JPH1193699A - エンジンの燃料噴射装置の噴射時期調節方法と燃料噴射装置 - Google Patents

エンジンの燃料噴射装置の噴射時期調節方法と燃料噴射装置

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JPH1193699A
JPH1193699A JP25981497A JP25981497A JPH1193699A JP H1193699 A JPH1193699 A JP H1193699A JP 25981497 A JP25981497 A JP 25981497A JP 25981497 A JP25981497 A JP 25981497A JP H1193699 A JPH1193699 A JP H1193699A
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JP
Japan
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fuel injection
input shaft
shaft
engine
camshaft
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JP25981497A
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English (en)
Inventor
Masahiro Akeda
正寛 明田
Masao Okazaki
正夫 岡崎
Yuzo Umeda
裕三 梅田
Akira Iwasaki
明 岩崎
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】エンジンの燃料噴射装置1の噴射時期を複
数種の廻り止め治具2を用いて調節する方法であって、
複数種の廻り止め治具2として、第1係止部8に係合す
る第1係合部11と第2係止部9に係合する第2係合部
12とを備えた筒状のホルダで、両係合部11・12の
位相差が異なる複数種のものを用い、選択した1の廻り
止め治具2を介して入力軸5に燃料噴射カム軸6を所定
の姿勢で廻り止めし、燃料噴射ポンプ4を作動させ、所
定の調節条件が満たされた場合には、入力軸5に燃料噴
射カム軸6をその姿勢のまま上記固定手段10で固定し
た後、廻り止め治具2を取り外す。 【効果】噴射時期の調節を行うために、燃料噴射ポンプ
4と燃料噴射カム軸6との相対位置を変える必要がな
く、これに起因する出力特性や排気ガス特性の悪化を防
止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの燃料噴
射装置の噴射時期調節方法と燃料噴射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンの燃料噴射装置の噴射時期調節
方法は、従来では、次のようにして行っている。すなわ
ち、燃料噴射装置として、ポンプケースに固定した燃料
噴射ポンプと、ポンプケース内に架設した燃料噴射カム
軸と、ポンプケースに形成した取付座と、燃料噴射ポン
プに設けたフランジと、取付座とフランジとの間に介入
させるシムとを備えたものを用いた場合、シムの厚さを
調節することにより、燃料噴射ポンプと燃料噴射カム軸
との相対位置を変え、噴射時期を調節している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の噴射時期の
調節方法では、燃料噴射ポンプと燃料噴射カム軸との相
対位置が変わることにより、プランジャの上昇速度が変
化し、燃料噴射ポンプの燃料噴射量に狂いが生じるた
め、出力特性や排気ガス特性が悪くなる。
【0004】本発明の課題は、燃料噴射ポンプと燃料噴
射カム軸の相対位置を変える必要がない、エンジンの燃
料噴射装置の噴射時期調節方法と燃料噴射装置を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】主要な請求項1の発明と
請求項4の発明は次の通りである。
【0006】(請求項1の発明)請求項1の発明は、図
1に示すように、エンジンの燃料噴射装置(1)の噴射時
期を複数種の廻り止め治具(2)を用いて調節する方法で
あって、次のようにしたことを特徴とする。燃料噴射装
置(1)として、ポンプケース(3)に固定された燃料噴射
ポンプ(4)と、入力軸(5)と、入力軸(5)に対する相対
的な回転により入力軸(5)に対する姿勢を変える燃料噴
射カム軸(6)と、入力軸(5)に形成された入力輪取付部
(7)と、入力軸(5)に形成された第1係止部(8)と、燃
料噴射カム軸(6)に形成された第2係止部(9)と、入力
軸(5)に燃料噴射カム軸(6)を任意の姿勢で固定する固
定手段(10)とを備えたものを用いる。
【0007】複数種の廻り止め治具(2)として、第1係
止部(8)に係合する第1係合部(11)と第2係止部(9)
に係合する第2係合部(12)とを備えた筒状のホルダ
で、両係合部(11)(12)の位相差が異なる複数種のも
のを用いる。
【0008】入力軸(5)の入力輪取付部(7)に入力輪
(13)を所定の姿勢で固定し、入力輪(13)を調時伝動
装置を介してクランク軸に連動連結するとともに、複数
種の廻り止め治具(2)のうちから、1のものを選択し
て、第1係止部(8)と第2係止部(9)とに廻り止め治具
(2)の第1係合部(11)と第2係合部(12)とをそれぞ
れ係合させることにより、廻り止め治具(2)を介して入
力軸(5)に燃料噴射カム軸(6)を所定の姿勢で廻り止め
し、クランク軸から調時伝動装置と入力輪(13)と入力
軸(2)と廻り止め治具(2)とを順に介して燃料噴射カム
軸(6)を連動して、燃料噴射ポンプ(4)を作動させる。
【0009】所定の調節条件が満たされている場合に
は、入力軸(5)に燃料噴射カム軸(6)をその姿勢のまま
上記固定手段(10)で固定した後、廻り止め治具(2)を
取り外し、所定の調節条件が満たされていない場合に
は、この調節条件が満たされるまで、廻り止め治具(2)
を他種のものと交換することにより、入力軸(5)に対す
る燃料噴射カム軸(6)の姿勢を変えて、入力軸(5)に燃
料噴射カム軸(6)を廻り止めし、所定の調節条件が満た
されたら、入力軸(5)に燃料噴射カム軸(6)をその姿勢
のまま上記固定手段(10)で固定した後、廻り止め治具
(2)を取り外す。
【0010】(請求項4の発明)請求項4の発明は、エ
ンジンの燃料噴射装置であって、次のようにしたことを
特徴とする。図1に示すように、ポンプケース(3)に固
定された燃料噴射ポンプ(4)と、入力軸(5)と、入力軸
(5)に対する相対的な回転により入力軸(5)に対する姿
勢を変える燃料噴射カム軸(6)と、入力軸(5)に形成さ
れた入力輪取付部(7)と、入力軸(5)に形成された第1
係止部(8)と、燃料噴射カム軸(6)に形成された第2係
止部(9)と、入力軸(5)に燃料噴射カム軸(6)を任意の
姿勢で固定する固定手段(10)とを備えている。第1係
止部(8)と第2係止部(9)とに所定の廻り止め治具(2)
の第1係合部(11)と第2係合部(12)とをそれぞれ係
合させた際に、所定の廻り止め治具(2)を介して入力軸
(5)に燃料噴射カム軸(6)が所定の姿勢で廻り止めされ
るようにした。
【0011】
【発明の作用及び効果】
(請求項1の発明)請求項1の発明は、次の作用効果を
奏する(図1参照)。入力軸(5)に対する燃料噴射カム
軸(6)の姿勢を変化させることにより、噴射時期の調節
を行うことができるので、燃料噴射ポンプ(4)と燃料噴
射カム軸(6)との相対位置を変える必要がなく、これに
起因する出力特性や排気ガス特性の悪化を防止できる。
【0012】噴射時期調節が終了し、入力軸(5)に燃料
噴射カム軸(6)を固定手段(10)で固定した後は、廻り
止め治具(2)を取り外すので、同じ廻り止め治具(2)を
他の燃料噴射装置(1)の噴射時期の調節に繰り返し使用
することができ、経済的である。
【0013】(請求項2の発明)請求項2の発明は、請
求項1の発明の作用効果に加え、次の作用効果を奏する
(図1参照)。入力輪(13)を入力軸(5)の第1端部に
固定し、廻り止め治具(2)を入力軸(5)の第2端部に取
り付けるので、廻り止め治具(2)の取り付け作業を入力
輪(13)に邪魔されることなく、スムーズに行うことが
できる。
【0014】燃料噴射カム軸(6)に内嵌された同心の入
力軸(5)の外周側面に沿って燃料噴射カム軸(6)を回転
させるので、入力軸(5)と燃料噴射カム軸(6)との芯ず
れが起こらず、噴射時期の調節を正確に行うことができ
る。
【0015】(請求項3の発明)請求項3の発明は、請
求項1の発明または請求項2の発明の作用効果に加え、
次の作用効果を奏する(図1参照)。固定手段(10)と
して用いられるメネジ孔(15)とテーパ孔(16)とオネ
ジ杆(17)とテーパピン(18)とは、いずれも入力軸
(5)の内部に配置されるので、ポンプケース(3)内に固
定手段(10)の配置スペースを確保する必要がなく、ポ
ンプケース(3)をコンパクトに形成できる。
【0016】オネジ杆(17)を螺進させることにより、
テーパピン(18)をテーパ孔(16)に圧入するだけで、
入力軸(5)に燃料噴射カム軸(6)を固定できるので、固
定操作を短時間で行うことができる。
【0017】(請求項4の発明)請求項4の発明によれ
ば、請求項1の発明の方法を実施できる燃料噴射装置を
提供できる。
【0018】(請求項5の発明)請求項5の発明によれ
ば、請求項1または請求項2の発明の方法を実施できる
燃料噴射装置を提供できる。
【0019】(請求項6の発明)請求項6の発明は、請
求項1から請求項3のいずれかの発明の方法を実施でき
る燃料噴射装置を提供できる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図1から図3は本発明の実施形態を説明
する図である。この実施形態は、エンジンの燃料噴射装
置の噴射時期調節方法とこれに用いる燃料噴射装置に関
するものである。図1はエンジンの燃料噴射装置であっ
て、廻り止め治具を装着したものを示す。この燃料噴射
装置(1)の構成は次の通りである。
【0021】ポンプケース(3)に固定された燃料噴射ポ
ンプ(4)と、入力軸(5)と、入力軸(5)に対する相対的
な回転により入力軸(5)に対する姿勢を変える燃料噴射
カム軸(6)と、入力軸(5)に形成された入力輪取付部
(7)と、入力軸(5)に形成された第1係止部(8)と、燃
料噴射カム軸(6)に形成された第2係止部(9)と、入力
軸(5)に燃料噴射カム軸(6)を任意の姿勢で固定する固
定手段(10)とを備え、第1係止部(8)と第2係止部
(9)とに所定の廻り止め治具(2)の第1係合部(11)と
第2係合部(12)とをそれぞれ係合させた際に、所定の
廻り止め治具(2)を介して入力軸(5)に燃料噴射カム軸
(6)が所定の姿勢で廻り止めされるようにしてある。
【0022】ポンプケース(3)は、シリンダブロック
(図外)と一体形成されている。燃料噴射ポンプ(4)に
は列型ポンプが用いられている。入力輪取付部(7)には
キー溝が設けられている。第1係止部(8)と第2係止部
(9)は、入力軸(3)の軸長方向と平行な向きのスプライ
ンで形成されている。第1係合部(11)と第2係合部
(12)とは、第1係止部(8)と第2係止部(6)とに係合
するスプラインで形成されている。
【0023】燃料噴射カム軸(6)には入力軸(5)と同心
の軸嵌合孔(14)が内設され、入力軸(5)は軸嵌合孔
(14)に貫通状に内嵌され、入力輪取付部(7)は入力軸
(5)の第1端部に形成され、第1係止部(8)は入力軸
(5)の第2端部に形成され、第2係止部(9)は入力軸
(5)の第2端部側の燃料噴射カム軸(6)の端部に形成さ
れている
【0024】前記固定手段(10)は、入力軸(5)内に形
成されたメネジ孔(15)とテーパ孔(16)と、メネジ孔
(15)にネジ嵌合されるオネジ杆(17)と、テーパ孔
(16)に内嵌されるテーパピン(18)とを備え、入力軸
(5)に燃料噴射カム軸(6)を所定の姿勢で固定するに当
たり、オネジ杆(17)を螺進させることにより、テーパ
ピン(18)をテーパ孔(16)に圧入し、入力軸(5)のテ
ーパ孔(16)の周壁部分を径方向に膨らませて、入力軸
(5)に燃料噴射カム軸(6)を摩擦固定できるようにして
ある。オネジ杆(17)は、入力軸(5)の第1端部の開口
から挿入した工具で螺動調節するようにしてある。
【0025】上記のようなエンジンの燃料噴射装置(1)
の噴射時期を調節する方法は次の通りである。この方法
では、複数種の廻り止め治具(2)を用いて調節を行う。
複数種の廻り止め治具(2)として、第1係止部(8)に係
合する第1係合部(11)と第2係止部(9)に係合する第
2係合部(12)とを備えた筒状のホルダで、両係合部
(11)(12)の位相差が異なる複数種のものを用いる。
【0026】図2(B)(C)に標準ホルダを示す。こ
の標準ホルダは、その中心軸線と平行な向きに見て、第
1係合部(11)と第2係合部(12)との各スプラインの
位相差がない。図2(D)に変形ホルダを示す。この変
形ホルダは、角度θの位相差を備えている。変形ホルダ
は、角度θを0.25゜きざみで大きくしたものを複数用
意しておく。
【0027】まず、図1に示すように、入力軸(5)の入
力輪取付部(7)に入力輪(13)を所定の姿勢で固定し、
入力輪(13)を調時伝動装置(図外)を介してクランク
軸(図外)に連動連結するとともに、図2(A)に示す
ように、複数種の廻り止め治具(2)のうちから、1のも
のを選択して、第1係止部(8)と第2係止部(9)とに廻
り止め治具(2)の第1係合部(11)と第2係合部(12)
とをそれぞれ係合させることにより、廻り止め治具(2)
を介して入力軸(5)に燃料噴射カム軸(6)を所定の姿勢
で廻り止めする。入力輪(13)にはギヤが用いられてい
る。
【0028】次に、クランク軸から調時伝動装置と入力
輪(13)と入力軸(5)と廻り止め治具(2)とを順に介し
て燃料噴射カム軸(6)を連動して、燃料噴射ポンプ(4)
を作動させる。
【0029】廻り止め治具(2)を取り付けるには、入力
軸(5)の第2端部側から入力軸(5)と燃料噴射カム軸
(6)にその軸長方向に沿って廻り止め治具(2)を差し込
む。そして、入力軸(2)の第2端部に内設された固定ボ
ルト取付孔(21)に固定ボルト(20)を螺入し、この固
定ボルト(20)で廻り止め治具(2)を抜け止めする。燃
料噴射ポンプ(4)の作動は、エンジンを動力計にセット
し、クランク軸をモータで回転させることにより行う。
廻り止め治具(2)の周囲は、ポンプケース(3)に着脱自
在に取り付けた治具ケース(37)で覆っておく。
【0030】所定の調節条件が満たされている場合に
は、入力軸(5)に燃料噴射カム軸(6)をその姿勢のまま
上記固定手段(10)で固定した後、廻り止め治具(2)を
取り外す。調節条件が満たされているかどうかは、燃料
噴射時期の測定値が所定の幅内に収まったか否かにより
判断する。
【0031】所定の調節条件が満たされていない場合に
は、この調節条件が満たされるまで、廻り止め治具(2)
を他種のものと交換することにより、入力軸(5)に対す
る燃料噴射カム軸(6)の姿勢を変えて、入力軸(5)に燃
料噴射カム軸(6)を廻り止めし、所定の調節条件が満た
されたら、入力軸(5)に燃料噴射カム軸(6)をその姿勢
のまま上記固定手段(10)で固定した後、廻り止め治具
(2)を取り外す。廻り止め治具(2)を交換する場合に
は、固定ボルト取付孔(21)から固定ボルト(20)を抜
いた後、固定ボルト取付孔(21)にオイルを供給する。
供給されたオイルは、固定ボルト取付孔(21)と連通す
るオイル出口通路(36)から第1係止部(8)と第2係止
部(9)とに供給され、同様に固定ボルト取付孔(21)と
連通する第2オイル出口通路(39)から入力軸(5)と燃
料噴射カム軸(6)との嵌合隙間に供給される。このよう
にすれば、廻り止め治具(2)の取り付け取り外しや、入
力軸(5)に対する燃料噴射カム軸(6)の姿勢の変更をい
ずれもスムーズに行うことができる。
【0032】図1に示すように、入力軸(5)に燃料噴射
カム軸(6)を所定の姿勢で固定するに当たり、オネジ杆
(17)を螺進させることにより、テーパピン(18)をテ
ーパ孔(16)に圧入し、入力軸(5)のテーパ孔(16)の
周壁部分を径方向に膨らませて、入力軸(5)に燃料噴射
カム軸(6)を摩擦固定する。
【0033】この実施形態で用いる燃料噴射装置(1)
は、次の構成も備えている。図1に示すように、メカニ
カルガバナ(54)と、始動増量手段(55)とを備えてい
る。燃料噴射ポンプ(4)は燃料調量ラック(49)を備
え、メカニカルガバナ(54)はガバナレバー(57)を備
え、始動増量手段(55)で燃料調量ラック(49)が燃料
増量方向に付勢されている。
【0034】図2(A)に示すように、始動増量手段
(55)は、スプリングホルダ(59)と、スライダ(60)
と、押しバネ製のスタートスプリング(61)とを備え、
スプリングホルダ(59)はポンプケース(3)のケース壁
(62)に設けられたホルダ取付孔(63)に螺着され、ス
ライダ(60)とスタートスプリング(61)とはスプリン
グホルダ(59)に収容され、スライダ先端部(64)はス
プリングホルダ先端部(65)から突出され、スライダ先
端部(64)が燃料調量ラック(49)の燃料減量側端面
(66)に圧接され、スタートスプリング(61)の付勢力
で燃料調量ラック(49)が燃料増量方向に押されるよう
にしてある。
【0035】このように、スタートスプリング(61)を
スプリングホルダ(59)内に収容し、スプリングホルダ
(59)をポンプケース(3)のケース壁(62)のホルダ取
付孔(63)に螺着するので、燃料噴射装置(1)へのスタ
ートスプリング(59)の取付作業を容易に行うことがで
きる。
【0036】スプリングホルダ(59)の基端部にスター
トスプリング受け(67)が螺着され、エンジンの外側か
らこのスタートスプリング受け(67)が螺動調節される
ように構成されている。このため、エンジンの外側から
スタートスプリング受け(67)を螺動調節することによ
り、スタートスプリング(61)の初期設定圧を調節し
て、始動増量を調節し、出力特性や排気ガス特性を適正
化できる。スタートスプリング受け(67)はキャップ状
に形成され、スプリングホルダ(59)に螺着されてい
る。このため、スタートスプリング受け(67)を取り外
すことにより、スタートスプリング(61)をバネ定数の
異なる新たなものに交換することもできる。
【0037】スプリングホルダ(59)内にアイドルスプ
リング(68)がスタートスプリング(61)と同心状に収
容され、燃料調量ラック(49)が燃料減量方向に移動し
た際に、スライダ(60)がアイドルスプリング(68)に
接当して、アイドル回転数の低下が抑制されるように構
成するとともに、スプリングホルダ(59)の基端部にア
イドルスプリング受け(69)が螺着され、エンジンの外
側からこのアイドルスプリング受け(67)が螺動調節さ
れるように構成してある。このため、エンジンの外側か
らアイドルスプリング受け(67)を螺動調節することに
より、燃料噴射ポンプ(4)を作動させながら、アイドル
スプリング(68)の設定圧を調節して、アイドリング回
転数を調節し、出力特性や排気ガス特性を適正化でき
る。アイドルスプリング受け(69)はオネジ杆で形成さ
れ、スタートスプリング受け(67)に螺着されている。
このため、アイドルスプリング受け(69)を取り外すこ
とにより、アイドルスプリング(68)をバネ定数の異な
る新たなものに交換することもできる。
【0038】始動増量手段(55)はダンパ機構(70)を
備え、スタートスプリング(61)の付勢力でスライダ
(60)が燃料増量方向に急速に移動しようとするのを、
ダンパ機構(70)で抑制し、ガバナレバー(57)が燃料
増量方向に急速に操作された際に、燃料調量ラック(4
9)がガバナレバー(57)に追従しないようにしてあ
る。このため、急加速操作によってガバナレバー(57)
が燃料増量方向に過剰に揺動しても、燃料調量ラック
(49)は燃料増量方向に過剰に移動することがなく、排
気中の黒煙の発生が抑制される。
【0039】ダンパ機構(70)は、スプリングホルダ
(59)内でスライダ(60)を境界として設けられた燃料
増量側の第1空気室(71)と、燃料減量側の第2空気室
(72)とを備え、第1空気室(71)の空気出入り口
(73)が絞られ、燃料増量方向へのスライダ(60)の移
動が、第1空気室(71)に発生する正圧で抵抗を受ける
ようにしてある。このため、ダンパ機構(70)を簡単に
構成できる。図2(F)に示すように、第1空気室(7
1)の空気出入り口(73)は、スライダ(60)の周側面
に形成したローレット溝で形成してある。
【0040】また、図2(A)に示すように、第2空気
室(72)の空気出入り口(74)も絞られ、燃料増量方向
へのスライダ(60)の移動が、第2空気室(72)に発生
する負圧でも抵抗を受けるようにしてある。第2空気室
(72)の空気出入り口(74)は、スライダ先端部(64)
に形成した切欠きで形成してある。
【0041】図3に示すように、燃料噴射装置(1)は、
エンジン停止手段(56)を備え、このエンジン停止手段
(56)で燃料調量ラック(49)が燃料無噴射位置(58)
まで移動されるように構成してある。
【0042】エンジン停止手段(56)は、電動アクチュ
エータ(100)と手動操作部(101)とを備えている。
電動アクチュエータ(100)は調時伝動ケース(102)
に固定され、出力ロッド(103)の先端部は、燃料調量
ラック(49)の燃料増量側端面(104)に臨んでいる。
この電動アクチュエータ(100)の出力ロッド(103)
で燃料調量ラック(49)を燃料無噴射位置(58)まで移
動させることにより、エンジンを停止させる。この電動
アクチュエータ(100)は単なるエンジン停止用のアク
チュエータとしてではなく、電子ガバナ用のアクチュエ
ータとして用いてもよい。
【0043】手動操作部(101)は、電動アクチュエー
タ(100)の出力ロッド(103)にスライド自在に外嵌
されたフランジ筒(105)と、フランジ筒(105)のフ
ランジ部(106)に臨ませた出力レバー(107)と、出
力レバー(107)にレバー軸(108)で連結された入力
レバー(109)とを備えている。出力レバー(107)で
フランジ筒(105)のフランジ部(106)を燃料減量方
向に押し、フランジ筒(105)を介して燃料調量ラック
(49)を燃料無噴射位置(58)まで移動させることによ
り、エンジンを停止させる。手動操作部(101)は電動
アクチュエータ(100)の作動が不良である場合などに
用いる。
【0044】燃料噴射装置(1)は、エンジン停止手段
(56)の待機姿勢(75)を調節する姿勢調節手段(76)
を備え、姿勢調節手段(76)によって調節された待機姿
勢(75)のエンジン停止手段(56)に燃料調量ラック
(49)が受け止められて、燃料調量ラック(49)の始動
増量位置(77)が位置決めされるようにしてある。この
ため、始動増量位置(77)を自由に設定でき、エンジン
の始動性やエンジン始動時の排気ガス特性を改善でき
る。また、エンジン停止手段(56)を始動増量位置(7
7)の位置決め手段として兼用できるので、部品点数を
増加させることがない。
【0045】姿勢調節手段(76)は、螺動調節自在のス
トッパボルト(110)で形成され、そのボルト先端部は
入力レバー(109)に臨んでいる。このストッパボルト
(110)のボルト先端部で入力レバー(109)が受け止
められ、出力レバー(107)にフランジ筒(105)のフ
ランジ部(106)が受け止められて、手動操作部(10
1)の待機姿勢が規定される。そして、フランジ筒(10
5)の先端部で燃料調量ラック(49)が受け止められ
て、その始動増量位置(77)が位置決めされる。
【0046】エンジン停止手段(56)の待機姿勢(75)
は、エンジンの外側から調節されるように構成されてい
る。このため、始動増量位置(77)の位置決め調節を容
易に行うことができる。ストッパボルト(110)は、調
時伝動ケース(102)の外側に配置されている。
【0047】また、待機姿勢(75)のエンジン停止手段
(56)にガバナレバー(57)が受け止められて、ガバナ
レバー(57)の過剰な揺動が制限されるようにしてあ
る。このため、ガバナレバー(57)の過剰な揺動を許容
するスペースが不要になり、エンジンの小型化を図るこ
とができる。また、ガバナレバー(57)の過剰な揺動が
制限されるので、ガバナレバー(57)と周辺部品との干
渉を避けることができ、これら相互の損傷を抑制でき
る。具体的には、フランジ筒(105)のフランジ部(1
06)にガバナ力入力レバー(79)が受け止められる。
【0048】メカニカルガバナ(54)は、スプリング力
入力レバー(78)とガバナ力入力レバー(79)とトルク
アップ装置(80)とを備え、両レバー(78)(79)は図
1に示すガバナレバー軸(81)に揺動自在に枢支され、
スプリング力入力レバー(78)はガバナスプリング(図
外)を介して調速レバー(図外)に連動連結され、ガバ
ナ力入力レバー(79)には燃料噴射ポンプ(4)の燃料調
量ラック(49)が連動連結されている。
【0049】燃料調量ラック(49)にはラックピン(1
11)が設けられ、このラックピン(111)がメカニカ
ルガバナ(54)の出力部(112)にスタートスプリング
(61)の付勢力で圧接されている。電動アクチュエータ
(100)を電子ガバナ用のアクチュエータとして用いる
場合、電子ガバナの作動中は、電子ガバナの作動に基づ
いて燃料調量ラック(49)が制御され、電子ガバナの作
動停止中は、メカニカルガバナ(54)の作動に基づいて
燃料調量ラック(49)が制御されるようにしておく。こ
のようにしておくと、電子ガバナが正常に作動している
間は、電子ガバナによる制御を行うが、故障により電子
ガバナの作動が停止した場合、或いは故障により電子ガ
バナの作動を停止させた場合、電子ガバナが修理される
までの間、メカニカルガバナ(54)で代替制御を行うこ
とができる。
【0050】また、電子ガバナの作動中は、ラックピン
(111)がメカニカルガバナ(54)の出力部(112)か
ら離脱するようにしておく。このようにしておくと、電
子ガバナの作動中は、メカニカルガバナ(54)の作動が
燃料調量ラック(49)に伝わらないので、電子ガバナの
ガバナ精度が高くなる。また、電子ガバナの作動が、メ
カニカルガバナ(54)の作動及び重量の影響を受けない
ので、電動アクチュエータ(100)は低出力のもので足
り、電子ガバナ全体が低コストになる。
【0051】トルクアップ装置(80)は、トルクホルダ
(84)とトルクピン(85)とトルクバネ(86)とを備
え、トルクホルダ(84)はガバナ力入力レバー(79)に
取り付けられ、トルクピン(85)はその先端方向にトル
クバネ(86)で付勢され、トルクピン先端部(87)はト
ルクホルダ先端部(88)から突設され、ガバナスプリン
グ力とガバナ力とで、トルクピン先端部(87)がトルク
ホルダ(84)内に押し込まれ、トルクホルダ先端部(8
8)からのトルクピン先端部(87)の突出寸法が最小の
状態で、上記両力の不釣り合い力により上記両レバー
(78)(79)が一体に揺動して、燃料調量ラック(49)
が部分負荷領域(96)で連動されるように構成されてい
る。トルクアップ装置(80)はスプリング力入力レバー
(78)に取り付けることもできる。
【0052】そして、スプリング力入力レバー(78)が
燃料制限具(89)に接当した後は、ガバナ力とトルクバ
ネ力との不釣り合い力でトルクピン先端部(87)が押し
出されることにより、ガバナ力入力レバー(79)のみが
揺動して、燃料調量ラック(49)がトルクアップ領域
(90)で連動され、トルクピン先端部(87)の最小突出
寸法と最大突出寸法との寸法差に対応してトルクアップ
領域(90)の幅が設定されるように構成されている。
【0053】トルクホルダ(84)は上記レバー(79)に
螺動自在に取り付けられ、トルクホルダ(84)の螺動に
よりトルクピン先端部(87)の最小突出寸法が調節され
るようにするとともに、トルクホルダ(84)にロックナ
ット(91)が嵌合され、トルクホルダ(84)の基端部に
トルクバネ(86)を受け止めるトルクバネ受け(92)が
ネジ嵌合され、ガバナレバー収容部(93)の壁部分(9
4)に調節作業窓(95)が設けられ、エンジンの外側か
ら調節作業窓(95)を介してガバナレバー収容部(93)
に挿入した工具でトルクホルダ(84)とロックナット
(91)とトルクバネ受け(92)とが螺動操作されるよう
にしてある。
【0054】このように、エンジンの外側からトルクア
ップ領域(90)の幅やトルクバネ(86)の設定圧を調節で
きるため、調節に当たっては、分解を必要とせず、調節
作業を簡単に行える。また、燃料噴射ポンプ(4)を作動
させながら、エンジンの外側からトルクアップ領域(9
0)の幅やトルクバネ(86)の設定圧を調節することが
できるので、出力特性や排気ガス特性を適性化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るエンジンの燃料噴射装
置であって、廻り止め治具を装着したものの縦断側面図
である。
【図2】図1の燃料噴射装置の要部を説明する図で、図
2(A)は要部の縦断側面図、図2(B)は廻り止め治
具の正面図、図2(C)は図2(B)のC矢視部拡大
図、図2(D)は他種類の治具の図2(C)相当図、図
2(E)は図2(A)のE−E線断面図、図2(F)は
図2(E)のF矢視部拡大図である。
【図3】図1の燃料噴射装置のメカニカルガバナの周辺
部分を説明する図で、図3(A)は縦断側面図、図3
(B)は平面図、図3(C)は縦断正面図である。
【符号の説明】
1…燃料噴射装置、2…廻り止め治具、3…ポンプケー
ス、4…燃料噴射ポンプ、5…入力軸、6…燃料噴射カ
ム軸、7…入力輪取付部、8…第1係止部、9…第2係
止部、10…固定手段、11…第1係合部、12…第2
係合部、13…入力輪、14…軸嵌合孔、15…メネジ
孔、16…テーパ孔、17…オネジ杆、18…テーパピ
ン。
フロントページの続き (72)発明者 岩崎 明 大阪府堺市石津北町64 株式会社クボタ堺 製造所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの燃料噴射装置(1)の噴射時期
    を複数種の廻り止め治具(2)を用いて調節する方法であ
    って、 燃料噴射装置(1)として、ポンプケース(3)に固定され
    た燃料噴射ポンプ(4)と、入力軸(5)と、入力軸(5)に
    対する相対的な回転により入力軸(5)に対する姿勢を変
    える燃料噴射カム軸(6)と、入力軸(5)に形成された入
    力輪取付部(7)と、入力軸(5)に形成された第1係止部
    (8)と、燃料噴射カム軸(6)に形成された第2係止部
    (9)と、入力軸(5)に燃料噴射カム軸(6)を任意の姿勢
    で固定する固定手段(10)とを備えたものを用い、 複数種の廻り止め治具(2)として、第1係止部(8)に係
    合する第1係合部(11)と第2係止部(9)に係合する第
    2係合部(12)とを備えた筒状のホルダで、両係合部
    (11)(12)の位相差が異なる複数種のものを用い、 入力軸(5)の入力輪取付部(7)に入力輪(13)を所定の
    姿勢で固定し、入力輪(13)を調時伝動装置を介してク
    ランク軸に連動連結するとともに、複数種の廻り止め治
    具(2)のうちから、1のものを選択して、第1係止部
    (8)と第2係止部(9)とに廻り止め治具(2)の第1係合
    部(11)と第2係合部(12)とをそれぞれ係合させるこ
    とにより、廻り止め治具(2)を介して入力軸(5)に燃料
    噴射カム軸(6)を所定の姿勢で廻り止めし、 クランク軸から調時伝動装置と入力輪(13)と入力軸
    (5)と廻り止め治具(2)とを順に介して燃料噴射カム軸
    (6)を連動して、燃料噴射ポンプ(4)を作動させ、 所定の調節条件が満たされている場合には、入力軸(5)
    に燃料噴射カム軸(6)をその姿勢のまま上記固定手段
    (10)で固定した後、廻り止め治具(2)を取り外し、 所定の調節条件が満たされていない場合には、この調節
    条件が満たされるまで、廻り止め治具(2)を他種のもの
    と交換することにより、入力軸(5)に対する燃料噴射カ
    ム軸(6)の姿勢を変えて、入力軸(5)に燃料噴射カム軸
    (6)を廻り止めし、所定の調節条件が満たされたら、入
    力軸(5)に燃料噴射カム軸(6)をその姿勢のまま上記固
    定手段(10)で固定した後、廻り止め治具(2)を取り外
    す、ことを特徴とするエンジンの燃料噴射装置の噴射時
    期調節方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載したエンジンの燃料噴射
    装置の噴射時期調節方法において、 燃料噴射カム軸(6)には入力軸(5)と同心の軸嵌合孔
    (14)が内設され、入力軸(5)は軸嵌合孔(14)に貫通
    状に内嵌され、入力輪取付部(7)は入力軸(5)の第1端
    部に形成され、第1係止部(8)は入力軸(5)の第2端部
    に形成され、第2係止部(9)は入力軸(5)の第2端部側
    の燃料噴射カム軸(6)の端部に形成されている、ことを
    特徴とするエンジンの燃料噴射装置の噴射時期調節方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載したエン
    ジンの燃料噴射装置の噴射時期調節方法において、 前記固定手段(10)として、入力軸(5)内に形成された
    メネジ孔(15)とテーパ孔(16)と、メネジ孔(15)に
    ネジ嵌合させるオネジ杆(17)と、テーパ孔(16)に内
    嵌させるテーパピン(18)とを備えたものを用い、 入力軸(5)に燃料噴射カム軸(6)を所定の姿勢で固定す
    るに当たり、オネジ杆(17)を螺進させることにより、
    テーパピン(18)をテーパ孔(16)に圧入し、入力軸
    (5)のテーパ孔(16)の周壁部分を径方向に膨らませ
    て、入力軸(5)に燃料噴射カム軸(6)を摩擦固定する、
    ことを特徴とするエンジンの燃料噴射装置の噴射時期調
    節方法。
  4. 【請求項4】 ポンプケース(3)に固定された燃料噴射
    ポンプ(4)と、入力軸(5)と、入力軸(5)に対する相対
    的な回転により入力軸(5)に対する姿勢を変える燃料噴
    射カム軸(6)と、入力軸(5)に形成された入力輪取付部
    (7)と、入力軸(5)に形成された第1係止部(8)と、燃
    料噴射カム軸(6)に形成された第2係止部(9)と、入力
    軸(5)に燃料噴射カム軸(6)を任意の姿勢で固定する固
    定手段(10)とを備え、 第1係止部(8)と第2係止部(9)とに所定の廻り止め治
    具(2)の第1係合部(11)と第2係合部(12)とをそれ
    ぞれ係合させた際に、所定の廻り止め治具(2)を介して
    入力軸(5)に燃料噴射カム軸(6)が所定の姿勢で廻り止
    めされるようにした、ことを特徴とするエンジンの燃料
    噴射装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載したエンジンの燃料噴射
    装置において、 燃料噴射カム軸(6)には入力軸(5)と同心の軸嵌合孔
    (14)が内設され、入力軸(5)は軸嵌合孔(14)に貫通
    状に内嵌され、入力輪取付部(7)は入力軸(5)の第1端
    部に形成され、第1係止部(8)は入力軸(5)の第2端部
    に形成され、第2係止部(9)は入力軸(5)の第2端部側
    の燃料噴射カム軸(6)の端部に形成されている、ことを
    特徴とするエンジンの燃料噴射装置。
  6. 【請求項6】 請求項4または請求項5に記載したエン
    ジンの燃料噴射装置において、 前記固定手段(10)は、入力軸(5)内に形成されたメネ
    ジ孔(15)とテーパ孔(16)と、メネジ孔(15)にネジ
    嵌合されるオネジ杆(17)と、テーパ孔(16)に内嵌さ
    れるテーパピン(18)とを備え、 入力軸(5)に燃料噴射カム軸(6)を所定の姿勢で固定す
    るに当たり、オネジ杆(17)を螺進させることにより、
    テーパピン(18)をテーパ孔(16)に圧入し、入力軸
    (5)のテーパ孔(16)の周壁部分を径方向に膨らませ
    て、入力軸(5)に燃料噴射カム軸(6)を摩擦固定できる
    ようにした、ことを特徴とするエンジンの燃料噴射装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10112125B2 (en) 2015-02-24 2018-10-30 Kabushiki Kaisha Toshiba Treatment method for used ion exchange resin

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US10112125B2 (en) 2015-02-24 2018-10-30 Kabushiki Kaisha Toshiba Treatment method for used ion exchange resin

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Effective date: 20040309