JPH1188576A - 画像読取装置及び画像読取装置に対する制御手順を記憶する記憶媒体 - Google Patents

画像読取装置及び画像読取装置に対する制御手順を記憶する記憶媒体

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JPH1188576A
JPH1188576A JP9239229A JP23922997A JPH1188576A JP H1188576 A JPH1188576 A JP H1188576A JP 9239229 A JP9239229 A JP 9239229A JP 23922997 A JP23922997 A JP 23922997A JP H1188576 A JPH1188576 A JP H1188576A
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Hidehisa Dobashi
秀久 土橋
Akira Tazawa
昌 田澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像とその画像に関連づけられた情報とが記
録された原稿たる長尺フィルムの画像を読み取る画像読
取装置及び画像読取装置に対する制御手順を記憶する記
憶媒体に関し、逆光撮影されたフィルム画像を、操作性
良く明瞭に再現できるロールフィルム対応の画像読取装
置及び画像読取装置に対する制御手順を記憶する記憶媒
体を提供することにある。 【解決手段】 画像を記憶する画像記憶領域とその画像
に関連する情報を記憶する情報記憶領域とを有する原稿
から、画像を読み取り、画像情報を出力する画像読取手
段と、画像記憶領域の画像が逆光にて記録されたことを
示す情報を情報記憶領域から入力すると、逆光情報を出
力する情報入力手段と、逆光情報に基づいて、画像情報
に対する階調変換特性を設定する設定手段とを備えるこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラで撮影した
フィルムの画像を読み取る画像読取装置に係り、特に画
像とその画像に関連づけられた情報とが記録された原稿
たる長尺フィルムの画像を読み取る画像読取装置及び画
像読取装置に対する制御手順を記憶する記憶媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】カメラで撮影したフィルムの画像を読み
取る画像読取装置は、フィルムスキャナとして知られて
いる。このフィルムスキャナは、上位装置であるホスト
コンピュータの指示の下でネガフィルムやリバーサルフ
ィルムの画像を読み取り、それをホストコンピュータに
出力する。そしてホストコンピュータのモニタ画面に
は、フィルムに記録された画像が再現される。
【0003】近年、長尺フィルム(以下「ロールフィル
ム」という)をカートリッジに収納した状態で扱う新規
格のフィルムシステムが提案され、それに伴い、35m
m用フィルムスキャナとは別に、カートリッジに収納さ
れたロールフィルムの画像を読み取ることができる新方
式のフィルムスキャナが提案されている(例えば特開平
7−322274号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、フィルムの
画像のうち、特に、逆光撮影されたフィルム画像は、主
要被写体が黒く潰れて再生されることが多い。仮に、予
め、読み取りの対象となった画像が逆光の下で撮影され
たことが分かれば、鮮明に再生することが可能となる。
ところが、この判断は、人間の目から見れば容易である
が、スキャナに行わせることは困難である。
【0005】ここに、新規格のロールフィルムでは、各
コマ毎に情報記憶領域たる磁気記憶領域が設けられ、こ
の磁気記憶領域には、コマ番号、タイトル、撮影日時、
撮影条件、主要被写体の位置、指定プリントサイズ等の
撮影に関する情報が記録されている。これらの情報は、
ロールフィルム対応のカメラで撮影時に書き込むことが
できる。
【0006】しかし、上記新方式のフィルムスキャナに
おいても、ロールフィルムの磁気記憶領域に書き込まれ
た磁気情報を十分に利用していないので、逆光撮影され
た画像については、主要被写体の明瞭な再生ができなか
った。本発明の目的は、逆光撮影されたフィルム画像
を、操作性良く明瞭に再現できるロールフィルム対応の
画像読取装置及び画像読取装置に対する制御手順を記憶
する記憶媒体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の画像読
取装置は、画像を記憶する画像記憶領域とその画像に関
連する情報を記憶する情報記憶領域とを有する原稿か
ら、画像を読み取り、画像情報を出力する画像読取手段
と、前記画像記憶領域の画像が逆光にて記録されたこと
を示す情報を前記情報記憶領域から入力すると、逆光情
報を出力する情報入力手段と、前記逆光情報に基づい
て、前記画像情報に対する階調変換特性を設定する設定
手段とを備えることを特徴とする。
【0008】請求項2に記載の画像読取装置は、請求項
1に記載の画像読取装置において、前記設定手段は、前
記画像情報の輝度値を上げる階調変換特性を設定するこ
とを特徴とする。請求項3に記載の画像読取装置は、請
求項2に記載の画像読取装置において、原稿をネガフィ
ルムであると判断すると、ネガ情報を設定するネガ設定
手段を更に備え、前記設定手段は、前記ネガ情報に基づ
いて、前記画像情報を反転処理する結果の画像情報の輝
度値を上げる階調変換特性を設定することを特徴とす
る。
【0009】請求項4に記載の画像読取装置は、請求項
1に記載の画像読取装置において、前記情報入力手段は
更に、前記情報記憶領域から前記画像記憶領域の中の任
意の位置を示す情報を入力して位置情報を出力し、前記
設定手段は更に、前記位置情報に基づいて、前記画像情
報から前記画像記憶領域の任意の位置に対応する部分画
像情報を抽出し、前記部分画像情報に基づき、少なくと
も前記部分画像情報を含む前記画像情報に対する階調変
換特性を設定することを特徴とする。
【0010】請求項5に記載の画像読取装置は、請求項
4に記載の画像読取装置において、前記設定手段は、前
記部分画像情報に含まれる最大濃度値情報に基づいて前
記階調変換特性の出力レンジを拡大設定することを特徴
とする。請求項6に記載の画像読取装置は、請求項4に
記載の画像読取装置において、前記設定手段は、前記部
分画像情報に含まれる最小濃度値情報に基づいて前記階
調変換特性の出力レンジを拡大設定することを特徴とす
る。
【0011】請求項7に記載の画像読取装置は、請求項
4に記載の画像読取装置において、前記設定手段は、前
記部分画像情報に基づいて前記画像記憶領域全ての領域
に対応する前記画像情報の前記階調変換特性を設定する
ことを特徴とする。請求項8に記載の画像読取装置は、
請求項1に記載の画像読取装置において、前記階調変換
特性に基づいて、前記画像情報に対して前記階調変換処
理を行う階調変換処理手段を更に備えることを特徴とす
る。
【0012】請求項9に記載の画像読取装置は、請求項
1に記載の画像読取装置において、前記階調変換特性に
基づいて、前記画像読取手段の露光量を制御する露光量
制御手段を更に備えることを特徴とする。請求項10に
記載の画像読取装置に対する制御手順を記憶する記憶媒
体は、画像を記憶する画像記憶領域とその画像に関連す
る情報を記憶する情報記憶領域とを有する原稿から、画
像を読み取り、画像情報を出力する画像読取手段と、前
記画像記憶領域の画像が逆光にて記録されたことを示す
情報を前記情報記憶領域から入力すると、逆光情報を出
力する情報入力手段とを有する画像読取装置に対する制
御手順を記憶する記憶媒体であって、前記制御手順は、
前記逆光情報に基づいて、前記画像情報に対する階調変
換特性を設定する設定手順を含むことを特徴とする。
【0013】請求項11に記載の画像読取装置に対する
制御手順を記憶する記憶媒体は、請求項10に記載の画
像読取装置に対する制御手順を記憶する記憶媒体におい
て、前記設定手順は、前記画像情報の輝度値を上げる階
調変換特性を設定する手順を含むことを特徴とする。請
求項12に記載の画像読取装置に対する制御手順を記憶
する記憶媒体は、請求項11に記載の画像読取装置に対
する制御手順を記憶する記憶媒体において、前記制御手
順は、画像原稿をネガフィルムであると判断すると、ネ
ガ情報を設定するネガ設定手順を更に含み、前記設定手
順は、前記ネガ情報に基づいて、前記画像情報を反転処
理する結果の画像情報の輝度値を上げる階調変換特性を
設定する手順を含むことを特徴とする。
【0014】請求項13に記載の画像読取装置に対する
制御手順を記憶する記憶媒体は、画像を記憶する画像記
憶領域とその画像に関連する情報を記憶する情報記憶領
域とを有する原稿から、画像を読み取り、画像情報を出
力する画像読取手段と、前記画像記憶領域の画像が逆光
にて記録されたことを示す情報を前記情報記憶領域から
入力すると、逆光情報を出力し、かつ前記情報記憶領域
から前記画像記憶領域の中の任意の位置を示す情報を入
力して位置情報を出力する情報入力手段とを有すること
を特徴とする画像読取装置に対する制御手順を記憶する
記憶媒体であって、前記制御手順は、前記位置情報に基
づいて、前記画像情報から前記画像記憶領域の任意の位
置に対応する部分画像情報を抽出し、前記部分画像情報
に基づき、少なくとも前記部分画像情報を含む前記画像
情報に対する階調変換特性を設定する設定手順を含むこ
とを特徴とする。
【0015】請求項14に記載の画像読取装置に対する
制御手順を記憶する記憶媒体は、請求項13に記載の画
像読取装置に対する制御手順を記憶する記憶媒体におい
て、前記設定手順は、前記部分画像情報に含まれる最大
濃度値情報に基づいて前記階調変換特性の出力レンジを
拡大設定する手順を含むことを特徴とする。請求項15
に記載の画像読取装置に対する制御手順を記憶する記憶
媒体は、請求項13に記載の画像読取装置に対する制御
手順を記憶する記憶媒体において、前記設定手順は、前
記部分画像情報に含まれる最小濃度値情報に基づいて前
記階調変換特性の出力レンジを拡大設定する手順を含む
ことを特徴とする。
【0016】請求項16に記載の画像読取装置に対する
制御手順を記憶する記憶媒体は、請求項13に記載の画
像読取装置に対する制御手順を記憶する記憶媒体におい
て、前記設定手順は、前記部分画像情報に基づいて前記
画像記憶領域全ての領域に対応する前記画像情報の前記
階調変換特性を設定する手順を含むことを特徴とする。
請求項17に記載の画像読取装置に対する制御手順を記
憶する記憶媒体は、請求項10に記載の画像読取装置に
対する制御手順を記憶する記憶媒体において、前記制御
手順は、前記階調変換特性に基づいて、前記画像情報に
対して前記階調変換処理を行う階調変換処理手順を更に
含むことを特徴とする。
【0017】請求項18に記載の画像読取装置に対する
制御手順を記憶する記憶媒体は、請求項10に記載の画
像読取装置に対する制御手順を記憶する記憶媒体におい
て、前記制御手順は、前記階調変換特性に基づいて、前
記画像読取手段の露光量を制御する露光量制御手順を更
に含むことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。
【0019】図1は、第1の実施形態の構成図である。
図1では、本発明に対応した実施形態の画像読取装置1
の構成を中心に示している。画像読取装置1は、中央処
理装置(以下「CPU」という)10、メモリ11、イ
ンタフェース回路(以下「IF回路」という)12、モ
ータ駆動回路13、磁気信号処理回路14、ラインセン
サ駆動回路15、信号処理回路16、A/D変換器1
7、ルックアップテーブル回路(以下「LUT回路」と
いう)18、光源駆動回路19、光源20、レンズ2
1、ラインセンサ22、原稿位置検出センサ23、光学
情報読取センサ24、磁気ヘッド25、モータ26等及
びカートリッジ5を装填する装填室、カートリッジ5か
ら繰り出されるロールフィルム27の搬送路等を備え
る。
【0020】また、画像読取装置1は、IF回路12を
介してホストコンピュータ28に接続される。ホストコ
ンピュータ28は中央処理装置(CPU)、メモリ、ハ
ードディスクドライブを備え、CD−ROM等の記憶媒
体28aに記憶してあるプログラムがセットアップ可能
になっている。なお、ホストコンピュータ28は、図示
省略したが、表示装置(モニタ)、キーボード、マウス
等の入力装置も備える。
【0021】さらに、画像読取装置1の装填室に装填さ
れるカートリッジ5には、図2に示すようなロールフィ
ルム27が収納される。図2は、ロールフィルム27の
外観図である。このロールフィルム27は、カートリッ
ジ5から繰り出した途中の状態を示す。ロームフィルム
27の図中右方に示す先端(引出端)部分の所定領域
は、リーダ部と称される。このリーダ部以降に、各コマ
の画像記憶領域30が所定の間隔を置いて設けられる。
【0022】リーダ部には、フィルム幅方向の一端側に
磁気記憶領域31とパーフォレーション32とが設けら
れる。また、リーダ部のフィルム幅方向の他端側には、
磁気記憶領域33とバーコード34とが設けられる。
【0023】各コマには、画像記憶領域30のフィルム
幅方向一端の外部に2つのパーフォレーション35、3
6が設けられる。また、各コマには、その画像記憶領域
30のフィルム幅方向他端の外部に磁気記憶領域37が
設けられる。磁気記憶領域31、33には、フィルムの
フィルム情報が磁気的に記録され、バーコード34に
は、フィルムのフィルム情報が濃度差によって表示され
ている。ここに、フィルム情報には、フィルムのタイプ
や種類、コマ番号、全コマ数等の情報が含まれる。な
お、フィルムのタイプとは、当該フィルムが、カラーフ
ィルム、モノクロフィルム、ポジフィルム、ネガフィル
ム等のいずれのフィルムであるかの識別を示すものであ
る。
【0024】磁気記憶領域37には、コマ番号、タイト
ル、撮影日時、撮影条件、指定プリントサイズを示す情
報、主要被写体のエリアを示す情報である位置情報等が
磁気的に記録されている。これらの磁気情報は、撮影時
にカメラから書込むことができる。また、これらは、現
像時等に書込むこともできる。上記の撮影条件には、コ
マの画像の撮影が逆光の下で行われたことを示す逆光情
報が含まれ、この情報は、一般に、撮影者の判断で記録
される。
【0025】上記の主要被写体のエリアとは、コマの画
像記憶領域のうち主要被写体が存在する領域のことを指
し、一般に、撮影者によって指定される。図3は、主要
被写体のエリアを特定する方法を示す図である。例え
ば、図3(1)に示すように、画像を25のエリア(A
1・・・E5)に分割する。主要被写体が図中の網掛け
部に存在している場合には、主要被写体のエリアを、符
号D4によって特定することができる。
【0026】他の例を挙げると、図3(2)に示すよう
に、画像における各点をアドレス値(X,Y)で示し、
アドレス(X,Y)を中心とした所定範囲を定めてお
く。図3(1)において符号D4で示す主要被写体のエ
リアは、アドレス値(7,3)によって特定することが
できる。
【0027】以下、図1を参照して画像読取装置及びホ
ストコンピュータの概要を説明する。ユーザーがカート
リッジ5を画像読取装置1の装填室に装填すると、カー
トリッジ5のスプールがモータ26の軸に連結される。
画像読取装置1では、装填室の蓋が閉じられると同時
に、各回路が電源に接続されて起動する。モータ駆動回
路13は、CPU10からの指示に従い、モータ26の
回転速度、回転方向、停止等の制御をする。モータ26
が正転駆動される場合は、ロールフィルム27がカート
リッジ5から搬送路へ繰り出される。また、モータ26
が逆転駆動される場合は、ロールフィルム27が搬送路
からカートリッジ5内に巻き取られる。
【0028】原稿位置検出センサ23は、光学的に各パ
ーフォレーションを検知してそれをCPU10に伝え
る。光学情報読取センサ24は、ロールフィルムに記録
されたバーコード34のフィルム情報を読み取り、それ
をCPU10に与える。磁気ヘッド25は、磁気信号処
理回路14の制御下に、磁気記憶領域33、37の各磁
気情報を読み取り、それをCPU10に与える。また、
磁気ヘッド25は、磁気信号処理回路14の制御下に、
磁気記憶領域33、37への書き込みを行うこともでき
る。
【0029】磁気信号処理回路14は、CPU10の制
御下に、磁気ヘッド25が読み取った磁気情報をディジ
タル化してCPU10に与える。また、磁気信号処理回
路14は、CPU10の制御下に、磁気記憶領域37に
書き込む情報を磁気ヘッド25に与える。光源20は、
光源駆動回路19の制御下に、ロールフィルム27の一
面を照明する。光源20は、例えばR(赤)、G
(緑)、B(青)の3色の発光ダイオードを備える。光
源駆動回路19は、CPU10からの指示に従い、この
光源20の3色の発光ダイオードの切替点灯・消灯の制
御をする。
【0030】また、光源20は、白色光源でも良い。こ
の場合は、R(赤)、G(緑)、B(青)の3色のフィ
ルタを備えることがある。そして、3色のフィルタを備
える場合には、3色のフィルタの切替機構が要る。レン
ズ21は、ロールフィルム27を透過した光源20の光
をラインセンサ22の受光面に導くべく調節配置され
る。
【0031】ラインセンサ22は、一列に配置される複
数の光電変換部である画像蓄積部と各画像蓄積部に蓄積
された電荷を転送する転送部とを備える。ラインセンサ
22は、一列に配置される複数の画像蓄積部の受光面が
ロールフィルム27の移動方向に直交する状態で配置さ
れる。なお、画像変換部の電荷を走査することを主走査
という。また、この実施形態では、画像変換部の配置方
向が主走査方向である。
【0032】このラインセンサ22は、モノクロイメー
ジセンサかカラーイメージセンサかの何れかである。モ
ノクロイメージセンサに使用される光源20は、R
(赤)、G(緑)、B(青)の3色の光を切り替える光
源または白色光源である。カラーイメージセンサに使用
される光源20は、白色光源である。ラインセンサ駆動
回路15は、CPU10の指示に従い、主として次の制
御動作を行う。ラインセンサ駆動回路15は、ラインセ
ンサ22の蓄積動作・蓄積時間の制御を行う。また、ラ
インセンサ駆動回路15は、蓄積電荷(画像信号・電気
信号)を信号処理回路16へ掃き出させる主走査の制御
を行う。
【0033】信号処理回路16は、CPU10の指示に
従い、ラインセンサ22が得た信号を増幅した後に信号
処理を施してA/D変換器17に与える。信号処理に
は、CDS(Correlated Double Sampling:相関2重サ
ンプリング)、シェーディング補正、暗電流補正、偶奇
補正等の処理が含まれる。A/D変換器17は、信号処
理回路16から送られてくる画像信号を所定ビット数の
ディジタル信号へ変換し、CPU10とLUT回路18
とに与える。ビット幅は、例えば8ビットである。
【0034】LUT回路18は、A/D変換器17から
出力されるディジタル信号の階調を、ルックアップテー
ブルにより変換して出力する階調変換回路である。ルッ
クアップテーブルはCPU10が演算することにより求
められる。なお、予め複数のルックアップテーブルをメ
モリ11に記憶させておいてもよい。その場合、CPU
10がルックアップテーブルを選択して、LUT回路1
8に記憶させる。
【0035】また、ルックアップテーブルはホストコン
ピュータ28が演算して画像読取装置側に送信すること
にしてもよい。また、予め複数のルックアップテーブル
はホストコンピュータ28のハードディスクに記憶され
ていて、適宜、画像読取装置側に送信されることにして
もよい。メモリ11は、プログラムメモリ及びワーキン
グメモリである。プログラムメモリには、CPU10が
行う諸動作に関するプログラムが予め設定されている。
【0036】IF回路12は、例えば、SCSI(Small
Computer System Interface)が用いられ、メモリ11
に格納されるラインデータをホストコンピュータ28へ
出力する。ホストコンピュータ28は、IF回路12を
介して画像読取装置1から受け取ったラインデータをモ
ニタ画面に表示する。
【0037】CPU10は、メモリ11に設定されてい
るプログラムに従って各部を制御し、画像読取装置1の
諸機能を実現する。CPU10の制御形態は、例えば以
下のようになっている。CPU10は、カートリッジ5
が装填されると、ロールフィルム27の第1コマをライ
ンセンサ22の読取位置に合わせて初期設定する。
【0038】さらに、CPU10は、原稿位置検出セン
サ23や光学情報読取センサ24の出力を受けて、パー
フォレーションの位置検出とバーコードの内容解読等を
行う。また、CPU10は、モータ駆動回路13、磁気
信号処理回路14、ラインセンサ駆動回路15、光源駆
動回路19を制御してロールフィルム27の読み取り等
を行う。
【0039】さらに、CPU10は、磁気信号処理回路
14、信号処理回路16、A/D変換器17、LUT回
路18、光源駆動回路19等を制御して読み取った磁気
情報やフィルム画像等を取り込み、メモリ11に格納す
る。このときCPU10は、主走査方向に読み取った1
ラインのデータ(ラインデータ)をR(赤)、G
(緑)、B(青)の3色のラインデータとしてメモリ1
1に格納する。
【0040】あるいは、CPU10は、読み取った1ラ
インのラインデータをR(赤)、G(緑)、B(青)の3色
のうちの1色のラインデータとしてメモリ11に格納す
る。その際に、CPU10は、ホストコンピュータ28
から入力された各種の読取条件に従って、3色のライン
データの色バランスを各種に変更する操作や1色のライ
ンデータの色度合いを各種に変更する。
【0041】CPU10は、IF回路12を介してホス
トコンピュータ28から読取命令が入力された場合に
は、その読取命令に従って上述したようなロールフィル
ム27の読み取りを行い、メモリ11、IF回路12を
介してホストコンピュータ28に出力する。以上の構成
において、請求の範囲との対応関係は、次の通りであ
る。原稿にはロールフィルム27が対応する。画像読取
手段には、ラインセンサ22が主として対応する。情報
入力手段には、磁気ヘッド25および磁気信号処理回路
14が主として対応する。設定手段、ネガ設定手段およ
び露光量制御手段には、CPU10が主として対応す
る。記憶媒体にはCD−ROM等の記憶媒体28aが対
応する。
【0042】以下、図1〜図7を参照して第1の実施形
態の動作を説明する。本第1実施形態は、請求項3、
9、12、18を除く全ての請求項に対応する。図4
は、画像読取装置1におけるCPU10の動作フローチ
ャートであり、図5〜図7は、階調変換特性を説明する
図である。なお、画像読取装置1については適宜「スキ
ャナ」と称する。
【0043】なお、本第1の実施形態および後述する第
2〜第4の実施形態では、ロールフィルム27がポジフ
ィルムである場合について説明し、ネガフィルムである
場合については、第5の実施形態で説明する。図4にお
いて、S1では、カートリッジが装填されると、CPU
10の制御の下でプリスキャンが行われる。先ずCPU
10は、ロールフィルム27をカートリッジ5から所定
の速度で繰り出す。その際に、各コマの磁気記憶領域3
3、37から前述した各磁気情報を読み取り、メモリ1
1に格納する。各コマの磁気情報については、コマ番号
と関連づけてメモリ11に格納する。続いてCPU10
は、ロールフィルム27を戻し方向に搬送し、最終コマ
から第1コマに向けて順にフィルム画像の粗読み(プリ
スキャン)を行い、ラインデータをメモリ11に格納す
る。なお、このプリスキャンの際に、各部は、フィルム
の種類に基づく所定の読取条件に設定されている。例え
ば、LUT回路18の階調変換特性は、リニアな特性に
設定されるが、装填されたフィルムがポジフィルムであ
った場合には、この特性は、A/D変換器17の出力値
をそのまま出力するような特性に設定される。
【0044】次いで、CPU10は、読み取ったライン
データおよび各コマの磁気情報等からなるインデックス
データをメモリ11から読み出し、ホストコンピュータ
28に順次送出する。ホストコンピュータ28は、受信
したインデックスデータから各コマの画像と磁気情報と
を生成し、それらを一覧できる状態で画面に表示する。
本第1の実施形態では、CPU10は、このプリスキャ
ンの際に、各コマの画像記憶領域の濃度分布を求める。
この濃度分布は、例えば、所定の読取条件の下で読み取
ったラインデータから、輝度レベルに対する画素数(頻
度)を示すヒストグラムの形式で求めることができる
(図5〜図7の(1)参照)。因みに、ポジフィルムの
場合にCPU10が作成するヒストグラムは、A/D変
換器17の出力値に対するヒストグラムとなる。
【0045】CPU10は、逆光情報や、主要被写体の
エリア指定など、コマに固有の撮影情報を含む磁気情報
と共に、ヒストグラムとして求めた濃度分布をコマ番号
に対応付けてメモリ11に格納する。S2では、CPU
10は、ホストコンピュータ28から、コマの指定を含
む読取命令が送信されることを待機する。ホストコンピ
ュータ28では、ユーザーが、モニタ画面のインデック
ス表示を基にキーボードやマウスでコマを指定し、読取
命令のキー入力を行う。なお、ユーザーは、ホストコン
ピュータ28から、コマの指定の他に、コマの画像記憶
領域における主要被写体のエリアの指定や、各種読取条
件の設定を行うこともできる。
【0046】CPU10は、ユーザーによるコマの指定
を含む読み取り命令を受信すると、S2において肯定
(YES)の判定を行い、S3に進む。S3では、CP
U10は、指定コマの読み取りが開始可能な位置までロ
ールフィルム27を繰り出し、メモリ11から指定コマ
に対応する濃度分布および磁気情報を読み出す。
【0047】S4では、CPU10は、メモリ11から
読み出した磁気情報に逆光情報が含まれているか否かの
判別を行う。CPU10は、判別の結果が肯定(YE
S)である場合にはS5に進み、否定(NO)である場
合には、後述するS9に進む。S5では、CPU10
は、メモリ11から読み出した情報に主要被写体のエリ
アの位置情報が含まれているか否かの判別を行う。CP
U10は、判別の結果が否定(NO)である場合にはS
6に進み、肯定(YES)である場合には後述するS8
に進む。
【0048】S6では、CPU10は、メモリ11から
読み出した指定コマの画像記憶領域の濃度分布と逆光情
報とに基づいて、各部の読み取り条件を下記の手順で設
定することによってスキャナの階調変換特性を変更す
る。以下、図5を参照して具体的に説明する。
【0049】図5(1)は、プリスキャンの結果得られ
たヒストグラムである。図5(1)において、画像記憶
領域全体の画像データは、A/D変換器17の出力値M
1〜M2に分布している。即ち、画像記憶領域の最低濃
度値が値M2に対応し、最高濃度値が値M1に対応す
る。図5(2)は、LUT回路18の入出力特性を示す
図である。図5(2)において、横軸はLUT回路18
の入力レベル、即ちA/D変換器17の出力レベル(0
〜255)である。また、図5(2)の縦軸は、あるル
ックアップテーブルが設定されたLUT回路18の出力
レベル(0〜255)である。
【0050】ポジフィルムは被写体輝度の高い(明る
い)点は濃度が低く(明るく)記録される。また、ポジ
フィルムは被写体輝度の低い(暗い)点は濃度が高く
(暗く)記録される。したがって、LUT回路18の階
調変換特性は、フィルムの濃度の低い(明るい)点に対
応するデータであれば高輝度に変換し、濃度の高い(暗
い)点に対応するデータであれば低輝度に変換するもの
となっている。よって、A/D変換器17の出力レンジ
の最小値が本第1の実施形態のスキャナ1が検知できる
フィルムの最高濃度である。また、A/D変換器17の
出力レンジの最大値が本第1の実施形態のスキャナ1が
検知できるフィルムの最低濃度である。
【0051】このS6では、CPU10は、LUT回路
18に、図5(2)(a)に示すような特性曲線のルッ
クアップテーブルを設定する。この階調変換特性による
と、A/D変換器17の出力値のうち、画像データの分
布する値域の最大値M2より小さい値M3が、LUT回
路18の最大出力レベル255に変換される。また、画
像データの分布する値域の最小値M1がLUT回路18
の最小出力レベル0に変換される。
【0052】つまり、このルックアップテーブルは、画
像データが分布する値域(M1〜M2)のうち比較的濃
度値の高い方の値域(M1〜M3)を、最大の値域(0
〜255)に変換する階調変換特性を設定する。また、
この階調変換特性は、値域(M1〜M3)に含まれない
画像データについては、最大値255または最小値0で
表すものである。
【0053】ここに、値M3については、値域(M1〜
M3)が、画像データが分布していた値域(M1〜M
2)の例えば80%の幅となるように設定する。この場
合、M3=M1+(M2−M1)×80%となる。つま
り、この割合を予め決めておけば、値M3は、画像デー
タが分布していた値域を示す値(M1,M2)に応じて
一義的に決まる。
【0054】よって、CPU10は、画像データの分布
していた値域を示す2つの値(M1,M2)に基づいて
演算を行い、適宜、図5(2)に示すようなルックアッ
プテーブルを設定する。要するに、S6では、CPU1
0は、指定コマの画像記憶領域の濃度分布に基づいて、
画像記憶領域のうち比較的濃度が高い方の値域を拡大す
る階調変換特性の設定を行い、逆光撮影された画像に適
したルックアップテーブルを演算する。
【0055】S7では、CPU10は、以上のように設
定されたルックアップテーブルの下で、指定コマの高精
度読み取り(本スキャン)を行い、階調変換処理を実現
する。そしてCPU10は、IF回路12を介して画像
データをホストコンピュータ28へ出力する。ホストコ
ンピュータ28のモニタには、指定コマの最終的な画像
が再現される。
【0056】このようにしてモニタに表示された画像
は、上記説明した図5(2)に示す階調変換によって、
ポジフィルム上で相対的に濃度が高い部分が鮮明に表現
される。すなわち、逆光撮影のために従来は暗く表現さ
れていた主要被写体は、ユーザーが煩雑な操作を一切す
ることなく鮮明に再現される。なお、本第1の実施形態
では、階調変換処理がディジタル領域のみで行われるの
で、本スキャンにおけるフィルムからの読み取りを省略
することもできる。
【0057】一方、S5における判別の結果が肯定(Y
ES)である場合には、CPU10は、S8の処理を行
う。S8では、CPU10は、メモリ11から読み出し
た指定コマの画像記憶領域の濃度分布と主要被写体のエ
リアの位置情報とに基づいて、主要被写体のエリアの濃
度分布を求める。そして、求めた濃度分布に基づいて各
部の読取条件を下記の手順で設定することによって、ス
キャナの階調変換特性を変更する。以下、図6を参照し
て具体的に説明する。
【0058】図6(1)は、プリスキャンの結果得られ
たヒストグラムである。図6(1)において、画像記憶
領域全体の画像データは、A/D変換器17の出力値M
1〜M2に分布している。また、主要被写体の画像デー
タは、A/D変換器17の出力値K1〜K2に分布して
いる。図6(2)は、LUT回路18の入出力特性を示
す図である。図6(2)において、横軸はLUT回路1
8の入力レベル、即ちA/D変換器17の出力レベル
(0〜255)である。また、図6(2)の縦軸は、あ
るルックアップテーブルが設定されたLUT回路18の
出力レベル(0〜255)である。
【0059】S8において、CPU10は、LUT回路
18に、図6(2)(a)に示すような特性曲線のルッ
クアップテーブルを設定する。この階調変換特性による
と、A/D変換器17の出力値K2がLUT回路18の
最大出力レベル255に変換される。また、A/D変換
器17の出力値M1がLUT回路18の最小出力レベル
0に変換される。
【0060】つまり、このルックアップテーブルは、主
要被写体のエリアに対応する画像データを含む値域(M
1〜K2)を、最大の値域(0〜255)に変換する階
調変換特性を設定する。また、この階調変換特性は、値
域(M1〜K2)に含まれない画像データにつては、最
大値255または最小値0で表す。ここに、主要被写体
のエリアは撮影者が指定するものであり、そのエリアの
画像データが分布する値域(K1〜K2)は任意の値域
をとる。また、画像記憶領域の画像データが分布する値
域(M1〜M2)も任意の値をとる。よって、CPU1
0は、これらの値域を示す値のうち(M1,K2)に基
づいて演算を行い、適宜図6(2)に示すようなルック
アップテーブルを設定する。
【0061】要するに、S8では、CPU10は、指定
コマの画像記憶領域の濃度分布と、撮影者が意図した主
要被写体のエリアの濃度分布とに基づいて、画像記憶領
域のうち比較的濃度が高い値域を拡大する階調変換特性
の設定を行い、逆光撮影された画像に適したルックアッ
プテーブルを演算する。なお、このS8では、図6
(2)(b)の点線で示すように、主要被写体の画像デ
ータの表現範囲(K1〜K2)を特に大きく拡大する階
調変換特性を設定してもよい。
【0062】一方、S4における判別の結果が否定(N
O)である場合には、指定されたコマが逆光で撮影され
たものでないと判断して、S9において通常の読取条件
を設定する。図7は、この場合に設定される階調変換特
性を説明する図であるが、図7(2)(a)は、画像デ
ータが分布する値域全体(M1〜M2)を、最大の値域
(0〜255)に変換する階調変換特性を示す。
【0063】以上説明したように、本第1の実施形態で
は、CPU10が、各判別に基づくS6、S8、S9の
いずれかの設定によって常に最適な画像処理を行い、フ
ィルムに記憶された逆光情報を有効に利用している。次
に、第2〜第4の実施形態について説明する。図8は、
第2〜第4の実施形態の構成を示す図である。図8にお
いてスキャナ2では、A/D変換器17は、入力レンジ
を規定する2つのリファレンス電圧「+REF」「−R
EF」を印加する端子を備える。
【0064】+REFは、入力レンジの最大電圧値であ
り、−REFは入力レンジの最小電圧値である。A/D
変換器ではこれらが固定的に設定されるものもあるが、
図8におけるA/D変換器17では+REFと−REF
との一方または双方を変更操作可能であるとする。
【0065】以下に述べる第2、第3の実施形態は、A
/D変換器17の−REFを操作するものに関する。ま
た、第4の実施形態は、A/D変換器17の+REFと
−REFとの双方を操作するものに関する。先ず、本発
明の第2の実施形態について説明する。本第2実施形態
は、請求項3、5、12、14を除く全ての請求項に対
応する。
【0066】第2の実施形態のスキャナ2では、図1に
示すスキャナ1において、A/D変換器17の−REF
端子とCPU10が接続されたバスとの間に、D/A変
換器41が接続される。これにより、A/D変換器17
の−REF端子の電圧が変更可能となっている。なお、
A/D変換器17の+REF端子には、一定の電圧が印
加される。
【0067】本第2の実施形態では、図4のS6におい
て、逆光撮影された画像に適した階調変換特性を設定す
る。その設定の方法は、読み取り時の露光量と、A/D
変換器17の入力レベルの変更によるものである。図9
は、第2の実施形態における主要被写体分布の拡大操作
説明図である。図9において横軸はA/D変換器17の
出力値(0〜255)、縦軸は頻度を示す。
【0068】図9(1)は、プリスキャンの結果得られ
たヒストグラムである。画像記憶領域全体の画像データ
は、A/D変換器17の出力値M1〜M2に分布してい
るものとする。このときCPU10は、画像データの分
布する値域の最大値M2より小さい値M3に基づいて露
光量を調節する。この値M3については、第1の実施形
態と同様に、値域(M1〜M3)が、画像データが分布
していた値域(M1〜M2)の例えば80%の幅となる
ように設定する。この場合、M3=M1+(M2−M
1)×80%となる。
【0069】CPU10は、プリスキャン時の露光時間
に、値(255/M3)を乗算した値を、本スキャン時
の露光時間とする。これにより、値M3に対応していた
画像データはA/D変換器17の最大出力値255へ調
節され、画像記憶領域全体のうち比較的高濃度の部分
は、図9(2)に示す値M1×(255/M3)〜25
5の範囲で表現されることになる。
【0070】また、CPU10は、主要被写体の最高濃
度値に対応する値M1×(255/M3)に基づいて、
A/D変換器17の入力レンジの下端を調整する。ここ
に、A/D変換器17では、−REF端子と+REF端
子と電位差から、出力値0〜255のそれぞれに対応す
る電位を得ている。そして、入力レベルをそれらの電位
と比較して、8ビットのディジタル信号への量子化を行
っている。
【0071】よって、−REF端子に与える電位を、値
M1×(255/M3)に対応した電位に変更すること
で、A/D変換器17のレンジ調整を行うことができ
る。具体的には、CPU10がD/A変換器41に値M
1×(255/M3)を与える。その値M1×(255
/M3)をうけたD/A変換器41は、ディジタル値M
1×(255/M3)に対応する電位M1×(255/
M3)×Vo/255=(M1/M3)×Vo(V)
を、A/D変換器17の−REF端子に印加する。これ
により、A/D変換器17の入力レンジの下端が調整さ
れる(図9(3))。
【0072】なお、プリスキャン時には、−REF端子
に0(V)が印加されている。同様に、+REF端子に
はVo(V)が印加されている。また、D/A変換器4
1の分解能は、A/D変換器17と同じ8ビットとす
る。また、D/A変換器41にもリファレンス電圧とし
て0(V)とVo(V)とが印加されている。即ち、上
記露光量の調整とA/D変換器17のレンジ調整とによ
って、プリスキャンの際に値M3〜M2の範囲に対応し
ていた画像は、本スキャンでは、全て255のディジタ
ル値となる。これは、M3〜M2の範囲に対応していた
部分が、白く潰れて表現されることを示す。
【0073】そして、プリスキャンの際に値M1〜M3
の範囲に対応していた画像は、図9(3)に示すように
最小出力値0から最大出力値255までの最も広い範囲
で表現されることになる。要するに、第2の実施形態で
は、アナログの領域において、露光量調整とA/D変換
器17のレンジ調整とを組み合わせて、画像記憶領域の
うち比較的濃度が高い部分に相当する画像データの分布
値域を最大限拡大する。したがって、第1の実施形態と
同様に、逆光撮影のために従来は暗く表現されていた主
要被写体を、鮮明に表現することができる。また、本第
2の実施形態では、露光量の調整を行うので、同じ設定
を電気的手段で行う場合と比べて、ノイズを小さく抑え
ることができる。
【0074】なお、露光量の調整は、光源20が出射す
る光量の可変により実現してもよい。次に、本発明の第
3の実施形態について説明する。本第3実施形態は、請
求項3、5、9、12、14、18を除く全ての請求項
に対応する。本実施形態では、第2の実施形態のスキャ
ナ2(図8)において、信号処理回路16に代えて、電
位を加算シフトするOPアンプ回路が内蔵された信号処
理回路44が備えられる。そして、信号処理回路44の
制御端子とバスとの間には、D/A変換器43が接続さ
れる。
【0075】図10は、第3の実施形態における主要被
写体分布の拡大操作説明図である。図10において横軸
はA/D変換器17の出力値(0〜255)、縦軸は頻
度を示す。図10(1)は、プリスキャンの結果得られ
たヒストグラムである。画像記憶領域全体の画像データ
については、図10(1)に示すようにA/D変換器1
7の出力値M1〜M2に分布しているものとする。即
ち、画像記憶領域の最低濃度値が値M2に対応し、最高
濃度値が値M1に対応する。
【0076】本第3の実施形態では、CPU10は、値
M3に基づいて、信号処理回路44の電位シフト量を、
値(255−M3)に設定する。なお、この値M3は、
上記実施形態と同様に、値M1およびM2から決定され
る値である。具体的には、CPU10は、ディジタル値
(255−M3)をD/A変換器43に出力する。する
と、D/A変換器43は、ディジタル値(255−M
3)に対応するシフト電位(255−M3)×Vo/2
55(V)をアンプに出力する。内蔵アンプは、ライン
センサ22の出力信号にこのシフト電位を加算してA/
D変換器17出力する。但し、Voは、プリスキャン時
における、A/D変換器17の+REF端子と−REF
端子との電位差である。これにより、図10(2)に示
すように、画像記憶領域全体のうち比較的高濃度の部分
は、全体として低濃度側である、A/D変換器17の出
力値(M1+255−M3)〜255の範囲で表現され
ることになる。
【0077】よって、CPU10は、本スキャン時に最
高濃度値M1がA/D変換器17の最小出力値0に対応
するように、A/D変換器17のレンジ調整を行う。即
ち、CPU10は、−REF端子に、値(M1+255
−M3)を設定する。これは、CPU10がD/A変換
器41にディジタル値(M1+255−M3)を出力
し、それを受けたD/A変換器41が、A/D変換器1
7の−REF端子に(M1+255−M3)×Vo/2
55(V)を印加することで実現される。
【0078】なお、プリスキャン時には、−REF端子
に0(V)が印加されている。同様に+REF端子に
は、Vo(V)が印加されている。また、D/A変換器
41、43にもリファレンス電圧として、0(V)とV
o(V)とが印加されている。これらのD/A変換器4
1、43の分解能は、A/D変換器17と同じ8ビット
とする。
【0079】したがって、本スキャンの際に、画像記憶
領域のうち比較的濃度値が高い部分は、最小出力値0か
ら最大出力値255までの広い範囲で表現される(図1
0(3))。次に、本発明の第4の実施形態について説
明する。本第4実施形態は、請求項3、5、9、12、
14、18を除く全ての請求項に対応する。本第4実施
形態では、第2の実施形態のスキャナ2と同様に、信号
処理回路16が備えられている。そして、A/D変換器
16の+REF端子とバスとの間に、D/A変換器42
が接続される。
【0080】図11は、第4の実施形態のS6における
拡大操作説明図である。本第4の実施形態では、CPU
10は、値M3に対応する電位を+REF端子に与え
る。即ち、D/A変換器42にディジタル値M3を与
え、それを受けたD/A変換器42が、その値M3に対
応する電位M3×(Vo/255)(V)を+REF端
子に与える(図11(2)参照)。そして、CPU10
は、値M1に対応する電位を−REF端子に与える。即
ち、D/A変換器41にディジタル値M1を与え、それ
を受けたD/A変換器41が、その値M1に対応する電
位M1×(Vo/255)(V)を、A/D変換器17
の−REF端子に印加することで実現される(図11
(3)参照)。
【0081】なお、プリスキャン時には、−REF端子
に0(V)が印加されている。同様に+REF端子には
Vo(V)が印加されている。また、D/A変換器4
1、42の分解能は、A/D変換器17と同じ8ビット
とする。また、D/A変換器41、42にもリファレン
ス電圧として0(V)とVo(V)とが印加されてい
る。これにより、図11(1)に値M1から値M3で示
す画像記憶領域のうち比較的濃度値が高い部分は、図1
1(3)で示すとおり、最小出力値0から最大出力値2
55までの広い範囲で表現される。
【0082】要するに第4の実施形態では、露光量調整
を要さずに、単にA/D変換器17の入力レンジの調整
を行うことによって、逆光撮影された画像を鮮明に表現
することができる。なお、第2〜第4の実施形態では、
S8、S9における処理の説明を省略したが、S8では
図6に示した階調変換特性、即ち範囲(M1〜K2)を
拡大する特性を設定し、S9では、図7に示した階調変
換特性、即ち範囲(M1〜M2)を拡大する特性を設定
する。これらの特性は、それぞれの実施形態のS6と同
様にして、アナログの領域で設定できる。
【0083】上記説明したように、第1〜第4の実施形
態では、それぞれS6、S8、S9における階調変換特
性の設定方法は異なるが、何れの場合も逆光情報の有無
に応じて再現画像の質向上を図っている。次に、第5の
実施形態として、装填されたフィルムがネガフィルムで
ある場合も考慮した場合について説明する。本第5実施
形態は、全部の請求項に対応する。
【0084】CPU10は、フィルム情報を読み取り、
装填されたフィルムがネガフィルム、ポジフィルムの何
れであるかを判別する。ポジフィルムである場合につい
ては既に説明した。装填されたフィルムがネガフィルム
であった場合には、プリスキャンに先行して各部の読取
条件を設定する際において、CPU10が、LUT回路
18の階調変換特性を、A/D変換器17の出力値を反
転して出力する特性に設定する。
【0085】そして、この場合に、S6、S8、S9で
は、画像記憶領域の濃度値が低い方の値域を拡大する特
性を設定する。この設定は、上述した第1〜第4の実施
形態と同様に、ルックアップテーブルの演算、露光量の
調整、A/D変換器の入力レンジ調整、信号処理回路の
電位シフト等で実現できる。これにより、装填されたフ
ィルムがポジフィルム、ネガフィルムのいずれであるか
に係わらず、逆光で撮影された画像を鮮明に表現でき
る。
【0086】なお、上述した第1の実施形態では、LU
T回路18において線形の階調変換特性を設定したが、
視覚的効果を向上するために、曲線的な階調変換特性を
設定してコントラスト強調を図ってもよい。上述した各
実施形態では、プリスキャンの後半でメモリに格納され
る情報は、各コマの画像記憶領域の濃度分布であるとし
たが、各コマの画像を示すラインデータ自体であっても
よい。その場合には、CPU10には、S4またはS5
の終了後に、ラインデータから画像記憶領域の濃度分布
や主要被写体のエリアの濃度分布などを求める動作が加
わる。
【0087】上述した第1の実施形態では、主要被写体
のエリアの濃度分布に基づいて階調変換特性が設定され
るが、そのエリアを含むさらに広い領域や、そのエリア
に含まれる狭い領域の濃度分布に基づいて設定してもよ
い。また、主要被写体のエリアなど一部の領域の濃度分
布と、画像記憶領域全体の濃度分布とを共に参照し、前
者に重み付けした両者の平均値に基づいて階調変換特性
を設定してもよい。
【0088】上述した各実施形態では、各部の読取条件
を、主要被写体のエリアの最大濃度値と最小濃度値(濃
度が分布する値域)との両者に応じて設定しているが、
何れか一方のみに応じて設定してもよい。すなわち、ポ
ジフィルムにおいて主要被写体の濃度が低い部分をより
明るく表現する階調変換特性、主要被写体の濃度が高い
部分をより暗く表現する階調変換特性のいずれかを設定
することができる。どちらの場合も、主要被写体は広い
値域で表現されることとなり、視覚的効果はある。
【0089】上述した各実施形態では、階調変換の対象
を画像記憶領域全体としているが、主要被写体のエリア
のみとしてもよい。この場合には、取得したラインデー
タから主要被写体のエリアのデータを抽出し、そのデー
タに対して階調変換処理を施すこととなる。上述した各
実施形態では、磁気情報のうち逆光で撮影されたことを
示す情報や、主要被写体のエリアを示す位置情報を利用
しているが、指定コマがスポット測光で撮影されたか重
点測光で撮影されたかの識別を示す情報に基づき、それ
らの識別に応じて階調変換特性を設定してもよい。
【0090】また、上述した各実施形態において、階調
変換処理に加えて、色空間における画像処理などその他
の画像強調を施してもよい。上述した各実施形態では、
読取条件の設定をスキャナに備えられたCPU10が行
い、その制御プログラムをメモリ11に記憶することと
したが、CPU10、メモリ11の代わりに、ホストコ
ンピュータ28のCPUおよびメモリにより同様の設定
を行ってもよい。その場合には、CPU10の制御プロ
グラムを、ハードディスクに記憶しておく。そして、ハ
ードディスクに記憶されたプログラムをメモリに読み出
すことによって、ホストコンピュータ28のCPUはプ
ログラムの実行が可能となる。
【0091】なお、ハードディスクに記憶するプログラ
ムは、予めホストコンピュータ28にセットアップ可能
なように、CD−ROM等の記憶媒体28aに記憶され
ている。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明では、原稿の情報記憶領域から取得した逆光情報に
基づいて、画像が逆光にて記録されたものであるか否か
の判別に応じた階調変換特性を設定することができる。
【0093】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の画像読取装置において、逆光に摘録された画像情報
の輝度値を上げる階調変換特性を設定することができ
る。請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の画像
読取装置において、原稿がネガフィルムであるか否かの
判別に基づいて、被写体を明るく表現する階調変換特性
を設定することができる。
【0094】請求項4に記載の発明では、請求項1に記
載の画像読取装置において、少なくとも部分画像情報を
含む画像情報を反映する階調変換特性を設定することが
できる。請求項5に記載の発明では、請求項4に記載の
画像読取装置において、画像のうち位置情報に示される
領域には、その領域における濃度の上限を設定すること
によって、階調飛びの少ない階調変換特性を設定するこ
とができる。
【0095】請求項6に記載の発明では、請求項4に記
載の画像読取装置において、画像のうち位置情報に示さ
れる領域には、その領域における濃度の下限を設定する
ことによって、階調飛びの少ない階調変換特性を設定す
ることができる。請求項7に記載の発明では、請求項4
に記載の画像読取装置において、画像記憶領域全ての領
域に対応する画像情報の階調変換特性を設定するので、
部分画像情報以外に対応する領域についても所望の階調
変換特性を適宜設定することができる。
【0096】請求項8に記載の発明では、請求項1に記
載の画像読取装置において設定される階調変換特性に基
づいて、画像が逆光に摘録されたものであるか否かの判
別に応じた階調変換処理が行える。請求項9に記載の発
明では、請求項1において、画像読取手段の露光量を所
望の露光量に設定制御することができる。また、電気的
手段によって階調変換特性を設定するよりも、同じ設定
を露光量の調整により行うことで、ノイズの影響を抑え
ることができる。
【0097】請求項10〜請求項18に記載の発明で
は、請求項1〜請求項9に記載の画像読取装置において
読み取られた画像情報についての画像生成を制御する制
御手順を記憶する記憶媒体を提供することができる。要
するに、本発明では、画像に関連づけられた情報に基づ
いて、逆光で記録された画像に最も適した階調変換特性
の設定や、その階調変換特性に基づく階調変換処理を行
う。したがって、煩雑な操作を行うことなく、逆光画像
を鮮明に表現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1および第2の実施形態の構成図である。
【図2】長尺フィルム(ロールフィルム)の外観図であ
る。
【図3】主要被写体のエリアを特定する方法を説明する
図である。
【図4】CPUの動作フローチャートである。
【図5】第1の実施形態のS6における階調変換特性を
説明する図である。
【図6】第1の実施形態のS8における階調変換特性を
説明する図である。
【図7】第1の実施形態のS9における階調変換特性を
説明する図である。
【図8】第2〜第4の実施形態の構成図である。
【図9】第2の実施形態のS6における拡大操作説明図
である。
【図10】第3の実施形態のS6における拡大操作説明
図である。
【図11】第4の実施形態のS6における拡大操作説明
図である。
【符号の説明】
1、2 画像読取装置 5 カートリッジ 11 中央処理装置(CPU) 12 インタフェース回路(IF回路) 13 モータ駆動回路 14 磁気信号処理回路 15 ラインセンサ 16、44 信号処理回路 17 A/D変換器 18 LUT回路 19 光源駆動回路 20 光源 21 レンズ 22 ラインセンサ 23 原稿位置検出センサ 24 光学情報読取センサ 25 磁気ヘッド 26 モータ 27 ロールフィルム 28 ホストコンピュータ 28a 記憶媒体 30 画像記憶領域 31、33、37 磁気記憶領域 32、35、36 パーフォレーション 34 バーコード 41、42、43 D/A変換器

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を記憶する画像記憶領域とその画像
    に関連する情報を記憶する情報記憶領域とを有する原稿
    から、画像を読み取り、画像情報を出力する画像読取手
    段と、 前記画像記憶領域の画像が逆光にて記録されたことを示
    す情報を前記情報記憶領域から入力すると、逆光情報を
    出力する情報入力手段と、 前記逆光情報に基づいて、前記画像情報に対する階調変
    換特性を設定する設定手段とを備えることを特徴とする
    画像読取装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像読取装置におい
    て、 前記設定手段は、 前記画像情報の輝度値を上げる階調変換特性を設定する
    ことを特徴とする画像読取装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の画像読取装置におい
    て、 原稿をネガフィルムであると判断すると、ネガ情報を設
    定するネガ設定手段を更に備え、 前記設定手段は、 前記ネガ情報に基づいて、前記画像情報を反転処理する
    結果の画像情報の輝度値を上げる階調変換特性を設定す
    ることを特徴とする画像読取装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の画像読取装置におい
    て、 前記情報入力手段は更に、 前記情報記憶領域から前記画像記憶領域の中の任意の位
    置を示す情報を入力して位置情報を出力し、 前記設定手段は更に、 前記位置情報に基づいて、前記画像情報から前記画像記
    憶領域の任意の位置に対応する部分画像情報を抽出し、
    前記部分画像情報に基づき、少なくとも前記部分画像情
    報を含む前記画像情報に対する階調変換特性を設定する
    ことを特徴とする画像読取装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の画像読取装置におい
    て、 前記設定手段は、 前記部分画像情報に含まれる最大濃度値情報に基づいて
    前記階調変換特性の出力レンジを拡大設定することを特
    徴とする画像読取装置。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の画像読取装置におい
    て、 前記設定手段は、 前記部分画像情報に含まれる最小濃度値情報に基づいて
    前記階調変換特性の出力レンジを拡大設定することを特
    徴とする画像読取装置。
  7. 【請求項7】 請求項4に記載の画像読取装置におい
    て、 前記設定手段は、 前記部分画像情報に基づいて前記画像記憶領域全ての領
    域に対応する前記画像情報の前記階調変換特性を設定す
    ることを特徴とする画像読取装置。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の画像読取装置におい
    て、 前記階調変換特性に基づいて、前記画像情報に対して前
    記階調変換処理を行う階調変換処理手段を更に備えるこ
    とを特徴とする画像読取装置。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の画像読取装置におい
    て、 前記階調変換特性に基づいて、前記画像読取手段の露光
    量を制御する露光量制御手段を更に備えることを特徴と
    する画像読取装置。
  10. 【請求項10】 画像を記憶する画像記憶領域とその画
    像に関連する情報を記憶する情報記憶領域とを有する原
    稿から、画像を読み取り、画像情報を出力する画像読取
    手段と、 前記画像記憶領域の画像が逆光にて記録されたことを示
    す情報を前記情報記憶領域から入力すると、逆光情報を
    出力する情報入力手段とを有する画像読取装置に対する
    制御手順を記憶する記憶媒体であって、 前記制御手順は、 前記逆光情報に基づいて、前記画像情報に対する階調変
    換特性を設定する設定手順を含むことを特徴とする画像
    読取装置に対する制御手順を記憶する記憶媒体。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の画像読取装置に対
    する制御手順を記憶する記憶媒体において、 前記設定手順は、 前記画像情報の輝度値を上げる階調変換特性を設定する
    手順を含むことを特徴とする画像読取装置に対する制御
    手順を記憶する記憶媒体。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の画像読取装置に対
    する制御手順を記憶する記憶媒体において、 前記制御手順は、 画像原稿をネガフィルムであると判断すると、ネガ情報
    を設定するネガ設定手順を更に含み、 前記設定手順は、 前記ネガ情報に基づいて、前記画像情報を反転処理する
    結果の画像情報の輝度値を上げる階調変換特性を設定す
    る手順を含むことを特徴とする画像読取装置に対する制
    御手順を記憶する記憶媒体。
  13. 【請求項13】 画像を記憶する画像記憶領域とその画
    像に関連する情報を記憶する情報記憶領域とを有する原
    稿から、画像を読み取り、画像情報を出力する画像読取
    手段と、 前記画像記憶領域の画像が逆光にて記録されたことを示
    す情報を前記情報記憶領域から入力すると、逆光情報を
    出力し、かつ前記情報記憶領域から前記画像記憶領域の
    中の任意の位置を示す情報を入力して位置情報を出力す
    る情報入力手段とを有することを特徴とする画像読取装
    置に対する制御手順を記憶する記憶媒体であって、 前記制御手順は、 前記位置情報に基づいて、前記画像情報から前記画像記
    憶領域の任意の位置に対応する部分画像情報を抽出し、
    前記部分画像情報に基づき、少なくとも前記部分画像情
    報を含む前記画像情報に対する階調変換特性を設定する
    設定手順を含むことを特徴とする画像読取装置に対する
    制御手順を記憶する記憶媒体。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の画像読取装置に対
    する制御手順を記憶する記憶媒体において、 前記設定手順は、 前記部分画像情報に含まれる最大濃度値情報に基づいて
    前記階調変換特性の出力レンジを拡大設定する手順を含
    むことを特徴とする画像読取装置に対する制御手順を記
    憶する記憶媒体。
  15. 【請求項15】 請求項13に記載の画像読取装置に対
    する制御手順を記憶する記憶媒体において、 前記設定手順は、 前記部分画像情報に含まれる最小濃度値情報に基づいて
    前記階調変換特性の出力レンジを拡大設定する手順を含
    むことを特徴とする画像読取装置に対する制御手順を記
    憶する記憶媒体。
  16. 【請求項16】 請求項13に記載の画像読取装置に対
    する制御手順を記憶する記憶媒体において、 前記設定手順は、 前記部分画像情報に基づいて前記画像記憶領域全ての領
    域に対応する前記画像情報の前記階調変換特性を設定す
    る手順を含むことを特徴とする画像読取装置に対する制
    御手順を記憶する記憶媒体。
  17. 【請求項17】 請求項10に記載の画像読取装置に対
    する制御手順を記憶する記憶媒体において、 前記制御手順は、 前記階調変換特性に基づいて、前記画像情報に対して前
    記階調変換処理を行う階調変換処理手順を更に含むこと
    を特徴とする画像読取装置に対する制御手順を記憶する
    記憶媒体。
  18. 【請求項18】 請求項10に記載の画像読取装置に対
    する制御手順を記憶する記憶媒体において、 前記制御手順は、 前記階調変換特性に基づいて、前記画像読取手段の露光
    量を制御する露光量制御手順を更に含むことを特徴とす
    る画像読取装置に対する制御手順を記憶する記憶媒体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7355754B2 (en) 2002-05-29 2008-04-08 Fujifilm Corporation Method, apparatus, and program for image processing
US7359571B2 (en) 2002-02-19 2008-04-15 Fujifilm Corporation Method, apparatus and program for image processing

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