JPH1190232A - オキシ塩素化用触媒の製造方法 - Google Patents
オキシ塩素化用触媒の製造方法Info
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- JPH1190232A JPH1190232A JP9253668A JP25366897A JPH1190232A JP H1190232 A JPH1190232 A JP H1190232A JP 9253668 A JP9253668 A JP 9253668A JP 25366897 A JP25366897 A JP 25366897A JP H1190232 A JPH1190232 A JP H1190232A
- Authority
- JP
- Japan
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- catalyst
- ethylene
- alkaline earth
- oxygen
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Catalysts (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【解決手段】 Cu−Al−Cl共沈触媒に、アルカリ
土類金属の少なくとも一種の金属元素を担持することに
より製造した触媒の存在下に、エチレンおよび塩化水素
と、酸素または酸素含有ガスとを、150℃〜350℃
の温度で流動床または固定床で反応させることを特徴と
する1,2−ジクロルエタンの製造方法。 【効果】 アルカリ土類金属元素を担持する事により、
触媒の流動性が向上し、塩化水素の高転化率におけると
きのエチレンの燃焼率が約半分になる。
土類金属の少なくとも一種の金属元素を担持することに
より製造した触媒の存在下に、エチレンおよび塩化水素
と、酸素または酸素含有ガスとを、150℃〜350℃
の温度で流動床または固定床で反応させることを特徴と
する1,2−ジクロルエタンの製造方法。 【効果】 アルカリ土類金属元素を担持する事により、
触媒の流動性が向上し、塩化水素の高転化率におけると
きのエチレンの燃焼率が約半分になる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エチレンのオキシ
塩素化用触媒の製造方法、およびその触媒を使用した
1,2−ジクロルエタンの製造方法に関するものであ
る。
塩素化用触媒の製造方法、およびその触媒を使用した
1,2−ジクロルエタンの製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】オキシ塩素化法による脂肪族炭化水素の
塩素化には一般に、多孔質なアルミナ、シリカアルミ
ナ、粘土などの不活性担体に金属塩を担持させた触媒が
用いられている。特にエチレンのオキシクロリネーショ
ンによる1,2−ジクロルエタンの製造には、工業的に
は古くから塩化第二銅をアルミナ担体に担持させた触媒
が用いられる。
塩素化には一般に、多孔質なアルミナ、シリカアルミ
ナ、粘土などの不活性担体に金属塩を担持させた触媒が
用いられている。特にエチレンのオキシクロリネーショ
ンによる1,2−ジクロルエタンの製造には、工業的に
は古くから塩化第二銅をアルミナ担体に担持させた触媒
が用いられる。
【0003】しかしこの触媒は活性成分が揮発し活性の
低下を引き起こす。また、この活性成分が反応中に粘着
性を有することから、特に流動床においては、この表面
での粘着性により流動状態の悪化を引き起こし、その結
果、触媒層の温度分布が不均一となり高温部においてエ
チレンの燃焼反応が進行し易くなるなどの工業上極めて
重要な問題を抱えている。
低下を引き起こす。また、この活性成分が反応中に粘着
性を有することから、特に流動床においては、この表面
での粘着性により流動状態の悪化を引き起こし、その結
果、触媒層の温度分布が不均一となり高温部においてエ
チレンの燃焼反応が進行し易くなるなどの工業上極めて
重要な問題を抱えている。
【0004】これらの問題は一般に活性成分である塩化
第二銅が還元状態において融点の低い塩化第一銅となる
ことから生じる。そこで問題を解決するために例えば特
開平02−225429に開示されているように、触媒
をシリカやアルミナ等の不活性な担体で希釈したり、触
媒表面の銅濃度をコントロールする事で触媒粘着性を抑
えている。また特開平02−211251および特公平
03−39740の様にアルカリ金属、アルカリ土類金
属または希土類金属等の成分を添加することにより融点
を実質的に引き上げ、揮発または粘着性を抑制してい
る。しかしながら、これらの触媒は含浸触媒であるがた
めに、必然的に表面における活性成分の濃度が高く、問
題を解決するには十分ではない。このため特公昭49−
5119ではアンモニアの存在下でアルミナヒドロゲル
中に水酸化銅微粒子を高分散させることにより改善がな
されている。しかしながら完全には問題を解決するには
至っておらず、更なる改善が期待されている。
第二銅が還元状態において融点の低い塩化第一銅となる
ことから生じる。そこで問題を解決するために例えば特
開平02−225429に開示されているように、触媒
をシリカやアルミナ等の不活性な担体で希釈したり、触
媒表面の銅濃度をコントロールする事で触媒粘着性を抑
えている。また特開平02−211251および特公平
03−39740の様にアルカリ金属、アルカリ土類金
属または希土類金属等の成分を添加することにより融点
を実質的に引き上げ、揮発または粘着性を抑制してい
る。しかしながら、これらの触媒は含浸触媒であるがた
めに、必然的に表面における活性成分の濃度が高く、問
題を解決するには十分ではない。このため特公昭49−
5119ではアンモニアの存在下でアルミナヒドロゲル
中に水酸化銅微粒子を高分散させることにより改善がな
されている。しかしながら完全には問題を解決するには
至っておらず、更なる改善が期待されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の課題
は、活性低下を引き起こすことなく、エチレンの燃焼反
応を抑え、1,2−ジクロルエタンを高収率で得られる
触媒を提供する事である。
は、活性低下を引き起こすことなく、エチレンの燃焼反
応を抑え、1,2−ジクロルエタンを高収率で得られる
触媒を提供する事である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、Cu−Al−
Cl共沈触媒に、アルカリ土類金属の少なくとも一種の
金属元素を担持することを特徴とするエチレンのオキシ
塩素化用触媒の製造方法である。また、本発明は、この
方法によって製造されたエチレンのオキシ塩素化用触媒
を提供するものである。また、本発明は、Cu−Al−
Cl共沈触媒にアルカリ土類金属の少なくとも一種の金
属元素を担持することにより製造した触媒の存在下に、
エチレンおよび塩化水素と、酸素または酸素含有ガスと
を、150℃〜350℃の温度で流動床または固定床で
反応させることを特徴とする1,2−ジクロルエタンの
製造方法である。
Cl共沈触媒に、アルカリ土類金属の少なくとも一種の
金属元素を担持することを特徴とするエチレンのオキシ
塩素化用触媒の製造方法である。また、本発明は、この
方法によって製造されたエチレンのオキシ塩素化用触媒
を提供するものである。また、本発明は、Cu−Al−
Cl共沈触媒にアルカリ土類金属の少なくとも一種の金
属元素を担持することにより製造した触媒の存在下に、
エチレンおよび塩化水素と、酸素または酸素含有ガスと
を、150℃〜350℃の温度で流動床または固定床で
反応させることを特徴とする1,2−ジクロルエタンの
製造方法である。
【0007】
【発明の実施の形態】Cu−Al−Cl共沈触媒の調製
法は、例えば塩化銅14.4gに対して水317g、3
6%HCl溶液35〜167gを混合溶解したA液と、
水酸化アルミニウム27〜110g、NaOH18〜7
3g、水34〜135gを混合溶解したB液を、純水3
00g中に同時に供給し、Cu−Al−Cl系の共沈ス
ラリーを生成させ、スラリー生成後、20〜40℃で2
4〜48時間熟成後、このスラリーを濾過する。濾過し
たケーキを再び純水中に分散し、このリスラリーを噴霧
乾燥により、100〜150℃で3〜24時間乾燥後、
更に300〜600℃で3〜24時間焼成することによ
り行うことができる。本発明で使用する銅の金属塩は、
塩化物、硝酸塩または硫酸塩の何れでも良い。
法は、例えば塩化銅14.4gに対して水317g、3
6%HCl溶液35〜167gを混合溶解したA液と、
水酸化アルミニウム27〜110g、NaOH18〜7
3g、水34〜135gを混合溶解したB液を、純水3
00g中に同時に供給し、Cu−Al−Cl系の共沈ス
ラリーを生成させ、スラリー生成後、20〜40℃で2
4〜48時間熟成後、このスラリーを濾過する。濾過し
たケーキを再び純水中に分散し、このリスラリーを噴霧
乾燥により、100〜150℃で3〜24時間乾燥後、
更に300〜600℃で3〜24時間焼成することによ
り行うことができる。本発明で使用する銅の金属塩は、
塩化物、硝酸塩または硫酸塩の何れでも良い。
【0008】アルカリ土類金属の担持方法は、焼成後の
Cu−Al−Cl共沈触媒に、アルカリ土類金属として
0.1〜10wt%になるようにアルカリ土類金属塩の
水溶液を含浸させ、100〜150℃で3〜10時間乾
燥後、300〜600℃で3〜10時間焼成する。ま
た、含浸金属元素は塩化物、硝酸塩、炭酸塩、硫酸塩、
酢酸塩、アンモニウム塩等一般使用される金属塩が用い
られる。特に硝酸塩または塩化物が好ましい。
Cu−Al−Cl共沈触媒に、アルカリ土類金属として
0.1〜10wt%になるようにアルカリ土類金属塩の
水溶液を含浸させ、100〜150℃で3〜10時間乾
燥後、300〜600℃で3〜10時間焼成する。ま
た、含浸金属元素は塩化物、硝酸塩、炭酸塩、硫酸塩、
酢酸塩、アンモニウム塩等一般使用される金属塩が用い
られる。特に硝酸塩または塩化物が好ましい。
【0009】本発明の触媒は、Cu−Al−Cl共沈触
媒にアルカリ土類金属を担持させた触媒で、触媒全重量
に対し金属銅として3〜20wt%、好ましくは6〜1
5wt%、Clとして3〜15wt%、好ましくは4〜
10wt%、その他は主としてアルミナもしくは含水ア
ルミナを含有する。アルカリ土類金属としては、マグネ
シウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウムであ
り、担持量は触媒全重量に対し、0.1〜10wt%、
好ましくは0.2〜6wt%である。
媒にアルカリ土類金属を担持させた触媒で、触媒全重量
に対し金属銅として3〜20wt%、好ましくは6〜1
5wt%、Clとして3〜15wt%、好ましくは4〜
10wt%、その他は主としてアルミナもしくは含水ア
ルミナを含有する。アルカリ土類金属としては、マグネ
シウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウムであ
り、担持量は触媒全重量に対し、0.1〜10wt%、
好ましくは0.2〜6wt%である。
【0010】オキシ塩素化方法は、エチレンと塩化水
素、酸素または酸素含有ガスと不活性ガス(無くても良
い)を反応温度150〜350℃、大気圧〜0.5MP
aの圧力下、GHSV1,000〜5,000/hrで
触媒の存在下で反応させる。
素、酸素または酸素含有ガスと不活性ガス(無くても良
い)を反応温度150〜350℃、大気圧〜0.5MP
aの圧力下、GHSV1,000〜5,000/hrで
触媒の存在下で反応させる。
【0011】1,2−ジクロルエタン(EDCと略称す
る。)の選択率は、消費したエチレンのモル数に対す
る、生成した1,2−EDCのモル数から計算する。
る。)の選択率は、消費したエチレンのモル数に対す
る、生成した1,2−EDCのモル数から計算する。
【0012】
【数1】EDCの選択率=100*1,2-EDC/(仕込
みエチレン−未反応エチレン) エチレンの燃焼率は、消費したエチレンのモル数に対す
る、生成した反応器出口のCOおよびCO2 の生成モル
数から計算する。
みエチレン−未反応エチレン) エチレンの燃焼率は、消費したエチレンのモル数に対す
る、生成した反応器出口のCOおよびCO2 の生成モル
数から計算する。
【0013】
【数2】エチレンの燃焼率=100*{(CO+C
O2)/2}/(仕込みエチレン−未反応エチレン)
O2)/2}/(仕込みエチレン−未反応エチレン)
【0014】
【実施例】本発明を以下、実施例によりさらに具体的に
説明する。 触媒の製造方法 触媒B 塩化銅2.8g、塩化マグネシウム4.2gを水30g
に混合溶解し、その溶液にガンマーアルミナ(フジミイ
ンコーポレッド S−11)30gを浸漬し、風乾後、
150℃で3時間乾燥後、400℃で5時間焼成した。
この触媒を、触媒Bとした。触媒Bを打錠、破砕後、篩
いで篩い分けて20〜42メッシュを取り出し使用し
た。調製後の触媒の組成は表1に示した。この触媒は一
般に工業用に使用されている代表的な触媒である。 触媒C 塩化銅14.4g、36%HCl溶液91g、水317
gを混合溶解しA液を調製した。水酸化アルミニウム6
2g、NaOH41.5g、水77gを混合溶解させB
液を調製した。同時にA液、B液を純水300g中に供
給し反応させた。生成したスラリーを濾過後、ケーキを
純水に分散し、リスラリーさせて噴霧乾燥させた。この
粉体を150℃で乾燥後、更に400℃で焼成した。こ
の触媒を、触媒Cとした。 触媒I 焼成後の触媒C30gを3.9%塩化マグネシウム水溶
液40gに浸し150℃で乾燥後、更に400℃で焼成
した。この触媒を、触媒Iとした。組成を表1に示し
た。 触媒J 焼成後の触媒C30gを2.77%塩化カルシウム水溶
液40gに浸し150℃で乾燥後、更に400℃で焼成
した。この触媒を、触媒Jとした。組成を表1に示し
た。 触媒K 焼成後の触媒C30gを1.81%塩化ストロンチウム
水溶液40gに浸し150℃で乾燥後、更に400℃で
焼成した。この触媒を、触媒Kとした。組成を表1に示
した。 触媒L 焼成後の触媒C30gを1.52%塩化バリウム水溶液
40gに浸し150℃で乾燥後、更に400℃で焼成し
た。この触媒を、触媒Lとした。組成を表1に示した。 触媒S 塩化銅14.4g、36%HCl溶液64g、水317
gを混合溶解しA液を調製した。水酸化アルミニウム4
6g、NaOH30.1g、水58gを混合溶解させB
液を調製した。同時にA液、B液を純水300g中に供
給し反応させた。生成したスラリーを濾過後、ケーキを
純水に分散し、リスラリーさせて噴霧乾燥させた。この
粉体を150℃で乾燥後、更に400℃で焼成した。こ
の触媒を、触媒Sとした。 触媒T 焼成後の触媒S30gを5.1%塩化マグネシウム水溶
液40gに浸し150℃で乾燥後、更に400℃で焼成
した。この触媒を、触媒Tとした。組成を表1に示し
た。 触媒V 塩化銅14.4g、36%HCl溶液166g、水31
7gを混合溶解しA液を調製した。水酸化アルミニウム
110g、NaOH73.2g、水136gを混合溶解
させB液を調製した。同時にA液、B液を純水300g
中に供給し反応させた。生成したスラリーを濾過後、ケ
ーキを純水に分散し、リスラリーさせて噴霧乾燥させ
た。この粉体を150℃で乾燥後、更に400℃で焼成
した。この触媒を、触媒Vとした。 触媒W 焼成後の触媒V30gを2.35%塩化マグネシウム水
溶液40gに浸し150℃で乾燥後、更に400℃で焼
成した。この触媒を、触媒Wとした。組成を表1に示し
た。
説明する。 触媒の製造方法 触媒B 塩化銅2.8g、塩化マグネシウム4.2gを水30g
に混合溶解し、その溶液にガンマーアルミナ(フジミイ
ンコーポレッド S−11)30gを浸漬し、風乾後、
150℃で3時間乾燥後、400℃で5時間焼成した。
この触媒を、触媒Bとした。触媒Bを打錠、破砕後、篩
いで篩い分けて20〜42メッシュを取り出し使用し
た。調製後の触媒の組成は表1に示した。この触媒は一
般に工業用に使用されている代表的な触媒である。 触媒C 塩化銅14.4g、36%HCl溶液91g、水317
gを混合溶解しA液を調製した。水酸化アルミニウム6
2g、NaOH41.5g、水77gを混合溶解させB
液を調製した。同時にA液、B液を純水300g中に供
給し反応させた。生成したスラリーを濾過後、ケーキを
純水に分散し、リスラリーさせて噴霧乾燥させた。この
粉体を150℃で乾燥後、更に400℃で焼成した。こ
の触媒を、触媒Cとした。 触媒I 焼成後の触媒C30gを3.9%塩化マグネシウム水溶
液40gに浸し150℃で乾燥後、更に400℃で焼成
した。この触媒を、触媒Iとした。組成を表1に示し
た。 触媒J 焼成後の触媒C30gを2.77%塩化カルシウム水溶
液40gに浸し150℃で乾燥後、更に400℃で焼成
した。この触媒を、触媒Jとした。組成を表1に示し
た。 触媒K 焼成後の触媒C30gを1.81%塩化ストロンチウム
水溶液40gに浸し150℃で乾燥後、更に400℃で
焼成した。この触媒を、触媒Kとした。組成を表1に示
した。 触媒L 焼成後の触媒C30gを1.52%塩化バリウム水溶液
40gに浸し150℃で乾燥後、更に400℃で焼成し
た。この触媒を、触媒Lとした。組成を表1に示した。 触媒S 塩化銅14.4g、36%HCl溶液64g、水317
gを混合溶解しA液を調製した。水酸化アルミニウム4
6g、NaOH30.1g、水58gを混合溶解させB
液を調製した。同時にA液、B液を純水300g中に供
給し反応させた。生成したスラリーを濾過後、ケーキを
純水に分散し、リスラリーさせて噴霧乾燥させた。この
粉体を150℃で乾燥後、更に400℃で焼成した。こ
の触媒を、触媒Sとした。 触媒T 焼成後の触媒S30gを5.1%塩化マグネシウム水溶
液40gに浸し150℃で乾燥後、更に400℃で焼成
した。この触媒を、触媒Tとした。組成を表1に示し
た。 触媒V 塩化銅14.4g、36%HCl溶液166g、水31
7gを混合溶解しA液を調製した。水酸化アルミニウム
110g、NaOH73.2g、水136gを混合溶解
させB液を調製した。同時にA液、B液を純水300g
中に供給し反応させた。生成したスラリーを濾過後、ケ
ーキを純水に分散し、リスラリーさせて噴霧乾燥させ
た。この粉体を150℃で乾燥後、更に400℃で焼成
した。この触媒を、触媒Vとした。 触媒W 焼成後の触媒V30gを2.35%塩化マグネシウム水
溶液40gに浸し150℃で乾燥後、更に400℃で焼
成した。この触媒を、触媒Wとした。組成を表1に示し
た。
【0015】実施例1〜6および比較例1 これらの触媒B〜Wのいずれかを、内径11.5mm、
高さ450mmのパイレックスガラス製反応管に、3g
詰め、反応熱の除去をよくするために触媒をアルミナ、
カーボランダムおよび石英砂等で等量希釈した。尚、G
HSVは、触媒のみを基準とした。反応温度は、220
〜280℃、GHSV=2250で行った。 エチレ
ン、塩化水素、酸素、のモル比は1.00:1.25:
0.38で反応管に供給した。反応結果を表2に示し
た。
高さ450mmのパイレックスガラス製反応管に、3g
詰め、反応熱の除去をよくするために触媒をアルミナ、
カーボランダムおよび石英砂等で等量希釈した。尚、G
HSVは、触媒のみを基準とした。反応温度は、220
〜280℃、GHSV=2250で行った。 エチレ
ン、塩化水素、酸素、のモル比は1.00:1.25:
0.38で反応管に供給した。反応結果を表2に示し
た。
【0016】実施例7〜9および比較例2 これらの触媒B〜Wを粉砕し、38ミクロン(400メ
ッシュ)〜175ミクロン(80メッシュ)のものを反
応に使用した。内径27.0mm、高さ300mmのガ
ラスフィルター付のパイレックスガラス製流動床反応管
に、触媒を24g詰め、反応温度230〜250℃、G
HSV=4500で行った。エチレン、塩化水素、酸
素、のモル比は1.00:1.25:0.38で反応管
に供給した。反応結果を表3に示した。
ッシュ)〜175ミクロン(80メッシュ)のものを反
応に使用した。内径27.0mm、高さ300mmのガ
ラスフィルター付のパイレックスガラス製流動床反応管
に、触媒を24g詰め、反応温度230〜250℃、G
HSV=4500で行った。エチレン、塩化水素、酸
素、のモル比は1.00:1.25:0.38で反応管
に供給した。反応結果を表3に示した。
【0017】
【表1】 表1 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 触媒 Al Cu Cl その他 名 (wt%) (wt%) (wt%) 金属名 (wt%) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ B 46.3 3.1 3.9 Mg 1.5 ─────────────────────────────────── I 36.7 10.0 7.8 Mg 1.0 J 36.7 10.0 7.8 Ca 1.0 K 36.7 10.0 7.8 Sr 1.0 L 36.7 10.0 7.8 Ba 1.0 T 35.4 13.0 10.0 Mg 1.3 W 39.0 6.0 4.3 Mg 0.6 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【0018】
【表2】 表2 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 例 触媒 反応 GHSV エチレン HCl 1,2EDC CO+CO2 温度 転化率 転化率 選択率 選択率 (℃) (1/h) (%) (%) (%) (%) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 比較例1 B 245 2250 62.8 99.9 97.7 1.67 ─────────────────────────────────── 実施例1 I 260 2250 63.5 99.8 98.8 0.96 2 J 260 2250 63.4 99.9 99.0 0.98 3 K 260 2250 63.1 99.9 98.8 0.98 4 L 258 2250 64.2 99.9 98.6 1.03 5 T 220 2250 63.0 99.9 99.0 0.72 6 W 280 2250 64.1 99.9 98.5 1.17 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【0019】
【表3】 表3 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 例 触媒 反応 GHSV エチレン HCl 1,2EDC CO+CO2 温度 転化率 転化率 選択率 選択率 (℃) (1/h) (%) (%) (%) (%) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 比較例2 B 250 4500 48.2 76.8 97.8 0.56 ─────────────────────────────────── 実施例7 I 230 4500 48.9 75.8 98.8 0.22 8 T 230 4500 50.1 79.0 99.2 0.21 9 W 240 4500 47.0 74.6 98.7 0.33 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【0020】表2は、固定床の反応結果である。オキシ
塩素化反応では、HCl転化率が95%以上にならない
とエチレンの燃焼は低く、触媒の添加物の効果の判別が
困難である。HClの高転化率において、反応温度に関
わらず実施例においてエチレンの燃焼が低くなってい
る。表3は、流動床反応器の結果であるが、小さな流動
床反応器は充填触媒の壁の接触面積が大きく、壁の所か
ら反応ガスの吹き抜けが大きく高転化率での正しい比較
が出来ない。HCl転化率75から79%の範囲におい
の比較を行った。その結果、反応温度に関わらず実施例
においてエチレンの燃焼が低くなっている。
塩素化反応では、HCl転化率が95%以上にならない
とエチレンの燃焼は低く、触媒の添加物の効果の判別が
困難である。HClの高転化率において、反応温度に関
わらず実施例においてエチレンの燃焼が低くなってい
る。表3は、流動床反応器の結果であるが、小さな流動
床反応器は充填触媒の壁の接触面積が大きく、壁の所か
ら反応ガスの吹き抜けが大きく高転化率での正しい比較
が出来ない。HCl転化率75から79%の範囲におい
の比較を行った。その結果、反応温度に関わらず実施例
においてエチレンの燃焼が低くなっている。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、流動性が向上しエチレ
ンの燃焼を抑制する事が出来、従来の触媒に比べ産業上
優位な触媒となる。
ンの燃焼を抑制する事が出来、従来の触媒に比べ産業上
優位な触媒となる。
Claims (5)
- 【請求項1】 Cu−Al−Cl共沈触媒に、アルカリ
土類金属の少なくとも一種の金属元素を担持することを
特徴とするエチレンのオキシ塩素化用触媒の製造方法。 - 【請求項2】 触媒全重量中の金属銅の含有量が、3〜
20重量部、アルカリ土類金属が、0.1〜10重量部
である請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 アルカリ土類金属が、マグネシウム、カ
ルシウム、ストロンチウム、バリウムより成る群から選
ばれた少なくとも一種の金属元素である請求項1または
2記載の方法。 - 【請求項4】 請求項1、2または3に記載の方法によ
って製造されたエチレンのオキシ塩素化用触媒。 - 【請求項5】 エチレンおよび塩化水素と、酸素または
酸素含有ガスとを請求項4に記載の触媒の存在下に、1
50℃〜350℃の温度で流動床または固定床で反応さ
せることを特徴とする1,2−ジクロルエタンの製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9253668A JPH1190232A (ja) | 1997-09-18 | 1997-09-18 | オキシ塩素化用触媒の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9253668A JPH1190232A (ja) | 1997-09-18 | 1997-09-18 | オキシ塩素化用触媒の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1190232A true JPH1190232A (ja) | 1999-04-06 |
Family
ID=17254520
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9253668A Withdrawn JPH1190232A (ja) | 1997-09-18 | 1997-09-18 | オキシ塩素化用触媒の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1190232A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007144247A (ja) * | 2005-11-24 | 2007-06-14 | Catalysts & Chem Ind Co Ltd | オキシクロリネーション用触媒の製造方法 |
JP2007144246A (ja) * | 2005-11-24 | 2007-06-14 | Catalysts & Chem Ind Co Ltd | オキシクロリネーション用触媒およびその製造方法 |
JP2009125699A (ja) * | 2007-11-27 | 2009-06-11 | Jgc Catalysts & Chemicals Ltd | オキシクロリネーション用触媒の製造方法 |
US7595276B2 (en) | 2007-07-30 | 2009-09-29 | Jgc Catalysts And Chemicals Ltd. | Catalytic composition for oxychlorination |
JP2011083751A (ja) * | 2009-10-19 | 2011-04-28 | Jgc Catalysts & Chemicals Ltd | オキシクロリネーション用触媒の製造方法 |
-
1997
- 1997-09-18 JP JP9253668A patent/JPH1190232A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2007144246A (ja) * | 2005-11-24 | 2007-06-14 | Catalysts & Chem Ind Co Ltd | オキシクロリネーション用触媒およびその製造方法 |
US8431512B2 (en) | 2005-11-24 | 2013-04-30 | Jgc Catalysts And Chemicals Ltd. | Oxychlorination catalyst and method for preparing the same |
US7595276B2 (en) | 2007-07-30 | 2009-09-29 | Jgc Catalysts And Chemicals Ltd. | Catalytic composition for oxychlorination |
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JP2011083751A (ja) * | 2009-10-19 | 2011-04-28 | Jgc Catalysts & Chemicals Ltd | オキシクロリネーション用触媒の製造方法 |
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---|---|---|---|
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