JPH1187037A - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器

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JPH1187037A
JPH1187037A JP23712697A JP23712697A JPH1187037A JP H1187037 A JPH1187037 A JP H1187037A JP 23712697 A JP23712697 A JP 23712697A JP 23712697 A JP23712697 A JP 23712697A JP H1187037 A JPH1187037 A JP H1187037A
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roaster
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Koji Inukai
孝二 犬飼
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロースタからの比較的温度の高い排気が使用
者側にかかることを極力防止できるようにする。 【解決手段】 上部ユニット3の排気が排出される上部
ユニット用排気口32を、ロースタ21の排気が排出さ
れるロースタ用排気口30の手前側に隣接して配置した
構成とする。上部ユニット3からの排気が、ロースタ2
1から排出される排気の手前側において排出されるよう
になっているので、上部ユニット3からの排気が、いわ
ゆるエアーカーテンとなり、ロースタ21からの比較的
温度の高い排気が使用者側にかかることを極力防止でき
るようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誘導加熱コイルを
有する上部ユニットと、ロースタを有する下部ユニット
とを備えた加熱調理器に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】近年、台所用の組み込
み式の加熱調理器においては、熱源に誘導加熱コイルを
用いた上部ユニットと、熱源にヒータを用いたロースタ
を有する下部ユニットとを備え、上部ユニットの下方に
下部ユニットを配設した構成のものがある。
【0003】そして、このものにおいては、上部ユニッ
ト用排気口及びロースタ用排気口は上部ユニットの後部
部分に左右に並べて設けられていて、上部ユニットの排
気は上部ユニット用排気口から、また、ロースタの排気
はロースタ用排気口からそれぞれ上方に向けて排出され
る構成となっている。この場合、ロースタから排出され
る排気は、上部ユニットから排出される排気に比べて温
度が高く、しかも煙を含んでいる。
【0004】しかしながら、従来構成では、ロースタ用
排気口は上部ユニットの後部に配置されているものの、
そのロースタ用排気口から排出されるロースタの排気
が、調理器前方に立った使用者にかかり易いという問題
点があった。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、ロースタの排気が使用者にかかるこ
とを極力防止できる加熱調理器を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、内部に誘導加熱コイルを有する上部ユ
ニットと、ロースタを有して前記上部ユニットの下方に
配設された下部ユニットとを備え、前記上部ユニット及
び前記ロースタの排気を、それぞれの後部から排出させ
る構成とした加熱調理器において、前記上部ユニットか
ら排出される排気が、前記ロースタから排出される排気
の手前側において排出されるように構成したことを特徴
とするものである。
【0007】上記した構成によれば、上部ユニットから
の排気はロースタからの排気に比べて温度が低く、しか
も煙がなく、この上部ユニットからの排気が、ロースタ
から排出される排気の手前側において排出されるように
なっている。このため、その上部ユニットからの排気
が、いわゆるエアーカーテンとなり、ロースタからの比
較的温度の高い排気が使用者側(手前側)にかかること
を極力防止できるようになる。
【0008】この場合、上部ユニットの排気が排出され
る上部ユニット用排気口は、ロースタの排気が排出され
るロースタ用排気口の手前側に配置することが好まし
い。また、それら上部ユニット用排気口とロースタ用排
気口とは隣接させることが好ましい。さらに、上部ユニ
ット用排気口は、ロースタ用排気口の手前側及び左右両
側に配置することもできる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施例につい
て、図1ないし図3を参照して説明する。加熱調理器1
は、例えばシステムキッチンのキャビネットに組み込ま
れる組み込み式のものであり、上部ユニット3と下部ユ
ニット4とを備えていて、上部ユニット3の下方に下部
ユニット4を配設した構成となっている。
【0010】このうち上部ユニット3は、矩形状をなす
外枠5(図3参照)と、この外枠5内に配設されたユニ
ットケース6とから構成されている。ユニットケース6
には、上面に天板7及びこの天板7を囲むようにフレー
ム8が設けられ、内部に熱源として2個の誘導加熱コイ
ル9と1個のヒータ10とが設けられている。2個の誘
導加熱コイル9は、ユニットケース6の前部において左
右に並べて配置され、ヒータ10は、ユニットケース6
の中央部の後部に配置されている。
【0011】また、ユニットケース6の内部には、図示
はしないが、誘導加熱コイル9を駆動するインバータ回
路の電子部品などが配設されていると共に、それら電子
部品などを冷却するためのファン装置が配設されてい
る。
【0012】フレーム8のうち後部側のフレーム8aに
は、右部に矩形状の吸気用開口部11が形成され、左部
には矩形状の排気用開口部12が形成されている。外枠
5内の左側には、L字形をなす排気ダクト13が設けら
れている。この排気ダクト13は、下部ユニット4の後
述するロースタの排気を通す排気通路14を形成するも
のである。ユニットケース6の後部には、排気ダクト1
3の立上がり部13aの前面と対応する左部に排出用通
気口15が形成され、また、図示はしないが、上記吸気
用開口部11と対応する右部に吸入用通気口が形成され
ている。
【0013】下部ユニット4は、図3に示すように、矩
形状をなす外ケース20と、この外ケース20内の左側
に設けられたロースタ21とから構成されている。ロー
スタ21は、内部をロースト室22とするロースタケー
ス23と、ロースト室22内の上部に設けられた熱源と
してのヒータ24と、ロースト室22の前面開口部を開
閉する扉25とから構成されている。
【0014】ロースト室22の天井部を構成するロース
タケース23の上面部23aには、上方へ窪む凹部26
が形成されている。ロースタケース23の後部には接続
ダクト27が後方へ向けて設けられていて、この接続ダ
クト27が、上部ユニット3の下方において上記排気通
路14の入口14a側に接続されている。
【0015】排気通路の出口14bは、ロースタ21か
らの排気を排出するロースタ用排気口30を構成してい
る。ここで、排気通路14は、これの出口14b側であ
るロースタ用排気口30部分の断面積Aが、入口14a
側の断面積Bよりも小となるように設定されている(A
<B)。
【0016】排気ダクト13のロースタ用排気口30
は、上記排気用開口部12の後部に配置されている。そ
して、排気ダクト13の立上がり部13aの前面と、上
部ユニット3のユニットケース6の後面との間には、排
出用通気口15から排出される上部ユニット3の排気が
通る排気路31が形成されている。この排気路31の上
部が上部ユニット用排気口32を構成していて、この上
部ユニット用排気口32は、排気用開口部12の前部に
位置しており、したがってロースタ用排気口30の手前
側に隣接して配置されている。
【0017】上記構成において、ロースタ21の排気
は、図1に矢印Cで示すように、接続ダクト27及び排
気ダクト13の排気通路14を通り、ロースタ用排気口
30から上方へ向けて排出される。この場合、ロースタ
21の排気は、いわゆる自然排気により行われる。
【0018】一方、上部ユニット3側の排気は、ファン
装置による、いわゆる強制排気によって行われる。すな
わち、ファン装置が駆動されると、外部の空気が吸気用
開口部11からユニットケース6内に吸入され、その空
気により、誘導加熱コイル9を駆動するインバータ回路
の電子部品などを冷却する。そして、ユニットケース6
内を冷却した排気は、図1に矢印Dで示すように、排出
用通気口15から排気路31を通り、上部ユニット用排
気口32から上方へ向けて排出される。
【0019】この場合、上部ユニット3のファン装置
は、誘導加熱コイル9の使用時に駆動されることは勿論
のこと、誘導加熱コイル9が使用されず、ロースタ21
のみが使用(ヒータ24による加熱)されている場合で
も、駆動されるようになっている。
【0020】ここで、上部ユニット3からの排気はロー
スタ21からの排気に比べて温度が低く、しかも煙がな
く、この上部ユニット3からの排気が、ロースタ21か
ら排出される排気の手前側において排出されるようにな
っている。このため、その上部ユニット3からの排気
が、いわゆるエアーカーテンとなり、ロースタ21から
の比較的温度の高い排気が使用者側(手前側)にかかる
ことを極力防止できるようになる。
【0021】またこの場合、上部ユニット用排気口32
とロースタ用排気口30とは前後に隣接した構成となっ
ていて、しかも、上部ユニット用排気口32から排出さ
れる排気は強制排気であるため、ロースタ用排気口30
からの排気は、上部ユニット用排気口32から排出され
る排気に誘引されて、効率良く排出されるようになる。
これに伴い、ロースタ用排気口30の開口面積を小さく
することが可能になると共に、このロースタ用排気口3
0を、吸気用開口部11から遠くへ離すことが可能にな
る。これにより、ロースタ用排気口30から排出される
比較的高温で、煙を含んだ排気が、吸気用開口部11側
へそのまま吸入される、いわゆるショートサーキットを
極力防止できるようになる。
【0022】さらに、ロースタ21からの排気が通る排
気通路14は、これの出口14b側であるロースタ用排
気口30部分の断面積Aが、入口14a側の断面積Bよ
りも小となるように設定しているので、排気通路14を
通る排気の速度は、入口14a側よりも出口14b側の
方が速くなり、ロースタ21からの排気が一層良好に行
われるようになる。また、排気通路14の入口14a付
近は横向きで、容積も大きいので、この部分に煙を含ん
だ排気が溜まりやすくなり、煙がロースタ21の前面側
へ漏れ出ることを極力防止できるようになる。
【0023】また、この場合、上部ユニット3からの排
気が通る排気路31と、ロースタ21からの排気が通る
排気通路14とが、排気ダクト13によって仕切られて
いるので、排気路31側の排気が排気通路14側へ、或
いは排気通路14側の排気が排気路31側へ流れてしま
うということを防止できる。
【0024】一方、ロースタ21において、ロースト室
22の天井部を構成するロースタケース23の上面部2
3aに上方へ窪む凹部26を設けているので、ロースト
室22内に発生する煙がその凹部26内に溜まりやすく
なり、ロースト室22内の煙がロースト室22の前面側
へ漏れ出ることを極力防止できるようになる。また、上
記凹部26は、ロースタケース23を補強する効果もあ
る。
【0025】図4は本発明の第2実施例を示したもので
あり、この第2実施例は上記した第1実施例とは次の点
が異なっている。すなわち、ロースタ21からの排気が
通る接続ダクト34の後部に、上部ユニット3側が開放
されたL字形をなす排気ダクト35を設けていて、これ
の内部を排気通路36としている。上部ユニット3にお
けるユニットケース6の排出用通気口37を、排気通路
36に連通させていて、排出用通気口37から排出され
る上部ユニット3の排気も、排気通路36を通して排出
される構成となっている。排気通路36の出口を、ロー
スタ用と上部ユニット用とを共用する共通の排気口38
としている。
【0026】この場合、排出用通気口37から排出され
る上部ユニット3の排気は、排気通路36において、図
4に矢印Eで示すように、ロースタ21から排出される
排気(図4の矢印F参照)の手前側において上方に向け
て排出されるようになる。したがって、この第2実施例
においても、上部ユニット3からの排気が、いわゆるエ
アーカーテンとなり、ロースタ21からの比較的温度の
高い排気が使用者側(手前側)にかかることを極力防止
できるようになる。また、この第2実施例においては、
排気通路36を共用でき、構造を単純化できる利点があ
る。
【0027】図5は本発明の第3実施例を示したもので
あり、この第3実施例は上記した第1実施例とは次の点
が異なっている。すなわち、上部ユニット用排気口40
は、ロースタ用排気口41の手前側及び左右両側に配置
され、平面形状がコ字形となるように形成されている。
【0028】このような構成とした場合には、上部ユニ
ット3からの排気が、ロースタ21から排出される排気
を囲むようにして排出されるようになっているため、ロ
ースタ21からの比較的温度の高い排気が使用者側にか
かることを一層良好に防止できるようになる。
【0029】図6は本発明の第4実施例を示したもので
あり、この第4実施例は上記した第3実施例とは次の点
が異なっている。すなわち、上部ユニット用排気口42
は、ロースタ用排気口43を全周から囲むように配置さ
れた構成となっている。このような構成とした場合も、
第3実施例と同様な作用効果を得ることができる。
【0030】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば次のような効果を得ることができる。請求項1
及び2の加熱調理器によれば、上部ユニットからの排気
が、ロースタから排出される排気の手前側において排出
されるようになっているので、その上部ユニットからの
排気が、いわゆるエアーカーテンとなり、ロースタから
の比較的温度の高い排気が使用者側にかかることを極力
防止できるようになる。
【0031】請求項3の加熱調理器によれば、ロースタ
用排気口からの排気は、上部ユニット用排気口から排出
される排気に誘引されて、効率良く排出されるようにな
る。これに伴い、ロースタ用排気口の開口面積を小さく
することが可能になると共に、このロースタ用排気口
を、上部ユニットの吸気口から遠くへ離すことが可能に
なり、これによりロースタ用排気口から排出される比較
的高温で、煙を含んだ排気が、上部ユニット側へそのま
ま吸入される、いわゆるショートサーキットを極力防止
できるようになる。
【0032】請求項4の加熱調理器によれば、排気通路
を共用でき、構造を単純化できる利点がある。請求項5
の加熱調理器によれば、排気通路を通る排気の速度は、
入口側よりも出口側の方が速くなり、ロースタからの排
気を一層良好に行うことができるようになる。
【0033】請求項6の加熱調理器によれば、ロースト
室天井部に上方へ窪む凹部を設けたことにより、ロース
ト室内に発生する煙がその凹部内に溜まりやすくなり、
ロースト室内の煙がロースタの前面側へ漏れ出ることを
極力防止できるようになる。また、上記凹部は、ロース
ト室を補強する効果もある。
【0034】請求項7の加熱調理器によれば、上部ユニ
ットからの排気が、ロースタから排出される排気を囲む
ようにして排出されるようになるため、ロースタからの
温度の高い排気が使用者側にかかることを一層良好に防
止できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す縦断側面図
【図2】平面図
【図3】上部ユニットのユニットケース部分を除いた状
態の分解斜視図
【図4】本発明の第2実施例を示す要部の縦断側面図
【図5】本発明の第3実施例を示す要部の平面図
【図6】本発明の第4実施例を示す要部の平面図
【符号の説明】
1は加熱調理器、3は上部ユニット、4は下部ユニッ
ト、9は誘導加熱コイル、13は排気ダクト、14は排
気通路,14aは入口、14bは出口、15は排出用通
気口、21はロースタ、22はロースト室、24はヒー
タ、26は凹部、30はロースタ用排気口、32は上部
ユニット用排気口、35は排気ダクト、36は排気通
路、38は排気口、40は上部ユニット用排気口、41
はロースタ用排気口、42は上部ユニット用排気口、4
3はロースタ用排気口を示す。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に誘導加熱コイルを有する上部ユニ
    ットと、ロースタを有して前記上部ユニットの下方に配
    設された下部ユニットとを備え、前記上部ユニット及び
    前記ロースタの排気を、それぞれの後部から排出させる
    構成とした加熱調理器において、 前記上部ユニットから排出される排気が、前記ロースタ
    から排出される排気の手前側において排出されるように
    構成したことを特徴とする加熱調理器。
  2. 【請求項2】 上部ユニットの排気が排出される上部ユ
    ニット用排気口は、ロースタの排気が排出されるロース
    タ用排気口の手前側に配置されていることを特徴とする
    請求項1記載の加熱調理器。
  3. 【請求項3】 上部ユニット用排気口とロースタ用排気
    口とは隣接していることを特徴とする請求項2記載の加
    熱調理器。
  4. 【請求項4】 上部ユニットから排出される排気が、ロ
    ースタから排出される排気が通る排気通路を通して排出
    される構成であることを特徴とする請求項1記載の加熱
    調理器。
  5. 【請求項5】 ロースタから排出される排気が通る排気
    通路は、その出口側の断面積が入口側の断面積よりも小
    となるように構成されていることを特徴とする請求項1
    記載の加熱調理器。
  6. 【請求項6】 ロースタのロースト室天井部に、上方へ
    窪む凹部を設けたことを特徴とする請求項1記載の加熱
    調理器。
  7. 【請求項7】 上部ユニットの排気が排出される上部ユ
    ニット用排気口は、ロースタの排気が排出されるロース
    タ用排気口の手前側及び左右両側に配置されていること
    を特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008002763A (ja) * 2006-06-23 2008-01-10 Sharp Corp 加熱調理器
JP2011003372A (ja) * 2009-06-18 2011-01-06 Panasonic Corp 加熱調理器
JP2012094422A (ja) * 2010-10-28 2012-05-17 Mitsubishi Electric Corp 誘導加熱調理器

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