JPH10502481A - カートリッジのキー・スロット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ディスク・ドライブ用カートリッジは、その一方の側部の頂縁部と底縁部に沿って設けた２つのキー溝を有する硬質シェルを有する。キー溝は、ドライブのカートリッジ受入スロットに設けた突起と嵌合する。カートリッジの一方の平坦面における一方のキー溝が、他方のキー溝よりも大きな深さで延在する。これによって、適正な向き以外の向きでカートリッジが挿入されることを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】 カートリッジのキー・スロット発明の背景 本発明は、データ記憶ドライブに係わり、特に磁気ディスク・ドライブのため の取外し可能カートリッジに関するものである。 可撓性磁気ディスクに対してデジタル・データの読み書きを行う磁気ディスク ・ドライブは広く使用されている。「フロッピ・ディスク・ドライブ」は、小型 のいわゆるマイクロコンピュータ・システムやワードプロセッサ用等に広く使用 されている。可撓性ディスク・カートリッジは、フロッピ・ディスク・ドライブ に挿入される比較的薄い可撓性のジャケットを備える。 ＩＢＭ３３５０のような硬質ディスク・ドライブは通常固定の硬質磁気媒体を 有する。磁気ヘッドは磁気面に接触せず、薄い空気膜の上に乗る。このこと、お よびその他の特徴によって、それらのディスク・ドライブは非常に精密且つ高速 の操作を行うことができる。この型式のディスク・ドライブは、通常「ウィンチ ェスタ」ドライブと称される。また、硬質の取外し可能なカートリッジまたはシ ェル内に収納される硬質ディスクが使用されている。トンプソン等の米国特許第 ４８６４４５２号がそのようなドライブの実例である。 ウィンチェスタ・ドライブと同様な機能特性を有するが、取外し可能なカート リッジをもった「ベルヌーリ(Bernoulli)」ディスク・ドライブが開発されてい る。可撓性磁気ディスクが、通常完全に閉鎖された硬質ボックス内に収納される 。バウク等の米国特許第４４００７４８号および共通譲受人への関連特許がベル ヌーリ安定化可撓性ディスクを使用するそのようなドライブを示している。ジョ ーンズ等の米国特許第４９０１１７３号および共通譲受人への関連特許は、いわ ゆる「ハーフ・ハイト(half height)」に関する改良を示す。 カートリッジが特殊な形状であれば使用者はその形状から、そのカートリッジ が所定のドライブに挿入できることを視覚的に識別できる。しかし、そのような 形状をもって他の同様な寸法のカートリッジの挿入を防ぐことはできない。 多くの取外し可能カートリッジ・ドライブ（磁気および光学的の）は典型的に はほぼ同じ型式ファクタのカートリッジ、例えば３．５″、５．２５″等を使用 する。従って、幾つかのカートリッジ中の１つがこれに合致しないドライブのカ ートリッジ・スロットに挿入される確率は高く、この場合は、ドライブ（ヘッド 、装填機構、エレクトロニクス等）かディスク上のデータかのいずれかが損傷さ れることになる。 マーチンの米国特許第５２１８５１３号と第５２８０４０３号は、縁取りされ た(beveled)カートリッジを使用するディスク・ドライブを記載している。その 縁取り部はディスク・ドライブの傾斜した(slanted)部分と一致するようにされ ており、これによってカートリッジは適正な向きでドライブに挿入され、そして ドライブの中で適正に設定される。そこでディスク上にヘッドをおろすことがで きる。米国特許第５２６２９１８号はドア開口溝と案内溝を有するカートリッジ を示す。案内溝はドライブ内のインタロック凹部と協働してドライブ内のカート リッジを中心に位置決めして保持する。 それら特許に記載のカートリッジは、上下逆にされたり、１８０°回転された りした不適正な向きで挿入される可能性がある。本発明の目的は、唯一の向きで のみカートリッジの挿入を行えるようにする独特な形状とキー構造を有するカー トリッジを提供することである。カートリッジのその独特な形状はドライブの損 傷を防ぎ、また他のカートリッジがドライブ内で機能するのを防ぐ。発明の摘要 本発明によれば、２つのキー溝がカートリッジ・シェルの一方の側部の頂縁部 と底縁部に沿って延在する。これによって、同じような寸法のカートリッジが間 違った向きで挿入されることにより生ずる損傷が防止される。それらの溝は、カ ートリッジが挿入されるドライブの前パネルのスロット開口部に設けられた突起 と協働する。そのようなキー構造のためにカートリッジは特定の向きでしか挿入 することができない。 本発明の前記特徴、およびその他の特徴、長所、および目的は以下のより詳細 な説明と特許請求の範囲からより明瞭に理解されるだろう。図面の簡単な説明 第１図は本発明のカートリッジの頂面図である。 第２図はカートリッジの前面図である。 第３図はドアが閉じられているカートリッジの斜視図である。 第４図はドアが開かれているカートリッジの斜視図である。 第５図はドライブを示す。 第６図は前パネルの図面である。 第７Ａ図−第７Ｃ図は前パネルの頂面図、前面図、および側面図である。好適な実施形態の説明 第１図〜第４図は、１３で指示される位置で一体に結合された２つの半体１１ ，１２を有するカートリッジを示す。カートリッジ前部の開口２０によって読み 書きヘッドの記録ディスク２２，２２Ａ（第４図）へのアクセスが行われる。カ ートリッジがドライブから取外されるとき可撓性ドア２１が開口を覆う。 キー溝２３，２４がシェルの側部１７の底縁部と頂縁部に沿って延在する。そ れら溝は、カートリッジが間違った向きでドライブ内に挿入されないようにする 。 平坦面１８に延在する溝２４は、平坦面１９に延在する溝２３よりも深い。ド ライブの対応突起が、それら深さの異なる溝に嵌合し、従ってカートリッジは唯 一の適正な向きをもって挿入することができる。 第５図はドライブを示す。このドライブの前部のスロット３０が、ドライブ内 に挿入されるカートリッジを受入する。カートリッジが挿入されるとドライブ内 の読み書きヘッドが記録媒体に係合する。スロット３０は、ドライブのベースプ レートにスナップオン式（弾性的な撓みを利用して係合させた構造）に組付けら れた前パネル３１に設けられている。この前パネルの突起３３，３４がカートリ ッジの溝２４，２３に嵌合する。カートリッジが適正な向きにされていない限り それら突起はカートリッジが挿入されるのを阻止する。 前パネル３１は、第６図、第７Ａ図〜第７Ｃ図に示される。脚３５，３６がス ナップオン式にドライブのベースプレートに嵌合する。ボタン３７はカートリッ ジを放出する。 本発明のその他の実施形態も可能である。従って特許請求の範囲は本発明の精 神と目的に含まれる全ての実施形態を包含するものである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．カートリッジ内の記録媒体にデータを記録する読み書きヘッドを有するド ライブ用のカートリッジにおいて、 前記シェル内の記録媒体、 前記記録媒体に対する前記読み書きヘッドのアクセスを行うための、前記シェ ルの前部に設けた手段、および、 前記カートリッジが間違った向きで前記ドライブに挿入されないように前記シ ェルの一方の側部の頂縁部と底縁部に沿って設けた２つのキー溝を有するカート リッジ。 ２．前記一方の平坦面に設けた前記一方のキー溝の深さが、前記他方の平坦面 に設けた前記他方の溝よりも大きな深さで延在している請求の範囲第１項のカー トリッジ。 ３．記録媒体を収納するカートリッジと、該記録媒体に対するデータの読み書 きを行う読み書きヘッドを有するドライブとの組合せにおいて、前記カートリッ ジが、 実質的に平坦な頂面と底面との間の前部、後部、および２つの側部を有するシ ェル、 該シェル内の記録媒体、 該記録媒体への前記読み書きヘッドのアクセスを行うための、前記シェルの前 部に設けた手段、および、 前記カートリッジが間違った向きで前記ドライブに挿入されないように前記シ ェルの一方の側部の頂縁部と底縁部に沿って設けた２つのキー溝を有し、 前記ドライブが、 前記カートリッジがこれの記録媒体を前記読み書きヘッドに係合させるために 挿入されるスロット、および、 該スロットの開口に設けられる２つの突起であって、前記キー溝と嵌合して前 記カートリッジの前記ドライブへの挿入を適正に行わせるための該２つの突起を 有する組合せ。 ４．前記一方の平坦面に設けた前記一方のキー溝の深さが前記他方の平坦面に 設けた前記他方の溝よりも大きな深さで延在している請求の範囲第３項の組合せ 。 ５．前記ドライブが前記スロットを有する前パネルを備え、前記突起を該前パ ネルに設けられた請求の範囲第３項の組合せ。 ６．前記前パネルが、その両側部に、前記ドライブにスナップオン式に係合す る脚を有する請求の範囲第５項の組合せ。