JP3373030B2 - ディスクカートリッジとディスクドライブ装置 - Google Patents

ディスクカートリッジとディスクドライブ装置

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JP3373030B2
JP3373030B2 JP03549694A JP3549694A JP3373030B2 JP 3373030 B2 JP3373030 B2 JP 3373030B2 JP 03549694 A JP03549694 A JP 03549694A JP 3549694 A JP3549694 A JP 3549694A JP 3373030 B2 JP3373030 B2 JP 3373030B2
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博之 竹内
章 黒塚
裕典 岡澤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光でディスクに情報を
記録及び再生する装置のディスクカートリッジとディス
クドライブ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】オーディオディスクやビデオディスク、
又はコンピューターのデータ記憶装置に用いられる光デ
ィスク(以下、ディスクという)などを駆動するため、
光ディスク装置が広く用いられている。そしてディスク
の記録密度の向上に伴い、より大容量でかつ小型の光デ
ィスク装置が要望されている。特に、オーディオ・ビデ
オ(AV)機器のみならず、パーソナルコンピューター
の小型化及びポータブル化が進み、光ディスク装置の小
型化及び薄型化が望まれている。
【0003】一般に、光ディスク装置では、ディスクカ
ートリッジを装置内に挿入した後、ディスクカートリッ
ジをスピンドルモータ及び光ピックアップの方向に移動
して、ディスクをターンテーブルにチャッキングし、記
録または再生可能な状態にする必要がある。このような
光ディスク装置に用いられる従来のローディング機構に
ついて説明する。
【0004】図15は従来の光ディスク装置のローディ
ング機構の構造を示す斜視図であり、図16はその動作
を示すローディング機構の側面図である。図15におい
て、ディスクを含むカートリッジ1は、装置前面よりカ
ートリッジホルダ2に挿入される。このとき、カートリ
ッジ1のスライドシャッタ1aは、カートリッジホルダ
2に組みこまれたリンク機構(図示せず)によりスライ
ドし、ディスクの記録媒体部を露出させる。図15,図
16に示すようにカートリッジホルダ2の両側面には、
4個のガイドローラ3が設けられ、これらのガイドロー
ラ3がスライダ4の両側面に設けられたガイド溝5に挿
入されている。この位置にきたカートリッジホルダ2
は、シャーシ6に植設されたガイドポール7に沿って上
下にのみ距離dだけ移動可能となる。
【0005】スライダ4は、カートリッジホルダ2を下
からはさみこむような形状を有し、シャーシ6に植設さ
れたガイドピン8に案内されて矢印A方向に距離Sだけ
摺動自在に取付けられている。スライダ4は、シャーシ
6に対しスライダばね9により常に矢印A方向に引っ張
られている。このため初期状態では、スライダばね9は
最も伸びた状態に保持され、スライダ4が図示しないロ
ックアームにより係止されている。このロックアームは
カートリッジ1の挿入によりカートリッジの1つの角に
押されて解除される。
【0006】次にこのロックアームが解除されると、ス
ライダ4はスライダばね9の復元力によりA方向にスラ
イドし、ガイドローラ3はガイド溝5に沿って移動す
る。こうしてカートリッジホルダ2は図15に示すよう
に、シャーシ6に対して矢印B方向に距離dだけ下降す
る。一方、ベースプレート10にはスピンドルモータ1
1が固定され、その回転軸にチャッキングマグネット
(ターンテーブル)12が取付けられている。そしてカ
ートリッジ1の降下により、ディスクはターンテーブル
12に載置されてチャッキングされる。こうしてディス
クは光ピックアップ13に対して記録、再生可能な距離
まで接近する。
【0007】情報の記録再生時には、ベースプレート1
0に設けられたリニアモータ14により、光ピックアッ
プ13がディスクに対しトラック位置決めされ、光学ブ
ロック15を介して入出力される光ビームにより、信号
の書き込み又は読み出しが行われる。
【0008】カートリッジ1を装置より取り出すとき
は、図15に示すローディングモータ16によりスライ
ダ4がスライダばね9の引張力に逆らって引き戻され、
ガイドローラ3がガイド溝5に沿って移動する。こうし
てカートリッジホルダ2は初期状態の位置まで上昇す
る。これによりディスクはターンテーブル12から離さ
れ、カートリッジ1が光ディスク装置から取り出し可能
な状態となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のディ
スクカートリッジや光ディスク装置のローディング機構
では、カートリッジ1をカートリッジホルダ2に対して
一旦水平に挿入した後、カートリッジ1を更にスピンド
ルモータ11の方向に降下させることにより、ディスク
をターンテーブル12に乗せるようにしている。カート
リッジ1を降下させ、ディスクが光ピックアップ13に
対して記録再生可能な状態になるには、カートリッジ1
の全面積に距離dを乗じた内容積と相等の空間を必要と
する。しかしこの空間にはモータの制御回路等の他の部
品を配置することはできず、光ディスク装置内でデッド
スペースとなるという欠点があった。このため光ディス
ク装置の薄型化に限界が生じるという問題点が生じてい
た。
【0010】又このようなローディング機構では、ディ
スクカートリッジが挿入されると自動的にシャッターが
開くようになっているため、ディスクをディスクドライ
ブ装置に挿入したまま放置すると、埃がディスクに付着
して記録又は再生時のエラーの原因となる。
【0011】更に多数のディスクを保持しておき、必要
なディスクを引き出すことのできるディスクチェンジャ
ーがある。このようなディスクチェンジャーにはディス
クを収納しておくディスクストッカを設け、ロボットの
手のようなものがストッカよりディスクカートリッジを
引き出してディスクドライブ装置に挿入する構成にしな
ければならない。このような装置ではストッカの手前に
ディスクカートリッジを搬送する搬送機構が必要で、装
置も大型になり、ディスクの交換スピードを上げるには
困難な構造となる欠点を含んでいた。
【0012】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なされたものであって、カートリッジローディング機構
部内に大きなデッドスペースを設けることなく、ディス
クカートリッジのローディングを可能にし、ディスク再
生装置全体の薄型化及び小型化に貢献するディスクカー
トリッジを提供すると共に、ディスク交換スピードの速
いディスクチェンジャーとなるディスクドライブ装置を
実現することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の発明
は、四角平板状で外周3辺に中央平板部より厚い縁を有
する上ケース(23)と、四角平板状で外周3辺に中央
平板部より厚い縁を有する下ケース(22)と、上ケー
スと下ケースとに挟持されて摺動自在に保持され、情報
記録再生用のディスク(21)を載置する略四角形状の
平板部(24b)、平板部の外周3辺に平板部より厚い
縁(24a)、及びディスクのターンテーブル及び光学
ヘッドを挿入するために平板部に形成された第1の切欠
き部(24c)を有する中ケース(24)と、中ケース
及び下ケースの引き出し側の両角部に設けられ、中ケー
スの引出しをロックする中ケースロック機構部と、を具
備することを特徴とするものである。
【0014】本願の請求項2の発明は、中ケースロック
機構部は、中ケースの引き出し方向と直角な左右側面か
らの押圧により、ロックが解除される第1のロック解除
機構と、中ケースの引き出し方向からの押圧により、ロ
ックが解除される第2のロック解除機構と、を有し、第
1又は第2のロック解除機構の何れか一方を用いて中ケ
ースのロックを解除することを特徴とするものである。
【0015】本願の請求項10の発明は、略V字状の弾
性板で形成され、開放側と収束側の端部が夫々直角に折
り曲げられた連結用板ばね(30)を具備し、連結溝に
連結用板ばねを嵌合させて複数の中ケースを上ケース及
び下ケースと共に保持して組みディスクとすることを特
徴とするものである。
【0016】本願の請求項11の発明は、連結用板ばね
(30)は、平面状のV字形板ばね材を、開放側と収束
側で略直角に折り曲げ、開放側の全幅は係合溝の溝幅よ
り小さく、集束側の幅は水平溝の溝幅より小さく、縦方
向の長さはディスクカートリッジの厚みの2倍より小さ
く構成すると共に、その折曲げ部の先端はR状又はV状
にした形状を有することを特徴とするものである。
【0017】
【0018】
【作用】このような特徴を有する本願の請求項1〜8の
発明によれば、ディスクカートリッジのローディングを
行うには、ディスクカートリッジをディスク記録再生機
構部に挿入し、その状態でディスクカートリッジの位置
決めを行う。そして第1のロック解除機構を動作させ、
中ケースのロックを解除する。又第2のロック解除機構
を動作させ、中ケースを引き出す。次にターンテーブル
と光ピックアップ部がディスクに近づいてローディング
が完了した後、ディスクへの記録再生の動作を行なう。
動作完了後は中ケースを元の状態に収納する。このよう
な構成によれば、光ピックアップとターンテーブルのみ
の移動のみで良く、ディスク記録再生機構部内に大きな
デッドスペースを作る必要は無くなる。このため装置全
体の薄型化及び小型化が図れる。又 ディスク単品を持
ち運ぶときには、中ケースロック機構部が同時に解除さ
れない限り、中ケースは容易に引き出されない。このた
めディスクカートリッジの安全性が向上する。
【0019】又、本願の請求項9〜11の発明によれ
ば、V字状の板ばねで複数のディスクカートリッジを連
結して組みディスクを構成することにより、組みディス
クを多く収納したディスクドライブ装置を実現できる。
この場合、ディスクストッカー部の中ケースを引出し、
ターンテーブル及び光ピックアップがこの中ケースに近
づくことによって記録再生の動作を行なう。動作完了後
は中ケースを元の状態に収納し、次のディスクへと移
る。即ち素早い動作でディスクを交換ができるチェンジ
ャーを作ることができる。
【0020】
【実施例】本発明の一実施例のディスクカートリッジに
ついて、図面を参照しながら説明する。図1,図2は本
実施例のディスクカートリッジの構造を示す分解斜視図
である。又図3はディスクカートリッジの外観斜視図で
あり、図4は光ディスクが引き出された状態を示すディ
スクカートリッジの斜視図である。
【0021】図1,図2においてディスクカートリッジ
20は、光ディスク21(以下、ディスク21と表
記)、下ケース22、上ケース23、中ケース24、ロ
ックカム25、解除レバー26を含んで構成される。図
1のディスク21は、映像、音響、各種データ等を記録
再生する光ディスクである。
【0022】図2の下ケース22は四角平板状のケース
で、左右及び後部のエッジには肉厚の縁22aが形成さ
れている。又前部のエッジの左右には台形状の切欠き2
2bが形成されている。縁22aは後述する上ケース2
3の縁と接合し、中ケース24の挿入又は引き出し時の
間隙を与えるために設けられたものである。そして下ケ
ース22の前部には縁はなく、この方向に中ケース24
が摺動自在に保持される。
【0023】図5は下ケース22の左前部を構造を示す
部分拡大斜視図である。図2及び図5に示すように、縁
22aの前方にはその一部が切り欠かれた解除ホール2
2cが形成されている。解除ホール22cは縁22aの
上面が切除されたもので、図5の右側には、縁22aの
上面と垂直にかつ縁22aの中心軸と斜行するよう切断
された解除壁面22dが形成され、その向かい側にS字
状に湾曲した壁面22eが縁22aの上面と垂直に形成
されている。更に解除ホール22cには、下ケース22
の底面となるプレート22fの上面より高い位置に、プ
レート22fと平行な平面部22gが形成され、かつ平
面部22gの下方にその一部が切除された彫り込み部2
2hが形成されている。又平面部22gには解除レバー
支柱22iが立設されている。更に縁22aの外側面に
はやや幅の広い垂直溝22jが形成され、この垂直溝2
2jと直角に幅の狭い水平溝22kが下側に形成されて
いる。垂直溝22jと水平溝22kは、他のディスクカ
ートリッジ20と積層に連結されるとき、板ばねが挿入
される連結溝22mとなる。
【0024】図5に示すように解除レバー26が解除レ
バー支柱22iにより回動自在に軸支されている。解除
レバー26は後述するロックカム25を下ケース22及
び上ケース23の左右側面からロック解除する部材であ
る。解除レバー26は解除ホール22cと類似した形状
を有し、孔26a、レバー部26b、突片26cが形成
されている。孔26aは、解除レバー支柱22iに軸支
される軸受けで、レバー部26bは上下ケースの間隙に
中ケース24が収納されているとき、ロックカム25の
突起部を押圧するものである。突片26cは解除レバー
26の動作範囲を規制するもので、解除ホール22c内
での解除レバー26の回転位置を壁面22eで規制す
る。尚、図1に示す上ケース23は下ケース22と同様
の形状を有し、連結溝22mと同一形状の連結溝23b
が左右の縁23aに夫々2箇所形成されている。
【0025】次に中ケース24について説明する。図2
に示す中ケース24は、上ケース23と下ケース22と
張り合わせて作られた間隙の中をディスク21を載置し
てスライドし、ディスク21を引き出すトレイである。
中ケース24の左右前端部には、中ケース24が不用意
に上下のケースより抜き出されるのを防止するために中
ケースロック機構部が設けられている。中ケース24は
四角平板状に形成された部材で、外周部には底板のプレ
ート24bより厚い縁24aが形成されている。そして
プレート24bの中央部は円形に切欠かれ、その中心部
より左右の前方に向かって扇形の切欠き24cが設けら
れている。切欠き24cは図示しないディスク記録再生
機構部のターンテーブル及び光学ヘッド(光ピックアッ
プ)が挿入される第1の切欠き部である。
【0026】図6は中ケース24の構造を示す平面図で
あり、ディスク記録再生機構部に設けられた引き出しレ
バーとの係合関係を示している。図2及び図6に示すよ
うに中ケース24のプレート24bの上面には複数のリ
ブ24dが放射状に形成されている。リブ24dは縁2
4aと同じ高さで中ケース24の中央部に伸びるリブで
あり、中ケース24の剛性を上げると共に、上下ケース
内に中ケース24が収納されているとき、上下ケースの
内壁がディスク21に接触することを防止する働きをし
ている。
【0027】中ケース24の左右及び前方の外周部に突
起24eが形成されている。図2及び図6に示すように
突起24eはプレート24bの中央部方向に水平に突き
出た薄板円弧状の突起で、プレート24bの底よりディ
スク厚、面ぶれを考慮して、プレート24bからの十分
な高さを確保して摺動方向に計4つ配置されている。図
6に示すように2つの突起24eはディスク中心線Cー
C線より引出し側(右側)に配置され、他の2つはBー
B線方向に配置され、ディスク21の飛び出しを防止し
ている。
【0028】図7(a)は図6のAーA線でディスクカ
ートリッジ20を切断した断面図、図7(b)は図6の
BーB線で切断した断面図である。図7に示すように上
ケース23の内面に、中心線AーAに沿った摺動方向に
突起24eと同一高さの突起23cを設け、ディスク2
1の記録面と上ケース23の接触による損傷を防止して
いる。
【0029】次に中ケースロック機構部について説明す
る。図2及び図6に示すように中ケース24の引き出す
側の両角部には、摺動方向(x軸方向)に直角で内側向
きにU字形状の切欠き24fと、少し段落ちした平坦部
24gとが形成されている。又平坦部24gには円柱の
カム支柱24hが立設され、更にID検出孔24iが設
けられている。切欠き24fは、図6に示す引出しレバ
ー27の回動先端部に取付けられた解除ピン28と係合
し、中ケース24を記録再生位置に引き出し、収納時に
は中ケース24を上下のケースに収納するために形成さ
れた第2の切欠き部であり、その開放端には傾斜部24
jが設けられている。
【0030】図8及び図9はロックカム25及び平坦部
24g周辺の機構を示す斜視図である。図6又は図8に
示すように、平坦部24gはカム支柱24hを回転軸と
してロックカム25を回動自在に保持する平面である。
ID検出孔24iはディスク21の種類及び記録可能範
囲等を示す穴である。次にロックカム25はディスク2
1を載置した中ケース24が上下のケースに収納されて
いるとき、中ケース24をロックして引き出しを防止す
る共に、ディスクカートリッジ20がディスク記録再生
機構部に挿入されたたとき、引き出しレバー27と係合
して中ケース24のロックを解除させるカムである。
【0031】ロックカム25は図8に示すように、孔2
5aを中心に回動する略三角形状のカム部25bと、板
状のばね部25cが一体成形された樹脂製の部材であ
る。カム部25bには、ばね部25cと反対側に位置す
る側面に突起部25d、解除部25e、ストッパ部25
fが夫々形成されている。ばね部25cは図9に示すよ
うに突起24mに挿入され、カム部25bを時計方向
(CW)に付勢するものである。突起部25dは図5の
解除ホール22cに位置し、図6に示すディスク記録再
生機構部に設けた解除ばね29により押圧される部分で
ある。解除部25eは引き出しレバー27が切欠き24
fに案内されたとき、解除ピン28に押圧される部分で
ある。又ストッパ部25fはカム部25bのCW方向の
回動位置を規制する。以上の構造を有するロックカム2
5は、ばね部25cを撓ませて図9の位置に挿入して組
立られる。
【0032】図6に示す解除レバー27は、ディスク記
録再生機構部の図示しないトレイガイドに立設した軸2
8aを中心に回動自在に保持され、中ケース24を引き
出し又は収納する部材で、細長い板又は棒状部材で形成
される。図6の手前に示す解除ばね29は先端部を中ケ
ース24の内側に円弧状に折り曲げた板ばねで、ディス
ク記録再生機構部のトレイガイドに取付けられている。
解除ばね29は、ディスクカートリッジ20がディスク
記録再生機構部の所定位置に装着されたとき、解除レバ
ー26のレバー部26bと当接することにより、ロック
カム25を反時計方向(CCW)に回動させるものであ
る。
【0033】以上のような部品で構成されたディスクカ
ーリッジ20を組み立てるには、図1,図2に示すよう
に中ケース24にディスク21を載置し、下ケース22
及び上ケース23を中ケース24に接合する。こうする
と図3に示すような上中下のケースが一体になったディ
スクカートリッジ20が完成する。図10はディスクカ
ーリッジ20の中ケースロック機構部付近の外観を示す
斜視図である。上ケース23の連結溝23bにも、下ケ
ース22と同様の垂直溝23d、水平溝23eが形成さ
れ、更に水平溝23eの奥に係合溝23fが形成されて
いる。
【0034】以上のように構成された中ケースロック機
構部において、ロックカム25と切欠き24fは第1の
ロック解除機構を構成している。このロック解除機構は
中ケース24の引き出し時に解除レバー26の回動によ
り解除ピン28の押圧によりロックカム25が回動し、
ロックカム25の突起部25dが下ケース22の解除ホ
ール22cから退避することにより動作する。又、解除
レバー26,ロックカム25,解除ホール22cは、第
2のロック解除機構を構成している。このロック解除機
構は中ケース24の引き出し時に解除ばね29の押圧に
より解除レバー26が回動し、ロックカム25の突起部
25dが下ケース22の縁22aの内側に退避すること
により動作する。
【0035】次に中ケースロック機構部の動作について
説明する。図11は中ケース24が上下のケースに収納
された状態を示す中ケースロック機構部の説明図であ
る。中ケース24のロック状態では解除ばね29が2点
鎖線で示す位置に来ていないので、解除レバー26がフ
リーとなっている。このためロックカム25は実線で示
すように、ばね部25cの反力でCW方向に押されて、
ストッパ部25fが切欠き24fの内側に当接し、その
場所で位置決めされている。この状態では、ロックカム
25の突起部25dは少なくとも下ケース22のロック
解除ホール22cに入り込み、解除壁面22dに突き当
たっている。しかも解除壁面22dはカム支柱24hを
中心とする円弧になっているため、図6の矢印x方向に
大きな外力が加わっても中ケース24の引出しが抑止さ
れる。
【0036】中ケース24のロック解除方法は2つあ
る。1つの方法は図6のQ1〜Q4に示すように、中ケ
ース24の引き出し側に設けた切欠き24fに、引き出
しレバー27の解除ピン28を挿入し、ロックカム25
の解除部25eを押すことによってロックカム25をC
CW方向に回動させる。こうすると図11の実線で示す
ロックカム25は2点鎖線で示す位置に回動し、ロック
カムの突起部25dは中ケース24の縁24aの内側に
引っ込まれる。そうすると中ケース24は上下のケース
で係止されず、ロックが解除されて図4に示すように引
き出し可能となる。
【0037】もう1つの方法は、図6又は図11に示す
ようにディスクカートリッジ20をディスク記録再生機
構部に装着すると、図11の2点鎖線で示すように解除
ばね29が解除ホール22cに挿入され、解除レバー2
6のレバー部26bをCCW方向に押し込む。この場合
も実線で示すロックカム25は2点鎖線で示す位置に回
転し、突起部25dは中ケース24内に引き込まれてロ
ックが解除される。但しこの場合ロックカム25を多く
押し込み過ぎると、解除レバー26が中ケース24を押
しつけることになり、その摩擦力により抵抗が多くな
る。そうすると中ケース24のスムースな引出しができ
なくなる。これを防止するため解除レバー26が定めら
れた位置より押し込まれないよう、図5に示す浅い彫り
込み部22hは解除ばね29の湾曲部に当たる。勿論、
解除ばね29の幅は解除レバー26の幅より広く、解除
ホール22cより狭くしておく必要がある。
【0038】次に中ケース24の引き出し方法及び収納
方法について図6を用いて説明する。ディスクカートリ
ッジ20を+x軸方向に挿入し、矢印P1の位置に案内
する。このとき引き出しレバー27はCCW方向に回動
しており、2点鎖線で示す位置にある。この状態では解
除ピン28はディスクカートリッジ20の傾斜部24j
に当たり(Q1)、更にディスクカートリッジ20を矢
印P2位置まで押圧すると、解除ピン28は切欠き24
fに入り始める。(Q2)
【0039】P2の位置では解除ばね29が解除レバー
26を介してロックカム25をCCW方向に押圧し、前
述ような動作でロックを解除する。次に手動又は電動に
より引き出しレバー27がQ2の位置からCW方向へ回
動する場合を考える。中ケース24はP2の位置からフ
ック部24kにより引っ掛けられて+x方向に移動す
る。このとき図11に示すようにロックカム25はその
解除部25eが解除ピン28により−x方向に押圧され
ており、突起部25dが解除ホール22c内に退避して
いる。従ってロックカム25は解除壁面22dと当接す
ることなく解除され、中ケース24は図4に示すように
引き出されて行く。このように2つのロック機構が共に
解除され、引出しレバー27がQ2からQ3、Q4の位
置へ引き出し可能となる。尚、U字形状の切欠き24f
の深さは、解除ピン28の描く円弧軌跡の高さより大き
くしておく必要がある。
【0040】以上のようにロックカム25をロックする
中ケースロック機構部はディスクカートリッジ20の両
サイドに1つずつ設けられており、同時にロック解除が
なされない限り、中ケース24を引き出すことはできな
い。よって振動衝撃などにより不用意にディスク21が
引き出されることがなく、安全である。
【0041】さて中ケース24がP2位置からP3位置
を経由してP4位置に案内される。このとき図6の下側
のロックカム25はばね部25cの弾性により実線で示
すようにCW方向に回動し、解除ホール22cから外側
に一部が突き出ている。しかし上下のケースの縁22
a,23aから脱離しており、中ケース24の摺動が規
制されることはない。一方、図6の上側のロックカム2
5は解除ピン28によりx軸方向に付勢されたままとな
っている。
【0042】中ケース24がP4位置まで引き出される
と、図示しないスピンドルモータ、光ピックアップ、ト
ラバースが乗せられたベース台が上昇し、ディスク21
はクランプされ、情報の記録再生が行なわれる。そして
上下ケースから引き出されたディスク21への記録再生
が終了すれば、中ケース24は再び引き出しレバー27
のCCW方向の回動により上下ケース内に収納され待機
状態になる。従来のディスクドライブ装置のように、デ
ィスクカートリッジの落し込みをせずに、ターンテーブ
ルを上昇させており、図示しない光ピックアップを上昇
させる。これら上昇させる空間は、図6の平面図におい
て中ケース24を上下ケースから引き出した空間内に収
めることにより、ディスクカートリッジ20の表面積よ
り小さくすることができる。このためディスクカートリ
ッジの上下動によるディスクドライブ装置内のデッドス
ペースが不要となり、光ピックアップとターンテーブル
の移動空間を除いた空間は電気回路部の取り付けスペー
スに転用することができ、ディスクドライブ装置の小型
化及び薄型化が図れる。
【0043】さて図6の右側に示すID検出孔24i
は、中ケース24が引き出された際に裏面に露出するよ
うになっている。その孔の有無を例えば反射型光センサ
ーで検出することにより、ディスク21の属性が検出さ
れる。尚、ID検出孔24iは中ケース24を引き出す
方向に3列に設けられているので、反射型光センサーは
3個でよい。この機構を利用することにより、ディスク
21の種類や記録可能な領域をID検出孔24iのビッ
ト情報として割り当てることができ、ディスク引き出し
時にディスク情報を検知することが可能となる。
【0044】次にディスクカートリッジ20を積層状態
に連結する方法について図12及び図13を用いて説明
する。図10で図示したように、ディスクカートリッジ
20の左右の側面に連結溝22m,23bが形成されて
いるので、図12に示すようなV字状の板ばね30を用
いて複数のディスクカートリッジ20を連結することが
できる。板ばね30は平面状に展開したときV字形状を
なす板ばねであり、開放側の2つの端部は直角に折り曲
げられて折曲げ部30aが形成され、他方の端部も直角
に折り曲げられて折曲げ部30bが形成されている。本
図に示す2つの折曲げ部30aの全幅Aは、連結溝22
m、23bの幅aよりわずかに小さく、集束側に位置す
る折曲げ部30bの幅Bは、図10の水平溝23e,2
2kの幅bより少し小さい。又板ばね30の縦方向の長
さは、ディスクカートリッジ20の厚みの2倍より少し
小さく、その両端は直角より少し多めに押し曲げ、断面
をコの字形状とし、その先端はR状またはV状に折り曲
げた構造をしている。
【0045】本実施例のディスクカートリッジ20を複
数枚を重ね合わせると、複数枚の組みディスク31にす
ることができる。図13は組みディスク31の外観を示
す斜視図である。このよう状態に組み立てるには、図1
2に示すように上部のディスクカートリッジ20の水平
溝23eに板ばね30の折曲げ部30bを入れ、下部の
ディスクカートリッジ20の係合溝23fに2つの折曲
げ部30aを入れて固定する。更に他の板ばね30をデ
ィスクカートリッジ20の厚み分だけずらし、水平溝2
3e及び係合溝23fに同様に挿入する。こうすると図
13にように例えば4組のディスクカートリッジ20が
連結し、デッドスペースを設けないで組みディスク31
を構成することができる。
【0046】こうしてできた組みディスク31は、板ば
ね30の折曲げ部30aが断面コの字形状の溝幅aで規
制されるため、上下のディスクカートリッジ20は前後
左右にずれることがない。図13は、ディスクカートリ
ッジ20を4枚重ね合わせた状態を示すが、板ばね30
を多数用いることによって多くのディスクカートリッジ
20を連結することができる。
【0047】次に本実施例のディスクカートリッジ20
を用いたディスクドライブ装置を説明する。図14は本
発明の一実施例におけるディスクドライブ装置32の概
念図である。ディスクドライブ装置32は多数のディス
ク21から特定のディスク21を選択して、情報を記録
再生する所謂ディスクドライブチェンジャーである。デ
ィスクドライブ装置32は、ディスクストッカー部3
3、光ピックアップ部34、ベース35を含んで構成さ
れる。
【0048】ディスクストッカー部33は単品のディス
クケースと前述した組みディスク31とを夫々複数保持
するもので、ベース35に固定される。光ピックアップ
部34はディスクカートリッジ20の配置方向に移動可
能なもので、図示しない光ピックアップ、スピンドルモ
ータ34a及びその回転軸に固定されたターンテーブル
34bと、トラバース機構等により構成されている。
【0049】記録再生時は選択された中ケース24が組
みディスク31から引き出され、光ピックアップ部34
が近づいて記録再生を行なう。記録再生が終了すれば中
ケース24は上下ケース内に収納されて待機状態にな
る。本ディスクドライブ装置ににおいては、ほとんどの
ディスク21は待機状態にある。尚、本実施例のディス
ク21を複数枚連結した組みディスク31も、一枚のデ
ィスク21も、それらを混合してもそのままディスクス
トッカー部33に挿入するだけで、特定のディスク21
を選択して記録再生することができる。
【0050】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、ディスクカートリッジは上ケース、下ケース及びデ
ィスクを載置する中ケース等から構成される。中ケース
は上ケースと下ケースの間隙の中を摺動することがで
き、ディスクを上下動させずに記録再生位置に引き出す
ことができる。このため光ピックアップ部をディスクに
接近させて記録再生を行うので、従来のようなディスク
カートリッジを光ピックアップ部に対して落し込む必要
が無くなり、デットスペースを最小限に収めることがで
きるという効果が得られる。従って電気回路部の取り付
けスペースが容易に確保され、ディスクドライブ装置の
小型化薄型化が図れる。
【0051】更に本願の請求項2,3,6の発明によれ
ば、下ケース及び中ケースの角部に中ケースの引き出し
を制御する中ケースロック機構部を設けている。中ケー
スロック機構部は、中ケースの引き出し力を与えるU字
状の第2の切り欠き部を有し、ここへ引き出しレバーの
解除ピンを挿入すれば、中ケースのロックが解除され
る。この状態で中ケースの引き出し又は収納を行うこと
ができる。このためディスクカートリッジに対し振動衝
撃が加わってもディスクは不用意に出てくることはな
い。
【0052】又請求項6の発明によれば、中ケースロッ
ク機構部は中ケースの引出し側手前にあるため、ディス
クカートリッジを完全に挿入案内溝の奥に入れ込んでし
まう必要はなく、ディスクカートリッジを途中まで挿入
してディスクを記録再生位置に案内するディスクドライ
ブ装置が実現できる。又、中ケースロック機構部は第1
及び第2のロック解除機構を有しているので、ディスク
ドライブ装置の設計自由度が増し、幾種ものディスクド
ライブ装置の開発が可能となる。
【0053】又請求項3〜7の発明によれば、ディスク
カートリッジをディスク記録再生機構部より取り出す
と、ロックカムの突起部が上下ケースの解除ホールの壁
面とかみ合うため、強固な力で中ケースを引っ張っても
ディスクを引き抜くことはできない。又中ケースロック
機構部は中ケースの両側部にあり、中ケースを引き出す
ためには同時にそのロックを解除しなければならず、不
用意にディスクが引き出される危険性はない。
【0054】又請求項8の発明によれば、薄板円弧状突
起を中ケースの平板部の周辺に配置することにより、両
面に記録再生を行なうディスクに対しても飛び出しを防
止することができる。
【0055】又請求項9〜11の発明によれば、ディス
クカートリッジの側面に設け連結溝とV字状の連結ばね
を用いることにより、複数のディスクカートリッジを容
易に連結できる。この場合組みディスクの販売が可能で
ある。又一枚のディスク、複数枚のディスク等と気にす
ることなく、小空間でディスクチェンジャーに使用可能
な構造にすることができる。
【0056】
【0057】以上の効果に加えて、従来のディスクカー
トリッジのような強度の弱い窓シャッターもなく、かつ
隙間もほとんどないでの、単品でのハンドリングに最良
である。更に従来のディスクカートリッジのような光ヘ
ッドの挿入窓がないため、ディスクカートリッジの表面
に接着するレーベルの面積を大きくできるという効果が
得られる。そして大きなレーベルにディスクの情報を印
刷をすれば、従来保護ケース内にディスクカートリッジ
と印刷物を入れて販売していたのが、保護ケースなしの
状態で販売可能となり、価格減に貢献する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるディスクカートリッ
ジの構造を示す分解斜視図(その1)である。
【図2】本発明の一実施例におけるディスクカートリッ
ジの構造を示す分解斜視図(その2)である。
【図3】本実施例のディスクカートリッジにおいて、中
ケースが収納された状態を示す斜視図である。
【図4】本実施例のディスクカートリッジにおいて、中
ケースが引き出された状態を示す斜視図である。
【図5】本実施例のディスクカートリッジにおいて、下
ケースの一部及び解除レバーの構成を示す斜視図であ
る。
【図6】本実施例のディスクカートリッジにおいて、中
ケースの引き出し動作を示す説明図である。
【図7】(a)は図6に示すディスクカートリッジをA
−A線で切断したときの断面図、(b)は図6に示すデ
ィスクカートリッジをB−B線で切断したときの断面図
である。
【図8】本実施例のディスクカートリッジの構成部材で
あるロックカムと中ケースロック機構部の構成を示す斜
視図(その1)である。
【図9】本実施例のディスクカートリッジの構成部材で
あるロックカムと中ケースロック機構部の構成を示す斜
視図(その2)である。
【図10】本実施例のディスクカートリッジの先端部の
構造を示す部分斜視図である。
【図11】本実施例のディスクカートリッジにおいて、
中ケースロック機構部の動作を示す部分拡大平面図であ
る。
【図12】本発明の一実施例における組みディスクの連
結部の構成を示す斜視図である。
【図13】本実施例の組みディスクの外観を示す斜視図
である。
【図14】本発明の一実施例におけるディスクドライブ
装置の構成を示す概念図である。
【図15】従来のディスクカートリッジとディスクロー
ディング機構の構造を示す概念図である。
【図16】従来のディスクローディング機構の動作を示
す側面図である。
【符号の説明】
20 ディスクカートリッジ 21 ディスク 22 下ケース 22a,23a,24a 縁 22b,24c,24f 切欠き 22c 解除ホール 22d 解除壁面 22e 壁面 22f,24b プレート 22g 平面部 22h 彫り込み部 22i 解除レバー支柱 22j,23d 垂直溝 22k,23e 水平溝 22m,23b 連結溝 23 上ケース 23c,24e,24m 突起 23f 係合溝 24 中ケース 24d リブ 24g 平坦部 24h カム支柱 24i ID検出孔 24j 傾斜部 24k フック部 25 ロックカム 25a,26a 孔 25b カム部 25c ばね部 25d 突起部 25e 解除部 25f ストッパ部 26 解除レバー 26b レバー部 26c 突片 27 引き出しレバー 28 解除ピン 29 解除ばね 30 板ばね 30a,30b 折曲げ部 31 組みディスク 32 ディスクドライブ装置 33 ディスクストッカー部 34 ピックアップ部 35 ベース
フロントページの続き (72)発明者 岡澤 裕典 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 後藤 芳和 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−208881(JP,A) 特開 昭59−207055(JP,A) 実開 昭62−3694(JP,U) 実開 昭63−58378(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 23/00

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 四角平板状で外周3辺に中央平板部より
    厚い縁を有する上ケース(23)と、 四角平板状で外周3辺に中央平板部より厚い縁を有する
    下ケース(22)と、 前記上ケースと前記下ケースとに挟持されて摺動自在に
    保持され、情報記録再生用のディスク(21)を載置す
    る略四角形状の平板部(24b)、前記平板部の外周3
    辺に前記平板部より厚い縁(24a)、及び前記ディス
    クのターンテーブル及び光学ヘッドを挿入するために前
    記平板部に形成された第1の切欠き部(24c)を有す
    る中ケース(24)と、 前記中ケース及び前記下ケースの引き出し側の両角部に
    設けられ、前記中ケースの引出しをロックする中ケース
    ロック機構部と、を具備することを特徴とするディスク
    カートリッジ(20)。
  2. 【請求項2】 前記中ケースロック機構部は、 前記中ケースの引き出し方向と直角な左右側面からの押
    圧により、ロックが解除される第1のロック解除機構
    と、 前記中ケースの引き出し方向からの押圧により、ロック
    が解除される第2のロック解除機構と、を有し、 前記第1又は第2のロック解除機構の何れか一方を用い
    て前記中ケースのロックを解除することを特徴とする請
    求項1記載のディスクカートリッジ。
  3. 【請求項3】 前記中ケースは、 引き出す側の角部に設けられて引き出し方向と直角で内
    側向きに形成されたU字形の第2の切欠き部、及び前記
    中ケースの左右側部に立設されたカム支柱(24h)を
    有するものであり、 前記中ケースロック機構部は、 前記中ケースの引き出す側の角部に設けられ、中ケース
    の前記縁より外側に突出可能な突起部(25d)と前記
    第2の切欠き部に突出する解除部(25e)とを有する
    カム部(25b)、前記カム部の回転位置を初期位置に
    戻すばね部(25c)、回動位置決めを行なうストッパ
    部(25f)、を含むロックカム(25)と、 前記下ケースの縁部の一部が切欠かれた解除ホール(2
    2c)に回動自在に保持され、前記上ケース及び前記下
    ケースの間隙に中ケースが収納されるとき一端が前記ロ
    ックカムの突起部(25d)に接し、他端が前記中ケー
    スを引き出すとき外部に設けた解除ばね(29)により
    押圧される棒状の解除レバー(26)と、を具備するも
    のであることを特徴とする請求項1記載のディスクカー
    トリッジ。
  4. 【請求項4】 前記解除レバー(26)は、 両端に突片(26c)とレバー部(26b)とを有し、
    前記上ケース及び前記下ケースの縁部の一部を切欠いた
    ロック解除ホール(22c)内に回動自在に支持される
    ものであり、 前記解除ホール(22c)は、 前記ロック解除レバーより幅が広く、前記解除レバーが
    定められた位置より前記中ケースの内側への押し込みを
    抑止する彫り込み部(22h)を有するものであること
    を特徴とする請求項3記載のディスクカートリッジ。
  5. 【請求項5】 前記第2の切欠き部は、 中ケースの引き出し方向と直角に形成された一定幅の切
    欠き(24f)と、 前記切欠きを挟む位置に平行に形成され、外部に設けら
    れた回動自在の引き出しレバー(27)の解除ピン(2
    8)と前記切欠き(24f)を介して係合するフック部
    (24k)と、 前記フック部の端部と対向する位置に設けられ、前記解
    除ピンを前記切欠きに案内するために前記切欠きと斜め
    に形成された傾斜部(24j)と、を具備するものであ
    ることを特徴とする請求項3記載のディスクカートリッ
    ジ。
  6. 【請求項6】 前記第1のロック解除機構は、 前記解除レバー(26)、前記ロックカム(25)、前
    記解除ホール(22c)を含み、前記中ケースの引き出
    し時に解除ばね(29)の押圧により前記解除レバー
    (26)が回動し、前記ロックカムの突起部(25d)
    が前記下ケースの縁の内側に退避するものであり、 前記第2のロック解除機構は、 前記ロックカム(25)と前記第2の切欠き部とを含
    み、前記中ケースの引き出し時に引き出しレバー(2
    7)の回動により前記引き出しレバーに取り付けた解除
    ピン(28)に押圧されて前記ロックカム(25)が回
    動し、前記ロックカムの突起部(25d)が前記下ケー
    スの解除ホール(22c)から退避するものであること
    を特徴とする請求項3記載のディスクカートリッジ。
  7. 【請求項7】 前記第2の切欠き部は、 前記切欠き(24f)の前記中ケースの引き出し方向と
    直角な溝深さが、前記引き出しレバー(27)が回動時
    に描く解除ピン(28)の円弧状軌跡の高さ変化より大
    きくしたことを特徴とする請求項3記載のディスクカー
    トリッジ。
  8. 【請求項8】 前記中ケースは、 前記平板部(24b)の周辺に前記ディスクの飛び出し
    を防止するための薄板円弧状の突起部(24e)を設
    け、前記突起部(24e)の溝幅は前記ディスクの厚み
    及び面ぶれ量より大きくし、ディスク中心線より引出し
    側に複数個配置したことを特徴とする請求項1記載のデ
    ィスクカートリッジ。
  9. 【請求項9】 前記下ケース及び前記上ケースは夫々、 前記縁部(22a,23a)の外周側面の一部に平板部
    と直角な一定幅の凹部を形成した垂直溝(22j,23
    d)と、 前記垂直溝と隣接する位置に略直角に形成され、前記垂
    直溝より溝幅の狭い凹状の水平溝(22k,23e)
    と、 前記垂直溝の角部に略直角に形成され、前記水平溝より
    幅の広い係合溝(23f)と、を有する連結溝(23
    m,23b)を具備することを特徴とする請求項1記載
    のディスクカートリッジ。
  10. 【請求項10】 略V字状の弾性板で形成され、開放側
    と収束側の端部が夫々直角に折り曲げられた連結用板ば
    ね(30)を具備し、 前記連結溝に前記連結用板ばねを嵌合させて複数の前記
    中ケースを前記上ケース及び下ケースと共に保持して組
    みディスクとすることを特徴とする請求項9記載のディ
    スクカートリッジ。
  11. 【請求項11】 前記連結用板ばね(30)は、 平面状のV字形板ばね材を、開放側と収束側で略直角に
    折り曲げ、開放側の全幅は前記係合溝の溝幅より小さ
    く、集束側の幅は前記水平溝の溝幅より小さく、縦方向
    の長さは前記ディスクカートリッジの厚みの2倍より小
    さく構成すると共に、その折曲げ部の先端はR状又はV
    状にした形状を有するものであることを特徴とする請求
    項10記載のディスクカートリッジ。
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