JPH1194108A - 自動復帰切換弁装置 - Google Patents

自動復帰切換弁装置

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JPH1194108A
JPH1194108A JP27396697A JP27396697A JPH1194108A JP H1194108 A JPH1194108 A JP H1194108A JP 27396697 A JP27396697 A JP 27396697A JP 27396697 A JP27396697 A JP 27396697A JP H1194108 A JPH1194108 A JP H1194108A
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JP
Japan
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water
water discharge
switching valve
faucet
water delivering
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JP27396697A
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Yoshihiro Matsumura
義弘 松村
Manabu Hatano
学 波多野
Yoshihisa Kano
善久 加野
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Original Assignee
KVK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水栓の吐水方向が第1吐水口側から第2吐水
口側に切り換えられた状態で、断続的な吐水を行う場合
にも、使い勝手の良い自動復帰切換弁装置を提供する。 【解決手段】 第1吐水口V及び第2吐水口Wの2つの
吐水口を備えた水栓に設けられ、水栓を吐水状態にしつ
つ、操作部50に切換操作が施されると、水栓の吐水方
向を第1吐水口V側から第2吐水口W側に切り換え、こ
の切り換えられた状態で水栓を止水状態とすると、吐水
方向を第1吐水口W側に自動復帰させる自動復帰切換弁
装置において、吐水方向が第2吐水口W側に切り換えら
れた状態で水栓を止水状態としたときに、吐水方向を第
2吐水口W側に維持するためのロック機構(31等)が
設けられた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は自動復帰切換弁装
置に関し、2つの吐水口を備えた水栓、特にシャワー付
き水栓に対し好適に用いられる。
【0002】
【従来の技術】2つの吐水口を備えた水栓には、一方の
吐水口(第1吐水口)の側から他方の吐水口(第2吐水
口)の側へと切り換えられた吐水方向を、一方の吐水口
の側に自動復帰させる機能を備えた自動復帰切換弁装置
が設けられることがある。例えば、シャワー付き水栓に
は、シャワー側に切り換えられた吐水方向を、吐水管側
に自動復帰させる切換弁装置が設けられることがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この切換弁装
置では、他方の吐水口からの吐水時に、水栓を止水状態
にすると、吐水方向が一律に自動復帰するため、この他
方の吐水口から断続的な吐水を行いたい場合には、操作
が煩わしく、使い勝手が悪いことがある。例えば、シャ
ワー付き水栓を用いて洗髪を行う際に、頭髪をシャワー
で湿らせた後は、頭髪にかけられたシャンプー液が十分
に泡立つまで、シャワー吐水を行う必要がない。このた
め、頭髪を湿らせた後は、水資源の無駄な消費を避ける
上でも、一旦、水栓を止水状態とするのが好ましい。従
って、この切換弁装置を備えるシャワー付き水栓を用い
て洗髪を行う場合には、洗髪開始の際(頭髪を湿らせる
際)のみならず、シャンプー液を洗い流す際等にも、こ
の切換弁装置を操作する必要があり、煩わしいからであ
る。また、洗髪の後に、ヘアーリンスを行う場合には、
更に切換弁装置を操作する必要があり、一層、煩わしく
なる。このように、従来の自動復帰切換弁装置では、前
記「他方の吐水口(第2吐水口)」からの断続的な吐水
を行う際に、繰り返して行われる吐水の度に操作部を操
作しなければならず、使い勝手が悪いという問題点があ
る。
【0004】本発明は前記問題点を解決するものであ
り、前記「他方の吐水口(第2吐水口)」から断続的な
吐水を行う場合にも、使い勝手の良い自動復帰切換弁装
置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の自動復帰切換
弁装置(以下、「切換弁装置」という。)は、第1吐水
口及び第2吐水口の2つの吐水口を備えた水栓に設けら
れ、前記水栓を吐水状態にしつつ、操作部に切換操作が
施されると、前記水栓の吐水方向を第1吐水口側から第
2吐水口側に切り換え、この切り換えられた状態で前記
水栓を止水状態とすると、前記吐水方向を第1吐水口側
に自動復帰させる切換弁装置において、前記吐水方向が
第2吐水口側に切り換えられた状態で前記水栓を止水状
態としたときに、前記吐水方向を第2吐水口側に維持す
るためのロック機構が設けられたことを特徴とする。
【0006】本装置では、水栓に吐水操作を施しつつ、
操作部に切換操作を施すと、水栓の吐水方向が第2吐水
口側に切り換わる。そして、ロック機構を機能させず
に、水栓に止水操作を施すと、吐水方向は第1吐水口側
に自動復帰する(以下、「復帰動作」という。)。一
方、ロック機構を機能させた状態で、水栓に止水操作を
施すと、吐水方向は第2吐水口側に維持される(以下、
「維持動作」という。)。即ち、ロック機構を用いて復
帰動作と、維持動作とを選択できる。従って、第2吐水
口から断続的な吐水を行う場合には、例えば、最初の吐
水のための操作部の切換操作時や、最初の吐水を行って
いる最中、若しくは最初の吐水を停止する前等に、ロッ
ク機構を機能する状態にすればよい。この状態で、水栓
に止水操作を施しても、吐水方向は第2吐水口側に維持
されるため、2度目以降の吐水の際に、操作部を改めて
操作する必要がないからである。このため、本装置は、
第2吐水口からの断続的な吐水を行う場合にも、繰り返
して操作する必要がなく、使い勝手がよい。
【0007】また、本装置の適用される水栓の種類は、
第1吐水口及び第2吐水口を備え、本装置に切り換え操
作を施した場合に、第2吐水口からの吐水を行うもので
あれば特に問わない。例えば、吐水管に設けられた吐水
口(第1吐水口)と、シャワーヘッドに設けられた吐水
口(第2吐水口)とを備えたシャワー付き水栓を例示で
きる。また、手洗い等に用いられる吐水管の吐水口(第
1吐水口)と、洗濯機等の周辺機器に可撓管等を介して
湯水を供給するための吐水口(第2吐水口)とを備えた
水栓も例示できる。更に、手洗い等に用いられる吐水管
の吐水口(第1吐水口)と、口内洗浄用吐水口等の各種
の衛生用吐水口(第2吐水口)とを備えた水栓も例示で
きる。
【0008】また、本装置の具体的な構造の一例を簡単
に述べると、第1吐水口に対応する第1弁座口及び第2
吐水口に対応する第2弁座口を有する切換用弁室と、進
退駆動する操作軸と、この操作軸と共に進退可能とされ
且つ両弁座口を択一的に開閉し得る切換用弁体と、切換
用弁体を第2弁座口の側に付勢する付勢手段とを備えた
ものを例示できる。この具体例において、操作軸の「進
退機構」としては、例えば、操作部を回動操作して操作
軸を進退させるものを例示できる。具体的には、(1)
操作部と一体で回動する操作軸及びこの操作軸を挿通し
且つ回動不能とされた筒状体(若しくは、半筒状体等)
のうちの一方にカム(例えば、傾斜状のカム面を備える
もの)を設け、他方にこのカムと係合することになる
(例えば、接触し従節となる)突起を設け、操作部及び
操作軸を回動させると、操作軸が回動しながら進退する
ものを例示できる。また、(2)操作部(これと一体で
回動するブッシュ等の他の部材でもよい。)及び操作軸
のうちの一方にカム(例えば、傾斜状のカム面を備える
もの)を設け、他方にこのカムと係合することになる
(例えば、接触し従節となる)突起を設け、操作部を回
動させると、操作軸が回動しない状態で進退するものを
例示できる。更に、(3)操作部を引き操作若しくは押
し操作して、操作部と一体とされた操作軸を進退させる
ものも例示できる。
【0009】また、「ロック機構」の具体例を前記
(1)乃至(3)の「進退機構」の具体例に沿って例示
する。即ち、前記(1)及び(2)の「進退機構」にお
いては、例えば、カムの終点側に係止部(係止面等)を
連設し、突起を係止部に係止させることで、操作軸の進
退を禁止して、維持動作を行うようにしたものを例示で
きる。また、前記(3)の「進退機構」においては、操
作軸及びその周囲に配置される他の部材(操作軸を進退
可能に挿通させる筒状体若しくは半筒状体等)の一方に
突起を設けると共に、他方に係止部(係止面等)を設
け、この操作軸が第1弁座口を閉鎖する位置に到達した
ときに、突起を係止部に係止させることで、操作軸の進
退を禁止して、維持動作を行うようにしたものを例示で
きる。尚、(1)乃至(3)の「進退機構」の具体例に
沿う係止部としては、例えば、操作軸の進退方向に略直
交する平面部や凹面部等を例示できる。また、これらの
平面部や凹面部等に対しては、各突起の一部若しくは全
体が嵌まり込む凹溝を設けたり、これらの面部の表面を
ざらつき面(面粗度を大きくする。)とすれば、各突起
と、各平面部との係止状態がより、しっかりとしたもの
になる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を説
明する。 (1)実施の形態1 本実施の形態では、図1〜3を用いて本切換弁装置の一
具体例(概略)を簡単に説明する。この弁装置Aは、操
作部50を回転させて操作するものである。この弁装置
Aは、図1に示すように、吐水管T及びシャワーヘッド
Sを備えた湯水混合水栓に設けられている。尚、吐水管
Tの吐水口が第1吐水口Vとなり、シャワーヘッドSの
散点状の放水孔が第2吐水口Wとなる。また、この装置
Aの配置箇所は種々選択でき、例えば、吐水管T、水栓
本体、水栓の配置箇所(浴室、洗面室等)の壁面や天板
等を例示できる。
【0011】また、この装置Aは、外殻部10と、カム
部材20と、操作軸30と、切換用弁体Bと、操作部5
0と、第1付勢手段71と、第2付勢手段72とを備え
ている。このうち、外殻部10の内部には、湯水流入口
Rを通じて、湯水混合水栓の湯水混合室に連絡された切
換用弁室11と、吐水管Tに連絡された吐水管側排出室
12と、シャワーヘッドSに連絡されたシャワー側排出
室13とが設けられている。そして、切換用弁室11及
び吐水管側排出室12は吐水管側弁座口(第1弁座口)
14により連通可能とされ、切換用弁室11及びシャワ
ー側排出室13はシャワー側弁座口(第2弁座口)15
により連通可能とされている。また、外殻部10の前面
(使用者に近接する面)には、各弁座口14、15と略
同一直線上に並ぶ挿通孔16が設けられている。更に、
この挿通孔16の内壁面には周回溝が設けられ、この溝
にはパッキン17が嵌め込まれている。
【0012】また、外殻部10の前面における挿通孔1
6の周囲からは、この挿通孔16と略同心状とされた略
円筒状の鍔部18が立ち上げられている。そして、この
鍔部18の内周面には、セレーション溝Mが設けられて
いる。更に、カム部材20は、図2に示すように、略円
筒形状の基材の前方側壁の略半分を、略傾斜状に切り欠
いた外形を備えている。(尚、図1及び3においては、
このカム部材20を図2におけるa−a断面で示してい
る。)そして、この切り欠かれた部分の前端面(使用者
側に位置する端面)Pは、傾斜状に略半周回するカム面
部21と、このカム面部21の終点側に連絡され、平面
略扇形とされた平面部(係止部)22とで構成されてい
る。但し、平面部22の略中心位置には、縦断面略V字
状のくぼみ(凹溝)23がカム部材20の径方向に沿っ
て設けられている。尚、前述の前方側壁の略半分を全て
切り欠くのではなく、この側壁部分に対して前端面Pと
同様な経路を描く、カム孔を設けてもよい。また、この
側壁部分の内面に、この前端面Pと同様な経路を描く、
カム溝を設けてもよい。
【0013】また、カム部材20の外周面には、鍔部1
8のセレーション溝Mと噛合可能なセレーション溝mが
設けられている。更に、図1に示すように、カム部材2
0の内部には、小径部26と、大径部27とからなる段
差孔が設けられている。そして、図1に示すように、こ
のカム部材20は、そのセレーション溝mをセレーショ
ン溝Mと噛合させると共に、大径部27の底面と、外殻
部10の前面との間に第1付勢手段(圧縮スプリング)
71を介在させた状態で鍔部18内に挿入されている。
このため、カム部材20は前方(使用者の方向)に向か
って付勢され、しかも回転を禁止された状態で外殻部1
0に配置されている。尚、カム部材20の配置方法は、
このセレーション溝M、mを用いたものに限定されな
い。例えば、カム部材20の少なくとも一部を多角形形
状(例えば、六角柱形状)とし、鍔部18の内部を、こ
のカム部材20の嵌入可能な穴形状とし、両者20、1
8を嵌合させてもよい。
【0014】また、操作軸(シャフト)30は、図1に
示すように、前端部(使用者側に位置する端部)の側を
外殻部10の外部に突出させ、後端部(使用者に離間す
る端部)の側を切換用弁室11内に進退可能に挿入して
いる。更に、操作軸30の前端部寄りの周面からは、そ
の軸線に略直交する方向に突起31を突出させている。
そして、この操作軸30の前端部の側は、カム部材20
の段差孔(26及び27)に遊びを持った状態で挿入さ
れている。このとき、突起31は、前端面Pのうちの何
れかの箇所に接触した状態とされる。その際、前述のよ
うに、第1付勢手段71の作用で、カム部材20、ひい
ては、前端面Pが前方に付勢されているため、前端面P
と突起21は確実に接触し係合する。
【0015】更に、切換用弁体Bは、前面側が吐水管側
弁座口14を閉鎖可能な形状とされ、後面側がシャワー
側弁座口15を閉鎖可能な形状とされている。そして、
この弁体Bは操作軸30の後端部に取着されており、通
常(本装置Aに切換操作を施さないとき)は、第2付勢
手段(圧縮スプリング)72の付勢力で、シャワー側弁
座口15の側に押圧され、この弁座口15に着座した状
態となっている。尚、本装置Aは、外郭部10の前面を
挟んで2つの付勢手段71、72を配置した構造とされ
るため、切換用弁体Bに加わる付勢力を適度なものに制
御し易い。例えば、第2付勢手段72の付勢力が過大で
あっても、第1付勢手段71の付勢力で適宜緩和できる
からである。従って、切換用弁体Bが、シャワー側弁座
口15に過大な付勢力で押し付けられ、切換用弁体Bの
パッキンが変形する等の不具合を防止できる。また、操
作部50は略レバーハンドル形状とされており、鍔部1
8及びカム部材20を遊挿可能な段差状の遊挿孔52を
有している。そして、この操作部50は、操作軸30の
前端部とセレーション嵌合し、この前端部にビス等を用
いて固定されている。このため、この操作部50を回動
させると、操作軸30も回動し、両者50、30が一体
で進退する。
【0016】次に、本装置Aの一使用例を簡単に述べ
る。先ず、吐水管Tからの吐水を行う場合には、図1に
示すように、本装置Aに操作を施さずに、湯水混合水栓
を吐水状態にする。このとき、突起31は前端面Pの始
点側(図2の矢印Cで示す位置)に接触(係合)した状
態となる。そして、シャワー側弁座口15が閉鎖され、
吐水管側弁座口14が開放されているため、切換用弁室
11内に流入した湯水は、吐水管側排出室12を経て吐
水管Tから吐水される。一方、吐水方向をシャワー側に
切り換える場合には、湯水混合水栓を吐水状態にしつ
つ、操作部50を回転させ、操作軸30を回転させる
(図2の実線矢印Xの方向)。これにより、突起31が
カム面部21と摺動しながら、図3に示すように、前方
へと前進するため、操作軸30全体及び操作部50も前
進する。
【0017】そして、突起31がカム面部21の終点側
に到達したところで、切換用弁体Bが吐水管側弁座口1
4に着座する。その際、切換用弁体Bが、切換用弁室1
1内の湯水の流体圧で吐水管側弁座口14の側に押圧さ
れるため、湯水混合水栓が吐水状態である間は、使用者
が操作部50から手を離しても、吐水管側弁座口14を
閉鎖したままの状態とされる。この状態のまま、湯水混
合水栓を止水状態にし、切換用弁室11内への湯水の供
給を停止すると、切換用弁体Bは第2付勢手段72の付
勢力で自動的に元の状態、即ち、吐水管側弁座口14を
開放し、シャワー側弁座口15を閉鎖した状態に復帰す
る(復帰動作)。
【0018】一方、操作部50を更に回転させると、突
起31は平面部22に到達し、くぼみ23に嵌まり込
む。尚、カム部材20は、第1付勢手段から前方への付
勢力を受けているため、突起31と、くぼみ23はしっ
かりと係合する。そして、操作軸30、ひいては、切換
用弁体Bの後退が禁止され、湯水混合水栓を止水状態に
しても、吐水管側弁座口14が閉鎖され、シャワー側弁
座口15が開放された状態が維持される(維持動作)。
このため、断続的なシャワー吐水を行う場合には、2度
目以降のシャワー吐水時に、操作部50を操作する必要
はない。尚、シャワー吐水を断続的に行う場合には、最
後のシャワー吐水を行っている最中に操作部50を若
干、反転させ、突起31を平面部22(くぼみ23)か
ら離脱させておけば、本装置Aは、湯水混合水栓の最後
の止水操作に伴い復帰動作を行う。
【0019】以上のように、本装置Aでは、突起31と
平面部22(くぼみ23)を用いたロック機構の選択使
用により、復帰動作と維持動作の選択を行うことができ
る。そして、断続的なシャワー吐水の際に、ロック機構
を使用すれば、繰り返し行われるシャワー吐水の度に、
操作部50を操作する必要がない。また、このように、
面倒な繰り返し操作が必要とされないため、洗髪等を行
う使用者が、こまめに止水を行うことが期待でき、水資
源の無駄な消費を抑制できる。尚、本実施の形態では、
カム部材20にカム(カム面部21)を設け、操作軸3
0に突起31を設けたが、カム部材20に突起31を設
け、操作軸30にカムを設けることもできる。また、本
装置Aでは、カム部材20と、操作軸30の組み付けが
容易である。この組み付けは、例えば、カム部材20を
鍔部18に配置した後に、操作軸30をその後端部(切
換用弁体Bの取着される端部)の側からカム部材20の
段差孔(26及び27)の前方開口部に挿入して行われ
る。その際、カム部材20の前端面Pの前方が完全に切
り欠かれ、空間になっているため(図2を参照)、この
挿入時に、突起31をこの空間に位置合わせすれば、こ
の突起31は、難なく前端面Pに到達するからである。
【0020】また、本装置Aでは、操作部50の回転量
が境界値に達したところで、使用者がこの回転量を更に
増加させるか否かの選択を行う。これにより、本装置A
が復帰動作を行うか、維持動作を行うかが決定される。
従って、使用者にとっては、この境界値に達したか否か
を明確に認識できることが望ましい。例えば、サーモス
タットタイプの湯水混合水栓の温度調節用ハンドルに付
設される「安全ロックボタン機構」と同様な機構を備え
た「回転規制装置」を用いて、この要求を満足させられ
る。この一例として、「操作部50に配置され、その径
方向に沿って弾発的に進退可能な押しボタンと、操作部
50の内部(例えば、鍔部18の外周面や、この外周面
と遊挿穴52の内壁面との間の間隙等)に設けられた障
壁部(例えば、調節用カラーを用いて構成)とを備え、
操作部50の回転量が境界値に達したときに、このボタ
ンの係止部(例えば、操作部50内に配置される先端部
等)が障壁部に当接するが、このボタンを押すと、係止
部が操作部50の軸心方向に移動し、障壁部との当接を
解消できるようにした回転規制装置」を例示できる。
【0021】ここに例示した「回転規制装置」を本装置
Aに付加した場合には、押しボタンに手を触れずに操作
部50を回転操作すると、回転量が境界値に達したとこ
ろで、操作部50の回転操作が不可能となる。一方、押
しボタンを押せば、回転量を境界値よりも、更に増すこ
とができる。従って、押しボタンに手を触れずに操作部
50の回転操作を行った使用者は、回転操作が不可能と
なったことを感知して、操作部50の回転量が境界値に
達したことを認識できる。そして、そのまま水栓に止水
操作を施すと、本装置は復帰動作を行う。一方、押しボ
タンを押しながら操作部50の回転量を更に増加させて
から、水栓に止水操作を施すと、本装置は維持動作を行
う。このように、操作部50の回転量が境界値に達した
ことを手感触で確実に認識できると共に、押しボタンを
押すか否かの選択で、本装置Aに復帰動作を行わせる
か、維持動作を行わせるかを決定できる。このため、本
装置Aの使い勝手がより一層向上する。
【0022】尚、この境界値に達しているか否かを判別
するための装置は、これに限定されない。例えば、「操
作部50の内面及び鍔部18の外周面(操作部50及び
鍔部18の間の間隙に配置される他の部材の外面でもよ
い。)のうちの一方に弾性的な抵抗部分(バネ等)を設
け、他方に係合穴(係合溝)を設け、操作部50の回転
量が境界値に達したところで、両者が係合する境界探知
装置」を例示することができる。この「境界探知装置」
によると、操作部50の回転量が境界値に達したところ
で、両者が係合し、操作部50の回転抵抗を増すため、
使用者は境界値に達したことを手感触で認識できる。ま
た、両者が係合するときに、音(所謂、「クリック
音」)が生ずる場合には、この音によっても認識でき
る。
【0023】(2)実施の形態2 本実施の形態では、図4を用いて、操作部50を引き操
作するタイプの切換弁装置の一例を述べる。この装置で
は、外郭部の前面の略中央より、挿通筒80を立ち上げ
ている。そして、この挿通筒80の開口部側の周壁に
は、軸線方向に沿った案内孔81が設けられている。但
し、案内孔81の入口側では、周方向に沿った幅が大き
くされ、平面部82を形成している。また、この平面部
82の端縁からは小障壁83が立ち上げられている。更
に、この装置では、操作軸30及び操作部50が一体で
進退可能とされている。また、この操作軸30の周面か
らも突起31が突出している。そして、この操作軸30
は、図4に示すように、突起31を案内孔81に位置合
わせしながら、挿通筒80に挿通されている。
【0024】尚、本装置は、操作部50及び操作軸30
の構造が異なる点と、挿通筒80が設けられ、鍔部18
が省略された点と、第1付勢手段72を備えない点と、
カム部材20を備えない点とを除いて実施の形態1の切
換弁装置Aと略同様な構造とされている。本装置では、
湯水混合水栓に吐水操作を施すと共に操作部50を引き
上げると、吐水方向がシャワー側に切り換わる。このと
き、突起31は案内孔81に沿って前進する。そして、
この状態のまま、水栓を止水状態にすると、この装置は
復帰動作を行う。一方、水栓に止水操作を施す前等に、
操作部50を平面部82の側に回転させ、操作部50よ
り手を離すと、突起31は平面部82に到達する。この
とき、小障壁83の作用で、突起31が平面部82より
脱落することが確実に防止される。そして、この状態で
水栓に止水操作を施すと、この装置は維持動作を行う。
従って、この装置によっても、断続的なシャワー吐水を
行い易い。
【0025】尚、本実施の形態と異なり、操作軸30に
案内孔81(案内溝でもよい。)及び平面部82を設け
ると共に、挿通筒80に突起31を設けてもよい。ま
た、操作部50を押し操作するタイプの切換弁装置とす
ることもできる。更に、この装置に対しても、実施の形
態1の変形例として述べた「回転規制装置」や、「境界
探知装置」を付加することができる。前者を付加した場
合には、突起31を平面部82に到達させる際に、押し
ボタンを押しながら、操作部50を平面部82の側に回
転させることになる。また、後者を付加した場合には、
操作部50が平面部82の側に回転することを、手感触
や音(所謂、「クリック音」)等で認識できる。
【0026】尚、本発明の範囲は、前記具体的に示した
各実施の形態に示すものに限定されず、本発明の範囲内
で種々の変形例を例示できる。例えば、実施の形態1の
カム部材20における前端面Pの中間部や、実施の形態
2の挿通筒80における案内孔81の中間部にも、平面
部(係止部)を設けてもよい。この場合、突起31を中
間部の平面部に到達(係止)させると、吐水管側弁座口
14及びシャワー側弁座口15が同時に解放した状態を
維持できる。このため、止水後に、シャワーホース内や
水栓本体内の残水を抜くことが容易である。この変形例
は、本発明の装置を寒冷地仕様の水栓に対して適用する
場合に特に有効である。
【0027】また、各付勢手段71、72は、スプリン
グを用いて構成されるものに限定されない。例えば、各
実施の形態及び各変形例の各スプリングの代わりに、若
しくはこれらのスプリングと共に、略筒形状等に成形さ
れたゴム、樹脂発泡体の弾性体を配置してもよい。更
に、切換用弁体Bを磁石の磁力を用いて、シャワー側弁
座口15の側に付勢すること等もできる。更に、各実施
の形態では、切換用弁体Bを単一の弁体で構成している
が、吐水管側弁座口14を開閉する弁体と、シャワー側
弁座口15を開閉する弁体とを別々に設けてもよい。ま
た、本実施の形態では、湯水混合水栓を中心に述べた
が、前記各発明は単水栓(水吐水、湯吐水、混合湯水の
吐水の何れを行うものであってもよい。)に対しても好
適に適用される。
【0028】
【発明の効果】以上のように、本発明によると、切り換
えられた第2吐水口からの断続的な吐水を行う場合に
も、使い勝手の良い切換弁装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態1の切換弁装置(吐水方向は
吐水管側)の構造を模式的に示した縦断面図である。
【図2】図1のカム部材を説明するための斜視図であ
る。
【図3】発明の実施の形態1の切換弁装置(吐水方向が
シャワー側に切り換わる途上)の構造を模式的に示した
縦断面図である。
【図4】発明の実施の形態2の切換弁装置の一部を模式
的に示した斜視図である。
【符号の説明】
A;切換弁装置、10;外殻部、R;湯水流入口、1
1;切換用弁室、T;吐水管、V;第1吐水口、12;
吐水管側排出室、S;シャワーヘッド、W;第2吐水
口、13;シャワー側排出室、14;吐水管側弁座口、
15;シャワー側弁座口、16;挿通孔、17;パッキ
ン、18;鍔部、M;セレーション溝、20;カム部
材、P;前端面、21;カム面部、22;平面部、2
3;くぼみ、m;セレーション溝、26;小径部、2
7;大径部、30;操作軸、31;突起、B;切換用弁
体、50;操作部、52;遊挿穴、71、72;付勢手
段、80;挿通筒、81;案内孔、82;平面部、8
3;小障壁。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1吐水口及び第2吐水口の2つの吐水
    口を備えた水栓に設けられ、前記水栓を吐水状態にしつ
    つ、操作部に切換操作が施されると、前記水栓の吐水方
    向を第1吐水口側から第2吐水口側に切り換え、この切
    り換えられた状態で前記水栓を止水状態とすると、前記
    吐水方向を第1吐水口側に自動復帰させる自動復帰切換
    弁装置において、 前記吐水方向が第2吐水口側に切り換えられた状態で前
    記水栓を止水状態としたときに、前記吐水方向を第2吐
    水口側に維持するためのロック機構が設けられたことを
    特徴とする自動復帰切換弁装置。
JP27396697A 1997-09-19 1997-09-19 自動復帰切換弁装置 Pending JPH1194108A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006105334A (ja) * 2004-10-07 2006-04-20 Inax Corp 吐水経路切替装置
KR101116953B1 (ko) 2009-05-14 2012-03-14 강남진 수도용 콕

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006105334A (ja) * 2004-10-07 2006-04-20 Inax Corp 吐水経路切替装置
JP4570435B2 (ja) * 2004-10-07 2010-10-27 株式会社Inax 吐水経路切替装置
KR101116953B1 (ko) 2009-05-14 2012-03-14 강남진 수도용 콕

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