JPH1194482A - 熱交換器 - Google Patents
熱交換器Info
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- JPH1194482A JPH1194482A JP25722697A JP25722697A JPH1194482A JP H1194482 A JPH1194482 A JP H1194482A JP 25722697 A JP25722697 A JP 25722697A JP 25722697 A JP25722697 A JP 25722697A JP H1194482 A JPH1194482 A JP H1194482A
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- heat exchanger
- tubular body
- internal fluid
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F28—HEAT EXCHANGE IN GENERAL
- F28F—DETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
- F28F1/00—Tubular elements; Assemblies of tubular elements
- F28F1/02—Tubular elements of cross-section which is non-circular
- F28F1/022—Tubular elements of cross-section which is non-circular with multiple channels
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F28—HEAT EXCHANGE IN GENERAL
- F28D—HEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
- F28D1/00—Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators
- F28D1/02—Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid
- F28D1/04—Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid with tubular conduits
- F28D1/053—Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid with tubular conduits the conduits being straight
- F28D1/0535—Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid with tubular conduits the conduits being straight the conduits having a non-circular cross-section
-
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- F28—HEAT EXCHANGE IN GENERAL
- F28F—DETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
- F28F2225/00—Reinforcing means
- F28F2225/04—Reinforcing means for conduits
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Thermal Sciences (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Geometry (AREA)
- Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 熱交換器を構成する内部流体を流す管体の強
度を向上させ、機器破損等の不具合発生の回避、及び熱
交換効率の向上を図る。 【解決手段】 管体1を流れる内部流体Fiと、前記管
体1外部を流れる外部流体との間で熱交換を行う熱交換
器において、前記管体1は、その断面が偏平形状に形成
されていると共に、該偏平形状の長径方向中央付近にお
いて、管体1の相向かう内壁面同士が接触するように押
し潰されている押圧部10を有する。また、該押圧部1
0は、その内壁面接触部分を接合される例、さらに、そ
の形成位置が管体1長さ方向に、間欠的かつ斜めになさ
れる例がある。このことにより、管体1は、内部流体F
iから受ける内圧に対する、変形抵抗をもつことが可能
となった。また、内部流体Fiの流れを不規則なものと
し熱交換効率を向上させることができる。
度を向上させ、機器破損等の不具合発生の回避、及び熱
交換効率の向上を図る。 【解決手段】 管体1を流れる内部流体Fiと、前記管
体1外部を流れる外部流体との間で熱交換を行う熱交換
器において、前記管体1は、その断面が偏平形状に形成
されていると共に、該偏平形状の長径方向中央付近にお
いて、管体1の相向かう内壁面同士が接触するように押
し潰されている押圧部10を有する。また、該押圧部1
0は、その内壁面接触部分を接合される例、さらに、そ
の形成位置が管体1長さ方向に、間欠的かつ斜めになさ
れる例がある。このことにより、管体1は、内部流体F
iから受ける内圧に対する、変形抵抗をもつことが可能
となった。また、内部流体Fiの流れを不規則なものと
し熱交換効率を向上させることができる。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、自動車車両に搭載
される空冷式ラジエーター等の熱交換器に係るものであ
って、特に、前記自動車車両内を循環する内部流体を、
前記熱交換器内で流す際に供される管体の形状に関する
ものである。
される空冷式ラジエーター等の熱交換器に係るものであ
って、特に、前記自動車車両内を循環する内部流体を、
前記熱交換器内で流す際に供される管体の形状に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車車両に搭載される空冷式ラ
ジエーター等の熱交換器の一例として、車両内を循環し
エンジン等から熱を奪う水等の内部流体を、熱交換器内
で流す際に供される複数の管体と、前記内部流体の流れ
方向に直交する方向で、管体の外側から空気などの外部
流体を流す機構とを備えることによって、さきの内部流
体と前記外部流体との間で熱交換を行うものが知られて
いる。
ジエーター等の熱交換器の一例として、車両内を循環し
エンジン等から熱を奪う水等の内部流体を、熱交換器内
で流す際に供される複数の管体と、前記内部流体の流れ
方向に直交する方向で、管体の外側から空気などの外部
流体を流す機構とを備えることによって、さきの内部流
体と前記外部流体との間で熱交換を行うものが知られて
いる。
【0003】また、この管体は、熱交換効率向上を目的
に、その断面が偏平形状に形成されており、その偏平形
状の長径方向の管体外側部分には波状に形成された伝熱
フィンが付設されて、管体内部に流れる内部流体の熱の
放散を促すと同時に、外部流体との接触面積を大きくし
て熱交換効率を良くする工夫がなされているのが一般的
である。
に、その断面が偏平形状に形成されており、その偏平形
状の長径方向の管体外側部分には波状に形成された伝熱
フィンが付設されて、管体内部に流れる内部流体の熱の
放散を促すと同時に、外部流体との接触面積を大きくし
て熱交換効率を良くする工夫がなされているのが一般的
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記内部流
体は通常高温で、かつ高圧であるから、熱交換器を構成
する断面形状が偏平である管体には、内部から比較的大
きな力が常にかかっており、これが原因で管体が変形す
ることがある。特に、トラック等の大型車両では、熱交
換効率を向上させるため、管体断面の偏平形状の長径が
大きいものが採用されることから、内部流体に由来する
圧力で管体が変形する可能性はより大きくなる。
体は通常高温で、かつ高圧であるから、熱交換器を構成
する断面形状が偏平である管体には、内部から比較的大
きな力が常にかかっており、これが原因で管体が変形す
ることがある。特に、トラック等の大型車両では、熱交
換効率を向上させるため、管体断面の偏平形状の長径が
大きいものが採用されることから、内部流体に由来する
圧力で管体が変形する可能性はより大きくなる。
【0005】管体が変形すると、熱交換器本体にその管
体を拘束するヘッダプレートや前記伝熱フィン、また該
伝熱フィンを介した隣りの管体との相互干渉等により、
熱交換器使用中の機器破損等を招き、その本体に損傷を
もたらす恐れがある。また、これらを考慮して設計する
ということにしても、該設計段階での制約が大きくな
り、各機器間相互の自由なロケーションや、装置のコン
パクト化などを考える際に大きな障害にもなる。
体を拘束するヘッダプレートや前記伝熱フィン、また該
伝熱フィンを介した隣りの管体との相互干渉等により、
熱交換器使用中の機器破損等を招き、その本体に損傷を
もたらす恐れがある。また、これらを考慮して設計する
ということにしても、該設計段階での制約が大きくな
り、各機器間相互の自由なロケーションや、装置のコン
パクト化などを考える際に大きな障害にもなる。
【0006】また、管体内部にはいかなる障害物もない
ため、内部流体は速やかに熱交換器を通り過ぎることと
なって、熱交換効率が悪いという欠点をももつ。交換効
率については、例えば、前記のように相隣り合う管体の
隙間に伝熱フィンを設けるなどして、その向上を図って
はいるが、これを凌ぐ更なる効率向上が望まれている。
ため、内部流体は速やかに熱交換器を通り過ぎることと
なって、熱交換効率が悪いという欠点をももつ。交換効
率については、例えば、前記のように相隣り合う管体の
隙間に伝熱フィンを設けるなどして、その向上を図って
はいるが、これを凌ぐ更なる効率向上が望まれている。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、特に特殊な外部治具等を
使用する事なく管体の強度を向上させ、その変形を防止
することで、熱交換器を構成する機器の破損等の不具合
発生を回避しようとするものである。また、上記事項を
達成すると同時に、管体内の内部流体の流れを若干不規
則なものとし、該内部流体と外部流体との接触時間を長
くすることによって、熱交換効率をも向上しようとする
ものである。
で、その目的とするところは、特に特殊な外部治具等を
使用する事なく管体の強度を向上させ、その変形を防止
することで、熱交換器を構成する機器の破損等の不具合
発生を回避しようとするものである。また、上記事項を
達成すると同時に、管体内の内部流体の流れを若干不規
則なものとし、該内部流体と外部流体との接触時間を長
くすることによって、熱交換効率をも向上しようとする
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するにあたって以下の手段をとった。本発明の熱交換
器は、管体を流れる内部流体と、前記管体外部を流れる
外部流体との間で熱交換を行う熱交換器であって、前記
管体は、その断面が偏平形状に形成されていると共に、
該偏平形状の長径方向中央付近において、管体の相向か
う内壁面同士が接触するように押し潰されている押圧部
を有することを特徴とする。
決するにあたって以下の手段をとった。本発明の熱交換
器は、管体を流れる内部流体と、前記管体外部を流れる
外部流体との間で熱交換を行う熱交換器であって、前記
管体は、その断面が偏平形状に形成されていると共に、
該偏平形状の長径方向中央付近において、管体の相向か
う内壁面同士が接触するように押し潰されている押圧部
を有することを特徴とする。
【0009】これによれば、管体の偏平断面の長径方向
中心付近で、押圧部を有していることから、管体が内部
流体から受ける内圧に対して、断面が単なる偏平形状に
おけるときよりも抵抗力を増すこととなる。
中心付近で、押圧部を有していることから、管体が内部
流体から受ける内圧に対して、断面が単なる偏平形状に
おけるときよりも抵抗力を増すこととなる。
【0010】また、前記の熱交換器において、前記管体
の押圧部における管体内壁接触部分を、接合手段により
離反不能に接合することによって、管体は、前述した内
部流体から受ける内圧に対して、さらに強固な抵抗力を
持つこととなる。
の押圧部における管体内壁接触部分を、接合手段により
離反不能に接合することによって、管体は、前述した内
部流体から受ける内圧に対して、さらに強固な抵抗力を
持つこととなる。
【0011】さらに、前記押圧部が管体長さ方向に対し
て、間欠的に形成されるようにすれば、管体の強度を向
上させる作用をもつことと同時に、管体内部の内部流体
の流れを、通常の内部抵抗をもたない管体に比べて、相
応の乱流を含んだ不規則なものとすることが可能とな
る。
て、間欠的に形成されるようにすれば、管体の強度を向
上させる作用をもつことと同時に、管体内部の内部流体
の流れを、通常の内部抵抗をもたない管体に比べて、相
応の乱流を含んだ不規則なものとすることが可能とな
る。
【0012】また、前記間欠的に形成される各押圧部
を、管体の長さ方向に対して斜めに形成するようにすれ
ば、より効果的な乱流を発生させることができる。
を、管体の長さ方向に対して斜めに形成するようにすれ
ば、より効果的な乱流を発生させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下では、発明の実施形態の例を
図を参照して説明する。図1は、本発明の熱交換器内に
おける管体の一例を示すものである。図中、符号1は管
体、Fiは内部流体の流れを表わしている。図は、該内
部流体Fiが偏平形状に形成された管内を流れることを
表わしている。
図を参照して説明する。図1は、本発明の熱交換器内に
おける管体の一例を示すものである。図中、符号1は管
体、Fiは内部流体の流れを表わしている。図は、該内
部流体Fiが偏平形状に形成された管内を流れることを
表わしている。
【0014】前記管体1は、図に示すように、その断面
の偏平形状長径中央付近において、管体の内壁同士が接
触するように管外壁から力を加えられ、押圧部2を形成
している。さらに、該押圧部2における管体内壁接触部
はろう付け(接合手段)により接合されている(以下接
合部3とよぶ)。なお、図1に示す管体1の両端は潰し
加工が施されていないが、これは熱交換器本体と嵌合さ
せるためのヘッダプレートを管体1に取り付ける面を確
保するためである。このことに関しては、後に改めて説
明する。
の偏平形状長径中央付近において、管体の内壁同士が接
触するように管外壁から力を加えられ、押圧部2を形成
している。さらに、該押圧部2における管体内壁接触部
はろう付け(接合手段)により接合されている(以下接
合部3とよぶ)。なお、図1に示す管体1の両端は潰し
加工が施されていないが、これは熱交換器本体と嵌合さ
せるためのヘッダプレートを管体1に取り付ける面を確
保するためである。このことに関しては、後に改めて説
明する。
【0015】上記管体1は、図2に示すような手順で製
作される。まず、図2(a)〜(c)に示すようなアル
ミニウム製のクラッド合板を用意する。ここで図中、符
号1aは内層材、1bは芯材、1cは外層材を示してい
る。そして、このクラッド合板を管状に曲げ加工し、図
2(a)に示すように、互いに重なる辺々Aを、その長
さ方向全線に対して、図中矢印にて示すように電気溶接
等で接合する。ちなみに、このクラッド合板の材料厚さ
は、およそ0.3〜0.4mm程度のものを用いる。
作される。まず、図2(a)〜(c)に示すようなアル
ミニウム製のクラッド合板を用意する。ここで図中、符
号1aは内層材、1bは芯材、1cは外層材を示してい
る。そして、このクラッド合板を管状に曲げ加工し、図
2(a)に示すように、互いに重なる辺々Aを、その長
さ方向全線に対して、図中矢印にて示すように電気溶接
等で接合する。ちなみに、このクラッド合板の材料厚さ
は、およそ0.3〜0.4mm程度のものを用いる。
【0016】ここで、管体にアルミニウムクラッド合板
を使用するのは以下の理由による。熱交換器内の管体材
料に求められる性質としては、高温の内部流体を流す役
割を担うことによる耐熱性、耐腐食性及び熱交換効率を
良くするための伝熱性(熱伝導率大)である。また、機
器軽量化のためなるべく比重の小さい材料が望ましいと
いう要求も考慮すれば、それらをすべて満たす材料とし
てアルミニウム若しくはアルミニウム合金が最も適した
ものの一種として選択される。
を使用するのは以下の理由による。熱交換器内の管体材
料に求められる性質としては、高温の内部流体を流す役
割を担うことによる耐熱性、耐腐食性及び熱交換効率を
良くするための伝熱性(熱伝導率大)である。また、機
器軽量化のためなるべく比重の小さい材料が望ましいと
いう要求も考慮すれば、それらをすべて満たす材料とし
てアルミニウム若しくはアルミニウム合金が最も適した
ものの一種として選択される。
【0017】したがって、アルミニウム材料の中でも高
融点で耐熱性に優れた3000系(JIS種別番号、以下同
様)アルミニウム合金が、前記管体1の材料に最適と考
えられる。また、これと同時に、図2(a)の符号Aの
ように、クラッド合板の内層、外層を互いに接合しなけ
ればならない事情もあるため、これらの部分では低融点
材料であることが望ましい。さらに、管体1外層に対し
ては、後の工程で伝熱フィンがろう付けにより取り付け
られることから、ろう付け性が良好であることも望まれ
る。
融点で耐熱性に優れた3000系(JIS種別番号、以下同
様)アルミニウム合金が、前記管体1の材料に最適と考
えられる。また、これと同時に、図2(a)の符号Aの
ように、クラッド合板の内層、外層を互いに接合しなけ
ればならない事情もあるため、これらの部分では低融点
材料であることが望ましい。さらに、管体1外層に対し
ては、後の工程で伝熱フィンがろう付けにより取り付け
られることから、ろう付け性が良好であることも望まれ
る。
【0018】上記の要求に答える材料が、図2に示すク
ラッド合板であって、高融点の3000系アルミニウム合金
を芯材1bとして用い、その両面、すなわち内層材1a
及び外層材1cを、低融点でろう付け性に比較的優れた
4000系アルミニウム合金とすることにより、熱交換器内
における管体1としての適切な材料を構成することが可
能となる。
ラッド合板であって、高融点の3000系アルミニウム合金
を芯材1bとして用い、その両面、すなわち内層材1a
及び外層材1cを、低融点でろう付け性に比較的優れた
4000系アルミニウム合金とすることにより、熱交換器内
における管体1としての適切な材料を構成することが可
能となる。
【0019】ただし、管体1の材料としては、アルミニ
ウムクラッド合板を使用せずに、押し出し加工により形
成されたアルミニウム丸管や他の材料などを使用するこ
とも可能であり、本発明はこのことに関して何ら限定す
るものではない。
ウムクラッド合板を使用せずに、押し出し加工により形
成されたアルミニウム丸管や他の材料などを使用するこ
とも可能であり、本発明はこのことに関して何ら限定す
るものではない。
【0020】次に、このアルミニウム製の管体1は、図
2(b)に示すように、その断面形状が偏平(長径/短
径比の大きい楕円)になるよう管外部から塑性加工され
る。そして、さらにその長径の中央部分付近を潰すよう
な加工を施し、管体内壁面同士が接触するような押圧部
2を有するものに形成する。ただし、この場合前述した
ように管体両端を除いて加工を行う。最後に、この押圧
部2の管体内壁接触部分にろう材を挟み込み、熱を加え
ることでろう付け接合し接合部3を形成する。以上を以
て図2(c)に示す管体1の完成をみる。
2(b)に示すように、その断面形状が偏平(長径/短
径比の大きい楕円)になるよう管外部から塑性加工され
る。そして、さらにその長径の中央部分付近を潰すよう
な加工を施し、管体内壁面同士が接触するような押圧部
2を有するものに形成する。ただし、この場合前述した
ように管体両端を除いて加工を行う。最後に、この押圧
部2の管体内壁接触部分にろう材を挟み込み、熱を加え
ることでろう付け接合し接合部3を形成する。以上を以
て図2(c)に示す管体1の完成をみる。
【0021】図3は、自動車車両用に用いられている空
冷式熱交換器の概観を示しており、図中、符号4は熱交
換器、1は管体、5は伝熱フィン、6は上部盲蓋、7は
下部盲蓋、8は外部流体受入口である。また、9は管体
1を熱交換器4本体に固定しておくためのヘッダプレー
トである。さらに、Fiは図1と同様内部流体の流れを
表わし、Foは外部流体の流れを示している。
冷式熱交換器の概観を示しており、図中、符号4は熱交
換器、1は管体、5は伝熱フィン、6は上部盲蓋、7は
下部盲蓋、8は外部流体受入口である。また、9は管体
1を熱交換器4本体に固定しておくためのヘッダプレー
トである。さらに、Fiは図1と同様内部流体の流れを
表わし、Foは外部流体の流れを示している。
【0022】このうち上記の管体1は、図2に示した製
作工程を経て形成されたものであり、熱交換器4内へ
は、図3のように並列に配列された構成として組み込ま
れる。この組み込みは、熱交換器4と管体1との間のヘ
ッダプレート9を介して行われる。図1、図2で説明し
た管体1両端が潰し加工されていないことの理由は、こ
のヘッダプレート9と管体1とを取り付ける面を確保す
ることにある。これは同時に、流れ込む内部流体Fi
が、熱交換器4外、すなわち隣り合う管体1間の隙間へ
と漏洩する事がないようにするためである。
作工程を経て形成されたものであり、熱交換器4内へ
は、図3のように並列に配列された構成として組み込ま
れる。この組み込みは、熱交換器4と管体1との間のヘ
ッダプレート9を介して行われる。図1、図2で説明し
た管体1両端が潰し加工されていないことの理由は、こ
のヘッダプレート9と管体1とを取り付ける面を確保す
ることにある。これは同時に、流れ込む内部流体Fi
が、熱交換器4外、すなわち隣り合う管体1間の隙間へ
と漏洩する事がないようにするためである。
【0023】この熱交換器4において、内部流体Fiは
図2上部の方から流れ込み、管体1の内部を流れるとき
は上から下に流れるようになっている。外部流体Fo
は、図に示すように、その管体1を流れる内部流体Fi
と直交する方向から流れるようになされている。通常、
自動車車両用の熱交換器4におけるこの外部流体Foの
流れは、該熱交換器4を車両前部に配置することで、車
両が走ることにより生じる空気の流れをそのまま利用す
るようになされている。
図2上部の方から流れ込み、管体1の内部を流れるとき
は上から下に流れるようになっている。外部流体Fo
は、図に示すように、その管体1を流れる内部流体Fi
と直交する方向から流れるようになされている。通常、
自動車車両用の熱交換器4におけるこの外部流体Foの
流れは、該熱交換器4を車両前部に配置することで、車
両が走ることにより生じる空気の流れをそのまま利用す
るようになされている。
【0024】このことによって、内部流体Fiは、外部
流体Foとの熱交換によって冷却されることとなる。な
おこの際、内部流体Fiのもつ熱は、管体1を通して伝
熱フィン5にも伝わることで、該伝熱フィン5及び管体
1双方と、外部流体Foとの間でも熱交換が行われるこ
とから、伝熱面積大による熱交換効率の向上が図られて
いる。
流体Foとの熱交換によって冷却されることとなる。な
おこの際、内部流体Fiのもつ熱は、管体1を通して伝
熱フィン5にも伝わることで、該伝熱フィン5及び管体
1双方と、外部流体Foとの間でも熱交換が行われるこ
とから、伝熱面積大による熱交換効率の向上が図られて
いる。
【0025】さて、内部流体Fiは前記したように高温
であり、かつ車両内を循環させるために加圧された状態
となっている。このことから、管体1は、内部流体Fi
から拡径される方向に力を加えられ、変形しようとする
傾向がある。ところが、本発明の管体1によれば、その
内壁同士が接合部3により接合されていることから、こ
の広がろうとする力に対抗できることとなり、これによ
って、伝熱フィン5やヘッダプレート9に無理な力がか
かる事なく、機器本体の損傷を防止することが可能とな
る。また、機器配置上の制約を小さいものとすることが
できるので、設計上の自由度を増すことができる。
であり、かつ車両内を循環させるために加圧された状態
となっている。このことから、管体1は、内部流体Fi
から拡径される方向に力を加えられ、変形しようとする
傾向がある。ところが、本発明の管体1によれば、その
内壁同士が接合部3により接合されていることから、こ
の広がろうとする力に対抗できることとなり、これによ
って、伝熱フィン5やヘッダプレート9に無理な力がか
かる事なく、機器本体の損傷を防止することが可能とな
る。また、機器配置上の制約を小さいものとすることが
できるので、設計上の自由度を増すことができる。
【0026】ところで、管体1の接合部3の形態は図1
に示すもの以外にも考えられ、その例として図4及び図
5に別態様を表わすものを掲載した。
に示すもの以外にも考えられ、その例として図4及び図
5に別態様を表わすものを掲載した。
【0027】図4では、図1に示す直線状のろう付けで
はなく、間欠的なろう付けを採用している。これによ
り、図1と同様に管体1の拡径を抑える効果が期待でき
ると共に、接合部3が内部流体Fiの流れに対する抵抗
の役割を果たし、流れをやや不規則なものとすることが
できる。また、図5に示すように、内部流体Fiの流れ
方向に対して間欠的に斜めにろう付けをする事で、その
流れの不規則さを図1あるいは図4に比しても大きなも
のとすることができる。
はなく、間欠的なろう付けを採用している。これによ
り、図1と同様に管体1の拡径を抑える効果が期待でき
ると共に、接合部3が内部流体Fiの流れに対する抵抗
の役割を果たし、流れをやや不規則なものとすることが
できる。また、図5に示すように、内部流体Fiの流れ
方向に対して間欠的に斜めにろう付けをする事で、その
流れの不規則さを図1あるいは図4に比しても大きなも
のとすることができる。
【0028】上記のような管体1を採用すれば、内部流
体Fiの流れを定常的なものから、乱流を含む不規則な
ものとすることができる。このことは、言い換えれば、
内部流体Fiが管体1を通過する時間を長くする、ある
いは、管体1に留まる時間を長くすることとなって、内
部流体Fiと外部流体Foとの接触時間を増す効果を生
む。したがって、それだけ熱交換効率の向上が見込める
ことになる。つまり、図4、図5に示す管体1は、図
1、図2で説明した管体1の強度向上ということと併せ
て、熱交換効率の向上をも見込める構成となっている。
体Fiの流れを定常的なものから、乱流を含む不規則な
ものとすることができる。このことは、言い換えれば、
内部流体Fiが管体1を通過する時間を長くする、ある
いは、管体1に留まる時間を長くすることとなって、内
部流体Fiと外部流体Foとの接触時間を増す効果を生
む。したがって、それだけ熱交換効率の向上が見込める
ことになる。つまり、図4、図5に示す管体1は、図
1、図2で説明した管体1の強度向上ということと併せ
て、熱交換効率の向上をも見込める構成となっている。
【0029】なお、本実施の形態では、自動車車両用の
熱交換器を例に挙げて説明したが、本発明は、一般に広
く用いられている熱交換器(例えば、室内エアコン、オ
イルクーラー等の同等部)にも適用できるものであり、
本実施例に限定されるものではない。
熱交換器を例に挙げて説明したが、本発明は、一般に広
く用いられている熱交換器(例えば、室内エアコン、オ
イルクーラー等の同等部)にも適用できるものであり、
本実施例に限定されるものではない。
【0030】また、管体1の接合部3を形成する接合手
段は、本実施の形態で記したろう付けに限るものではな
く、抵抗溶接、圧着など様々な接合手段を適用できるも
のである。またもちろん、接合せずに押圧部2(図1参
照)のみを有する構成のものであってもよい。いずれに
しても、本発明は特別にろう付けにこだわるものではな
い。
段は、本実施の形態で記したろう付けに限るものではな
く、抵抗溶接、圧着など様々な接合手段を適用できるも
のである。またもちろん、接合せずに押圧部2(図1参
照)のみを有する構成のものであってもよい。いずれに
しても、本発明は特別にろう付けにこだわるものではな
い。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の熱
交換器によれば、該熱交換器を構成する断面が偏平形状
である管体において、該偏平形状の長径方向中央付近に
おいて、前記管体の相向かう内壁面同士が接触するよう
に押し潰された押圧部を有する事によって、この管体を
拡径しようとする内部流体に由来する力に対して抵抗力
をもたせ、強度を向上させることとなる。これにより管
体の変形及び熱交換器を構成する機器の破損等の懸念が
なくなり、安定した装置運用が望める。
交換器によれば、該熱交換器を構成する断面が偏平形状
である管体において、該偏平形状の長径方向中央付近に
おいて、前記管体の相向かう内壁面同士が接触するよう
に押し潰された押圧部を有する事によって、この管体を
拡径しようとする内部流体に由来する力に対して抵抗力
をもたせ、強度を向上させることとなる。これにより管
体の変形及び熱交換器を構成する機器の破損等の懸念が
なくなり、安定した装置運用が望める。
【0032】また、請求項2記載の熱交換器によれば、
前記管体の押圧部における管体内壁接触部分が、接合手
段により離反不能に接合されていることから、管体の抵
抗力を更に増すことが可能となる。
前記管体の押圧部における管体内壁接触部分が、接合手
段により離反不能に接合されていることから、管体の抵
抗力を更に増すことが可能となる。
【0033】さらに、請求項3記載の熱交換器によれ
ば、前記押圧部が管体長さ方向に対して、間欠的に形成
されていることにより、前述した管体の抵抗力をもつと
同時に、内部流体の流れを定常なものから乱流を含む不
規則なものとすることができ、その結果内部流体と外部
流体との接触時間を増すことが可能となり、熱交換効率
を向上させることができる。
ば、前記押圧部が管体長さ方向に対して、間欠的に形成
されていることにより、前述した管体の抵抗力をもつと
同時に、内部流体の流れを定常なものから乱流を含む不
規則なものとすることができ、その結果内部流体と外部
流体との接触時間を増すことが可能となり、熱交換効率
を向上させることができる。
【0034】そして、請求項4記載の熱交換器によれ
ば、上記の間欠的押圧部を、管体長さ方向に対して斜め
に形成することにより、内部流体の流れをさらに不規則
なものとすることができ、熱交換効率の更なる向上が可
能となる。
ば、上記の間欠的押圧部を、管体長さ方向に対して斜め
に形成することにより、内部流体の流れをさらに不規則
なものとすることができ、熱交換効率の更なる向上が可
能となる。
【図1】 本発明の実施の形態である熱交換器を構成す
る管体を示す図であって、(a)は横断面図、(b)は
一部を断面視した正面図である。
る管体を示す図であって、(a)は横断面図、(b)は
一部を断面視した正面図である。
【図2】 図1に示す管体の製作過程を(a)から
(c)の順に表わす斜視図である。
(c)の順に表わす斜視図である。
【図3】 自動車車両用の熱交換器の一例を示す斜視図
である。
である。
【図4】 本発明の実施の形態である熱交換器を構成す
る管体を示す図であって、図1とは別態様を表わすもの
である。
る管体を示す図であって、図1とは別態様を表わすもの
である。
【図5】 本発明の実施の形態である熱交換器を構成す
る管体を示す図であって、図1、図4とは別態様を表わ
すものである。
る管体を示す図であって、図1、図4とは別態様を表わ
すものである。
1 管体 2 押圧部 3 接合部 4 熱交換器 Fi 内部流体 Fo 外部流体
Claims (4)
- 【請求項1】 管体を流れる内部流体と、前記管体外部
を流れる外部流体との間で熱交換を行う熱交換器であっ
て、 前記管体は、その断面が偏平形状に形成されていると共
に、 該偏平形状の長径方向中央付近において、管体の相向か
う内壁面同士が接触するように押し潰されている押圧部
を有することを特徴とする熱交換器。 - 【請求項2】 請求項1記載の熱交換器において、前記
管体の押圧部における管体内壁接触部分が、接合手段に
より離反不能に接合されていることを特徴とする熱交換
器。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の熱交換器におい
て、前記押圧部が、管体長さ方向に対して、間欠的に形
成されていることを特徴とする熱交換器。 - 【請求項4】 請求項3記載の熱交換器において、前記
各押圧部が、管体長さ方向に対して、斜めに形成されて
いることを特徴とする熱交換器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25722697A JPH1194482A (ja) | 1997-09-22 | 1997-09-22 | 熱交換器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25722697A JPH1194482A (ja) | 1997-09-22 | 1997-09-22 | 熱交換器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1194482A true JPH1194482A (ja) | 1999-04-09 |
Family
ID=17303433
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25722697A Pending JPH1194482A (ja) | 1997-09-22 | 1997-09-22 | 熱交換器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1194482A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017516054A (ja) * | 2014-04-22 | 2017-06-15 | チタンエックス エンジン クーリング ホールディング アクチボラグ | 車両用熱交換器チューブおよびそのようなチューブを備える車両用ラジエータ |
US20180106556A1 (en) * | 2016-10-14 | 2018-04-19 | Hanon Systems | B-tube reform for improved thermal cycle performance |
-
1997
- 1997-09-22 JP JP25722697A patent/JPH1194482A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017516054A (ja) * | 2014-04-22 | 2017-06-15 | チタンエックス エンジン クーリング ホールディング アクチボラグ | 車両用熱交換器チューブおよびそのようなチューブを備える車両用ラジエータ |
US20180106556A1 (en) * | 2016-10-14 | 2018-04-19 | Hanon Systems | B-tube reform for improved thermal cycle performance |
KR20180041571A (ko) * | 2016-10-14 | 2018-04-24 | 한온시스템 주식회사 | 개선된 열 사이클 성능을 위한 b-튜브 개질 |
US10508870B2 (en) | 2016-10-14 | 2019-12-17 | Hanon Systems | B-tube reform for improved thermal cycle performance |
US11493283B2 (en) | 2016-10-14 | 2022-11-08 | Hanon Systems | B-tube reform for improved thermal cycle performance |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20020507 |