JPH1190711A - 穴明け加工機 - Google Patents

穴明け加工機

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JPH1190711A
JPH1190711A JP25724297A JP25724297A JPH1190711A JP H1190711 A JPH1190711 A JP H1190711A JP 25724297 A JP25724297 A JP 25724297A JP 25724297 A JP25724297 A JP 25724297A JP H1190711 A JPH1190711 A JP H1190711A
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flange
fixed
moving
work
upper flange
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JP25724297A
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Takeshi Terajima
武志 寺島
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Amada Co Ltd
Amada Engineering Center Co Ltd
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Amada Co Ltd
Amada Engineering Center Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 穴明け加工時のドリルの推力によるワークの
たわみを防止し、ドリル刃部のチッピング発生を防止す
る。 【解決手段】 テーブルローラ上に載置した形鋼のワー
クが固定側バイス7とこの固定側バイス7に押圧・離反
自在な移動側バイス13とでクランプされる。固定側バ
イス7の側面には固定側下フランジ押え31と固定側上
フランジ押え53が設けられ、移動側バイス13の側面
には移動側下フランジ押え63と移動側上フランジ押え
85が設けられている。固定側及び移動側下フランジ押
え31、63が上昇してワークの穴明け位置の直下方の
近傍に位置してワークの両フランジ部の下フランジの側
縁を押し上げる。一方、固定側及び移動側上フランジ押
え53、85が下降して前記穴明け位置の直上方の近傍
に位置してワークの両フランジ部の上フランジの側縁
を、前記固定側及び移動側下フランジ押え31、63よ
り大きな圧力で下方へ押圧するので、各上下フランジは
確実に押さえられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、穴明け加工機に関
し、特にH形鋼のワークのフランジ部に穴明け加工する
穴明け工具と、前記ワークをクランプする固定側および
移動側バイスからなるバイス装置を備えた穴明け加工機
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、形鋼、例えばH形鋼のフランジ部
に穴明け加工する穴明け加工機101においては、図6
及び図7に示されているようにテーブルローラ103上
に載置したH形鋼(ワーク)Wの両側フランジ部WF
に、つまり各フランジ部WFの上フランジと下フランジ
に穴明け加工する2本のドリル105(穴明け工具)が
上下に設けられている。
【0003】図7において右側のドリル105のワーク
搬送方向で前後に一対をなす固定側バイス107がH形
鋼Wの右側のフランジ部WFの側面を当接可能に設けら
れている。一方、図7において左側のドリル105のワ
ーク搬送方向で前後に一対をなす移動側バイス109が
バイスシリンダ111によりH形鋼Wの左側のフランジ
部WFの側面を前記固定側バイス107の方向に押圧・
離反自在に設けられている。
【0004】さらに、前記ドリル105で穴明け加工さ
れる位置の中心から直上には、図6及び図7において左
側及び右側の両方の上フランジの側縁を上からテーブル
ローラ103に向けて押圧するためのフランジ押え11
3がそれぞれ、フランジ押えシリンダ115により押圧
・離反自在に設けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の穴明
け加工機101においては、各フランジ部WFに穴明け
加工するときにはドリル105の推力により上フランジ
WF及び下フランジWFが図8に示されているようにた
わみが生じる。このフランジ部WFのたわみに対して固
定側及び移動側バイス107,109ではドリル105
の推力方向と同一方向からの押圧力であるので防止でき
ない。
【0006】また、フランジ押え113による上からの
押圧力では、上フランジはフリクションによって前記た
わみが防止されるが、下フランジはワークWがその長手
方向で上方へ反っている場合は下フランジの下面がテー
ブルローラ103に接していないので、たとえフランジ
押え113の押圧力が加えられても下フランジを押さえ
ることはできないために、ドリル105の推力によるフ
ランジのたわみを確実に防止できない。
【0007】また、たとえフランジ押え113の押圧力
で下フランジの下面がテーブルローラ103に接しても
下フランジに対する押圧力が小さいために、ドリル10
5の推力によるフランジのたわみを確実に防止できない
という問題点があった。
【0008】また、上記のようにフランジ部WFのたわ
みを確実に防止できない場合は、穴明け加工終了時にド
リル105がフランジ部WFから抜かれるときにフラン
ジ部WFのたわみが戻る。このとき、ドリル105は過
大な送り量となるためにドリル105刃部にチッピング
が発生するという問題点があった。
【0009】本発明は叙上の課題を解決するためになさ
れたもので、その目的は、穴明け加工時の穴明け工具の
推力によるワークのたわみを防止すると共にドリル刃部
のチッピング発生を防止できるようにした穴明け加工機
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1によるこの発明の穴明け加工機は、ワークテ
ーブル上に載置した形鋼の少なくとも一方側のフランジ
部に穴明け加工する穴明け工具と、前記ワークの一方の
フランジ部側面を当接可能な固定側バイスと、前記ワー
クの他方のフランジ部側面を固定側バイスの方向に押圧
・離反自在な移動側バイスと、からなる穴明け加工機に
おいて、前記ワークの穴明け位置の直下方の近傍に位置
してワークの少なくとも一方のフランジ部側縁を上方へ
押圧離反自在であると共に前記固定側バイス及び/また
は移動側バイスの側面に設けた下フランジ押えと、前記
ワークの穴明け位置の直上方の近傍に位置してワークの
少なくとも一方のフランジ部側縁を下方へ押圧離反自在
であると共に前記固定側バイス及び/または移動側バイ
スの側面に設けた上フランジ押えと、からなることを特
徴とするものである。
【0011】したがって、ワークがワークテーブルとし
ての例えばテーブルローラ上を搬送されるときは、移動
側バイスが後退されており、固定側下フランジ押え及び
移動側下フランジ押えがテーブルローラの上面より下方
に下降され、固定側上フランジ押え及び移動側上フラン
ジ押えが上昇されている。
【0012】テーブルローラ上を搬送されたワークが穴
明け位置に位置決めされた後、移動側バイスが前進して
ワークのフランジ部が固定側バイスとによりクランプさ
れる。
【0013】次いで、固定側及び/又は移動側下フラン
ジ押えが上昇してワークの両フランジ部の下フランジの
側縁を押し上げる。一方、固定側及び/又は移動側上フ
ランジ押えが下降してワークの両フランジ部の上フラン
ジの側縁を下方へ押圧する。
【0014】したがって、穴明け工具が前進して各上下
フランジに穴明け加工されるとき、たとえワークが上方
に反っていてワークの下面といくつかのテーブルローラ
との間に間隙が生じていても、ワークの両フランジ部の
上下フランジが穴明け位置の直上方の近傍及び直下方の
近傍に位置して固定側及び/又は移動側下フランジ押え
により押圧されているので、穴明け時の穴明け工具の推
力による各上下フランジのたわみが防止される。このこ
とから、穴明け工具刃部のチッピング発生が防止され
る。
【0015】請求項2によるこの発明の穴明け加工機
は、請求項1記載の穴明け加工機において、前記固定側
上フランジ押えが前記固定側下フランジ押えの押圧力よ
り大きい圧力で押圧可能であると共に前記移動側上フラ
ンジ押えが前記移動側下フランジ押えの押圧力より大き
い圧力で押圧可能あることを特徴とするものである。
【0016】したがって、固定側及び/又は移動側上フ
ランジ押えは固定側及び/又は移動側下フランジ押えの
押圧力より大きい圧力で押圧するので、ワークの両フラ
ンジ部は全体として確実にテーブルローラ上に押圧さ
れ、しかも下フランジは固定側及び/又は移動側下フラ
ンジ押えにより確実に押圧されるので、穴明け時の穴明
け工具の推力による各上下フランジのたわみが防止され
る。
【0017】請求項3によるこの発明の穴明け加工機
は、請求項1又は2記載の穴明け加工機において、前記
固定側上フランジ押えを、前記固定側バイスの側面にほ
ぼ垂直方向に延伸したガイドに案内されて昇降自在な固
定側上フランジ押え支持体に一体的に設けると共にこの
固定側上フランジ押え支持体を昇降せしめる昇降駆動手
段を設けてなることを特徴とするものである。
【0018】したがって、固定側上フランジ押えは固定
側バイスの側面に沿って昇降する固定側上フランジ押え
支持体に一体的に設けられているので、ワークの大きさ
が異なっても、ワークのフランジ部は穴明け位置の直上
方の近傍の一定の位置で上方から押圧されるため、穴明
け時の穴明け工具の推力による各上フランジのたわみが
確実に防止される。
【0019】請求項4によるこの発明の穴明け加工機
は、請求項1又は2記載の穴明け加工機において、前記
移動側上フランジ押えを、前記移動側バイスの側面にほ
ぼ垂直方向に延伸したガイドに案内されて昇降自在な移
動側上フランジ押え支持体に一体的に設けると共にこの
移動側上フランジ押え支持体を昇降せしめる昇降駆動手
段を設けてなることを特徴とするものである。
【0020】したがって、移動側上フランジ押えは移動
側バイスの側面に沿って昇降する移動側上フランジ押え
支持体に一体的に設けられているので、移動側上フラン
ジ押えは移動側バイスの進退移動に伴って一体的に移動
すると共にワークの大きさが異なってもワークのフラン
ジ部は穴明け位置の直上方の近傍の一定の位置で上方か
ら押圧されるため、穴明け時の穴明け工具の推力による
各上フランジのたわみが確実に防止される。
【0021】請求項5によるこの発明の穴明け加工機
は、請求項1〜4のうちのいずれか一つに記載の穴明け
加工機において、前記固定側上下フランジ押え及び/又
は移動側上下フランジ押えの先端に設けた各押え部がく
さび形形状からなっていることを特徴とするものであ
る。
【0022】したがって、断面楔状の各押え部はワーク
の各上下フランジの側縁を固定バイス及び移動バイスと
挟み込むように押圧するので、穴明け時の穴明け工具の
推力による各上下フランジのたわみが確実に防止され
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の穴明け加工機の実
施の形態について、図面を参照して説明する。
【0024】図1及び図2を参照するに、本実施の形態
に係わる穴明け加工機1は、ワークとしての例えばH形
鋼Wがテーブルローラ3(ワークテーブル)上に載置さ
れ搬送される。また、前記H形鋼Wの両側フランジ部
に、つまり各フランジ部の上フランジと下フランジに穴
明け加工する2本の水平ドリル5(穴明け工具)が上下
に設けられている。
【0025】図2において右側の水平ドリル5のワーク
搬送方向(図2において矢印の方向)で前後に一対をな
す固定側バイス7が穴明け加工機1の加工機本体9に固
定ベース11を介して一体的に固定され、H形鋼のAフ
ランジ部AF(図1において左側のフランジ部)の側面
を当接可能に設けられている。
【0026】一方、図2において左側の水平ドリル5の
ワーク搬送方向で前後に一対をなす移動側バイス13
が、図3に示されているように加工機本体9上をガイド
部材15を介してスライド自在なスライドベース17の
上面に一体的に設けられており、この移動側バイス13
は移動側バイスシリンダ(図示省略)により駆動されて
H形鋼のBフランジ部BF(図1において右側のフラン
ジ部)の側面を前記固定側バイス7の方向に押圧・離反
自在に設けられている。
【0027】なお、前記一対をなす固定側バイス7と前
記一対をなす移動側バイス13は互いに対向する位置に
ある。
【0028】図1を参照するに、固定側バイス7には固
定側フランジ押え装置19が設けられており、移動側バ
イス13には移動側フランジ押え装置21が設けられて
いる。
【0029】以下、前記固定側フランジ押え装置19に
ついて説明する。固定側フランジ押え装置19は図2に
おいて下方側の固定側バイス7の内側面に設けられてい
る。
【0030】前記一対をなす固定側バイス7の間にはシ
リンダ支持ブラケット23が加工機本体9に一体的に固
定されている。このシリンダ支持ブラケット23には固
定側下フランジ押えシリンダ25がH形鋼Wの穴明け位
置の直下方の近傍に位置しており、固定側下フランジ押
えシリンダ25のピストンロッド27が下方から上方へ
伸縮する状態で固定されている。そして、前記ピストン
ロッド27の先端には図1に示されているように断面楔
状をなす押え部としての例えば爪部29を備えた固定側
下フランジ押え31が設けられており、この固定側下フ
ランジ押え31はH形鋼Wの穴明け位置の直下方の近傍
に位置してH形鋼のAフランジ部AFの下フランジの側
縁を上方へ押圧・離反可能に設けられている。
【0031】また、図2において下方側の固定側バイス
7の内側面にはほぼ垂直方向に延伸したポストガイド3
3が設けられており、各ポストガイド33の外周面を摺
動自在なガイド部材35を備えた固定側上フランジ押え
支持体37が昇降可能に設けられている。前記固定側上
フランジ押え支持体37を昇降せしめる固定側上フラン
ジ押えシリンダ39(昇降駆動手段)が図1に示されて
いるように前記固定側バイス7の固定ベース11に固定
されており、固定側上フランジ押えシリンダ39のピス
トンロッド41の先端が前記固定側上フランジ押え支持
体37に連結されている。
【0032】さらに、固定側上フランジ押え支持体37
の図1において左側(図2において右側)には回り止め
43が固定されており、この回り止め43は固定側バイ
ス7の側壁に当接されており、後述する固定側上フラン
ジ押えの幅方向及び長手方向の移動を押さえるためのも
のである。
【0033】また、固定側バイス7の側壁には上下方向
に移動調節自在なリミットスイッチ45が設けられてお
り、このリミットスイッチ45を押圧離反してON・O
FFするためのドグ47が前記回り止め43の上端に設
けられている。前記リミットスイッチ45のONにより
固定側上フランジ押えシリンダ39の上昇駆動動作が停
止する。
【0034】また、前記固定側上フランジ押え支持体3
7の側面には、図1に示されているように固定側上フラ
ンジ押えブラケット49が固定されており、この固定側
上フランジ押えブラケット49の先端部には図1に示さ
れているように断面楔状をなす押え部としての例えば爪
部51を備えた固定側上フランジ押え53が設けられて
いる。この固定側上フランジ押え53は固定側上フラン
ジ押え支持体37の昇降動作に伴ってH形鋼Wの穴明け
位置の直上方の近傍に位置してH形鋼WのAフランジ部
AFの上フランジの側縁を下方へ押圧・離反可能に設け
られている。
【0035】なお、前記固定側上フランジ押え53を昇
降せしめる固定側上フランジ押えシリンダ39は、固定
側下フランジ押え31を昇降せしめる固定側下フランジ
押えシリンダ25の押圧力より大きい圧力で押圧可能で
ある。
【0036】以下、前記移動側フランジ押え装置21に
ついて説明する。移動側フランジ押え装置21は図2に
おいて下方側の移動側バイス13の内側面に設けられて
おり、前述した固定側フランジ押え装置19とほとんど
同様な構造で構成されている。
【0037】前記一対をなす移動側バイス13の間には
シリンダ支持ブラケット55がスライドベース17に一
体的に固定されている。このシリンダ支持ブラケット5
5には移動側下フランジ押えシリンダ57がH形鋼Wの
穴明け位置の直下方の近傍に位置しており、移動側下フ
ランジ押えシリンダ57のピストンロッド59が下方か
ら上方へ伸縮する状態で固定されている。そして、前記
移動側下フランジ押えシリンダ57のピストンロッド5
9の先端には図1に示されているように断面楔状をなす
押え部としての例えば爪部61を備えた移動側下フラン
ジ押え63が設けられており、この移動側下フランジ押
え63はH形鋼Wの穴明け位置の直下方の近傍に位置し
てH形鋼WのBフランジ部BFの下フランジの側縁を上
方へ押圧・離反可能に設けられている。
【0038】また、図2において下方側の移動側バイス
13の内側面にはほぼ垂直方向に延伸したポストガイド
65が設けられており、各ポストガイド65の外周面を
摺動自在なガイド部材67を備えた移動側上フランジ押
え支持体69が昇降可能に設けられている。前記移動側
上フランジ押え支持体69を昇降せしめる移動側上フラ
ンジ押えシリンダ71(昇降駆動手段)が前記移動側バ
イス13のスライドベース17に固定されており、移動
側上フランジ押えシリンダ71のピストンロッド73の
先端が前記移動側上フランジ押え支持体69に連結され
ている。
【0039】さらに、移動側上フランジ押え支持体69
の図1において右側(図2において左側)には回り止め
75が固定されており、この回り止め75は移動側バイ
ス13の側壁に当接されており、後述する移動側上フラ
ンジ押えの幅方向及び長手方向の移動を押さえるための
ものである。
【0040】また、移動側バイス13の側壁には上下方
向に移動調節自在なリミットスイッチ77が設けられて
おり、このリミットスイッチ77を押圧離反してON・
OFFするためのドグ79が前記回り止め75の上端に
設けられている。前記リミットスイッチ77のONによ
り移動側上フランジ押えシリンダ71の上昇駆動動作が
停止する。
【0041】また、前記移動側上フランジ押え支持体6
9の側面には、図1に示されているように移動側上フラ
ンジ押えブラケット81が固定されており、この移動側
上フランジ押えブラケット81の先端部には図1に示さ
れているように断面楔状をなす押え部としての例えば爪
部83を備えた移動側上フランジ押え85が設けられて
いる。この移動側上フランジ押え85はH形鋼Wの穴明
け位置の直上方の近傍に位置してH形鋼WのBフランジ
部BFの上フランジの側縁を下方へ押圧・離反可能に設
けられている。
【0042】なお、前記移動側上フランジ押え85を昇
降せしめる移動側上フランジ押えシリンダ71は、移動
側下フランジ押え63を昇降せしめる移動側下フランジ
押えシリンダ57の押圧力より大きい圧力で押圧可能で
ある。
【0043】また、H形鋼Wのウェブ部WBに穴明け加
工するための上ドリル87(穴明け工具)が図3の二点
鎖線に示されているように加工機本体9の上部に図1に
おいて上下左右方向に移動位置決め自在に設けられてお
り、図3に示されているようにH形鋼Wの長手方向にお
いて前記上ドリル87の中心位置を通過する垂直面上に
ほぼ同位置でH形鋼の下フランジの端縁に当接されるべ
く上ドリル用受け部材89が設けられている。
【0044】なお、前記2箇所の上ドリル用受け部材8
9が図5に示されているように前記垂直面上の位置から
両側に若干離れた2箇所でH形鋼Wの下フランジの端縁
に当接されるように設けられても構わない。
【0045】したがって、H形鋼Wのウェブ部WBに穴
明け加工されるときに上ドリル87の推力が作用して
も、上述した上ドリル用受け部材89により受けている
のでH形鋼Wはたわむことはない。
【0046】上記構成により、H形鋼Wがテーブルロー
ラ3上を搬送されるときは、移動側バイス13は移動側
バイスシリンダ(図示省略)の駆動により後退されてい
る。さらに、固定側下フランジ押えシリンダ25の駆動
により固定側下フランジ押え31がテーブルローラ3の
頂点より下方に下降され、移動側下フランジ押えシリン
ダ57の駆動により移動側下フランジ押え63がテーブ
ルローラ3の頂点より下方に下降されている。
【0047】一方、固定側上フランジ押えシリンダ39
の駆動により固定側上フランジ押え53が上昇され、移
動側上フランジ押えシリンダ71の駆動により移動側上
フランジ押え85が上昇されている。このとき、各回り
止め43、75の上端に設けられたドグ47、79が固
定側バイス7及び移動側バイス13の上部のリミットス
イッチ45、77を押し、このリミットスイッチ45、
77のONにより固定側及び移動側上フランジ押えシリ
ンダ39、71の各上昇駆動動作が停止する。
【0048】H形鋼Wがテーブルローラ3上を搬送さ
れ、穴明け位置に位置決めされた後、移動側バイス13
が移動側バイス13シリンダの駆動により前進し、H形
鋼Wの両側フランジ部AF,BFは固定側バイス7と移
動側バイス13によりクランプされる。
【0049】次いで、固定側下フランジ押えシリンダ2
5の駆動により固定側下フランジ押え31が上昇してH
形鋼WのAフランジ部AFの下フランジ側縁を押し上げ
る。また、移動側下フランジ押えシリンダ57の駆動に
より移動側下フランジ押え63が上昇してH形鋼WのB
フランジ部BFの下フランジ側縁を押し上げる。
【0050】一方、固定側上フランジ押えシリンダ39
の駆動により固定側上フランジ押え53が下降してH形
鋼WのAフランジ部AFの上フランジ側縁を下方へ押圧
する。また、移動側上フランジ押えシリンダ71の駆動
により移動側上フランジ押え85が下降してH形鋼Wの
Bフランジ部BFの上フランジ側縁を下方へ押圧する。
【0051】このとき、固定側及び移動側上フランジ押
えシリンダ39及び71は固定側及び移動側下フランジ
押えシリンダ25及び57の押圧力より大きい圧力で押
圧するので、H形鋼WのAフランジ部AF及びBフラン
ジ部BFは全体として確実にテーブルローラ3上に押圧
される。
【0052】次いで、固定側バイス7側の水平ドリル5
と、移動側バイス13側の水平ドリル5が前進して各上
下フランジに穴明け加工される。
【0053】このとき、たとえH形鋼Wが上方に反って
いてH形鋼Wの下面といくつかのテーブルローラ3との
間に間隙が生じていても、固定側及び/又は移動側下フ
ランジ押え31,63がH形鋼WのAフランジ部AF及
び/又はBフランジ部BFの下フランジを押し上げ、し
かも断面楔状の押え部としての爪部29,61が図1に
示されているように下フランジの側縁を固定側バイス7
及び移動側バイス13と挟み込むように押し上げられて
おり、Aフランジ部AF及びBフランジ部BFの上フラ
ンジも固定側及び/又は移動側上フランジ押え53,8
5の断面楔状の爪部51,83が図1に示されているよ
うに上フランジの側縁を固定側バイス7及び移動側バイ
ス13と挟み込むように押し下げられているので、各上
下フランジは水平ドリル5により穴明けされるときの推
力でたわむことはない。
【0054】上記の理由から、従来のようなドリル刃部
のチッピング発生を防止することができる。
【0055】なお、前記固定側上下フランジ押え53,
31および移動側上下フランジ押え85,63の先端に
設けた各爪部29,51,61,83は、図4に示され
ているように先端面が平面形状をなすものでもよいが、
より確実に各上下フランジを押さえて水平ドリル5の推
力によるフランジのたわみを確実に防止できるという点
で、前述したように断面楔状の爪部29,51,61,
83であることが望ましい。
【0056】なお、固定側及び移動側上フランジ押え5
3,85及び固定側及び移動側下フランジ押え31,6
3は、前述したようにH形鋼Wの穴明け位置の直上方の
近傍及び直下方の近傍に位置してH形鋼Wの各上下フラ
ンジの側縁を押圧・離反可能に設けられているが、より
確実に水平ドリル5の推力によるフランジのたわみを防
止できるという点で、H形鋼Wの穴明け位置の直上方及
び直下方に位置してH形鋼Wの各上下フランジの側縁を
押圧・離反可能に設けられることが望ましい。
【0057】また、位置決めされた上ドリル87が回転
しながら下降されてH形鋼Wのウェブ部WBに穴明け加
工が行われる。このとき、前述した上ドリル用受け部材
89により受けているので上ドリル87の推力によるH
形鋼Wの下方へのたわみは防止される。
【0058】なお、この発明は前述した実施の形態の例
に限定されることなく、適宜な変更を行うことによりそ
の他の態様で実施し得るものである。
【0059】例えば、前述した実施の形態では、固定側
及び移動側上フランジ押えは一対の固定側バイス及び移
動側バイスのうちの一方側に固定側及び移動側上フラン
ジ押え支持体を昇降自在に設け、この固定側及び移動側
上フランジ押え支持体に片持ち式に固定側及び移動側上
フランジ押えブラケットを固定したが、他の例としては
一対の固定側バイス及び移動側バイスのいずれにも固定
側及び移動側上フランジ押え支持体を昇降自在に設け、
固定側及び移動側上フランジ押えブラケットは前記2つ
の固定側及び移動側上フランジ押え支持体に一体的に横
架することもできる。
【0060】
【発明の効果】以上のごとき発明の実施の形態から理解
されるように、請求項1の発明によれば、ワークテーブ
ルとしてのテーブルローラ上を搬送されたワークが穴明
け位置に位置決めされた後、移動側バイスが前進してワ
ークのフランジ部が固定側バイスとによりクランプされ
る。固定側及び/又は移動側下フランジ押えが上昇して
ワークの両フランジ部の下フランジの側縁を押し上げ
る。一方、固定側及び/又は移動側上フランジ押えが下
降してワークの両フランジ部の上フランジの側縁を下方
へ押圧する。
【0061】したがって、たとえワークが上方に反って
いてワークの下面といくつかのテーブルローラとの間に
間隙が生じていても、穴明け位置の直上方の近傍及び直
下方の近傍に位置して固定側及び/又は移動側下フラン
ジ押えによりワークの両フランジ部の上下フランジを押
圧できるので、穴明け時の穴明け工具の推力による各上
下フランジのたわみを防止できる。このことから、穴明
け工具刃部のチッピング発生も防止できる請求項2の発
明によれば、固定側及び/又は移動側上フランジ押えは
固定側及び移動側下フランジ押えの押圧力より大きい圧
力で押圧するので、全体としてワークの両フランジ部を
確実にテーブルローラ上に押圧できる。しかも固定側及
び/又は移動側下フランジ押えにより各下フランジを確
実に押圧できるので、穴明け時の穴明け工具の推力によ
る各上下フランジのたわみを防止できる。
【0062】請求項3の発明によれば、固定側上フラン
ジ押えは固定側バイスの側面に沿って昇降する固定側上
フランジ押え支持体に一体的に設けられているので、ワ
ークの大きさが異なっても、穴明け位置の直上方の近傍
の一定の位置でワークのフランジ部を上方から押圧でき
るため、穴明け時の穴明け工具の推力による各上フラン
ジのたわみを確実に防止できる。
【0063】請求項4の発明によれば、移動側上フラン
ジ押えは移動側バイスの側面に沿って昇降する移動側上
フランジ押え支持体に一体的に設けられているので、移
動側バイスの進退移動に伴って一体的に移動側上フラン
ジ押えを移動できると共にワークの大きさが異なっても
穴明け位置の直上方の近傍の一定の位置でワークのフラ
ンジ部を上方から押圧できるため、穴明け時の穴明け工
具の推力による各上フランジのたわみを確実に防止でき
る。
【0064】請求項5の発明によれば、断面楔状の各押
え部はワークの各上下フランジの側縁を固定バイス及び
移動バイスと挟み込むように押圧するので、穴明け時の
穴明け工具の推力による各上下フランジのたわみを確実
に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すもので、穴明け加工
機の正面図であり、図2の矢視I−I線断面図ある。
【図2】本発明の実施の形態を示すもので、穴明け加工
機の平面図である。
【図3】図2の矢視III−III線断面図ある。
【図4】本発明の実施の形態を示すもので、各フランジ
押えの爪部の形状を示す概略図である。
【図5】本発明の実施の形態を示すもので、下フランジ
押えと上ドリル用受け部材の他の例を示すものである。
【図6】従来例の穴明け加工機の正面図である。
【図7】従来例の穴明け加工機の平面図である。
【図8】フランジのたわみ状態を説明するための概略図
である。
【符号の説明】
1 穴明け加工機 3 テーブルローラ(ワークテーブル) 5 水平ドリル 7 固定側バイス 9 加工機本体 13 移動側バイス 25 固定側下フランジ押えシリンダ 29 爪部(押え部) 31 固定側下フランジ押え 33 ポストガイド 37 固定側上フランジ押え支持体 39 固定側上フランジ押えシリンダ(昇降駆動手段) 51 爪部(押え部) 53 固定側上フランジ押え 57 移動側下フランジ押えシリンダ 61 爪部(押え部) 63 移動側下フランジ押え 65 ポストガイド 69 移動側上フランジ押え支持体 71 移動側上フランジ押えシリンダ(昇降駆動手段) 83 爪部(押え部) 85 移動側上フランジ押え

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークテーブル上に載置した形鋼の少な
    くとも一方側のフランジ部に穴明け加工する穴明け工具
    と、前記ワークの一方のフランジ部側面を当接可能な固
    定側バイスと、前記ワークの他方のフランジ部側面を固
    定側バイスの方向に押圧・離反自在な移動側バイスと、
    からなる穴明け加工機において、 前記ワークの穴明け位置の直下方の近傍に位置してワー
    クの少なくとも一方のフランジ部側縁を上方へ押圧離反
    自在であると共に前記固定側バイス及び/または移動側
    バイスの側面に設けた下フランジ押えと、 前記ワークの穴明け位置の直上方の近傍に位置してワー
    クの少なくとも一方のフランジ部側縁を下方へ押圧離反
    自在であると共に前記固定側バイス及び/または移動側
    バイスの側面に設けた上フランジ押えと、からなること
    を特徴とする穴明け加工機。
  2. 【請求項2】 前記固定側上フランジ押えが前記固定側
    下フランジ押えの押圧力より大きい圧力で押圧可能であ
    ると共に前記移動側上フランジ押えが前記移動側下フラ
    ンジ押えの押圧力より大きい圧力で押圧可能あることを
    特徴とする請求項1記載の穴明け加工機。
  3. 【請求項3】 前記固定側上フランジ押えを、前記固定
    側バイスの側面にほぼ垂直方向に延伸したガイドに案内
    されて昇降自在な固定側上フランジ押え支持体に一体的
    に設けると共にこの固定側上フランジ押え支持体を昇降
    せしめる昇降駆動手段を設けてなることを特徴とする請
    求項1又は2記載の穴明け加工機。
  4. 【請求項4】 前記移動側上フランジ押えを、前記移動
    側バイスの側面にほぼ垂直方向に延伸したガイドに案内
    されて昇降自在な移動側上フランジ押え支持体に一体的
    に設けると共にこの移動側上フランジ押え支持体を昇降
    せしめる昇降駆動手段を設けてなることを特徴とする請
    求項1又は2記載の穴明け加工機。
  5. 【請求項5】 前記固定側上下フランジ押え及び/又は
    移動側上下フランジ押えの先端に設けた各押え部がくさ
    び形形状からなっていることを特徴とする請求項1〜4
    のうちのいずれか一つに記載の穴明け加工機。
JP25724297A 1997-09-22 1997-09-22 穴明け加工機 Pending JPH1190711A (ja)

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