JPH119544A - 内視鏡 - Google Patents
内視鏡Info
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- JPH119544A JPH119544A JP9170244A JP17024497A JPH119544A JP H119544 A JPH119544 A JP H119544A JP 9170244 A JP9170244 A JP 9170244A JP 17024497 A JP17024497 A JP 17024497A JP H119544 A JPH119544 A JP H119544A
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- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B1/00—Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
- A61B1/00064—Constructional details of the endoscope body
- A61B1/00071—Insertion part of the endoscope body
- A61B1/00078—Insertion part of the endoscope body with stiffening means
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Abstract
や、湾曲操作力量が重い等の不具合が無く、しかも湾曲
形状の修正が十分できるほど湾曲抵抗を大きく変化させ
ることが容易に設定できるようにすることを目的とす
る。 【解決手段】本発明は、湾曲部8の関節部35の外周に
柔軟性を有する円筒状網部材50を被覆した内視鏡にお
いて、前記湾曲部8の基端より、前記湾曲部8の全長の
50%から70%の範囲にかけて、前記円筒状網部材5
0の網間に、硬化硬度20度から70度の柔軟性樹脂5
3を充填したものである。
Description
を回動自在に連接してなる湾曲自在な芯材の外周に柔軟
性を有する円筒状の網部材を被覆した湾曲部を備えた内
視鏡に関する。
ったり挿入性を高めたりするために挿入部に湾曲部を形
成し、この湾曲部を手元側の操作部からの遠隔操作によ
り強制的に湾曲させ得るようにしている。
は、湾曲部の先端に操作ワイヤーを固着し、操作ワイヤ
ーを引っ張って湾曲部を湾曲させる方式が採用されてい
る。この関係から操作ワイヤーを引っ張った際、湾曲部
の先端側部分に加わる曲げモーメントと湾曲部の基端側
部分に加わる曲げモーメントには差があり、先端側部分
に加わる曲げモーメントは小さく、逆に基端側部分に加
わる曲げモーメントは大きくなる。このため、操作ワイ
ヤーを牽引して湾曲部を湾曲させる際、湾曲部は先端側
部分より基端側部分の方が優先的に曲がっていくことに
なる。
先端に近い部分から湾曲し始める方が先端側部分が小回
りするので、狭い管腔内での挿入性・観察性の点から望
ましい。
部に被装される円筒状網部材に柔軟性樹脂を充填する方
法が知られている。網状の金属被覆は複数の細長い金属
製素線を密着して並べてなる素線帯を円筒状に編むこと
で円筒状網部材を構成している。この各素線帯の間の隙
間によって菱形状の網目が形成される。そして、この網
目に柔軟性樹脂を充填して、円筒状網部材の弾力性を部
分的に変化させるようにしている。
ると、円筒状網部材の円周部上の軸線方向の所定の位置
までの部位に柔軟性樹脂を充填して部分的に硬さの変化
を持たせている。この構造によれば、柔軟性樹脂を充填
した部分は湾曲しないか、あるいは緩い角度で湾曲する
ようになるので、円筒状網部材の手元側に柔軟性樹脂を
充填することによって、湾曲部は先端側から優先的に曲
がるようになる。
ところで、円筒状網部材の網目に充填する柔軟性樹脂の
硬化硬度と柔軟性樹脂を軸線方向のどの部分まで塗布す
るかによって湾曲部の湾曲形状は様々に変化する。これ
らの組み合わせが適当でないと、実際上、様々な問題が
生じることになる。例えば、柔軟性樹脂の硬化硬度が大
きすぎたり、軸線方向の塗布部分を長くとりすぎたりす
ると、円筒状網部材の素線にかかる引っ張り応力が過大
になって、素線の断裂を起こす可能性がある。素線の断
裂が起きると、その外周面上を被覆しているゴム被覆
(外皮)が、その円筒状網部材の支えを失って内部に落
ち込むため、湾曲が良好にかからなくなるという事態が
生じる。
め、検査時の疲労が増すという問題もある。逆に、柔軟
性樹脂の硬化硬度が小さすぎたり塗布範囲が狭すぎる
と、本来の目的である湾曲形状の改善が不十分となる。
させるようにした構造の湾曲部においては、どの位置に
どれくらいの硬度の柔軟性樹脂を塗布するかがきわめて
重要となってくるが、その組み合わせの数は膨大である
ため、製造する際、実際に適当な組み合わせを見つける
のは至難な作業であった。
填塗布した円筒状網部材を組み付けた湾曲部を有する内
視鏡において、円筒状網部材の素線断裂や、湾曲操作力
量が重い等の不具合が無く、しかも湾曲形状の修正が十
分できるほど湾曲抵抗を大きく変化させることが容易に
設定できるようにすることを目的とする。
は、湾曲自在な芯材の外周に柔軟性を有する円筒状網部
材を被覆した湾曲部を備えた内視鏡において、前記湾曲
部の基端より、前記湾曲部の全長の50%から70%の
範囲にかけて、前記円筒状網部材の網間に、硬化硬度2
0度から70度の柔軟性樹脂が充填されたものである。
(作用)前記条件に設定することにより、湾曲形状、耐
久性、湾曲力量のバランスの取れた湾曲部を容易に作れ
る。
参照して本発明の第1実施形態を説明する。この実施形
態に係る内視鏡1は図1に示すように、操作部2と挿入
部3とユニバーサルコード4を備える。操作部2にはこ
れを手で保持するためのグリップ部2aが形成されてい
る。挿入部3とユニバーサルコード4は操作部2に接続
されている。ユニバーサルコード4の延出先端にはコネ
クタ5が設けられている。コネクタ5は内視鏡1に照明
光を供給するための光源装置6に対して着脱自在に接続
される。
構成部9が設けられ、湾曲部8は操作部2に設けたアン
グルノブ7を操作することにより湾曲させられるように
なっている。先端構成部9には挿入部3内に形成された
鉗子チャンネルの先端開口9aが設けられている。鉗子
チャンネルの他方の開口端は操作部2に設けられた鉗子
開口部10と連通している。さらに、先端構成部9には
観察窓9bと、この観察窓9bに向かって送気や送水を
行うことができるノズル9cと、観察対象物を照明する
ための照明窓9dとが設けられている。前記鉗子開口部
10には必要に応じて鉗子栓11が取り付けられる。ま
た、前記挿入部3には破損を防止するための折止めカバ
ー12が設けられている。
は、送気装置13、送水装置14及び吸引装置15が接
続されると共に、接続アダプタ16aを介して映像信号
を処理するビデオプロセッサ16が接続される。
れた映像信号による被写体の映像を表示するモニター1
7と、映像信号を記録再生するVTRデッキ18と、映
像信号により被写体を印字するビデオプリンタ19と、
映像信号を記録する大容量の記憶装置であるビデオディ
スク20等が接続されている。
16を操作するスイッチ21が設けられている。さらに
操作部2には挿入部3の先端構成部9に開口するノズル
9cへの送気・送水とその切換えを制御するための送気
送水切換え操作装置22と、前記鉗子チャンネルを通じ
てその先端開口9aから吸引するための吸引操作装置2
3が設けられている。
有しており、前記湾曲部8はその蛇管25の先端に連結
され、この蛇管25の先端には前記先端構成部9が連結
されている。
部材であって、これは細い板状の金属部材を螺旋状に巻
いて筒状に構成したフレックス26を芯材とし、このフ
レックス26の外周上には細い金属素線を編んで筒状に
形成した円筒状網部材27が被嵌され、円筒状網部材2
7でフレックス26を被覆し、さらに円筒状網部材27
の外周上に外装用樹脂28を溶着して被着することによ
り構成されている。
口金29が一体的に取り付けられており、蛇管25はこ
の口金29を介して湾曲部8の部材に接続されている。
つまり、前記口金29の前端部外周には後述する湾曲部
8における円筒状の関節部35の一端部分35aが密に
嵌合しており、この両者は止めねじや接着剤等により一
体的に固定されている。蛇管25の他端(後端)は内視
鏡1の操作部2における部材に連結されている。
湾曲部8の構成について説明する。前記湾曲部8は湾曲
自在な芯材としての関節部35を備える。関節部35は
薄肉円筒状の金属部材である節輪36を複数個、挿入部
3の軸方向に配列し、これらを組み合わせることにより
構成されている。つまり、各節輪36は隣接するもの同
志が関節ピン37を介して連結され、その関節ピン37
を中心にして互いに回動可能に連結されている。前記関
節部35の他端35bには先端構成部9の本体部材を構
成する円柱状の金属部材である先端ブロック38が一体
的に取付け固定されている。
複数の孔47が設けられており、それらの孔47を利用
して、前述した鉗子チャンネルの先端開口9a、観察窓
9b、ノズル9c及び照明窓9dが設けられ、さらに、
これらの他に固体撮像素子9f、及びライトガイド9g
の先端等が固定的に設置されている。固体撮像素子9f
には信号ケーブル9hが接続されている。
内部には4本の操作ワイヤー41が前記関節部35の内
面における上下左右部分に沿ってそれぞれ配置されてい
る。前記各操作ワイヤー41は蛇管25の内部では、前
記口金29の内面に先端が固定された中空円筒状の可撓
性部材であるガイド用コイルパイプ43の内部にそれぞ
れ別々に挿通されている。また、関節部35の内部にお
いては、節輪36の内周面に固着された円筒状部材であ
るワイヤー受44の内孔にそれぞれ挿通されており、こ
れにより各操作ワイヤー41は先端ブロック38まで誘
導され、各操作ワイヤー41の先端部はその先端ブロッ
ク38に対して固着されている。操作ワイヤー41の他
端は前記コイルパイプ43を介して操作部2内に誘導さ
れており、操作部2内に設けられた牽引操作機構に連結
されている。そして、アングルノブ7の操作に連動して
牽引操作機構により牽引操作されるようになっている。
る円筒状網部材50が被嵌されている。この円筒状網部
材50は図3及び図4に示すように金属製の細長の素線
51を密着して並べた素線帯52を円筒状に編むことで
構成されている。円筒状網部材50の両端は関節部35
の両端に位置する各終端の節輪36の外周面部に対して
半田付けによりそれぞれ固定されている。
曲部8の領域の途中まで、柔軟性樹脂53がその網間5
4及び網上に塗布されている。柔軟性樹脂53の具体例
としては、シリコンゴム、ウレタン、弾性接着剤等が考
えられ、これらの硬化後の硬度は20〜70度の範囲に
ある。前記柔軟性樹脂53は関節部35の基端から先端
側に向かってその関節部35の湾曲可動領域、つまり前
後各終端の関節ピン37a,37bの間の範囲において
その軸方向全長(湾曲部全長)yの50〜70%の長さ
xの範囲にわたり塗布されている(図2参照)。実際に
製造する上では円筒状網部材50の基端からその円筒状
網部材50に柔軟性樹脂53が塗布されており、湾曲部
8の湾曲可動領域の基端(関節ピン37bの位置)から
塗布する必要はない。
分53dは節輪36の外周面上に乗っており、湾曲動作
中でもその節輪36の外周面上に常に位置するようにな
っている。柔軟性樹脂53の塗布部分と非塗布部分とは
弾力性がかなり異なるので、その境界において素線51
の座屈が起こりやすいが、このように節輪36上に境界
部分が来るようにすることで、その座屈の発生を防止す
ることが十分可能となる。
非塗布部分を含めて、円筒状網部材50の上には筒状の
軟質ゴム部材である弾性ゴム等の樹脂製弾性被覆55が
被着されかつこれにより被覆55は円筒状網部材50を
被覆する湾曲部8の外被を構成している。弾性被覆55
の先端側端部55aは前記先端ブロック38に対して糸
56で縛った後、その糸56の上から接着剤57を塗布
する事で固定されていて、操作部2側の端部55bも同
様の方法で蛇管25に対して固定されている。
4は全長に渡って同一の大きさになっている。しかし、
網目54の大きさを軸方向に変化させてもよい。網目5
4の大きさを変化させる方法としては、例えば円筒状網
部材50を形成する素線帯52の巻きピッチを変化させ
ればよい。巻きピッチを大きくすれば網目54は大きく
なり、ピッチを小さくすれば網目54は小さくなるの
で、これを利用すれば自由に網目54の大きさを変化さ
せることができる。この方式を採用すれば、例えば剥離
しやすい領域や部分における樹脂塗布部分の網目54の
大きさを他の部分より大きくして網目間に柔軟性樹脂5
3が流入しやすくし、その個所での円筒状網部材50に
対する柔軟性樹脂53の食い付きが良くなる構造にする
ことができる。
み角を他の部分より小さくして、塗布していない部分の
円筒状網部材50よりも湾曲抵抗を大きくすることも考
えられる。このようにすれば、単に樹脂を塗布するより
も、より樹脂塗布部分の湾曲抵抗を大きくできるという
メリットが得られる。なお、図1では説明を簡単にする
ために挿入部3の蛇管25や関節部35に内蔵される各
種内蔵物は図示していない。
作部2のアングルノブ7を操作して操作ワイヤー41を
牽引操作すると、湾曲部8の関節部35が、その牽引方
向側へ湾曲する。このとき、湾曲部8の円筒状網部材5
0における、柔軟性樹脂53の塗布部分はその柔軟性樹
脂53の存在のため、他の部分に比べて、大きな曲げ抵
抗が生じる。従って、関節部35は湾曲抵抗の小さい先
端側から優先的に曲がり始め、コンパクトな湾曲形状が
得られる。この際、柔軟性樹脂53の塗布部分の湾曲抵
抗は適正な大きさであるため、過剰な応力による素線断
裂や、湾曲形状の修正不十分といった不具合が起きな
い。
軟性樹脂を塗布するかを決めるのは硬度と位置の組み合
わせが膨大であるため、適当な条件を見付け出すのは実
際上、非常に面倒な作業であったが、本発明では柔軟性
樹脂53の硬化後の硬度の値を、20〜60度の範囲に
設定し、湾曲部8の基端より、前記湾曲部8の全長の5
0%から70%の範囲にかけて塗布することにより、容
易に湾曲形状、耐久性、湾曲力量のバランスの取れた湾
曲部8にすることができる。
態では円筒状網部材50に対して柔軟性樹脂53を連続
的に塗布しているが、柔軟性樹脂を所定の間隔で前記円
筒状網部材50の網間に充填させてもよい。例えば図5
の各図に示すように円筒状網部材50の軸まわり周方向
へリング状の部分に複数に分けて塗布すると共に、円筒
状網部材50の軸方向に対して間欠的に塗布するように
した塗布形式とするようにしてもよい。このように柔軟
性樹脂53を間欠的に塗布するようにすれば、湾曲部8
の湾曲形状を良好にするのみならず、湾曲部8が局所的
に曲がらないため、内蔵物が急に折れ曲がって損傷して
しまうという虞がない。また、連続的に柔軟性樹脂を塗
布する場合よりも円筒状網部材の伸縮性に優れているた
め、伸縮時に応力が集中して素線切れを起こすことがな
い。
幅、間隔の間欠幅ともに軸方向に対して一定にしたもの
である。また、これらの塗布幅、間隔の間欠幅を変化さ
せることで、局所的に円筒状網部材50の湾曲抵抗の微
妙な調整が可能であり、より用途に応じた湾曲形状にす
ることができる。例えば、図5(b)に示すように、樹
脂塗布部分の幅を先端側へ向かうにつれて漸減させる。
これにより、湾曲部8がさらに先端側から曲がりやすく
なる。また、図5(c)に示すように、樹脂塗布部分の
幅は変えずにその間隔の間欠幅を先端側に向かって順次
大きくしたものでは前記同様の効果が得られると共に、
よりコンパクトに湾曲させることができるようになる。
造では塗布前にマスキングテープ等で間欠部をマスキン
グする作業を行う必要があるが、図5(a)(b)で示
す構造のものでは間欠部の幅が同一なので、そこに貼る
マスキング部材を同一種類のものにすることができる。
従って、図5(c)の場合よりも生産性が良く、生産原
価を安くすることができる。
図6に示す。この変形例は円筒状網部材50に塗布する
柔軟性樹脂53の塗布厚さを、先端に向かうにつれて漸
次小さくするようにしたものである。このため、先端か
ら優先的に湾曲するために観察・処置性に優れる。ま
た、前述の図5に示す場合のように、帯状に柔軟性樹脂
53を塗布する構造ではマスキング作業があり、これが
面倒なために生産原価が嵩む一因となっていたが、この
変形例のような構造では帯状のマスキングの手間がない
ために生産性が良好である。
る。これは円筒状網部材50に塗布する柔軟性樹脂に硬
度の異なる複数種類のものを使用する例であり、ここで
は特に操作部側領域部分に硬化硬度の大きい第1の樹脂
61を塗布し、それと隣接するように先端側領域部分に
は硬化硬度の低い第2の樹脂62を塗布するようにした
ものである。このように硬度の異なる複数種類の柔軟性
樹脂を使用し、先端側領域部分のものに硬化硬度の低い
樹脂を塗布する構造によれば、柔軟性樹脂を連続的に塗
布した場合よりも樹脂塗布部分と非樹脂塗布部分との弾
性の差が急激に大きくならないので、湾曲部8が局所的
に曲がることを防止することができる。
向の途中まで連続的に柔軟性樹脂を塗布するよりも、円
筒状網部材50の軸線方向ヘの伸縮性が良好であるた
め、湾曲時に過大な引っ張り力が円筒状網部材50の素
線51にかかってその素線51の断裂が発生しにくい。
3の塗布厚の増加に伴って湾曲部8の外径増加が生じ
ず、しかも、単純に単一の柔軟性樹脂53を塗布する場
合よりもコンパクトな湾曲になるため観察・処置能力が
高い。さらに、湾曲部8がコンパクトに曲がるために観
察、処置能力が高くなる。しかも、それだけでなく湾曲
部8が局所的に曲がらないため、内蔵物が急に折れ曲が
って損傷してしまうという虞がない。
第1実施形態のものと同じであり、この第2実施形態で
は円筒状網部材50に塗布する柔軟性樹脂53が、図8
に示すように、柔軟性樹脂53が、円筒状網部材50の
外面に塗布される樹脂外層53aと、円筒状網部材50
の内面に塗布される樹脂内層53bとを有し、樹脂外層
53aと樹脂内層53bとは円筒状網部材50の網目5
4間にある連結部53cを介して連結されている。樹脂
内層53bの厚さは絶対的に十分小さく、また、樹脂外
層53aに比べても小さくなっている。
び連結部53cは全て同一の柔軟性樹脂53で形成され
ている。そして、樹脂外層53aと樹脂内層53bと連
結部53cは一体に成形されている。例えば、液状の樹
脂に浸漬する等の方法により一遍に全ての層53a,5
3b,53cの塗布が完了するようになっている。従っ
て、大変生産が良く、生産コストの低減になるというメ
リットがある。
ずしも単一の材料で塗布する必要はなく、各層53a,
53b,53cをそれぞれ別の種類の樹脂で構成するよ
うにしても良い。例えば樹脂外層53aは弾力に富む樹
脂、樹脂内層53bは潤滑性の高い樹脂、連結部53c
は接着性の強い樹脂というふうにして、各層の機能を考
慮した構造にしてもよい。
返しの湾曲によって、例え柔軟性樹脂53a,53b,
53cと素線52との接着が全て外れても、特に樹脂内
層53bが外れ止めとなるので、柔軟性樹脂53a,5
3b,53cは網状部材50から剥離しない。つまり、
湾曲操作時において、大きな圧縮力、伸張力が柔軟性樹
脂53に繰り返しかかる場合にも、柔軟性樹脂53a,
53b,53cが網状部材50から剥離しにくいので、
繰り返し湾曲させても適切な本来の湾曲形状を保てる。
状網部材50に充填しようとすると、図9のような形に
なるが、このような状態では柔軟性樹脂53は素線51
に対する接着力のみによって付着していることになる。
53には大きな圧縮力、伸張力が繰り返しかかるが、こ
のように素線と柔軟性樹脂とが接着のみで固定されてい
る構造では繰り返し使用している内に柔軟性樹脂と素線
との接着が外れ、柔軟性樹脂が素線から剥離してしまう
ことがあり、柔軟性樹脂が剥離してしまうと、初期の湾
曲形状が維持できなくなり、観察・処置に支障がでると
いう問題があったが、この第2実施形態の構造によれ
ば、その問題を解決できる。
と、図10に示すように、節輪3bに円筒状網部材50
を被覆する際において、樹脂内層53bの端部が節輪3
6間の肩口端面36aに引っかかるため、組み立てが困
難であり、また、無理に組み立てようとすると、柔軟性
樹脂53が金属製の円筒状網部材50から一部剥離して
しまう虞がある。しかし、本実施形態では図11に示す
ように、肩口端面36aと、樹脂内層53bの端部との
引っかかりが殆ど無いので、組み付けが大変容易である
ため、組み付け中の樹脂剥離の心配がない。このため、
組み付け作業が大変容易になる。
材を被覆した湾曲部を備えた内視鏡において、 前記湾曲部の基端より、前記湾曲部の全長の50%から
70%の範囲にかけて、前記円筒状網部材の網間に、硬
化硬度20度から70度の柔軟性樹脂が充填されている
ことを特徴とする内視鏡。 2.円筒状網部材の網間に充填される柔軟性樹脂が、所
定の間隔で前記円筒状網部材の網間に充填されているこ
とを特徴とする第1項に記載の内視鏡。 3.柔軟性樹脂の塗布幅あるいは間欠幅の少なくともど
ちらかを、部位によって変化させたことを特徴とする第
2項に記載の内視鏡。
網部材の軸線方向の所定の位置までに塗布されており、
その間欠幅が後端側から先端側に向かって順次大きくな
っていることを特徴とする第2項に記載の内視鏡。 5.柔軟性樹脂が湾曲部の後端から円筒状網部材の軸線
方向の所定の位置までに塗布されており、その塗布幅が
後端側から先端側に向かって順次小さくなっていること
を特徴とする第2項に記載の内視鏡。 6.円筒状網部材には柔軟性樹脂がその塗布厚を変化さ
せて塗布されていることを特徴とする第1項に記載の内
視鏡。
ら軸線方向の所定の位置までに塗布されており、その塗
布厚は後端側から先端側に向けて漸次減少していること
を特徴とする第7項に記載の内視鏡。 8.円筒状網部材には複数の硬度が異なる複数の柔軟性
樹脂が塗布されていることを特徴とする第1項に記載の
内視鏡。 9.湾曲部の後端側から軸線方向の所定の位置へと硬度
が段階的に小さくなるように複数種類の柔軟性樹脂が塗
布されていることを特徴とする第1項に記載の内視鏡。
周面に柔軟性樹脂を塗布した樹脂内層と、円筒状部材の
外周面に柔軟性樹脂を塗布した樹脂外層と、円筒状部材
の網間を介して上記樹脂外層と樹脂内層とを一体につな
ぐ柔軟性樹脂の連結部とからなる柔軟性樹脂が塗布され
ていることを特徴とする第1項に記載の内視鏡。 11.樹脂内層の塗布厚を十分小さくしたことを特徴と
する第10項に記載の内視鏡。 12.樹脂内層と樹脂外層と連結部とは同一種類の樹脂
により構成されることを特徴とする第10項に記載の内
視鏡。
網部材の手元側から先端側まで連続的に塗布した場合、
柔軟性樹脂の塗布部分と非塗布部分との境界で急激に円
筒状網部材の弾性が変化することになる。よって、湾曲
部はその柔軟性樹脂の塗布部分と非塗布部分との境界部
分で急に折れ曲がるように湾曲するようになり、内蔵物
の破損が生じやすいという問題があった。また、円筒状
網部材の後端側からその軸線方向の途中まで連続的に柔
軟性樹脂を塗布した場合、円筒状網部材の軸線方向への
伸縮性がかなり制限されるため、湾曲部を湾曲させると
きに過大な引っ張り力が円筒状網部材の素線にかかっ
て、素線の断裂が発生することがあった。第1〜9項の
ものによれば、湾曲部が局所的に折れ曲がるように湾曲
せず、内蔵物や円筒状網部材の破損が生じにくい湾曲部
を有する円視鏡を提供できる。
被嵌した柔軟性を有する円筒状網部材にどの位置にどれ
くらいの硬度の柔軟性樹脂を塗布するかを決めるのは、
その柔軟性樹脂の硬度と塗布位置の組み合わせが膨大で
あるため、適当な条件を見付け出すのは非常に面倒な作
業であったが、本発明によれば、前記条件にその値を設
定することにより、容易に湾曲形状、耐久性、湾曲力量
のバランスの取れた湾曲部にすることができる。
明図。
図。
視図。
る各例の説明図。
る他の例の説明図。
るさらに他の例の説明図。
柔軟性樹脂を塗布する構造の説明図。
前の構造の説明図。
る際においての通常の組立て状態の説明図。
る際においての組立て状態の説明図。
ルコード、8…湾曲部、9…先端構成部、35…関節
部、36…節輪、50…円筒状網部材、51…素線、5
2…素線帯、53…柔軟性樹脂、54…網間、y…湾曲
部全長、x…塗布範囲。
Claims (1)
- 【請求項1】湾曲自在な芯材の外周に柔軟性を有する円
筒状網部材を被覆した湾曲部を備えた内視鏡において、 前記湾曲部の基端より、前記湾曲部の全長の50%から
70%の範囲にかけて、前記円筒状網部材の網間に、硬
化硬度20度から70度の柔軟性樹脂が充填されている
ことを特徴とする内視鏡。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9170244A JPH119544A (ja) | 1997-06-26 | 1997-06-26 | 内視鏡 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9170244A JPH119544A (ja) | 1997-06-26 | 1997-06-26 | 内視鏡 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006127677A Division JP2006218316A (ja) | 2006-05-01 | 2006-05-01 | 内視鏡 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH119544A true JPH119544A (ja) | 1999-01-19 |
Family
ID=15901353
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9170244A Pending JPH119544A (ja) | 1997-06-26 | 1997-06-26 | 内視鏡 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH119544A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002306404A (ja) * | 2001-04-19 | 2002-10-22 | Asahi Optical Co Ltd | 内視鏡の内蔵物保護構造 |
JP2005304545A (ja) * | 2004-04-16 | 2005-11-04 | Olympus Corp | 内視鏡 |
JP2010075565A (ja) * | 2008-09-26 | 2010-04-08 | Tyco Healthcare Group Lp | 電気外科用鉗子のための二元デュロメーター絶縁ブーツ |
-
1997
- 1997-06-26 JP JP9170244A patent/JPH119544A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002306404A (ja) * | 2001-04-19 | 2002-10-22 | Asahi Optical Co Ltd | 内視鏡の内蔵物保護構造 |
JP2005304545A (ja) * | 2004-04-16 | 2005-11-04 | Olympus Corp | 内視鏡 |
JP4504076B2 (ja) * | 2004-04-16 | 2010-07-14 | オリンパス株式会社 | 内視鏡 |
JP2010075565A (ja) * | 2008-09-26 | 2010-04-08 | Tyco Healthcare Group Lp | 電気外科用鉗子のための二元デュロメーター絶縁ブーツ |
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