JP3525515B2 - 電動パワーステアリング装置の制御装置 - Google Patents

電動パワーステアリング装置の制御装置

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JP3525515B2
JP3525515B2 JP26331194A JP26331194A JP3525515B2 JP 3525515 B2 JP3525515 B2 JP 3525515B2 JP 26331194 A JP26331194 A JP 26331194A JP 26331194 A JP26331194 A JP 26331194A JP 3525515 B2 JP3525515 B2 JP 3525515B2
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修司 遠藤
秀明 川田
広之 狩野
久賀 小岩井
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、車両の操舵系に電動モ
ータによる操舵補助力を付与するようにした電動パワー
ステアリング装置の制御装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、電動パワーステアリング装置の制
御装置としては、ステアリングホイールが固定された入
力軸に操舵トルクを検出するトルクセンサ等の操舵トル
ク検出器を取り付け、操舵トルク検出器で検出した操舵
トルクに応じた補助トルクを電動モータにより発生させ
ることにより、この操舵トルクをアシストするものが知
られている。 【0003】この電動モータはコントローラによって制
御されており、コントローラでは、トルクセンサで検出
した操舵トルク検出信号と車速センサで検出した車両の
車速とをもとにアシスト電流を制御し、このアシスト電
流を電動モータに供給することによって、ステアリング
ホイールの操舵力の補助を行っている。そして、この電
動モータによるアシストの作用により、例えば低速コー
ナリング時や車庫入れ時に操舵操作が容易になる。ま
た、高速走行時にはステアリングホイールの手応え感を
得ることができると共に、走行安定性を確保することが
できる。 【0004】この従来のコントローラでは、電流フィー
ドバック制御系を構成して、比例制御、比例積分制御、
或いは、比例積分微分制御によって、電動モータへのア
シスト電流を制御している。図11は、比例積分微分制
御によりアシスト電流を制御するコントローラの構成を
示したものであり、このコントローラ13は、位相補償
器25、カウンタ26、電流指令演算器32、電流フィ
ードバック制御回路33、モータ駆動回路93及び電流
検出回路91から構成される。 【0005】トルクセンサ3からのトルク検出信号TV
は、位相補償器25によって位相補償され、トルク補償
信号TP として電流指令演算器32に出力され、一方、
車速センサ17からの車速検出信号VP はカウンタ26
を介して車速検出値Vとして電流指令演算器32に入力
される。電流指令演算器32では、車速検出値V及びト
ルク補償信号TP をもとに対応するモータ電流を算出
し、これをモータ電流指令値SI として電流フィードバ
ック制御回路33に出力している。 【0006】そして、電流フィードバック制御回路33
では、電流指令演算器32からのモータ電流指令値SI
と、電流検出回路91からのモータ電流検出値iM とを
もとに、モータ12を駆動するモータ駆動信号SM を生
成しこれをモータ駆動回路93に出力する。モータ駆動
回路93は、例えば、図12に示すように、Hブリッジ
回路40、PWM信号出力回路46、電流方向信号出力
回路47、昇圧電源48、及びFETゲート駆動回路4
9から構成され、PWM信号出力回路46及び電流方向
信号出力回路47では、電流フィードバック制御回路3
3から供給されたモータ駆動信号SM をもとに、デュー
ティ比Dを表すパルス信号からなるデューティ信号D′
と方向信号SH とに変換してFETゲート駆動回路49
に出力し、FETゲート駆動回路49では、デューティ
信号D′をFET41及び42に供給し、このFET4
1及び42を方向信号SH に応じてオン/オフすること
により、モータ12を駆動制御するようになされてい
る。すなわち、FET43に方向信号SH が供給された
ときには、FET42のみにデューティ信号D′が供給
され、モータ駆動電流はFET42からモータ12を介
してFET43に流れ、一方、FET44に方向信号S
H が供給されたときには、FET41のみにデューティ
信号D′が供給され、モータ駆動電流は、FET41か
らモータ12を介してFET44に流れ、それぞれデュ
ーティ信号D′に応じたモータ駆動電流がHブリッジ回
路40に供給される。 【0007】電流検出回路61では、Hブリッジ回路4
0のFET43及び44にそれぞれ直列に接続された、
左右の電流方向検出抵抗RR 及びRL に発生した電圧を
もとにモータ電流の大きさと方向とを検出し、左右方向
のモータ電流検出値iR 及びiL を求め、このモータ電
流検出値iR 及びiL から、iM =iR −iL としてモ
ータ電流検出値iM を算出し、モータ電流検出値iM
図11に示す電流フィードバック制御回路33の加算器
37aに供給される。 【0008】そして、この電流フィードバック制御回路
33は、図11に示すように、微分補償器36と比例演
算器38と積分演算器39と加算器37a及び37bと
で構成される。モータ電流検出値iM とモータ電流指令
値SI との差である電流偏差eM が比例演算器38で所
定倍されて、比例処理値fP として加算器37bに供給
されると共に、この比例処理値fP は積分演算器39で
積分処理されて積分処理値fI として加算器37bに供
給される。また、モータ電流指令値SI は微分補償器3
6で微分処理等の所定の処理が行われて微分処理値fD
として加算器37bに供給される。そして、加算器37
bでこれら比例処理値fP 、積分処理値fI 及び微分処
理値fD を加算し、その加算結果をモータ駆動信号SM
としてモータ駆動回路93に出力する。このように、モ
ータ電流に対しPID制御(比例・積分・微分)を行う
ことによって、モータ電流指令値SI に対してモータ電
流を正確に安定性よく追従させるようになされている。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の電動パワーステアリング装置の制御装置において
は、モータ駆動回路93のHブリッジ回路40用の電源
として車載のバッテリ16を直接用いており、このバッ
テリ電圧は、バッテリの経時変化と車両の運転状態に応
じて広範囲に変化する。このため、レギュレータ等を用
いてバッテリ電圧を安定化することも考えられるが、こ
れは高コストにつながるために好ましくない。そのた
め、一般的に、バッテリ16とHブリッジ回路40とは
直接接続されるようになされている。 【0010】図13は、バッテリ16の電圧変化に伴
う、Hブリッジ回路40を駆動するデューティ比Dとモ
ータ12へのモータ印加電圧Vmとの対応を表した特性
線図であり、デューティ比Dが100%のとき、バッテ
リ電圧に等しい電圧がモータ12に印加される。したが
って、バッテリ電圧の変動に伴い、デューティ比D対モ
ータ印加電圧Vmの比であるPWMゲインKPWM も変動
する。例えば、バッテリ電圧がBMAX からBMIN に変化
したときは、PWMゲインKPWM もKPWM(MAX)からK
PWM(MIN)に変化する。 【0011】この状態で、例えば、バッテリ電圧Bが変
化して基準電圧B′よりも小さくなった場合には、特性
bに示すようにデューティ比Dが100%に設定されて
いる場合でも、バッテリ電圧BがB<B′であることか
ら、モータ印加電圧Vmが、Vm<B′となり、逆に、
バッテリ電圧Bが基準電圧B′よりも大きくなった場合
には、特性cに示すようにデューティ比Dが100%に
設定されている場合とき、バッテリ電圧BがB>B′で
あることから、モータ印加電圧Vmが、Vm>B′とな
ってしまう。 【0012】ここで、図14は、図11に示すコントロ
ーラ13の電流フィードバック制御系の伝達関数を示す
ブロック図であり、81は微分補償器、82は比例要
素、83は積分要素、84はモータ駆動回路40の伝達
関数、85はモータ12の電気回路の伝達関数である。
図14において、モータ駆動回路40の伝達関数である
PWM の値が変化すると、電流フィードバック制御系の
静特性の開ループ伝達関数のゲインとなる、KP ×K
PWM ×(1/R)も変化する。このため、基準バッテリ
電圧B′で設定した制御性能もバッテリ電圧Bの変化に
より維持されなくなる。例えば、バッテリ電圧BがB
MAX のときには、電流フィードバック制御系の静特性の
開ループ伝達関数のゲインが高くなり電流の応答は振動
的となり、バッテリ電圧BがBMIN のときには、電流フ
ィードバック制御系の静特性の開ループ伝達関数のゲイ
ンは低くなり電流の応答特性が低下するという未解決の
課題がある。 【0013】そこで、本発明は、上記従来例の未解決の
課題に着目してなされたものであり、バッテリ16とH
ブリッジ回路40とを直接接続したとき、バッテリ電圧
が変動しても、応答性が損なわれることがなく、制御系
を安定化することができる電動パワーステアリング装置
の制御装置を提供することを目的としている。 【0014】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に関わる電動パワーステアリング装置の制御
装置は、操舵系の操舵トルクを検出する操舵トルク検出
手段と、前記操舵系に対して操舵補助力を発生する電動
モータと、少なくとも前記操舵トルク検出手段のトルク
検出値に基づいて前記電動モータに操舵補助力を発生さ
せる制御信号を出力する制御手段と、該制御手段からの
制御信号に基づいて前記電動モータの通電方向及び通電
量を制御するモータ駆動回路とを備えた電動パワーステ
アリング装置の制御装置において、前記モータ駆動回路
に供給される電圧を検出する電圧検出手段と、前記操舵
トルク検出手段から前記電動モータまでの入出力系の予
め設定された制御ゲインと前記電圧検出手段の電圧検出
値とをもとに当該入出力系の制御ゲインを設定するゲイ
ン設定手段と、を備え、当該ゲイン設定手段は、イグニ
ッションスイッチがオン状態となったときに前記制御ゲ
インを設定し、当該制御ゲインを、前記イグニッション
スイッチがオフ状態となるまでの間、前記入出力系の制
御ゲインとして保持するようになっていることを特徴と
する。 【0015】 【作用】本発明においては、操舵トルク検出手段で検出
した操舵系の操舵トルク検出値に基づき制御手段によっ
て制御信号を生成し、この生成した制御信号に基づいて
モータ駆動回路により電動モータを駆動制御して操舵ト
ルクに応じた操舵補助力を操舵系に発生させ、このと
き、電圧検出手段で検出したモータ駆動回路への供給電
圧の電圧検出値と操舵トルク検出手段から電動モータま
での入出力系の予め設定された制御ゲインとをもとに、
入出力系の制御ゲインを設定することにより、例えば、
モータ駆動回路への供給電圧が変化することにより制御
装置の設計時の制御特性が低下してしまう場合でも、ゲ
イン設定手段によってモータ駆動回路への供給電圧の変
動に応じて、制御装置全体のゲインが変化しないよう設
計時の制御ゲインに基づいて制御ゲインを設定すること
により、電圧変動に関わらず制御装置の設計時の制御特
性を維持する。また、前記制御ゲインの設定をイグニッ
ションスイッチがオン状態となったときに行い、以後、
設定した制御ゲインを、イグニッションスイッチがオフ
状態となるまで保持し、この制御ゲインを前記入出力系
の制御ゲインとして用いることにより、動作中に制御ゲ
インが変化することに起因してモータ電流が変動しこれ
によって乗員に不快感を与えることが回避される。 【0016】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、本発明の一実施例を示す概略構成図であ
る。図中、1はステアリングホイールであり、このステ
アリングホイールに作用された操舵力は、入力軸2aと
出力軸2bとから構成されたステアリングシャフト2に
伝達される。この入力軸2aの一端はステアリングホイ
ール1に連結され、他端は、操舵トルク検出手段として
のトルクセンサ3を介して出力軸2bの一端に連結され
ている。そして、出力軸2bに伝達された操舵力は、ユ
ニバーサルジョイント4を介してロアシャフト5に伝達
され、さらに、ユニバーサルジョイント6を介してピニ
オンシャフト7に伝達される。操舵力は、さらにステア
リングギヤ8を介してタイロッド9に伝達されて転舵輪
を転舵させる。ステアリングギヤ8は、ピニオン8aと
ラック8bとを有するラックアンドピニオン形に構成さ
れ、ピニオン8aに伝達された回転運動をラック8bで
直進運動に変換している。 【0017】ステアリングシャフト2の出力軸2bに
は、補助操舵力(アシスト力)を出力軸2bに伝達する
減速ギヤ10が連結されており、減速ギヤ10には、補
助操舵力の伝達・遮断を行う例えば、電磁式で構成され
ている電磁クラッチ装置11(以後、クラッチとい
う。)を介して、補助操舵力を発生する例えば直流サー
ボ電動機で構成される電動モータとしてのモータ12の
出力軸が連結されている。クラッチ11はソレノイドを
有し、このソレノイドに後述するコントローラ13によ
って励磁電流iC が供給されることによって、減速ギヤ
10とモータ12とが機械的に連結され、励磁電流iC
の供給停止により離脱される。 【0018】トルクセンサ3は、ステアリングホイール
1に配設されて入力軸2aに伝達された操舵トルクを検
出するものであり、例えば、操舵トルクを入力軸2a及
び出力軸2b間に介挿したトーションバーの捩じれ角変
位に変換し、この捩じれ角変位をポテンショメータで検
出するように構成され、乗員がステアリングホイール1
を操舵操作することによって、ステアリングシャフト2
に生じる捩じれの大きさと方向とに応じたアナログ電圧
からなるトルク検出信号TV を出力する。そして、この
トルクセンサ3は、例えば、図2に示すように、ステア
リングホイール1が中立状態にある場合には、所定の中
立電圧V0 をトルク検出信号TV として出力し、これよ
りステアリングホイール1を右切りするとそのときの操
舵トルクに応じて中立電圧V0 より増加する電圧を、左
切りするとそのときの操舵トルクに応じて中立電圧V0
より減少する電圧を出力するようになされている。 【0019】13は、モータ12を駆動制御し、操舵系
への操舵補助力の制御を行うコントローラであって、車
載のバッテリ16から電源供給されることによって作動
するようになされている。そして、バッテリ16の負極
は接地され、その正極はエンジン始動を行うイグニッシ
ョンスイッチ14及びヒューズ15aを介してコントロ
ーラ13に接続されると共に、ヒューズ15bを介して
コントローラ13に直接接続されており、このヒューズ
15bを介して供給される電源は例えば、メモリバック
アップ用に使用される。そして、コントローラ13はト
ルクセンサ3からのトルク検出信号TV 、及び、例えば
変速機の出力軸に配設された車速センサ17からの車速
検出信号VP に基づきモータ12を駆動制御すると共
に、クラッチ11の制御を行いモータ12の出力軸と減
速ギヤ10とを結合/離脱状態に制御する。 【0020】図3は、コントローラ13の構成を示すブ
ロック図であり、コントローラ13は、例えば、制御手
段としての制御回路20、モータ駆動回路30、電流検
出回路61、クラッチ制御回路62、リレー駆動回路6
3、フェールリレー64及び電圧検出手段としてのバッ
テリ電圧検出回路66から構成されている。そして、制
御回路20は、マイクロコンピュータ21、A/D変換
器22,23,24,27、位相補償器25、カウンタ
26とから構成されている。 【0021】このマイクロコンピュータ21は、少なく
とも、外部接続機器との入出力処理を行うインタフェー
ス部とROM,RAM等の記憶部とを備えて形成されて
いる。位相補償器25は、制御系を安定化させるため
に、例えば、入力したトルク検出信号TV に対して位相
を進める等の位相補償処理を行うものであり、トルクセ
ンサ3からのトルク検出信号TV に対して位相補償を行
い、トルク補償信号TPとしてA/D変換器22に出力
する。A/D変換器22は位相補償器25からのトルク
補償信号TP を入力し、これをデジタル値に変換してト
ルク検出値Tとしてマイクロコンピュータ21に出力す
る。 【0022】また、カウンタ26は、図示しない変速機
の出力軸の回転に応じてパルス信号を発生する回転数セ
ンサ等の車速センサ17からのパルス信号でなる車速検
出信号VP を入力し、単位時間当たりのパルス数を積算
し、マイクロコンピュータ21に積算値が読み込まれた
とき、マイクロコンピュータ21からのリセット信号R
C によってカウント値がリセットされるようになされて
いる。 【0023】そして、マイクロコンピュータ21は、A
/D変換器22からのトルク検出値T、カウンタ26か
らの車速検出値Vを入力すると共に、電流検出回路61
からの右方向モータ電流検出信号IR をA/D変換器2
4を介して、また、左方向モータ電流検出信号IL をA
/D変換器23を介して入力し、さらに、バッテリ電圧
検出回路66で検出したバッテリ電圧BをA/D変換器
27を介して入力する。そして、マイクロコンピュータ
21は、これら入力信号に基づいて、例えば、PID制
御(比例・積分・微分)によりモータ12に供給するモ
ータ駆動信号SM を算出し、このモータ駆動信号SM
基づいてPWM(Pulse Width Modulation) 信号を生成
し、このPWM信号に基づいて左パルス幅変調信号PW
L ,右パルス幅変調信号PWMR ,右方向信号DR
左方向信号DL を生成し、これらの各指令信号PW
L ,PWMR ,DR ,DL をモータ駆動回路30に出
力する。 【0024】また、マイクロコンピュータ21では、起
動時には、所定の故障検出処理を実行し、正常であると
きにはリレー駆動回路63に対するリレー制御信号SR
を“HIGH”として出力した後、クラッチ制御回路6
2に徐々に漸増するクラッチ制御信号SC を出力する。
また、モータ12の駆動制御時には、電流検出回路61
からの左右方向のモータ電流検出値iR 及びiL に基づ
いて異常監視処理を行い、異常検出時にはモータ駆動回
路30への各指令信号PWML ,PWMR ,DR ,DL
を“LOW”として出力し、クラッチ11を離脱状態と
するクラッチ制御信号SC を形成して出力した後、フェ
ールリレー64を開状態とするリレー制御信号SR を形
成してリレー駆動回路63に出力し、例えば異常ランプ
を点灯させる等の異常発生時の所定の処理を行う。ま
た、終了時には、ステアリング系に蓄えられた弾性エネ
ルギを吸収すべく例えばモータ角速度に比例したクラッ
チ制御信号SC を生成してクラッチ制御回路62に出力
し、所定時間、粘性負荷を与えるように制御を行うよう
なされている。 【0025】モータ駆動回路30は、少なくとも、4つ
のスイッチング素子を有するHブリッジ回路40と、こ
れらスイッチング素子を駆動するゲート駆動回路51〜
54とから構成されている。Hブリッジ回路40は、例
えば、エンハンスト型のNチャネルMOS型FET(電
界効果トランジスタ)等の4つのFET41〜44を有
し、そのFET41及び43が直列に接続されていると
共に、FET42及び44も直列に接続され、これらの
直列回路が並列に接続されてFET41及び42のドレ
イン側がフェールリレー64及びイグニッションスイッ
チ14を介してバッテリ16に接続される。そして、F
ET41と43との接続点とFET42と44との接続
点との間にモータ12が接続されている。また、FET
43のソース側は右方向電流検出抵抗RR を介して接地
され、同様に、FET44のソース側は左方向電流検出
抵抗RL を介して接地されている。 【0026】そして、これらFET41〜44の各ゲー
ト端子G1 〜G4 は、ゲート端子G1 がゲート駆動回路
51と、ゲート端子G2 がゲート駆動回路52と、ゲー
ト端子G3 がゲート駆動回路53と、ゲート端子G4
ゲート駆動回路54とそれぞれ接続され、ゲート駆動回
路51〜54から各ゲート端子G1 〜G4 に所定の電圧
供給が行われたとき、対応するFET41〜44がオン
状態となるようになされている。そして、FET41及
び44のみがオン状態となったとき、FET41、モー
タ12、FET44、左方向電流検出抵抗RL の方向に
通電されてモータ12が逆回転し、FET42及び43
のみがオン状態となったとき、FET42、モータ1
2、FET43、右方向電流検出抵抗RR の方向に通電
されて、モータ12が正回転するようになされている。 【0027】制御回路20からの左パルス幅変調信号P
WML はゲート駆動回路51に出力され、右パルス幅変
調信号PWMR はゲート駆動回路52に、右方向信号D
R はゲート駆動回路53に、左方向信号DL はゲート駆
動回路54にそれぞれ出力される。そして、ゲート駆動
回路51〜54では、入力した各指令信号PWML ,P
WMR ,DR ,DL に基づき、図示しない昇圧電源によ
りFET41及び42のゲート端子G1 及びG2 に電圧
供給を行い、FET43及び44のゲート端子G3及び
4 にはバッテリ電圧を供給し、指令信号が“HIG
H”である間、対応するゲート端子に所定の電圧供給を
行い、指令信号が“LOW”である間、対応するゲート
端子への電圧供給を停止する。 【0028】電流検出回路61は、例えば、右方向電流
検出抵抗RR 及び左方向電流検出抵抗RL の両端に発生
した電圧の増幅及びノイズの除去を行い、右方向モータ
電流検出信号IR 及び左方向モータ電流検出信号IL
制御回路20に出力する。クラッチ制御回路62は、制
御回路20からのクラッチ制御信号SC に応じてクラッ
チ11を制御し、クラッチ11のソレノイドに励磁電流
C を供給して、モータ12の出力軸と減速ギヤ10と
の機械的結合状態及び離脱状態を制御する。 【0029】そして、リレー駆動回路63は、制御回路
20からのリレー制御信号SR に基づいてフェールリレ
ー64のオン/オフ制御を行っており、このフェールリ
レー64は、常開接点を有するリレースイッチであっ
て、Hブリッジ回路40へのバッテリ16の供給電源を
ON/OFF制御するものである。ここで、リレー駆動
回路63は、リレー制御信号SR が“HIGH”のと
き、フェールリレー64のコイル64Lへの通電を行っ
てリレー接点64aを閉状態として、バッテリ16から
のHブリッジ回路40への電源供給を可能とし、リレー
制御信号SR が“LOW”のとき、フェールリレー64
のコイル64Lへの通電を遮断してリレー接点64aを
開状態とし、バッテリ16からのHブリッジ回路40へ
の電源供給を遮断する。 【0030】また、バッテリ電圧検出回路66は、フェ
ールリレー64と、Hブリッジ回路40との間に介挿さ
れ、Hブリッジ回路40に供給する電源電圧値を測定
し、バッテリ電圧Bとして制御回路20に出力する。バ
ッテリ電圧検出回路66は、例えば、直列に接続された
2つの抵抗で構成され、直列抵抗の両端間に電源電圧を
供給し、抵抗の接続点から2つの抵抗の抵抗比に対応し
て減衰された電圧を検出し、この検出電圧を制御回路2
0に供給する。 【0031】次に、マイクロコンピュータ21でのモー
タ12の駆動制御処理の処理手順を図4及び図5に示す
フローチャートに基づいて説明する。なお、マイクロコ
ンピュータ21では、イグニッションスイッチ14がオ
ン状態となったときに所定の故障検出処理を実行し、異
常が検出されないときには、リレー制御信号SR を“H
IGH”としてリレー駆動回路63に出力した後、図示
しないクラッチ制御処理に基づいて漸増するクラッチ制
御信号SC を生成してクラッチ制御回路62に出力する
ものとする。これにより、リレー駆動回路63で、コイ
ル64Lへの通電を行うことによって、フェールリレー
64が閉状態となり、Hブリッジ回路40への通電が行
われ、また、クラッチ制御回路62で、クラッチ制御信
号SC に応じてクラッチ11のソレノイドに励磁電流i
C を供給することによって、モータ12の回転軸と減速
ギヤ10とが徐々に機械的結合状態にされる。また、マ
イクロコンピュータ21は、起動時には、各ゲート駆動
回路51〜54への各指令信号を“LOW”として出力
するものとする。 【0032】そして、これら処理が終了すると、マイク
ロコンピュータ21では、まず、図4に示す、ゲイン設
定手段としてのゲイン設定処理を実行して、後述の図5
に示すモータ駆動制御処理における制御ゲインを設定す
る。このゲイン設定処理では、まず、ステップS31で
バッテリ電圧検出回路66で検出したバッテリ電圧Bを
A/D変換器27を介して読み込み、次いで、ステップ
S32で、例えば、所定の比例係数をバッテリ電圧Bに
乗算する等によって、バッテリ電圧Bに対応するPWM
ゲインKPWM を設定する。ここで、PWMゲインKPWM
は、上述の図13におけるデューティ比Dに対するモー
タ印加電圧Vmの比を表している。 【0033】次いで、ステップS33に移行し、KP
α/KPWM から、制御ゲインとしての比例ゲインKP
算出する。ここで、αは、後述の図8に示すコントロー
ラ13の電流フィードバック制御系の設計時のバッテリ
電圧Bが基準電圧B′である場合の基準比例ゲイン
P ′とモータ駆動回路30におけるPWMゲインであ
る基準PWMゲインKPWM ′との積で決定される値であ
る。 【0034】そして、ステップS34に移行し、ステッ
プS33で算出した比例ゲインKPを所定の記憶領域に
記憶し処理を終了する。このゲイン設定処理が終了した
後、マイクロコンピュータ21は、図5に示すモータ駆
動制御処理を、予め設定された所定時間毎のタイマ割り
込みによって行う。 【0035】このモータ駆動制御処理では、まず、ステ
ップS1で、A/D変換器22を介して位相補償器25
で位相補償を行ったトルクセンサ3からのトルク検出値
Tを読み込む。次いで、ステップS2に移行し、T=T
−V0 なる演算を行い、中立時のトルク検出値Tが零と
なるようオフセット処理を行う。 【0036】次いで、ステップS2aに移行し、カウン
タ26のカウント値、すなわち、車速検出値Vを読み込
み、カウンタ26にリセット信号RC を出力してカウン
タ値をリセットし、次いで、ステップS3に移行して、
図6に示す、操舵トルクと車速とモータ電流との対応を
表す特性線図を参照し、例えば、トルク検出値Tと車速
検出値Vとに対応するモータ電流を検索し、これをモー
タ電流指令値SI として設定する。 【0037】この特性線図は、ステアリングシャフト2
に入力された操舵トルクに対応する補助操舵力をモータ
12に発生させるためにモータ12を駆動するのに必要
とするモータ電流と、操舵トルクと、車速との対応を表
したものであり、車速が小さくなるほどモータ電流指令
値は大きくなり、また操舵トルクが大きくなるほどモー
タ電流指令値は大きくなり、ある値を越えるとそれ以上
は大きくならないように設定されている。 【0038】そして、ステップS4に移行し、モータ電
流指令値SI に対して所定の微分処理等を行い所定の微
分ゲインKD を乗算してこれを微分処理値fD とし、次
いで、ステップS5で右方向のモータ電流検出値iR
び左方向のモータ電流検出値iL を読み込み、右方向の
モータ電流検出値iR を正の値、左方向のモータ電流検
出値iL を負の値として設定し、これら検出信号の和か
らモータ電流検出値iM を算出する。すなわち、iM
R −iL により算出する。 【0039】ここで、電流検出回路61では、左右方向
のモータ電流検出信号IR 及びILの実効値が得られる
よう、それぞれの信号に対し充分なフィルタ処理を行っ
ているものとする。次に、ステップS5aに移行し、例
えば、図7のフローチャートに示すような異常監視処理
を行う。 【0040】この異常監視処理では、先ず、ステップS
21で、モータ電流検出値iM の絶対値|iM |が、モ
ータ駆動回路30が正常に作動しているとみなす予め設
定した最大電流値IMAX よりも小さいか否かを判定し、
絶対値|iM |が最大電流値IMAX よりも小さいとき
は、モータ電流検出値iM は正常範囲内にあるものと判
定してモータ駆動制御処理プログラムに戻る。 【0041】一方、ステップS21の判定の結果、|i
M |≧IMAX のときには、Hブリッジ回路40に過大電
流が流れており、異常が発生したものと判定してステッ
プS22に移行する。ステップS22では、ゲート駆動
回路51〜54への各指令信号PWML ,PWMR ,D
R ,DL を“LOW”として出力し、これによってHブ
リッジ回路40の通電路を遮断する。次いで、ステップ
S23に移行して、クラッチ制御回路62へのクラッチ
制御信号SC の出力を停止することによって、クラッチ
11を作動して、モータ12の出力軸と減速ギヤ10と
を離脱状態にする。 【0042】そして、ステップS24に移行し、リレー
駆動回路63へのリレー制御信号SR を“LOW”とし
て出力することによって、フェールリレー64を作動し
て、バッテリ16からのHブリッジ回路40への通電を
遮断し、ステップS25で、例えば、メイン処理プログ
ラム等の上位プログラムに異常通知を行い、異常監視処
理を終了する。以後、上位プログラムでは、モータ駆動
制御処理を実行しない。 【0043】そして、ステップS5aの異常監視処理の
結果、モータ駆動電流に異常が検出されなかったときに
は、ステップS6に移行する。ステップS6では、ステ
ップS3で設定したモータ電流指令値SI とステップS
5で算出したモータ電流検出値iM との差、すなわち、
M =SI −iM により、電流偏差eM を算出する。 【0044】次いで、ステップS7で、電流偏差eM
所定の比例ゲインKP を乗算してこれを比例処理値fP
とし、さらに、ステップS8で比例処理値fP を積分し
所定の積分ゲインKI を乗算してこれを積分処理値fI
とする。そして、ステップS9で、微分処理値fD 、比
例処理値fP 、及び積分処理値fI を加算し、これをモ
ータ駆動信号SM とし、ステップS10に移行する。 【0045】このステップS10では、モータ駆動信号
M がSM ≧0であるか否かを判定し、SM ≧0である
場合にはステップS11に移行し、モータ12の回転方
向を正回転方向に設定する右方向信号DR を“HIG
H”とし、また、モータ駆動信号SM に応じた駆動電流
をモータ12に供給するためのデューティ比Dを設定し
これを右パルス幅変調信号PWMR としてそれぞれ対応
するゲート駆動回路52及び53に出力し、ゲート駆動
回路51及び54には左パルス幅変調信号PWML 及び
左方向信号DL を“LOW”として出力し、処理を終了
してメインプログラムに戻る。 【0046】一方、ステップS10で、SM ≧0でない
場合にはステップS12に移行し、モータ12の回転方
向を逆回転方向に設定する左方向信号DL を“HIG
H”とし、また、モータ駆動信号SM に応じた駆動電流
をモータ12に供給するためのデューティ比Dを設定し
これを左パルス幅変調信号PWML として、それぞれ対
応するゲート駆動回路51及び54に出力する。また、
右方向信号DR 及び右パルス幅変調信号PWMR は“L
OW”としてそれぞれゲート駆動回路52及び53に出
力し、処理を終了してメインプログラムに戻る。 【0047】次に、上記実施例の動作を説明する。今、
車両が停車している状態であるものとし、この状態から
イグニッションスイッチ14をオン状態にしたものとす
ると、マイクロコンピュータ21では、所定の故障監視
処理を行い、異常がなければ、リレー制御信号SR
“HIGH”としてリレー駆動回路63に出力し、ま
た、クラッチ制御回路62へのクラッチ制御信号SC
漸増して出力する。これによってリレー駆動回路63
が、コイル64Lへの通電を行うことによって、フェー
ルリレー64が閉状態となり、バッテリ16の供給電源
がHブリッジ回路40に供給可能となる。また、クラッ
チ11が徐々に作動し、モータ12の回転軸と減速ギヤ
10とが機械的結合状態となり、モータ12の回転駆動
力がステアリングシャフト2に伝達可能となる。 【0048】そして、マイクロコンピュータ21では、
まず図4のゲイン設定処理を実行し、バッテリ電圧検出
回路66からのバッテリ電圧Bを読み込み(ステップS
31)、例えば所定の比例係数を乗算してPWMゲイン
PWM を算出し(ステップS32)、このPWMゲイン
PWM をもとに、KP =α/KPWM によって比例ゲイン
P を算出する(ステップS33)。そして、算出した
比例ゲインKP を予め設定した所定記憶領域に記憶し
(ステップS34)、ゲイン設定処理を終了し、以後、
所定の割り込み周期でモータ駆動制御処理を実行する。 【0049】このとき、乗員が操舵操作を行っていない
ものとすると、トルクセンサ3からのトルク検出信号T
V が中立電圧V0 となり、このとき、車両は停車中であ
るので、車速検出値Vは零となることから、図5のモー
タ駆動制御処理においては、図6の特性線図からモータ
電流指令値SI は略零となるので、モータ12は駆動さ
れない。 【0050】そして、この停車している状態から車両を
走行状態とすると、非操舵状態である間は、トルクセン
サ3からのトルク検出値Tが中立位置V0 近傍にあるの
で、上述と同様に、モータ電流指令値SI が略零となる
のでモータ12は駆動されない。この走行中に、例えば
乗員が右操舵を行った場合には、トルクセンサ3からの
トルク検出信号TV は、右操舵を行ったので、中立電圧
0 よりも大きい電圧値となり、マイクロコンピュータ
21では、A/D変換器22を介して入力したトルク検
出値TをもとにT=T−V0 によりオフセット処理し、
中立点を零とするトルク検出値Tを算出する。 【0051】そして、このトルク検出値Tと車速検出値
Vとをもとに図6の特性線図から対応するモータ電流指
令値SI を設定する(ステップS3)。このとき、右操
舵を行ったので、オフセットしたトルク検出値Tは、正
の値となり、よって、図6から設定されるモータ電流指
令値SI も正の値となる。このとき、例えば、車両が低
速走行している状態で操舵トルクが大きい場合には、大
きな補助操舵力を必要とするのでモータ電流指令値SI
は大きく設定され、このとき、高速走行している場合に
は、ステアリングホイール1の手応え感があるように小
さな補助操舵力を発生させるためにモータ電流指令値S
I は小さな値に設定される。また、操舵トルクが小さい
場合にも同様に、車速が小さいほど大きなモータ電流指
令値SI を設定し、車速が大きくなるにつれてステアリ
ングホイール1の手応え感があるように小さなモータ電
流指令値SI に設定される。 【0052】そして、設定したモータ電流指令値SI
対して微分処理等所定の処理を行い、微分ゲインKD
乗算して微分処理値fD を算出する(ステップS4)。
また、左右方向のモータ電流検出値iR 及びiL をもと
に、iM =iR −iLにより、モータ12に流れる電流
値としてモータ電流検出値iM を算出する。そして、異
常監視処理を実行し正常と判定した場合には、モータ電
流指令値SI とこのモータ電流検出値iM とから電流偏
差eM を算出する。そして、図4のゲイン設定処理で設
定し記憶している比例ゲインKP を読み出し、算出した
電流偏差eM と読み出した比例ゲインKP とを乗算して
比例処理値fP を算出し、(ステップS7)、また、比
例処理値fP に対して積分処理した値に積分ゲインKI
を乗算して積分処理値fI を算出し(ステップS8)、
これら微分処理値fD と比例処理値fP と積分処理値f
I とを加算してモータ駆動信号SM を算出する(ステッ
プS9)。 【0053】そして、モータ駆動信号SM の符号に基づ
き電流方向を判断し、この場合、モータ駆動信号SM
0となることから、指令信号PWML 及びDL は“LO
W”として出力し、指令信号DR は“HIGH”、指令
信号PWMR はモータ駆動信号SM に応じたデューティ
比Dのパルス信号として出力する(ステップS11)。 【0054】よって、ゲート駆動回路53が所定の電圧
供給を行ってFET43をオン状態とし、また、指令信
号PWMR が“HIGH”である間、ゲート駆動回路5
2が所定の電圧供給を行うことによってFET42がオ
ンオフ制御される。このとき、指令信号PWML 及びD
L が“LOW”であることから、ゲート駆動回路51、
54はFET41及び44に所定の電圧供給を行わない
ので、FET41及び44はオフ状態のままである。 【0055】したがって、FET42がオン状態となる
とき、バッテリ16からの電源供給により、FET4
2、モータ12、FET43、右方向電流検出抵抗RR
の方向に通電されてモータ12が正回転し、FET42
がオンオフ制御されることによってモータ駆動信号SM
に応じた駆動電流が供給されてモータ12の駆動制御が
行われる。 【0056】これによって、モータ12の回転駆動力が
減速ギヤ10を介してステアリングシャフト2に伝達さ
れ、よって、操舵トルクに応じた所定の操舵補助力が伝
達され、車両が低速走行している状態で操舵トルクが大
きい場合には、モータ電流指令値SI が大きな値に設定
され、モータ12から大きな操舵補助力がステアリング
シャフト2に伝達されるので、例えば、車庫入れや低速
コーナリング時の操舵操作を容易に行うことができ、ま
た、車両が高速走行している状態では、操舵トルクが大
きい場合でも小さな操舵補助力がモータ12から伝達さ
れるので、ステアリングホイール1の手応え感を得るこ
とができる。 【0057】ここで、図8は、図3に示すコントローラ
13における電流フィードバック制御系のブロック図を
示したものであり、図中、81は微分補償器、82は比
例要素、83は積分要素、84はモータ駆動回路30の
伝達関数、85はモータ12の伝達関数を表しており、
比例要素82の比例ゲインKP がPWMゲインKPWM
応じて、KP =α/KPWM によって可変に設定されるよ
うになされている。 【0058】このとき、バッテリ電圧Bの変動は前述の
ように、PWMゲインKPWM の変化に等しく、バッテリ
電圧検出回路66で検出したバッテリ電圧Bが基準電圧
B′と等しい場合には、バッテリ電圧Bに応じて設定さ
れるPWMゲインKPWM が基準PWMゲインKPWM ′と
等しいことから、KP =α/KPWM より算出される比例
ゲインKP は基準比例ゲインKP ′と等しくなる。これ
は、電流フィードバック制御系の各パラメータ設定時の
性能を実現するための設定値と等しいので、この電流フ
ィードバック制御系は、パラメータ設定時の性能を維持
することができる。 【0059】そして、例えば、検出したバッテリ電圧B
が基準電圧B′よりも低い場合には、PWMゲインK
PWM がバッテリ電圧Bに比例して小さくなるが、αは、
設計時の基準比例ゲインKP ′と基準PWMゲインK
PWM ′により決定される固定値であることから、KP
α/KPWM により算出される比例ゲインKP は基準比例
ゲインKP ′よりも大きく設定される。このとき、比例
ゲインKP とPWMゲインKPWM との積はαとなり、よ
って、基準比例ゲインKP ′と基準PWMゲイン
PWM ′との積と等しくなるので、図8においては、バ
ッテリ電圧Bが低下することによりPWMゲインKPWM
が変化するが、電流フィードバック制御系全体のゲイン
としては設計時のゲインと等しいので、バッテリ電圧B
が低下した場合でも、基準電圧B′における設計時の安
定性、応答性を維持することができる。 【0060】逆に、例えば、検出したバッテリ電圧Bが
基準電圧B′よりも高い場合には、PWMゲインKPWM
がバッテリ電圧Bに比例して大きくなることから算出さ
れる比例ゲインKP は基準比例ゲインKP ′よりも小さ
く設定され、比例ゲインKPとPWMゲインKPWM との
積は、上記と同様に、設計時の基準比例ゲインKP ′と
基準PWMゲインKPWM ′との積であるαに等しいの
で、電流フィードバック制御系全体のゲインとしては、
設計時の全体ゲインと等しいので、バッテリ電圧Bが上
昇した場合でも、基準電圧B′における設計時の安定
性、応答性を維持することができる。 【0061】したがって、例えば、バッテリ16の電圧
が下がった場合には、モータ駆動回路30が制御回路2
0で算出したモータ駆動信号SM に応じてHブリッジ回
路40を作動した場合でも、バッテリ電圧Bが基準電圧
B′よりも小さいことから、モータ12への印加電圧が
低くなってしまうが、このとき、バッテリ電圧Bの低下
に比例して減少するPWMゲインKPWM に応じて比例ゲ
インKP を大きくなるように設定し、比例ゲインKP
PWMゲインKPWM との積が一定値、すなわち、αとな
るように設定しているので、電流フィードバック制御系
の安定性、応答性をパラメータ設定時の特性に維持する
ことができる。 【0062】したがって、バッテリ電圧Bの変動による
電流フィードバック制御系の特性の変化によって、モー
タ12が振動したり、或いは、応答性が低下することは
なく、また、モータ12の振動等によってステアリング
ホイール1が振動し、乗員に不快感を与えることを確実
に防止することができる。また、ゲイン設定処理による
比例ゲインKP の設定は、イグニッションキー14がオ
ン状態になったときにのみ実行し、以後は比例ゲインK
P の変更を行わないようにしているので、動作中に電流
フィードバック制御系の制御ゲインを変更することによ
って、モータ12の電流が振動し、ステアリングホイー
ル1が振動する等によって乗員に不快感を与えることは
ない。 【0063】なお、上記実施例では、右操舵を行った場
合について説明したが、左操舵を行った場合でも、上記
と同様の効果を得ることができる。また、上記実施例で
は、Hブリッジ回路のスイッチング素子としてFETを
用いた場合について説明したが、これに限らず、バイポ
ーラトランジスタ等、その他のスイッチング素子を適用
することも可能である。 【0064】また、上記実施例では、バッテリ電圧Bの
変動に応じて比例ゲインKP を設定する場合について説
明したが、これに限らず、電流フィードバック制御系全
体のゲインが設計時のゲインと等しくなるならば、比例
ゲインKP に限らず、その他のゲインを設定することも
可能であり、また、1つの制御ゲインだけでなく、複数
の制御ゲインをバッテリ電圧Bに応じて設定するように
することも可能である。 【0065】また、上記実施例では、PID制御によっ
てモータ12の駆動制御を行う場合について説明した
が、これに限らず、例えば、PI制御、P制御等により
制御を行うことも可能である。また、上記実施例では、
操舵トルクと車速とをもとにモータ電流指令値を設定す
る場合について説明したが、これに限らず、例えば、操
舵トルクのみに基づいてモータ電流指令値を設定するよ
うにすることも可能である。 【0066】また、上記実施例では、コントローラ13
をマイクロンピュータ21を用いて構成した場合につい
て説明したが、これに限らず、演算回路、加算回路、論
理回路等の電子回路を組み合わせて構成することも可能
であり、図9は、その一例を示したものである。この図
9について簡単に説明すれば、このコントローラ13
は、例えば、位相補償器25、カウンタ26、電流指令
演算器32、電流フィードバック制御回路33、Hブリ
ッジ回路40、Hブリッジ駆動回路93a、電流検出回
路91及び電圧検出手段としてのバッテリ電圧検出回路
66から構成されている。そして、Hブリッジ駆動回路
93aは、例えば、前述の図12に示す、PWM信号出
力回路46、電流方向信号出力回路47、昇圧電源48
及びFETゲート駆動回路49から構成され、このHブ
リッジ駆動回路93aとHブリッジ回路40とが前述の
図12におけるモータ駆動回路93に対応している。 【0067】ここで、位相補償器25、カウンタ26、
電流指令演算器32及び電流フィードバック制御回路3
3が制御手段に対応している。そして、位相補償器25
からのトルク補償信号TP と、カウンタ26からの車速
検出値Vとをもとに電流指令演算器32でモータ電流指
令値SI を設定しており、この電流指令演算器32は、
例えば、関数発生器で形成され、前述の図6の特性線図
において、車速をもとに関数を選択し、操舵トルクに対
する必要とするモータ電流を算出してこれをモータ電流
指令値SI として電流フィードバック制御回路33に出
力する。 【0068】この電流フィードバック制御回路33は、
例えば、微分補償器36、加算器37a及び37b、比
例演算器38、積分演算器39、ゲイン設定手段として
のゲイン設定回路101から構成される。バッテリ電圧
検出回路66で検出されたバッテリ電圧Bは、ゲイン設
定回路101に出力され、このゲイン設定回路101
は、例えば、電圧制御型利得連続可変回路等で構成さ
れ、入力されたバッテリ電圧Bに比例したPWMゲイン
PWM をもとにKP =α/KPWM に応じた比例ゲインK
P を比例演算器38に出力し、比例演算器38では、こ
の比例ゲインKP に応じて入力信号を比例処理するよう
になされている。 【0069】一方、電流指令演算器32からのモータ電
流指令値SI は、微分補償器36及び加算器37aに入
力され、微分補償器36では、入力したモータ電流指令
値SI を微分し微分値に比例した微分処理値fD を加算
器37bに出力し、加算器37aはモータ電流指令値S
I と電流検出回路91で算出したモータ電流検出値iM
との差を算出し、これを電流偏差eM として比例演算器
38に出力し、比例演算器38で、ゲイン設定回路10
1により設定された比例ゲインKP に応じて電流偏差e
M を比例処理し、比例処理値fP として加算器37b及
び積分演算器39に出力する。 【0070】そして、積分演算器39で積分処理した積
分処理値fI と、微分処理値fD と、比例処理値fp
を加算器37bで加算してモータ駆動信号SM としてH
ブリッジ駆動回路93aに出力し、Hブリッジ駆動回路
93aでは、上記と同様に、このモータ駆動信号SM
基づいてデューティ比Dを表すパルス信号からなるデュ
ーティ信号D′と方向信号SH とに変換して対応するF
ET41〜44をオン/オフ制御することにより、モー
タ12を駆動制御する。 【0071】さらに、上記実施例では、トルク検出値の
みに基づいて操舵状態を検知し、このトルク検出値に応
じて補助操舵トルクを発生するモータ駆動制御について
説明したが、この他に、例えば、高速走行中に走行車線
を変更する場合には、操舵トルクの他に更に、ステアリ
ングホイールの舵角速度や舵角加速度に応じて操舵状態
を検知し、これらの値に応じた補助トルクを発生してモ
ータ駆動制御を行うことも可能である。 【0072】図10は、トルク検出値、舵角速度値及び
舵角加速度値に基づいて操舵状態を検知する制御回路の
一例を示す概略ブロック図である。この制御回路20a
は、図10に示すように、電流指令演算器32と、加算
器37aと、比例演算器38と、積分演算器39と、加
算器37bと、舵角速度加速度演算回路102と、ダン
パ係数回路103と、慣性補償係数回路104とから構
成される。 【0073】そして、トルク検出値Tは、制御回路20
aの電流指令演算器32に入力され、所定のモータ電流
指令値SI に変換された後、加算器37aに供給され
る。加算器37aには、モータ電流指令値SI の他にさ
らに、電流検出回路91、ダンパ係数回路103及び慣
性補償係数回路104のそれぞれの出力信号であるモー
タ電流検出値iM 、ダンパ信号DI および慣性信号
I ′が供給され、モータ電流指令値SI に対して、モ
ータ電流検出値iM の減算、ダンパ信号DI の減算、及
び慣性信号KI ′の加算の処理が行われる。加算器37
aの出力信号が供給される比例演算器38では所定の比
例ゲインが乗算され、その乗算値は、加算器37bに直
接供給されると共に、所定の積分処理を行う積分演算器
39を介して加算器37bに供給される。そして、これ
ら入力信号を加算処理した加算器37bからの出力信号
はモータ駆動回路93bに供給され、モータ駆動回路9
3bでは、この出力信号をもとに所定のパルス幅を有す
るパルス幅変調信号PWMを形成しこれを舵角速度加速
度演算回路102に供給すると共に、形成したパルス幅
変調信号PWMに応じてモータ12を駆動する。 【0074】そして、モータ12からは、検出されたモ
ータ電流検出値i(iR ,iL )が、舵角速度加速度演
算回路102及び電流検出回路91に出力され、舵角速
度加速度演算回路102では、入力されたパルス幅変調
信号PWM及びモータ電流検出値iに基づいて算出した
舵角速度ω0 をダンパ係数回路103に出力すると共
に、同じく算出した舵角加速度ω1 を慣性補償係数回路
104に出力する。 【0075】舵角速度加速度演算回路102での舵角速
度ω0 及び舵角加速度ω1 の算出は次のように行われ
る。パルス幅変調信号PWMのデューティ比D、電源電
圧VBAT (=バッテリ電圧B)とすると、モータ12に
供給される平均電圧Vは、次のように表される。 V=D・VBAT …(1) また、モータ12は回転することにより逆起電力が発生
し、逆起電力定数をkT とすると、モータ12に発生す
る逆起電圧はkT ・ω0 となるので、コイル抵抗Rを有
するモータ12に供給された平均電圧Vは次のようにも
表される。 【0076】V=kT ・ω0 +R・i …(2) よって、式(1)及び(2)より、舵角速度ω0 は次の
ように求められる。 ω0 =(D・VBAT −R・i)/kT …(3) この式(3)を時間tで微分することにより、舵角加速
度ω1 が算出される。算出された舵角速度ω0 は、ダン
パ係数回路103で所定のダンパ係数KV と乗算され、
この乗算値をモータ電流指令値SI から減算してダンパ
制御を実行し、これにより、操舵系に電気的粘性抵抗が
与えられ車両の安定性の向上が図られる。また、算出さ
れた舵角加速度ω1 は、慣性補償係数回路104で所定
の慣性補償係数KG と乗算され、この乗算値とモータ電
流指令値SI とを加算して慣性補償制御を実行し、これ
により、モータ慣性に起因するモータの応答性の遅れが
補償される。なお、舵角加速度ω1 はセンサで直接検出
してもよく、また、例えば、モータ軸に取り付けた角度
センサにより検出された角度値を、時間tで微分して先
ず舵角速度ω0 を求め、更にもう一度微分して舵角加速
度ω1 を求めるようにしてもよい。 【0077】 【発明の効果】以上説明したように、本発明に関わる電
動パワーステアリング装置の制御装置によれば、操舵ト
ルク検出手段で検出した操舵系の操舵トルク検出値に基
づき制御手段によって制御信号を生成し、この生成した
制御信号に基づいてモータ駆動回路により電動モータを
駆動制御し、操舵トルクに応じた操舵補助力を操舵系に
発生し、このとき、電圧検出手段で検出したモータ駆動
回路への供給電圧の電圧検出値と操舵トルク検出手段か
ら電動モータまでの入出力系の予め設定された制御ゲイ
ンとをもとにこの入出力系の制御ゲインを設定すること
により、例えば、モータ駆動回路への供給電圧の変動等
により制御装置の設計時の制御特性が低下してしまう場
合でも、ゲイン設定手段によってモータ駆動回路への供
給電圧の変動に応じて、制御装置全体のゲインが変化し
ないよう予め設定された設計時の制御ゲインをもとに制
御ゲインを設定することにより、制御装置の設計時の制
御特性を確実に維持することができる。また、このと
き、前記制御ゲインの設定をイグニッションスイッチが
オン状態となったときに行い、以後、イグニッションス
イッチがオフ状態となるまでこの制御ゲインを前記入出
力系の制御ゲインとして保持するようにしたから、動作
中に制御ゲインが変化することに起因してモータ電流が
変動しこれによって乗員に不快感を与えることを回避す
ることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施例を示す概略構成図である。 【図2】操舵トルクとトルクセンサの出力電圧との関係
を示す特性線図である。 【図3】コントローラのブロック図である。 【図4】ゲイン設定処理の処理手順を示すフローチャー
トである。 【図5】モータ駆動制御処理の処理手順を示すフローチ
ャートである。 【図6】車速をパラメータとして操舵トルクとモータ電
流値との対応を示す特性線図である。 【図7】異常監視処理の処理手順を示すフローチャート
である。 【図8】本発明による電流フィードバック制御系のブロ
ック線図である。 【図9】本発明におけるコントローラを電子回路により
構成した場合のブロック図である。 【図10】トルク検出値、舵角速度値及び舵角加速度値
に基づいて操舵状態を検知する制御回路の概略ブロック
図である。 【図11】従来のコントローラのブロック図である。 【図12】モータ駆動回路93の構成図である。 【図13】バッテリ電圧の変化に伴うデューティ比とモ
ータ印加電圧との対応を表す特性図である。 【図14】従来のコントローラにおける電流フィードバ
ック制御系のブロック図である。 【符号の説明】 1 ステアリングホイール 3 トルクセンサ 11 電磁クラッチ装置(クラッチ) 12 モータ 13 コントローラ 16 バッテリ 17 車速センサ 20 制御回路 21 マイクロコンピュータ 26 カウンタ 30 モータ駆動回路 40 Hブリッジ回路 41〜44 FET(電界効果トランジスタ) 51〜54 ゲート駆動回路 61 電流検出回路 62 クラッチ制御回路 63 リレー駆動回路 66 バッテリ電圧検出回路
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−213464(JP,A) 特開 平2−212269(JP,A) 特開 昭64−97197(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 5/00 - 5/26 H02P 7/00 - 7/34 B62D 5/04

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 操舵系の操舵トルクを検出する操舵トル
    ク検出手段と、 前記操舵系に対して操舵補助力を発生する電動モータ
    と、 少なくとも前記操舵トルク検出手段のトルク検出値に基
    づいて前記電動モータに操舵補助力を発生させる制御信
    号を出力する制御手段と、 該制御手段からの制御信号に基づいて前記電動モータの
    通電方向及び通電量を制御するモータ駆動回路とを備え
    た電動パワーステアリング装置の制御装置において、 前記モータ駆動回路に供給される電圧を検出する電圧検
    出手段と、 前記操舵トルク検出手段から前記電動モータまでの入出
    力系の予め設定された制御ゲインと前記電圧検出手段の
    電圧検出値とをもとに当該入出力系の制御ゲインを設定
    するゲイン設定手段と、を備え 当該ゲイン設定手段は、イグニッションスイッチがオン
    状態となったときに前記制御ゲインを設定し、 当該制御ゲインを、前記イグニッションスイッチがオフ
    状態となるまでの間、前記入出力系の制御ゲインとして
    保持するようになっている ことを特徴とする電動パワー
    ステアリング装置の制御装置。
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