JPH1192767A - 配合炭の収縮性推定方法 - Google Patents
配合炭の収縮性推定方法Info
- Publication number
- JPH1192767A JPH1192767A JP25693597A JP25693597A JPH1192767A JP H1192767 A JPH1192767 A JP H1192767A JP 25693597 A JP25693597 A JP 25693597A JP 25693597 A JP25693597 A JP 25693597A JP H1192767 A JPH1192767 A JP H1192767A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coal
- shrinkage
- types
- estimating
- blended
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Coke Industry (AREA)
Abstract
の収縮性の推定方法を提供する。 【解決手段】 複数種の石炭からなる配合炭の収縮性を
推定するにあたり、その配合炭を、2種類の各石炭の組
み合わせの集合として、その2炭種組み合わせの収縮率
を、各単味炭の収縮率の平均値と、その平均値からのず
れの尺度である配合効果係数とで表し、前記2炭種組み
合わせの収縮率と、各石炭の単味の収縮率とを用いて前
記配合炭の収縮率を推定する。
Description
合してコークスを製造するに際し、石炭の配合を管理す
るために、配合炭の収縮性を推定する方法とくに異炭種
間の相互作用を考慮して高精度に推定する方法に関する
ものである。
の安定操業の観点から、強度、粒度、気孔率などの特性
が安定したものが求められ、なかでも強度は特に重要な
特性とされている。ところで、そうしたコークスを製造
するためには、石炭の選択が重要である。その石炭は、
乾留温度の上昇に伴って軟化溶融して、流動、収縮し、
再固化によって収縮し、セミコークスへと変化する。こ
こで、石炭の膨張, 収縮現象は、コークス強度発現に重
要な因子と考えられていることから、配合炭の配合設計
を行う上で、各銘柄炭 (単味炭) の収縮性の高精度の推
定が重要となる。また、乾留後、コークスを炉外へ押出
す際にコークスの収縮が不足すると、コークスを炉外へ
の押出しが困難になり、場合によっては炉壁レンガの損
傷を招くおそれがある。従って、コークス炉の安定操業
の観点からも、配合する石炭の収縮性の管理は、配合設
計を行う上で極めて重要である。
熱機械分析装置 (TMA)などにより評価される。すな
わち、これらの収縮性は図1に示すような温度変位曲線
を測定して収縮性を評価している。なお、ここでいう収
縮率とは、各炭種によって異なる一次収縮における収縮
率で示される。
は、単に各単味炭における収縮性の評価法をそのまま応
用しており、配合される各石炭の収縮率の加重平均値を
求めて、その加重平均値を配合炭の収縮率として推定し
ているのである。
というのは、通常、10〜20銘柄の原料石炭 (単味
炭) を配合して製造されるが、その原料石炭として用い
られる単味炭は、産出国、炭鉱、炭層などにより性質、
すなわち軟化溶融温度、温度幅、流動性、炭化度、膨張
性、収縮性、揮発分などが異なる。このため、炭種の組
み合わせによっては、例えば、収縮性は、加重平均値に
なる場合もあれば、ならない場合もある。従って、従来
より指摘されている炭種間の相性を考慮することが、コ
ークス強度やコークス炉の安定操業の観点からも重要で
ある。
縮性推定方法にあっては、配合する炭種間の相性、すな
わち異炭種間の相互作用については何ら考慮していな
い。そのために、高精度の推定ができないという問題が
あった。
上述した問題の克服, すなわち、配合炭の収縮性を高精
度で推定できる方法を提案することにある。
め、この発明は、複数種の石炭からなる配合炭の収縮性
を推定するにあたり、その配合炭を、2種類の各石炭の
組み合わせの集合として、その各2炭種組み合わせの収
縮率を、各単味炭の収縮率の平均値と、その平均値から
のずれの尺度である配合効果係数とで表し、そして、前
記各2炭種組み合わせの収縮率と、各単味炭の収縮率と
を用いて前記配合炭の収縮率を推定することを特徴とす
る方法を提案する。
る配合炭の収縮性を推定するにあたり、その配合炭を、
2種類の各石炭の組み合わせの集合として、石炭(i) お
よび石炭(j) の各2炭種ごとの組み合わせの収縮率C
(i,j) を、各単味炭の収縮率C(i,i) , C(j,j) の平均
値と、その平均値からのずれの尺度である配合効果係数
γ(i,j) を用いて、C(i,j) ={1+γ(i,j) }{C
(i,i) +C(j,j) }/2 で表し、前記配合炭の収縮率
Cを、前記各2炭種組み合わせの収縮率C(i,j) と、各
単味炭の収縮率C(i,i) , C(j,j) とを用いて、単味炭
の全収縮率の加成性項と、組み合わせによって生じる相
互作用項とに分離された下記の推定式を用いて推定する
ことを特徴とする配合炭の収縮性推定方法を提案する。
収縮率C(i,i) および配合効果係数γ(i,j) を、各石炭
について予め実測した平均反射率(Ro)、全活性成分量(T
R)などの特性値や、2炭種の特性値の差で重回帰などに
より求めた推定式で推定する。
性を精度良く推定するために、収縮率の推定式に、配合
する各単味炭の収縮性に関する相互作用である相性を指
標化して導入するようにした点にある。なお、この収縮
性に関する相互作用を指標化する方法は、基本的には、
本出願人が先に提案した配合炭のコークス特性推定方法
(特願平8−64292号)を収縮性の推定に拡張した
ものである。
特性推定方法は、コークス強度に着目したものであっ
て、いわゆる多銘柄配合コークスを2炭種の組み合わせ
の集合と考え、異炭種間の組み合わせ強度を、各単味コ
ークス強度の平均値からのズレの尺度として強度に関す
る配合効果係数を定義し、各組み合わせの相互作用を考
慮するようにしたものである。
クス特性推定方法をベースにして、石炭の収縮性に応用
したものである。即ち、多銘柄からなる配合炭を2炭種
の組み合わせの集合と考え、異炭種間の組み合わせの収
縮率を、各単味炭の収縮率の平均値からのズレの尺度と
して収縮性に関する配合効果係数を定義して、各組み合
わせの相互作用を考慮するようにした点に特徴がある。
間の相互作用を考慮して配合炭の収縮性を推定するにあ
たっては、単味炭の収縮率C(i,i) と配合効果係数γ
(i,j)の推定式とが不可欠となる。ここで、配合効果係
数γ(i,j) については、2種配合試験で上記(1)式を
変形すると、下記の(2)式のような評価式で示すこと
ができる。
による2種配合試験で配合効果係数γ(i,j) を求め、そ
の係数に基づいて予め配合効果係数の推定式を得れば、
上記(1)式から配合炭の収縮性を高精度に推定するこ
とが可能となる。
にあたっては、単味炭の収縮率と配合効果係数とを必要
とすることから、それぞれを実験で求めた。実験に用い
た石炭は、表1に示す10種(A〜J)で、収縮率は、
熱機械分析装置で測定した。
およびそれらの2種組合せ配合炭(配合率1:1)の温
度変位曲線を示すものである。このように、2種の組み
合わせによっては、収縮率の加成性が全く成り立たない
場合もある。なお、性状の類似した石炭Dと石炭Eとで
は、ほぼ収縮率の加成性が成り立つ。
る2種組合せ配合炭(配合率A:B=1:1)の収縮率
の測定で得られた配合効果係数の実測値と、各単味炭の
平均反射率Roをパラメータとして重回帰により求めた配
合効果係数の推定値との対応を、図3に示す。なお、図
3において、配合効果係数を推定するパラメータは、2
炭種の組み合わせの平均性状および2炭種の組み合わせ
の性状の差の一方または双方を用いた。具体的には、Δ
Ro(i,j) とRo(i,j) を用いて推定式を得た。ここで、Δ
Ro(i,j) =|Ro(i) −Ro(j) |,Ro(i,j)=(Ro(i) +Ro
(j) )/2である。なお、パラメータとしては、上記の
他、全活性成分量TRや、石炭の性状を表すその他の物性
値を用いることもできる。
せの配合炭(配合率は、各々25%)の収縮率を5ケー
スについて測定した。この場合の実測値と、本発明法に
従って求められる推定値との対応を図4に示した。な
お、この図4には、参考のために、従来法による各配合
についての単味炭の収縮率の加重平均値も示した。即
ち、図4から明らかなように、この発明による配合炭の
収縮率の推定値は、実測値とよく一致していることがわ
かる。
合炭の収縮性の推定に、異炭種間の相互作用を指標化し
て導入したので、収縮性を高精度で推定することができ
る。これにより、コークス炉の安定操業、コークスの品
質安定化に寄与するだけでなく、装入炭の配合の自由度
が広がり、劣質炭の増配合も可能となるので、原料炭の
コスト低減にも寄与することができる。
の一例を示す図である。
位曲線の一例を示す図である。
合効果係数の実測値と、本発明に従って求めた配合効果
係数の推定値との対応を示す図である。
発明による推定値との対応を示す図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 複数種の石炭からなる配合炭の収縮性を
推定するにあたり、 その配合炭を、2種類の各石炭の組み合わせの集合とし
て、 その各2炭種組み合わせの収縮率を、各単味炭の収縮率
の平均値と、その平均値からのずれの尺度である配合効
果係数とで表し、そして、 前記各2炭種組み合わせの収縮率と、各単味炭の収縮率
とを用いて前記配合炭の収縮率を推定することを特徴と
する配合炭の収縮性推定方法。 - 【請求項2】 複数種の石炭からなる配合炭の収縮性を
推定するにあたり、 その配合炭を、2種類の各石炭の組み合わせの集合とし
て、 石炭(i) および石炭(j) の各2炭種ごとの組み合わせの
収縮率C(i,j) を、各単味炭の収縮率C(i,i) , C(j,
j) の平均値と、その平均値からのずれの尺度である配
合効果係数γ(i,j) を用いて、 C(i,j) ={1+γ(i,j) }{C(i,i) +C(j,j) }/
2 で表し、 前記配合炭の収縮率Cを、前記各2炭種組み合わせの収
縮率C(i,j) と、各単味炭の収縮率C(i,i) , C(j,j)
とを用いて、単味炭の全収縮率の加成性項と、組み合わ
せによって生じる相互作用項とに分離された下記の推定
式を用いて推定することを特徴とする配合炭の収縮性推
定方法。 【数1】 - 【請求項3】 請求項2記載の配合炭の収縮性の推定方
法において、 前記単味炭の収縮率C(i,i) および配合効果係数γ(i,
j) を、各石炭について予め実測した平均反射率(Ro)、
全活性成分量(TR)などの特性値や、2炭種の特性値の差
で重回帰などにより求めた推定式で推定することを特徴
とする配合炭の収縮性推定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25693597A JPH1192767A (ja) | 1997-09-22 | 1997-09-22 | 配合炭の収縮性推定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25693597A JPH1192767A (ja) | 1997-09-22 | 1997-09-22 | 配合炭の収縮性推定方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1192767A true JPH1192767A (ja) | 1999-04-06 |
Family
ID=17299421
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25693597A Pending JPH1192767A (ja) | 1997-09-22 | 1997-09-22 | 配合炭の収縮性推定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1192767A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105838407A (zh) * | 2016-05-04 | 2016-08-10 | 武汉钢铁股份有限公司 | 一种控制配合煤收缩度的炼焦煤配用方法 |
CN105885905A (zh) * | 2016-05-04 | 2016-08-24 | 武汉钢铁股份有限公司 | 一种不同堆密度入炉煤的收缩度的控制方法 |
JP2018048262A (ja) * | 2016-09-21 | 2018-03-29 | 新日鐵住金株式会社 | コークス粒径の推定方法 |
-
1997
- 1997-09-22 JP JP25693597A patent/JPH1192767A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105838407A (zh) * | 2016-05-04 | 2016-08-10 | 武汉钢铁股份有限公司 | 一种控制配合煤收缩度的炼焦煤配用方法 |
CN105885905A (zh) * | 2016-05-04 | 2016-08-24 | 武汉钢铁股份有限公司 | 一种不同堆密度入炉煤的收缩度的控制方法 |
JP2018048262A (ja) * | 2016-09-21 | 2018-03-29 | 新日鐵住金株式会社 | コークス粒径の推定方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4691212B2 (ja) | 石炭の膨張率の測定方法、石炭の比容積の推定方法、空隙充填度の測定方法及び石炭配合方法 | |
JP7180544B2 (ja) | コークスの熱間反応後強度の推定方法及びコークスの製造方法 | |
JP6680163B2 (ja) | コークス粒径の推定方法 | |
CN112521965A (zh) | 一种快速配煤方法 | |
JP2013001895A (ja) | コークス熱間反応後強度の推定方法 | |
JPH1192767A (ja) | 配合炭の収縮性推定方法 | |
JP6874502B2 (ja) | コークス強度の推定方法 | |
JP3550862B2 (ja) | 配合炭のコークス特性推定方法 | |
JP3493933B2 (ja) | 配合炭の膨張性の推定方法 | |
KR101940942B1 (ko) | 석탄의 평가 방법 및 코크스의 제조 방법 | |
JP4464835B2 (ja) | コークスの製造方法 | |
JP5846064B2 (ja) | 成形コークスの強度推定方法 | |
JP4899326B2 (ja) | 配合炭のコークス収縮率の推定方法およびコークス製造方法 | |
KR101466475B1 (ko) | 코크스의 회분 예측방법 | |
KR101100589B1 (ko) | 코크스의 고온 강도 예측방법 | |
JP2561211B2 (ja) | コークス用原料炭の配合方法 | |
JP5581630B2 (ja) | コークスケーキ押出し性の推定方法 | |
JPS6187787A (ja) | コ−クス製造用石炭配合管理法 | |
JP2001133379A (ja) | 粘結剤を添加した配合炭の最高流動度推定方法 | |
JP3051193B2 (ja) | 冶金用コークスの製造方法 | |
JP4105794B2 (ja) | コークス用原料炭の配合方法 | |
KR102144195B1 (ko) | 배합탄의 반사율 분포지수 도출방법 | |
JPS6341423B2 (ja) | ||
KR100352588B1 (ko) | 용융가스화로슬래그의점도추정방법 | |
JPH1072626A (ja) | 焼結鉱の塩基度制御方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20040813 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20061121 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070122 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070227 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070501 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20090310 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |