JPH1196570A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JPH1196570A
JPH1196570A JP9278256A JP27825697A JPH1196570A JP H1196570 A JPH1196570 A JP H1196570A JP 9278256 A JP9278256 A JP 9278256A JP 27825697 A JP27825697 A JP 27825697A JP H1196570 A JPH1196570 A JP H1196570A
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    • G11B7/094Methods and circuits for servo offset compensation

Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明では、情報記録用トラックへ光ビー
ムを誘導し、アドレス情報を含むプリピットが記録され
ているガイド用トラックを有する記録可能な光ディスク
について、そのトラックに光スポットを追従させるプッ
シュプルトラッキング方式の欠点であるトラッキングエ
ラー信号のオフセットを補正する。 【解決手段】 光ディスク装置のトラッキングエラー信
号生成手段を、2分割された光検出器のそれぞれの出力
の最大値を所定の時間保持する第1と第2の保持手段、
第1と第2の保持手段の値を所定の時間ごとに更新させ
るゲート手段、第1と第2の保持手段の出力の差分信号
を得る減算手段、および減算手段の出力の低域成分を通
過させる低域通過手段とで構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ガイド用トラッ
クにアドレス情報を含むプリピットが形成された光ディ
スクメディアに記録再生する装置に係り、特に、そのト
ラッキングエラー信号のオフセットを除去して、光ビー
ムを情報記録用トラック中心に正確に位置制御できるよ
うにしたディスク装置に関する。ディスクとしては、D
VD−Rや、その書き換え可能型、DVDなどの高密度
光ディスクにも適用が可能である。
【0002】
【従来の技術】記録可能な光ディスクドライブでは、メ
ディア上に形成された情報記録用トラックに光スポット
を追従させるために、ガイド用トラックからの回折光分
布の差信号からトラッキングエラー信号を得る方式、い
わゆるプッシュプルトラッキング方式が採用されてい
る。このプッシュプルトラッキング方式では、トラッキ
ング制御のために、光スポットをディスクの偏心成分に
追従させるように対物レンズを移動させると、光検出器
上での回折分布も移動する。この回折分布の移動によっ
て、トラッキングエラー信号にオフセットが発生する。
また、ディスクが傾くと、トラックと平行に配置された
2つの光検出器のバランスが崩れ、光スポットが情報記
録用トラックの中心にあっても、トラッキングエラー信
号が零にならない現象、すなわち、トラックオフセット
が発生することになる。したがって、光スポットを情報
記録用トラックの中心に精度よく位置決めさることがで
きない、という問題がある。
【0003】このような問題を解決する従来の一つの対
策として、例えば、一対のビームを対物レンズを介して
光ディスクに対し、そのトラックピッチのほぼ1/2の
奇数倍の間隔で照射させ、媒体からの一対の出射ビーム
をそれぞれ一対の2分割検出素子に入射し、この一対の
2分割検出素子からの各検出出力のそれぞれの差出力の
差からトラッキングエラー信号を得る検出方法が提案さ
れている(例えば特公平4−34212号公報の光学式
ヘッドのトラッキング誤差検出方法)。この検出方法に
よれば、トラックオフセットを小さくすることができ
る。また、光ビームを情報記録用トラック中心に位置制
御するために、トラッキングエラー信号に含まれるオフ
セットを補正する方法も、知られている(例えば特公平
8−31213号公報の光学的トラッキング法)。この
光学的トラッキング法では、ディスク上のヘッダ領域に
予めトラックの左右にズラせて配置した一組またはそれ
以上のピットからなるプリウォブリングトラッキング用
ピットを設けておく。
【0004】そして、データの記録再生時に、このヘッ
ダ領域に配したプリウォブリングピットによって、光ス
ポット位置のトラック中心からオフセットのないズレ量
の正確なプリウォブリング法によるトラッキングエラー
信号を検出し、このエラー信号を用いて、1/8波長深
さのプリグルーブからの回折光分布を利用したオフセッ
トを含むプッシュプルトラッキングエラー信号を補正す
る。この光学的トラッキング法によれば、精度よく光ス
ポットがトラックを追従してデータの記録再生を行うこ
とができる。ここで、従来の光ディスク装置の光学系
を、図によって説明する。
【0005】図14は、光ディスク装置の光学系につい
て、その要部構成を示す概略図である。図において、1
はレーザ等の光源、2はカップリングレンズ、3はビー
ムスプリッタ、4は反射板、5は1/4波長板、6は対
物レンズ、7はメディア、7aは記録面、8は集光レン
ズ、9は光検出器、10はI/Vアンプを示し、AとB
はI/Vアンプ10の各出力を示す。
【0006】この図14に示した光ディスク装置につい
て、そのトラッキングエラー信号の生成動作を簡単に説
明する。レーザ等の光源1から出射され光は、カップリ
ングレンズ2、ビームスプリッタ3、反射板4、1/4
波長板5、対物レンズ6によって、メディア7上の記録
面7aに集光させる。記録面7aでの反射光は、再び同
じ光学系に戻り、ビームスプリッタ3で反射し集光レン
ズ8で光検出器9上に集光し電気信号に変換される。光
検出器9の出力は、通常、I/Vアンプ10で電流から
電圧に変換され各種演算が行われるが、電流のまま演算
を行う場合もある。
【0007】図15は、メディア7上の記録面7aにつ
いて、その詳細な構造を示す斜視図である。図におい
て、11は情報記録用トラック(例えばグルーブ)、1
2はガイド用トラック(例えばランド)、13はプリピ
ットを示す。
【0008】メディア7上の記録面7aは、この図15
に示すように、情報記録用トラック(例えばグルーブ)
11と、情報記録用トラック11に光ビームを誘導する
ためのガイド用トラック(例えばランド)12とが渦巻
き状に刻まれており、ガイド用トラック12には、溝の
断裂やピットの形でアドレス情報を含むプリピット13
が形成されている。そして、図14に示した光検出器9
の分割線は、この図15の渦巻き状トラックの接線方向
に、光学的にほぼ平行に配置する。また、図示していな
いが光ビームの焦点を記録面7aに合わせるフォーカス
サーボ系が設けられており、その焦点検出のために、光
検出器9をさらに分割する装置もあるが、光検出器9が
多分割された装置でも、通常は先の分割線で分けられた
光検出器をグループと考えて処理すればよい。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】先の従来の技術で述べ
たように、トラッキング誤差信号のオフセットを小さく
するために、光学式ヘッドのトラッキング誤差検出方法
(前記の特公平4−34212号公報)が提案されてい
る。この検出方法では、3ビームの特殊配置を用いてお
り、検出に際して3つ以上のビームに分離する必要があ
るので、光量が不足しがちの記録系装置では光量が問題
になる。その上、2層メディアへのトラッキングでは、
一対のビームがメインのビームに悪影響を及ぼす、とい
う問題もある。また、トラッキングエラー信号に含まれ
るオフセットを補正する光学的トラッキング法も、すで
に提案されている(前記の特公平8−31213号公
報)。この方法では、ディスク上のヘッダ領域に予めト
ラックの左右にズラせて配置したピットから、光スポッ
ト位置のトラック中心からのオフセットのない正確なズ
レ量を検出し、プリグルーブからの回折光を利用したプ
ッシュプルトラッキング誤差信号に含まれるオフセット
を補正する。
【0010】このように、記録可能な光ディスクでは、
位置検索のための同期信号やアドレス情報を予めプリフ
ォーマット段階でピットとしてメディア上(通常は情報
記録用トラック)に記録しておく必要がある。しかし、
プリウォブリングピットやアドレス情報用ピットは、通
常、ユーザデータとは無関係であり、ピットの分だけユ
ーザデータが記録できないため、ディスク記録面の利用
効率が低下する、という問題がある。さらに、再生専用
機で再生できる記録メディアを作成する場合(例えばD
VD−R)、再生専用機(例えばDVD−ROM)用の
メディアフォーマットと同じように再生できるように、
メディアを作る必要がある。その結果、再生専用メディ
アには設けられていないトラッキング用プリピットやア
ドレス情報用ピットは、再生専用機で再生する記録メデ
ィアの情報トラック上には配置することはできない、と
いう新たな問題が生じる。
【0011】このような問題を解決するために、記録可
能な光ディスクに必要なアドレス情報を、容量の減少が
生じず、かつ再生機による再生にも影響を与えないよう
に配置する光ディスクメディアが、提案されている(例
えば特開平9−17029号公報の光ディスクとその読
取装置および光ディスク製造方法)。この光ディスクと
その読取装置では、位置検索のための同期信号やアドレ
ス情報を、情報用トラック(通常はグルーブ)ではなく
ガイド用トラック(ランド)にプリピットとして記録し
て、再生信号とは別の系で同期信号やアドレス情報を読
み取る。すなわち、この光ディスクメディアでは、光ビ
ームを誘導するためのガイド用トラックに、アドレス情
報を含むプリピット情報を記録している。その際に、プ
リピットは、隣り合わないように配置しており、メディ
アフォーマットに特徴を有している。
【0012】このようなフォーマットを有するメデイア
のトラッキングエラー信号の検出手段では、トラックに
平行もしくは垂直な分割線で2分割された受光素子のそ
れぞれ差信号を用いて、トラッキングエラー信号を検出
している。この発明では、この光ビームを誘導するため
のガイド用トラックに、アドレス情報を含むプリピット
情報が記録されている光ディスクメディア(前記の特開
平9−17029号公報)や、ディスク上のヘッダ領域
に予めトラックの左右にズラせて配置されているピット
を有するメディア(前記の特公平8−31213号公
報)などのメディア、すなわち、情報記録用トラックへ
光ビームを誘導し、アドレス情報を含むプリピットが記
録されているガイド用トラックを有する記録可能な光デ
ィスクについて、そのトラックに光スポットを追従させ
るプッシュプルトラッキング方式において生じるトラッ
キングエラー信号のオフセットを正確に補正することを
課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の光ディスク装
置では、情報記録用トラックと、情報記録用トラックへ
光ビームを誘導し、かつアドレス情報を含むプリピット
が記録されているガイド用トラックを有する記録可能な
光ディスクにトラッキングする装置であり、光ディスク
の情報記録用トラックに照射された光ビームの反射光を
光ディスクの情報記録用トラックの接線方向に光学的に
ほぼ平行な分割線によって少なくとも2分割された光検
出器によって受光する手段と、2分割された光検出器の
それぞれの出力が入力されるトラッキングエラー信号生
成手段とを備えた装置において、トラッキングエラー信
号生成手段を、2分割された光検出器のそれぞれの出力
の最大値を所定の時間保持する第1および第2の保持手
段と、第1および第2の保持手段の値を所定の時間ごと
に更新させるゲート手段と、第1および第2の保持手段
の出力の差分信号を得る減算手段と、減算手段の出力の
低域成分を通過させる低域通過手段とから構成してい
る。
【0014】請求項2の光ディスク装置では、トラッキ
ングエラー信号生成手段を、2分割された光検出器のそ
れぞれの出力の差分信号を得る減算手段と、減算手段の
出力の低域成分を通過させる低域通過手段と、低域通過
手段の出力を先の請求項1の低域通過手段の出力によっ
て補正する補正手段とで構成している。
【0015】請求項3の光ディスク装置では、トラッキ
ングエラー信号生成手段を、2分割された光検出器のそ
れぞれの出力の差分信号を得る第1の減算手段と、第1
の減算手段の出力の最大値の絶対値を保持する第1の保
持手段と、第1の減算手段の出力の最小値の絶対値を保
持する第2の保持手段と、第1および第2の保持手段の
値を所定の時間ごとに更新させるゲート手段と、第1お
よび第2の保持手段の出力の差分信号を得る第2の減算
手段と、第2の減算手段の出力の低域成分を通過させる
低域通過手段とから構成している。
【0016】請求項4の光ディスク装置では、トラッキ
ングエラー信号生成手段を、2分割された光検出器のそ
れぞれの出力の差分信号を得る減算手段と、減算手段の
出力の低域成分を通過させる低域通過手段と、低域通過
手段の出力を先の請求項3の低域通過手段の出力によっ
て補正する補正手段とで構成している。
【0017】請求項5の光ディスク装置では、請求項2
または請求項4の光ディスク装置におけるトラッキング
エラー信号生成手段に、補正手段の出力に所定のオフセ
ットを与える手段と、未記録領域への記録時と既記録領
域への書き換え記録時とでオフセット量を切り替える手
段とを設けている。
【0018】請求項6の光ディスク装置では、請求項1
から請求項4の光ディスク装置における保持手段を、ピ
ークホールド回路、A/Dコンバータ、レジスタ、D/
Aコンバータによって構成している。
【0019】請求項7の光ディスク装置では、請求項1
から請求項4の光ディスク装置におけるゲート手段を、
光検出器の出力信号を所定の電圧レベルで2値化する2
値化手段と、2値化手段の出力信号を第1の所定時間遅
延させる遅延手段とで構成している。
【0020】請求項8の光ディスク装置では、請求項1
から請求項4の光ディスク装置におけるゲート手段を、
光検出器の出力信号を所定の電圧レベルで2値化する2
値化手段と、記録データと2値化手段の出力信号との論
理積を出力する論理積出力手段と、論理積出力手段の出
力信号を第1の所定時間遅延させる遅延手段とから構成
している。
【0021】請求項9の光ディスク装置では、請求項1
から請求項4の光ディスク装置におけるゲート手段を、
光検出器の出力信号を所定の電圧レベルで2値化する2
値化手段と、2値化手段の出力の立ち上がりから第2の
所定時間後を始めとし第3の所定時間イネーブル信号を
出力するイネーブル信号出力手段と、2値化手段の出力
とイネーブル信号出力手段の出力との論理積を出力する
論理積出力手段と、論理積出力手段を第4の所定時間遅
延させる遅延手段とで構成している。
【0022】
【発明の実施の形態】この発明の光ディスク装置では、
特にトラッキングエラー信号生成手段を改良しており、
情報トラックにあるデータ列に影響を与えず、かつ情報
トラック両側のガイドトラック上に配置された同期信号
やアドレス情報化等の信号に基いて、光スポットの情報
トラック中心からの位置ズレ量を検知して、トラッキン
グエラー信号のオフセットなしに、光ビームを情報記録
用トラック中心に正確な位置決め制御を可能にしてい
る。
【0023】第1の実施の形態 この第1の実施の形態は、主として請求項1の発明に対
応しているが、請求項2から請求項9の発明にも関連し
ており、請求項1の発明が基本発明である。この第1の
実施の形態は、トラッキングエラー信号生成手段の構成
に特徴を有しており、2分割された光検出器のそれぞれ
の出力で、両隣のガイド用トラックに存在するプリピッ
トによる信号を抽出し、所定の時間で更新させ、その差
分信号の低域成分によってトラッキングエラー信号を生
成する。最初に、ハード構成について説明する。
【0024】図1は、この発明の光ディスク装置につい
て、トラッキングエラー信号生成部の周辺部における実
施の形態の一例を示す機能ブロック図である。図におけ
る符号は図14と同様であり、21は第1の保持手段、
22は第2の保持手段、23はゲート手段、24は減算
手段、25は低域通過手段、TEはトラッキングエラー
信号、S21は第1の保持手段21の出力信号、S22
は第2の保持手段22の出力信号を示す。
【0025】この図1には、トラッキングエラー信号生
成部の周辺部を図示しており、情報記録用トラックの接
線方向に光学的にほぼ平行な分割線によって少なくとも
2分割された光検出器は、先の図14に示した光検出器
9であり、この2分割された光検出器9のそれぞれの出
力は、図14のI/Vアンプ10の各出力信号A,Bで
ある。この図1に示したトラッキングエラー信号生成部
には、図14のI/Vアンプ10の各出力信号A,Bが
与えられる。第1の保持手段21と第2の保持手段22
は、それぞれ、2つの出力信号A,Bの最大値を所定の
時間保持する保持手段である。ゲート手段23は、これ
ら第1および第2の保持手段21,22の値を所定の時
間ごとに更新させるゲート手段である。減算手段24
は、第1および第2の保持手段21,22の出力の差分
信号を得る減算手段である。低域通過手段25は、この
減算手段24の出力の低域成分を通過させる低域通過手
段である。第1の実施の形態によるトラッキングエラー
信号生成部は、以上のような構成である。
【0026】次に、その動作を説明する。先の図14に
示した光検出器9からI/Vアンプ10へ入力され、こ
のI/Vアンプ10から出力された信号A,Bが、図1
に示す第1の保持手段21と第2の保持手段22、およ
びゲート手段23へ入力される。そして、第1の保持手
段21からは出力信号S21が、第2の保持手段22か
らは出力信号S22が、それぞれ出力され、次段の減算
手段24によって両出力の差(S21−S22)が検出
される。トラッキングエラー信号TEは、この減算手段
24の出力を低域通過手段25を介することによって生
成される。ゲート手段23は、第1の保持手段21と第
2の保持手段22のホールドタイミングを制御する。次
の図2のタイミングチャートによって、図1の光ディス
ク装置によるトラッキングエラー信号TEの生成動作を
説明する。
【0027】図2は、図1に示したトラッキングエラー
信号生成部の動作を説明するためのタイミングチャート
と、その光ビーム軌跡との関係を説明する図である。図
の符号は図1および図15の符号位置に対応しており、
BMは光ビーム軌跡、○印はサンプリング値を示す。
【0028】この図2の下方に示すように、光ビームの
軌跡BMが、情報記録用トラック11の中心からズレる
と、ガイド用トラック12に存在するプリピット13か
らの信号(極大:ピークとなって現われる)の最大値が
変化する。なお、I/Vアンプ10の出力信号A,Bに
よって検出される各プリピット信号(情報記録用トラッ
ク11の両隣のガイド用トラック12に存在するプリピ
ット)のタイミング(位置)は、ズレているのが良好な
状態である。そこで、I/Vアンプ10の出力信号A,
Bについて、第1または第2の保持手段21,22によ
り、それぞれの最大値を所定のタイミングでサンプルし
て、所定の時間ホールドする(信号S21,S22)。
【0029】ここで、所定のタイミングとは、プリピッ
トが存在するタイミングを意味し、所定の時間とは、次
にサンプルするプリピットが発生する間における時間を
意味する。具体的には、ホールドする時間は、ゲート手
段23から出力されているゲート信号がディスイネーブ
ルになっている期間であり、そのゲート信号がイネーブ
ル中は、最大値をサンプリングしている。詳しくは後出
の第6や第7の実施の形態において説明するが、この図
2では、I/Vアンプ10の出力信号A,Bに付した○
印がサンプリング値で、信号A,Bの上方と下方に示し
たゲート信号の出力パルスがイネーブルである。このゲ
ート信号の出力パルスの期間に信号A,Bの最大値をサ
ンプリングしており、それ以外のときはサンプリングし
た値を保持している。
【0030】第1と第2の保持手段21,22から出力
された信号S21,S22を、次段の減算手段24へ入
力して差分信号(S21−S22)を生成し、低域通過
手段25において低域成分のみの差分信号(S21−S
22)を取り出して、トラッキングエラー信号TEを生
成する。以上のように、この第1の実施の形態では、情
報記録用トラックの接線方向に光学的にほぼ平行な分割
線によって少なくとも2分割された光検出器のそれぞれ
の出力(A,B)により、両隣のガイド用トラックに存
在するプリピットによる信号を抽出して、所定の時間で
更新させ、その差分信号の低域成分でトラッキングエラ
ー信号を生成している。したがって、サーボ用の特別な
ピットを使用せず、ガイド用トラックに存在するプリピ
ットを使用することによって、光軸ズレが発生しても、
トラッキングエラー信号のオフセットなしに、光ビーム
を情報記録用トラック中心に正確に位置制御させること
ができる。
【0031】第2の実施の形態 この第2の実施の形態は、主として請求項2の発明に対
応しているが、請求項1と請求項4の発明にも関連して
いる。先の第1の実施の形態では、光軸ズレが発生して
も、トラッキングエラー信号のオフセットなしに、光ビ
ームを情報記録用トラック中心に正確に位置制御させる
ことが可能なトラッキングエラー信号生成手段について
説明した。この第2の実施の形態では、トラッキングエ
ラー信号生成手段から得られるプッシュプル信号をメイ
ンとし、この信号を、先の第1の実施の形態で説明した
トラッキングエラー信号生成手段の低域通過手段(図1
の25)の出力、すなわちプリピット情報から得られた
信号によって補正する点に特徴を有している。
【0032】図3は、この発明の光ディスク装置につい
て、トラッキングエラー信号生成部の周辺部における第
2の実施の形態の一例を示す機能ブロック図である。図
における符号は図1と同様であり、26は第2の減算手
段、27は第2の低域通過手段、28は補正手段、T
E′は補正されたトラッキングエラー信号を示す。
【0033】先の図1に示したトラッキングエラー信号
生成部では、低域通過手段25からトラッキングエラー
信号TEを生成している。この図3では、先の図1の低
域通過手段25の出力(トラッキングエラー信号TE)
を利用して、第2の低域通過手段27から得られるトラ
ッキングエラー信号(メイン信号)、すなわち、実際に
使用されるトラッキングエラー信号TE′のオフセット
を補正する。この図3において、第2の減算手段26へ
入力される信号A,Bは、先に説明した図1と同様に、
図14に示したI/Vアンプ10から出力される信号
A,Bである。図3のトラッキングエラー信号生成部で
は、この第2の減算手段26の出力について、次段の第
2の低域通過手段27によって低域成分のみを取り出
す。
【0034】通常、この第2の低域通過手段27の出力
(トラッキングエラー信号のメイン信号)は、プッシュ
プル信号である。そのため、この第2の低域通過手段2
7の出力は、光軸ズレによりオフセットが発生するとい
う特性を有している。そこで、このオフセットを補正す
るために、プッシュプル信号系外部から補助信号を与え
る。そのために、例えば、先の図1の低域通過手段25
の出力(トラッキングエラー信号TE)を補助信号とし
て利用する。補正手段28は、通常の加減算手段で構成
してもよいが、外部から与える補正信号の大きさにより
段階的に補正するような構成も可能である。すなわち、
低域通過手段25の出力が、所定の値を上回った際に、
予め定められた補正を行うような2段階の簡易補正を行
うこともできる。
【0035】以上のように、この第2の実施の形態で
は、プッシュプル信号をメインとし、プリピット情報か
ら得られた信号で補正している。したがって、先の第1
の実施の形態で説明した光ディスク装置による効果に加
えて、プッシュプル信号を元信号として連続したトラッ
キング制御が可能になると共に、外乱にも強い制御を行
うことができる。
【0036】第3の実施の形態 この第3の実施の形態は、主として請求項3と請求項4
の発明に対応しているが、請求項2の発明にも関連して
いる。この第3の実施の形態でも、2分割された光検出
器出力の差分信号から、両隣のガイド用トラックに存在
するプリピットによる信号をそれぞれ抽出し、所定の時
間で更新させ、その差分信号の低域成分によってトラッ
キングエラー信号を生成する点は、先の第1の実施の形
態と同様である。しかし、まず、光検出器出力の差分信
号について、その最大値と最小値の絶対値をそれぞれ抽
出し、所定の時間で更新させ、その差分信号の低域成分
によってトラッキングエラー信号を生成する点が、第1
の実施の形態と異なっている。
【0037】図4は、この発明の光ディスク装置につい
て、トラッキングエラー信号生成部の周辺部における第
3の実施の形態の一例を示す機能ブロック図である。図
において、31は第1の減算手段、32は第1の保持手
段、33は第2の保持手段、34はゲート手段、35は
第2の減算手段、36は低域通過手段、S32は第1の
保持手段32の出力信号、S33は第2の保持手段33
の出力信号を示す。
【0038】第1の減算手段31は、2分割された光検
出器のそれぞれの出力の差分信号を得る減算手段であ
る。第1の保持手段32は、第1の減算手段31の出力
の最大値の絶対値を保持する第1の保持手段であり、第
2の保持手段33は、第1の減算手段31の出力の最小
値の絶対値を保持する第2の保持手段である。ゲート手
段34は、第1および第2の保持手段32,33の値を
所定の時間ごとに更新させるゲート手段である。第2の
減算手段35は、第1および第2の保持手段32,33
の出力の差分信号を得る減算手段である。低域通過手段
36は、第2の減算手段35の出力の低域成分を通過さ
せる低域通過手段である。
【0039】図5は、図4に示したトラッキングエラー
信号生成部の動作を説明するためのタイミングチャート
である。図の各信号波形に付けた符号は図4の符号位置
に対応しており、○印はサンプリング値を示す。
【0040】図4のトラッキングエラー信号生成部にお
いても、第1の減算手段31へ入力される信号A,B
は、先に説明した図1と同様に、図14に示したI/V
アンプ10から出力される信号A,Bである。図4のト
ラッキングエラー信号生成部では、この第1の減算手段
31によって差分信号(A−B)を生成し、第1の保持
手段32と第2の保持手段33へ出力する。この場合
に、第1の保持手段32では、差分信号(A−B)の最
大値の絶対値を所定のタイミングでサンプルし、所定の
時間ホールドする(信号S32)。また、第2の保持手
段33では、差分信号(A−B)の最小値の絶対値を所
定のタイミングでサンプルし、所定の時間ホールドする
(信号S33)。
【0041】ここで、所定の時間とは、ゲート手段34
から出力されているゲート信号がディスイネーブルにな
っている時間を意味し、ゲート信号がイネーブル中は最
大値もしくは最小値をサンプリングしている。また、所
定のタイミングとは、プリピットが存在するタイミング
を意味している。図5には図示を省略しているが、光ビ
ーム軌跡は、先の図2と同様であり、ゲート信号の印が
イネーブルで最大値もしくは最小値をサンプリングして
おり、それ以外のときはサンプリングした値を保持して
いる。第1と第2の保持手段32,33から出力した信
号S32,S33は、第2の減算手段35に入力し、差
分信号(S32−S33)を生成し、低域通過手段36
において低域成分のみにしてトラッキングエラー信号T
Eを生成する(請求項3の発明)。
【0042】このようにして低域通過手段36によって
生成されたトラッキングエラー信号TEを利用して、先
の第2の実施の形態(請求項2の発明)で説明した第2
の低域通過手段27から得られるトラッキングエラー信
号TEのオフセットを補正することができる(請求項4
の発明)。具体的にいえば、図4の低域通過手段36に
よって生成された低域成分のみの信号(請求項3の発明
によって生成されるトラッキングエラー信号TE)を、
実際のトラッキングエラー信号TEとして使用する代り
に、先の図3に示した第2の低域通過手段27から出力
される低域成分のみの信号を、実際に使用するトラッキ
ングエラー信号(メイン信号)とし、この図4の低域通
過手段36によって生成された信号(請求項3の発明に
よって生成されるトラッキングエラー信号TE)は、実
際に使用するトラッキングエラー信号TE′のオフセッ
トを補正するための補正信号として、図3の補正手段2
8へ与える。このように、図3の第2の低域通過手段2
7から出力されるプッシュプル信号をメインとし、図4
のトラッキングエラー信号生成部によってプリピット情
報から得られた信号により補正する(請求項4の発
明)。このような補正によって、プッシュプル信号を元
信号として連続したトラッキング制御が可能になると共
に、外乱にも強い制御が実現される。
【0043】第4の実施の形態 この第4の実施の形態は、主として請求項5の発明に対
応しているが、請求項2と請求項4の発明にも関連して
いる。この第4の実施の形態では、先の第2と第3の実
施の形態(請求項2と請求項4の発明)で説明したトラ
ッキングエラー信号生成手段において、未記録領域への
記録時と既記録領域への書き換え記録時とに応じて、加
えるオフセット量を切り替える点に特徴を有している。
【0044】情報を記録するメディアは、一度だけ記録
可能の追記型と、何度も書き換えが可能な書き換え型と
に分類される。追記型もしくは書き換え型の初回記録の
場合、記録中は隣接する情報記録用トラックのうちの片
方のみにメディア一周前に記録済みのデータが存在す
る。記録中の情報記録用トラックとの間にガイド用トラ
ックを挾んでいるが、若干の反射光の漏れ込みがあり、
光検出器の分割線左右の差が発生する。他方、書き換え
型のオーバーライト時には、隣接する情報記録用トラッ
クの両側に情報が存在するため、先に述べたような差は
発生しない。そこで、この第4の実施の形態では、トラ
ッキングエラー信号生成手段に加えるオフセット量を、
未記録領域への記録時と既記録領域への書き換え記録時
とで切り替え可能にするために、トラッキングエラー信
号生成手段の出力に所定のオフセットを与える手段と、
未記録領域への記録時と既記録領域への書き換え記録時
でオフセット量を切り替える手段とを設けている。
【0045】図6は、この発明の光ディスク装置につい
て、トラッキングエラー信号生成部の周辺部における第
4の実施の形態の一例を示す機能ブロック図である。図
における符号は図3と同様であり、29は切り替え手
段、30はオフセット付加手段を示す。
【0046】この図6は、先に第2の実施の形態で説明
した図3のトラッキングエラー信号生成部に、切り替え
手段29とオフセット付加手段30とが付加されている
点が異なる。先に述べたように、追記型もしくは書き換
え型メディアの初回記録の場合と、書き換え型のオーバ
ーライト時とを切り替え手段29で検出して切り替え信
号を発生し、オフセット付加手段30で予め設定されて
いるオフセット量をそれぞれ加算する。ここで、一般の
光ディスク装置において、メディアの情報記録用トラッ
クで生じる光ビームの光軸ズレについて、簡単に説明す
る。なお、この光軸ズレは、従来から知られている。
【0047】図7は、光ディスクにおける光軸ズレを説
明するための概念図で、(1) は情報記録用トラック11
と光ビーム軌跡との状態、(2) は2分割光検出器の各受
光素子による検出出力、(3) はレンズ中心と光束中心の
関係による光路変化を示す図である。図における符号は
図15と同様であり、〜は光スポットの位置、Xは
情報記録用トラック11の中心を移動する場合の光ビー
ム軌跡、Yは中心をややズレた位置を移動する場合の光
ビーム軌跡を示す。
【0048】この図7(1) には、光ビームがメディアの
情報記録用トラック11を移動する状態の一例を示して
いる。ガイド用トラック12には、光ビームの進行方向
(X,Yの矢印の方向)に、2つのプリピット13が存
在している場合である。すなわち、光スポットの位置
とに、それぞれプリピット13が存在している。そし
て、図7(2) には、これら光スポットの位置〜につ
いて、光ビーム軌跡X,Yに対応する2分割光検出器上
の光ビーム強度分布を図示している。例えば、光スポッ
トの位置の場合で、情報記録用トラック11の中心を
移動するときは、2分割光検出器上の出力は、位置に
対応させて下方のXに示すような光ビーム強度分布にな
る。
【0049】この図7(2) のXに示す状態は、ガイド用
トラック12上にプリピットがない場合(位置)で、
検出信号A,Bはいずれも同じ条件であり、メディア上
トラック11からの光回折によって、その差分信号(プ
ッシュプル信号)は「A−B=0」になる。次に、図7
(1) で、光スポットが位置のときは、光ビームの進行
方向Xの左側(図の上方)にプリピット13が存在して
いるため、検出信号Bのみに回折がある。この場合に
は、2分割光検出器上の出力は、図7(2) に、位置に
対応させて下方のXに示したように、「A−B」は正の
ある値になる。この関係を式で示すと、「A−B>0」
になる。最後に、図7(1) で、光スポットが位置のと
きは、光ビームの進行方向Xの右側(図の下方)にプリ
ピット13が存在しているため、先と逆に、検出信号A
のみに回折がある。したがって、2分割光検出器上の出
力は、図7(2) に、位置に対応させて下方のXに示し
たように、「A−B」は負のある値になる。式では、
「A−B<0」のように示すことができる。以上に説明
した検出信号A,Bは、光ビーム軌跡が情報記録用トラ
ック11の中心を移動する場合(Xの矢印方向の軌跡)
である。
【0050】他方、光ビーム軌跡が、情報記録用トラッ
ク11の中心からややズレた位置を移動する場合(Yの
矢印方向の軌跡)は、2分割光検出器上の出力は、図7
(2)にYで示したような光ビーム強度分布になる。この
ような光ビーム軌跡Yのときは、プッシュプル信号のみ
でトラッキングしており、しかも、光軸ズレが発生して
いる状態である。光軸ズレは、図7(3) にQで示すよう
に、レンズ中心と光束中心とがズレた状態であり、光の
往路と復路とが異なっている。なお、レンズ中心と光束
中心とが一致しているときは、図7(3) にPで示したよ
うに、光の往路と復路とは、異ならない。2分割光検出
器の分割線は、レンズ中心からの光に設定されているの
で、光ビーム軌跡Yのときは、図7(3) のQのように、
光検出器上の光ビーム中心は分割線からズレた位置に集
光される。
【0051】その結果、プッシュプル信号が零になるよ
うにトラッキングを行うサーボアルゴリズムでは、トラ
ックズレを起こした軌跡Yの状態(光軸ズレのない状態
ではA−Bが負のある値になる)を「A−B=0」と判
断してしまう。すなわち、図7(1) で、光スポットが位
置のとき、2分割光検出器上の出力は、この位置に
対応させて下方のYに示すように、検出信号AとBとが
異なっているにも拘らず、「A−B=0」となる。ま
た、図7(1) で、位置,のように、光ビームの進行
方向Yの左側(図の上方)や右側(図の上方)にプリピ
ット13が存在している場合には、検出信号の差分「A
−B」の誤差が、実際より大きくなる。
【0052】このような理由により、情報記録用トラッ
ク11の片側(左側や右側)にプリピット13が存在す
る場合、検出信号A,Bや差分信号「A−B」におい
て、軌跡XとYとの間に大きな差が生じるため、プッシ
ュプル信号では検出できなかったトラックズレでも、正
確に検出することが可能になる。以上のように、この第
4の実施の形態では、トラッキングエラー信号生成手段
に加えるオフセット量を、未記録領域への記録時と既記
録領域への書き換え記録時とで切り替えるようにしてい
る。したがって、情報記録用トラックの片側のみに過去
に記録した記録マーク列が存在する場合に、隣接マーク
列からの漏れ込み信号によって発生するトラックオフセ
ットを除去することができる。
【0053】第5の実施の形態 この第5の実施の形態は、主として請求項6の発明に対
応しているが、請求項1から請求項4の発明にも関連し
ている。この第5の実施の形態は、先の第1から第3の
実施の形態(請求項1から請求項4の発明)で説明した
トラッキングエラー信号生成手段において使用するのに
好適な保持手段の構成に特徴を有している。先の図1に
示した第1と第2の保持手段21,22や、図4に示し
た第1と第2の保持手段32,33は、次の図8のよう
に構成する。
【0054】図8は、この発明の光ディスク装置で使用
する保持手段について、その要部構成の実施の形態の一
例を示す機能ブロック図である。図において、41は反
転アンプ、42はピークホールド回路、43はA/Dコ
ンバータ、44はレジスタ、45はD/Aコンバータを
示す。
【0055】この図8において、保持手段は、ピークホ
ールド回路42とA/Dコンバータ43、レジスタ44
およびD/Aコンバータ45から構成される。ピークホ
ールド回路42は、入力される信号の最大値を瞬間的に
取り込む機能を有する。しかし、例えば図4の第2の保
持手段33のように、入力信号の極性によっては、最小
値を保持する必要がある。このような場合には、最小値
を保持する回路を使用するか、もしくは反転アンプ41
を付加して、最大値のサンプルに切り替えればよい。ま
た、通常、ピークホールド回路42は、高速な回路ほど
正確な値を保持できる時間が短い。そこで、次段のA/
Dコンバータ43によりデジタル化して、レジスタ44
へ送り、デジタルデータとして記憶する。このレジスタ
44に記憶したデジタルデータを、D/Aコンバータ4
5によりアナログ信号に変換して、保持手段の出力信号
とする。なお、レジスタ44のデータは、CPUなどで
参照できるように構成したり、必要に応じてレジスタ4
4の値を(記憶データ)書き換え可能に構成することも
できる。
【0056】この図8に示すような構成の保持手段を使
用することによって、先の第1から第4の実施の形態で
説明したトラッキングエラー信号生成手段は、所望のタ
イミングで、入力された信号の最大値/最小値の絶対値
を、正確にホールドすることができる。なお、ピークホ
ールド回路42におけるホールドタイミングと、レジス
タ44における記憶タイミング(レジスタタイミング)
については、後出の第6の実施の形態(請求項7と請求
項8の発明)や第7の実施の形態(請求項9の発明)に
おいて、ゲート手段の動作と共に詳しく説明する。以上
のように、第5の実施の形態では、プリピット信号の最
大値を保持する手段を、ピークホールド回路、A/Dコ
ンバータ、レジスタ、D/Aコンバータによって構成し
ている。したがって、ピークホールド回路などの放電
(コンデンサのリーク)による誤差を含まない、正確な
トラッキングエラー信号を生成することができる。
【0057】第6の実施の形態 この第6の実施の形態は、主として請求項7と請求項8
の発明に対応しているが、請求項1から請求項4の発明
にも関連している。この第6の実施の形態では、先の第
1から第3の実施の形態(請求項1から請求項4の発
明)で説明したトラッキングエラー信号生成手段におい
て使用するのに好適なゲート手段の構成に特徴を有して
いる。先の図8で述べたように、保持手段は、光検出器
の出力信号A(またはB)、すなわち、プリピット信号
が入力されると、その最大値(もしくは最小値)を保持
する。そして、次のプリピット信号が入力されると、そ
の最大値(もしくは最小値)を更新する動作を行う。ゲ
ート手段、すなわち、先の図1のゲート手段23や、図
4のゲート手段34は、このような保持手段の動作に必
要なタイミング信号を発生する。先の図1に示したゲー
ト手段23や、図4に示したゲート手段34は、次の図
9のように構成する。
【0058】図9は、この発明の光ディスク装置で使用
するゲート手段について、その要部構成の実施の形態の
一例を示す機能ブロック図である。図において、51と
52は2値化回路、53と54は遅延回路、55は論理
積出力手段、55aはインバータ、55bと55cはア
ンドゲート回路を示し、S51とS52は2値化回路5
1,52の出力信号を示す。
【0059】この図9において、2値化回路51と52
は、光検出器の出力信号(A,B)を所定の電圧レベル
で2値化する2値化手段であり、遅延回路53と54
は、この2値化回路51,52の出力信号(S51,S
52)を所定時間遅延させる遅延手段である(請求項7
の発明)。また、論理積出力手段55は、記録データと
2値化回路51,52の出力信号との論理積を出力する
論理積出力手段である(請求項8の発明)。論理積出力
手段55は、記録データが入力されるインバータ55a
と、1対のアンドゲート回路55b,55cによって構
成されている。光検出器からの信号A,Bは、基本的に
同じ構成のゲート手段によって処理されるので、以下に
は光検出器からの信号Aを中心に説明する。
【0060】図10は、図9に示したゲート手段の動作
を説明するためのタイミングチャートである。図の各信
号波形に付けた符号は図9の符号位置に対応しており、
VLは所定の電圧レベル、T1は第1の所定時間を示
す。
【0061】この図10の最上段にA(またはB)で示
したように、入力される信号A(またはB)を、2値化
回路51(または52)によって、図10に示した所定
の電圧レベルVLを基準にしてデジタル化して、信号S
51(またはS52)を出力する。この出力信号S51
(またはS52)を、遅延回路53(または54)によ
り第1の所定時間T1だけ遅延させて、タイミングA
(またはタイミングB)信号を得る。先に述べた所定の
電圧レベルVLは、信号A,Bのノイズ電圧を十分に越
えた電圧に設定するのがよい。また、第1の所定時間T
1は、保持手段における最大値サンプルが確定する時間
より長く、ピークホールド回路42のコンデンサ等の放
電による値の変化(誤差)が発生する時間より短い値に
設定する。
【0062】図11は、光ディスク装置において、記録
時におけるビーム出力を説明する図である。
【0063】記録時には、この図11に示すように、光
源の出力を記録データによって変化させるので、メディ
アからの反射信号も大きく変化される。そのため、全て
のプリピット信号を用いることはできない。記録データ
のうち、マーク形成にはシビアなマーク長制御が必要で
あり、複数のパルスを使用して対応するため、一定の出
力が得られるのはスペース時(記録データがLレベルの
とき)のみである。そこで、論理積出力手段55によっ
て記録データとタイミングA,B信号との論理積を生成
し、光源が一定出力で発光しているスペース時のプリピ
ット信号を保持させるタイミング信号A′,B′を生成
する。
【0064】先に述べたように、図1に示したゲート手
段23や、図4に示したゲート手段34は、保持手段の
動作に必要なタイミング信号を発生する機能を有してお
り、光検出器の出力信号A,B、すなわち、プリピット
信号が入力されると、その最大値もしくは最小値を保持
し、次のプリピット信号が入力されると、新たな値に更
新されるように、保持手段に対して、動作に必要なタイ
ミングA,B信号を与える。先の図9に示したゲート手
段を、第5の実施の形態に適用すると、ホールドタイミ
ングはタイミングA,B信号の正区間であり、零区間で
は最大値をサンプリングする。レジスタタイミングは、
タイミングA,B信号の立ち下がりエッジを用いるとよ
い。
【0065】以上のように、この第6の実施の形態で
は、プリピット信号の最大値を保持するためのタイミン
グ信号の生成に際して、光検出器の出力信号を所定の電
圧レベルで2値化し、第1の所定時間遅延させることに
より生成している(請求項7の発明)ので、発生(検
出)時期を予測できない両側のガイド用トラックに配置
されたプリピット信号を、簡単な構成な回路で、保持で
きるタイミング信号を生成することができる。また、プ
リピット信号の最大値を保持するためのタイミング信号
の生成に際して、記録データと光検出器の出力信号の2
値化信号との論理積およびその遅延信号によって生成し
ている(請求項8の発明)。したがって、記録時でも、
隣接するガイド用トラックのプリピットを検出すること
ができる。
【0066】第7の実施の形態 この第7の実施の形態は、主として請求項9の発明に対
応しているが、請求項1から請求項4の発明にも関連し
ている。この第7の実施の形態も、先の第6の実施の形
態と同様に、第1から第3の実施の形態(請求項1から
請求項4の発明)で説明したトラッキングエラー信号生
成手段において使用するのに好適なゲート手段の構成に
特徴を有している。この第7の実施の形態は、プリピッ
トが予め決められたある間隔で2つ以上連続して配置さ
れている場合に、実施することができる。
【0067】図12は、この発明の光ディスク装置で使
用するゲート手段について、その要部構成の他の実施の
形態の一例を示す機能ブロック図である。図において、
61は2値化回路、62はイネーブル信号出力回路、6
3は論理積回路、64は遅延回路、65はインバータ、
AとBは図14のI/Vアンプ10の出力信号、S61
は2値化回路61の出力信号、S62はイネーブル信号
出力回路62の出力信号(イネーブル信号)、S63は
論理積回路63の出力信号、S64は遅延回路64の出
力信号(レジスタタイミング信号)、S65はインバー
タ65の出力信号(ホールドタイミング信号)を示す。
【0068】光検出器からの信号A,Bは、基本的に同
じ構成の回路で検出できるので、ここでは、一方の信号
A(またはB)に対応するゲート手段について説明す
る。まず、2値化回路61は、光検出器の出力信号
(A,B)を所定の電圧レベル(VL)で2値化する2
値化手段である。イネーブル信号出力回路62は、この
2値化回路61の出力信号S61の立ち上がりから、第
2の所定時間(後出の図13のT2)後を始めとして第
3の所定時間(図13のT3)の間、イネーブル信号S
62を出力するイネーブル信号出力手段である。
【0069】論理積回路63は、2値化回路61の出力
信号S61とイネーブル信号出力回路62の出力信号S
62との論理積を出力する論理積手段である。遅延回路
64は、論理積回路63の出力信号S63を、第4の所
定時間(図13のT4)だけ遅延させる遅延手段であ
る。この第7の実施の形態によるゲート手段は、以上の
ような構成である。次に、図12に示したゲート手段に
ついて、その動作を説明する。
【0070】図13は、図12に示したゲート手段の動
作を説明するためのタイミングチャートである。図の各
信号波形に付けた符号は図12の符号位置に対応してお
り、VLは所定の電圧レベル、T2〜T4は第2から第
4の所定時間を示す。
【0071】イネーブル信号出力回路62は、この図1
3のS62に示すように、2値化回路61によってデジ
タル化した信号S61について、その立ち上がりから第
2の所定時間T2の経過後に立ち上がり、第3の所定時
間T3の経過後に立ち下がる信号S62を生成する。こ
のイネーブル信号出力回路62は、例えばモノマルチバ
イブレータ等を使用することによって実現できる。
【0072】この図12に示したゲート手段を、先の第
5の実施の形態で説明した図8のゲート手段に実施する
と、イネーブル信号S62の零区間が、ホールドタイミ
ングとなる。そのため、プリピット間の時間間隔が予め
決められている場合には、適切なタイミングで、サンプ
リングゲートを開くことができる。また、このイネーブ
ル信号S62と2値化回路61の出力信号S61との論
理積出力S63を論理積回路63で生成し、遅延回路6
4により第4の所定時間T4だけ遅延させて、出力信号
S64を生成している。そこで、このゲート手段を図8
のゲート手段に実施すると、この信号S64がレジスタ
タイミング信号となる。すなわち、イネーブル信号S6
2の正区間で信号A(またはB)の最大値をサンプリン
グし、信号S62の零区間はその値をホールドする。そ
して、放電による値の変化が起こる前に、レジスタタイ
ミング信号S64で記憶する。この場合に、第2の所定
時間T2は、連続するプリピット間隔の時間程度であ
り、第3の所定時間T3は、プリピットの幅に相当する
時間より少し長く正確に最大値を検出できる時間、第4
の所定時間T4は、ピークホールド値が決定されてから
放電による誤差発生までの時間以内とすればよい。
【0073】以上のように、この第7の実施の形態で
は、プリピット信号の最大値を保持するためのタイミン
グ信号の生成に際して、光検出器の出力信号(Aまたは
B)を所定の電圧レベル(VL)で2値化し、2値化出
力(S61)の立ち上がりから第2の所定時間(T2)
後を始めとして、第3の所定時間(T3)のイネーブル
信号(S62)を出力し、2値化手段(2値化回路6
1)の出力(S61)とイネーブル信号出力手段(イネ
ーブル信号出力回路62)の出力(S62)との論理積
を出力(S63)して、第4の所定時間(T4)だけ遅
延させることにより生成している。したがって、プリピ
ットの発生(検出)時期は予測できないが、予め決めら
れた間隔で2つ以上連続して配置されたプリピットに対
して、正確なタイミング信号を生成することができる。
【0074】
【発明の効果】請求項1の光ディスク装置では、情報記
録用トラックの接線方向に光学的にほぼ平行な分割線に
よって少なくとも2分割された光検出器のそれぞれの出
力で、両隣のガイド用トラックに存在するプリピットに
よる信号を抽出し、所定の時間で更新させ、その差分信
号の低域成分によってトラッキングエラー信号を生成し
ている。したがって、光軸ズレが発生しても、サーボ用
の特別なピットを用いず、ガイド用トラックに存在する
プリピットを使用して、トラッキングエラー信号のオフ
セットなく、光ビームを情報記録用トラック中心に正確
に位置制御できる。
【0075】請求項2の光ディスク装置では、請求項1
の光ディスク装置において、プッシュプル信号をメイン
とし、プリピット情報から得られた信号で補正してい
る。したがって、請求項1の光ディスク装置による効果
に加えて、プッシュプル信号を元信号として連続したト
ラッキング制御が可能になると共に、外乱にも強い制御
が実現される。
【0076】請求項3の光ディスク装置では、情報記録
用トラックの接線方向に光学的にほぼ平行な分割線によ
って少なくとも2分割された光検出器出力の差分信号か
ら、両隣のガイド用トラックに存在するプリピットによ
る信号をそれぞれ抽出し、所定の時間で更新させ、その
差分信号の低域成分でトラッキングエラー信号を生成し
ている。したがって、光軸ズレが発生しても、サーボ用
の特別なピットを用いず、ガイド用トラックに存在する
プリピットを使用して、トラッキングエラー信号のオフ
セットなしに、光ビームを情報記録用トラック中心に正
確に位置制御できる。
【0077】請求項4の光ディスク装置では、請求項3
の光ディスク装置において、プッシュプル信号をメイン
とし、プリピット情報から得られた信号で補正してい
る。したがって、請求項3の光ディスク装置による効果
に加えて、プッシュプル信号を元信号として連続したト
ラッキング制御が可能になると共に、外乱にも強い制御
が実現される。
【0078】請求項5の光ディスク装置では、トラッキ
ングエラー信号生成手段に加えるオフセット量を、未記
録領域への記録時と既記録領域への書き換え記録時とで
切り替えるようにしている。したがって、情報記録用ト
ラックの片側のみに過去に記録した記録マーク列が存在
する場合に、隣接マーク列からの漏れ込み信号によって
発生するトラックオフセットを除去することができる。
【0079】請求項6の光ディスク装置では、プリピッ
ト信号の最大値を保持する手段を、ピークホールド回
路、A/Dコンバータ、レジスタ、D/Aコンバータに
よって構成している。したがって、ピークホールド回路
などの放電(コンデンサのリーク)による誤差を含まな
い、正確なトラッキングエラー信号を生成することがで
きる。
【0080】請求項7の光ディスク装置では、プリピッ
ト信号の最大値を保持するためのタイミング信号の生成
に際して、光検出器の出力信号を所定の電圧レベルで2
値化し、第1の所定時間遅延させることにより生成して
いる。したがって、発生(検出)時期を予測できない両
側のガイド用トラックに配置されたプリピット信号を、
簡単な構成の回路で、保持できるタイミング信号を生成
することができる。
【0081】請求項8の光ディスク装置では、プリピッ
ト信号の最大値を保持するためのタイミング信号の生成
に際して、記録データと光検出器の出力信号の2値化信
号との論理積およびその遅延信号によって生成してい
る。したがって、記録時でも、隣接するガイド用トラッ
クのプリピットを検出することができる。
【0082】請求項9の光ディスク装置では、プリピッ
ト信号の最大値を保持するためのタイミング信号の生成
に際して、光検出器の出力信号を所定の電圧レベルで2
値化し、2値化出力の立ち上がりから第2の所定時間後
を始めとし第3の所定時間のイネーブル信号を出力し
て、2値化手段の出力とイネーブル信号出力手段との論
理積を出力して第4の所定時間遅延させることにより生
成している。したがって、発生(検出)時期を予測でき
ないが予め決められた間隔で2つ以上連続して配置され
たプリピットに対して、正確なタイミング信号を生成す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の光ディスク装置について、トラッキ
ングエラー信号生成部の周辺部における実施の形態の一
例を示す機能ブロック図である。
【図2】図1に示したトラッキングエラー信号生成部の
動作を説明するためのタイミングチャートと、その光ビ
ーム軌跡との関係を説明する図である。
【図3】この発明の光ディスク装置について、トラッキ
ングエラー信号生成部の周辺部における第2の実施の形
態の一例を示す機能ブロック図である。
【図4】この発明の光ディスク装置について、トラッキ
ングエラー信号生成部の周辺部における第3の実施の形
態の一例を示す機能ブロック図である。
【図5】図4に示したトラッキングエラー信号生成部の
動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図6】この発明の光ディスク装置について、トラッキ
ングエラー信号生成部の周辺部における第4の実施の形
態の一例を示す機能ブロック図である。
【図7】光ディスクにおける光軸ズレを説明するための
概念図である。
【図8】この発明の光ディスク装置で使用する保持手段
について、その要部構成の実施の形態の一例を示す機能
ブロック図である。
【図9】この発明の光ディスク装置で使用するゲート手
段について、その要部構成の実施の形態の一例を示す機
能ブロック図である。
【図10】図9に示したゲート手段の動作を説明するタ
イミングチャートである。
【図11】光ディスク装置において、記録時におけるビ
ーム出力を説明する図である。
【図12】この発明の光ディスク装置で使用するゲート
手段について、その要部構成の他の実施の形態の一例を
示す機能ブロック図である。
【図13】図12に示したゲート手段の動作を説明する
タイミングチャートである。
【図14】光ディスク装置の光学系について、その要部
構成を示す概略図である。
【図15】メディア7上の記録面7aについて、その詳
細な構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
21……第1の保持手段、22……第2の保持手段、2
3……ゲート手段、24……減算手段、25……低域通
過手段

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報記録用トラックと、該情報記録用ト
    ラックへ光ビームを誘導し、かつアドレス情報を含むプ
    リピットが記録されているガイド用トラックを有する記
    録可能な光ディスクにトラッキングする装置であり、 前記光ディスクの情報記録用トラックに照射された光ビ
    ームの反射光を前記光ディスクの情報記録用トラックの
    接線方向に光学的にほぼ平行な分割線によって少なくと
    も2分割された光検出器によって受光する手段と、 前記2分割された光検出器のそれぞれの出力が入力され
    るトラッキングエラー信号生成手段とを備えた装置にお
    いて、 前記トラッキングエラー信号生成手段は、 前記2分割された光検出器のそれぞれの出力の最大値を
    所定の時間保持する第1および第2の保持手段と、 前記第1および第2の保持手段の値を所定の時間ごとに
    更新させるゲート手段と、 前記第1および第2の保持手段の出力の差分信号を得る
    減算手段と、 前記減算手段の出力の低域成分を通過させる低域通過手
    段とから構成されていることを特徴とする光ディスク装
    置。
  2. 【請求項2】 情報記録用トラックと、該情報記録用ト
    ラックへ光ビームを誘導し、かつアドレス情報を含むプ
    リピットが記録されているガイド用トラックを有する記
    録可能な光ディスクにトラッキングする装置であり、 前記光ディスクの情報記録用トラックに照射された光ビ
    ームの反射光を前記光ディスクの情報記録用トラックの
    接線方向に光学的にほぼ平行な分割線によって少なくと
    も2分割された光検出器によって受光する手段と、 前記2分割された光検出器のそれぞれの出力が入力され
    るトラッキングエラー信号生成手段とを備えた装置にお
    いて、 前記トラッキングエラー信号生成手段は、 前記2分割された光検出器のそれぞれの出力の差分信号
    を得る減算手段と、 前記減算手段の出力の低域成分を通過させる低域通過手
    段と、 前記低域通過手段の出力を前記請求項1の低域通過手段
    の出力によって補正する補正手段とを備えたことを特徴
    とする光ディスク装置。
  3. 【請求項3】 情報記録用トラックと、該情報記録用ト
    ラックへ光ビームを誘導し、かつアドレス情報を含むプ
    リピットが記録されているガイド用トラックを有する記
    録可能な光ディスクにトラッキングする装置であり、 前記光ディスクの情報記録用トラックに照射された光ビ
    ームの反射光を前記光ディスクの情報記録用トラックの
    接線方向に光学的にほぼ平行な分割線によって少なくと
    も2分割された光検出器によって受光する手段と、 前記2分割された光検出器のそれぞれの出力が入力され
    るトラッキングエラー信号生成手段とを備えた装置にお
    いて、 前記トラッキングエラー信号生成手段は、 前記2分割された光検出器のそれぞれの出力の差分信号
    を得る第1の減算手段と、 前記第1の減算手段の出力の最大値の絶対値を保持する
    第1の保持手段と、 前記第1の減算手段の出力の最小値の絶対値を保持する
    第2の保持手段と、 前記第1および第2の保持手段の値を所定の時間ごとに
    更新させるゲート手段と、 前記第1および第2の保持手段の出力の差分信号を得る
    第2の減算手段と、 前記第2の減算手段の出力の低域成分を通過させる低域
    通過手段とから構成されていることを特徴とする光ディ
    スク装置。
  4. 【請求項4】 情報記録用トラックと、該情報記録用ト
    ラックへ光ビームを誘導し、かつアドレス情報を含むプ
    リピットが記録されているガイド用トラックを有する記
    録可能な光ディスクにトラッキングする装置であり、 前記光ディスクの情報記録用トラックに照射された光ビ
    ームの反射光を前記光ディスクの情報記録用トラックの
    接線方向に光学的にほぼ平行な分割線によって少なくと
    も2分割された光検出器によって受光する手段と、 前記2分割された光検出器のそれぞれの出力が入力され
    るトラッキングエラー信号生成手段とを備えた装置にお
    いて、 前記トラッキングエラー信号生成手段は、 前記2分割された光検出器のそれぞれの出力の差分信号
    を得る減算手段と、 前記減算手段の出力の低域成分を通過させる低域通過手
    段と、 前記低域通過手段の出力を前記請求項3の低域通過手段
    の出力によって補正する補正手段とを備えたことを特徴
    とする光ディスク装置。
  5. 【請求項5】 請求項2または請求項4の光ディスク装
    置において、 前記トラッキングエラー信号生成手段は、 前記補正手段の出力に所定のオフセットを与える手段
    と、 未記録領域への記録時と既記録領域への書き換え記録時
    とで、オフセット量を切り替える手段とを備えたことを
    特徴とする光ディスク装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項4の光ディスク装置
    において、 前記保持手段は、 ピークホールド回路、A/Dコンバータ、レジスタ、D
    /Aコンバータから構成されていることを特徴とする光
    ディスク装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項4の光ディスク装置
    において、 前記ゲート手段は、 光検出器の出力信号を所定の電圧レベルで2値化する2
    値化手段と、 前記2値化手段の出力信号を第1の所定時間遅延させる
    遅延手段とから構成されていることを特徴とする光ディ
    スク装置。
  8. 【請求項8】 請求項1から請求項4の光ディスク装置
    において、 前記ゲート手段は、 光検出器の出力信号を所定の電圧レベルで2値化する2
    値化手段と、 記録データと前記2値化手段の出力信号との論理積を出
    力する論理積出力手段と、 前記論理積出力手段の出力信号を第1の所定時間遅延さ
    せる遅延手段とから構成されていることを特徴とする光
    ディスク装置。
  9. 【請求項9】 請求項1から請求項4の光ディスク装置
    において、 前記ゲート手段は、 光検出器の出力信号を所定の電圧レベルで2値化する2
    値化手段と、 前記2値化手段の出力の立ち上がりから第2の所定時間
    後を始めとし第3の所定時間イネーブル信号を出力する
    イネーブル信号出力手段と、 前記2値化手段の出力と前記イネーブル信号出力手段の
    出力との論理積を出力する論理積出力手段と、 前記論理積出力手段を第4の所定時間遅延させる遅延手
    段とから構成されていることを特徴とする光ディスク装
    置。
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