JPH11878A - 集積回路着脱兼用工具 - Google Patents

集積回路着脱兼用工具

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JPH11878A
JPH11878A JP9156815A JP15681597A JPH11878A JP H11878 A JPH11878 A JP H11878A JP 9156815 A JP9156815 A JP 9156815A JP 15681597 A JP15681597 A JP 15681597A JP H11878 A JPH11878 A JP H11878A
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socket
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Akihiro Isomura
明宏 磯村
Katsunobu Kobayashi
克亘 小林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 集積回路の引き抜き及び装着作業を兼用し、
集積回路に対して確実に位置決めを行うことができ、引
き抜きの際には、1回の操作で引き抜くべき集積回路を
確実に保持した後、引き抜き方向へ移動するように時間
差を設け、引き抜き作業の確実性を向上する。 【解決手段】 把持レバー248の1回の操作の当初
は、爪部164、166による挟持動作のみを行わせ、
時間差をもってクランパ144自体を引き抜き方向へ移
動させるため、IC106の挟持、引き抜き動作が共に
確実となる。また、簡単な操作でIC106の装着工具
としても利用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板上にソケット
を介して装着された集積回路を引き抜く場合、或いは集
積回路を予め基板上に取り付けられたソケットに装着す
る場合に用いられる集積回路着脱兼用工具に関する。
【0002】
【従来の技術】基板上に集積回路(以下、ICという)
を装着する場合、予めICに対応したICソケットを基
板上に配置し、このICソケットの端子をそれぞれ基板
上の接点と半田付け等で接続する。その後、ICをIC
ソケットヘ装着(電気的にも接続)することにより、基
板に対して自由に着脱可能な状態でICを基板にセッテ
ィングできる。
【0003】IC自体が小型であり、また、端子に指先
等が触れると、内部の回路に支障をきたす場合があるた
め、ICをICソケットから取り外す場合、或いは装着
する場合は、専用の工具を用いることが好ましい。
【0004】ICを取り外す、すなわち、ICソケット
から引き抜く工具としては、矩形状のICの一方の対辺
(通常は、端子が突出していない短辺)に係止爪をそれ
ぞれ対応させ、この係止爪をICとICソケットとの隙
間に挿入し挟持して、引き抜く構造が挙げられる。
【0005】この市販されている工具は、複数の寸法形
状の異なるICに対応可能なように係止爪は大きく開く
ようになっており、また、ICの他方の対辺(端子が突
出している長辺)を略コ字型のガイド板によってガイド
している。
【0006】すなわち、引き抜くべきICの外径寸法に
合わせてガイド板を交換し、IC上にガイドを被せ、引
き金状の孔に指を挿入し、この引き金を引くことによ
り、係止爪が徐々に互いに接近する方向に移動して、I
Cを挟持する。この状態で、ガイド板の先端をICソケ
ットの両側に押し当てたまま、さらに引き金を引くこと
により、ICのみ引っ張られ取り外すことができる。
【0007】上記従来の工具では、まず、ICへの位置
決めがガイド板による1Cの長辺側のみであるため、短
辺側の位置決めが確実であるが、係止爪による挟持の際
にこの長辺に沿う方向に位置ずれが生じていると、位置
ずれ側の係止爪が先にICに当接し、この当接した感触
を作業者が感じて工具をずらすことが必要となる。この
ため、不用意に引き金を強く引くと、係止爪が片持ち状
態となり、IC(特に端子)を破損させる恐れがある。
【0008】また、引き金を引く力は、ICの端子数に
比例するが、端子数が多いものでは相当な力が必要とな
り作業性か悪い。
【0009】上記問題点を解消するため、引き金のよう
に1本又は2本の指で引くのではなく、握手する如く、
手全体で把持することが可能な取手を備えた集積回路取
り外し工具が提案されている(例えば、特開昭64−5
8483号公報、実開平1−121669号公報参
照)。
【0010】上記、公報番号を示した先行技術の工具で
は、作業者が握り易い大きな取手部を有し、この取手部
を把持する力でカム機構を介して、一対の爪部が互いに
接近する方向、かつ引き抜き方向に移動してICを挟持
すると共にICソケットから取り外すようになってい
る。
【0011】また、先行技術の明細書には明確な記載は
ないが、図面から予測すると、ICへの位置決めが、I
Cの短辺に沿った移動に際しては前述と同様にICの長
辺側に対応したガイド板でガイドし、ICの長辺に沿っ
た移動に際しては、適用するICの長辺寸法に合わせ
て、予め一対の爪部が最大に離反したときの寸法を設定
することによりこの爪部でガイドしていると思われる。
【0012】これにより、ICにこの工具を対応させる
場合には、一義的に位置が決まり、引き抜くことができ
る。
【0013】ところで、上記従来技術は、ICをICソ
ケットから引き抜くための専用工具であり、逆にICを
ICソケットヘ装着する場合には、別の専用工具があ
る。
【0014】このICインサーターでは、ICの長辺を
ガイドする互いに平行な一対のガイド板の間にICを挿
入し、この挿入状態を所定の摩擦力で保持するようにな
っている。次に、ICを保持した状態でICソケット上
にあてがい、複数の端子の先端を確実に差し込んだ状態
で、プッシュレバーを押圧することにより、このプッシ
ュレバーの押圧力が、ICの背部に略均等に伝達され、
まっすぐにICソケットヘ装填する。これにより、斜め
装填等に起因する端子曲がり等を防止することができ
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報番号を示した集積回路取り外し工具では、取手部の把
持力により、爪部が挟持方向及び引き抜き方向に同時に
動作するため、結果として斜めに移動することになる。
このため、ICへの係止が不確実であり、誤って係止部
を破損させる恐れがある。
【0016】また、ガイド構造係止爪を併用している
が、係止爪の先端形状では、精度よい位置決めは困難で
あり、ある程度は、作業者の勘に頼ることになる。ま
た、係止爪がフリーの状態であるため、組付誤差等で係
止爪の待機位置が変動することも予想される。
【0017】また、上記、従来技術全般において、IC
の取り外し工具と、装着工具とは、別個であり、これら
を兼用する工具は見受けられない。
【0018】本発明は上記事実を考慮し、集積回路の引
き抜き及び装着作業を兼用し、集積回路に対して確実に
位置決めを行うことができ、引き抜きの際には、1回の
操作で引き抜くべき集積回路を確実に保持した後、引き
抜き方向へ移動するように時間差を設け、引き抜き作業
の確実性を向上することができる集積回路着脱兼用工具
を得ることが目的である。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、基板上にソケットを介して装着された集積回路を引
き抜く場合、或いは集積回路を予め基板上に取り付けら
れたソケットに装着する場合に用いられる集積回路着脱
兼用工具であって、前記集積回路の各辺に対応され、着
脱すべき集積回路との相対位置合わせをすると共に集積
回路の着脱時の移動方向と同一方向に移動可能とされ
て、集積回路の装着時に集積回路を保持して基板上のソ
ケット上へ案内する位置決め案内部材と、前記集積回路
の引き抜き時に前記位置決め案内部材の移動を阻止する
阻止部材と、前記位置決め案内部材の少なくとも対向す
る二辺に対応して配設され、前記集積回路を挟持する一
対の爪部を備えたクランプ部と、前記位置決め案内部材
の前記阻止部材による移動阻止状態で、前記位置決め案
内部材によってソケット上の集積回路を包囲し、かつ基
板方向に押圧した状態で把持することにより、前記クラ
ンプ部を引き抜き方向へ移動させるのに先立って前記爪
部を挟持方向へ移動させる把持機構部と、を有してい
る。
【0020】請求項1に記載の発明によれば、まず、集
積回路の引き抜き動作としては、阻止部材により、位置
決め案内部材を最も突出した端部側でその移動を阻止状
態とする。次に、本工具を集積回路上に配置して、ソケ
ット上の集積回路を位置決め部材によって包囲する。
【0021】この場合、位置決め案内部材は、集積回路
の各辺に対応しているため(集積回路の平面視形状が長
方形であれば、四方に位置決め案内部材のガイド面が存
在する。)、この位置決めが確実となる。
【0022】この状態で、本工具を基板方向に押圧した
状態で把持部を把持すると、クランプ部を引き抜き方向
へ移動させるのに先立って、まず、前記爪部を挟持方向
へ移動させる動作が開始される。これにより、クランプ
部の爪部が確実に集積回路に係止され挟持することがで
きる。この挟持後に、クランプ部が引き抜き方向へ移動
され、集積回路はソケットから取り外される。この2段
階の動作は、1回の把持によって可能であるため、作業
性は従来とほとんど変わらないにも係わらず、集積回路
の係止(挟持)と、引き抜き動作を確実とすることがで
きる。
【0023】次に、集積回路の装着動作について説明す
る。集積回路の装着の際には、位置決め案内部材の阻止
部材による阻止状態を解除する。この状態で、集積回路
を位置決め案内部材にガイドされるように収容する。こ
の収容状態では、所定の摩擦力で集積回路は保持される
ため、ソケットヘの挿入面を下向きにしてソケット上に
配置する。ここで、引き抜きと同様に位置決め案内部材
をソケットに被せるようにし、そのまま押圧すると、位
置決め案内部材がこの押圧力に応じて退避し、集積回路
はソケット方向に精度良く移動する。このため、各端子
はソケット側の各端子孔へ挿入され、装着が完了する。
【0024】このように、予め各端子の先端をソケット
側の各端子孔へ挿入しておく必要がなく、位置決め案内
部材で集積回路とソケットとの相対位置を精度良く位置
決めすることができるため、作業性が向上する。
【0025】また、請求項1に記載の発明の工具は、簡
単な操作(阻止部材による位置決め案内部材の可動、非
可動)で集積回路の着脱が兼用できるため、集積回路の
取り替えや検査等のために単品の工具を用意すればよ
く、その都度工具を選択するような手間を省くことがで
きる。
【0026】請求項2に記載の発明は、前記位置決め案
内部材が、集積回路の外形に対応して矩形の開口部が設
けられた筒体であり、内周には、前記集積回路は収容す
るが、前記ソケットの周縁と当接する段差部が形成され
ていることを特徴としている。
【0027】請求項2に記載の発明によれば、一般に集
積回路は、矩形(長方形、正方形)であるため、この矩
形に合わせて筒体を形成する。この筒体の内周の寸法は
ソケットの外形寸法とほぼ一致させる。ここで、集積回
路は、ソケットよりも若干外形寸法が小さいことは周知
であるか、この集積回路に合わせて、筒体の内部に段差
部を設ける。すなわち、筒体の開口から所定位置までは
ソケットが収容可能であるが、それ以上は、集積回路は
収容するが、ソケットは段着部に当接して、移動が阻止
される。
【0028】ここで、開口端から段差部までの寸法を基
板からソケットの上端までの寸法と一致させておけば、
この筒体(位置決め案内部材)でソケット及び集積回路
を包囲して押圧し、把持部を把持しても、ソケットは段
差部によって基板方向に押圧され、集積回路はクランプ
部によって引き抜かれるため、ソケットが基板から離反
される力を生じさせることがない。
【0029】請求項3に記載の発明は、前記請求項2に
記載の発明において、前記矩形の開口部の端面が、外周
端から内周端にかけて徐々に切削された傾斜面とされ、
かつ前記段差部に前記傾斜面と略平行な傾斜面が形成さ
れていることを特徴としている。
【0030】前記筒体の開口部の端面及び段差部に傾斜
面を形成しておくことにより、筒体(位置決め案内部
材)をソケット及び集積回路に披せるときに、若干の位
置ずれがあっても、斜面に案内されて確実に位置決めが
行える。
【0031】請求項4に記載の発明は、前記請求項1乃
至請求項3の何れか1項記載の発明において、前記クラ
ンプ部は、引き抜き移動時には付勢力によって前記爪部
を前記集積回路の挟持方向に移動させ、前記引き抜き移
動と反対方同への移動時に前記爪部をリリース爪によっ
て非挟持領域に退避させると共に、この退避中の爪部は
前記位置決め案内部材に設けられた位置決め面に当接さ
れて前記非挟持領域内の定位置に保持されることを特徴
としている。
【0032】請求項4に記載の発明によれば、クランプ
部の爪部は、通常状態(把持部の非把持状態)では、リ
リース爪によって非挟持領域に退避されているため、位
置決め案内部材を披せるときに爪部が集積回路と干渉す
ることはない。また、位置決め案内部材に位置決め面を
設け、リリース爪による爪部の退避位置を常に一定の位
置としたため、爪部による挟持動作と、引き抜き動作と
の時間差が変動することがない。
【0033】請求項5に記載の発明は、前記請求項1乃
至請求項4の何れが1項記載の発明において、前記阻止
部材が、前記位置決め案内部材の摺動軌跡位置及び退避
位置に交互に位置決めされることを特徴としている。
【0034】請求項5に記載の発明によれば、阻止部材
を所定角度(例えば90°)回転する毎に、位置決め案
内手段の移動軌跡上に配置される位置と、ごの移動軌跡
上から退避される位置と、に位置決めされる。従って、
この回転角度を設定することによって、位置決め案内部
材の移動可能状態と移動阻止状態とを得ることができ
る。
【0035】請求項6に記載の発明は、前記請求項1乃
至請求項5の何れか1項記載の発明において、前記把持
機構部が、一端部が軸を介して回転可能に支持されたア
ームと、前記アームとほぼ平行に一端部が軸を介して回
転可能に支持され、他端部がアームの他端部と連結部材
を介して連結されだ把持レバーと、で構成され、前記ア
ームの長手方向中央部に前記クランプ部を動作させる作
用点を設定することを特徴としている。
【0036】請求項6に記載の発明によれば、アームが
一端を支点として回転する構造となっており、把持レバ
ーによってアームを動作させる力点とアームの支点との
距離が、クランプ部を動作させる作用点とアームの支点
との距離の約2倍となっているため、モーメントの作用
で約l/2の力でクランプ部を動作させることができ
る。
【0037】
【発明の実施の形態】図1乃至図3には、本実施の形態
に係る集積回路着脱兼用工具(以下、IC着脱工具とい
う)100が示されている。
【0038】IC着脱工具100は、図1に示される如
く、墓板102にICソケット104を介して装着され
たIC106を引き抜く作業と、逆にICソケット10
4へIC106を装着する作業と、の2種類の作業が行
えるようになっている。
【0039】IC着脱工具100は、前記IC106を
保持するためのクランプ機構部108と、このクランプ
機構部108を動作させるための把持機構部110と、
が一体となって構成されている。
【0040】図2に示される如く、クランプ機構部10
8は、各品がベース112に組付けられて構成されてい
る。ベース112は、幅方向両端部が略直角に屈曲さ
れ、互いに平行な一対の側板部114、116が形成さ
れている。また、べース112の図2の下端部も略直角
に届曲され、底板部118が形成されている。
【0041】ベース112の基面部120の上方中央部
には、略U字型のスリット孔が形成され、その内側がべ
ース112の背部方向−直角に届曲されており、フラン
ジ122、124が形成されている。
【0042】べース112の基面部120には、引張板
126が配置されている。この引張板126は、その上
部に矩形の孔128が設けられ、後述する把持機構部1
10との連結ピン130が収容されるようになってい
る。また、引張板126の下端部中央には、スリット状
の切欠部132が形成されている。この切欠部132に
対応して、基面部120からはガイドピン134が突出
されている。このガイドピン134には、2列の周溝部
が形成されており、この周溝部の直径が前記切欠部13
2の幅寸法と一致している。このため、引張板126の
切欠部132がガイドピン134の基部側の周溝部に収
容されることによって、もう1つの周溝部には、後述の
クランプ144がガイドされる切欠部132の切欠方向
に沿って案内されることになる。
【0043】さらに、引張板126の上方平行部に対し
て、基面部120からは、ガイドピン174、176が
突出されている。このガイドピン174、176はガイ
ドピン134と同形状であり、引張板126の上方平行
部がそれぞれのガイドピンの基部側の周溝部に収容され
ている。
【0044】引張板126が配置された状熊でこの引張
板126の幅方向両端部に対応して、べース112の基
面部120には、横向き左右対称で略U字型のスリット
孔が形成され、その内側がべース112の正面方向に略
直角に屈曲され、ブラケット136、138が形成され
ている。このブラケット136、138は、引張板12
6の幅方向両端部よりもそれぞれ外側に位置することに
なる。
【0045】このブラケット136、138には、クラ
ンプばね(引張コイルばね状)140、142の一端が
それぞれ係止されている。このクランプばね140、1
42の他端は、後述するクランプ144の上端に形成さ
れたブラケット146、148に係止されている。
【0046】引張板126の切欠部132によって分割
された一対の脚部150、152には、ピン154、1
56が突出形成されている。このピン154、156に
は、それぞれリリース爪158、160の一端部が軸支
されており、先端部はE型止め輸162によって抜け止
めが施されている。
【0047】リリース爪158、160は、互いに離反
する方向に延設され、その先端部は、下面に運続して円
弧面が形成されている。この円弧面は、クランプ144
に形成された爪部164、166にそれぞれ対応してい
る。
【0048】すなわち、クランプ144は、前記引張板
126に重なるようにべース112の基面部120に配
設されるようになっている。
【0049】クランプ144には、その上端部中央に縦
長のスリット孔168が設けられており、前記引張板1
26から突出形成されたガイドピン170が挿通されて
いる。引張板126とクランプ144とは、このスリッ
ト孔168の長さ分、相対移動可能となっている。クラ
ンプ144のべース面の形状は、ブラケット136、1
38の移動軌跡領域と前記リリース爪158、160の
移動軌跡領域とが切削された形状となっている。
【0050】また、ブラケット136、138との干渉
を回避する切削部に連続して、クランプ144のべース
面の幅方向両端部には、それぞれ矩形状の案内切欠部1
72が形成され、べース112の基面部120から突出
されたガイドピン174、176に形成された周溝部と
対応している。さらに、ベース面の下端部中央にはスリ
ット状の切欠部が形成され、ガイドピン134に形成さ
れた周溝部と対応している。これにより、クランプ14
4は、このガイドピン174、176及び134に案内
されて、図2の上下方向に移動する。なお、以下、図2
の上方向を引き上げ方向とする。
【0051】ここで、連結ピン130によって、引張板
126が図2の上方向に引き上げられると、引き上げ当
初は引張板126のみが上昇し、ガイドピンI70がス
リット孔168の上端部に当接した時点で、クランプ1
44が引張板126と共に上昇を開始する構成となって
いる。
【0052】このクランプ144のべース面の幅方向両
端部は、略直角に届曲され互いに平行は側板部178、
180が形成されている。この側板部178、180の
上端部は、内側に届曲され、前記ブラケット146、1
48が形成されている。また、側板部178、180の
下部は、未広がりに延設され、かつ略コ字型に届曲され
ている。この延設部は、自身が板ばねとしての機能を有
し、その先端は爪部164、166となる。
【0053】前記クランプ144のスリット孔168か
ら突出したガイドピン170の先端には、引張コイルば
ね182の一端(上端)が係止されている。この引張コ
イルばね182の他端(下端)は、前記べース112の
底板部118に形成された引掛部184に係止されてい
る。このため、引張板126は、この引張コイルばね1
82の付勢力によって、ガイドピン134が切欠部13
2の奥側(図2の上端部)に当接する位置に配置される
ようになっている。このとき、クランプ144のスリッ
ト孔168に挿通されているガイドピン170は、スリ
ット孔168の中央部から下端部の間に保持された状態
となる。なお、この場合、クランプ144は、クランプ
ばね140、142によって引張板126と同一方向に
付勢されており、引張コイルばね182の付勢力とクラ
ンプばね140、142の付勢力とが独立して機能し、
クランプ144は引張板126に迫従する。
【0054】前記爪部164、166に当接されたリリ
ース爪158、160は、前記爪部164、166の先
端に形成されたコ字型の内側に配置されており、前記引
張コイルばね182の付勢力による引張板126の位置
では、爪部164、166を押し広げる方向に作用する
ようになっている。
【0055】クランプ144の爪部164、166周り
には、位置決め案内部材としてスリーブ186が配設さ
れている。スリーブ186は、長方形の筒体188と、
この筒体188の一辺から一体的に形成された吊り下げ
支持部189とで構成されている。
【0056】筒体188の内周の寸法は、前記基板10
2上に取り付けられたICソケット104の寸法とほぼ
一致しており、このICソケット104が収容可能とな
っている。
【0057】図4及び図5に示される如く、この筒体1
88の下端部の開口端よりも若干奥側(図4の上側)の
内周面には、それぞれ長辺及び短辺が縮小され、段差部
190が形成されている。
【0058】この段差部190の内周の寸法は、前記I
Cl06の外形寸法とほぼ一致しており、このICl0
6が収容可能であると共にICソケット104の収容は
阻止している。ここで、開口端から段差部190までの
寸法は、基板102の上面からICソケット104の上
端面までの寸法にほぼ一致しており、スリーブ186を
基板102上のICソケット104周りに被せ、押圧し
たときに、基板102とICソケット104とにほぼ同
一の力が同一方向に加わるようになっている。
【0059】また、開口端面及ぴ段差部190のICソ
ケット104との当接面は、それぞれ傾斜面192(図
4参照)が形成され、スリーブ186によるICソケッ
ト104(及びIC106)の包囲動作時に若干の位置
ずれがあっても、この傾斜面192に案内されて、所定
位置に位置決めできるようになっている。
【0060】図2に示される如く、スリーブ186の短
辺側側面には、矩形孔194、l96が設けられ、前記
爪部164、166が露出している。この矩形孔19
4、196には、前記コ字型の爪部164、166がリ
リース爪158、160によって押し広げられたときに
収容するようになっており、この位置では、爪部16
4、166の間隔寸法は、IC106の長手方向寸法よ
りも大きくなっている。また、爪部164、166の先
端が矩形孔194、196の下端面に当接し、それ以上
の基板102側への接近を阻止するようになっており、
これにより、爪部164、166を基板102から常に
一定の位置に保持することができる。
【0061】筒体188は、上部開口側から、べース1
12を収容しており、言い換えれば、このべース112
に摺動可能に支持されるようになっている。
【0062】このとき、スリーブ186の吊り下げ支持
部189は、べース112の背面側に位置するようにな
っている。この吊り下げ支持部には、底面が半円状態の
互いに平行な一対の凹陥部198、200が形成されて
おり、圧縮コイルばね202、204が収容されてい
る。この凹陥部198、200の開口側は、べース11
2が遮蔽するため、圧縮コイルばね202、204の脱
落はない。
【0063】圧縮コイルばね202、204は、その一
端は、凹陥部198、200の底部206、208に当
接され、他端は、前記べース112に形成されたフラン
ジ122、124に当接されている。
【0064】これによって、スリーブは常に基板102
側に付勢されるが、吊り下げ支持部189の内側に左右
対称に形成された凸部が、ベース112の基面部120
に形成された横向き略U字型のスリット孔の下端面に当
接するため脱落することはない。
【0065】また、吊り下げ支持部189における、一
対の凹陥部198、200の間には、略十字型の切欠部
210が形成されている。これに対応して、べース11
2の背面からは、ピン212が突出されており、このピ
ン212は、切欠部210の中央に収容されている。
【0066】ピン212には、阻止部材としての切替ツ
マミ214が回転可能に挿入され、ピン212の先端部
は、E型止め輪216が係止されている。
【0067】ここで、切替ツマミ214は、べース11
2に近い側に直方体ブロック形状のストッパ部218が
形成され、これと一体的に長円状のツマミ部220が形
成されている。ここで、前記ピン212は、このストッ
パ部218側に設けられた円孔222に軸支されてお
り、この円孔222と同軸でツマミ部220側には、大
径の円孔224(図3参照)が形成されている。この円
孔224には、圧縮コイルばね226がピン212周り
に取り付けられた状態で収容されている。
【0068】ストッパ部218は、その幅方向寸法が前
記吊り下げ支持部189の切欠部210の幅寸法とほぼ
一致しているため、ツマミ部220を圧縮コイルばね2
26に抗して引き上げて、90°毎回転させることによ
り、十字型の切欠部210の内の縦長側又は横長側の何
れかに合わせて収容させることができる。
【0069】ここで、縦長側に合わせた場合には、スリ
ーブ186は、図1の上下方向に摺動可能となり(IC
装着動作時)、横長側に合わせた場合には、スリーブ1
86は、図1の状態(最もべース112から突出した状
態)で固定されるようになっている(IC引き抜き動作
時)。(把持機構部110)把持機構部110は、一対
の側板部材228、230と、天井部材232とが組付
けられて、全体としてクランプ機構部108側が開口さ
れた略コ字型となっている。
【0070】側板部材228、230は、それぞれ対向
する面が開口された略コ字型の開断面形状とされてい
る。側板部材228、230に形成された互いに平行な
脚部228A、230Aの下端部は、互いに接近する方
向に傾斜して延設され、最終端は重ね合わされて、前記
クランプ機構部108のべース112を固定するための
ブラケット部234、236となっている。
【0071】また、一方の側板部材228の前記ブラケ
ット部234よりも若干上側には、軸238を介してア
ーム240の一端が回転可能に支持されている。アーム
240の他端部は、他方の側板部材230まで至ってお
り、この他方の側板部材230に収容された連結板24
2の下端部に軸244を介して連結されている。この連
結板242を図1の上下方向に動作させることによっ
て、アーム240は、軸238を中心に回転する構造で
ある。
【0072】アーム240の長手方向中央部には、前記
連結ピン130が突出形成されている。すなわち、クラ
ンプ機構部108の動作は、アーム240の回転動作に
よって実行されることになる。
【0073】前記連結板242の上端部は、軸246を
介して把持レバー248の一端に連結されている。把持
レバー248の他端は、前記アーム240と同様に一方
の側板部材228に軸250を介して回転可能に支持さ
れている。すなわち、連結板242の上下移動は、把持
レバー248の回転動作によってなされる。
【0074】ここで、把持レバー248は、天井部材2
32と所定の間隔をもって配設されており、作業者は、
クランプ機構部108を動作させるために、天井部材2
32及び把持レバー248を共に掴むように握り、把持
するようになっている。これにより、把持レバー248
が回転し、達結板242を介してアーム240が回転す
るため、連結ピン130を図1の上下方向へ移動させる
ことが可能となる。
【0075】なお、連結ピン130が作用点であり、ア
ーム240の回転中心(軸238)が支点であると、力
点がアーム240の連結板242との連結点となる。こ
のため、モーメントの作用によって、把持レバー248
による連結板242を上下させる力は、2倍となって連
結ピン130へ伝達されるようになっている。
【0076】以下に本実施の形態の作用を説明する。 (IC引き抜き時)まず、図3に示される切替ツマミ2
14を圧縮コイルばね226の付勢力に抗して引き上
げ、ストッパ部218を十字の切欠部210の横長側
(スリーブ186の摺動方向と直交する方向に沿う側)
に対応させて切欠部210に収容する。これにより、ス
リーブ186は、突出された状態でその位置が保持され
る(図6の状態)。
【0077】次に、図7の状態から基板102のICソ
ケット104の周りを包囲するようにIC着脱工具10
0を位置合わせする。ほぼ位置が合った状熊でこのIC
着脱工具100をICソケット104の周りに被せる
(図8参照)。このとき、位置が若干ずれてスリーブ1
86の筒体の開口端とIC106又はICソケット10
4とが当接しても、傾斜面192に案内されて、確実に
被せることができる(図4及び図5参照)。また、IC
106も段差部190の傾斜面192に案内されるた
め、容易に筒体188の開口端を基板102に当接させ
ることができる(図4及び図5参照)。なお、このと
き、段差部190は、ICソケット104の上端面に当
接する。
【0078】この状態で、図9の矢印A方向に把持レバ
ー248を把持すると、この把持レバー248の回転が
連結板242を介してアーム240に伝達され、アーム
240が軸238を中心に回転する。この場合、アーム
240の力点、支点及び作用点(連結ピン130取り付
け位置)との関係で、連結ピン130には、連結板24
2を引き上げる力の2倍の力が加わる。
【0079】連結ピン130が引き上げられると、ま
ず、引張板126が引張コイルばね182の付勢力に抗
して引き上げられる。この引張板126の引き止げ当初
は、ガイドピン170がスリット孔168内を移動する
のみであるため、この移動力は、クランプ144には伝
わらない。
【0080】一方、引張板126が引き上げられると、
爪部164、166を爪部164、166自身の付勢力
に抗して押し拡げていたリリース爪158、160が互
いに閉じる方向に移動してその力を失い、結果として爪
部164、166が互いに接近する方向に移動する。こ
れにより、爪部164、166は、IC106とICソ
ケット104とのわずかな隙間に入り込み、IC106
を挟持することができる(図10参照)。
【0081】ここで、爪部164、166は、スリーブ
186に設けられた矩形孔194、196に収容され、
かつ、この矩形孔194、196の下端面に当接して保
持されて、基板102から常に一定の位置となっている
ため、常にIC106の下側位置に爪部を入り込ませる
ことができる。
【0082】爪部164、166によるICl06の挟
持が完了するのとほぼ同時期に、ガイドピン170がス
リット孔168の上端へ至り、このガイドピン170の
さらなる引き上げにより、引張板126と共にクランプ
144を同時に引き上げる(図11参照)。すなわち、
このクランプ144の引き上げ動作は、IC106をI
Cソケット104から引き抜く動作であり、IC106
は、爪部164、166に両端が係止され、均等の力加
減でICソケット104から引き抜かれる。
【0083】引き抜きが完了すると、把持レバー248
の把持を解除する(図12参照)。これにより、引張コ
イルばね182及びクランプはね140、142の付勢
力により、引張板126及びクランプ144は元の位置
に戻り、爪部164、166は、リリース爪158、1
60によって押し拡げられるため、スリーブ186の筒
体188内にあるIC106を容易に取り出すことがで
きる(図13参照)。
【0084】このように、把持レバー248のl回の操
作の当初は、爪部164、166による挟持動作のみを
行わせ、時問差をもってクランプ144目体を引き抜き
方向へ移動させるため、例えば、爪部164、166の
挟持と引き抜き動作とを同時に行う(斜め方向に移動す
る)場合に比べて爪部164、166によるIC106
の挟持、引き抜き動作が共に確実となる。
【0085】また、筒体188によって、IC106及
びICソケット104の各辺(四辺)にガイド面を設
け、かつ押圧時に所定位置に案内する傾斜面を設けたた
め、熟練者でなくても、確実に位置決めが可能となる。
また、筒体188内に段差部190を設けたので、IC
ソケット104と基板102との間に引き離すような力
が加わることがなく、ICソケット104を保護するこ
とができる。(IC装着動作)IC106をICソケッ
ト104に装着する場合には、まず、図3に示される切
替ツマミ214のツマミ部220を圧縮コイルばね22
6に抗して引き上げ、90°回転させて、ストッパ部2
18が十字の切欠部216の縦長側(スリーブ186の
摺動方向に沿った側)に対応させて収容する(図14の
状態)。
【0086】これにより、スリーブ186は、べース1
12に対して摺動可能となる。この場合、圧縮コイルば
ね202、204の付勢力によって、通常は突出側端部
で保持される。
【0087】この状態で、装着すべきIC106をスリ
ーブ186の筒体188に収容する。この時IC106
は傾斜面192によって案内されるため容易に収容でき
る(図4及び図5参照)。この収容時は、所定の摩擦力
があるため、筒体188の開口を下向きにしても自重で
ICl06が落下するようなことはない(図15参
照)。
【0088】IC106を保持した状態で、所定のIC
ソケット104上へ配置し、前記引き抜きと同様に筒体
188をICソケット104に被せるように移動する
(図l6参照)。このとき、ICソケット104は、筒
体188の開口端の傾斜面192に案内されるため、精
度よく位置決めされる。筒体188の開口端が基板10
2に当接した後、さらにこの押圧を続けると、スリーブ
186が圧縮コイルばね202、204の付勢力に抗し
て、図17の矢印B方向に移動する。この移動によっ
て、IC106がICソケット104まで達し、IC1
06の各端子をICソケット104の端子孔に挿入する
ことができる。ここで、予め複数の端子をICソケット
104の端子孔に差し込んでおかなくても、傾斜面19
2による位置決め精度が優れているため、挿入ミスによ
る端子曲がり等が発生することなく、確実に挿入するこ
とができる。
【0089】ICl06がICソケット104に挿入さ
れたあと、IC着脱工具100をICソケット104か
ら離すことにより、作業は完了する(図18参照)。
【0090】このように、IC106の引き抜きに使用
する工具を切替ツマミ214の簡単な操作で、IC10
6の装着工具としても利用できるため、例えば、IC1
06を取り外して検査し、直ちに装着し直すといった作
業において、工具が単品でよく、作業効率が向上する。
【0091】なお、本実施の形態では、クランプ144
及びスリーブ186の筒体188の形状を特定の形状に
合わせたが、このクランプ144及びスリーブ186を
交換可能とすれば、異なるサイズのICにも適用可能で
ある。このスリーブ186の交換は、現状の構造でも可
能であるが(筒体188の形状が異なり、吊り下げ支持
部189は共通とする。)、さらに、簡単に交換できる
ように、筒体188のみをアダプタ式としてもよい。
【0092】なお、クランプ144も爪部164、16
6のみを別部材としてアダプタ式とすることも可能であ
る。
【0093】また、阻止部材として90°毎にスリーブ
186を摺動可能又は摺動阻止する切替ツマミ214を
適用したが、単純にピンを挿入するといった構造であっ
てもよい。
【0094】また、IC着脱工具100の形状は、上記
実施の形態に限るものではなく、例えば、クランプ機構
部108を長くし、装置の奥まで届くようにすれば、従
来、分解しなければ取り外せなかったIC等を装置外部
から取り外すことも可能となる。
【0095】また、把持機構部110において、モーメ
ントを利用した倍力装置を構成したが、歯車式、滑車式
等他の倍力装置を適用してもよい。また、本実施の形態
では、スリーブ186の筒体の開口端を基板102面に
確実に当てておけば問題はないが、IC106を引き抜
く際にその速度が遅いために、筒体188の開口端の一
部が基板102から離れ、IC106が斜めになるよう
な場合を考慮して、把持レバー248の操作力にクリッ
ク感を持たせ、爪部164、166の挟持完了後は、素
早く引き抜くことができるようにしてもよい。
【0096】なお、クリック感とは、一連の動作力(ア
ーム240を握りはじめてから、握りきるまで)に意図
的に比較的大きな差(動作途中で重み)をつけ、動作状
態を感触で認識させることをいう。
【0097】
【発明の効果】以上説明した如く請求項1に記載の発明
は、集積回路の引き抜き及び装着作業を兼用し、集積回
路に対して確実に位置決めを行うことができ、引き抜き
の際には、1回の操作で引き抜くべき集積回路を確実に
保持した後、引き抜き方向へ移動するように時間差を設
け、引き抜き作業の確実性を向上することができるとい
う優れた効果を有する。
【0098】請求項2に記載の発明では、集積回路の各
辺をガイドするために位置決め精度がよく、また、筒体
の内側に段差部を設けたため、ソケットに基板から引き
離されるように無理な力が生じることを防止することが
できる。
【0099】請求項3に記載の発明では、斜面部により
位置決め時のずれを解消することができる。
【0100】請求項4に記載の発明では、爪部の待機位
置を常に一定位置とすることがえきる。
【0101】請求項5に記載の発明では、簡単な操作で
本工具を集積回路の引き抜き工具又は装着工具に変更す
ることができる。
【0102】請求項6に記載の発明では、倍力装置を備
えているため、1〜2本の指で引き金式で操作するので
はなく、握力で操作するのに加え、集積回路の引き抜き
時の動作力を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るIC着脱工具の斜視図であ
る。
【図2】本実施の形態に係るIC着脱工具の分解斜視図
である。
【図3】図1の裏面側から見たIC着脱工具の斜視図で
ある。
【図4】スリーブの筒体とIC(ICソケット)との位
置関係を示す拡大図である。
【図5】図4の状態からスリーブの筒体をIC(ICソ
ケット)ヘ被せた状態を示す拡大図である。
【図6】切替ツマミがスリーブの移動阻止位置にあると
きを示す正面図である。
【図7】本実施の形態に係るIC着脱工具を用いてIC
を引き抜くときの作動図(その1)である。
【図8】本実施の形態に係るIC着脱工具を用いてIC
を引き抜くときの作動図(その2)である。
【図9】本実施の形態に係るIC着脱工具を用いてIC
を引き抜くときの作動図(その3)である。
【図10】本実施の形態に係るIC着脱工具を用いてI
Cを引き抜くときの作動図(その4)である。
【図11】本実施の形態に係るIC着脱工具を用いてI
Cを引き抜くときの作動図(その5)である。
【図12】本実施の形態に係るIC着脱工具を用いてI
Cを引き抜くときの作動図(その6)である。
【図13】本実施の形態に係るIC着脱工具を用いてI
Cを引き抜くときの作動図(その7)である。
【図14】切替ツマミがスリーブの移動可能位置にある
ときを示す正面図である。
【図15】本実施の形態に係るIC着脱工具を用いてI
Cを装着するとさの作動図(その1)である。
【図16】本実施の形態に係るIC着脱工具を用いてI
Cを装着するときの作動図(その2)である。
【図17】本実施の形態に係るIC着脱工具を用いてI
Cを装着するときの作動図(その3)である。
【図18】本実施の形態に係るIC着脱工具を用いてI
Cを装着するときの作動図(その4)である。
【符号の説明】
100 IC着脱工具(集積回路着脱兼用工具) 102 基板 104 1Cソケット(ソケット) 106 1C(集積回路) 108 クランプ機構部 110 把持機構部 126 引張板 130 連結ピン 144 クランプ 158、160 リリース爪 164、166 爪部 168 スリット孔 170 ガイドピン 182 引張コイルばね 186 スリーブ 188 筒体 190 段差部 192 傾斜面 210 切欠部 214 切替ツマミ 218 ストッパ部 238 軸 240 アーム 242 連結板 248 把持レバー

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上にソケットを介して装着された集
    積回路を引き抜く場合、或いは集積回路を予め基板上に
    取り付けられたソケットに装着する場合に用いられる集
    積回路着脱兼用工具であって、 前記集積回路の各辺に対応され、着脱すべき集積回路と
    の相対位置合わせをすると共に集積回路の着脱時の移動
    方向と同一方向に移動可能とされて、集積回路の装着時
    に集積回路を保持して基板上のソケット上へ案内する位
    置決め案内部材と、 前記集積回路の引き抜き時に前記位置決め案内部材の移
    動を阻止する阻止部材と、 前記位置決め案内部材の少なくとも対向する二辺に対応
    して配設され、前記集積回路を挟持する一対の爪部を備
    えたクランプ部と、 前記位置決め案内部材の前記阻止部材による移動阻止状
    態で、前記位置決め案内部材によってソケット上の集積
    回路を包囲し、かつ基板方向に押圧した状態で把持する
    ことにより、前記クランプ部を引き抜き方向へ移動させ
    るのに先立って前記爪部を挟持方向へ移動させる把持機
    構部と、を有する集積回路着脱兼用工具。
  2. 【請求項2】 前記位置決め案内部材が、集積回路の外
    形に対応して矩形の開口部が設けられた筒体であり、内
    周には、前記集積回路は収容するが、前記ソケットの周
    縁と当接する段差部が形成されていることを特徴とする
    請求項1記載の集積回路着脱兼用工具。
  3. 【請求項3】 前記矩形の開口部の端面が、外周端から
    内周端にかけて徐々に切削された頃斜面とされ、かつ前
    記段差部に前記傾斜面と略平行な傾斜面が形成されてい
    ることを特徴とする請求項2記載の集積回路着脱兼用工
    具。
  4. 【請求項4】 前記クランプ部は、引き抜き移動時には
    付勢力によって前記爪部を前記集積回路の挟持方向に移
    動させ、前記引き抜き移動と反対方向への移動時に前記
    爪部をリリース爪によって非挟持領域に退避させると共
    に、この退避中の爪部は前記位置決め案内部材に設けら
    れた位置決め面に当接されて前記非挟持領域内の定位置
    に保持されることを特徴とする請求項1乃至請求項3の
    何れか1項記載の集積回路着脱兼用工具。
  5. 【請求項5】 前記阻止部材が、前記位置決め案内部材
    の摺動軌跡位置及び退避位置に交互に位置決めされるこ
    とを特徴とした請求項1乃至請求項4の何れか1項記載
    の集積回路着脱兼用工具。
  6. 【請求項6】 前言把持機構部が、一端部が軸を介して
    回転可能に支持されたアームと、前記アームとほぼ平行
    に一端部が軸を介して回転可能に支持され、他端部がア
    ームの他端部と連結部材を介して連結された把持レバー
    と、で構成され、前記アームの長手方向中央部に前記ク
    ランプ部を動作させる作用点を設定することを特徴とし
    た請求項l乃至請求項5の何れか1項記載の集積回路着
    脱兼用工具。
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Cited By (7)

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CN1082920C (zh) * 1996-07-31 2002-04-17 雅马哈发动机株式会社 可拆装式电池盒的锁定机构
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