JP2016127630A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来よりも多くの電流減衰モードを設け、ステッピングモーターの加速、減速のような回転速度の変化に応じ、適切な電流減衰モードを設定し、振動や損失を軽減する。
【解決手段】画像形成装置は、ステッピングモーターと、駆動信号を生成する駆動信号生成部と、駆動信号の周波数に応じた速度でステッピングモーターを回転させ、高速減衰モードと、低速減衰モードと、混合減衰モードを有し、モード設定電圧の大きさに基づいたモードで電流を減衰させるモータードライバー回路と、モード設定電圧を生成し、ステッピングモーターの回転速度が高速度帯にあるとき、高速減衰モードでの電流減衰を指示する電圧を、低速度帯にあるとき低速減衰モードでの電流減衰を指示する電圧を、中速度帯にあるとき、混合減衰モードでの電流減衰を指示する電圧を出力する設定電圧生成部と、を含む。
【選択図】図9
【解決手段】画像形成装置は、ステッピングモーターと、駆動信号を生成する駆動信号生成部と、駆動信号の周波数に応じた速度でステッピングモーターを回転させ、高速減衰モードと、低速減衰モードと、混合減衰モードを有し、モード設定電圧の大きさに基づいたモードで電流を減衰させるモータードライバー回路と、モード設定電圧を生成し、ステッピングモーターの回転速度が高速度帯にあるとき、高速減衰モードでの電流減衰を指示する電圧を、低速度帯にあるとき低速減衰モードでの電流減衰を指示する電圧を、中速度帯にあるとき、混合減衰モードでの電流減衰を指示する電圧を出力する設定電圧生成部と、を含む。
【選択図】図9
Description
本発明は、ステッピングモーターを用いて印刷に関する部材を回転させる画像形成装置に関する。
画像形成装置では、感光体ドラムを露光する露光装置のポリゴンモーターにステッピングモーターが用いられることがある。また、給紙、用紙搬送、トナー像形成のような印刷動作のときに回転させる回転体の駆動源に、ステッピングモーターを用いることがある。近年では、高速な印刷を実現するため、用紙搬送速度が上がっており、用紙を搬送するために用いられるステッピングモーターの回転速度の高速化も進められている。
そして、特許文献1には、モーターに電流が流れ出すと電流検出部において検出信号を出力し、その検出信号を起点に動作するタイマを備え、設定タイマ時間後のコンパレータ出力の値をラッチ回路において読み込み、その値から減衰制御を行うステッピングモーター駆動装置が記載されている。これにより、基準クロック周期ごとに自動的に減衰制御しようとする。具体的に、特許文献1には、中央にコイルが設けられたHブリッジ回路の各トランジスタのスイッチングを制御し、低速減衰導通路と高速減衰導通路を実現し、2つの異なる減衰状態を設けることが記載されている(特許文献1:要約、段落[0039]、[0041]、図3A、B、C、D参照)。
ステッピングモーターの各コイル(各相)での電流の減衰速度が遅いと電流のリップルは小さくなるので、モーターのトルクの変動が少なくなり、ステッピングモーターのトルクにとって有利である。一方、電流の減衰速度が遅いと、ステッピングモーターの回転速度が速い状態では、電流を減衰しきれないため、電流波形が歪み、モーターで大きな振動が生ずる場合や、コイルに流れる電流が必要以上に大きくなる場合があるというデメリットがある。このように、電流の減衰が遅いモードは、ステッピングモーターの回転速度が比較的遅いときに用いることが好ましい。
また、ステッピングモーターの各コイル(各相)での電流の減衰速度が速いと(電流減衰率が大きいと)、電流を高速に変化させることができ、ステッピングモーターの回転速度が速くても、電流波形の歪みを少なくすることができる。一方、電流の減衰速度が速いと、ステッピングモーターの回転速度が遅い状態では、リップルが大きくなり、また、平均電流が小さくなり、トルクの低下、損失が大きくなる(発熱が大きくなる)場合がある。このように、電流の減衰が速いモードは、ステッピングモーターの回転速度が比較的速いときに用いることが好ましい。
ステッピングモーターの回転速度に応じて、電流減衰速度を切り替えることで、トルクの変動を少なくして安定してモーターを回転させることや、モーターの振動を軽減することで、損失を軽減できる場合がある。
ここで、従来のステッピングモーターのドライバーICでは、ステッピングモーターの回転時の電流の減衰速度を高速と低速の2種類モードで切り替え可能なものもある。ステッピングモーターの回転時に選択できるモードが高速と定速の何れかの1つのみであるようなドライバーICもある。
高速と低速を切り替え可能であっても、回転速度が速い領域と遅い領域の間の中間の領域では、高速減衰モードと低速減衰モードのいずれも適切ではない場合がある。従って、高速と低速の2つだけのモードでは、回転速度に応じて、適切に電流を減衰できない場合があるという問題がある。
ここで、特許文献1記載の技術では、高速減衰と低速減衰の2種類でのみ切り替えがなされており、上記の問題を解決することができない。また、複数の回路が絡み合い(特許文献1:図1参照)、複雑で有り、コスト的に問題がある。また、制御も複雑である。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、従来よりも多くの電流減衰モードを設け、ステッピングモーターの加速、減速のような回転速度の変化に応じ、適切な電流減衰モードを設定し、振動や損失を軽減する。
請求項1に係る画像形成装置は、ステッピングモーターと、駆動信号生成部と、モータードライバー回路と、設定電圧生成部を含む。駆動信号生成部は、ステッピングモーターの駆動信号を生成し、出力する。モータードライバー回路は、駆動信号の周波数に応じた速度でステッピングモーターを回転させ、ステッピングモーターの電流の減衰モードとして、電流の減衰速度が最も速い高速減衰モードと、電流の減衰速度が最も遅い低速減衰モードと、高速減衰モードと低速減衰モードが組み合わされたモードである混合減衰モードを有し、電流の減衰モードを指示する信号として入力されるモード設定電圧の大きさに基づき、適用する電流の減衰モードを定める。設定電圧生成部は、モード設定電圧を生成し、モータードライバー回路にモード設定電圧を入力し、ステッピングモーターの停止状態から予め定められた目標速度までの範囲を3つに分けた速度帯のうち、目標速度を含む最も速い高速度帯にあるとき高速減衰モードでの電流減衰を指示する第1電圧範囲内の電圧をモード設定電圧として出力し、ステッピングモーターの回転速度が最も遅い低速度帯にあるとき低速減衰モードでの電流減衰を指示する第2電圧範囲内の電圧をモード設定電圧として出力し、ステッピングモーターの回転速度が中間の中速度帯にあるとき、混合減衰モードでの電流減衰を指示する第3電圧範囲内の電圧をモード設定電圧として出力する。
本発明によれば、3つの電流減衰モードを設ける。そして、ステッピングモーターの加速、目標速度での回転、減速のような回転速度の変化に応じて、適切な電流減衰モードを設定することができる。これにより、適切にステッピングモーターを回転させることができる。また、ステッピングモーターの振動や損失を軽減することができる。
以下、図1〜図16を用いて、実施形態とその変形例に係る画像形成装置を説明する。画像形成装置として、プリンター1を例に挙げて説明する。但し、各実施の形態に記載される構成、配置等の各要素は、発明の範囲を限定せず単なる説明例にすぎない。
(画像形成装置の概要)
まず、図1を用い、実施形態に係るプリンター1の概要を説明する。図1は、実施形態に係るプリンター1の一例を示す図である。
まず、図1を用い、実施形態に係るプリンター1の概要を説明する。図1は、実施形態に係るプリンター1の一例を示す図である。
図1に示すように、本実施形態のプリンター1は、側方に取り付けられる操作パネル2を有する。そして、プリンター1は、給紙部3a、搬送部3b、画像形成部3c、定着部3d、両面搬送部3eを含む印刷部3を備える。
まず、操作パネル2は、プリンター1の状態や各種メッセージや設定用画面を表示する表示部21や設定や入力用のキー22が複数設けられる。
プリンター1の内部に、給紙部3aが設けられる。給紙部3aは、用紙を複数枚収容する。そして、給紙部3aには、給紙を行う給紙ローラー31が設けられる。給紙時には何れかの給紙ローラー31が回転する。そして、搬送部3bは、給紙部3aから給紙された用紙を搬送する。搬送部3bには、レジストローラー対32が設けられる。レジストローラー対32は、搬送ローラー対33、34により搬送されてくる用紙を画像形成部3cの手前で待機させ、トナー像の形成にタイミングをあわせて用紙を画像形成部3cに向けて送り出す。画像形成部3cは、画像データに基づいたトナー像を形成し、用紙に転写する。定着部3dは、用紙に転写されたトナー像を加熱・加圧して用紙に定着させる。そして、定着部3dは、尚、定着後の用紙は、搬送され、排出トレイ35に排出される。尚、両面印刷を行う場合、定着部3dから排出された片面印刷済の用紙は、両面搬送部3eを通して下方に送られ、搬送部3bを経てレジストローラー対32の上流側に再度送られる。
(プリンター1のハードウェア構成)
次に、図2に基づき、実施形態に係るプリンター1のハードウェア構成を説明する。図2は、実施形態に係るプリンター1のハードウェア構成の一例を示す図である。
次に、図2に基づき、実施形態に係るプリンター1のハードウェア構成を説明する。図2は、実施形態に係るプリンター1のハードウェア構成の一例を示す図である。
図2に示すように、プリンター1は、内部に主制御部4を含む。主制御部4は、装置の各部を制御する。主制御部4は、CPU41や、画像処理部42や、その他の電子回路や素子を含む。
又、主制御部4は、記憶部43と接続される。CPU41は、中央演算処理装置であり、記憶部43に記憶される制御プログラムに基づきプリンター1の各部の制御や演算を行う。記憶部43は、ROMや、フラッシュROMや、HDDのような不揮発性と、RAMのような揮発性の記憶装置を組み合わせである。記憶部43は、プリンター1の制御プログラムのほか、制御データ等、各種データを記憶する。
又、主制御部4は、印刷部3を制御するエンジン制御部5と通信可能に接続される。エンジン制御部5は、エンジンCPU51やエンジンメモリー52を含む基板である。主制御部4は、印刷枚数や印刷に用いる用紙のサイズのような印刷ジョブの内容を示すデータと、印刷に用いる画像データをエンジン制御部5に与える。
エンジン制御部5は、主制御部4からのデータに基づき、印刷部3(給紙部3a、搬送部3b、画像形成部3c、定着部3d、両面搬送部3e)の動作を実際に制御する。具体的に、エンジン制御部5は、適切に印刷が行われるように、印刷部3での給紙、用紙搬送、トナー像形成、転写、定着、用紙排出を制御する。
又、主制御部4には、通信部44が接続される。通信部44は、パーソナルコンピュータやサーバーのようなコンピューター200と通信を行うためのインターフェイスである。通信部44は、コンピューター200とネットワークやケーブルを介し通信を行う。通信部44は、コンピューター200から画像データや印刷設定に関する印刷用データを受信する。主制御部4は印刷用データに基づき、画像処理部42に画像データを処理させ、画像処理後の画像データに基づき印刷を行わせる。
又、主制御部4は、操作パネル2と通信可能に接続される。そして、主制御部4は、操作パネル2の表示を制御する。又、主制御部4は、操作パネル2でなされた設定内容を認識する。そして、主制御部4は、設定にあわせた印刷をエンジン制御部5に行わせる。
(ステッピングモーター6)
次に、図3を用いて、実施形態に係るプリンター1に設けられたステッピングモーター6を説明する。図3は、実施形態に係るステッピングモーター6を説明するための図である。
次に、図3を用いて、実施形態に係るプリンター1に設けられたステッピングモーター6を説明する。図3は、実施形態に係るステッピングモーター6を説明するための図である。
給紙部3aには、用紙を供給する回転体として、給紙ローラー31が設けられる。そして、給紙部3aには、給紙ローラー31を回転させる駆動源としてのステッピングモーター6と、ドライバーIC7(モータードライバー回路に相当)が設けられる。
給紙を行うとき、エンジン制御部5は、給紙ローラー31を回転させるステッピングモーター6に対応するドライバーIC7に、ステッピングモーター6の回転開始や回転停止の指示を与える。ドライバーIC7は、エンジン制御部5からの指示を受け、ステッピングモーター6の回転の開始→加速→予め定められた目標速度での回転維持→減速→停止といった給紙のための回転動作をステッピングモーター6に行わせる。なお、給紙ローラー31の用紙の搬送方向下流側の近傍に給紙センサーS1が設けられる(図1参照)。給紙センサーS1の出力はエンジン制御部5に入力される。エンジン制御部5は、給紙センサーS1の出力に基づき、給紙センサーS1の設置位置への用紙の到達や、設置位置からの用紙の通過を認識する。
又、搬送部3bには用紙を搬送する回転体として、レジストローラー対32が設けられる。そして、搬送部3bには、レジストローラー対32を回転させる駆動源としてのステッピングモーター6と、ドライバーIC7が設けられる。又、搬送部3bには、用紙を搬送する回転体の一つとして、搬送ローラー対33、34が設けられる(図1参照)。
そして、用紙の斜行の矯正のため、エンジン制御部5は、レジストローラー対32を回転させるステッピングモーター6に対応するドライバーIC7に指示を与える。エンジン制御部5は、用紙到達時にはレジストローラー対32を回転停止状態で待機させる。そして、エンジン制御部5は、レジストローラー対32よりも上流側の搬送ローラー対33、34で用紙搬送を行わせて用紙を所定量撓ませた後、レジストローラー対32に用紙を下流側に送り出させる。具体的に、ドライバーIC7は、エンジン制御部5からの指示を受け、ステッピングモーター6の回転の開始→加速→予め定められた目標速度での回転維持→減速→停止という回転動作をステッピングモーター6に行わせる。エンジン制御部5は、レジストローラー対32の一時的な停止と回転再開のために、ステッピングモーター6の回転制御をドライバーIC7に行わせる。
また、レジストローラー対32の用紙の搬送方向上流側の近傍にレジストセンサーS2が設けられる(図1参照)。レジストセンサーS2の出力はエンジン制御部5に入力される。エンジン制御部5はレジストセンサーS2の出力に基づき、レジストセンサーS2の設置位置(レジストローラー対32)への用紙の到達や、設置位置からの用紙の通過を認識し、用紙の送り出しのタイミングをとる。
尚、搬送部3bには、レジストローラー対32以外に、搬送ローラー対33、34のような用紙の搬送を行うローラーが設けられる。これらのローラー対についても、ドライバーIC7とステッピングモーター6を用いて回転させる。
このように、本実施形態のプリンター1には、複数のステッピングモーター6が設けられる。ぞれぞれのステッピングモーター6には、4相型(A相、B相、/A相、/B相)のタイプのものが用いられる。なお、ステッピングモーター6の相数は、4つに限られない。
それぞれのドライバーIC7は、2相励磁、1−2相励磁、W1−2相励磁といった励磁方式でステッピングモーター6を回転させることができる。尚、ステッピングモーター6やドライバーIC7は複数設けられる。しかし、それぞれのステッピングモーター6やドライバーIC7は基本的に同様である。そこで、本説明では、同じ符号を付して説明する。又、特に説明する場合を除き、以下の説明は、それぞれのステッピングモーター6とドライバーIC7の組合せに適用される。
(ステッピングモーター6の回転と電流の減衰速度制御)
次に、図4〜図7を用いて、実施形態に係るプリンター1でのステッピングモーター6の回転と電流の減衰速度制御を説明する。図4は、実施形態に係るプリンター1のステッピングモーター6の回転制御に関する部分を示す図である。図5は、ステッピングモーター6に流れる電流の減衰速度の各モードを示す説明図である。図6は、低速減衰モードでの駆動部71の動作の一例を説明するための図である。図7は、高速減衰モードでの駆動部71の動作の一例を説明するための図である。
次に、図4〜図7を用いて、実施形態に係るプリンター1でのステッピングモーター6の回転と電流の減衰速度制御を説明する。図4は、実施形態に係るプリンター1のステッピングモーター6の回転制御に関する部分を示す図である。図5は、ステッピングモーター6に流れる電流の減衰速度の各モードを示す説明図である。図6は、低速減衰モードでの駆動部71の動作の一例を説明するための図である。図7は、高速減衰モードでの駆動部71の動作の一例を説明するための図である。
本実施形態のプリンター1では、ステッピングモーター6に対し、1つのドライバーIC7が設けられる。また、ステッピングモーター6の電流減衰のモードを指示するためのモード設定電圧Vsを生成する設定電圧生成部8が、ドライバーIC7に対して設けられる。
エンジン制御部5のエンジンCPU51は、ステッピングモーター6の回転を制御するための信号をドライバーIC7に入力する。具体的に、エンジン制御部5は、駆動信号生成部51aを含む。駆動信号生成部51aは、ステッピングモーター6の駆動信号CLを生成し、出力する。駆動信号CLは、クロック信号である。そのため、駆動信号生成部51aは、クロック信号を生成、出力する回路である。駆動信号生成部51aは、エンジンCPU51の外側に別途設けるようにしてもよい。そして、ドライバーIC7は、駆動信号CLの周波数に応じた速度でステッピングモーター6を回転させる。また、ドライバーIC7は、1つのクロックが入力されるごとに、駆動部71に含まれるスイッチング素子を切り替え、ステッピングモーター6のステップを1つ進め、励磁相の切り替えや、相に流す電流の大きさ、向きを切り替え、所定角度、ローターを回転させる。
また、エンジンCPU51は、ステッピングモーター6を回転させてよいか否かを示すイネーブル信号EnをドライバーIC7に入力する。ドライバーIC7は、イネーブル信号Enがステッピングモーター6を回転させてよい旨の状態(例えば、High)のとき、駆動信号CLの周波数にあわせてステッピングモーター6を回転させる。また、ドライバーIC7は、イネーブル信号Enがステッピングモーター6を回転させない旨の状態(例えば、Low)のとき、駆動信号CLが入力されていても、ステッピングモーター6を回転させない。
尚、本実施形態では、ステッピングモーター6を回転させるとき、ステッピングモーター6に入力する駆動信号CLのうち、最小の周波数として予め定められた周波数(例えば、自起動周波数)の駆動信号CLを駆動信号CLに出力させる。そして、駆動信号CLの出力開始から所定時間経過した後、エンジン制御部5(エンジンCPU51)は、イネーブル信号Enの論理を、回転を許可する論理とする。
用紙を搬送する各回転体(給紙ローラー31、レジストローラー対32、搬送ローラー対33、34)の回転を開始し、ステッピングモーター6を加速してゆくとき、エンジンCPU51は、駆動信号CLの周波数を高くしてゆく。そのため、駆動信号生成部51aは、駆動信号CLの周波数を変えることができる。そして、加速時に脱調が生じないように、1ステップ又は複数ステップあたりに増加させる周波数は予め定められ、エンジンメモリー52に制御用データとして記憶される。
尚、用紙の搬送速度は予め定められている。用紙搬送を開始した後、回転させる回転体の周速度が、予め定められた用紙搬送速度となるまで、ステッピングモーター6の回転速度を上昇させる必要がある。そのため、回転させる回転体の周速度が、予め定められた用紙搬送速度となるようなステッピングモーター6の目標速度(駆動信号CLの目標周波数)が定められる。
また、給紙ローラー31やレジストローラー対32は、連続して印刷を行うとき、紙間で一時停止される。また、印刷ジョブを完了したとき、用紙を搬送する回転体を停止させる。ステッピングモーター6(回転体)を減速し、停止させるとき、エンジンCPU51は、駆動信号CLの周波数を低くしてゆく。減速時に脱調が生じないように、1ステップ又は複数ステップあたりに減少させる周波数は予め定められ、エンジンメモリー52に制御用データ(スローダウンデータ)として記憶される。
ここで、ドライバーIC7は、ステッピングモーター6の電流の減衰モードとして、高速減衰モードと、低速減衰モードと、混合減衰モードを有する。高速減衰モードは、電流の減衰速度が最も速いモードである。低速減衰モードは、電流の減衰速度が最も遅い低速減衰モードである。混合減衰モードは、高速減衰モードと低速減衰モードが組み合わされたモードである。
図5〜図7を用い、各モードを説明する。図5のうち、最も上段のチャートは、高速減衰モードでの電流の減衰の一例を示す。また、中段のチャートは、低速減衰モードでの電流の減衰の一例を示す。最も下段のチャートは、混合減衰モードでの電流の減衰の一例を示す。図5の縦軸は、ステッピングモーター6のあるコイルに流れる電流の大きさを示す。図5の横軸は、時間の流れを示す。また、図5に示すチョッピング周期は、ステッピングモーター6でのチョッピングの一周期を示す。
ここで、チョッピングを説明しておく。ドライバーIC7は、電流を流すコイルを順番に切り替える(励磁方式によっては、電流の大きさを切り替える)。しかし、ステッピングモーター6の回転速度が速くなると、切り替えが速くなり、電流の立ち上がりが遅れてしまう。その結果、トルク低下のような問題が生ずる。そこで、ステッピングモーター6の定格電圧よりもずっと大きい直流電圧をチョッピングして、高速回転時でも、ステッピングモーター6に流す電流を高速に立ち上げ、相の切り替え当初から所定の電流を流す。このように、ドライバーIC7は、大きな直流電圧をチョッピングし、定電流をステッピングモーター6に流す回路でもある。
まず、低速減衰モードは、電流の減衰速度(単位時間あたりの減衰量、減衰率)が最も小さいモードである。図5に示すように、電流の減少速度が最も遅い。減衰は低速であるが、リップルが少ないので、低速減衰モードは、ステッピングモーター6の回転速度が遅いときに向いている。
そして、高速減衰モードは、電流の減衰速度が最も大きいモードである。図5に示すように、電流の減少速度が最も速い。電流の量を高速に調整できるので、高速減衰モードは、ステッピングモーター6の回転速度が速いときに向いている。
また、混合減衰モードは、高速減衰モードと低速減衰モードが組み合わされたモードである。図5に示すように、チョッピング周期中の電流を減衰させる期間では、まず低速減衰モードでの電流の減衰が行われ、続いて、高速減衰モードでの電流の減衰がなされる。高速減衰モードと低速減衰モードの利点を兼ね備えるので、混合減衰モードは、ステッピングモーター6の回転速度が中間域にあるときに向いている。
次に、図6、図7に基づき、駆動部71の各減衰モードでの動作を説明する。図6、7に示す駆動部71は、A相のコイルとB相のコイルに対し、それぞれ1つが設けられる。A相用のものとB相用のものは同じなので、一方の駆動部71について説明する。
図6、図7に示すように、駆動部71は、4つのスイッチング素子(図6、7の例では、トランジスタ。FETでもよい)を含むHブリッジ回路である。そして、コイルに電流を流すとき、右上と左下、又は、左上と右下のスイッチング素子がON状態とされる。どの組合せでスイッチング素子をONするかは、コイルに流す電流の向きによる。図6、図7の例では、電流をコイルの右側から左側に向けて流すので、右上のトランジスタTr2と左下のトランジスタTr3をONする例を示している。そして、図6、図7では、ステッピングモーター6を回転させるため、右上のトランジスタTr2と左下のトランジスタTr3をONしたときに流れる電流の経路を破線で示している。
低速減衰モードで電流を減衰させるとき、電源Vbbに近いスイッチング素子(上側のスイッチング素子、図6の例では、右上のトランジスタTr2)をON→OFFとする。一方、電源Vbbから遠い方のスイッチング素子(下側のスイッチング素子、図6の例では、左下のトランジスタTr3)をON状態で保つ。
これにより、コイルは電源と遮断される。そして、グランド→ダイオード(図6では、コイルの両端に接続されたダイオードのうち、右側のダイオードD1)→コイル→左下のトランジスタTr3→グランドの方向に電流が流れる。このように、低速減衰モードでは、コイルに蓄えられたエネルギーをグランドに向けて放出するように、電流が流れる。
一方、高速減衰モードで電流を減衰させるとき、電源Vbbに近いスイッチング素子(上側のスイッチング素子、図7の例では、右上のトランジスタTr2)をON→OFFする。一方、電源Vbbから遠い方のスイッチング素子(下側のスイッチング素子、図6の例では、左下のトランジスタTr3)もON→OFFとする。
これにより、電流は、グランド→ダイオード(図6では、コイルの両端とグランド間に接続されたもののうち、右側のダイオードD1)→コイル→左上のトランジスタのコレクタ−エミッタ間(FETの場合は、ソース−ドレイン間)に接続されたダイオードD3→電源Vbb方向に流れる。電源Vbbによって、低速減衰モードのときよりも、電流の減衰が速くなる。
このように、ドライバーIC7は、3つの電流の減衰モードを有する。そして、ドライバーIC7は、電流の減衰モードを指示する信号として入力されるモード設定電圧Vsの大きさに基づき、適用する電流の減衰モードを定める。言い換えると、ドライバーIC7に入力するアナログ電圧(モード設定電圧Vs)の大きさによって、減衰モードを制御することができる。
そして、モード設定電圧Vsを生成する設定電圧生成部8が設けられる。設定電圧生成部8は、モータードライバー回路に生成したモード設定電圧Vsを入力する。例えば、ステッピングモーター6の停止状態からステッピングモーター6の目標速度(目標とする駆動信号CLの周波数)までの範囲を高速度帯A1、中速度帯A3、低速度帯A2の3つに分けるようにしてもよい。そして、低速度帯A2は、最も遅い速度帯であり、中速度帯A3は、ステッピングモーター6の回転速度が中程度といえる範囲であり、高速度帯A1は、目標速度を含む速度帯である。
そして、ステッピングモーター6の回転速度が高速度帯A1にあるとき、設定電圧生成部8は、高速減衰モードでの電流減衰を指示する第1電圧範囲V1内の電圧を出力する。また、ステッピングモーター6の回転速度が低速度帯A2にあるとき、設定電圧生成部8は、低速減衰モードでの電流減衰を指示する第2電圧範囲V2内の電圧を出力する。また、ステッピングモーター6の回転速度が中間の中速度帯A3にあるとき、設定電圧生成部8は、混合減衰モードでの電流減衰を指示する第3電圧範囲V3内の電圧を出力する。第1電圧範囲V1、第2電圧範囲V2、第3電圧範囲V3の詳細は後述する。
(設定電圧生成部8の詳細)
次に、図8、図9を用いて、実施形態に係る画像形成装置の設定電圧生成部8の詳細を説明する。図8は、実施形態に係る設定電圧生成部8の一例を示す図である。図9は、実施形態に係る画像形成装置でのステッピングモーター6の回転と、減衰モード電圧の推移との関係の一例を示す図である。
次に、図8、図9を用いて、実施形態に係る画像形成装置の設定電圧生成部8の詳細を説明する。図8は、実施形態に係る設定電圧生成部8の一例を示す図である。図9は、実施形態に係る画像形成装置でのステッピングモーター6の回転と、減衰モード電圧の推移との関係の一例を示す図である。
本実施形態では、設定電圧生成部8として、平滑化回路81と、比較回路82と、基準電圧生成回路83を用いる例を説明する。
図8に示す平滑化回路81は、駆動信号CLを平滑化する。例えば、平滑化回路81は、抵抗とコンデンサーの直列回路や、コイルとコンデンサーの直列回路とすることができる。尚、より平滑化するため、抵抗とコンデンサーの直列回路や、コイルとコンデンサーの直列回目を複数段重ねるようにしてもよい。また、他種の平滑化回路81が用いられてもよい。
抵抗とコンデンサーの直列回路を平滑化回路81として用いるとき、抵抗の一端を駆動信号CL線に接続し、コンデンサーの一端をグランドに接続し、抵抗とコンデンサーの間の電圧が出力として取り出される。コイルとコンデンサーの直列回路を平滑化回路81として用いるとき、コイルの一端を駆動信号CL線に接続し、コンデンサーの一端をグランドに接続し、コイルとコンデンサーの間の電圧が出力として取り出される。
そして、平滑化回路81は、駆動信号CLの周波数に応じて出力電圧が変わる回路である。平滑化回路81に抵抗とコンデンサーの直列回路や、コイルとコンデンサーの直列回路を用いるとき、遮断周波数に近づくため、駆動信号CL(クロック信号)の周波数が高くなるほど、出力電圧値が小さくなる。尚、目標速度での駆動信号CLの周波数が、遮断周波数よりも低くなるようなコンデンサー、コイル、抵抗が採用される。
基準電圧生成回路83は、比較回路82での比較に用いる第1基準電圧Vr1と第2基準電圧Vr2を生成する。本実施形態のプリンター1の基準電圧生成回路83には、2つの抵抗からなる直列回路が二つ含まれる。そして、各直列回路が電源に対し、並列に接続される。図8に示すように、エンジンCPU51(の汎用ポート)が各直列回路に電圧を印加する。一方の直列回路の抵抗の間の電圧(各抵抗により分圧された電圧)が、第1基準電圧Vr1として取り出され、他方の直列回路の間の電圧(各抵抗により分圧された電圧)が第2基準電圧Vr2として取り出される。そして、基準電圧生成回路83は、生成した第1基準電圧Vr1と第2基準電圧Vr2を比較回路82に入力する。
具体的に、基準電圧生成回路83は、ステッピングモーター6の回転速度が高速度帯A1と中速度帯A3の境目の速度(第1基準速度)であるときの平滑化回路81の出力電圧値を第1基準電圧Vr1として生成する。そのため、ステッピングモーター6の回転速度が第1基準速度であるときの平滑化回路81の出力電圧と同じになるように、基準電圧生成回路83の一方の直列回路の各抵抗の抵抗値(分圧比)が設定される。また、基準電圧生成回路83は、ステッピングモーター6の回転速度が中速度帯A3と低速度帯A2の境目の速度(第2基準速度)であるときの平滑化回路81の出力電圧値を第2基準電圧Vr2として生成する。そのため、ステッピングモーター6の回転速度が第2基準速度であるときの平滑化回路81の出力電圧と同じになるように、基準電圧生成回路83の他方の直列回路の各抵抗の抵抗値(分圧比)が設定される。
尚、基準電圧の生成に、抵抗の直列回路を用いる例を説明したが、CPUが指示する大きさの電圧を出力するDAコンバータを基準電圧生成回路83として用いてもよい。
比較回路82は、平滑化回路81の出力電圧値と、第1基準電圧Vr1及び第2基準電圧Vr2を比較する。そして、ステッピングモーター6の回転速度が高速度帯A1にある状態のとき、第1電圧範囲V1内の大きさの電圧をモード設定電圧Vsとして出力する。また、比較回路82は、ステッピングモーター6の回転速度が低速度帯A2にある状態のとき、第2電圧範囲V2内の大きさの電圧をモード設定電圧Vsとして出力する。また、比較回路82は、ステッピングモーター6の回転速度が中速度帯A3にある状態のとき、第3電圧範囲V3内の大きさの電圧をモード設定電圧Vsとして出力する。
具体的に、本実施形態での第1電圧範囲V1は、0〜0.3V未満とされる。第2電圧範囲V2は1.0V以上とされる。第3電圧範囲V3は、0.3V以上1.0V未満とされる。つまり、電流の減衰が速いモードほど、制御回路70に入力すべきモード設定電圧Vs値は小さい。
駆動信号CLの周波数が速いほど、平滑化回路81の電圧が小さくなる。そのため、平滑化回路81の出力電圧値が、第1基準電圧Vr1よりも小さいとき(高速度帯A1のとき)、比較回路82は、0〜0.3V未満(第1電圧範囲V1)の電圧値を出力する。また、平滑化回路81の出力電圧値が、第2基準電圧Vr2以上であるとき(低速度帯A2のとき)、比較回路82は、1.0V以上(第2電圧範囲V2)の電圧値を出力する。また、平滑化回路81の出力電圧値が、第1基準電圧Vr1以上第2基準電圧Vr2未満であるとき、比較回路82は、0.3V以上1V未満(第3電圧範囲V3)の電圧値を出力する。そして、ドライバーIC7は、比較回路82が出力するモード設定電圧Vsに応じた減衰モードでステッピングモーター6のコイルに流れる電流を減衰させる。
具体的に、図9を用いて、ステッピングモーター6の回転速度に応じた減衰モードの切り替えを説明する。
図9のうち、上側のチャートは、回転開始後、目標速度で回転させ、その後、停止させる場合のステッピングモーター6の回転速度の変化を示している。具体的に、ステッピングモーター6の回転期間は、回転開始から目標速度までの加速期間と、目標速度でステッピングモーター6を回転させる定速期間と、目標速度から停止するまでの減速期間に分けられる。
また、図9のうち、下側のチャートは、モード設定電圧Vsの変化(比較回路82の出力変化)の推移を示している。
加速期間中、ステッピングモーター6の回転速度が低速度帯A2にある間、比較回路82は、第2電圧範囲V2内の一定電圧を出力する。その結果、ドライバーIC7は、低速減衰モードでステッピングモーター6のコイルの電流を減衰させる。加速によって回転速度が上昇し、中速度帯A3に到ると、比較回路82は、第3電圧範囲V3内の一定電圧を出力する。その結果、ドライバーIC7は、混合減衰モードでステッピングモーター6のコイルの電流を減衰させる。加速によってさらに回転速度が上昇し、高速度帯A1に到ると、比較回路82は、第1電圧範囲V1内の一定電圧を出力する。その結果、ドライバーIC7は、高速減衰モードでステッピングモーター6のコイルの電流を減衰させる。
定速期間中、比較回路82は、第1電圧範囲V1内の一定電圧を出力する。これにより、定速期間中、ドライバーIC7は、高速減衰モードでステッピングモーター6のコイルの電流を減衰させる。
減速期間では、減速開始からステッピングモーター6の回転速度が高速度帯A1にある間、比較回路82は、第1電圧範囲V1内の一定電圧を出力する。その結果、ドライバーIC7は、減速開始当初、高速減衰モードでステッピングモーター6のコイルの電流を減衰させる。減速によって回転速度が落ち、中速度帯A3に到ると、比較回路82は、第3電圧範囲V3内の一定電圧を出力する。その結果、ドライバーIC7は、混合減衰モードでステッピングモーター6のコイルの電流を減衰させる。減速によってさらに回転速度が落ち、低速度帯A2に到ると、比較回路82は、第2電圧範囲V2内の一定電圧を出力する。その結果、減速が進むと、ドライバーIC7は、低速減衰モードでステッピングモーター6のコイルの電流を減衰させる。そして、エンジン制御部5は、イネーブル信号Enの状態を、ステッピングモーター6の使用不可を示す状態としたり、駆動信号生成部51aに駆動信号CLの生成を停止させたりして、ステッピングモーター6を停止させる。
(変形例1)
次に、図10、図11を用いて、変形例1に係る画像形成装置の設定電圧生成部8の詳細を説明する。図10は、変形例1に係る設定電圧生成部8の一例を示す図である。図11は、変形例1に係る画像形成装置でのステッピングモーター6の回転と、減衰モード電圧の推移との関係の一例を示す図である。
次に、図10、図11を用いて、変形例1に係る画像形成装置の設定電圧生成部8の詳細を説明する。図10は、変形例1に係る設定電圧生成部8の一例を示す図である。図11は、変形例1に係る画像形成装置でのステッピングモーター6の回転と、減衰モード電圧の推移との関係の一例を示す図である。
本変形例では、上述の平滑化回路81と、比較回路82と、基準電圧生成回路83に代えて、平滑化回路81と、電圧変換回路84を設定電圧生成部8として用いる。尚、平滑化回路81は、駆動信号CLを平滑化する。平滑化回路81は、上述の実施形態のものと同様でよい。
モード設定電圧Vsに関し、本変形例でも、第1電圧範囲V1は第2電圧範囲V2及び第3電圧範囲V3よりも小さい電圧の範囲であり、第2電圧範囲V2は、第3電圧範囲V3よりも大きい電圧の範囲である。上述の実施形態と同様に、第1電圧範囲V1は、0〜0.3V未満の範囲であり、第3電圧範囲V3は、0.3V以上〜1.0V未満の範囲であり、第2電圧範囲V2は、1.0V以上の範囲である。
例えば、電圧変換回路84は、増幅回路である。電圧変換回路84は、平滑化回路81の出力を変換する。そして、電圧変換回路84は、ステッピングモーター6の回転速度が高速度帯A1にあるとき、第1電圧範囲V1内の電圧となるように、平滑化回路81の出力値を変換する。また、電圧変換回路84は、ステッピングモーター6の回転速度が低速度帯A2にあるとき、第2電圧範囲V2内の電圧となるように平滑化回路81の出力値を変換する。さらに、電圧変換回路84は、ステッピングモーター6の回転速度が中速度帯A3にあるとき、第3電圧範囲V3の電圧となるように、平滑化回路81の出力値を変換する。そして、電圧変換回路84は、増幅後の電圧をモード設定電圧VsとしてドライバーIC7に入力する
駆動信号CLの周波数が速いほど、平滑化回路81の電圧が小さくなる。そのため、平滑化回路81の出力電圧値が、高速度帯A1に対応する電圧のとき、電圧変換回路84は、0〜0.3V未満(第1電圧範囲V1)の電圧値を出力する。また、平滑化回路81の出力電圧値が、低速度帯A2に対応する電圧のとき、電圧変換回路84は、1V以上(第2電圧範囲V2)の電圧値を出力する。また、平滑化回路81の出力電圧値が、第1基準電圧Vr1以上第2基準電圧Vr2未満であるとき、電圧変換回路84は、0.3V以上1V未満(第3電圧範囲V3)の電圧値を出力する。
具体的に、図11を用いて、変形例1でのステッピングモーター6の回転速度に応じた減衰モードの切り替えを説明する。
図11のうち、上側のチャートは、回転開始後、目標速度で回転させ、その後、停止させる場合のステッピングモーター6の回転速度の変化を示している。ステッピングモーター6の回転期間は、上述したように、加速期間と、定速期間と、減速期間に分けられる。
また、図11のうち、下側のチャートは、モード設定電圧Vsの変化(電圧変換回路84の出力変化)の推移の一例を示している。上記の実施形態と異なり、比較回路82の代わりに電圧変換回路84を用いる。そのため、平滑化回路81の出力値の変化(駆動信号CLの周波数の変化)にあわせ、モード設定電圧Vsの大きさは連続的に変化する。言い換えると、モード設定電圧Vsは、加速期間と減速期間で変化し続ける。
加速期間中、ステッピングモーター6の回転速度が低速度帯A2にある間、電圧変換回路84は、第2電圧範囲V2内の電圧を出力する。そして、ドライバーIC7は、低速減衰モードでステッピングモーター6のコイルの電流を減衰させる。また、低速減衰モードの間、モード設定電圧Vsは、下がり続ける。
加速によって回転速度が上昇し、中速度帯A3に到ると、電圧変換回路84は、第3電圧範囲V3内の電圧を出力する。そして、ドライバーIC7は、混合減衰モードでステッピングモーター6のコイルの電流を減衰させる。また、混合減衰モードの間でも、モード設定電圧Vsは、下がり続ける。
加速によってさらに回転速度が上昇し、高速度帯A1に到ると、電圧変換回路84は、第1電圧範囲V1内の電圧を出力する。そのため、ドライバーIC7は、高速減衰モードでステッピングモーター6のコイルの電流を減衰させる。ステッピングモーター6の目標速度に到達し、駆動信号CLの周波数が一定になると、電圧変換回路84の出力電圧値も一定となる。
定速期間中、電圧変換回路84は、第1電圧範囲V1内の電圧を出力し続ける。これにより、定速期間中は、ドライバーIC7は、高速減衰モードでステッピングモーター6のコイルの電流を減衰させる。
減速期間では、減速開始からステッピングモーター6の回転速度が高速度帯A1にある間、電圧変換回路84は、第1電圧範囲V1内の電圧を出力する。ドライバーIC7は、減速開始当初、高速減衰モードでステッピングモーター6のコイルの電流を減衰させる。また、高速減衰モードの間、モード設定電圧Vsの上昇が続く。
減速によって回転速度が落ち、中速度帯A3に到ると、電圧変換回路84は、第3電圧範囲V3内の電圧を出力する。そのため、ドライバーIC7は、混合減衰モードでステッピングモーター6のコイルの電流を減衰させる。また、混合減衰モードの間でも、モード設定電圧Vsの上昇が続く。
減速によってさらに回転速度が落ち、低速度帯A2に到ると、電圧変換回路84は、第2電圧範囲V2内の電圧を出力する。そして、エンジン制御部5は、イネーブル信号Enの状態を、ステッピングモーター6の使用不可を示す状態としたり、駆動信号生成部51aに駆動信号CLの生成を停止させたりして、ステッピングモーター6を停止させる。
(変形例2)
次に、図12、図13を用いて、変形例2に係る画像形成装置の設定電圧生成部8の詳細を説明する。図12は、変形例2に係る設定電圧生成部8の一例を示す図である。図13は、変形例2に係る画像形成装置でのステッピングモーター6の回転と、減衰モード電圧の推移との関係の一例を示す図である。
次に、図12、図13を用いて、変形例2に係る画像形成装置の設定電圧生成部8の詳細を説明する。図12は、変形例2に係る設定電圧生成部8の一例を示す図である。図13は、変形例2に係る画像形成装置でのステッピングモーター6の回転と、減衰モード電圧の推移との関係の一例を示す図である。
本変形例では、上述の平滑化回路81と、比較回路82と、基準電圧生成回路83、電圧変換回路84に代えて、ディジタルアナログコンバーター85を設定電圧生成部8として用いる。
エンジン制御部5(エンジンCPU51)は、出力すべき電圧を指示するディジタル信号(ディジタルデータ)をディジタルアナログコンバーター85に入力する。ディジタルアナログコンバーター85は、指示された大きさの電圧を出力する。
モード設定電圧Vsに関し、本変形例でも、第1電圧範囲V1は第2電圧範囲V2及び第3電圧範囲V3よりも小さい電圧の範囲であり、第2電圧範囲V2は、第3電圧範囲V3よりも大きい電圧の範囲である。上述の実施形態と同様に、第1電圧範囲V1は、0〜0.3V未満の範囲であり、第3電圧範囲V3は、0.3V以上〜1.0V未満の範囲であり、第2電圧範囲V2は、1.0V以上の範囲である。
エンジン制御部5は、ステッピングモーター6の回転速度が高速度帯A1にあるとき、第1電圧範囲V1内の電圧をディジタルアナログコンバーター85に出力させる。また、エンジン制御部5は、ステッピングモーター6の回転速度が低速度帯A2にあるとき、第2電圧範囲V2内の電圧をディジタルアナログコンバーター85に出力させる。ステッピングモーター6の回転速度が中速度帯A3にあるとき、エンジン制御部5は、第3電圧範囲V3内の電圧をディジタルアナログコンバーター85に出力させる。ディジタルアナログコンバーター85の出力は、ドライバーIC7に、モード設定電圧Vsとして入力される。
駆動信号CLの各周波数に応じ、ディジタルアナログコンバーター85に出力させる電圧(モード設定電圧Vs)の大きさを定めたデータがエンジンメモリー52に記憶される。エンジン制御部5は、エンジンメモリー52に記憶されたデータを参照し、現在の駆動信号CLの周波数に対応するモード設定電圧Vsの電圧値を確認し、確認した電圧値をディジタルアナログコンバーター85に出力させる。
具体的に、図13を用いて、変形例2でのステッピングモーター6の回転速度に応じた減衰モードの切り替えを説明する。
図13のうち、上側のチャートは、回転開始後、目標速度で回転させ、その後、停止させる場合のステッピングモーター6の回転速度の変化を示している。ステッピングモーター6の回転期間は、上述したように、加速期間と、定速期間と、減速期間に分けられる。
また、図13のうち、下側のチャートは、モード設定電圧Vsの変化(ディジタルアナログコンバーター85の出力変化)の推移を示している。変形例2では、駆動信号CLの周波数の変化に対応してモード設定電圧Vsの大きさを連続的に変化させる。言い換えると、加速期間と減速期間では、モード設定電圧Vsは、変化し続ける。
加速期間中、ステッピングモーター6の回転速度が低速度帯A2にある間、エンジン制御部5は、第2電圧範囲V2内の電圧をディジタルアナログコンバーター85に出力させる。そして、ドライバーIC7は、低速減衰モードでステッピングモーター6のコイルの電流を減衰させる。また、エンジン制御部5は、低速減衰モードの間(加速期間のうち低速度帯A2の間)、ディジタルアナログコンバーター85にモード設定電圧Vsを下げさせ続ける。
加速によって回転速度が上昇し、中速度帯A3に到ると、エンジン制御部5は、第3電圧範囲V3内の電圧をディジタルアナログコンバーター85に出力させる。そして、ドライバーIC7は、混合減衰モードでステッピングモーター6のコイルの電流を減衰させる。また、エンジン制御部5は、混合減衰モード(加速期間中の中速度帯A3)の間でも、ディジタルアナログコンバーター85にモード設定電圧Vsを下げさせ続ける。
加速によってさらに回転速度が上昇し、高速度帯A1に到ると、エンジン制御部5は、第1電圧範囲V1内の電圧をディジタルアナログコンバーター85に出力させる。そのため、ドライバーIC7は、高速減衰モードでステッピングモーター6のコイルの電流を減衰させる。定速期間中、目標速度で保つため、駆動信号CLの周波数が一定になる。また、エンジン制御部5は、第1電圧範囲V1内の一定電圧をディジタルアナログコンバーター85に出力させる。
減速期間では、減速開始からステッピングモーター6の回転速度が高速度帯A1にある間、エンジン制御部5は、第1電圧範囲V1内の電圧をディジタルアナログコンバーター85に出力させる。そして、ドライバーIC7は、減速開始当初、高速減衰モードでステッピングモーター6のコイルの電流を減衰させる。また、エンジン制御部5は、高速減衰モード(減速期間中の高速度帯A1)の間、ディジタルアナログコンバーター85にモード設定電圧Vsを下げさせ続ける。
減速によって回転速度が落ち、中速度帯A3に到ると、エンジン制御部5は、第3電圧範囲V3内の電圧をディジタルアナログコンバーター85に出力させる。そして、ドライバーIC7は、混合減衰モードでステッピングモーター6のコイルの電流を減衰させる。また、エンジン制御部5は、混合減衰モード(減速期間中の中速度帯A3)の間、ディジタルアナログコンバーター85にモード設定電圧Vsを下げさせ続ける。
減速によってさらに回転速度が落ち、低速度帯A2に到ると、エンジン制御部5は、第2電圧範囲V2内の電圧をディジタルアナログコンバーター85に出力させる。減速が進むと、駆動信号生成部51aは、駆動信号CLの生成を停止する。そして、エンジン制御部5は、イネーブル信号Enの状態を、ステッピングモーター6を使用しない状態とする。
(変形例3)
次に、図14に基づき、変形例3を説明する。図14は、混合減衰モードでの高速減衰モードの比率(時間)の増減を説明するための図である。
次に、図14に基づき、変形例3を説明する。図14は、混合減衰モードでの高速減衰モードの比率(時間)の増減を説明するための図である。
上記の実施形態や変形例1、2では、混合減衰モードで、チョッピング周期の減衰期間
中の低速減衰モードで減衰を行う時間と、高速減衰モードで減衰を行う時間の比率は固定であってもよい。
中の低速減衰モードで減衰を行う時間と、高速減衰モードで減衰を行う時間の比率は固定であってもよい。
本変形例3では、混合減衰モードで、駆動信号CLの周波数の変化にあわせ、チョッピング周期の減衰期間中の低速減衰モードで減衰を行う時間と、高速減衰モードで減衰を行う時間の比率を変化させる。
上述の実施形態や、変形例1、2では、ステッピングモーター6回転速度の上昇速度(駆動信号CLの周波数の変化速度)を決めておくことができる。従って、加速期間や減速期間で混合減衰モードである時間の大きな変動は無い。そこで、ドライバーIC7は、混合減衰モードの間、混合減衰モードになってからの時間や、減衰モード電圧の大きさの変化や、駆動信号CLの周波数の変化に応じて、低速減衰モードで減衰を行う時間と、高速減衰モードで減衰を行う時間の比率を変化させる。
具体的に、ドライバーIC7は、目標速度に到達するまでステッピングモーター6を加速するとき、入力されるモード設定電圧Vsの大きさが第2電圧範囲V2から第3電圧範囲V3になった後、第1電圧範囲V1になるまで、混合減衰モード中の高速減衰モードの割合を次第に増やす(図14参照)。
加速期間中、入力されるモード設定電圧Vsの大きさが第2電圧範囲V2から第3電圧範囲V3になり混合減衰モードを開始するとき、ドライバーIC7は、チョッピング周期の減衰期間中、高速減衰モードで減衰を行う時間を最も小さくする(例えば、減衰期間の1%を、高速減衰モードで減衰を行う時間とする)。そして、ドライバーIC7は、混合減衰モードを終了する時点で(第1電圧範囲V1になるまでに)、チョッピング周期の減衰期間中、高速減衰モードで減衰を行う時間を最大とする(例えば、減衰期間の99%を、高速減衰モードで減衰を行う時間とする)。
また、ドライバーIC7は、ステッピングモーター6を減速するとき、入力されるモード設定電圧Vsの大きさが第1電圧範囲V1から第3電圧範囲V3になった後、第2電圧範囲V2になるまで、混合減衰モード中の低速減衰モードの割合を次第に増やす(図14参照)。
減速期間中、入力されるモード設定電圧Vsの大きさが第1電圧範囲V1から第3電圧範囲V3になり、混合減衰モードを開始するとき、ドライバーIC7は、チョッピング周期の減衰期間中、高速減衰モードで減衰を行う時間を最も大きくする(例えば、減衰期間の99%を、高速減衰モードで減衰を行う時間とする)。そして、ドライバーIC7は、中速度帯A3が終わる時点で(第2電圧範囲V2になるまでに)、チョッピング周期の減衰期間中、高速減衰モードで減衰を行う時間を最小とする(例えば、減衰期間の1%を、高速減衰モードで減衰を行う時間とする)。
(変形例4)
次に、図15、図16を用いて、変形例4を説明する。図15は、レベルシフト回路9を追加した画像形成装置の一例を示す図である。図16は、変形例4に係る画像形成装置での低速減衰モードを用いないときのステッピングモーター6の回転と、減衰モード電圧の推移との関係の一例を示す図である。
次に、図15、図16を用いて、変形例4を説明する。図15は、レベルシフト回路9を追加した画像形成装置の一例を示す図である。図16は、変形例4に係る画像形成装置での低速減衰モードを用いないときのステッピングモーター6の回転と、減衰モード電圧の推移との関係の一例を示す図である。
本変形例では、実行されるジョブに応じて、励磁方式を切り替える場合を説明する。ステッピングモーター6の励磁方式は、用紙の種類や、印刷ジョブの内容にあわせた用紙搬送速度により、切り替える場合がある。
尚、本変形例でも、電流の減衰が速いモードほど、制御回路70に入力すべきモード設定電圧Vsの大きさを小さくする点は、上述の実施形態、変形例と同様である。
例えば、同じ速度でステッピングモーター6を回転させるとき、1−2相励磁やW1−2相励磁は、1クロックあたりの回転角度が小さいので、2相励磁よりも駆動信号CLの周波数は速くなる。駆動信号CLの周波数が速いほど、電流の減衰は高速であることが好ましい。そこで、変形例では、ステッピングモーター6の励磁方式に応じて、用いる減衰モードを切り替える。
本変形例では、ステッピングモーター6の励磁方式として、2相励磁とW1−2相励磁(又は1−2相励磁)を適用する場合を説明する。
まず、エンジン制御部5のエンジンCPU51は、2相励磁方式でステッピングモーター6を回転させるか、W1−2相励磁方式でステッピングモーター6を回転させるかを示す信号(励磁方式信号Sg)をドライバーIC7の制御回路70に入力する。ドライバーIC7は、エンジン制御部5が指示する励磁方式でステッピングモーター6を回転させる。
また、本変形例では、図15に示すように、レベルシフト回路9が設けられる。レベルシフト回路9は、設定電圧生成部8の出力電圧のレベルを変化させることができる回路である。
そして、複数の励磁方式のうち、1ステップあたりの回転角が大きい方の励磁方式(本実施形態では、2相励磁方式)でステッピングモーター6を回転させるとき、レベルシフト回路9は、設定電圧生成部8が生成したモード設定電圧VsをそのままドライバーIC7に入力する。この場合、上述のように、速度ゼロから目標速度までの範囲が高速、中速、定速の速度帯に分けられ、ドライバーIC7は、加速時には、低速減衰モード→混合減衰モード→高速減衰モードの順に、定速回転時にはで高速減衰モードで、減速時には、高速減衰モード→混合減衰モード→低速減衰モードの順で、電流を減衰させる。
一方、複数の励磁方式のうち、1ステップあたりの回転角が小さい方の励磁方式(本実施形態では、W1−2相励磁方式)でステッピングモーター6を回転させるとき、レベルシフト回路9は、設定電圧生成部8が生成したモード設定電圧Vsの電圧レベルを調整する。
具体的に、レベルシフト回路9は、予め定められた励磁方式(W1−2相励磁方式)での回転開始の指示を制御回路70から受けたとき、ステッピングモーター6の停止状態から目標速度までの範囲を2つの速度帯に分ける。そして、レベルシフト回路9は、ステッピングモーター6の回転速度が目標速度を含む速い方の第1速度帯A4にあるとき、設定電圧生成部8の出力電圧値をシフトして第1電圧範囲V1の電圧を出力する。また、ステッピングモーター6の回転速度が遅い方の第2速度帯A5にあるとき設定電圧生成部8の出力電圧値をシフトして、第3電圧範囲V3の電圧を出力する。
電流の減衰が速いモードほど、制御回路70に入力すべきモード設定電圧Vs値を小さくするので、レベルシフト回路9は、設定電圧生成部8の出力電圧値を小さくする方向にシフトさせる。例えば、レベルシフト回路9は、設定電圧生成部8の出力値が第2電圧範囲V2のとき、第3電圧範囲V3内の値にシフトする。また、レベルシフト回路9は、設定電圧生成部8の出力値が第3電圧範囲V3のとき、第1電圧範囲V1内の値にシフトする。
具体的に、図16を用いて、予め定められた励磁方式でのステッピングモーター6の回転速度に応じた減衰モードの切り替えを説明する。
図16のうち、上側のチャートは、回転開始後(加速期間)、目標速度で回転させ(定速期間)、その後、停止(減速期間)までのステッピングモーター6の回転速度の変化を示している。また、図16のうち、下側のチャートは、レベルシフト回路9によるシフト後のモード設定電圧Vsの変化の推移を示している。
加速期間中、ステッピングモーター6の回転速度が第2速度帯A5にある間、レベルシフト回路9は、設定電圧生成部8の出力をシフトさせ、第3電圧範囲V3内の電圧を出力する。これによりW1−2相励磁のような励磁方式では、ドライバーIC7は、混合減衰モードでステッピングモーター6のコイルの電流の減衰を開始する。言い換えると、低速減衰モードがスキップされる。加速によって回転速度が上昇し、第1速度帯A4に到ると、レベルシフト回路9は、設定電圧生成部8の出力をシフトさせ、第1電圧範囲V1内の電圧を出力する。これを受けて、ドライバーIC7は、高速減衰モードでステッピングモーター6のコイルの電流を減衰させる。
定速期間中、レベルシフト回路9は、第1電圧範囲V1内の電圧を出力する。これにより、定速期間中、ドライバーIC7は、高速減衰モードでステッピングモーター6のコイルの電流を減衰させる。
減速期間では、減速開始からステッピングモーター6の回転速度が第1速度帯A4にある間、レベルシフト回路9は、第1電圧範囲V1内の電圧を出力する。そのため、ドライバーIC7は、減速開始当初、高速減衰モードで電流を減衰させる。減速によって回転速度が落ち、第2速度帯A5に到り、停止するまで、レベルシフト回路9は、第3電圧範囲V3内の電圧を出力する。そのため、ドライバーIC7は、停止するまで混合減衰モードでステッピングモーター6のコイルの電流を減衰させる。
このようにして、実施形態に係る画像形成装置(プリンター1)は、ステッピングモーター6と、駆動信号生成部51aと、モータードライバー回路(ドライバーIC7)と、設定電圧生成部8を含む。駆動信号生成部51aは、ステッピングモーター6の駆動信号CLを生成し、出力する。モータードライバー回路は、駆動信号CLの周波数に応じた速度でステッピングモーター6を回転させ、ステッピングモーター6の電流の減衰モードとして、電流の減衰速度が最も速い高速減衰モードと、電流の減衰速度が最も遅い低速減衰モードと、高速減衰モードと低速減衰モードが組み合わされたモードである混合減衰モードを有し、電流の減衰モードを指示する信号として入力されるモード設定電圧Vsの大きさに基づき、適用する電流の減衰モードを定める。設定電圧生成部8は、モード設定電圧Vsを生成し、モータードライバー回路にモード設定電圧Vsを入力し、ステッピングモーター6の停止状態から予め定められた目標速度までの範囲を3つに分けた速度帯のうち、目標速度を含む最も速い高速度帯A1にあるとき高速減衰モードでの電流減衰を指示する第1電圧範囲V1内の電圧をモード設定電圧Vsとして出力し、ステッピングモーター6の回転速度が最も遅い低速度帯A2にあるとき低速減衰モードでの電流減衰を指示する第2電圧範囲V2内の電圧をモード設定電圧Vsとして出力し、ステッピングモーター6の回転速度が中間の中速度帯A3にあるとき、混合減衰モードでの電流減衰を指示する第3電圧範囲V3内の電圧をモード設定電圧Vsとして出力する。
混合減衰モードでの電流減衰速度は、高速減衰モードと低速減衰モードの間の値となるので、ステッピングモーター6の回転速度の変化幅のうち、中間の速度領域でも適切に電流を減衰させることができる。そして、ステッピングモーター6の加速、減速にあわせて、電流減衰のモードを最適なモードに切り替えることができる。また、設定電圧生成部8で、減衰モードを指示する信号の電圧値の大きさを変え、モータードライバー回路(ドライバーIC7)に入力するだけでステッピングモーター6の減衰モードを適切なモードに切り替えることができる。従って、簡易、単純な回路構成、制御手法を用いつつ、ステッピングモーター6の回転速度に応じて、ステッピングモーター6のコイルの電流減衰速度を従来よりも更に細かく変えることができ、ステッピングモーター6の振動や損失を従来よりも軽減することができる。
また、実施形態に係る画像形成装置(プリンター1)は、設定電圧生成部8として、平滑化回路81と、比較回路82と、基準電圧生成回路83と、を含む。平滑化回路81は、駆動信号CLを平滑化する回路であって、駆動信号CLの周波数に応じて出力電圧が変わる回路である。基準電圧生成回路83は、ステッピングモーター6の回転速度が高速度帯A1と中速度帯A3の境目の速度であるときの平滑化回路81の出力電圧値を第1基準電圧Vr1として生成し、また、ステッピングモーター6の回転速度が中速度帯A3と低速度帯A2の境目の速度であるときの平滑化回路81の出力電圧値を第2基準電圧Vr2として生成する。比較回路82は、平滑化回路81の出力電圧値と、第1基準電圧Vr1及び第2基準電圧Vr2を比較し、ステッピングモーター6の回転速度が高速度帯A1にある状態のとき第1電圧範囲V1内の電圧をモード設定電圧Vsとして出力し、ステッピングモーター6の回転速度が低速度帯A2にある状態のとき第2電圧範囲V2内の電圧をモード設定電圧Vsとして出力し、ステッピングモーター6の回転速度が中速度帯A3にある状態のとき、第3電圧範囲V3内の電圧をモード設定電圧Vsとして出力する。
これにより、平滑化回路81の出力電圧値と各基準電圧を比較回路82にて比較するだけで、ステッピングモーター6の高速回転状態にあわせて高速減衰モードが、低速回転状態にあわせて低速減衰モードが、中間帯の回転速度にあわせて混合減衰モードが選択されるように、モード設定電圧Vsを生成することができる。言い換えると、平滑化回路81、比較回路82、基準電圧生成回路83といったハードウェアだけで、回転速度にあわせて適切な減衰モードが選択される。その結果、3段階でステッピングモーター6の電流の減衰速度が適切に切り替えられる。また、回路構成は単純であり、複雑な回路は含まれず、コスト的にも問題がない。更に、モード設定電圧Vsは、平滑化回路81が駆動信号CLを平滑化した電圧に基づき生成されるので、モード設定電圧Vsの生成のためにCPUのDA変換ポートを用いる必要もない。
また、変形例1に係る画像形成装置(プリンター1)は、設定電圧生成部8として、平滑化回路81と、電圧変換回路84を含む。平滑化回路81は、駆動信号CLを平滑化して出力する回路であって、駆動信号CLの周波数が速いほど出力電圧が小さくなる回路である。第1電圧範囲V1は第2電圧範囲V2及び第3電圧範囲V3よりも小さい電圧の範囲であり、第2電圧範囲V2は、第3電圧範囲V3よりも大きい電圧の範囲である。電圧変換回路84は、ステッピングモーター6の回転速度が高速度帯A1にあるとき第1電圧範囲V1内の電圧となるように平滑化回路81の出力値を変換し、ステッピングモーター6の回転速度が低速度帯A2にあるとき第2電圧範囲V2内の電圧となるように平滑化回路81の出力値を変換し、ステッピングモーター6の回転速度が中速度帯A3にあるとき第3電圧範囲V3の電圧となるように平滑化回路81の出力値を変換し、変換後の電圧をモータードライバー回路(ドライバーIC7)に入力する。
これにより、平滑化回路81の出力を増幅のような電圧変換をするだけで、ステッピングモーター6の高速回転状態にあわせて高速減衰モードが、低速回転状態にあわせて低速減衰モードが、中間帯の回転速度にあわせて混合減衰モードが選択されるように、モード設定電圧Vsを生成することができる。言い換えると、平滑化回路81と電圧変換回路84といったハードウェアだけで、回転速度にあわせて適切な減衰モードが選択される。その結果、回転速度に応じてステッピングモーター6の電流の減衰速度が適切に切り替えられる。また、回路構成は単純であり、複雑な回路は含まれず、コスト的にも問題がない。更に、モード設定電圧Vsは、平滑化回路81が駆動信号CLを平滑化した電圧に基づき生成されるので、モード設定電圧Vsの生成のためにCPUのDA変換ポートを用いる必要もない。
また、変形例2に係る画像形成装置(プリンター1)は、設定電圧生成部8は、駆動信号CLの周波数に応じたアナログ電圧を生成するディジタルアナログコンバーター85である。第1電圧範囲V1は第3電圧範囲V3よりも小さい電圧の範囲であり、第2電圧範囲V2は、第3電圧範囲V3よりも大きい電圧の範囲である。ディジタルアナログコンバーター85は、ステッピングモーター6の回転開始時、第2電圧範囲V2内の電圧を出力し、ステッピングモーター6が加速するに従って出力する電圧を小さくし目標速度到達時には第1電圧範囲V1内の電圧を出力し、ステッピングモーター6を目標速度で回転させている間、第1電圧範囲V1内の電圧を出力し、ステッピングモーター6の停止開始時、まず、第1電圧範囲V1内の電圧を出力し、ステッピングモーター6が減速するに従って出力する電圧を大きくし、停止時には、第2電圧範囲V2内の電圧を出力する。
これにより、ステッピングモーター6の高速回転状態にあわせて高速減衰モードが、低速回転状態にあわせて低速減衰モードが、中間帯の回転速度にあわせて混合減衰モードが選択されるように、モード設定電圧Vsを生成することができる。その結果、回転速度に応じてステッピングモーター6の電流の減衰速度が適切に切り替えられる。また、ステッピングモーター6の加速、減速にあわせ、ステッピングモーター6の回転速度がゼロの状態と回転速度が目標速度である状態との間で、モード設定電圧Vsを滑らかに変化させることができる。
また、変形例3に係る画像形成装置(プリンター1)では、モータードライバー回路(ドライバーIC7)は、目標速度に到達するまでステッピングモーター6を加速するとき、入力されるモード設定電圧Vsの大きさが第2電圧範囲V2から第3電圧範囲V3になった後、第1電圧範囲V1になるまで混合減衰モード中の高速減衰モードの割合を次第に増やし、また、ステッピングモーター6を停止するまで減速するとき、入力されるモード設定電圧Vsの大きさが第1電圧範囲V1から第3電圧範囲V3になった後、第2電圧範囲V2になるまで混合減衰モード中の低速減衰モードの割合を次第に増やす。
これにより、加速のときには、混合減衰モードでの高速減衰モードの割合を徐々に増やすことができる。また、減速のときには混合減衰モードでの低速減衰モードの割合を徐々に増やすことができる。従って、低速減衰モードから高速減衰モードに向けて、及び、高速減衰モードから低速減衰モードに向けて、滑らかに電流の減衰速度を変化させることができる。これにより、回転速度に合った電流の減衰速度とし、電流の不要なリップルを抑え、ステッピングモーター6での振動及び損失を軽減することができる。
また、変形例4に係る画像形成装置(プリンター1)は、設定電圧生成部8が出力したモード指示電圧のレベルをシフトさせるレベルシフト回路9と、ステッピングモーター6の励磁方式を制御する制御部(エンジン制御部5)を含む。モータードライバー回路(ドライバーIC7)は、制御回路70が指示する励磁方式でステッピングモーター6を回転させる。レベルシフト回路9は、予め定められた励磁方式での回転開始の指示を制御回路70から受けたとき、ステッピングモーター6の停止状態から目標速度までの範囲を2つの速度帯に分け、ステッピングモーター6の回転速度が目標速度を含む速い方の第1速度帯A4にあるとき、設定電圧生成部8の出力電圧値をシフトして第1電圧範囲V1の電圧を出力し、ステッピングモーター6の回転速度が遅い方の第2速度帯A5にあるとき設定電圧生成部8の出力電圧値をシフトして、第3電圧範囲V3の電圧を出力する。
例えば、モーターを同じ速度で回転させるとき、1−2相励磁や、W1−2相励磁は、2相励磁や1相励磁の場合にくらべて、ステッピングモーター6に入力する駆動信号CLの周波数を速くする必要がある。そこで、1−2相励磁や、W1−2相励磁方式のように、駆動信号CLの1クロックの周期が短いような励磁方式のとき、低速減衰モードを用いないようにする。これにより、励磁方式とステッピングモーター6の回転速度に応じ、適切な減衰モードでステッピングモーター6を回転させることができる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲は、これに限定されるものでは、なく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明は、ステッピングモーターを用いて用紙の搬送を行う用紙搬送装置や画像形成装置に利用可能である。
1 プリンター(画像形成装置) 5 エンジン制御部(制御部)
51a 駆動信号生成部 6 ステッピングモーター
7 ドライバーIC(モータードライバー回路)
8 設定電圧生成部 81 平滑化回路
82 比較回路 83 基準電圧生成回路
84 電圧変換回路 85 ディジタルアナログコンバーター
9 レベルシフト回路 A1 高速度帯
A2 低速度帯 A3 中速度帯
A4 第1速度帯 A5 第2速度帯
CL 駆動信号 Vs モード設定電圧
V1 第1電圧範囲 V2 第2電圧範囲
V3 第3電圧範囲 Vr1 第1基準電圧
Vr2 第2基準電圧
51a 駆動信号生成部 6 ステッピングモーター
7 ドライバーIC(モータードライバー回路)
8 設定電圧生成部 81 平滑化回路
82 比較回路 83 基準電圧生成回路
84 電圧変換回路 85 ディジタルアナログコンバーター
9 レベルシフト回路 A1 高速度帯
A2 低速度帯 A3 中速度帯
A4 第1速度帯 A5 第2速度帯
CL 駆動信号 Vs モード設定電圧
V1 第1電圧範囲 V2 第2電圧範囲
V3 第3電圧範囲 Vr1 第1基準電圧
Vr2 第2基準電圧
Claims (6)
- ステッピングモーターと、
前記ステッピングモーターの駆動信号を生成し、出力する駆動信号生成部と、
前記駆動信号の周波数に応じた速度で前記ステッピングモーターを回転させ、前記ステッピングモーターの電流の減衰モードとして、電流の減衰速度が最も速い高速減衰モードと、電流の減衰速度が最も遅い低速減衰モードと、前記高速減衰モードと前記低速減衰モードが組み合わされたモードである混合減衰モードを有し、電流の減衰モードを指示する信号として入力されるモード設定電圧の大きさに基づき、適用する電流の減衰モードを定めるモータードライバー回路と、
前記モード設定電圧を生成し、前記モータードライバー回路に前記モード設定電圧を入力し、前記ステッピングモーターの停止状態から予め定められた目標速度までの範囲を3つに分けた速度帯のうち、前記目標速度を含む最も速い高速度帯にあるとき前記高速減衰モードでの電流減衰を指示する第1電圧範囲内の電圧を前記モード設定電圧として出力し、前記ステッピングモーターの回転速度が最も遅い低速度帯にあるとき前記低速減衰モードでの電流減衰を指示する第2電圧範囲内の電圧を前記モード設定電圧として出力し、前記ステッピングモーターの回転速度が中間の中速度帯にあるとき、前記混合減衰モードでの電流減衰を指示する第3電圧範囲内の電圧を前記モード設定電圧として出力する設定電圧生成部と、を含むことを特徴とする画像形成装置。 - 前記設定電圧生成部として、平滑化回路と、比較回路と、基準電圧生成回路と、を含み、
前記平滑化回路は、前記駆動信号を平滑化する回路であって、前記駆動信号の周波数に応じて出力電圧が変わる回路であり、
前記基準電圧生成回路は、前記ステッピングモーターの回転速度が前記高速度帯と前記中速度帯の境目の速度であるときの前記平滑化回路の出力電圧値を第1基準電圧として生成し、また、前記ステッピングモーターの回転速度が前記中速度帯と前記低速度帯の境目の速度であるときの前記平滑化回路の出力電圧値を第2基準電圧として生成し、
前記比較回路は、前記平滑化回路の出力電圧値と、前記第1基準電圧及び前記第2基準電圧を比較し、前記ステッピングモーターの回転速度が前記高速度帯にある状態のとき前記第1電圧範囲内の電圧を前記モード設定電圧として出力し、前記ステッピングモーターの回転速度が前記低速度帯にある状態のとき前記第2電圧範囲内の電圧を前記モード設定電圧として出力し、前記ステッピングモーターの回転速度が前記中速度帯にある状態のとき、前記第3電圧範囲内の電圧を前記モード設定電圧として出力することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 前記設定電圧生成部として、平滑化回路と、電圧変換回路を含み、
前記平滑化回路は、前記駆動信号を平滑化して出力する回路であって、前記駆動信号の周波数が速いほど出力電圧が小さくなる回路であり、
前記第1電圧範囲は前記第2電圧範囲及び前記第3電圧範囲よりも小さい電圧の範囲であり、前記第2電圧範囲は、前記第3電圧範囲よりも大きい電圧の範囲であり、
前記電圧変換回路は、前記ステッピングモーターの回転速度が前記高速度帯にあるとき前記第1電圧範囲内の電圧となるように前記平滑化回路の出力値を変換し、前記ステッピングモーターの回転速度が前記低速度帯にあるとき前記第2電圧範囲内の電圧となるように前記平滑化回路の出力値を変換し、前記ステッピングモーターの回転速度が前記中速度帯にあるとき前記第3電圧範囲の電圧となるように前記平滑化回路の出力値を変換し、変換後の電圧を前記モータードライバー回路に入力することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記設定電圧生成部は、前記駆動信号の周波数に応じたアナログ電圧を生成するディジタルアナログコンバーターであり、
前記第1電圧範囲は前記第3電圧範囲よりも小さい電圧の範囲であり、前記第2電圧範囲は、前記第3電圧範囲よりも大きい電圧の範囲であり、
前記ディジタルアナログコンバーターは、前記ステッピングモーターの回転開始時、前記第2電圧範囲内の電圧を出力し、前記ステッピングモーターが加速するに従って出力する電圧を小さくし前記目標速度到達時には前記第1電圧範囲内の電圧を出力し、前記ステッピングモーターを目標速度で回転させている間、前記第1電圧範囲内の電圧を出力し、前記ステッピングモーターの停止開始時、まず、前記第1電圧範囲内の電圧を出力し、前記ステッピングモーターが減速するに従って出力する電圧を大きくし、停止時には、前記第2電圧範囲内の電圧を出力することを特徴とすることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記モータードライバー回路は、前記目標速度に到達するまで前記ステッピングモーターを加速するとき、入力される前記モード設定電圧の大きさが前記第2電圧範囲から前記第3電圧範囲になった後、前記第1電圧範囲になるまで前記混合減衰モード中の前記高速減衰モードの割合を次第に増やし、また、前記ステッピングモーターを停止するまで減速するとき、入力される前記モード設定電圧の大きさが前記第1電圧範囲から前記第3電圧範囲になった後、前記第2電圧範囲になるまで前記混合減衰モード中の前記低速減衰モードの割合を次第に増やすことを特徴とする請求項3又は4に記載の画像形成装置。
- 前記設定電圧生成部が出力したモード指示電圧のレベルをシフトさせるレベルシフト回路と、
前記ステッピングモーターの励磁方式を制御する制御部を含み、
前記モータードライバー回路は、前記制御回路が指示する励磁方式で前記ステッピングモーターを回転させ、
前記レベルシフト回路は、予め定められた励磁方式での回転開始の指示を前記制御回路から受けたとき、前記ステッピングモーターの停止状態から前記目標速度までの範囲を2つの速度帯に分け、前記ステッピングモーターの回転速度が前記目標速度を含む速い方の第1速度帯にあるとき、前記モード指示電圧生成部の出力電圧値をシフトして前記第1電圧範囲の電圧を出力し、前記ステッピングモーターの回転速度が遅い方の第2速度帯にあるとき前記モード指示電圧生成部の出力電圧値をシフトして、前記第3電圧範囲の電圧を出力することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014264530A JP2016127630A (ja) | 2014-12-26 | 2014-12-26 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014264530A JP2016127630A (ja) | 2014-12-26 | 2014-12-26 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=56359970
Family Applications (1)
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JP2014264530A Pending JP2016127630A (ja) | 2014-12-26 | 2014-12-26 | 画像形成装置 |
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Country | Link |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112313872A (zh) * | 2018-06-20 | 2021-02-02 | 美蓓亚三美株式会社 | 步进电机的控制装置及步进电机的控制方法 |
CN114448305A (zh) * | 2020-10-30 | 2022-05-06 | 广东美的环境电器制造有限公司 | 一种电机的控制方法、电路、装置、设备及存储介质 |
-
2014
- 2014-12-26 JP JP2014264530A patent/JP2016127630A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN112313872A (zh) * | 2018-06-20 | 2021-02-02 | 美蓓亚三美株式会社 | 步进电机的控制装置及步进电机的控制方法 |
CN114448305A (zh) * | 2020-10-30 | 2022-05-06 | 广东美的环境电器制造有限公司 | 一种电机的控制方法、电路、装置、设备及存储介质 |
CN114448305B (zh) * | 2020-10-30 | 2023-07-14 | 广东美的环境电器制造有限公司 | 一种电机的控制方法、电路、装置、设备及存储介质 |
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