JP2005276338A - ディスクカートリッジ - Google Patents

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Abstract

【課題】 ディスクメディアをケースから取出したことがあるか否か判断できるディスクカートリッジを得る。
【解決手段】 下シェル28に検出孔92を貫通させ、この検出孔92内には中央部に柱状部100が立設したカバー部94を配置し、検出孔92の内周縁部とカバー部94の外周縁部とを、複数の薄肉部96で架け渡している。そして、ディスク押さえ24を開放位置まで回動させると、アーム部84の当接部104が柱状部100を押圧して傾斜させ、薄肉部96が折損するようにしている。このように、ディスク押さえ24を開放位置まで回動させると、検出孔92を開放することで、検出孔92が開放されているか否かによって、ディスクメディア12をケース14から取り出したことがあるか否か(取出し履歴)が判断できる。
【選択図】 図8

Description

本発明は、ドライブ装置に装填され、情報が記録再生されるディスクメディアが収納されたディスクカートリッジに関するものである。
光ディスクや光磁気ディスク等のディスクメディアは、記録又は再生を行う際には、ドライブ装置に装填された状態で回転し、記録ヘッドによってレーザー光又はレーザー光と磁場の両者が記録層へ照射されることで、記録層の分解及び/又は昇温によるピット形成や相変化、磁化反転等によって情報の記録がなされ、又はレーザー光の反射率や偏光角の相違を再生ヘッドで読み取って記録された情報の再生が行われるようになっている。
例えば、特許文献1では、ケースにディスク押さえ部材を回動可能に軸支させ、ディスクメディアの保存時にはディスク押さえ部材によってディスクメディアを押圧保持し、ディスクメディアの動作時にはディスク押さえ部材をディスクメディアから若干離間させる。
このディスクメディアの保存時/動作時には、ディスク押さえ部材によってディスクメディアはカバーされており、ディスクメディアをケースから取出すことはできないが、ディスク押さえ部材を一定の角度まで回動させるとディスクメディアは取出し可能となる。
しかしながら、ディスクメディアは、ケース内に収納された状態で、ディスクメディアの記録/再生履歴などの品質は維持されるため、ディスクメディアをケースから取り出した場合、ディスクメディアの品質が維持されない可能性がある。このため、ディスクメディアをケースから取り出したことがあるか否かによって、ディスクメディアの品質の保証も異なってくる。
特開2003−242740号公報
本発明は上記事実を考慮し、ディスクメディアをケースから取出したことがあるか否か判断できるディスクカートリッジを得ることを目的としている。
請求項1に記載の発明は、ディスクカートリッジにおいて、ドライブ装置に装填されて情報の記録再生が可能なディスクメディアと、前記ディスクメディアを回転可能に収納するケースと、を備え、前記ケースに設けられ前記ディスクメディアの取出しが可能なディスク開口部と、前記ケースから前記ディスクメディアを初めて取出す際の取出し操作に伴って、認識可能かつ非可逆的な変形を生ずるディスク取出し履歴検出手段と、を有することを特徴としている。
請求項1に記載の発明では、情報が記録再生されるディスクメディアをケースに収納した状態でケースをドライブ装置に装填するとディスクメディアが回転可能となる。ここで、記録再生されるディスクメディアは、再生専用ディスクメディア(例えば、DVD−ROMなど)、一回のみ記録可能なディスクメディア(例えば、DVD−R、DVD+Rなど)、および繰り返し記録可能なディスクメディア(例えば、DVD−RW、DVD−RAMなど)を包含する。
このケースにはディスクメディアの取出しが可能なディスク開口部を設けてあり、ケースからディスクメディアを初めて取出す際の取出し操作に伴って、認識可能かつ非可逆的な変形を生ずるディスク取出し履歴検出手段を設けている。
このように、ディスク取出し履歴検出手段を設けることで、ディスクメディアをケースから取り出したことがあるか否か(取出し履歴)を判断することができる。また、ケースからディスクメディアを初めて取出す際の取出し操作に伴って、ディスク取出し履歴検出手段を非可逆的に変形(破損、折損も含む)させることで、ディスク取出し履歴検出手段を変形前の状態に戻すことはできないため、実際にはディスクメディアをケースから取り出したにも拘らず、取出し履歴をごまかすことができないようにすることができる。
また、例えば、ディスクメディアの取出し時に、ユーザ自らがディスク取出し履歴検出手段を変形させることで、取出し履歴が分かるようにすることもできるが、ユーザが意識的にディスク取出し履歴検出手段を変形させない、或いはディスク取出し履歴検出手段を変形させるつもりが忘れたなどのミスケースが予測され、ディスクメディアの取出し履歴が正確に為されない懸念がある。このため、ケースからディスクメディアを初めて取出す際の取出し操作に伴って、ディスク取出し履歴検出手段を自動的に非可逆的に変形させることで、上記のような懸念が生じることはない。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のディスクカートリッジにおいて、前記ディスク取出し履歴検出手段は、前記取出し操作に伴って、前記ケースの一部が非可逆的に除去される構成であることを特徴としている。
請求項2に記載の発明では、取出し操作に伴って、ケースの一部を非可逆的に除去することで、ディスク取出し履歴検出手段の有無によって、取出し履歴が分かることになる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のディスクカートリッジにおいて、前記ケースは、前記ディスク開口部が形成された上シェルと前記上シェルと接合され下シェルとで構成され、前記ディスク開口部の一部を塞いで前記ディスクメディアを前記下シェル側へ押圧する閉鎖位置と当該一部を開いてディスクメディアの取出しが可能な開放位置との間を回動する押さえ部材を有し、前記ディスク取出し履歴検出手段は、前記下シェルに設けられた封止部材と、前記封止部材で塞がれた検出孔と、からなり、前記押さえ部材が前記開放位置まで回動すると前記封止部材が非可逆的に除去されることを特徴としている。
請求項3に記載の発明では、ディスク開口部が形成された上シェルと下シェルとを接合してケースを構成する。このケースには押さえ部材を回動可能に設けており、押さえ部材は、ディスク開口部の一部を塞ぎディスクメディアを下シェル側へ押圧する閉鎖位置と、当該一部を開いてディスクメディアの取出しを可能とする開放位置との間を回動する。
ここで、ディスク取出し履歴検出手段を、下シェルに設けられた封止部材と、封止部材で塞がれた検出孔と、で構成し、押さえ部材を開放位置まで回動させると封止部材を非可逆的に除去するようにしている。つまり、押さえ部材を開放位置まで回動させると封止部材が非可逆的に除去され、封止部材で塞がれた検出孔が開放されることとなる。このため、検出孔が塞がれた状態か開放された状態かによって、ディスクメディアの取出し履歴を簡単に認識することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のディスクカートリッジにおいて、前記検出孔の内周縁部に架け渡され検出孔を塞ぐ第1カバー部と、前記第1カバー部から立設し、前記押さえ部材が前記開放位置まで回動したときに押圧され第1カバー部を非可逆的に変形させる第1柱状部と、で構成されたことを特徴としている。
請求項4に記載の発明では、検出孔の内周縁部に架け渡された第1カバーによって検出孔を塞いでおり、この第1カバー部からは第1柱状部を立設させ、押さえ部材が開放位置まで回動したとき押圧されるようにしている。これにより、第1柱状部を介して第1カバー部を非可逆的に変形させることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のディスクカートリッジにおいて、第1カバー部と前記検出孔の内周縁部との連結部分に切欠き部が設けられたことを特徴としている。
請求項5に記載の発明では、第1カバー部と前記検出孔の内周縁部との連結部分に切欠き部を設けることで、第1カバー部と前記検出孔の内周縁部との連結部分を折損(破断)し易くし、第1カバー部と検出孔の内周縁部とを切り離し、検出孔を通じて第1カバー部をケースから確実に取り除くことができる。
請求項6に記載の発明は、請求項4又は5に記載のディスクカートリッジにおいて、前記第1カバー部及び前記第1柱状部を取出し可能な取出し孔が前記検出孔と異なる面に設けられたことを特徴としている。
請求項6に記載の発明では、第1カバー部及び第1柱状部を取出し可能な取出し孔を設けることで、第1カバー部及び第1柱状部をディスク押さえ部材と別体で構成した場合、第1カバー部と前記検出孔の内周縁部との連結部分を折損した後、取出し孔を通じて、第1カバー部及び第1柱状部をケースから取出すことができる。
このように、第1カバー部と前記検出孔の内周縁部との連結部分が折損した後で、第1カバー部及び第1柱状部をケースから取り出すことで、第1カバー部が誤って検出孔を再度塞ぐことがないようにしている。また、取出し孔を検出孔と異なる面に設けることで、例えば、ドライブ装置によってディスクメディアの取出し履歴を識別する上で誤動作が生じる危険性が少ない。
請求項7に記載の発明は、請求項3に記載のディスクカートリッジにおいて、前記封止部材が、前記検出孔の軸芯に沿って延出し、前記押さえ部材と一体に成形された第2柱状部と、前記第2柱状部の先端部に一体に前記検出孔より小さく形成され、前記押さえ部材が前記開放位置まで回動したとき、前記第2柱状部から分離し、検出孔から抜け落ちる第2カバー部と、を有することを特徴としている。
請求項7に記載の発明では、検出孔の軸芯に沿って延出する第2柱状部を押さえ部材と一体に成形している。この第2柱状部の先端部には、検出孔より小さく形成された第2カバー部を一体に設けている。つまり、第2カバー部及び第2柱状部と押さえ部材とは一体に成形される。換言すれば、第2カバー部は下シェルと一体に設けられないため、第2カバー部と検出孔の内周縁部とは架け渡されることはなく、第2カバー部は第2柱状部を介して単に検出孔内に配置されるのみとなる。
このため、押さえ部材を開放位置まで回動させたとき、第2カバー部を第2柱状部から分離させるようにすることで、第2カバー部は検出孔から抜け落ちることとなり、検出孔を開放させることができる。
請求項8に記載の発明は、請求項3に記載のディスクカートリッジにおいて、前記封止部材が、前記検出孔の軸芯に沿って延出し、前記押さえ部材に圧入保持された第3柱状部と、前記第3柱状部の先端部に一体に前記検出孔より小さく形成され、前記押さえ部材が前記開放位置まで回動したとき、第3柱状部が押さえ部材から分離し、第3柱状部と共に検出孔から抜け落ちる第3カバー部と、を有することを特徴としている。
請求項8に記載の発明では、検出孔の軸芯に沿って延出する第3柱状部を押さえ部材に圧入保持させ、押さえ部材を開放位置まで回動させたとき、第3柱状部を押さえ部材から分離させるようにしている。一方、第3柱状部の先端部には、検出孔より小さく形成された第3カバー部を一体に設けており、第3柱状部が押さえ部材から分離すると、第3カバー部は第3柱状部と共に検出孔から抜け落ちることとなり、検出孔を開放させることができる。
請求項9に記載の発明は、請求項3〜8の何れか1項に記載のディスクカートリッジにおいて、前記下シェルに設けられ、前記ディスクメディアへドライブ装置の記録再生ヘッドがアクセス可能とするヘッド開口部と、前記ケース内に前記ディスクメディアと同軸的に設けられた第1シャッターと、前記第1シャッターとは異なる軸回りに回動可能な第2シャッターとが互いに協働して反対方向に回動することにより前記ヘッド開口部を開閉するシャッター機構と、を備えたことを特徴としている。
請求項9に記載の発明では、下シェルには、ディスクメディアへドライブ装置の記録再生ヘッドがアクセス可能とするヘッド開口部を形成している。また、ケース内にディスクメディアと同軸的に設けられた第1シャッターと、第1シャッターとは異なる軸回りに回動可能な第2シャッターとでシャッター機構を構成し、第1シャッターと第2シャッターとが互いに協働して反対方向に回動することによりヘッド開口部を開閉するようにしている。
これにより、ディスクカートリッジをドライブ装置に装填している間は、ドライブ装置の記録再生ヘッドがカートリッジ内のディスクメディアにアクセス可能である一方、ドライブ装置外では、外部から遮断された密閉空間にディスクメディアが保管される状態を維持することができるので、外部からの塵埃がディスクメディアの記録面(下面側)に付着して情報の記録再生に支障をきたす恐れが低減される。
本発明は、上記構成としたので、請求項1に記載の発明では、ディスク取出し履歴検出手段を設けることで、ディスクメディアをケースから取り出したことがあるか否か(取出し履歴)を判断することができる。また、ケースからディスクメディアを初めて取出す際の取出し操作に伴って、ディスク取出し履歴検出手段を非可逆的に変形(破損、折損も含む)させることで、実際にはディスクメディアをケースから取り出したにも拘らず、取出し履歴をごまかすことができないようにすることができる。
請求項2に記載の発明では、取出し操作に伴って、ケースの一部を非可逆的に除去することで、ディスク取出し履歴検出手段の有無によって、取出し履歴が分かることになる。
請求項3に記載の発明では、検出孔が閉塞された状態か開放された状態かによって、ディスクメディアの取出し履歴を簡単に認識することができる。
請求項4に記載の発明では、第1柱状部を介して第1カバー部を非可逆的に変形させることができる。
請求項5に記載の発明では、第1カバー部と前記検出孔の内周縁部との連結部分を折損(破断)し易くし、第1カバー部と検出孔の内周縁部とを切り離し、検出孔を通じて第1カバー部をケースから確実に取り除くことができる。
請求項6に記載の発明では、第1カバー部と前記検出孔の内周縁部との連結部分が折損した後で、第1カバー部及び第1柱状部をケースから取り出すことで、第1カバー部が誤って検出孔を再度塞ぐことがないようにしている。また、取出し孔を検出孔と異なる面に設けることで、例えば、ドライブ装置によってディスクメディアの取出し履歴を識別する上で誤動作が生じる危険性が少ない。
請求項7に記載の発明では、押さえ部材を開放位置まで回動させたとき、第2カバー部を第2柱状部から分離させるようにすることで、第2カバー部は検出孔から抜け落ちることとなり、検出孔を開放させることができる。
請求項8に記載の発明では、第3柱状部が押さえ部材から分離すると、第3カバー部は第3柱状部と共に検出孔から抜け落ちることとなり、検出孔を開放させることができる。
請求項9に記載の発明では、ディスクカートリッジをドライブ装置に装填している間は、ドライブ装置の記録再生ヘッドがカートリッジ内のディスクメディアにアクセス可能である一方、ドライブ装置外では、外部から遮断された密閉空間にディスクメディアが保管される状態を維持することができるので、外部からの塵埃がディスクメディアの記録面(下面側)に付着して情報の記録再生に支障をきたす恐れが低減される。
以下、本発明の一実施形態について、図面に示す実施例を基に詳細に説明する。なお、図2において示す矢印Aは、ディスクカートリッジ10のディスクドライブ装置(以下、単に「ドライブ装置」という)への装填方向を示しており、説明の便宜上、矢印Aで示す側を前側とする。そして、矢印Aと直交する矢印Bで示す方向を上側、矢印A及び矢印Bと直交する矢印Cで示す方向を右側とする。また、以下において、本発明における「保存時」を「不使用時」、「動作時」を「使用時」として説明する場合がある。
図1〜図3で示すように、ディスクカートリッジ10は、円盤状に形成された情報記録再生媒体としてのディスクメディア12と、ディスクメディア12を収容するケース14と、ディスクメディア12へアクセスするためにケース14の下面に設けられた開口20を開閉可能なインナーロータ16及び第2シャッター部材18と、インナーロータ16の回動と連動して上下動するディスク受け22と、ディスクメディア12の保存時に、ディスクメディア12がケース14の上面に設けられたディスク開口部35から脱落しないように保持するディスク押さえ24とで主に構成されている。
なお、ディスクカートリッジ10の不使用時(ディスクメディア12の保存時)に、インナーロータ16の回動を阻止して開口20の閉塞状態を維持するロック部材も設けられているが、これについての図示及び説明は省略する。
まず、ディスクメディア12について説明する。
図4に示すように、ディスクメディア12は、基板11と、情報の再生時に反射率を向上させる反射層13と、情報が記録される記録層15と、レーザ光を透過させる光透過層17と、で構成されており、基板11の表面には、印刷層19が設けられている。
印刷層19には、例えばディスクメディア12のコンテンツ等を印刷することで、ユーザーは、ディスクメディア12の内容を容易に把握することができる。さらに、印刷層19の意匠性を高めることで、ディスクカートリッジ10全体の意匠性を向上させることができる。
また、印刷層19と基板11の間には、防湿層(アルミスパッタ等)21が設けられている。基板11側は、後述するように、ディスク開口部35によって常に外部へ露出しているため、印刷層19と基板11の間に防湿層21を設けることで、基板11の吸湿を防止することができる。
一方、ディスクメディア12の軸心部には、円形のセンター孔12Aが穿設されており、センター孔12Aと記録面12B(記録層15と対面する光透過層17の領域)との間の領域は、ドライブ装置の回転スピンドル軸がディスクメディア12を保持するためのチャッキングエリア12Cとされている。なお、本実施例では、ディスクメディア12の直径(外径)は略120mmとされている。
次に、ケース14について説明する。
図2、図3で示すように、ケース14は、合成樹脂製の上シェル26と下シェル28とを接合してなる略矩形扁平容器状に構成されている。具体的には、ケース14は、平面視で、前縁部が左右略対称の円弧状に形成され、後端両隅角部が斜めに切り欠かれた形状に形成されており、この形状によってドライブ装置への誤装填が防止されるようになっている。
上シェル26は、平面視でケース14の形状に対応した形状の天板30と、天板30の外周縁部に沿って下方に立設された外周壁32と、を備えており、外周壁32の右壁には、略矩形状の切欠部32Aが形成されている。
一方、天板30には、ディスクメディア12の外径よりも若干大径(ディスクメディア12が回転しても接触しない程度の大きさ)の円形孔とされたディスク開口部35が穿設されている。このように、上シェル26の天板30に、ディスク開口部35が設けられたことにより、上方への膨出部分は形成されないため、ディスク開口部35が形成されていない密閉型ディスクカートリッジのケースよりもケース14は薄く構成できる利点がある。
ディスク開口部35の内周縁部には、下方に向けて所定高さの内周壁34が立設されており、内周壁34の内側には、ディスクメディア12が回転可能に収容されるようになっている。このディスク開口部35によって、ケース14へのディスクメディア12の挿入、ケース14からのディスクメディア12の取り出しが可能となっている。
また、天板30の後部側には、ディスク押さえ24のアーム部82、84を許容する切欠部30A、30Bが形成されている。そして、一方(右方)の切欠部30Bよりも後側で、かつ外方側の天板30の内面には、後述する付勢手段としてのコイルばね90の一端に形成された略環状のフック90Aを係止する係止ピン38が突設されている。
ここで、切欠部30Bは、係止ピン38側が切欠部30Aよりも幅広に切り欠かれており、後述するディスク押さえ24がディスクメディア12の取出位置へ回動(開放位置)したときに、コイルばね90の移動を許容するようになっている。
また、図3及び図5で示すように、天板30の後部側内面で、切欠部30A、30Bの間には、アーム部82、84に設けられた軸部86が外れないように、下シェル28に突設された軸受け56と対をなして回動自在に保持する軸押さえ36が所定間隔を隔てて突設されている(後述する)。
一方、下シェル28は、天板30に略対応した形状の底板40と、上シェル26の外周壁32に対応した形状の外周壁42とを備えており、底板40には、開口20が設けられている。開口20は、ディスクメディア12のセンター孔12Aの外径よりも大径で、かつチャッキングエリア12Cの外径(記録面12Bの内径)よりも若干小径とされた略円形状のハブ孔20Aと、ハブ孔20Aの左右方向に沿う中心線よりも前方に連設された略矩形状の記録再生ヘッド用窓部20Bと、で構成され、全体として前方に開口する略U字状に形成されている。なお、ハブ孔20Aと記録再生ヘッド用窓部20Bの形状は、これに限定されるものではなく、互いに独立して設けられてもよい。
何れにしてもハブ孔20Aは、上シェル26と下シェル28とが接合された状態で、収容されたディスクメディア12と略同軸となるように配置されている。そして、ハブ孔20Aは、上記寸法とされることで、不使用時において、センター孔12A及びチャッキングエリア12Cのみを外部に露出し、記録面12Bを外部に露出しない構成とされている。また、記録面12Bを露出するための記録再生ヘッド用窓部20Bは、その左縁がハブ孔20Aの前後方向に沿う接線よりも左方に位置するように拡幅されており、その前部は外周壁42を切り欠いて前方に開口している。
ハブ孔20Aにはドライブ装置の回転スピンドル軸が進入可能となっており、ハブ孔20Aを通じてディスクメディア12のセンター孔12Aを係合保持しつつ、ディスクメディア12を回転駆動するようになっている。そして、記録再生ヘッド用窓部20Bには、ドライブ装置の記録再生ヘッドが進入して、ディスクメディア12の記録層15(図4参照)に対し、情報の記録又は再生を行うようになっている。なお、このとき、記録再生ヘッド用窓部20Bが前方にも開口していることから、記録再生ヘッドは、記録面12Bの外周縁部まで容易にアクセス可能となっている。
一方、底板40の後部側内面には、一対のボス44、46が所定間隔を隔てて突設されている。左側のボス44は平面視円形状に形成され、右側のボス46は左右方向が長い平面視楕円形状に形成されている。このボス44、46には、位置決め孔44A、46Aが穿設されており、この位置決め孔44A、46Aにドライブ装置の位置決めピン(図示省略)が挿入されることにより、ディスクカートリッジ10のドライブ装置内での位置決めがなされるようになっている。
また、底板40には、後述するインナーロータ16を内側に収容して回動可能に保持するリブ状の内壁50が立設されている。この内壁50は、平面視でインナーロータ16よりも若干大径とされた不連続な円弧状に形成されている。記録再生ヘッド用窓部20Bの左右両縁部の前端には、それぞれ前端が外周壁42に連設し後端が内壁50に連設する防塵リブ48が立設されている。なお、防塵リブ48及び内壁50の高さは、インナーロータ16の環状壁部62の高さと同等とされている。
また、右側の外周壁42には、上シェル26の外周壁32に形成された切欠部32Aに対応した略矩形状の切欠部42Aが形成されており、上シェル26と下シェル28とを互いの外周壁32、42の端面を突き当てた状態で、ビス止めや超音波溶着等によって接合してケース14を形成した際、インナーロータ16の操作突起72を突出させるシャッター操作窓52が形成される構成である。
なお、このシャッター操作窓52はケース14の右壁側に設けられるものに限定されるものではなく、ドライブ装置との関係やインナーロータ16及び第2シャッター部材18の形状等により、適宜その配設位置は変更される。
また、底板40の後部側内面には、上シェル26に突設された軸押さえ36と対をなして、後述するディスク押さえ24の軸部86を回動自在に支持する軸受け56が所定間隔を隔てて突設されている。この軸受け56は、軸部86と平行な所定高さの突条部56Aと、その突条部56Aの前後に形成された段部56B、56Cと、を有しており、段部56B、56Cは、例えば前側の段部56Bが低く、後側の段部56Cが高く形成されている。
一方、上シェル26に形成された軸押さえ36は、側面視半円弧状に形成された底部36Aと、底部36Aから連続して直線状に形成された前壁部36B及び後壁部36Cとを有し、かつ、その前壁部36Bと後壁部36Cの高さが異なるように、例えば前壁部36Bが後壁部36Cよりも高くなるように形成されている。
軸受け56は、軸押さえ36の前壁部36Bと後壁部36C間に挿入可能となっており、軸押さえ36を軸受け56に対向させて、前壁部36Bの端面を段部56Bに当接させ、後壁部36Cの端面を段部56Cに当接させたときに(上シェル26を下シェル28に被せてケース14を組み立てたときに)、底部36Aと突条部56Aとの間にディスク押さえ24の軸部86を回動可能に保持できる空間が形成されるようになっている。
一方の軸受け56(ここでは、右側)の外側近傍には、円形の検出孔92が貫通している。この検出孔92内には、図6に示すように、検出孔92の内径寸法よりも小さい外径寸法を有する円筒状のカバー部94は配置されており、検出孔92の内周縁部とカバー部94の外周縁部とは、複数の(ここでは3つ)板状の薄肉部96(連結部分)によって架け渡されている。
この薄肉部96の根元部には、切欠き部98が形成されており、薄肉部96が折損し易くなっている。また、カバー部94の中央部からは円柱状の柱状部100が立設しており、軸受け56の突条部56Aと略同一の高さとなっている。
また、図2及び図3に示すように、一方の軸受け56の近傍の外周壁42と直交し、軸受け56の側壁と対面する外周壁42には、矩形状の取出し孔102が貫通しており、カバー部94及び柱状部100が挿通可能な大きさとなっている(後述する)。
一方、底板40の内面には、インナーロータ16の下面に突設された係合突起68が係合する凹部54、55が所定間隔を隔てて形成されている。この凹部54、55は、互いに対向する側が緩やかな傾斜面となるように形成されている。そして、底板40の内面で、かつ凹部54、55よりも前部側には、後述するディスク受け22を底板40に対して上下動可能に支持する一対のガイドピン58が所定間隔を隔てて突設されている。
次に、インナーロータ16と第2シャッター部材18について説明する。
図3に示すように、インナーロータ16及び第2シャッター部材18は、下シェル28の底板40上に設けられ、インナーロータ16はディスクメディア12と同軸的に設けられており、第2シャッター部材18はインナーロータ16とは異なる軸回りに回動可能に設けられている。
そして、このインナーロータ16と第2シャッター部材18とが互いに反対方向に回動することにより、記録再生ヘッド用窓部20Bが開閉されるようになっており、記録再生ヘッド用窓部20Bの開放時に、ディスクメディア12の記録面12Bの一部が外部に露出することにより、ドライブ装置の記録再生ヘッドによるアクセスが可能となる構成である。
インナーロータ16は、上シェル26のディスク開口部35の内周壁34と共に、ディスクメディア12を収容可能な収容部57を構成しており、ディスクメディア12の記録面12Bと所定の間隙を有して対面する第1シャッター60と、ディスクメディア12を内側に収容可能とする環状壁部62と、で構成されている。
環状壁部62は、ケース14を組み立てたときに、下シェル28の内壁50の内側に位置し、上シェル26の内周壁34の外側に回動可能に配置されるようになっており、環状壁部62の上端が上シェル26(天板30)によって被覆される。
第1シャッター60の内面には、ディスクメディア12の外周縁部を下方から支持するように上方に向けて隆起した外周受け部64が、環状壁部62に沿って突設している。また、第1シャッター60には開口部61が形成されている。
この開口部61は、下シェル28のハブ孔20Aに対応する平面視円弧状の切欠部60Aと、環状壁部62の所定位置、即ち開口20の開放時(図14参照)に記録再生ヘッド用窓部20Bと対応する部分に、外周受け部64を含んで略矩形状に切り欠かれた切欠部62Aと、を架け渡した状態で形成されており、切欠部60Aの内周縁部には、ディスクメディア12のチャッキングエリア12Cの外周縁部を下方から支持する平面視円弧状の内周受け部66が突設されている。
また、開口部61の右側に位置する切欠部60Aと切欠部62Aとの間は、記録再生ヘッド用窓部20Bの開放時、記録再生ヘッド用窓部20Bの右端縁よりも外方側に拡開する(図14参照)平面視円弧状とされ、記録再生ヘッド用窓部20Bが閉塞した状態(図9参照)で、第2シャッター部材18と突き当たる突当部65が設けられている。
さらに、開口部61の左側には、切欠部60Aと連通する切欠部63が形成されている。この切欠部63側の外周受け部64の下面の所定位置には、第2シャッター部材18をインナーロータ16と連動して移動させるための係合突起68が突設されている。
一方、環状壁部62の上面の所定位置には、ディスク押さえ24を所定高さ持ち上げるための凸部70が突設されており、環状壁部62の外周面の所定位置には、シャッター操作窓52から突出する操作突起72が径方向に向かって突設されている。また、環状壁部62の上面で、切欠部62Aよりも左側の所定位置には、後述するディスク受け22と係合するカム段部62Cが形成されている。
第2シャッター部材18は、下シェル28の左側に突設されたボス44の外周に挿嵌される孔部74Aを有するボス74を有しており、ボス44を中心に回動可能となるように構成されている。つまり、ボス44が第2シャッター部材18の回動支点となっている。そして、第2シャッター部材18のボス74とは反対側の端面が、インナーロータ16の突当部65に面接する平面視円弧状の突当部75とされている。
また、第2シャッター部材18には、ハブ孔20Aに対応する平面視円弧状の切欠部18Aが形成されており、切欠部18Aの内周縁部には、記録再生ヘッド用窓部20Bの閉塞時に、インナーロータ16の内周受け部66の側面と当接することにより、所定高さの環状凸部67を構成する平面視円弧状の内周受け部76が突設されている(図9参照)。
このように、環状凸部67を構成する内周受け部66、76によって、ディスクメディア12の内周縁部が下方から支持される。すなわち、記録再生ヘッド用窓部20Bの閉塞時に、ディスクメディア12のチャッキングエリア12Cの外周縁に内周受け部66、76が当接し、ディスクメディア12の外周縁部に外周受け部64が当接することで、記録再生ヘッド用窓部20Bの閉塞時に、ハブ孔20Aを通じて記録面12Bへ塵埃或いは水分等が進入しないように防止することができる。
さらに、第2シャッター部材18の所定位置には、平面視略「く」字状の細長いガイド孔78が穿設されている。このガイド孔78に、インナーロータ16の係合突起68が挿入されて係合することにより、第2シャッター部材18がインナーロータ16と協働して、互いに反対方向へ回動可能となる。
なお、内周受け部76の上面は、インナーロータ16の第1シャッター60の内面よりも突出しているため、インナーロータ16の第1シャッター60には、内周受け部76の移動軌跡に合わせて切欠部63を形成している。これにより、第2シャッター部材18の移動を許容している。また、係合突起68は、ガイド孔78を突き抜けて凹部54、55内に挿入されるようになっている。つまり、係合突起68の突出高さは、第2シャッター部材18の板厚よりも高くなっている。
次に、ディスク受け22について説明する。
図3に示すように、ディスク受け22は、切欠部62Aを形成したことにより、外周受け部64の一部が無くなったのを補うためのもので、記録再生ヘッド用窓部20Bの閉塞時に、切欠部62Aを閉塞するように架橋される。具体的には、内側に環状壁部62を収容可能な断面視略「コ」字状に形成され、平面視で環状壁部62と曲率が同一の円弧状となるように形成されている。
また、ディスク受け22の両端部には、下シェル28に突設されたガイドピン58が係合する一対の係合溝(図示省略)が形成されており、ガイドピン58に沿ってディスク受け22が上下動可能となっている。
さらに、このディスク受け22は、図7で示すように、インナーロータ16の回動に伴って上下動するように、その上壁22Aの下面左端部に、カム段部62Cと係合するカム突起22Cが形成されている。
したがって、記録再生ヘッド用窓部20Bの閉塞時(図7(A)参照)には、カム突起22Cが環状壁部62の上面に支持されることにより、ディスク受け22は上昇位置にあって切欠部62Aを閉塞する。そして、ディスク受け22の下壁22Bが、欠けている外周受け部64の一部を補い、ディスクメディア12の外周縁部を、外周受け部64と共に支持する。
一方、記録再生ヘッド用窓部20Bの開放時(図7(D)参照)には、カム突起22Cがカム段部62Cに係合することにより、ディスク受け22は下降し、インナーロータ16との衝突を回避し、インナーロータ16の移動(回動)を許容する。
なお、ディスク受け22の下壁22Bの左端部には、上向きのテーパー面が形成され、外周受け部64の切欠部62Aの左辺縁部に臨む端部には、下向きのテーパー面が形成されている。したがって、インナーロータ16の回動に伴なって、外周受け部64は、その下壁22B上に容易に乗り上げられる構成である。また、下壁22Bの右端部にも、下向きのテーパー面が形成されており、外周受け部64に形成された上向きのテーパー面と面接するようになっている。
次に、ディスク押さえ24について説明する。
図3及び図8に示すように、ディスク押さえ24は、開口20が設けられている前部側と対向するケース14の後部側に設けられ、ケース14に対して回動可能に支持され所定間隔を隔てた一対のアーム部82、84と、アーム部82、84の先端に左右対称となるように連設され、ディスクメディア12の非記録面12Dの一部を被覆するように、そのディスクメディア12の形状に沿った平面視略三日月型形状の押さえ部80と、で構成されている。
押さえ部80は、左右対称な平面視略三日月型形状とされることで、ディスクメディア12のチャッキングエリア12Cを回避するようになっており、ディスク開口部35から進入して、上方からチャッキングエリア12Cを保持するドライブ装置のチャッキング部材(図示省略)に干渉しないようになっている。
また、押さえ部80は、先端部がディスクメディア12の非記録面12Dを押さえる(閉鎖位置)が、その左右両端をディスクメディア12側へ若干屈曲させて、ディスクメディア12の外周縁部のみを押さえる構成にしてもよい。何れにしても、このディスク押さえ24によって、ディスクメディア12がディスク開口部35から脱落しないように、かつ、保存時において収容部57内でガタつかないように保持される(図8(A)参照)。
一方、一対のアーム部82、84の後端には、左右内側方に向けて円柱状の軸部86がそれぞれ突設されており、その軸部86が下シェル28の軸受け56と、上シェル26の軸押さえ36との間に形成された空間内に回動可能に挿入されるようになっている。
一方(右側)のアーム部84の内面(下面)には、コイルばね90の他端に形成された略環状のフック90Bを係止する係止ピン88が突設されており、コイルばね90の一端(フック90A)が天板30の内面に突設された係止ピン38に係止され、コイルばね90の他端(フック90B)が係止ピン88に係止された状態で、ディスク押さえ24は、このコイルばね90によって、常時ディスクメディア12側へ付勢されるようになっている。
また、他方(左側)のアーム部82の内面には、インナーロータ16の環状壁部62の上面に突設された凸部70が当接してディスク押さえ24を押し上げる作用面となっている。ディスクメディア12の動作時(回転時)には、アーム部82の作用面が凸部70に当接し、コイルばね90の付勢力に抗してディスク押さえ24が若干上昇位置に保持され、ディスクメディア12の回転を許容する。
さらに、ディスクメディア12をディスク開口部35から取り出すときには、ディスク押さえ24を人手によって後方に向かって回動させるが、このとき、ディスク押さえ24は、その最大回動位置に一時的に保持されるように、コイルばね90の付勢力及び取付位置が規定されている。
すなわち、ディスク押さえ24が回動して、アーム部82の外面(上面)が天板30に形成された切欠部30Bの後縁部に当接する最大回動位置にあるときには、図8(C)で示すように、コイルばね90は、幅広に形成された切欠部30B内に入り込んで、その付勢力が軸部86を越えて矢印F方向へ向かうように、係止ピン88の突設位置が規定されている。
このような構成により、ディスク押さえ24は最大回動位置(開放位置)に一時的に保持される構成であり、これによって、ディスク押さえ24は、ディスクメディア12を保持する保存位置(閉鎖位置)、ディスクメディア12を回転可能とする動作位置、ディスクメディア12を取出可能とする取出位置の3つの状態(姿勢)に保持可能とされている。また、このディスク押さえ24は、図8(A)、図8(B)で示すように、ディスクメディア12を取り出す取出位置以外の位置(特に動作位置)において、側面視でケース14(天板30)の上面から突出しないように構成されている。
ところで、図8に示すように、アーム部84の内面(下面)には、押さえ部80の先端部がディスクメディア12の非記録面12Dを押さえた状態で、下シェル28に設けられた柱状部100の後部側に位置し、柱状部100の突出方向に沿って垂下する当接部104が設けられている。この当接部104は、ディスク押さえ24を回動させると、柱状部100に当接可能となっており、当接部104が柱状部100に当接した状態で、ディスク押さえ24を開放位置まで回動させると、柱状部100は押圧され傾斜する。
このとき、検出孔92の内周縁部と柱状部100の基部に設けられたカバー部94の外周縁部とを架け渡す薄肉部96が折損し、カバー部94が上方へ持ち上げられ、カバー部94によって塞がれていた検出孔92が開放される。複数の薄肉部96が全て折損し、カバー部94及び柱状部100が、下シェル28から完全に分離することで、取出し孔102(図3参照)を通じて、カバー部94及び柱状部100をケース14から取出すことができる。
一方、ディスク押さえ24の、特に動作位置において、ディスク押さえ24がケース14(天板30)の上面から突出してしまうものに比べて、ドライブ装置の更なる薄型化が図れる効果がある。また、ドライブ装置の装填口が縦型とされて(ディスクカートリッジ10を縦にして装填して)、その姿勢で回転駆動させられる構成であっても、ディスクメディア12の脱落を好適に防止できる効果がある。
ケース14の後部側にディスク押さえ24が設けられると、ディスクカートリッジ10をドライブ装置へ装填するときに、そのディスクカートリッジ10を把持するための把持部として利用することができるので好ましい。
さらに、このディスク押さえ24は、上シェル26を下シェル28に被せてケース14を組み立てるときに、軸部86が軸受け56及び軸押さえ36によって回動可能に保持されるので、ケース14の組立後は、そのケース14からの分離は不可能である。つまり、ディスク押さえ24がケース14の組立後も、そのケース14から容易に分離可能であると、ユーザーが誤って紛失するおそれがあるが、このディスク押さえ24は、ケース14を分解しない限り、そのケース14からの分離は不可能なので、紛失するなどのトラブルは発生しない。
その他、このディスク押さえ24の動作機能をユーザーに容易に認識させるために、少なくともそのディスク押さえ24の上面に適宜文字やケース14とは異なる色、模様等を形成してもよい。更に、ディスク押さえ24の上面に、上記とは異なる何らかの識別用手段を形成して、ユーザーがディスク押さえ24であることを容易に認識できるようにしてもよい。
以上のような構成のディスクカートリッジ10において、次に、その作用について説明する。
図9〜図14には、上シェル26及びディスクメディア12を取り除いた状態の平面図が示されている。図9に示すように、ディスクカートリッジ10の不使用時(ディスクメディア12の保存時)には、記録再生ヘッド用窓部20Bがインナーロータ16及び第2シャッター部材18によって閉塞されている。
すなわち、インナーロータ16と第2シャッター部材18は、互いの突当部65、75を突き合せることで記録再生ヘッド用窓部20Bを閉塞するようになっている。なお、この突当部65、75は互いに上下に重ね合わせ可能なようにテーパー面に形成されることが好ましく、この方がケース14内への塵埃の侵入を確実に阻止することができる。
また、このとき、内周受け部66、76は、その側面が互いに当接することにより、環状に形成されている。そして、インナーロータ16の係合突起68は、第2シャッター部材18のガイド孔78の後端部側を貫通して下シェル28の凹部54(図3参照)に挿入されている。
更に、図7(A)に示すように、記録再生ヘッド用窓部20Bの閉塞時には、カム突起22Cが環状壁部62の上面に支持されることにより、ディスク受け22は上昇位置にあって切欠部62Aを閉塞する。そして、ディスク受け22の下壁22Bが、欠けている外周受け部64の一部を補い、ディスクメディア12の外周縁部を、外周受け部64と共に支持する。
したがって、図3及び図9に示すように、記録再生ヘッド用窓部20Bの閉塞時には、ディスクメディア12は、チャッキングエリア12Cが内周受け部66、76により支持され、外周縁部が外周受け部64及びディスク受け22の下壁22Bにより支持された状態で収容部57内に収容される構成であり、これによって、記録面12Bは完全に外部から遮断されることとなる。
つまり、このディスクカートリッジ10は、ディスク開口部35が設けられていることにより、ディスクメディア12の非記録面12D側に塵埃等が付着することはあるが、不使用時には、インナーロータ16及び第2シャッター部材18によって記録再生ヘッド用窓部20Bが閉塞されているので、記録面12B側に塵埃等が付着することはなく、また水分等が侵入することはない。
また、上シェル26及びディスクメディア12を取り付けた図1、図8(A)で示すように、ディスクカートリッジ10の不使用時(ディスクメディア12の保存時)には、ディスク押さえ24がディスクメディア12の非記録面12D側を押さえている。
すなわち、押さえ部80の左右先端が、ディスクメディア12の非記録面12D側におけるディスクメディア12の外周縁部を押圧保持している。したがって、ディスクメディア12はディスク開口部35から脱落しないし、収容部57内においてガタつくことがない。
さて、このようなディスクカートリッジ10をドライブ装置に装填して記録又は再生を行うが、ディスクカートリッジ10はドライブ装置の装填口に装填されると、インナーロータ16及び第2シャッター部材18が回動して記録再生ヘッド用窓部20Bが開放され、かつまた、位置決め孔44A、46Aに位置決めピン(図示省略)が挿入されて、ドライブ装置内での位置決めがなされる。
すなわち、図3及び図10に示すように、ドライブ装置の開閉部材(図示省略)が、シャッター操作窓52の前端側から突出している操作突起72に係合し、その操作突起72をケース14の後方に向かって移動させると、インナーロータ16が、ハブ孔20Aを中心に内壁50に沿って時計方向に回動し始め、突当部65、75及び内周受け部66、76の側面が互いに離間し始める。
そして、図7で示すように、ディスク受け22のカム突起22Cが環状壁部62のカム段部62Cと係合し始め、ディスク受け22がガイドピン58(図3参照)に沿って下降し始める。このとき、図10及び図11に示すように、係合突起68はガイド孔78内を摺動し、第2シャッター部材18がボス44を中心に反時計方向へ回動し始める。
また、このとき、凹部54は少なくとも係合突起68が出て行く摺動方向側が緩やかな傾斜面とされているので、インナーロータ16の回動に伴って係合突起68は凹部54内からスムーズに外れて、下シェル28の底板40上を摺動し始める。つまり、ディスクメディア12は、外周縁部が外周受け部64に支持された状態で、第2シャッター部材18の内周受け部76がチャッキングエリア12Cから離間する。
ここで、係合突起68は第2シャッター部材18の板厚よりも高く形成されているので、インナーロータ16の少なくとも係合突起68付近は、その係合突起68により、第2シャッター部材18上及び下シェル28の底板40上から所定高さ上昇する。これにより、第2シャッター部材18は、その内周受け部76が記録面12Bに接触することなく、反時計方向に回動可能となる。
その後、更にインナーロータ16が時計方向に回動し、それに伴って第2シャッター部材18が反時計方向に回動することにより、記録再生ヘッド用窓部20Bが開放され始める。そして、図12に示すように、第2シャッター部材18は、係合突起68がガイド孔78に形成された屈曲部78Aに到達した時点で、その反時計方向への回動が停止する。
一方、インナーロータ16は、図13で示すように、第2シャッター部材18の回動が停止した後も更に時計方向に回動し、それに伴って係合突起68がガイド孔78内を摺動する。そして、図14で示すように、係合突起68がガイド孔78の前端部側に到達すると、記録再生ヘッド用窓部20Bが完全に開放される。
なお、このとき、操作突起72は、シャッター操作窓52の後端側に位置し、係合突起68は、下シェル28の凹部55内に挿入される。この凹部55も少なくとも係合突起68が入って来る摺動方向側が緩やかな傾斜面とされているので、その係合突起68はスムーズに凹部55内に挿入される。
また、これにより、インナーロータ16(第1シャッター60)は第2シャッター部材18上及び下シェル28の底板40上に下降するが、このとき、すでにディスクメディア12のセンター孔12A及びチャッキングエリア12Cは、ハブ孔20Aから進入して来たドライブ装置の回転スピンドル軸とディスク開口部35から進入してきたチャッキング部材によって保持(チャッキング)されて、ディスクメディア12自体が回転許容位置まで上昇している(ディスクメディア12の外周縁部が外周受け部64から離間している)。したがって、ディスクメディア12の記録面12Bが、第2シャッター部材18の内周受け部76に接触することはない。
また、このとき、図8(B)で示すように、環状壁部62上に突設された凸部70が、ディスク押さえ24のアーム部82の作用面に当接して、そのアーム部82を上昇させている。つまり、ディスク押さえ24を所定高さ上昇させて、押さえ部80の先端をディスクメディア12の非記録面12D上から離間させている。したがって、ディスク押さえ24がディスクメディア12に干渉することはない。
さらに、このディスク押さえ24は、左右対称な平面視略三日月型形状に形成されているので、回転スピンドル軸に干渉することもない。すなわち、回転スピンドル軸がディスクメディア12のセンター孔12A及びチャッキングエリア12Cをチャッキング(保持)する際に、ディスク押さえ24がそのチャッキング(保持)の妨げになるような不具合は起きない。
何れにしても、こうして記録再生ヘッド用窓部20Bが開放され、ディスク押さえ24による押さえ(押圧保持)が解除されたディスクメディア12は、回転スピンドル軸によって回転させられながら、記録再生ヘッド用窓部20Bから進入して来たドライブ装置の記録再生ヘッドにより、記録層15(図4参照)への情報の記録、又は記録層15に記録された情報の再生が行われる。
一方、ディスクカートリッジ10をドライブ装置から取り出すときには、まず、図3に示す位置決め孔44A、46Aから位置決めピンが抜き出されて、ディスクカートリッジ10のドライブ装置内での位置決めが解除される。そして、ドライブ装置の排出機構等(図示省略)によって、ディスクカートリッジ10がドライブ装置の装填口から排出する方向への移動が始まる。
すると、ドライブ装置の開閉部材が、シャッター操作窓52の後端側から突出している操作突起72をケース14の前方に向かって移動させ、インナーロータ16が、ハブ孔20Aを中心に内壁50に沿って、図14及び図13における反時計方向に回動し始める。そして、ガイド孔78の前端部側に位置していた係合突起68が、ガイド孔78に沿ってケース14の後方側へ移動するとともに凹部55(図3参照)から外れる。このとき、凹部55の係合突起68が出て行く摺動方向側は緩やかな傾斜面とされているので、係合突起68はスムーズに凹部55から外れる。
そして、図12及び図11に示すように、インナーロータ16が反時計方向に回動し、係合突起68がガイド孔78の屈曲部78Aを通過すると、第2シャッター部材18が時計方向に回動し始める。このとき、既に回転スピンドル軸によるディスクメディア12の保持(チャッキング)は解除されているが、係合突起68は、凹部55から外れて底板40上を摺動しているので、インナーロータ16の少なくとも係合突起68付近は、所定高さ上昇している。したがって、第2シャッター部材18の内周受け部76が記録面12Bに接触することはない。
さらに、図10に示すように、インナーロータ16が反時計方向に回動し、第2シャッター部材18が時計方向に回動することにより、記録再生ヘッド用窓部20Bが閉塞されて行くが、これに伴って、図7に示すように、カム段部62Cにカム突起22Cが係合し始め、ディスク受け22がガイドピン58に沿って上昇し始める。
そして、図9で示すように、突当部65に突当部75が当接し、内周受け部66の側面に内周受け部76の側面が当接することにより、記録再生ヘッド用窓部20Bが閉塞され、かつ切欠部62Aがディスク受け22によって閉塞される。
なお、このとき、係合突起68が凹部54(図3参照)内に、その傾斜面によってスムーズに挿入され、インナーロータ16が所定高さ下降する。つまり、ディスクメディア12は、外周縁部が外周受け部64及びディスク受け22の下壁22Bによって支持され、チャッキングエリア12Cが内周受け部66、76によって支持される。これにより、再度記録面12Bが外部から遮断された状態となり、記録面12Bへの塵埃等の付着が防止された状態となる。
こうして、記録再生ヘッド用窓部20Bが閉塞され、操作突起72がシャッター操作窓52の前端側に位置すると(図1参照)、位置決め孔44A、46Aから位置決めピンが抜き出されて、ディスクカートリッジ10のドライブ装置内での位置決めが解除される。そして、ドライブ装置の排出機構等(図示省略)によって、ディスクカートリッジ10がドライブ装置の装填口から排出される。
以上がディスクメディア12をディスクカートリッジ10ごとドライブ装置に装填する場合の作用であるが、ドライブ装置によっては、ディスクメディア12のみを装填する場合もある。この場合には、ディスクカートリッジ10からディスクメディア12を取り出す。つまり、ユーザーがディスク押さえ24をケース14の後方へ向けて回動させ、ディスク開口部35を完全に開放する。
このとき、図8(C)に示すように、ディスク押さえ24のアーム部82の外面(上面)が切欠部30Aの後縁部に当接するまでディスク押さえ24を回動させると、ディスク押さえ24の位置(最大回動位置)が一時的に保持される。
すなわち、ディスク押さえ24が最大回動位置まで回動すると、一端(フック90A)が係止ピン38に取り付けられ、他端(フック90B)が係止ピン88に取り付けられたコイルばね90は、ディスク押さえ24の回動に伴って、幅広に形成された切欠部30B内に入り込み、軸部86を下から上に越えるため、その付勢力は矢印F方向に働くようになる。
したがって、ディスク押さえ24は、その最大回動位置(開放位置)に一時的に保持可能となり、これによって、ディスク開口部35からのディスクメディア12の取り出しが容易にできる。
また、ディスク押さえ24を開放位置まで回動させると、ディスク押さえ24の当接部104が柱状部100に当接し柱状部100を押圧して傾斜させ、検出孔92の内周縁部とカバー部94の外周縁部とを架け渡す薄肉部96が折損する。これにより、カバー部94によって塞がれていた検出孔92が開放され、ディスクメディア12を取出したという履歴が残ることとなる。
なお、ディスクメディア12を再度ケース14内に収容する場合は、ディスク開口部35からディスクメディア12を挿入し、ディスク押さえ24をケース14の前方へ向けて回動させるが、このとき、ディスク押さえ24をケース14の前方へ向けて軽く押すことで、容易に回動させることができる。
つまり、ディスク押さえ24を軽く押すだけで、コイルばね90が軸部86を上から下へ簡単に越えるので、その付勢力は、すぐにディスク押さえ24をディスクメディア12側へ付勢するように働く。したがって、ディスク押さえ24は、再度ディスクメディア12を保持することが容易に可能となり、これによって、ディスクメディア12のディスク開口部35からの脱落及び収容部57内でのガタつきが再度防止された状態となる。
次に、本形態に係るディスクカートリッジの要旨について説明する。
図8(A)に示すように、下シェル28に検出孔92を貫通させ、この検出孔92内には、中央部に柱状部100が立設したカバー部94を配置し、検出孔92の内周縁部とカバー部94の外周縁部とを、複数の薄肉部96で架け渡している。また、ディスク押さえ24の押さえ部80の先端部がディスクメディア12の非記録面12Dを押さえた状態で、下シェル28に設けられた柱状部100の後部側に位置し、柱状部100の立設方向に沿って、当接部104をアーム部84の内面(下面)から垂下させている。
これにより、図8(C)に示すように、ディスク押さえ24をケース14の後方へ向けて回動させると、当接部104が柱状部100に当接する。この状態でディスク押さえ24をさらに開放位置まで回動させると、当接部104は柱状部100を押圧して傾斜させる。このとき、薄肉部96が折損し、カバー部94が上方へ持ち上げられ、カバー部94によって塞がれていた検出孔92が開放される。
このように、ディスク押さえ24を開放位置まで回動させると、検出孔92を開放することで、検出孔92が開放されているか否かによって、ディスクメディア12をケース14から取り出したことがあるか否か(取出し履歴)が判断できる。すなわち、検出孔92がカバー部94によって塞がれていれば、ディスクメディア12をケース14から取り出したことはないと判断され、検出孔92が開放されていれば、ディスクメディア12をケース14から取り出したことがあると判断される。
ディスクメディア12はケース14内に収納された状態で、ディスクメディアの記録/再生履歴などの品質が維持されるため、ディスクメディア12をケース14から取り出した場合、ディスクメディア12の品質は維持されない可能性がある。このため、ディスクメディア12をケース14から取り出したことがあるか否かによって、ディスクメディア12の品質の保証も異なってくる。
ここで、ディスクメディア12の取出し時に、ユーザ自らが検出孔92を開放することで、ディスクメディア12をケース14から取り出したことがあるか否かを判断する(取出し履歴)こともできるが、ユーザが意識的に検出孔92を開放しない、或いは検出孔92を開放するつもりが忘れたなどのミスケースが予測され、ディスクメディア12の取出し履歴が正確に為されない懸念がある。
このため、ディスク押さえ24を開放位置まで回動させると、柱状部100を傾斜させ、薄肉部96を折損させるというように、ディスクメディア12をケース14から取出す動作に連動して自動的に薄肉部96を破損(非可逆的に変形)させることで、上記のような懸念が生じることはない。
また、薄肉部96を破損させることで、薄肉部96を元の状態に戻すことができないようにしている。これにより、実際にはディスクメディア12をケース14から取り出したにも拘らず、取出し履歴をごまかしたりすることができないようにしている。ここで、薄肉部96の根元部に切欠き部98を設けることで、薄肉部96を更に折損し易くして、検出孔92を通じてカバー部94をケース14から確実に取り除くことができるようにしている。
一方、下シェル28の外周壁42に取出し孔102を設け、カバー部94及び柱状部100が下シェル28から完全に分離した後、取出し孔102を通じて、カバー部94及び柱状部100をケース14から取出すことができるようにしている。これにより、カバー部94が誤って検出孔92を再度塞ぐことがないようにしている。また、取出し孔102を検出孔92と異なる面に設けることで、例えば、ドライブ装置によってディスクメディア12の取出し履歴を識別する上で誤動作が生じる危険性が少ない。
なお、ここでは、柱状部100の後部側に、柱状部100の突出方向に沿って当接部104をアーム部84の内面(下面)から垂下させ、これにより、ディスク押さえ24を回動させると、当接部104が柱状部100に当接し柱状部100を押圧して傾斜させ、薄肉部96を折損させるようにしたが、ディスクメディア12をケース14から取り出したことがあるか否かを判断する(取出し履歴)ことができれば良いため、これに限るものではない。
例えば、図15に示すように、ディスク押さえ24の押さえ部80の先端部がディスクメディア12の非記録面12Dを押さえた状態で、柱状部106の延長線上に位置するアーム部84の内面(下面)から略円柱状の係合突起108を突出させる。この係合突起108の中央部に、柱状部106の先端部が係合可能な係合凹部108Aを設け、押さえ部80の先端部がディスクメディア12の非記録面12Dを押さえた状態で、柱状部106の先端部が係合凹部108Aに圧入保持されるようにする。
また、柱状部106の先端部にはカバー部107を一体に設ける。この場合、カバー部107及び柱状部106と下シェル28とを独立させることで、カバー部107と検出孔92とは薄肉部で架け渡されることはなく、検出孔92内に単にカバー部107が配置されるのみとなる。
この状態で、ディスク押さえ24をケース14の後方へ向けて回動させると、カバー部107は検出孔92の内周縁部に当接するが、ディスク押さえ24を開放位置まで回動させると、柱状部112とディスク押さえ24の係合凹部108Aとの圧入状態が解除され、柱状部112が係合凹部108Aから外れるようにする。
ここで、検出孔92とカバー部107を架け渡す薄肉部は存在しないため、薄肉部を折損させる必要がない。このため、ディスク押さえ24を開放位置まで回動させ、ディスク押さえ24の係合凹部108Aに圧入保持された柱状部112を容易に係合凹部108Aから分離させると、カバー部107及び柱状部112が検出孔92を通じて容易に抜け落ちることとなる。従って、カバー部107及び柱状部112を確実かつ容易にケース14から分離または除去することができ、検出孔92はきれいに開放され、検出孔92が再度塞がれる恐れはない。
また、例えば、図16に示すように、カバー部110及び柱状部112をディスク押さえ24と一体に成形する。この場合、カバー部110及び柱状部112と下シェル28とは独立した状態となるため、カバー部110と検出孔92とは薄肉部で架け渡されることはなく、検出孔92内に単にカバー部110が配置されるのみとなる。
ここで、柱状部112の基部に切欠き部114を設け、カバー部110と柱状部112とを破断し易くしておく。ディスク押さえ24をケース14の後方へ向けて回動させるときに、カバー部110は検出孔92の内周縁部に当接するが、ディスク押さえ24を開放位置まで回動させると、柱状部112の基部が破断するようにする。これにより、カバー部110は検出孔92から抜け落ちることとなり、検出孔92を開放することができる。
また、上記の本実施形態では、検出孔92が開放された状態か否かが目視でも判断できるが、この検出孔92をいわゆるセンサーホールとして、ドライブ装置に装填した状態で、ドライブ装置に設けられた光センサなどを検出孔92へ通過させるようにすることで自動的に検出孔92が開放されているか否かを判断するようにしても良い。
さらに、上記の実施形態では、異形のシャッター部材18及びインナーロータ16を互いに異なる方向に移動させて記録再生ヘッド用窓部20Bを開閉するようにしたが、シャッター部材或いはインナーロータの形状や駆動機構等は本実施形態に限定されるものではない。例えば、一対のシャッター部材をインナーロータに支持させ、該インナーロータの回動に伴って互いに平行に移動しつつ開口を開閉する構成としても良い。
さらに、上記の実施形態では、ディスクメディア12の直径が略120mmである構成としたが、本発明はこれに限定されず、如何なる寸法のディスクメディア12を備えるディスクカートリッジ10についても本発明が適用可能であることは言うまでもない。
本発明の実施形態に係るディスクカートリッジの外観を示す概略平面図である。 本発明の実施形態に係るディスクカートリッジのディスクメディアを除いた状態の斜視図である。 本発明の実施形態に係るディスクカートリッジの構成を示す分解斜視図である。 ディスクメディアの構成を示す断面図である。 本発明の実施形態に係るディスクカートリッジのディスク押さえの構成を示す分解斜視図である。 本発明の実施形態に係るディスクカートリッジの要部を示す拡大斜視図である。 (A)〜(D)は、本発明の実施形態に係るディスクカートリッジに設けられたディスク受けの動作説明図である。 (A)〜(C)は、本発明の実施形態に係るディスクカートリッジに設けられたディスク押さえの動作説明図である。 本発明の実施形態に係るディスクカートリッジを構成する第1シャッター部材及び第2シャッター部材の動作説明図である。 本発明の実施形態に係るディスクカートリッジを構成する第1シャッター部材及び第2シャッター部材の動作説明図である。 本発明の実施形態に係るディスクカートリッジを構成する第1シャッター部材及び第2シャッター部材の動作説明図である。 本発明の実施形態に係るディスクカートリッジを構成する第1シャッター部材及び第2シャッター部材の動作説明図である。 本発明の実施形態に係るディスクカートリッジを構成する第1シャッター部材及び第2シャッター部材の動作説明図である。 本発明の実施形態に係るディスクカートリッジを構成する第1シャッター部材及び第2シャッター部材の動作説明図である。 (A)、(B)は、本発明の実施形態に係るディスクカートリッジの変形例を示すディスク押さえの動作説明図である。 (A)、(B)は、本発明の実施形態に係るディスクカートリッジの他の変形例を示すディスク押さえの動作説明図である。
符号の説明
10 ディスクカートリッジ
12 ディスクメディア
14 ケース
16 インナーロータ(第1シャッター、シャッター機構)
18 第2シャッター部材(第2シャッター、シャッター機構)
20 開口(ヘッド開口部)
26 上シェル(ケース)
28 下シェル(ケース)
92 検出孔(ディスク取出し履歴検出手段)
94 カバー部(第1カバー部、封止部材、ディスク取出し履歴検出手段)
96 薄肉部(封止部材、ディスク取出し履歴検出手段)
98 切欠き部
100 柱状部(第1柱状部、封止部材、ディスク取出し履歴検出手段)
102 取出し孔
106 柱状部(第3柱状部、封止部材、ディスク取出し履歴検出手段)
107 カバー部(第3カバー部、封止部材、ディスク取出し履歴検出手段)
110 カバー部(第2カバー部、封止部材、ディスク取出し履歴検出手段)
112 柱状部(第2柱状部、封止部材、ディスク取出し履歴検出手段)

Claims (9)

  1. ドライブ装置に装填されて情報の記録再生が可能なディスクメディアと、前記ディスクメディアを回転可能に収納するケースと、を備え、
    前記ケースに設けられ前記ディスクメディアの取出しが可能なディスク開口部と、
    前記ケースから前記ディスクメディアを初めて取出す際の取出し操作に伴って、認識可能かつ非可逆的な変形を生ずるディスク取出し履歴検出手段と、
    を有することを特徴とするディスクカートリッジ。
  2. 前記ディスク取出し履歴検出手段は、前記取出し操作に伴って、前記ケースの一部が非可逆的に除去される構成であることを特徴とする請求項1に記載のディスクカートリッジ。
  3. 前記ケースは、前記ディスク開口部が形成された上シェルと前記上シェルと接合され下シェルとで構成され、前記ディスク開口部の一部を塞いで前記ディスクメディアを前記下シェル側へ押圧する閉鎖位置と当該一部を開いてディスクメディアの取出しが可能な開放位置との間を回動する押さえ部材を有し、
    前記ディスク取出し履歴検出手段は、前記下シェルに設けられた封止部材と、前記封止部材で塞がれた検出孔と、からなり、前記押さえ部材が前記開放位置まで回動すると前記封止部材が非可逆的に除去されることを特徴とする請求項2に記載のディスクカートリッジ。
  4. 前記封止部材が、
    前記検出孔の内周縁部に架け渡され検出孔を塞ぐ第1カバー部と、
    前記第1カバー部から立設し、前記押さえ部材が前記開放位置まで回動したときに押圧され第1カバー部を非可逆的に変形させる第1柱状部と、
    で構成されたことを特徴とする請求項3に記載のディスクカートリッジ。
  5. 前記第1カバー部と前記検出孔の内周縁部との連結部分に切欠き部が設けられたことを特徴とする請求項4に記載のディスクカートリッジ。
  6. 破損した前記第1カバー部及び前記第1柱状部を取出し可能な取出し孔が前記検出孔と異なる面に設けられたことを特徴とする請求項4又は5に記載のディスクカートリッジ。
  7. 前記封止部材が、
    前記検出孔の軸芯に沿って延出し、前記押さえ部材と一体に成形された第2柱状部と、
    前記第2柱状部の先端部に一体に前記検出孔より小さく形成され、前記押さえ部材が前記開放位置まで回動したとき、前記第2柱状部から分離し、検出孔から抜け落ちる第2カバー部と、
    を有することを特徴とする請求項3に記載のディスクカートリッジ。
  8. 前記封止部材が、
    前記検出孔の軸芯に沿って延出し、前記押さえ部材に圧入保持された第3柱状部と、
    前記第3柱状部の先端部に一体に前記検出孔より小さく形成され、前記押さえ部材が前記開放位置まで回動したとき、第3柱状部が押さえ部材から分離し、第3柱状部と共に検出孔から抜け落ちる第3カバー部と、
    を有することを特徴とする請求項3に記載のディスクカートリッジ。
  9. 前記下シェルに設けられ、前記ディスクメディアへドライブ装置の記録再生ヘッドがアクセス可能とするヘッド開口部と、
    前記ケース内に前記ディスクメディアと同軸的に設けられた第1シャッターと、前記第1シャッターとは異なる軸回りに回動可能な第2シャッターとが互いに協働して反対方向に回動することにより前記ヘッド開口部を開閉するシャッター機構と、
    を備えたことを特徴とする請求項3〜8の何れか1項に記載のディスクカートリッジ。
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