JPH1194731A - 液体検出機能を備えた透明基板 - Google Patents

液体検出機能を備えた透明基板

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JPH1194731A
JPH1194731A JP10110513A JP11051398A JPH1194731A JP H1194731 A JPH1194731 A JP H1194731A JP 10110513 A JP10110513 A JP 10110513A JP 11051398 A JP11051398 A JP 11051398A JP H1194731 A JPH1194731 A JP H1194731A
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JP
Japan
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transparent substrate
light
detection
optical element
liquid
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JP10110513A
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English (en)
Inventor
Shuhei Tanaka
修平 田中
Tadashi Koyama
正 小山
Keiji Tsunetomo
啓司 常友
Hideki Imanishi
秀樹 今西
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Nippon Sheet Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Sheet Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 結露等によって室内側面に生じた水滴の影響
を受けず、外側面に付着した雨滴のみを検出する。 【解決手段】 フロントガラス1の室内側面にセンサ装
置2を接着剤3にて取付けている。このセンサ装置2は
ガラス基板4の表面にレーザ光によって回折格子5,6
が形成され、また、接着剤3は前面に塗布せず間をあけ
て塗布することで、センサ装置2とフロントガラス1と
の間に密閉空間Sが設けられ、この密閉空間S内は真空
とされるか乾燥空気、窒素ガス、不活性ガス或いは乾燥
剤が封入されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は雨滴などの液体の有
無、単位面積当たりの液滴の個数、量などを高精度で検
知する機能を備えた透明基板に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のフロントガラスに雨滴が付着し
たことを検知して、ワイパーを自動的に動作させる試み
が従来から行なわれており、検知方式としては、大きく
分けて電極間の電気抵抗の変化や電気容量の変化で検知
する方式と、反射光量の変化等を利用して光学的に検知
する方式がある。
【0003】前者の方式の例としては、特開平8−26
1974号公報に開示されるように、ガラス板の内部に
櫛形の透明電極を配置し、ガラス板表面に水滴が付着し
たことによって生じる櫛形の透明電極間の静電容量の変
化を検出し、これに応じて窓の開閉やヒータの制御を行
なうものがある。このような電極間の電気抵抗の変化、
電気容量の変化などを検知して行う方式は、耐久性、感
度の面で光学式に劣り、特に自動車用のフロントガラス
にあっては、運転者あるいは同乗者の視認性に追随した
信号であることが重要であり、光学式のセンサが望まし
い。
【0004】一方、光学的に検知する方式にあっては、
ガラス板の外表面に付着した雨滴を検出するだけでな
く、内表面に付着した結露による水滴を検出し、ワイパ
ー等の誤作動を引き起こす原因になる。内表面に付着し
た水滴に関する先行技術として、特開平2−70554
号公報、特開平2−70555号公報、特表平8−50
5101号公報及びヨーロッパ特許第562275公報
に開示されるものがある。
【0005】特開平2−70554号公報は特開平2−
70555号公報には、車両のウインドガラスの外側面
に一方の水滴検出センサを取付け、室内側に結露等を検
出する他方の水滴検出センサを配置している。そして、
一方の水滴検出センサを直接型検出タイプとし、他方の
水滴検出センサを水滴からの反射光を検出する反射型検
出タイプとしている。
【0006】また、特表平8−505101号公報に
は、ヒータによって雨滴検出領域の内側面に結露による
水滴を付着させない内容が開示されている。更に、ヨー
ロッパ特許第562275公報には雨滴検出領域の内側
面に反射膜を設け、結露による水滴の影響を受けないよ
うにした内容が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記した、特開平2−
70554号公報は特開平2−70555号公報に開示
される検出方法にあっては、雨滴付着と室内結露とを分
離して検知するための2種類のセンサの設置と信号処理
をしなくてはならず、コスト上昇を招く。尚、特開平2
−70554号公報は特開平2−70555号公報にあ
っては、ウインドガラスの外側面に直接型検出タイプの
水滴検出センサを取付け、この水滴検出センサとウイン
ドガラスの外側面との間に隙間が設けられているが、こ
の隙間は密閉空間ではなく外気と連通している隙間と考
えられるので、隙間の内面に水滴が付着することが考え
られ、水滴が付着するとこれによって検出誤差が生じ
る。
【0008】特表平8−505101号公報に開示され
る方法によれば、結露による水滴の発生を防止すること
ができるのであるが、その為にヒータを設けなければな
らず構成が複雑化し、コストアップになる。
【0009】また、ヨーロッパ特許第562275公報
に開示される技術によっても、結露による水滴の影響を
なくすことができるが、その為に雨滴検出領域の内側面
に反射膜を設けなければならない。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本願の第1発明は、反射光量の変化で透明基板の一面側
に液体が付着したことを検出する機能を備えた透明基板
の構成として、前記透明基板の他面側に透明基板内に検
出用の光線を入射せしめる光学素子と前記検出用の光線
のうち透明基板内を全反射した光線を透明基板から出射
せしめる光学素子を備えたセンサ装置を取付け、このセ
ンサ装置と前記透明基板との間に密閉空間設け、この密
閉空間内を真空とするか乾燥空気、窒素ガス、不活性ガ
ス或いはこれらガスとともに乾燥剤を封入するようにし
た。
【0011】また、本願の第2発明は、反射光量の変化
で透明基板の一面側に液体が付着したことを検出する機
能を備えた透明基板の構成として、前記透明基板を中間
膜を介して2枚の透明板が接合されたものとし、また前
記透明基板の他面側に透明基板内に検出用の光線を入射
せしめる光学素子と前記検出用の光線のうち透明基板内
を全反射した光線を透明基板から出射せしめる光学素子
を備えたセンサ装置を取付け、前記透明基板内で検出用
の光線が反射する領域には中間膜を除去することで形成
される密閉空間を形成した。尚、この密閉空間内は真空
とするか乾燥空気、窒素ガス、不活性ガス或いは乾燥剤
を封入するのが好ましい。
【0012】また、本願の第2発明は、反射光量の変化
で透明基板の一面側に液体が付着したことを検出する機
能を備えた透明基板の構成として、前記透明基板を中間
膜を介して2枚の透明板が接合されたものとし、また前
記透明基板の他面側に透明基板内に検出用の光線を入射
せしめる光学素子と前記検出用の光線のうち透明基板内
を全反射した光線を透明基板から出射せしめる光学素子
を備えたセンサ装置を取付け、前記透明基板内で検出用
の光線が反射する領域に金属薄膜を設けるようにした。
【0013】ここで、前記センサ装置の一部をなす光学
素子としては、プリズムまたはガラス基板の表面にレー
ザ光を照射することで発生するアブレーション現象によ
り形成される回折格子が好ましい。
【0014】ただし、プリズムは3次元的なブロックに
なるため、ガラス自体に突起を形成することになるが、
回折格子は平板のまま貼り付けられるので、全体の厚み
を薄くすることができ、より小型のセンサを形成するの
に適する。
【0015】回折格子は、微細な溝がガラスなどの表面
に形成されている光学素子のことである。その溝のピッ
チは0.4〜3μm程度の範囲で設計されたものが多
く、用途によって使い分けられている。その主な用途は
分光に用いられるが、単色光を光源に用いた場合は、光
の回折効果により、光を分けたり、曲げたりすることが
できる。また、回折格子としては上記の他に、反射型の
回折格子やスリット状の回折格子、更には屈折率が周期
的に変わる回折格子でもよい。
【0016】本発明において利用する効果は、単色光を
回折格子に入射させた場合、回折光がある一定の規則に
基づいて発生する現象を用いている。その回折光は、図
1に示すように入射光に対して一定の角度で1次回折光
が発生する。なお、高次の回折光も発生するが、光量が
少なくなるので1次回折光を主に用いる。
【0017】入射光が透過する場合、入射光と回折光の
角度の関係は次の数式1で表される。すなわち、入射光
の角度をθ0 とし、m次の回折光の角度をθ、入射光の
波長をλ、溝のピッチをd、出射側の屈折率をn、入射
側の媒質の屈折率をn0 とすると、以下のように角度が
決定できる。 n・sinθ−n0・sinθ0=mλ/d (m=0,±1,±2,・・・・・) (1)
【0018】入射側が空気で出射側が透明板の場合、n
0=1.0であり、透明板中を進行する光の角度は、回折格
子へ入射させる光の角度を変化させることによって調整
することができる。
【0019】以上の様に、回折格子を用いることによ
り、任意の角度で透明板中に光を導入することができ
る。また適宜、回折格子への入射角度を選択することに
より、導入された光が透明板板中を全反射するように設
定することも可能となる。また、透明板中を全反射して
いる光を同様の原理に基づき、透明板から空気中へ出射
させることも可能である。
【0020】回折格子の一般的な作製方法としては、柔
らかいアルミニウムなどの金属をダイアモンドの針によ
り、精密に溝を切り、これを原盤としてガラスなどの透
明板表面に塗布したエポキシ樹脂などに転写することに
より得る。または、ガラスなどの透明板表面に塗布した
光感光性の樹脂に2光束干渉により露光をし、露光部分
のみをエッチングする、あるいは未露光部分のみをエッ
チングすることにより、微細な溝形状を実現している。
【0021】上述した製法による回折格子を、本発明に
適用することができるのであるが、エポキシ樹脂に転写
した回折格子や、光感光性樹脂上に形成した回折格子
は、耐候性、機械的強度が要求される用途に使用するこ
とはやや問題が残ることになる。さらに、大型の窓ガラ
ス、ウインドシールドガラスを対象とした場合、上述の
転写技術、露光技術の適用は困難が伴い、実用面で適切
ではない。
【0022】そこで更に好ましくは、レーザ光によりガ
ラス表面を部分的に蒸発させるアブレーション現象を利
用して、回折格子をレーザ加工法によりガラス等の透明
板上に直接形成する。
【0023】アブレーション現象はガラスがレーザ光エ
ネルギーを吸収して起こる現象であり、ガラス基板の表
面から所定の深さまでAg原子、AgコロイドまたはAg
イオンの形態で銀を含有せしめ、更に銀の濃度はレーザ
加工される表面における濃度を最も高く、所定の深さま
で徐々に銀の濃度が低くなるように濃度勾配を持たせて
おくと、表層部から内部に向かってアブレーション現象
が順次生じるので、加工時に割れや欠けが生じにくくな
る。
【0024】ガラス基板表面に銀を導入する方法として
は、以下の方法がある。 (1)1価のアルカリイオンを含むガラス基板を、銀イ
オンを含有する溶融塩中に浸漬してイオン交換を行う方
法。 (2)硝酸銀などの銀を含有する塩をタルク等と混合し
たもの、または銀の粉末をペースト状にしたものをガラ
ス基板表面に塗布し加熱する方法。
【0025】前記レーザ光としては、目的とする溝間隔
と同じ周期性を持つレーザ光を用い、微細な溝を直接ガ
ラス上に形成するものである。 周期的な強度分布を持
つレーザ光を得る方法としては、図2(a)に示すよう
に、ガラス基板の表面にマスクを設け、このマスクにレ
ンズを介してレーザ光を照射する方法、或いは図2
(b)に示すように、レーザ光をビームスプリッタによ
り2つに分け、ある角度を持たせて再び重ね合わせるこ
とで、その重なり合った部分に周期的な光強度分布を形
成する方法などを適用できる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。図3は本発明に係る透明基板
を適用した自動車の前部の斜視図、図4はセンサ装置を
取付け状態の拡大図であり、自動車のフロントガラス1
の室内側面にセンサ装置2を接着剤(接着テープ)3に
て取付けている。接着剤(接着テープ)3はフロントガ
ラス1の屈折率(1.48)とほぼ等しい屈折率を有す
るものを選定した。尚、フロントガラスは、SiO2
主成分とする5mm厚のソーダライムガラス基板を用い
た。
【0027】一方、センサ装置2はガラス基板4の表面
にレーザ光によって回折格子5,6が形成され、また、
接着剤3は全面に塗布せず間をあけて塗布することで、
センサ装置2とフロントガラス1との間に密閉空間Sが
設けられ、この密閉空間S内には乾燥空気を封入してい
る。尚、乾燥空気を封入する代りにタブレット状或いは
粉状の乾燥剤を入れてもよい。
【0028】更に、回折格子5の近傍には発光ダイオー
ド等の発光素子7を配置し、回折格子6の近傍にはフォ
トダイオード等の受光素子8を配置している。これら発
光素子7及び受光素子8は回折格子に密着するように設
けてもよい。
【0029】次に、ガラス基板4の表面に回折格子5,
6を形成するための条件について説明する。先ず、良好
なレーザ加工性を得るために、イオン交換法にてガラス
基板の表面に銀の導入を以下の手順で行った。Agイオ
ン交換を行う溶融塩は、Agイオン交換を行う溶融塩
は、硝酸銀と硝酸ナトリウムを50mol%−50mol%で混
合したものを用い、石英製の反応容器中に前記ガラス基
板を30分間浸漬した。溶融塩の温度は電気炉中で28
5℃に保ち、反応雰囲気は空気であった。この処理を行
うことにより、ガラス表面のNa+イオンが溶出し、塩中
に含まれるAg+イオンがガラス表面から内部に拡散した
(いわゆるイオン交換が生じる)。Agが拡散した層の
厚さをX線マイクロアナライザで測定すると、約10μ
mであった。このようにして作製されたガラス基板は、
良好なレーザ加工性を有している。
【0030】次に、周期的な強度分布を持ったレーザ光
による加工については、前記図2(b)に示した2本の
レーザ光線の干渉を利用した。即ち、本実施例では、2
本の波長355nmのレーザビームの入射角が20°に
なるような光学系を構成した。このときの光強度分布の
周期は約1020nmになる。その2本のレーザビーム
が重なり合った部分にガラスの一方の表面がくるように
設定し、レーザ光を照射するとガラス基板表面でアブレ
ーションが起きた。図2(b)中のレンズは、ガラス基
板面上でのエネルギー密度を上げるために使用したもの
であり、アブレーションが起きたときのパルス当たりの
エネルギー密度は約30J/cm2であった。作製した
回折格子の周期を測定したところ、予想された周期とほ
ぼ一致した。
【0031】空気とガラスの界面で全反射する角度を求
めるために、スネルの法則を用い以下の計算を行った。
スネルの法則の一般式は以下に示す数式(2)のように
なる。但し、α及びα0は、屈折率nの物質と屈折率n0
の物質との界面の法線に対する角度である。 n0・sinα0 = n・sinα (2)
【0032】ガラスの屈折率を前記のようにn=1.4
8とし、空気の屈折率をn0 =1とした場合、ガラス板
内部での全反射の条件はα0=90°なので、α=42.
5°を得る。したがって、この角度以上であれば、ガラ
ス媒質中での全反射が起こる。
【0033】一方、水が付着した場合でも、ガラス内部
で全反射が起こるのは、水の屈折率を1.33とし同様
の計算を行うと64.0°となる。したがって、42.
5°から64.0°の範囲の角度では、水が付着してな
いときはガラス内部で全反射し、水が付着すると全反射
しなくなり、内部の光は水を介して外部に漏れることに
なる。
【0034】このような反射を起こすために、回折格子
の入射角度を調整した。ガラス内部反射角度が42.5
°になるための回折格子入射角度を前記数式(1)を用
いて計算した。周期が1020nmのガラス表面に形成
された回折格子で、He−Neレーザの633nmの光
のプラス1次回折光を利用したときは22°となる。ガ
ラス内部での反射角度が64.0°になるためには、同
様の計算より回折格子の入射角度が45°となることが
わかる。本実施例では、回折格子5において45°で光
を入射させた。このとき全反射した光は、他の回折格子
6から出射した。
【0035】さらに、その全反射点に水滴Wを付着させ
た場合、出射する光は低減し、全反射点全体に水滴が付
着した場合は約1/50に出力光が低減した。すなわ
ち、ガラス表面上の水の存在を敏感に感知し、出射光強
度として反映させることが確認できた。また、回折格子
の入射角度を徐々に大きくしていっても同様なことが起
こった。
【0036】しかし、入射角度が64°程度より大きく
なると、水滴が全反射点に付着しても、出射する光量は
変化しなかった。これは、水が表面に付着しても内部の
全反射の条件が変わらない角度とほぼ一致していた。
【0037】一方、センサ装置2の内側面即ち室内側面
に水滴W’が結露等によって生じた場合でも測定結果に
は影響はなかった。
【0038】図5は別実施例を示す図4と同様の図であ
り、この実施例にあっては、透明基板としてのフロント
ガラス1を2枚の透明板1a,1bを中間膜10を介し
て接合して構成し、フロントガラス1の室内側面に接着
剤3を介してセンサ装置2を全面接着し、更に中間膜1
0の一部を切欠してこの部分を前記同様の密閉空間Sと
している。
【0039】この実施例にあっても、フロントガラス1
の外側面に水滴Wが付着した場合には、受光素子8に入
射する全反射光量が変化するが、センサ装置2の室内側
面に結露などによって水滴W’が付着してもこれによっ
て全反射光量が変化することはない。
【0040】図6及び図7は別実施例を示す図4と同様
の図であり、これら実施例は中間膜10の一部を切欠す
ることなくアルミ箔等の金属薄膜11にて全反射せしめ
るようにしている。このうち、図6に示す実施例にあっ
ては、金属薄膜11を室外側の透明板1aと中間膜10
との間に設け、図7に示す実施例にあっては、金属薄膜
11を室内側の透明板1bと中間膜10との間に設けて
いる。いずれもフロントガラス1の外側面に水滴Wが付
着した場合には、受光素子8に入射する全反射光量が変
化するが、センサ装置2の室内側面に結露などによって
水滴W’が付着してもこれによって全反射光量が変化す
ることはない。尚、金属薄膜11には蒸着等で形成され
る層も含むものとする。
【0041】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、
水滴が付着したことを検出する面とは反対側に密閉空間
を設け、結露等によって生じた水滴の影響がないように
したので、ワイパー等の誤作動を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】回折格子の作用を説明した図
【図2】(a)及び(b)は回折格子の製造法の一例を
示す図
【図3】本発明に係る透明基板を適用した自動車の前部
の斜視図
【図4】センサ装置を取付けた状態の拡大図
【図5】別実施例を示す図4と同様の図
【図6】別実施例を示す図4と同様の図
【図7】別実施例を示す図4と同様の図
【符号の説明】
1…フロントガラス、2…センサ装置、3…接着剤、4
…ガラス基板、5,6…回折格子、S…密閉空間、7…
発光素子、8…受光素子、10…中間膜、11…金属薄
膜、W…雨滴、W’…結露による水滴。
フロントページの続き (72)発明者 今西 秀樹 大阪府大阪市中央区道修町3丁目5番11号 日本板硝子株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反射光量の変化で透明基板の一面側に液
    体が付着したことを検出する機能を備えた透明基板であ
    って、前記透明基板の他面側には透明基板内に検出用の
    光線を入射せしめる光学素子と前記検出用の光線のうち
    透明基板内を全反射した光線を透明基板から出射せしめ
    る光学素子を備えたセンサ装置が取付けられ、このセン
    サ装置と前記透明基板との間には密閉空間が設けられ、
    この密閉空間内は真空とされるか乾燥空気、窒素ガス、
    不活性ガス或いはこれらガスとともに乾燥剤が封入され
    ていることを特徴とする液体検出機能を備えた透明基
    板。
  2. 【請求項2】 反射光量の変化で透明基板の一面側に液
    体が付着したことを検出する機能を備えた透明基板であ
    って、前記透明基板は中間膜を介して2枚の透明板が接
    合され、また前記透明基板の他面側には透明基板内に検
    出用の光線を入射せしめる光学素子と前記検出用の光線
    のうち透明基板内を全反射した光線を透明基板から出射
    せしめる光学素子を備えたセンサ装置が取付けられ、前
    記透明基板内で検出用の光線が反射する領域には中間膜
    を除去することで形成される密閉空間が形成されている
    ことを特徴とする液体検出機能を備えた透明基板。
  3. 【請求項3】 反射光量の変化で透明基板の一面側に液
    体が付着したことを検出する機能を備えた透明基板であ
    って、前記透明基板は中間膜を介して2枚の透明板が接
    合され、また前記透明基板の他面側には透明基板内に検
    出用の光線を入射せしめる光学素子と前記検出用の光線
    のうち透明基板内を全反射した光線を透明基板から出射
    せしめる光学素子を備えたセンサ装置が取付けられ、前
    記透明基板内で検出用の光線が反射する領域には金属薄
    膜からなる反射膜が設けられていることを特徴とする液
    体検出機能を備えた透明基板。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3に記載の液体検出
    機能を備えた透明基板において、前記センサ装置の一部
    をなす光学素子はプリズムであることを特徴とする液体
    検出機能を備えた透明基板。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項3に記載の液体検出
    機能を備えた透明基板において、前記センサ装置の一部
    をなす光学素子は回折格子であることを特徴とする液体
    検出機能を備えた透明基板。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の液体検出機能を備えた
    透明基板において、前記回折格子はガラス基板の表面に
    レーザ光を照射することで発生するアブレーション現象
    により形成されることを特徴とする液体検出機能を備え
    た透明基板。
JP10110513A 1997-07-22 1998-04-21 液体検出機能を備えた透明基板 Pending JPH1194731A (ja)

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