JP2005267689A - ディスクカートリッジ - Google Patents

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Abstract

【課題】 樹脂製のディスク押さえを含んでケースを把持しても、その撓み変形を抑止することができ、ユーザーに操作上での不安感を抱かせることがないディスクカートリッジの提供を課題とする。
【解決手段】 一方の面に記録面12Bが形成され、他方の面に非記録面12Aが形成された円盤状のディスクメディア12と、ディスクメディア12の取り出しを可能とし、非記録面12Aを露出させるディスク開口部35と、記録面12Bへのアクセスを可能とし、シャッター部材60、18によって開閉される開口20とを有するケース14と、ケース14に回動可能に設けられ、ディスクメディア12の不使用時には、非記録面12Aを押圧保持し、ディスクメディア12の使用時には、非記録面12Aから離間するディスク押さえ24と、を備えたディスクカートリッジ10において、ディスク押さえ24の内面に、撓んだときにディスクメディア12の非記録面12Aに当接する突起92を設ける。
【選択図】 図8

Description

本発明は、映像等の各種情報の記録再生媒体として用いられる円盤状のディスクメディアをケース内に収容してなるディスクカートリッジに関する。
例えば、コンピューター用の記録再生媒体や映像の記録再生媒体として、光ディスクや光磁気ディスク等の円盤状のディスクメディアが用いられている。このようなディスクメディアは、記録又は再生を行う際には、ディスクドライブ装置に装填された状態で回転スピンドル軸によって回転されつつ、ディスクメディアの記録面側にアクセスした記録ヘッドによって、ディスクメディアの記録層へレーザー光又はレーザー光と磁場の両方が照射される。これにより、ディスクメディアでは、記録層の分解及び/又は昇温によるピット形成や相変化、磁化反転等によって情報の記録がなされ、又はレーザー光の反射率や偏光角の相違を再生ヘッドで読み取って、記録された情報の再生が行われるようになっている。
また、このようなディスクメディアの高記録容量化に伴い、ディスクメディアの記録面側の表面(記録面を被覆するカバー層)への塵埃の付着を防止するために、ディスクメディアをケース内に収容したディスクカートリッジが知られている(例えば、特許文献1参照)。このようなディスクカートリッジでは、ディスクメディアのセンター孔及び記録面にアクセスするための開口がケースに設けられており、その開口はシャッター部材によって開閉されるようになっている。
更に、ケースにおけるディスクメディアへのアクセス用の開口が設けられた下面(底板)とは反対側の上面(天板)に、ディスクメディアの取り出しを可能とするディスク開口部を設け、ケースがより薄くなるように構成したディスクカートリッジが知られている(例えば、特許文献2参照)。このように、ディスクカートリッジのケースがより薄型に構成されると、ディスクドライブ装置を薄型に設計できるので、省スペース化が図れるというメリットがある。
また、ディスク開口部が設けられるディスクカートリッジには、主に片面記録タイプのディスクメディアが収容されるが、そのケースには、ディスクメディアがディスク開口部から脱落しないようにするためのディスク押さえが設けられている。すなわち、所定の大きさの略平板状に形成されたディスク押さえが、ケースの後部側に回動可能に、かつディスクメディアへ向けて付勢された状態で設けられ、このディスク押さえの先端が、ケースに収容されたディスクメディアの上面(非記録面)の一部を押さえることで、ディスクメディアのケースからの脱落を防止するようにしている。
特開2003−115184号公報 特開2003−242740号公報
ところで、このようなディスク押さえが設けられているディスクカートリッジを扱うときには、そのディスク押さえを含むケースの後部側を把持して、ディスクドライブ装置に装填することが多い。しかしながら、ディスク押さえは樹脂材で成形されており、その先端でディスクメディアを押圧保持しているだけなので、ディスク押さえを含んでケースを把持すると、その押圧力でディスク押さえが簡単に撓んでしまい、ユーザーに操作上での不安感を与えてしまう場合があった。
他方、ディスク押さえを金属で成形すると、強度低下は緩和できるが、ディスク押さえがディスクメディアの非記録面を傷つけてしまうことがあった。ディスクメディアの非記録面は印刷面として用いられるため、その印刷面が傷ついてしまうと、意匠的にも好ましくない問題がある。したがって、ディスク押さえは、樹脂材で成形されるのが好ましいが、上記のような問題があるため、その強度を向上させることが従来からの課題であった。
そこで、本発明は、このような問題点に鑑み、樹脂製のディスク押さえを含んでケースを把持しても、その撓み変形を抑止することができ、ユーザーに操作上での不安感を抱かせることがないディスクカートリッジを得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載のディスクカートリッジは、一方の面に記録面が形成され、他方の面に非記録面が形成された円盤状のディスクメディアと、前記ディスクメディアの取り出しを可能とし、前記非記録面を露出させるディスク開口部と、前記記録面へのアクセスを可能とし、シャッター部材によって開閉される開口とを有するケースと、前記ケースに回動可能に設けられ、前記ディスクメディアの不使用時には、前記非記録面を押圧保持し、前記ディスクメディアの使用時には、前記非記録面から離間するディスク押さえとを備えたディスクカートリッジにおいて、前記ディスク押さえの内面に、撓んだときに前記ディスクメディアの非記録面に当接する突起を設けたことを特徴としている。
請求項1の発明では、ディスク押さえの内面に、撓んだときにディスクメディアの非記録面に当接する突起を設けたので、ディスク押さえを含んでケースを把持しても、ディスク押さえの撓み変形を抑止することができる。したがって、ユーザーに操作上での不安感を抱かせることがない。
また、請求項2記載のディスクカートリッジは、請求項1に記載のディスクカートリッジにおいて、前記突起が、前記ディスクメディアの外周縁部に当接することを特徴としている。
請求項2の発明では、突起は、ディスクメディアの外周縁部に当接するので、そのディスクメディアの印刷面を傷つけるおそれがない。
また、請求項3に記載のディスクカートリッジは、請求項1又は請求項2に記載のディスクカートリッジにおいて、前記ディスク押さえが、前記ケースに回動可能に支持されるアーム部と、前記アーム部の先端に連設された平面視略三日月形状の押さえ部と、で構成され、前記突起が、前記アーム部と前記押さえ部との連設部近傍に突設されていることを特徴としている。
請求項3の発明では、ディスク押さえが、ケースに回動可能に支持されるアーム部と、アーム部の先端に連設された平面視略三日月形状の押さえ部とで構成され、突起が、アーム部と押さえ部との連設部近傍に突設されているので、その突起により、ディスク押さえの撓み変形を好適に抑止することができる。
また、請求項4に記載のディスクカートリッジは、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のディスクカートリッジにおいて、前記突起が、柱状に形成されていることを特徴としている。
請求項4の発明では、突起が柱状に形成されているので、充分に剛性を確保することができる。したがって、ディスク押さえの撓み変形を好適に抑止することができる。
以上、何れにしても本発明によれば、樹脂製のディスク押さえを含んでケースを把持しても、その撓み変形を抑止することができ、ユーザーに操作上での不安感を抱かせることがないディスクカートリッジを提供することができる。
以下、本発明の最良な実施の形態について、図面に示す実施例を基に詳細に説明する。なお、図1において示す矢印Aは、ディスクカートリッジ10のディスクドライブ装置(以下、単に「ドライブ装置」という)への装填方向を示しており、説明の便宜上、その矢印Aで示す側を前側とする。そして、矢印Aと直交する矢印Bで示す方向を上側、矢印A及び矢印Bと直交する矢印Cで示す方向を右側とする。また、以下において、本発明おける「不使用時」を「保存時」、「使用時」を「動作時」として説明する場合がある。
図1乃至図3で示すように、ディスクカートリッジ10は、円盤状に形成された情報記録再生媒体としてのディスクメディア12と、ディスクメディア12を収容するケース14と、ディスクメディア12へアクセスするためにケース14の下面に設けられた開口20(記録及び/又は再生ヘッド用窓部20B)を開閉可能な第1シャッター部材60を有するインナーローター16及び第2シャッター部材18と、インナーローター16の回動と連動して上下動するディスク受け22と、ディスクメディア12の保存時に、ディスクメディア12がケース14の上面に設けられたディスク開口部35から脱落しないように保持するディスク押さえ24とで主に構成されている。
なお、ディスクメディア12を除く上記各部材は、主に合成樹脂で成形される。また、ディスクカートリッジ10の不使用時(ディスクメディア12の保存時)に、インナーローター16の回動を阻止して開口20(記録及び/又は再生ヘッド用窓部20B)の閉塞状態を維持するロック部材も設けられているが、これについての図示及び説明は省略する。
まず、ディスクメディア12について説明する。ディスクメディア12は、その一方の面(上面)が非記録面12Aとされ、他方の面(下面)が記録面12Bとされており、その軸心部には円形のセンター孔12Cが穿設されている。
非記録面12Aは、印刷等が施される印刷面であり、後述するディスク開口部35によって常に外部へ露出されている。したがって、例えばディスクメディア12のコンテンツ等が非記録面12Aに印刷されていれば、ユーザーは、ディスクメディア12の内容を容易に把握することができる。また、その非記録面12A(印刷面)の意匠性を高めれば、ディスクカートリッジ10全体の意匠性を向上させることができる。
記録面12Bは、ディスクメディア12の下面における外周縁部12E及びセンター孔12C周りの所定範囲(後述するチャッキングエリア12D)を除く部分に、環状に記録層が形成されており、カバー層にて被覆保護されている。また、ディスクメディア12の下面において、センター孔12Cと記録面12Bとの間の領域は、ドライブ装置の回転スピンドル軸(図示省略)がディスクメディア12を保持するためのチャッキングエリア12Dとされており、非記録面12A側にもチャッキングエリア12Dが同位置にある。
すなわち、このディスクメディア12は、記録面(下面)12B側が後述するハブ孔20Aから進入して来る回転スピンドル軸によって保持され、非記録面(上面)12A側がディスク開口部35から進入して来るチャッキング部材(図示省略)によって保持されて回転する構成になっている。なお、本実施例では、ディスクメディア12の直径(外径)は略120mmとされている。
次に、ケース14について説明する。図3で示すように、ケース14は、合成樹脂製の上シェル26と下シェル28とを接合してなる略矩形扁平容器状に構成されている。具体的には、ケース14は、平面視で、前縁部が左右略対称の円弧状に形成され、後端両隅角部が斜めに切り欠かれた形状に形成されており、この形状によってドライブ装置への誤装填が防止されるようになっている。
上シェル26は、平面視でケース14の形状に対応した形状の天板30と、天板30の外周縁部に略沿って下方に立設された外周壁32とを備えている。天板30には、ディスクメディア12の外径よりも若干大径(ディスクメディア12が回転しても接触しない程度の大きさ)の円形孔とされたディスク開口部35が穿設されており、そのディスク開口部35の内周縁部には、下方に向けて所定高さの内周壁34が立設されている。
そして、この内周壁34の内側にディスクメディア12が回転可能に収容されるようになっており、ディスク開口部35によって、ケース14へのディスクメディア12の挿入、ケース14からのディスクメディア12の取り出しが可能となっている。なお、上シェル26の天板30には、ディスク開口部35が設けられたことにより、上方への膨出部分が形成されないので、ケース14は、ディスク開口部35が形成されていない密閉型ディスクカートリッジのケースよりも薄く構成できる利点がある。
また、外周壁32において、その右壁には略矩形状の切欠部32Aが形成されている。この切欠部32Aは、後述する下シェル28の切欠部42Aと対向することにより、後述するインナーローター16の操作突起72を突出させるシャッター操作窓52を構成するようになっている。更に、天板30(内周壁34を含む)の後部側には、後述するディスク押さえ24のアーム部82、84を許容する切欠部30A、30Bが形成されている。
そして、一方(右側)の切欠部30Bよりも後側で、かつ外方側の天板30の内面には、後述する付勢手段としてのコイルばね90の一端に形成された略環状のフック90Aを係止する係止ピン38が突設されている。切欠部30Bは、その係止ピン38側が切欠部30Aよりも幅広に切り欠かれており、後述するディスク押さえ24がディスクメディア12の取出位置へ回動したときに、コイルばね90の移動を許容するようになっている。
また、図4で示すように、天板30の後部側内面で、切欠部30A、30Bの間には、アーム部82、84に設けられた軸部86が外れないように、下シェル28に突設された軸押さえ56と対をなして回動自在に保持する軸受け36が所定間隔を隔てて突設されている。各軸受け36は、図5で示すように、側面視略「U」字状に形成された溝部36Aを有し、その溝部36Aを構成する前壁部36Bと後壁部36Cの高さが異なるように、例えば前壁部36Bが後壁部36Cよりも高くなるように形成されている。
一方、下シェル28は、天板30に略対応した形状の底板40と、外周壁32に略対応した形状の外周壁42とを備えている。底板40には、開口20が設けられている。開口20は、ディスクメディア12のセンター孔12Cの外径よりも大径で、かつチャッキングエリア12Dの外径(記録面12Bの内径)よりも若干小径とされた略円形状のハブ孔20Aと、ハブ孔20Aの左右方向に引いた直径よりも前方に連設された略矩形状の記録及び/又は再生ヘッド用窓部20Bとで構成され、全体として前方に開口する平面視略「U」字状に形成されている。なお、ハブ孔20Aと記録及び/又は再生ヘッド用窓部20Bの形状は、これに限定されるものではなく、互いに独立して設けられてもよい。
ハブ孔20Aは、上シェル26と下シェル28とが接合された状態で、収容されたディスクメディア12と略同軸となるように配置されている。そして、ハブ孔20Aは、上記寸法とされることで、不使用時において、センター孔12C及びチャッキングエリア12Dのみを外部に露出し、記録層が設けられた領域を外部に露出しない構成とされている。また、記録面12Bを露出するための記録及び/又は再生ヘッド用窓部20Bは、その左端縁がハブ孔20Aの前後方向に沿う接線よりも左方に位置するように拡幅されており、その前部は外周壁42を切り欠いて前方に開口している。
また、ハブ孔20Aにドライブ装置の回転スピンドル軸が進入して、ディスクメディア12のセンター孔12C及びチャッキングエリア12Dを係合保持しつつ、ディスクメディア12を回転駆動するようになっている。そして、記録及び/又は再生ヘッド用窓部20Bにドライブ装置の記録及び/又は再生ヘッドが進入して、ディスクメディア12の記録層に対し、情報の記録又は再生を行うようになっている。なお、このとき、記録及び/又は再生ヘッド用窓部20Bが前方にも開口していることから、記録及び/又は再生ヘッドは、記録層の最外周(外周縁部12Eの内周に略達する位置)まで容易にアクセス可能となっている。
底板40において、その後部側内面には、一対のボス44、46が所定間隔を隔てて突設されている。左側のボス44は平面視円形状に形成され、右側のボス46は左右方向が長い平面視略楕円形状に形成されている。各ボス44、46には、位置決め孔44A、46Aが穿設されており、各位置決め孔44A、46Aにドライブ装置の位置決めピン(図示省略)が挿入されることにより、ディスクカートリッジ10のドライブ装置内での位置決めがなされるようになっている。
また、底板40には、後述するインナーローター16を内側に収容して回動可能に保持するリブ状の内壁50が立設されている。この内壁50は、平面視でインナーローター16よりも若干大径とされた不連続な円弧状に形成されている。そして、記録及び/又は再生ヘッド用窓部20Bの左右両縁部の前端には、それぞれ前端が外周壁42に連設し、後端が内壁50に連設する防塵リブ48が立設されている。なお、防塵リブ48及び内壁50の高さは、インナーローター16の環状壁部62の高さと同等とされている。
また、外周壁42において、その右壁には上シェル26の外周壁32に形成された切欠部32Aに対応した略矩形状の切欠部42Aが形成されている。したがって、上シェル26と下シェル28とを互いの外周壁32、42の端面を突き当てた状態で、ビス止めや超音波溶着等によって接合してケース14を組み立てた際、インナーローター16の操作突起72を突出させるシャッター操作窓52が形成される構成である。なお、このシャッター操作窓52はケース14の右壁側に設けられるものに限定されるものではなく、ドライブ装置との関係やインナーローター16(第1シャッター部材60)及び第2シャッター部材18の形状等により、適宜その配設位置は変更される。
また、底板40の後部側内面には、上シェル26に突設された軸受け36と対をなして、後述するディスク押さえ24の軸部86を回動自在に支持する軸押さえ56が所定間隔を隔てて突設されている。この軸押さえ56は、図4、図5で示すように、軸受け36の前壁部36Bと後壁部36C間(溝部36A内)に挿入される、軸部86と平行な所定高さの突条部56Aと、その突条部56Aの前後に形成された、高さが異なる段部56B、56Cとを有している。
段部56B、56Cは、前壁部36Bと後壁部36Cに対応して、例えば前側の段部56Bが低く、後側の段部56Cが高く形成されており、上シェル26を下シェル28に被せてケース14を組み立てたときに、即ち軸受け36の前壁部36Bの端面を軸押さえ56の段部56Bに当接させ、軸受け36の後壁部36Cの端面を軸押さえ56の段部56Cに当接させたときに、溝部36Aと突条部56Aとの間にディスク押さえ24の軸部86を回動可能に保持できる空間が形成されるようになっている。
その他、底板40の内面には、図3で示すように、インナーローター16の下面に突設された係合突起68が係合する略楕円形状の凹部54、55が所定間隔を隔てて形成されている。この凹部54、55は、互いに対向する側が緩やかな傾斜面となるように形成されている。更に、底板40の内面で、かつ凹部54、55よりも前部側には、後述するディスク受け22を底板40に対して上下動可能に支持する一対のガイドピン58が所定間隔を隔てて突設されている。
次に、インナーローター16に一体に設けられている第1シャッター部材60と第2シャッター部材18について説明する。インナーローター16と第2シャッター部材18は、下シェル28の底板40上に配置される。そして、第1シャッター部材60と第2シャッター部材18とが互いに反対方向に回動することにより、開口20、即ち記録及び/又は再生ヘッド用窓部20Bが開閉されるようになっており、記録及び/又は再生ヘッド用窓部20Bの開放時に、記録面12Bの一部が外部に露出することにより、ドライブ装置の記録及び/又は再生ヘッドによるアクセスが可能となる構成である。
インナーローター16は、ディスクメディア12の記録面12Bと所定の間隙を有して対面する第1シャッター部材60と、ディスクメディア12を内側に収容可能とする環状壁部62と、第1シャッター部材60と環状壁部62との間に形成され、ディスクメディア12の記録面12B側の外周縁部12Eを下方から支持するように上方に向けて隆起した外周受け部64とを有している。環状壁部62は、ケース14を組み立てたときには、下シェル28の内壁50の内側で、かつ上シェル26の内周壁34の外側に回動可能に配置されるようになっており、環状壁部62の上端が上シェル26(天板30)によって被覆されるようになっている。
インナーローター16の中心には、ハブ孔20Aに対応する平面視円弧状の切欠部60Aが形成されており、インナーローター16の略左半分側には、第2シャッター部材18を許容する切欠部60Bが形成されている。切欠部60Aは切欠部60Bと連通しており、その切欠部60Aから連続する切欠部60Bの右端縁が、開口20(記録及び/又は再生ヘッド用窓部20B)の開放時、その記録及び/又は再生ヘッド用窓部20Bの右端縁よりも外方側に拡開する平面視円弧状とされ、第2シャッター部材18との突当部65とされている。
また、切欠部60A周りには、ディスクメディア12のチャッキングエリア12Dを下方から支持する平面視円弧状の内周受け部66が突設されており、切欠部60B側における外周受け部64(インナーローター16)の下面の所定位置には、第2シャッター部材18をインナーローター16(第1シャッター部材60)と連動して移動させるための係合突起68が突設されている。また、環状壁部62の上面の所定位置には、ディスク押さえ24を所定高さ持ち上げるための係合凸部70が突設されており、環状壁部62の外周面の所定位置には、シャッター操作窓52から突出する操作突起72が径方向に向かって突設されている。
更に、環状壁部62の所定位置、即ち開口20の開放時に記録及び/又は再生ヘッド用窓部20Bと対応する部分の略下半分側には、外周受け部64を含んで略矩形状に切り欠かれた切欠部62Aが形成されており、インナーローター16の下面で、第2シャッター部材18と重なる部分には、その第2シャッター部材18の板厚分をある程度許容する凹部62Bが形成されている。そして、環状壁部62の上面で、切欠部62Aよりも左側の所定位置には、後述するディスク受け22と係合するカム段部62Cが形成されている(図6参照)。
第2シャッター部材18は、左側のボス44の外周に挿嵌される孔部74Aを有するボス74を有しており、ボス44を中心に回動可能となるように構成されている。つまり、ボス44が第2シャッター部材18の回動支点となっている。そして、第2シャッター部材18のボス74から最も遠い対辺側の端面が、第1シャッター部材60の突当部65に当接する平面視円弧状の突当部75とされている。
また、第2シャッター部材18には、ハブ孔20Aに対応する平面視円弧状の切欠部18Aが形成されており、その切欠部18A周りには、開口20(記録及び/又は再生ヘッド用窓部20B)の閉塞時に、第1シャッター部材60の内周受け部66の側面と当接することにより、所定高さの環状凸部を構成する平面視円弧状の内周受け部76が突設されている。この内周受け部66、76の上面がチャッキングエリア12Dに当接して、ディスクメディア12を外周受け部64と共に下方から支持することにより、記録面12Bへの塵埃等の進入が防止される構成である。
また、第2シャッター部材18の所定位置には、平面視略「く」字状の細長いガイド孔78が穿設されている。このガイド孔78に、インナーローター16に突設された係合突起68が挿入されて係合することにより、第2シャッター部材18がインナーローター16(第1シャッター部材60)と連動して、互いに反対方向へ回動可能となる構成である。
なお、係合突起68は、ガイド孔78を突き抜けて凹部54、55内に挿入されるようになっている。つまり、係合突起68の突出高さは、第2シャッター部材18の板厚よりも凹部54、55の深さ程度(同一である必要はない)高くなっている。また、これら第1シャッター部材60及び第2シャッター部材18と、内周壁34及び環状壁部62とで、ディスクメディア12の収容空間である収容部が形成されるようになっている。
次に、ディスク受け22について説明する。ディスク受け22は、切欠部62Aを形成したことにより、外周受け部64の一部が省略されたのを補うためのもので、開口20(記録及び/又は再生ヘッド用窓部20B)の閉塞時に、その切欠部62Aを閉塞するように架橋されている。具体的には、内側に環状壁部62を収容可能な断面視略「コ」字状に形成され、平面視で環状壁部62と曲率が同一の円弧状となるように形成されている。そして、ガイドピン58に沿って上下動可能となるように、そのガイドピン58が係合する一対の係合溝(図示省略)が両端部に形成されている。
また、このディスク受け22は、図6で示すように、インナーローター16の回動に伴って上下動するように、その上壁22Aの下面左端部に、カム段部62Cと係合するカム突起22Cが形成されている。したがって、開口20(記録及び/又は再生ヘッド用窓部20B)の閉塞時には、カム突起22Cが環状壁部62の上面に支持されることにより、ディスク受け22は上昇位置にあって切欠部62Aを閉塞する。そして、これにより、欠けている外周受け部64の一部を補い、ディスクメディア12の外周縁部12Eを、その外周受け部64と共に支持する。
一方、開口20(記録及び/又は再生ヘッド用窓部20B)の開放時には、カム突起22Cがカム段部62Cに係合することにより、ディスク受け22は下降位置にあってインナーローター16の移動(回動)を許容する。なお、ディスク受け22の下壁22Bの左端部には上向きのテーパー面が形成され、外周受け部64の切欠部62Aの左辺縁部に臨む端部には下向きのテーパー面が形成されている。したがって、インナーローター16の回動に伴って、外周受け部64は、その下壁22B上に容易に乗り上げられる構成である。また、下壁22Bの右端部にも、下向きのテーパー面が形成されており、外周受け部64に形成された上向きのテーパー面と面接するようになっている。
次に、本発明の要部であるディスク押さえ24について説明する。この合成樹脂製のディスク押さえ24は、ケース14の後部側に設けられ、ケース14に対して回動可能に支持される所定間隔を隔てた一対のアーム部82、84と、アーム部82、84の先端に左右対称となるように架橋連設され、ディスクメディア12の非記録面12Aの一部(後側)を被覆するように、そのディスクメディア12の形状に略沿った平面視略三日月型形状の押さえ部80とで構成されている。
押さえ部80は、左右対称な平面視略三日月型形状とされることで、ディスクメディア12の非記録面12A側のチャッキングエリア12Dを回避するようになっており、ディスク開口部35から進入して、そのチャッキングエリア12Dを保持するチャッキング部材に干渉しないようになっている。なお、アーム部82、84間における押さえ部80の後端は、後述する取出位置(最大回動位置)へ回動する際に、天板30と干渉しないように、直線状に切り欠かれている。
また、押さえ部80は、その先端でディスクメディア12の非記録面12Aを押さえるが、その左右両端がディスクメディア12の外周縁部12Eのみを押さえるような構成にしてもよい。このような構成にすると、押さえ部80(ディスク押さえ24)が非記録面(印刷面)12Aを傷つけるおそれがない。何れにしても、このディスク押さえ24により、ディスクメディア12がディスク開口部35から脱落しないように、かつ、保存時において収容部内でガタつかないように保持される(図7(A)参照)。
一対のアーム部82、84の後端には、左右内側方に向けて円柱状の軸部86がそれぞれ突設されており、その軸部86が下シェル28の軸押さえ56と、上シェル26の軸受け36との間に形成された空間内に回動可能に保持されるようになっている。また、図4で示すように、一方(右側)のアーム部84の内面(下面)には、コイルばね90の他端に形成された略環状のフック90Bを係止する係止ピン88が突設されており、ディスク押さえ24は、係止ピン38、88間に張架された(所定のテンションを有した状態で架設された)コイルばね90によって、常時ディスクメディア12側へ付勢されるようになっている。
また、他方(左側)のアーム部82の内面は、インナーローター16の環状壁部62上面に突設された係合凸部70が係合(当接)して押し上げる作用面とされており、ディスクメディア12の動作時(回転時)には、図7(B)で示すように、ディスク押さえ24が、その係合凸部70により、コイルばね90の付勢力に抗して若干上昇位置に保持され、そのディスクメディア12の回転を許容する構成である。
そして更に、ディスクメディア12をディスク開口部35から取り出すときには、ディスク押さえ24を人手によって後方に向かって回動させるが、このとき、ディスク押さえ24は、その取出位置(最大回動位置)に一時的に保持されるように、コイルばね90の付勢力及び取付位置が規定されている。
すなわち、ディスク押さえ24が回動して、他方(左側)のアーム部82の外面(上面)が天板30に形成された切欠部30Aの後側辺縁部に当接する最大回動位置(取出位置)にあるときには、図7(C)で示すように、コイルばね90は、幅広に形成された切欠部30B内に入り込んで、その付勢力が側面視で軸部86を越えて矢印F方向に向かうように、係止ピン38、88の突設位置が規定されている。
したがって、ディスク押さえ24は取出位置(最大回動位置)に一時的に保持可能であり、これによって、ディスク押さえ24は、ディスクメディア12を保持する保存位置、ディスクメディア12を回転可能とする動作位置、ディスクメディア12を取出可能とする取出位置(最大回動位置)の3つの状態(姿勢)に保持可能とされる。
また、このディスク押さえ24は、図7(A)、図7(B)で示すように、ディスクメディア12を取り出す取出位置以外の位置(特に動作位置)において、側面視でケース14(天板30)の上面から突出しないように構成されている。したがって、特に動作位置において、ディスク押さえ24がケース14(天板30)の上面から突出してしまうものに比べ、ドライブ装置の更なる薄型化が図れる効果がある。
また、ディスク押さえ24の内面(下面)において、左右両方のアーム部82、84と押さえ部80との連設部近傍で、かつ平面視でディスクメディア12の外周縁部12Eに対応する部位には、ディスク押さえ24を含んでケース14の後部側を把持したときに(ディスク押さえ24を把持部として利用したときに)、そのディスク押さえ24が撓まないように支持する柱状の支持リブ92が突設されている。
すなわち、この支持リブ92は、ディスクカートリッジ10の不使用時(ディスクメディア12の保存時)で、かつディスク押さえ24を含んでケース14の後部側が把持されていないときには、その先端92Aがディスクメディア12の非記録面12Aにおける外周縁部12Eから若干(0.5mm〜1.0mm程度)離間した状態となるような長さに形成されている。そして、図8で示すように、ディスク押さえ24を含んでケース14の後部側を把持したときにのみ(ディスク押さえ24を上方から押圧したときにのみ)、そのディスクメディア12の外周縁部12Eに当接して、ディスク押さえ24の撓み変形を抑止する構成になっている。
このように、ケース14の後部側にディスク押さえ24が設けられ、かつ、そのディスク押さえ24の内面(下面)に支持リブ92が突設されていると、ディスクカートリッジ10をドライブ装置へ装填するときに、そのディスクカートリッジ10を把持するための把持部としてディスク押さえ24を好適に利用することができるので好ましい。なお、この支持リブ92は、柱状に形成されていることから充分に剛性を確保することができる。したがって、ディスク押さえ24の撓み変形を好適に抑止することができる。また、支持リブ92の形状は、ある程度の剛性を確保できる形状であればよく、例えば四角柱、六角柱等の角柱、円柱、楕円柱等が含まれる。
以上のような構成のディスクカートリッジ10において、次に、その作用について説明する。上シェル26及びディスクメディア12を取り除いた図9で示すように、ディスクカートリッジ10の不使用時(ディスクメディア12の保存時)には、開口20(記録及び/又は再生ヘッド用窓部20B)が第1シャッター部材60及び第2シャッター部材18によって閉塞されている。
すなわち、第1シャッター部材60と第2シャッター部材18とが、互いの突当部65、75を突き合せることで記録及び/又は再生ヘッド用窓部20Bを閉塞している。なお、この突当部65、75は、互いに上下に重ね合わせ可能なように、テーパー面又は段部を有するように形成されることが好ましく、この方がケース14内への塵埃の侵入を確実に阻止することができる。
また、このとき、内周受け部66、76は、その側面が互いに当接することにより、環状に形成されている。そして、インナーローター16の下面に突設されている係合突起68は、第2シャッター部材18のガイド孔78の後端部側を貫通して下シェル28の凹部54に挿入されている。更に、ディスク受け22は、上昇位置に保持されて切欠部62Aを閉塞している。
したがって、ディスクメディア12は、記録面12B側のチャッキングエリア12Dが内周受け部66、76により支持され、記録面12B側の外周縁部12Eが外周受け部64により支持されて収容部内に収容され、その記録面12Bが外部から完全に遮断されている。つまり、このディスクカートリッジ10は、ディスク開口部35が設けられていることにより、ディスクメディア12の非記録面12A側に塵埃等が付着することはあるが、不使用時には、開口20(記録及び/又は再生ヘッド用窓部20B)が第1シャッター部材60及び第2シャッター部材18によって閉塞されているので、その記録面12B側に塵埃等が付着することはない。
また、上シェル26及びディスクメディア12を取り付けた図2、図7(A)で示すように、ディスクカートリッジ10の不使用時(ディスクメディア12の保存時)には、ディスク押さえ24がコイルばね90の付勢力によってディスクメディア12の非記録面12A側を押さえている。好ましくは、押さえ部80の左右両端がディスクメディア12の非記録面12A側の外周縁部12Eを押圧保持している。したがって、ディスクメディア12はディスク開口部35から脱落しないし、収容部内においてガタつくことがない。
なお、ディスクメディア12の非記録面12Aは、ディスク開口部35によって常に外部に露出しているので、非記録面12Aに印刷されたディスクメディア12のコンテンツ等はユーザーに容易に把握される。また、その非記録面12Aに印刷された内容により、ディスクメディア12の意匠性が高められるので、結果的にディスクカートリッジ10の意匠性が高められる。
さて、このようなディスクカートリッジ10をドライブ装置に装填して記録又は再生を行うが、このとき、殆どのユーザーがケース14の後部側を把持する。すなわち、ディスク押さえ24を含むケース14の後部側を把持して、ドライブ装置の装填口にディスクカートリッジ10を装填する。
その際、ディスク押さえ24の内面には、ディスクメディア12の外周縁部12Eに当接する支持リブ92が突設されているので、把持による押圧力でディスク押さえ24が撓んでも、その支持リブ92によって、ディスク押さえ24の撓み変形が抑止される。したがって、ユーザーに操作上での不安感を抱かせることがない。また、支持リブ92が当接するのは、ディスクメディア12の外周縁部12Eなので、そのディスクメディア12の印刷面(非記録面12A)を傷つけてしまうような不具合は発生しない。
こうして、ディスクカートリッジ10がドライブ装置の装填口に装填されると、第1シャッター部材60(インナーローター16)及び第2シャッター部材18が互いに反対方向へ回動することにより、開口20(記録及び/又は再生ヘッド用窓部20B)が開放され、かつ、また、位置決め孔44A、46Aに位置決めピン(図示省略)が挿入されて、ディスクカートリッジ10のドライブ装置内での位置決めがなされる。
すなわち、ドライブ装置の開閉部材(図示省略)が、シャッター操作窓52の前端側から突出している操作突起72に係合し、その操作突起72をケース14の後方に向かって移動させる。すると、図10で示すように、インナーローター16が、ハブ孔20Aを中心に内壁50に沿って時計方向に回動し始め、突当部65、75及び内周受け部66、76の側面が互いに離間し始める。そして、図6で示すように、ディスク受け22のカム突起22Cが環状壁部62のカム段部62Cと係合し始め、ディスク受け22がガイドピン58に沿って下降する。ディスク受け22が下降することにより、インナーローター16の回動が完全に許容される。
また、このとき、係合突起68はガイド孔78内を摺動し、第2シャッター部材18がボス44を中心に反時計方向へ回動し始める。更に、このとき、凹部54は少なくとも係合突起68が出て行く摺動方向側が緩やかな傾斜面とされているので、インナーローター16の回動に伴って係合突起68は凹部54内からスムーズに外れて、下シェル28の底板40上を摺動し始める。
ここで、係合突起68は第2シャッター部材18の板厚よりも高く形成されているので、インナーローター16の少なくとも係合突起68付近は、その係合突起68により、第2シャッター部材18上及び下シェル28の底板40上から所定高さ上昇する。つまり、ディスクメディア12は、記録面12B側の外周縁部12Eが外周受け部64に支持された状態で、記録面12B側のチャッキングエリア12Dが第2シャッター部材18の内周受け部76から離間する。これにより、第2シャッター部材18は、その内周受け部76が記録面12Bに接触することなく、反時計方向に回動可能となる。
その後、更に、図11で示すように、インナーローター16が時計方向に回動し、それに伴って第2シャッター部材18が反時計方向に回動することにより、記録及び/又は再生ヘッド用窓部20Bが開放され始める。そして、第2シャッター部材18は、係合突起68がガイド孔78の屈曲された中途部に到達した時点で、その反時計方向への回動が停止する。このとき、第2シャッター部材18の最右側にある切欠部18A(内周受け部76)の右前端部は、記録及び/又は再生ヘッド用窓部20Bの左端縁よりも左側に位置する。
一方、インナーローター16は、図12で示すように、第2シャッター部材18の回動が停止した後も更に時計方向に回動し、それに伴って係合突起68がガイド孔78内を摺動する。そして、その係合突起68がガイド孔78の前端部側に到達すると、図13で示すように、記録及び/又は再生ヘッド用窓部20Bが完全に開放される。なお、このとき、操作突起72は、シャッター操作窓52の後端側に位置し、係合突起68は、下シェル28の凹部55内に挿入される。この凹部55も少なくとも係合突起68が入って来る摺動方向側が緩やかな傾斜面とされているので、その係合突起68はスムーズに凹部54内に挿入される。
また、これにより、インナーローター16は第2シャッター部材18上及び下シェル28の底板40上に下降するが、このとき、すでにディスクメディア12のセンター孔12C及びチャッキングエリア12Dは、ハブ孔20Aから進入して来たドライブ装置の回転スピンドル軸とディスク開口部35から進入してきたチャッキング部材によって保持(チャッキング)されて、ディスクメディア12自体が回転許容位置まで上昇している(記録面12B側の外周縁部12Eが外周受け部64から離間している)。したがって、その記録面12Bが、第2シャッター部材18の内周受け部76に接触することはない。
また、このとき、インナーローター16の環状壁部62上に突設された係合凸部70がディスク押さえ24のアーム部82の作用面に係合(当接)して、図7(B)で示すように、そのアーム部82をコイルばね90の付勢力に抗して所定高さ上昇させている。つまり、ディスク押さえ24の押さえ部80を所定高さ上昇させて、押さえ部80の先端(左右両端)をディスクメディア12の非記録面12A上から離間させている。したがって、ディスク押さえ24(支持リブ92を含む)がディスクメディア12に干渉することはない。
また、このディスク押さえ24は、左右対称な平面視略三日月型形状に形成されている(先端中央が円弧状に切り欠かれている)ので、ディスク開口部35(上方)から進入して来るチャッキング部材に干渉することもない。つまり、ディスク押さえ24がディスクメディア12に対するチャッキング(保持)の妨げになるような不具合は起きない。更に、係合凸部70が係合(当接)するのは、コイルばね90が設けられていないアーム部82であるので、その係合凸部70がコイルばね90に干渉するような不具合も起きない。
何れにしても、こうして記録及び/又は再生ヘッド用窓部20B(開口20)が開放され、ディスク押さえ24による押さえ(押圧保持)が解除されたディスクメディア12は、回転スピンドル軸によって回転させられながら、記録及び/又は再生ヘッド用窓部20Bから進入して来たドライブ装置の記録及び/又は再生ヘッドにより、記録面12Bへの情報の記録、又は記録面12Bに記録された情報の再生が行われる。
一方、ディスクカートリッジ10をドライブ装置から取り出すときには、まず、位置決め孔44A、46Aから位置決めピンが抜き出されて、ディスクカートリッジ10のドライブ装置内での位置決めが解除される。そして、ドライブ装置の排出機構等(図示省略)によって、ディスクカートリッジ10がドライブ装置の装填口から排出される方向へ移動し始める。
すると、ドライブ装置の開閉部材が、シャッター操作窓52の後端側から突出している操作突起72をケース14の前方に向かって移動させ、インナーローター16が、ハブ孔20Aを中心に内壁50に沿って、図9乃至図13における反時計方向に回動し始める。そして、ガイド孔78の前端部側に位置していた係合突起68が、そのガイド孔78に沿ってケース14の後方側へ移動するとともに凹部55から外れる。このとき、凹部55の係合突起68が出て行く摺動方向側は緩やかな傾斜面とされているので、係合突起68はスムーズに凹部55から外れる。
また、インナーローター16の回動に伴って、アーム部82から係合凸部70が外れる。これにより、ディスク押さえ24の押さえ部80がコイルばね90の付勢力によってディスクメディア12の非記録面12Aを再び押圧保持する。
そして、インナーローター16が反時計方向に回動し、係合突起68がガイド孔78の屈曲された中途部を過ぎると、第2シャッター部材18が時計方向に回動し始める。このとき、すでに回転スピンドル軸及びチャッキング部材によるディスクメディア12の保持(チャッキング)は解除されているが、係合突起68は、凹部55から外れて底板40上を摺動しているので、インナーローター16の少なくとも係合突起68付近は、所定高さ上昇している。したがって、第2シャッター部材18の内周受け部76が記録面12Bに接触することはない。
そして更に、インナーローター16が反時計方向に回動し、第2シャッター部材18が時計方向に回動することにより、記録及び/又は再生ヘッド用窓部20Bが閉塞されて行くが、これに伴ってカム段部62Cにカム突起22Cが係合し始め、ディスク受け22がガイドピン58に沿って上昇し始める。そして、図9で示すように、突当部65に突当部75が当接し、内周受け部66の側面に内周受け部76の側面が当接することにより、記録及び/又は再生ヘッド用窓部20Bが閉塞され、かつ切欠部62Aがディスク受け22によって閉塞される。
なお、このとき、係合突起68が凹部54内に、その傾斜面によってスムーズに挿入され、インナーローター16が所定高さ下降することにより、内周受け部66、76上にチャッキングエリア12Dが載置される。つまり、ディスクメディア12は、記録面12B側の外周縁部12Eが外周受け部64によって支持され、記録面12B側のチャッキングエリア12Dが内周受け部66、76によって支持される。これにより、記録面12Bが再度外部から遮断された状態となり、記録面12Bへの塵埃等の付着が防止された状態となって、ディスクカートリッジ10がドライブ装置の装填口から排出される。
以上がディスクメディア12をディスクカートリッジ10ごとドライブ装置に装填する場合の作用であるが、ドライブ装置によっては、ディスクメディア12のみを装填する場合もある。この場合には、ディスクカートリッジ10からディスクメディア12を取り出す。つまり、ユーザーがディスク押さえ24をケース14の後方へ向けて回動させ、ディスク開口部35を完全に開放する。
ディスク押さえ24は、そのアーム部82の外面(上面)が切欠部30Aの後側辺縁部に当接する最大回動位置まで回動すると、その最大回動位置に一時的に保持される。すなわち、ディスク押さえ24が最大回動位置まで回動すると、フック90Aが係止ピン38に挿嵌され、フック90Bが係止ピン88に挿嵌されたコイルばね90は、ディスク押さえ24の回動に伴って、幅広に形成された切欠部30B内に入り込み、側面視で軸部86を下から上に越えるため、その付勢力は矢印F方向に働くようになる(図7(C)参照)。
したがって、ディスク押さえ24は、その最大回動位置(ディスクメディア12の取出位置)に一時的に保持可能となり、これによって、ディスク開口部35からのディスクメディア12の取り出しが容易にできる。なお、このとき、フック90A、90Bは、ディスク押さえ24の回動に伴って、各係止ピン38、88の根元の方へ向かって摺動しようとするので、各係止ピン38、88から外れることはない。
また、ディスクメディア12を再度ケース14内に収容する場合は、ディスク開口部35からディスクメディア12を挿入し、ディスク押さえ24をケース14の前方へ向けて回動させるが、このとき、ディスク押さえ24をケース14の前方へ向けて軽く押すことで、容易に回動させることができる。
つまり、ディスク押さえ24を軽く押すだけで、コイルばね90が軸部86を上から下へ簡単に越えるので、その付勢力は、すぐにディスク押さえ24をディスクメディア12側へ付勢する方向に働く。したがって、ディスク押さえ24は、再度ディスクメディア12を押圧保持することが容易に可能となり、これによって、ディスクメディア12のディスク開口部35からの脱落及び収容部内でのガタつきが再度防止された状態となる。
以上、何れにしても、不使用時において、ディスク押さえ24を含んでケース14の後部側を把持しても、そのディスク押さえ24の内面(下面)で、かつアーム部82、84と押さえ部80との連設部近傍には、撓んだときにディスクメディア12の外周縁部12Eに当接する突起としての支持リブ92が突設されているので、そのディスク押さえ24の撓み変形を好適に抑止することができる。したがって、ユーザーに操作上における不安感を抱かせることがない。また、これにより、ディスク押さえ24は、少なくとも押さえ部80の左右両端と支持リブ92の計4点でディスクメディア12を押さえることが可能となるので、確実に保持することができ、ディスクメディア12が収容部内でガタつくことはない。
なお、上記実施例では、片面に記録面12Bが形成されたディスクメディア12としたが、両面に記録面が設けられたディスクメディアでも、ディスク押さえ24が押さえる部位をディスクメディア12の外周縁部12Eのみとすれば適用が可能である。また、ディスクメディア12は、例えばユーザーによって情報の記録が不能とされた再生専用のディスクメディアであってもよい。更に、上記実施例では、ディスクメディア12の直径が略120mmである構成としたが、本発明はこれに限定されず、如何なる寸法のディスクメディアを備えるディスクカートリッジ10についても適用が可能である。
ディスクメディアを除いたディスクカートリッジの概略斜視図 ディスクカートリッジの外観を示す概略平面図 ディスクカートリッジの構成を示す概略分解斜視図 ディスクカートリッジの要部の構成を示す概略分解斜視図 ディスク押さえの軸部を支持する軸受けと軸押さえの形状を示す概略断面図 ディスク受けの動作説明図 図2のX−X線矢視断面で示すディスク押さえの動作説明図 ディスク押さえを含んでケースの後部側を把持した状態を示す説明図 第1シャッター部材及び第2シャッター部材の動作説明図 第1シャッター部材及び第2シャッター部材の動作説明図 第1シャッター部材及び第2シャッター部材の動作説明図 第1シャッター部材及び第2シャッター部材の動作説明図 第1シャッター部材及び第2シャッター部材の動作説明図
符号の説明
10 ディスクカートリッジ
12 ディスクメディア
12A 非記録面
12B 記録面
14 ケース
16 インナーローター
18 第2シャッター部材
20 開口
22 ディスク受け
24 ディスク押さえ
26 上シェル
28 下シェル
30 天板
35 ディスク開口部
40 底板
60 第1シャッター部材
90 コイルばね
92 支持リブ(突起)

Claims (4)

  1. 一方の面に記録面が形成され、他方の面に非記録面が形成された円盤状のディスクメディアと、
    前記ディスクメディアの取り出しを可能とし、前記非記録面を露出させるディスク開口部と、前記記録面へのアクセスを可能とし、シャッター部材によって開閉される開口とを有するケースと、
    前記ケースに回動可能に設けられ、前記ディスクメディアの不使用時には、前記非記録面を押圧保持し、前記ディスクメディアの使用時には、前記非記録面から離間するディスク押さえと、
    を備えたディスクカートリッジにおいて、
    前記ディスク押さえの内面に、撓んだときに前記ディスクメディアの非記録面に当接する突起を設けたことを特徴とするディスクカートリッジ。
  2. 前記突起は、前記ディスクメディアの外周縁部に当接することを特徴とする請求項1に記載のディスクカートリッジ。
  3. 前記ディスク押さえが、前記ケースに回動可能に支持されるアーム部と、前記アーム部の先端に連設された平面視略三日月形状の押さえ部と、で構成され、前記突起が、前記アーム部と前記押さえ部との連設部近傍に突設されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のディスクカートリッジ。
  4. 前記突起は、柱状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のディスクカートリッジ。
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