、コンパチブルな構
成)とされている。
【0047】この上位ディスク装置100は、フレーム
102上に摺動可能とされたスライダ104と、このス
ライダ104の内側に設けられたホルダ106と、ラッ
チレバー108とよりなるディスクカートリッジ装着機
構110を設けてなる。フレーム102は例えばアルミ
ダイキャスト製とされており、その上部にはステッピン
グモータ113により図中矢印X1,X2方向に移動す
るヘッドキャリッジ112が設けられている。
【0048】このヘッドキャリッジ112には磁気ヘッ
ド115が配設されており、よってヘッドキャリッジ1
12が図中矢印X1,X2方向に移動することにより、
磁気ヘッド115は磁気ディスク14,84の径方向に
移動し、ディスク上の所定位置において記録再生処理を
行なう。この際、磁気ヘッド115の磁気ディスク1
4,84に対するヘッド力は下位ディスク装置20のヘ
ッド圧に比べて小さく設定してあり、更に磁気ヘッド1
15は磁気ディスク14,84に対するヘッド当たりを
滑らかにするために角部が丸められた構成とされてい
る。
【0049】これにより、高記憶容量を有した磁気ディ
スク84の保護が図られている。尚、本実施例ではヘッ
ドキャリッジ112の駆動手段としてステッピングモー
タ113を用いているが、更に精度のよいボイスコイル
モータ等を用いた構成としてもよい。一方、フレーム1
02の下面にはディスク駆動モータ(図示せず)が配設
されており、このディスク駆動モータの回転軸117
(スピンドル軸)の上部には磁気ディスク14,84が
載置されるターンテーブル114が配設されている。
【0050】ホルダ106は板金をプレス等により折曲
加工したものであり、内部にディスクカートリッジ1
0,80が挿入される空間部を形成した構成とされてい
る。下位ディスクカートリッジ10と上位ディスクカー
トリッジ80は、略等しい形状とされているため、ホル
ダ106に対して各ディスクカートリッジ10,80を
挿入することができる。また、ホルダ106の両側面に
はピン部116a〜116dが突出形成され、スライダ
104の両側面に設けられた傾斜溝(図に現れず)に係
合している。
【0051】また、ラッチレバー108は、フレーム1
02に立設された支軸124に回転可能に取り付けられ
ており、トーションバネ126により常に図中反時計方
向(図4中、矢印A1で示す方向)に回転付勢されてい
る。このラッチレバー108は、各ディスクカートリッ
ジ10,80がホルダ106内に挿入されることにより
シャッター16,86を開ける動作を行なうと共に、各
ディスクカートリッジ10,80が所定装着位置まで挿
入された時点で、スライダ104(図示しないバネによ
り矢印X2方向に付勢されている)との係合を解除する
機能を奏するこれについて更に詳述すると、ラッチレバ
ー108はスライダ104と係合する爪部128を一体
的に設けており、イジェクト時においてはこの爪部12
8がスライダ104と係合することによりスライダ24
の矢印X2方向への移動を規制する構成となっている。
【0052】これに対し、ディスクカートリッジ10,
80がホルダ106内に挿入され、これに伴いラッチレ
バー108が図中矢印A2方向に回転する。これによ
り、爪部128はスライダ104から離間し、よってス
ライダ104は図中矢印X2方向に移動し、これに伴い
ディスクカートリッジ10,80が挿入されたホルダ1
06が下動する。
【0053】これにより、ディスクカートリッジ10,
80はターンテーブル114に装着されると共に、ヘッ
ドキャリッジ112に設けられている磁気ヘッド115
はハードケース12,82に設けられている開口96を
介して磁気ディスク14,84に当接する。ところで、
上位ディスク装置100においても、ディスクカートリ
ッジ10,80がホルダ106に誤挿入されると、シャ
ッタ16,86が開かなかったり、また磁気ヘッド11
5がディスクカートリッジ10,80に衝突して損傷し
てしまうおそれがある。
【0054】このため、上位ディスク装置100にもデ
ィスクカートリッジ10,80が所定の正しい向きで挿
入されたときのみディスクカートリッジ10,80の挿
入を許容するディスクカートリッジ誤挿入防止機構12
2が設けられている。以下、本実施例で適用しているデ
ィスクカートリッジ誤挿入防止機構122について説明
する。
【0055】カートリッジ誤挿入防止機構122は、カ
ートリッジ挿入時にディスクカートリッジ10,80が
誤った向きで挿入されることを防止する機能を奏するも
のである。このカートリッジ誤挿入防止機構122は、
誤挿入防止部材140と、ホルダ106に形成された溝
部106及び固定部107とにより構成されている。誤
挿入防止部材50はバネ材を略U字状に形成した構造を
有し、固定端部140a,湾曲部140b,及び誤挿入
防止ピン140cを一体的に形成した構成とされてい
る。固定端部140aは上方に向け若干量折曲された構
成とされており、この固定端部140aがホルダ106
に形成された固定部107に係止されることにより、誤
挿入防止部材50はホルダ106に固定された状態とな
る。また、湾曲部140bは誤挿入防止部材50の略中
央部分に設けられており、この湾曲部140bを設ける
ことにより、誤挿入防止部材50は弾性変形可能な構成
となる。
【0056】更に、誤挿入防止ピン140cは下方に向
け折曲形成されており、ホルダ106に形成された溝部
106a(図中、矢印Y1,Y2方向に延在している)
を介し、ホルダ106のディスクカートリッジ10,8
0が挿入装着される装着空間内に延出した構成とされて
いる。また、誤挿入防止ピン140cは、誤挿入防止部
材50が弾性変形することにより溝部106a内で図4
に矢印E1,E2で示す方向に移動可能な構成とされて
いる。尚、通常時(ディスクカートリッジ未挿入時)に
おいては、誤挿入防止ピン140cは、図中矢印E2方
向に変位した状態となっている。
【0057】ここで、誤挿入防止ピン140cの配設位
置に注目し、以下説明する。誤挿入防止ピン140c
は、矢印E2方向に付勢された状態(即ち、通常状態)
において、ホルダ106に正しい向きでディスクカート
リッジ10,80が挿入された際に下位ディスクカート
リッジ10に形成された全体切除部38(以下、第3の
切除部38という)及び上位ディスクカートリッジ80
に形成された第1の切除部90と対向する位置にあるよ
う構成されている。
【0058】即ち、誤挿入防止部材140の誤挿入防止
ピン140cは、ディスクカートリッジ10,80がホ
ルダ106に正しい向きで挿入された時における、第1
及び第3の切除部38,90の移動軌跡上に配設された
構成とされている。一方、誤挿入防止ピン140cとス
ピンドル軸117との位置関係に注目すると、フロッピ
ーディスク装置100における誤挿入防止ピン140c
の配設位置は、図3に示すようにスピンドル軸117に
対して寸法L1だけディスクカートリッジ10,80の
挿入方向(図中、矢印X1で示す方向)に離間した位置
に設定された構成としている。
【0059】従って、下位ディスク装置20に設けられ
た誤挿入防止部材50の誤挿入防止ピン50cの配設位
置(図3参照)と、上位ディスク装置100に設けられ
た誤挿入防止部材140の誤挿入防止ピン140cの配
設位置(図12参照)とを比較すると、下位ディスク装
置20の誤挿入防止ピン50cはスピンドル軸35,1
17に対して矢印X2方向側にあるのに対し、上位ディ
スク装置100の誤挿入防止ピン140cはスピンドル
軸35,117に対して矢印X1方向側にある構成とな
っている。
【0060】更に、各誤挿入防止ピン50c,140c
と、上位ディスクカートリッジ80に設けられている第
2の切除部92との位置関係について、図5を用いて説
明する。図5(A)は下位ディスク装置20に設けられ
るホルダ26を示し、図5(B)は上位ディスクカート
リッジ80を示し、また図5(C)は上位ディスクカー
トリッジ80に設けられるホルダ106を示している。
また、各図は、上位ディスクカートリッジ80がホルダ
106に適正に挿入された位置(図中矢印Fで示す)を
基準とし、これに揃えて図示している。この適正挿入位
置Fは、適正挿入されたディスクカートリッジ80の第
1の切除部90の形成位置と略対応している。
【0061】同図に示されるように、上位ディスクカー
トリッジ80が適正に挿入された状態では、誤挿入防止
部材140の誤挿入防止ピン140cは、第1の切除部
90の形成位置(即ち、適正挿入位置F)と第2の切除
部92の形成位置との中間に位置するよう構成されてい
る。また、前記したよう上位ディスク装置100の誤挿
入防止ピン140cはスピンドル軸35,117に対し
て矢印X1方向側にあるのに対し、下位ディスク装置2
0の誤挿入防止ピン50cはスピンドル軸35,117
に対して矢印X2方向側にある構成となっているため、
誤挿入防止ピン50cは第2の切除部92に対して図中
矢印X2方向に離間した位置にある構成となる。
【0062】いま、適正挿入位置Fから誤挿入防止ピン
50cまでの距離をa,適正挿入位置Fから第2の切除
部92までの距離をb,適正挿入位置Fから誤挿入防止
ピン140cまでの距離をcとして上記した位置関係を
纏めると、a>b>cの関係が成立する。続いて、図6
乃至図9を用い、上述した本実施例に係る上位ディスク
装置100及び従来から用いられている下位ディスク装
置20の夫々に対し、上位ディスクカートリッジ80或
いは下位ディスクカートリッジ10を挿入した時の動作
について説明する。
【0063】図6は、各ディスク装置100,20に対
し、上位ディスクカートリッジ80を正しい向きで挿入
した状態を示している。また、図6(A)は上位ディス
ク装置100を示しており、図6(B)は下位ディスク
装置20を示している。図6(A)に示すように、上位
ディスク装置100に上位ディスクカートリッジ80を
正しい向きで挿入すると、上位ディスクカートリッジ8
0に設けられた傾斜した面とされた第1の切除部90
は、誤挿入防止ピン140cを挿入軌跡から退避させる
よう変位させ、よって上位ディスク装置100に対する
上位ディスクカートリッジ80の挿入が許容される。
【0064】また、前記のように誤挿入防止ピン140
cの形成位置は、適正に挿入された状態にある上位ディ
スクカートリッジ80の第1の切除部90と第2の切除
部92との間に位置するよう構成されているため、誤挿
入防止ピン140cが第2の切除部92と係合すること
はない。よって、上位ディスクカートリッジ80を正し
い向きで挿入したした際、上位ディスクカートリッジ8
0は上位ディスク装置100に挿入装着することがで
き、磁気ディスク84に対し良好な状態で記録再生処理
を行なうことができる。
【0065】これに対し、図6(B)に示すように、下
位ディスク装置20に上位ディスクカートリッジ80を
正しい向きで挿入すると、第1の切除部90については
上位ディスク装置100と同様に、誤挿入防止ピン50
cはその挿入を許容する。しかるに、下位ディスク装置
20は誤挿入防止ピン50cの配設位置がスピンドル軸
35に対して手前側(矢印X2方向側)にあるため、上
位ディスクカートリッジ80の更なる下位ディスク装置
20への挿入により、第2の切除部92は誤挿入防止ピ
ン50cと係合し、それ以上の挿入が規制される。
【0066】これにより、上位ディスクカートリッジ8
0が誤って下位ディスク装置20に装着することを防止
することができる。よって、上位ディスクカートリッジ
80に収納された磁気ディスク84に対し、ヘッド圧が
大きくかつ角ばった形状の磁気ヘッドが当接することを
未然に防ぐことができ、磁気ディスク84に損傷が発生
することを確実に防止することができる。
【0067】図7は、各ディスク装置100,20に対
し、上位ディスクカートリッジ80を表裏逆向きで挿入
した状態(誤挿入した状態)を示している。また、図7
(A)は上位ディスク装置100を示しており、図7
(B)は下位ディスク装置20を示している。図7
(A)に示すように、上位ディスク装置100に上位デ
ィスクカートリッジ80を表裏逆向きで挿入すると、上
位ディスクカートリッジ80の略直角状とされた角部9
4aが誤挿入防止ピン140cと対峙した状態となる。
このため、角部94aは誤挿入防止ピン140cと衝突
し、それ以上の挿入が禁止される。よって、磁気ディス
ク84及び磁気ヘッドに損傷が発生することを確実に防
止することができる。
【0068】また、図7(B)に示すように、下位ディ
スク装置20に上位ディスクカートリッジ80を表裏逆
向きで挿入すると、上位ディスクカートリッジ80の略
直角状とされた角部94aが誤挿入防止ピン50cと当
接し上位ディスクカートリッジ80の挿入を阻止する。
これにより、上位ディスクカートリッジ80が誤って下
位ディスク装置20に装着することを防止することがで
き、磁気ディスク84に損傷が発生することを確実に防
止することができる。
【0069】図8は、各ディスク装置100,20に対
し、下位ディスクカートリッジ10を正しい向きで挿入
した状態を示している。また、図8(A)は上位ディス
ク装置100を示しており、図8(B)は下位ディスク
装置20を示している。図8(A)に示すように、上位
ディスク装置100に下位ディスクカートリッジ10を
正しい向きで挿入すると、下位ディスクカートリッジ1
0に設けられた第3の切除部38は、誤挿入防止ピン1
40cを挿入軌跡から退避させるよう変位させ、よって
上位ディスク装置100に対する下位ディスクカートリ
ッジ10の挿入が許容される。
【0070】よって、上位ディスクカートリッジ80を
正しい向きで挿入したした際、上位ディスクカートリッ
ジ80は上位ディスク装置100に挿入装着することが
可能であり、磁気ディスク84に対し良好な状態で記録
再生処理を行なうことができる。これに対し、図8
(B)に示すように、下位ディスク装置20に下位ディ
スクカートリッジ10を正しい向きで挿入すると、先に
図13を用いて説明したように、下位ディスクカートリ
ッジ10に形成されている第3の切除部38(全体切除
部38)により誤挿入防止ピン50cは外側に向け変位
する。よって、下位ディスクカートリッジ80を下位デ
ィスク装置20に挿入装着することができ、磁気ディス
ク14に対し記録再生処理を行なうことが可能となる。
【0071】図9は、各ディスク装置100,20に対
し、下位ディスクカートリッジ10を表裏逆向きで挿入
した状態(誤挿入した状態)を示している。また、図9
(A)は上位ディスク装置100を示しており、図9
(B)は下位ディスク装置20を示している。図9
(A)に示すように、上位ディスク装置100に下位デ
ィスクカートリッジ10を表裏逆向きで挿入すると、下
位ディスクカートリッジ10の略直角状とされた角部4
0aが誤挿入防止ピン140cと対峙した状態となる。
このため、角部40aは誤挿入防止ピン140cと衝突
し、それ以上の挿入が禁止される。よって、磁気ディス
ク14及び磁気ヘッドに損傷が発生することを確実に防
止することができる。
【0072】また、図9(B)に示すように、下位ディ
スク装置20に下位ディスクカートリッジ10を表裏逆
向きで挿入すると、下位ディスクカートリッジ10の略
直角状とされた角部40aが誤挿入防止ピン50cと当
接し下位ディスクカートリッジ10の挿入を阻止する。
これにより、下位ディスクカートリッジ10が誤って下
位ディスク装置20に装着することを防止することがで
き、磁気ディスク14及び磁気ヘッドに損傷が発生する
ことを確実に防止することができる。
【0073】尚、上記した実施例では、磁気ディスク装
置を例に挙げて説明したが、これに限らず、これ以外の
例えば光ディスク装置あるいは光磁気ディスク装置等に
も適用できるのは勿論である。また、上記実施例では、
スライダがホルダの下方を摺動する構成を一例として説
明したが、これに限らず、例えばスライダがホルダの上
方を摺動する構成のものにも本発明を適用することがで
きる。
【0074】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、次に述べる
種々の効果を実現することができる。請求項1記載の発
明によれば、本請求項の発明に係るディスクカートリッ
ジを下位ディスク装置に挿入した場合、下位ディスク装
置に設けられているディスクカートリッジ誤挿入防止機
構は突出部の存在により本請求項の発明に係るディスク
カートリッジの挿入を阻止するため、誤って下位ディス
ク装置に挿入装着されることを防止することができ、よ
って筐体内部に収納されたディスク状記録媒体の保護を
図ることができる。
【0075】また、請求項2記載の発明によれば、第1
及び第2のディスクカートリッジが適正な方向で第1及
び第2のディスクカートリッジが挿入された際、誤挿入
防止部材は第1及び第3の切除部により退避位置に移動
付勢されるため、また第2の切除部も誤挿入防止部材と
係合しない構成とされてるため、第1及び第2のディス
クカートリッジのディスク装置内への挿入は許容され
る。
【0076】また、第1及び第2のディスクカートリッ
ジが不適正な方向で挿入した際、第1及び第2のディス
クカートリッジの角部は突出部収納部と衝突しディスク
カートリッジの挿入を防止するため、ディスク装置に対
して第1及び第2のディスクカートリッジが誤挿入させ
ることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるディスクカートリッジ
(上位ディスクカートリッジ)の斜視図である。
【図2】本発明の一実施例であるディスクカートリッジ
を示す図であり、(A)は平面図,(B)は正面図,
(C)は底面図,(D)は背面図,(E)は左側面図,
(F)は右側面図である。
【図3】本発明の一実施例であるディスク装置(上位デ
ィスク装置)の平面図である。
【図4】本発明の一実施例であるディスク装置に設けら
れるホルダを示す斜視図である。
【図5】下位ディスク装置の誤挿入防止ピンの位置と、
上位ディスクカートリッジの第2の切除部の位置と、上
位ディスク装置の誤挿入防止ピンの位置との位置関係を
説明するための図である。
【図6】本発明におけるディスクカートリッジの誤挿入
防止動作を説明するための図である(その1)。
【図7】本発明におけるディスクカートリッジの誤挿入
防止動作を説明するための図である(その2)。
【図8】本発明におけるディスクカートリッジの誤挿入
防止動作を説明するための図である(その3)。
【図9】本発明におけるディスクカートリッジの誤挿入
防止動作を説明するための図である(その4)。
【図10】従来から用いられているディスクカートリッ
ジ(下位ディスクカートリッジ)の斜視図である。
【図11】従来の高容量ディスクカートリッジ(上位デ
ィスクカートリッジ)の斜視図である。
【図12】従来から用いられているフロッピーディスク
装置の平面図である。
【図13】従来におけるディスクカートリッジの誤挿入
防止動作を説明するための図である。
【符号の説明】
10 下位ディスクカートリッジ 12,82 ハードケース 14,84 磁気ディスク 20 下位ディスク装置 22,102 フレーム 24,104 スライダー 26,106 ホルダ 30,110 ディスクカートリッジ装着機構 32,112 ヘッドキャリッジ 38 全体切除部(第3の切除部) 40a〜40c,94a〜94c 角部 42,122 カートリッジ誤挿入防止機構 50,140 誤挿入防止部材 50c,140c 誤挿入防止ピン 80 上位ディスクカートリッジ 90 第1の切除部 92 第2の切除部 100 上位ディスク装置 115 磁気ヘッド

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体内部にディスク状記録媒体を収容
    し、ディスク装置に前記筐体を挿入して前記ディスク状
    記録媒体に対し記録再生処理を行なうディスクカートリ
    ッジにおいて、 前記筐体の挿入方向前縁でかつその片方角部に前記挿入
    方向に対して斜めに切除した構成の第1の切除部と、 前記筐体の前記第1の切除部が形成された側面であっ
    て、前記第1の切除部の形成位置と前記ディスク状記録
    媒体の中心位置に対応する側面位置との間に形成されて
    おり、前記側面を切除して溝形状とされた第2の切除部
    とを具備することを特徴とするディスクカートリッジ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の第1のディスクカートリ
    ッジと、 筐体内部にディスク状記録媒体を収容してなり、前記筐
    体の挿入方向前縁でかつその片方角部に、前記第1のデ
    ィスクカートリッジに形成された第1の切除部と略等し
    い形状を有するよう形成された第3の切除部を備えた第
    2のディスクカートリッジとの何れをも挿入し装着可能
    な構成とされたディスク装置であって、 前記第1及び第2のディスクカートリッジの挿入に伴う
    前記第1及び第3の切除部の移動軌跡上に、前記第1及
    び第3の切除部に付勢されることにより前記移動軌跡か
    ら退避可能な構成で誤挿入防止部材を配設し、 かつ、前記第1のディスクカートリッジを適正に挿入さ
    れた状態において、前記誤挿入防止部材が、前記第1の
    切除部の形成位置と前記第2の切除部の形成位置との中
    間に位置するよう構成したことを特徴とするディスク装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6353586B2 (en) 1998-09-16 2002-03-05 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Disk cartridge

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