JPH1027451A - 記録媒体収納用キャディ及びこれに使用するディスク状記録媒体 - Google Patents

記録媒体収納用キャディ及びこれに使用するディスク状記録媒体

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JPH1027451A
JPH1027451A JP18367996A JP18367996A JPH1027451A JP H1027451 A JPH1027451 A JP H1027451A JP 18367996 A JP18367996 A JP 18367996A JP 18367996 A JP18367996 A JP 18367996A JP H1027451 A JPH1027451 A JP H1027451A
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JP
Japan
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lid
disk
recording medium
caddy
magneto
Prior art date
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JP18367996A
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English (en)
Inventor
Jun Ishikawa
潤 石川
Katsuki Kosaka
克城 小坂
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光学ディスクの表裏の判別を簡単な構成で行
う。 【解決手段】ディスクキャディ10の蓋11の裏面には
円筒状の判別突起41が形成されるとともに、左右2カ
所に爪部42,42が立設されている。蓋11を閉じた
ときにその裏面に接する段部18には爪部42,42の
位置に対応して掛止バネ43,43が形成されている。
光磁気ディスク1の表裏を誤った向きで収納して蓋11
を閉じると、判別突起41が光磁気ディスク1のハブに
接触するので、蓋11を閉じることができない。さら
に、ユーザが蓋11を変形させて爪部42を掛止バネ4
3に掛止させてロックした場合でも、撓んだ蓋11の復
帰力によってロックが解除され蓋11が開く。これによ
ってユーザにその場で光磁気ディスク1の表裏を誤って
収納したことを認識させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録媒体収納用キャ
ディ及びディスク状記録媒体に関する。詳しくはキャデ
ィの蓋の裏面に判別突起を設け、ディスク状記録媒体の
表裏を逆にして収納して蓋を閉じたとき、判別突起がデ
ィスク状記録媒体のハブに接触して上記蓋が閉まらない
ようにすることによって、ディスクの表裏の誤りをディ
スク装填時にその場でユーザに認識させることができる
記録媒体収納用キャディ及びディスク状記録媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図19に示すように、ディスク状記録媒
体、例えば光磁気ディスク1は専用の記録媒体収納用キ
ャディ(以下、ディスクキャディという)2に収納して
取り扱われるものがある。このようなキャディ2を使用
することによって記録面に直接触れることなく光磁気デ
ィスク1を取り扱うことができるようになり、持ち運び
や保管の際に記録面が傷ついたり、汚れが付着したりす
るのを防止することができる。
【0003】ディスクキャディ2は中空に形成された薄
型のケースであり、その上面側には開閉自在な板状の蓋
3が取り付けられている。この蓋3を開くと、ディスク
キャディ2の内部に設けられた光磁気ディスク1の収納
部4が外部に露出され、光磁気ディスク1の収納及び取
り出しを行うことができる。
【0004】蓋3には補助磁界発生手段が挿入される上
面開口溝5が放射状に4個設けられている。また、収納
部4の下面には光学ピックアップが挿入される下面開口
溝6が上部開口溝5に対応して4個設けられる。さら
に、チャッキングテーブルが挿入される中心孔(図示せ
ず)が光磁気ディスク1の中心に一致して設けられてい
る。下面開口溝6は塵埃等の進入を防止するための開閉
自在なシャッター(図示せず)によって記録又は再生時
以外は閉じられるようになっている。
【0005】光磁気ディスク1の記録又は再生を行うと
きは、蓋3を開いて光磁気ディスク3を収納部4に収納
した後、蓋3を閉じる。そして、図20に示すようにこ
のディスクキャディ2をディスクプレーヤ71の挿入口
71aに挿入する。挿入されたディスクキャディ2は内
部のトレイ等の搬送手段によってディスクプレーヤの内
部の記録再生位置までローディングされ、そこで光磁気
ディスク1の記録再生が行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図19に示
す従来のディスクキャディ2にユーザが誤って光磁気デ
ィスク1の表裏の向きを逆に収納してしまうことがあ
る。このまま図20に示すようにディスクプレーヤ71
内にローディングされ、光磁気ディスク1がチャッキン
グテーブルに装着されたとき、チャッキングテーブルの
形状が光磁気ディスク1のハブ7(図19)の中心孔の
形状に一致せず、装着ミスが生じてしまう。
【0007】この状態でチャッキングテーブルが回転を
開始すると、正常な記録再生を行うことができないばか
りでなく、光磁気ディスク1がチャッキングテーブルに
接触して記録面が傷つき、記録情報が再生できなくなる
おそれがある。また、場合によっては光磁気ディスク1
との接触によりチャッキングテーブルが破損して、ディ
スクプレーヤ71自体の故障の原因となるおそれがある
という問題があった。
【0008】このようなことを防止するため、光磁気デ
ィスク1の表裏の正誤をディスクプレーヤ71の光学ピ
ックアップ又はセンサーによって光学的に検出すること
も考えられるが、この場合はそのための特別な判別機能
を設ける必要があり、コストアップにつながるという問
題がある。
【0009】また、表裏判別機能を設けたディスクプレ
ーヤ71の場合、ディスクキャディ2がローディングさ
れ、光磁気ディスク1の表裏が適正でないと判断された
ときにそのディスクキャディ2が挿入口71aから排出
されるようになる。ユーザはこの時点で初めて光磁気デ
ィスク1の表裏の向きの誤りを知ることになる。その
後、ユーザは光磁気ディスク1の向きを適正にした後に
ディスクプレーヤ71に再度セットする必要があり、操
作が煩雑になるという問題があった。
【0010】そこで、本発明は上述したような課題を解
決したものであって、ディスクの表裏面を逆にしてディ
スクキャディに収納した場合でも、その場で誤りをユー
ザに認識させ、光磁気ディスクの損傷やディスクプレー
ヤの故障を未然に防止することが可能なディスク収納用
ディスクキャディを提案するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、この発明においては、ディスク状記録媒体を収納す
る記録媒体収納用キャディであって、ディスクキャディ
本体の内部に設けられたディスク状記録媒体の収納部
と、収納部を開閉する蓋と、収納部に収納されたディス
ク状記録媒体のハブの位置に対応して蓋に設けられた判
別突起と、蓋を閉じた状態でロックするロック手段と、
を備え、ディスク状記録媒体の表裏を逆にして収納部に
収納したときには、判別突起がハブに接触して蓋のロッ
クが妨げられるようにしたことを特徴とするものであ
る。
【0012】ディスクの表裏を逆にして向きで収納して
蓋を閉じると、判別突起がディスク状記録媒体のハブに
接触する。このため、蓋を正常に閉じることができな
い。ユーザが蓋を変形させて無理にロックした場合で
も、撓んだ蓋の復帰力によってロックが解除され蓋が開
く。
【0013】一方、ディスク状記録媒体の表裏を適正な
向きで収納して蓋を閉じたとき、蓋の判別突起がディス
ク状記録媒体の逃げ穴に挿入される。従って、判別突起
はディスク状記録媒体に接触せず、蓋が正常に閉じられ
てロックされる。
【0014】
【発明の実施の形態】続いて、本発明に係るディスク収
納用のディスクキャディについて図面を参照して詳細に
説明する。
【0015】図1は本発明に係るディスク収納用のディ
スクキャディ10の構成を示す。このディスクキャディ
10はディスク状記録媒体である光磁気ディスク1を収
納するためのものである。ディスクキャディ10に光磁
気ディスク1を収納することによって、記録面に直接触
れることなく光磁気ディスク1を取り扱うことができる
ようになり、持ち運びや保管の際に記録面に傷ついた
り、汚れが付着したりするのを防止することができる。
【0016】ディスクキャディ10は中空に形成された
ポリカーボネート製の上面視略矩形の薄型ケースであ
り、矩形状の上ハーフ10aと下ハーフ10bとを組み
合わせたものである。上ハーフ10aの上面側にはその
略3分の2の面積に相当する板状の蓋11が蝶番20,
20によって開閉自在に取り付けられている。蓋11を
閉じた状態ではディスクキャディ10の上面と均一面と
なり、開いた状態では光磁気ディスク1を収納するため
の収納部15が外部に露出される。
【0017】収納部15は光磁気ディスク1の外径に対
応して円状に凹設される。載置される光磁気ディスク1
はこの円状の内周面に接して所定位置に位置規制され
る。収納部15の内周面の一部を円弧状に切り欠くこと
により、載置された光磁気ディスク1を容易に取り出せ
るようにするための指入れ溝16が形成される。
【0018】また、蓋11を閉じたときにその裏面に接
する段部18には、その中央から指入れ溝16にかけて
収納部15側に緩やかに下る傾斜面61が設けられてい
る。この傾斜面61は後述するように収納部15に挿入
される光磁気ディスク1の外周部のみに接触して、記録
エリアに対する接触を防止するためのものである。
【0019】収納部15の底面には、光学ピックアップ
が挿入される下面開口溝13がディスクキャディ10の
外形に対して対角線をなすように放射状に4個設けられ
る。また、チャッキングテーブルが挿入される丸孔14
が光磁気ディスク1の中心に一致するように設けられて
いる。一方、蓋11には永久磁石等の補助磁界発生手段
を挿入するための上面開口溝12が下面開口溝13に対
応して放射状に4個設けられている。
【0020】4個設けられた上面開口溝12のうち、対
向する上面開口溝12,12は互いに同じ長さに設定さ
れているが、隣接する上面開口溝12,12は異なる長
さに設定される。また、下面開口溝13は上面開口溝1
2に対応した長さに設定される。これはディスクプレー
ヤ71(図20)に設けられた4個の光学ピックアップ
がそれぞれ異なる記録エリアの記録又は再生を行うよう
になっていることに対応するものである。
【0021】図2に下面側から見たディスクキャディ1
0の各部品の構成を示す。同図では蓋11が閉じられて
上ハーフ10aと一体となっている。上ハーフ10aと
下ハーフ10bとはビス(図示せず)によって結合され
る。下ハーフ10bの下面には2個の円弧状の薄板であ
るシャッター33,33がスライド自在に取り付けられ
る。
【0022】シャッター33,33のスライドはラック
ピニオン機構によりそれぞれ逆方向にスライドするよう
になされている。このラックピニオン機構は上下のハー
フ10a,10bの間に収納されるスライドラック3
6,37及びギヤ38によって構成される。
【0023】スライドラック36,37は上下ハーフ1
0a,10bの間に形成されたスライド溝内に前後に摺
動自在に配置される。シャッター33,33の一端に設
けられた連結部33a,33aがスライドラック36,
37に連結される。スライドラック36,37のそれぞ
れ対向する面にはラックが形成され、それぞれに対して
ギヤ38が歯合する。一方のスライドラック36又は3
7はバネ(図示せず)によって付勢され、シャッター3
3,33は常に閉じる方向に付勢されている。
【0024】シャッター33,33が閉じた状態では図
3に示すように下部開口溝13及び丸孔14が塞がれて
いる。シャッター33,33を開くときはディスクプレ
ーヤ71(図20)の開蓋手段によって図4に示すよう
に一方のシャッター33が開かれ、スライドラック36
が摺動してギヤ38を回転させる。ギヤ38の回転によ
って他方のスライドラック37が逆方向に摺動し、これ
に連結されたシャッター33が開かれる。シャッター3
3,33が開くと下部開口溝13及び丸孔14が露出さ
れる。
【0025】なお、シャッター33,33が開かれる
と、スライドラック36又は37に例えば回動自在なロ
ック爪(図示せず)が掛止されてロック状態となる。シ
ャッター33,33を閉じるときはこのロック爪のロッ
クをレバー等により解除すれば、バネの付勢力によりシ
ャッター33,33が閉じられる。
【0026】図1に戻って蓋11の裏面には収納された
光磁気ディスク1の中心に一致するように円筒状の判別
突起41が形成される。この判別突起41は後述するよ
うに光磁気ディスク1を表裏を逆にして収納したとき
に、光磁気ディスク1のハブ52(図6)に接触して蓋
11のロックを妨げるためのものである。
【0027】蓋11の裏面には左右2カ所に爪部42,
42が立設されている。一方、蓋11を閉じたときにそ
の裏面に接する段部18には爪部42,42の位置に対
応して掛止バネ43,43が形成されている。この爪部
42,42及び掛止バネ43,43は蓋11のロック手
段を構成する。
【0028】図5に爪部42と掛止バネ43の形状を示
す。爪部42は、垂直に立設された突部42aと、その
側面に設けられた山状の掛止突起42bとから構成され
る。
【0029】掛止バネ43は段部18に形成された矩形
の孔44の内側に設けられる。掛止バネ43は、孔44
の内側面から水平に突出する片持ちバネ部43aと、そ
の側面に形成された断面が台形状の掛止突起43bとか
ら構成される。片持ちバネ部43aは薄板状に形成さ
れ、水平方向に撓曲変形が可能である。また、爪部42
の掛止突起42b及び掛止バネ43の掛止突起43bの
傾斜面の角度は要求されるロック力(係合の強さ)に応
じて設定される。
【0030】蓋11を閉じると、爪部42が孔44に挿
入され、爪部42の掛止突起42bが掛止バネ43の掛
止突起43bに摺接する。このとき、片持ちバネ部43
aが撓んで爪部42を通過させ、爪部42の掛止突起4
2bが掛止バネ43の掛止突起43bに下側に入り込ん
で係合する。これによって、蓋11が閉じた状態でロッ
クされる。
【0031】また、閉じた蓋11を開こうとすると、爪
部42の掛止突起42bが上昇して掛止バネ43の掛止
突起43bに摺接し、片持ちバネ部43aが撓んで爪部
42を通過させる。これによってロックが解除されて、
蓋11が上方に開く。
【0032】続いて、図1に示す蓋11の復帰力と爪部
42及び掛止バネ43によるロック力との関係について
説明する。
【0033】この実施の形態では光磁気ディスク1の表
裏を逆にして向きで収納して蓋11を閉じると、判別突
起41が光磁気ディスク1のハブ52に接触して撓んだ
蓋11の復帰力によってロックが解除されるように、蓋
11の復帰力E、爪部42と掛止バネ43(ロック手
段)によるロック力(係合の強さ)F及び蓋11の自重
Gの関係は次式に従って設定されている。
【0034】E>F+G ・・・(1) つまり、蓋11の復帰力Eをロック手段のロック力Fと
蓋11の自重Gの計よりも大きく設定することにより、
蓋11の復帰力によりロックを解除することができる。
【0035】蓋11の復帰力Eを大きく設定するため、
この実施の形態では以下のように構成されている。ま
ず、蓋11について縦弾性係数の高い材料を選ぶことが
好ましく、この実施の形態では成形性の問題がないこと
等の理由によりポリカーボネートを材料として使用して
いる。また、蓋11を断面二次モーメントが大きくなる
形状にすることが有効であり、具体的には蓋11を厚く
かつ幅の広い形状としている。さらに、蓋11の撓みに
よる変形量を大きくすることが有効であり、具体的には
判別突起41が比較的高く形成されている。さらに、蓋
11の曲げモーメントが大きくなるように力の作用点を
設定することが有効であり、この実施の形態では蝶番2
0,20を光磁気ディスク1の中心に近づけて設定して
いる。
【0036】また、爪部42と掛止バネ43のロック力
Fを小さく設定するため、この実施の形態では以下のよ
うに構成されている。まず、図5に示す掛止バネ43を
縦弾性係数の低い材料で形成することが好ましい。な
お、この実施の形態ではポリカーボネートを材料として
使用している。また、掛止バネ43の片持ちバネ部43
aの形状を断面二次モーメントが小さくなる形状にする
ことが有効であり、具体的には片持ちバネ部43aを薄
く、幅の狭い形状にしている。さらに、掛止バネ43が
係合するのに必要な変形量を小さく設定することによ
り、ロックの係合度を小さく設定している。さらに、掛
止バネ43の片持ちバネ部43aの長さを長く設定して
係合し易いように可撓性を高めている。
【0037】このような構成にすることにより、蓋11
の復帰力E、爪部42と掛止バネ43のロック力F及び
蓋11の自重Gを数式(1)を満たすように設定するこ
とができ、撓んだ蓋11の復帰力によってロックした蓋
11が開くようにすることができる。
【0038】図6にディスクキャディ10で使用する光
磁気ディスク1の構成を示す。この光磁気ディスク1は
下面のみに対して信号の記録又は再生を行うタイプであ
り、図中に示すディスク基盤51の下面が記録面とな
る。ディスク基盤51の中心孔51aには金属製のハブ
52及びハブクランパー53が光磁気ディスク1の中心
孔51aの内周縁を挟み込んだ状態で結合される。
【0039】図7に示すようにハブ52の中心にはモー
ター軸73(図16)の径に対応した軸孔54が穿設さ
れる。一方、ハブ52を装着固定するためのハブクラン
パー53には軸孔54より大きな径の逃げ穴55が穿設
される。後述するがディスクキャディ10の蓋11(図
1)を閉めたときに逃げ穴55に判別突起41(図1)
が挿入されるため、逃げ穴55の内径は判別突起41の
外径よりも大きく設定される。また、ハブ52の上面側
には逃げ穴55の径に対応して円形の凹部56が設けら
れる。
【0040】以上のように構成されたディスクキャディ
10について光磁気ディスク1の表裏の判別動作につい
て説明する。図8に示すように光磁気ディスク1の記録
再生を行うときは蓋11を開けて光磁気ディスク1をデ
ィスクキャディ10の内部に収納した後、蓋11を閉じ
る。
【0041】図9に示すように光磁気ディスク1の表裏
を適正な向きで収納して蓋11を閉じたとき、蓋11の
判別突起41が光磁気ディスク1の逃げ穴56に挿入さ
れる。従って、判別突起41は光磁気ディスク1に接触
せず、図10に示すように蓋11が正常に閉じられてロ
ックされる。
【0042】図11に示すように光磁気ディスク1の表
裏を逆にして向きで収納して蓋11を閉じると、判別突
起41が光磁気ディスク1のハブ52に接触する。この
ため、図12に示すように蓋11を正常に閉じることが
できない。ユーザが蓋11を変形させて無理に爪部42
を掛止バネ43(図1)に掛止させた場合でも、撓んだ
蓋11の復帰力によってロックが解除され蓋11が開
く。
【0043】これによってその場でユーザに光磁気ディ
スク1の表裏を逆にして収納したことを認識させること
ができる。従って、従来のように光磁気ディスク1が表
裏が逆になった状態でディスクプレーヤ71(図20)
にセットされてしまうようなことがなくなり、チャッキ
ングテーブルに対する装着ミスが発生しないので、光磁
気ディスク1の損傷やディスクプレーヤ71の故障が防
止される。また、光磁気ディスク1の表裏をディスクプ
レーヤ71(図20)の光学ピックアップ等で判別する
場合と比較して、簡単かつ安価な構成で判別を行うこと
ができる。
【0044】また、本発明に係るディスクキャディ10
は光磁気ディスク1の記録エリアに対する接触を防止す
るように構成されている。上述したように蓋11の復帰
力を高めるために蝶番20,20と光磁気ディスク1の
中心に近づけて設定しているので、蓋11を開いたとき
の間口が狭くなっている。従って、光磁気ディスク1を
収納部15に収納するときは図13に示すように光磁気
ディスク1を水平に滑り込ませるようにする必要があ
る。
【0045】このとき、光磁気ディスク1の記録面が段
部18の一部を切り欠いて形成された指入れ溝16の角
16aに接触しないようにする必要がある。このディス
クキャディ10では図13に示すように指入れ溝16か
ら段部18の中央にかけて収納部15側に緩やかに下る
傾斜面61を設けている。
【0046】光磁気ディスク1を収納部15に滑り込ま
せるとき、ディスクキャディ10の段部18とは接触点
Lp,Rpの2点で接触する。接触点Rpについては光
磁気ディスク1が挿入されるにつれてその外周部に沿っ
て移動するため、記録エリアに接触することはない。
【0047】一方、接触点Lpについては、図14に示
すように挿入開始直後から光磁気ディスクが1a,1
b,1cと移動するにつれ、接触点はLp1,Lp2,
Lp3の順で光磁気ディスク1の外周部に沿って移動
し、同様に記録エリアに接触しない。具体的には、例え
ば図15に示すように光磁気ディスク1cは接触点Lp
3でディスクキャディ10の段部18と接する。
【0048】このように傾斜面61を形成することによ
り、光磁気ディスク1の挿入時に外周部のみが段部18
の内縁に接触するようになり、記録エリアに対する部材
の接触が防止される。
【0049】光磁気ディスク1の記録再生を行うとき
は、ディスクキャディ10を図20に示すように従来と
同様にディスクプレーヤ71の挿入口71aに挿入す
る。ディスクキャディ10はトレイ等の搬送手段(図示
せず)に載置され、内部の記録再生位置までローディン
グされる。この間に適宜な開蓋手段によって図4に示す
ようにシャッター33,33が開かれ、下部開口溝13
及び丸孔14が露出される。その後、図16に示す碗状
のチャッキングテーブル72が上昇し、丸孔14を挿通
して光磁気ディスク1の下面に当接する。
【0050】なお、チャッキングテーブル72はモータ
軸73の先端に取付固定される。チャッキングテーブル
72の内側上面にはモータ軸73の周囲に環状のマグネ
ット74a及びヨーク74bが配され、光磁気ディスク
1のハブ52の下面に近接して配される。
【0051】光磁気ディスク1の下面にチャッキングテ
ーブル72の外周縁部が当接するとともに、マグネット
74aに金属製のハブ52が引きつけられて光磁気ディ
スク1が固定される。図示しないが、チャッキングテー
ブル72の上昇に伴って光学ピックアップが上昇して下
部開口溝13(図1)に挿入されるとともに、補助磁界
手段が下降して上部開口溝12(図1)に挿入される。
その後、モータ軸73によって光磁気ディスク1が回転
駆動され、光学ピックアップ及び補助磁界手段により信
号の記録再生が行われる。
【0052】図17に本発明に係る第2の実施の形態で
あるディスクキャディ80の構成を示す。このディスク
キャディ80では上述した判別突起41(図1)の代わ
りに蓋81に挿通孔82を設け、ここに判別筒体83を
抽送自在に挿通させたものである。なお、判別筒体83
には挿通孔82よりも大径である抜け止めとなるフラン
ジ部83aが外周面に設けられ、これがディスクキャデ
ィ80の内部側に配置されている。
【0053】光磁気ディスク1の表裏を逆にしてディス
クキャディ80に収納して蓋81を閉じたとき、ハブ5
2に当接した判別筒体83が押し出されて、蓋81の上
面側に突出する。これによって、ユーザにディスクの表
裏の誤りを認識させることができる。
【0054】なお、光磁気ディスク1の表裏を適正な向
きで収納して蓋81を閉じたときは、判別筒体83が光
磁気ディスク1の逃げ穴56(図7)に挿入され、判別
筒体83が突出しない。
【0055】また、図18に示すように判別筒体83の
突出に気づかずにディスクプレーヤ71の挿入口71a
にディスクキャディ80を挿入しようとしても、判別筒
体83が挿入口71aを通過することができず、ディス
クキャディ80を装置内部にローディングすることがで
きない。
【0056】従って、従来のディスクキャディ2(図2
0)のように表裏を誤ったまま光磁気ディスク1の記録
再生が行われることがなく、チャッキングテーブルに対
する装着ミスが発生しないので、光磁気ディスク1の損
傷やディスクプレーヤ71の故障が未然に防止される。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、ディスク
の表裏を逆にしてディスクキャディに収納して蓋を閉じ
たとき、判別突起がハブの他の面に接触して蓋のロック
を妨げ又は判別筒体が押し出されて蓋の上面に突出し、
その場でディスクの表裏の向きの誤りをユーザに認識さ
せることができる。
【0058】従って、表裏が逆になったままのディスク
に対してディスクプレーヤで記録再生が行われず、チャ
ッキングテーブルに対する装着ミスが発生しないので、
ディスクの損傷やディスクプレーヤの故障が未然に防止
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施の形態である記録媒体
収納用のディスクキャディ10の構成を示す斜視図であ
る。
【図2】ディスクキャディ10の各部品の構成を示す斜
視図である。
【図3】ディスクキャディ10のシャッター33が閉じ
た状態を示す図である。
【図4】ディスクキャディ10のシャッター33が開い
た状態を示す図である。
【図5】ディスクキャディ10のロック手段の詳細を示
す斜視図である。
【図6】ディスクキャディ10に収納する光磁気ディス
ク1の構成を示す斜視図である。
【図7】ディスクキャディ10のハブ52の詳細を示す
断面図である。
【図8】ディスクキャディ10に対する光磁気ディスク
1の収納を示す斜視図である。
【図9】光磁気ディスク1の表裏を適正な向きにして収
納した状態を示す断面図である。
【図10】光磁気ディスク1の表裏を適正な向きにして
収納し、蓋11を閉めた状態を示す断面図である。
【図11】光磁気ディスク1の表裏を逆にして収納した
状態を示す断面図である。
【図12】光磁気ディスク1の表裏を逆にして収納し、
蓋11を閉めようとした状態を示す断面図である。
【図13】光磁気ディスク1の収納部15への収納を説
明するための上面図である。
【図14】光磁気ディスク1と傾斜面61との接触点を
示す斜視図である。
【図15】図14のA−A断面図である。
【図16】光磁気ディスク1がチャッキングテーブル7
2に装着された状態を示す断面図である。
【図17】本発明に係る第2の実施の形態である記録媒
体収納用のディスクキャディ80の構成を示す断面図で
ある。
【図18】ディスクキャディ80のディスクプレーヤ7
1へのセットを示す斜視図である。
【図19】従来の記録媒体収納用のディスクキャディ2
の構成を示す斜視図である。
【図20】従来のディスクキャディ2のディスクプレー
ヤ71へのセットを示す斜視図である。
【符号の説明】 1・・・磁気ディスク、2,10,80・・・ディスク
キャディ、3,11,81・・・蓋、4,12・・・収
納部、7,52・・・ハブ、16・・・指入れ溝、33
・・・シャッター、41・・・判別突起、42・・・爪
部、43・・・掛止バネ、55・・・逃げ穴、61・・
・傾斜面、71・・・ディスクプレーヤ、83・・・判
別筒体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク状記録媒体を収納する記録媒体
    収納用キャディであって、 上記キャディ本体の内部に設けられた上記ディスク状記
    録媒体の収納部と、 上記収納部を開閉する蓋と、 上記収納部に収納された上記ディスク状記録媒体のハブ
    の位置に対応して上記蓋に設けられた判別突起と、 上記蓋を閉じた状態でロックするロック手段と、を備
    え、 上記ディスク状記録媒体の表裏を逆にして上記収納部に
    収納したときには、上記判別突起が上記ハブに接触して
    上記蓋のロックが妨げられるようにしたことを特徴とす
    る記録媒体収納用キャディ。
  2. 【請求項2】 上記蓋を撓ませたときの復帰力が上記ロ
    ック手段のロック力と上記蓋の自重との計よりも大きく
    設定され、 上記ディスク状記録媒体の表裏を逆にして上記収納部に
    収納して上記蓋を閉じたとき、上記判別突起が上記ハブ
    に接触することにより撓んだ上記蓋の復帰力によって上
    記ロック手段のロックが解除されるようにしたことを特
    徴とする請求項1記載の記録媒体収納用キャディ。
  3. 【請求項3】 ディスク状記録媒体を収納する記録媒体
    収納用キャディであって、 上記キャディ本体の内部に設けられた上記ディスク状記
    録媒体の収納部と、 上記収納部を開閉する蓋と、 上記収納部に収納された上記ディスク状記録媒体のハブ
    の位置に対応して上記蓋に挿通された判別筒体と、を備
    え、 上記ディスク状記録媒体の表裏を逆にして上記収納部に
    収納し上記蓋を閉じたとき、上記ハブによって上記判別
    筒体が押し出されて上記蓋の上面に突出するようにした
    ことを特徴とする記録媒体収納用キャディ。
  4. 【請求項4】 情報を記録するディスク基盤と、 上記ディスク基盤の中心孔に嵌着されるハブと、からな
    るディスク上記録媒体であって、 上記ハブの表面と裏面とを異なる形状とすることによっ
    て上記ディスク基盤の表裏の判別を行うことができるよ
    うにしたことを特徴とするディスク状記録媒体。
JP18367996A 1996-07-12 1996-07-12 記録媒体収納用キャディ及びこれに使用するディスク状記録媒体 Pending JPH1027451A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012070690A1 (ja) 2010-11-26 2012-05-31 リズム時計工業株式会社 光学モーションセンサー

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