JPH1187680A - 光電変換素子及び光電変換装置 - Google Patents
光電変換素子及び光電変換装置Info
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- JPH1187680A JPH1187680A JP9237195A JP23719597A JPH1187680A JP H1187680 A JPH1187680 A JP H1187680A JP 9237195 A JP9237195 A JP 9237195A JP 23719597 A JP23719597 A JP 23719597A JP H1187680 A JPH1187680 A JP H1187680A
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Landscapes
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- Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 歩留りの高い光電変換装置とこれを構成する
光電変換素子を得る。 【解決手段】 光電変換素子は、N型半導体基板100
と、N型半導体領域101と、P型電荷蓄積領域12を
有するフォトダイオード1と、JFET2(P型ゲート
領域15、ゲート領域15中のN型ソース領域14及び
N型チャネル領域17、基板100と電気的に接続され
たN型ドレイン領域16)と、フォトダイオード1から
ゲート領域15に電荷を転送する転送ゲート3と、P型
電荷排出領域18を有し且つフォトダイオード1で過剰
生成された電荷を排出すると共にゲート領域15の電位
を制御するリセットドレイン4と、電荷蓄積領域12と
電荷排出領域18との境界領域に形成され前記過剰生成
された電荷を電荷排出領域18に導くオーバーフロー制
御領域6aと、ゲート領域15とリセットドレイン4の
電荷排出領域18との電気的接続を制御するリセットゲ
ート5とを備える。
光電変換素子を得る。 【解決手段】 光電変換素子は、N型半導体基板100
と、N型半導体領域101と、P型電荷蓄積領域12を
有するフォトダイオード1と、JFET2(P型ゲート
領域15、ゲート領域15中のN型ソース領域14及び
N型チャネル領域17、基板100と電気的に接続され
たN型ドレイン領域16)と、フォトダイオード1から
ゲート領域15に電荷を転送する転送ゲート3と、P型
電荷排出領域18を有し且つフォトダイオード1で過剰
生成された電荷を排出すると共にゲート領域15の電位
を制御するリセットドレイン4と、電荷蓄積領域12と
電荷排出領域18との境界領域に形成され前記過剰生成
された電荷を電荷排出領域18に導くオーバーフロー制
御領域6aと、ゲート領域15とリセットドレイン4の
電荷排出領域18との電気的接続を制御するリセットゲ
ート5とを備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光電変換素子及び
光電変換装置に関するものである。さらに詳しくは、製
造歩留まりの高い光電変換素子及び光電変換装置に関す
るものである。
光電変換装置に関するものである。さらに詳しくは、製
造歩留まりの高い光電変換素子及び光電変換装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、光電変換装置(固体撮像装置
等を含む)の感度を高めるため、各画素で発生した信号
を画素内部で増幅してから出力する増幅型光電変換素子
が提案されている。図32〜図35は、特開平8−29
3591、及び、石田他「160万画素増幅型イメージ
センサBCASTの開発」、映像情報メディア学会誌、
vol.51,no.2,p.211(1997)に開
示されている従来の光電変換素子を示す概略構成図であ
り、図32は概略構成平面図、図33は図32のX1−
X2線に沿った断面図、図34は図32のY1−Y2線
に沿った断面図、図35は図32のY3−Y4線に沿っ
た断面図である。
等を含む)の感度を高めるため、各画素で発生した信号
を画素内部で増幅してから出力する増幅型光電変換素子
が提案されている。図32〜図35は、特開平8−29
3591、及び、石田他「160万画素増幅型イメージ
センサBCASTの開発」、映像情報メディア学会誌、
vol.51,no.2,p.211(1997)に開
示されている従来の光電変換素子を示す概略構成図であ
り、図32は概略構成平面図、図33は図32のX1−
X2線に沿った断面図、図34は図32のY1−Y2線
に沿った断面図、図35は図32のY3−Y4線に沿っ
た断面図である。
【0003】図32〜図35において、従来の光電変換
素子は、入射光に応じた電荷を生成して蓄積するフォト
ダイオード1と、フォトダイオード1の電荷をそのゲー
ト領域で受け取り、これを増幅して出力する接合型電界
効果トランジスタ(以下、「JFET」という)2と、
フォトダイオード1で生成・蓄積された電荷をJFET
2のゲート領域に転送する転送ゲート3と、JFET2
のゲート領域の電位を制御するリセットドレイン4と、
JFET2のゲート領域とリセットドレイン4との電気
的な接続状態を制御するリセットゲート5とから、主に
構成されている。
素子は、入射光に応じた電荷を生成して蓄積するフォト
ダイオード1と、フォトダイオード1の電荷をそのゲー
ト領域で受け取り、これを増幅して出力する接合型電界
効果トランジスタ(以下、「JFET」という)2と、
フォトダイオード1で生成・蓄積された電荷をJFET
2のゲート領域に転送する転送ゲート3と、JFET2
のゲート領域の電位を制御するリセットドレイン4と、
JFET2のゲート領域とリセットドレイン4との電気
的な接続状態を制御するリセットゲート5とから、主に
構成されている。
【0004】上記フォトダイオード1、JFET2、リ
セットドレイン4は、P型半導体基板10上に形成され
たN型ウエル領域11中に形成され、転送ゲート3及び
リセットゲート5はN型ウエル領域11上に絶縁膜を介
して形成されている。フォトダイオード1は、図34,
図35に示すように、P型半導体基板10上のN型ウエ
ル領域11中に形成されたP型電荷蓄積領域12と、P
型電荷蓄積領域12上部の半導体表面近傍に形成され
た、高濃度のN型半導体領域13とを有し、全体とし
て、半導体表面から半導体基板内部に向かって、NPN
P型の縦型オーバーフロードレイン構造で埋込型のフォ
トダイオード(NPNによって埋込フォトダイオードが
構成され、PNPによってオーバーフロードレイン構造
が構成される)が形成されいる。
セットドレイン4は、P型半導体基板10上に形成され
たN型ウエル領域11中に形成され、転送ゲート3及び
リセットゲート5はN型ウエル領域11上に絶縁膜を介
して形成されている。フォトダイオード1は、図34,
図35に示すように、P型半導体基板10上のN型ウエ
ル領域11中に形成されたP型電荷蓄積領域12と、P
型電荷蓄積領域12上部の半導体表面近傍に形成され
た、高濃度のN型半導体領域13とを有し、全体とし
て、半導体表面から半導体基板内部に向かって、NPN
P型の縦型オーバーフロードレイン構造で埋込型のフォ
トダイオード(NPNによって埋込フォトダイオードが
構成され、PNPによってオーバーフロードレイン構造
が構成される)が形成されいる。
【0005】JFET2は、図33,図34に示すよう
に、N型ウエル領域11中に形成された、P型のゲート
領域15と、このP型ゲート領域15中に形成されたN
型のソース領域14及びN型チャネル領域17と、チャ
ネル領域17を挟んでソース領域14と向き合う位置に
形成されたN型ドレイン領域16とから構成されてい
る。
に、N型ウエル領域11中に形成された、P型のゲート
領域15と、このP型ゲート領域15中に形成されたN
型のソース領域14及びN型チャネル領域17と、チャ
ネル領域17を挟んでソース領域14と向き合う位置に
形成されたN型ドレイン領域16とから構成されてい
る。
【0006】JFET2のN型ドレイン領域16は、図
32に示すように、光電変換素子の周囲領域にも形成さ
れ、互いに隣接する光電変換素子間の分離領域を兼用し
ている。更に、N型ドレイン領域16は、図33〜図3
5に示すようにフォトダイオード1の表面近傍に形成さ
れた高濃度のN型半導体領域13、N型ウエル領域11
と連続して形成されている。従って、フォトダイオード
1を構成するPN接合のN型領域(11及び13)と、
JFETのN型ドレイン領域16とは電気的に接続され
ている。
32に示すように、光電変換素子の周囲領域にも形成さ
れ、互いに隣接する光電変換素子間の分離領域を兼用し
ている。更に、N型ドレイン領域16は、図33〜図3
5に示すようにフォトダイオード1の表面近傍に形成さ
れた高濃度のN型半導体領域13、N型ウエル領域11
と連続して形成されている。従って、フォトダイオード
1を構成するPN接合のN型領域(11及び13)と、
JFETのN型ドレイン領域16とは電気的に接続され
ている。
【0007】JFET2のP型ゲート領域15はN型チ
ャネル領域17を上下から挟むように形成されており、
基板バイアス効果を抑えて、ソースフォロワ動作のゲイ
ンを高めると同時にゲインばらつきを抑圧する構造とな
っている。転送ゲート3は、図34に示すように、フォ
トダイオード1のP型電荷蓄積領域12とJFET2の
P型ゲート領域15との境界領域上に絶縁膜を介して形
成されたゲート電極より構成され、フォトダイオード1
のP型電荷蓄積領域12で蓄積された電荷をJFET2
のP型ゲート領域15に転送する。
ャネル領域17を上下から挟むように形成されており、
基板バイアス効果を抑えて、ソースフォロワ動作のゲイ
ンを高めると同時にゲインばらつきを抑圧する構造とな
っている。転送ゲート3は、図34に示すように、フォ
トダイオード1のP型電荷蓄積領域12とJFET2の
P型ゲート領域15との境界領域上に絶縁膜を介して形
成されたゲート電極より構成され、フォトダイオード1
のP型電荷蓄積領域12で蓄積された電荷をJFET2
のP型ゲート領域15に転送する。
【0008】即ち、フォトダイオード1を構成するPN
接合のP型領域(P型電荷蓄積領域12)と、転送ゲー
ト3と、JFET2のP型ゲート領域15とでPチャネ
ルMOSトランジスタが構成されている。リセットドレ
イン4は、図33,図35に示すように、N型ウエル領
域11中に形成された、P型電荷排出領域18より構成
され、リセットゲート5を介して、JFET2のP型ゲ
ート領域15の電位を制御する。
接合のP型領域(P型電荷蓄積領域12)と、転送ゲー
ト3と、JFET2のP型ゲート領域15とでPチャネ
ルMOSトランジスタが構成されている。リセットドレ
イン4は、図33,図35に示すように、N型ウエル領
域11中に形成された、P型電荷排出領域18より構成
され、リセットゲート5を介して、JFET2のP型ゲ
ート領域15の電位を制御する。
【0009】リセットゲート5は、図33に示すよう
に、JFET2のP型ゲート領域15とリセットドレイ
ン4のP型電荷排出領域18との境界領域上に絶縁膜を
介して形成されたゲート電極より構成され、JFET2
のP型ゲート領域15とリセットドレイン4のP型電荷
排出領域18との電気的な接続状態を制御する。即ち、
JFET2のP型ゲート領域15と、リセットゲート5
と、リセットドレイン4のP型電荷排出領域18とでP
チャネルMOSトランジスタが構成されている。
に、JFET2のP型ゲート領域15とリセットドレイ
ン4のP型電荷排出領域18との境界領域上に絶縁膜を
介して形成されたゲート電極より構成され、JFET2
のP型ゲート領域15とリセットドレイン4のP型電荷
排出領域18との電気的な接続状態を制御する。即ち、
JFET2のP型ゲート領域15と、リセットゲート5
と、リセットドレイン4のP型電荷排出領域18とでP
チャネルMOSトランジスタが構成されている。
【0010】その他、転送ゲート配線20、リセットゲ
ート配線21、中継配線23,リセットドレイン配線2
4、垂直信号線22、ドレイン配線25も図に示すよう
に形成されている。図36〜図39は、図32〜図35
に示した光電変換素子を各画素として、これをマトリク
ス状に配置してなる従来の光電変換装置の要部の概略を
示す構成図であり、図36はその平面図、図37は図3
6のX1−X2線に沿った断面図、図38は図36のY
1−Y2線に沿った断面図、図39は図36のY3−Y
4線に沿った断面図である。
ート配線21、中継配線23,リセットドレイン配線2
4、垂直信号線22、ドレイン配線25も図に示すよう
に形成されている。図36〜図39は、図32〜図35
に示した光電変換素子を各画素として、これをマトリク
ス状に配置してなる従来の光電変換装置の要部の概略を
示す構成図であり、図36はその平面図、図37は図3
6のX1−X2線に沿った断面図、図38は図36のY
1−Y2線に沿った断面図、図39は図36のY3−Y
4線に沿った断面図である。
【0011】図36〜図39に要部を示す従来の光電変
換装置おいて、各JFET2のN型ソース領域14は、
垂直信号線22により、垂直走査方向に共通に接続され
ている(図36)。JFET2のN型ドレイン領域16
は、図36に示すように、画素の周囲領域に網の目状に
連続して形成されている他、層間絶縁膜33(図37)
に形成されたコンタクト穴32(図36)を介してドレ
イン配線25により、列毎に垂直走査方向に共通に接続
されている。更にこのドレイン配線25は、画素のマト
リクス配置の周囲(上端及び下端)において図示しない
配線によって全て共通に接続されている。
換装置おいて、各JFET2のN型ソース領域14は、
垂直信号線22により、垂直走査方向に共通に接続され
ている(図36)。JFET2のN型ドレイン領域16
は、図36に示すように、画素の周囲領域に網の目状に
連続して形成されている他、層間絶縁膜33(図37)
に形成されたコンタクト穴32(図36)を介してドレ
イン配線25により、列毎に垂直走査方向に共通に接続
されている。更にこのドレイン配線25は、画素のマト
リクス配置の周囲(上端及び下端)において図示しない
配線によって全て共通に接続されている。
【0012】このドレイン配線25は、網の目状に連続
して形成されたN型ドレイン領域16の拡散層を金属配
線で裏打ち(シャント)して抵抗を下げる為に設けたも
のであり、画素数の多い光電変換装置(例えば、水平、
垂直方向ともに500から1000画素以上となる光電
変換装置)を構成する場合は、必ず必要である。逆に、
画素数が少ない場合は、省略できることがある。
して形成されたN型ドレイン領域16の拡散層を金属配
線で裏打ち(シャント)して抵抗を下げる為に設けたも
のであり、画素数の多い光電変換装置(例えば、水平、
垂直方向ともに500から1000画素以上となる光電
変換装置)を構成する場合は、必ず必要である。逆に、
画素数が少ない場合は、省略できることがある。
【0013】又、図36に示すように、転送ゲート3
は、転送ゲート配線20により、また、リセットゲート
5は、リセットゲート配線21により、それぞれ水平走
査方向に共通に接続されている。又、図37,図39に
示すように、リセットドレイン4の電荷排出領域18
は、層間絶縁膜33に形成されたコンタクト穴30、中
継配線23、中継配線接続穴31を介して、リセットド
レイン配線24により、水平走査方向に共通に接続され
ている。また、このリセットドレイン配線24はフォト
ダイオード1以外の部分を遮光する遮光膜を兼用してい
る(図36)。
は、転送ゲート配線20により、また、リセットゲート
5は、リセットゲート配線21により、それぞれ水平走
査方向に共通に接続されている。又、図37,図39に
示すように、リセットドレイン4の電荷排出領域18
は、層間絶縁膜33に形成されたコンタクト穴30、中
継配線23、中継配線接続穴31を介して、リセットド
レイン配線24により、水平走査方向に共通に接続され
ている。また、このリセットドレイン配線24はフォト
ダイオード1以外の部分を遮光する遮光膜を兼用してい
る(図36)。
【0014】図40は、図36〜図39に要部を示した
従来の光電変換装置の概略構成を示す回路図である。図
40において、単位画素となる各光電変換素子は、フォ
トダイオード1、JFET2、転送ゲート3、リセット
ドレイン4、リセットゲート5から構成されている。な
お、図32〜図35に示したように、フォトダイオード
1のN型領域はJFET2のドレイン領域(D)と接続
され、また、フォトダイオード1のP型領域(P型半導
体領域12)、転送ゲート3、JFET2のゲート領域
(15)とでPチャネルMOSトランジスタが構成さ
れ、JFET2のゲート領域(15)、リセットゲート
5、リセットドレイン4とで同じくPチャネルMOSト
ランジスタが構成されている。
従来の光電変換装置の概略構成を示す回路図である。図
40において、単位画素となる各光電変換素子は、フォ
トダイオード1、JFET2、転送ゲート3、リセット
ドレイン4、リセットゲート5から構成されている。な
お、図32〜図35に示したように、フォトダイオード
1のN型領域はJFET2のドレイン領域(D)と接続
され、また、フォトダイオード1のP型領域(P型半導
体領域12)、転送ゲート3、JFET2のゲート領域
(15)とでPチャネルMOSトランジスタが構成さ
れ、JFET2のゲート領域(15)、リセットゲート
5、リセットドレイン4とで同じくPチャネルMOSト
ランジスタが構成されている。
【0015】図40中には示されていないが、フォトダ
イオード1は、縦型オーバーフロードレイン構造により
過剰電荷をP型半導体基板に排出する機能を有してい
る。各JFET2のソース(S)領域は、マトリクス配
置の各列毎に垂直信号線22a〜22dによって共通に
接続されている。各JFET2のドレイン(D)領域
は、図36〜図39に示したように、N型ドレイン領域
16となる網の目状に連続して形成された拡散層、及び
ドレイン配線25を経由して、全画素共通にドレイン電
源VDに接続されている。
イオード1は、縦型オーバーフロードレイン構造により
過剰電荷をP型半導体基板に排出する機能を有してい
る。各JFET2のソース(S)領域は、マトリクス配
置の各列毎に垂直信号線22a〜22dによって共通に
接続されている。各JFET2のドレイン(D)領域
は、図36〜図39に示したように、N型ドレイン領域
16となる網の目状に連続して形成された拡散層、及び
ドレイン配線25を経由して、全画素共通にドレイン電
源VDに接続されている。
【0016】転送ゲート3は、マトリクス配置の各行毎
に、転送ゲート配線20a〜20cによって水平走査方
向に共通に接続され、垂直走査回路7に接続されてい
る。そして、垂直走査回路7から送出されるパルスφT
G1〜φTG3によって、各行毎に動作するようになっ
ている。リセットゲート5は、マトリクス配置の各行毎
に、リセットゲート配線21a〜21cによって水平走
査方向に共通に接続され、更に各リセットゲート配線は
マトリクス配置の周囲(左端または右端)において、全
て共通に接続されている。そして駆動パルスφRGによ
って、全画素同時に動作するようになっている。
に、転送ゲート配線20a〜20cによって水平走査方
向に共通に接続され、垂直走査回路7に接続されてい
る。そして、垂直走査回路7から送出されるパルスφT
G1〜φTG3によって、各行毎に動作するようになっ
ている。リセットゲート5は、マトリクス配置の各行毎
に、リセットゲート配線21a〜21cによって水平走
査方向に共通に接続され、更に各リセットゲート配線は
マトリクス配置の周囲(左端または右端)において、全
て共通に接続されている。そして駆動パルスφRGによ
って、全画素同時に動作するようになっている。
【0017】リセットドレイン4は、マトリクス配置の
各行毎に、リセットドレイン配線24a〜24cによっ
て水平走査方向に共通に接続され、垂直走査回路7に接
続されている。そして、垂直走査回路7から送出される
パルスφRD1〜φRD3によって駆動されるようにな
っている。前記JFET2のソース(S)を共通に接続
する垂直信号線22a〜22dは、一方において、光信
号出力転送用MOSトランジスタTS1〜TS4を介し
て、光信号出力蓄積容量CS1〜CS4に接続されると
ともに、水平選択MOSトランジスタTHS1〜THS
4を経て、水平信号線27a(信号出力線)に接続され
ている。
各行毎に、リセットドレイン配線24a〜24cによっ
て水平走査方向に共通に接続され、垂直走査回路7に接
続されている。そして、垂直走査回路7から送出される
パルスφRD1〜φRD3によって駆動されるようにな
っている。前記JFET2のソース(S)を共通に接続
する垂直信号線22a〜22dは、一方において、光信
号出力転送用MOSトランジスタTS1〜TS4を介し
て、光信号出力蓄積容量CS1〜CS4に接続されると
ともに、水平選択MOSトランジスタTHS1〜THS
4を経て、水平信号線27a(信号出力線)に接続され
ている。
【0018】更に、垂直信号線22a〜22dは、他方
において、暗出力転送用MOSトランジスタTD1〜T
D4を介して、暗出力蓄積容量CD1〜CD4に接続さ
れるとともに、水平選択MOSトランジスタTHD1〜
THD4を経て、水平信号線27b(暗出力線)に接続
されている。上記MOSトランジスタTS1〜TS4、
及びTD1〜TD4は駆動パルスφTS及びφTDによ
ってそれぞれ動作するようになっている。また、MOS
トランジスタTHS1〜THS4及び、THD1〜TH
D4は水平走査回路8から送出されるパルスφH1〜φ
H4によって順次動作するようになっている。
において、暗出力転送用MOSトランジスタTD1〜T
D4を介して、暗出力蓄積容量CD1〜CD4に接続さ
れるとともに、水平選択MOSトランジスタTHD1〜
THD4を経て、水平信号線27b(暗出力線)に接続
されている。上記MOSトランジスタTS1〜TS4、
及びTD1〜TD4は駆動パルスφTS及びφTDによ
ってそれぞれ動作するようになっている。また、MOS
トランジスタTHS1〜THS4及び、THD1〜TH
D4は水平走査回路8から送出されるパルスφH1〜φ
H4によって順次動作するようになっている。
【0019】水平信号線27a,27bには、出力バッ
ファアンプ28a,28b及び、水平信号線のリセット
用MOSトランジスタTRHS、TRHDが接続されて
いる。そしてMOSトランジスタTRHS,TRHD
は、駆動パルスφRHによって動作するようになってい
る。また、水平信号線27a,27bには、寄生容量C
HS,CHDが存在する。
ファアンプ28a,28b及び、水平信号線のリセット
用MOSトランジスタTRHS、TRHDが接続されて
いる。そしてMOSトランジスタTRHS,TRHD
は、駆動パルスφRHによって動作するようになってい
る。また、水平信号線27a,27bには、寄生容量C
HS,CHDが存在する。
【0020】又、垂直信号線22a〜22dは、垂直信
号線のリセット用MOSトランジスタTRV1〜TRV
4及び定電流源26a〜26dに接続されている。垂直
信号線のリセット用MOSトランジスタTRV1〜TR
V4は駆動パルスφRVによって動作するようになって
いる。図41は、図40に示す光電変換装置の動作を説
明するためのパルスタイミングチャートである。以下、
図41を参照しながら、図40に示す従来の光電変換装
置の動作について説明する。なお、図32〜図35に示
したように、単位画素を構成する各光電変換素子の転送
ゲート3及びリセットゲート5は、Pチャネル型である
ため、図40、図41においてφTG1〜φTG3及び
φRGは他のパルスと極性が逆になる。即ち、これらの
パルスがローレベルの時に、対応する転送ゲート3また
はリセットゲート5が導通(オン)状態となり、これら
のパルスがハイレベルの時に遮断(オフ)状態となる。
号線のリセット用MOSトランジスタTRV1〜TRV
4及び定電流源26a〜26dに接続されている。垂直
信号線のリセット用MOSトランジスタTRV1〜TR
V4は駆動パルスφRVによって動作するようになって
いる。図41は、図40に示す光電変換装置の動作を説
明するためのパルスタイミングチャートである。以下、
図41を参照しながら、図40に示す従来の光電変換装
置の動作について説明する。なお、図32〜図35に示
したように、単位画素を構成する各光電変換素子の転送
ゲート3及びリセットゲート5は、Pチャネル型である
ため、図40、図41においてφTG1〜φTG3及び
φRGは他のパルスと極性が逆になる。即ち、これらの
パルスがローレベルの時に、対応する転送ゲート3また
はリセットゲート5が導通(オン)状態となり、これら
のパルスがハイレベルの時に遮断(オフ)状態となる。
【0021】図41において、t11〜t15までの期
間は、第1行目の画素の読み出し動作を示しており、以
下t21〜t25及びt31〜t35の期間は、それぞ
れ第2行目、第3行目に対応している。また、t11〜
t14のそれぞれは、t11が行選択動作とJFET2
の初期化動作、t12が初期化後の第1行目のJFET
2のソースフォロワ動作、t13が第1行目のフォトダ
イオード1からJFET2への信号電荷の転送動作、t
14が信号電荷転送後の第1行目のJFET2のソース
フォロワ動作に対応した期間で、この4つの動作は水平
帰線期間内に行われる。また、t15は映像信号出力期
間である。
間は、第1行目の画素の読み出し動作を示しており、以
下t21〜t25及びt31〜t35の期間は、それぞ
れ第2行目、第3行目に対応している。また、t11〜
t14のそれぞれは、t11が行選択動作とJFET2
の初期化動作、t12が初期化後の第1行目のJFET
2のソースフォロワ動作、t13が第1行目のフォトダ
イオード1からJFET2への信号電荷の転送動作、t
14が信号電荷転送後の第1行目のJFET2のソース
フォロワ動作に対応した期間で、この4つの動作は水平
帰線期間内に行われる。また、t15は映像信号出力期
間である。
【0022】まず、期間t11の最初で駆動パルスφR
D1をハイレベル(駆動パルスφRD2、φRD3はロ
ーレベルのまま)にして、第1行目の画素のリセットド
レイン4にハイレベルの電圧を、第2行目、第3行目の
リセットドレイン4にはローレベルの電圧を印加する。
そして、ローレベルのφRGが印加され、既に導通(オ
ン)状態になっている、全ての画素のリセットゲート5
を経由して、ハイレベルの電圧が第1行目の画素のJF
ET2のゲート領域に、ローレベルの電圧が第2行目、
第3行目の画素のJFET2のゲート領域に伝わり、第
1行目のJFET2はオン(選択)状態とされ、2行目
以後の各JFET2はオフ(非選択)状態とされる。
D1をハイレベル(駆動パルスφRD2、φRD3はロ
ーレベルのまま)にして、第1行目の画素のリセットド
レイン4にハイレベルの電圧を、第2行目、第3行目の
リセットドレイン4にはローレベルの電圧を印加する。
そして、ローレベルのφRGが印加され、既に導通(オ
ン)状態になっている、全ての画素のリセットゲート5
を経由して、ハイレベルの電圧が第1行目の画素のJF
ET2のゲート領域に、ローレベルの電圧が第2行目、
第3行目の画素のJFET2のゲート領域に伝わり、第
1行目のJFET2はオン(選択)状態とされ、2行目
以後の各JFET2はオフ(非選択)状態とされる。
【0023】そして、期間t11の終わりにおいて、駆
動パルスφRGをハイレベルにして、全ての画素のリセ
ットゲート5を遮断(オフ)状態にすることによって、
各JFET2のゲート領域は、オン(選択)状態、オフ
(非選択)状態を保持したまま、フローティング状態と
される。即ち、選択された行のJFET2のゲート領域
はハイレベルの電位に、非選択行のJFET2のゲート
領域はローレベルの電位に初期化される。
動パルスφRGをハイレベルにして、全ての画素のリセ
ットゲート5を遮断(オフ)状態にすることによって、
各JFET2のゲート領域は、オン(選択)状態、オフ
(非選択)状態を保持したまま、フローティング状態と
される。即ち、選択された行のJFET2のゲート領域
はハイレベルの電位に、非選択行のJFET2のゲート
領域はローレベルの電位に初期化される。
【0024】期間t12においては、駆動パルスφRV
をローレベルにして、リセット用トランジスタTRV1
〜TRV4を遮断(オフ)状態にして、第1行目の各J
FET2がソースフォロワ動作を行う。なお、この期間
t12中において、駆動パルスφTDはハイレベルで暗
出力転送用MOSトランジスタTD1〜TD4は導通
(オン)状態となっており、各JFET2のゲート領域
の初期化直後の電位に対応した出力(暗時出力)電圧が
暗出力蓄積容量CD1〜CD4に充電される。
をローレベルにして、リセット用トランジスタTRV1
〜TRV4を遮断(オフ)状態にして、第1行目の各J
FET2がソースフォロワ動作を行う。なお、この期間
t12中において、駆動パルスφTDはハイレベルで暗
出力転送用MOSトランジスタTD1〜TD4は導通
(オン)状態となっており、各JFET2のゲート領域
の初期化直後の電位に対応した出力(暗時出力)電圧が
暗出力蓄積容量CD1〜CD4に充電される。
【0025】期間t13においては、駆動パルスφTG
1をローレベル(駆動パルスφTG2、φTG3はハイ
レベルのまま)にして第1行目の画素の転送ゲート3を
導通(オン)状態にし、第1行目のフォトダイオード1
で生成・蓄積された信号電荷をJFET2のゲート領域
に転送する。なお、信号電荷を転送した後のJFET2
のゲート領域の電位は、信号電荷量/ゲート容量の分だ
け変化(この場合は上昇)する。
1をローレベル(駆動パルスφTG2、φTG3はハイ
レベルのまま)にして第1行目の画素の転送ゲート3を
導通(オン)状態にし、第1行目のフォトダイオード1
で生成・蓄積された信号電荷をJFET2のゲート領域
に転送する。なお、信号電荷を転送した後のJFET2
のゲート領域の電位は、信号電荷量/ゲート容量の分だ
け変化(この場合は上昇)する。
【0026】期間t13の終わりで、駆動パルスφTG
1をハイレベルにして転送ゲート3を遮断(オフ)状態
にすると、第1行目のフォトダイオード1は、光電変換
による次の信号電荷蓄積動作に入る。図41においてt
LIはフォトダイオードの電荷蓄積時間を示している。
期間t14においては、期間t12と同様に、駆動パル
スφRVをローレベルにして、リセット用トランジスタ
TRV1〜TRV4を遮断(オフ)状態にして、第1行
目の各JFET2がソースフォロワ動作を行う。この期
間t14中において、駆動パルスφTSはハイレベルで
光信号出力転送用MOSトランジスタTS1〜TS4は
導通(オン)状態となっており、各JFET2のゲート
領域へ電荷を転送した後の電位に対応した出力(信号出
力)電圧が光信号出力蓄積容量CS1〜CS4に充電さ
れる。
1をハイレベルにして転送ゲート3を遮断(オフ)状態
にすると、第1行目のフォトダイオード1は、光電変換
による次の信号電荷蓄積動作に入る。図41においてt
LIはフォトダイオードの電荷蓄積時間を示している。
期間t14においては、期間t12と同様に、駆動パル
スφRVをローレベルにして、リセット用トランジスタ
TRV1〜TRV4を遮断(オフ)状態にして、第1行
目の各JFET2がソースフォロワ動作を行う。この期
間t14中において、駆動パルスφTSはハイレベルで
光信号出力転送用MOSトランジスタTS1〜TS4は
導通(オン)状態となっており、各JFET2のゲート
領域へ電荷を転送した後の電位に対応した出力(信号出
力)電圧が光信号出力蓄積容量CS1〜CS4に充電さ
れる。
【0027】低電流源26a〜26dは、期間t12及
びt14におけるソースフォロワ動作の負荷となり、J
FETの動作点と動作速度を制御する。上記ソースフォ
ロワ動作の電荷増幅率は、光信号出力蓄積容量CS1〜
CS4とJFETのゲート容量Cgとの比(CS/C
g)で決まり、数百倍から千倍以上という高い増幅率を
得ることが可能である。
びt14におけるソースフォロワ動作の負荷となり、J
FETの動作点と動作速度を制御する。上記ソースフォ
ロワ動作の電荷増幅率は、光信号出力蓄積容量CS1〜
CS4とJFETのゲート容量Cgとの比(CS/C
g)で決まり、数百倍から千倍以上という高い増幅率を
得ることが可能である。
【0028】また、このソースフォロワ動作は水平帰線
期間内に1行毎に行われるため、水平走査(例えばφH
1〜φH4)に同期して1画素毎に増幅される光電変換
素子と比べて、増幅動作の時間を長くすることが可能で
あり、光信号出力蓄積容量CS1〜CS4、暗出力蓄積
容量CD1〜CD4の容量値を大きくすることによっ
て、動作帯域を1桁から2桁狭くできる。従って、増幅
動作に伴うノイズを大幅に抑圧することが可能である。
期間内に1行毎に行われるため、水平走査(例えばφH
1〜φH4)に同期して1画素毎に増幅される光電変換
素子と比べて、増幅動作の時間を長くすることが可能で
あり、光信号出力蓄積容量CS1〜CS4、暗出力蓄積
容量CD1〜CD4の容量値を大きくすることによっ
て、動作帯域を1桁から2桁狭くできる。従って、増幅
動作に伴うノイズを大幅に抑圧することが可能である。
【0029】期間t15においては、水平走査回路8か
ら駆動パルスφH1〜φH4を順次出力して、光信号出
力蓄積容量CS1〜CS4及び、暗出力蓄積容量CD1
〜CD4に蓄積された電荷を、それぞれ水平信号線27
a(信号出力線)及び27b(暗出力線)に転送し、出
力バッファアンプ28a,28bを経て、出力端子VO
S及びVODから映像信号を出力する。また、駆動パル
スφRHを順次出力して、水平信号線(27a,27
b)のリセットを行う。
ら駆動パルスφH1〜φH4を順次出力して、光信号出
力蓄積容量CS1〜CS4及び、暗出力蓄積容量CD1
〜CD4に蓄積された電荷を、それぞれ水平信号線27
a(信号出力線)及び27b(暗出力線)に転送し、出
力バッファアンプ28a,28bを経て、出力端子VO
S及びVODから映像信号を出力する。また、駆動パル
スφRHを順次出力して、水平信号線(27a,27
b)のリセットを行う。
【0030】出力端子VOS,VODから得られた映像
信号は、図示しない外部演算回路によって減算処理され
る。この減算処理は光信号成分(S)と暗成分(D)が
含まれた出力端子VOSからの映像信号から、暗成分
(D)のみが含まれた出力端子VODからの映像信号を
減算するものである。この減算処理(VOS−VOD)
により、光信号成分に応じた映像信号(S)のみを抽出
することができる。
信号は、図示しない外部演算回路によって減算処理され
る。この減算処理は光信号成分(S)と暗成分(D)が
含まれた出力端子VOSからの映像信号から、暗成分
(D)のみが含まれた出力端子VODからの映像信号を
減算するものである。この減算処理(VOS−VOD)
により、光信号成分に応じた映像信号(S)のみを抽出
することができる。
【0031】VOS,VOD両者に含まれる暗成分とし
ては、各JFET2のしきい値電圧のばらつきによる固
定パターンノイズ、リセットドレイン4からリセットゲ
ート5を介してJFET2のゲート領域を初期化した時
に発生するリセットノイズ、JFET2と定電流源(2
6a〜26d)によるソースフォロワ動作時に発生する
1/fノイズ等がある。
ては、各JFET2のしきい値電圧のばらつきによる固
定パターンノイズ、リセットドレイン4からリセットゲ
ート5を介してJFET2のゲート領域を初期化した時
に発生するリセットノイズ、JFET2と定電流源(2
6a〜26d)によるソースフォロワ動作時に発生する
1/fノイズ等がある。
【0032】即ち、VOSとVODを減算処理すること
により、上記ノイズ成分を除去した光信号成分のみの映
像信号を抽出することができ、S/N比が向上する。以
上に示した期間t11〜期間t15に対する第1行目の
読み出し動作は、期間t21〜t25及び期間t31〜
期間t35において、それぞれ第2行目、第3行目に対
して繰り返して、同様に行われる。
により、上記ノイズ成分を除去した光信号成分のみの映
像信号を抽出することができ、S/N比が向上する。以
上に示した期間t11〜期間t15に対する第1行目の
読み出し動作は、期間t21〜t25及び期間t31〜
期間t35において、それぞれ第2行目、第3行目に対
して繰り返して、同様に行われる。
【0033】このように、フォトダイオード1、JFE
T2、転送ゲート3、リセットドレイン4、リセットゲ
ート5を備えた従来の光電変換素子(図32〜図35)
をマトリクス状に配置して構成した図36〜図39及び
図40に示す従来の光電変換装置は、縦型オーバーフロ
ードレイン構造で埋込型のフォトダイオードを採用して
いるため、暗電流、残像、リセットノイズ、及びブルー
ミング、スミアが抑圧され、また、光信号出力蓄積容量
及び暗出力蓄積容量を負荷としたJFET2の狭帯域ソ
ースフォロワ動作によって、高い電荷増幅率の実現と共
に増幅動作時のノイズが抑圧される。さらに、VOSと
VODを減算処理することによって、JFET2のしき
い値電圧のばらつきによる固定パターンノイズ、JFE
T2のゲート領域を初期化した時に発生するリセットノ
イズ、ソースフォロワ動作時の1/fノイズ等が抑圧さ
れる。
T2、転送ゲート3、リセットドレイン4、リセットゲ
ート5を備えた従来の光電変換素子(図32〜図35)
をマトリクス状に配置して構成した図36〜図39及び
図40に示す従来の光電変換装置は、縦型オーバーフロ
ードレイン構造で埋込型のフォトダイオードを採用して
いるため、暗電流、残像、リセットノイズ、及びブルー
ミング、スミアが抑圧され、また、光信号出力蓄積容量
及び暗出力蓄積容量を負荷としたJFET2の狭帯域ソ
ースフォロワ動作によって、高い電荷増幅率の実現と共
に増幅動作時のノイズが抑圧される。さらに、VOSと
VODを減算処理することによって、JFET2のしき
い値電圧のばらつきによる固定パターンノイズ、JFE
T2のゲート領域を初期化した時に発生するリセットノ
イズ、ソースフォロワ動作時の1/fノイズ等が抑圧さ
れる。
【0034】従って、高感度で低ノイズの(S/N比が
高い)映像信号を得ることができる。
高い)映像信号を得ることができる。
【0035】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図32
〜図35に示す従来の光電変換素子を画素として、これ
を二次元マトリクス状に多数配置して構成した、図36
〜図39及び図40に示す従来の光電変換装置は、製造
歩留まりが低いという問題点があった。
〜図35に示す従来の光電変換素子を画素として、これ
を二次元マトリクス状に多数配置して構成した、図36
〜図39及び図40に示す従来の光電変換装置は、製造
歩留まりが低いという問題点があった。
【0036】図36〜図39に示す従来の光電変換装置
には、ドレイン配線25が形成されている。このドレイ
ン配線25は、マトリクス配置の周囲からJFET2の
ドレイン領域16となる拡散層を経由して、全ての画素
のJFET2にドレイン電圧を供給した場合、寄生抵抗
が大きくなって電圧降下が発生し、画素毎にJFET2
のドレイン電圧が変化してしまうことを防止するための
ものである。
には、ドレイン配線25が形成されている。このドレイ
ン配線25は、マトリクス配置の周囲からJFET2の
ドレイン領域16となる拡散層を経由して、全ての画素
のJFET2にドレイン電圧を供給した場合、寄生抵抗
が大きくなって電圧降下が発生し、画素毎にJFET2
のドレイン電圧が変化してしまうことを防止するための
ものである。
【0037】ところで、このドレイン配線25と垂直信
号線22は同一の製造工程によって形成される。つま
り、配線材料となる金属膜を堆積した後、フォトリソ・
エッチングの手法により、パターンの転写とエッチング
加工を行い垂直信号線22及びドレイン配線25が形成
される。この2つの配線は、比較的狭い間隔で、垂直走
査方向(図36中、上下方向)に互いに平行に形成され
ているため、上記各形成工程において、配線間隔と同等
以上のパーティクルが付着する虞がある。このようにパ
ーティクルが付着すると、両者が接続して、短絡モード
の動作不良を起こす場合があり、製造歩留まりが低下す
る。
号線22は同一の製造工程によって形成される。つま
り、配線材料となる金属膜を堆積した後、フォトリソ・
エッチングの手法により、パターンの転写とエッチング
加工を行い垂直信号線22及びドレイン配線25が形成
される。この2つの配線は、比較的狭い間隔で、垂直走
査方向(図36中、上下方向)に互いに平行に形成され
ているため、上記各形成工程において、配線間隔と同等
以上のパーティクルが付着する虞がある。このようにパ
ーティクルが付着すると、両者が接続して、短絡モード
の動作不良を起こす場合があり、製造歩留まりが低下す
る。
【0038】また、図36〜図39において、リセット
ドレイン4の電荷排出領域18は、層間絶縁膜33に形
成されたコンタクト穴30、中継配線23、中継配線接
続穴31を介してリセットドレイン配線24に接続され
ている。この構造は、フォトリソ・エッチング工程、絶
縁膜と金属膜の堆積工程等を繰り返すことによって形成
されるが、これらの工程においてコンタクト穴30や中
継配線接続穴31のサイズと同等以上のパーティクルが
付着する虞もある。このようにパーティクルが付着する
と、リセットドレイン4とリセットドレイン配線24の
接続が不完全になる、開放モードの不良を発生する場合
がある。
ドレイン4の電荷排出領域18は、層間絶縁膜33に形
成されたコンタクト穴30、中継配線23、中継配線接
続穴31を介してリセットドレイン配線24に接続され
ている。この構造は、フォトリソ・エッチング工程、絶
縁膜と金属膜の堆積工程等を繰り返すことによって形成
されるが、これらの工程においてコンタクト穴30や中
継配線接続穴31のサイズと同等以上のパーティクルが
付着する虞もある。このようにパーティクルが付着する
と、リセットドレイン4とリセットドレイン配線24の
接続が不完全になる、開放モードの不良を発生する場合
がある。
【0039】この不良が発生するとJFET2の制御が
不可能となり、ノーマリオン型の素子であるJFET2
は常にオン状態のまま、ソース領域から垂直信号線22
へ、偽信号を発生し続けることになる。つまり、リセッ
トドレイン4への接続不良が1ヶ所でも発生すると、そ
の画素はもとより、その画素を含む垂直走査方向の画素
1列分の映像信号が不良(縦線状の画像欠陥)となり、
結果として、光電変換装置の製造歩留まりが低下する。
不可能となり、ノーマリオン型の素子であるJFET2
は常にオン状態のまま、ソース領域から垂直信号線22
へ、偽信号を発生し続けることになる。つまり、リセッ
トドレイン4への接続不良が1ヶ所でも発生すると、そ
の画素はもとより、その画素を含む垂直走査方向の画素
1列分の映像信号が不良(縦線状の画像欠陥)となり、
結果として、光電変換装置の製造歩留まりが低下する。
【0040】これら2つのモードによる動作不良は、マ
トリクス状に配置した光電変換素子の数が多くなるほど
顕著となり、水平、垂直方向ともに500から1000
画素以上となる光電変換装置を形成する場合、歩留まり
低下の大きな要因となっていた。本発明は、上記課題を
鑑みて成されたものであり、製造歩留まりの高い光電変
換装置を得ることを目的とする。
トリクス状に配置した光電変換素子の数が多くなるほど
顕著となり、水平、垂直方向ともに500から1000
画素以上となる光電変換装置を形成する場合、歩留まり
低下の大きな要因となっていた。本発明は、上記課題を
鑑みて成されたものであり、製造歩留まりの高い光電変
換装置を得ることを目的とする。
【0041】また、本発明の別の目的は、製造歩留まり
の高い光電変換装置を構成することのできる光電変換素
子を得ることを目的とする。
の高い光電変換装置を構成することのできる光電変換素
子を得ることを目的とする。
【0042】
【課題を解決するための手段】本発明のうち請求項1に
記載の光電変換素子は、第1導電型半導体基板と、前記
半導体基板上に形成された第1導電型半導体領域と、前
記第1導電型半導体領域中に形成された第2導電型の電
荷蓄積領域を有し、入射光に応じた電荷を生成して蓄積
するフォトダイオードと、前記第1導電型半導体領域中
に形成された第2導電型のゲート領域と、前記ゲート領
域中に形成された第1導電型のソース領域及びチャネル
領域と、前記第1導電型半導体基板上の、前記第1導電
型半導体領域中に形成され、前記第1導電型半導体基板
と電気的に接続された第1導電型のドレイン領域とを有
し、ゲート領域で受け取った前記フォトダイオードから
の電荷に応じた信号出力を生じる接合型電界効果トラン
ジスタと、前記第1導電型半導体領域上に絶縁膜を介し
て形成されたゲート電極を有し、前記フォトダイオード
で生成、蓄積された電荷を前記接合型電界効果トランジ
スタのゲート領域に転送する転送ゲートと、前記第1導
電型半導体領域中に形成された第2導電型の電荷排出領
域を有し、前記フォトダイオードにおいて過剰に生成さ
れた電荷を排出し、また、前記接合型電界効果トランジ
スタのゲート領域の電位を制御するリセットドレイン
と、前記第1導電型半導体領域中の、前記フォトダイオ
ードの電荷蓄積領域と、前記リセットドレインの電荷排
出領域との境界領域に形成され、前記フォトダイオード
において過剰に生成された電荷を前記リセットドレイン
の電荷排出領域に導くオーバーフロー制御領域と、前記
第1導電型半導体領域上に絶縁膜を介して形成されたゲ
ート電極を有し、前記接合型電界効果トランジスタのゲ
ート領域と前記リセットドレインの電荷排出領域との電
気的な接続状態を制御するリセットゲートとを備えたこ
とを特徴とするものである。
記載の光電変換素子は、第1導電型半導体基板と、前記
半導体基板上に形成された第1導電型半導体領域と、前
記第1導電型半導体領域中に形成された第2導電型の電
荷蓄積領域を有し、入射光に応じた電荷を生成して蓄積
するフォトダイオードと、前記第1導電型半導体領域中
に形成された第2導電型のゲート領域と、前記ゲート領
域中に形成された第1導電型のソース領域及びチャネル
領域と、前記第1導電型半導体基板上の、前記第1導電
型半導体領域中に形成され、前記第1導電型半導体基板
と電気的に接続された第1導電型のドレイン領域とを有
し、ゲート領域で受け取った前記フォトダイオードから
の電荷に応じた信号出力を生じる接合型電界効果トラン
ジスタと、前記第1導電型半導体領域上に絶縁膜を介し
て形成されたゲート電極を有し、前記フォトダイオード
で生成、蓄積された電荷を前記接合型電界効果トランジ
スタのゲート領域に転送する転送ゲートと、前記第1導
電型半導体領域中に形成された第2導電型の電荷排出領
域を有し、前記フォトダイオードにおいて過剰に生成さ
れた電荷を排出し、また、前記接合型電界効果トランジ
スタのゲート領域の電位を制御するリセットドレイン
と、前記第1導電型半導体領域中の、前記フォトダイオ
ードの電荷蓄積領域と、前記リセットドレインの電荷排
出領域との境界領域に形成され、前記フォトダイオード
において過剰に生成された電荷を前記リセットドレイン
の電荷排出領域に導くオーバーフロー制御領域と、前記
第1導電型半導体領域上に絶縁膜を介して形成されたゲ
ート電極を有し、前記接合型電界効果トランジスタのゲ
ート領域と前記リセットドレインの電荷排出領域との電
気的な接続状態を制御するリセットゲートとを備えたこ
とを特徴とするものである。
【0043】つまり、半導体基板から接合型電界効果ト
ランジスタのドレイン領域までが同一の導電型の半導体
で形成されており、電気的に接続されている。従って、
請求項1記載の光電変換素子をマトリクス状に多数配置
して光電変換装置を構成した場合、半導体基板の裏面に
全面に渡ってドレイン電極を形成し、この電極から半導
体基板を介して、全ての接合型電界効果トランジスタに
ドレイン電圧を供給することが可能となり、寄生抵抗が
大幅に軽減される。その結果、ドレイン配線を削除する
ことが可能となり、ドレイン配線と垂直信号線との短絡
モードによる不良が解消され、製造歩留まりが向上す
る。
ランジスタのドレイン領域までが同一の導電型の半導体
で形成されており、電気的に接続されている。従って、
請求項1記載の光電変換素子をマトリクス状に多数配置
して光電変換装置を構成した場合、半導体基板の裏面に
全面に渡ってドレイン電極を形成し、この電極から半導
体基板を介して、全ての接合型電界効果トランジスタに
ドレイン電圧を供給することが可能となり、寄生抵抗が
大幅に軽減される。その結果、ドレイン配線を削除する
ことが可能となり、ドレイン配線と垂直信号線との短絡
モードによる不良が解消され、製造歩留まりが向上す
る。
【0044】また、請求項1記載の光電変換素子におい
ては、フォトダイオードにおいて過剰に生成された電荷
を排出するリセットドレインと、過剰に生成された電荷
をリセットドレインに導くオーバーフロー制御領域とが
形成され、横型オーバーフロードレイン構造のフォトダ
イオードが構成されているため、ブルーミング、スミア
等のにじみの現象を抑圧することができる。
ては、フォトダイオードにおいて過剰に生成された電荷
を排出するリセットドレインと、過剰に生成された電荷
をリセットドレインに導くオーバーフロー制御領域とが
形成され、横型オーバーフロードレイン構造のフォトダ
イオードが構成されているため、ブルーミング、スミア
等のにじみの現象を抑圧することができる。
【0045】本発明のうち請求項2に記載の光電変換素
子は、請求項1に記載された光電変換素子において、前
記第1導電型半導体基板が、高濃度の第1導電型半導体
基板であることを特徴とするものである。
子は、請求項1に記載された光電変換素子において、前
記第1導電型半導体基板が、高濃度の第1導電型半導体
基板であることを特徴とするものである。
【0046】従って、請求項1に記載の発明と同様の理
由で、ドレイン配線を削除することが可能となり、ドレ
イン配線と垂直信号線の短絡モードによる不良が解消さ
れ、製造歩留まりが向上する。さらに、第1導電型半導
体基板が、高濃度の第1導電型半導体基板であるため、
請求項2記載の光電変換素子をマトリクス状に多数配置
して光電変換装置を構成した場合、マトリクス配置の周
囲の表面側に形成したドレイン電極から、高濃度の半導
体基板を経由して、各接合型電界効果トランジスタにド
レイン電圧を供給しても、寄生抵抗による電圧降下の問
題は発生しない。従って、ドレイン配線を削除すること
が可能となり製造歩留まりが向上するとともに、半導体
基板の裏面に電極を形成する工程が不要となり、製造工
程が簡単になる。
由で、ドレイン配線を削除することが可能となり、ドレ
イン配線と垂直信号線の短絡モードによる不良が解消さ
れ、製造歩留まりが向上する。さらに、第1導電型半導
体基板が、高濃度の第1導電型半導体基板であるため、
請求項2記載の光電変換素子をマトリクス状に多数配置
して光電変換装置を構成した場合、マトリクス配置の周
囲の表面側に形成したドレイン電極から、高濃度の半導
体基板を経由して、各接合型電界効果トランジスタにド
レイン電圧を供給しても、寄生抵抗による電圧降下の問
題は発生しない。従って、ドレイン配線を削除すること
が可能となり製造歩留まりが向上するとともに、半導体
基板の裏面に電極を形成する工程が不要となり、製造工
程が簡単になる。
【0047】本発明のうち請求項3に記載の光電変換素
子は、請求項1または請求項2に記載された光電変換素
子において、前記フォトダイオードが埋込型であり、前
記フォトダイオードの第2導電型電荷蓄積領域の半導体
表面近傍と、その周囲領域の半導体表面近傍に、高濃度
の第1導電型半導体領域が連続して形成され、前記オー
バーフロー制御領域は、半導体内部に形成された、第1
導電型または第2導電型半導体領域よりなることを特徴
とするものである。
子は、請求項1または請求項2に記載された光電変換素
子において、前記フォトダイオードが埋込型であり、前
記フォトダイオードの第2導電型電荷蓄積領域の半導体
表面近傍と、その周囲領域の半導体表面近傍に、高濃度
の第1導電型半導体領域が連続して形成され、前記オー
バーフロー制御領域は、半導体内部に形成された、第1
導電型または第2導電型半導体領域よりなることを特徴
とするものである。
【0048】従って、請求項1に記載の発明と同様の理
由で、製造歩留まりが向上する。また、第1導電型半導
体基板を、高濃度の第1導電型半導体基板とすることに
よって、請求項2に記載の発明と同様の理由で、製造歩
留まりが向上するとともに、製造工程が簡単になる。さ
らに、請求項3記載の光電変換素子においては、フォト
ダイオードの第2導電型電荷蓄積領域とその周囲領域の
半導体表面近傍に、高濃度の第1導電型半導体領域が連
続して形成され、オーバーフロー制御領域が半導体内部
に形成されているため、全体として横型オーバーフロー
ドレイン構造の埋め込みフォトダイオードが構成されて
いる。
由で、製造歩留まりが向上する。また、第1導電型半導
体基板を、高濃度の第1導電型半導体基板とすることに
よって、請求項2に記載の発明と同様の理由で、製造歩
留まりが向上するとともに、製造工程が簡単になる。さ
らに、請求項3記載の光電変換素子においては、フォト
ダイオードの第2導電型電荷蓄積領域とその周囲領域の
半導体表面近傍に、高濃度の第1導電型半導体領域が連
続して形成され、オーバーフロー制御領域が半導体内部
に形成されているため、全体として横型オーバーフロー
ドレイン構造の埋め込みフォトダイオードが構成されて
いる。
【0049】従って、オーバーフロー構造によって、ブ
ルーミング、スミア等のにじみの現象を抑圧することが
できると同時に、埋め込みフォトダイオードによって、
PN接合部に生じる空乏層が半導体表面に達しないた
め、暗電流が抑圧され、また、電荷が転送された後にフ
ォトダイオードに電荷が残らない(完全転送、または完
全空乏化による)ため、残像、リセットノイズを抑えた
理想的な特性を得ることができる。
ルーミング、スミア等のにじみの現象を抑圧することが
できると同時に、埋め込みフォトダイオードによって、
PN接合部に生じる空乏層が半導体表面に達しないた
め、暗電流が抑圧され、また、電荷が転送された後にフ
ォトダイオードに電荷が残らない(完全転送、または完
全空乏化による)ため、残像、リセットノイズを抑えた
理想的な特性を得ることができる。
【0050】本発明のうち請求項4に記載の光電変換装
置は、請求項1から請求項3に記載された光電変換素子
を各画素として、この画素が、二次元マトリクス状に複
数配置され、前記画素の列毎に設けられた複数の垂直信
号線と、前記画素の特定の行を選択して、前記画素から
の信号を所望のタイミングで、前記垂直信号線に転送す
る垂直走査回路と、前記複数の垂直信号線を順次水平走
査して、前記画素からの信号を水平信号線に転送する水
平走査回路とを備えたことを特徴とするものである。
置は、請求項1から請求項3に記載された光電変換素子
を各画素として、この画素が、二次元マトリクス状に複
数配置され、前記画素の列毎に設けられた複数の垂直信
号線と、前記画素の特定の行を選択して、前記画素から
の信号を所望のタイミングで、前記垂直信号線に転送す
る垂直走査回路と、前記複数の垂直信号線を順次水平走
査して、前記画素からの信号を水平信号線に転送する水
平走査回路とを備えたことを特徴とするものである。
【0051】従って、請求項1から請求項3に記載の発
明と同様の理由で、ドレイン配線を削除することが可能
となり、ドレイン配線と垂直信号線の短絡モードによる
不良が解消され、製造歩留まりが向上する。なお、請求
項2に記載された光電変換素子をマトリクス状に配置し
てなる光電変換装置は製造工程が簡単になり、請求項3
に記載された光電変換素子をマトリクス状に配置してな
る光電変換装置は埋め込みフォトダイオードによって、
暗電流、残像、リセットノイズを抑圧することができ
る。
明と同様の理由で、ドレイン配線を削除することが可能
となり、ドレイン配線と垂直信号線の短絡モードによる
不良が解消され、製造歩留まりが向上する。なお、請求
項2に記載された光電変換素子をマトリクス状に配置し
てなる光電変換装置は製造工程が簡単になり、請求項3
に記載された光電変換素子をマトリクス状に配置してな
る光電変換装置は埋め込みフォトダイオードによって、
暗電流、残像、リセットノイズを抑圧することができ
る。
【0052】本発明のうち請求項5に記載の光電変換装
置は、請求項1から請求項3に記載された光電変換素子
を各画素として、これを二次元マトリクス状に配置して
なり、前記各光電変換素子の、接合型電界効果トランジ
スタのゲート領域とリセットドレインの電荷排出領域と
が、水平走査方向に隣り合って交互に配置され、前記水
平走査方向に交互に配置された、各接合型電界効果トラ
ンジスタのゲート領域と各リセットドレインの電荷排出
領域との境界領域上には、絶縁膜を介して、前記リセッ
トゲートが配置され、前記各リセットゲートが少なくと
もリセットゲート配線によって水平走査方向に共通に接
続され、前記リセットドレインの電荷排出領域がリセッ
トドレイン配線によって水平走査方向に共通に接続され
ていることを特徴とするものである。
置は、請求項1から請求項3に記載された光電変換素子
を各画素として、これを二次元マトリクス状に配置して
なり、前記各光電変換素子の、接合型電界効果トランジ
スタのゲート領域とリセットドレインの電荷排出領域と
が、水平走査方向に隣り合って交互に配置され、前記水
平走査方向に交互に配置された、各接合型電界効果トラ
ンジスタのゲート領域と各リセットドレインの電荷排出
領域との境界領域上には、絶縁膜を介して、前記リセッ
トゲートが配置され、前記各リセットゲートが少なくと
もリセットゲート配線によって水平走査方向に共通に接
続され、前記リセットドレインの電荷排出領域がリセッ
トドレイン配線によって水平走査方向に共通に接続され
ていることを特徴とするものである。
【0053】従って、請求項1から請求項3に記載の発
明と同様の理由で、ドレイン配線を削除することが可能
となり、ドレイン配線と垂直信号線との短絡モードによ
る不良が解消され、製造歩留まりが向上する。なお、請
求項2に記載された光電変換素子をマトリクス状に配置
してなる光電変換装置は製造工程が簡単になり、請求項
3に記載された光電変換素子をマトリクス状に配置して
なる光電変換装置は埋め込みフォトダイオードによっ
て、暗電流、残像、リセットノイズを抑圧することがで
きる。
明と同様の理由で、ドレイン配線を削除することが可能
となり、ドレイン配線と垂直信号線との短絡モードによ
る不良が解消され、製造歩留まりが向上する。なお、請
求項2に記載された光電変換素子をマトリクス状に配置
してなる光電変換装置は製造工程が簡単になり、請求項
3に記載された光電変換素子をマトリクス状に配置して
なる光電変換装置は埋め込みフォトダイオードによっ
て、暗電流、残像、リセットノイズを抑圧することがで
きる。
【0054】さらに、請求項5記載の光電変換装置は、
接合型電界効果トランジスタのゲート領域と、リセット
ゲートと、リセットドレインの電荷排出領域とで構成さ
れるMOSトランジスタが、水平走査方向に直列に接続
された構成となっており、リセットゲートが導通(オ
ン)状態になると、水平走査方向に交互に配置された各
接合型電界効果トランジスタのゲート領域と、各リセッ
トドレインの電荷排出領域は、リセットゲートを介し
て、全て電気的に接続される。
接合型電界効果トランジスタのゲート領域と、リセット
ゲートと、リセットドレインの電荷排出領域とで構成さ
れるMOSトランジスタが、水平走査方向に直列に接続
された構成となっており、リセットゲートが導通(オ
ン)状態になると、水平走査方向に交互に配置された各
接合型電界効果トランジスタのゲート領域と、各リセッ
トドレインの電荷排出領域は、リセットゲートを介し
て、全て電気的に接続される。
【0055】従って、ある画素において、リセットドレ
インへの接続が不完全となる解放モードの不良が発生し
ても、水平走査方向に配置された他の画素のリセットド
レインから、上記MOSトランジスタを経由して接合型
電界効果トランジスタのゲート領域は正しく制御され
る。その結果、縦線状の画像欠陥が減少し、製造歩留ま
りが向上する。
インへの接続が不完全となる解放モードの不良が発生し
ても、水平走査方向に配置された他の画素のリセットド
レインから、上記MOSトランジスタを経由して接合型
電界効果トランジスタのゲート領域は正しく制御され
る。その結果、縦線状の画像欠陥が減少し、製造歩留ま
りが向上する。
【0056】本発明のうち請求項6に記載の光電変換装
置は、請求項5に記載の光電変換装置において、前記各
リセットドレインの電荷排出領域が、その上に形成され
た層間絶縁膜に設けられたコンタクト穴を介して複数の
光電変換素子当り1個の割合で前記リセットドレイン配
線に接続されていることを特徴とするものである。
置は、請求項5に記載の光電変換装置において、前記各
リセットドレインの電荷排出領域が、その上に形成され
た層間絶縁膜に設けられたコンタクト穴を介して複数の
光電変換素子当り1個の割合で前記リセットドレイン配
線に接続されていることを特徴とするものである。
【0057】従って、請求項6記載の光電変換装置は、
リセットドレインの電荷排出領域を水平走査方向に共通
に接続するためのコンタクト穴が、水平走査方向に配置
された複数の光電変換素子当たり1個の割合で形成され
ている。一般に、半導体集積回路(光電変換装置を含
む)におけるコンタクト穴は、接続が不完全となる解放
モードの不良を発生する場合と、下地(コンタクト穴の
前に形成された各半導体領域や配線等)のパターン形状
が不完全であるために、目標と異なる部位に接続する短
絡モードの不良を発生する場合がある。従って、リセッ
トドレインへのコンタクト穴の数自体を減らすことによ
って、上記短絡モードの不良が減少し、製造歩留まりが
向上する。
リセットドレインの電荷排出領域を水平走査方向に共通
に接続するためのコンタクト穴が、水平走査方向に配置
された複数の光電変換素子当たり1個の割合で形成され
ている。一般に、半導体集積回路(光電変換装置を含
む)におけるコンタクト穴は、接続が不完全となる解放
モードの不良を発生する場合と、下地(コンタクト穴の
前に形成された各半導体領域や配線等)のパターン形状
が不完全であるために、目標と異なる部位に接続する短
絡モードの不良を発生する場合がある。従って、リセッ
トドレインへのコンタクト穴の数自体を減らすことによ
って、上記短絡モードの不良が減少し、製造歩留まりが
向上する。
【0058】本発明のうち請求項7に記載の光電変換装
置は、請求項6に記載された光電変換装置において、前
記リセットドレインの電荷排出領域を水平走査方向に共
通に接続するコンタクト穴が、水平走査方向に配置され
た光電変換素子、2素子に1個の割合から、20素子に
1個の割合で形成されていることを特徴とするものであ
る。
置は、請求項6に記載された光電変換装置において、前
記リセットドレインの電荷排出領域を水平走査方向に共
通に接続するコンタクト穴が、水平走査方向に配置され
た光電変換素子、2素子に1個の割合から、20素子に
1個の割合で形成されていることを特徴とするものであ
る。
【0059】従って、請求項6に記載の発明と同様の理
由で、コンタクト穴を介した短絡モードの不良が減少
し、製造歩留まりが向上する。なお、リセットドレイン
へのコンタクト穴を減らすことによって、上記不良発生
率は減少するが、コンタクト穴の数を無条件に減らすこ
とは必ずしも好ましくない。
由で、コンタクト穴を介した短絡モードの不良が減少
し、製造歩留まりが向上する。なお、リセットドレイン
へのコンタクト穴を減らすことによって、上記不良発生
率は減少するが、コンタクト穴の数を無条件に減らすこ
とは必ずしも好ましくない。
【0060】これは、リセットドレインへのコンタクト
穴が形成されていない光電変換素子が、水平走査方向
に、多数、連続して配置された場合、その中央部分の接
合型電界効果トランジスタは、数多くのMOSトランジ
スタ(接合型電界効果トランジスタのゲート領域とリセ
ットゲートとリセットドレインの電荷排出領域で構成さ
れ、水平走査方向に直列に接続されたもの)を経由し
て、ゲート領域が制御されることになり、その経路の寄
生抵抗や寄生容量が増加して、動作速度が遅くなってし
まうからであり、また、途中の経路に、上記MOSトラ
ンジスタ自体の不良が2カ所以上発生すると、その間の
接合型電界効果トランジスタが制御できなくなって、歩
留まりが低下してしまうからである。
穴が形成されていない光電変換素子が、水平走査方向
に、多数、連続して配置された場合、その中央部分の接
合型電界効果トランジスタは、数多くのMOSトランジ
スタ(接合型電界効果トランジスタのゲート領域とリセ
ットゲートとリセットドレインの電荷排出領域で構成さ
れ、水平走査方向に直列に接続されたもの)を経由し
て、ゲート領域が制御されることになり、その経路の寄
生抵抗や寄生容量が増加して、動作速度が遅くなってし
まうからであり、また、途中の経路に、上記MOSトラ
ンジスタ自体の不良が2カ所以上発生すると、その間の
接合型電界効果トランジスタが制御できなくなって、歩
留まりが低下してしまうからである。
【0061】請求項7記載の光電変換装置は、リセット
ドレインの電荷排出領域を水平走査方向に共通に接続す
るためのコンタクト穴が、2素子に1個の割合から、2
0素子に1個の割合で形成されているため、動作速度に
対する影響が少なく、製造歩留まりの高い光電変換装置
が得られる。本発明のうち請求項8に記載の光電変換装
置は、請求項4から請求項7に記載された光電変換装置
において、前記各光電変換素子の、フォトダイオードの
電荷蓄積領域とリセットドレインの電荷排出領域とが、
垂直走査方向に隣り合って交互に配置され、前記垂直走
査方向に交互に配置された、各フォトダイオードの電荷
蓄積領域と各リセットドレインの電荷排出領域との境界
領域には、前記オーバーフロー制御領域が形成されてい
ることを特徴とするものである。
ドレインの電荷排出領域を水平走査方向に共通に接続す
るためのコンタクト穴が、2素子に1個の割合から、2
0素子に1個の割合で形成されているため、動作速度に
対する影響が少なく、製造歩留まりの高い光電変換装置
が得られる。本発明のうち請求項8に記載の光電変換装
置は、請求項4から請求項7に記載された光電変換装置
において、前記各光電変換素子の、フォトダイオードの
電荷蓄積領域とリセットドレインの電荷排出領域とが、
垂直走査方向に隣り合って交互に配置され、前記垂直走
査方向に交互に配置された、各フォトダイオードの電荷
蓄積領域と各リセットドレインの電荷排出領域との境界
領域には、前記オーバーフロー制御領域が形成されてい
ることを特徴とするものである。
【0062】従って、請求項1から請求項3に記載の発
明と同様の理由で、ドレイン配線を削除することが可能
となり、ドレイン配線と垂直信号線との短絡モードによ
る不良が解消され、製造歩留まりが向上する。なお、請
求項2に記載された光電変換素子をマトリクス状に配置
してなる光電変換装置は製造工程が簡単になり、請求項
3に記載された光電変換素子をマトリクス状に配置して
なる光電変換装置は埋め込みフォトダイオードによっ
て、暗電流、残像、リセットノイズを抑圧することがで
きる。
明と同様の理由で、ドレイン配線を削除することが可能
となり、ドレイン配線と垂直信号線との短絡モードによ
る不良が解消され、製造歩留まりが向上する。なお、請
求項2に記載された光電変換素子をマトリクス状に配置
してなる光電変換装置は製造工程が簡単になり、請求項
3に記載された光電変換素子をマトリクス状に配置して
なる光電変換装置は埋め込みフォトダイオードによっ
て、暗電流、残像、リセットノイズを抑圧することがで
きる。
【0063】さらに、請求項8記載の光電変換装置は、
フォトダイオードの電荷蓄積領域とリセットドレインの
電荷排出領域とが、垂直走査方向に隣り合って交互に配
置され、両者の境界領域には、オーバーフロー制御領域
が形成されている。つまり、ある画素のフォトダイオー
ドに強い光が入射して、過剰に電荷が生成した場合、こ
の過剰電荷を排出するリセットドレインと、過剰電荷を
リセットドレインに導くオーバーフロー制御領域が、垂
直走査方向に2カ所あり、1つのフォトダイオードに対
して、2つの経路でオーバーフロー動作が可能となって
いる。
フォトダイオードの電荷蓄積領域とリセットドレインの
電荷排出領域とが、垂直走査方向に隣り合って交互に配
置され、両者の境界領域には、オーバーフロー制御領域
が形成されている。つまり、ある画素のフォトダイオー
ドに強い光が入射して、過剰に電荷が生成した場合、こ
の過剰電荷を排出するリセットドレインと、過剰電荷を
リセットドレインに導くオーバーフロー制御領域が、垂
直走査方向に2カ所あり、1つのフォトダイオードに対
して、2つの経路でオーバーフロー動作が可能となって
いる。
【0064】従って、光電変換装置の構成や駆動法上の
制約により、たとえ一方の経路が一時的にオーバーフロ
ー動作を停止する場合においても、他方の経路にてオー
バーフロー動作が行われるため、ブルーミング、スミア
等のにじみの現象を抑圧することができる。
制約により、たとえ一方の経路が一時的にオーバーフロ
ー動作を停止する場合においても、他方の経路にてオー
バーフロー動作が行われるため、ブルーミング、スミア
等のにじみの現象を抑圧することができる。
【0065】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して説明する。なお、各図中、同一符号は同
一または相当部分を示し、重複する説明は省略する。
図面を参照して説明する。なお、各図中、同一符号は同
一または相当部分を示し、重複する説明は省略する。
【0066】〔実施形態1〕図1〜図4は、本発明の実
施形態1による光電変換素子の概略を示す構成図であ
り、図1はその平面図、図2は図1のX1−X2線に沿
った断面図、図3は図1のY1−Y2線に沿った断面
図、図4は図1のY3−Y4線に沿った断面図である。
施形態1による光電変換素子の概略を示す構成図であ
り、図1はその平面図、図2は図1のX1−X2線に沿
った断面図、図3は図1のY1−Y2線に沿った断面
図、図4は図1のY3−Y4線に沿った断面図である。
【0067】図1〜図4において、実施形態1による光
電変換素子は、入射光に応じた電荷を生成して蓄積する
埋込型のフォトダイオード1と、フォトダイオード1の
電荷をそのゲート領域で受け取り、これを増幅して出力
する接合型電界効果トランジスタ(以下、「JFET」
という)2と、フォトダイオード1で生成・蓄積された
電荷をJFET2のゲート領域に転送する転送ゲート3
と、フォトダイオード1で過剰に生成された電荷を排出
し、また、JFET2のゲート領域の電位を制御するリ
セットドレイン4と、フォトダイオード1で過剰に生成
された電荷をリセットドレイン4に導くオーバーフロー
制御領域6aと、JFET2のゲート領域とリセットド
レイン4との電気的な接続状態を制御するリセットゲー
ト5とから、主に構成されている。
電変換素子は、入射光に応じた電荷を生成して蓄積する
埋込型のフォトダイオード1と、フォトダイオード1の
電荷をそのゲート領域で受け取り、これを増幅して出力
する接合型電界効果トランジスタ(以下、「JFET」
という)2と、フォトダイオード1で生成・蓄積された
電荷をJFET2のゲート領域に転送する転送ゲート3
と、フォトダイオード1で過剰に生成された電荷を排出
し、また、JFET2のゲート領域の電位を制御するリ
セットドレイン4と、フォトダイオード1で過剰に生成
された電荷をリセットドレイン4に導くオーバーフロー
制御領域6aと、JFET2のゲート領域とリセットド
レイン4との電気的な接続状態を制御するリセットゲー
ト5とから、主に構成されている。
【0068】上記フォトダイオード1、JFET2、リ
セットドレイン4、オーバーフロー制御領域6aは、高
濃度のN型半導体基板100上に形成されたN型半導体
領域101中に形成され、転送ゲート3及びリセットゲ
ート5はN型半導体領域101上に絶縁膜を介して形成
されている。フォトダイオード1は、図3,図4に示す
ように、高濃度のN型半導体基板100上のN型半導体
領域101中に形成されたP型電荷蓄積領域12と、P
型電荷蓄積領域12上部の半導体表面近傍に形成され
た、高濃度のN型半導体領域13とから構成され、入射
光に応じた電荷を生成して蓄積する。
セットドレイン4、オーバーフロー制御領域6aは、高
濃度のN型半導体基板100上に形成されたN型半導体
領域101中に形成され、転送ゲート3及びリセットゲ
ート5はN型半導体領域101上に絶縁膜を介して形成
されている。フォトダイオード1は、図3,図4に示す
ように、高濃度のN型半導体基板100上のN型半導体
領域101中に形成されたP型電荷蓄積領域12と、P
型電荷蓄積領域12上部の半導体表面近傍に形成され
た、高濃度のN型半導体領域13とから構成され、入射
光に応じた電荷を生成して蓄積する。
【0069】JFET2は、図2,図3に示すように、
N型半導体領域101中に形成された、P型のゲート領
域15と、このP型ゲート領域15中に形成されたN型
のソース領域14及びN型チャネル領域17と、チャネ
ル領域17を挟んでソース領域14と向き合う位置に形
成されたN型ドレイン領域16とから構成され、フォト
ダイオード1の電荷をゲート領域で受け取り、これを増
幅して出力する。
N型半導体領域101中に形成された、P型のゲート領
域15と、このP型ゲート領域15中に形成されたN型
のソース領域14及びN型チャネル領域17と、チャネ
ル領域17を挟んでソース領域14と向き合う位置に形
成されたN型ドレイン領域16とから構成され、フォト
ダイオード1の電荷をゲート領域で受け取り、これを増
幅して出力する。
【0070】JFET2のN型ドレイン領域16は、図
1に示すように、光電変換素子の周囲領域(転送ゲート
3とリセットゲート5下部の半導体表面近傍を除く)に
も形成され、互いに隣接する光電変換素子間の分離領域
を兼用している。更に、N型ドレイン領域16は、図
3,図4に示すように、フォトダイオード1の表面近傍
に形成された、高濃度のN型半導体領域13と連続して
形成されている。また、フォトダイオード1を構成する
PN接合のN型領域(13、101)と、JFET2の
N型ドレイン領域16とは電気的に接続された構成とな
っている。さらに、N型ドレイン領域16は、N型半導
体領域101を介して、高濃度のN型半導体基板100
と電気的に接続されている(図3)。
1に示すように、光電変換素子の周囲領域(転送ゲート
3とリセットゲート5下部の半導体表面近傍を除く)に
も形成され、互いに隣接する光電変換素子間の分離領域
を兼用している。更に、N型ドレイン領域16は、図
3,図4に示すように、フォトダイオード1の表面近傍
に形成された、高濃度のN型半導体領域13と連続して
形成されている。また、フォトダイオード1を構成する
PN接合のN型領域(13、101)と、JFET2の
N型ドレイン領域16とは電気的に接続された構成とな
っている。さらに、N型ドレイン領域16は、N型半導
体領域101を介して、高濃度のN型半導体基板100
と電気的に接続されている(図3)。
【0071】JFET2のP型ゲート領域15はN型チ
ャネル領域17を上下から挟むように形成されており、
ソースフォロワ動作のゲインを高めると同時にゲインば
らつきを抑圧する構造となっている。転送ゲート3は、
図3に示すように、フォトダイオード1のP型電荷蓄積
領域12とJFET2のP型ゲート領域15との境界領
域上に絶縁膜を介して形成されたゲート電極より構成さ
れ、フォトダイオード1のP型電荷蓄積領域12で蓄積
された電荷をJFET2のP型ゲート領域15に転送す
る。
ャネル領域17を上下から挟むように形成されており、
ソースフォロワ動作のゲインを高めると同時にゲインば
らつきを抑圧する構造となっている。転送ゲート3は、
図3に示すように、フォトダイオード1のP型電荷蓄積
領域12とJFET2のP型ゲート領域15との境界領
域上に絶縁膜を介して形成されたゲート電極より構成さ
れ、フォトダイオード1のP型電荷蓄積領域12で蓄積
された電荷をJFET2のP型ゲート領域15に転送す
る。
【0072】即ち、フォトダイオード1を構成するPN
接合のP型領域(P型電荷蓄積領域12)と、転送ゲー
ト3と、JFET2のP型ゲート領域15とでPチャネ
ルMOSトランジスタが構成されている。リセットドレ
イン4は、図2,図4に示すように、N型半導体領域1
01中に形成された、P型電荷排出領域18より構成さ
れ、フォトダイオード1で過剰に生成された電荷を排出
し、また、リセットゲート5を介して、JFET2のP
型ゲート領域15の電位を制御する。
接合のP型領域(P型電荷蓄積領域12)と、転送ゲー
ト3と、JFET2のP型ゲート領域15とでPチャネ
ルMOSトランジスタが構成されている。リセットドレ
イン4は、図2,図4に示すように、N型半導体領域1
01中に形成された、P型電荷排出領域18より構成さ
れ、フォトダイオード1で過剰に生成された電荷を排出
し、また、リセットゲート5を介して、JFET2のP
型ゲート領域15の電位を制御する。
【0073】リセットゲート5は、図2に示すように、
JFET2のP型ゲート領域15とリセットドレイン4
のP型電荷排出領域18との境界領域上に絶縁膜を介し
て形成されたゲート電極より構成され、JFET2のP
型ゲート領域15とリセットドレイン4のP型電荷排出
領域18との電気的な接続状態を制御する。即ち、JF
ET2のP型ゲート領域15と、リセットゲート5と、
リセットドレイン4のP型電荷排出領域18とでPチャ
ネルMOSトランジスタが構成されている。
JFET2のP型ゲート領域15とリセットドレイン4
のP型電荷排出領域18との境界領域上に絶縁膜を介し
て形成されたゲート電極より構成され、JFET2のP
型ゲート領域15とリセットドレイン4のP型電荷排出
領域18との電気的な接続状態を制御する。即ち、JF
ET2のP型ゲート領域15と、リセットゲート5と、
リセットドレイン4のP型電荷排出領域18とでPチャ
ネルMOSトランジスタが構成されている。
【0074】又、オーバーフロー制御領域6aは、図4
に示すように、フォトダイオード1のP型電荷蓄積領域
12とリセットドレイン4のP型電荷排出領域18との
境界領域の半導体内部に形成されたP型半導体領域から
なり、フォトダイオード1で過剰に生成された電荷をリ
セットドレイン4の電荷排出領域18に導くオーバーフ
ロー動作を制御する。また、オーバーフロー制御領域6
a上部の半導体表面近傍には、高濃度のN型半導体領域
16(JFET2のN型ドレイン領域16と同一)が形
成されいる。
に示すように、フォトダイオード1のP型電荷蓄積領域
12とリセットドレイン4のP型電荷排出領域18との
境界領域の半導体内部に形成されたP型半導体領域から
なり、フォトダイオード1で過剰に生成された電荷をリ
セットドレイン4の電荷排出領域18に導くオーバーフ
ロー動作を制御する。また、オーバーフロー制御領域6
a上部の半導体表面近傍には、高濃度のN型半導体領域
16(JFET2のN型ドレイン領域16と同一)が形
成されいる。
【0075】即ち、図4に示すように、フォトダイオー
ド1のP型電荷蓄積領域12、P型オーバーフロー制御
領域6a、リセットドレインのP型電荷排出領域18
を、それぞれ、ソース領域、チャネル領域、ドレイン領
域とし、高濃度のN型半導体領域16及びN型半導体領
域101をゲート領域とした、PチャネルJFET20
0が形成されている。
ド1のP型電荷蓄積領域12、P型オーバーフロー制御
領域6a、リセットドレインのP型電荷排出領域18
を、それぞれ、ソース領域、チャネル領域、ドレイン領
域とし、高濃度のN型半導体領域16及びN型半導体領
域101をゲート領域とした、PチャネルJFET20
0が形成されている。
【0076】このPチャネルJFET200は、フォト
ダイオード1が標準的な動作をしている場合はカットオ
フ(遮断)状態にあり、フォトダイオード1に強い光が
入射して、P型電荷蓄積領域12に一定量以上の電荷
(この場合は正孔による正電荷)が蓄積されると、つま
り、P型電荷蓄積領域12の電位があるレベル以上に上
昇すると、導通(オン)状態となるように形成されてい
る。
ダイオード1が標準的な動作をしている場合はカットオ
フ(遮断)状態にあり、フォトダイオード1に強い光が
入射して、P型電荷蓄積領域12に一定量以上の電荷
(この場合は正孔による正電荷)が蓄積されると、つま
り、P型電荷蓄積領域12の電位があるレベル以上に上
昇すると、導通(オン)状態となるように形成されてい
る。
【0077】従って、フォトダイオード1で過剰に生成
された電荷は、P型電荷蓄積領域12からオーバーフロ
ー制御領域6aを経由して、リセットドレイン4のP型
電荷排出領域18に流出する。この過剰電荷は、層間絶
縁膜33に形成されたリセットドレイン用コンタクト穴
30、中継配線23、中継配線接続穴31を経由して、
リセットドレイン配線24から排出される。
された電荷は、P型電荷蓄積領域12からオーバーフロ
ー制御領域6aを経由して、リセットドレイン4のP型
電荷排出領域18に流出する。この過剰電荷は、層間絶
縁膜33に形成されたリセットドレイン用コンタクト穴
30、中継配線23、中継配線接続穴31を経由して、
リセットドレイン配線24から排出される。
【0078】オーバーフロー制御領域6a上部の半導体
表面近傍に形成された高濃度のN型半導体領域16(J
FET2のN型ドレイン領域16と同一)は、フォトダ
イオード1の表面近傍に形成された、高濃度のN型半導
体領域13と連続して形成されている。従って、フォト
ダイオード1のP型電荷蓄積領域12の半導体表面近傍
は、周囲領域も含めて、高濃度のN型半導体領域(13
及び16)で覆われた構造となり、埋込型のフォトダイ
オードが構成されている。
表面近傍に形成された高濃度のN型半導体領域16(J
FET2のN型ドレイン領域16と同一)は、フォトダ
イオード1の表面近傍に形成された、高濃度のN型半導
体領域13と連続して形成されている。従って、フォト
ダイオード1のP型電荷蓄積領域12の半導体表面近傍
は、周囲領域も含めて、高濃度のN型半導体領域(13
及び16)で覆われた構造となり、埋込型のフォトダイ
オードが構成されている。
【0079】なお、フォトダイオード1の転送ゲート3
側の端部及び転送ゲート3下部には、図3に示すよう
に、構造上、高濃度のN型半導体領域(13及び16)
が形成されていないが、埋込型フォトダイオードの性能
(半導体表面の非空乏化による低暗電流特性)は保持さ
れる。これは、フォトダイオード1が光電変換によって
信号電荷の蓄積動作を行っている期間中は、転送ゲート
3は遮断(オフ)状態で、ハイレベルのパルス電圧が印
加されており、結果として、この領域の半導体表面近傍
に電子が誘起され、高濃度のN型半導体領域が形成され
るためである。
側の端部及び転送ゲート3下部には、図3に示すよう
に、構造上、高濃度のN型半導体領域(13及び16)
が形成されていないが、埋込型フォトダイオードの性能
(半導体表面の非空乏化による低暗電流特性)は保持さ
れる。これは、フォトダイオード1が光電変換によって
信号電荷の蓄積動作を行っている期間中は、転送ゲート
3は遮断(オフ)状態で、ハイレベルのパルス電圧が印
加されており、結果として、この領域の半導体表面近傍
に電子が誘起され、高濃度のN型半導体領域が形成され
るためである。
【0080】これに対して、従来より用いられている、
MOS型のゲート電極によってオーバーフロー動作を制
御する横型オーバーフロードレイン構造では、光電変換
動作時おいても、フォトダイオード周囲の上記MOSゲ
ート電極端部の半導体表面が空乏化するため、暗電流が
増加してしまうという問題点があった。つまり、図1〜
図4に示す実施形態1の光電変換素子において、横型オ
ーバーフロードレイン構造で、同時に、埋込型のフォト
ダイオードが実現されているのは、オーバーフロー制御
領域6aが半導体内部に形成され、表面近傍に高濃度の
半導体領域(13,16)が形成されているためであ
る。
MOS型のゲート電極によってオーバーフロー動作を制
御する横型オーバーフロードレイン構造では、光電変換
動作時おいても、フォトダイオード周囲の上記MOSゲ
ート電極端部の半導体表面が空乏化するため、暗電流が
増加してしまうという問題点があった。つまり、図1〜
図4に示す実施形態1の光電変換素子において、横型オ
ーバーフロードレイン構造で、同時に、埋込型のフォト
ダイオードが実現されているのは、オーバーフロー制御
領域6aが半導体内部に形成され、表面近傍に高濃度の
半導体領域(13,16)が形成されているためであ
る。
【0081】このように、フォトダイオード1は、JF
ET型の横型オーバーフロードレイン構造を備えた、埋
込型のフォトダイオードとなっている。従って、このフ
ォトダイオード1は、従来の光電変換素子(図32〜図
35)における縦型オーバーフロードレイン構造の埋込
型フォトダイオードと同様、そのオーバーフロー構造に
よって、ブルーミング、スミア等のにじみの現象を抑圧
することができるとともに、埋め込みフォトダイオード
によって、PN接合部に生じる空乏層が半導体表面に達
しないため、暗電流が抑圧される。また、電荷が転送さ
れた後にフォトダイオード1に電荷が残らない(完全転
送、または完全空乏化による)ため、残像、リセットノ
イズを抑えた理想的な特性が得られる。
ET型の横型オーバーフロードレイン構造を備えた、埋
込型のフォトダイオードとなっている。従って、このフ
ォトダイオード1は、従来の光電変換素子(図32〜図
35)における縦型オーバーフロードレイン構造の埋込
型フォトダイオードと同様、そのオーバーフロー構造に
よって、ブルーミング、スミア等のにじみの現象を抑圧
することができるとともに、埋め込みフォトダイオード
によって、PN接合部に生じる空乏層が半導体表面に達
しないため、暗電流が抑圧される。また、電荷が転送さ
れた後にフォトダイオード1に電荷が残らない(完全転
送、または完全空乏化による)ため、残像、リセットノ
イズを抑えた理想的な特性が得られる。
【0082】なお、フォトダイオード1のP型電荷蓄積
領域12と、P型オーバーフロー制御領域6aは同一の
製造工程で形成することがより好ましい。これは、フォ
トダイオード1のP型電荷蓄積領域12とP型オーバー
フロー制御領域6aの接続部に不純物濃度の不連続性が
発生せず(両者がオーバーラップすることによる高濃度
領域が発生せず)、P型電荷蓄積領域12の完全空乏化
特性が得やすくなると同時に、製造工程が簡単になるた
めである。
領域12と、P型オーバーフロー制御領域6aは同一の
製造工程で形成することがより好ましい。これは、フォ
トダイオード1のP型電荷蓄積領域12とP型オーバー
フロー制御領域6aの接続部に不純物濃度の不連続性が
発生せず(両者がオーバーラップすることによる高濃度
領域が発生せず)、P型電荷蓄積領域12の完全空乏化
特性が得やすくなると同時に、製造工程が簡単になるた
めである。
【0083】その他、転送ゲート配線20、リセットゲ
ート配線21、中継配線23,リセットドレイン配線2
4、垂直信号線22も図に示すように形成されている。
以上のように、実施形態1による光電変換素子において
は、JFET2のN型ドレイン領域16が高濃度のN型
半導体基板100と電気的に接続されている。従って、
本光電変換素子をマトリクス状に多数配置して、光電変
換装置を構成し、マトリクス配置の周囲に形成したドレ
イン電極(図示省略)から、高濃度のN型半導体基板1
00を経由して、各JFET2にドレイン電圧を供給し
ても、寄生抵抗による電圧降下の問題は発生しない。こ
れは、高濃度の半導体基板100の厚さは、ドレイン領
域を形成している高濃度の拡散層16の接合深さと比
べ、2桁程度(またはそれ以上)厚いため、寄生抵抗が
大幅に軽減されるためである。
ート配線21、中継配線23,リセットドレイン配線2
4、垂直信号線22も図に示すように形成されている。
以上のように、実施形態1による光電変換素子において
は、JFET2のN型ドレイン領域16が高濃度のN型
半導体基板100と電気的に接続されている。従って、
本光電変換素子をマトリクス状に多数配置して、光電変
換装置を構成し、マトリクス配置の周囲に形成したドレ
イン電極(図示省略)から、高濃度のN型半導体基板1
00を経由して、各JFET2にドレイン電圧を供給し
ても、寄生抵抗による電圧降下の問題は発生しない。こ
れは、高濃度の半導体基板100の厚さは、ドレイン領
域を形成している高濃度の拡散層16の接合深さと比
べ、2桁程度(またはそれ以上)厚いため、寄生抵抗が
大幅に軽減されるためである。
【0084】その結果、従来の光電変換装置(図36〜
図39)において形成していたドレイン配線25を削除
することが可能となり、ドレイン配線25と垂直信号線
22との短絡モードによる不良が解消され、製造歩留ま
りが向上する。また、ドレイン配線25を削除すること
によって、垂直信号線22を光電変換素子周囲の分離領
域上に形成することが可能となり、フォトダイオード1
の受光開口率が増加し、感度が向上する。
図39)において形成していたドレイン配線25を削除
することが可能となり、ドレイン配線25と垂直信号線
22との短絡モードによる不良が解消され、製造歩留ま
りが向上する。また、ドレイン配線25を削除すること
によって、垂直信号線22を光電変換素子周囲の分離領
域上に形成することが可能となり、フォトダイオード1
の受光開口率が増加し、感度が向上する。
【0085】さらに、この実施形態1では、従来の光電
変換素子(図32〜図35)におけるP型半導体基板1
0に代えて、反対導電型のN型半導体基板100が用い
られているため、光電変換によりフォトダイオード1深
部で発生した電荷(正孔)も、半導体基板100に吸収
されずに、フォトダイオード1のP型電荷蓄積領域12
に蓄積されるようになり、感度(特に波長の長い光に対
する感度)が向上する。
変換素子(図32〜図35)におけるP型半導体基板1
0に代えて、反対導電型のN型半導体基板100が用い
られているため、光電変換によりフォトダイオード1深
部で発生した電荷(正孔)も、半導体基板100に吸収
されずに、フォトダイオード1のP型電荷蓄積領域12
に蓄積されるようになり、感度(特に波長の長い光に対
する感度)が向上する。
【0086】〔実施形態2〕図5は、本発明の実施形態
2による光電変換素子を示す部分断面図である。本光電
変換素子の構成は、図1〜図4に示す実施形態1による
光電変換素子とY3−Y4線に沿った断面図(図4)に
おいて異なっており、他の部分の構成は実施形態1の光
電変換素子と同一である。
2による光電変換素子を示す部分断面図である。本光電
変換素子の構成は、図1〜図4に示す実施形態1による
光電変換素子とY3−Y4線に沿った断面図(図4)に
おいて異なっており、他の部分の構成は実施形態1の光
電変換素子と同一である。
【0087】即ち、図5において、実施形態2による光
電変換素子は、オーバーフロー制御領域が低濃度のN型
半導体領域6bによって形成されている点が、実施形態
1の光電変換素子と異なっている。また、実施形態1の
光電変換素子と同様に、このオーバーフロー制御領域6
b上部の半導体表面近傍には、高濃度のN型半導体領域
16(JFET2のN型ドレイン領域16と同一)が形
成され、フォトダイオード1の表面近傍に形成された、
高濃度のN型半導体領域13と接続されている。
電変換素子は、オーバーフロー制御領域が低濃度のN型
半導体領域6bによって形成されている点が、実施形態
1の光電変換素子と異なっている。また、実施形態1の
光電変換素子と同様に、このオーバーフロー制御領域6
b上部の半導体表面近傍には、高濃度のN型半導体領域
16(JFET2のN型ドレイン領域16と同一)が形
成され、フォトダイオード1の表面近傍に形成された、
高濃度のN型半導体領域13と接続されている。
【0088】従って、この実施形態2による光電変換素
子のフォトダイオード1は、PNP型の横型オーバーフ
ロードレイン構造を備えた、埋め込みフォトダイオード
となっており、ブルーミング、スミア等のにじみの現象
を抑圧することができるとともに、暗電流、残像、リセ
ットノイズを抑えた理想的な特性が得られる。なお、P
NP型の横型オーバーフロー構造の場合、フォトダイオ
ード1に強い光が入射して、P型電荷蓄積領域12の電
位が上昇し、リセットドレイン4の電荷排出領域18と
の電位差が一定値を越えた時に、PNP構造にパンチス
ルー現象が生じて、オーバーフロー(過剰電荷がリセッ
トドレインに流出する)動作が行われる。
子のフォトダイオード1は、PNP型の横型オーバーフ
ロードレイン構造を備えた、埋め込みフォトダイオード
となっており、ブルーミング、スミア等のにじみの現象
を抑圧することができるとともに、暗電流、残像、リセ
ットノイズを抑えた理想的な特性が得られる。なお、P
NP型の横型オーバーフロー構造の場合、フォトダイオ
ード1に強い光が入射して、P型電荷蓄積領域12の電
位が上昇し、リセットドレイン4の電荷排出領域18と
の電位差が一定値を越えた時に、PNP構造にパンチス
ルー現象が生じて、オーバーフロー(過剰電荷がリセッ
トドレインに流出する)動作が行われる。
【0089】従って、オーバーフロー動作は、リセット
ドレイン4の電荷排出領域18の電位にも依存する。こ
の電位は、JFET2を制御するため、ハイレベルとロ
ーレベルの2つの値をとるが、実際の動作中においては
ほとんどの期間ローレベルにあるため、このローレベル
の電位に対してオーバーフロー動作(パンチスルー現
象)が生ずるように、オーバーフロー制御領域6bが形
成される。
ドレイン4の電荷排出領域18の電位にも依存する。こ
の電位は、JFET2を制御するため、ハイレベルとロ
ーレベルの2つの値をとるが、実際の動作中においては
ほとんどの期間ローレベルにあるため、このローレベル
の電位に対してオーバーフロー動作(パンチスルー現
象)が生ずるように、オーバーフロー制御領域6bが形
成される。
【0090】つまり、本光電変換素子は、リセットドレ
イン4の電荷排出領域18に印加するローレベル側のパ
ルス電圧値を調整することによって、オーバーフロー動
作を制御することができる。
イン4の電荷排出領域18に印加するローレベル側のパ
ルス電圧値を調整することによって、オーバーフロー動
作を制御することができる。
【0091】本光電変換素子をマトリクス状に多数並べ
て光電変換装置を構成した場合は、実施形態1の光電変
換素子の場合と同様、ドレイン配線を削除することが可
能となり、ドレイン配線と垂直信号線との短絡モードに
よる不良が解消され、製造歩留まりが向上する。 〔実施形態3〕図6は、本発明の実施形態3による光電
変換素子を示す部分断面図である。本光電変換素子の構
成は、図1〜図4に示す実施形態1による光電変換素子
とY3−Y4線に沿った断面図(図4)において主に異
なっており、他の部分の構成は実施形態1の光電変換素
子とほぼ同一である。
て光電変換装置を構成した場合は、実施形態1の光電変
換素子の場合と同様、ドレイン配線を削除することが可
能となり、ドレイン配線と垂直信号線との短絡モードに
よる不良が解消され、製造歩留まりが向上する。 〔実施形態3〕図6は、本発明の実施形態3による光電
変換素子を示す部分断面図である。本光電変換素子の構
成は、図1〜図4に示す実施形態1による光電変換素子
とY3−Y4線に沿った断面図(図4)において主に異
なっており、他の部分の構成は実施形態1の光電変換素
子とほぼ同一である。
【0092】図6において、実施形態3による光電変換
素子は、N型半導体領域101を低濃度のN型半導体領
域とし、オーバーフロー制御領域6cをこの低濃度のN
型半導体領域101で形成している点が、実施形態1の
光電変換素子と異なっている。また、実施形態1の光電
変換素子と同様に、このオーバーフロー制御領域6c上
部の半導体表面近傍には、高濃度のN型半導体領域16
(JFET2のN型ドレイン領域16と同一)が形成さ
れ、フォトダイオード1の表面近傍に形成された、高濃
度のN型半導体領域13と接続されている。
素子は、N型半導体領域101を低濃度のN型半導体領
域とし、オーバーフロー制御領域6cをこの低濃度のN
型半導体領域101で形成している点が、実施形態1の
光電変換素子と異なっている。また、実施形態1の光電
変換素子と同様に、このオーバーフロー制御領域6c上
部の半導体表面近傍には、高濃度のN型半導体領域16
(JFET2のN型ドレイン領域16と同一)が形成さ
れ、フォトダイオード1の表面近傍に形成された、高濃
度のN型半導体領域13と接続されている。
【0093】従って、この実施形態3による光電変換素
子のフォトダイオード1は、PNP型の横型オーバーフ
ロードレイン構造を備えた、埋め込みフォトダイオード
となっており、ブルーミング、スミア等のにじみの現象
を抑圧することができるとともに、暗電流、残像、リセ
ットノイズを抑えた理想的な特性が得られる。なお、実
施形態3の光電変換素子は、低濃度のN型半導体領域1
01がオーバーフロー制御領域6cを兼ねるため、製造
工程が簡単になる。
子のフォトダイオード1は、PNP型の横型オーバーフ
ロードレイン構造を備えた、埋め込みフォトダイオード
となっており、ブルーミング、スミア等のにじみの現象
を抑圧することができるとともに、暗電流、残像、リセ
ットノイズを抑えた理想的な特性が得られる。なお、実
施形態3の光電変換素子は、低濃度のN型半導体領域1
01がオーバーフロー制御領域6cを兼ねるため、製造
工程が簡単になる。
【0094】また、N型半導体領域101が低濃度に形
成されることによって、フォトダイオード1のP型電荷
蓄積領域12とN型半導体領域101との間に形成され
るPN接合の空乏層幅が深さ方向に広がるため、光電変
換動作において、隣り合うフォトダイオード1間のクロ
ストークが減少する。
成されることによって、フォトダイオード1のP型電荷
蓄積領域12とN型半導体領域101との間に形成され
るPN接合の空乏層幅が深さ方向に広がるため、光電変
換動作において、隣り合うフォトダイオード1間のクロ
ストークが減少する。
【0095】実施形態3の光電変換素子をマトリクス状
に多数並べて光電変換装置を構成した場合は、実施形態
1の光電変換素子の場合と同様、ドレイン配線を削除す
ることが可能となり、ドレイン配線と垂直信号線との短
絡モードによる不良が解消され、製造歩留まりが向上す
る。 〔実施形態4〕図7〜図10は、実施形態1(図1〜図
4)において示した光電変換素子を各画素として、これ
を二次元マトリクス状に配置してなる、本発明の実施形
態4による光電変換装置の要部の概略を示す構成図であ
り、図7はその平面図、図8は図7のX1−X2線に沿
った断面図、図9は図7のY1−Y2線に沿った断面
図、図10は図7のY3−Y4線に沿った断面図であ
る。なお、本実施形態を含め、以下に示す光電変換装置
では、図1〜図4において示した光電変換素子を用いた
場合を例にして説明するが、図5,図6において示した
光電変換素子を用いても同様である。
に多数並べて光電変換装置を構成した場合は、実施形態
1の光電変換素子の場合と同様、ドレイン配線を削除す
ることが可能となり、ドレイン配線と垂直信号線との短
絡モードによる不良が解消され、製造歩留まりが向上す
る。 〔実施形態4〕図7〜図10は、実施形態1(図1〜図
4)において示した光電変換素子を各画素として、これ
を二次元マトリクス状に配置してなる、本発明の実施形
態4による光電変換装置の要部の概略を示す構成図であ
り、図7はその平面図、図8は図7のX1−X2線に沿
った断面図、図9は図7のY1−Y2線に沿った断面
図、図10は図7のY3−Y4線に沿った断面図であ
る。なお、本実施形態を含め、以下に示す光電変換装置
では、図1〜図4において示した光電変換素子を用いた
場合を例にして説明するが、図5,図6において示した
光電変換素子を用いても同様である。
【0096】図7〜図10に要部を示す実施形態4の光
電変換装置おいて、各JFET2のN型ソース領域14
は、図7に示すように、垂直信号線22により、垂直走
査方向に共通に接続されている。JFET2のN型ドレ
イン領域16は、図7に示すように、転送ゲート3及び
リセットゲート5の形成されている領域を除いて、画素
の周囲領域に形成されている。このN型ドレイン領域1
6は、N型半導体領域101を介して高濃度のN型半導
体基板100と電気的に接続されている(図9)。そし
て、マトリクス配置の周囲に形成したドレイン電極(図
7〜図10中には示されていない)から、高濃度のN型
半導体基板100を経由して、各JFET2のドレイン
領域16にドレイン電圧を供給する構成になっている。
従って、従来の光電変換装置(図36〜図39)におい
て形成されていたドレイン配線25は削除されている。
電変換装置おいて、各JFET2のN型ソース領域14
は、図7に示すように、垂直信号線22により、垂直走
査方向に共通に接続されている。JFET2のN型ドレ
イン領域16は、図7に示すように、転送ゲート3及び
リセットゲート5の形成されている領域を除いて、画素
の周囲領域に形成されている。このN型ドレイン領域1
6は、N型半導体領域101を介して高濃度のN型半導
体基板100と電気的に接続されている(図9)。そし
て、マトリクス配置の周囲に形成したドレイン電極(図
7〜図10中には示されていない)から、高濃度のN型
半導体基板100を経由して、各JFET2のドレイン
領域16にドレイン電圧を供給する構成になっている。
従って、従来の光電変換装置(図36〜図39)におい
て形成されていたドレイン配線25は削除されている。
【0097】もちろん、高濃度のN型半導体基板100
の裏面にドレイン電極を形成して、各JFET2にドレ
イン電圧を供給する構成としても、ドレイン配線25を
削除するができる。また、ドレイン配線25を削除する
ことによって、従来は、光電変換素子の素子領域上に位
置(図36)していた垂直信号線22を、図7に示すよ
うに、光電変換素子周囲の分離領域上に形成することが
可能となり、フォトダイオード1の受光開口率が増加し
ている。
の裏面にドレイン電極を形成して、各JFET2にドレ
イン電圧を供給する構成としても、ドレイン配線25を
削除するができる。また、ドレイン配線25を削除する
ことによって、従来は、光電変換素子の素子領域上に位
置(図36)していた垂直信号線22を、図7に示すよ
うに、光電変換素子周囲の分離領域上に形成することが
可能となり、フォトダイオード1の受光開口率が増加し
ている。
【0098】図7に示すように、転送ゲート3は、転送
ゲート配線20により、また、リセットゲート5は、リ
セットゲート配線21により、それぞれ水平走査方向に
共通に接続されている。リセットドレイン4の電荷排出
領域18は、図8に示すように、層間絶縁膜33に形成
されたコンタクト穴30、中継配線23、中継配線接続
穴31を介して、リセットドレイン配線24により、水
平走査方向に共通に接続されている。また、このリセッ
トドレイン配線24はフォトダイオード1以外の部分を
遮光する遮光膜を兼用している(図7)。
ゲート配線20により、また、リセットゲート5は、リ
セットゲート配線21により、それぞれ水平走査方向に
共通に接続されている。リセットドレイン4の電荷排出
領域18は、図8に示すように、層間絶縁膜33に形成
されたコンタクト穴30、中継配線23、中継配線接続
穴31を介して、リセットドレイン配線24により、水
平走査方向に共通に接続されている。また、このリセッ
トドレイン配線24はフォトダイオード1以外の部分を
遮光する遮光膜を兼用している(図7)。
【0099】JFET2のP型ゲート領域15とリセッ
トドレイン4のP型電荷排出領域18は、図8に示すよ
うに、水平走査方向(図8中、左右方向)に隣り合って
交互に配置され、両者の境界領域上には、絶縁膜を介し
てリセットゲート5がもれなく配置されている。つま
り、従来、リセットゲート5が1画素当り1個の割合で
形成されていた光電変換装置(図36〜図39)に対
し、本実施形態4の光電変換装置では、リセットゲート
5が追加され1画素当たり2個の割合で形成されてい
る。そして、JFET2のP型ゲート領域15と、リセ
ットゲート5と、リセットドレイン4のP型電荷排出領
域18とで構成されるPチャネルMOSトランジスタ
が、水平走査方向に直列に接続された構成となっている
(図8)。
トドレイン4のP型電荷排出領域18は、図8に示すよ
うに、水平走査方向(図8中、左右方向)に隣り合って
交互に配置され、両者の境界領域上には、絶縁膜を介し
てリセットゲート5がもれなく配置されている。つま
り、従来、リセットゲート5が1画素当り1個の割合で
形成されていた光電変換装置(図36〜図39)に対
し、本実施形態4の光電変換装置では、リセットゲート
5が追加され1画素当たり2個の割合で形成されてい
る。そして、JFET2のP型ゲート領域15と、リセ
ットゲート5と、リセットドレイン4のP型電荷排出領
域18とで構成されるPチャネルMOSトランジスタ
が、水平走査方向に直列に接続された構成となっている
(図8)。
【0100】従って、リセットゲート5が導通(オン)
状態になると、水平走査方向に交互に配置された各JF
ET2のP型ゲート領域15と、各リセットドレイン4
のP型電荷排出領域18は、リセットゲート5を介し
て、全て電気的に接続される。
状態になると、水平走査方向に交互に配置された各JF
ET2のP型ゲート領域15と、各リセットドレイン4
のP型電荷排出領域18は、リセットゲート5を介し
て、全て電気的に接続される。
【0101】その結果、ある画素においてリセットドレ
イン配線24とリセットドレイン4との接続が不完全と
なる解放モードの不良が発生しても、水平走査方向に配
置された他の画素のリセットドレイン4から、上記MO
Sトランジスタを経由してJFETのゲート領域は正し
く制御される。フォトダイオード1のP型電荷蓄積領域
12とリセットドレイン4のP型電荷排出領域18は、
図10に示すように、垂直走査方向(図10中、左右方
向)に隣り合って交互に配置され、両者の境界領域に
は、オーバーフロー制御領域6aがもれなく形成されて
いる。
イン配線24とリセットドレイン4との接続が不完全と
なる解放モードの不良が発生しても、水平走査方向に配
置された他の画素のリセットドレイン4から、上記MO
Sトランジスタを経由してJFETのゲート領域は正し
く制御される。フォトダイオード1のP型電荷蓄積領域
12とリセットドレイン4のP型電荷排出領域18は、
図10に示すように、垂直走査方向(図10中、左右方
向)に隣り合って交互に配置され、両者の境界領域に
は、オーバーフロー制御領域6aがもれなく形成されて
いる。
【0102】つまり、ある画素のフォトダイオード1に
強い光が入射して、過剰に電荷が生成した場合、この過
剰電荷をリセットドレイン4に導くオーバーフロー制御
領域6aが垂直走査方向に2カ所形成されており、1つ
のフォトダイオードに対して、2つの経路でオーバーフ
ロー動作が可能となっている。図11は、図7〜図10
に要部を示した実施形態4の光電変換装置の回路図であ
る。
強い光が入射して、過剰に電荷が生成した場合、この過
剰電荷をリセットドレイン4に導くオーバーフロー制御
領域6aが垂直走査方向に2カ所形成されており、1つ
のフォトダイオードに対して、2つの経路でオーバーフ
ロー動作が可能となっている。図11は、図7〜図10
に要部を示した実施形態4の光電変換装置の回路図であ
る。
【0103】図11において、単位画素となる各光電変
換素子は、フォトダイオード1、JFET2、転送ゲー
ト3、リセットドレイン4、1画素あたり2個の割合で
存在するリセットゲート5から構成されている。なお、
図1〜図4に示したように、フォトダイオード1のN型
領域はJFET2のドレイン領域(D)と接続され、ま
た、フォトダイオード1のP型領域、転送ゲート3、J
FET2のゲート領域とでPチャネルMOSトランジス
タが構成されている。さらに、JFET2のゲート領
域、リセットゲート5、リセットドレイン4とで構成さ
れるPチャネルMOSトランジスタが、1画素あたり2
個の割合で存在し、水平走査方向に直列に接続された構
成となっている。
換素子は、フォトダイオード1、JFET2、転送ゲー
ト3、リセットドレイン4、1画素あたり2個の割合で
存在するリセットゲート5から構成されている。なお、
図1〜図4に示したように、フォトダイオード1のN型
領域はJFET2のドレイン領域(D)と接続され、ま
た、フォトダイオード1のP型領域、転送ゲート3、J
FET2のゲート領域とでPチャネルMOSトランジス
タが構成されている。さらに、JFET2のゲート領
域、リセットゲート5、リセットドレイン4とで構成さ
れるPチャネルMOSトランジスタが、1画素あたり2
個の割合で存在し、水平走査方向に直列に接続された構
成となっている。
【0104】図11の回路中には示されていないが、フ
ォトダイオード1は、オーバーフロー制御領域(図1〜
図4及び図7〜図10における6aに対応し、1画素あ
たり2個の割合で存在する)とリセットドレイン4によ
り、横型オーバーフロードレイン構造が構成され、1つ
のフォトダイオードに対して2つの経路で、前記フォト
ダイオードで生じた過剰電荷をリセットドレイン4に排
出する機能を有している。この過剰電荷はリセットドレ
イン配線24a〜24cを経由して、最終的には垂直走
査回路7に吸収される。
ォトダイオード1は、オーバーフロー制御領域(図1〜
図4及び図7〜図10における6aに対応し、1画素あ
たり2個の割合で存在する)とリセットドレイン4によ
り、横型オーバーフロードレイン構造が構成され、1つ
のフォトダイオードに対して2つの経路で、前記フォト
ダイオードで生じた過剰電荷をリセットドレイン4に排
出する機能を有している。この過剰電荷はリセットドレ
イン配線24a〜24cを経由して、最終的には垂直走
査回路7に吸収される。
【0105】各JFET2のソース(S)領域は、マト
リクス配置の各列毎に垂直信号線22a〜22dによっ
て共通に接続されている。各JFET2のドレイン
(D)領域は、図7〜図10に示したように、N型ドレ
イン領域16と電気的に接続された高濃度のN型半導体
基板100を経由して、全画素共通にドレイン電源VD
に接続されている。
リクス配置の各列毎に垂直信号線22a〜22dによっ
て共通に接続されている。各JFET2のドレイン
(D)領域は、図7〜図10に示したように、N型ドレ
イン領域16と電気的に接続された高濃度のN型半導体
基板100を経由して、全画素共通にドレイン電源VD
に接続されている。
【0106】転送ゲート3は、マトリクス配置の各行毎
に、転送ゲート配線20a〜20cによって水平走査方
向に共通に接続され、垂直走査回路7に接続されてい
る。そして、垂直走査回路7から送出されるパルスφT
G1〜φTG3によって、各行毎に動作するようになっ
ている。リセットゲート5は、マトリクス配置の各行毎
に、リセットゲート配線21a〜21cによって水平走
査方向に共通に接続され、更に各リセットゲート配線は
マトリクス配置の周囲(左端または右端)において、全
て共通に接続されている。そして駆動パルスφRGによ
って、全画素同時に動作するようになっている。
に、転送ゲート配線20a〜20cによって水平走査方
向に共通に接続され、垂直走査回路7に接続されてい
る。そして、垂直走査回路7から送出されるパルスφT
G1〜φTG3によって、各行毎に動作するようになっ
ている。リセットゲート5は、マトリクス配置の各行毎
に、リセットゲート配線21a〜21cによって水平走
査方向に共通に接続され、更に各リセットゲート配線は
マトリクス配置の周囲(左端または右端)において、全
て共通に接続されている。そして駆動パルスφRGによ
って、全画素同時に動作するようになっている。
【0107】リセットドレイン4は、マトリクス配置の
各行毎に、リセットドレイン配線24a〜24cによっ
て水平走査方向に共通に接続され、垂直走査回路7に接
続されている。そして、垂直走査回路7から送出される
パルスφRD1〜φRD3によって駆動されるようにな
っている。前記JFET2のソース(S)を共通に接続
する垂直信号線22a〜22dは、一方において、光信
号出力転送用MOSトランジスタTS1〜TS4を介し
て、光信号出力蓄積容量CS1〜CS4に接続されると
ともに、水平選択MOSトランジスタTHS1〜THS
4を経て、水平信号線27a(信号出力線)に接続され
ている。
各行毎に、リセットドレイン配線24a〜24cによっ
て水平走査方向に共通に接続され、垂直走査回路7に接
続されている。そして、垂直走査回路7から送出される
パルスφRD1〜φRD3によって駆動されるようにな
っている。前記JFET2のソース(S)を共通に接続
する垂直信号線22a〜22dは、一方において、光信
号出力転送用MOSトランジスタTS1〜TS4を介し
て、光信号出力蓄積容量CS1〜CS4に接続されると
ともに、水平選択MOSトランジスタTHS1〜THS
4を経て、水平信号線27a(信号出力線)に接続され
ている。
【0108】更に、垂直信号線22a〜22dは、他方
において、暗出力転送用MOSトランジスタTD1〜T
D4を介して、暗出力蓄積容量CD1〜CD4に接続さ
れるとともに、水平選択MOSトランジスタTHD1〜
THD4を経て、水平信号線27b(暗出力線)に接続
されている。上記MOSトランジスタTS1〜TS4、
及びTD1〜TD4は駆動パルスφTS及びφTDによ
ってそれぞれ動作するようになっている。また、MOS
トランジスタTHS1〜THS4及び、THD1〜TH
D4は水平走査回路8から送出されるパルスφH1〜φ
H4によって順次動作するようになっている。
において、暗出力転送用MOSトランジスタTD1〜T
D4を介して、暗出力蓄積容量CD1〜CD4に接続さ
れるとともに、水平選択MOSトランジスタTHD1〜
THD4を経て、水平信号線27b(暗出力線)に接続
されている。上記MOSトランジスタTS1〜TS4、
及びTD1〜TD4は駆動パルスφTS及びφTDによ
ってそれぞれ動作するようになっている。また、MOS
トランジスタTHS1〜THS4及び、THD1〜TH
D4は水平走査回路8から送出されるパルスφH1〜φ
H4によって順次動作するようになっている。
【0109】水平信号線27a,27bには、出力バッ
ファアンプ28a,28b及び、水平信号線のリセット
用MOSトランジスタTRHS、TRHDが接続されて
いる。そしてMOSトランジスタTRHS,TRHD
は、駆動パルスφRHによって動作するようになってい
る。また、水平信号線27a,27bには、寄生容量C
HS,CHDが存在する。
ファアンプ28a,28b及び、水平信号線のリセット
用MOSトランジスタTRHS、TRHDが接続されて
いる。そしてMOSトランジスタTRHS,TRHD
は、駆動パルスφRHによって動作するようになってい
る。また、水平信号線27a,27bには、寄生容量C
HS,CHDが存在する。
【0110】又、垂直信号線22a〜22dは、垂直信
号線のリセット用MOSトランジスタTRV1〜TRV
4及び定電流源26a〜26dに接続されている。垂直
信号線のリセット用MOSトランジスタTRV1〜TR
V4は駆動パルスφRVによって動作するようになって
いる。図12及び図13は、図11に示す光電変換装置
における出力バッファアンプ28a,28bの構成例を
示す回路図である。
号線のリセット用MOSトランジスタTRV1〜TRV
4及び定電流源26a〜26dに接続されている。垂直
信号線のリセット用MOSトランジスタTRV1〜TR
V4は駆動パルスφRVによって動作するようになって
いる。図12及び図13は、図11に示す光電変換装置
における出力バッファアンプ28a,28bの構成例を
示す回路図である。
【0111】出力バッファアンプ28a,28bは、図
12に示す、MOSトランジスタ40〜43を用いた、
2段ソースフォロワアンプによって構成することもでき
る。また、図12におけるMOSトランジスタ41をバ
イポーラトランジスタ50とした、図13に示す、ソー
スフォロワ+エミッタフォロワ型のバッファアンプで構
成することもできる。
12に示す、MOSトランジスタ40〜43を用いた、
2段ソースフォロワアンプによって構成することもでき
る。また、図12におけるMOSトランジスタ41をバ
イポーラトランジスタ50とした、図13に示す、ソー
スフォロワ+エミッタフォロワ型のバッファアンプで構
成することもできる。
【0112】実施形態4の光電変換装置においては、高
濃度のN型半導体基板100を使用しているため、図1
3のバイポーラトランジスタ50は、このN型半導体基
板100をコレクタ領域とする構造にすることもでき
る。この場合、バイポーラトランジスタ50のコレクタ
電源は、画素部のJFET2のドレイン電源VDと共通
になる。
濃度のN型半導体基板100を使用しているため、図1
3のバイポーラトランジスタ50は、このN型半導体基
板100をコレクタ領域とする構造にすることもでき
る。この場合、バイポーラトランジスタ50のコレクタ
電源は、画素部のJFET2のドレイン電源VDと共通
になる。
【0113】一般に、バイポーラトランジスタはMOS
トランジスタと比べて、同一の消費電流において、相互
コンダクタンスGmがかなり大きいため、図13に示す
出力バッファアンプは、図12に示す出力バッファアン
プと比べて動作速度が向上し、また、消費電力が減少す
る。図14は、図11に示す光電変換装置の動作を説明
するためのパルスタイミングチャートである。以下、図
14を参照しながら、図11に示す実施形態4の光電変
換装置の動作について説明する。なお、図1〜図4で示
したように、単位画素を構成する各光電変換素子の転送
ゲート3及びリセットゲート5は、Pチャネル型である
ため、図11、図14においてφTG1〜φTG3及び
φRGは他のパルスと極性が逆になる。即ち、これらの
パルスがローレベルの時に、対応する転送ゲート3また
はリセットゲート5が導通(オン)状態となり、これら
のパルスがハイレベルの時に遮断(オフ)状態となる。
トランジスタと比べて、同一の消費電流において、相互
コンダクタンスGmがかなり大きいため、図13に示す
出力バッファアンプは、図12に示す出力バッファアン
プと比べて動作速度が向上し、また、消費電力が減少す
る。図14は、図11に示す光電変換装置の動作を説明
するためのパルスタイミングチャートである。以下、図
14を参照しながら、図11に示す実施形態4の光電変
換装置の動作について説明する。なお、図1〜図4で示
したように、単位画素を構成する各光電変換素子の転送
ゲート3及びリセットゲート5は、Pチャネル型である
ため、図11、図14においてφTG1〜φTG3及び
φRGは他のパルスと極性が逆になる。即ち、これらの
パルスがローレベルの時に、対応する転送ゲート3また
はリセットゲート5が導通(オン)状態となり、これら
のパルスがハイレベルの時に遮断(オフ)状態となる。
【0114】図14において、t11〜t15までの期
間は、第1行目の画素の読み出し動作を示しており、以
下t21〜t25及びt31〜t35の期間は、それぞ
れ第2行目、第3行目に対応している。また、t11〜
t14のそれぞれは、t11が行選択動作とJFET2
の初期化動作、t12が初期化後の第1行目のJFET
2のソースフォロワ動作、t13が第1行目のフォトダ
イオード1からJFET2への信号電荷の転送動作、t
14が信号電荷転送後の第1行目のJFET2のソース
フォロワ動作に対応した期間で、この4つの動作は水平
帰線期間内に行われる。また、t15は映像信号出力期
間である。
間は、第1行目の画素の読み出し動作を示しており、以
下t21〜t25及びt31〜t35の期間は、それぞ
れ第2行目、第3行目に対応している。また、t11〜
t14のそれぞれは、t11が行選択動作とJFET2
の初期化動作、t12が初期化後の第1行目のJFET
2のソースフォロワ動作、t13が第1行目のフォトダ
イオード1からJFET2への信号電荷の転送動作、t
14が信号電荷転送後の第1行目のJFET2のソース
フォロワ動作に対応した期間で、この4つの動作は水平
帰線期間内に行われる。また、t15は映像信号出力期
間である。
【0115】まず、期間t11の最初で駆動パルスφR
D1をハイレベル(駆動パルスφRD2、φRD3はロ
ーレベルのまま)にして、第1行目の画素のリセットド
レイン4にハイレベルの電圧を、第2行目、第3行目の
リセットドレイン4にはローレベルの電圧を印加する。
そして、ローレベルのφRGが印加され、既に導通(オ
ン)状態になっている、全ての画素のリセットゲート5
を経由して、ハイレベルの電圧が第1行目の画素のJF
ET2のゲート領域に、ローレベルの電圧が第2行目、
第3行目の画素のJFET2のゲート領域に伝わり、第
1行目のJFET2はオン(選択)状態とされ、2行目
以後の各JFET2はオフ(非選択)状態とされる。
D1をハイレベル(駆動パルスφRD2、φRD3はロ
ーレベルのまま)にして、第1行目の画素のリセットド
レイン4にハイレベルの電圧を、第2行目、第3行目の
リセットドレイン4にはローレベルの電圧を印加する。
そして、ローレベルのφRGが印加され、既に導通(オ
ン)状態になっている、全ての画素のリセットゲート5
を経由して、ハイレベルの電圧が第1行目の画素のJF
ET2のゲート領域に、ローレベルの電圧が第2行目、
第3行目の画素のJFET2のゲート領域に伝わり、第
1行目のJFET2はオン(選択)状態とされ、2行目
以後の各JFET2はオフ(非選択)状態とされる。
【0116】そして、期間t11の終わりにおいて、駆
動パルスφRGをハイレベルにして、全ての画素のリセ
ットゲート5を遮断(オフ)状態にすることによって、
各JFET2のゲート領域は、オン(選択)状態、オフ
(非選択)状態を保持したまま、フローティング状態と
される。即ち、選択された行のJFET2のゲート領域
はハイレベルの電位に、非選択行のJFET2のゲート
領域はローレベルの電位に初期化される。
動パルスφRGをハイレベルにして、全ての画素のリセ
ットゲート5を遮断(オフ)状態にすることによって、
各JFET2のゲート領域は、オン(選択)状態、オフ
(非選択)状態を保持したまま、フローティング状態と
される。即ち、選択された行のJFET2のゲート領域
はハイレベルの電位に、非選択行のJFET2のゲート
領域はローレベルの電位に初期化される。
【0117】この期間t11の動作において、図11に
示す実施形態4の光電変換装置は、JFET2のゲート
領域、リセットゲート5、リセットドレイン4とで構成
されるPチャネルMOSトランジスタが水平走査方向に
直列に接続されているため、たとえある画素においてリ
セットドレイン4とリセットドレイン配線24a〜24
cとの接続が不完全となる解放モードの不良が発生して
も、水平走査方向に配置された他のリセットドレイン4
から上記MOSトランジスタを経由してJFET2のゲ
ート領域は正しく制御され、選択行の場合はハイレベ
ル、非選択行の場合はローレベルの電位に初期化され
る。
示す実施形態4の光電変換装置は、JFET2のゲート
領域、リセットゲート5、リセットドレイン4とで構成
されるPチャネルMOSトランジスタが水平走査方向に
直列に接続されているため、たとえある画素においてリ
セットドレイン4とリセットドレイン配線24a〜24
cとの接続が不完全となる解放モードの不良が発生して
も、水平走査方向に配置された他のリセットドレイン4
から上記MOSトランジスタを経由してJFET2のゲ
ート領域は正しく制御され、選択行の場合はハイレベ
ル、非選択行の場合はローレベルの電位に初期化され
る。
【0118】期間t12においては、駆動パルスφRV
をローレベルにして、リセット用トランジスタTRV1
〜TRV4を遮断(オフ)状態にして、第1行目の各J
FET2がソースフォロワ動作を行う。なお、この期間
t12中において、駆動パルスφTDはハイレベルで暗
出力転送用MOSトランジスタTD1〜TD4は導通
(オン)状態となっており、各JFET2のゲート領域
の初期化直後の電位に対応した出力(暗時出力)電圧が
暗出力蓄積容量CD1〜CD4に充電される。
をローレベルにして、リセット用トランジスタTRV1
〜TRV4を遮断(オフ)状態にして、第1行目の各J
FET2がソースフォロワ動作を行う。なお、この期間
t12中において、駆動パルスφTDはハイレベルで暗
出力転送用MOSトランジスタTD1〜TD4は導通
(オン)状態となっており、各JFET2のゲート領域
の初期化直後の電位に対応した出力(暗時出力)電圧が
暗出力蓄積容量CD1〜CD4に充電される。
【0119】期間t13においては、駆動パルスφTG
1をローレベル(駆動パルスφTG2、φTG3はハイ
レベルのまま)にして第1行目の画素の転送ゲート3を
導通(オン)状態にし、第1行目のフォトダイオード1
で生成・蓄積された信号電荷をJFET2のゲート領域
に転送する。なお、信号電荷を転送した後のJFET2
のゲート領域の電位は、信号電荷量/ゲート容量の分だ
け変化(この場合は上昇)する。
1をローレベル(駆動パルスφTG2、φTG3はハイ
レベルのまま)にして第1行目の画素の転送ゲート3を
導通(オン)状態にし、第1行目のフォトダイオード1
で生成・蓄積された信号電荷をJFET2のゲート領域
に転送する。なお、信号電荷を転送した後のJFET2
のゲート領域の電位は、信号電荷量/ゲート容量の分だ
け変化(この場合は上昇)する。
【0120】期間t13の終わりで、駆動パルスφTG
1をハイレベルにして転送ゲート3を遮断(オフ)状態
にすると、第1行目のフォトダイオード1は、光電変換
による次の信号電荷蓄積動作に入る。図12においてt
LIはフォトダイオードの電荷蓄積時間を示している。
期間t14においては、期間t12と同様に、駆動パル
スφRVをローレベルにして、リセット用トランジスタ
TRV1〜TRV4を遮断(オフ)状態にして、第1行
目の各JFET2がソースフォロワ動作を行う。この期
間t14中において、駆動パルスφTSはハイレベルで
光信号出力転送用MOSトランジスタTS1〜TS4は
導通(オン)状態となっており、各JFET2のゲート
領域へ電荷を転送した後の電位に対応した出力(信号出
力)電圧が光信号出力蓄積容量CS1〜CS4に充電さ
れる。
1をハイレベルにして転送ゲート3を遮断(オフ)状態
にすると、第1行目のフォトダイオード1は、光電変換
による次の信号電荷蓄積動作に入る。図12においてt
LIはフォトダイオードの電荷蓄積時間を示している。
期間t14においては、期間t12と同様に、駆動パル
スφRVをローレベルにして、リセット用トランジスタ
TRV1〜TRV4を遮断(オフ)状態にして、第1行
目の各JFET2がソースフォロワ動作を行う。この期
間t14中において、駆動パルスφTSはハイレベルで
光信号出力転送用MOSトランジスタTS1〜TS4は
導通(オン)状態となっており、各JFET2のゲート
領域へ電荷を転送した後の電位に対応した出力(信号出
力)電圧が光信号出力蓄積容量CS1〜CS4に充電さ
れる。
【0121】低電流源26a〜26dは、期間t12及
びt14におけるソースフォロワ動作の負荷となり、J
FETの動作点と動作速度を制御する。上記、ソースフ
ォロワ動作の電荷増幅率は、光信号出力蓄積容量CS1
〜CS4とJFETのゲート容量Cgとの比(CS/C
g)で決まり、数百倍から千倍以上という高い増幅率を
得ることが可能である。
びt14におけるソースフォロワ動作の負荷となり、J
FETの動作点と動作速度を制御する。上記、ソースフ
ォロワ動作の電荷増幅率は、光信号出力蓄積容量CS1
〜CS4とJFETのゲート容量Cgとの比(CS/C
g)で決まり、数百倍から千倍以上という高い増幅率を
得ることが可能である。
【0122】また、このソースフォロワ動作は水平帰線
期間内に1行毎に行われるため、水平走査(例えばφH
1〜φH4)に同期して1画素毎に増幅される光電変換
素子と比べて、増幅動作の時間を長くすることが可能で
あり、光信号出力蓄積容量CS1〜CS4、暗出力蓄積
容量CD1〜CD4の容量値を大きくすることによっ
て、動作帯域を1桁から2桁狭くできる。従って、増幅
動作に伴うノイズを大幅に抑圧することが可能である。
期間内に1行毎に行われるため、水平走査(例えばφH
1〜φH4)に同期して1画素毎に増幅される光電変換
素子と比べて、増幅動作の時間を長くすることが可能で
あり、光信号出力蓄積容量CS1〜CS4、暗出力蓄積
容量CD1〜CD4の容量値を大きくすることによっ
て、動作帯域を1桁から2桁狭くできる。従って、増幅
動作に伴うノイズを大幅に抑圧することが可能である。
【0123】期間t15においては、水平走査回路8か
ら駆動パルスφH1〜φH4を順次出力して、光信号出
力蓄積容量CS1〜CS4及び、暗出力蓄積容量CD1
〜CD4に蓄積された電荷を、それぞれ水平信号線27
a(信号出力線)及び27b(暗出力線)に転送し、出
力バッファアンプ28a,28bを経て、出力端子VO
S及びVODから映像信号を出力する。また、駆動パル
スφRHを順次出力して、水平信号線(27a,27
b)のリセットを行う。
ら駆動パルスφH1〜φH4を順次出力して、光信号出
力蓄積容量CS1〜CS4及び、暗出力蓄積容量CD1
〜CD4に蓄積された電荷を、それぞれ水平信号線27
a(信号出力線)及び27b(暗出力線)に転送し、出
力バッファアンプ28a,28bを経て、出力端子VO
S及びVODから映像信号を出力する。また、駆動パル
スφRHを順次出力して、水平信号線(27a,27
b)のリセットを行う。
【0124】出力端子VOS,VODから得られた映像
信号は、図示しない外部演算回路によって減算処理され
る。この減算処理は光信号成分(S)と暗成分(D)が
含まれた出力端子VOSからの映像信号から、暗成分
(D)のみが含まれた出力端子VODからの映像信号を
減算するものである。この減算処理(VOS−VOD)
により、光信号成分に応じた映像信号(S)のみを抽出
することができる。
信号は、図示しない外部演算回路によって減算処理され
る。この減算処理は光信号成分(S)と暗成分(D)が
含まれた出力端子VOSからの映像信号から、暗成分
(D)のみが含まれた出力端子VODからの映像信号を
減算するものである。この減算処理(VOS−VOD)
により、光信号成分に応じた映像信号(S)のみを抽出
することができる。
【0125】VOS,VOD両者に含まれる暗成分とし
ては、各JFET2のしきい値電圧のばらつきによる固
定パターンノイズ、リセットドレイン4からリセットゲ
ート5を介してJFET2のゲート領域を初期化した時
に発生するリセットノイズ、JFET2と定電流源(2
6a〜26d)によるソースフォロワ動作時に発生する
1/fノイズ等がある。
ては、各JFET2のしきい値電圧のばらつきによる固
定パターンノイズ、リセットドレイン4からリセットゲ
ート5を介してJFET2のゲート領域を初期化した時
に発生するリセットノイズ、JFET2と定電流源(2
6a〜26d)によるソースフォロワ動作時に発生する
1/fノイズ等がある。
【0126】即ち、VOSとVODを減算処理すること
により、上記ノイズ成分を除去した光信号成分のみの映
像信号を抽出することができ、S/N比が向上する。以
上に示した期間t11〜期間t15に対する第1行目の
読み出し動作は、期間t21〜t25及び期間t31〜
期間t35において、それぞれ第2行目、第3行目に対
して繰り返して、同様に行われる。
により、上記ノイズ成分を除去した光信号成分のみの映
像信号を抽出することができ、S/N比が向上する。以
上に示した期間t11〜期間t15に対する第1行目の
読み出し動作は、期間t21〜t25及び期間t31〜
期間t35において、それぞれ第2行目、第3行目に対
して繰り返して、同様に行われる。
【0127】図14において、リセットドレイン4の駆
動パルス(φRD1〜φRD3)はほとんどの期間ロー
レベルであり、フォトダイオード1で発生した過剰電荷
は、オーバーフロー制御領域6aを経由してこのローレ
ベルとなっているリセットドレイン4に流出する。とこ
ろが、期間t11〜t14の間は、駆動パルスφRD1
がハイレベル(φRD2,φRD3はローレベル状態)
となっているため、1行目のリセットドレイン4に対す
るオーバーフロー動作は、停止(または状態が変化)す
る。
動パルス(φRD1〜φRD3)はほとんどの期間ロー
レベルであり、フォトダイオード1で発生した過剰電荷
は、オーバーフロー制御領域6aを経由してこのローレ
ベルとなっているリセットドレイン4に流出する。とこ
ろが、期間t11〜t14の間は、駆動パルスφRD1
がハイレベル(φRD2,φRD3はローレベル状態)
となっているため、1行目のリセットドレイン4に対す
るオーバーフロー動作は、停止(または状態が変化)す
る。
【0128】t21〜t24、t31〜t34におけ
る、それぞれ2行目、3行目のリセットドレイン4に対
するオーバーフロー動作も同様である。しかしながら、
1つのフォトダイオードに対して垂直走査方向に2つの
経路でオーバーフロー動作が可能となっている本実施形
態4(図7〜図10)の光電変換装置においては、一方
の経路が一時的にオーバーフロー動作を停止する場合に
おいても、他方の経路にてオーバーフロー動作が正常に
行われるため、ブルーミング、スミア等のにじみの現象
を抑圧することができる。
る、それぞれ2行目、3行目のリセットドレイン4に対
するオーバーフロー動作も同様である。しかしながら、
1つのフォトダイオードに対して垂直走査方向に2つの
経路でオーバーフロー動作が可能となっている本実施形
態4(図7〜図10)の光電変換装置においては、一方
の経路が一時的にオーバーフロー動作を停止する場合に
おいても、他方の経路にてオーバーフロー動作が正常に
行われるため、ブルーミング、スミア等のにじみの現象
を抑圧することができる。
【0129】以上のように、フォトダイオード1、JF
ET2、転送ゲート3、リセットドレイン4、1画素当
たり2つのリセットゲート5、1画素当たり2つのオー
バーフロー制御領域6aを備えた実施形態1の光電変換
素子(図1〜図4)をマトリクス状に配置して構成した
図7〜図11に示す実施形態4の光電変換装置は、横型
オーバーフロードレイン構造で埋込型のフォトダイオー
ドを採用しているため、暗電流、残像、リセットノイ
ズ、及びブルーミング、スミアが抑圧され、また、光信
号出力蓄積容量及び暗出力蓄積容量を負荷としたJFE
T2の狭帯域ソースフォロワ動作によって、高い電荷増
幅率の実現と共に増幅動作時のノイズが抑圧される。さ
らに、VOSからVODを減算処理することによって、
JFET2のしきい値電圧のばらつきによる固定パター
ンノイズ、JFET2のゲート領域を初期化した時に発
生するリセットノイズ、ソースフォロワ動作時の1/f
ノイズ等が抑圧される。従って、従来の光電変換装置
(図36〜図39、図40)と同様、高感度で低ノイズ
の(S/N比が高い)映像信号が得られる。
ET2、転送ゲート3、リセットドレイン4、1画素当
たり2つのリセットゲート5、1画素当たり2つのオー
バーフロー制御領域6aを備えた実施形態1の光電変換
素子(図1〜図4)をマトリクス状に配置して構成した
図7〜図11に示す実施形態4の光電変換装置は、横型
オーバーフロードレイン構造で埋込型のフォトダイオー
ドを採用しているため、暗電流、残像、リセットノイ
ズ、及びブルーミング、スミアが抑圧され、また、光信
号出力蓄積容量及び暗出力蓄積容量を負荷としたJFE
T2の狭帯域ソースフォロワ動作によって、高い電荷増
幅率の実現と共に増幅動作時のノイズが抑圧される。さ
らに、VOSからVODを減算処理することによって、
JFET2のしきい値電圧のばらつきによる固定パター
ンノイズ、JFET2のゲート領域を初期化した時に発
生するリセットノイズ、ソースフォロワ動作時の1/f
ノイズ等が抑圧される。従って、従来の光電変換装置
(図36〜図39、図40)と同様、高感度で低ノイズ
の(S/N比が高い)映像信号が得られる。
【0130】また、実施形態4の光電変換装置において
は、ドレイン配線が削除されているため、ドレイン配線
と垂直信号線との短絡モードによる不良が解消され、製
造歩留まりが向上する。また、リセットドレインとリセ
ットドレイン配線との接続が不完全となる解放モードの
不良が発生してもJFETのゲート領域は正しく制御さ
れるため、縦線状の画像欠陥が減少し、製造歩留まりが
向上する。
は、ドレイン配線が削除されているため、ドレイン配線
と垂直信号線との短絡モードによる不良が解消され、製
造歩留まりが向上する。また、リセットドレインとリセ
ットドレイン配線との接続が不完全となる解放モードの
不良が発生してもJFETのゲート領域は正しく制御さ
れるため、縦線状の画像欠陥が減少し、製造歩留まりが
向上する。
【0131】また、フォトダイオード1の受光開口率が
増加するため感度が向上する。また、光電変換によりフ
ォトダイオード1深部で発生した電荷もフォトダイオー
ド1に蓄積されるようになるため、感度(特に波長の長
い光に対する感度)が向上する。 〔実施形態5〕図15及び図16は、本発明の実施形態
5による光電変換装置の要部の概略を示す構成図であ
り、図15はその平面図、図16は図15のX1−X2
線に沿った断面図である。
増加するため感度が向上する。また、光電変換によりフ
ォトダイオード1深部で発生した電荷もフォトダイオー
ド1に蓄積されるようになるため、感度(特に波長の長
い光に対する感度)が向上する。 〔実施形態5〕図15及び図16は、本発明の実施形態
5による光電変換装置の要部の概略を示す構成図であ
り、図15はその平面図、図16は図15のX1−X2
線に沿った断面図である。
【0132】図15及び図16に示す実施形態5と図7
〜図10に示した実施形態4の光電変換装置の相違は、
リセットドレイン4とリセットドレイン配線24との接
続状態にある。つまり、図15及び図16に示す実施形
態5の光電変換装置においては、リセットドレイン4の
電荷排出領域18とリセットドレイン配線24とを接続
するためのコンタクト穴30及び中継配線接続穴31が
水平走査方向に配置された複数の光電変換素子(例えば
2個〜20個)当たり1個の割合で形成されている点が
図7〜図10に示した実施形態4の光電変換装置と異な
っている。
〜図10に示した実施形態4の光電変換装置の相違は、
リセットドレイン4とリセットドレイン配線24との接
続状態にある。つまり、図15及び図16に示す実施形
態5の光電変換装置においては、リセットドレイン4の
電荷排出領域18とリセットドレイン配線24とを接続
するためのコンタクト穴30及び中継配線接続穴31が
水平走査方向に配置された複数の光電変換素子(例えば
2個〜20個)当たり1個の割合で形成されている点が
図7〜図10に示した実施形態4の光電変換装置と異な
っている。
【0133】一般に、半導体集積回路(光電変換装置を
含む)におけるコンタクト穴、及び、レイヤーの異なる
配線間を接続する接続穴は、接続が不完全となる解放モ
ードの不良を発生する場合と、下地(コンタクト穴や接
続穴の前に形成された各半導体領域や配線等)のパター
ン形状が不完全であるために、目標と異なる部位に接続
する短絡モードの不良を発生する場合がある。
含む)におけるコンタクト穴、及び、レイヤーの異なる
配線間を接続する接続穴は、接続が不完全となる解放モ
ードの不良を発生する場合と、下地(コンタクト穴や接
続穴の前に形成された各半導体領域や配線等)のパター
ン形状が不完全であるために、目標と異なる部位に接続
する短絡モードの不良を発生する場合がある。
【0134】例えば、図15に示す転送ゲート配線20
やリセットゲート配線21のパターン形状が、製造プロ
セス中のパーティクル等によって設計値から変化する
と、これらの配線と中継配線23がコンタクト穴30を
介して短絡する場合がある。従って、リセットドレイン
4へのコンタクト穴30及び中継配線への接続穴31の
数自体を減らした図15及び図16に示す実施形態5の
光電変換装置は、上記短絡モードの不良の発生頻度が減
少し、製造歩留まりが向上する。
やリセットゲート配線21のパターン形状が、製造プロ
セス中のパーティクル等によって設計値から変化する
と、これらの配線と中継配線23がコンタクト穴30を
介して短絡する場合がある。従って、リセットドレイン
4へのコンタクト穴30及び中継配線への接続穴31の
数自体を減らした図15及び図16に示す実施形態5の
光電変換装置は、上記短絡モードの不良の発生頻度が減
少し、製造歩留まりが向上する。
【0135】なお、リセットドレイン4とリセットドレ
イン配線24とが接続されていない画素でのJFET2
のゲート領域15に関しては、リセットドレイン4がリ
セットドレイン配線24に接続されている同一行(水平
走査方向)の他の画素の前記リセットドレイン4から複
数のMOSトランジスタ(JFET2のゲート領域1
5、リセットゲート5、リセットドレイン4の電荷排出
領域18によって構成される)を経由してその制御が行
われる。
イン配線24とが接続されていない画素でのJFET2
のゲート領域15に関しては、リセットドレイン4がリ
セットドレイン配線24に接続されている同一行(水平
走査方向)の他の画素の前記リセットドレイン4から複
数のMOSトランジスタ(JFET2のゲート領域1
5、リセットゲート5、リセットドレイン4の電荷排出
領域18によって構成される)を経由してその制御が行
われる。
【0136】オーバーフロー動作についても同様であ
り、リセットドレイン4がリセットドレイン配線24と
接続されていない画素では、そのフォトダイオード1か
らリセットドレイン4に流出した過剰電荷は、上記複数
のMOSトランジスタを経由して、リセットドレイン4
がリセットドレイン配線24に接続された同一行の他の
画素のリセットドレイン4から前記リセットドレイン配
線24に排出される。
り、リセットドレイン4がリセットドレイン配線24と
接続されていない画素では、そのフォトダイオード1か
らリセットドレイン4に流出した過剰電荷は、上記複数
のMOSトランジスタを経由して、リセットドレイン4
がリセットドレイン配線24に接続された同一行の他の
画素のリセットドレイン4から前記リセットドレイン配
線24に排出される。
【0137】以上のように、実施形態5(図15及び図
16)の光電変換装置においては、リセットドレイン4
へのコンタクト穴30及び中継配線接続穴31の数を水
平走査方向に配置された複数の光電変換素子当り1個と
している。
16)の光電変換装置においては、リセットドレイン4
へのコンタクト穴30及び中継配線接続穴31の数を水
平走査方向に配置された複数の光電変換素子当り1個と
している。
【0138】仮に、前記光電変換装置において、リセッ
トドレイン4へのコンタクト穴30及び中継配線接続穴
31の数を光電変換素子2素子当り1個とすれば、上記
短絡モードの不良発生率は1/2になり、3素子当り1
個、又は4素子当り1個とすればそれぞれ1/3、1/
4になる。しかし、コンタクト穴30及び中継配線接続
穴31の数をあまり極端に、例えば数百素子に1個に、
減らすことは必ずしも好ましくない。
トドレイン4へのコンタクト穴30及び中継配線接続穴
31の数を光電変換素子2素子当り1個とすれば、上記
短絡モードの不良発生率は1/2になり、3素子当り1
個、又は4素子当り1個とすればそれぞれ1/3、1/
4になる。しかし、コンタクト穴30及び中継配線接続
穴31の数をあまり極端に、例えば数百素子に1個に、
減らすことは必ずしも好ましくない。
【0139】これは、第1には、リセットドレイン4へ
のコンタクト穴が形成されていない光電変換素子が、水
平走査方向に、多数連続して配置された場合、その中央
部分のJFETは、数多くのMOSトランジスタ(JF
ET2のゲート領域15、リセットゲート5、リセット
ドレイン4の電荷排出領域18で構成され、水平走査方
向に直列に接続されたもの)を経由して、ゲート領域が
制御されることになり、その経路の寄生抵抗や寄生容量
が増加して、動作速度が遅くなってしまうからである。
また、第2には途中の経路に、上記MOSトランジスタ
自体の不良が2カ所以上発生すると、その間のJFET
が制御できなくなって、歩留まりが低下してしまうから
である。
のコンタクト穴が形成されていない光電変換素子が、水
平走査方向に、多数連続して配置された場合、その中央
部分のJFETは、数多くのMOSトランジスタ(JF
ET2のゲート領域15、リセットゲート5、リセット
ドレイン4の電荷排出領域18で構成され、水平走査方
向に直列に接続されたもの)を経由して、ゲート領域が
制御されることになり、その経路の寄生抵抗や寄生容量
が増加して、動作速度が遅くなってしまうからである。
また、第2には途中の経路に、上記MOSトランジスタ
自体の不良が2カ所以上発生すると、その間のJFET
が制御できなくなって、歩留まりが低下してしまうから
である。
【0140】従って、コンタクト穴30及び中継配線接
続穴31を形成する割合には最適値があり、2素子に1
個から20素子に1個の割合の範囲内で、動作速度に対
する影響が少なく、製造歩留まりの高い光電変換装置が
得られる。 〔実施形態6〕図17及び図18は、本発明の実施形態
6による光電変換装置の要部の概略を示す構成図であ
り、図17はその平面図、図18は図17のX1−X2
線に沿った断面図である。
続穴31を形成する割合には最適値があり、2素子に1
個から20素子に1個の割合の範囲内で、動作速度に対
する影響が少なく、製造歩留まりの高い光電変換装置が
得られる。 〔実施形態6〕図17及び図18は、本発明の実施形態
6による光電変換装置の要部の概略を示す構成図であ
り、図17はその平面図、図18は図17のX1−X2
線に沿った断面図である。
【0141】図17及び図18に示す実施形態6と図1
5及び図16に示した実施形態5の光電変換装置の相違
は、中継配線23の形成方法にある。つまり、図17及
び図18に示す実施形態6の光電変換装置においては、
リセットドレイン4の電荷排出領域18とリセットドレ
イン配線24とを接続するためのコンタクト穴30及び
中継配線接続穴31に加えて、中継配線23も水平走査
方向に配置された複数の光電変換素子(例えば2個〜2
0個)当たり1個の割合で形成されている点が図15及
び図16に示した実施形態5の光電変換装置と異なって
いる。
5及び図16に示した実施形態5の光電変換装置の相違
は、中継配線23の形成方法にある。つまり、図17及
び図18に示す実施形態6の光電変換装置においては、
リセットドレイン4の電荷排出領域18とリセットドレ
イン配線24とを接続するためのコンタクト穴30及び
中継配線接続穴31に加えて、中継配線23も水平走査
方向に配置された複数の光電変換素子(例えば2個〜2
0個)当たり1個の割合で形成されている点が図15及
び図16に示した実施形態5の光電変換装置と異なって
いる。
【0142】図17及び図18に示す光電変換装置にお
いて垂直信号線22と中継配線23は同一の製造工程に
よって形成される。つまり、配線材料となる金属膜を堆
積した後、フォトリソ・エッチングの手法により、パタ
ーンの転写とエッチング加工を行い垂直信号線22及び
中継配線23が形成される。従って、製造工程中におけ
るパーティクル等の影響により垂直信号線22と中継配
線23が接続して短絡モードの不良を起こしたり、中継
配線23を経由して隣り合う垂直信号線22同士が接続
して短絡モードの不良を起こす場合があり、これらが歩
留まり低下の要因となる。
いて垂直信号線22と中継配線23は同一の製造工程に
よって形成される。つまり、配線材料となる金属膜を堆
積した後、フォトリソ・エッチングの手法により、パタ
ーンの転写とエッチング加工を行い垂直信号線22及び
中継配線23が形成される。従って、製造工程中におけ
るパーティクル等の影響により垂直信号線22と中継配
線23が接続して短絡モードの不良を起こしたり、中継
配線23を経由して隣り合う垂直信号線22同士が接続
して短絡モードの不良を起こす場合があり、これらが歩
留まり低下の要因となる。
【0143】つまり、中継配線23の数自体を減らした
図17及び図18に示す実施形態6の光電変換装置は、
配線構造が簡単になるため上記短絡モードの不良発生頻
度が減少し、更に製造歩留まりが向上する。なお、リセ
ットドレイン4とリセットドレイン配線24とが接続し
ていない画素においては、実施形態5(図15及び図1
6)の光電変換素子と同様にJFETが制御され、また
オーバーフロー動作が行われる。
図17及び図18に示す実施形態6の光電変換装置は、
配線構造が簡単になるため上記短絡モードの不良発生頻
度が減少し、更に製造歩留まりが向上する。なお、リセ
ットドレイン4とリセットドレイン配線24とが接続し
ていない画素においては、実施形態5(図15及び図1
6)の光電変換素子と同様にJFETが制御され、また
オーバーフロー動作が行われる。
【0144】図19は、図15及び図16、並びに図1
7及び図18に要部を示した実施形態5及び実施形態6
の光電変換装置の回路図である。図19の回路図と、図
11に示した実施形態4の光電変換装置の回路図との相
違は、各光電変換素子(単位画素)のリセットドレイン
4とリセットドレイン配線24a〜24cとの接続状態
にある。
7及び図18に要部を示した実施形態5及び実施形態6
の光電変換装置の回路図である。図19の回路図と、図
11に示した実施形態4の光電変換装置の回路図との相
違は、各光電変換素子(単位画素)のリセットドレイン
4とリセットドレイン配線24a〜24cとの接続状態
にある。
【0145】つまり、図19においては、リセットドレ
イン4とリセットドレイン配線24a〜24cとが、水
平走査方向に配置された複数の光電変換素子(単位画
素)当たり1個の割合で接続されている点が、図11と
異なっている。これは、図15及び図16において説明
したように、両者を接続するためのコンタクト穴30、
(中継配線23)、中継配線接続穴31が、複数の光電
変換素子(例えば、2個〜20個)当たり1個の割合で
形成されているためである。
イン4とリセットドレイン配線24a〜24cとが、水
平走査方向に配置された複数の光電変換素子(単位画
素)当たり1個の割合で接続されている点が、図11と
異なっている。これは、図15及び図16において説明
したように、両者を接続するためのコンタクト穴30、
(中継配線23)、中継配線接続穴31が、複数の光電
変換素子(例えば、2個〜20個)当たり1個の割合で
形成されているためである。
【0146】図19に示す光電変換装置のその他の構成
は図11に示す光電変換装置と同様であり説明を省略す
る。また、図19の動作を示すパルスタイミングチャー
トは、図12と全く同一であるため、図及び説明を省略
する。 〔実施形態7〕図20は、本発明の実施形態7による光
電変換装置を示す回路図である。
は図11に示す光電変換装置と同様であり説明を省略す
る。また、図19の動作を示すパルスタイミングチャー
トは、図12と全く同一であるため、図及び説明を省略
する。 〔実施形態7〕図20は、本発明の実施形態7による光
電変換装置を示す回路図である。
【0147】図20に示す実施形態7の光電変換装置の
各画素の構成は、図15及び図16、並びに図17び図
18に要部を示した実施形態5及び実施形態6の光電変
換装置と同一である。なお、回路構成並びに駆動方法は
前記した実施形態4(図11)、実施形態5及び6(図
19)の場合と異なっている。図20において、単位画
素となる各光電変換素子は、フォトダイオード1、JF
ET2、転送ゲート3、リセットドレイン4、1画素あ
たり2個の割合で存在するリセットゲート5から構成さ
れている。なお、この実施形態の光電変換素子でも、図
1〜図4に示したものと同様に、フォトダイオード1の
N型領域はJFET2のドレイン領域(D)と接続さ
れ、また、フォトダイオード1のP型領域、転送ゲート
3、JFET2のゲート領域とでPチャネルMOSトラ
ンジスタが構成されている。さらに、JFET2のゲー
ト領域、リセットゲート5、リセットドレイン4とで構
成されるPチャネルMOSトランジスタが、1画素あた
り2個の割合で存在し、水平走査方向に直列に接続され
た構成となっている。
各画素の構成は、図15及び図16、並びに図17び図
18に要部を示した実施形態5及び実施形態6の光電変
換装置と同一である。なお、回路構成並びに駆動方法は
前記した実施形態4(図11)、実施形態5及び6(図
19)の場合と異なっている。図20において、単位画
素となる各光電変換素子は、フォトダイオード1、JF
ET2、転送ゲート3、リセットドレイン4、1画素あ
たり2個の割合で存在するリセットゲート5から構成さ
れている。なお、この実施形態の光電変換素子でも、図
1〜図4に示したものと同様に、フォトダイオード1の
N型領域はJFET2のドレイン領域(D)と接続さ
れ、また、フォトダイオード1のP型領域、転送ゲート
3、JFET2のゲート領域とでPチャネルMOSトラ
ンジスタが構成されている。さらに、JFET2のゲー
ト領域、リセットゲート5、リセットドレイン4とで構
成されるPチャネルMOSトランジスタが、1画素あた
り2個の割合で存在し、水平走査方向に直列に接続され
た構成となっている。
【0148】図20の回路中には示されていないが、フ
ォトダイオード1は、オーバーフロー制御領域(図1〜
図4における6aに対応し、1画素あたり2個の割合で
存在する)とリセットドレイン4により、横型オーバー
フロードレイン構造が構成され、1つのフォトダイオー
ドに対して2つの経路で、過剰電荷をリセットドレイン
4に排出する機能を有している。この過剰電荷はリセッ
トドレイン配線24a〜24cを経由して、最終的には
垂直走査回路7に吸収される。
ォトダイオード1は、オーバーフロー制御領域(図1〜
図4における6aに対応し、1画素あたり2個の割合で
存在する)とリセットドレイン4により、横型オーバー
フロードレイン構造が構成され、1つのフォトダイオー
ドに対して2つの経路で、過剰電荷をリセットドレイン
4に排出する機能を有している。この過剰電荷はリセッ
トドレイン配線24a〜24cを経由して、最終的には
垂直走査回路7に吸収される。
【0149】各JFET2のソース(S)領域は、マト
リクス配置の各列毎に垂直信号線22a〜22dによっ
て共通に接続されている。各JFET2のドレイン
(D)領域は、図1〜図4に示したものと同様に、N型
ドレイン領域16と電気的に接続された高濃度のN型半
導体基板100を経由して、全画素共通にドレイン電源
VDに接続されている。
リクス配置の各列毎に垂直信号線22a〜22dによっ
て共通に接続されている。各JFET2のドレイン
(D)領域は、図1〜図4に示したものと同様に、N型
ドレイン領域16と電気的に接続された高濃度のN型半
導体基板100を経由して、全画素共通にドレイン電源
VDに接続されている。
【0150】転送ゲート3は、マトリクス配置の各行毎
に、転送ゲート配線20a〜20cによって水平走査方
向に共通に接続され、垂直走査回路7に接続されてい
る。そして、垂直走査回路7から送出されるパルスφT
G1〜φTG3によって、各行毎に動作するようになっ
ている。リセットゲート5は、マトリクス配置の各行毎
に、リセットゲート配線21a〜21cによって水平走
査方向に共通に接続され、垂直走査回路7に接続されて
いる。そして、垂直走査回路7から送出されるパルスφ
RG1〜φRG3によって、各行毎に動作するようにな
っている。
に、転送ゲート配線20a〜20cによって水平走査方
向に共通に接続され、垂直走査回路7に接続されてい
る。そして、垂直走査回路7から送出されるパルスφT
G1〜φTG3によって、各行毎に動作するようになっ
ている。リセットゲート5は、マトリクス配置の各行毎
に、リセットゲート配線21a〜21cによって水平走
査方向に共通に接続され、垂直走査回路7に接続されて
いる。そして、垂直走査回路7から送出されるパルスφ
RG1〜φRG3によって、各行毎に動作するようにな
っている。
【0151】リセットドレイン4は、マトリクス配置の
各行毎に、リセットドレイン配線24a〜24cによっ
て水平走査方向に共通に接続され、垂直走査回路7に接
続されている。そして、垂直走査回路7から送出される
パルスφRD1〜φRD3によって駆動されるようにな
っている。なお、リセットドレイン4とリセットドレイ
ン配線24a〜24cとは、水平走査方向に配置された
複数の光電変換素子(単位画素)当たり1個の割合で接
続されている。
各行毎に、リセットドレイン配線24a〜24cによっ
て水平走査方向に共通に接続され、垂直走査回路7に接
続されている。そして、垂直走査回路7から送出される
パルスφRD1〜φRD3によって駆動されるようにな
っている。なお、リセットドレイン4とリセットドレイ
ン配線24a〜24cとは、水平走査方向に配置された
複数の光電変換素子(単位画素)当たり1個の割合で接
続されている。
【0152】前記JFET2のソース(S)を共通に接
続する垂直信号線22a〜22dは、一方において、垂
直負荷容量Cv1〜Cv4に接続されるとともに、列バ
ッファアンプ29a〜29d、クランプ容量Cc1〜C
c4を介して、クランプトランジスタTC1〜TC4に
接続され、さらに、水平選択MOSトランジスタTH1
〜TH4を経て、水平信号線27に接続されている。
続する垂直信号線22a〜22dは、一方において、垂
直負荷容量Cv1〜Cv4に接続されるとともに、列バ
ッファアンプ29a〜29d、クランプ容量Cc1〜C
c4を介して、クランプトランジスタTC1〜TC4に
接続され、さらに、水平選択MOSトランジスタTH1
〜TH4を経て、水平信号線27に接続されている。
【0153】上記MOSトランジスタTC1〜TC4は
駆動パルスφCによって動作するようになっている。ま
た、MOSトランジスタTH1〜TH4は水平走査回路
8から送出されるパルスφH1〜φH4によって順次動
作するようになっている。垂直負荷容量Cv1〜Cv4
は、JFET2によるソースフォロワ動作の負荷とな
り、動作帯域を制限(ローパスフィルターを構成)して
ノイズを抑圧する。また、垂直走査方向に配置された光
電変換素子の数が多い場合には、垂直負荷容量Cv1〜
Cv4を垂直信号線22a〜22dの寄生容量で代用す
ることもできる。
駆動パルスφCによって動作するようになっている。ま
た、MOSトランジスタTH1〜TH4は水平走査回路
8から送出されるパルスφH1〜φH4によって順次動
作するようになっている。垂直負荷容量Cv1〜Cv4
は、JFET2によるソースフォロワ動作の負荷とな
り、動作帯域を制限(ローパスフィルターを構成)して
ノイズを抑圧する。また、垂直走査方向に配置された光
電変換素子の数が多い場合には、垂直負荷容量Cv1〜
Cv4を垂直信号線22a〜22dの寄生容量で代用す
ることもできる。
【0154】水平信号線27には、出力バッファアンプ
28及び、水平信号線のリセット用MOSトランジスタ
TRHが接続されている。そしてMOSトランジスタT
RHは、駆動パルスφRHによって動作するようになっ
ている。また、水平信号線27には、寄生容量CHが存
在する。垂直信号線22a〜22dは、他方において垂
直信号線のリセット用MOSトランジスタTRV1〜T
RV4及び定電流源26a〜26dに接続されている。
垂直信号線のリセット用MOSトランジスタTRV1〜
TRV4は駆動パルスφRVによって動作するようにな
っている。
28及び、水平信号線のリセット用MOSトランジスタ
TRHが接続されている。そしてMOSトランジスタT
RHは、駆動パルスφRHによって動作するようになっ
ている。また、水平信号線27には、寄生容量CHが存
在する。垂直信号線22a〜22dは、他方において垂
直信号線のリセット用MOSトランジスタTRV1〜T
RV4及び定電流源26a〜26dに接続されている。
垂直信号線のリセット用MOSトランジスタTRV1〜
TRV4は駆動パルスφRVによって動作するようにな
っている。
【0155】この実施形態7の光電変換装置2の出力バ
ッファアンプ28としては前記した実施形態4の出力バ
ッファアンプと同じ構成のものが適用できる。即ち、出
力バッファアンプ28は、図12に示す、2段ソースフ
ォロワアンプによって構成することもできる。また、図
13に示す、ソースフォロワ+エミッタフォロワ型のバ
ッファアンプで構成することもできる。
ッファアンプ28としては前記した実施形態4の出力バ
ッファアンプと同じ構成のものが適用できる。即ち、出
力バッファアンプ28は、図12に示す、2段ソースフ
ォロワアンプによって構成することもできる。また、図
13に示す、ソースフォロワ+エミッタフォロワ型のバ
ッファアンプで構成することもできる。
【0156】また、図13のバイポーラトランジスタ5
0は、高濃度のN型半導体基板100をコレクタ領域と
した構造にすることができる。図21(a)〜(c)
は、図20の光電変換装置における列バッファアンプ
(29a〜29d)の3つの構成例を各々示す回路図で
ある。即ち、列バッファアンプ29a〜29dは、図2
1(a),(b)に示すように、MOSトランジスタ4
4〜46を用いたソースフォロワアンプで構成すること
もできる。
0は、高濃度のN型半導体基板100をコレクタ領域と
した構造にすることができる。図21(a)〜(c)
は、図20の光電変換装置における列バッファアンプ
(29a〜29d)の3つの構成例を各々示す回路図で
ある。即ち、列バッファアンプ29a〜29dは、図2
1(a),(b)に示すように、MOSトランジスタ4
4〜46を用いたソースフォロワアンプで構成すること
もできる。
【0157】図21(b)の列バッファアンプは、MO
Sトランジスタ45のウエル(ウエルタイプのMOSト
ランジスタの場合)をソースと共通に接続しているた
め、基板バイアス効果がなく、図21(a)の列バッフ
ァアンプと比べて、ソースフォロワ動作のゲインが向上
するとともに、ゲインばらつきが抑圧される。更に、列
バッファアンプ29a〜29dは、図21(c)に示す
ように、バイポーラトランジスタ51を用いた、エミッ
タフォロワアンプで構成することもできる。
Sトランジスタ45のウエル(ウエルタイプのMOSト
ランジスタの場合)をソースと共通に接続しているた
め、基板バイアス効果がなく、図21(a)の列バッフ
ァアンプと比べて、ソースフォロワ動作のゲインが向上
するとともに、ゲインばらつきが抑圧される。更に、列
バッファアンプ29a〜29dは、図21(c)に示す
ように、バイポーラトランジスタ51を用いた、エミッ
タフォロワアンプで構成することもできる。
【0158】列バッファアンプ29a〜29dは、水平
走査に同期して動作するため高速動作が可能で、列毎に
多数形成されるため低消費電力で、さらに低ノイズで動
作することが要求される。つまり、列バッファアンプ用
トランジスタには相互コンダクタンスGmの高い素子が
望まれる。一般に、バイポーラトランジスタは、MOS
トランジスタと比べて相互コンダクタンスGmがかなり
高いため、列バッファアンプ29a〜29dにはバイポ
ーラトランジスタ51を用いた図21(c)の構成が好
適である。
走査に同期して動作するため高速動作が可能で、列毎に
多数形成されるため低消費電力で、さらに低ノイズで動
作することが要求される。つまり、列バッファアンプ用
トランジスタには相互コンダクタンスGmの高い素子が
望まれる。一般に、バイポーラトランジスタは、MOS
トランジスタと比べて相互コンダクタンスGmがかなり
高いため、列バッファアンプ29a〜29dにはバイポ
ーラトランジスタ51を用いた図21(c)の構成が好
適である。
【0159】図22〜図24は、図21(c)における
バイポーラトランジスタ51の一例を示す図であり、図
22はその平面図、図23は図22のX1−X2線に沿
った断面図、図24は図22のY1−Y2線に沿った断
面図である。図22〜図24に示すように、バイポーラ
トランジスタ51は、N型エミッタ領域52、P型ベー
ス領域53、コレクタ領域となるN型半導体領域101
と高濃度のN型半導体基板100によって主に構成され
ている。また、N型コレクタコンタクト領域54は、高
濃度のN型半導体基板100と電気的に接続されてい
る。また、バイポーラトランジスタ51は、水平走査方
向に画素ピッチで配置されている。
バイポーラトランジスタ51の一例を示す図であり、図
22はその平面図、図23は図22のX1−X2線に沿
った断面図、図24は図22のY1−Y2線に沿った断
面図である。図22〜図24に示すように、バイポーラ
トランジスタ51は、N型エミッタ領域52、P型ベー
ス領域53、コレクタ領域となるN型半導体領域101
と高濃度のN型半導体基板100によって主に構成され
ている。また、N型コレクタコンタクト領域54は、高
濃度のN型半導体基板100と電気的に接続されてい
る。また、バイポーラトランジスタ51は、水平走査方
向に画素ピッチで配置されている。
【0160】N型エミッタ領域52、P型ベース領域5
3、N型コレクタコンタクト領域54にはそれぞれ、エ
ミッタ電極60、ベース電極61、コレクタ電極62が
形成されている。図22〜図24には示されていない
が、図20及び図21(c)の回路図に示したように、
バイポーラトランジスタ51の入力となるベース電極6
1は、垂直信号線22a〜22dの一端に接続され、出
力となるエミッタ電極60は、クランプ容量Cc1〜C
c4の一端及び負荷用MOSトランジスタ46に接続さ
れる。また、コレクタ電極62は、画素部JFET2の
ドレインと共通に、ドレイン電源VDに接続される。
3、N型コレクタコンタクト領域54にはそれぞれ、エ
ミッタ電極60、ベース電極61、コレクタ電極62が
形成されている。図22〜図24には示されていない
が、図20及び図21(c)の回路図に示したように、
バイポーラトランジスタ51の入力となるベース電極6
1は、垂直信号線22a〜22dの一端に接続され、出
力となるエミッタ電極60は、クランプ容量Cc1〜C
c4の一端及び負荷用MOSトランジスタ46に接続さ
れる。また、コレクタ電極62は、画素部JFET2の
ドレインと共通に、ドレイン電源VDに接続される。
【0161】図22〜図24におけるバイポーラトラン
ジスタ51の、N型エミッタ領域52及びP型ベース領
域53を、JFET2のN型ソース領域14及びP型ゲ
ート領域15(図1〜図4参照)と、それぞれ同一の製
造工程で形成することにより、この列バッファアンプ用
バイポーラトランジスタ51は、光電変換装置の製造工
程数を増加させずに形成することが可能となる。
ジスタ51の、N型エミッタ領域52及びP型ベース領
域53を、JFET2のN型ソース領域14及びP型ゲ
ート領域15(図1〜図4参照)と、それぞれ同一の製
造工程で形成することにより、この列バッファアンプ用
バイポーラトランジスタ51は、光電変換装置の製造工
程数を増加させずに形成することが可能となる。
【0162】なお、図22〜図24は図21(c)にお
ける列バッファアンプ用のバイポーラトランジスタ51
の一例を示すものであるが、図13に示した出力バッフ
ァアンプ用のバイポーラトランジスタ50も、平面的な
パターン形状やサイズを変えるだけで、同一の製造工程
により形成することが可能である。図25は、図20に
示す光電変換装置の動作を説明するためのパルスタイミ
ングチャートである。以下、図25を参照しながら、図
20に示す実施形態7の光電変換装置の動作について説
明する。なお、単位画素を構成する各光電変換素子の転
送ゲート3及びリセットゲート5は、Pチャネル型であ
るため(図1〜図4)、図20、図25においてφTG
1〜φTG3及びφRG1〜φRG3は他のパルスと極
性が逆になる。即ち、これらのパルスがローレベルの時
に、対応する転送ゲート3またはリセットゲート5が導
通(オン)状態となり、これらのパルスがハイレベルの
時に遮断(オフ)状態となる。
ける列バッファアンプ用のバイポーラトランジスタ51
の一例を示すものであるが、図13に示した出力バッフ
ァアンプ用のバイポーラトランジスタ50も、平面的な
パターン形状やサイズを変えるだけで、同一の製造工程
により形成することが可能である。図25は、図20に
示す光電変換装置の動作を説明するためのパルスタイミ
ングチャートである。以下、図25を参照しながら、図
20に示す実施形態7の光電変換装置の動作について説
明する。なお、単位画素を構成する各光電変換素子の転
送ゲート3及びリセットゲート5は、Pチャネル型であ
るため(図1〜図4)、図20、図25においてφTG
1〜φTG3及びφRG1〜φRG3は他のパルスと極
性が逆になる。即ち、これらのパルスがローレベルの時
に、対応する転送ゲート3またはリセットゲート5が導
通(オン)状態となり、これらのパルスがハイレベルの
時に遮断(オフ)状態となる。
【0163】図25において、t11〜t15までの期
間は、第1行目の画素の読み出し動作を示しており、以
下t21〜t25及びt31〜t35の期間は、それぞ
れ第2行目、第3行目に対応している。また、t11〜
t14のそれぞれは、t11が行選択動作とJFET2
の初期化動作、t12が初期化後の第1行目のJFET
2のソースフォロワ動作とクランプ動作、t13が第1
行目のフォトダイオード1からJFET2への信号電荷
の転送動作、t14が信号電荷転送後の第1行目のJF
ET2のソースフォロワ動作に対応した期間で、この4
つの動作は水平帰線期間内に行われる。また、t15は
映像信号出力期間である。なお、t14におけるソース
フォロワ動作は期間t15中も継続する。
間は、第1行目の画素の読み出し動作を示しており、以
下t21〜t25及びt31〜t35の期間は、それぞ
れ第2行目、第3行目に対応している。また、t11〜
t14のそれぞれは、t11が行選択動作とJFET2
の初期化動作、t12が初期化後の第1行目のJFET
2のソースフォロワ動作とクランプ動作、t13が第1
行目のフォトダイオード1からJFET2への信号電荷
の転送動作、t14が信号電荷転送後の第1行目のJF
ET2のソースフォロワ動作に対応した期間で、この4
つの動作は水平帰線期間内に行われる。また、t15は
映像信号出力期間である。なお、t14におけるソース
フォロワ動作は期間t15中も継続する。
【0164】まず、期間t11の最初で駆動パルスφR
D1をハイレベルとし、ローレベルのφRG1が印加さ
れ既に導通(オン)状態となっているリセットゲート5
を経由して、ハイレベルの電圧が第1行目の画素のJF
ET2のゲート領域に伝わり、JFET2はオン(選
択)状態とされる。そして、期間t11の終わりにおい
て、駆動パルスφRG1をハイレベルとし、リセットゲ
ート5を遮断(オフ)状態とすることによって、第1行
目のJFET2のゲート領域は、オン(選択)状態を保
持したままフローティング状態とされる。
D1をハイレベルとし、ローレベルのφRG1が印加さ
れ既に導通(オン)状態となっているリセットゲート5
を経由して、ハイレベルの電圧が第1行目の画素のJF
ET2のゲート領域に伝わり、JFET2はオン(選
択)状態とされる。そして、期間t11の終わりにおい
て、駆動パルスφRG1をハイレベルとし、リセットゲ
ート5を遮断(オフ)状態とすることによって、第1行
目のJFET2のゲート領域は、オン(選択)状態を保
持したままフローティング状態とされる。
【0165】一方、2行目、3行目のJFET2は、φ
RD2,φRD3がローレベルでφRG2,φRG3が
ローレベル(リセットゲート5が導通(オン)状態)を
継続しているため、ゲート領域の電位はローレベルの電
位に固定され、オフ(非選択)状態となっている。即
ち、選択された行のJFET2のゲート領域はハイレベ
ルの電位に初期化され、非選択行のJFET2のゲート
領域はローレベルの電位に固定される。
RD2,φRD3がローレベルでφRG2,φRG3が
ローレベル(リセットゲート5が導通(オン)状態)を
継続しているため、ゲート領域の電位はローレベルの電
位に固定され、オフ(非選択)状態となっている。即
ち、選択された行のJFET2のゲート領域はハイレベ
ルの電位に初期化され、非選択行のJFET2のゲート
領域はローレベルの電位に固定される。
【0166】この期間t11の動作において、図20に
示す実施形態7の光電変換装置は、JFET2のゲート
領域、リセットゲート5、リセットドレイン4とで構成
されるPチャネルMOSトランジスタが水平走査方向に
直列に接続されているため、リセットドレイン4とリセ
ットドレイン配線24a〜24cとが接続されていない
画素においても、JFET2のゲート領域は正しく制御
され、選択行の場合はハイレベルの電位に初期化され、
非選択行の場合はローレベルの電位に固定されてオフ状
態を継続する。
示す実施形態7の光電変換装置は、JFET2のゲート
領域、リセットゲート5、リセットドレイン4とで構成
されるPチャネルMOSトランジスタが水平走査方向に
直列に接続されているため、リセットドレイン4とリセ
ットドレイン配線24a〜24cとが接続されていない
画素においても、JFET2のゲート領域は正しく制御
され、選択行の場合はハイレベルの電位に初期化され、
非選択行の場合はローレベルの電位に固定されてオフ状
態を継続する。
【0167】期間t12においては、駆動パルスφRV
をローレベルにして、リセット用トランジスタTRV1
〜TRV4を遮断(オフ)状態にして、第1行目のJF
ET2がソースフォロワ動作を行う。従って、JFET
2のゲート領域の初期化直後の電位に対応した出力(暗
時出力)電圧が、列バッファアンプ29a〜29dを介
してクランプ容量Cc1〜Cc4の一端(垂直信号線2
2a〜22d側、以後入力端とする)に印加される。ま
た、駆動パルスφCはハイレベルでクランプトランジス
タTC1〜TC4は導通(オン)状態となっており、ク
ランプ容量Cc1〜Cc4のもう一方の端(水平信号線
27側、以後出力端とする)は接地電位とされている。
をローレベルにして、リセット用トランジスタTRV1
〜TRV4を遮断(オフ)状態にして、第1行目のJF
ET2がソースフォロワ動作を行う。従って、JFET
2のゲート領域の初期化直後の電位に対応した出力(暗
時出力)電圧が、列バッファアンプ29a〜29dを介
してクランプ容量Cc1〜Cc4の一端(垂直信号線2
2a〜22d側、以後入力端とする)に印加される。ま
た、駆動パルスφCはハイレベルでクランプトランジス
タTC1〜TC4は導通(オン)状態となっており、ク
ランプ容量Cc1〜Cc4のもう一方の端(水平信号線
27側、以後出力端とする)は接地電位とされている。
【0168】そして、期間t12の終わりにおいて、駆
動パルスφCをローレベルとしてクランプトランジスタ
TC1〜TC4を遮断(オフ)状態とすると、上記出力
(暗時出力)電圧がクランプ容量Cc1〜Cc4に保持
されたまま、クランプ容量Cc1〜Cc4の出力端がフ
ローティング状態とされる。つまり、暗時出力電圧のク
ランプ動作が行われる。
動パルスφCをローレベルとしてクランプトランジスタ
TC1〜TC4を遮断(オフ)状態とすると、上記出力
(暗時出力)電圧がクランプ容量Cc1〜Cc4に保持
されたまま、クランプ容量Cc1〜Cc4の出力端がフ
ローティング状態とされる。つまり、暗時出力電圧のク
ランプ動作が行われる。
【0169】期間t13においては、駆動パルスφTG
1をローレベル(駆動パルスφTG2、φTG3はハイ
レベルのまま)にして第1行目の画素の転送ゲート3を
導通(オン)状態にし、第1行目のフォトダイオード1
で生成・蓄積された信号電荷をJFET2のゲート領域
に転送する。なお、信号電荷を転送した後のJFET2
のゲート領域の電位は、信号電荷量/ゲート容量の分だ
け変化(この場合は上昇)する。
1をローレベル(駆動パルスφTG2、φTG3はハイ
レベルのまま)にして第1行目の画素の転送ゲート3を
導通(オン)状態にし、第1行目のフォトダイオード1
で生成・蓄積された信号電荷をJFET2のゲート領域
に転送する。なお、信号電荷を転送した後のJFET2
のゲート領域の電位は、信号電荷量/ゲート容量の分だ
け変化(この場合は上昇)する。
【0170】期間t13の終わりで、駆動パルスφTG
1をハイレベルにして転送ゲート3を遮断(オフ)状態
にすると、第1行目のフォトダイオード1は、光電変換
による次の信号電荷蓄積動作に入る。図25においてt
LIはフォトダイオードの電荷蓄積時間を示している。
期間t14においては、期間t12と同様に、駆動パル
スφRVをローレベルにして、リセット用トランジスタ
TRV1〜TRV4を遮断(オフ)状態にして、第1行
目のJFET2がソースフォロワ動作を行う。今度は、
JFET2のゲート領域へ信号電荷を転送した後の電位
に対応した出力(信号出力)電圧が、列バッファアンプ
29a〜29dを介してクランプ容量Cc1〜Cc4の
入力端に印加される。また、駆動パルスφCはローレベ
ルでクランプトランジスタTC1〜TC4は遮断(オ
フ)状態を継続しており、クランプ容量Cc1〜Cc4
の出力端はフローティング状態とされている。
1をハイレベルにして転送ゲート3を遮断(オフ)状態
にすると、第1行目のフォトダイオード1は、光電変換
による次の信号電荷蓄積動作に入る。図25においてt
LIはフォトダイオードの電荷蓄積時間を示している。
期間t14においては、期間t12と同様に、駆動パル
スφRVをローレベルにして、リセット用トランジスタ
TRV1〜TRV4を遮断(オフ)状態にして、第1行
目のJFET2がソースフォロワ動作を行う。今度は、
JFET2のゲート領域へ信号電荷を転送した後の電位
に対応した出力(信号出力)電圧が、列バッファアンプ
29a〜29dを介してクランプ容量Cc1〜Cc4の
入力端に印加される。また、駆動パルスφCはローレベ
ルでクランプトランジスタTC1〜TC4は遮断(オ
フ)状態を継続しており、クランプ容量Cc1〜Cc4
の出力端はフローティング状態とされている。
【0171】従って、この時クランプ容量Cc1〜Cc
4の出力端の電圧は、t14における信号電荷転送後の
JFET2のソースフォロワ動作による出力(信号出
力)電圧から、t12における電荷転送前(ゲート領域
初期化後)のJFET2のソースフォロワ動作による出
力(暗時出力)電圧を差し引いた電圧となっている。な
お、t14におけるJFET2のソースフォロワ動作の
出力(信号出力)電圧には光信号成分(S)と暗成分
(D)が含まれており、t12におけるJFET2のソ
ースフォロワ動作の出力(暗時出力)電圧には暗成分
(D)のみが含まれているため、両者を差し引いた、ク
ランプ容量Cc1〜Cc4の出力端の電圧は、光信号成
分(S)のみに応じた出力電圧となっている。
4の出力端の電圧は、t14における信号電荷転送後の
JFET2のソースフォロワ動作による出力(信号出
力)電圧から、t12における電荷転送前(ゲート領域
初期化後)のJFET2のソースフォロワ動作による出
力(暗時出力)電圧を差し引いた電圧となっている。な
お、t14におけるJFET2のソースフォロワ動作の
出力(信号出力)電圧には光信号成分(S)と暗成分
(D)が含まれており、t12におけるJFET2のソ
ースフォロワ動作の出力(暗時出力)電圧には暗成分
(D)のみが含まれているため、両者を差し引いた、ク
ランプ容量Cc1〜Cc4の出力端の電圧は、光信号成
分(S)のみに応じた出力電圧となっている。
【0172】両者に含まれる暗成分(D)としては、各
JFET2のしきい値電圧のばらつきによる固定パター
ンノイズ、リセットドレイン4からリセットゲート5を
介してJFET2のゲート領域を初期化した時に発生す
るリセットノイズ、JFET2と定電流源(26a〜2
6d)によるソースフォロワ動作時に発生する1/fノ
イズ、列バッファアンプ29a〜29dのオフセット電
圧のばらつきによる固定パターンノイズ等がある。
JFET2のしきい値電圧のばらつきによる固定パター
ンノイズ、リセットドレイン4からリセットゲート5を
介してJFET2のゲート領域を初期化した時に発生す
るリセットノイズ、JFET2と定電流源(26a〜2
6d)によるソースフォロワ動作時に発生する1/fノ
イズ、列バッファアンプ29a〜29dのオフセット電
圧のばらつきによる固定パターンノイズ等がある。
【0173】即ち、t14におけるクランプ容量Cc1
〜Cc4の出力端の電圧は、上記ノイズ成分を除去した
光信号成分(S)のみの映像信号となっており、S/N
比が向上している。期間t15においては、期間t14
におけるソースフォロワ動作を第1行目のJFET2が
継続しており、水平走査回路8から駆動パルスφH1〜
φH4を順次出力することで、クランプ容量Cc1〜C
c4の出力端に現れている光信号成分(S)のみに応じ
た出力電圧を、水平信号線27に転送し、出力バッファ
アンプ28を経て、出力端子VOUTから映像信号が出
力される。また、駆動パルスφRHを順次出力すること
で、水平信号線27のリセットが行われる。
〜Cc4の出力端の電圧は、上記ノイズ成分を除去した
光信号成分(S)のみの映像信号となっており、S/N
比が向上している。期間t15においては、期間t14
におけるソースフォロワ動作を第1行目のJFET2が
継続しており、水平走査回路8から駆動パルスφH1〜
φH4を順次出力することで、クランプ容量Cc1〜C
c4の出力端に現れている光信号成分(S)のみに応じ
た出力電圧を、水平信号線27に転送し、出力バッファ
アンプ28を経て、出力端子VOUTから映像信号が出
力される。また、駆動パルスφRHを順次出力すること
で、水平信号線27のリセットが行われる。
【0174】期間t15の動作において列バッファアン
プ29a〜29dは、高速に動作する。つまりφH1〜
φH4と同期して、クランプ容量Cc1〜Cc4とこれ
に直列に接続された水平信号線の寄生容量CHを充電す
る。従って動作速度、消費電力、ノイズの点で優れた図
21(c)に示すバイポーラトランジスタを用いた列バ
ッファアンプが望ましい。
プ29a〜29dは、高速に動作する。つまりφH1〜
φH4と同期して、クランプ容量Cc1〜Cc4とこれ
に直列に接続された水平信号線の寄生容量CHを充電す
る。従って動作速度、消費電力、ノイズの点で優れた図
21(c)に示すバイポーラトランジスタを用いた列バ
ッファアンプが望ましい。
【0175】以上に示した期間t11〜期間t15に対
する第1行目の読み出し動作は、期間t21〜t25及
び期間t31〜期間t35において、それぞれ第2行
目、第3行目に対して繰り返して、同様に行われる。図
25において、リセットドレイン4の駆動パルス(φR
D1〜φRD3)はほとんどの期間ローレベルであり、
フォトダイオード1で発生した過剰電荷は、オーバーフ
ロー制御領域6aを経由してこのローレベルとなってい
るリセットドレイン4に流出する。
する第1行目の読み出し動作は、期間t21〜t25及
び期間t31〜期間t35において、それぞれ第2行
目、第3行目に対して繰り返して、同様に行われる。図
25において、リセットドレイン4の駆動パルス(φR
D1〜φRD3)はほとんどの期間ローレベルであり、
フォトダイオード1で発生した過剰電荷は、オーバーフ
ロー制御領域6aを経由してこのローレベルとなってい
るリセットドレイン4に流出する。
【0176】ところが、期間t11〜t15では、駆動
パルスφRD1がハイレベルであり、さらに、期間t1
2〜t15では駆動パルスφRG1がハイレベルで、リ
セットゲート5が遮断(オフ)状態となっている。従っ
て、1行目のリセットドレイン4に対するオーバーフロ
ー動作は停止(または動作状態が変化)する。これは、
リセットドレイン4の電位がハイレベルとなってオーバ
ーフロー動作に影響すると同時に、リセットゲート5が
遮断(オフ)状態となると、リセットドレイン配線24
と接続されていないリセットドレイン4は、過剰電荷の
排出経路が遮断されてしまうためである。
パルスφRD1がハイレベルであり、さらに、期間t1
2〜t15では駆動パルスφRG1がハイレベルで、リ
セットゲート5が遮断(オフ)状態となっている。従っ
て、1行目のリセットドレイン4に対するオーバーフロ
ー動作は停止(または動作状態が変化)する。これは、
リセットドレイン4の電位がハイレベルとなってオーバ
ーフロー動作に影響すると同時に、リセットゲート5が
遮断(オフ)状態となると、リセットドレイン配線24
と接続されていないリセットドレイン4は、過剰電荷の
排出経路が遮断されてしまうためである。
【0177】期間t21〜t25、期間t31〜t35
における、それぞれ2行目、3行目のリセットドレイン
4に対するオーバーフロー動作についても同様である。
しかしながら、1つのフォトダイオードに対して垂直走
査方向に2つの経路でオーバーフロー動作が可能となっ
ている実施形態7の光電変換装置においては、一方の経
路が一時的にオーバーフロー動作を停止する場合におい
ても、他方の経路にてオーバーフロー動作が正常に行わ
れるため、ブルーミング、スミア等のにじみの現象を抑
圧することができる。
における、それぞれ2行目、3行目のリセットドレイン
4に対するオーバーフロー動作についても同様である。
しかしながら、1つのフォトダイオードに対して垂直走
査方向に2つの経路でオーバーフロー動作が可能となっ
ている実施形態7の光電変換装置においては、一方の経
路が一時的にオーバーフロー動作を停止する場合におい
ても、他方の経路にてオーバーフロー動作が正常に行わ
れるため、ブルーミング、スミア等のにじみの現象を抑
圧することができる。
【0178】以上説明したように、フォトダイオード
1、JFET2、転送ゲート3、リセットドレイン4、
1画素当たり2つのリセットゲート5、1画素当たり2
つのオーバーフロー制御領域6aを備えた実施形態1の
光電変換素子(図1〜図4)をマトリクス状に配置して
構成した図20に示す実施形態7の光電変換装置は、横
型オーバーフロードレイン構造で埋込型のフォトダイオ
ードを採用しているため、暗電流、残像、リセットノイ
ズ、及びブルーミング、スミアが抑圧され、また、ロー
パスフィルターの構成要素となる垂直負荷容量Cv1〜
Cv4を負荷としたJFET2の狭帯域ソースフォロワ
動作によって、増幅動作時のノイズが抑圧される。ま
た、信号電荷転送前と転送後における各ソースフォロワ
動作の出力電圧を、クランプ容量Cc1〜Cc4を介し
て減算処理することによって、JFET2のしきい値電
圧のばらつきによる固定パターンノイズ、JFET2の
ゲート領域を初期化した時に発生するリセットノイズ、
ソースフォロワ動作時の1/fノイズ、列バッファアン
プ29a〜29dのオフセット電圧のばらつきによる固
定パターンノイズ等が抑圧される。従って、従来の光電
変換装置(図36〜図39、図40)と同様、高感度で
低ノイズの(S/N比が高い)映像信号が得られる。
1、JFET2、転送ゲート3、リセットドレイン4、
1画素当たり2つのリセットゲート5、1画素当たり2
つのオーバーフロー制御領域6aを備えた実施形態1の
光電変換素子(図1〜図4)をマトリクス状に配置して
構成した図20に示す実施形態7の光電変換装置は、横
型オーバーフロードレイン構造で埋込型のフォトダイオ
ードを採用しているため、暗電流、残像、リセットノイ
ズ、及びブルーミング、スミアが抑圧され、また、ロー
パスフィルターの構成要素となる垂直負荷容量Cv1〜
Cv4を負荷としたJFET2の狭帯域ソースフォロワ
動作によって、増幅動作時のノイズが抑圧される。ま
た、信号電荷転送前と転送後における各ソースフォロワ
動作の出力電圧を、クランプ容量Cc1〜Cc4を介し
て減算処理することによって、JFET2のしきい値電
圧のばらつきによる固定パターンノイズ、JFET2の
ゲート領域を初期化した時に発生するリセットノイズ、
ソースフォロワ動作時の1/fノイズ、列バッファアン
プ29a〜29dのオフセット電圧のばらつきによる固
定パターンノイズ等が抑圧される。従って、従来の光電
変換装置(図36〜図39、図40)と同様、高感度で
低ノイズの(S/N比が高い)映像信号が得られる。
【0179】また、実施形態7の光電変換装置において
は、実施形態4の光電変換装置と同様、ドレイン配線2
5が削除されているため、ドレイン配線25と垂直信号
線22との短絡モードによる不良が解消され、製造歩留
まりが向上する。また、リセットドレイン4とリセット
ドレイン配線24との接続が不完全となる解放モードの
不良が発生してもJFETのゲート領域は正しく制御さ
れるため、縦線状の画像欠陥が減少し、製造歩留まりが
向上する。
は、実施形態4の光電変換装置と同様、ドレイン配線2
5が削除されているため、ドレイン配線25と垂直信号
線22との短絡モードによる不良が解消され、製造歩留
まりが向上する。また、リセットドレイン4とリセット
ドレイン配線24との接続が不完全となる解放モードの
不良が発生してもJFETのゲート領域は正しく制御さ
れるため、縦線状の画像欠陥が減少し、製造歩留まりが
向上する。
【0180】また、実施形態5及び実施形態6の光電変
換装置と同様、リセットドレイン4とリセットドレイン
配線24とを接続するための、コンタクト穴30、(中
継配線23)、中継配線接続穴31が複数の光電変換素
子(例えば、2個〜20個)当たり1個の割合で形成さ
れているため、製造歩留まりが向上する。また、実施形
態7の光電変換装置には、高速動作が可能で、消費電力
が小さく、低ノイズで動作する、図21(c)に示した
エミッタフォロワ型の列バッファアンプが好適に用いら
れる。
換装置と同様、リセットドレイン4とリセットドレイン
配線24とを接続するための、コンタクト穴30、(中
継配線23)、中継配線接続穴31が複数の光電変換素
子(例えば、2個〜20個)当たり1個の割合で形成さ
れているため、製造歩留まりが向上する。また、実施形
態7の光電変換装置には、高速動作が可能で、消費電力
が小さく、低ノイズで動作する、図21(c)に示した
エミッタフォロワ型の列バッファアンプが好適に用いら
れる。
【0181】また、画素のJFET2のN型ソース領域
14及びP型ゲート領域15とそれぞれ同一の製造工程
で形成した、N型エミッタ領域52及びP型ベース領域
53と、N型半導体領域101及び高濃度のN型半導体
基板100よりなるコレクタ領域を備えた、図22〜図
24に示すバイポーラトランジスタを使用することによ
って、光電変換装置の製造工程を増加させずに、上記列
バッファアンプを形成することができる。また、平面的
なパターン形状やサイズを変えるだけで、出力バッファ
アンプ用のバイポーラトランジスタも、同一の製造工程
により形成することが可能である。
14及びP型ゲート領域15とそれぞれ同一の製造工程
で形成した、N型エミッタ領域52及びP型ベース領域
53と、N型半導体領域101及び高濃度のN型半導体
基板100よりなるコレクタ領域を備えた、図22〜図
24に示すバイポーラトランジスタを使用することによ
って、光電変換装置の製造工程を増加させずに、上記列
バッファアンプを形成することができる。また、平面的
なパターン形状やサイズを変えるだけで、出力バッファ
アンプ用のバイポーラトランジスタも、同一の製造工程
により形成することが可能である。
【0182】〔実施形態8〕図26〜図29は、本発明
の実施形態8による光電変換素子を示す構成図であり、
図26はその平面図、図27は図26のX1−X2線に
沿った断面図、図28は図26のY1−Y2線に沿った
断面図、図29は図26のY3−Y4線に沿った断面図
である。
の実施形態8による光電変換素子を示す構成図であり、
図26はその平面図、図27は図26のX1−X2線に
沿った断面図、図28は図26のY1−Y2線に沿った
断面図、図29は図26のY3−Y4線に沿った断面図
である。
【0183】図30は、図26〜図29に示す光電変換
素子及びその読出回路の一例を示す回路図であり、図3
1は、図30に示す光電変換素子の動作を説明するため
のパルスタイミングチャートである。図26〜図31に
示すように、本発明の光電変換素子を単体として用いる
ことによって、フォトセンサーとして使用することもで
きる。
素子及びその読出回路の一例を示す回路図であり、図3
1は、図30に示す光電変換素子の動作を説明するため
のパルスタイミングチャートである。図26〜図31に
示すように、本発明の光電変換素子を単体として用いる
ことによって、フォトセンサーとして使用することもで
きる。
【0184】図26〜図29に示す実施形態8の光電変
換素子は、画素の周囲にP型のガードリング領域19が
形成されていること、リセットゲート5やオーバーフロ
ー制御領域6aの形成条件、及び、各配線の引き出し方
等が図1〜図4に示した実施形態1の光電変換素子と異
なっているが、他の構成は、実施形態1等で示した光電
変換素子(図1〜図4)とほぼ同様である。P型のガー
ドリング領域19は、迷光によりフォトダイオード1以
外の部分で発生した不要電荷を吸収し、排出するための
ものである。
換素子は、画素の周囲にP型のガードリング領域19が
形成されていること、リセットゲート5やオーバーフロ
ー制御領域6aの形成条件、及び、各配線の引き出し方
等が図1〜図4に示した実施形態1の光電変換素子と異
なっているが、他の構成は、実施形態1等で示した光電
変換素子(図1〜図4)とほぼ同様である。P型のガー
ドリング領域19は、迷光によりフォトダイオード1以
外の部分で発生した不要電荷を吸収し、排出するための
ものである。
【0185】図26〜図29において、オーバーフロー
制御領域6aはフォトダイオード1とリセットドレイン
4との境界領域の半導体内部に形成されているが(図2
9)、フォトダイオード1とガードリング領域19との
境界領域の半導体内部(高濃度のN型半導体領域16の
下部)に形成しても良い。この場合、ガードリング領域
19に適当な電圧を印加することによって、過剰電荷は
ガードリング領域19に排出される。
制御領域6aはフォトダイオード1とリセットドレイン
4との境界領域の半導体内部に形成されているが(図2
9)、フォトダイオード1とガードリング領域19との
境界領域の半導体内部(高濃度のN型半導体領域16の
下部)に形成しても良い。この場合、ガードリング領域
19に適当な電圧を印加することによって、過剰電荷は
ガードリング領域19に排出される。
【0186】この実施形態8では、光電変換素子の読出
回路が、図30の回路図に示すように、リセットトラン
ジスタTRV、低電流源76、クランプ容量Cc、クラ
ンプトランジスタTc、及び、バッファアンプ77、出
力アンプ78によって構成されている要求される動作速
度があまり高くない場合には、この読出回路においてそ
のバッファアンプ77を省略することもできる。また、
図30に示す読出回路は、光電変換素子と同一の半導体
チップ上に形成することで出力信号のS/N比を高める
ことができる。なお、読出回路を光電変換素子と別に形
成してもよい。
回路が、図30の回路図に示すように、リセットトラン
ジスタTRV、低電流源76、クランプ容量Cc、クラ
ンプトランジスタTc、及び、バッファアンプ77、出
力アンプ78によって構成されている要求される動作速
度があまり高くない場合には、この読出回路においてそ
のバッファアンプ77を省略することもできる。また、
図30に示す読出回路は、光電変換素子と同一の半導体
チップ上に形成することで出力信号のS/N比を高める
ことができる。なお、読出回路を光電変換素子と別に形
成してもよい。
【0187】図30、図31において、光電変換素子の
転送ゲート3及びリセットゲート5は図27,図28に
示すようにPチャネル型であるため、φTG及びφRG
は他のパルスと極性が逆になる。即ち、これらのパルス
がローレベルの時に、転送ゲート3またはリセットゲー
ト5が導通(オン)状態となり、これらのパルスがハイ
レベルの時に遮断(オフ)状態となる。
転送ゲート3及びリセットゲート5は図27,図28に
示すようにPチャネル型であるため、φTG及びφRG
は他のパルスと極性が逆になる。即ち、これらのパルス
がローレベルの時に、転送ゲート3またはリセットゲー
ト5が導通(オン)状態となり、これらのパルスがハイ
レベルの時に遮断(オフ)状態となる。
【0188】図31に示すパルスタイミングチャートに
おいて、期間t1はJFET2のゲート領域の初期化動
作、期間t2は初期化後のJFET2のソースフォロワ
動作と、クランプ容量Cc、クランプトランジスタTc
による上記出力のクランプ動作、期間t3はフォトダイ
オード1からJFET2への信号電荷の転送動作、期間
t4は信号電荷転送後のJFET2のソースフォロワ動
作にそれぞれ対応している。この期間t4において、ク
ランプ容量Ccの出力端側(図30におけるCcの右
端)に発生する光信号出力が出力バッファアンプ78を
介して出力端子(Vout )より出力される。
おいて、期間t1はJFET2のゲート領域の初期化動
作、期間t2は初期化後のJFET2のソースフォロワ
動作と、クランプ容量Cc、クランプトランジスタTc
による上記出力のクランプ動作、期間t3はフォトダイ
オード1からJFET2への信号電荷の転送動作、期間
t4は信号電荷転送後のJFET2のソースフォロワ動
作にそれぞれ対応している。この期間t4において、ク
ランプ容量Ccの出力端側(図30におけるCcの右
端)に発生する光信号出力が出力バッファアンプ78を
介して出力端子(Vout )より出力される。
【0189】以上に示した実施形態8の光電変換素子
は、横型オーバーフロードレイン構造で埋込型のフォト
ダイオードを採用しているため、暗電流、残像、リセッ
トノイズが抑圧され、また、信号電荷転送前と転送後に
おける各ソースフォロワ動作の出力電圧を、クランプ容
量Ccを介して減算処理することによって、JFET2
のゲート領域を初期化した時に発生するリセットノイ
ズ、ソースフォロワ動作時の1/fノイズ等が抑圧され
る。従って高感度で低ノイズの(S/N比が高い)光信
号出力が得られる。
は、横型オーバーフロードレイン構造で埋込型のフォト
ダイオードを採用しているため、暗電流、残像、リセッ
トノイズが抑圧され、また、信号電荷転送前と転送後に
おける各ソースフォロワ動作の出力電圧を、クランプ容
量Ccを介して減算処理することによって、JFET2
のゲート領域を初期化した時に発生するリセットノイ
ズ、ソースフォロワ動作時の1/fノイズ等が抑圧され
る。従って高感度で低ノイズの(S/N比が高い)光信
号出力が得られる。
【0190】また、図30に示すバッファアンプ77及
び出力バッファアンプ78には、動作速度、消費電力、
ノイズ等で優れた、図21(c)及び図13に示すよう
なエミッタフォロワ型のバッファアンプが好適に用いら
れる。また、画素部JFETと同一の製造工程で形成可
能な、図22〜図24に示すバイポーラトランジスタを
使用することによって、光電変換素子の製造工程を増加
させずに、エミッタフォロワ型のバッファアンプを形成
することができる。
び出力バッファアンプ78には、動作速度、消費電力、
ノイズ等で優れた、図21(c)及び図13に示すよう
なエミッタフォロワ型のバッファアンプが好適に用いら
れる。また、画素部JFETと同一の製造工程で形成可
能な、図22〜図24に示すバイポーラトランジスタを
使用することによって、光電変換素子の製造工程を増加
させずに、エミッタフォロワ型のバッファアンプを形成
することができる。
【0191】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明による光電
変換素子では、接合型電界効果トランジスタのドレイン
領域から半導体基板まで同一導電型の半導体で形成した
ため、これをマトリクス状に配置して光電変換装置を構
成した場合、ドレイン配線を削除することが可能とな
り、製造歩留まりを向上することができるるという効果
がある。
変換素子では、接合型電界効果トランジスタのドレイン
領域から半導体基板まで同一導電型の半導体で形成した
ため、これをマトリクス状に配置して光電変換装置を構
成した場合、ドレイン配線を削除することが可能とな
り、製造歩留まりを向上することができるるという効果
がある。
【0192】また、本発明による光電変換素子では、高
濃度の半導体基板を用いたため、製造工程数を減らすこ
とができるという効果もある。また、本発明による光電
変換素子では、フォトダイオードの電荷蓄積領域とその
周囲領域の半導体表面近傍に、電荷蓄積領域と反対導電
型で高濃度の半導体領域を連続して形成し、オーバーフ
ロー制御領域を半導体内部に形成したため、暗電流、残
像、リセットノイズ、及びブルーミング、スミアを抑圧
することができるという効果もある。
濃度の半導体基板を用いたため、製造工程数を減らすこ
とができるという効果もある。また、本発明による光電
変換素子では、フォトダイオードの電荷蓄積領域とその
周囲領域の半導体表面近傍に、電荷蓄積領域と反対導電
型で高濃度の半導体領域を連続して形成し、オーバーフ
ロー制御領域を半導体内部に形成したため、暗電流、残
像、リセットノイズ、及びブルーミング、スミアを抑圧
することができるという効果もある。
【0193】また、本発明による光電変換素子では、垂
直信号線を光電変換素子周囲の分離領域上に形成したた
め感度を向上することができるという効果もある。ま
た、本発明による光電変換素子では、フォトダイオード
の電荷蓄積領域と反対導電型の半導体基板を使用したた
め、感度(特に波長の長い光に対する感度)を向上する
ことができるという効果もある。
直信号線を光電変換素子周囲の分離領域上に形成したた
め感度を向上することができるという効果もある。ま
た、本発明による光電変換素子では、フォトダイオード
の電荷蓄積領域と反対導電型の半導体基板を使用したた
め、感度(特に波長の長い光に対する感度)を向上する
ことができるという効果もある。
【0194】また、本発明による光電変換装置では、本
発明の光電変換素子を二次元マトリクス状に配置して形
成したため、上記本発明の光電変換素子と同一の効果が
ある。また、本発明による光電変換装置では、接合型電
界効果トランジスタのゲート領域とリセットドレインの
電荷排出領域を水平走査方向に交互に配置し、その境界
領域上に絶縁膜を介してリセットゲートを配置し、リセ
ットゲートを少なくとも水平走査方向に共通に接続し、
リセットドレインの電荷排出領域を水平走査方向に共通
に接続したため、製造歩留まりを向上することができる
という効果もある。
発明の光電変換素子を二次元マトリクス状に配置して形
成したため、上記本発明の光電変換素子と同一の効果が
ある。また、本発明による光電変換装置では、接合型電
界効果トランジスタのゲート領域とリセットドレインの
電荷排出領域を水平走査方向に交互に配置し、その境界
領域上に絶縁膜を介してリセットゲートを配置し、リセ
ットゲートを少なくとも水平走査方向に共通に接続し、
リセットドレインの電荷排出領域を水平走査方向に共通
に接続したため、製造歩留まりを向上することができる
という効果もある。
【0195】また、本発明による光電変換装置では、接
合型電界効果トランジスタのゲート領域とリセットドレ
インの電荷排出領域を水平走査方向に交互に配置し、そ
の境界領域上に絶縁膜を介して、リセットゲートを配置
し、リセットゲートを少なくとも水平走査方向に共通に
接続し、リセットドレインの電荷排出領域を水平走査方
向に共通に接続するコンタクト穴と配線を形成し、上記
コンタクト穴を水平走査方向に配置された複数の光電変
換素子当たり1個の割合で形成したため、製造歩留まり
を向上することができるという効果もある。
合型電界効果トランジスタのゲート領域とリセットドレ
インの電荷排出領域を水平走査方向に交互に配置し、そ
の境界領域上に絶縁膜を介して、リセットゲートを配置
し、リセットゲートを少なくとも水平走査方向に共通に
接続し、リセットドレインの電荷排出領域を水平走査方
向に共通に接続するコンタクト穴と配線を形成し、上記
コンタクト穴を水平走査方向に配置された複数の光電変
換素子当たり1個の割合で形成したため、製造歩留まり
を向上することができるという効果もある。
【0196】また、本発明による光電変換装置では、リ
セットドレインの電荷排出領域を水平走査方向に共通に
接続するコンタクト穴を、2素子に1個の割合から20
素子に1個の割合で形成したため、動作速度に対する影
響が少なく、製造歩留まりを向上することができるとい
う効果もある。また、本発明による光電変換装置では、
フォトダイオードの電荷蓄積領域とリセットドレインの
電荷排出領域を垂直走査方向に交互に配置し、その境界
領域にオーバーフロー制御領域を形成したため、2つの
経路でオーバーフロー動作が可能となり、一方の経路が
一時的に停止しても他方の経路にてオーバーフロー動作
が行われ、ブルーミング、スミア等のにじみの現象を抑
圧することができるという効果もある。
セットドレインの電荷排出領域を水平走査方向に共通に
接続するコンタクト穴を、2素子に1個の割合から20
素子に1個の割合で形成したため、動作速度に対する影
響が少なく、製造歩留まりを向上することができるとい
う効果もある。また、本発明による光電変換装置では、
フォトダイオードの電荷蓄積領域とリセットドレインの
電荷排出領域を垂直走査方向に交互に配置し、その境界
領域にオーバーフロー制御領域を形成したため、2つの
経路でオーバーフロー動作が可能となり、一方の経路が
一時的に停止しても他方の経路にてオーバーフロー動作
が行われ、ブルーミング、スミア等のにじみの現象を抑
圧することができるという効果もある。
【0197】また、本発明による光電変換装置では、画
素部の接合型電界効果トランジスタと同一の製造工程で
バイポーラトランジスタを形成可能なため、製造工程を
追加することなく、エミッタフォロワ型の列バッファア
ンプや出力バッファアンプを形成できるという効果もあ
る。
素部の接合型電界効果トランジスタと同一の製造工程で
バイポーラトランジスタを形成可能なため、製造工程を
追加することなく、エミッタフォロワ型の列バッファア
ンプや出力バッファアンプを形成できるという効果もあ
る。
【図1】本発明の実施形態1による光電変換素子の平面
図である。
図である。
【図2】図1のX1−X2線断面図である。
【図3】図1のY1−Y2線断面図である。
【図4】図1のY3−Y4線断面図である。
【図5】本発明の実施形態2による光電変換素子の部分
断面図である。
断面図である。
【図6】本発明の実施形態3による光電変換素子の部分
断面図である。
断面図である。
【図7】本発明の実施形態4による光電変換装置の平面
図である。
図である。
【図8】図7のX1−X2線断面図である。
【図9】図7のY1−Y2線断面図である。
【図10】図7のY3−Y4線断面図である。
【図11】図7〜図10に要部を示す光電変換装置の回
路図である。
路図である。
【図12】図11の回路図における出力バッファアンプ
の構成例を示す回路図である。
の構成例を示す回路図である。
【図13】図12と同様の出力バッファアンプの構成例
を示す回路図である。
を示す回路図である。
【図14】図11に示す回路図の光電変換装置の動作を
説明するためのパルスタイミングチャートである。
説明するためのパルスタイミングチャートである。
【図15】本発明の実施形態5による光電変換装置の平
面図である。
面図である。
【図16】図15のX1−X2線断面図である。
【図17】本発明の実施形態6による光電変換装置の平
面図である。
面図である。
【図18】図17のX1−X2線断面図である。
【図19】図15及び図16または図17及び図18に
要部を示す光電変換装置の回路図である。
要部を示す光電変換装置の回路図である。
【図20】本発明の実施形態7による光電変換装置の回
路図である。
路図である。
【図21】図20の回路図における列バッファアンプの
構成例を示す回路図である。
構成例を示す回路図である。
【図22】図21における列バッファアンプ用バイポー
ラトランジスタの一例を示す平面図である。
ラトランジスタの一例を示す平面図である。
【図23】図21のX1−X2線断面図である。
【図24】図21のY1−Y2線断面図である。
【図25】図20に示す回路図の光電変換装置の動作を
説明するためのパルスタイミングチャートである。
説明するためのパルスタイミングチャートである。
【図26】本発明の実施形態8による光電変換素子の平
面図である。
面図である。
【図27】図26のX1−X2線断面図である。
【図28】図26のY1−Y2線断面図である。
【図29】図26のY3−Y4線断面図である。
【図30】図26〜図29に示す光電変換素子及びその
読出回路の一例を示す回路図である。
読出回路の一例を示す回路図である。
【図31】図30に示す回路図の光電変換素子の動作を
説明するためのパルスタイミングチャートである。
説明するためのパルスタイミングチャートである。
【図32】従来の光電変換素子の平面図である。
【図33】図32のX1−X2線断面図である。
【図34】図32のY1−Y2線断面図である。
【図35】図32のY3−Y4線断面図である。
【図36】従来の光電変換装置の平面図である。
【図37】図36のX1−X2線断面図である。
【図38】図36のY1−Y2線断面図である。
【図39】図36のY3−Y4線断面図である。
【図40】従来の光電変換装置の回路図である。
【図41】図40に示す光電変換装置の動作を説明する
ためのパルスタイミングチャートである。
ためのパルスタイミングチャートである。
1 フォトダイオード 2 JFET 3 転送ゲート 4 リセットドレイン 5 リセットゲート 6a〜6c オーバーフロー制御領域 7 垂直走査回路 8 水平走査回路 10 P型半導体基板 11 N型ウエル領域 12 P型電荷蓄積領域 13 高濃度のN型半導体領域 14 N型ソース領域 15 P型ゲート領域 16 N型ドレイン領域 17 N型チャネル領域 18 P型電荷排出領域 19 P型ガードリング領域 20,20a〜20c 転送ゲート配線 21,21a〜21c リセットゲート配線 22,22a〜22d 垂直信号線 23 中継配線 24,24a〜24c リセットドレイン配線 25 ドレイン配線 26a〜26d 定電流源 27,27a,27b 水平信号線 28,28a,28b 出力バッファアンプ 29a〜29d 列バッファアンプ 30 リセットドレイン用コンタクト穴 31 中継配線接続穴 32 ドレイン用コンタクト穴 33 層間絶縁膜 40〜46 MOSトランジスタ 50,51 バイポーラトランジスタ 52 N型エミッタ領域 53 P型ベース領域 54 N型コレクタコンタクト領域 60 エミッタ電極 61 ベース電極 62 コレクタ電極 63 遮光膜 70 ソース配線 71 ドレイン配線 72 転送ゲート配線 73 リセットゲート配線 74 リセットドレイン配線 75 遮光膜 76 定電流源 77 バッファアンプ 78 出力バッファアンプ 100 高濃度N型半導体基板 101 N型半導体領域
Claims (8)
- 【請求項1】 第1導電型半導体基板と、前記半導体基
板上に形成された第1導電型半導体領域と、 前記第1導電型半導体領域中に形成された第2導電型の
電荷蓄積領域を有し、入射光に応じた電荷を生成して蓄
積するフォトダイオードと、 前記第1導電型半導体領域中に形成された第2導電型の
ゲート領域と、前記ゲート領域中に形成された第1導電
型のソース領域及びチャネル領域と、前記第1導電型半
導体基板上の、前記第1導電型半導体領域中に形成さ
れ、前記第1導電型半導体基板と電気的に接続された第
1導電型のドレイン領域とを有し、ゲート領域で受け取
った前記フォトダイオードからの電荷に応じた信号出力
を生じる接合型電界効果トランジスタと、 前記第1導電型半導体領域上に絶縁膜を介して形成され
たゲート電極を有し、前記フォトダイオードで生成、蓄
積された電荷を前記接合型電界効果トランジスタのゲー
ト領域に転送する転送ゲートと、 前記第1導電型半導体領域中に形成された第2導電型の
電荷排出領域を有し、前記フォトダイオードにおいて過
剰に生成された電荷を排出し、また、前記接合型電界効
果トランジスタのゲート領域の電位を制御するリセット
ドレインと、 前記第1導電型半導体領域中の、前記フォトダイオード
の電荷蓄積領域と、前記リセットドレインの電荷排出領
域との境界領域に形成され、前記フォトダイオードにお
いて過剰に生成された電荷を前記リセットドレインの電
荷排出領域に導くオーバーフロー制御領域と、 前記第1導電型半導体領域上に絶縁膜を介して形成され
たゲート電極を有し、前記接合型電界効果トランジスタ
のゲート領域と前記リセットドレインの電荷排出領域と
の電気的な接続状態を制御するリセットゲートと、 を備えたことを特徴とする光電変換素子。 - 【請求項2】 前記第1導電型半導体基板が、高濃度の
第1導電型半導体基板であること、 を特徴とする請求項1記載の光電変換素子。 - 【請求項3】 前記フォトダイオードは埋込型であり、
前記フォトダイオードの第2導電型電荷蓄積領域の半導
体表面近傍と、その周囲領域の半導体表面近傍に、高濃
度の第1導電型半導体領域が連続して形成され、 前記オーバーフロー制御領域は、半導体内部に形成され
た、第1導電型または第2導電型半導体領域よりなるこ
と、 を特徴とする請求項1または請求項2記載の光電変換素
子。 - 【請求項4】 請求項1から請求項3に記載された光電
変換素子を画素として、この画素が二次元マトリクス状
に複数配置され、 前記画素の列毎に設けられた複数の垂直信号線と、 前記画素の特定の行を選択して、前記画素からの信号を
所望のタイミングで、前記垂直信号線に転送する垂直走
査回路と、 前記複数の垂直信号線を順次水平走査して、前記画素か
らの信号を水平信号線に転送する水平走査回路とを備え
ていること、 を特徴とする光電変換装置。 - 【請求項5】 請求項1から請求項3に記載された光電
変換素子を各画素として、これを二次元マトリクス状に
配置してなる光電変換装置において、 前記各光電変換素子の、接合型電界効果トランジスタの
ゲート領域とリセットドレインの電荷排出領域とが、水
平走査方向に隣り合って交互に配置され、 水平走査方向に交互に配置された、前記各接合型電界効
果トランジスタのゲート領域と各リセットドレインの電
荷排出領域との境界領域上には、絶縁膜を介して、前記
リセットゲートが配置され、 前記各リセットゲートが少なくともリセットゲート配線
によって水平走査方向に共通に接続され、 前記リセットドレインの電荷排出領域がリセットドレイ
ン配線によって水平走査方向に共通に接続されているこ
と、 を特徴とする光電変換装置。 - 【請求項6】 請求項5に記載の光電変換装置におい
て、 前記リセットドレインの電荷排出領域は、その上に形成
された層間絶縁膜に設けられたコンタクト穴を介して複
数の光電変換素子当り1個の割合で前記リセットドレイ
ン配線に接続されていること、 を特徴とする光電変換装置。 - 【請求項7】 前記リセットドレインの電荷排出領域を
水平走査方向に共通に接続するコンタクト穴が、水平走
査方向に配置された光電変換素子、2素子に1個の割合
から、20素子に1個の割合で形成されていること、 を特徴とする請求項6記載の光電変換装置。 - 【請求項8】 請求項4から請求項7に記載された光電
変換装置において、 前記各光電変換素子の、フォトダイオードの電荷蓄積領
域とリセットドレインの電荷排出領域とが、垂直走査方
向に隣り合って交互に配置され、 垂直走査方向に交互に配置された、前記各フォトダイオ
ードの電荷蓄積領域と各リセットドレインの電荷排出領
域との境界領域には、前記オーバーフロー制御領域が形
成されていること、 を特徴とする光電変換装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23719597A JP3783360B2 (ja) | 1997-09-02 | 1997-09-02 | 光電変換素子及び光電変換装置 |
US09/146,323 US6188093B1 (en) | 1997-09-02 | 1998-09-02 | Photoelectric conversion devices and photoelectric conversion apparatus employing the same |
TW087114569A TW393777B (en) | 1997-09-02 | 1998-09-02 | Photoelectric conversion devices and photoelectric conversion apparatus employing the same |
US09/729,469 US6483163B2 (en) | 1997-09-02 | 2000-12-04 | Photoelectric conversion devices and photoelectric conversion apparatus employing the same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23719597A JP3783360B2 (ja) | 1997-09-02 | 1997-09-02 | 光電変換素子及び光電変換装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1187680A true JPH1187680A (ja) | 1999-03-30 |
JP3783360B2 JP3783360B2 (ja) | 2006-06-07 |
Family
ID=17011788
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23719597A Expired - Fee Related JP3783360B2 (ja) | 1997-09-02 | 1997-09-02 | 光電変換素子及び光電変換装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3783360B2 (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006093096A1 (ja) * | 2005-02-28 | 2006-09-08 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | 固体撮像装置、及びその駆動方法 |
JP2007300122A (ja) * | 2006-05-04 | 2007-11-15 | Magnachip Semiconductor Ltd | 画素をバーストリセット動作と統合することにより改善された性能を有するcmosイメージセンサ |
JP2008022259A (ja) * | 2006-07-12 | 2008-01-31 | Sony Corp | 固体撮像装置 |
CN100428486C (zh) * | 2004-08-31 | 2008-10-22 | 索尼株式会社 | 固态成像装置、相机模块以及电子设备模块 |
JP2010191948A (ja) * | 2009-02-19 | 2010-09-02 | Au Optronics Corp | アクティブピクセルセンサおよびその製造方法 |
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CN105489622A (zh) * | 2014-10-03 | 2016-04-13 | 全视科技有限公司 | 具有具备中心接触件的沟道区域的光传感器 |
JP2020087940A (ja) * | 2018-11-14 | 2020-06-04 | 株式会社リコー | ラインセンサ及び画像読取装置 |
-
1997
- 1997-09-02 JP JP23719597A patent/JP3783360B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN105489622A (zh) * | 2014-10-03 | 2016-04-13 | 全视科技有限公司 | 具有具备中心接触件的沟道区域的光传感器 |
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---|---|
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