JP4644949B2 - 半導体装置及びそのスパイラルインダクタ製造方法 - Google Patents

半導体装置及びそのスパイラルインダクタ製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スパイラルインダクタを有する半導体装置に関し、特にスパイラルインダクタの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、半導体基板上に設けられる配線層を用いてスパイラルインダクタを形成した半導体装置が知られている。
図5、図6は、従来のスパイラルインダクタ製造方法を示す半導体装置の断面図である。以下、図5、図6を用いて、例えばGaAs基板を用いたMMIC(モニリシックマイクロ波集積回路)における従来のスパイラルインダクタ製造方法を説明する。
一般にMMICには、電界効果トランジスタ(以下、FETという)、ダイオード、抵抗、キャパシタなどが形成される。そして、その過程で、第1Au配線(300nm)、第2Au配線(600nm)、第3Auメッキ配線(4μm)を用いて各素子の接続を行うが、従来は、この第2Au配線と第3Auメッキ配線を利用して、スパイラルインダクタの製造を行うようにしている。
なお、この例では各配線材料として、配線抵抗の低減、高周波特性の向上を目的に、例えばAuを用いているが、他の導電材料であってもよいものとする。
【0003】
まず、図5(A)においては、半絶縁性(GaAs)基板10上に既に第1Au配線(図5では省略)を形成した後、その上層にSi3 N4 膜20をCVD技術等によって成膜する。
次に、このSi3 N4 膜20上に第2Au配線を形成するが、この第2Au配線層を用いてスパイラルインダクタの中心部から外部に配線を引き出すためのAu引き出し配線部30をホトリソグラフィ技術やドライエッチング技術等を用いて加工する。
すなわち、この引き出し配線部30は、スパイラルインダクタの径方向に沿って直線状に形成され、一方の端部がスパイラルインダクタの中心部に位置し、他方の端部がスパイラルインダクタの外部に導かれるように形成されている。
【0004】
次に、図5(B)では、Si3 N4 膜40をCVD技術によって成膜し、図5(C)では、このSi3 N4 膜40にドライエッチング等によりコンタクトホール50を形成する。
このコンタクトホール50は、第2Au配線で形成したAu引き出し配線部30と、後述するAuスパイラル配線部とを接続するものであり、スパイラルインダクタの中心部に形成される。すなわち、このコンタクトホール50以外の領域は、Si3 N4 膜40が残存しており、Au引き出し配線部30とスパイラル配線部とが絶縁される。
次に、図5(D)では、ホトレジストを塗布し、スパイラル配線部となるレジストパターン60を現像し、オーブンなどによってレジストパターン60の熱垂らし、及び硬化を行う。
【0005】
次に、図6(E)において、全面にAu膜70を100nm程度蒸着し、さらにその上にホトレジストを塗布し、図5(D)のレジストパターン60より配線幅が若干広いレジストパターン80を加工する。
このレジストパターン80のレジスト厚は、4〜5μmである。
次に、図6(F)において、メッキ技術により第3Auメッキ配線90を成膜し、図6(G)において、配線間にあるレジストに対して酸素プラズマによるアッシングを行い、レジストパターン80を除去する。この後、Au膜70をイオンミリングによりエッチングし、レジストパターン60を除去し、第3Auメッキ配線90によるスパイラル配線部90Aを形成する。
このスパイラル配線部90Aは、中心側の端部はAu膜70を介してAu引き出し配線部30に接続され、外周側の端部は、Au引き出し配線部30とともにインダクタの外側に導かれている。
以上のような工程により、スパイラルインダクタが完成する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述のようなスパイラルインダクタにおいて、高インダクタンスを必要とする回路設計の場合には、半導体上でスパイラル配線部の巻き数を増やすことになる。
しかしながら、元々この種のスパイラルインダクタは、半導体装置のチップ面積を大きくとる要素となっており、例えばMMICでは、チップ面積の数十パーセントを占めている。
このためインダクタンスを高くするために、スパイラル配線部の巻き数を増やすと、さらに配置面積が大きくなってしまい、半導体装置の大型化やコストアップを招くという問題がある。
【0007】
そこで本発明の目的は、巻き数を増やすことなく、高インダクタンスを得ることが可能な半導体装置及びそのスパイラルインダクタ製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記目的を達成するため、半導体基板上に少なくとも下層の配線層,中間の配線層及び上層の配線層の3つの配線層を有する半導体装置において、前記下層の配線層によって下層のスパイラル配線部が形成されるとともに、前記上層の配線層によって上層のスパイラル配線部が形成され、かつ、前記中間の配線層によって、引き出し配線部が形成されるとともに前記引き出し配線部を除く領域に部分的なスパイラル形状のスパイラル配線部が形成され、前記部分的なスパイラル形状のスパイラル配線部によって前記上層のスパイラル配線部と前記下層のスパイラル配線部とが一体化されているスパイラルインダクタを設けたことを特徴とする。また本発明は、半導体基板上に少なくともスパイラルインダクタを製造する製造方法において、半導体基板上に少なくともスパイラルインダクタを製造する製造方法において、前記半導体基板上に形成される下層配線層によってスパイラルインダクタの下層のスパイラル配線部を形成する工程と、前記下層配線層の上層に形成される第1の絶縁膜に対して前記下層のスパイラル配線部に対応する領域を除去する工程と、前記第1の絶縁膜の上層に形成される中間の配線層によってスパイラルインダクタの引き出し配線部を形成するとともに、前記引き出し配線部を除く領域に部分的なスパイラル形状のスパイラル配線部を形成することにより、前記下層のスパイラル配線部と前記部分的なスパイラル形状のスパイラル配線部とを一体化する工程と、前記中間の配線層の上層に形成される第2の絶縁膜に対して前記部分的なスパイラル形状のスパイラル配線部に対応する領域及び前記引き出し配線部のスパイラルインダクタの中心側の端部に対応する孔部分を除去する工程と、前記第2の絶縁膜の上層に形成される上層配線層によってスパイラルインダクタの上層のスパイラル配線部を形成することにより、前記上層のスパイラル配線部を前記引き出し配線部に接続する工程とを有することを特徴とする。
【0009】
本発明の半導体装置では、スパイラルインダクタを構成するスパイラル配線部を下層の配線層,中間の配線層及び上層の配線層の3つの配線層によって下層のスパイラル配線部,中間層の部分的なスパイラル形状のスパイラル配線部及び上層のスパイラル配線部を一体化することにより形成する。したがって、この3層のスパイラル配線部を重ね合わせた構造により、結果として形成されるスパイラル配線部の配線断面は、従来のような単純な形状でなく、凹凸を含む複雑な形状に形成されることになり、この配線断面の表面積が増大することになる。この結果、スパイラル配線部を流れる電流を増加でき、インダクタンスが向上するため、スパイラルインダクタの巻き数自体は増やすことなく、高インダクタンスを得ることができる。
【0010】
また、本発明のスパイラルインダクタ製造方法では、まず、半導体基板上に形成される下層配線層によってスパイラルインダクタの下層のスパイラル配線部を形成し、次に、下層配線層の上層に形成される第1の絶縁膜に対して下層のスパイラル配線部に対応する領域を除去する。次に、第1の絶縁膜の上層に形成される中間の配線層によってスパイラルインダクタの引き出し配線部を形成するとともに、引き出し配線部を除く領域に部分的なスパイラル形状のスパイラル配線部を形成することにより、下層のスパイラル配線部と部分的なスパイラル形状のスパイラル配線部とを一体化する。次に、中間の配線層の上層に形成される第2の絶縁膜に対して部分的なスパイラル形状のスパイラル配線部に対応する領域及び引き出し配線部のスパイラルインダクタの中心側の端部に対応する孔部分を除去する。そして、第2の絶縁膜の上層に形成される上層配線層によってスパイラルインダクタの上層のスパイラル配線部を形成することにより、上層のスパイラル配線部を引き出し配線部に接続する。このようにして、スパイラルインダクタを構成するスパイラル配線部を下層の配線層,中間の配線層及び上層の配線層の3つの配線層によって下層のスパイラル配線部,中間層の部分的なスパイラル形状のスパイラル配線部及び上層のスパイラル配線部を一体化することにより形成する。
【0011】
したがって、この3層のスパイラル配線部を重ね合わせた構造により、結果として形成されるスパイラル配線部の配線断面は、従来のような単純な形状でなく、凹凸を含む複雑な形状に形成されることになり、この配線断面の表面積が増大することになる。この結果、スパイラル配線部を流れる電流を増加でき、インダクタンスが向上するため、スパイラルインダクタの巻き数自体は増やすことなく、高インダクタンスを得ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による半導体装置及びそのスパイラルインダクタ製造方法の実施の形態について説明する。
なお、以下に説明する実施の形態は、本発明の好適な具体例であり、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において、特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限定されないものとする。
本実施の形態は、MMICにスパイラルインダクタを設けるための製造方法に関するものであり、MMIC製造過程で用いられる多層配線を利用し、スパイラルインダクタ(特にスパイラル配線部)を構成する導線の外表面に凹凸を形成し、導線の表面積を増加させることにより、巻き数を増やすことなく(すなわち、スパイラルインダクタの配置面積を大きくすることなく)、インダクタンスを高められるようにしたものである。
【0013】
図1、図2は、本実施の形態によるスパイラルインダクタ製造方法を示すMMICの断面図である。
また、図3は、本実施の形態によるスパイラルインダクタ製造方法で形成する各配線パターンの具体例を示す平面図であり、図4は、スパイラルインダクタを構成するスパイラル配線の断面形状を示す拡大断面図である。
以下、図1〜図4を用いて、本形態のMMICにおけるスパイラルインダクタ製造方法を説明する。
【0014】
まず、図1(A)において、半絶縁性(GaAs)基板100上に絶縁膜としてSi3 N4 膜110をCVD技術によって成膜する。
次に、このSi3 N4 膜110の上に、他の素子の電極や結線などに用いられる第1Au配線120を例えば300nmの膜厚で形成し、スパイラルインダクタの下層スパイラル配線部120Aを得るために、スパイラル状に加工する。
この第1Au配線120は、例えば蒸着技術によって成膜し、スパイラル状のパターンは、ホトリソグラフィ技術、ドライ/イオンミリング技術等により、所望のパターンに形成する。
図3(A)は、この下層スパイラル配線部120Aのパターン形状の具体例を示している。この下層スパイラル配線部120Aは、後述する中層スパイラル配線部や上層スパイラル配線部に比較して線幅が小さいものであり、また、図4に示すように、平板状の断面形状を有するものである。
次に、絶縁膜としてSi3 N4 膜130をCVD技術によって成膜し、図1(A)に示す状態を得る。
【0015】
次に、図1(B)において、ドライエッチングを用いてSi3 N4 膜130に第1コンタクトホール130Aを加工する。
このSi3 N4 膜130に形成するコンタクトホールは、IC内の他の素子で第1Au配線120と第2Au配線140を接続させるための工程であるが、図1(B)に示す第1コンタクトホール130Aは、下層スパイラル配線部120Aに沿ってスパイラル状に形成する。
この第1コンタクトホール130Aによって下層スパイラル配線部120Aと後述の中層スパイラル配線部とを一体化するものである。
【0016】
次に、第2層目の第2Au配線140を600nmの膜厚で蒸着等によって形成する。そして、この第2Au配線140をホトリソグラフィ技術、イオンミリング技術を用いて加工し、中層スパイラル配線部140A及び引き出し配線部140Bを得る。
図3(B)に示すように、引き出し配線部140Bは、直線帯状のパターンであり、スパイラルインダクタの中心部から径方向に沿って形成され、スパイラルインダクタの外部に導かれる。
また、中層スパイラル配線部140Aは、引き出し配線部140Bの部分を除く部分的なスパイラル状に形成されたものである。また、この中層スパイラル配線部140Aの線幅は、下層スパイラル配線部120Aよりも大きいが、後述する上層スパイラル配線部に比較して小さくなっている。
また、図4に示すように、中層スパイラル配線部140Aの断面形状は、第1コンタクトホール130Aの開口形状に応じて、逆W字形状となっている。
【0017】
次に、図1(C)において、絶縁膜としてSi3 N4 膜150をCVD技術によって成膜し、ホトリソグラフィ技術、ドライエッチング技術により、第2コンタクトホール160を加工する。
この第2コンタクトホール160は、中層スパイラル配線部140Aを露出させるスパイラル状の部分と、引き出し配線部140Bのスパイラルインダクタの中心側の端部に対応した孔部分を含むものである。
次に、図1(D)において、図1(C)で加工した第2コンタクトホール160のパターンより若干広いパターンでホトレジスト170を現像し、オーブンなどによりホトレジスト170の熱垂らし、及び硬化を行う。
【0018】
次に、全面にAu膜180を100nmの膜厚で蒸着によって形成する。このAu膜180は、第3Auメッキ成膜の導電膜の役割を有するものである。
次に、図2(E)において、4μmのホトレジスト190をパターンニングし、図2(F)において、Auメッキ技術を用いてホトレジスト190のないところに第3Auメッキ配線200を成膜する。
図2(G)において、ホトレジスト190を酸素プラズマによって除去し、全面イオンミリングによってAu膜180をエッチングし、ホトレジスト170を酸素プラズマによって除去する。
このようにして上層スパイラル配線部200Aが形成される。この上層スパイラル配線部200Aは、第2コンタクトホール160の中心孔部分を介して引き出し配線部140Bに接続されている。
【0019】
また、上層スパイラル配線部200Aの線幅は、中層スパイラル配線部140Aより大幅に大きく、中層スパイラル配線部140Aの底面部を除く部分を全体的に包囲している。
そして、この上層スパイラル配線部200Aは、中層スパイラル配線部140Aの断面形状やホトレジスト190の開口形状に対応して、図4に示すように、逆W字形状よりさらに複雑な形状となっている。
【0020】
以上のようにして本実施の形態では、IC製造過程で用いる多層配線を利用し、第3Auメッキ配線200下に第1、第2Au配線120、140を加工することで、第3Auメッキ配線200の上部に例えば300nm〜600nm程度の凹凸a〜fを有するスパイラルインダクタを形成することが可能となる。
ところで、上述した従来例で説明したように、この第3Auメッキ配線から形成した従来のスパイラルインダクタでは、例えば第3Auメッキ配線の膜厚を4μm、線幅を4μmとして形成していたため、配線断面の外周長は約12μmである。
これに対して、本形態によるスパイラルインダクタでは、従来例と同じ膜厚4μm、線幅4μmの配線を用いたとしても、上述のように配線断面の外周形状が凹凸を有することから、例えば約2.4μmだけ外周長が増加する。すなわち、約20%程度、配線の表面積を改善できる。
【0021】
この結果、従来は平坦であった第3Auメッキ配線によるスパイラル配線部の上部に、本発明の方法を用いて凹凸を形成することにより、スパイラルインダクタの配線幅を変えることなく、スパイラル配線部の表面積を増加することができる。
この結果、インダクタンスは配線表面積に比例関係にあるので、巻き数を増加せずに、インダクタンスを大きくすることが可能となる。
また、周波数が高くなると、配線表面積を電流が流れるようになるため、配線抵抗が増大し、電流損失が大きくなるという影響も受け難くなる利点がある。
【0022】
なお、以上の例は、本発明をMMICに適用した場合について説明したが、本発明は、他の集積回路にも同様に適用し得るものである。
また、配線層としてAu層を用い、絶縁膜としてSi3 N4 膜を用いた例を説明したが、他の材料を用いたものについても同様に適用し得るものである。また、上述した各膜の膜厚寸法も適宜変更し得ることは勿論である。
さらに、上述の例では、3層の配線層を用いたが、さらに多数の配線層を用いるような応用も可能である。すなわち、スパイラルインダクタを形成する半導体装置の積層構造に合わせて適宜形成することが可能である。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の半導体装置では、スパイラルインダクタを構成するスパイラル配線部を下層の配線層,中間の配線層及び上層の配線層の3つの配線層によって下層のスパイラル配線部,中間層の部分的なスパイラル形状のスパイラル配線部及び上層のスパイラル配線部を一体化することにより形成した。このため、3層のスパイラル配線部を重ね合わせた構造により、結果として形成されるスパイラル配線部の配線断面は、従来のような単純な形状でなく、凹凸を含む複雑な形状に形成されることになり、この配線断面の表面積が増大することになる。この結果、スパイラル配線部を流れる電流を増加でき、インダクタンスが向上するため、スパイラルインダクタの巻き数自体は増やすことなく、高インダクタンスを得ることができる。また、周波数が高くなると、配線表面積を電流が流れるようになるため、配線抵抗が増大し、電流損失が大きくなるという影響も受け難くなり、高周波に適合できる半導体装置を提供することが可能である。
【0024】
また、本発明のスパイラルインダクタ製造方法では、スパイラルインダクタを構成するスパイラル配線部を下層の配線層,中間の配線層及び上層の配線層の3つの配線層によって下層のスパイラル配線部,中間層の部分的なスパイラル形状のスパイラル配線部及び上層のスパイラル配線部を一体化することにより形成する。このため、3層のスパイラル配線部を重ね合わせた構造により、結果として形成されるスパイラル配線部の配線断面は、従来のような単純な形状でなく、凹凸を含む複雑な形状に形成されることになり、この配線断面の表面積が増大することになる。この結果、スパイラル配線部を流れる電流を増加でき、インダクタンスが向上するため、スパイラルインダクタの巻き数自体は増やすことなく、高インダクタンスを得ることができる。また、周波数が高くなると、配線表面積を電流が流れるようになるため、配線抵抗が増大し、電流損失が大きくなるという影響も受け難くなり、高周波に適合できるスパイラルインダクタを提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるスパイラルインダクタ製造方法を示すMMICの断面図である。
【図2】本発明の実施の形態によるスパイラルインダクタ製造方法を示すMMICの断面図である。
【図3】本発明の実施の形態によるスパイラルインダクタ製造方法で形成する各配線パターンの具体例を示す平面図である。
【図4】本発明の実施の形態によるスパイラルインダクタを構成するスパイラル配線の断面形状を示す拡大断面図である。
【図5】従来のスパイラルインダクタ製造方法を示すMMICの断面図である。
【図6】従来のスパイラルインダクタ製造方法を示すMMICの断面図である。
【符号の説明】
100……半絶縁性(GaAs)基板、110、130、150……Si3 N4 膜、120……第1Au配線、120A……下層スパイラル配線部、130A……第1コンタクトホール、140……第2Au配線、140A……中層スパイラル配線部、140B……引き出し配線部、160……第2コンタクトホール、170、190……ホトレジスト、180……Au膜、200……第3Auメッキ配線、200A……上層スパイラル配線部。

Claims (6)

  1. 半導体基板上に少なくとも下層の配線層,中間の配線層及び上層の配線層の3つの配線層を有する半導体装置において、
    前記下層の配線層によって下層のスパイラル配線部が形成されるとともに、前記上層の配線層によって上層のスパイラル配線部が形成され、かつ、前記中間の配線層によって、引き出し配線部が形成されるとともに前記引き出し配線部を除く領域に部分的なスパイラル形状のスパイラル配線部が形成され、
    前記部分的なスパイラル形状のスパイラル配線部によって前記上層のスパイラル配線部と前記下層のスパイラル配線部とが一体化されているスパイラルインダクタを設け
    半導体装置。
  2. 前記上層のスパイラル配線部は前記部分的なスパイラル形状のスパイラル配線部より大きい配線幅を有し、前記部分的なスパイラル形状のスパイラル配線部の底面部を除く領域を包囲する構造で一体化されてい
    請求項記載の半導体装置。
  3. 前記上層のスパイラル配線部と引き出し配線部がスパイラルの中心部に形成したコンタクトホールを通して接続されてい
    請求項記載の半導体装置。
  4. 半導体基板上に少なくともスパイラルインダクタを製造する製造方法において、
    前記半導体基板上に形成される下層配線層によってスパイラルインダクタの下層のスパイラル配線部を形成する工程と、
    前記下層配線層の上層に形成される第1の絶縁膜に対して前記下層のスパイラル配線部に対応する領域を除去する工程と、
    前記第1の絶縁膜の上層に形成される中間の配線層によってスパイラルインダクタの引き出し配線部を形成するとともに、前記引き出し配線部を除く領域に部分的なスパイラル形状のスパイラル配線部を形成することにより、前記下層のスパイラル配線部と前記部分的なスパイラル形状のスパイラル配線部とを一体化する工程と、
    前記中間の配線層の上層に形成される第2の絶縁膜に対して前記部分的なスパイラル形状のスパイラル配線部に対応する領域及び前記引き出し配線部のスパイラルインダクタの中心側の端部に対応する孔部分を除去する工程と、
    前記第2の絶縁膜の上層に形成される上層配線層によってスパイラルインダクタの上層のスパイラル配線部を形成することにより、前記上層のスパイラル配線部を前記引き出し配線部に接続する工程と、を有す
    半導体装置のスパイラルインダクタ製造方法。
  5. 前記スパイラルインダクタのスパイラル配線部及び引き出し配線部は、金属薄膜の蒸着とエッチングによって形成す
    請求項記載の半導体装置のスパイラルインダクタ製造方法。
  6. 前記上層のスパイラル配線部を前記部分的なスパイラル形状のスパイラル配線部より大きい配線幅を有するものとし、前記部分的なスパイラル形状のスパイラル配線部の底面部を除く領域を包囲する構造で一体化する
    請求項4記載の半導体装置のスパイラルインダクタ製造方法。
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