JPH1192571A - ゴム複合物とその製造方法 - Google Patents

ゴム複合物とその製造方法

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JPH1192571A
JPH1192571A JP3044098A JP3044098A JPH1192571A JP H1192571 A JPH1192571 A JP H1192571A JP 3044098 A JP3044098 A JP 3044098A JP 3044098 A JP3044098 A JP 3044098A JP H1192571 A JPH1192571 A JP H1192571A
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JP
Japan
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rubber
microcapsules
weight
polyacrylonitrile
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JP3044098A
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Toru Noguchi
徹 野口
Yoshitaka Tamaki
良隆 田巻
Toshihiro Yamada
俊裕 山田
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Mitsuboshi Belting Ltd
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Mitsuboshi Belting Ltd
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  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 隔壁を残存させた状態でマイクロカプセルを
熱膨張させたマイクロバルーンをゴム中に分散させて、
軽量化を図るとともに低伸張で補強効果を高めたゴム複
合物とその製造方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 ゴム100重量部に、膨張開始温度が1
20〜140°Cかつ膨張最高温度が180〜220°
Cであって、隔壁材中にイソブタンもしくは/そしてイ
ソペンタンを内包し、上記隔壁材としてポリアクリロニ
トリル・メタアクリロニトリル共重合体もしくは/そし
てポリアクリロニトリル・メタアクリロニトリル・メチ
ルメタクリレート共重合体を有する少なくとも1種のマ
イクロカプセルを0.2〜20重量部添加し、加硫して
個々のマイクロカプセルを熱膨張させマイクロバルーン
として分散させたゴム複合物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はゴム複合物とその製
造方法に係り、詳しくはマイクロカプセルをマイクロバ
ルーンとしてゴム中に分散させ、軽量化を図るとともに
低伸張で補強効果を高めたゴム複合物とその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】軽量の柔軟性のある組成物としては、ス
ポンジが良く知られている。しかし、スポンジは伸び、
強度、モジュラス、硬度、引き裂き強度等がいずれも小
さいばかりか、これらの物性値のバラツキが大きいため
に高性能用途には使用出来ず、また遮水性が悪い等の欠
点もあった。
【0003】このような点を改善した他の軽量化ゴムと
しては、ガラス、セラミックス等の無機物の中空粉体を
ゴム中に含有したものが知られている。更に、最近で
は、隔壁材がフェノール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリウ
レタン樹脂、メタクリル酸メチル、塩化ビニリデン樹
脂、ポリアクリロニトリル、ポリ塩化ビニリデン・アク
リロニトリル共重合体等の有機系のマイクロカプセルを
ゴム中に含有したものが知られており、例えば特開平8
−53567号公報、特開平4−246440号公報に
開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の無機物
のマイクロカプセルでは、比重が大きいために軽量化に
は大きく寄与しなかった。一方、有機系のマイクロカプ
セルは耐熱性に欠けることがあり、マイクロカプセルを
分散したゴムを140〜160°Cで加硫した時、マイ
クロバルーンの隔壁が熱膨張して破壊し、加硫したゴム
は発泡体になり、またマイクロカプセルをゴムと混練り
した時に機械的に破壊することがあり、破壊しない状態
でマイクロバルーンをゴム中に分散させた複合体を作製
することが困難であった。
【0005】本発明は、これらの点を考慮し、隔壁を残
存させた状態でマイクロカプセルを熱膨張させたマイク
ロバルーンをゴム中に分散させて、軽量化を図るととも
に低伸張で補強効果を高めたゴム複合物とその製造方法
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本願請求項1記載
の発明は、ゴム100重量部に、膨張開始温度が120
〜140°Cかつ膨張最高温度が180〜220°Cで
あって、隔壁材中にイソブタンもしくは/そしてイソペ
ンタンを内包し、上記隔壁材としてポリアクリロニトリ
ル・メタアクリロニトリル共重合体もしくは/そしてポ
リアクリロニトリル・メタアクリロニトリル・メチルメ
タクリレート共重合体を有する少なくとも1種のマイク
ロカプセルを0.2〜20重量部添加し、加硫して個々
のマイクロカプセルを熱膨張させマイクロバルーンとし
て分散させたゴム複合物にあり、隔壁材として従来に比
べて耐熱性に優れるポリアクリロニトリル・メタアクリ
ロニトリル共重合体もしくは/そしてポリアクリロニト
リル・メタアクリロニトリル・メチルメタクリレート共
重合体を使用しているため、該マイクロカプセルが充分
に熱膨張し、しかも機械的に破損せずにマイクロバルー
ンとして分散しているために、軽量化を図るとともに低
伸張で補強効果を高めたゴム複合物を得ることが出来
る。
【0007】本願請求項2記載の発明は、マイクロカプ
セルの熱膨張が最大64倍であるゴム複合物にある。
【0008】本願請求項3記載の発明は、補強材として
短繊維をゴム100重量部に対して2〜30重量部添加
したゴム複合物にあり、ゴム複合物を一軸方向に補強で
きる。
【0009】本願請求項4記載の発明は、ゴム100重
量部に、膨張開始温度が120〜140°Cかつ膨張最
高温度が180〜220°Cであって、隔壁材中にイソ
ブタンもしくは/そしてイソペンタンを内包し、上記隔
壁材としてポリアクリロニトリル・メタアクリロニトリ
ル共重合体もしくは/そしてポリアクリロニトリル・メ
タアクリロニトリル・メチルメタクリレート共重合体を
有する少なくとも1種のマイクロカプセルを0.2〜2
0重量部含有し、140〜200°Cでの加硫誘導時間
を1〜10分に調節した未加硫ゴム配合物を作製し、該
未加硫ゴム配合物を140〜200°Cの温度に設置し
で加硫誘導時間中に該マイクロカプセルを膨張させ、続
いてゴムの加硫を行うゴム複合物の製造方法にあり、隔
壁材として特に耐熱性に優れるポリアクリロニトリル・
メタアクリロニトリル共重合体もしくは/そしてポリア
クリロニトリル・メタアクリロニトリル・メチルメタク
リレート共重合体を使用しているため、該マイクロカプ
セルが充分に熱膨張し、しかも機械的に破損せずにマイ
クロバルーンとして分散しているために、軽量化を図る
とともに低伸張で補強効果を高めたゴム複合物を得るこ
とが出来る。
【0010】本願請求項5記載の発明は、未加硫ゴム配
合物の150°Cにおける加硫誘導時間が4〜7分であ
るゴム複合物の製造方法にあり、未加硫ゴム配合物の加
硫特性の目安として150°Cにおける加硫誘導時間、
即ちムーニー粘度が低下する時間域が特定され、この時
間域でマイクロカプセルが効率よく充分に熱膨張するこ
とが出来る効果がある。
【0011】本願請求項6記載の発明は、補強材として
短繊維をゴム100重量部に対して2〜30重量部添加
したゴム複合物の製造方法にある。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明で使用するゴムとしては、
天然ゴム、ポリイソプレンゴム、ポリブタジエンゴム、
スチレン−ブタジエン共重合体ゴム、クロロプレンゴ
ム、エチレン−プロピレンゴムのようなエチレン−α−
オレフィン系共重合体ゴム、ニトリルゴム(NBR)、
水素化ニトリルゴム(H−NBR)に不飽和カルボン酸
金属塩を添加したもの、アルキル化クロロスルフォン化
ポリエチレン(ACSM)、クロロスルフォン化ポリエ
チレンゴム(CSM)等を主成分とし、これにカーボン
ブラックのような補強剤、充填剤、軟化剤、老化防止
剤、加硫助剤、硫黄のような加硫剤等が添加混合され
る。
【0013】本発明で使用するマイクロカプセルとして
は、ポリアクリロニトリル・メタアクリロニトリル共重
合体を素材とする隔壁材中にイソブタンもしくは/そし
てイソペンタンを内包したものや、ポリアクリロニトリ
ル・メタアクリロニトリル・メチルメタクリレート共重
合体を素材とする隔壁材中にイソブタもしくは/そして
イソペンタンを内包したものや、またポリアクリロニト
リル・メタアクリロニトリル共重合体とポリアクリロニ
トリル・メタアクリロニトリル・メチルメタクリレート
共重合体とを素材とする隔壁材中にイソブタンもしくは
/そしてイソペンタンを内包したものがあり、これらの
1種もしくは2種以上を使用することができる。上記マ
イクロカプセルの隔壁材は従来のポリアミド樹脂、ポリ
ウレタン樹脂、メタクリル酸メチル、塩化ビニリデン樹
脂、ポリアクリロニトリル、ポリ塩化ビニリデン・アク
リロニトリル共重合体等に比べて耐熱性に優れている。
【0014】このマイクロカプセルは、加硫前の混練
り、圧延などの諸工程でかかる温度で熱膨張してはなら
ないために膨張開始温度が120〜140°Cであり、
また加硫中に膨張したカプセルが破壊しないために膨張
最高温度が加硫温度より高く、180〜220°Cあ
る。即ち、上記マイクロカプセルは、加硫する前のムー
ニー粘度が低下した加硫誘導時間域に充分に熱膨張し、
充分に膨張したところでゴムが加硫する必要がある。こ
のマイクロカプセルは体積において元の大きさの約64
倍まで熱膨張する。マイクロカプセルが熱膨張する加硫
誘導時間は、温度140〜200°Cにおいて1〜10
分である。最も好ましい条件の目安としては、150°
Cでの加硫誘導時間が4〜7分になるようにゴム配合物
を設計する必要がある。
【0015】マイクロカプセルの添加量は、ゴム100
重量部に対して0.2〜20重量部添加であり、好まし
くは0.5〜5重量部である。20重量部を越えると、
引張強度、伸び等の機械的強度が低下して好ましくな
く、また0.2重量部未満ではゴム複合物を軽量化する
目的を達成することができない。
【0016】更に、本発明では補強材として短繊維が使
用される。この短繊維としては、ポリエステル、ポリア
ミド、アラミド、ビニロン、綿等の有機繊維が使用さ
れ、その長さは2〜10mmであり、また添加量はゴム
100重量部に対して2〜30重量部である。添加量が
2重量部未満の場合には、補強効果がなく、また30重
量部を越えると、短繊維同士が絡み合ってマイクロカプ
セルの熱膨張を阻止することになる。
【0017】本発明のゴム複合物は、ゴムと必要に応じ
て添加されるその他の充填剤、軟化剤、老化防止剤等と
をロール、ニーダー、バンバリーミキサー、押出機など
で混練りした後、マイクロカプセルや加硫剤を混合する
方法や、オ−プンロールによりゴムとマイクロカプセル
や加硫剤、および必要に応じて添加される充填剤、軟化
剤、老化防止剤等を混練りする方法がある。このように
して得られたゴム組成物をカレンダーロール等のロール
を用いてシートにした後、加硫する。加硫装置として
は、モールド加熱、熱空気加熱、回転ドラム式加硫機、
射出成形機等を使用することができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
する。 実施例1〜4、比較例1〜4 バンバリーミキサーにて天然ゴム、亜鉛華、ステアリン
酸、マイクロカプセル、老化防止剤、オイル、加硫促進
剤を添加してゴム配合物を得た。更に、温度を90〜1
00°Cに保持したオープンロールによりこのゴム配合
物に加硫剤を添加して所定厚の未加硫ゴムシートを作製
した。
【0019】得られた未加硫ゴムシートを150°Cに
調節したオーブン内に20分間保存して所定倍率に膨張
した厚さ5mmの加硫ゴムシートを得た。尚、未加硫ゴ
ムシートの厚さβの調製は、下記の式により決定され
る。 α(所定倍率)={(100−X)+64X}×0.9
/100 β(所定厚さ)=5÷α X=マイクロカプセルの添加量(重量%)
【0020】膨張した5mm厚の加硫ゴムシートを約半
分の厚さにスライスしたものをJIS K6301に準
じて機械的特性を求め、また比重はJIS K6300
に準じて求めた。その結果を表1に示す。
【0021】
【表1】
【0022】実施例5〜7、比較例5〜8 バンバリーミキサーにてクロロプレンゴム、亜鉛華、ス
テアリン酸、酸化マグレシウム、酢酸ソーダ、老化防止
剤、カーボンブラック、オイル、加硫促進剤を添加して
ゴム配合物を得た。更に、加温しないオープンロールに
よりこのゴム配合物に加硫剤とマイクロカプセルを添加
して所定厚の未加硫ゴムシートを作製した。得られた未
加硫ゴムシートを153°Cに調節したオーブン内に2
0分間保存して所定倍率に膨張した厚さ5mmの加硫ゴ
ムシートを得た。
【0023】膨張した5mm厚の加硫ゴムシートを約半
分の厚さにスライスしたものを上記の実施例と同様に比
重、硬度、機械的特性を求めた。その結果を表2に示
す。
【0024】
【表2】
【0025】これらの結果より、本実施例のゴム複合体
は、150°Cでの加硫誘導時間が4〜7分であるため
にマイクロカプセルが充分熱膨張してマイクロバルーン
として分散しているため、20%モジュラスが高く、マ
イクロカプセルにより充分に補強効果されていることが
判る。一方、比較例でマイクロカプセルの材質が本実施
例と相違しているため、降伏応力がなく、マイクロカプ
セルが破損してスポンジのような発泡体になっている。
また、比較例8においては、150°Cでの加硫誘導時
間が2.5分と短いために、マイクロカプセルが充分に
熱膨張せず、加硫したゴム複合体の表面には多くの凹凸
面が発生していた。
【0026】実施例8 バンバリーミキサーにて天然ゴム、亜鉛華、ステアリン
酸、マイクロカプセル、老化防止剤、オイル、加硫促進
剤を添加してゴム配合物を得た。更に、温度を90〜1
00°Cに保持したオープンロールによりこのゴム配合
物に加硫剤、ナイロン短繊維を添加して所定厚の未加硫
ゴムシートを作製した。加硫は150°Cにて20分プ
レスにより行い、厚さ5mmの加硫ゴムシートを得た。
尚、未加硫ゴムシートの厚さは、膨張させたい倍率で加
硫ゴムシート厚みを除して求めた。
【0027】膨張した5mm厚の加硫ゴムシートを約半
分の厚さにスライスしたものをJIS K6301に準
じて機械的特性を求め、また比重はJIS K6300
に準じて求めた。その結果を表3に示す。
【0028】
【表3】
【0029】その結果、短繊維を添加すると、軽量化を
図るとともに一軸方向の補強効果を高めたゴム複合物を
得ることが出来る。
【0030】実施例9〜10 バンバリーミキサーにてクロロプレンゴム、亜鉛華、ス
テアリン酸、酸化マグレシウム、酢酸ソーダ、老化防止
剤、カーボンブラック、オイル、加硫促進剤を添加して
ゴム配合物を得た。更に、加温しないオープンロールに
よりこのゴム配合物に加硫剤とマイクロカプセルと短繊
維を添加して所定厚の未加硫ゴムシートを作製した。加
硫は153°Cにて20分プレスにより行い、厚さ5m
mの加硫ゴムシートを得た。物性評価は前記の実施例−
と同じ方法により行った。その結果を表4に示す。
【0031】
【表4】
【0032】その結果、短繊維を添加すると、軽量化を
図るとともに一軸方向の補強効果を高めたゴム複合物を
得ることが出来る。
【0033】
【発明の効果】以上のように本願請求項1〜2記載の発
明では、ゴム100重量部に、膨張開始温度が120〜
140°Cかつ膨張最高温度が180〜220°Cであ
って、隔壁材中にイソブタンもしくは/そしてイソペン
タンを内包し、上記隔壁材としてポリアクリロニトリル
・メタアクリロニトリル共重合体もしくは/そしてポリ
アクリロニトリル・メタアクリロニトリル・メチルメタ
クリレート共重合体を有する少なくとも1種のマイクロ
カプセルを0.2〜20重量部添加し、加硫して個々の
マイクロカプセルを熱膨張させマイクロバルーンとして
分散させたゴム複合物にあり、隔壁材としてポリアクリ
ロニトリル・メタアクリロニトリル共重合体もしくは/
そしてポリアクリロニトリル・メタアクリロニトリル・
メチルメタクリレート共重合体を使用しているため、該
マイクロカプセルが充分に熱膨張し、しかも機械的に破
損せずにマイクロバルーンとして分散しているために、
軽量化を図るとともに低伸張で補強効果を高めたゴム複
合物を得ることが出来る効果がある。
【0034】本願請求項3記載の発明では、軽量化を図
るとともに一軸方向の補強効果を高めたゴム複合物を得
ることが出来る。
【0035】本願請求項4記載の発明は、ゴム100重
量部に、膨張開始温度が120〜140°Cかつ膨張最
高温度が180〜220°Cであって、隔壁材中にイソ
ブタンもしくは/そしてイソペンタンを内包し、上記隔
壁材としてポリアクリロニトリル・メタアクリロニトリ
ル共重合体もしくは/そしてポリアクリロニトリル・メ
タアクリロニトリル・メチルメタクリレート共重合体を
有する少なくとも1種のマイクロカプセルを0.2〜2
0重量部含有し、140〜200°Cでの加硫誘導時間
を1〜10分に調節した未加硫ゴム配合物を作製し、該
未加硫ゴム配合物を140〜200°Cの温度に設置し
で加硫誘導時間中に該マイクロカプセルを膨張させ、続
いてゴムの加硫を行うゴム複合物の製造方法にあり、隔
壁材として特にポリアクリロニトリルメタアクリロニト
リル共重合体を使用しているため、加硫誘導時間中に充
分にマイクロカプセルが充分に熱膨張し、しかも機械的
に破損せずにマイクロバルーンとして分散し、軽量化を
図るとともに低伸張で補強効果を高めたゴム複合物を得
ることが出来る効果がある。
【0036】本願請求項5記載の発明は、未加硫ゴム配
合物の150°Cにおける加硫誘導時間が4〜7分であ
るゴム複合物の製造方法にあり、未加硫ゴム配合物の加
硫特性の目安として150°Cにおける加硫誘導時間、
即ちムーニー粘度が低下する時間域が特定され、この時
間域でマイクロカプセルが効率よく充分に熱膨張するこ
とが出来る効果がある。
【0037】本願請求項6記載の発明では、軽量化を図
るとともに一軸方向の補強効果を高めたゴム複合物を得
ることが出来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 21/00 C08L 21/00

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム100重量部に、膨張開始温度が1
    20〜140°Cかつ膨張最高温度が180〜220°
    Cであって、隔壁材中にイソブタンもしくは/そしてイ
    ソペンタンを内包し、上記隔壁材としてポリアクリロニ
    トリル・メタアクリロニトリル共重合体もしくは/そし
    てポリアクリロニトリル・メタアクリロニトリル・メチ
    ルメタクリレート共重合体を有する少なくとも1種のマ
    イクロカプセルを0.2〜20重量部添加し、加硫して
    個々のマイクロカプセルを熱膨張させマイクロバルーン
    として分散させたことを特徴とするゴム複合物。
  2. 【請求項2】 マイクロカプセルの熱膨張が最大64倍
    である請求項1記載のゴム複合物。
  3. 【請求項3】 補強材として短繊維をゴム100重量部
    に対して2〜30重量部添加した請求項1または2記載
    のゴム複合物。
  4. 【請求項4】 ゴム100重量部に、膨張開始温度が1
    20〜140°Cかつ膨張最高温度が180〜220°
    Cであって、隔壁材中にイソブタンもしくは/そしてイ
    ソペンタンを内包し、上記隔壁材としてポリアクリロニ
    トリル・メタアクリロニトリル共重合体もしくは/そし
    てポリアクリロニトリル・メタアクリロニトリル・メチ
    ルメタクリレート共重合体を有する少なくとも1種のマ
    イクロカプセルを0.2〜20重量部含有し、140〜
    200°Cでの加硫誘導時間を1〜10分に調節した未
    加硫ゴム配合物を作製し、該未加硫ゴム配合物を140
    〜200°Cの温度に設置しで加硫誘導時間中に該マイ
    クロカプセルを膨張させ、続いてゴムの加硫を行うこと
    を特徴とするゴム複合物の製造方法。
  5. 【請求項5】 未加硫ゴム配合物の加硫誘導時間が15
    0°Cにおいて4〜7分である請求項4記載のゴム複合
    物の製造方法。
  6. 【請求項6】 補強材として短繊維をゴム100重量部
    に対して2〜30重量部添加した請求項4または5記載
    のゴム複合物の製造方法。
JP3044098A 1997-07-24 1998-01-27 ゴム複合物とその製造方法 Pending JPH1192571A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015193783A (ja) * 2014-03-20 2015-11-05 宇部興産株式会社 発泡体用ゴム組成物とそれを用いた靴底用ゴム発泡体と靴底

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015193783A (ja) * 2014-03-20 2015-11-05 宇部興産株式会社 発泡体用ゴム組成物とそれを用いた靴底用ゴム発泡体と靴底

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