JPH1155522A - 画像読取装置及び画像読取装置に対する制御手順を記憶する記憶媒体 - Google Patents

画像読取装置及び画像読取装置に対する制御手順を記憶する記憶媒体

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JPH1155522A
JPH1155522A JP9214468A JP21446897A JPH1155522A JP H1155522 A JPH1155522 A JP H1155522A JP 9214468 A JP9214468 A JP 9214468A JP 21446897 A JP21446897 A JP 21446897A JP H1155522 A JPH1155522 A JP H1155522A
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JP9214468A
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Hidehisa Dobashi
秀久 土橋
Akira Tazawa
昌 田澤
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Nikon Corp
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Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像とその画像に関連づけられた情報とが共
に記録された原稿たる長尺フィルムの画像を読み取る画
像読取装置に関し、撮影者が着目した主要被写体を、操
作性良く明瞭に再現できる画像読取装置及び画像読取装
置に対する制御手順を記憶する記憶媒体を提供すること
を目的とする。 【解決手段】 画像を記憶する画像記憶領域と画像記憶
領域に関連する情報を記憶する情報記憶領域とを有する
原稿から、画像を読み取り、画像情報を出力する画像読
取手段と、情報記憶領域から、画像記憶領域の中の任意
の位置を示す情報を入力し、位置情報を出力する位置情
報入力手段と、位置情報に基づいて、画像情報から画像
記憶領域の任意の位置に対応する部分画像情報を抽出
し、部分画像情報に基づき、少なくとも部分画像情報を
含む画像情報に対する階調変換特性を設定する設定手段
とを備えることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラで撮影した
フィルムの画像を読み取る画像読取装置に係り、特に画
像とその画像に関連づけられた情報とが共に記録された
原稿たる長尺フィルムの画像を読み取る画像読取装置及
び画像読取装置に対する制御手順を記憶する記憶媒体に
関する。
【0002】
【従来の技術】カメラで撮影したフィルムの画像を読み
取る画像読取装置は、フィルムスキャナとして知られて
いる。このフィルムスキャナは、上位装置であるホスト
コンピュータの指示の下でネガフィルムやリバーサルフ
ィルムの画像を読み取り、それをホストコンピュータに
出力する。そしてホストコンピュータのモニタ画面に
は、フィルムに記録された画像が再現される。
【0003】近年、長尺フィルム(以下「ロールフィル
ム」という)をカートリッジに収納した状態で扱う新規
格のフィルムシステムが提案され、それに伴い、35m
m用フィルムスキャナとは別に、カートリッジに収納さ
れたロールフィルムの画像を読み取ることができる新方
式のフィルムスキャナが提案されている(例えば特開平
7−322274号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、カメラで撮
影する場合、ただ漫然と撮影するのではなく、主たる被
写体が存在するが、フィルムスキャナでフィルム画像を
再生する場合において、特にこの主要被写体が明瞭に再
生されることが望まれる。これは、フィルム画像を読み
取る際に、主要被写体が存在する特定領域近傍の原稿濃
度分布によって再現画像の再現濃度や階調変換特性を決
定することによって可能となる。しかし、主要被写体は
ファインダの中心位置に位置しているとは限らず、端し
に寄っている場合もあり、撮影者が着目した主要被写体
の位置を特定することは困難である。
【0005】ここに、新規格のロールフィルムでは、各
コマ毎に情報記憶領域たる磁気記憶領域が設けられ、こ
の磁気記憶領域には、コマ番号、タイトル、撮影日時、
撮影条件、主要被写体の位置、指定プリントサイズ等の
撮影に関する情報が記録されている。これらの情報は、
ロールフィルム対応のカメラで撮影時に書き込むことが
できる。
【0006】しかし、上記新方式のフィルムスキャナに
おいても、ロールフィルムの磁気記憶領域に書き込まれ
た磁気情報を十分に利用していないので、主要被写体の
明瞭な再生ができなかった。
【0007】本発明の目的は、撮影者が着目した主要被
写体を、操作性良く明瞭に再現できるロールフィルム対
応の画像読取装置及び画像読取装置に対する制御手順を
記憶する記憶媒体を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の画像読
取装置は、画像を記憶する画像記憶領域と画像記憶領域
に関連する情報を記憶する情報記憶領域とを有する原稿
から、画像を読み取り、画像情報を出力する画像読取手
段と、情報記憶領域から、画像記憶領域の中の任意の位
置を示す情報を入力し、位置情報を出力する位置情報入
力手段と、位置情報に基づいて、画像情報から画像記憶
領域の任意の位置に対応する部分画像情報を抽出し、部
分画像情報に基づき、少なくとも部分画像情報を含む画
像情報に対する階調変換特性を設定する設定手段とを備
えることを特徴とする。
【0009】請求項2に記載の画像読取装置は、請求項
1に記載の画像読取装置において、階調変換特性に基づ
いて、少なくとも部分画像情報を含む画像情報に対して
階調変換処理を行う階調変換処理手段を更に備えること
を特徴とする。請求項3に記載の画像読取装置は、請求
項1に記載の画像読取装置において、階調変特性に基づ
いて、画像読取手段の露光量を制御する露光量制御手段
を更に備えることを特徴とする。
【0010】請求項4に記載の画像読取装置は、請求項
1に記載の画像読取装置において、設定手段は、部分画
像情報に含まれる最大濃度値情報に基づいて階調変換特
性の出力レンジを拡大設定することを特徴とする。請求
項5に記載の画像読取装置は、請求項1に記載の画像読
取装置において、設定手段は、部分画像情報に含まれる
最小濃度値情報に基づいて階調変換特性の出力レンジを
拡大設定することを特徴とする。
【0011】請求項6に記載の画像読取装置は、請求項
1に記載の画像読取装置において、設定手段は、部分画
像情報に基づいて画像記憶領域全ての領域に対応する画
像情報の階調変換特性を設定することを特徴とする。請
求項7に記載の画像読取装置に対する制御手順を記憶す
る記憶媒体は、画像を記憶する画像記憶領域と画像記憶
領域に関連する情報を記憶する情報記憶領域とを有する
原稿から、画像を読み取り、画像情報を出力する画像読
取手段と、情報記憶領域から、画像記憶領域の中の任意
の位置を示す情報を入力し、位置情報を出力する位置情
報入力手段とを有する画像読取装置の画像情報から画像
生成を制御する制御手順を記憶する記憶媒体であって、
制御手順は、位置情報に基づいて、画像情報から画像記
憶領域の任意の位置に対応する部分画像情報を抽出し、
部分画像情報に基づき、少なくとも部分画像情報を含む
画像情報に対する階調変換特性を設定する設定手順であ
ることを特徴とする。
【0012】請求項8に記載の画像読取装置に対する制
御手順を記憶する記憶媒体は、請求項7に記載の画像読
取装置に対する制御手順を記憶する記憶媒体において、
制御手順は、階調変換特性に基づいて、少なくとも部分
画像情報を含む画像情報に対して階調変換処理を行う階
調変換処理手順を更に追加した手順であることを特徴と
する。
【0013】請求項9に記載の画像読取装置に対する制
御手順を記憶する記憶媒体は、請求項7に記載の画像読
取装置に対する制御手順を記憶する記憶媒体において、
制御手順は、階調変換特性に基づいて、画像読取手段の
露光量を制御する露光量制御手順を更に追加した手順で
あることを特徴とする。請求項10に記載の画像読取装
置に対する制御手順を記憶する記憶媒体は、請求項7に
記載の画像読取装置に対する制御手順を記憶する記憶媒
体において、設定手順は、部分画像情報に含まれる最大
濃度値情報に基づいて階調変換特性の出力レンジを拡大
設定する手順であることを特徴とする。
【0014】請求項11に記載の画像読取装置に対する
制御手順を記憶する記憶媒体は、請求項7に記載の画像
読取装置に対する制御手順を記憶する記憶媒体におい
て、設定手順は、部分画像情報に含まれる最小濃度値情
報に基づいて階調変換特性の出力レンジを拡大設定する
手順であることを特徴とする。
【0015】請求項12に記載の画像読取装置に対する
制御手順を記憶する記憶媒体は、請求項7に記載の画像
読取装置に対する制御手順を記憶する記憶媒体におい
て、設定手順は、部分画像情報に基づいて画像記憶領域
全ての領域に対応する画像情報の階調変換特性を設定す
る手順であることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。
【0017】図1は、第1および第2の実施形態の構成
図である。図1では、本発明に対応した実施形態の画像
読取装置1の構成を中心に示している。画像読取装置1
は、中央処理装置(以下「CPU」という)10、メモ
リ11、インタフェース回路(以下「IF回路」とい
う)12、モータ駆動回路13、磁気信号処理回路1
4、ラインセンサ駆動回路15、信号処理回路16、A
/D変換器17、ルックアップテーブル回路(以下「L
UT回路」という)18、光源駆動回路19、光源2
0、レンズ21、ラインセンサ22、原稿位置検出セン
サ23、光学情報読取センサ24、磁気ヘッド25、モ
ータ26等及びカートリッジ5を装填する装填室、カー
トリッジ5から繰り出されるロールフィルム27の搬送
路等を備える。
【0018】また、画像読取装置1は、IF回路12を
介してホストコンピュータ28に接続される。ホストコ
ンピュータ28は中央処理装置(CPU)、メモリ、ハ
ードディスクドライブを備え、CD−ROM等の記憶媒
体28aに記憶してあるプログラムがセットアップ可能
になっている。なお、ホストコンピュータ28は、図示
省略したが、表示装置(モニタ)、キーボード、マウス
等の入力装置も備える。
【0019】さらに、画像読取装置1の装填室に装填さ
れるカートリッジ5には、図2に示すようなロールフィ
ルム27が収納される。図2は、ロールフィルム27の
外観図である。このロールフィルム27は、カートリッ
ジ5から繰り出した途中の状態を示す。ロームフィルム
27の図中右方に示す先端(引出端)部分の所定領域
は、リーダ部と称される。このリーダ部以降に、各コマ
の画像記憶領域30が所定の間隔を置いて設けられる。
【0020】リーダ部には、フィルム幅方向の一端側に
磁気記憶領域31とパーフォレーション32とが設けら
れる。また、リーダ部のフィルム幅方向の他端側には、
磁気記憶領域33とバーコード34とが設けられる。各
コマには、画像記憶領域30のフィルム幅方向一端の外
部に2つのパーフォレーション35、36が設けられ
る。また、各コマには、その画像記憶領域30のフィル
ム幅方向他端の外部に磁気記憶領域37が設けられる。
【0021】磁気記憶領域31、33には、フィルムの
フィルム情報が磁気的に記録され、バーコード34に
は、フィルムのフィルム情報が濃度差によって表示され
ている。ここに、フィルム情報には、フィルムのタイプ
や種類、コマ番号、全コマ数等の情報が含まれる。な
お、フィルムのタイプとは、当該フィルムが、カラーフ
ィルム、モノクロフィルム、ポジフィルム、ネガフィル
ム等のいずれのフィルムであるかの識別を示すものであ
る。
【0022】磁気記憶領域37には、コマ番号、タイト
ル、撮影日時、撮影条件、指定プリントサイズを示す情
報や、主要被写体のエリアを示す情報である位置情報等
が磁気的に記録されている。これらの磁気情報は、撮影
時にカメラから書込むことができる。また、これらは、
現像時等に書込むこともできる。上記の主要被写体のエ
リアとは、コマの画像記憶領域のうち主要被写体が存在
する領域のことを指し、一般に、撮影者によって指定さ
れる。
【0023】図3は、主要被写体のエリアを特定する方
法を示す図である。例えば、図3(1)に示すように、
画像を25のエリア(A1・・・E5)に分割する。主
要被写体が図中の網掛け部に存在している場合には、主
要被写体のエリアを、符号D4によって特定することが
できる。他の例を挙げると、図3(2)に示すように、
画像における各点をアドレス値(X,Y)で示し、アド
レス(X,Y)を中心とした所定範囲を定めておく。図
3(1)において符号D4で示す主要被写体のエリア
は、アドレス値(7,3)によって特定することができ
る。
【0024】以下、図1を参照して画像読取装置及びホ
ストコンピュータの概要を説明する。ユーザーがカート
リッジ5を画像読取装置1の装填室に装填すると、カー
トリッジ5のスプールがモータ26の軸に連結される。
画像読取装置1では、装填室の蓋が閉じられると同時
に、各回路が電源に接続されて起動する。モータ駆動回
路13は、CPU10からの指示に従い、モータ26の
回転速度、回転方向、停止等の制御をする。モータ26
が正転駆動される場合は、ロールフィルム27がカート
リッジ5から搬送路へ繰り出される。また、モータ26
が逆転駆動される場合は、ロールフィルム27が搬送路
からカートリッジ5内に巻き取られる。
【0025】原稿位置検出センサ23は、光学的に各パ
ーフォレーションを検知してそれをCPU10に伝え
る。光学情報読取センサ24は、ロールフィルムに記録
されたバーコード34のフィルム情報を読み取り、それ
をCPU10に与える。磁気ヘッド25は、磁気信号処
理回路14の制御下に、磁気記憶領域33、37の各磁
気情報を読み取り、それをCPU10に与える。また、
磁気ヘッド25は、磁気信号処理回路14の制御下に、
磁気記憶領域33、37への書き込みを行うこともでき
る。
【0026】磁気信号処理回路14は、CPU10の制
御下に、磁気ヘッド25が読み取った磁気情報をディジ
タル化してCPU10に与える。また、磁気信号処理回
路14は、CPU10の制御下に、磁気記憶領域37に
書き込む情報を磁気ヘッド25に与える。
【0027】光源20は、光源駆動回路19の制御下
に、ロールフィルム27の一面を照明する。光源20
は、例えばR(赤)、G(緑)、B(青)の3色の発光
ダイオードを備える。光源駆動回路19は、CPU10
からの指示に従い、この光源20の3色の発光ダイオー
ドの切替点灯・消灯の制御をする。また、光源20は、
白色光源でも良い。この場合は、R(赤)、G(緑)、
B(青)の3色のフィルタを備えることがある。そし
て、3色のフィルタを備える場合には、3色のフィルタ
の切替機構が要る。
【0028】レンズ21は、ロールフィルム27を透過
した光源20の光をラインセンサ22の受光面に導くべ
く調節配置される。ラインセンサ22は、一列に配置さ
れる複数の光電変換部である画像蓄積部と各画像蓄積部
に蓄積された電荷を転送する転送部とを備える。ライン
センサ22は、一列に配置される複数の画像蓄積部の受
光面がロールフィルム27の移動方向に直交する状態で
配置される。
【0029】このラインセンサ22は、モノクロイメー
ジセンサかカラーイメージセンサかの何れかである。モ
ノクロイメージセンサに使用される光源20は、R
(赤)、G(緑)、B(青)の3色の光を切り替える光
源または白色光源である。カラーイメージセンサに使用
される光源20は、白色光源である。ラインセンサ駆動
回路15は、CPU10の指示に従い、主として次の制
御動作を行う。ラインセンサ駆動回路15は、ラインセ
ンサ22の蓄積動作・蓄積時間の制御を行う。また、ラ
インセンサ駆動回路15は、蓄積電荷(画像信号・電気
信号)を信号処理回路16へ掃き出させる主走査の制御
を行う。
【0030】信号処理回路16は、CPU10の指示に
従い、ラインセンサ22が得た信号を増幅した後に信号
処理を施してA/D変換器17に与える。信号処理に
は、CDS(Correlated Double Sampling:相関2重サ
ンプリング)、シェーディング補正、暗電流補正、偶奇
補正等の処理が含まれる。
【0031】A/D変換器17は、信号処理回路16か
ら送られてくる画像信号を所定ビット数のディジタル信
号へ変換し、CPU10とLUT回路18とに与える。
ビット幅は、例えば8ビットである。LUT回路18
は、A/D変換器17から出力されるディジタル信号の
階調を、ルックアップテーブルにより変換して出力する
階調変換回路である。ルックアップテーブルはCPU1
0が演算することにより求められる。
【0032】なお、予め複数のルックアップテーブルを
メモリ11に記憶させておいてもよい。その場合、CP
U10がルックアップテーブルを選択して、LUT回路
18に記憶させる。また、ルックアップテーブルはホス
トコンピュータ28が演算して画像読取装置側に送信す
ることにしてもよい。また、予め複数のルックアップテ
ーブルはホストコンピュータ28のハードディスクに記
憶されていて、適宜、画像読取装置側に送信されること
にしてもよい。
【0033】メモリ11は、プログラムメモリ及びワー
キングメモリである。プログラムメモリには、CPU1
0が行う諸動作に関するプログラムが予め設定されてい
る。IF回路12は、例えば、SCSI(Small Compute
r System Interface)が用いられ、メモリ11に格納さ
れるラインデータをホストコンピュータ28へ出力す
る。
【0034】ホストコンピュータ28は、IF回路12
を介して画像読取装置1から受け取ったラインデータを
モニタ画面に表示する。CPU10は、メモリ11に設
定されているプログラムに従って各部を制御し本画像読
取装置1の諸機能を実現する。CPU10の制御形態
は、例えば以下のようになっている。
【0035】CPU10は、カートリッジ5が装填され
ると、ロールフィルム27の第1コマをラインセンサ2
2の読取位置に合わせて初期設定する。さらに、CPU
10は、原稿位置検出センサ23や光学情報読取センサ
24の出力を受けて、パーフォレーションの位置検出と
バーコードの内容解読等を行う。また、CPU10は、
モータ駆動回路13、磁気信号処理回路14、ラインセ
ンサ駆動回路15、光源駆動回路19を制御してロール
フィルム27の読み取り等を行う。
【0036】さらに、CPU10は、磁気信号処理回路
14、信号処理回路16、A/D変換器17、LUT回
路18、光源駆動回路19等を制御して読み取った磁気
情報やフィルム画像等を取り込み、メモリ11に格納す
る。このときCPU10は、主走査方向に読み取った1
ラインのデータ(ラインデータ)をR(赤)、G
(緑)、B(青)の3色のラインデータとしてメモリ1
1に格納する。
【0037】あるいは、CPU10は、読み取った1ラ
インのラインデータをR(赤)、G(緑)、B(青)の3色
のうちの1色のラインデータとしてメモリ11に格納す
る。その際に、CPU10は、ホストコンピュータ28
から入力された各種の読取条件に従って、3色のライン
データの色バランスを各種に変更する操作や1色のライ
ンデータの色度合いを各種に変更する。
【0038】CPU10は、IF回路12を介してホス
トコンピュータ28から読取命令が入力された場合に
は、その読取命令に従って上述したようなロールフィル
ム27の読み取りを行い、メモリ11、IF回路12を
介してホストコンピュータ28に出力する。以上の構成
において、請求の範囲との対応関係は、次の通りであ
る。原稿にはロールフィルム27が対応する。画像読取
手段には、ラインセンサ22が主として対応する。位置
情報入力手段には、磁気ヘッド25および磁気信号処理
回路14が主として対応する。設定手段および露光量制
御手段には、CPU10が主として対応する。記憶媒体
にはCD−ROM等の記憶媒体28aが対応する。
【0039】以下、図1〜図6を参照して第1の実施形
態の動作を説明する。図4は、画像読取装置1における
CPU10の動作フローチャートであり、図5〜図6
は、階調変換特性を説明する図である。なお、画像読取
装置1については適宜「スキャナ」と称する。また、第
1〜第5の各実施形態で使用するフィルムは、図2に示
すような新方式のロールフィルムである。
【0040】S1では、カートリッジが装填されると、
スキャナではCPU10の制御の下でプリスキャンが行
われる。先ずCPU10は、ロールフィルム27をカー
トリッジ5から所定の速度で繰り出す。その際に、各コ
マの磁気記憶領域33、37から前述した磁気情報を読
み取り、メモリ11にコマ番号と関連づけて格納する。
続いてCPU10は、ロールフィルム27を戻し方向に
搬送し、最終コマから第1コマに向けて順にフィルム画
像の粗読み(プリスキャン)を行い、ラインデータをメ
モリ11に格納する。なお、このプリスキャンの際に
は、各部は所定の読取条件に設定されている。
【0041】次いで、CPU10は、読み取ったライン
データおよび各コマの磁気情報等からなるインデックス
データをメモリ11から読み出し、ホストコンピュータ
28に順次送出する。ホストコンピュータ28は、受信
したインデックスデータから各コマの画像と磁気情報と
を生成し、それらを一覧できる状態で画面に表示する。
本実施形態では、CPU10は、このプリスキャンの際
に、各コマの画像記憶領域の濃度分布を求める。この濃
度分布は、例えば、所定の読取条件の下で読み取ったラ
インデータから、輝度レベルに対する画素数(頻度)を
示すヒストグラムの形式で求めることができる。
【0042】プリスキャン時にはLUT回路18の階調
変換特性は、A/D変換器17の出力値をそのまま出力
するような、リニアな特性に設定される。よってこの設
定条件において、LUT回路18は、A/D変換器17
の出力値をそのまま出力する。この条件で、CPU10
はヒストグラムを作成する。したがって、プリスキャン
において、A/D変換器17の出力値に対するヒストグ
ラムが作成される。
【0043】CPU10は、図3に示すような方法で示
される主要被写体のエリア指定など、コマに固有の撮影
情報を含む磁気情報と共に、ヒストグラムとして求めた
濃度分布をコマ番号に対応付けてメモリ11に格納す
る。S2では、CPU10は、ホストコンピュータ28
から、コマの指定を含む読取命令が送信されることを待
機する。ホストコンピュータ28では、ユーザーが、モ
ニタ画面のインデックス表示を基にキーボードやマウス
でコマを指定し、読取命令のキー入力を行う。なお、ユ
ーザーは、ホストコンピュータ28から、コマの指定の
他に、コマの画像記憶領域における主要被写体のエリア
の指定や、各種読取条件の設定を行うこともできる。
【0044】CPU10は、ユーザーによるコマの指定
を含む読み取り命令を受信すると、S2において肯定
(YES)の判定を行い、S3に進む。S3では、CP
U10は、指定コマの読み取りが開始可能な位置までロ
ールフィルム27を繰り出し、メモリ11から指定コマ
に対応する濃度分布および磁気情報を読み出す。
【0045】S4では、CPU10は、メモリ11から
読み出した磁気情報に主要被写体のエリアを示す位置情
報が含まれているか否かの判別を行う。CPU10は、
判別の結果が肯定(YES)である場合にはS5に進
み、否定(NO)である場合には、後述するS7に進
む。S5では、CPU10は、メモリ11から読み出し
た指定コマの画像記憶領域の濃度分布と主要被写体のエ
リアの位置情報とに基づいて、主要被写体のエリアの濃
度分布を求める。そして、求めた濃度分布に基づいて各
部の読取条件を下記の手順で設定することによって、ス
キャナの階調変換特性を変更する。以下、図5を参照し
て具体的に説明する。
【0046】図5は、主要被写体のエリアの濃度分布に
基づく階調変換特性を示す図である。図5において、横
軸はLUT回路18の入力レベル、即ちA/D変換器1
7の出力レベル(0〜255)である。また、図5の縦
軸は、あるルックアップテーブルが設定されたLUT回
路18の出力レベルである。ここに、読み取りの対象と
してポジフィルムを想定する。したがって、ルックアッ
プテーブルの許容される出力値域として最大値Lmax
と最小値Lminとが規定される。
【0047】ポジフィルムは被写体輝度の高い(明る
い)点は濃度が低く(明るく)記録される。また、ポジ
フィルムは被写体輝度の低い(暗い)点は濃度が高く
(暗く)記録される。したがって、LUT回路18の階
調変換特性は、フィルムの濃度の低い(明るい)点に対
応するデータであれば高輝度に変換し、濃度の高い(暗
い)点に対応するデータであれば低輝度に変換するもの
となっている。
【0048】よって、A/D変換器17の出力レンジの
最小値が本実施形態のスキャナ1が検知できるフィルム
の最高濃度である。また、A/D変換器17の出力レン
ジの最大値が本第1の実施形態のスキャナ1が検知でき
るフィルムの最低濃度である。ここで、指定コマの画像
記憶領域の画像データは、図5中横軸のkmin〜km
axで示す値域に分布しているとする。即ち、画像記憶
領域の最高濃度値がA/D変換器17の出力値kmin
に対応し、画像記憶領域の最低濃度値がA/D変換器1
7の出力値kmaxに対応している。
【0049】CPU10は、LUT回路18に、図5
(1)に示すような特性曲線のルックアップテーブルを
設定する。この階調変換特性によると、A/D変換器1
7の出力値kmaxがLUT回路18の最大出力レベル
Lmaxに変換される。また、A/D変換器17の出力
値kminがLUT回路18の最小出力レベルLmin
に変換される。
【0050】そして、主要被写体のエリアの画像データ
は、図5中横軸のk1〜k2で示す値域に分布している
とする。即ち、主要被写体のエリアの最高濃度値がA/
D変換器17の出力値k1に対応し、主要被写体のエリ
アの最低濃度値がA/D変換器17の出力値k2に対応
している。そして、この階調変換特性は、横軸の値k1
を縦軸の最小値Lminの近傍の値L1に、横軸の値k
2を縦軸の最大値Lmaxの近傍の値L2に変換する。
【0051】つまり、このルックアップテーブルは、主
要被写体のエリアに対応する画像データが分布する値域
(k1〜k2)を、比較的広い値域(L1〜L2)に変
換する階調変換特性を設定する。また、この階調変換特
性は、値域(k1〜k2)に含まれない画像データにつ
いては、許容される値域(Lmin〜Lmax)のう
ち、主要被写体に割り当てられた残りの比較的狭い値域
(Lmin〜L1)(L2〜Lmax)において表現す
るものである。
【0052】ここに、主要被写体のエリアは撮影者が指
定するものであり、そのエリアの画像データが分布する
値域(k1〜k2)は任意の値域をとる。また、画像記
憶領域の画像データが分布する値域(kmin〜kma
x)も任意の値をとる。よって、CPU10は、これら
の値域を示す4つの値(kmin、k1、k2、kma
x)に基づいて演算を行い、適宜図5(1)に示すよう
なルックアップテーブルを設定する。
【0053】要するに、S5では、CPU10は、指定
コマの画像記憶領域の濃度分布と、撮影者が意図した主
要被写体のエリアの濃度分布とに基づいてルックアップ
テーブルを演算する。このようにして、CPU10は、
主要被写体のエリアに対応する画像データが分布する値
域を拡大する階調変換特性の設定を行う。なお、読み取
りの対象をネガフィルムとする場合には、LUT回路1
8の階調変換特性が異なる。ネガフィルムは被写体輝度
の高い(明るい)点は濃度が高く(暗く)記録される。
また、ネガフィルムは被写体輝度の低い(暗い)点は濃
度が低く(明るく)記録される。したがって、LUT回
路18の階調変換特性は、フィルム濃度の低い(明る
い)点に対応するデータであれば低輝度に変換し、濃度
の高い(暗い)点に対応するデータであれば高輝度に変
換するように設定すれればよい。
【0054】S6では、CPU10は、以上のように設
定されたルックアップテーブルの下で、指定コマの高精
度読み取り(本スキャン)を行い、階調変換処理を実現
する。そしてCPU10は、IF回路12を介して画像
データをホストコンピュータ28へ出力する。ホストコ
ンピュータ28のモニタには、指定コマの最終的な画像
が再現される。
【0055】このようにしてモニタに表示された画像
は、上記説明した図5(1)に示す階調変換によって、
ポジフィルム上の主要被写体の濃度が高い部分がより暗
く、濃度が低い部分がより明るく表現される。すなわ
ち、撮影者が意図する主要被写体は、ユーザーが煩雑な
操作を一切することなく鮮明に再現される。なお、本第
1の実施形態では、階調変換処理がディジタル領域のみ
で行われるので、本スキャンにおけるフィルムからの読
み取りを省略することもできる。
【0056】一方、S4における判別の結果が否定(N
O)である場合には、S7においてCPU10は、S2
で受信した読取命令にユーザーによって指定された主要
被写体の位置情報があるか否かを判別する。CPU10
は、S7の判別の結果が肯定(YES)の場合は、S8
の処理をしてS6に進み、S7の判別の結果が否定(N
O)の場合はS9の処理をしてS6に進む。
【0057】S8では、CPU10は、ユーザーが指定
したエリアの濃度分布に基づいて、S5における動作と
同様に各部の読取条件を設定する。S9では、CPU1
0は、指定コマの画像記憶領域全体の濃度分布に基づい
て各部の読取条件を設定する。CPU10は、指定コマ
の画像記憶領域全体の画像データの値域を拡大するよう
な設定を行う。このS9と、S5やS8との相違点は、
CPU10が、画像記憶領域全体の濃度分布のみに基づ
いて図6(1)に示すようなルックアップテーブルを選
択する点にある。
【0058】図6は、指定コマの画像記憶領域の濃度分
布に基づく階調変換特性を示す図である。このルックア
ップテーブルは、図5と異なり、画像記憶領域全体に対
応する画像データが分布する値域(kmin〜kma
x)を最も広い値域(Lmin〜Lmax)に変換する
階調変換特性を設定するものである。これにより、画像
全体を明瞭に表現することができる。
【0059】以上説明したように、本第1の実施形態で
は、CPU10が、各判別に基づくS5、S8、S9の
いずれかの設定によって常に最適な画像処理を行い、フ
ィルムに記憶された位置情報を有効に利用している。次
に、図7を参照して本発明の第2の実施形態について説
明する。図7は第2の実施形態のS5における階調変換
特性を示す図である。
【0060】本第2の実施形態では、上記第1の実施形
態のS5において、CPU10は、図7(1)に示すよ
うなルックアップテーブルを演算し、主要被写体のエリ
アの画像データが分布する値域(k1〜k2)を許容さ
れる値域全体(Lmin〜Lmax)に拡大する階調変
換特性を設定する。図7では、図5との相違点は、主要
被写体のエリアの最高濃度値と最低濃度値とに対応する
値k1と値k2とが、それぞれルックアップテーブルの
最小値Lminと最大値Lmaxとに変換される点にあ
る。
【0061】これにより、主要被写体以外の部分につい
ては黒く(あるいは白く)潰れる可能性があるが、主要
被写体の再現性は最大に高められる。図8は、第3〜第
5の実施形態の構成を示す図である。図8においてスキ
ャナ2では、A/D変換器17は、入力レンジを規定す
る2つのリファレンス電圧「+REF」「−REF」を
印加する端子を備える。
【0062】+REFは、入力レンジの最大電圧値であ
り、−REFは入力レンジの最小電圧値である。A/D
変換器ではこれらが固定的に設定されるものもあるが、
図8におけるA/D変換器17では+REFと−REF
との一方または双方を変更操作可能であるとする。
【0063】以下に述べる第3と第5の実施形態は、A
/D変換器17の−REFを操作するものに関する。ま
た、第4の実施形態は、A/D変換器17の+REFと
−REFとの双方を操作するものに関する。先ず、本発
明の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態
のスキャナ2では、図1に示すスキャナ1において、A
/D変換器17の−REF端子とCPU10が接続され
たバスとの間に、D/A変換器41が接続される。これ
により、A/D変換器17の−REF端子の電圧が変更
可能となっている。なお、A/D変換器17の+REF
端子には、一定の電圧が印加される。
【0064】本第3の実施形態では、S5において、第
2の実施形態と同じく主要被写体の再現性を重視した階
調変換特性を設定する。その設定の方法は、読み取り時
の露光量と、A/D変換器17の入力レベルの変更によ
るものである。図9は、第3の実施形態における主要被
写体分布の拡大操作説明図である。図9において横軸は
A/D変換器17の出力値(0〜255)、縦軸は頻度
を示す。
【0065】図9(1)は、プリスキャンの結果得られ
た主要被写体のヒストグラムである。主要被写体の画像
データについては、図9(1)に示すようにA/D変換
器17の出力値k1〜k2に分布しているものとする。
即ち、主要被写体の最低濃度値が値k2に対応し、最高
濃度値が値k1に対応する。このときCPU10は、主
要被写体の最低濃度値に対応する値k2に基づいて露光
量を調節する。CPU10は、プリスキャン時の露光時
間に、値(255/k2)を乗算した値を、本スキャン
時の露光時間とする。これにより、値k2に対応してい
た画像データはA/D変換器17の最大出力値255へ
調節され、主要被写体の分布する範囲は、図9(2)に
示す値k1×(255/K2)から最大出力値255ま
で広がることになる。
【0066】また、CPU10は、主要被写体の最高濃
度値に対応する値k1×(255/K2)に基づいて、
A/D変換器17の入力レンジの下端を調整する。ここ
に、A/D変換器17では、−REF端子と+REF端
子と電位差から、出力値0〜255のそれぞれに対応す
る電位を得ている。そして、入力レベルをそれらの電位
と比較して、8ビットのディジタル信号への量子化を行
っている。
【0067】よって、−REF端子に与える電位を、値
k1×(255/K2)に対応した電位に変更すること
で、A/D変換器17のレンジ調整を行うことができ
る。具体的には、CPU10がD/A変換器41に値k
1×(255/K2)を与える。その値k1×(255
/K2)をうけたD/A変換器41は、ディジタル値k
1に対応する電位K1×(255/K2)×Vo/25
5=(K1/K2)×Vo(V)を、A/D変換器17
の−REF端子に印加する。これにより、A/D変換器
17の入力レンジの下端が調整される(図9(3))。
【0068】なお、プリスキャン時には、−REF端子
に0(V)が印加されている。同様に、+REF端子に
はVo(V)が印加されている。また、D/A変換器4
1の分解能は、A/D変換器17と同じ8ビットとす
る。また、D/A変換器41にもリファレンス電圧とし
て0(V)とVo(V)とが印加されている。即ち、上
記露光量の調整とA/D変換器17のレンジ調整とによ
って、プリスキャンの際にk1〜k2の範囲以外に対応
していた画像は、本スキャンでは、全て0または255
の何れかのディジタル値となる。これは、k1〜k2の
範囲以外に対応していた画像が、白く潰れるかまたは黒
く潰れて表現されることを示す。
【0069】一方で、プリスキャンの際にk1〜k2の
範囲に対応していた画像は、図9(3)に示すように最
小出力値0から最大出力値255までの最も広い範囲で
表現されることになる。要するに、第3の実施形態で
は、アナログの領域において、露光量調整とA/D変換
器17のレンジ調整とを組み合わせて、主要被写体の分
布する値域を最大限拡大する。したがって、第2の実施
形態と同様に、主要被写体を鮮明に表現することができ
る。また、本第3の実施形態では、露光量の調整を行う
ので、同じ設定を電気的手段でする場合と比べて、ノイ
ズを小さく抑えることができる。
【0070】なお、露光量の調整は、光源20が出射す
る光量の可変により実現してもよい。次に、本発明の第
4の実施形態について説明する。本第4の実施形態で
は、第3の実施形態のスキャナ2(図8)において、A
/D変換器17の+REF端子とバスとの間に、D/A
変換器42が接続される。本第4の実施形態では、第3
の実施形態と同様に、CPU10は、値k1に対応する
電位を−REF端子に与える。即ち、K1×(Vo/2
55)(V)が−REF端子に与えられる。そして、C
PU10は、値k2に対応する電位を+REF端子に与
える。これについては、CPU10が、D/A変換器4
2にディジタル値k2を与え、それを受けたD/A変換
器42が、その値k2に対応する電位k2×(Vo/2
55)(V)を、A/D変換器17の+REF端子に印
加することで実現される。
【0071】なお、プリスキャン時には、−REF端子
に0(V)が印加されている。同様に+REF端子には
Vo(V)が印加されている。また、D/A変換器42
の分解能は、A/D変換器17と同じ8ビットとする。
また、D/A変換器42にもリファレンス電圧として0
(V)とVo(V)とが印加されている。これにより、
本スキャンの際に主要被写体の分布する範囲は、第3の
実施形態と同様に、最小出力値0から最大出力値255
までに広がる。
【0072】要するに第4の実施形態では、露光量調整
を要さずに、単にA/D変換器17の入力レンジの調整
を行うことによって、主要被写体を鮮明に表現すること
ができる。次に、本発明の第5の実施形態について説明
する。本実施形態では、第3の実施形態のスキャナ2
(図8)において、信号処理回路16に代えて、電位を
加算シフトするオペアンプ回路が内蔵された信号処理回
路44が備えられる。そして、信号処理回路44の制御
端子とバスとの間には、D/A変換器43が接続され
る。
【0073】図10は、第5の実施形態における主要被
写体分布の拡大操作説明図である。図10において横軸
はA/D変換器17の出力値(0〜255)、縦軸は頻
度を示す。図10(1)は、プリスキャンの結果得られ
た主要被写体のヒストグラムである。主要被写体の画像
データについては、図10(1)に示すようにA/D変
換器17の出力値k1〜k2に分布しているものとす
る。即ち、主要被写体の最低濃度値が値k2に対応し、
最高濃度値が値k1に対応する。
【0074】本第5の実施形態では、CPU10は、最
低濃度に対応する値k2に基づいて、信号処理回路44
の電位シフト量を、値(255−k2)に設定する。具
体的には、CPU10は、ディジタル値(255−k
2)をD/A変換器43に出力する。すると、D/A変
換器43は、ディジタル値(255−k2)に対応する
シフト電位(255−k2)×Vo/255(V)をア
ンプに出力する。内蔵アンプは、CCD22の出力信号
にこのシフト電位を加算してA/D変換器17出力する
(但し、Voは、プリスキャン時における、A/D変換
器17の+REF端子と−REF端子との電位差であ
る)。これにより、図10(2)に示すように、主要被
写体の分布は、全体として低濃度側にシフトして、A/
D変換器17の最大出力値255までシフトした範囲で
表現される。
【0075】上記動作によって、主要被写体の最高濃度
値はシフトして値(k1+255−k2)に対応するこ
とになる。よって、CPU10は、本スキャン時に主要
被写体の最高濃度値がA/D変換器17の最小出力値に
対応するように、A/D変換器17のレンジ調整を行
う。即ち、CPU10は、−REF端子に、値(k1+
255−k2)を設定する。これは、CPU10がD/
A変換器41にディジタル値(k1+255−k2)を
出力し、それを受けたD/A変換器41が、A/D変換
器17の−REF端子に(k1+255−k2)×Vo
/255(V)を印加することで実現される。なお、D
/A変換器43の分解能は、A/D変換器17と同じ8
ビットとする。
【0076】したがって、本スキャンの際に主要被写体
の画像データが分布する範囲は、最小出力値0から最大
出力値255まで広がる(図10(3))。上記説明し
たように、第1〜第5の実施形態では、それぞれS5に
おける階調変換特性の設定方法が異なるが、何れの場合
も予め記録された位置情報を有効に利用して再現画像の
質向上を図っている。
【0077】なお、上述した第1および第2の実施形態
では、線形の階調変換特性を設定したが、視覚的効果を
向上するために、ルックアップテーブルを図5、6、7
の点線(2)で示すような特性曲線とすることで、主要
被写体のコントラスト強調を図ってもよい。上述した各
実施形態では、プリスキャンの後半でメモリに格納され
る情報は、各コマの画像記憶領域の濃度分布であるとし
たが、各コマの画像を示すラインデータ自体であっても
よい。その場合には、CPU10には、S4の終了後
に、ラインデータから画像記憶領域の濃度分布や主要被
写体のエリアの濃度分布などを求める動作が加わる。
【0078】上述した各実施形態では、主要被写体のエ
リアの濃度分布に基づいて階調変換特性が設定される
が、そのエリアを含むさらに広い領域や、そのエリアに
含まれる狭い領域の濃度分布に基づいて設定してもよ
い。また、主要被写体のエリアなど一部の領域の濃度分
布と、画像記憶領域全体の濃度分布とを共に参照し、前
者に重み付けした両者の平均値に基づいて階調変換特性
を設定してもよい。
【0079】上述した各実施形態では、各部の読取条件
を、主要被写体のエリアの最大濃度値と最小濃度値(濃
度が分布する値域)との両者に応じて設定しているが、
何れか一方のみに応じて設定してもよい。すなわち、ポ
ジフィルムにおいて主要被写体の濃度が低い部分をより
明るく表現する階調変換特性、主要被写体の濃度が高い
部分をより暗く表現する階調変換特性のいずれかを設定
することができる。どちらの場合も、主要被写体は広い
値域で表現されることとなり、視覚的効果はある。
【0080】上述した各実施形態では、階調変換の対象
を画像記憶領域全体としているが、主要被写体のエリア
のみとしてもよい。この場合には、取得したラインデー
タから主要被写体のエリアのデータを抽出し、そのデー
タに対して階調変換処理を施すこととなる。上述した各
実施形態では、磁気情報のうち主要被写体のエリアを示
す位置情報を利用しているが、指定コマがスポット測光
で撮影されたか重点測光で撮影されたかの識別を示す情
報に基づき、それらの識別に応じて階調変換特性を設定
してもよい。
【0081】上述した第2〜第5の実施形態では、プリ
スキャンの際に行う濃度分布計測の対象を画像記憶領域
全体としているが、主要被写体のエリアのみに限って処
理時間を短縮することもできる。また、上述した各実施
形態において、階調変換処理に加えて、主要被写体のエ
リアの色情報に基づき、色空間における画像処理などそ
の他の画像強調を施してもよい。
【0082】上述した各実施形態では、読取条件の設定
をスキャナに備えられたCPU10が行い、その制御プ
ログラムをメモリ11に記憶することとしたが、CPU
10、メモリ11の代わりに、ホストコンピュータ28
のCPUおよびメモリにより同様の設定を行ってもよ
い。その場合には、CPU10の制御プログラムを、ハ
ードディスクに記憶しておく。そして、ハードディスク
に記憶されたプログラムをメモリに読み出すことによっ
て、ホストコンピュータ28のCPUはプログラムの実
行が可能となる。
【0083】なお、ハードディスクに記憶するプログラ
ムは、予めホストコンピュータ28にセットアップ可能
なように、CD−ROM等の記憶媒体28aに記憶され
ている。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明では、原稿の情報記憶領域から取得した位置情報に
基づき、画像情報から部分画像情報を抽出できるので、
少なくとも部分画像情報を含む画像情報を反映する階調
変換特性を設定することができる。
【0085】請求項2に記載の発明では、請求項1にお
いて設定される階調変換特性に基づいて、少なくとも部
分画像情報を含む画像情報に対して階調変換処理を行え
る。請求項3に記載の発明では、請求項2において設定
される階調変換特性に基づいて、画像読取手段の露光量
を制御するので、画像読取手段の露光量を所望の露光量
に設定制御することができる。また、電気的手段によっ
て階調変換特性を設定するよりも、同じ設定を露光量の
調整により行うことで、ノイズの影響を抑えることがで
きる。
【0086】請求項4に記載の発明では、部分画像の最
大濃度値に基づいて階調変換特性の出力レンジを拡大設
定するので、画像のうち位置情報に示される領域の階調
変換は、その領域における濃度の上限を設定することに
より、階調飛びの少ない階調変換特性を設定できる。請
求項5に記載の発明では、部分画像の最小濃度値に基づ
いて階調変換特性の出力レンジを拡大設定するので、画
像のうち位置情報に示される領域の階調変換は、その領
域における濃度の下限を設定することにより、階調飛び
の少ない階調変換特性を設定できる。
【0087】つまり、請求項4、5に記載の発明では、
平均値ではなくダイナミックレンジに合わせて出力レン
ジを拡大できる。よって、被写体の濃度分布に応じてよ
り適切な階調変換特性を設定できる。請求項6に記載の
発明では、部分画像に対応する部分画像情報に基づいて
画像記憶領域全ての領域に対応する画像情報の階調変換
特性を設定するので、部分画像情報以外に対応する領域
についても所望の階調変換特性を適宜設定することがで
きる。
【0088】請求項7〜12に記載の発明では、請求項
1〜6に記載の画像読取装置において読み取られた画像
情報からの画像生成を制御する制御手順を記憶する記憶
媒体を提供することができる。以上要するに、本発明で
は、画像に関連づけられた情報に基づいて、主要被写体
に最も適した階調変換特性の設定や、その階調変換特性
に基づく階調変換処理を行う。したがって、操作性の向
上と、撮影者が意図する画像の再現とが共に実現可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1および第2の実施形態の構成図である。
【図2】長尺フィルム(ロールフィルム)の外観図であ
る。
【図3】主要被写体のエリアを特定する方法を説明する
図である。
【図4】CPUの動作フローチャートである。
【図5】第1の実施形態のS5において設定される階調
変換特性を示す図である。
【図6】S9において設定される階調変換特性を示す図
である。
【図7】第2の実施形態のS5において設定される階調
変換特性を示す図である。
【図8】第3〜第5の実施形態の構成図である。
【図9】第3の実施形態における主要被写体分布の拡大
操作説明図である。
【図10】第5の実施形態における主要被写体分布の拡
大操作説明図である。
【符号の説明】
1、2 画像読取装置 5 カートリッジ 11 中央処理装置(CPU) 12 インタフェース回路(IF回路) 13 モータ駆動回路 14 磁気信号処理回路 15 ラインセンサ 16、44 信号処理回路 17 A/D変換器 18 LUT回路 19 光源駆動回路 20 光源 21 レンズ 22 ラインセンサ 23 原稿位置検出センサ 24 光学情報読取センサ 25 磁気ヘッド 26 モータ 27 ロールフィルム 28 ホストコンピュータ 28a 記憶媒体 30 画像記憶領域 31、33、37 磁気記憶領域 32、35、36 パーフォレーション 34 バーコード 41、42、43 D/A変換器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 1/04 106 G06F 15/68 310J 1/21 H04N 1/04 103E

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を記憶する画像記憶領域と前記画像
    記憶領域に関連する情報を記憶する情報記憶領域とを有
    する原稿から、画像を読み取り、画像情報を出力する画
    像読取手段と、 前記情報記憶領域から、前記画像記憶領域の中の任意の
    位置を示す情報を入力し、位置情報を出力する位置情報
    入力手段と、 前記位置情報に基づいて、前記画像情報から前記画像記
    憶領域の任意の位置に対応する部分画像情報を抽出し、
    前記部分画像情報に基づき、少なくとも前記部分画像情
    報を含む前記画像情報に対する階調変換特性を設定する
    設定手段とを備えることを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像読取装置におい
    て、 前記階調変換特性に基づいて、少なくとも前記部分画像
    情報を含む前記画像情報に対して前記階調変換処理を行
    う階調変換処理手段を更に備えることを特徴とする画像
    読取装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の画像読取装置におい
    て、 前記階調変換特性に基づいて、前記画像読取手段の露光
    量を制御する露光量制御手段を更に備えることを特徴と
    する画像読取装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の画像読取装置におい
    て、 前記設定手段は、 前記部分画像情報に含まれる最大濃度値情報に基づいて
    前記階調変換特性の出力レンジを拡大設定することを特
    徴とする画像読取装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の画像読取装置におい
    て、 前記設定手段は、 前記部分画像情報に含まれる最小濃度値情報に基づいて
    前記階調変換特性の出力レンジを拡大設定することを特
    徴とする画像読取装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の画像読取装置におい
    て、 前記設定手段は、 前記部分画像情報に基づいて前記画像記憶領域全ての領
    域に対応する前記画像情報の前記階調変換特性を設定す
    ることを特徴とする画像読取装置。
  7. 【請求項7】 画像を記憶する画像記憶領域と前記画像
    記憶領域に関連する情報を記憶する情報記憶領域とを有
    する原稿から、画像を読み取り、画像情報を出力する画
    像読取手段と、 前記情報記憶領域から、前記画像記憶領域の中の任意の
    位置を示す情報を入力し、位置情報を出力する位置情報
    入力手段とを有する画像読取装置の前記画像情報から画
    像生成を制御する制御手順を記憶する記憶媒体であっ
    て、 前記制御手順は、 前記位置情報に基づいて、前記画像情報から前記画像記
    憶領域の任意の位置に対応する部分画像情報を抽出し、
    前記部分画像情報に基づき、少なくとも前記部分画像情
    報を含む前記画像情報に対する階調変換特性を設定する
    設定手順であることを特徴とする画像読取装置に対する
    制御手順を記憶する記憶媒体。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の画像読取装置に対する
    制御手順を記憶する記憶媒体において、 前記制御手順は、 前記階調変換特性に基づいて、少なくとも前記部分画像
    情報を含む前記画像情報に対して前記階調変換処理を行
    う階調変換処理手順を更に追加した手順であることを特
    徴とする画像読取装置に対する制御手順を記憶する記憶
    媒体。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載の画像読取装置に対する
    制御手順を記憶する記憶媒体において、 前記制御手順は、 前記階調変換特性に基づいて、前記画像読取手段の露光
    量を制御する露光量制御手順を更に追加した手順である
    ことを特徴とする画像読取装置に対する制御手順を記憶
    する記憶媒体。
  10. 【請求項10】 請求項7に記載の画像読取装置に対す
    る制御手順を記憶する記憶媒体において、 前記設定手順は、 前記部分画像情報に含まれる最大濃度値情報に基づいて
    前記階調変換特性の出力レンジを拡大設定する手順であ
    ることを特徴とする画像読取装置に対する制御手順を記
    憶する記憶媒体。
  11. 【請求項11】 請求項7に記載の画像読取装置に対す
    る制御手順を記憶する記憶媒体において、 前記設定手順は、 前記部分画像情報に含まれる最小濃度値情報に基づいて
    前記階調変換特性の出力レンジを拡大設定する手順であ
    ることを特徴とする画像読取装置に対する制御手順を記
    憶する記憶媒体。
  12. 【請求項12】 請求項7に記載の画像読取装置に対す
    る制御手順を記憶する記憶媒体において、 前記設定手順は、 前記部分画像情報に基づいて前記画像記憶領域全ての領
    域に対応する前記画像情報の前記階調変換特性を設定す
    る手順であることを特徴とする画像読取装置に対する制
    御手順を記憶する記憶媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007282118A (ja) * 2006-04-11 2007-10-25 Nikon Corp 電子カメラおよび画像処理装置
US8306280B2 (en) 2006-04-11 2012-11-06 Nikon Corporation Electronic camera and image processing apparatus

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