JPH1191605A - 電動機駆動装置 - Google Patents

電動機駆動装置

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JPH1191605A
JPH1191605A JP9255793A JP25579397A JPH1191605A JP H1191605 A JPH1191605 A JP H1191605A JP 9255793 A JP9255793 A JP 9255793A JP 25579397 A JP25579397 A JP 25579397A JP H1191605 A JPH1191605 A JP H1191605A
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修 鶴宮
Takao Kurosawa
孝夫 黒澤
Nobuo Sugitani
伸夫 杉谷
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 できる限り電動機を継続して駆動でき、電流
の逆流防止や発電作用を防止することができる信頼性の
高い電動機駆動装置を提供する。 【解決手段】 電動機制御手段A17a、電動機駆動手
段A16a、故障検出手段A18aを備えた電動機駆動
装置A15aと、電動機制御手段B17b、電動機駆動
手段B16b、故障検出手段B18bを備えた電動機駆
動装置B15bとからなる電動機駆動装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は2系統の電動機駆
動装置で1つの電動機を駆動する電動機駆動装置に係
り、一方の電動機駆動装置から他方の電動機駆動装置に
切替えても電動機の発電作用と、電動機駆動用電源から
の電流の回り込みを防止する電動機駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電動機駆動装置において、例えば
電動パワーステアリング装置に適用されているように、
ドライバのハンドル操作によって発生する操舵力を操舵
トルクセンサで検出し、操舵トルクセンサからの操舵ト
ルク信号に基づいて電動機を駆動する目標値を設定し、
この目標値に対応したPWM制御信号を発生し、スイッ
チング素子で構成された電動機駆動回路(ブリッジ回
路)を制御して電動機を駆動し、ステアリング系に補助
トルクを与えてドライバの操舵力を軽減するように構成
されたものは知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような電動パワー
ステアリング装置に用いられる電動機駆動装置は、1系
統で構成されているため、操舵トルクセンサや電動機駆
動装置に故障が発生した場合には、装置への電源供給を
停止して電動機の駆動を禁止するため、ステアリング系
に補助トルクは与えられず、ハンドル操作が重くなって
軽快な操舵フィーリングが得られない課題がある。
【0004】このような課題を解決するためには、電動
機駆動装置をメインとサブの2系統で構成し、メインの
電動機駆動装置に故障が発生した場合には、サブの電動
機駆動装置に切り替えて1つの電動機を継続して駆動す
るとよい。
【0005】しかし、単純に2系統の電動機駆動装置と
1つの電動機を接続し、一方の電動機駆動装置が故障し
た場合には、他方の電動機駆動装置に切り替えて電動機
の駆動を継続させようとしても、電動機駆動装置が共通
に1つの電動機に接続されているため、駆動側の電動機
駆動装置から電動機を介して駆動停止側の電動機駆動装
置へ電流が回り込んでしまう課題がある。
【0006】また、2系統の電動機駆動装置と1つの電
動機を接続した構成では、駆動停止側の電動機駆動装置
に電動機の巻線から発電作用による電流が流れ込む場合
がある。
【0007】2系統の電動機駆動装置で1つの電動機を
駆動する時の前述の課題は、それぞれの電動機駆動装置
と電動機との間、および電源と電動機駆動装置との間に
リレー等の開閉スイッチを設け、電動機駆動装置を独立
にして動作させると解消されるが、一方の電動機駆動装
置の開閉スイッチがオン故障した場合に他方の電動機駆
動装置に切り替えても上述の課題が発生する。
【0008】この発明はこのような課題を解決するため
なされたもので、その目的は開閉スイッチがオン故障し
ても、電流の回り込みを防止し、電動機の発電作用の影
響を防止して電動機駆動装置を動作させ、電動機をでき
るだけ継続して駆動することができる電動機駆動装置を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
この発明に係る電動機駆動装置は、2組の電動機駆動装
置を備え、一方の故障検出手段が一方の開閉スイッチの
オン故障を検出した時には、一方の電動機駆動手段が電
動機を継続して駆動することを特徴とする。
【0010】この発明に係る電動パワーステアリング装
置は、2組の電動機駆動装置を備え、一方の故障検出手
段が一方の開閉スイッチのオン故障を検出した時には、
一方の電動機駆動手段が電動機を継続して駆動するの
で、他方の電動機駆動装置に切り替えることなく一方の
電動機駆動手段を動作させることができる。
【0011】また、この発明に係る電動機駆動手段は、
電源とブリッジ回路の間を開成または閉成する電源開閉
スイッチを設けるとともに、一方の電動機駆動手段は、
一方の2つの開閉スイッチと一方の電源開閉スイッチの
開成または閉成を駆動するスイッチ駆動手段を備え、他
方の電動機駆動手段は、他方の2つの開閉スイッチの開
成または閉成を駆動するスイッチ駆動手段と、他方の電
源開閉スイッチの開成または閉成を駆動する電源スイッ
チ駆動手段とを備えたことを特徴とする。
【0012】この発明に係る電動機駆動手段は、電源と
ブリッジ回路の間を開成または閉成する電源開閉スイッ
チを設けるとともに、一方の電動機駆動手段は、一方の
2つの開閉スイッチと一方の電源開閉スイッチの開成ま
たは閉成を駆動するスイッチ駆動手段を備え、他方の電
動機駆動手段は、他方の2つの開閉スイッチの開成また
は閉成を駆動するスイッチ駆動手段と、他方の電源開閉
スイッチの開成または閉成を駆動する電源スイッチ駆動
手段とを備えたので、一方の開閉スイッチのオン故障を
検出した場合には、他方または開閉スイッチと他方の電
源開閉スイッチの開成を独立して駆動することができ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を添
付図面に基づいて説明する。なお、この発明は1つの電
動機を2系統の電動機駆動装置をそれぞれ2つの開閉ス
イッチで接続し、それぞれの電動機駆動装置を切り替え
て電動機を駆動するもので、一方の電動機駆動装置を電
動機に接続する開閉スイッチがオン故障しても他方の電
動機駆動装置に切り替えることなく一方の電動機駆動装
置で電動機を継続して駆動することができる電動機駆動
装置を提供する。
【0014】図1はこの発明に係る電動機駆動装置を適
用した電動パワーステアリング装置の実施の形態全体構
成図である。図1において、電動式パワーステアリング
装置1は、ステアリングホイール2に一体的に設けられ
たステアリング軸3に自在継ぎ手4a,4bを備えた連
結軸4を介してステアリングギヤボックス内に設けられ
た可変ギヤ比機構(VGS)5によって、機械的に連結
され手動操舵力発生手段6が構成される。
【0015】ステアリング軸3の回転運動を偏心した伝
達軸とボールを介してギヤ比を可変する、可変ギヤ比機
構(VGS)5を有したラックおよびピニオンにより往
復運動するラック軸7は、その両端にタイロッド8を介
して転動輪としての左右の前輪9が連結される。
【0016】このようにして、ステアリングホイール2
を操作すると、直進付近のギヤ比が大きく、ロック側で
ギヤ比が小さなラック&ピニオン式の手動操舵力発生手
段6を介して、マニュアルステアリングで前輪9を転動
させて車両の向きを変えている。
【0017】手動操舵力発生手段6によるドライバの操
舵力を軽減するため、操舵補助力を供給する電動機10
をラック軸7の同軸上に配置し、また同様にボールネジ
機構11を同軸上に配置し、これを介し操舵補助力を推
力に変換してラック軸7に作用させる。
【0018】ステアリングギヤボックス内には手動トル
クを検出するための操舵トルクセンサ12を設け、操舵
トルク信号Tを電子制御手段15に供給する。なお、操
舵トルクセンサ12は、例えば差動変圧器で構成し、ト
ーションバーのトルク量の変化に対応した捩れ変位をコ
アの移動による差動電圧出力として検出する。操舵トル
クセンサ12は、操舵の回転方向とトルク量に応じたト
ルク信号Tを出力する。
【0019】電動機駆動装置15は、2系統の電動機駆
動装置で構成し、それぞれ電動機制御手段、電動機駆動
手段を備え、操舵トルクセンサ12から供給されるトル
ク信号T(センサ信号)に基づいて電動機制御手段から
電動機制御信号(例えば、PWM信号)を発生し、この
電動機制御信号で電動機駆動手段(例えば、FETやI
GBT等を用いたブリッジ回路)の駆動を制御し、電動
機駆動手段を介して電動機10をPWM駆動し、ステア
リング系に補助トルクを付加する。
【0020】また、電動機駆動装置は、一方の電動機駆
動装置が故障した場合には、他方の電動機駆動装置に切
り替え、できる限り電動機を継続して駆動するよう構成
する。
【0021】図2はこの発明に係る電動機駆動装置を適
用した電動パワーステアリング装置の実施の形態要部ブ
ロック構成図である。図2において、電動パワーステア
リング装置1は、2つの操舵トルクセンサ12a,12
bと、2つの電動機駆動装置A15a,B15bと、1
つの電動機10とから構成する。なお、トルクセンサ1
2aと12bは同じであり、電動機10も図1で説明し
たので、ここでは説明を省略する。また、2つの電動機
駆動装置A15a,B15bも基本的に同じなので、電
動機駆動装置A15aについてのみ説明し、電動機駆動
装置B15bについては異なる部分と必要に応じて説明
する。
【0022】電動機駆動装置A15aは、マイクロプロ
セッサを基本に構成し、電動機制御手段A17a、電動
機駆動手段A16a、故障検出手段A18aを備える。
【0023】電動機駆動手段A16aは、マイクロプロ
セッサを基本に各種演算手段、処理手段、メモリ、PI
Dコントローラ、信号発生器で構成し、操舵トルクセン
サ12aから供給される操舵トルク信号Tに基づいて電
動機を駆動する目標電流に対応した信号を発生し、この
信号にPID(比例・積分・微分)補償を施した後、対
応したオン信号やPWM信号で形成した混成信号を発生
し、この混成信号を電動機制御信号Coとして電動機駆
動手段A16aに供給する。
【0024】電動機駆動手段A16aは、インタフェー
ス回路aおよび4個のFET(電界効果トランジスタ)
で構成したブリッジ回路A19a、スイッチ駆動手段A
20a、ブリッジ回路A19aと電動機10との間に接
続される2つの開閉スイッチFSW1,FSW2、電動
機駆動用電源22とブリッジ回路A19aとの間に接続
される電源開閉スイッチPSW1を備える。
【0025】また、電動機駆動手段A16aは、電源開
閉スイッチPSW1、開閉スイッチFSW1,FSW2
のそれぞれの両端の電圧を検出する電圧検出回路a,
1,2を備える。
【0026】ブリッジ回路A19aは、インタフェース
回路aで、電動機制御手段A17aから供給される電動
機制御信号Co(オン信号とPWMの混成信号)をオン
信号、PWM信号、オフ信号、オフ信号の4つの信号に
変換し、ブリッジ回路を構成するFET(電界効果トラ
ンジスタ)Q1〜Q4のゲートに供給し、電動機駆動信
号Mo(r、l)を開閉スイッチFSW1,FSW2を
介して電動機30をPWM駆動する。
【0027】例えば、PWM信号をQ1のゲート、オン
信号をQ3のゲート、オフ信号をQ2およびQ4のゲー
トに供給した場合は右操舵となるよう設定すると、PW
M信号をQ4のゲート、オン信号をQ2のゲート、オフ
信号をQ1よびQ3のゲートに供給した場合には左操舵
となる。
【0028】スイッチ駆動手段A20aは、リレー駆動
回路等で構成し、故障検出手段A18aから供給される
検出信号Tsaに基づいてスイッチ駆動信号Ssaを電
源開閉スイッチPSW1、開閉スイッチFSW1,FS
W2に供給して開成または閉成の駆動を制御する。
【0029】なお、電動機駆動装置B15bと電動機駆
動装置A15aの構成の相違は、電動機駆動装置B15
bにスイッチ駆動手段B20bおよび電源スイッチ駆動
手段21を備えた点にある。
【0030】スイッチ駆動手段B20bは、故障検出手
段B17bから供給される検出信号Tsbに基づいてス
イッチ駆動信号Ssbを開閉スイッチFSW3,FSW
4に供給して開成または閉成の駆動を制御する。
【0031】一方、電源スイッチ駆動手段21は、故障
検出手段B17bから供給される検出信号Tscに基づ
いてスイッチ駆動信号Sscを電源開閉スイッチPSW
2に供給して開成または閉成の駆動を制御する。
【0032】スイッチ駆動信号Ssaは、例えばHレベ
ルの場合には電源開閉スイッチPSW1、開閉スイッチ
FSW1,FSW2を閉成し、Lレベルの場合には開成
するよう設定する。
【0033】また、スイッチ駆動信号Ssbは、例えば
Hレベルの場合には開閉スイッチFSW3,FSW4を
開成し、Lレベルの場合には開成するよう設定する。ス
イッチ駆動信号Sscも、例えばHレベルの場合には電
源開閉スイッチPSW1を閉成し、Lレベルの場合には
開成するよう設定する。
【0034】開閉スイッチFSW1,FSW2は、リレ
ー等のスイッチで構成し、ブリッジ回路A19aと電動
機30との間に設ける。また、電源開閉スイッチPSW
1は、リレー等のスイッチで構成し、電動機駆動用電源
22とブリッジ回路A19aとの間に設ける。
【0035】開閉スイッチFSW1,FSW2の閉成に
よってブリッジ回路A19aと電動機30とを電気的に
接続し、電動機駆動信号Mo(r、l)で電動機30を
PWM駆動する。
【0036】また、電源開閉スイッチPSW1の閉成に
よって電動機駆動用電源22とブリッジ回路A19aと
を電気的に接続し、電動機駆動用電源22をブリッジ回
路A19aに供給する。
【0037】電圧検出回路a,1,2は、それぞれ電源
開閉スイッチPSW1,開閉スイッチFSW1および開
閉スイッチFSW2の両端の電圧を検出し、それぞれ検
出信号Trp1,検出信号Tr1およびTr2を故障検
出手段A18aに供給する。
【0038】故障検出手段A18aは、ROM等のメモ
リ、判定手段を備え、予め電圧検出回路a,1,2から
供給される検出信号Trp1,Tr1およびTr2に対
する故障パターンデータを記憶しておき、検出信号Tr
p1,Tr1およびTr2が供給されると、対応する故
障パターンデータを読み出して検出信号Tsaをスイッ
チ駆動手段A20aに供給し、スイッチ駆動手段A20
aを介してスイッチ駆動信号Ssaを電源開閉スイッチ
PSW1,開閉スイッチFSW1および開閉スイッチF
SW2に供給することにより、電源開閉スイッチPSW
1,開閉スイッチFSW1および開閉スイッチFSW2
を開成または閉成する。
【0039】また、故障検出手段A18aは、切替信号
Tcaを電動機駆動装置B15bの故障検出手段B18
bに供給し、電動機駆動装置の駆動を電動機駆動装置A
15aから電動機駆動装置B15bへの切替制御を行
う。
【0040】さらに、故障検出手段A18aは、電動機
駆動装置B15bの故障検出手段B18bから供給され
る切替信号Tcbに基づいて電動機駆動装置の駆動を電
動機駆動装置B15bから電動機駆動装置A15aに切
り替え、検出信号Tsaをスイッチ駆動手段A20aに
供給し、スイッチ駆動手段A20aを介して電源開閉ス
イッチPSW1,開閉スイッチFSW1および開閉スイ
ッチFSW2の閉成を制御する。
【0041】電動機駆動装置A15aが正常の場合に
は、電源開閉スイッチPSW1,開閉スイッチFSW1
および開閉スイッチFSW2が閉成されてブリッジ回路
A19aには電源開閉スイッチPSW1を介して電動機
駆動用電源22から電源が供給されるとともに、ブリッ
ジ回路A19aと電動機30が開閉スイッチFSW1お
よび開閉スイッチFSW2を介して接続され、ブリッジ
回路A19aから電動機駆動信号Mo(r、l)が供給
されて電動機30が駆動される。
【0042】この場合、電動機駆動装置B15bは、電
源開閉スイッチPSW2,開閉スイッチFSW3および
開閉スイッチFSW4が開成され、ブリッジ回路B19
bと電動機駆動用電源22、ブリッジ回路B19bと電
動機30は電気的に切り離す。
【0043】次に、電動機駆動装置A15aが故障した
場合、例えば電源開閉スイッチPSW1、または開閉ス
イッチFSW1、開閉スイッチFSW2にオフ故障が生
じた場合には、電源開閉スイッチPSW1、開閉スイッ
チFSW1および開閉スイッチFSW2を開成して電動
機駆動装置A15aを電動機駆動用電源22および電動
機30から切り離し、電動機駆動装置A15aから電動
機駆動装置B15bに切り替え、電動機駆動装置B15
bの電源開閉スイッチPSW2,開閉スイッチFSW3
および開閉スイッチFSW4を閉成し、電動機駆動装置
B15bで電動機30を駆動する。
【0044】さらに、開閉スイッチFSW1、開閉スイ
ッチFSW2にオフ故障が生じた場合には、電圧検出回
路1、電圧検出回路2からそれぞれオン故障の検出信号
Tr1およびTr2が故障検出手段A18aに供給され
ても、故障検出手段A18aで故障パターンを判定し、
検出信号Tsaを正常のときと同じに設定し、スイッチ
駆動手段A20aからHレベルのスイッチ駆動信号Ss
aを開閉スイッチFSW1、開閉スイッチFSW1、開
閉スイッチFSW2に供給して電動機駆動装置A15a
が正常な状態と同じ状態を形成する。
【0045】この場合、電動機駆動装置B15bの電源
開閉スイッチPSW2,開閉スイッチFSW3および開
閉スイッチFSW4は開成する。
【0046】次に、電動機駆動装置A15aが故障して
電動機駆動装置B15bに切り替り、電動機駆動装置B
15bで電動機30を駆動している状態で、ブリッジ回
路B19bのFET(電界効果トランジスタ)にオン故
障が発生した場合には、故障検出手段B18bでこの故
障を判定し、検出信号Tscを電源スイッチ駆動手段2
1に供給し、電源スイッチ駆動手段21からLレベルの
スイッチ駆動信号Sscで電源開閉スイッチPSW2を
開成して電動機駆動装置B15bへの電源供給を停止さ
せる。
【0047】次に、図2の構成の動作を動作フロー図に
基づいて説明する。図3は図2の制御手段の一実施例の
動作フロー図であり、ステップP0〜P21は制御手段
の各動作状態を示す。図示しないイグニッションキーの
キースイッチがオン操作されると、電子制御手段A15
aと電子制御手段B15bに電源が印加されて動作が開
始する。(ステップP0)
【0048】まず、電子制御手段A15aと電子制御手
段B15bを構成するマイクロプロセッサが制御動作を
開始し、パワーオンリセット信号等の制御信号を送り初
期リセットをかけ、電動機駆動手段A16aの開閉スイ
ッチFSW1と開閉スイッチFSW2および開閉スイッ
チPSW1の開閉スイッチを開状態にするイニシャライ
ズ(ステップP1a)を実行する。また、同時進行で電
動機駆動手段B16bの開閉スイッチFSW3と開閉ス
イッチFSW4および開閉スイッチPSW2の開閉スイ
ッチを開状態にするイニシャライズ(ステップP1b)
を実行する。
【0049】ステップP2aにおいて、電動機駆動手段
A16aの開閉スイッチPSW1をスイッチ駆動手段A
20aによって閉状態にする。また、同時進行でステッ
プP2bにおいて、電動機駆動手段B16bの開閉スイ
ッチPSW2を電源スイッチ駆動手段21によって閉状
態にする。
【0050】ステップP3aでは、電動機駆動手段A1
6aの開閉スイッチPSW1の故障を電圧検出回路aに
よってチェックを行う。また、同時進行でステップP3
bにおいて、電動機駆動手段B16bの開閉スイッチP
SW2の故障を電圧検出回路bによってチェックを行
う。
【0051】次に、ステップP4aでは、電動機駆動手
段A16aの開閉スイッチPSW1のショート故障の判
定を故障検出手段A18aで行い、開閉スイッチPSW
1がショート故障の場合にステップP20に移行し、シ
ョート故障でない場合にステップP5aに移行する。同
様に、同時進行でステップP4bでは、電動機駆動手段
B16bの開閉スイッチPSW2のショート故障の判定
を故障検出手段B18bで行い、開閉スイッチPSW2
がショート故障の場合にステップP20に移行し、ショ
ート故障でない場合にステップP5bに移行する。ステ
ップP20では、警報を出力した後にステップP23に
移行し、ステップP23で開閉スイッチFSW1、FS
W2、PSW1を開状態にした後にステップP14に移
行する。
【0052】続いて、ステップP5aにおいては、電動
機駆動手段A16aの開閉スイッチPSW1のオープン
故障の判定を故障検出手段A18aで行い、開閉スイッ
チPSW1がオープン故障の場合にステップP14に移
行し、オープン故障でない場合にステップP6aに移行
する。同様に、同時進行でステップP5bでは、電動機
駆動手段B16bの開閉スイッチPSW2のオープン故
障の判定を故障検出手段B18bで行い、開閉スイッチ
PSW2がオープン故障の場合にステップP22に移行
し、オープン故障でない場合にステップP6bに移行す
る。
【0053】ステップP6aでは、ブリッジ回路A19
aの故障判定を故障検出手段A18aで行い、ブリッジ
回路Aが正常の場合はステップP8に移行し、故障の場
合はステップP13に移行する。ステップP13で開閉
スイッチFSW1を開状態とした後に警報を出力してス
テップP14に移行する。
【0054】ステップP6bでは、ステップP6aと同
時進行し、ブリッジ回路B19bの故障検出の判定を行
い、正常の場合はステップP7に移行し、故障の場合は
ステップP22に移行する。なお、ステップP22で
は、開閉スイッチFSW2を開状態にして警報を出力し
た後にステップP17に移行する。
【0055】ステップP7では、電動機駆動手段B16
bの開閉スイッチPSW2を電源スイッチ駆動手段21
によって開状態にして電動機駆動用電源が流れ込まない
ように電源を遮断し、ステップP17で開閉スイッチF
SW3、FSW4のショート故障判定を行った後にステ
ップP6aに移行する。
【0056】ステップP8では、開閉スイッチFSW
1、FSW2をスイッチを閉状態にし、続いてステップ
P9で開閉スイッチFSW1、FSW2のチェックを実
行してステップP10に移行する。
【0057】ステップP10では、開閉スイッチFSW
1とFSW2のショート故障判定を実行し、ショート故
障の場合にはステップP20に移行して警報を出力した
後にステップP12に移行して電動機を駆動する。一
方、ステップP10で正常と判定された場合には、ステ
ップP11に移行する。
【0058】ステップP11では、開閉スイッチFSW
1とFSW2のオープン故障判定を行い、故障が判定さ
れた場合はステップP14に移行し、正常の場合にはス
テップP12に移行して電動機を駆動する。
【0059】ステップP14では、ブリッジ回路B19
bの故障の判定を故障検出手段A18aによって行い、
ブリッジ回路Bが正常の場合はステップP15に移行
し、故庄野場合はステップP21に移行して全ての開閉
スイッチPSW1、FSW1、FSW2、PSW2、F
SW3、FSW4を開状態にして警報を出力し、電動機
の駆動を禁止する。
【0060】ステップP15では、開閉スイッチFSW
3とFSW4を閉状態とし、ステップP16で開閉スイ
ッチFSW3とFSW4のチェックを実行してステップ
P17に移行する。
【0061】ステップP17では、開閉スイッチFSW
3、FSW4のショート故障判定を実行し、正常判定の
場合はステップP18に移行し、故障判定された場合は
ステップP20に移行して警報を出力した後にステップ
P19に移行する。
【0062】ステップP18では、開閉スイッチFSW
3、FSW4のオープン故障判定を実行し、正常の場合
はステップP19に移行し、故障判定された場合はP2
1に移行する。
【0063】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明に係る電動
機駆動装置は、2組の電動機駆動装置を備え、一方の故
障検出手段が一方の開閉スイッチのオン故障を検出した
時には、一方の電動機駆動手段が電動機を継続して駆動
するので、他方の電動機駆動装置に切り替えることなく
一方の電動機駆動手段を動作させることができ、一方の
電動機駆動装置でできる限り電動機を継続して駆動する
ことができる。
【0064】また、この発明に係る電動機駆動手段は、
電源とブリッジ回路の間を開成または閉成する電源開閉
スイッチを設けるとともに、一方の電動機駆動手段は、
一方の2つの開閉スイッチと一方の電源開閉スイッチの
開成または閉成を駆動するスイッチ駆動手段を備え、他
方の電動機駆動手段は、他方の2つの開閉スイッチの開
成または閉成を駆動するスイッチ駆動手段と、他方の電
源開閉スイッチの開成または閉成を駆動する電源スイッ
チ駆動手段とを備えたので、一方の開閉スイッチのオン
故障を検出した場合には、他方または開閉スイッチと他
方の電源開閉スイッチの開成を独立して駆動することが
できので、電動機駆動装置のさまざまな故障に対して電
動機を停止することができる。
【0065】よって、できる限り電動機を継続して駆動
でき、電流の逆流防止や発電作用を防止することができ
る信頼性の高い電動機駆動装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る電動機駆動装置を適用した電動
パワーステアリング装置の実施の形態全体構成図
【図2】この発明に係る電動機駆動装置を適用した電動
パワーステアリング装置の実施の形態要部ブロック構成
【図3】図2の制御手段の一実施例の動作フロー図
【符号の説明】
1…電動パワーステアリング装置、2…ステアリングホ
イール、3…ステアリング軸、4…連結軸、4a,4b
…自在継ぎ手、5…可変ギヤ比機構、6…手動操舵力発
生手段、7…ラック軸、8…タイロッド、9…前輪、1
0…電動機、11…ボールねじ機構、12a,12b…
操舵トルクセンサ、15a…電動機駆動装置A、15b
…電動機駆動装置B、16a…電動機駆動手段A、16
b…電動機駆動手段B、17a…電動機制御手段A、1
7b…電動機制御手段B、18a…故障検出手段A、1
8b…故障検出手段B、19a…ブリッジ回路A、19
b…ブリッジ回路B、20a…スイッチ駆動手段A、2
0b…スイッチ駆動手段B、21…電源スイッチ駆動手
段、22…電動機駆動用電源、Q1,Q2,Q3,Q
4,Q5,Q6,Q7,Q8…スイッチング素子、PS
W1,PSW2…電源開閉スイッチ、,FSW1,FS
W2,FSW3,FSW4…開閉スイッチ、Co…電動
機制御信号、Mo(r、l)…電動機駆動信号、Ss
a,Ssb,Ssc…スイッチ駆動信号、T…トルク信
号、Tca,Tcb…故障信号、Tsa,Tsb,出信
号電圧検出回路4。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B62D 137:00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 センサ信号に基づいて電動機制御信号を
    発生する電動機制御手段と、電動機制御信号で駆動制御
    されるブリッジ回路、このブリッジ回路と電動機の間を
    開成または閉成する2つの開閉スイッチを備えた電動機
    駆動手段と、2つの前記開閉スイッチの故障を検出する
    故障検出手段と、からなる電動機駆動装置において、 2組の電動機駆動装置を備え、一方の故障検出手段が一
    方の開閉スイッチのオン故障を検出した時には、一方の
    電動機駆動手段が前記電動機を継続して駆動することを
    特徴とする電動機駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記電動機駆動手段は、電源と前記ブリ
    ッジ回路の間を開成または閉成する電源開閉スイッチを
    設けるとともに、一方の電動機駆動手段は、一方の2つ
    の開閉スイッチと一方の電源開閉スイッチの開成または
    閉成を駆動するスイッチ駆動手段を備え、他方の電動機
    駆動手段は、他方の2つの開閉スイッチの開成または閉
    成を駆動するスイッチ駆動手段と、他方の電源開閉スイ
    ッチの開成または閉成を駆動する電源スイッチ駆動手段
    と、を備えたことを特徴とする請求項1記載の電動機駆
    動装置。
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