JPH1196527A - ディスク装置用サスペンションとその加工方法 - Google Patents
ディスク装置用サスペンションとその加工方法Info
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- JPH1196527A JPH1196527A JP9258691A JP25869197A JPH1196527A JP H1196527 A JPH1196527 A JP H1196527A JP 9258691 A JP9258691 A JP 9258691A JP 25869197 A JP25869197 A JP 25869197A JP H1196527 A JPH1196527 A JP H1196527A
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- projection
- disk
- load
- disk drive
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- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B5/00—Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
- G11B5/48—Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
- G11B5/4806—Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed specially adapted for disk drive assemblies, e.g. assembly prior to operation, hard or flexible disk drives
- G11B5/486—Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed specially adapted for disk drive assemblies, e.g. assembly prior to operation, hard or flexible disk drives with provision for mounting or arranging electrical conducting means or circuits on or along the arm assembly
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B21/00—Head arrangements not specific to the method of recording or reproducing
- G11B21/16—Supporting the heads; Supporting the sockets for plug-in heads
- G11B21/22—Supporting the heads; Supporting the sockets for plug-in heads while the head is out of operative position
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B5/00—Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
- G11B5/48—Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
- G11B5/54—Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head into or out of its operative position or across tracks
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ロード／アンロード用の凸部と相手部品との
接触による問題を回避できるディスク装置用サスペンシ
ョンを提供する。 【解決手段】 サスペンション７の本体部としてのロー
ドビーム１１の先端部分にロード／アンロード用の凸部
２０が設けられている。この凸部２０は、サスペンショ
ン７の長手方向に延出し、サスペンション７が退避ゾー
ンに退避したときにランプブロック２１の支持面２２に
乗り上げるようになっている。凸部２０のランプブロッ
ク２１と接する側の面は、コイニング加工によって平滑
化された平滑加工面２６となっている。平滑加工面２６
の表面粗度は、０．０１μｍ以上、０．２μｍ未満（算
術平均粗さ）の範囲である。
接触による問題を回避できるディスク装置用サスペンシ
ョンを提供する。 【解決手段】 サスペンション７の本体部としてのロー
ドビーム１１の先端部分にロード／アンロード用の凸部
２０が設けられている。この凸部２０は、サスペンショ
ン７の長手方向に延出し、サスペンション７が退避ゾー
ンに退避したときにランプブロック２１の支持面２２に
乗り上げるようになっている。凸部２０のランプブロッ
ク２１と接する側の面は、コイニング加工によって平滑
化された平滑加工面２６となっている。平滑加工面２６
の表面粗度は、０．０１μｍ以上、０．２μｍ未満（算
術平均粗さ）の範囲である。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばパーソナ
ルコンピュータ等の情報処理装置に内蔵されるディスク
装置のスライダを支持するためのサスペンションに係
り、特にサスペンション先端部分のロード／アンロード
用の凸部の改良に関する。
ルコンピュータ等の情報処理装置に内蔵されるディスク
装置のスライダを支持するためのサスペンションに係
り、特にサスペンション先端部分のロード／アンロード
用の凸部の改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】ハードディスクを用いる磁気ディスク装
置等のヘッド部においては、高速で回転するディスク上
をスライダが僅かに浮上した状態となり、スライダに内
蔵されたトランスジューサを介してディスクに対するデ
ータの記録や再生を行うようにしている。このためスラ
イダは、サスペンションによってディスクから浮上可能
な状態に支持されている。
置等のヘッド部においては、高速で回転するディスク上
をスライダが僅かに浮上した状態となり、スライダに内
蔵されたトランスジューサを介してディスクに対するデ
ータの記録や再生を行うようにしている。このためスラ
イダは、サスペンションによってディスクから浮上可能
な状態に支持されている。
【０００３】この種のディスク装置は、ディスク停止時
にスライダをトラック外に退避させるための手段とし
て、従来よりＣＳＳ（Contact start stop）方式と、Ｌ
／ＵＮ（Load unload ）方式が知られている。
にスライダをトラック外に退避させるための手段とし
て、従来よりＣＳＳ（Contact start stop）方式と、Ｌ
／ＵＮ（Load unload ）方式が知られている。
【０００４】ＣＳＳ方式は、ディスク停止時にサスペン
ションの先端部分がディスクの内周部まで移動するよう
にしている。このＣＳＳ方式では、停止したディスク表
面にスライダが吸着することを避けるために、ディスク
の内周部の表面をある程度粗いものとしている。このた
めディスクの内周部を記録部として使用することができ
ず、記録容量の点で不利である。記録容量を上げるため
にはスライダのフライハイトを低くするのも一つの手段
である。しかしながら上記ＣＳＳ方式では、ディスク内
周部の表面粗度を粗くしていることがフライハイトを下
げる妨げとなっている。
ションの先端部分がディスクの内周部まで移動するよう
にしている。このＣＳＳ方式では、停止したディスク表
面にスライダが吸着することを避けるために、ディスク
の内周部の表面をある程度粗いものとしている。このた
めディスクの内周部を記録部として使用することができ
ず、記録容量の点で不利である。記録容量を上げるため
にはスライダのフライハイトを低くするのも一つの手段
である。しかしながら上記ＣＳＳ方式では、ディスク内
周部の表面粗度を粗くしていることがフライハイトを下
げる妨げとなっている。
【０００５】これに対しＬ／ＵＮ方式（ロード／アンロ
ード方式）ではディスク表面を一様に平滑にすることが
可能なため、フライハイトを下げることが可能であり、
記録容量を上げることが可能である。しかもＬ／ＵＮ方
式は、ディスクの内周部も記録部として利用できるとい
う利点があり、高容量化を図る上で有利である。ロード
／アンロード方式はランプロード方式とも呼ばれ、ディ
スク側方に合成樹脂製のランプブロックが配置されてい
る。そしてディスク停止時にサスペンションが退避ゾー
ンまで移動し、サスペンションの先端部分がランプブロ
ックに乗り上げることにより、ランプブロックによって
サスペンションが支持されるようにしている。
ード方式）ではディスク表面を一様に平滑にすることが
可能なため、フライハイトを下げることが可能であり、
記録容量を上げることが可能である。しかもＬ／ＵＮ方
式は、ディスクの内周部も記録部として利用できるとい
う利点があり、高容量化を図る上で有利である。ロード
／アンロード方式はランプロード方式とも呼ばれ、ディ
スク側方に合成樹脂製のランプブロックが配置されてい
る。そしてディスク停止時にサスペンションが退避ゾー
ンまで移動し、サスペンションの先端部分がランプブロ
ックに乗り上げることにより、ランプブロックによって
サスペンションが支持されるようにしている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記ロード／
アンロード方式においては、サスペンションとランプブ
ロック（相手部品）とが互いに接触するためにいくつか
の問題が生じる。たとえばサスペンションがランプブロ
ックに接離を繰返すことにより、合成樹脂製のランプブ
ロックの一部が削られ、微小異物が発生する原因になる
とか、サスペンションとランプブロックとの摩擦係数が
経時的に変化することによりロード／アンロード時のサ
スペンションのコントロールが難しくなることもある。
あるいは、摩擦係数が変化するためロード／アンロード
時の消費電力が不安定になるなどの問題も生じる。
アンロード方式においては、サスペンションとランプブ
ロック（相手部品）とが互いに接触するためにいくつか
の問題が生じる。たとえばサスペンションがランプブロ
ックに接離を繰返すことにより、合成樹脂製のランプブ
ロックの一部が削られ、微小異物が発生する原因になる
とか、サスペンションとランプブロックとの摩擦係数が
経時的に変化することによりロード／アンロード時のサ
スペンションのコントロールが難しくなることもある。
あるいは、摩擦係数が変化するためロード／アンロード
時の消費電力が不安定になるなどの問題も生じる。
【０００７】従って本発明の目的は、ロード／アンロー
ド時におけるサスペンションと相手部品との接触によっ
て生じる問題を回避できるようなディスク装置用サスペ
ンションとその加工方法を提供することにある。
ド時におけるサスペンションと相手部品との接触によっ
て生じる問題を回避できるようなディスク装置用サスペ
ンションとその加工方法を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】前記目的を果たすための
本発明のサスペンションは、請求項１に記載したよう
に、サスペンション本体部の先端部分にこのサスペンシ
ョンの長手方向に延出しかつこのサスペンションがディ
スク側方の退避ゾーンに退避したときに相手部品に乗り
上げるロード／アンロード用の凸部を有し、かつ、上記
凸部の上記相手部品と接する側の表面をコイニング加工
によって平滑化された平滑加工面としたことを特徴とす
る。
本発明のサスペンションは、請求項１に記載したよう
に、サスペンション本体部の先端部分にこのサスペンシ
ョンの長手方向に延出しかつこのサスペンションがディ
スク側方の退避ゾーンに退避したときに相手部品に乗り
上げるロード／アンロード用の凸部を有し、かつ、上記
凸部の上記相手部品と接する側の表面をコイニング加工
によって平滑化された平滑加工面としたことを特徴とす
る。
【０００９】好ましい凸部の形態は、請求項２に記載し
たように、サスペンション本体部の長手方向に延出する
稜線部を有しかつこの稜線部を横切る方向の断面が弧状
となるように、サスペンション本体部の一部と一体に隆
起させた細長い凸部であり、この凸部の少なくとも外面
側を上記平滑加工面としたものである。上記平滑加工面
の粗度は、請求項３に記載したように算術平均粗さで
０．０１μｍから０．２μｍ未満の範囲が推奨される。
たように、サスペンション本体部の長手方向に延出する
稜線部を有しかつこの稜線部を横切る方向の断面が弧状
となるように、サスペンション本体部の一部と一体に隆
起させた細長い凸部であり、この凸部の少なくとも外面
側を上記平滑加工面としたものである。上記平滑加工面
の粗度は、請求項３に記載したように算術平均粗さで
０．０１μｍから０．２μｍ未満の範囲が推奨される。
【００１０】本発明のサスペンションの製造方法は、請
求項４に記載したように、サスペンション本体部の材料
である金属板を金型によってプレス加工することにより
この金属板の被加工部を加工し、かつ、上記ロード／ア
ンロード用の凸部を平滑な成形面を有する金型によって
厚み方向に打圧してコイニング加工を行うことにより上
記凸部の表面を平滑化するとともにこの凸部の強度を高
めることを特徴とするものである。
求項４に記載したように、サスペンション本体部の材料
である金属板を金型によってプレス加工することにより
この金属板の被加工部を加工し、かつ、上記ロード／ア
ンロード用の凸部を平滑な成形面を有する金型によって
厚み方向に打圧してコイニング加工を行うことにより上
記凸部の表面を平滑化するとともにこの凸部の強度を高
めることを特徴とするものである。
【００１１】上記凸部の表面粗度を改善する手段とし
て、例えば電解研磨やコーティングによる表面処理等も
考えられるが、電解研磨やコーティングはいずれもサス
ペンションを所定形状に成形するためのプレス工程とは
別の追加工程が必要であり、コスト的に不利であるばか
りでなく、工程管理等にも手間がかかってしまう。この
ため本発明では、プレス工程と同時に行なうことの可能
なコイニング加工によって、ロード／アンロード用の凸
部の表面粗度の改善（平滑化）を行なうようにした。
て、例えば電解研磨やコーティングによる表面処理等も
考えられるが、電解研磨やコーティングはいずれもサス
ペンションを所定形状に成形するためのプレス工程とは
別の追加工程が必要であり、コスト的に不利であるばか
りでなく、工程管理等にも手間がかかってしまう。この
ため本発明では、プレス工程と同時に行なうことの可能
なコイニング加工によって、ロード／アンロード用の凸
部の表面粗度の改善（平滑化）を行なうようにした。
【００１２】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施形態につい
て、図１〜図７を参照して説明する。図２にハードディ
スク装置（略してＨＤＤ）１の一部を示す。このディス
ク装置１のキャリッジ２は、ボイスコイルモータ等のポ
ジショニング用モータ３によって、軸２ａを中心に旋回
駆動されるようになっている。キャリッジ２は、モータ
３のマグネット４の近傍に配置されるコイル部５と、コ
イル部５に固定されたアーム（アクチュエータアーム）
６と、アーム６の先端側に位置するサスペンション７
と、サスペンション７の先端部に装着されるヘッド部８
などから構成される。キャリッジ２がモータ３によって
軸２ａを中心に旋回駆動されると、ディスク９を横切る
方向にサスペンション７が移動することにより、ヘッド
部８がディスク９の所望トラックまで移動するようにな
っている。
て、図１〜図７を参照して説明する。図２にハードディ
スク装置（略してＨＤＤ）１の一部を示す。このディス
ク装置１のキャリッジ２は、ボイスコイルモータ等のポ
ジショニング用モータ３によって、軸２ａを中心に旋回
駆動されるようになっている。キャリッジ２は、モータ
３のマグネット４の近傍に配置されるコイル部５と、コ
イル部５に固定されたアーム（アクチュエータアーム）
６と、アーム６の先端側に位置するサスペンション７
と、サスペンション７の先端部に装着されるヘッド部８
などから構成される。キャリッジ２がモータ３によって
軸２ａを中心に旋回駆動されると、ディスク９を横切る
方向にサスペンション７が移動することにより、ヘッド
部８がディスク９の所望トラックまで移動するようにな
っている。
【００１３】ヘッド部８は、ディスク９のトラックと対
向可能な位置に設けたスライダ１０と、スライダ１０に
内蔵したトランスジューサ（図示せず）などを備えてお
り、ディスク９が高速回転することによってスライダ１
０がディスク９から僅かに浮上することにより、ディス
ク９とスライダ１０との間に周知のエアベアリングが形
成されるようになっている。
向可能な位置に設けたスライダ１０と、スライダ１０に
内蔵したトランスジューサ（図示せず）などを備えてお
り、ディスク９が高速回転することによってスライダ１
０がディスク９から僅かに浮上することにより、ディス
ク９とスライダ１０との間に周知のエアベアリングが形
成されるようになっている。
【００１４】サスペンション７の一例は、ステンレス鋼
などの精密な薄板ばねからなるサスペンション本体部と
してのロードビーム１１と、ロードビーム１１に固定し
た極薄いステンレス鋼板等のばね性のあるフレキシャ
（flexure ）１２などを含み、フレキシャ１２にスライ
ダ１０が固定されている。フレキシャ１２はレーザ溶接
等によってロードビーム１１に固定されている。ロード
ビーム１１の基部にベースプレート１５が設けられてい
る。ロードビーム１１はベースプレート１５を介してキ
ャリッジ２のアーム６に固定される。
などの精密な薄板ばねからなるサスペンション本体部と
してのロードビーム１１と、ロードビーム１１に固定し
た極薄いステンレス鋼板等のばね性のあるフレキシャ
（flexure ）１２などを含み、フレキシャ１２にスライ
ダ１０が固定されている。フレキシャ１２はレーザ溶接
等によってロードビーム１１に固定されている。ロード
ビーム１１の基部にベースプレート１５が設けられてい
る。ロードビーム１１はベースプレート１５を介してキ
ャリッジ２のアーム６に固定される。
【００１５】ロードビーム１１の材料としては、例えば
ＳＵＳ３０４あるいはＳＵＳ３０５などのオーステナイ
ト系ステンレス鋼からなる金属板（板厚が例えば数１０
μｍから１００μｍのブランク）が推奨される。ＳＵＳ
３０４の成分は、Ｃ：0.08％以下、Ｓｉ：1 ％以下、Ｍ
ｎ：2 ％以下、Ｐ：0.04％以下、Ｓ：0.03％以下、Ｎ
ｉ：8-10.5％、Ｃｒ：18-20 ％、残りがＦｅである。
ＳＵＳ３０４あるいはＳＵＳ３０５などのオーステナイ
ト系ステンレス鋼からなる金属板（板厚が例えば数１０
μｍから１００μｍのブランク）が推奨される。ＳＵＳ
３０４の成分は、Ｃ：0.08％以下、Ｓｉ：1 ％以下、Ｍ
ｎ：2 ％以下、Ｐ：0.04％以下、Ｓ：0.03％以下、Ｎ
ｉ：8-10.5％、Ｃｒ：18-20 ％、残りがＦｅである。
【００１６】ロードビーム１１の先端部分に、ロード／
アンロード用の凸部２０がロードビーム１１と一体に成
形されている。この凸部２０は、サスペンション７の長
手方向、すなわちロードビーム１１の軸線方向に舌状に
延出している。この凸部２０は、ディスク９の停止時に
サスペンション７がディスク９の側方に設定された退避
ゾーンＺに退避したとき、相手部品の一例としてのラン
プブロック２１の支持面２２に乗り上げるようになって
いる。ランプブロック２１は合成樹脂の成形品であり、
必要に応じて繊維強化合成樹脂（ＦＲＰ）が使われる場
合もある。
アンロード用の凸部２０がロードビーム１１と一体に成
形されている。この凸部２０は、サスペンション７の長
手方向、すなわちロードビーム１１の軸線方向に舌状に
延出している。この凸部２０は、ディスク９の停止時に
サスペンション７がディスク９の側方に設定された退避
ゾーンＺに退避したとき、相手部品の一例としてのラン
プブロック２１の支持面２２に乗り上げるようになって
いる。ランプブロック２１は合成樹脂の成形品であり、
必要に応じて繊維強化合成樹脂（ＦＲＰ）が使われる場
合もある。
【００１７】図３に示すように、ロード／アンロード用
の凸部２０は、ロードビーム１１の軸線方向（矢印Ｘで
示す方向）にロードビーム１１の一部と一体に隆起して
延出する稜線部２５（図３に模式的に２点鎖線で示す）
を有し、稜線部２５に沿う断面が図４に示すように細長
く隆起するエンボス形状となっている。稜線部２５を横
切る方向の断面は、図５に示すように円弧状に隆起して
いる。そしてこの凸部２０の少なくとも外面側、つまり
相手部品であるランプブロック２１と接する側の表面を
平滑加工面２６としている。
の凸部２０は、ロードビーム１１の軸線方向（矢印Ｘで
示す方向）にロードビーム１１の一部と一体に隆起して
延出する稜線部２５（図３に模式的に２点鎖線で示す）
を有し、稜線部２５に沿う断面が図４に示すように細長
く隆起するエンボス形状となっている。稜線部２５を横
切る方向の断面は、図５に示すように円弧状に隆起して
いる。そしてこの凸部２０の少なくとも外面側、つまり
相手部品であるランプブロック２１と接する側の表面を
平滑加工面２６としている。
【００１８】平滑加工面２６は、図６に例示するような
金型セット３０を用いてコイニング加工することによ
り、下記の表面粗度に平滑化されている。すなわち、予
め所定形状に輪郭がトリミングされているロードビーム
１１の材料である金属板Ｂを、金型セット３０によって
プレス加工することにより、ロードビーム１１の被加工
部を所望形状に成形すると同時に、平滑な成形面３１を
有するコイニング用の金型３２とこの金型３２に対向す
るパンチ３３との間で凸部２０を厚み方向に打圧してコ
イニング加工を行うことにより、凸部２０の湾曲外側の
表面（外面）を平滑化して平滑加工面２６を得る。
金型セット３０を用いてコイニング加工することによ
り、下記の表面粗度に平滑化されている。すなわち、予
め所定形状に輪郭がトリミングされているロードビーム
１１の材料である金属板Ｂを、金型セット３０によって
プレス加工することにより、ロードビーム１１の被加工
部を所望形状に成形すると同時に、平滑な成形面３１を
有するコイニング用の金型３２とこの金型３２に対向す
るパンチ３３との間で凸部２０を厚み方向に打圧してコ
イニング加工を行うことにより、凸部２０の湾曲外側の
表面（外面）を平滑化して平滑加工面２６を得る。
【００１９】平滑加工面２６の粗度は、算術平均粗さで
０．０１μｍ以上、０．２μｍ未満の範囲とし、好まし
くは０．０３μｍ程度を目標値とするとよい。現在の金
型生産技術では、凸部２０の表面粗度が０．０１μｍ未
満となるように金型３２の成形面３１を加工すること
は、技術面およびコスト等の観点から現実的でない。凸
部２０の表面粗度が０．２μｍを越えると、表面が荒れ
過ぎてこの発明の所期の目的を果たすことができない。
０．０１μｍ以上、０．２μｍ未満の範囲とし、好まし
くは０．０３μｍ程度を目標値とするとよい。現在の金
型生産技術では、凸部２０の表面粗度が０．０１μｍ未
満となるように金型３２の成形面３１を加工すること
は、技術面およびコスト等の観点から現実的でない。凸
部２０の表面粗度が０．２μｍを越えると、表面が荒れ
過ぎてこの発明の所期の目的を果たすことができない。
【００２０】上記成形面３１を有するコイニング用金型
３２の表面粗度は、少なくとも平滑加工面２６の粗度の
目標値（０．０１μｍ以上、０．２μｍ未満）よりも滑
らかであることが望まれる。上記金型３２を用いて凸部
２０を打圧すると、凸部２０の表面すなわち平滑加工面
２６を平滑化できるとともに、凸部２０の加工硬化と凸
部２０における金属組織の冷間鍛圧による緻密化などが
あいまって、凸部２０の機械的強度を高めることができ
る。この場合、コイニング加工後の凸部２０の厚さは、
加工前の金属板Ｂの厚さに比べて僅かながら減少すると
思われる。
３２の表面粗度は、少なくとも平滑加工面２６の粗度の
目標値（０．０１μｍ以上、０．２μｍ未満）よりも滑
らかであることが望まれる。上記金型３２を用いて凸部
２０を打圧すると、凸部２０の表面すなわち平滑加工面
２６を平滑化できるとともに、凸部２０の加工硬化と凸
部２０における金属組織の冷間鍛圧による緻密化などが
あいまって、凸部２０の機械的強度を高めることができ
る。この場合、コイニング加工後の凸部２０の厚さは、
加工前の金属板Ｂの厚さに比べて僅かながら減少すると
思われる。
【００２１】図７は上記実施形態のコイニング加工され
た凸部２０について、稜線部２５に沿う方向に表面粗度
を粗さ測定器によって測定した結果を示しており、上記
実施形態の凸部２０は算術平均粗さが約０．０３μｍの
滑らかな平滑加工面２６が得られていることが確認され
た。このように滑らかな表面であれば、凸部２０が相手
部品（ランプブロック２１）に接触してもランプブロッ
ク２１を削るおそれがない。
た凸部２０について、稜線部２５に沿う方向に表面粗度
を粗さ測定器によって測定した結果を示しており、上記
実施形態の凸部２０は算術平均粗さが約０．０３μｍの
滑らかな平滑加工面２６が得られていることが確認され
た。このように滑らかな表面であれば、凸部２０が相手
部品（ランプブロック２１）に接触してもランプブロッ
ク２１を削るおそれがない。
【００２２】これに対し、図８はコイニング加工を行な
わずに単なるプレス加工によって凸部２０を打ち出した
場合の表面粗度を測定した結果を示している。単なるプ
レス加工では、加工前の金属板の表面粗度に比較して、
加工後の表面粗度が荒れることが知られている。図８に
示す測定例でも、プレス後の表面粗度が約０．２μｍの
荒れた表面となっており、ランプブロック２１を削る可
能性がある。
わずに単なるプレス加工によって凸部２０を打ち出した
場合の表面粗度を測定した結果を示している。単なるプ
レス加工では、加工前の金属板の表面粗度に比較して、
加工後の表面粗度が荒れることが知られている。図８に
示す測定例でも、プレス後の表面粗度が約０．２μｍの
荒れた表面となっており、ランプブロック２１を削る可
能性がある。
【００２３】なお、この発明を実施するに当たって、こ
の発明を構成するサスペンション本体部やロード／アン
ロード用の凸部の形状等をはじめとして、各構成要素を
それぞれ適宜に変形して実施できることは言うまでもな
い。
の発明を構成するサスペンション本体部やロード／アン
ロード用の凸部の形状等をはじめとして、各構成要素を
それぞれ適宜に変形して実施できることは言うまでもな
い。
【００２４】
【発明の効果】請求項１に記載の本発明によれば、ロー
ド／アンロード用の凸部が接する相手部品が削られるな
どの問題を回避することができ、微小異物等のコンタミ
が発生したり、両者間の摩擦係数が変化するなどの問題
も回避される。このため、ロード／アンロード時のサス
ペンションのコントロールが容易となり、相手部品の形
状変化も生じないのでロード／アンロードを安定して行
なうことができ、ロード／アンロード時の消費電力も少
なくかつ消費電力が安定する。
ド／アンロード用の凸部が接する相手部品が削られるな
どの問題を回避することができ、微小異物等のコンタミ
が発生したり、両者間の摩擦係数が変化するなどの問題
も回避される。このため、ロード／アンロード時のサス
ペンションのコントロールが容易となり、相手部品の形
状変化も生じないのでロード／アンロードを安定して行
なうことができ、ロード／アンロード時の消費電力も少
なくかつ消費電力が安定する。
【００２５】請求項２に記載したように、凸部と一体に
サスペンション本体部の一部もビード状ないしエンボス
状に連続して隆起させた形状とすれば、曲げ荷重に対す
る凸部の強度を高める上で有効である。また請求項２の
凸部形状であれは、凸部と接する相手部品に対する接触
面圧を下げることができるとともに、相手部品が削られ
ることを抑制する上でさらに有効となる。そして請求項
３に記載した表面粗度であれば、実現可能なコイニング
用の金型を用いることで本発明の所期の目的を確実に果
たすことができる。
サスペンション本体部の一部もビード状ないしエンボス
状に連続して隆起させた形状とすれば、曲げ荷重に対す
る凸部の強度を高める上で有効である。また請求項２の
凸部形状であれは、凸部と接する相手部品に対する接触
面圧を下げることができるとともに、相手部品が削られ
ることを抑制する上でさらに有効となる。そして請求項
３に記載した表面粗度であれば、実現可能なコイニング
用の金型を用いることで本発明の所期の目的を確実に果
たすことができる。
【００２６】請求項４に記載した発明によれば、上記凸
部の平滑加工面のコイニング加工はサスペンション本体
部を所定形状に成形するためのプレス加工と同時に行う
ことができるため、ロード／アンロード用の凸部を平滑
化するために新たな工程や設備を付加する必要がなく、
工程管理も容易であるし、低コスト化が図れる。
部の平滑加工面のコイニング加工はサスペンション本体
部を所定形状に成形するためのプレス加工と同時に行う
ことができるため、ロード／アンロード用の凸部を平滑
化するために新たな工程や設備を付加する必要がなく、
工程管理も容易であるし、低コスト化が図れる。
【００２７】また、凸部に上記コイニング加工を行なう
ことにより、凸部表面の平滑化だけでなく、鍛圧による
組織の緻密化および加工硬化等によって凸部の強度を高
めることができる。このため凸部まわりの耐久性が向上
するとともに、凸部の形状が曲げに対して強い弧状に隆
起した断面形状であることなどとあいまって、凸部が相
手部品に乗り上げても凸部が変形しにくいものである。
ことにより、凸部表面の平滑化だけでなく、鍛圧による
組織の緻密化および加工硬化等によって凸部の強度を高
めることができる。このため凸部まわりの耐久性が向上
するとともに、凸部の形状が曲げに対して強い弧状に隆
起した断面形状であることなどとあいまって、凸部が相
手部品に乗り上げても凸部が変形しにくいものである。
【図１】 本発明の一実施形態を示すディスク装置用サ
スペンションと相手部品を示す斜視図。
スペンションと相手部品を示す斜視図。
【図２】 図１に示すサスペンションとディスクの一部
を示す平面図。
を示す平面図。
【図３】 上記サスペンションのロード／アンロード用
凸部を示す斜視図。
凸部を示す斜視図。
【図４】 図３中のIV-IV 線に沿う断面図。
【図５】 図４中の V-V 線に沿う断面図。
【図６】 ロード／アンロード用凸部を加工するための
金型を示す断面図。
金型を示す断面図。
【図７】 本発明の一実施形態のロード／アンロード用
凸部の表面粗度の測定結果を示す図。
凸部の表面粗度の測定結果を示す図。
【図８】 従来のロード／アンロード用凸部の表面粗度
の測定結果を示す図。
の測定結果を示す図。
７…サスペンション １０…スライダ １１…ロードビーム（サスペンション本体部） ２０…ロード／アンロード用の凸部 ２１…ランプブロック（相手部品） ２５…稜線部 ２６…平滑加工面 ３０…金型セット ３１…成形面 ３２…コイニング金型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青柳 彰彦 神奈川県藤沢市桐原町１番地 日本アイ・ ビー・エム株式会社内 (72)発明者 大竹 一彦 神奈川県愛甲郡愛川町中津字桜台4056番地 日本発条株式会社内 (72)発明者 神作 武志 神奈川県愛甲郡愛川町中津字桜台4056番地 日本発条株式会社内 (72)発明者 鈴木 仁 神奈川県愛甲郡愛川町中津字桜台4056番地 日本発条株式会社内
Claims (4)
- 【請求項１】先端側にスライダが装着されかつディスク
を横切る方向に移動可能に設けるサスペンション本体部
を有するディスク装置用サスペンションにおいて、 上記サスペンション本体部の先端部分にこのサスペンシ
ョンの長手方向に延出しかつこのサスペンションがディ
スク側方の退避ゾーンに退避したときに相手部品に乗り
上げるロード／アンロード用の凸部を有し、かつ、 上記凸部の上記相手部品と接する側の表面をコイニング
加工によって平滑化された平滑加工面としたことを特徴
とするディスク装置用サスペンション。 - 【請求項２】上記凸部は、サスペンション本体部の長手
方向に延出する稜線部を有しかつこの稜線部を横切る方
向の断面が弧状となるようにサスペンション本体部の一
部と一体に隆起させた細長い凸部であり、この凸部の少
なくとも外面側を上記平滑加工面としたことを特徴とす
る請求項１記載のディスク装置用サスペンション。 - 【請求項３】上記平滑加工面の粗度を、算術平均粗さで
０．０１μｍ以上０．２μｍ未満の範囲としたことを特
徴とする請求項１記載のディスク装置用サスペンショ
ン。 - 【請求項４】サスペンション本体部の先端部分にロード
／アンロード用の凸部を有するディスク装置用サスペン
ションの加工方法であって、 サスペンション本体部の材料である金属板を金型によっ
てプレス加工することによりこの金属板の被加工部を加
工し、かつ、上記ロード／アンロード用の凸部を平滑な
成形面を有する金型によって厚み方向に打圧してコイニ
ング加工を行うことにより上記凸部の表面を平滑化する
とともにこの凸部の強度を高めることを特徴とするディ
スク装置用サスペンションの加工方法。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9258691A JPH1196527A (ja) | 1997-09-24 | 1997-09-24 | ディスク装置用サスペンションとその加工方法 |
| US09/158,474 US6181529B1 (en) | 1997-09-24 | 1998-09-22 | Suspension for disk drive and working method therefore |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9258691A JPH1196527A (ja) | 1997-09-24 | 1997-09-24 | ディスク装置用サスペンションとその加工方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1196527A true JPH1196527A (ja) | 1999-04-09 |
Family
ID=17323766
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9258691A Pending JPH1196527A (ja) | 1997-09-24 | 1997-09-24 | ディスク装置用サスペンションとその加工方法 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US6181529B1 (ja) |
| JP (1) | JPH1196527A (ja) |
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|---|---|---|---|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041005 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20041222 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050705 |