JPH1193978A - クラッチ操作装置 - Google Patents

クラッチ操作装置

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JPH1193978A
JPH1193978A JP9254502A JP25450297A JPH1193978A JP H1193978 A JPH1193978 A JP H1193978A JP 9254502 A JP9254502 A JP 9254502A JP 25450297 A JP25450297 A JP 25450297A JP H1193978 A JPH1193978 A JP H1193978A
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valve
pressure chamber
cylinder
control valve
double check
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JP9254502A
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Kaname Suzuki
要 鈴木
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Jidosha Kiki Co Ltd
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Jidosha Kiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エア配管及び液圧配管と装置全体の簡素化を
図り、取付用ブラケットを省き、車両への取付性を良く
し、コストダウンを図る。 【解決手段】 パワーシリンダ10の圧力室11に対し
圧縮エアの給排を切換える切換弁MGV及びコントロー
ルバルブ21と、パワーシリンダ10に隣接したストロ
ークシリンダ13とを備え、前記切換弁及びコントロー
ルバルブと圧力室11との間にダブルチェックバルブD
CVを介在させ、前記切換弁及びコントロールバルブの
いずれか一方を選択的に経由して圧縮エアを圧力室11
へ供給可能とし、コントロールバルブ21とストローク
シリンダ13とをパワーシリンダ10に対し同じ側に配
置し、コントロールバルブ21及びダブルチェックバル
ブDCVをストロークシリンダ13のシリンダ本体35
に一体的に配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パワーピストンの
作動によって発生する操作力をクラッチ操作用として出
力するクラッチ操作装置に係わり、特に、半自動クラッ
チ式クラッチ装置等に用いられる切換弁やコントロール
バルブを有するクラッチ操作装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は、従来の半自動クラッチ式クラッ
チ装置のクラッチ操作装置を縦断した概略構成図、図4
はその平面図である。このクラッチ装置は、クラッチ操
作装置1のエア供給ポート2がエア配管3aを介してエ
アタンク4に連通し、コントロールバルブ21の変圧室
5がエア配管3bを介してダブルチェックバルブ7の一
方のインレットポート7aに接続されている。また、ダ
ブルチェックバルブ7の他方のインレットポート7bが
エア配管3cおよび電磁切換弁8を介してエアタンク4
に、パワーシリンダ10の圧力室11がエア配管3dを
介してダブルチェックバルブ7のアウトレットポート7
cにそれぞれ接続され、ストロークシリンダ13の液圧
室14がポート15及び液圧配管3を介してマスターシ
リンダ16に接続されている。そして、電磁切換弁8は
コントローラ18によって制御される。
【0003】かかるクラッチ操作装置は、図3に示すマ
スターシリンダ16のペダル19を踏み込むと、マスタ
ーシリンダ16の作動液がストロークシリンダ13の液
圧室14に圧送され、さらに液圧室14から液圧配管9
を介してコントロールバルブ21の液圧室22に圧送さ
れる。これにより、バルブリフタ23が右方へ摺動し、
その先端が弁体24に当接して通路25を閉塞し、変圧
室5とエキゾーストポート17の連通を遮断し、さらに
弁体24を押し開いてエア供給ポート2と変圧室5とが
連通する。この連通で、エアタンク4の圧縮エアが変圧
室5からエア配管3bを通りダブルチェックバルブ7及
びエア配管3dを経てパワーシリンダ10の圧力室11
に供給される。圧力室11に供給された圧縮エアは、リ
ターンスプリング30の付勢力に抗してパワーピストン
26を図3において右方に摺動させる。パワーピストン
26の運動は、ピストンロッド27、中継ピストン2
8、出力ロッド29を介して図示しないクラッチ操作レ
バーに伝達され、クラッチが切られる。この時、パワー
ピストン26のストロークに伴い、ストロークシリンダ
13のストロークピストン20も図3において右方にス
トロークし、そのストローク分だけマスターシリンダ1
6から液圧室14に作動液が送られ、クラッチペダル1
9がストロークすることになる。
【0004】マスターシリンダ16のペダル19の踏力
を解除すると、コントロールバルブ21の液圧室22の
作動液がマスターシリンダ16に戻され、バルブリフタ
23が図3に示す状態に復帰する。したがって、変圧室
5は通路25を経てエキゾーストポート17から大気に
開放され、圧力室11の圧縮エアをエア配管3d、ダブ
ルチェックバルブ7、コントロールバルブ21の変圧室
5を経て大気に放出させる。この放出で、パワーピスト
ン26及び中継ピストン28は図3に示した状態に復帰
し、クラッチを再び継ぐ。
【0005】クラッチ操作を自動的に行う場合には、コ
ントローラ18からの指令によって電磁切換弁8を作動
させ、エアタンク4の圧縮エアが、電磁切換弁8、エア
配管3c、ダブルチェックバルブ7及びエア配管3dを
経てパワーシリンダ10の圧力室11に供給され、パワ
ーピストン26を図3において右方に移動させ出力ロッ
ド29を介してクラッチ操作レバーによりクラッチが切
られる。また、コントローラ18からの指令によって電
磁切換弁8をオフにすると、圧力室11がダブルチェッ
クバルブ7及び電磁切換弁8を介してエア配管3eを通
じて大気圧室12へ導かれる。これにより、圧力室11
の圧縮エアは大気に排出され、パワーピストン26は、
図3に示す状態に復帰して、クラッチは再び接続され
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のクラッチ操
作装置1では、ダブルチェックバルブ7及び電磁切換弁
8がパワーシリンダ10から分離されて外部のエア配管
によってそれぞれ接続されているので、装置全体の構造
が複雑になり、ダブルチェックバルブ7の取付用ブラケ
ットとを必要とし、車両への取付性が悪く、また、スト
ロークシリンダ13及びコントロールバルブ21をパワ
ーシリンダ10に対し異なる側に設けているため、スト
ロークシリンダ13とコントロールバルブ21との間の
液圧配管9を必要とし、全体としてコストが上昇すると
いう欠点があった。
【0007】本発明は、かかる従来の欠点に鑑みなされ
たものであって、その目的は、エア配管及び液圧配管と
装置全体の簡素化を図り、配管短縮による作動応答性の
向上ができると共に、ダブルチェックバルブの取付用ブ
ラケットを省くことができ、車両への取付性を良くし、
安価なクラッチ操作装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、シェル内の圧力室に供給される圧縮エア
によって駆動されるパワーシリンダと、前記圧力室に対
する圧縮エアの給排を切換えるための切換弁及びコント
ロールバルブと、前記パワーシリンダに同軸に隣接した
ストロークシリンダとを備え、前記切換弁及びコントロ
ールバルブと前記圧力室との間にダブルチェックバルブ
を介在させ、前記切換弁及びコントロールバルブのいず
れか一方を選択的に経由して圧縮エアを前記圧力室へ供
給可能とし、前記パワーシリンダ内のパワーピストンを
作動させて発生する操作力をクラッチ操作用として出力
するクラッチ操作装置において、前記コントロールバル
ブと前記ストロークシリンダとを前記パワーシリンダに
対し同じ側に且つ互いに交差する方向に沿って配置した
ことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態に係るクラッ
チ操作装置について、図面を参照しながら詳細に説明す
る。図1は本発明の実施の形態に係るクラッチ操作装置
の要部を縦断して示した概略構成図、図2は図1に示す
クラッチ操作装置の部分拡大断面図である。
【0010】このクラッチ操作装置1Aは、圧縮エアに
よって駆動されるパワーシリンダ10と、該パワーシリ
ンダ10の圧力室11に対する圧縮エアの給排を切換え
るための電磁切換弁MGV及びコントロールバルブ21
と、パワーシリンダ10に同軸に隣接したストロークシ
リンダ13とを備え、電磁切換弁MGV及びコントロー
ルバルブ21と圧力室11との間にダブルチェックバル
ブDCVを介在させ、コントロールバルブ21とストロ
ークシリンダ13とをパワーシリンダ10に対し同じ側
に配置してある。
【0011】また、クラッチ操作装置1Aは、メインハ
ウジング32と、このメインハウジング32に取付けた
中継シリンダ33及びシェル34とを備え、該シェル3
4にストロークシリンダ13を付設してあり、該ストロ
ークシリンダ13のシリンダ本体35と一体の付加ハウ
ジング36にバルブハウジング37を固着してコントロ
ールバルブ21及びダブルチェックバルブDCVを一体
的に配設し、電磁切換弁MGV及びコントロールバルブ
21のいずれか一方を選択的に経由して圧縮エアを圧力
室11へ供給可能とし、パワーシリンダ10内のパワー
ピストン26を作動させて発生する操作力をクラッチ操
作用として出力し、出力ロッド29に伝達する。
【0012】パワーシリンダ10は、シェル34内のパ
ワーピストン26によって、圧力室11と大気圧室12
とを画成し、パワーピストン26が大気圧室12内に配
置した円錐形のリターンスプリング30によってストロ
ークシリンダ13方向に大気圧室12が拡大する方向に
付勢されている。
【0013】パワーピストン26は、図2に示すよう
に、ピストン本体38の中央に開けた貫通孔38aにピ
ストンロッド27の雄ねじ部27aを挿通し、該雄ねじ
部27aにナット40を螺合させて締結することによ
り、ピストンロッド27が連結されている。
【0014】メインハウジング32は、アルミニウム製
の盤状をなし、大気圧室12の圧力がほぼ大気圧に保持
されるよう大気圧室12内の空気が大気に排出されるの
を許容するエキゾーストカバー42が取付けられ、中心
に形成したボス51の中心に設けたねじ穴52と、電磁
切換弁MGVの排気口をエア配管3eを介して大気圧室
12に連通する排気導入用ポート53を有している。メ
インハウジング32のねじ穴52には、中継シリンダ3
3が螺合連結され、該中継シリンダ33には中継ピスト
ン28が摺動自在に挿入されており、中継ピストン28
の一端はピストンロッド27の先端と係合し、他端は出
力ロッド29に係合している。
【0015】シェル34は、端板39に中心孔39a及
びエア給排孔39bが開けられ、ボルト43をメインハ
ウジング32の複数箇所にねじ込んで取付けられてお
り、端板39にストロークシリンダ13のシリンダ本体
35が固定されている。
【0016】ストロークシリンダ13は、アルミニウム
製のシリンダ本体35と付加ハウジング36とを一体に
有し、シリンダ本体35のシリンダ穴35aに摺動自在
に収容されているストロークピストン20を備え、シリ
ンダ本体35と一体に設けた雄ねじ筒部35bをシェル
34の端板39の中心孔39aに挿通し、雄ねじ筒部3
5bに螺合するナット50を締付けてシリンダ本体35
がシェル34に固定されている。そして、非作動時、リ
ターンスプリング30の付勢力によりパワーピストン2
6に固定されたピストンロッド27の雄ねじ部27aの
端面がストロークピストン20の端面に当接し、ストロ
ークピストン20の他端面がシリンダ穴35aの底面に
当接している。
【0017】付加ハウジング36は、平らな取付座面3
6aが形成されており、シリンダ穴35aに垂直なコン
トロールバルブ用の係合穴55と、シリンダ穴35aに
平行な係合穴55に連通するエキゾーストカバー41用
の取付穴56とを備え、傾斜している排出用エア通路5
7と、途中で直角に曲がっている給排用エア通路58と
が開けられている。排出用エア通路57はコントロール
バルブ用の係合穴55に連通するとともに、図1におい
て二点鎖線で示すエア配管3fを介してポート53に連
通し、給排用エア通路58はダブルチェックバルブDC
Vと圧力室11とを連通させる。ストロークシリンダ1
3の液圧室14とコントロールバルブ21の液圧室22
との間にはこれらを連通させるオリフィス31が設けら
れている。
【0018】バルブハウジング37は、アルミニウムか
らなり、逆止弁体47を収容する凹部60、制御弁体7
7を収容する凹部61、該凹部61に連通するエア供給
ポート2、付加ハウジング36の給排用エア通路58に
通ずる給排用エア通路63及び傾斜した給排用エア通路
64等を有し、凹部60に一部を圧入して嵌着した筒状
継手部材45側の弁座49に対向する弁座48を形成し
ており、傾斜した給排用エア通路64がダブルチェック
バルブDCVとコントロールバルブ21の変圧室5とを
連通させる。そして、エア供給ポート2はエア配管3a
を介してエアタンク4に接続され、継手部材45のポー
ト45aはエア配管3cを介して電磁切換弁MGVに接
続されている。
【0019】ダブルチェックバルブDCVは、図2に示
すように、バルブハウジング37の凹部60に嵌着した
筒状継手部材45と該凹部60とにより弁室46が形成
されており、該弁室46内に摺動自在に収容されている
逆止弁体47と、付加ハウジング36側及び継手部材4
5側に形成され対向配置された弁座48,49とを備
え、両弁座48,49に対して逆止弁体47が接離す
る。そして、逆止弁体47が一方の弁座48に着座して
いるときには、給排用エア通路64側が閉塞されて圧力
室11へ圧縮エアのエア配管3cを連通させ、逆に他方
の弁座49に着座しているときには、エア配管3c側が
閉塞されて圧力室11へ給排用エア通路64側を連通さ
せる。
【0020】電磁切換弁MGVは、コントローラ18か
らの信号によるオンで、エアタンク4をダブルチェック
バルブDCVに連通させる動作と、オフではダブルチェ
ックバルブDCVを排気用エア配管3eに連通させる動
作とを行う。したがって、電磁切換弁MGVがオンのと
きには、エアタンク4内の圧縮エアは、電磁切換弁MG
V、エア配管3c、ダブルチェックバルブDCV及び給
排用エア通路58等を通じてパワーシリンダ10の圧力
室11に供給される。逆に、電磁切換弁MGVがオフの
ときには、圧力室11内の圧縮空気が給排用エア通路5
8、ダブルチェックバルブDCV、エア配管3c、電磁
切換弁MGV、排気用エア配管3e及びポート53を通
って大気圧室12へ導入され、エキゾーストカバー42
より大気に排出される。
【0021】コントロールバルブ21は、凹部61に嵌
着した栓体67で密閉し形成された弁室65内の制御弁
体77と、係合穴55に摺動自在に嵌合するバルブリフ
タ78とを備え、これらによって変圧室5と液圧室22
とエア圧室でもある弁室65とが画成されている。弁室
65はエア配管3a等を介してエアタンク4に、変圧室
5は給排用エア通路64及びダブルチェックバルブDC
Vと給排用エア通路等を介してパワーシリンダ10の圧
力室11にそれぞれ連通可能であり、液圧室22はオリ
フィス31、ストロークシリンダ13の液圧室14及び
ポート15を介してマスタシリンダ16に連通する。
【0022】また、コントロールバルブ21は、弁室6
5内に制御弁体77を凹部61の底部に設けられた弁座
88の方向に付勢する圧縮ばね86を備え、非作動時制
御弁体77は、弁座88に着座している。
【0023】コントロールバルブ21のバルブリフタ7
8は、押圧部95と、中間部96と、受圧部97とを一
体に有し、係合穴55に摺動自在に配置されている。バ
ルブリフタ78の中間部96と受圧部97との間に画成
される排気室75は、取付穴56に取付けられたエキゾ
ーストカバー41を介して大気に連通可能になってい
る。
【0024】また、バルブリフタ78は、押圧部95の
先端面に開口する中心通路78aを有し、該中心通路7
8aは、中間部96と受圧部97との間に設けられた直
径方向通路78bにより排気室75に連通している。
【0025】そして、バルブリフタ78は、変圧室5内
に配置した圧縮ばね93により制御弁体77から離れる
方向に付勢され、非作動時液圧室22の端壁面に当接し
ており、押圧部95の先端と制御弁体77とは離れた状
態になっている。
【0026】従って、非作動時、パワーシリンダ10の
圧力室11は、給排用エア通路58、ダブルチェックバ
ルブDVC、エア配管3c、電磁切換弁MGV、エア配
管3e、ポート53、大気圧室12を介してエキゾース
トカバー42に連通しているか、または、ダブルチェッ
クバルブDVCから給排用エア通路64、変圧室5、バ
ルブリフタ78の中心通路78a、直径方向通路78
b、排気室75を介してエキゾーストカバー41に連通
しており、それにより圧力室11は、ほぼ大気圧になっ
ていて、クラッチ操作装置1Aは、図1および図2に示
す状態になっている。
【0027】本発明の上記実施の形態に係るクラッチ操
作装置の動作について説明する。クラッチペダル19を
踏み込んでマスターシリンダ16から液圧配管3及びポ
ート15を経てストロークシリンダ13の液圧室14の
液圧を上昇させると、この液圧がオリフィス31を介し
てコントロールバルブ21の液圧室22に伝わる。この
液圧はバルブリフタ78に作用し、バルブリフタ78を
圧縮ばね93の付勢力に抗して図1において上方向に往
動させ、押圧部95を制御弁体77の押圧受面に当接さ
せて中心通路78aを閉塞するとともに、さらにバルブ
リフタ78を往動させて制御弁体77を圧縮ばね86の
付勢力に抗して図1において上方向へ押圧移動させる。
【0028】この結果、制御弁体77は弁座88から離
反し、この離反に伴ってエア圧室でもある弁室65の圧
縮エアが変圧室5に流入し、バルブハウジング37の給
排用エア通路64、ダブルチェックバルブDCV及び付
加ハウジング36の給排用エア通路58を通じてパワー
シリンダ10の圧力室11に導入され、この導入された
圧縮エアの圧力によって、パワーピストン26が大気圧
室12を縮小させる方向に往動する。この時、大気圧室
12内のエアは排気弁42を通じて大気中へ排出され
る。
【0029】パワーピストン26が往動すると、ピスト
ンロッド27を介して中継ピストン28が押圧されて移
動し、出力ロッド29を押圧移動させ、図示しないクラ
ッチ操作レバーをレリーズ側に回動させる。上述のよう
に、変圧室5内のエア圧が高まると、該エア圧がバルブ
リフタ78に作用し、圧縮ばね93の付勢力と相俟って
バルブリフタ78が図1において液圧室22の液圧が作
用する力と釣り合うため下方向へ移動する。そして、バ
ルブリフタ78は、制御弁体77が着座した状態で停止
し、その位置に維持される。
【0030】次に、クラッチペダル19を戻すと、液圧
室22の圧力が低下し、バルブリフタ78が圧縮ばね9
3及び変圧室5のエア圧によって図1において下方向に
復動し、押圧部95が制御弁体77から離れて中心通路
78aが変圧室5へ開放される。この開放により、パワ
ーシリンダ10の圧力室11の圧縮エアは、エア通路5
8、ダブルチェックバルブDCV、エア通路64、変圧
室5、バルブリフタ78の中心通路78aと直径方向通
路78b、排気室75、排気用エア通路57、エア配管
3f及びポート53を通って、大気圧室12に導入さ
れ、エキゾーストカバー42より大気に排出されると共
に、排気室75を通ってエキゾーストカバー41からも
大気に排出される。これに伴ってパワーピストン26が
リターンスプリングの付勢力で復動するとともに、出力
ロッド29が図示しないクラッチ負荷の戻しばねによっ
て復動してクラッチの接続がなされる。
【0031】自動によるクラッチ操作の場合には、コン
トローラ18からの信号で電磁切換弁MGVがオンにな
って作動し、エアタンク4がダブルチェックバルブDC
Vに連通し、エアタンク4の圧縮エアが電磁切換弁MG
V、エア配管3c、ダブルチェックバルブDCV及びエ
ア通路58を経て圧力室11に供給される。したがっ
て、パワーピシトン26が図1において右方へ移動し、
クラッチが切られる。
【0032】また、コントローラ18からの信号で電磁
切換弁MGVがオフになると、圧力室11内の圧縮エア
は、エア通路58、ダブルチェックバルブDCV、エア
配管3c、電磁切換弁MGV、エア配管3e及びポート
53を通って大気圧室12に入る。したがって、パワー
ピストン26は、図1において左方へ応答性良く移動
し、これによりクラッチが再び接続される。
【0033】本発明の上記実施の形態に係るクラッチ操
作装置は、ストロークシリンダ13のシリンダ本体35
と一体の付加ハウジング36にバルブハウジング37を
固着し、該バルブハウジング37内にダブルチェックバ
ルブDCV及びコントロールバルブ21の弁室46,6
5及び弁体47,77を設け、付加ハウジング36に給
排用エア通路58を備え、バルブハウジング37に給排
用エア通路64を備えているので、これらに対応する外
部のエア配管(図3に示す配管3b,3d)やダブルチ
ェックバルブDCVの取付用ブラケットを省くことがで
き、作動応答性が良いという利点がある。また、ストロ
ークシリンダ13の液圧室14とこれの近傍にあるコン
トロールバルブ21の液圧室22をオリフィス31で連
通させることで、図3に示す配管9が不要になって液圧
配管も簡素化され、シリンダ本体35と付加ハウジング
36をアルミニウム製で一体化し、バルブハウジング3
7もアルミニウム製にしてあるので、装置全体の簡素化
と軽量化、コストダウン及び車両への取付性の向上を図
ることができ、シェル34内の圧力室11とは反対側に
画成した大気圧室12へ電磁切換弁MGV及びコントロ
ールバルブ21の排気側を連通させることにより、作動
後の戻り時にパワーピストン26が非作動位置に早く戻
ることができ、戻り応答性が向上するという利点もあ
る。
【0034】なお、本発明は、上記実施の形態によって
限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例
えば、電磁切換弁MGVもダブルチェックバルブDCV
と同様にコントロールバルブ21の近傍に設けることも
でき、シリンダ本体35と付加ハウジング36及びバル
ブハウジング37をアルミニウム合金にしてもよく、そ
の他の軽材料で成形してもよいし、軽量化にはならない
が鋳鉄でもよい。
【0035】
【発明の効果】本発明は、コントロールバルブとストロ
ークシリンダとをパワーシリンダに対し同じ側に且つ互
いに交差する方向に沿って配置したことにより、液圧配
管の簡素化及び短縮化とコストダウンを図り、作動応答
性の向上を図ることができという効果を奏する。また、
コントロールバルブ及びダブルチェックバルブをストロ
ークシリンダのシリンダ本体に一体的に配設することに
より、エア配管の簡素化及び短縮化とコストダウンを図
り、装置全体の簡素化を図ることができ、シェル内の圧
力室とは反対側に画成した大気圧室へ切換弁の排気側を
連通させることにより、作動後の戻り時にパワーピスト
ンが非作動位置に早く戻ることができ、戻り応答性が向
上するという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るクラッチ操作装置の
要部を縦断して示した概略構成図である。
【図2】図1に示すクラッチ操作装置の部分拡大断面図
である。
【図3】従来の半自動クラッチ式クラッチ装置のクラッ
チ操作装置を縦断して示した概略構成図である。
【図4】図3の平面図である。
【符号の説明】
DCV ダブルチェックバルブ MGV 電磁切換弁 1A クラッチ操作装置 10 パワーシリンダ 11 圧力室 12 大気圧室 13 ストロークシリンダ 21 コントロールバルブ 26 パワーピストン 27 ピストンロッド 29 出力ロッド 30 リターンスプリング 32 メインハウジング 33 中継シリンダ 34 シェル 35 シリンダ本体 36 付加ハウジング 37 バルブハウジング 45 継手部材 55 バルブ用係合孔 57 排気用エア通路 58,63,64 給排用エア通路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シェル内の圧力室に供給される圧縮エア
    によって駆動されるパワーシリンダと、前記圧力室に対
    する圧縮エアの給排を切換えるための切換弁及びコント
    ロールバルブと、前記パワーシリンダに同軸に隣接した
    ストロークシリンダとを備え、前記切換弁及びコントロ
    ールバルブと前記圧力室との間にダブルチェックバルブ
    を介在させ、前記切換弁及びコントロールバルブのいず
    れか一方を選択的に経由して圧縮エアを前記圧力室へ供
    給可能とし、前記パワーシリンダ内のパワーピストンを
    作動させて発生する操作力をクラッチ操作用として出力
    するクラッチ操作装置において、前記コントロールバル
    ブと前記ストロークシリンダとを前記パワーシリンダに
    対し同じ側に且つ互いに交差する方向に沿って配置した
    ことを特徴とするクラッチ操作装置。
  2. 【請求項2】 前記コントロールバルブ及び前記ダブル
    チェックバルブを前記ストロークシリンダのシリンダ本
    体に一体的に配設したことを特徴とする請求項1に記載
    のクラッチ操作装置。
  3. 【請求項3】 前記シェル内の圧力室と前記パワーピス
    トンに対し反対側に画成した大気圧室へ前記切換弁の排
    気側を連通させたことを特徴とする請求項1又は請求項
    2に記載のクラッチ操作装置。
JP9254502A 1997-09-19 1997-09-19 クラッチ操作装置 Pending JPH1193978A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102756638A (zh) * 2012-06-29 2012-10-31 郑州宇通客车股份有限公司 具有跛行功能的离合器控制系统及使用该系统的客车
CN107407355A (zh) * 2015-04-01 2017-11-28 舍弗勒技术股份两合公司 离合器操纵系统

Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102756638A (zh) * 2012-06-29 2012-10-31 郑州宇通客车股份有限公司 具有跛行功能的离合器控制系统及使用该系统的客车
CN107407355A (zh) * 2015-04-01 2017-11-28 舍弗勒技术股份两合公司 离合器操纵系统
CN107407355B (zh) * 2015-04-01 2019-09-03 舍弗勒技术股份两合公司 离合器操纵系统

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