JPH118998A - 読取装置 - Google Patents

読取装置

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JPH118998A
JPH118998A JP9172844A JP17284497A JPH118998A JP H118998 A JPH118998 A JP H118998A JP 9172844 A JP9172844 A JP 9172844A JP 17284497 A JP17284497 A JP 17284497A JP H118998 A JPH118998 A JP H118998A
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JP
Japan
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stepping motor
driving
drive
current
frequency
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JP9172844A
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Fumio Sato
文雄 佐藤
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は原稿の搬送や光学系の移動を行うステ
ッピングモータの印加電流値、電圧値を駆動系の加速
度、駆動周波数に応じて変化させステッピングモータを
安定駆動させる読取装置を提供する。 【解決手段】読取装置1は、MPU3がメモリ2の駆動
データテーブルから駆動データを取得してシーケンサ4
に出力して、シーケンサ4及びモータドライバ5を介し
てステッピングモータ8を回転駆動するとともに、メモ
リ2に記憶されている加速度に対応して駆動電流を変化
させるための加速度と抵抗のデータテーブルを参照し
て、励磁電流値切換部7の抵抗値を設定する励磁電流切
換制御信号を励磁電流値切換部7に出力する。励磁電流
値切換部7は励磁電流切換制御信号に対応した抵抗値の
抵抗をモータドライバ5の使用する外付け抵抗として選
択し、モータドライバ5は、励磁電流値切換部7の選択
した抵抗を外付け抵抗として使用して当該抵抗値に対応
する駆動電流をステッピングモータ8に供給して、負荷
に対応した駆動電流をステッピングモータ8に供給す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、読取装置に関し、
詳細には、ステッピングモータを用いて原稿の搬送や光
学系の移動等を行う読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ファクシミリ装置、スキャナ装置及びコ
ピー装置等の読取装置においては、原稿の搬送や光学系
の移動において間欠駆動動作を行う必要があり、この間
欠駆動動作を適切に行うために、同期モータ、特に、制
御技術が容易で、安価であることからステッピングモー
タが用いられている。
【0003】このステッピングモータの制御に関して
は、従来から種々の研究が行われており、特に、読取装
置に適用したステッピングモータの制御技術としては、
例えば、特開平3−65096号公報に記載されている
ステッピングモータによる紙送り制御方式がある。この
ステッピングモータによる紙送り制御方式は、ステッピ
ングモータに連続的に複数の励磁パルスを印加すること
によって、停止状態から連続的に紙を送るときの紙送り
制御方式において、前記複数の励磁パルスの電流値のう
ち、起動時に近い励磁パルスほど、その電流値を大きく
することを特徴としている。
【0004】具体的には、ステッピングモータに供給す
る電流値の制御を行う際に、当該時点でのパルスレート
から電流値を決定し、起動時に近い励磁パルスほど、そ
の電流値を大きくして、ステッピングモータによる紙送
り量の理想量に対する遅れや進みを少なくし、読取画像
の画質の向上を図っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の読取装置にあっては、起動時に近い励磁パル
スほど電流値を、当該時点のパルスレートに基づいて決
定して、起動時に近い励磁パルスほど電流値を大きくす
る電流値制御を行っていたため、画像品質を向上させる
上で、なお改良の必要があった。
【0006】すなわち、ステッピングモータの出力トル
クは、本質的には、定数項(摩擦負荷)と、加速度に比
例する項(駆動系の慣性負荷に起因する加速負荷)と、
の加算で得られるものであり、制御時点のパルスレー
ト、すなわち速度にのみ依存するものではない。そのた
め、適切なトルクを得ることができず、特に、起動時の
スローアップを適切に行うことができずに、振動(ハッ
チング)が発生し、画像品質を劣化させるおそれがあっ
た。
【0007】また、ステッピングモータにおいては、電
流制御上の制約から、高速域での出力トルクは、低速域
での出力トルクよりも小さくなるのが普通であり、高速
域での電流を一概に低減させると、ステッピングモータ
の動作が不安定となり、画像品質を劣化させるおそれが
あった。
【0008】さらに、ステッピングモータは、そのコイ
ル内部の電流の振る舞いが、基本的にはLR回路と同等
な振る舞いとなるため、ステップ切換の速い高速駆動域
においては、電流がステップ切換時間に対して充分に立
ち上がらず、適切なチョッピング動作が行われないま
ま、次相の励磁に入ってしまうことがある。そして、ス
テッピングモータの出力トルクは、モータ内コイルに流
れる電流に比例するので、上述のように次相切換以前に
充分な電流が流れない状態では、実質的にトルクが落ち
ることとなり、定常駆動時に比較して必要トルクの大き
い起動時(スローアップ時)から高速域までステッピン
グモータの回転数を上昇させると、上述のように電流が
十分流れない状態で次相切り換えが行われ、トルクダウ
ン(トルク低下)が発生して、適切な原稿の搬送や光学
系の移動等を行うことができず、読取画像の画質が悪化
するという問題が発生する。
【0009】また、ステッピングモータは、1回の励磁
内で数回(1〜3回程度)チョッピング動作が入る状態
で駆動を行うと、モータの回転が振動的になる、すなわ
ち、ハッチングが発生し、このハッチングがスローアッ
プ時に発生すると、定常回転時においても、モータ回転
内に減衰振動項として残ることが一般に知られており、
スローアップ時に振動(ハッチング)を発生させないこ
とが、適切な原稿の搬送や光学系の移動等を行う上で、
重要である。
【0010】そこで、請求項1記載の発明は、原稿の搬
送あるいは光学系の移動等の駆動系の駆動を行う定電流
制御方式のステッピングモータの回転を停止状態から所
定の駆動周波数まで上昇させるスローアップ時に、ステ
ッピングモータに供給する駆動電流を駆動系の加速度に
基づいて変化させることにより、駆動系の負荷とステッ
ピングモータの出力トルクとのバランスを適切なものと
して、起動時のハッチングの発生を防止し、駆動系を安
定した状態で駆動して、読取画像の画像品質を向上させ
ることのできる読取装置を提供することを目的としてい
る。
【0011】請求項2記載の発明は、原稿の搬送あるい
は光学系の移動等の駆動系の駆動を行う定電流制御方式
のステッピングモータの回転を停止状態から所定の駆動
周波数まで上昇させるスローアップ時に、ステッピング
モータの駆動周波数が所定の周波数以上になると、ステ
ッピングモータの駆動周波数に基づいて、ステッピング
モータに供給する駆動電圧を変化させることにより、駆
動電流の立ち上がりを速くして、駆動電流が充分に立ち
上がらずチョッピング動作を行わないまま次相の励磁に
入って、ステッピングモータの出力トルクが低下するこ
とを防止して、起動時のハッチングの発生を防止し、駆
動系を安定した状態で駆動して、読取画像の画像品質を
向上させることのできる読取装置を提供することを目的
としている。
【0012】請求項3記載の発明は、定電流制御方式の
ステッピングモータの回転を停止状態から所定の駆動周
波数まで上昇させるスローアップ時に、ステッピングモ
ータの駆動周波数が所定の周波数以上になると、駆動電
流が所定の電流値になると駆動電流の供給を一時停止す
るステッピング制御を停止させることにより、起動ハッ
チングが大きくなる可能性のある高速域で、定電流駆動
から定電圧駆動に切り換えて、起動ハッチングを抑制
し、駆動系を安定した状態で駆動して、読取画像の画像
品質を向上させることのできる読取装置を提供すること
を目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の読
取装置は、原稿の搬送あるいは光学系の移動等の駆動系
の駆動を定電流制御方式のステッピングモータにより行
って、前記原稿の画像の読み取りを行う読取装置におい
て、前記ステッピングモータの回転を停止状態から所定
の駆動周波数まで上昇させるスローアップ時に、前記ス
テッピングモータに供給する駆動電流を前記駆動系の加
速度に基づいて変化させることにより、上記目的を達成
している。
【0014】上記構成によれば、原稿の搬送あるいは光
学系の移動等の駆動系の駆動を行う定電流制御方式のス
テッピングモータの回転を停止状態から所定の駆動周波
数まで上昇させるスローアップ時に、ステッピングモー
タに供給する駆動電流を駆動系の加速度に基づいて変化
させているので、駆動系の負荷とステッピングモータの
出力トルクとのバランスを適切なものとして、起動時の
ハッチングの発生を防止することができ、駆動系を安定
した状態で駆動して、読取画像の画像品質を向上させる
ことができる。
【0015】請求項2記載の発明の読取装置は、原稿の
搬送あるいは光学系の移動等の駆動系の駆動を定電流制
御方式で制御されるとともに、駆動電流が所定の電流値
になると前記駆動電流の供給が一時停止されるステッピ
ング制御により制御されるステッピングモータにより行
って、前記原稿の画像の読み取りを行う読取装置におい
て、前記ステッピングモータの回転を停止状態から所定
の駆動周波数まで上昇させるスローアップ時に、前記ス
テッピングモータの駆動周波数が所定の周波数以上にな
ると、前記ステッピングモータの駆動周波数に基づい
て、前記ステッピングモータに供給する駆動電圧を変化
させることにより、上記目的を達成している。
【0016】上記構成によれば、原稿の搬送あるいは光
学系の移動等の駆動系の駆動を行う定電流制御方式のス
テッピングモータの回転を停止状態から所定の駆動周波
数まで上昇させるスローアップ時に、ステッピングモー
タの駆動周波数が所定の周波数以上になると、ステッピ
ングモータの駆動周波数に基づいて、ステッピングモー
タに供給する駆動電圧を変化させているので、駆動電流
の立ち上がりを速くして、駆動電流が充分に立ち上がら
ずチョッピング動作を行わないまま次相の励磁に入っ
て、ステッピングモータの出力トルクが低下することを
防止して、起動時のハッチングの発生を防止することが
でき、駆動系を安定した状態で駆動して、読取画像の画
像品質を向上させることができる。
【0017】請求項3記載の発明の読取装置は、原稿の
搬送あるいは光学系の移動等の駆動系の駆動を定電流制
御方式で制御されるとともに、駆動電流が所定の電流値
になると前記駆動電流の供給が一時停止されるステッピ
ング制御により制御されるステッピングモータにより行
って、前記原稿の画像の読み取りを行う読取装置におい
て、前記ステッピングモータの回転を停止状態から所定
の駆動周波数まで上昇させるスローアップ時に、前記ス
テッピングモータの駆動周波数が所定の周波数以上にな
ると、前記チョッピング制御を停止することにより、上
記目的を達成している。
【0018】上記構成によれば、定電流制御方式のステ
ッピングモータの回転を停止状態から所定の駆動周波数
まで上昇させるスローアップ時に、ステッピングモータ
の駆動周波数が所定の周波数以上になると、駆動電流が
所定の電流値になると駆動電流の供給を一時停止するス
テッピング制御を停止させるので、起動ハッチングが大
きくなる可能性のある高速域で、定電流駆動から定電圧
駆動に切り換えて、起動ハッチングを抑制することがで
き、駆動系を安定した状態で駆動して、読取画像の画像
品質を向上させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるか
ら、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本
発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定す
る旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもので
はない。
【0020】図1〜図5は、本発明の読取装置の第1の
実施の形態を示す図であり、本実施の形態は、ステッピ
ングモータのスローアップ時に、ステッピングモータに
印加する電流値を駆動系の加速度に応じて変化させるも
ので、請求項1に対応するものである。
【0021】図1は、本発明の読取装置の第1の実施の
形態を適用した読取装置1の要部回路ブロック図であ
る。
【0022】図1において、読取装置1は、メモリ2、
MPU(Micro Processing Unit )3、シーケンサ4、
モータドライバ5、電源部6、励磁電流値切換部7及び
ステッピングモータ8等を備え、ステッピングモータ8
により読取部の光学系の移動を行う。
【0023】すなわち、読取装置1は、コンタクトガラ
ス上にセットされて停止している原稿に、ステッピング
モータ8により副走査方向に移動される光学系の光源か
ら光を照射し、当該原稿から反射される反射光を光電変
換することにより、原稿の画像を読み取る。なお、読取
装置1としては、上記のように、停止した原稿にステッ
ピングモータ8により副走査方向に移動される光学系か
ら光を照射して、その反射光により原稿の画像を読み取
るものに限るものではなく、逆に、ステッピングモータ
8により原稿を副走査方向に搬送して、当該搬送される
原稿に固定された光学系から光を照射して、その原稿か
らの反射光を光電変換して原稿の画像を読み取るもので
あってもよいし、原稿を搬送しつつ、移動する光学系か
ら原稿に光を照射して、その反射光により原稿の画像を
読み取るものであってもよい。これらの場合も、光学系
の移動や原稿の搬送にステッピングモータ8を使用し、
これら光学系の移動や原稿の搬送に使用されるステッピ
ングモータ8の制御を図1に示す回路により行う。した
がって、ステッピングモータ8には、これら駆動系の負
荷が作用する。
【0024】メモリ2は、ROM(Read Only Memory)
やRAM(Random Access Memory)等で構成され、MP
U3がステッピングモータ8を制御するのに必要なプロ
グラム及びデータ、特に、ステッピングモータ8の駆動
制御に必要な駆動データをテーブルの形式で記憶すると
ともに、駆動系の加速度、すなわち、ステッピングモー
タ8の回転加速度に対応させて駆動電流を変化させるた
めに、加速度と励磁電流値切換部7の抵抗との関係を対
応付けた抵抗データテーブルを記憶している。
【0025】MPU3は、メモリ2内のプログラムに基
づいてメモリ2内の駆動データテーブルを参照して、駆
動データを取得し、取得した駆動データをシーケンサ4
に出力するとともに、加速度に基づいて抵抗データテー
ブルを参照して、励磁電流値切換部7に励磁電流値切換
部7の備えている複数の抵抗のうちの当該加速度に対応
する抵抗値の抵抗を指示する励磁電流切換制御信号を出
力する。
【0026】シーケンサ4は、MPU3から入力される
駆動データに基づいてステッピングモータ8の各励磁相
に対応したシリアルデータを作成し、作成したシリアル
データをモータドライバ5に出力する。
【0027】電源部6は、所定の駆動電圧、例えば、2
4[V]の駆動電圧をモータドライバ5に供給する。
【0028】モータドライバ5は、シーケンサ4から入
力されるシリアルデータに基づいてスイッチング処理を
行って、電源部6から入力される駆動電圧により定電流
の駆動電流をステッピングモータ8に出力し、ステッピ
ングモータ8を回転駆動させる。モータドライバ5から
ステッピングモータ8に供給される駆動電流は、定電流
であり、この定電流駆動の駆動電流(励磁電流)の電流
値の切り換えは、モータドライバ5に外付けされている
励磁電流切換部7を利用して行われる。
【0029】すなわち、励磁電流値切換部7は、モータ
ドライバ5の外付け抵抗となる複数の抵抗値の抵抗を備
えており、シーケンサ4からの励磁電流切換制御信号に
基づいて抵抗を切り換えてモータドライバ5に接続す
る。
【0030】ステッピングモータ8は、例えば、多相巻
線の施された複数の固定子と回転子を備えた通常のステ
ッピングモータであり、モータドライバ5から励磁電流
が複数の固定子の多相巻線に順次切り換えて供給される
ことにより、ステップ状に回転する。また、ステッピン
グモータ8は、駆動電流の電流値が予め設定されている
チョッピング電流値に到達すると、駆動電流の供給が一
時停止されるチョッピング制御により駆動制御される。
【0031】次に、本実施の形態の作用を説明する。読
取装置1は、ステッピングモータ8を停止状態から所定
の駆動周波数まで上昇させるスローアップ時に、ステッ
ピングモータ8に供給する駆動電流を駆動系の加速度に
基づいて変化させるところにその特徴がある。
【0032】すなわち、読取装置1は、MPU3がメモ
リ2の駆動データテーブルを参照して駆動データを取得
し、取得した駆動データをシーケンサ4に出力するとと
もに、モータドライバ5の外付け抵抗となる抵抗を切り
換えるための励磁電流切換制御信号を励磁電流値切換部
7に出力する。
【0033】シーケンサ4は、MPU3から入力される
駆動データに基づいてステッピングモータ8の各励磁相
に対応したシリアルデータを作成して、作成したシリア
ルデータをモータドライバ5に出力し、モータドライバ
5は、シーケンサ4から入力されるシリアルデータに基
づいてスイッチング処理を行って、電源部6から入力さ
れる駆動電圧を励磁電流値切換部7の抵抗を通して、当
該抵抗値に対応する電流を駆動電流としてステッピング
モータ8に出力する。
【0034】このとき、励磁電流値切換部7は、MPU
3から入力される励磁電流切換制御信号に対応する抵抗
をモータドライバ5の外付け抵抗として選択し、モータ
ドライバ5は、励磁電流値切換部7の当該選択された抵
抗を外付け抵抗として使用して当該外付け抵抗の抵抗値
に対応する電流を駆動電流としてステッピングモータ8
に出力して、ステッピングモータ8を回転駆動させる。
【0035】このステッピングモータ8の回転駆動は、
ステッピングモータ8が、図2に示すように、停止状態
から所定の角速度となるスローアップ時には、角速度
を、図2に示すように、滑らかに上昇させるが、このス
ローアップ時のステッピングモータ8の回転軸の加速度
は、図3に示すように、段階的に上昇し、角速度が上記
所定の角速度に到達して一定の角速度となると、加速度
は、「0」になる。また、ステッピングモータ8の軸上
負荷、すなわち、ステッピングモータ8の回転軸に作用
する駆動系の負荷は、摩擦負荷+慣性負荷・加速度で与
えられるので、加速度が、図3に示したように、段階的
に上昇するステッピングモータ8のスローアップ時にお
いては、ステッピングモータ8の軸上負荷は、図4に示
すように、加速度の上昇とともに階段状に上昇し、角速
度が上記所定の角速度に到達して一定の角速度となっ
て、加速度が「0」になると、一定負荷となる。
【0036】そこで、本実施の形態の読取装置1は、ス
テッピングモータ8のスローアップ時において、ステッ
ピングモータ8にモータドライバ5から供給する駆動電
流を、図5に示すように、ステッピングモータ8の加速
度に対応して段階的に増加させている。
【0037】すなわち、ステッピングモータ8の出力ト
ルクは、オフセットはあるものの、ほぼ印加電流値であ
る駆動電流値に比例するので、加速度に対応させて駆動
電流を変化させると、軸上負荷の増大比率に合わせて駆
動電流を増加させることができ、ステッピングモータ8
により駆動される光学系の駆動系の負荷とステッピング
モータ8の出力トルクを調和させることができる。
【0038】そこで、読取装置1は、メモリ2に、加速
度に対応させて駆動電流を変化させるために、加速度に
対応させて励磁電流値切換部7の抵抗値を設定する抵抗
データテーブルを記憶しており、MPU3は、上述のよ
うに、メモリ2の駆動データテーブルを参照して駆動デ
ータをシーケンサ4に出力して、シーケンサ4及びモー
タドライバ5を介してステッピングモータ8を回転駆動
させるとともに、この励磁電流値切換部7の抵抗を設定
する抵抗データテーブルを参照して励磁電流切換制御信
号を励磁電流値切換部7に出力して、モータドライバ5
の使用する励磁電流値切換部7の外付け抵抗を切り換え
させ、図3及び図5に示したように、ステッピングモー
タ8の加速度の変化に対応して励磁電流値切換部7の外
付け抵抗を切り換えて、駆動電流(印加電流)の電流値
を変化させる。
【0039】したがって、ステッピングモータ8にかか
る負荷に対応した駆動電流をステッピングモータ8に供
給して、ステッピングモータ8の出力トルクをステッピ
ングモータ8にかかる負荷に対応して変化させることが
でき、ステッピングモータ8により光学系を安定して移
動させることができる。その結果、読取装置1の読取画
像の画像品質を向上させることができる。
【0040】図6及び図7は、本発明の読取装置の第2
の実施の形態を示す図であり、本実施の形態は、ステッ
ピングモータのスローアップ時に、ステッピングモータ
の周波数が所定の周波数以上になると、当該周波数に基
づいて、ステッピングモータに供給する駆動電圧を変化
させるもので、請求項2に対応するものである。
【0041】なお、本実施の形態は、上記第1の実施の
形態と同様の読取装置に適用したものであり、本実施の
形態の説明においては、上記第1の実施の形態と同様の
構成部分には、同一の符号を付して、その詳細な説明を
省略する。
【0042】図6は、本実施の形態の読取装置10の要
部回路ブロック図であり、読取装置10は、上記第1の
実施の形態と同様のメモリ2、MPU3、シーケンサ
4、モータドライバ5、電源部6及びステッピングモー
タ8を備えるとともに、励磁電圧値切換部11等を備え
ている。
【0043】メモリ2は、上記第1の実施の形態の場合
と同様に、MPU3がステッピングモータ8を制御する
のに必要なプログラム及びデータ、特に、ステッピング
モータ8の駆動制御に必要な駆動データをテーブルの形
式で記憶するとともに、ステッピングモータ8の駆動周
波数に対応させて励磁電圧値を変化させるために、ステ
ッピングモータ8の駆動周波数と励磁電圧値切換部11
の切り換える電圧値とを対応付ける電圧値データテーブ
ルを記憶している。
【0044】MPU3は、メモリ2内のプログラムに基
づいてメモリ2内の駆動データテーブルを参照して駆動
データを取得し、取得した駆動データをシーケンサ4に
出力するとともに、電圧値データテーブルを参照して、
励磁電圧値切換部11に励磁電圧切換制御信号を出力す
る。
【0045】励磁電圧値切換部11は、電源部6から所
定電圧の駆動電源が入力されるとともに、MPU3から
励磁電圧切換制御信号が入力され、励磁電圧切換制御信
号に基づいて、電源部6から入力される駆動電圧を複数
の電圧値の駆動電圧に変換して、モータドライバ5に出
力する。
【0046】シーケンサ4は、MPU3から入力される
駆動データに基づいてステッピングモータ8の各励磁相
に対応したシリアルデータを作成し、作成したシリアル
データをモータドライバ5に出力する。
【0047】モータドライバ5は、シーケンサ4から入
力されるシリアルデータに基づいてスイッチング処理を
行って、電源部6から励磁電圧値切換部11を介して供
給される駆動電圧により定電流の駆動電流をステッピン
グモータ8に出力し、ステッピングモータ8を回転駆動
させる。
【0048】次に、本実施の形態の作用を説明する。読
取装置1は、ステッピングモータ8のスローアップ時
に、ステッピングモータ8の駆動周波数が所定の周波数
を超えると、ステッピングモータ8に供給する駆動電圧
を駆動周波数に基づいて変化させるところにその特徴が
ある。
【0049】すなわち、読取装置1は、MPU3がメモ
リ2の駆動データテーブルを参照して駆動データを取得
し、取得した駆動データをシーケンサ4に出力するとと
もに、電源部6からモータドライバ5に供給される駆動
電圧の電圧値を切り換えるための励磁電圧切換制御信号
を励磁電圧値切換部11に出力する。
【0050】シーケンサ4は、MPU3から入力される
駆動データに基づいてステッピングモータ8の各励磁相
に対応したシリアルデータを作成して、作成したシリア
ルデータをモータドライバ5に出力し、モータドライバ
5は、シーケンサ4から入力されるシリアルデータに基
づいてスイッチング処理を行って、電源部6から励磁電
圧値切換部11を介して入力される駆動電圧を図示しな
い外付け抵抗を通して駆動電流としてステッピングモー
タ8に出力する。
【0051】このとき、励磁電圧値切換部11は、MP
U3から入力される励磁電圧切換制御信号に対応する電
圧値を選択して、電源部6から入力される電圧を当該選
択した電圧値に変換してモータドライバ5に出力し、モ
ータドライバ5は、励磁電圧値切換部11から入力され
る駆動電圧により駆動電流を生成して、ステッピングモ
ータ8に出力して、ステッピングモータ8を回転駆動さ
せる。
【0052】このステッピングモータ8は、基本的には
LR回路を形成し、ステッピングモータ8のコイル内部
の電流の振る舞いは、基本的にはLR回路と同様な振る
舞いをする。したがって、ステッピングモータ8が予め
ステッピング8の設計時に設定された所定の周波数を超
える高周波数で駆動されると、ステッピングモータ8に
供給する駆動電流を一時停止するチョッピング動作を行
うチョッピングレベルに駆動電流が到達する以前に、励
磁が次の相に切り換わってしまう。
【0053】そして、ステッピングモータ8は、その出
力が駆動電流の積に比例するので、上述のように、駆動
電流がチョッピングレベルに達する前に励磁相の切り換
えが発生すると、ステッピングモータ8の出力トルクが
低下し、ステッピングモータ8により駆動される光学系
の移動が不安定となる。
【0054】そこで、本実施の形態の読取装置10は、
メモリ2に、ステッピングモータ8の駆動周波数に対応
させて励磁電圧値切換部11の切り換える電圧値を設定
する電圧値データテーブルを記憶し、MPU3が、停止
状態から所定の角速度となるスローアップ時には、例え
ば、図7に示すように、駆動周波数が予め設定された所
定の周波数(角速度)を超えると、励磁電圧値切換部1
1に駆動電圧を所定電圧だけ高い電圧値に切り換えるこ
とを指示する励磁電圧切換制御信号を出力する。
【0055】励磁電圧値切換部11は、この励磁電圧切
換制御信号が入力されると、図7に示すように、モータ
ドライバ5に供給する駆動電圧をそれまで供給していた
電圧値よりも所定電圧だけ高い電圧値の駆動電圧値に切
り換えて供給する。
【0056】このように、駆動周波数が高くなるとき
に、駆動電圧の電圧値が高くなると、ステッピングモー
タ8のLR回路の時定数が減少して、駆動電流の立ち上
がりが速くなり、励磁が切り換わる前に駆動電流がチョ
ッピングレベルに到達し、ステッピングモータ8の駆動
周波数が速くなることによるステッピングモータ8の出
力トルクの低下を防止することができる。
【0057】その後、角速度が所定の角速度に到達して
一定の角速度になると、MPU3は、元の駆動電圧の電
圧値に戻すことを指示する励磁電圧切換制御信号を励磁
電圧値切換部11に出力し、励磁電圧値切換部11は、
この励磁電圧切換制御信号に応じて、図7に示すよう
に、モータドライバ5に供給する駆動電圧の電圧値を元
の電圧値に下げる。
【0058】したがって、ステッピングモータ8のスロ
ーアップ時に、ステッピングモータ8の駆動周波数が高
くなることによるステッピングモータ8の出力トルクの
低下を防止することができ、ステッピングモータ8によ
り光学系を安定して移動させることができる。その結
果、読取装置1の読取画像の画像品質を向上させること
ができる。
【0059】図8は、本発明の読取装置の第3の実施の
形態を示す図であり、本実施の形態は、ステッピングモ
ータのスローアップ時に、ステッピングモータの周波数
が所定の周波数以上になると、チョッピング制御を一時
停止するもので、請求項3に対応するものである。
【0060】なお、本実施の形態は、上記第1の実施の
形態と同様の読取装置に適用したものであり、本実施の
形態の説明においては、上記第1の実施の形態で用いた
符号をそのまま用いて、以下説明する。
【0061】図8は、本実施の形態の読取装置20のス
テッピングモータ8とチョッピング制御回路21を示す
図であり、ステッピングモータ8には、図示しないモー
タドライバ5から24[V]の駆動電源Vccが供給さ
れる。
【0062】チョッピング制御回路21は、2個のスイ
ッチングトランジスタTr1、Tr2、コンパレータ2
2及び比較抵抗Rfを備えており、比較抵抗Rfは、ス
テッピングモータ8の出力に接続されている。
【0063】この比較抵抗Rfの両端の電圧がコンパレ
ータ22に入力され、コンパレータ22は、この比較抵
抗Rfの両端の電圧が予め設定された所定のチョッピン
グ電圧値になると、ステッピングモータ8の駆動電流が
チョッピング電流に到達したとして、スイッチングトラ
ンジスタTr1にオフのチョッピング信号を出力し、所
定時間後に再度オンのチョッピング信号を出力するとい
うチョッピング処理を行う。
【0064】スイッチングトランジスタTr1は、モー
タドライバ5からの駆動電源線とステッピングモータ8
との間に接続されており、コンパレータ22からオン/
オフのチョッピング信号が入力されるとともに、スイッ
チングトランジスタTr2からオン/オフのチョッピン
グ停止信号が入力される。スイッチングトランジスタT
r1は、スイッチングトランジスタTr2からオフのチ
ョッピング停止信号が入力されているときに、コンパレ
ータ22からオンのチョッピング信号が入力されると、
オンして、ステッピングモータ8への駆動電流の供給を
行い、コンパレータ22からオフのチョッピング信号が
入力されると、オフしてステッピングモータ8への駆動
電流の供給を停止して、ステッピングモータ8への駆動
電流の供給/停止を行うチョッピング処理を行う。
【0065】スイッチングトランジスタTr2には、5
[V]の制御電圧が供給されているとともに、MPU3
からチョッピング制御信号が入力され、MPU3からの
チョッピング制御信号によりオン/オフして、オン/オ
フのチョッピング停止信号をスイッチングトランジスタ
Tr2に出力する。すなわち、スイッチングトランジス
タTr2は、MPU3からオンのチョッピング制御信号
が入力されると、オンして、オンのチョッピング停止信
号をスイッチングトランジスタTr1に出力し、MPU
3からオフのチョッピング制御信号が入力されると、オ
フして、オフのチョッピング停止信号をスイッチングト
ランジスタTr1に出力する。
【0066】スイッチングトランジスタTr1は、スイ
ッチングトランジスタTr2からオンのチョッピング停
止信号が入力されると、コンパレータ22からのチョッ
ピング信号の如何に関わらず、当該オンのチョッピング
停止信号が入力されている間オンして、チョッピング動
作を停止し、スイッチングトランジスタTr2からオフ
のチョッピング停止信号が入力されると、コンパレータ
22からのチョッピング信号に応じて、チョッピング動
作を行う。
【0067】そして、MPU3は、上記第2の実施の形
態と同様に、メモリ2内のプログラムに基づいてメモリ
2内の駆動データテーブルを参照して駆動データを取得
し、取得した駆動データをシーケンサ4に出力するとと
もに、メモリ2内のチョッピング制御データを参照し
て、チョッピング制御信号をスイッチングトランジスタ
Tr1に出力する。すなわち、メモリ2は、上記駆動デ
ータテーブルを記憶するとともに、ステッピングモータ
8の駆動周波数に基づいてチョッピング動作を停止させ
るために、ステッピングモータ8の駆動周波数に基づい
てチョッピング動作を停止させるためのチョッピング停
止周波数を記憶しており、MPU3は、駆動周波数がメ
モリ2に記憶されているチョッピング停止周波数に到達
すると、チョッピング動作を停止させるオンのチョッピ
ング停止信号をスイッチングトランジスタTr2に出力
する。
【0068】次に、本実施の形態の作用を説明する。読
取装置20は、MPU3の制御下でシーケンサ4及びモ
ータドライバ5を介してステッピングモータ8を回転駆
動し、MPU3は、ステッピングモータ8のスローアッ
プ時、ステッピングモータ8の駆動周波数が予め設定さ
れたチョッピング停止周波数以下であると、チョッピン
グ動作を可能にするオフのチョッピング制御信号をスイ
ッチングトランジスタTr2に出力する。スイッチング
トランジスタTr2は、オフのチョッピング制御信号が
入力されると、オフして、オフのチョッピング停止信号
をスイッチングトランジスタTr1に出力する。
【0069】スイッチングトランジスタTr1は、スイ
ッチングトランジスタTr2からオフのチョッピング制
御信号が入力されていると、コンパレータ22からのチ
ョッピング信号に基づいてオン/オフして、チョッピン
グ動作を行う。
【0070】すなわち、コンパレータ22は、比較抵抗
Rfの両端の電圧値を監視して、比較抵抗Rfの両端の
電圧値がチョッピング電圧値よりも低いと、オンのチョ
ッピング信号をスイッチングトランジスタTr1に出力
し、スイッチングトランジスタTr1は、オンのチョッ
ピング信号がコンパレータ22から入力されると、オン
してモータドライバ5からの駆動電流をステッピングモ
ータ8に供給して、ステッピングモータ8の回転駆動を
行う。
【0071】コンパレータ22は、比較抵抗Rfの両端
の電圧値がチョッピング電圧値に到達すると、オフのチ
ョッピング信号をスイッチングトランジスタTr1に出
力し、所定時間経過後、再度、オンのチョッピング信号
をスイッチングトランジスタTr1に出力する。スイッ
チングトランジスタTr1は、オフのチョッピング信号
がコンパレータ22から入力されると、オフしてモータ
ドライバ5からのステッピングモータ8への駆動電流の
供給を停止し、その後、コンパレータ22からオンのス
イッチング信号が入力されると、再度、ステッピングモ
ータ8への駆動電流の供給を再開するチョッピング動作
を行う。
【0072】そして、MPU3は、ステッピングモータ
8のスローアップ時、ステッピングモータ8の駆動周波
数が予め設定されたチョッピング停止周波数になると、
チョッピング動作を停止させるオンのチョッピング制御
信号をスイッチングトランジスタTr2に出力し、スイ
ッチングトランジスタTr2は、オンのチョッピング制
御信号が入力されると、オンのチョッピング停止信号を
スイッチングトランジスタTr1に出力する。
【0073】スイッチングトランジスタTr1は、スイ
ッチングトランジスタTr2からオンのチョッピング停
止信号が入力されると、コンパレータ22からのチョッ
ピング信号の如何に関わらず、オンしてステッピングモ
ータ8への駆動電流の供給を行い、チョッピング動作を
停止する。
【0074】したがって、定電流制御方式のステッピン
グモータ8のスローアップ時に、ステッピングモータ8
の駆動周波数が所定の周波数以上になると、駆動電流が
所定の電流値になると駆動電流の供給を一時停止するス
テッピング制御を停止させることができ、起動ハッチン
グが大きくなる可能性のある高速域で、定電流駆動から
定電圧駆動に切り換えて、起動ハッチングを抑制するこ
とができる。その結果、駆動系を安定した状態で駆動し
て、読取画像20の画像品質を向上させることができ
る。
【0075】以上、本発明者によってなされた発明を好
適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもな
い。
【0076】
【発明の効果】請求項1記載の発明の読取装置によれ
ば、原稿の搬送あるいは光学系の移動等の駆動系の駆動
を行う定電流制御方式のステッピングモータの回転を停
止状態から所定の駆動周波数まで上昇させるスローアッ
プ時に、ステッピングモータに供給する駆動電流を駆動
系の加速度に基づいて変化させているので、駆動系の負
荷とステッピングモータの出力トルクとのバランスを適
切なものとして、起動時のハッチングの発生を防止する
ことができ、駆動系を安定した状態で駆動して、読取画
像の画像品質を向上させることができる。
【0077】請求項2記載の発明の読取装置によれば、
原稿の搬送あるいは光学系の移動等の駆動系の駆動を行
う定電流制御方式のステッピングモータの回転を停止状
態から所定の駆動周波数まで上昇させるスローアップ時
に、ステッピングモータの駆動周波数が所定の周波数以
上になると、ステッピングモータの駆動周波数に基づい
て、ステッピングモータに供給する駆動電圧を変化させ
ているので、駆動電流の立ち上がりを速くして、駆動電
流が充分に立ち上がらずチョッピング動作を行わないま
ま次相の励磁に入って、ステッピングモータの出力トル
クが低下することを防止して、起動時のハッチングの発
生を防止することができ、駆動系を安定した状態で駆動
して、読取画像の画像品質を向上させることができる。
【0078】請求項3記載の発明の読取装置によれば、
定電流制御方式のステッピングモータの回転を停止状態
から所定の駆動周波数まで上昇させるスローアップ時
に、ステッピングモータの駆動周波数が所定の周波数以
上になると、駆動電流が所定の電流値になると駆動電流
の供給を一時停止するステッピング制御を停止させるの
で、起動ハッチングが大きくなる可能性のある高速域
で、定電流駆動から定電圧駆動に切り換えて、起動ハッ
チングを抑制することができ、駆動系を安定した状態で
駆動して、読取画像の画像品質を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の読取装置の第1の実施の形態を適用し
た読取装置の要部回路ブロック図。
【図2】図1のステッピングモータの角速度と時間との
関係を示す図。
【図3】図1のステッピングモータの加速度と時間との
関係を示す図。
【図4】図1のステッピングモータの軸上負荷と時間と
の関係を示す図。
【図5】図1のステッピングモータの印加電流値(駆動
電流値)と時間との関係を示す図。
【図6】本発明の読取装置の第2の実施の形態を適用し
た読取装置の要部回路ブロック図。
【図7】図6のステッピングモータの角速度及び印加電
圧値(駆動電圧値)と時間との関係を示す図。
【図8】本発明の読取装置の第3の実施の形態を適用し
た読取装置のステッピングモータ及びチョッピング制御
回路の回路図。
【符号の説明】
1 読取装置 2 メモリ 3 MPU 4 シーケンサ 5 モータドライバ 6 電源部 7 励磁電流値切換部 8 ステッピングモータ 10 読取装置 11 励磁電流値切換部 20 読取装置 21 チョッピング制御回路 22 コンパレータ Tr1、Tr2 スイッチングトランジスタ Rf 比較抵抗

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿の搬送あるいは光学系の移動等の駆動
    系の駆動を定電流制御方式のステッピングモータにより
    行って、前記原稿の画像の読み取りを行う読取装置にお
    いて、前記ステッピングモータの回転を停止状態から所
    定の駆動周波数まで上昇させるスローアップ時に、前記
    ステッピングモータに供給する駆動電流を前記駆動系の
    加速度に基づいて変化させること特徴とする読取装置。
  2. 【請求項2】原稿の搬送あるいは光学系の移動等の駆動
    系の駆動を定電流制御方式で制御されるとともに、駆動
    電流が所定の電流値になると前記駆動電流の供給が一時
    停止されるステッピング制御により制御されるステッピ
    ングモータにより行って、前記原稿の画像の読み取りを
    行う読取装置において、前記ステッピングモータの回転
    を停止状態から所定の駆動周波数まで上昇させるスロー
    アップ時に、前記ステッピングモータの駆動周波数が所
    定の周波数以上になると、前記ステッピングモータの駆
    動周波数に基づいて、前記ステッピングモータに供給す
    る駆動電圧を変化させること特徴とする読取装置。
  3. 【請求項3】原稿の搬送あるいは光学系の移動等の駆動
    系の駆動を定電流制御方式で制御されるとともに、駆動
    電流が所定の電流値になると前記駆動電流の供給が一時
    停止されるステッピング制御により制御されるステッピ
    ングモータにより行って、前記原稿の画像の読み取りを
    行う読取装置において、前記ステッピングモータの回転
    を停止状態から所定の駆動周波数まで上昇させるスロー
    アップ時に、前記ステッピングモータの駆動周波数が所
    定の周波数以上になると、前記チョッピング制御を停止
    すること特徴とする読取装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002271879A (ja) * 2001-03-13 2002-09-20 Citizen Electronics Co Ltd 多機能型音響装置
JP2015023758A (ja) * 2013-07-23 2015-02-02 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置

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