JP3536721B2 - カートリッジ移送装置 - Google Patents

カートリッジ移送装置

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JP3536721B2
JP3536721B2 JP11576899A JP11576899A JP3536721B2 JP 3536721 B2 JP3536721 B2 JP 3536721B2 JP 11576899 A JP11576899 A JP 11576899A JP 11576899 A JP11576899 A JP 11576899A JP 3536721 B2 JP3536721 B2 JP 3536721B2
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elevator
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plate
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康之 中西
浩太郎 岡
啓 白幡
成浩 伊東
達則 藤原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はミニディスク(い
わゆるMD)を多数枚装填して連続演奏を行う多連奏再
生装置のカートリッジ移送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ディスク再生装置(記録を行うものでも
同じ)では、1つの再生装置に対して多数のディスクを
あらかじめ装填し、この中からあらかじめ設定した順番
で自動的にディスクを取り出して再生装置に送るととも
に再生の終了したディスクを上記装填した位置に返すい
わゆる多連奏交換機構が用いられている。
【0003】ミニディスク再生装置の場合特に多連奏交
換機構は現時点ではまだ一般に知られていないため、比
較的似た技術であるCD装置の場合について説明する。
図38は実開平4−20674号公報に示された従来の
多連奏交換機構と類似のディスク交換機構の構造図であ
る。
【0004】図において1はフレーム、2はヒンジ、3
はCD再生装置の本体、4はCD保持体、5は回動支
点、6はCD保持体4にもうけられた凹部である。図3
9、40は図38の装置の動作説明図である。次に動作
について説明する。
【0005】CD保持体4は箱状の構造で内部に適度な
隙間を有する状態でCDのディスク本体7を収納してい
る。CD保持体4は図に示すように複数枚有りいずれも
回動支点5を中心にフレーム1に対して回動可能であ
る。
【0006】また、フレーム1はヒンジ2を中心に回動
することができ、図39に矢印で示すように回動させた
とき、本体3の外側へフレーム1及びCD保持体4が出
てくる構造になっている。この状態でCD保持体4に対
してCD7を出し入れすることができる。
【0007】演奏時にはまず図39のようにフレーム1
を本体3の外部へ回転させて引き出した後、CD7をC
D保持体4の内部へ収納して図38のようにする。次に
必要な曲目を選定する(図示しない押しボタン及び制御
回路により行われる)と、当該曲目が収納されているC
D保持体4のみが図40に示すように回動支点5を中心
に回動して選択的に演奏位置(再生位置とも言う)へ送
り出される。図40の26が挿入位置、27が待機位
置、28が再生位置である。
【0008】従って演奏中、すべてのCDは本体3の内
部にある待機位置へ収納されており、フレーム1によっ
てカバーされているので防塵の目的にはかなっているも
のの外からは見えない。次に図40において11はCD
の情報を読みだしまたは書き込みする信号変換器(以後
センサーと言う)(図示せず)の移動方向を示す説明線
である。図40に示すセンサの移動方向11の場合、本
体3を挿入面を上にして設置した場合はセンサは上下動
し、挿入面を側面にして設置した場合はセンサが水平に
移動することとなるが、CDセンサはそれ自体に重量が
あるため上下動と水平移動ではセンサの動きに(即ち再
生性能)に大きな差が生じ、結果として本体3の設置方
向に制約が設けられている。
【0009】なお、ここではCD(コンパクトディス
ク)として説明を行ったがミニディスクの場合も、ディ
スクがあらかじめカートリッジに入っている点が異なる
のみであり、その他の点では同様である。
【0010】本発明の実施例を理解する上で必要なので
ミニディスクカートリッジの構造について説明する。図
41は特開平4−278269号公報に示されたミニデ
ィスクカートリッジの表面外観図、図42は同じく裏面
外観図である。図において、25はミニディスクカート
リッジ(以後単にカートリッジという)である。13は
カートリッジのケースであり薄い箱状で内部にディスク
16が入っている。14はシャッターでありケース13
の上を図41の矢印のようにスライドする。スライドし
た後にはディスク16から信号を読み出すための穴が設
けられている。
【0011】15はシャッター14の動きをロックする
ためシャッター14に係合したキーであり、キー15が
かかっているときシャッター14は開くことができない
がケース13の側面に設けられた溝17内にキー15の
一端がありこれを押せばキー15がシャッター14から
はずれシャッターを図示の矢印の方向に開くことが可能
となる。
【0012】18はケースの裏面中央に設けられた穴で
あり、ディスク16を回転させるためのディスクセンタ
ー板19がある。また、ケース13の裏面にはケースの
位置決めやカートリッジの移送、ロックなどに利用する
ための穴20および切り欠き22が数カ所づつ設けられ
ている。
【0013】図41の21は挿入方向を示すマークであ
り、このマーク21の付されている辺の両側の角はやや
丸みを帯びた形になっている。ディスク16を再生装置
(図示していない)に挿入する場合はこのマーク21の
方を先にして挿入することを基本思想として製作されて
いる。
【0014】図43はカートリッジ25のケース13の
後端面を示す図で、ここにはこのカートリッジのソフト
ウェアの内容(曲目、データ名、タイトルラベルなど)
を記入することができる。他の辺はすべて何らかの機構
的、機能的な用途が設けられているため、ここと上面の
一部以外にラベルなどを貼り付けることは禁じられてい
る。
【0015】次にカートリッジ移送装置の例について説
明する。図44および図45は例えば実開昭62−63
853号公報に示された従来のCD再生装置のフローテ
ィングデッキとその固定手段を示す図であり、図におい
て7はディスク、62はこのディスク7を吸着し回転す
る磁性材を有するターンテーブル、60はこのターンテ
ーブル62が回転可能に装備されたフローティングデッ
キ、59は本体フレーム、64は前記ベース59に設け
られ前記本体ベース59に対して前記フローティングデ
ッキ62をフローティング状態で支持するダンパ、65
は前記フローティングデッキ60の両側の前後部にそれ
ぞれ突設されたロックピン、67はこのロックピン65
に対応して設けられ前記ディスク17を前記ターンテー
ブル62に装着する際、前記フローティングデッキ60
をフレーム59に対して固定するため前記ロックピン6
5を係止するロックプレートである。
【0016】図46は、ディスク7がターンテーブル6
2上の所定装着位置まで移送される場合の動作を説明す
る図であり、フローティングデッキ60の上方位置には
本体ベース59のターンテーブル62と干渉しない高さ
(図示A)で挿入されるディスク7をターンテーブル6
2上の所定装着位置まで引降に装着するための機構(図
示省略)が配設されている。
【0017】図44、図45および図46に示す従来の
装置において、ディスク7の情報を光ピックアップ(図
示省略)を通して読み出す動作は精密な位置制御を要す
る動作であるため外乱振動の影響を避ける上で光ピック
アップ(図示省略)やディスクドライブモータ(図示省
略)が一体に取り付けられたフローティングデッキ60
が本体フレーム59に対して浮遊状態で支持されてい
る。
【0018】その結果、図46のようにディスク7を装
着するときターンテーブル62の位置がゆれ動いている
とうまく装着できないのでディスク7をターンテーブル
62に装着する際にはディスク7がスムースに装着する
ようにダンパ64でフローティング支持されたときの位
置そのままでロックピン65をロックプレート67では
さみ込んでその動きを止める。
【0019】そして、フローティングデッキ60の浮遊
状態が固定されてからディスク7がターンテーブル62
上に下降する。従ってディスク7の本体フレーム59へ
の挿入位置(図46のA)はディスク7のターンテーブ
ル62装着位置(図46のB)にディスク7がターンテ
ーブル62と干渉しないすき間C分の寸法を付加した高
さの位置になり余分に高い位置から挿入しなければなら
ない。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】従来のCD多連奏装置
の交換機構は以上のような構造になっているので次のよ
うな課題を有している。 1)演奏中にCDが未装填のCD保持体はどれか、また
どのCD保持体にCDが装填されているのかを直接見て
確かめることができない。
【0021】2)一旦装填して待機位置にあるディスク
のタイトル内容を読みとることができない。
【0022】3)あるディスクが演奏中には、他のディ
スクを取り出したり入れ替えたりすることができない。
【0023】4)フレーム1は装填されているすべての
ディスクを同時に移送する構造であるため、その構造は
強固にする必要があり、結果的に装置全体が重くかつ大
きくなる。
【0024】5)CD保持体は回動支点を中心に回動す
る間、いわゆる片持ち支持状態となるがこのとき傾くこ
とがないようにするため回動支点の上下寸法を大きくす
る必要があり、結果的に多層のCD保持体全体の厚みは
CDそのものの厚みに比べて分厚くなり装置の高さが高
くなる。
【0025】6)CDの再生装置におけるCD信号のセ
ンサー移動方向が本体正面に対してまっすぐな方向であ
るため、本体を縦あるいは横向きに設置した場合にセン
サーにかかる重力の方向が異なり再生特性に大きな差が
生じる。そのため本体の設置方向に制約が生じるという
問題があった。
【0026】7)従来のCD等円盤状記録再生装置のフ
ローティングデッキ固定装置は以上のように構成されて
いるので、フローティングデッキのロックピンはダンパ
でフローティング支持される同じ位置に固定され、これ
に接触しないように挿入するためにはディスクはより高
い位置で挿入された後、ターンテーブル上に降下されな
ければならず結果として装置の全体寸法が大きくなる問
題があった。
【0027】8)フローティングデッキの上下にはダン
パーの浮遊揺動する寸法の範囲内で空間が必要となるた
め挿入されているカートリッジのもっとも端のものに対
して、その外側(上及び下側)に更に空間が必要となり
再生装置の全体寸法が大きくなる。
【0028】9)エレベータが上下動するに必要な寸法
が再生装置の厚みを決定するのでエレベータの駆動装置
の厚みがこれに加わらないよう配置しなければ装置が大
きくなってしまう恐れがある。
【0029】10)エレベータの停止位置は正確に移送
されてくるカートリッジの高さに対応させる必要がある
が、駆動機構の慣性や、外部からの振動によって、停止
位置がしばしばずれてしまうと言う問題があった。
【0030】この発明はかかる問題を解決するためにな
されたものであり、ディスクの挿入高さの外側に空間を
必要としない小形のカートリッジ移送装置を得ることを
目的とする。
【0031】また、エレベータの駆動装置によって装置
の高さ寸法が影響を受けないようにすることを目的とす
る。
【0032】また、再生するディスクの再生位置(高
さ)と同じ高さで挿入してもディスクがターンテーブル
に接触せず、結果として装置厚みを小さくできるカート
リッジ移送装置を得ることを目的としている。
【0033】
【課題を解決するための手段】この発明のカートリッジ
移送装置は、ディスクが収納されたカートリッジを収納
する複数のホルダーと、これらホルダーをカートリッジ
挿入方向に対して略垂直方向に移送するエレベータと、
カートリッジ内に収納されたディスクを回転させるター
ンテーブルとこのカートリッジを定位置に保持するリフ
ァレンスピンと振動を吸収するダンパとを有し、このダ
ンパによってエレベータ上に浮遊状態に支持されている
フローティングデッキと、リファレンスピンとの間で、
ホルダー内に挿入されたカートリッジをこのカートリッ
ジに収納されたディスク面に平行に移送するホルダー移
送手段と、ホルダー移送手段が移送させたホルダーの高
さとリファレンスピンの高さとが対応するようエレベー
タをディスク面に対して垂直に駆動するエレベータ垂直
駆動手段と、複数のホルダーの一端のホルダーに対応す
る高さに停止してリファレンスピンにカートリッジが移
送されたのち再度エレベータを駆動してターンテーブル
側へと離脱させるエレベータ離脱手段とを備えたもので
ある。
【0034】また、エレベータ垂直駆動手段は、対向す
る平行な2側面を有するとともに2側面のそれぞれに垂
直のガイド溝を形成したフレームとガイド溝に挿入され
るピンとを有するエレベータと、ピンに係合する傾斜カ
ム溝を有しフレームの内側に密着して摺動する2枚のカ
ム板とこのカム板を互いに連結する連結板とこの連結板
上の2枚のカム板の中央の位置に設けられたこのカム板
をフレームに平行に駆動するラックとから成るステップ
プレートと、フレーム上に設けられラックとかみ合うピ
ニオンとこのピニオンを駆動するモータとを含みラック
を介してステッププレートを水平に駆動することにより
エレベータが上下動するように構成し、かつこのエレベ
ータの上下動する軌道の延長線外に設けられている駆動
系を設けたものである。
【0035】また、エレベータ離脱手段は、カム板に設
けられたカムを山形に形成して、ステッププレートの駆
動方向に対するエレベータの動きを逆転させるように構
成したものである。
【0036】
【0037】
【発明の実施の形態】実施の形態1.この発明の実施の
形態によるカートリッジ移送装置の基本構成内部斜視図
を図1に示す。以下の図に於いて同番号は同一または相
当品を示す。図において31は前パネルでありカートリ
ッジ25を挿入するための挿入口32が複数個設けられ
ている。33はケースで一部分のみ図示している。34
は挿入口32の後方に設けられたホルダーストッパユニ
ットであり、内部には挿入されたミニディスクを保持す
るホルダー35が収納されている。44はホルダースト
ッパユニット34に設けられたホルダーロック手段であ
る。
【0038】図2にホルダー35の一例を示す。図2の
ホルダー35はうすい金属またはプラスティックの箱状
で挿入されたカートリッジ25の切り欠き22に引っか
かってカートリッジ25が抜け落ちないようにするロー
ディングフック36が設けられている。
【0039】図3にホルダー35にカートリッジ25が
挿入されつつある状態を図2の下面側から見たものを示
す。ローディングフック36はロック動作とイジェクト
ボタン41ボタンによるはじきだしのために次のように
リンク機構が構成されている。
【0040】このローディングフック36はカートリッ
ジ25に押されて移動するイジェクトプレート104に
回動自在に取り付けられ、イジェクトプレート104は
押し込まれた後図示しないロック機構により固定され
る。
【0041】このローディングフック36は手でカート
リッジ25を押し引きすることにより外すことができ
る。イジェクトボタン41を押すことによってイジェク
トレバー107を介して前記の図示しないロック機構が
はずれると挿入されていたカートリッジ25はローディ
ングフック36に保持されたまま数cm手前にはじき出
される。
【0042】又、ホルダー35は前面には防塵扉37を
有している。防塵扉37は図示しないスプリングにより
カートリッジ25が挿入されていないときは閉じられて
おり、挿入されると開く。38はピンでありホルダー3
5が移送されるときキャリアー39によって把持され
る。すなわち移送する際の支点となる。
【0043】42はカートリッジ25の挿入をスムース
にするためのガイド板である。43はディスクの信号を
読み書きする光が通るとか組立を行う都合上設けた穴で
ある。外部より挿入されたカートリッジ25はホルダー
35内に保持された状態でホルダーストッパユニット3
4内に保持され、演奏操作が行われるまで前記したこの
位置で待機する。すなわちカートリッジ25を挿入した
その位置が挿入位置であると同時に待機位置でもある。
【0044】図1の60はデッキでありMD信号を再生
するための再生装置(記録も行うものの場合は記録装
置)であって、カートリッジ25の入ったホルダー35
を固定するホルダー固定装置61とディスク16を回転
させるモータ軸に取り付けられたターンテーブル62と
センサ63とを持ち、ダンパー64でフローティング状
態に保持され外部からの振動が伝わらないようになつて
いる。デッキ60の位置が再生位置に相当する。
【0045】ダンパー64はデッキ60と、図1では一
部分しか図示していないエレベータ69に取り付けられ
ていてこのエレベータ69は上下に移動して再生すべき
カートリッジ25の入ったホルダー35の高さに対応す
る位置に移動する。
【0046】上記エレベータ69にはホルダー直線移送
手段70が一体的に取り付けられている。但し図1では
説明の都合上両側に離して図示している。ホルダー直線
移送手段70はホルダー35を前記待機位置から再生位
置へあるいはその逆方向に移送するものであり、図示し
ていないモータによって、キャリア39がホルダー35
のピン38を把持して移送する。エレベータ69の上下
動によってデッキ60とホルダー直線移送手段70も上
下動し移送すべきホルダー35の高さに一致させられ
る。
【0047】図4は挿入口32へカートリッジ25を挿
入した状態の説明図である。ここで挿入口32aはカー
トリッジ25が未挿入であり、挿入口32bはカートリ
ッジ25を挿入して待機状態となっている様子を示し、
カートリッジ25の後端面が挿入口32の穴の面とほぼ
同一の位置になっているので、カートリッジ25が挿入
されていることが外部からでも容易にわかる。
【0048】挿入口32dではカートリッジ25が指1
00によつて押し込まれつつある状態を示す。挿入口3
2cについては実施例2で説明する。以上によって、あ
るディスクが演奏中に演奏中でないカートリッジ25の
挿入状態が一目で判る。また、カートリッジ25の正面
部に再生ソフトの整理番号や曲名が書いてあればそれに
よって挿入済みのカートリッジ25の内容をいちいち取
り出してみなくても知ることができる。
【0049】イジェクトボタン41とイジェクトレバー
107とイジェクトプレート104とローディングフッ
ク36とでカートリッジ25の保持手段を構成してい
る。ホルダー直線移送手段70はホルダー移送手段の一
例である。
【0050】実施の形態2.本発明の他の実施の形態に
附いて説明する。第3の発明は実施例1のミニディスク
交換機構を改良するものであるので、まず改良の必要性
について説明する。
【0051】第1の実施例では演奏中のカートリッジ2
5は装置内部に入っていて見ることができないので、例
えば演奏中にカートリッジ25の後端面がみえない挿入
口32が2個所以上あった場合、いま演奏しているカー
トリッジ25がどの挿入口に挿入されていたものなのか
が判らないので新たにカートリッジ25を挿入する場合
どこに入れれば良いのか判らない。もし、演奏中のカー
トリッジ25が挿入されていた挿入口に(未挿入である
と考えて)新たにカートリッジ25を挿入すると演奏を
終えたカートリッジ25の戻るべき場所がなくなり不都
合が生じるのでこれを防止しなければならない。
【0052】図4に於て挿入口32Cでは二重挿入防止
プレート49が見えている。この挿入口32Cではカー
トリッジ25がホルダー35とともに再生位置へと送ら
れて再生中である。二重挿入防止プレート49は全ての
挿入口32に設けられており挿入口の後ろにホルダー3
5がある時は開いており、無いとき(すなわちホルダー
35が再生位置へ移送されているとき)には閉じるよう
にホルダー35あるいは前述のエレベータ69によつて
駆動されるリンク機構(図示していない)によって動か
される。
【0053】この二重挿入防止プレートによって演奏中
のカートリッジ25が挿入されていた挿入口を知ること
ができるとともに誤ってカートリッジ25を挿入しよう
としても挿入できないので挿入操作上の間違いを防止で
きる。
【0054】実施の形態3.この発明の他の実施の形態
を図5に示す。図5ではデッキ60がパネル31の正面
から見てホルダーストッパユニット34の横に設けられ
ており、これに伴って移送手段70が後方に設けられて
いる。このような場合のホルダー35の構造の一例を図
76に示す。図2の場合とはピン38の位置が異なるが
他は同じ構造となる。
【0055】カートリッジ25は移送装置76によって
挿入方向に対して直行する(横方向)へ移送されるが、
このときパネル31がじゃまにならないことを図7のパ
ネル部断面図に一例を示す。パネル31は適度な曲げを
設けて挿入口32の幅を曲げの部分まで広げておけばよ
い。
【0056】実施の形態4.この発明の他の実施の形態
を図5に示す。図5の構成のミニディスク交換機構に図
4に示した二重挿入防止プレート49を設けたものであ
る。このとき図示はしないが二重挿入防止プレート49
のヒンジ部分に、横方向へ移動するカートリッジ25が
接触しないように、ヒンジ部分をカートリッジ25の通
路外へ設けることは特に困難なことではない。
【0057】実施の形態5.この発明の他の実施の形態
を図8の基本構成図に示す。図8は説明の都合上構成要
素の一部分は本来の位置より離れた位置に示している。
図9は図8の交換機構に用いられる回転型ホルダー75
の構造を示す図である。図10は理解を助けるために図
8の装置を上面より見た図である。
【0058】図8において74は回動移送装置であり回
転型ホルダー75を回転させて移送するものである。キ
ャリアー39は図1のキャリアー39と同じである。回
転型ホルダー75の構造を図9に示す。1つの角に回動
支点73を有し、この支点73を中心として回転移動す
る。
【0059】回転型ホルダー75にはこれを回動させる
ため、あるいはデッキ上で固定するためのピン38が回
動支点73の位置に対応する部分に設けられている。ホ
ルダーストッパユニット34は回転型ホルダー75が引
き出され得るように、側面及び後面が開口している。
【0060】図8の構成のものでも挿入されたカートリ
ッジ25は挿入口32から見える状態で待機位置となる
ので待機中のカートリッジ25はイジェクトボタン41
によりいつでも排出させることができる。
【0061】実施の形態6.この発明の他の実施の形態
を図11に示す。図11では図8のものにおける回転型
ホルダー75の回動角度を45゜としてある。これに対
応して、ホルダー回動移送手段74の移送角度とデッキ
60の配置角度が45゜に対応している。その他の構造
は図8の場合と同様である。
【0062】図12及び図13に示すように、このミニ
ディスク交換機構を垂直に配置する場合に縦置き(図1
3)でも横置き(図12)でも、常にセンサー63の動
作線が水平線(図中Hで示す)に対して45゜となるの
でどちらの方向で設置してもセンサーの特性に変化が出
ないという効果がある。図11に示すホルダー回動移送
手段をとくにホルダー斜め回動移送手段という。
【0063】実施の形態7.この発明の他の実施の形態
を図14に示す。また、このホルダーをホルダーストッ
パユニット34の内部に積み重ねた場合の状態を図15
に示す。図14、15のホルダーは実施例1の基本構成
のミニディスク交換機構に用いられる場合の構造を示し
ている。
【0064】実施の形態1の図2に示すホルダー35は
カートリッジ25の上面と下面およびその両面をカート
リッジの保持とガイドの為、板でで包み込む箱状となっ
ているが、このためカートリッジ挿入位置で、ホルダー
35を上下方向に重ねて複数枚を待機させる場合、ホル
ダー35の上、下面の板のために積層した高さ寸法を小
さくすることが困難であるという問題がある。
【0065】図14において、80はコの字型ホルダ
ー、38はコの字型ホルダー80に固定されているホル
ダーピン、25はコの字型ホルダー80に挿入された状
態のカートリッジ、107はカートリッジ25を排出す
るためのイジェクトレバーであり、図示しないローディ
ングフック36に係合している。
【0066】そして、コの字型ホルダー80はカートリ
ッジ25の側面部をおおう板のみで構成されており、上
下の板がない。挿入されたカートリッジ25はコの字型
ホルダー80の内側側面に設けられたガイド81(両側
に設けられている)にカートリッジ25の溝(図41、
42に示す溝17)がはまり込んでコの字型ホルダー8
0からカートリッジ25が脱落するのを防止している。
【0067】図15はカートリッジ挿入位置に図14に
示した複数枚のコの字型ホルダー80が収納された状態
である。図において、高さ寸法を必要とするカートリッ
ジ25の上、下面の板がないため、1個のホルダーが必
要とする高さ寸法Hを小さくすることができ、従ってホ
ルダーストッパユニット34の全高を小さくすることが
できる。
【0068】実施の形態8.実施の形態1〜7では例え
ば図4のパネル31のように、パネル面に設けた挿入口
32へ、直接カートリッジ25を挿入し、カートリッジ
の保持は、その後端がパネル31の面とほぼ同一になる
ような位置で行われているので、カートリッジ25を指
で押し込む最後の段階では、カートリッジ25は単に押
されるだけであり、ホルダー25をつまんでいる指で挿
入方向を調整するような動作は期待することができな
い。
【0069】また、カートリッジ25の斜め挿入や半挿
入のこじり等で、ホルダー35のガイド部42に過大な
力がかかったり、破損したりするため、挿入口32とホ
ルダー35の位置誤差が生じ、カートリッジ25の挿入
感が悪化したり、イジェクト時にカートリッジ25がパ
ネル31にひっかかって排出されないなどの問題が生じ
る恐れがある。
【0070】また、挿入状態にあるカートリッジ25が
搬送されようとしているときに指でつかまれると、ホル
ダー35のローディングフック36が折損したり、ホル
ダー移送装置70のキャリア39が破損したり、カート
リッジ25が正規に搬送されないことによる不具合が発
生するなどの問題がある。
【0071】また、仮に指の細い人が挿入口32から指
を挿入してカートリッジ25をホルダー35の正規挿入
保持位置以上に押し込むと、ホルダー35へのカートリ
ッジ25の当接部や、ホルダー35の形そのものが変
形、破損するなどの問題がある。
【0072】また、カートリッジ25の一辺の片端から
片端までの間で押す位置が決まっていなかったら、カー
トリッジ25を斜めに押して挿入口にひっかけたり、押
す場所によってはホルダー35にカートリッジ25が保
持されなかったりするといった問題が生じる可能性もあ
る。
【0073】即ち要約すれば、カートリッジ25の挿入
が容易ではないと言うことである。実施の形態1〜7に
おける上記のような挿入時の問題を解決するための発明
の例を図16〜図19に示す。
【0074】図16はミニディスク交換機構の外観を示
す。84はガイドパネルでありカートリッジ25を真直
に保ったまま挿入するのに適した幅と高さおよび長さの
挿入口85を有している。なお図16では説明の都合上
ガイドパネル84はパネル31から離れた位置に図示し
ているが、これらは一体にとりつけられている。
【0075】挿入口85の深さ(長さ)は、だいたい1
5mm前後とするのが適当である。図17ないし図19
はガイドパネル84の種々の変形例を示すものである。
まず図17のガイドパネル84は挿入口85のすべての
穴の縁の特定の位置に切り欠き部86を有している。
【0076】そしてカートリッジ25を挿入したときカ
ートリッジ25の端面は挿入口85の穴の入り口ではな
くて、この切り欠き部86の奥の縁の位置で保持され
る。即ち、この切り欠き部86の位置でカートリッジ2
5を押したときだけ正しく保持され、それ以外の位置を
押したときは保持されないのである。(押したりないた
め手を離すと押し戻されてしまう)。これによってカー
トリッジ25を押す特定の位置が決まる。
【0077】図18は図17における切り欠き部86の
位置を挿入口85の一段ごとにほぼ切り欠き部86の幅
だけずらせたものである。これによって、挿入途中にあ
るカートリッジ25の後端を指でつまもうとしても指が
入らずつまむことはできなくなるので前記した問題の一
部は解消される。挿入口85のそれぞれでカートリッジ
25を押す位置が変わるけれども、各段毎に特定の位置
は固定されるので、ホルダー35の構造をそれに対応し
たものとしておくことにより対処すればよい。
【0078】図19は、切欠部86を設ける代わりに挿
入口85の前面を斜めにしたものである。図に向かって
左側を押さなければカートリッジを保持位置まで挿入す
ることができないので、押すべき位置を規制する効果は
図17、18と同様に得ることができる。
【0079】実施の形態9.この発明の他の実施の形態
を図について説明する。図20はカートリッジ移送装置
の一部を示しカートリッジ25がターンテーブル62か
ら離れた位置にある場合のフローティングデッキ部の側
面図、図21は移載されるカートリッジ25がターンテ
ーブルに対向する位置にある場合の側面図であり、いず
れも寸法、位置の関係を説明する図であり、図20はフ
ローティングデッキ60がフリー状態、図21はロック
状態を示す。
【0080】図22(a)は図20を正面から見た図
で、図20の時のダンパー6の状態を説明するための図
である。図22(b)は同じく図21の時のダンパー6
の状態図である。
【0081】図23はカートリッジ25がターンテーブ
ルに移載された後の状態を示す側面図、図24は同じく
正面図である。図において67a、67bは切欠溝66
が形成されているロックプレート、ロックプレート67
a、67bはそれぞれエレベータ69に設けられたピン
68にミゾ穴68aが係合して摺動することにより、逆
方向に往復動するようになっている。
【0082】ここでロックプレート67a、67bを駆
動する駆動機構は図示を省略している。ダンパー64の
構造を詳細に説明するとフローティングデッキ60に設
けたピン65と、このピン65の周りをつつむやわらか
なゴム状弾性体からなり、この弾性体はエレベータ69
の側に取付けられている。
【0083】78は、フローティングデッキ60上に設
けたリファレンスピンであり、移載されたカートリッジ
の位置(水平及び垂直方向)を定めるものである。図示
の都合上各図においてリファレンスピン78は1本しか
示さないが、一般には複数個用いられる。
【0084】次に動作について説明する。図20では、
ロックプレート67a、67bは互に中央に引寄せられ
ており、フローティングデッキ60はダンパー64によ
って、エレベータ69上の一定の位置に浮遊状態で支え
られている。この時ターンテーブル62の高さは、カー
トリッジ62の高さと部分的に一致しており、もしこの
ままカートリッジ25が挿入されて水平に移動して来る
とカートリッジ25とターンテーブルが接触してしま
う。このときのダンパー64は図22aのようになって
いる。
【0085】そこで次に図21に示すように、ロックプ
レート67a、67bを互に離れる方向、(図21の左
右外側)に移動させると、ロックプレート67a、67
bの左右端に設けた斜めの部分がピン65に当り、ピン
65を下方向へ押し下げながら、(つまりカートリッジ
25から離れる方向に)更に外側へ動いて、切欠溝66
にピン65がはまり込む。このときのダンパー64は図
22b)のようになっている。
【0086】そして押下げられたターンテーブル62又
はリファレンスピン78の最上部と、挿入されるカート
リッジ25の下面との間に図21中に示す寸法Cのすき
間が生じるので、カートリッジ25は、スムーズに挿入
される。
【0087】そして、次にカートリッジ25が完全に正
しい移載位置の眞上に来ると図23図24に示すように
ロックプレート67a、67bを再び中央に引寄せ、ピ
ン65にかみ合っていた切欠溝66を離し、フローティ
ングデッキ60を自由にすると、フローティングデッキ
60はダンパー64と釣りバネ(図示しない)の弾性に
よって上方へと戻され、カートリッジ25はリファレン
スピン78やターンテーブル62にセットされる。
【0088】そしてエレベータ69に対してフローティ
ング状態で支持されて、カートリッジ25内のディスク
16の情報を光ピックアップ(図示しない)を通して読
み出される。ピン65はダンパーの一部として用いられ
る場合を説明したが、独立に設けられるものであっても
よい。この様な用途に用いるピン65はロックピンと呼
ぶ。ロックプレート67a、67bはフローティングデ
ッキ固定手段である。
【0089】また、上記実施の形態は、円盤状記録再生
装置のデッキベース固定装置としてミニディスク装置の
デッキベース固定装置に限定されるものでなく、例えば
磁気ディスク装置のデッキベース固定装置にも適用でき
る。
【0090】実施の形態10.この発明の他の実施の形
態を図25〜図32に示す。図25はカートリッジ移送
装置の一部を示しエレベータ69を駆動する機構の分解
構造図である。図において59は、ケース33(一部の
み図示)の内側に固定されているフレーム、87はこの
フレーム59の内側を前後に(図25に対して左右に)
スライドするカム板で、左右2枚設けられている。
【0091】89は、前記カム板に設けられたカム穴、
83は2枚のカム板に設けられたカム穴、83は2枚の
カム板87を連結する連結板、88はこの連結板の略中
央に取付けられたラックギアである。
【0092】72は前述のエレベータ69の両側に2本
づつ設けられたスライドピンであり、このスライドピン
72はカム穴89及びフレーム59の側面にあけられた
垂直のみぞ穴30に挿入されている。
【0093】カム板87と連結板83とラックギア88
とカム穴89とでステッププレート99を構成してい
る。93はフレーム59上に設けられたピニオンギアで
同じフレーム59上に設けられたモータ94により例え
ば、ウォームギア等を経由して駆動されており、このピ
ニオンギア93はステッププレート99のラックギア8
8と噛合っている。
【0094】図26は、フレーム59とステッププレー
ト99とエレベータ69とスライドピン72との関係を
示すための正面断面図である。モータ94とピニオンギ
ア93とで駆動系92を構成している。モータ94によ
りピニオン93を駆動してステッププレート99を前後
に駆動することにより、エレベータ69は、そのスライ
ドピン72をみぞ穴30に挿入されたまま、上下させら
れる。
【0095】ここでラックギア88はそのピニオンギア
93との噛合位置が左右のカム板87の中央に位置する
ように設けられているのでピニオンギア93によって押
されるときも、引かれるときも、ステッププレート99
が斜めになってひっかかり動きが悪くなる恐れがない。
【0096】図27はステッププレート99のカム板8
7の動きに対してエレベータ69のスライドピン72
が、みぞ穴30の中をどのように動くか示した動作説明
図である。図27c)はカム板87が図に向って最も左
側の位置に来た場合で、スライドピン72はフレーム5
9の低面から高さH1 (みぞ穴30の最低位置)にあ
る。
【0097】図27d)はカム板の位置が図に向って最
も右側に来た場合でスライドピン72はフレーム59の
低面から高さH4 にある。図27b)はカム板が図27
a)と図27c)との中間にあり、スライドピン72の
位置も両者の中間にある。
【0098】このように斜めのカム穴89が設けられて
いるとステッププレート99を図27に向って左右に動
かすことでエレベータ69の高さを任意に(カム穴89
とみぞ穴30の範囲内で)調整できる。ステッププレー
ト99とエレベータ69と駆動系92とフレーム59と
でエレベータ垂直駆動手段が構成されている。
【0099】実施の形態11.この発明の他の実施の形
態を図28〜図31に示す。なお、図28〜図31は、
図26のような構造の場合、ステッププレート99のカ
ム板87が内側へ傾いて、エレベータ69が上昇したと
き、これと接触する恐れがあり、このような不具合を防
止するための手段の一例を示している。
【0100】図28はステッププレート99の他の実施
の形態の上面図、図29はその正面図、図30は側面
図、図31は図28〜図31に示すステッププレート9
9がフレーム59の内側に組み込まれた状態を示す組合
せ図である。図において90はカム板87に植え込まれ
たガイドピンであり、その頭部はピン90の基部よりや
や太く成形されている。このガイドピン90は図31の
フレーム59に設けられたガイドミゾ97にはめ込まれ
ている。
【0101】ガイドミゾ97の巾がガイドピン90の頭
部より狭いのでカム板87はフレーム59から離れて内
側に傾くようなことはなくなる。次に図27のd)と図
32とについて説明する。図32はエレベータ69の高
さが最も高く(図27のa))なり、カートリッジ25
が挿入口(図32には図示していない)から挿入され、
ターンテーブル62上に移載された直後のケース天井と
カートリッジとの状態を示す断面図である。
【0102】もしこの状態で再生動作を行うと、フロー
ティングデッキ60はダンパー64の推動範囲内でゆれ
動くことになるので、カートリッジ25の上面とケース
33の天井部との間にはこの揺動寸法より大きい図に示
す余裕寸法Eを設けなければならない。
【0103】その結果カートリッジの挿入口の中心高さ
は、ケース33の天井部より寸法Fだけ下方に設けなけ
ればならないので、その分、装置の小形化が困難とな
る。
【0104】図27のd)はステッププレート99のカ
ム板87が図27のa)の位置を通り越して更に奥(図
に向って右側)へ押し込まれた状態を示す。このときス
ライドピン72はa)の状態よりも下に下る。即ちc)
→b)→a)の動きとa)→d)の動きではステッププ
レート99の動く方向は同じだが、エレベータ69の動
く方向は逆になっている。
【0105】この構造により、図27a)の位置でカー
トリッジ25を移載し、その後再生を行う前に図27
d)の位置までエレベータを降下させて再生動作を行う
と、図27d)の位置では十分な余裕があるから、図3
2の位置に対応する余裕寸法Eはカートリッジ25が移
動できるだけのすき間さえあれば十分となり、最上段の
挿入口の位置をぎりぎりまでケース33の天井に近づけ
ることができる。
【0106】実施の形態12.この発明の他の実施の形
態を図25及び図33に示す。図33はエレベータとエ
レベータ駆動系の配置説明図である。図25においてエ
レベータ69が最下位置に降りたときの位置を図33
a)に示す。
【0107】図33は図25を中央で切断し側面から見
た断面図を示し、図33のb)c)d)と順にエレベー
タ69が高く押し上げられている状態を示している。図
33においては、エレベータ69の位置とラックギア8
8の位置と駆動系92の位置との関係をそれらの動きと
ともに説明するものである。まずエレベータ69の上下
動する軌跡の外に駆動系92が配置されている。これに
よって装置全体の厚みがエレベータ69の移動高さのみ
によって決まり、これに駆動系92の高さが加わること
がない。
【0108】又、水平に移動するラックギア88の動き
と垂直に移動するエレベータ69の動きとは、一部交差
するが、エレベータ69が上昇した後にラックギア88
が入り込む構造となっていてスペースの利用が有効に行
われている。
【0109】実施の形態13.この発明の他の実施の形
態を図34に示す。図34は図9〜12に示すステップ
プレート99を用いた場合の装置の正面断面図である。
図中79は、フェルト、不織布、テフロンテープ、ある
いはゴム板等の振動吸収材又は低摩擦材であり、ステッ
ププレート99の側あるいは、フレーム59の、常にス
テッププレート99と接触している部分あるいは、エレ
ベータ69のステッププレート99と接する部分等に張
り付けられている。
【0110】これによって、外部から振動が加わっても
ステッププレート99やエレベータ69が共振してびび
り音を生じるようなことがなくなる。
【0111】実施の形態14.この発明の他の実施の形
態を図35に示す。ステッププレート99のカム溝の傾
斜のため、あるいは、水平部分を設ける(図11,1
2)としても水平部分の長さ(エレベータ各階停止部
分)が長くとれないため、誤差により、エレベータの高
さ位置が狂う。あるいはカムの水平部分はスイッチ(図
示しない)が検出しているが、駆動系92の慣性により
オーバーランしてしまい所定位置に停止しないなどの問
題がある。
【0112】図35はステッププレートとフレームの組
合せ図であり、上記の問題を解消するようになってい
る。図35において98はフレーム59上に一端が固定
された板ばね、95は板ばね98の先端の折曲げ部分、
96はステッププレート99のカム板の一端に設けられ
た凹部である。
【0113】凹部96は、エレベータ69が停止するべ
き高さに対応してステッププレートが停止位置にあると
き、ちょうど板ばね98の折曲げ部95が、この凹部9
6に適度な押圧力でかみ合うような位置(複数)に設け
られている。
【0114】所定の停止位置にステッププレート99が
移動した時に板ばね98の先端95が凹部96に入りこ
み、その位置からずれにくい様にしている。
【0115】実施の形態15.この発明の他の実施の形
態を図36〜37に示す。ステッププレート99の停止
位置の精度を向上するための他の実施例を図36及び図
37に示す。図37は図36の部分拡大図である。図に
おいて91は、カム溝89のスライドピン72の停止位
置のカム溝下側に設けたカム溝凸部である、又101は
カム溝89のスライドピン72の停止位置に設けた水平
部である。
【0116】カム溝のスライドピン72の停止位置の前
後に短い水平部分101を設けたもので、ステッププレ
ート99の停止位置が少し前後しても、エレベータ69
の停止高さが狂うことがない。
【0117】又、カム溝凸部を設けた結果、上記水平部
101の両側のカム形状はかならず、上り勾配となって
おり、スライドピン72の停止位置は更に安定する。
【0118】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に示すような効果を奏する。
【0119】積み重ねられたカートリッジの最も端のも
のを再生する際、カートリッジを移載した後にフローテ
ィングデッキをより内側の位置へ移動させてから固定し
ていたフローティングデッキを解放させるエレベータ離
脱手段を備えたので、最も外側のカートリッジの更に外
側に余裕寸法をとる必要がなく、装置を小形化できる。
【0120】上下動するエレベータの移動軌道の側部に
エレベータの駆動系を配置しているので、装置高さがエ
レベータの上下移動高さのみで決まるので装置を小形化
できる。
【0121】
【0122】ステッププレートのカムの形状を山形に変
えることにより、エレベータの移動方向を逆転させるこ
とができるので、簡素な機構で構成でき、装置を小形化
できる。
【0123】カートリッジがフローティングデッキ上に
挿入される間、フローティングデッキをカートリッジか
ら離れる方向に移動させて固定しているのでカートリッ
ジをより高い位置で挿入する必要がなく、装置を小形化
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1のカートリッジ移送装置の基本構成
斜視図である。
【図2】 図1に用いられているホルダーの外観図であ
る。
【図3】 図2のホルダーの説明平面図である。
【図4】 図1のカートリッジ移送装置の説明用外観図
であり、また、実施例2の二重挿入防止プレートを示す
図である。
【図5】 実施例3のカートリッジ移送装置の基本構成
斜視図である。
【図6】 図5に用いられているホルダーの外観図であ
る。
【図7】 図5のパネル断面図である。
【図8】 実施例5のカートリッジ移送装置の基本構成
説明図である。
【図9】 図8に用いられるホルダーの外観図である。
【図10】 図8のカートリッジ移送装置の平面図であ
る。
【図11】 実施例6のカートリッジ移送装置の基本構
成図である。
【図12】 図11の機構の縦配置説明図である。
【図13】 図11の機構の横配置説明図である。
【図14】 実施例7によるホルダーの外観図である。
【図15】 図14のホルダーを積み重ねた場合の説明
図である。
【図16】 実施例8のカートリッジ移送装置の外観図
である。
【図17】 図16に用いられるガイドパネルの一例図
である。
【図18】 図16に用いられるガイドパネルの他の例
である。
【図19】 図16に用いられるガイドパネルの更に他
の例を示す外観図である。
【図20】 実施例9のカートリッジ移送装置の側面図
である。
【図21】 図20の側面図でカートリッジがターンテ
ーブルに対向する位置にある場合の図である。
【図22】 図20及び図21の正面図である。
【図23】 カートリッジがターンテーブルに移載され
た後の側面図である。
【図24】 図23の正面図である。
【図25】 カートリッジ移送装置の部分分解構造図で
ある。
【図26】 図25の正面断面図である。
【図27】 図25のカートリッジ移送装置の動作説明
図である。
【図28】 ステッププレートの上面図である。
【図29】 図28の正面図である。
【図30】 図28の側面図である。
【図31】 図28のステッププレートの組合せ図であ
る。
【図32】 ケース断面図である。
【図33】 エレベータとエレベータ駆動系の配置説明
図である。
【図34】 実施例13の正面断面図である。
【図35】 実施例14のステッププレートの組合せ図
である。
【図36】 実施例15のカム板のカムの形状図であ
る。
【図37】 図36のカムの部分拡大図である。
【図38】 従来の多連奏交換機構の構造図である。
【図39】 図20の多連奏交換機構のディスクを引き
出した状態説明図である。
【図40】 図20の多連奏交換機構の動作説明図であ
る。
【図41】 ミニディスクの表面外観図である。
【図42】 ミニディスクの裏面外観図である。
【図43】 カートリッジの外観図である。
【図44】 従来のCD再生装置のフローティングデッ
キ側面図である。
【図45】 従来のCD再生装置のフローティングデッ
キ側面及び固定手段の図である。
【図46】 従来のCD再生装置のディスク移送説明図
である。
【符号の説明】
25 ミニディスクカートリッジ、 28 再生位置、
32 挿入口、33 ケース、 34 ホルダースト
ッパユニット、 35 ホルダー、36 ローディング
フック、 37 防塵扉、 38 支点、ピン、39
キャリア、 41 イジェクトボタン、 44 ホルダ
ーロック手段、45 保持手段、 49 二重挿入防止
プレート、 59 フレーム、60 フローティングデ
ッキ、デッキ、再生装置、 62 ターンテーブル、6
4 ダンパー、 66 ロックプレート、 67 切欠
溝、68 エレベータ, 70 ホルダー直線移送手
段、 73 回動支点、74 ホルダー回動移送手段、
75 回転形ホルダー、76 ホルダー直交移送手
段、 77 ホルダー斜め回転移送手段、78 リファ
レンスピン、 79 振動吸収材又は低摩擦材、83
連結板、 84 ガイドパネル、 85 挿入口、86
切り欠き部、 87 カム板、 88 ラックギア、
89 カム穴、90 ガイドピン、 91 カム溝凸
部、 92 駆動系、93 ピニオンギア、 94 モ
ータ、 95 折曲げ部、 96 凹部、97 ガイド
ミゾ、 98 板バネ、 99 ステッププレート、1
01 水平部、 104 イジェクトプレート、107
イジェクトレバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊東 成浩 三田市三輪二丁目3番33号 三菱電機株 式会社 三田製作所内 (72)発明者 藤原 達則 三田市三輪二丁目3番33号 三菱電機エ ンジニアリング株式会社 姫路事業所三 田支所内 (56)参考文献 特開 昭62−189669(JP,A) 特開 平2−76159(JP,A) 特開 平4−111266(JP,A) 実開 平1−285060(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 17/26

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクが収納されたカートリッジを収
    納する複数のホルダーと、 これらホルダーを上記カートリッジ挿入方向に対して略
    垂直方向に移送するエレベータと、 上記カートリッジ内に収納された上記ディスクを回転さ
    せるターンテーブルとこのカートリッジを定位置に保持
    するリファレンスピンと振動を吸収するダンパとを有
    し、このダンパによって上記エレベータ上に浮遊状態に
    支持されているフローティングデッキと、 上記リファレンスピンとの間で、上記ホルダー内に挿入
    された上記カートリッジをこのカートリッジに収納され
    たディスク面に平行に移送するホルダー移送手段と、 上記ホルダー移送手段が移送させた上記ホルダーの高さ
    と上記リファレンスピンの高さとが対応するよう上記エ
    レベータを上記ディスク面に対して垂直に駆動するエレ
    ベータ垂直駆動手段と、 上記複数のホルダーの一端のホルダーに対応する高さに
    停止して上記リファレンスピンに上記カートリッジが移
    送されたのち再度エレベータを駆動して上記ターンテー
    ブル側へと離脱させるエレベータ離脱手段と、 を備えたカートリッジ移送装置。
  2. 【請求項2】 エレベータ垂直駆動手段は、対向する平
    行な2側面を有するとともに上記2側面のそれぞれに垂
    直のガイド溝を形成したフレームと上記ガイド溝に挿入
    されるピンとを有するエレベータと、上記ピンに係合す
    る傾斜カム溝を有し上記フレームの内側に密着して摺動
    する2枚のカム板とこのカム板を互いに連結する連結板
    とこの連結板上の上記2枚のカム板の中央の位置に設け
    られたこのカム板を上記フレームに平行に駆動するラッ
    クとから成るステッププレートと、 上記フレーム上に設けられ上記ラックとかみ合うピニオ
    ンとこのピニオンを駆動するモータとを含み上記ラック
    を介してステッププレートを水平に駆動することにより
    上記エレベータが上下動するように構成し、かつこのエ
    レベータの上下動する軌道の延長線外に設けられている
    駆動系とを有することを特徴とする請求項1に記載のカ
    ートリッジ移送装置。
  3. 【請求項3】 エレベータ離脱手段は、カム板に設けら
    れたカムを山形に形成して、ステッププレートの駆動方
    向に対するエレベータの動きを逆転させるように構成し
    たことを特徴とする請求項1に示すカートリッジ移送装
    置。
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