JPH1187619A - 半導体装置用インダクタ - Google Patents

半導体装置用インダクタ

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Publication number
JPH1187619A
JPH1187619A JP9267824A JP26782497A JPH1187619A JP H1187619 A JPH1187619 A JP H1187619A JP 9267824 A JP9267824 A JP 9267824A JP 26782497 A JP26782497 A JP 26782497A JP H1187619 A JPH1187619 A JP H1187619A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wiring
layer
inductor
insulating film
thin film
Prior art date
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Pending
Application number
JP9267824A
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English (en)
Inventor
Koji Takiguchi
幸司 滝口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
New Japan Radio Co Ltd
Original Assignee
New Japan Radio Co Ltd
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Publication date
Application filed by New Japan Radio Co Ltd filed Critical New Japan Radio Co Ltd
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Publication of JPH1187619A publication Critical patent/JPH1187619A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来、半導体基板上の絶縁膜上に設けられ、薄
膜状の配線で構成される半導体装置用インダクタにおい
ては、特にGHz帯程度以上の高周波帯では、配線厚さ
によるQ特性の改善には難点があった。この問題を解消
したQ特性の改善に効果のある半導体装置用インダクタ
を提供する。 【解決手段】絶縁膜及び配線よりなる層を多層に形成
し、前記各層のコイル部配線は、該配線の一部分又は全
域を同一パターンとして各層の同位置に形成し、且つ前
記により同一パターンとした配線部分の両端部に、各層
間を連結するビアホールを設け配線接続した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波用ICの内
部に、受動素子の一つとして設けられるインダクタに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、高周波用IC内部に作り込まれる
インダクタとして、スパイラル型インダクタがある。
【0003】図3(a)は、スパイラル型インダクタの
平面図、同(b)はその断面図を示す。
【0004】スパイラル型インダクタは、通常図3に示
すように、2層構造で形成されている。半導体基板上に
設けられた絶縁膜5上に引出し配線2が形成され、これ
らを被って第2層の絶縁膜4が設けられ、その上に金属
薄膜配線よりなる渦巻き状のコイルが形成され、同コイ
ルの中心端は絶縁膜4に開けられたビアホール(viahol
e)3を介して引出し配線2に接続されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】周知のように薄膜配線
で構成されるインダクタのQ特性は配線の厚さを厚くし
コイルの抵抗値を小さくすることにより改善される。
【0006】しかし、GHz帯程度以上の高周波帯域で
使用されるインダクタでは、表皮効果により電流が導体
表面に集中するので配線厚さ(断面積)の増加による抵
抗値の減少は小さくなり、Q特性は厚さに対し比例的に
は改善されなくなる。
【0007】また、図3に示したようなスパイラル型イ
ンダクタでは、2層配線にするために配線の厚さを余り
大きく取れないという問題がある。
【0008】本発明は、上記問題点を解消した、Q特性
の改善に有効な構造の半導体装置用インダクタを提供し
ようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置用イ
ンダクタは、絶縁膜と該絶縁膜の上に形成した薄膜配線
とよりなる層を、多層に形成して構成し、前記各層に設
ける配線のコイル部は、該コイル部の一部分又は全域を
同一パターンとして各層の同位置に形成し、且つ前記に
より同一パターンとした配線部分の両端部に、各層間を
連結するビアホールを設け、配線接続した。
【0010】また、上記と同様な多層構造において、前
記ビアホールは、同一パターンとしたコイル部配線に沿
って溝状に設けた。
【0011】インダクタの構成を上記のようにすること
により、コイル部の一部又は全域が電気的に並列接続さ
れることになり。コイル部配線の抵抗値が低減される。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の半導体装置用イ
ンダクタの一実施例の説明図であり、(a)はその平面
図、(b)はその断面図である。以下、概略の製作手順
を述べながら本実施例の構造を説明する。
【0013】Si等の半導体基板上に設けられたSiO
2 等よりなる絶縁膜(第1層絶縁膜)5の上に、Al、
Au等よりなるスパイラル状の薄膜配線2及び引出し用
の薄膜配線(第1層薄膜配線)2がスパッタ、エッチン
グ等の工程により形成される。図中、これら第1層の薄
膜配線2が形成されている部分はハッチングで示されて
いる。本例では、スパイラル配線の一部は引出し線とク
ロスしないように配線が省略されている。
【0014】上記第1層の絶縁膜5及び配線2を被って
SiO2 等よりなる絶縁膜(第2層絶縁膜)4が、CV
D等により形成され、更にその上に、上記第1層のスパ
イラル状薄膜配線とほぼ同様なパターンのスパイラル状
の薄膜配線(第2層薄膜配線)1がスパッタ、エッチン
グ等の工程により形成される。
【0015】また、上記薄膜配線1の中心部及び第一
層、第2層の配線パターンが同一な配線部分の両端に
は、引出し用及び両層を連結するためのビアホール3が
それぞれエッチングにより形成されており、上記スパッ
タ工程で配線接続される。
【0016】上記のように構成することにより、コイル
部の配線の大部分を並列に接続した状態となり、抵抗値
が低減される。
【0017】次に、図2は、本発明の半導体装置用イン
ダクタの別の実施例の説明図であり、(a)はその平面
図、(b)はその断面図である。
【0018】本実施例では、第1層、第2層とも同一パ
ターンのスパイラル状の薄膜配線1及び2が形成されて
おり、これら配線の全域に沿って連続的に溝状のビアホ
ール3が形成され、配線接続されている。本インダクタ
では、コイル中心端からの引出しは金線等のワイヤ6に
よりなされる。
【0019】本構造のものでは、ビアホール3部分の配
線が抵抗値の低減に寄与するので、低減効果は更に大き
くなる。
【0020】本発明のインダクタは、上記図1、図2に
示したような2層構造のものに限られることはなく、更
に多層構造にし、より効果を高めることが可能である
が、上述の構造のもので、従来構造のものに比べ、抵抗
値を1/2〜2/3程度に下げることができる。
【0021】また、本発明インダクタの実施例として、
スパイラル型インダクタに適用した場合を示したが、メ
アンダ型構造のインダクタについても有効に適用できる
ことはいうまでもない。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の半導体装
置用インダクタでは、絶縁膜と該絶縁膜の上に形成した
薄膜配線とよりなる層を、多層に形成し、各層に設ける
コイル部配線は、該配線の一部分又は全域を同一パター
ンとして各層の同位置に形成するとともに、同一パター
ンとした配線部分の両端部に各層間を連結するビアホー
ルが設けられ、各層のコイル部の一部又は全域が電気的
に並列接続されるように構成されるので、インダクタの
抵抗値が低減され、結果的に、Q特性が改善される。
【0023】また、同一パターンとした配線部分に沿い
各層間を連結する溝状のビアホールを設けたものでは、
ビアホール内の配線部分も抵抗値の低減に寄与するの
で、より効果的になる。
【0024】本発明ににおけるインダクタの抵抗値低減
は、薄膜配線の厚さによるものではなく、薄膜配線を多
層に形成したことにより得られものであり、表皮効果に
よる低減効果の低下を生じることがないので、GHz帯
程度以上の高周波帯域で使用されるインダクタにおいて
も、十分な効果をもつ。
【0025】また、本発明インダクタの構成は、実施例
として挙げたスパイラル型インダクに限らず、メアンダ
型インダクタ等についても有効に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置用インダクタの一実施例の
平面図及び断面図である。
【図2】本発明の半導体装置用インダクタの別の実施例
の平面図及び断面図である。
【図3】従来のスパイラル型インダクタの平面図及び断
面図である。
【符号の説明】
1 第2層コイル部配線 2 第1層コイル部配線又は引出し配線 3 ビアホール 4 第2層絶縁膜 5 第1層絶縁膜 6 ワイヤ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に、絶縁膜と該絶縁膜の上
    に形成した薄膜配線とよりなる層を、多層に形成してな
    る半導体装置用インダクタにおいて、前記各層に設ける
    配線のコイル部は、該コイル部の一部分又は全域を同一
    パターンとして各層の同位置に形成し、且つ前記により
    同一パターンとした配線部分の両端部に、各層間を連結
    するビアホールを設け、配線接続してなることを特徴と
    する半導体装置用インダクタ。
  2. 【請求項2】 半導体基板上に、絶縁膜と該絶縁膜の上
    に形成した薄膜配線とよりなる層を、多層に形成してな
    る半導体装置用インダクタにおいて、前記各層に設ける
    配線のコイル部は、該コイル部の一部分又は全域を同一
    パターンとして各層の同位置に形成し、且つ前記により
    同一パターンとした配線部分に沿い各層間を連結する溝
    状のビアホールを設け、配線接続してなることを特徴と
    する半導体装置用インダクタ。
JP9267824A 1997-09-12 1997-09-12 半導体装置用インダクタ Pending JPH1187619A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013520031A (ja) * 2010-03-10 2013-05-30 アルテラ コーポレイション 直列接続のインダクターを有する集積回路

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013520031A (ja) * 2010-03-10 2013-05-30 アルテラ コーポレイション 直列接続のインダクターを有する集積回路

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