JPH1187568A - 樹脂封止構造及び樹脂封止方法 - Google Patents

樹脂封止構造及び樹脂封止方法

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JPH1187568A
JPH1187568A JP23721597A JP23721597A JPH1187568A JP H1187568 A JPH1187568 A JP H1187568A JP 23721597 A JP23721597 A JP 23721597A JP 23721597 A JP23721597 A JP 23721597A JP H1187568 A JPH1187568 A JP H1187568A
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JP
Japan
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resin
electronic component
housing
filled
substrate
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Withdrawn
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JP23721597A
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English (en)
Inventor
Kiko Yukimatsu
規光 行松
Shinji Morita
真児 森田
Yuji Uno
雄二 鵜野
Kazunori Sato
和典 里
Toshimasa Akamatsu
敏正 赤松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
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  • Structures Or Materials For Encapsulating Or Coating Semiconductor Devices Or Solid State Devices (AREA)
  • Non-Metallic Protective Coatings For Printed Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、防水、防湿対策として電子機器等に
行うポッティング材が直接電子部品に触れないよう、電
子部品の周辺に空洞を設けるポッティング材の充填方法
を提供する。 【解決手段】電子部品12を実装した配線基板13を収
容する筐体11内にポッティング材14を充填するポッ
ティング材充填方法において、筐体11内の配線基板1
3の下側に空間15を残し、配線基板13の上側にポッ
ティング材14を充填することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防水、防湿対策と
して電子機器等に行うポッティングに、電子部品の周辺
に空洞を設ける樹脂封止構造及び樹脂封止方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より電子機器等の筐体内に収容する
電子部品等の防水、防湿対策として、ウレタン系樹脂等
を筐体内に充填し電子部品等が外気に触れないようする
構造が採用されている。図19は、従来のポッティング
製品の断面図である。1は電子機器等の筐体であり、ダ
イキャスト等により箱型に形成されている。2は筐体1
に収容され防水、防湿対策を必要とする電子部品であ
る。3は電子部品2を実装する配線基板である。4は電
子部品2から湿気等の浸入を防ぐためにウレタン系樹脂
等によるポッティングである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のポ
ッティング方法では、ポッティング材4と電子部品2お
よび電子部品2を実装した配線基板3等は各々線膨張係
数が異なるため、ポッティング材4の熱硬化時または機
器使用中の急激な温度変化により、電子部品2、電子部
品2の端子の折曲部21あるいは電子部品2の端子と配
線基板3との接続部22等にストレスが加わり破壊する
可能性がある。特に基板の表裏両面に電子部品が実装さ
れている場合、裏面はチップ部品が実装されているので
問題はないが表面にはリード端子付きディスクリート部
品が実装されており、この部品に上述した問題が顕著に
現れる。
【0004】本発明は、このような問題を解決すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題を解決
するもので、電子部品を搭載した基板が底面より上方に
設けられた筐体の内部に樹脂が充填され封止されてなる
樹脂封止構造において、前記電子部品周辺に空洞を形成
してなることを特徴とする。また、電子部品を搭載した
基板が底面より上方に設けられた筐体の内部に樹脂を充
填して封止する樹脂封止方法において、前記基板の前記
電子部品の周辺に位置する部分に貫通孔を設け、該基板
より下方に空間をもうけた状態で該基板より上方に樹脂
を充填し、該樹脂を熱硬化させて該電子部品周辺に空洞
を形成することを特徴とする。
【0006】また、電子部品を搭載した基板が底面より
上方に設けられた筐体の内部に樹脂を充填して封止する
樹脂封止方法において、前記基板の前記電子部品の周辺
に位置する部分に貫通孔を設け、該基板より下方にスポ
ンジを埋入した状態で該基板より上方に樹脂を充填し、
該樹脂を熱硬化させて該電子部品周辺に空洞を形成する
ことを特徴とする。
【0007】また、電子部品を搭載した基板が底面より
上方に設けられた筐体の内部に樹脂を充填して封止する
樹脂封止方法において、前記電子部品の周辺を覆う衝立
を設け、前記筐体内部に前記樹脂を充填し、該樹脂を熱
硬化させて該電子部品周辺に空洞を形成することを特徴
とする。また、電子部品を搭載した基板が底面より上方
に設けられた筐体の内部に樹脂を充填して封止する樹脂
封止方法において、前記電子部品の周辺に該電子部品を
覆う治具を被せ、前記筐体内部に前記樹脂を充填し、該
樹脂の熱硬化中に該治具を引き抜いて該電子部品周辺に
空洞を形成することを特徴とする。
【0008】また、電子部品を搭載した基板が底面より
上方に設けられた筐体の内部に樹脂を充填して封止する
樹脂封止方法において、前記筐体内部に前記樹脂を充填
し、該樹脂の熱硬化中に該筐体の上方よりディスペンサ
の先端を該電子部品の周辺まで挿入し、該ディスペンサ
により空気を注入した後に該ディスペンサを該上方へ引
き抜いて該電子部品周辺に空洞を形成することを特徴と
する。
【0009】また、電子部品を搭載した基板が底面より
上方に設けられた筐体の内部に樹脂を充填して封止する
樹脂封止方法において、前記筐体の底面及び前記基板の
前記電子部品の周辺に位置する部分に各貫通孔を設け、
該筐体内部に前記樹脂を充填し、該樹脂の熱硬化中に該
筐体の下方よりディスペンサの先端を該各貫通孔を通し
て該電子部品周辺まで挿入し、該ディスペンサにより空
気を注入した後に該ディスペンサを該下方へ引き抜いて
該電子部品周辺に空洞を形成することを特徴とする。
【0010】また、電子部品を搭載した基板が底面より
上方に設けられた筐体の内部に樹脂を充填して封止する
樹脂封止方法において、前記筐体の底面に空気孔を設
け、該空気孔に栓を嵌入した状態で該電子部品を覆う位
置まで熱硬化温度で液化する液化樹脂を充填し、該液化
樹脂上に前記樹脂を充填して熱硬化時に該栓を抜き、該
空気孔より該液化樹脂を排出して該電子部品周辺に空洞
を形成することを特徴とする。
【0011】また、電子部品を搭載した基板が底面より
上方に設けられた筐体の内部に樹脂を充填して封止する
樹脂封止方法において、前記筐体の底面に空気孔を設
け、該空気孔に栓を嵌入した状態で該電子部品を覆う位
置まで熱硬化温度より沸点の高い液体を充填し、該液体
上に前記樹脂を充填して熱硬化時に該栓を抜き、該空気
孔より該液体を排出して該電子部品周辺に空洞を形成す
ることを特徴とする。
【0012】また、電子部品を搭載した基板が底面より
上方に設けられた筐体の内部に樹脂を充填して封止する
樹脂封止方法において、前記電子部品の周辺に熱硬化温
度以下で気化する液体を設け、前記筐体内部に前記樹脂
を充填し熱硬化させて、該電子部品周辺に空洞を形成す
ることを特徴とする。また、電子部品を搭載した基板が
底面より上方に設けられた筐体の内部に樹脂を充填して
封止する樹脂封止方法において、前記電子部品の所定部
分に前記樹脂よりも線膨張係数の大きい材料を塗布し、
前記筐体内部に該樹脂を充填し熱硬化させて、該電子部
品の所定部分周辺に空洞を形成することを特徴とする。
【0013】また、電子部品を搭載した基板が底面より
上方に設けられた筐体の内部に樹脂を充填して封止する
樹脂封止方法において、前記電子部品の周辺を樹脂フイ
ルムで覆い、前記筐体内部に該樹脂を充填し熱硬化させ
て、該電子部品周辺に空洞を形成することを特徴とす
る。また、電子部品を搭載した基板が底面より上方に設
けられた筐体の内部に樹脂を充填して封止する樹脂封止
方法において、前記基板に面した前記電子部品の本体内
に空間を設け、前記筐体内部に該樹脂を充填し熱硬化さ
せて、該電子部品周辺に空洞を形成することを特徴とす
る。
【0014】また、電子部品を搭載した基板が底面より
上方に設けられた筐体の内部に樹脂を充填して封止する
樹脂封止方法において、前記基板に面した前記電子部品
の端子内に窪みを設け、前記筐体内部に該樹脂を充填し
熱硬化させて、該電子部品の端子周辺に空洞を形成する
ことを特徴とする。また、電子部品を搭載した基板が底
面より上方に設けられた筐体の内部に樹脂を充填して封
止する樹脂封止方法において、前記電子部品の周辺に風
船を張り付け、前記筐体内部に該樹脂を充填し熱硬化さ
せて、該電子部品周辺に空洞を形成することを特徴とす
る。
【0015】また、電子部品を搭載した基板が底面より
上方に設けられた筐体の内部に樹脂を充填して封止する
樹脂封止方法において、前記電子部品を含む基板周辺を
風船内に収容し、前記筐体内部に該樹脂を充填し熱硬化
させて、該電子部品周辺に空洞を形成することを特徴と
する。また、電子部品を搭載した基板が底面より上方に
設けられた筐体の内部に樹脂を充填して封止する樹脂封
止方法において、前記筐体底面に空気孔を、該筐体の上
面に設けられた蓋に挿通孔をそれぞれ設け、該筐体を上
下逆に反転し、下方より該挿通孔にディスペンサの先端
を挿通して該ディスペンサにより前記樹脂を該電子部品
に被さらない程度の量で注入し、該樹脂を充填し熱硬化
させて、該電子部品周辺に空洞を形成することを特徴と
する。
【0016】また、電子部品を搭載した基板が底面より
上方に設けられた筐体の内部に樹脂を充填して封止する
樹脂封止方法において、前記筐体内部に前記樹脂を前記
電子部品を覆う位置まで充填し、前記筐体に蓋を設けて
該内部を密閉し、該筐体を上下逆に反転して該樹脂が下
方へ移動した後に該樹脂を熱硬化させて、該電子部品周
辺に空洞を形成することを特徴とする。
【0017】また、電子部品を搭載した基板が底面より
上方に設けられた筐体の内部に樹脂を充填して封止する
樹脂封止方法において、前記電子部品を覆う位置まで発
泡性樹脂を充填し、該発泡性樹脂上に前記樹脂を充填
し、該発泡性樹脂及び該樹脂を熱硬化させて、該電子部
品周辺に空洞を形成することを特徴とする。
【0018】
【実施例】以下図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。図1は、本発明の第1実施例に係るポッティング材
充填方法を示す筐体の断面図である。11は、電子機器
等の筐体であり、ダイキャスト等により箱型に形成され
ている。12は、筐体11に収容され電子機器等の電気
回路を構成し、防水、防湿対策を必要とする電子部品で
あり、121は、電子部品12の端子の折曲部である。
13は、電子部品12を実装する配線基板であり、ガラ
ス、セラミック等を基材として構成され表面に配線パタ
ーンが形成されている。131は電子部品12の周辺の
配線基板13に設けられた基板孔(貫通孔)であり、ス
ルーホール等が兼用される場合もある。14は、電子部
品13から湿気等の浸入を防ぐためのポッティング材で
あり、ウレタン系樹脂等が用いられ、配線基板13の電
子部品12実装面より上方に充填されるものである。1
5は、ポッティング材14が流入しない空間であり、空
気が充満するよう形成されている。
【0019】上記構成によるポッティング材の充填方法
は、電子部品12を実装した配線基板13を筐体11内
にネジ16により螺着し、筐体11の上部より流動体で
あるポッティング材14を配線基板13の上面に電子部
品12を覆い隠すように充填する。そして、恒温槽等の
高温内に筐体11を入れポッティング材14を熱硬化さ
せる。このポッティング材14の熱硬化中に筐体11の
下部の空間15に(配線基板13の下側)充満した空気
が高温(ポッティング材14の熱硬化温度)により膨張
して基板孔131より配線基板13の上面に噴出し、熱
硬化中のポッティング材14を押し退け基板孔131の
周辺(電子部品12の周辺)に空洞17が形成される。
【0020】上述した本実施例によれば、防水、防湿対
策として電子部品12をポッティング材14で覆うた
め、ポッティング材14の熱硬化時あるいは機器使用中
の急激な温度変化等により電子部品12や電子部品12
の端子の折曲部121にポッティング材14や配線基板
13との線膨張係数の違いにより熱応力(ストレス)が
加わるが、電子部品12の周辺に空洞17を設けること
によりストレスを軽減することができる。
【0021】図2は、本発明の第2実施例に係るポッテ
ィング材充填方法を示す筐体の断面図である。なお、本
実施例が図1の第1実施例と類似する構成については、
同一符号を付しその説明を省略する。電子機器等の筐体
11には防水、防湿対策を必要とする電子部品12を実
装した配線基板13が内蔵され、配線基板13の電子部
品12実装面より上方にはポッティング材14が充填さ
れている。そして、配線基板13の下方にはスポンジ2
8が埋入されている。
【0022】上記構成によるポッティング材の充填方法
は、筐体11の下部(底部)にスポンジ28を埋入し、
その上に電子部品12を実装した配線基板13をネジ1
6により螺着する。そして、筐体11の上部より流動体
であるポッティング材14を配線基板13の上面に電子
部品12を覆い隠すように充填し、恒温槽等の高温内に
筐体11を入れポッティング材14を熱硬化させる。こ
のポッティング材14の熱硬化中に筐体11の下部(配
線基板13の下側)に埋入したスポンジ28に含まれた
空気が高温により膨張して基板孔131より配線基板1
3の上面に噴出し、熱硬化中のポッティング材14を押
し退け基板孔131の周辺(電子部品12の周辺)に空
洞27が形成される。
【0023】上述した本実施例によれば、防水、防湿対
策として電子部品12をポッティング材14で覆うた
め、急激な温度変化等により電子部品12や電子部品1
2の端子の折曲部121にストレスが加わるが、電子部
品12の周辺に空洞27を設けることによりストレスを
軽減することができる。図3は、本発明の第3実施例に
係るポッティング材充填方法を示す筐体の断面図であ
る。なお、本実施例が図1の第1実施例と類似する構成
については、同一符号を付しその説明を省略する。
【0024】電子機器等の筐体11には防水、防湿対策
を必要とする電子部品12を実装した配線基板33が内
蔵され、配線基板33の電子部品12実装面の上方には
電子部品12を囲むように衝立38が立てられ、衝立3
8内に空間35が形成されている。そして、ポッティン
グ材14が空間35内に入らないように筐体11にポッ
ティング材14が充填されている。
【0025】上記構成によるポッティング材の充填方法
は、電子部品12を実装した配線基板33を筐体11内
にネジ16により螺着し、配線基板33の電子部品12
実装面の上方に電子部品12を囲むように衝立38を立
てる。そして、筐体11の上部より流動体であるポッテ
ィング材14が衝立38内に入らないように筐体11内
に充填し、恒温槽等の高温内に筐体11を入れポッティ
ング材14を熱硬化させる。すると、配線基板33の電
子部品12実装面の上方に電子部品12を囲む衝立38
内に空洞37が形成される。
【0026】上述した本実施例によれば、防水、防湿対
策として筐体11内にポッティング材14を充填する
が、電子部品12の周辺は衝立38に囲まれポッティン
グ材14が直接電子部品12を覆わないため急激な温度
変化等によるストレスは軽減することができる。図4
は、本発明の第4実施例に係るポッティング材充填方法
を示す筐体の断面図であり、図4(a)は治具装着状
態、図4(b)は治具抜脱後の状態を示している。な
お、本実施例が図1の第1実施例と類似する構成につい
ては、同一符号を付しその説明を省略する。
【0027】電子機器等の筐体11には防水、防湿対策
を必要とする電子部品12を実装した配線基板33が内
蔵され、配線基板33の電子部品12実装面の上方には
電子部品12を覆い隠すように治具48が被せられてい
る(図4(a))。治具48は概略お碗形状(半球形)
をしており、その底部に柄を取り付けて形成されてい
る。そして、ポッティング材14が筐体11内に充填さ
れている。
【0028】上記構成によるポッティング材の充填方法
は、電子部品12を実装した配線基板33を筐体11内
にネジ16により螺着し、配線基板33の電子部品12
を覆うように治具48が被せる。そして、筐体11の上
部より流動体であるポッティング材14を充填し、筐体
11の底部より熱を加えポッティング材14を筐体11
の底部より上方に徐々に硬化させる。その硬化の過程
(半硬化状態)で治具48を上方(矢印A方向)に引き
抜くと電子部品12の周辺に空洞47が形成される。
【0029】上述した本実施例によれば、防水、防湿対
策として筐体11内にポッティング材14を充填する
が、電子部品12の周辺は治具48により形成された空
洞47により、ポッティング材14が直接電子部品12
を覆わないため急激な温度変化等によるストレスは軽減
することができる。図5は、本発明の第5実施例に係る
ポッティング材充填方法を示す筐体の断面図である。な
お、本実施例が図1の第1実施例と類似する構成につい
ては、同一符号を付しその説明を省略する。
【0030】電子機器等の筐体11には防水、防湿対策
を必要とする電子部品12を実装した配線基板33が内
蔵されており、これに流動体であるポッティング材14
が充填されている。上記構成によるポッティング材の充
填方法は、電子部品12を実装した配線基板33を筐体
11内にネジ16により螺着する。そして、筐体11の
上部より流動体であるポッティング材14を充填し、筐
体11の底部より熱を加えポッティング材14を筐体1
1の底部より上方に徐々に硬化させる。その硬化の過程
(半硬化状態)でディスペンサ58(例えば注射器)の
先端を電子部品12の周辺まで挿入し、空気を注入後に
ディスペンサ58を上方(矢印A方向)に引き抜くこと
により電子部品12周辺のポッティング材14を押し退
け空洞57が形成される。
【0031】上述した本実施例によれば、防水、防湿対
策として筐体11内にポッティング材14を充填する
が、電子部品12の周辺はディスペンサ58により形成
された空洞57により、ポッティング材14が直接電子
部品12を覆わないため急激な温度変化等によるストレ
スは軽減することができる。図6は、本発明の第6実施
例に係るポッティング材充填方法を示す筐体の断面図で
ある。なお、本実施例が図1の第1実施例と類似する構
成については、同一符号を付しその説明を省略する。
【0032】電子機器等の筐体61には防水、防湿対策
を必要とする電子部品12を実装した配線基板63が内
蔵されている。筐体61の底面と配線基板63には電子
部品12の真下付近にディスペンサ58の先端(例えば
注射器の針)を挿通できる挿通孔(貫通孔)611、6
31が設けられている。この筐体61に流動体であるポ
ッティング材14が充填されている。
【0033】上記構成によるポッティング材の充填方法
は、電子部品12を実装した配線基板63を筐体61内
にネジ16により螺着する。そして、筐体61の上部よ
り流動体であるポッティング材14を充填し、筐体61
の底部より熱を加えポッティング材14を筐体61の底
部より上方に徐々に硬化させる。その硬化の過程(半硬
化状態)で注射器の針を挿通孔611、631を挿通し
て電子部品12の周辺まで挿入し、空気を注入後にディ
スペンサ58を下方(矢印B方向)に引き抜くことによ
り電子部品12周辺のポッティング材14を押し退け空
洞67が形成される。
【0034】上述した本実施例によれば、防水、防湿対
策として筐体61内にポッティング材14を充填する
が、電子部品12の周辺はディスペンサ58により形成
された空洞67により、ポッティング材14が直接電子
部品12を覆わないため急激な温度変化等によるストレ
スは軽減することができる。図7は、本発明の第7実施
例に係るポッティング材充填方法を示す筐体の断面図で
ある。なお、本実施例が図1の第1実施例と類似する構
成については、同一符号を付しその説明を省略する。
【0035】電子機器等の筐体71には防水、防湿対策
を必要とする電子部品12を実装した配線基板33が内
蔵されている。筐体71には底面に空気孔711が設け
られている。そして、筐体71の下部(空洞化させたい
部分)に高温(ポッティング材14の硬化温度)で液化
する樹脂74(例えばホットメルト、アピエゾンワック
ス等)が注入され(栓712で空気孔711を詰めてお
く)、その上部には流動体であるポッティング材14が
充填されている。
【0036】上記構成によるポッティング材の充填方法
は、電子部品12を実装した配線基板33を筐体71内
にネジ16により螺着する。そして、筐体71の底面に
空気孔711に栓712を嵌入しておき、筐体71の下
部に電子部品12を覆う位置まで樹脂74を注入し、そ
の上に流動体であるポッティング材14を充填する。次
に、恒温槽等の高温内に筐体71を入れポッティング材
14を熱硬化させる。すると、樹脂74は高温により液
化するので、栓712を抜いて液化した樹脂74を排出
すると排出後(筐体71下部)に空洞が形成される。
【0037】上述した本実施例によれば、防水、防湿対
策として筐体71内にポッティング材14を充填する
が、電子部品12の周辺は樹脂74により形成された空
洞により、ポッティング材14が直接電子部品12を覆
わないため急激な温度変化等によるストレスは軽減する
ことができる。図8は、本発明の第8実施例に係るポッ
ティング材充填方法を示す筐体の断面図である。なお、
本実施例が図1、7の第1、第7実施例と類似する構成
については、同一符号を付しその説明を省略する。
【0038】電子機器等の筐体71には防水、防湿対策
を必要とする電子部品12を実装した配線基板33が内
蔵されている。そして、筐体71の下部(空洞化させた
い部分)にポッティング材14の硬化温度より沸点の高
い液体84(例えばシリコンオイル)が注入され(栓7
12で空気孔711を詰めておく)、その上部には流動
体であるポッティング材14が充填されている。
【0039】上記構成によるポッティング材の充填方法
は、電子部品12を実装した配線基板33を筐体71内
にネジ16により螺着する。そして、筐体71の底面に
空気孔711に栓712を嵌入しておき、筐体71の下
部に電子部品12を覆う位置まで液体84を注入し、そ
の上に流動体であるポッティング材14を充填する。次
に、恒温槽等の高温内に筐体71を入れポッティング材
14を熱硬化させた後、栓712を抜いて液体84を排
出すると排出後(筐体71下部)に空洞が形成される。
【0040】上述した本実施例によれば、防水、防湿対
策として筐体71内にポッティング材14を充填する
が、電子部品12の周辺は液体84より形成された空洞
により、ポッティング材14が直接電子部品12を覆わ
ないため急激な温度変化等によるストレスは軽減するこ
とができる。図9は、本発明の第9実施例に係るポッテ
ィング材充填方法を示す筐体の断面図である。なお、本
実施例が図1の第1実施例と類似する構成については、
同一符号を付しその説明を省略する。
【0041】電子機器等の筐体11には防水、防湿対策
を必要とする電子部品12を実装した配線基板33が内
蔵されている。そして、電子部品12付近に高温(熱硬
化温度以下)で気化する液体94(例えばフロリナー
ト)を配線基板33上に載置し、筐体11内に流動体で
あるポッティング材14が充填されている。上記構成に
よるポッティング材の充填方法は、電子部品12を実装
した配線基板33を筐体11内にネジ16により螺着す
る。そして、配線基板33上に高温で気化する液体94
を載置し、その上から流動体であるポッティング材14
を充填する。次に、恒温槽等の高温内に筐体11を入れ
ポッティング材14を熱硬化させる。すると、熱硬化中
に液体94は気化し、電子部品12の周辺に空洞97が
形成される。
【0042】上述した本実施例によれば、防水、防湿対
策として筐体11内にポッティング材14を充填する
が、電子部品12の周辺は液体94の気化により形成さ
れた空洞97により、ポッティング材14が直接電子部
品12を覆わないため急激な温度変化等によるストレス
は軽減することができる。図10は、本発明の第10実
施例に係るポッティング材充填方法を示す筐体の構成図
であり、図10(a)は断面図、図10(b)は要部の
拡大図を示している。なお、本実施例が図1の第1実施
例と類似する構成については、同一符号を付しその説明
を省略する。
【0043】電子機器等の筐体11には防水、防湿対策
を必要とする電子部品12を実装した配線基板33が内
蔵されている。そして、電子部品12の端子折曲部12
1にポッティング材14より線膨張係数の大きい材料1
04を塗布し、筐体11内に流動体であるポッティング
材14が充填されている。上記構成によるポッティング
材の充填方法は、電子部品12を実装した配線基板33
を筐体11内にネジ16により螺着する。そして、スト
レスに弱い電子部品12の端子折曲部121に線膨張係
数の大きい材料104を塗布し、筐体11内に流動体で
あるポッティング材14を充填する。次に、恒温槽等の
高温内に筐体11を入れポッティング材14を熱硬化さ
せる。すると、熱硬化中に線膨張係数の大きい材料10
4は膨張しポッティング材14の硬化後、筐体11が常
温に戻ると収縮して端子折曲部121の周辺に空洞10
7が形成される。
【0044】上述した本実施例によれば、防水、防湿対
策として筐体11内にポッティング材14を充填する
が、電子部品12の端子折曲部121周辺には線膨張係
数の大きい材料104により形成された空洞107によ
り、ポッティング材14が直接端子折曲部121を覆わ
ないため急激な温度変化等によるストレスは軽減するこ
とができる。
【0045】図11は、本発明の第11実施例に係るポ
ッティング材充填方法を示す筐体の断面図である。な
お、本実施例が図1の第1実施例と類似する構成につい
ては、同一符号を付しその説明を省略する。電子機器等
の筐体11には防水、防湿対策を必要とする電子部品1
2を実装した配線基板33が内蔵されている。そして、
電子部品12周辺を樹脂フイルム118で覆うように
(空気を含ませるように)張り付け後、筐体11内に流
動体であるポッティング材14が充填されている。
【0046】上記構成によるポッティング材の充填方法
は、電子部品12を実装した配線基板33を筐体11内
にネジ16により螺着する。そして、配線基板33上の
電子部品12周辺を樹脂フイルム118で覆い、その上
から流動体であるポッティング材14を充填する。次
に、恒温槽等の高温内に筐体11を入れポッティング材
14を熱硬化させる。すると、熱硬化中に樹脂フイルム
118に含まれた空気の膨張により、樹脂フイルム11
5で覆われた電子部品12周辺に空洞117が形成され
る。
【0047】上述した本実施例によれば、防水、防湿対
策として筐体11内にポッティング材14を充填する
が、電子部品12周辺は樹脂フイルム118内に含まれ
る空気により形成された空洞117により、ポッティン
グ材14が直接電子部品12を覆わないため急激な温度
変化等によるストレスは軽減することができる。図12
は、本発明の第12実施例に係るポッティング材充填方
法を示す筐体の断面図である。なお、本実施例が図1の
第1実施例と類似する構成については、同一符号を付し
その説明を省略する。
【0048】電子機器等の筐体11には防水、防湿対策
を必要とする電子部品122を実装した配線基板33が
内蔵されている。そして、配線基板33に面した電子部
品122の本体内には空間125が設けられ空気が充満
するよう形成され、筐体11内に流動体であるポッティ
ング材14が充填されている。上記構成によるポッティ
ング材の充填方法は、電子部品122を実装した配線基
板33を筐体11内にネジ16により螺着する。そし
て、筐体11内に流動体であるポッティング材14を充
填する。次に、恒温槽等の高温内に筐体11を入れポッ
ティング材14を熱硬化させる。すると、熱硬化中に電
子部品122の空間125内の空気が膨張して電子部品
122の周辺に漏れ、この空気が熱硬化中のポッティン
グ材14を押し退けることにより電子部品122周辺に
空洞127が形成される。
【0049】上述した本実施例によれば、防水、防湿対
策として筐体11内にポッティング材14を充填する
が、電子部品122周辺は電子部品122の空間125
内の空気が膨張により形成された空洞127により、ポ
ッティング材14が直接電子部品122を覆わないため
急激な温度変化等によるストレスは軽減することができ
る。
【0050】図13は、本発明の第13実施例に係るポ
ッティング材充填方法を示す筐体の断面図である。な
お、本実施例が図1の第1実施例と類似する構成につい
ては、同一符号を付しその説明を省略する。電子機器等
の筐体11には防水、防湿対策を必要とする電子部品1
32を実装した配線基板33が内蔵されている。そし
て、配線基板33に面した電子部品132の端子132
1の内部に設けた窪みにより空間135が設けられ空気
が充満するよう形成され、筐体11内に流動体であるポ
ッティング材14が充填されている。
【0051】上記構成によるポッティング材の充填方法
は、電子部品132を実装した配線基板33を筐体11
内にネジ16により螺着する。そして、筐体11内に流
動体であるポッティング材14を充填する。次に、恒温
槽等の高温内に筐体11を入れポッティング材14を熱
硬化させる。すると、熱硬化中に電子部品132の端子
1321に設けられた空間135内の空気が膨張して、
端子1321の周辺に漏れ、この空気が熱硬化中のポッ
ティング材14を押し退けることにより端子1321の
周辺に空洞137が形成される。
【0052】上述した本実施例によれば、防水、防湿対
策として筐体11内にポッティング材14を充填する
が、電子部品132の端子1321周辺には空間135
内の空気が膨張により形成された空洞137により、ポ
ッティング材14が直接端子1321周辺を覆わないた
め急激な温度変化等によるストレスは軽減することがで
きる。
【0053】図14は、本発明の第14実施例に係るポ
ッティング材充填方法を示す筐体の断面図である。な
お、本実施例が図1の第1実施例と類似する構成につい
ては、同一符号を付しその説明を省略する。電子機器等
の筐体11には防水、防湿対策を必要とする電子部品1
2を実装した配線基板33が内蔵されている。そして、
電子部品12の周囲には多数の空気により膨らせた風船
148が張り付けられており、筐体11内に流動体であ
るポッティング材14が充填されている。
【0054】上記構成によるポッティング材の充填方法
は、電子部品12を実装した配線基板33を筐体11内
にネジ16により螺着する。そして、電子部品12の周
囲に多数の風船148を張り付け、筐体11内に流動体
であるポッティング材14を充填する。次に、恒温槽等
の高温内に筐体11を入れポッティング材14を熱硬化
させる。すると、熱硬化中に風船148内の空気が膨張
し、電子部品12の周辺に空洞147が形成される。
【0055】上述した本実施例によれば、防水、防湿対
策として筐体11内にポッティング材14を充填する
が、電子部品12に張り付けられた風船148内の空気
が膨張により形成された空洞147により、ポッティン
グ材14が直接電子部品12を覆わないため急激な温度
変化等によるストレスは軽減することができる。図15
は、本発明の第15実施例に係るポッティング材充填方
法を示す筐体の断面図である。なお、本実施例が図1の
第1実施例と類似する構成については、同一符号を付し
その説明を省略する。
【0056】電子機器等の筐体11には防水、防湿対策
を必要とする電子部品12を実装した配線基板153が
内蔵されている。配線基板153はその下方で図示せぬ
接続線にて外部と接続可能になっており、その上方が風
船158内に収容されている。そして、筐体11内には
流動体であるポッティング材14が充填されている。上
記構成によるポッティング材の充填方法は、電子部品1
2を実装した配線基板153を風船158内に収容し、
筐体11内にネジ16により螺着する。そして、筐体1
1内に流動体であるポッティング材14を充填する。次
に、恒温槽等の高温内に筐体11を入れポッティング材
14を熱硬化させる。すると、熱硬化中に風船148内
の空気が膨張し、電子部品12の周辺に空洞157が形
成される。
【0057】上述した本実施例によれば、防水、防湿対
策として筐体11内にポッティング材14を充填する
が、配線基板153を収容した風船158内の空気が膨
張により形成された空洞157により、ポッティング材
14が直接電子部品12を覆わないため急激な温度変化
等によるストレスは軽減することができる。図16は、
本発明の第16実施例に係るポッティング材充填方法を
示す筐体の断面図であり、図16(a)は加工状態、図
16(b)は完成状態を示している。なお、本実施例が
図1の第1実施例と類似する構成については、同一符号
を付しその説明を省略する。
【0058】電子機器等の筐体161には防水、防湿対
策を必要とする電子部品12を実装した配線基板33が
内蔵されている。そして、筐体11の上面に蓋169が
嵌合され、筐体161の上部(筐体161を上下逆にし
ているので図示では下部)に、適量の流動体であるポッ
ティング材14が充填されている(下部に空間165を
残せるように)。また、蓋169の中央付近には注射器
等によるディスペンサ168を挿通する挿通孔1691
が、筐体161の底部には空気孔1611(ポッティン
グ材14充填時に筐体161内の空気を排出する孔)が
設けられている。
【0059】上記構成によるポッティング材の充填方法
は、電子部品12を実装した配線基板33を筐体161
内にネジ16により螺着する。そして、蓋169を嵌合
した筐体161を上下逆に反転し、蓋169の挿通孔1
691にディスペンサ168の先端を挿通して筐体16
1内に流動体であるポッティング材14を電子部品12
に被らない程度の量を注入する。次に、恒温槽等の高温
内に筐体161を入れポッティング材14を熱硬化させ
る。すると、電子部品12を実装した配線基板33周辺
一帯(筐体161の下部に)に設けた空間165が空洞
167として形成される。そして、筐体161の空気孔
1611と蓋169の挿通孔1691に、栓1612と
栓1692を嵌入する。
【0060】上述した本実施例によれば、防水、防湿対
策として筐体161内にポッティング材14を充填する
が、電子部品12を実装した配線基板33周辺一帯に形
成された空洞167により、ポッティング材14が直接
電子部品12を覆わないため急激な温度変化等によるス
トレスは軽減することができる。図17は、本発明の第
17実施例に係るポッティング材充填方法を示す筐体の
断面図であり、図17(a)は加工状態、図17(b)
は完成状態を示している。なお、本実施例が図1の第1
実施例と類似する構成については、同一符号を付しその
説明を省略する。
【0061】電子機器等の筐体11には防水、防湿対策
を必要とする電子部品12を実装した配線基板33が内
蔵されている。そして、筐体11内に適量(筐体11を
上下逆にすると電子部品12の周辺には空洞ができる
量)の流動体であるポッティング材14が底部に充填さ
れ、上部に空間175が設けられている。なお、ポッテ
ィング材14は粘度が低く、筐体11を上下逆にしたと
き移動し易くされている。
【0062】上記構成によるポッティング材の充填方法
は、電子部品12を実装した配線基板33を筐体11内
にネジ16により螺着する。そして、適量のポッティン
グ材14を充填し、蓋179を筐体11に嵌合して内部
を密閉する。次に、筐体11を上下逆にしてポッティン
グ材14が蓋179側に移動した後、恒温槽等の高温内
に筐体11を入れポッティング材14を熱硬化させる。
すると、電子部品12を実装した配線基板33周辺一帯
には空洞177が形成される。
【0063】上述した本実施例によれば、防水、防湿対
策として筐体11内にポッティング材14を充填する
が、電子部品12を実装した配線基板33周辺一帯に形
成された空洞177により、ポッティング材14が直接
電子部品12を覆わないため急激な温度変化等によるス
トレスは軽減することができる。図18は、本発明の第
18実施例に係るポッティング材充填方法を示す筐体の
断面図である。なお、本実施例が図1の第1実施例と類
似する構成については、同一符号を付しその説明を省略
する。
【0064】電子機器等の筐体11には防水、防湿対策
を必要とする電子部品12を実装した配線基板33が内
蔵されている。そして、筐体11の下部に適量(電子部
品12を実装した配線基板33周辺一帯を覆う位置ま
で)の発泡させたポッティング材184が充填され、そ
の上に流動体であるポッティング材14が充填されてい
る。
【0065】上記構成によるポッティング材の充填方法
は、電子部品12を実装した配線基板33を筐体11内
にネジ16により螺着する。そして、適量の発泡性ポッ
ティング材184を充填し、その上に流動体であるポッ
ティング材14が充填する。次に、恒温槽等の高温内に
筐体11を入れポッティング材14、184を熱硬化さ
せる。すると、電子部品12を実装した配線基板33周
辺一帯は空気を含むポッティング材で覆われる。
【0066】上述した本実施例によれば、防水、防湿対
策として筐体11内にポッティング材14を充填する
が、電子部品12を実装した配線基板33周辺一帯を空
気を含む発泡性ポッティング材184で覆うため急激な
温度変化等によるストレスは軽減することができる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように本発明によるポッテ
ィング材充填方法によれば、防水、防湿対策とするポッ
ティング材と電子部品および配線基板等とに線膨張係数
に差があり、周囲温度の急激な変化により電子部品にス
トレスが加わるが、電子部品の周辺に空洞を設けること
により、電子部品とポッティング材が直接接触しないた
め電子部品に加わるストレスを軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係るポッティング材充填方法を示
す筐体の断面図である。
【図2】第2実施例に係るポッティング材充填方法を示
す筐体の断面図である。
【図3】第3実施例に係るポッティング材充填方法を示
す筐体の断面図である。
【図4】第4実施例に係るポッティング材充填方法を示
す筐体の断面図である。
【図5】第5実施例に係るポッティング材充填方法を示
す筐体の断面図である。
【図6】第6実施例に係るポッティング材充填方法を示
す筐体の断面図である。
【図7】第7実施例に係るポッティング材充填方法を示
す筐体の断面図である。
【図8】第8実施例に係るポッティング材充填方法を示
す筐体の断面図である。
【図9】第9実施例に係るポッティング材充填方法を示
す筐体の断面図である。
【図10】第10実施例に係るポッティング材充填方法
を示す筐体の構成図である。
【図11】第11実施例に係るポッティング材充填方法
を示す筐体の断面図である。
【図12】第12実施例に係るポッティング材充填方法
を示す筐体の断面図である。
【図13】第13実施例に係るポッティング材充填方法
を示す筐体の断面図である。
【図14】第14実施例に係るポッティング材充填方法
を示す筐体の断面図である。
【図15】第15実施例に係るポッティング材充填方法
を示す筐体の断面図である。
【図16】第16実施例に係るポッティング材充填方法
を示す筐体の断面図である。
【図17】第17実施例に係るポッティング材充填方法
を示す筐体の断面図である。
【図18】第18実施例に係るポッティング材充填方法
を示す筐体の断面図である。
【図19】従来のポッティング製品の断面図である。
【符号の説明】
11・・・・筐体 12・・・・電子部品 121・・・電子部品の端子折曲部 13・・・・配線基板 131・・・基板孔 14・・・・ポッティング材 15・・・・空間 16・・・・ネジ 17・・・・空洞
フロントページの続き (72)発明者 里 和典 兵庫県神戸市兵庫区御所通1丁目2番28号 富士通テン株式会社内 (72)発明者 赤松 敏正 兵庫県神戸市兵庫区御所通1丁目2番28号 富士通テン株式会社内

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子部品を搭載した基板が底面より上方
    に設けられた筐体の内部に樹脂が充填され封止されてな
    る樹脂封止構造において、 前記電子部品周辺に空洞を形成してなることを特徴とす
    る樹脂封止構造。
  2. 【請求項2】 電子部品を搭載した基板が底面より上方
    に設けられた筐体の内部に樹脂を充填して封止する樹脂
    封止方法において、 前記基板の前記電子部品の周辺に位置する部分に貫通孔
    を設け、該基板より下方に空間をもうけた状態で該基板
    より上方に樹脂を充填し、該樹脂を熱硬化させて該電子
    部品周辺に空洞を形成することを特徴とする樹脂封止方
    法。
  3. 【請求項3】 電子部品を搭載した基板が底面より上方
    に設けられた筐体の内部に樹脂を充填して封止する樹脂
    封止方法において、 前記基板の前記電子部品の周辺に位置する部分に貫通孔
    を設け、該基板より下方にスポンジを埋入した状態で該
    基板より上方に樹脂を充填し、該樹脂を熱硬化させて該
    電子部品周辺に空洞を形成することを特徴とする樹脂封
    止方法。
  4. 【請求項4】 電子部品を搭載した基板が底面より上方
    に設けられた筐体の内部に樹脂を充填して封止する樹脂
    封止方法において、 前記電子部品の周辺を覆う衝立を設け、前記筐体内部に
    前記樹脂を充填し、該樹脂を熱硬化させて該電子部品周
    辺に空洞を形成することを特徴とする樹脂封止方法。
  5. 【請求項5】 電子部品を搭載した基板が底面より上方
    に設けられた筐体の内部に樹脂を充填して封止する樹脂
    封止方法において、 前記電子部品の周辺に該電子部品を覆う治具を被せ、前
    記筐体内部に前記樹脂を充填し、該樹脂の熱硬化中に該
    治具を引き抜いて該電子部品周辺に空洞を形成すること
    を特徴とする樹脂封止方法。
  6. 【請求項6】 電子部品を搭載した基板が底面より上方
    に設けられた筐体の内部に樹脂を充填して封止する樹脂
    封止方法において、 前記筐体内部に前記樹脂を充填し、該樹脂の熱硬化中に
    該筐体の上方よりディスペンサの先端を該電子部品の周
    辺まで挿入し、該ディスペンサにより空気を注入した後
    に該ディスペンサを該上方へ引き抜いて該電子部品周辺
    に空洞を形成することを特徴とする樹脂封止方法。
  7. 【請求項7】 電子部品を搭載した基板が底面より上方
    に設けられた筐体の内部に樹脂を充填して封止する樹脂
    封止方法において、 前記筐体の底面及び前記基板の前記電子部品の周辺に位
    置する部分に各貫通孔を設け、該筐体内部に前記樹脂を
    充填し、該樹脂の熱硬化中に該筐体の下方よりディスペ
    ンサの先端を該各貫通孔を通して該電子部品周辺まで挿
    入し、該ディスペンサにより空気を注入した後に該ディ
    スペンサを該下方へ引き抜いて該電子部品周辺に空洞を
    形成することを特徴とする樹脂封止方法。
  8. 【請求項8】 電子部品を搭載した基板が底面より上方
    に設けられた筐体の内部に樹脂を充填して封止する樹脂
    封止方法において、 前記筐体の底面に空気孔を設け、該空気孔に栓を嵌入し
    た状態で該電子部品を覆う位置まで熱硬化温度で液化す
    る液化樹脂を充填し、該液化樹脂上に前記樹脂を充填し
    て熱硬化時に該栓を抜き、該空気孔より該液化樹脂を排
    出して該電子部品周辺に空洞を形成することを特徴とす
    る樹脂封止方法。
  9. 【請求項9】 電子部品を搭載した基板が底面より上方
    に設けられた筐体の内部に樹脂を充填して封止する樹脂
    封止方法において、 前記筐体の底面に空気孔を設け、該空気孔に栓を嵌入し
    た状態で該電子部品を覆う位置まで熱硬化温度より沸点
    の高い液体を充填し、該液体上に前記樹脂を充填して熱
    硬化時に該栓を抜き、該空気孔より該液体を排出して該
    電子部品周辺に空洞を形成することを特徴とする樹脂封
    止方法。
  10. 【請求項10】 電子部品を搭載した基板が底面より上
    方に設けられた筐体の内部に樹脂を充填して封止する樹
    脂封止方法において、 前記電子部品の周辺に熱硬化温度以下で気化する液体を
    設け、前記筐体内部に前記樹脂を充填し熱硬化させて、
    該電子部品周辺に空洞を形成することを特徴とする樹脂
    封止方法。
  11. 【請求項11】 電子部品を搭載した基板が底面より上
    方に設けられた筐体の内部に樹脂を充填して封止する樹
    脂封止方法において、 前記電子部品の所定部分に前記樹脂よりも線膨張係数の
    大きい材料を塗布し、前記筐体内部に該樹脂を充填し熱
    硬化させて、該電子部品の所定部分周辺に空洞を形成す
    ることを特徴とする樹脂封止方法。
  12. 【請求項12】 電子部品を搭載した基板が底面より上
    方に設けられた筐体の内部に樹脂を充填して封止する樹
    脂封止方法において、 前記電子部品の周辺を樹脂フイルムで覆い、前記筐体内
    部に該樹脂を充填し熱硬化させて、該電子部品周辺に空
    洞を形成することを特徴とする樹脂封止方法。
  13. 【請求項13】 電子部品を搭載した基板が底面より上
    方に設けられた筐体の内部に樹脂を充填して封止する樹
    脂封止方法において、 前記基板に面した前記電子部品の本体内に空間を設け、
    前記筐体内部に該樹脂を充填し熱硬化させて、該電子部
    品周辺に空洞を形成することを特徴とする樹脂封止方
    法。
  14. 【請求項14】 電子部品を搭載した基板が底面より上
    方に設けられた筐体の内部に樹脂を充填して封止する樹
    脂封止方法において、 前記基板に面した前記電子部品の端子内に窪みを設け、
    前記筐体内部に該樹脂を充填し熱硬化させて、該電子部
    品の端子周辺に空洞を形成することを特徴とする樹脂封
    止方法。
  15. 【請求項15】 電子部品を搭載した基板が底面より上
    方に設けられた筐体の内部に樹脂を充填して封止する樹
    脂封止方法において、 前記電子部品の周辺に風船を張り付け、前記筐体内部に
    該樹脂を充填し熱硬化させて、該電子部品周辺に空洞を
    形成することを特徴とする樹脂封止方法。
  16. 【請求項16】 電子部品を搭載した基板が底面より上
    方に設けられた筐体の内部に樹脂を充填して封止する樹
    脂封止方法において、 前記電子部品を含む基板周辺を風船内に収容し、前記筐
    体内部に該樹脂を充填し熱硬化させて、該電子部品周辺
    に空洞を形成することを特徴とする樹脂封止方法。
  17. 【請求項17】 電子部品を搭載した基板が底面より上
    方に設けられた筐体の内部に樹脂を充填して封止する樹
    脂封止方法において、 前記筐体底面に空気孔を、該筐体の上面に設けられた蓋
    に挿通孔をそれぞれ設け、該筐体を上下逆に反転し、下
    方より該挿通孔にディスペンサの先端を挿通して該ディ
    スペンサにより前記樹脂を該電子部品に被さらない程度
    の量で注入し、該樹脂を充填し熱硬化させて、該電子部
    品周辺に空洞を形成することを特徴とする樹脂封止方
    法。
  18. 【請求項18】 電子部品を搭載した基板が底面より上
    方に設けられた筐体の内部に樹脂を充填して封止する樹
    脂封止方法において、 前記筐体内部に前記樹脂を前記電子部品を覆う位置まで
    充填し、前記筐体に蓋を設けて該内部を密閉し、該筐体
    を上下逆に反転して該樹脂が下方へ移動した後に該樹脂
    を熱硬化させて、該電子部品周辺に空洞を形成すること
    を特徴とする樹脂封止方法。
  19. 【請求項19】 電子部品を搭載した基板が底面より上
    方に設けられた筐体の内部に樹脂を充填して封止する樹
    脂封止方法において、 前記電子部品を覆う位置まで発泡性樹脂を充填し、該発
    泡性樹脂上に前記樹脂を充填し、該発泡性樹脂及び該樹
    脂を熱硬化させて、該電子部品周辺に空洞を形成するこ
    とを特徴とする樹脂封止方法。
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