JP3347264B2 - 濃度分析計 - Google Patents

濃度分析計

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JP3347264B2
JP3347264B2 JP30243796A JP30243796A JP3347264B2 JP 3347264 B2 JP3347264 B2 JP 3347264B2 JP 30243796 A JP30243796 A JP 30243796A JP 30243796 A JP30243796 A JP 30243796A JP 3347264 B2 JP3347264 B2 JP 3347264B2
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雅彦 三橋
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大一 水谷
敏弘 渡辺
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は分析対象物の濃度を
測定する分析計の分野にかかわり、特に、分析対象物が
特定波長の光を吸収する性質を利用した濃度分析計に関
する。
【0002】
【従来の技術】ガスや液体等の流動体の濃度を測定する
一般的な分析計は、分析対象物を流す測定セルと、基準
となる物質が充填された参照セルに交互に光を照射し、
透過した光の特定波長の強度を検出し、測定セルと参照
セルとからの光の強度差や強度比を算出し、分析対象物
の濃度測定を行うように構成されている。
【0003】そのような分析計のうち、赤外光を使用
し、ガスを分析対象物とする従来技術のものを図18の
符号202に示して説明する。
【0004】このガス分析計202は、反射鏡213、
発光器211、遮蔽板215、分析管220、受光器2
17、反射鏡219がこの順で配置されて構成されてお
り、発光器211から射出された赤外光は反射鏡213
によって反射され、遮蔽板215に設けられた窓216
を通過した赤外光を分析管220に入射させ、透過光を
反射鏡219で反射させて受光器217で受光するもの
である。
【0005】分析管220内には、測定セル221と参
照セル222とが設けられており、測定セル221内に
は分析対象ガス218が流れるように構成されている。
他方、参照セル222内には、分析対象ガスが吸収する
波長帯域の赤外光を吸収しない物質が充填されている。
【0006】発光器211内にはフィラメント(図示せ
ず)が設けられており、駆動装置によりフィラメントに
通電し、ガス分析計202に設けられたモーター(図示
せず)を起動して遮蔽板215を一定速度で回転させ、
窓216を等速回転させると、測定セル221と参照セ
ル222とに、一定時間毎に交互に赤外光が照射される
ように構成されている。
【0007】図18(a)は、赤外光2141が窓部21
6を通過して測定セル221に入射した場合を示してお
り、このときは、参照セル222に入射しようとする赤
外光2142は遮蔽板215で遮られる。同図(b)は、
その逆であり、赤外光2141が遮蔽板215で遮ら
れ、赤外光2142が窓216を通過して参照セル22
2に入射する場合を示している。
【0008】ガス分析計の種類によっては、分析管22
0内には、測定セル221と参照セル222とは複数個
設けられており、図18(c)に、4個の測定セル221
1〜2214と、4個の参照セル2221〜2224とを有
する分析管を示す。各測定セル2211〜2214と参照
セル2221〜2224とは、同一円周上に交互に配置さ
れ、ガス導入口225から導入された分析対象ガス21
8は、ガス通路223を介して測定セル2211〜22
4内を流れ、ガス排出口226から排出されるように
構成されている。他方、参照セル2221〜2224は、
分析対象ガス218が吸収する波長帯域の赤外光を吸収
しない比較ガス又は光学結晶で充填されている。
【0009】この測定セル2211〜2214と、参照セ
ル2221〜2224には、1個ずつ赤外光が照射される
ので、受光器217でその透過光を受光し、両方のセル
から交互に受光する赤外光の強度比や強度差を求めるこ
とで、分析対象ガス218の赤外光吸収率を求め、濃度
測定を行っていた。
【0010】このように、モーターと遮蔽板215を用
いれば、一つの発光器211によって測定セル221と
参照セル222とに交互に赤外光を照射できるので、複
数の発光器を設けた場合の発光特性の調節が不要とな
り、また、測定セル221と参照セル222とを複数設
けたので、経時変化や不均一性を打ち消し合わせること
ができ、精度の高い測定を行えるとされていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述のガ
ス分析計202では、遮蔽板215を回転させるため
に、機械的回転力を発生させるモーターを必要とする。
そのため、装置全体の体積や消費電力が大きくなってし
まうという欠点がある。しかも、機械的部品が存在する
ため、その消耗や摩耗によって分析計の寿命が制限され
てしまうという問題がある。
【0012】本発明は上記従来技術の不都合を解決する
ために創作されたもので、その目的は、小型高性能で長
寿命の分析計を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、発光器と受光器とを有し、
前記発光器が射出する測定光を分析対象物に照射し、透
過した測定光を前記受光器で受光できるように構成さ
れ、前記発光器は、基板と、前記基板内部の表面近傍に
位置する抵抗体層と、前記基板の前記抵抗体層の下方位
置において、前記基板の表面側が部分的に除去されて形
成された分離空間とを有し、前記抵抗体層のうち、前記
分離空間上に位置する部分で橋梁部が形成され、前記橋
梁部と該橋梁部下方の前記分離空間とで発光部が構成さ
れ、該発光部中の前記橋梁部は、通電されると発熱して
前記測定光を射出するように構成されると共に、分析対
象物が流れる測定セルと、基準物質が配置された参照セ
ルとを有し、前記発光器から射出された測定光のうち、
前記測定セルを透過した測定光と前記参照セルを透過し
た測定光とが前記受光器によって受光されるように構成
された分析計であって、前記発光部は、前記測定光を前
記測定セルに照射する測定用発光部と、前記参照セルに
照射する参照用発光部とに分けられ、前記測定用発光部
と前記参照用発光部とは、別々に通電できるように構成
された分析計である。
【0014】請求項2記載の発明は、発光器と受光器と
を有し、前記発光器が射出する測定光を分析対象物に照
射し、透過した測定光を前記受光器で受光できるように
構成され、前記発光器は、基板と、前記基板内部の表面
近傍に位置する抵抗体層と、前記基板の前記抵抗体層の
下方位置において、前記基板の表面側が部分的に除去さ
れて形成された分離空間とを有し、前記抵抗体層のう
ち、前記分離空間上に位置する部分で橋梁部が形成さ
れ、前記橋梁部と該橋梁部下方の前記分離空間とで発光
部が構成され、該発光部中の前記橋梁部は、通電される
と発熱して前記測定光を射出するように構成されると共
に、前記分析対象物の吸収度が高い波長帯域の光を透過
させる測定用フィルタ部と、前記分析対象物の吸収度が
低い波長帯域の光を透過させる参照用フィルタ部とを有
し、前記測定用フィルタ部と参照用フィルタ部には、前
記発光器から射出された前記測定光のうち、異なる光路
を進む測定光が透過するように構成された分析計であっ
て、前記各発光部は、射出する前記測定光が前記測定用
フィルタ部を通る測定用発光部と、前記参照用フィルタ
を通る参照用発光部とに分けられ、前記測定用発光部と
前記参照用発光部とは、別々に通電できるように構成さ
れた分析計である。
【0015】請求項3記載の発明は、前記測定用発光部
と前記参照用発光部とは交互に配置された請求項1又は
請求項2のいずれか1項記載の分析計である。
【0016】請求項4記載の発明は、前記抵抗体層は、
前記基板表面側から前記基板内部側に拡散された不純物
層によって形成された請求項1乃至請求項3のいずれか
1項記載の分析計である。
【0017】請求項5記載の発明は、前記分離空間は、
前記橋梁部となるべき前記抵抗体層を残しながら、その
部分の抵抗体層の下方位置の前記基板の一部をエッチン
グ除去して形成された請求項1乃至請求項4のいずれか
1項記載の分析計である。
【0018】請求項6記載の発明は、前記発光部は、同
一基板上に複数個形成された請求項1乃至請求項5のい
ずれか1項記載の分析計である。
【0019】請求項7記載の発明は、前記各発光部は、
対称に配置された請求項6記載の分析計である。
【0020】ところで、抵抗体の発熱により射出される
赤外線等の光を使用した分析計においては、赤外光の光
路上に分析対象物が存在しない場合のゼロ出力に温度依
存性と経時変化があることが知られており、ガス濃度分
析計等の分析計を長時間連続使用するときに問題視され
ている。
【0021】ゼロ出力の変化(ゼロドリフト)は、測定光
と参照光の光量比の変動や、測定光と参照光の受光感度
比の変動に起因しており、特に、大きな発光器を使用す
る場合や受光器の感度の温度依存性が大きい場合に甚だ
しいことが知られている。
【0022】その原因は様々であるが、例えば、光軸の
ずれ、発光器の発光分布の変化、受光器の受光面上にお
ける感度分布の変化、反射鏡の反射率の変化等が疑わし
いとされている。上述のようなゼロドリフト問題を解消
するために、ガス分析計によっては、同一光源から射出
された赤外光をチョッピングして測定光と参照光とをつ
くり、交互に配置された測定セルと参照セルとに赤外線
を交互に照射するように構成されており、同一光源から
射出された赤外光を用いることで、発光器内の温度分布
の不均一性が受光強度に与える影響を最小にすると共
に、複数の測定セルと参照セルとを交互に対称に配置す
ることで、ゼロドリフトが生じた場合でも、各セル間で
ドリフト量が互いに打ち消し合い、測定結果に影響を与
えないような対策が採られていた。
【0023】それに対して上述した本発明の構成によれ
ば、光を射出する発光器内に複数の発光部を設けている
が、その発光部は、基板上に形成された抵抗体層をフォ
トリソグラフ工程とエッチング工程によってパターニン
グして形成し、通電により、各発光部から光を射出でき
るように構成されており、抵抗体層のパターニングによ
って発光部を形成するため、各発光部の形状の同一性が
高く、それぞれの発光部の発光特性を一致させることが
可能となっている。
【0024】従って、異なる発光部を交互に発光させて
測定光と参照光を得る場合、測定光と参照光の特性(同
じスペクトルで同じ光量)の一致性は、同一光源から射
出された光をチョッピングして測定光と参照光とを得る
場合の一致性と同じかそれよりも高くすることができ
る。
【0025】従って、本発明によれば、一つの光源から
射出された光をチョッピングして測定光と参照光とを作
る必要がなく、チョッピングに要するモーター等の機械
的装置が不要となる。
【0026】また、パターニングにより形成する発光部
は微小に形成できるので、各発光部を近接配置すること
が可能であり、それにより、発光器内の温度の不均一性
の影響を受けないようにすることができる。
【0027】特に、各発光部を、基板表面の一部がエッ
チングにより除去されて形成された分離空間と、その分
離空間上に位置する抵抗体層から成る橋梁部を設けて発
光部を構成すると、発光部の熱容量を小さくできるの
で、高い周波数で駆動できるようになり、応答性のよい
分析計が得られる。
【0028】更に、各発光部を同一基板上に形成した場
合には、各発光部間を非常に近接でき、また、発光部間
の熱結合が高くなるので、温度が均一となり、発光特性
がよく一致する。
【0029】発光器内で光量比や感度比の変化要因が発
生した場合は、隣接する発光部間では発光の変化傾向は
同一方向であるが、対称な位置にある発光部間では互い
に打ち消し合う方向に変化するので、各発光部を対称に
配置し、その発光部が同時に発光するように駆動すれ
ば、発光器内の不均一性による発光量の変動が打ち消し
あい、ゼロドリフトによる光量比変動や光量差変動が軽
減される。
【0030】各発光部を対称に配置する際、同一円周上
に配置しておくと、発光器内で不均一性が生じた場合で
も、円周上の反対側の位置にある発光部同士の光量は互
いに打ち消し合う方向に変動する。
【0031】また、このような分析計が、分析対象物が
流れる測定セルと、分析対象物が吸収する波長帯域の光
を透過する基準物質が配置された参照セルとを有し、発
光器から射出された光のうち、測定セルを透過した光と
参照セルを透過した光とを受光器で受光するように構成
されている場合には、各発光部を、射出する光が測定セ
ルに照射される測定用発光部と、参照セルに照射される
参照用発光部とに分け、測定用発光部と参照用発光部と
に別々に通電できるように構成しておくと、受光器に対
し、ゼロドリフトが打ち消し合う測定光と参照光とを交
互に入射させることができる。
【0032】他方、分析計が、分析対象物の吸収度が高
い波長帯域の光を透過させる測定用フィルタ部と、吸収
度が低い波長帯域の光を透過させる参照用フィルタ部と
を有し、測定用フィルタ部と参照用フィルタ部には、発
光器から射出された光のうち異なる光路上の光が透過す
るように構成されている場合は、各発光部を、射出する
光が測定用フィルタ部を通る測定用発光部と、参照用フ
ィルタを通る参照用発光部とに分け、測定用発光部と参
照用発光部とに、別々に通電できるように構成しておい
ても、同様に、受光器に、ゼロドリフトが打ち消し合う
測定光と参照光とを交互に入射させることができる。
【0033】このような測定用発光部と参照用発光部と
は交互に配置しておくと、ゼロドリフトの影響を更に軽
減することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】図1(a)を参照し、符号2aは、
本発明の一実施の形態のガス分析計を示しており、発光
器11と、光源用フレネルレンズ31と、分析管20
と、検出器用フレネルレンズ32と、測定波長透過光学
フィルタ19と、受光器17とがこの順で配置され、ケ
ーシング33内に納められている。
【0035】発光器11には、図示しない駆動回路が接
続され、通電すると赤外光を射出できるように構成され
ており、該発光器11が射出した赤外光は、光源用フレ
ネルレンズ31で平行光線束にされ、分析管20を透過
した後、検出器用フレネルレンズ32で集光され、測定
波長透過光学フィルタ19を通って受光器17で受光で
きるように構成されている。
【0036】このガス分析計2aの分解斜視図を図2に
示す。発光器11は、複数の発光部111〜114を有し
ており、また、光源用フレネルレンズ31は、互いに焦
点の異なるレンズ部311〜314を有している。各発光
部111〜114は、同一円周上に配置され、個別に通電
して発熱させられるように構成されており、発熱により
各発光部111〜114からそれぞれ赤外線が放射される
と、その赤外線は、各レンズ部311〜314に照射さ
れ、それぞれ平行光線束が形成されるように構成されて
いる。
【0037】分析管20内には、光学結晶で蓋をされ、
内部が空洞にされた測定セル211、212と、比較ガス
又は光学結晶(基準物質)が納められた参照セル221
222とが設けられており、測定セル211、212と参
照セル221、222とは、同一円周上に交互に配置され
ている。
【0038】この分析管20内に、ガス導入口25から
分析対象ガスを導入すると、その分析対象ガスは測定セ
ル211、212内の空洞を通り、ガス排出口26から排
出されるように構成されている。
【0039】前述の発光部111、113は測定用発光部
であり、各発光部111、113から射出され、レンズ部
311、313で平行光線束にされた赤外光は、測定セル
211、212内の分析対象ガスに照射されるように構成
されている。他方、発光部112、114は参照用発光部
であり、その発光部112、114から射出され、レンズ
部312、314で平行光線束にされた赤外光は参照セル
221、222に照射されるように構成されている。測定
セル211、212と参照セル221、222とを透過した
赤外光は検出器用フレネルレンズ32で集光され、測定
波長透過光学フィルタ19を透過した後、受光器17で
受光されるように構成されている。
【0040】測定波長透過光学フィルタ19の特性の一
例として、中心波長4.27μm(波数2340cm-1)
付近の赤外光を透過するCO2用の測定波長透過光学フ
ィルタの特性を、図17に示す。分析対象ガスの吸収波
長帯域の赤外光の透過率が高く、他の帯域の赤外光は遮
断する特性の干渉フィルタが用いられている。
【0041】受光器17の外形を図7に示す。同図(a)
はその平面図であり、金属パッケージ41に透明な窓4
2が設けられ、内部に半導体受光素子が配置されてい
る。同図(b)は正面図、同図(c)は底面図であり、金属
パッケージ41の底面からは、半導体受光素子とワイヤ
ーボンディング等により接続されたリード43が三本導
出され、図示しない測定回路に接続されている。
【0042】上述の発光器11の発光部111〜114
平面図を図4(a)に示す。また、そのI−I線断面図を
同図(b)に示す。各発光部111〜114はシリコン単結
晶から成る基板150上に形成されており、同一円周上
に配置されている。各発光部111〜114は、幅狭に形
成された橋梁部561〜564と、基板150表面の凹部
である分離空間541〜544とをそれぞれ有しており、
各橋梁部561〜564中央部分は分離空間541〜544
上に位置するようにして、両端部分が基板150と一体
に成形されている。従って、各橋梁部561〜564の中
央部分は基板150と非接触の状態で固定されている。
【0043】各橋梁部561〜564の一端は電極511
〜514にそれぞれ電気的に接続され、他端は共通電極
55に電気的に接続されており、電極511〜514と共
通電極55とは、それぞれ別々のリードにワイヤーボン
ディング接続されている。従って、共通電極55と電極
511〜514とには個別に電圧を印加できるように構成
されている。
【0044】共通電極55を所定電位に置き、測定用発
光部111、113の電極511、513と、参照用発光部
112、114の電極512、514とに交互に電圧を印加
すると、共通電極55を中心とし、図面縦方向に並ぶ橋
梁部511、563と、図面横方向に並ぶ橋梁部512
514とが交互に発熱し、交互に赤外線を放射する。
【0045】発光部114の拡大平面図を図5(a)、そ
のII−II線断面図を同図(b)に示す。橋梁部56
4(及び橋梁部561〜563)はシリコン基板150表面
の高濃度層156と、その高濃度層156上に形成され
たシリコン酸化膜161から構成されている。
【0046】このような発光器11の製造方法を、図8
(a)〜(e)、図9(f)〜(j)、図10(k)〜(m)を用い
て以下に説明する。 (a):先ず、比抵抗8〜15Ω・cmのシリコン単結晶
の面方位(100)の基板150を用意し、熱酸化によっ
て表面と裏面にシリコン酸化膜151、152をそれぞ
れ形成する。シリコン酸化膜151の厚さは0.7μm
程度にする。 (b):シリコン酸化膜151全表面にレジストを塗布
し、レジスト膜153を形成する。 (c):露光・現像を行い、レジスト膜153をパターニ
ングし、開口部154を形成する。開口部154底面に
はシリコン酸化膜151表面が露出する。 (d):その露出部分をエッチングし、開口部154底面
にシリコン基板150を露出させる。 (e):レジスト膜153を除去した後、加速電圧175
keV、ドーズ量4.0×1016個/cm2の条件で不
純物155(ボロンイオン)を打ち込み、基板150表面
のシリコン酸化膜151が形成されていない部分にドー
ピング層156を形成する。図11に、この状態の平面
図を示す。 (f):エッチングによりマスクに用いたシリコン酸化膜
151を除去し、シリコン基板150表面を露出させ
る。 (g):1100℃30分のアニール酸化を行い、拡散層
から成る抵抗体層158と膜厚0.4μmのシリコン酸
化膜161とを形成する。 (h):シリコン酸化膜161表面にレジストを塗布し、
レジスト膜163を形成する。 (i):露光・現像を行い、レジスト膜163をパターニ
ングする。このとき形成された開口部164の底面には
シリコン酸化膜161表面が露出する。 (j):レジスト膜163をマスクとし、開口部164底
面に露出するシリコン酸化膜161をエッチングし、次
いで、レジスト膜163を除去する。 (k):表面に蒸着法によって金属膜165を全面成膜す
る。 (l):パターニングしたレジスト膜(図示せず)をマスク
として金属膜165をパターニングし、電極511〜5
4と共通電極55を形成する。次いで、橋梁部561
564となる部分の両側のシリコン基板150を露出さ
せる。 (m):全体をアンモニア溶液に浸漬し、不純物濃度の低
い領域を異方性エッチングし、分離空間541〜544
形成する。このとき、不純物濃度の高い抵抗体層158
や酸化膜161はエッチングレートが極めて低いので、
分離空間541〜544上には、抵抗体層158とその表
面の酸化膜161によって構成された橋梁部561〜5
4が形成され、分離空間541〜544と橋梁部561
564とによって発光部111〜114が形成される。
【0047】この橋梁部561〜564の幅はそれぞれ2
00μm、分離空間541〜544上の部分は650μm
の長さにされている。分離空間541〜544の斜面の面
方位は(111)である。
【0048】電極の形成と橋梁部561〜564の形成を
行った後、基板150裏面をパッケージ表面に固定し、
電極511〜514と共通電極55とをワイヤーボンディ
ングによってリードにそれぞれ接続すると発光器11が
構成される。
【0049】この発光器11では、各発光部111〜1
4は同一円周上に配置されており、その円の中心に位
置する共通電極55を挟んで対称位置にある測定用発光
部111と測定用発光部113とが同時に赤外光を射出
し、その測定用発光部111、113が赤外光を射出して
いないときは、同様に共通電極55を挟んで対称位置に
ある参照用発光部112と参照用発光部114とが同時に
発光するように駆動される。
【0050】従って、発光器内の不均一性は、測定用発
光部111と測定用発光部113との間には逆方向の影響
を与え、また、参照用発光部112と参照用発光部224
との間にも逆方向の影響を与えるから、測定器11内の
熱分布の不均一性が平均化され、発光器11内の不均一
性に起因するゼロドリフトの少ない分析計を得ることが
できる。また、測定系(分析対象ガス側)の不均一性も解
消しやすい。
【0051】このような発光器11に対応して測定セル
211、212と参照セル221、222とを分析管20内
に配置する場合には、測定セル211と測定セル212
は対称位置に配置され、また、参照セル221と参照セ
ル222とは対称位置に配置されるから、分析管20内
の熱不均一性等に起因する測定セル211、212内のガ
ス流の不均一性や参照セル221、222間の光学特性の
不均一性も平均化され、精度のよい測定を行うことが可
能となる。
【0052】上述の分析管20と発光器11に替え、図
6(a)に示すような分析管20aを用いることも可能で
ある。その分析管20aは、分析対象ガスが通る4個の
測定セル451〜454と、比較用のガスが充填されてい
る4個の参照セル461〜464とを有しており、測定セ
ル451〜454と参照セル461〜464とは、同一円周
上に交互に配置されている。
【0053】この分析管20aと、図12(a)に示すよ
うな8個の発光部121〜128が同一円周上に配置され
た発光器12とを用い、発光部121、123、125
127を測定用発光部とし、それら測定用発光部が射出
する赤外光を測定セル451〜454に照射させ、また、
発光部122、124、126、128を参照用発光部と
し、それら参照用発光部が射出する赤外光を参照セル4
1〜464に照射させてガス分析計を構成すると、発光
部の数が多く、測定用発光部と参照用発光部とがより近
接配置できる分だけ測定精度が更に向上し、また、ゼロ
ドリフトが更に小さくなる。
【0054】また、その発光器12を用いた場合、図6
(b)に示すような分析対象ガスが通る測定セル471
474と、比較用のガス又は光学用結晶が納められた参
照セル481〜484とが同一円周上に交互に配置された
分析管20bを用いてもよい。
【0055】他方、発光器12に替え、図12(b)に示
すような発光器13を用いてもよい。この発光器13
は、基板上に形成され、表面に高放射膜が設けられた金
属薄膜を抵抗体層とし、その抵抗体層がパターニングさ
れて構成された発光部131〜138を有しており、各発
光部131〜138は同一円周上に配置され、個別に通電
できるように構成されている。
【0056】この発光器13を用いる場合でも、対称位
置にある発光部を同時に発光させ、射出する赤外光を測
定光や参照光にできるので、発光器13内の熱分布の不
均一性や、分析管内のガス濃度の不均一性による影響が
平均化され、精度のよい測定を行うことができる。
【0057】但し、この発光器では、発熱により赤外光
を射出する薄膜抵抗が基板に密着しているため、マイク
ロマシーニング構造の発光器と比べると、各発光部13
1〜138の熱容量が大きい。従って、駆動周波数は図1
2(a)に示した発光器12よりも遅くなる。
【0058】次に、本発明の他の実施の形態であるガス
分析計を説明する。図1(b)の符号2bは、そのガス分
析計であり、図1(a)に示したガス分析計2aと同じ部
材は同一の符号を付して説明する。
【0059】このガス分析計2bは、発光器11と、フ
ィルタホルダ7と、光源用フレネルレンズ31と、分析
管30と、検出器用フレネルレンズ32と、受光器17
とがこの順で配置され、ケーシング33内に納められて
構成されている。
【0060】このガス分析計2bの分解斜視図を図3に
示す。フィルタホルダ7は、分析対象ガスの吸収率が高
い波長帯域の赤外線を透過させる測定用フィルタ部51
1、512と、吸収率が低い波長帯域の赤外線を透過させ
る参照用フィルタ部521、522とが同一円周上に交互
に配置されている。測定用フィルタ部511、512
は、発光部111、113が射出する赤外光が照射され、
発光部111、113が測定用発光部になるように配置さ
れており、他方、参照用フィルタ部521、522には発
光部112、114が射出する赤外光が照射され、発光部
112、114が参照用発光部になるように配置されてい
る。
【0061】分析対象ガスの赤外線吸収特性の例とし
て、COガス、CO2ガス、CH3(CH2)4CH3ガスの
赤外線吸収スペクトルを、それぞれ図14、図15、図
16のチャートに示す。
【0062】分析対象ガスがCOの場合は、測定用フィ
ルタ部511、512の透過波長帯は、図14の符号M1
で示す範囲にし、参照用フィルタ部521、522の透過
波長帯は、符号S1で示す範囲にする。
【0063】また、分析対象ガスがCO2の場合は、そ
れぞれ図15中の符号M2、S2で示す範囲にし、CH
3(CH2)4CH3ガスの場合は、それぞれ図16中の符号
3、S3で示す範囲にする。
【0064】分析管30は、上下が光学結晶材料によっ
て塞がれた測定参照セル39を有しており、該測定参照
セル39内には、ガス導入口25から導入された分析対
象ガスが充満し、ガス排出口26から排出されるように
構成されている。
【0065】測定用発光部111、113と、参照用発光
部112、114とには、図示しない駆動回路により、矩
形波形で交互に通電されるように構成されており、測定
用発光部111、113に通電して発熱させると、射出さ
れた赤外光は測定用フィルタ部511、512を透過する
際に、その波長帯域は分析対象ガスで吸収される赤外線
にされ、レンズ部311、313で平行光線束にされた
後、測定参照セル39内の分析対象ガスに照射される。
その赤外線が分析対象ガスを透過する際に、分析対象ガ
スの濃度に応じて赤外光が吸収され、次いで、検出器用
フレネルレンズ32で集光され、受光器67に入射して
強度に応じた電気信号に変換されると分析対象ガスの濃
度に応じた電気信号が得られるように構成されている。
【0066】他方、参照用発光部112、114に通電し
て発熱させると、射出された赤外光の波長帯域は、参照
用フィルタ部521、522を透過する際に、その波長帯
域は分析対象ガスでは吸収されない赤外線にされ、分析
対象ガスに照射される。従って、その赤外線が分析対象
ガスを透過しても、受光器17が受光する赤外線強度
は、分析対象ガスの濃度に影響されず、このとき受光器
17が発生させる電気信号は、測定用発光部111、1
3から射出された赤外光の強度を算出する際の基準値
となる。従って、測定用発光部111、113と、参照用
発光部112、114からの赤外光による電気信号の強度
差又は強度比を求めれば、分析対象ガスの濃度を求める
ことができる。
【0067】以上説明したガス分析計は発光器を1個用
いるものであったが、図13に示すように、測定用発光
部と参照用発光部とをそれぞれ有する2個の発光器61
1、612を用いてガス分析計62を構成してもよい。こ
のガス分析計62では、2個の発光器611、612内に
それぞれ設けられた測定用発光部と参照用発光部とに交
互に通電し、射出された赤外光を、各発光器611、6
2内に設けられた狭帯域フィルタを通した後、分析対
象ガスエリア60中を透過させ、一つの受光器67で受
光させる。
【0068】この場合、各発光器611、612内の測定
用発光部から同時に赤外光を射出させ、また、各発光器
611、612内の参照用発光部から同時に赤外光を射出
させることができるので、大きな光量が得られる。従っ
て、測定光路が1mを超えるようなガス分析計に有効で
ある。このガス分析計62では、発光器611、612
には光源用フレネルレンズ631、632が、受光器67
上には検出器内フレネルレンズ64が必要となる。
【0069】なお、分割前は同一基板(ウェハー)内で隣
接する位置にある2個の発光器で発光器611、612
構成した場合には、一方の発光器611に狭帯域測定用
フィルター(図示せず)を配置し、他方の発光器612
狭帯域参照用フィルターを配置し、測定系の工夫によ
り、ガス分析計62を構成してもよい。その場合は、各
発光器611、612を交互に通電して赤外光を射出さ
せ、それぞれに配置されたフィルターを通った光を分析
対象ガスエリア60に照射させ、透過した赤外光を一つ
の受光器67で受光してガス分析を行うことになる。
【0070】他方、図12(a)に示した発光器12や、
同図(b)に示した発光器13を用いて発光器71とし、
受光器771〜773を設けて同図13(b)に示すガス分
析計72を構成してもよい。
【0071】そのガス分析計72を説明すると、受光器
771〜773内には、それぞれCO2ガス、COガス、
HCガスの吸収率が高い波長帯域の図示しない測定用フ
ィルターがそれぞれ設けられており、受光器774内に
は、各ガスの吸収率が低い波長帯域の、図示しない参照
用フィルターが設けられており、それらの波長帯域とは
重なり合わないようにされている。
【0072】このガス分析計72は、発光器71から射
出された赤外光が分析対象ガスエリア70に照射され、
分析対象ガスエリア70内の分析対象ガス中を透過する
ように構成されており、その透過赤外光は、先ず、ミラ
ー73で反射され、ビームスプリッタ741に入射す
る。ビームスプリッタ741は入射した赤外光の一部を
反射し、残りを透過させてビームスプリッタ742に入
射させる。
【0073】ビームスプリッタ741の反射赤外線の光
路上には図示しないCO2用フィルタが設けられ、CO2
の吸収波長帯域の赤外光だけが透過するように構成され
ており、そのCO2用フィルタを透過した赤外光は受光
器771に入射するように構成されている。従って、受
光器771には、分析対象ガスエリア70内のCO2ガス
濃度に応じた強度の赤外光が入射する。
【0074】ビームスプリッタ741を透過した赤外光
は、後段のビームスプリッタ742に入射するように構
成されており、ビームスプリッタ742は、入射赤外光
の一部を反射し、残りを透過させる。
【0075】ビームスプリッタ742の反射赤外線の光
路上には図示しないCO用フィルタが設けられ、COガ
スの吸収波長帯域の赤外光だけが透過するように構成さ
れており、そのCO用フィルタを透過した赤外光は受光
器772に入射するように構成されている。従って、受
光器772には、分析対象ガスエリア70内のCOガス
濃度に応じた強度の赤外光が入射する。
【0076】ビームスプリッタ742を透過した赤外光
は、更に後段のビームスプリッタ743に入射するよう
に構成されており、ビームスプリッタ743は入射赤外
光の一部を反射し、残りを透過させる。
【0077】ビームスプリッタ743の反射赤外線の光
路上には図示しないHC用フィルタが設けられ、HCガ
スの吸収波長帯域の赤外光だけが透過するように構成さ
れており、そのHC用フィルタを透過した赤外光は受光
器773に入射するように構成されている。従って、受
光器773には分析対象ガスエリア70内のHCガス濃
度に応じた強度の赤外光が入射する。
【0078】ビームスプリッタ743を透過した赤外光
は、ミラー75に入射するように構成されており、ミラ
ー75は入射赤外光の全部を反射する。その反射赤外光
の光路上には、CO2ガス、COガスやHCガス等の測
定対象ガスの吸収波長帯域以外の波長帯域の赤外線を透
過させる参照用フィルタが設けられており、その参照用
フィルタを通った赤外光が受光器774に入射するよう
に構成されている。従って、受光器774には、分析対
象ガスエリア70内のCO2ガス、COガス、HCガス
の濃度には影響されない赤外光が入射する。
【0079】このように、各ビームスプリッタ741
743と各ガスに対応したフィルタによって、順次CO2
ガス、COガス、HCガスの吸収率が高い波長帯域の赤
外光が受光器771〜773にそれぞれ入射し、他方、各
ガスの吸収率が低い波長帯域の赤外光が受光器774
入射するので、受光器771〜773からはそれぞれのガ
ス濃度に応じた電気信号が発生し、受光器774からは
ガス濃度に影響されない電気信号が得られる。
【0080】従って、受光器774から得られる電気信
号を基準とし、受光器771〜773から得られる電気信
号との強度比や強度差を求めると、同じ分析対象ガス中
の、CO2ガス、COガス、HCガスの濃度を同時に測
定することができる。
【0081】以上説明したことから、このガス分析計7
2によれば、複数種類のガスを同時に分析対象ガスとし
て個別に濃度を測定できることが分かる。この場合、8
個の発光部に同時に通電してもよいし、発光条件が同じ
になるようにしながら、対称位置にある2個の発光部だ
けに通電するようにしてもよい。
【0082】上述の各実施例は、赤外光を使用する場合
について説明したが、可視光や紫外光等の他の波長の光
を用いるものも本発明に含まれる。また、分析対象物は
ガスに限定されるものではなく、流動体であれば本発明
に含まれる。
【0083】各実施形態中のフレネルレンズの材質につ
いては、2.5μm〜10μmの波長帯域の赤外光を透
過させたい場合にはシリコンが都合がよい。分析対象ガ
スが炭化水素類(吸収波長帯域:3.0μm〜3.5μ
m)や一酸化炭素(吸収波長帯域:4.7μm付近)の場
合は、PFAやFEP等のエチレンフッ化物を含む樹脂
によってフレネルレンズを安価に形成できる。
【0084】また、上述の発光部のうち、分離空間と橋
梁部とを有するものは、犠牲層をサイドエッチングによ
り部分的に除去して分離空間を形成し、その分離空間の
上に残された構造層で橋梁部を形成してもよい。
【0085】
【発明の効果】個々の発光部の発光特性が均一になるの
で光チョッピングのためのモーターを必要とせず、簡単
な構成で寿命の長い分析計を得ることができる。また、
発光部を小型化できるので、分析計も小型・軽量にでき
る。
【0086】特に、シリコンマイクロマシーニング技術
により分離空間と発光部を形成した場合には、熱容量が
小さく、高周波数動作を行うことができる。
【0087】本発明をガス分析に応用した場合には、携
帯型のガス検知装置を作ることが可能となる。また、高
速測定が要求される排ガス計測や燃料噴射制御にも適用
することができる。
【0088】本発明は、産業計測分野や環境技術分野等
の広い分野をはじめ、一般生活にも適用することができ
る有用性の高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a):本発明の分析計の参照セルを用いたもの
の一例 (b):本発明の分析計のオープンセルを用いたものの一
【図2】参照セルを用いたものの分解斜視図
【図3】オープンセルを用いたものの分解斜視図
【図4】(a):マイクロマシーニング構造の発光器の一
例の平面図 (b):その断面図
【図5】(a):発光部の一例の平面図 (b):その断面図
【図6】(a):分析管の一例 (b):分析管の他の例
【図7】(a)〜(c):受光器の一例
【図8】(a)〜(e):発光器を製造するための前半の工
程図
【図9】(f)〜(j):その中半の工程図
【図10】(k)〜(m):その後半の工程図
【図11】不純物を打ち込むときの状態を説明するため
の図
【図12】(a):マイクロマシーニング構造の発光器の
他の例の平面図 (b):薄膜抵抗を使用した発光器の例を示す平面図
【図13】(a):長距離光路に対応した本発明の分析計
の例 (b):同一光路において分析対象が複数の場合の本発明
の例
【図14】COガスの赤外線吸収スペクトルを示すチャ
ート
【図15】CO2ガスの赤外線吸収スペクトルを示すチ
ャート
【図16】CH3(CH2)4CH3ガスの赤外線吸収スペク
トルを示すチャート
【図17】測定波長透過光学フィルタの特性を説明する
ためのグラフ
【図18】(a)〜(c):従来技術の分析計を説明するた
めの図
【符号の説明】
2a、2b、62、72……分析計 11、12、1
3、611、612、71……発光器 17、67、7
1〜774……受光器 150……基板 158…
…抵抗体層 111〜114、121〜128、131
138……発光部 541〜544……分離空間 561〜564…… 橋梁
部 211、212、451〜454、471〜474……
測定セル 221、222、461〜464、481〜4
4……参照セル 111、113、121、123、1
5、127、131、133、135、137……測定用発
光部 112、114、122、124、126、128
132、134、136、138……参照用発光部 51
1、512……測定用フィルタ部 521、522……参
照用フィルタ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三橋 雅彦 神奈川県横浜市旭区中尾町51 二俣川寮 201号室 (72)発明者 秋本 健二 神奈川県川崎市中原区宮内4丁目9番35 号 光明理化学工業株式会社 研究所内 (72)発明者 水谷 大一 神奈川県川崎市中原区宮内4丁目9番35 号 光明理化学工業株式会社 研究所内 (72)発明者 渡辺 敏弘 神奈川県川崎市中原区宮内4丁目9番35 号 光明理化学工業株式会社 研究所内 (56)参考文献 特開 平6−347403(JP,A) 実開 平6−64143(JP,U) 実開 平6−40847(JP,U) 実開 昭51−40386(JP,U) 国際公開97/47159(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 21/00 - 21/01 G01N 21/17 - 21/61 G01J 3/00 - 3/52 G01J 1/00 - 1/60 G01J 5/00 - 5/62 実用ファイル(PATOLIS) 特許ファイル(PATOLIS)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発光器と受光器とを有し、前記発光器が射
    出する測定光を分析対象物に照射し、透過した測定光を
    前記受光器で受光できるように構成され、 前記発光器は、基板と、前記基板内部の表面近傍に位置
    する抵抗体層と、前記基板の前記抵抗体層の下方位置に
    おいて、前記基板の表面側が部分的に除去されて形成さ
    れた分離空間とを有し、 前記抵抗体層のうち、前記分離空間上に位置する部分で
    橋梁部が形成され、 前記橋梁部と該橋梁部下方の前記分離空間とで発光部が
    構成され、 該発光部中の前記橋梁部は、通電されると発熱して前記
    測定光を射出するように構成されると共に、 分析対象物が流れる測定セルと、基準物質が配置された
    参照セルとを有し、前記発光器から射出された測定光の
    うち、前記測定セルを透過した測定光と前記参照セルを
    透過した測定光とが前記受光器によって受光されるよう
    に構成された分析計であって、 前記発光部は、前記測定光を前記測定セルに照射する測
    定用発光部と、前記参照セルに照射する参照用発光部と
    に分けられ、 前記測定用発光部と前記参照用発光部とは、別々に通電
    できるように構成された分析計。
  2. 【請求項2】発光器と受光器とを有し、前記発光器が射
    出する測定光を分析対象物に照射し、透過した測定光を
    前記受光器で受光できるように構成され、 前記発光器は、基板と、前記基板内部の表面近傍に位置
    する抵抗体層と、前記基板の前記抵抗体層の下方位置に
    おいて、前記基板の表面側が部分的に除去されて形成さ
    れた分離空間とを有し、 前記抵抗体層のうち、前記分離空間上に位置する部分で
    橋梁部が形成され、 前記橋梁部と該橋梁部下方の前記分離空間とで発光部が
    構成され、 該発光部中の前記橋梁部は、通電されると発熱して前記
    測定光を射出するように構成されると共に、 前記分析対象物の吸収度が高い波長帯域の光を透過させ
    る測定用フィルタ部と、前記分析対象物の吸収度が低い
    波長帯域の光を透過させる参照用フィルタ部とを有し、 前記測定用フィルタ部と参照用フィルタ部には、前記発
    光器から射出された前記測定光のうち、異なる光路を進
    む測定光が透過するように構成された分析計であって、 前記各発光部は、射出する前記測定光が前記測定用フィ
    ルタ部を通る測定用発光部と、前記参照用フィルタを通
    る参照用発光部とに分けられ、 前記測定用発光部と前記参照用発光部とは、別々に通電
    できるように構成された分析計。
  3. 【請求項3】前記測定用発光部と前記参照用発光部とは
    交互に配置された請求項1又は請求項2のいずれか1項
    記載の分析計。
  4. 【請求項4】前記抵抗体層は、前記基板表面側から前記
    基板内部側に拡散された不純物層によって形成された請
    求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の分析計。
  5. 【請求項5】前記分離空間は、前記橋梁部となるべき前
    記抵抗体層を残しながら、その部分の抵抗体層の下方位
    置の前記基板の一部をエッチング除去して形成された請
    求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の分析計。
  6. 【請求項6】前記発光部は、同一基板上に複数個形成さ
    れた請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載の分析
    計。
  7. 【請求項7】前記各発光部は、対称に配置された請求項
    6記載の分析計。
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