JPH1186436A - 電子透かしを利用したコピープロテクトシステム - Google Patents

電子透かしを利用したコピープロテクトシステム

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JPH1186436A
JPH1186436A JP9251022A JP25102297A JPH1186436A JP H1186436 A JPH1186436 A JP H1186436A JP 9251022 A JP9251022 A JP 9251022A JP 25102297 A JP25102297 A JP 25102297A JP H1186436 A JPH1186436 A JP H1186436A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】DVD−RAMディスクなどの記録可能なデジ
タル情報記憶媒体に対して、安全かつ強力に不正コピー
を防止する。 【解決手段】エラー訂正コードが付加された情報の特定
位置に電子透かし情報(a、b、…p)が挿入され、こ
の電子透かし入り情報がデジタル情報記憶媒体に記録さ
れる。この媒体から情報を再生する際、再生装置では、
情報記憶媒体上での電子透かし情報が記録されている場
所または電子透かし情報の内容が、抽出され読み込まれ
る。こうして抽出読込された情報内容に基づいて、情報
記憶媒体上に記録された情報がオリジナルな情報である
か不正にコピーされた情報であるかの判別を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、情報記録再生シ
ステムにおける記録情報のコピープロテクションに関す
る。
【0002】またこの発明は、著作権保護などの観点か
ら不正コピー防止処理が必要な情報記憶媒体に対する、
コピープロテクションに関する。
【0003】さらにこの発明は、たとえばレーザビーム
を収束させた収束光を用いて光ディスクなどの情報記憶
媒体から情報を再生するシステムにおける、コピープロ
テクションに関する。
【0004】
【従来の技術】従来から、ビデオソフトウエアなどの著
作権保護のためにコピープロテクション技術が使われて
いる。コピープロテクトが特に要求されるソフトウエア
の代表例としては、デジタル記録方式を採用したDVD
ビデオディスクあるいはDVD−ROMディスクがあ
る。(DVDとはデジタルビデオディスクまたはデジタ
ルバーサタイルディスクの略称。)これらデジタル記録
のビデオソフトウエアに対するコピープロテクションに
は、従来は暗号化技術が利用されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】暗号化技術を用いたコ
ピープロテクト方法は、事前に暗号化された情報が記録
されるDVDビデオディスクあるいはDVD−ROMデ
ィスクでは有効に機能している。しかし、ユーザーが新
規に情報を記録できるDVD−RAMの場合、次のよう
な問題が生じる: (1)暗号化時に必要な暗号鍵の管理が難しい。
【0006】(2)ユーザーの手元に渡ってしまう情報
記録再生装置(広く普及しているアナログビデオカセッ
トレコーダと同様に録画・再生をデジタルで行えるDV
D−RAMレコーダなど)では強力な暗号化処理が難し
く、暗号が破られてしまいやすい。
【0007】(3)情報記録再生装置側で暗号化および
その復号化が行えるようになっている場合、一旦ユーザ
ーが作成して暗号化した情報を別の情報記録再生装置で
復号化した後で再度暗号化する処理を行うことにより、
コピープロテクトしたい情報内容のコピーが容易に行な
われてしまう。
【0008】以上のことから、デジタルビデオ情報の記
録再生装置を対象とした場合、暗号化技術を用いたコピ
ープロテクトを有効に機能させることが難しい。
【0009】またDVD−RAMドライブ側でDVD−
RAM用情報記憶媒体に対して独自の方法でコピープロ
テクト処理を行なおうとすると、その情報記憶媒体をD
VD−ROMドライブで再生したり、逆にDVD−RO
MディスクをDVD−RAMドライブで再生する場合
に、コピープロテクト処理回路が複雑になるという問題
があった。(このことはDVD−RAMドライブの製品
コストをアップさせる要因となる。) この発明の目的は、DVD−RAMディスクなどの記録
可能なデジタル情報記憶媒体に対して、安全かつ強力に
不正コピーを防止し、かつ再生専用の情報記憶媒体も含
め情報記憶媒体の種類によらず共通に適用できるコピー
プロテクションシステムを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明に係る電子すかし記録方法では、エラー
訂正コードが付加された情報の特定位置に特定情報を挿
入記録するようにしてする。
【0011】また、第2の発明に係る電子すかし記録方
法では、前記特定情報として電子透かし情報を利用して
いる。
【0012】また、第3の発明に係る電子すかし記録方
法では、エラー訂正コードに電子透かし情報が付加され
た電子情報に対してエラー訂正処理するとこの電子透か
し情報が消失するような形で、前記電子情報を前記特定
位置に挿入するようにしている。
【0013】また、第4の発明に係る電子すかし記録方
法では、エラー訂正用積符号コードが付加された行およ
び列を持つ情報に対し、特定の行あるいは列に前記電子
透かし情報が局在しないように、前記電子透かし情報を
分散配置して挿入するようにしている。
【0014】また、第5の発明に係る情報記憶媒体で
は、エラー訂正コードが付加された情報に対し電子透か
しの情報が分散配置して挿入されている。
【0015】また、第6の発明に係る情報記憶媒体で
は、前記エラー訂正コードが付加された所定量の情報の
集まりで構成される情報ブロックをECCブロックとし
たときに、このECCブロック1つあたりの前記電子透
かしの情報量が、このECCブロックを構成する総情報
量の10000分の1以下に設定されている。
【0016】また、第7の発明に係る情報記憶媒体で
は、同一の情報が異なる場所にそれぞれ異なる記録形式
で記録されている。
【0017】また、第8の発明に係る情報記憶媒体で
は、同一の情報が異なる記録形式で記録され、この記録
形式の少なくとも1つが、エラー訂正コードの付加され
た情報に対して電子透かしの形で記録を行なうように構
成されている。
【0018】また、第9の発明に係る情報再生装置は、
エラー訂正コードが付加された情報から電子透かし情報
を抽出する電子透かし情報抽出部およびエラー訂正処理
部を具備し、前記エラー訂正コードが付加された状態の
情報から前記電子透かし情報抽出部により前記電子透か
し情報が抽出された後に、前記エラー訂正処理部により
エラー訂正処理が行われるように構成されている。
【0019】また、第10の発明に係る情報再生装置
は、エラー訂正コードに電子透かし情報が付加された情
報を記録する媒体から、記録情報を光学的に再生する光
学ヘッドと;前記光学ヘッドにより再生された情報の少
なくとも一部に対してエラー訂正処理を行なうエラー訂
正回路と;前記光学ヘッドにより再生された情報から前
記電子透かし情報を抽出する電子透かし情報抽出部とを
具備する。そして、前記電子透かし情報抽出部により抽
出された前記電子透かし情報を第1の情報とし、この電
子透かし情報の記録位置とは異なる前記媒体上の位置か
ら再生された情報を第2の情報としたときに、前記第1
の情報と前記第2の情報を比較することにより、前記電
子透かし情報が記録されていたときのオリジナルの情報
記録状態を判別するように構成されている。
【0020】また、第11の発明に係る情報再生装置に
おいて、再生対象である前記媒体はその記録情報を管理
するファイル管理領域を持ち、前記第2の情報が、この
ファイル管理領域に記録されるようになっている。
【0021】また、第12の発明に係る情報再生装置に
おいて、パスワード情報を前記電子透かし情報として利
用している。
【0022】また、第13の発明に係る情報記録再生装
置は、情報記憶媒体に情報を記録する光学ヘッドおよび
エラー訂正処理のためのECCエンコーディング回路を
具備している。この情報記録再生装置は、エラー訂正コ
ードが付加された情報に対して電子透かし情報を挿入す
る電子透かし情報挿入部をさらに具備する。そして、前
記ECCエンコーディング回路により前記エラー訂正コ
ードを付加した後の情報に、前記電子透かし情報挿入部
により、前記電子透かし情報を追加挿入するように構成
されている。
【0023】また、第14の発明に係る情報記録再生装
置は、前記エラー訂正コードが付加された情報に対して
前記電子透かし情報の記録位置を指定するところの、電
子透かし情報挿入場所指定部をさらに具備している。
【0024】また、第15の発明に係る情報記録再生装
置は、収束光を用いて情報の記録および再生を行う情報
記憶媒体に対し、第1の情報と、この第1の情報の状態
を識別するための第2の情報を記録するように構成され
る。この情報記録再生装置において、前記第2の情報を
第1の記録形式で前記情報記憶媒体上に記録するととも
に、この第2の情報を前記第1の記録形式とは異なる第
2の記録形式で前記情報記憶媒体上の他の場所に記録し
た後に、次のような動作がなされる。すなわち、前記情
報記憶媒体に記録された情報の再生時に、前記第1の記
録形式で記録された前記第2の情報と前記第2の記録形
式で記録された前記第2の情報とを読み取り、両者を比
較して、前記第1の情報の記録状態を識別するように構
成したことを特徴とする情報記録再生装置。
【0025】また、第16の発明に係る情報記録再生装
置は、前記情報記憶媒体上に記録された前記第1の情報
の内容を更新する際に、前記第2の情報を前記第2の記
録形式のみで前記情報記憶媒体に記録するように構成さ
れている。
【0026】また、第17の発明に係る情報記録再生装
置は、前記第1の情報の内容を異なる情報記憶媒体上に
コピーする時には、前記第1の記録形式で記録された前
記第2の情報もコピーするとともに、コピー時に入力さ
れる第3の情報を前記第2の記録形式でコピー先の情報
記憶媒体に記録するように構成されている。そして、再
生時には、前記第1の記録形式で記録された前記第2の
情報と前記第2の記録形式で記録された前記第3の情報
とを比較して、前記第1の情報の内容の状態を識別する
ように構成されている。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の一実施の形態に係る「電子透かしを利用したコピープ
ロテクトシステム」を説明する。
【0028】図1は、この発明の一実施の形態に係る電
子透かし情報入りECCブロックを説明する図である。
ここでは、DVD−ROMあるいはDVDビデオのよう
な再生専用の情報記憶媒体上に、ECCブロックを単位
として情報が記録されている場合の、1個のECCブロ
ック構造を例示している。
【0029】生信号領域1に記録されたエラー訂正コー
ド付加前の情報は行方向4に内符号(Inner Parity Cod
e:PI)と呼ばれるエラー訂正コード(ECCコー
ド:Error Correction Code)が付加される。このコー
ドは図1のPI領域2に配置される。また同時に列方向
5に外符号(Outer Parity Code:PO)と呼ばれるエ
ラー訂正コード(ECCコード)が算出され、PO領域
3に配置される。
【0030】この状態に対して、aからpまでの電子透
かし情報(aからpは“1”または“0”の1ビット情
報)が、予め決められた位置に所定の順番で上書き形式
により挿入される。そして、図1に示した形のまま、D
VD−RAMなどの書込可能な情報記憶媒体上に記録さ
れる。
【0031】この情報記憶媒体から情報を再生する時に
は、予め決められた位置から決められた順番に従ってa
からpまでの情報を抽出することで、電子透かし情報を
読み取る。こうして読み取った電子透かし情報が所定の
情報と一致していたら、この情報記憶媒体に記録されて
いる情報はオリジナル情報(不正コピーではない情報)
であると判定される。
【0032】図1のaからpまでの電子透かし情報は、
ECCブロック内での外符号または内符号から見ると、
故意に加えられた欠陥情報と見なされる。このため、図
1に示された情報が再生される場合には、エラー訂正処
理により、aからpまでの欠陥情報(電子透かし情報)
は訂正されてしまう。こうして、電子透かし情報が挿入
される前の元の生信号(不正コピーを防止したい内容を
持つ情報に対応する信号)が得られる。
【0033】いま、エラー訂正処理により電子透かし情
報が取り除かれた上記情報をDVD−RAMあるいはD
VD−Rなどのデジタル記録可能な情報記憶媒体に不正
コピーした場合を考える。この場合、不正コピー先には
エラー訂正後の(電子透かし情報が挿入されていない)
情報が転送されコピーされることになる。すなわち、不
正コピー先には電子透かし情報が消えた情報が記録され
る。
【0034】上述のように不正コピーされた情報記憶媒
体から情報を再生した場合、aからpまでの電子透かし
情報を探してもこの電子透かし情報は検出されない。こ
の場合には、その情報記憶媒体は不正コピーされたもの
と見なされ、たとえば不正コピーを示唆する警告表示が
なされるとともに再生処理が中止される。
【0035】ところで、図1の電子透かし(a〜p)の
情報量が増えるとエラー訂正能力を超え、電子透かし情
報付加前の情報を再生できなくなる可能性が出てくる。
つまり、1ECCブロックあたりに付加できる電子透か
しの情報量には上限がある。この上限値は、エラー訂正
方式に積符号を利用する場合、そのエラー訂正能力にあ
る程度のマージンを見越した値として、1ECCブロッ
クを構成する全情報量のほぼ10000分の1以下にす
ることが望ましい。
【0036】具体例を挙げると、エラー訂正方式に積符
号を利用するDVD規格で言えば、1ECCブロックあ
たりの全情報量はおよそ32kバイトなので、1ECC
ブロックあたりの電子透かし情報量は大略3バイト以下
にするのが望ましい。すなわち、電子透かし情報は、合
計24〜26ビット程度までの1ビットコードの組み合
わせで表現することが望ましい。
【0037】DVDで採用される32kバイト単位の積
符号ECCブロックでは、図1の行方向4での1行あた
り5ビットのエラーまでエラー訂正が可能である。同様
に列方向5でも1列あたり5ビットのエラーまでエラー
訂正が可能である。従って電子透かし情報を1行または
1列あたり最大5ビットずつまでなら挿入することがで
きる。
【0038】しかし、情報記憶媒体上の欠陥によるエラ
ーが多量に発生してもエラー訂正可能なようにするため
には、特定の行または特定の列に電子透かし情報が局在
しないように、電子透かし情報を分散配置してECCブ
ロックに挿入する必要がある。そこで、図1の例では電
子透かし情報を飛び飛びの千鳥状に配置させ、1行(1
列)あたりの電子透かし情報は1ビット以下になるよう
工夫している。
【0039】以上は再生専用の情報記憶媒体(DVD−
ROMなど)上に予め図1の構造に沿った情報を記録し
た場合の基本的な説明である。この基本説明は、記録可
能な情報記憶媒体(DVD−RAMなど)に対しても同
様に適用できる。
【0040】記録可能な情報記憶媒体にユーザーが情報
を記録する方法を説明する前に、情報記録再生装置の構
造説明を行う。
【0041】情報記録再生装置は、大きく分けて、情報
記憶媒体に対して情報の記録・再生を行う情報記録再生
部(物理系ブロック)と、外部とのインターフェース部
や情報記録再生装置として独自の装置機能を果たすため
の機能実施部などから構成された応用構成部(アプリケ
ーションブロック)とに分類できる。
【0042】まず始めに、図13を参照しながら、情報
記録再生装置内の情報記録再生部(物理系ブロック)の
内部構造から説明する。
【0043】<<<情報記録再生部の機能説明>>> <<情報記録再生部の基本機能>>情報記録再生部で
は、情報記憶媒体(光ディスク)201上の所定位置
に、レーザビームの集光スポットを用いて、新規情報の
記録あるいは書き換え(情報の消去も含む)を行う。
【0044】情報記憶媒体(光ディスク)201上の所
定位置から、レーザビームの集光スポットを用いて、既
に記録されている情報の再生を行う。
【0045】<<情報記録再生部の基本機能達成手段>
>上記基本機能を達成するために、情報記録再生部で
は、情報記憶媒体201上のトラック(図示せず)に沿
って集光スポットをトレース(追従)させる。情報記憶
媒体201に照射する集光スポットの光量(強さ)を変
化させて情報の記録/再生/消去の切り替えを行う。外
部から与えられる記録信号Sdを高密度かつ低エラー率
で記録するために最適な信号に変換する。
【0046】 <<<機構部分の構造と検出部分の動作>>> <<光学ヘッド202基本構造と信号検出回路>> <光学ヘッド202による信号検出>光学ヘッド202
は、基本的には、図示していないが光源である半導体レ
ーザ素子と光検出器と対物レンズから構成されている。
【0047】半導体レーザ素子から発光されたレーザ光
は、対物レンズにより情報記憶媒体(光ディスク)20
1上に集光される。情報記憶媒体(光ディスク)201
の光反射膜または光反射性記録膜で反射されたレーザ光
は光検出器により光電変換される。
【0048】光検出器で得られた検出電流は、アンプ2
13により電流−電圧変換されて検出信号となる。この
検出信号は、フォーカス・トラックエラー検出回路21
7あるいは2値化回路212で処理される。
【0049】一般的に、光検出器は、複数の光検出領域
に分割され、各光検出領域に照射される光量変化を個々
に検出している。この個々の検出信号に対してフォーカ
ス・トラックエラー検出回路217で和・差の演算を行
い、フォーカスずれおよびトラックずれの検出を行う。
この検出によりフォーカスずれおよびトラックずれを実
質的に取り除いた後、情報記憶媒体(光ディスク)20
1の光反射膜または光反射性記録膜からの反射光量変化
を検出して、情報記憶媒体201上の信号を再生する。
【0050】<フォーカスずれ検出方法>フォーカスず
れ量を光学的に検出する方法としては、たとえば次のよ
うなものがある: [非点収差法]情報記憶媒体(光ディスク)201の光
反射膜または光反射性記録膜で反射されたレーザ光の検
出光路に非点収差を発生させる光学素子(図示せず)を
配置し、光検出器上に照射されるレーザ光の形状変化を
検出する方法である。光検出領域は対角線状に4分割さ
れている。各検出領域から得られる検出信号に対し、フ
ォーカス・トラックエラー検出回路217内で対角和間
の差を取ってフォーカスエラー検出信号を得る。
【0051】[ナイフエッジ法]情報記憶媒体201で
反射されたレーザ光に対して非対称に一部を遮光するナ
イフエッジを配置する方法である。光検出領域は2分割
され、各検出領域から得られる検出信号間の差を取って
フォーカスエラー検出信号を得る。
【0052】通常、上記非点収差法あるいはナイフエッ
ジ法のいずれかがが採用される。
【0053】<トラックずれ検出方法>情報記憶媒体
(光ディスク)201はスパイラル状または同心円状の
トラックを有し、トラック上に情報が記録される。この
トラックに沿って集光スポットをトレースさせて情報の
再生または記録/消去を行う。安定して集光スポットを
トラックに沿ってトレースさせるため、トラックと集光
スポットの相対的位置ずれを光学的に検出する必要があ
る。
【0054】トラックずれ検出方法としては一般に、次
の方法が用いられている: [位相差検出(Differential Phase Detection)法]情
報記憶媒体(光ディスク)201の光反射膜または光反
射性記録膜で反射されたレーザ光の光検出器上での強度
分布変化を検出する。光検出領域は対角線上に4分割さ
れている。各検出領域から得られる検出信号に対し、フ
ォーカス・トラックエラー検出回路217内で対角和間
の差を取ってトラックエラー検出信号を得る。
【0055】{プッシュプル(Push-Pull)法}情報記
憶媒体201で反射されたレーザ光の光検出器上での強
度分布変化を検出する。光検出領域は2分割され、各検
出領域から得られる検出信号間の差を取ってトラックエ
ラー検出信号を得る。
【0056】[ツインスポット(Twin-Spot)法]半導
体レーザ素子と情報記憶媒体201間の送光系に回折素
子などを配置して光を複数に波面分割し、情報記憶媒体
201上に照射する±1次回折光の反射光量変化を検出
する。再生信号検出用の光検出領域とは別に+1次回折
光の反射光量と−1次回折光の反射光量を個々に検出す
る光検出領域を配置し、それぞれの検出信号の差を取っ
てトラックエラー検出信号を得る。
【0057】<対物レンズアクチュエータ構造>半導体
レーザ素子から発光されたレーザ光を情報記憶媒体20
1上に集光させる対物レンズ(図示せず)は、対物レン
ズアクチュエータ駆動回路218の出力電流に応じて2
軸方向に移動可能な構造になっている。この対物レンズ
の移動方向には、次の2つがある。すなわち、フォーカ
スずれ補正用に情報記憶媒体201に対する垂直方向に
移動し、トラックずれ補正用に情報記憶媒体201の半
径方向に移動する。
【0058】対物レンズの移動機構(図示せず)は対物
レンズアクチュエータと呼ばれる。対物レンズアクチュ
エータ構造には、たとえば次のようなものがよく用いら
れる: [軸摺動方式]中心軸(シャフト)に沿って対物レンズ
と一体のブレードが移動する方式で、ブレードが中心軸
に沿った方向に移動してフォーカスずれ補正を行い、中
心軸を基準としたブレードの回転運動によりトラックず
れ補正を行う方法である。
【0059】[4本ワイヤ方式]対物レンズ一体のブレ
ードが固定系に対し4本のワイヤで連結されており、ワ
イヤの弾性変形を利用してブレードを2軸方向に移動さ
せる方法である。
【0060】上記いずれの方式も永久磁石とコイルを持
ち、ブレードに連結したコイルに電流を流すことにより
ブレードを移動させる構造になっている。
【0061】<<情報記憶媒体201の回転制御系>>
スピンドルモータ204の駆動力によって回転する回転
テーブル221上に情報記憶媒体(光ディスク)201
を装着する。
【0062】情報記憶媒体201の回転数は、情報記憶
媒体201から得られる再生信号によって検出する。す
なわち、アンプ213出力の検出信号(アナログ信号)
は2値化回路212でデジタル信号に変換され、この信
号からPLL回路211により一定周期信号(基準クロ
ック信号)を発生させる。情報記憶媒体回転速度検出回
路214では、この信号を用いて情報記憶媒体201の
回転数を検出し、その値を出力する。
【0063】情報記憶媒体201上で再生あるいは記録
/消去する半径位置に対応した情報記憶媒体回転数の対
応テーブルは、半導体メモリー219に予め記録されて
いる。再生位置または記録/消去位置が決まると、制御
部220は半導体メモリー219情報を参照して情報記
憶媒体201の目標回転数を設定し、その値をスピンド
ルモータ駆動回路215に通知する。
【0064】スピンドルモータ駆動回路215では、こ
の目標回転数と情報記憶媒体回転速度検出回路214の
出力信号(現状での回転数)との差を求め、その結果に
応じた駆動電流をスピンドルモータ204に与えて、ス
ピンドルモータ204の回転数が一定になるように制御
する。情報記憶媒体回転速度検出回路214の出力信号
は、情報記憶媒体201の回転数に対応した周波数を有
するパルス信号であり、スピンドルモータ駆動回路21
5では、このパルス信号の周波数およびパルス位相の両
方に対して、制御(周波数制御および位相制御)を行な
う。
【0065】<<光学ヘッド移動機構>>この機構は、
情報記憶媒体201の半径方向に光学ヘッド202を移
動させるため光学ヘッド移動機構(送りモータ)203
を持っている。
【0066】光学ヘッド202を移動させるガイド機構
としては、棒状のガイドシャフトを利用する場合が多
い。このガイド機構では、このガイドシャフトと光学ヘ
ッド202の一部に取り付けられたブッシュ間の摩擦を
利用して、光学ヘッド202を移動させる。それ以外に
回転運動を使用して摩擦力を軽減させたベアリングを用
いる方法もある。
【0067】光学ヘッド202を移動させる駆動力伝達
方法は、図示していないが、固定系にピニオン(回転ギ
ヤ)の付いた回転モータを配置し、ピニオンとかみ合う
直線状のギヤであるラックを光学ヘッド202の側面に
配置して、回転モータの回転運動を光学ヘッド202の
直線運動に変換している。それ以外の駆動力伝達方法と
しては、固定系に永久磁石を配置し、光学ヘッド202
に配置したコイルに電流を流して直線的方向に移動させ
るリニアモータ方式を使う場合もある。
【0068】回転モータ、リニアモータいずれの方式で
も、基本的には送りモータに電流を流して光学ヘッド2
02移動用の駆動力を発生させている。この駆動用電流
は送りモータ駆動回路216から供給される。
【0069】<<<各制御回路の機能>>> <<集光スポットトレース制御>>フォーカスずれ補正
あるいはトラックずれ補正を行うため、フォーカス・ト
ラックエラー検出回路217の出力信号(検出信号)に
応じて光学ヘッド202内の対物レンズアクチュエータ
(図示せず)に駆動電流を供給する回路が、対物レンズ
アクチュエータ駆動回路218である。この駆動回路2
18は、高い周波数領域まて対物レンズ移動を高速応答
させるため、対物レンズアクチュエータの周波数特性に
合わせた特性改善用の位相補償回路を、内部に有してい
る。
【0070】対物レンズアクチュエータ駆動回路218
では、制御部220の命令に応じて、 (イ)フォーカス/トラックずれ補正動作(フォーカス
/トラックループ)のオン/オフ処理と; (ロ)情報記憶媒体201の垂直方向(フォーカス方
向)へ対物レンズを低速で移動させる処理(フォーカス
/トラックループオフ時に実行)と; (ハ)キックパルスを用いて、対物レンズを情報記憶媒
体201の半径方向(トラックを横切る方向)にわずか
に動かして、集光スポットを隣のトラックへ移動させる
処理とが行なわれる。
【0071】<<レーザ光量制御>> <再生と記録/消去の切り替え処理>再生と記録/消去
の切り替えは情報記憶媒体201上に照射する集光スポ
ットの光量を変化させて行う。
【0072】相変化方式を用いた情報記憶媒体に対して
は、一般的に [記録時の光量]>[消去時の光量]>[再生時の光量]…(1) の関係が成り立ち、光磁気方式を用いた情報記憶媒体に
対しては、一般的に [記録時の光量] [消去時の光量]>[再生時の光量]…(2) の関係がある。光磁気方式の場合では、記録/消去時に
は情報記憶媒体201に加える外部磁場(図示せず)の
極性を変えて記録と消去の処理を制御している。
【0073】情報再生時では、情報記憶媒体201上に
一定の光量を連続的に照射している。
【0074】新たな情報を記録する場合には、この再生
時の光量の上にパルス状の断続的光量を上乗せする。半
導体レーザ素子が大きな光量でパルス発光した時に情報
記憶媒体201の光反射性記録膜が局所的に光学的変化
または形状変化を起こし、記録マークが形成される。す
でに記録されている領域の上に重ね書きする場合も同様
に半導体レーザ素子をパルス発光させる。
【0075】すでに記録されている情報を消去する場合
には、再生時よりも大きな一定光量を連続照射する。連
続的に情報を消去する場合にはセクタ単位など特定周期
毎に照射光量を再生時に戻し、消去処理と平行して間欠
的に情報再生を行う。これにより、間欠的に消去するト
ラックのトラック番号やアドレスを再生することで、消
去トラックの誤りがないことを確認しながら消去処理を
行っている。
【0076】<レーザ発光制御>図示していないが光学
ヘッド202内には、半導体レーザ素子の発光量を検出
するための光検出器が内蔵されている。半導体レーザ駆
動回路205では、その光検出器出力(半導体レーザ素
子発光量の検出信号)と記録/再生/消去制御波形発生
回路206から与えられる発光基準信号との差を取り、
その結果に基づき、半導体レーザへの駆動電流をフィー
ドバック制御している。
【0077】<<<機構部分の制御系に関する諸動作>
>> <<起動制御>>情報記憶媒体(光ディスク)201が
回転テーブル221上に装着され、起動制御が開始され
ると、以下の手順に従った処理が行われる。
【0078】(1)制御部220からスピンドルモータ
駆動回路215に目標回転数が伝えられ、スピンドルモ
ータ駆動回路215からスピンドルモータ204に駆動
電流が供給されて、スピンドルモータ204が回転を開
始する。
【0079】(2)同時に制御部220から送りモータ
駆動回路216に対してコマンド(実行命令)が出さ
れ、送りモータ駆動回路216から光学ヘッド駆動機構
(送りモータ)203に駆動電流が供給されて、光学ヘ
ッド202が情報記憶媒体201の最内周位置に移動す
る。その結果、情報記憶媒体201の情報が記録されて
いる領域を越えてさらに内周部に光学ヘッド202が来
ていることを確認する。
【0080】(3)スピンドルモータ204が目標回転
数に到達すると、そのステータス(状況報告)が制御部
220に出される。
【0081】(4)制御部220から記録/再生/消去
制御波形発生回路206に送られた再生光量信号に合わ
せて半導体レーザ駆動回路205から光学ヘッド202
内の半導体レーザ素子に電流が供給されて、レーザ発光
が開始する。
【0082】なお、情報記憶媒体(光ディスク)201
の種類によって再生時の最適照射光量が異なる。起動時
には、そのうちの最も照射光量の低い値に対応した値
に、半導体レーザ素子に供給される電流値を設定する。
【0083】(5)制御部220からのコマンドに従っ
て、光学ヘッド202内の対物レンズ(図示せず)を情
報記憶媒体201から最も遠ざけた位置にずらし、ゆっ
くりと対物レンズを情報記憶媒体201に近付けるよう
対物レンズアクチュエータ駆動回路218が対物レンズ
を制御する。
【0084】(6)同時にフォーカス・トラックエラー
検出回路217でフォーカスずれ量をモニターし、焦点
が合う位置近傍に対物レンズがきたときにステータスを
出して、「対物レンズが合焦点位置近傍にきた」ことを
制御部220に通知する。
【0085】(7)制御部220では、その通知をもら
うと、対物レンズアクチュエータ駆動回路218に対し
て、フォーカスループをオンにするようコマンドを出
す。
【0086】(8)制御部220は、フォーカスループ
をオンにしたまま送りモータ駆動回路216にコマンド
を出して、光学ヘッド202をゆっくり情報記憶媒体2
01の外周部方向へ移動させる。
【0087】(9)同時に光学ヘッド202からの再生
信号をモニターし、光学ヘッド202が情報記憶媒体2
01上の記録領域に到達したら、光学ヘッド202の移
動を止め、対物レンズアクチュエータ駆動回路218に
対してトラックループをオンさせるコマンドを出す。
【0088】(10)続いて情報記憶媒体(光ディス
ク)201の内周部に記録されている“再生時の最適光
量”および“記録/消去時の最適光量”が再生され、そ
の情報が制御部220を経由して半導体メモリー219
に記録される。
【0089】(11)さらに制御部220では、その
“再生時の最適光量”に合わせた信号を記録/再生/消
去制御波形発生回路206に送り、再生時の半導体レー
ザ素子の発光量を再設定する。
【0090】(12)そして、情報記憶媒体201に記
録されている“記録/消去時の最適光量”に合わせて記
録/消去時の半導体レーザ素子の発光量が設定される。
【0091】<<アクセス制御>>情報記憶媒体201
に記録されたアクセス先情報が再生情報記憶媒体201
上のどの場所に記録されまたどのような内容を持ってい
るかについての情報は、情報記憶媒体201の種類によ
り異なる。たとえばDVDディスクでは、この情報は、
情報記憶媒体201内のディレクトリ管理領域またはナ
ビゲーションパックなどに記録されている。
【0092】ここで、ディレクトリ管理領域は、通常は
情報記憶媒体201の内周領域または外周領域にまとま
って記録されている。また、ナビゲーションパックは、
MPEG2のPS(Program Stream)のデータ構造に準
拠したVOBS(Video Object Set)中のVOBU(Vi
deo Object Unit)というデータ単位の中に含まれ、次
の映像がどこに記録してあるかの情報を記録している。
【0093】特定の情報を再生あるいは記録/消去した
い場合には、まず上記の領域内の情報を再生し、そこで
得られた情報からアクセス先を決定する。
【0094】<粗アクセス制御>制御部220ではアク
セス先の半径位置を計算で求め、現状の光学ヘッド20
2位置との間の距離を割り出す。
【0095】光学ヘッド202移動距離に対して最も短
時間で到達できる速度曲線情報が事前に半導体メモリー
219内に記録されている。制御部220は、その情報
を読み取り、その速度曲線に従って以下の方法で光学ヘ
ッド202の移動制御を行う。
【0096】すなわち、制御部220から対物レンズア
クチュエータ駆動回路218に対してコマンドを出して
トラックループをオフした後、送りモータ駆動回路21
6を制御して光学ヘッド202の移動を開始させる。
【0097】集光スポットが情報記憶媒体201上のト
ラックを横切ると、フォーカス・トラックエラー検出回
路217内でトラックエラー検出信号が発生する。この
トラックエラー検出信号を用いて情報記憶媒体201に
対する集光スポットの相対速度を検出することができ
る。
【0098】送りモータ駆動回路216では、このフォ
ーカス・トラックエラー検出回路217から得られる集
光スポットの相対速度と制御部220から逐一送られる
目標速度情報との差を演算し、その結果で光学ヘッド駆
動機構(送りモータ)203への駆動電流にフィードバ
ック制御をかけながら、光学ヘッド202を移動させ
る。
【0099】前記<<光学ヘッド移動機構>>の項で述
べたように、ガイドシャフトとブッシュあるいはベアリ
ング間には常に摩擦力が働いている。光学ヘッド202
が高速に移動している時は動摩擦が働くが、移動開始時
と停止直前には光学ヘッド202の移動速度が遅いため
静止摩擦が働く。この静止摩擦が働く時には(特に停止
直前には)、相対的に摩擦力が増加している。この摩擦
力増加に対処するため、光学ヘッド駆動機構(送りモー
タ)203に供給される電流が大きくなるように、制御
部220からのコマンドによって制御系の増幅率(ゲイ
ン)を増加させる。
【0100】<密アクセス制御>光学ヘッド202が目
標位置に到達すると、制御部220から対物レンズアク
チュエータ駆動回路218にコマンドを出して、トラッ
クループをオンさせる。
【0101】集光スポットは、情報記憶媒体201上の
トラックに沿ってトレースしながら、その部分のアドレ
スまたはトラック番号を再生する。
【0102】そこでのアドレスまたはトラック番号から
現在の集光スポット位置を割り出し、到達目標位置から
の誤差トラック数を制御部220内で計算し、集光スポ
ットの移動に必要なトラック数を対物レンズアクチュエ
ータ駆動回路218に通知する。
【0103】対物レンズアクチュエータ駆動回路218
内で1組のキックパルスを発生させると、対物レンズは
情報記憶媒体201の半径方向にわずかに動いて、集光
スポットが隣のトラックへ移動する。
【0104】対物レンズアクチュエータ駆動回路218
内では、一時的にトラックループをオフさせ、制御部2
20からの情報に合わせた回数のキックパルスを発生さ
せた後、再びトラックループをオンさせる。
【0105】密アクセス終了後、制御部220は集光ス
ポットがトレースしている位置の情報(アドレスまたは
トラック番号)を再生し、目標トラックにアクセスして
いることを確認する。
【0106】<<連続記録/再生/消去制御>>図13
に示すように、フォーカス・トラックエラー検出回路2
17から出力されるトラックエラー検出信号は、送りモ
ータ駆動回路216に入力されている。上述した“起動
制御時”と“アクセス制御時”には、送りモータ駆動回
路216内では、トラックエラー検出信号を使用しない
ように制御部220により制御されている。
【0107】アクセスにより集光スポットが目標トラッ
クに到達したことを確認した後、制御部220からのコ
マンドにより、モータ駆動回路216を経由してトラッ
クエラー検出信号の一部が光学ヘッド駆動機構(送りモ
ータ)203への駆動電流として供給される。連続に再
生または記録/消去処理を行っている期間中、この制御
は継続される。
【0108】情報記憶媒体201の中心位置は回転テー
ブル221の中心位置とわずかにずれた偏心を持って装
着されている。トラックエラー検出信号の一部を駆動電
流として供給すると、偏心に合わせて光学ヘッド202
全体が微動する。
【0109】また長時間連続して再生または記録/消去
処理を行うと、集光スポット位置が徐々に外周方向また
は内周方向に移動する。トラックエラー検出信号の一部
を光学ヘッド移動機構(送りモータ)203への駆動電
流として供給した場合には、それに合わせて光学ヘッド
202が徐々に外周方向または内周方向に移動する。
【0110】このようにして対物レンズアクチュエータ
のトラックずれ補正の負担を軽減することにより、トラ
ックループを安定化させることができる。
【0111】<<終了制御>>一連の処理が完了し、動
作を終了させる場合には以下の手順に従って処理が行わ
れる。
【0112】(1)制御部220から対物レンズアクチ
ュエータ駆動回路218に対して、トラックループをオ
フさせるコマンドが出される。
【0113】(2)制御部220から対物レンズアクチ
ュエータ駆動回路218に対して、フォーカスループを
オフさせるコマンドが出される。
【0114】(3)制御部220から記録/再生/消去
制御波形発生回路206に対して、半導体レーザ素子の
発光を停止させるコマンドが出される。
【0115】(4)スピンドルモータ駆動回路215に
対して、基準回転数として0が通知される。
【0116】<<<情報記憶媒体への記録信号/再生信
号の流れ>>> <<再生時の信号の流れ>> <2値化・PLL回路>前記<光学ヘッド202による
信号検出>の項で述べたように、情報記憶媒体(光ディ
スク)201の光反射膜または光反射性記録膜からの反
射光量変化を検出して、情報記憶媒体201上の信号を
再生する。アンプ213で得られた信号は、アナログ波
形を有している。2値化回路212は、コンパレーター
を用いて、そのアナログ信号を“1”および“0”から
なる2値のデジタル信号に変換する。
【0117】こうして2値化回路212で得られた再生
信号から、PLL回路211において、情報再生時の基
準信号が取り出される。すなわち、PLL回路211は
周波数可変の発振器を内蔵しており、この発振器から出
力されるパルス信号(基準クロック)と2値化回路21
2出力信号との間で周波数および位相の比較が行われ
る。この比較結果を発振器出力にフィードバックしする
ことで、情報再生時の基準信号を取り出している。
【0118】<信号の復調>復調回路210は、変調さ
れた信号と復調後の信号との間の関係を示す変換テーブ
ルを内蔵している。復調回路210は、PLL回路21
1で得られた基準クロックに合わせて変換テーブルを参
照しながら、入力信号(変調された信号)を元の信号
(復調された信号)に戻す。
【0119】復調された信号は、図5の最も左側の信号
線(復調回路210とバスライン224を直接つなげる
信号線)を経由して半導体メモリー219に記録され
る。
【0120】<エラー訂正処理>エラー訂正回路209
の内部構造は、図5に示すようになっている。すなわ
ち、エラー訂正回路209の内部は、大きく分けて、E
CCブロックエラー訂正処理部225と電子透かし情報
抽出部229とで構成されている。さらに、電子透かし
情報抽出部229は、ECCブロック内電子透かし情報
抽出用アドレス抽出部226、電子透かし情報マトリク
ス一時記録部227、および電子透かし情報エラー訂正
部228で構成されている。
【0121】ECCブロックエラー訂正処理部225で
は、半導体メモリー219に保存された信号に対し、内
符号PIと外符号POを用いてエラー箇所を検出し、エ
ラー箇所のポインタフラグを立てる。その後、半導体メ
モリー219から信号を読み出しながらエラーポインタ
フラグに合わせて逐次エラー箇所の信号を訂正した後、
再度半導体メモリー219に訂正後情報を記録する。
【0122】情報記憶媒体201から再生した情報を図
13の再生信号Scとして外部に出力する場合には、半
導体メモリー219に記録されたエラー訂正後情報から
内符号PIおよび外符号POをはずして、バスライン2
24を経由してデータ入出力インターフェース部222
へ転送する。
【0123】そして、データ入出力インターフェース部
222が、エラー訂正回路209から送られてきた信号
を再生信号Scとして出力する。
【0124】<<情報記憶媒体201に記録される信号
形式>>情報記憶媒体201上に記録される信号に対し
ては、以下のことを満足することが要求される: (イ)情報記憶媒体201上の欠陥に起因する記録情報
エラーの訂正を可能とすること; (ロ)再生信号の直流成分を「0」にして再生処理回路
の簡素化を図ること; (ハ)情報記憶媒体201に対してできるだけ高密度に
情報を記録すること。
【0125】以上の要求を満足するため、図13に示す
情報記録再生部(物理系ブロック)では、“エラー訂正
機能の付加”と“記録情報に対する信号変換(信号の変
復調)”とを行っている。
【0126】<<記録時の信号の流れ>> <エラー訂正コードECC付加処理>このエラー訂正コ
ードECC(Error Correction Code)付加処理につい
て、図6を参照して説明する。
【0127】ECCエンコーディング回路208の内部
構造は、図6に示すようになっている。すなわち、EC
Cエンコーディング回路208は、ECCブロックエン
コーディング回路208Aと電子透かし情報挿入部23
3とで構成されている。さらに、電子透かし情報挿入部
233は、ECCブロック内電子透かし情報挿入場所指
定部230、電子透かし情報マトリックス一時記録部2
31、および電子透かし情報のPI情報PO・情報算出
部232で構成されている。
【0128】情報記憶媒体201に記録したい情報が、
生信号の形で、記録信号Sdとして、図13のデータ入
出力インターフェース部222に入力される。この記録
信号Sdは、そのまま図6の半導体メモリー219に記
録される。その後、ECCエンコーディング回路208
内のECCブロックエンコーディング回路208Aにお
いて、以下のようなECCの付加処理が実行される。
【0129】以下、積符号を用いたECC付加方法の具
体例について説明を行なう。
【0130】記録信号Sdは、半導体メモリー219内
で、172バイト毎に1行ずつ順次並べられ、192行
で1組のECCブロックとされる(172バイト行×1
92バイト列でおよそ32kバイトの情報量になる)。
【0131】この“172バイト行×192バイト列”
で構成される1組のECCブロック内の生信号(記録信
号Sd)に対し、172バイトの1行毎に10バイトの
内符号PIを計算して半導体メモリー219内に追加記
録する。さらにバイト単位の1列毎に16バイトの外符
号POを計算して半導体メモリー219内に追加記録す
る。
【0132】そして、10バイトの内符号PIを含めた
12行分(12×(172+10)バイト)と外符号P
Oの1行分(1×(172+10)バイト)の合計23
66バイト(=(12+1)×(172+10))を単
位として、エラー訂正コードECC付加処理のなされた
情報が、情報記憶媒体201の1セクタ内に記録され
る。
【0133】ECCエンコーディング回路208内のE
CCブロックエンコーディング回路208Aは、内符号
PIと外符号POの付加が完了すると、その情報を一旦
半導体メモリー219へ転送する。
【0134】情報記憶媒体201に情報が記録される場
合には、半導体メモリー219から、1セクタ分の23
66バイトずつの信号が、バスライン224と変調回路
207とを直接結ぶ信号線(図6左側に図示)を介し
て、変調回路207へ転送される。
【0135】<信号変調>再生信号の直流成分(DS
V:Digital Sum ValueまたはDigital Sum Variation)
を「0」に近付け、情報記憶媒体201に対して高密度
に情報を記録するため、信号形式の変換である信号変調
を変調回路207内で行う。
【0136】図13の変調回路207および復調回路2
10は、それぞれ、元の信号と変調後の信号との間の関
係を示す変換テーブルを内蔵している。変調回路207
は、ECCエンコーディング回路208から転送されて
きた信号を所定の変調方式に従って複数ビット毎に区切
り、上記変換テーブルを参照しながら、別の信号(コー
ド)に変換する。
【0137】例えば、変調方式として8/16変調(R
LL(2、10)コード)を用いた場合には、変換テー
ブルが2種類存在し、変調後の直流成分(DSV)が0
に近付くように逐一参照用変換テーブルを切り替えてい
る。
【0138】<記録波形発生>情報記憶媒体(光ディス
ク)201に記録マークを記録する場合、一般的には、
記録方式として、次のものが採用される: [マーク長記録方式]記録マークの前端位置と後端末位
置に“1”がくるもの。
【0139】[マーク間記録方式]記録マークの中心位
置が“1”の位置と一致するもの。
【0140】なお、マーク長記録を採用する場合、比較
的長い記録マークを形成する必要がある。この場合、一
定期間以上記録用の大きな光量を情報記憶媒体201に
照射し続けると、情報記憶媒体201の光反射性記録膜
の蓄熱効果によりマークの後部のみ幅が広がり、“雨だ
れ”形状の記録マークが形成されてしまう。この弊害を
除去するため、長さの長い記録マークを形成する場合に
は、記録用レーザ駆動信号を複数の記録パルスに分割し
たり、記録用レーザの記録波形を階段状に変化させる等
の対策が採られる。
【0141】記録/再生/消去制御波形発生回路206
内では、変調回路207から送られてきた記録信号に応
じて、上述のような記録波形を作成し、この記録波形を
持つ駆動信号を、半導体レーザ駆動回路205に送って
いる。
【0142】<電子透かし情報の挿入>図7は、パリテ
ィコードが付加された電子透かし情報の内容を説明する
図である。ここでは、ユーザーパスワードを用いた電子
透かし情報の挿入方法を例にとって、説明を行なう。
【0143】ユーザーが登録し、半導体メモリー219
に記録されたパスワード情報の例を図7(1)に示す。
【0144】図7(1)におけるa〜iはそれぞれ
“0”か“1”かの1ビット情報を意味している。図6
に示した電子透かし情報マトリクス一時記録部231
は、半導体メモリー219内に記録されているユーザー
パスワード情報を読み込み、図7(1)の1次元パスワ
ードa〜iを図7(2)のように2次元マトリクスに配
置し直す。
【0145】図6の電子透かし情報のPI情報・PO情
報算出部232では、図7(2)に例示されるような2
次元配置されたユーザーパスワード情報に対して、PI
(Inner Parity Code:エラー訂正用内符号)6および
PO(Outer Parity Code:エラー訂正用外符号)7を
計算して付加する。このようにしてエラー訂正用の内符
号(j,k,l)6および外符号(m,n,o,p)7
が付加されて完成したaからpまでのビット情報が、電
子透かし情報となる。
【0146】この電子透かし情報が図1に例示されるよ
うな所定位置に挿入されるように、ECCブロック内電
子透かし情報挿入場所指定部230は、電子透かし情報
の挿入場所を指定し、半導体メモリー219内に保存さ
れているECCブロックデータにaからpまでの電子透
かし情報ビットを逐次挿入して行く。
【0147】図6に示したECCエンコーディング回路
208では、電子透かし情報の挿入方法として、事前に
作られたECCブロック情報の上に電子透かし情報を上
書きする方法を採っている。
【0148】この電子透かし情報の挿入方法としては、
上述した「上書き法」以外も可能である。たとえば、排
他的論理和(Exclusive OR)回路を用いた、オリジナル
なECCブロック情報と電子透かし情報との1ビット単
位の加算処理を行う方法によっても、ECCブロック情
報に電子透かし情報を織り込むことができる。
【0149】このようにして行われたECCブロック
(マトリクス)上への電子透かし情報の挿入(上書き)
処理は、後述する図2のフローチャートでは、処理ステ
ップ120で実行される。
【0150】この電子透かし情報挿入処理を完了した後
のデータが、図13のバスライン224、変調回路20
7、記録/再生/消去制御波形発生回路206、半導体
レーザ駆動回路205、および光学ヘッド202を経由
して、情報記憶媒体(光ディスク)201上に記録され
る。
【0151】図2は、この発明の一実施の形態に係る電
子透かし入り情報の記録方法の一例を説明するフローチ
ャートである。このフローチャートを参照しながら、ユ
ーザーが作成し、コピープロテクト処理が必要な著作権
保護対象となる情報を、情報記憶媒体上に記録する方法
を説明する。このフローチャートの処理は、たとえば図
13の制御部220に内蔵されるマイクロコンピュータ
(CPUまたはMPU)により、実行される。
【0152】ユーザーがファイルデータのデータ内容作
成101を行った後、ファイルデータの保存処理102
を行う。このユーザーが行なう保存処理の一環として、
ファイルデータの保存場所(どのディレクトリの下に保
存するかなど)の指定103の処理と、その保存ファイ
ルのファイル名登録104の処理と、ユーザーパスワー
ドの登録105の処理とを行う。コピープロテクト処理
が必要な情報に対しては、この登録ユーザーパスワード
を用いることにより、不正コピー防止を行う。
【0153】以上の一連の処理が、ユーザー側操作10
6になる。情報記録再生装置側は、このユーザー側操作
106により得られた情報を受け、以下の操作122を
実行する。
【0154】まずユーザーが登録したパスワード情報を
図13の半導体メモリー219に記録する。その後、ユ
ーザーパスワードの暗号化処理107として、図13に
示した暗号化復号化処理回路223が、ユーザーパスワ
ードを半導体メモリー219から読み出して暗号化処理
する。
【0155】その結果得られた暗号化されたユーザーパ
スワードは、再度半導体メモリー219に記録される。
その後、光学ヘッド移動機構(送りモータ)203が光
学ヘッド202を移動させてユーザーが指定した保存場
所(ディレクトリが記録してある情報記憶媒体上のセク
タ位置)にアクセス108する。
【0156】情報記録再生装置としてDVD−RAMド
ライブが用いられる場合、ファイル管理に後述するUD
Fというファイルフォーマットが採用される。UDFで
は、ファイル管理領域でのファイル名は、後述するよう
にファイル識別子ディスクリプタFIDに記録される。
【0157】図2において、指定されたディレクトリ内
へのFID登録処理109では、ファイル識別子ディス
クリプタFID内のファイル名登録110の後、前述し
た暗号化されたユーザーパスワードが半導体メモリー2
19から読み出されてファイル識別子ディスクリプタF
ID内に記録される111。
【0158】その後、ファイルデータのFE登録112
(その詳細は後述する)した後、新規制作したファイル
データのデータ内容保存処理113が行なわれる。
【0159】データ内容保存処理113内では、<エラ
ー訂正コードECC付加処理>の項で前述した手続きに
従って、外符号POの計算処理114、内符号PIの計
算処理115、およびECCブロック(マトリクス)の
作成処理116が行なわれ、その結果が再度半導体メモ
リー219に保存される。
【0160】また、ユーザー側操作106のユーザーパ
スワード登録105においてユーザーバスワードの登録
がなされていた場合は、データ内容保存処理113内に
おいて、ユーザーパスワードの外符号(図7(2)のP
O7)POの計算処理117と、ユーザーパスワードの
内符号(図7(2)のPO6)POの計算処理118
と、登録されたユーザーパスワードに対応した電子透か
しパターン(電子透かし情報a〜p)の作成処理119
とが、実行される。
【0161】この電子透かし情報(a〜p)が、図1に
例示されるような所定位置に挿入される。この処理が、
ECCブロック(マトリクス)上への電子透かし情報の
挿入(上書き)処理120である。
【0162】こうして、不正コピーを防止したい情報
(ECCブロックの作成処理116で作成したもの)に
コピープロテクト用のパスワード(電子透かしパターン
作成処理119で作成した電子透かし情報)が挿入され
た情報が、情報記憶媒体(DVDーRAMディスクな
ど)201に記録121される。
【0163】図3は、図2で説明したような方法で情報
記憶媒体201上に記録されたファイルデータ情報を更
新する場合の処理方法を説明するフローチャートであ
る。
【0164】図3のユーザー側操作106では、ファイ
ルデータ名を指定する代わりにファイルデータ名を選択
する所を除き、図2のユーザー側操作106部分と同様
な操作が行なわれる。
【0165】図3において、情報の更新処理をする場合
には、図2のファイル識別子ディスクリプタFID内へ
の暗号化されたパスワード登録処理111は行われな
い。すなわちファイル識別子ディスクリプタFID内に
は初めてファイルデータ情報を記録した時のユーザーパ
スワードが保存され続ける。
【0166】情報の更新処理時には、情報を更新した人
がパスワードを入力するため、図3のフローチャートに
従って記録した電子透かし情報には、情報を更新した人
のパスワードが記録されてしまう。従って、初めてファ
イルデータ情報を記録した人と情報更新した人が異なれ
ば、ファイル識別子ディスクリプタFID内のユーザー
パスワードと電子透かし情報内のパスワードが異なって
くる。
【0167】情報記憶媒体からの情報再生時にファイル
識別子ディスクリプタFID内のユーザーパスワードと
電子透かし情報内のパスワードの両方を読み取り、両者
を比較するすると、第3者が途中でファイルデータ情報
を更新したことが分かる。
【0168】事前に作成されたファイルデータ情報を情
報記憶媒体上にコピーする場合も図3の手順を踏む。
【0169】すなわち、電子透かし情報入りの情報が不
正にコピーされると、コピー先の情報記憶媒体201上
にオリジナルのファイルデータ情報を作成した人のユー
ザーパスワードが記録される一方で、電子透かし情報内
にはコピーした人のユーザーパスワードが記録される。
このため、両者のパスワードを比較すると容易に不正コ
ピーを発見できる。
【0170】上記具体例のようにきちんとしたユーザー
側操作106を介さずに情報記憶媒体間の直接コピーが
なされる場合にも、不正コピーを発見できる。すなわ
ち、この直接コピーがなされた場合には、コピー時の転
送情報は途中でエラー訂正処理されるため、電子透かし
情報が消えてしまう。この「電子透かし情報が消えた情
報」がコピー先に転送される。その結果、不正コピー先
の情報には電子透かし情報が入ってないので、情報再生
時の電子透かし情報抽出処理により、容易に不正コピー
を発見できる。
【0171】図4は、この発明の一実施の形態に係る電
子透かし(パスワード)入り情報の再生方法の一例を説
明するフローチャート図である。
【0172】情報記憶媒体201から記録情報を再生す
る場合において、ユーザー側操作106では、ファイル
データの再生処理127、ファイルデータ保存場所(デ
ィレクトリ)指定処理128、および再生するファイル
データ名指定処理129が行なわれる。
【0173】情報記録再生装置側操作122では、ファ
イルデータ保存場所(ディレクトリ)へのアクセス処理
130およびファイル識別子ディスクリプタFID検索
処理131の後、ファイル識別子ディスクリプタFID
内の暗号化されたパスワードを読み込む処理132が行
なわれる。
【0174】図13の暗号化復号化処理回路223にお
いて、暗号化されたパスワードの復号化処理133が行
われる。その後指定されたファイルのファイルエントリ
へのアクセス処理134が行われる。
【0175】暗号化復号化処理回路223において復号
化されたユーザーパスワードは、半導体メモリー219
に保存される。その後、情報記憶媒体201からECC
ブロックデータを読み込む処理135が行なわれ、読み
込まれたECCブロックデータが半導体メモリー219
内に記録される。
【0176】図1に例示されるようにECCブロック内
に挿入された電子透かし情報の位置およびその配置順は
事前に分かっている。
【0177】図4において、ECCブロック内から電子
透かし情報を抽出する処理136は、図5のECCブロ
ック内電子透かし情報抽出用アドレス抽出部226によ
り実行される。このECCブロック内電子透かし情報抽
出用アドレス抽出部226は、半導体メモリー219か
ら電子透かし情報のみを抽出し、図5の電子透かし情報
マトリクス一時記録部227において、図7(2)に示
すような形式で、電子透かし情報を配列する。
【0178】図4における電子透かし情報のエラー訂正
処理137は、図5の電子透かし情報エラー訂正部22
8により実行される。この電子透かし情報エラー訂正部
228は、PI(内符号)6およびPO(外符号)7を
用いてエラー訂正をした後、その結果を半導体メモリー
219に記録する。
【0179】図4において、ファイル識別子ディスクリ
プタFID内パスワードと電子透かし情報内パスワード
との比較処理138は、図13の制御部220により実
行される。この制御部220は、半導体メモリー219
からファイル識別子ディスクリプタFID内に記録され
たユーザーパスワードと、電子透かし情報内のユーザー
パスワードとを読み込み、両者の比較を行う。もし両者
の情報が異なる場合には『この情報は不正コピーまたは
不正更新された物です』と言った主旨のエラーメッセー
ジ139を出した後、再生処理を中止140する。
【0180】もし両者の情報が一致すれば、図5のEC
Cブロックエラー訂正処理部225においてファイルデ
ータのデータ内容に関するエラー訂正処理141を行っ
た後、図13の再生信号Scとして外部に転送142す
る。
【0181】図5のエラー訂正回路209は、「ECC
ブロック内の電子透かし情報の挿入場所が事前に分かっ
ている場合の電子透かし情報抽出」に適した構造になっ
ている。
【0182】「ECCブロック内の電子透かし情報の挿
入場所が事前に分かっていない場合」の電子透かし情報
の抽出方法としては、「図5のECCブロックエラー訂
正処理部225においてECCブロック情報内のエラー
箇所を抽出することにより電子透かし情報を取り出す」
といったものがある。(ECCブロック内に挿入された
電子透かしビットは、本来の記録情報の再生時にはエラ
ーとして認知され、エラー訂正される。従って、ECC
ブロック内でエラーとして認知されたビット位置の内容
を集めれば、電子透かし情報の抽出が可能となる。)図
1に示したようにECCブロック内の電子透かし情報の
挿入場所が常に固定されていると、第3者が電子透かし
情報を抜き取り、電子透かし情報を改竄(かいざん)し
てコピープロテクト破りを行なう危険性がある。従っ
て、この発明の他の実施の形態では、図8あるいは図9
に示すように、ECCブロック内の電子透かし情報の挿
入位置を定期的に変えて、コピープロテクト破り対策を
行うことができるようにしている。
【0183】ECCブロック内の電子透かし情報として
は、前述した例に限られない。図10ないし図12に示
すように、電子透かし情報の内容(”0”および”1”
の組み合わせ)には電子透かしとしての意味を持たせ
ず、電子透かし情報の「挿入位置」だけに意味を持たせ
ることもできる。この場合、電子透かし情報挿入位置の
パターンを記号化(パターンA、B、Cなど)し、この
記号(A、B、Cなど)をファイル識別子ディスクリプ
タFIDに記録しておく。そして、ECCデコード時に
検出されたパターンとFIDに記録されているパターン
とを比較することにより、不正コピーを検知するように
構成することもできる。
【0184】図10のパターンAの場合には、抽出した
電子透かし情報挿入位置での情報を調べ、“1”の検出
率(電子透かし情報として検出されたビットのうちビッ
ト”1”が所定%以上検出されているか否か)で電子透
かし情報を検出することもできる。
【0185】図11のパターンBの場合には、抽出した
電子透かし情報挿入位置での情報を調べ、“0”の検出
率(電子透かし情報として検出されたビットのうちビッ
ト”0”が所定%以上検出されているか否か)で電子透
かし情報を検出することもできる。
【0186】図12のパターンの場合には抽出した電子
透かし情報挿入位置での情報を調べ、交互に反復する
“1”、“0”のビット列の検出率で電子透かし情報を
検出することができる。
【0187】図14は、階層ファイルシステム構造と情
報記憶媒体201に記録された情報内容との間の基本的
な関係(アプリケーションブロック)を説明する図であ
る。
【0188】初めに、DVDで採用されているUDFフ
ォーマットについて説明する。
【0189】<<<UDFの概要説明>>> <<UDFとは何か>>UDFとはユニバーサルディス
クフォーマット(Universal Disk Format)の略で、主
にディスク状情報記憶媒体における“ファイル管理方法
に関する規約”を示す。
【0190】CD−ROM、CD−R、CD−RW、D
VD-ビデオ、DVD−ROM、DVD−R、DVD−
RAM等は、国際標準規格である“ISO9660”で
規格化されたUDFフォーマットを採用している。
【0191】ファイル管理方法としては、基本的にルー
トディレクトリを親に持ち、ツリー状にファイルを管理
する階層ファイル・システムを前提としている。
【0192】ここでは、主にDVD−RAM規格(ファ
イルシステムスペック)に準拠したUDFフォーマット
についての説明を行う。
【0193】<<UDFの概要>> <情報記憶媒体へのファイル情報記録内容>情報記憶媒
体に情報を記録する場合、情報のまとまりを“ファイル
データ”(ファイルデータ)と呼び、ファイルデータ単
位で記録を行う。他のファイルデータと識別するため、
ファイルデータ毎に独自のファイル名が付加されてい
る。
【0194】共通な情報内容を持つ複数ファイルデータ
毎にグループ化すると、ファイル管理とファイル検索が
容易になる。この複数ファイルデータ毎のグループを
“ディレクトリ”(Directory)または“フォルダ”(F
older)と呼ぶ。各ディレクトリ(フォルダ)毎に独自
のディレクトリ名(フォルダ名)が付加される。
【0195】さらに、複数のディレクトリ(フォルダ)
を集めて、その上の階層のグループとして上位ディレク
トリ(上位フォルダ)でまとめることができる。ここで
はファイルデータとディレクトリ(フォルダ)を総称し
てファイル(File)と呼ぶことにする。
【0196】情報を記録する場合には (イ)ファイルデータの情報内容そのもの; (ロ)ファイルデータに対応したファイル名;および (ハ)ファイルデータの保存場所(どのディレクトリの
下に記録するか)に関する情報を、すべて情報記憶媒体
(201)上に記録する。
【0197】また、各ディレクトリ(フォルダ)に対す
る (ニ)ディレクトリ名(フォルダ名);および (ホ)各ディレクトリ(フォルダ)が属している位置
(その親となる上位ディレクトリ(上位フォルダ)の位
置)に関する情報も、すべて情報記憶媒体(201)上
に記録する。
【0198】<情報記憶媒体上での情報記録形式>情報
記憶媒体上の全記録領域は、2048バイト(2kバイ
ト)を最小単位とする論理セクタに分割され、全論理セ
クタには論理セクタ番号(後述する図21のLSN)が
連番で付けられている。情報記憶媒体上に情報を記録す
る場合にはこの論理セクタ単位で情報が記録される。情
報記憶媒体上での記録位置はこの情報を記録した論理セ
クタの論理セクタ番号(LSN)で管理される。
【0199】図21〜図23に示すように、ファイル構
造486とファイルデータ487に関する情報が記録さ
れている論理セクタは、特に“論理ブロック”とも呼ば
れ、論理セクタ番号(LSN)に連動して論理ブロック
番号(LBN)が設定されている。(論理ブロックの長
さは論理セクタと同様2048バイトになっている。)
<階層ファイル・システムを簡素化した一例>階層ファ
イル・システムを簡素化した一例を図14の上方に示
す。小型コンピュータ用の汎用オペレーティングシステ
ム(OS)であるUNIX、MacOS、MS−DO
S、Windowsなど、ほとんどのOSのファイル管
理システムは図14あるいは図20に例示するようなツ
リー状の階層構造を持つ。
【0200】図14において、1個のディスクドライブ
(例えば1台のハードディスクドライブHDDが複数の
パーティションに区切られている場合には、各パーティ
ション単位を1個のディスクドライブとして考える)に
はその全体の親となる1個のルートディレクトリ401
が存在し、その下にサブディレクトリ402が属してい
る。このサブディレクトリ402の中にファイルデータ
403が存在している。
【0201】実際にはこの例に限られず、ルートディレ
クトリ401の直接下にファイルデータ403が存在し
たり、複数のサブディレクトリ402が直列につながっ
た複雑な階層構造を持つ場合もある。
【0202】<情報記憶媒体上のファイル・システム情
報記録内容>ファイル・システム情報は上述した論理ブ
ロック単位で記録され、各論理ブロック内に記録される
内容としては、主に、次のようなものがある:ファイル
情報を示す記述文ファイル識別子ディスクリプタFID
(File Identifier Descriptor)…ファイルの種類やフ
ァイル名(ルートディレクトリ名、サブディレクトリ
名、ファイルデータ名など)を記述しているもの。ファ
イル識別子ディスクリプタFIDの中には、それに続く
ファイルデータのデータ内容や、ディレクトリの中身に
関する情報が記録されている位置も記述されている。
【0203】ファイル内容の記録場所を示す記述文ファ
イルエントリFE(File Entry)…ファイルデータのデ
ータ内容や、ディレクトリ(サブディレクトリなど)の
中身に関する情報が記録されている情報記憶媒体上の位
置(論理ブロック番号)などを記述しているもの。
【0204】図14の中段は、図14の上段に示すよう
なファイル・システム構造の情報を情報記憶媒体201
に記録したときの、記録内容を例示している。以下、こ
の例の内容を具体的に説明する。
【0205】*論理ブロック番号“1”の論理ブロック
に、ルートディレクトリ401情報の記録位置404を
示すファイルエントリ文が記録されている。
【0206】このファイルエントリ文の中に、「2番目
の論理ブロックにルートディレクトリ401の中身に関
する情報が記録されていること」が記述されている。
【0207】*論理ブロック番号“2”の論理ブロック
に、ルートディレクトリ402の中身に関する情報が記
録されている。
【0208】このルートディレクトリ401内に含まれ
る全サブディレクトリの情報が、ファイル識別子ディス
クリプタFIDの列記形式で記述されている。
【0209】同時に、ルートディレクトリ401自身の
情報も、ファイル識別子ディスクリプタFID形式で記
述されている。
【0210】このファイル識別子ディスクリプタFID
文の中に、「3番目の論理ブロックにサブディレクトリ
402の中身の情報が記録されている位置」が記述され
ている。
【0211】*論理ブロック番号“3”の論理ブロック
に、サブディレクトリ402中身の情報の記録位置40
6を示すファイルエントリ文が記録されている。
【0212】このファイルエントリ文の中に、「4番目
の論理ブロックにサブディレクトリ402の中身に関す
る情報が記録されていること」が記述されている。
【0213】*論理ブロック番号“4”の論理ブロック
に、サブディレクトリ402の中身に関する情報が記録
されている。
【0214】このサブディレクトリ402内に含まれる
全ファイルデータの情報が、ファイル識別子ディスクリ
プタFIDの列記形式で記述されている。
【0215】同時に、サブディレクトリ402自身の情
報も、ファイル識別子ディスクリプタFID形式で記述
されている。
【0216】このファイル識別子ディスクリプタFID
文の中に、「5番目の論理ブロックにファイルデータ4
03のデータ内容が記録されている位置」が記述されて
いる。
【0217】*論理ブロック番号“5”の論理ブロック
に、ファイルデータ403データ内容の記録位置408
を示すファイルエントリ文が記録されている。
【0218】このファイルエントリ文の中に、「6番目
の論理ブロックにファイルデータ403データ内容が記
録されていること」が記述されている。
【0219】*論理ブロック番号“6”の論理ブロック
に、ファイルデータ403データ内容409が記録され
ている。
【0220】<図14の情報に沿ったファイルデータへ
のアクセス方法><情報記憶媒体上のファイル・システ
ム情報記録内容>で簡単に説明したように、ファイル識
別子ディスクリプタFIDとファイルエントリには、そ
れに続く情報が記述してある論理ブロック番号が記述し
てある。
【0221】ルートディレクトリから階層を下りながら
サブディレクトリを経由してファイルデータへ到達する
のと同様に、ファイル識別子ディスクリプタFIDとフ
ァイルエントリに記述してある論理ブロック番号に従っ
て情報記憶媒体上の論理ブロック内の情報を順次再生し
ながらファイルデータのデータ内容へアクセスする。
【0222】つまり図14に示した情報に対してファイ
ルデータ403へアクセスするには、まず始めに1番目
の論理ブロック情報を読み、その中のAD(2)に従っ
て2番目の論理ブロック情報を読む。ファイルデータ4
03はサブディレクトリ402の中に存在しているの
で、その中からサブディレクトリ402のファイル識別
子ディスクリプタFIDを探し、LAD(3)を読み取
った後、それに従って3番目の論理ブロック情報を読
む。その中にAD(4)が記述してあるので、4番目の
論理ブロック情報を読み、ファイルデータ403に関す
るファイル識別子ディスクリプタFIDを探し、その中
に記述してあるLAD(5)に従って5番目の論理ブロ
ック情報を読む。そこに記述してあるAD(6)に従っ
てファイルデータ403のデータ内容が記述してある6
番目の論理ブロックに到達する。
【0223】なお、AD(*)、LAD(*)の内容に
ついては後述の<<<UDFの各記述文(Descriptor)
の具体的内容説明>>>で詳細に説明する。
【0224】<<UDFの特徴>> <UDFの特徴の説明>以下にハードディスクドライブ
HDD、フロッピーディスクドライブFDD、光磁気デ
ィスクMOなどで使われているファイルアロケーション
テーブル(FileAllocation Table)FATとの比較によ
り、ユニバーサルデータフォーマットUDFの特徴を説
明する。
【0225】(1)(最小論理ブロックサイズ、最小論
理セクタサイズなどの)最小単位が大きく、記録すべき
情報量の多い映像情報や音楽情報の記録に向く。
【0226】すなわち、FATの論理セクタサイズが5
12バイトに対して、UDFの論理セクタ(ブロック)
サイズは2048バイトと大きくなっている。
【0227】(2)FATはファイルの情報記憶媒体へ
の割り当て管理表(ファイルアロケーションテーブル)
が情報記憶媒体上で局所的に集中記録されるのに対し、
UDFではファイル管理情報をディスク上の任意の位置
に分散記録できる。
【0228】また、UDFでは、ファイル管理情報やフ
ァイルデータに関するディスク上での記録位置は、論理
セクタ(ブロック)番号としてアロケーションディスク
リプタ(Allocation Descriptor)に記述される。
【0229】<<<UDFの各記述文(Descriptor)の
具体的内容説明>>> <<論理ブロック番号の記述文>> <アロケーションディスクリプタ>前記<情報記憶媒体
上のファイル・システム情報記録内容>で述べたよう
に、ファイル識別子ディスクリプタFIDやファイルエ
ントリなどの一部に含まれ、その後に続く情報が記録さ
れている位置(論理ブロック番号)を示した記述文をア
ロケーションディスクリプタと呼ぶ。
【0230】アロケーションディスクリプタには、以下
に示すロングアロケーションディスクリプタ(Long All
ocation Descriptor)とショートアロケーションディス
クリプタ(Short Allocation Descriptor)とがある。
【0231】<ロングアロケーションディスクリプタ>
図15は、ロングアロケーションディスクリプタLAD
の記述内容を説明する図である。図15に示すように、
ロングアロケーションディスクリプタLADは、エクス
テントの長さ410と、エクステントの位置411と、
インプリメンテーション使用(Implementation Use)4
12とで構成されている。
【0232】*エクステントの長さ410は、論理ブロ
ック数を4バイトで表示したものであり、 *エクステントの位置411は、該当する論理ブロック
番号を4バイトで表示したものであり、 *インプリメンテーション使用412は、演算処理に利
用する情報を8バイトで表示したものである。
【0233】この説明では、記述を簡素化するために、
“LAD(論理ブロック番号)”といった略号を記述に
用いている。
【0234】<ショートアロケーションディスクリプタ
>図16は、ショートアロケーションディスクリプタA
Dの記述内容を説明する図である。図16に示すよう
に、ショートアロケーションディスクリプタADは、エ
クステントの長さ410と、エクステントの位置411
とで構成されている。
【0235】*エクステントの長さ410は、論理ブロ
ック数を4バイトで表示したものであり、 *エクステントの位置411は、該当する論理ブロック
番号を4バイトで表示したものである。
【0236】この説明では、記述を簡素化するために、
“AD(論理ブロック番号)”といった略号を記述に用
いている。
【0237】<アロケートされないスペースエントリ>
図17は、アロケートされないスペースエントリ(Unal
located Space Entry;略してUSE)の記述内容を説
明する図である。図17に示すように、アロケートされ
ないスペースエントリとは、情報記憶媒体の記録領域内
での“記録済み論理ブロック”か“未記録論理ブロッ
ク”かを表すスペーステーブル(図21〜図23参照)
に用いられる記述文である。
【0238】このアロケートされないスペースエントリ
USEは、ディスクリプタタグ413と、ICBタグ4
14と、アロケーションディスクリプタ列の全長415
と、ショートアロケーションディスクリプタ416と
で、構成されている。
【0239】*ディスクリプタタグ(Descriptor Tag)
413は、記述内容の識別子を表すもので、この場合は
“263”となっている。
【0240】*ICBタグ414は、ファイルタイプを
示す。
【0241】ICBタグ内のファイルタイプ=1はアロ
ケートされないスペースエントリUSEを意味し、ファ
イルタイプ=4はディレクトリを表し、ファイルタイプ
=5はファイルデータを表している。
【0242】*アロケーションディスクリプタ(Alloca
tion Descriptors)列の全長415は、アロケーション
ディスクリプタ列の総バイト数を4バイトで表してい
る。
【0243】*ショートアロケーションディスクリプタ
416は、各エクステントの記録位置(論理ブロック番
号)を列記したものである。
【0244】<ファイルエントリ>図18は、ファイル
エントリの記述内容の一部を抜粋して説明する図であ
る。図18に示すように、ファイルエントリ(File Ent
ry)は、ディスクリプタタグ(Descriptor Tag)417
と、ICBタグ418と、ファイルリンクカウント(Fi
le Link Count)419と、ショートアロケーションデ
ィスクリプタ420とで、構成されている。
【0245】*ディスクリプタタグ(Descriptor Tag)
417は、…記述内容の識別子を表すもので、この場合
は“261”となっている。
【0246】*ICBタグ418はファイルタイプを示
すもので、その内容は、図17のアロケートされないス
ペースエントリのICBタグ414と同様である。
【0247】*ファイルリンクカウント(File Link Co
unt)419は、親の関係にあるファイル識別子ディス
クリプタFIDが記述されている論理ブロック番号を2
バイトで表示したものである。
【0248】*ショートアロケーションディスクリプタ
420は、子の関係にあるファイルの記録位置(論理ブ
ロック番号)を列記したものである。
【0249】このファイルエントリについては、<情報
記憶媒体上のファイル・システム情報記録内容>の項で
も簡単に説明してある。
【0250】<ファイル識別子ディスクリプタFID>
図19は、ファイル識別子ディスクリプタの記述内容の
一部を抜粋して説明する図である。図19に示すよう
に、ファイル識別子ディスクリプタFID(FileIdenti
fier Descriptor)は、ディスクリプタタグ421と、
ファイルキャラクタ422と、情報制御ブロックICB
423と、ファイル識別子424とで、構成されてい
る。
【0251】*ディスクリプタタグ421は、記述内容
の識別子を表したもので、この場合は“257”となっ
ている。
【0252】*ファイルキャラクタ(File Characteris
tics)422は、ファイルの種別を示し、親ディレクト
リ、ディレクトリ、ファイルデータ、ファイル削除フラ
グのどれかを意味する。
【0253】*情報制御ブロックICB(Information
Control Block)423は、このファイルに対応したF
E位置(ファイルエントリ位置)をロングアロケーショ
ンディスクリプタで記述したものである。
【0254】*ファイル識別子(File Identifier)4
24は、…ディレクトリ名またはファイル名を記述した
ものである。
【0255】このファイル識別子ディスクリプタFID
については、<情報記憶媒体上のファイル・システム情
報記録内容>の項でも簡単に説明してある。
【0256】なお、ファイル識別子ディスクリプタFI
D内の構造として、インプリメンテーション使用(Impl
ementation Use)領域と、パディング(Padding)領域
とが存在している。ファイル識別子ディスクリプタFI
D内の上記2ヶ所の領域内いずれかに、暗号化されたユ
ーザーパスワードを記録することができる。
【0257】<<<UDFに従って記録したファイル構
造記述例>>>“UDFの概要”で示した内容(ファイ
ルシステムの構造)について、具体的な例を用いて以下
に説明する。
【0258】図14のファイル構造に対して、より一般
化したファイルシステム構造の例を図20に示す。括弧
内はディレクトリの中身に関する情報、またはファイル
データのデータ内容が記録されている情報記憶媒体上の
論理ブロック番号を示している。
【0259】図20のファイル・システム構造の情報を
UDFフォーマットに従って情報記憶媒体201上に記
録した例を図21〜図23に示す。
【0260】情報記憶媒体201上の未記録位置の管理
方法としては、以下の方法がある:[スペースビットマ
ップ(Space Bitmap)法]この方法は、スペースビット
マップディスクリプタ(Space Bitmap Descriptor)4
60を用いるもので、情報記憶媒体内記録領域の全論理
ブロックに対してビットマップ的に“記録済み”または
“未記録”のフラグを立てる方法である。
【0261】[スペーステーブル(Space Table)法]
この方法は、図17の記述方式を用いて、ショートアロ
ケーションディスクリプタ(Short Allocation Descrip
tor)の列記として記録済み論理ブロック番号を記載す
る方法である。
【0262】ここでは、説明をまとめて行なうために、
図21〜図23に両方式(スペースビットマップ法およ
びスペーステーブル方法)を併記しているが、実際には
両方が一緒に使われる(情報記憶媒体上に記録される)
ことはほとんど無く、どちらか一方のみが使用される。
【0263】また、スペーステーブル内での記述内容
(ショートアロケーションディスクリプタの記述・並べ
方)は取りあえず図20のファイルシステム構造に合わ
せているが、これに限らず自由にショートアロケーショ
ンディスクリプタを記述することができる。
【0264】図21〜図23は、ユニバーサルディスク
フォーマット(UDF)に従って情報記憶媒体201上
にファイルシステムを構築した場合の一例を説明する図
であり、図21はその前半を示し、図22はその中盤を
示し、図23はその後半を示している。
【0265】図21に記述されている主なディスクリプ
タの内容としては、次のようなものがある: *開始エクステンデッドエリアディスクリプタ(Beginn
ing Extended Area Descriptor)445は、ボリューム
認識シーケンス(Volume Recognition Sequence;略し
てVRS)の開始位置を示す。
【0266】*ボリューム構造ディスクリプタ(Volume
Structure Descriptor)446は、ディスクの内容
(ボリュームの内容)の説明を記述している。
【0267】*ブートディスクリプタ(Boot Descripto
r)447は、ブート開始位置など、ブート時の処理内
容に関する記述をした部分である。
【0268】*終了延長エリアディスクリプタ(Termin
ating Extended Area Descriptor)448は、ボリュー
ム認識シーケンス(VRS)の終了位置を示す。
【0269】*パーティションディスクリプタ(Partit
ion Descriptor)450は、パーティションのサイズな
どのパーティション情報を記述している。
【0270】なお、DVD−RAMでは、1ボリューム
あたり1パーティションを原則としている。
【0271】*論理ボリュームディスクリプタ(Logica
l Volume Descriptor)454は、論理ボリュームの内
容を記述している。
【0272】*アンカーボリュームディスクリプタポイ
ンタ(Anchor Volume Descriptor Pointer)458は、
情報記憶媒体記録領域内での情報の既記録最終位置を表
示している。
【0273】<<<再生時のファイルデータへのアクセ
ス方法>>>図21〜図23に示したファイルシステム
情報を用いて例えば図20のファイルデータH432の
データ内容を再生する場合を想定して、情報記憶媒体2
01上のファイルデータアクセス処理方法について説明
する。
【0274】(1)情報記録再生装置起動時または情報
記憶媒体装着時のブート領域として、ボリューム認識シ
ーケンス444領域内のブートディスクリプタ447の
情報を再生しに行く。ブートディスクリプタ447の記
述内容に沿ってブート時の処理が始まる。
【0275】その際、特に指定されたブート時の処理が
ない場合には、 (2)始めにメインボリュームディスクリプタシーケン
ス449領域内の論理ボリュームディスクリプタ454
の情報を再生する。
【0276】(3)論理ボリュームディスクリプタ45
4の中に論理ボリューム内容使用455が記述されてい
る。そこに、ファイルセットディスクリプタ472が記
録してある位置を示す論理ブロック番号が、ロングアロ
ケーションディスクリプタ(図15)の形式で記述して
ある。(図21〜図23の例ではLAD(100)から
100番目の論理ブロックに記録してある。) (4)100番目の論理ブロック(論理セクタ番号では
400番目になる)にアクセスし、ファイルセットディ
スクリプタ472を再生する。その中のルートディレク
トリICB473に、ルートディレクトリA425に関
するファイルエントリが記録されている場所(論理ブロ
ック番号)が、ロングアロケーションディスクリプタ
(図15)の形式で記述してある(図21〜図23の例
ではLAD(102)から102番目の論理ブロックに
記録してある)。
【0277】この場合、ルートディレクトリICB47
3のLAD(102)に従って、 (5)102番目の論理ブロックにアクセスし、ルート
ディレクトリA425に関するファイルエントリ475
を再生し、ルートディレクトリA425の中身に関する
情報が記録されている位置(論理ブロック番号)を読み
込む(AD(103))。
【0278】(6)103番目の論理ブロックにアクセ
スし、ルートディレクトリA425の中身に関する情報
を再生する。
【0279】ファイルデータH432はディレクトリD
428系列の下に存在するので、ディレクトリD428
に関するファイル識別子ディスクリプタFIDを探し、
ディレクトリD428に関するファイルエントリが記録
してある論理ブロック番号(図21〜図23には図示し
ていないがLAD(110))を読み取る。
【0280】(7)110番目の論理ブロックにアクセ
スし、ディレクトリD428に関するファイルエントリ
480を再生し、ディレクトリD428の中身に関する
情報が記録されている位置(論理ブロック番号)を読み
込む(AD(111))。
【0281】(8)111番目の論理ブロックにアクセ
スし、ディレクトリD428の中身に関する情報を再生
する。
【0282】ファイルデータH432はサブディレクト
リF430の直接下に存在するので、サブディレクトリ
F430に関するファイル識別子ディスクリプタFID
を探し、サブディレクトリF430に関するファイルエ
ントリが記録してある論理ブロック番号(図21〜図2
3には図示していないがLAD(112))を読み取
る。
【0283】(9)112番目の論理ブロックにアクセ
スし、サブディレクトリF430に関するファイルエン
トリ482を再生し、サブディレクトリF430の中身
に関する情報が記録されている位置(論理ブロック番
号)を読み込む(AD(113))。
【0284】(10)113番目の論理ブロックにアク
セスし、サブディレクトリF430の中身に関する情報
を再生し、ファイルデータH432に関するファイル識
別子ディスクリプタFIDを探す。そしてそこからファ
イルデータH432に関するファイルエントリが記録し
てある論理ブロック番号(図21〜図23には図示して
いないがLAD(114))を読み取る。
【0285】(11)114番目の論理ブロックにアク
セスし、ファイルデータH432に関するファイルエン
トリ484を再生しファイルデータH432のデータ内
容489が記録されている位置を読み取る。
【0286】(12)ファイルデータH432に関する
ファイルエントリ484内に記述されている論理ブロッ
ク番号順に情報記憶媒体から情報を再生してファイルデ
ータH432のデータ内容489を読み取る。
【0287】<<<特定のファイルデータ内容変更方法
>>>次に、図21〜図23に示したファイルシステム
情報を用いて例えばファイルデータH432のデータ内
容を変更する場合の、アクセスも含めた処理方法につい
て説明する。
【0288】(1)ファイルデータH432の変更前後
でのデータ内容の容量差を求め、その値を2048バイ
トで割り、変更後のデータを記録するのに論理ブロック
を何個追加使用するかまたは何個不要になるかを事前に
計算しておく。
【0289】(2)情報記録再生装置起動時または情報
記憶媒体装着時のブート領域として、ボリューム認識シ
ーケンス444領域内のブートディスクリプタ447の
情報を再生しに行く。ブートディスクリプタ447の記
述内容に沿ってブート時の処理が始まる。
【0290】このとき、特に指定されたブート時の処理
がない場合には、 (3)始めにメインボリュームディスクリプタシーケン
ス449領域内のパーティションディスクリプタ450
を再生し、その中に記述してあるパーティション内容使
用(Partition Contents Use)451の情報を読み取
る。このパーティション内容使用451(パーティショ
ンヘッダディスクリプタ(Partition Header Descripto
r)とも呼ぶ)の中にスペーステーブルまたはスペース
ビットマップの記録位置が示してある。
【0291】*スペーステーブル位置はアロケートされ
ないスペーステーブル452の欄にショートアロケーシ
ョンディスクリプタの形式で記述されている(図21〜
図23の例ではAD(80))。また、 *スペースビットマップ位置はアロケートされないスペ
ースビットマップ453の欄にショートアロケーション
ディスクリプタの形式で記述されている(図21〜図2
3の例ではAD(0))。
【0292】(4)上記(3)で読み取ったスペースビ
ットマップが記述してある論理ブロック番号(0)へア
クセスする。スペースビットマップディスクリプタ46
0からスペースビットマップ情報を読み取り、未記録の
論理ブロックを探し、上記(1)の計算結果分の論理ブ
ロックの使用を登録する(スペースビットマップディス
クリプタ460情報の書き換え処理)。
【0293】または、 (4*)上記(3)で読み取ったスペーステーブルが記
述してある論理ブロック番号(80)へアクセスする。
スペーステーブルのアロケートされないスペースエント
リUSE(AD(*))461からファイルデータIの
USE(AD(*)、AD(*))470までを読み取
り、未記録の論理ブロックを探し、上記(1)の計算結
果分の論理ブロックの使用を登録する(スペーステーブ
ル情報の書き換え処理)。
【0294】実際の処理では、上記(4)か上記(4
*)のいずれか一方の処理が行なわれる。
【0295】(5)次にメインボリュームディスクリプ
タシーケンス449の領域内の論理ボリュームディスク
リプタ454の情報を再生する。
【0296】(6)論理ボリュームディスクリプタ45
4の中に、論理ボリューム内容使用455が記述されて
いる。そこに、ファイルセットディスクリプタ472が
記録してある位置を示す論理ブロック番号が、ロングア
ロケーションディスクリプタ(図15)の形式で記述し
てある(図21〜図23の例ではLAD(100)から
100番目の論理ブロックに記録してある)。
【0297】(7)100番目の論理ブロック(論理セ
クタ番号では400番目になる)にアクセスし、ファイ
ルセットディスクリプタ472を再生する。その中のル
ートディレクトリICB473に、ルートディレクトリ
A425に関するファイルエントリが記録されている場
所(論理ブロック番号)が、ロングアロケーションディ
スクリプタ(図15)の形式で記述してある(図21〜
図23の例ではLAD(102)から102番目の論理
ブロックに記録してある)。
【0298】そして、ルートディレクトリICB473
のLAD(102)に従って、 (8)102番目の論理ブロックにアクセスし、ルート
ディレクトリA425に関するファイルエントリ475
を再生し、ルートディレクトリA425の中身に関する
情報が記録されている位置(論理ブロック番号)を読み
込む(AD(103))。
【0299】(9)103番目の論理ブロックにアクセ
スし、ルートディレクトリA425の中身に関する情報
を再生する。
【0300】ファイルデータH432はディレクトリD
428系列の下に存在するので、ディレクトリD428
に関するファイル識別子ディスクリプタFIDを探し、
ディレクトリD428に関するファイルエントリが記録
してある論理ブロック番号(図21〜図23には図示し
ていないがLAD(110))を読み取る。
【0301】(10)110番目の論理ブロックにアク
セスし、ディレクトリD428に関するファイルエント
リ480を再生し、ディレクトリD428の中身に関す
る情報が記録されている位置(論理ブロック番号)を読
み込む(AD(111))。
【0302】(11)111番目の論理ブロックにアク
セスし、ディレクトリD428の中身に関する情報を再
生する。
【0303】ファイルデータH432はサブディレクト
リF430の直接下に存在するので、サブディレクトリ
F430に関するファイル識別子ディスクリプタFID
を探し、サブディレクトリF430に関するファイルエ
ントリが記録してある論理ブロック番号(図21〜図2
3には図示していないがLAD(112))を読み取
る。
【0304】(12)112番目の論理ブロックにアク
セスし、サブディレクトリF430に関するファイルエ
ントリ482を再生し、サブディレクトリF430の中
身に関する情報が記録されている位置(論理ブロック番
号)を読み込む(AD(113))。
【0305】(13)113番目の論理ブロックにアク
セスし、サブディレクトリF430の中身に関する情報
を再生し、ファイルデータH432に関するファイル識
別子ディスクリプタFIDを探す。そしてそこからファ
イルデータH432に関するファイルエントリが記録し
てある論理ブロック番号(図21〜図23には図示して
いないがLAD(114))を読み取る。
【0306】(14)114番目の論理ブロックにアク
セスし、ファイルデータH432に関するファイルエン
トリ484を再生しファイルデータH432のデータ内
容489が記録されている位置を読み取る。
【0307】(15)上記(4)か上記(4*)で追加
登録した論理ブロック番号も加味して変更後のファイル
データH432のデータ内容489を記録する。
【0308】<<<特定のファイルデータ/ディレクト
リ消去処理方法>>>一例として、ファイルデータH4
32またはサブディレクトリF430を消去する方法に
ついて説明する。
【0309】(1)情報記録再生装置起動時または情報
記憶媒体装着時のブート領域としてボリューム認識シー
ケンス444領域内のブートディスクリプタ447の情
報を再生しに行く。ブートディスクリプタ447の記述
内容に沿ってブート時の処理が始まる。
【0310】特に指定されたブート時の処理がない場合
には、 (2)始めにメインボリュームディスクリプタシーケン
ス449領域内の論理ボリュームディスクリプタ54の
情報を再生する。
【0311】(3)論理ボリュームディスクリプタ45
4の中に論理ボリューム内容使用(Logical Volume Con
tents Use)455が記述されており、そこにファイル
セットディスクリプタ(File Set Descriptor)472
が記録してある位置を示す論理ブロック番号がロングア
ロケーションディスクリプタ(図15)形式で記述して
ある(図21〜図23の例ではLAD(100)から1
00番目の論理ブロックに記録してある)。
【0312】(4)100番目の論理ブロック(論理セ
クタ番号では400番目になる)にアクセスし、ファイ
ルセットディスクリプタ472を再生する。その中のル
ートディレクトリICB473に、ルートディレクトリ
A425に関するファイルエントリが記録されている場
所(論理ブロック番号)が、ロングアロケーションディ
スクリプタ(図15)形式で記述してある(図21〜図
23の例ではLAD(102)から102番目の論理ブ
ロックに記録してある)。
【0313】そこで、ルートディレクトリICB473
のLAD(102)に従って、 (5)102番目の論理ブロックにアクセスし、ルート
ディレクトリA425に関するファイルエントリ475
を再生し、ルートディレクトリA425の中身に関する
情報が記録されている位置(論理ブロック番号)を読み
込む(AD(103))。
【0314】(6)103番目の論理ブロックにアクセ
スし、ルートディレクトリA425の中身に関する情報
を再生する。
【0315】ファイルデータH432はディレクトリD
428系列の下に存在するので、ディレクトリD428
に関するファイル識別子ディスクリプタFIDを探し、
ディレクトリD428に関するファイルエントリが記録
してある論理ブロック番号(図21〜図23には図示し
ていないがLAD(110))を読み取る。
【0316】(7)110番目の論理ブロックにアクセ
スし、ディレクトリD428に関するファイルエントリ
480を再生し、ディレクトリD428の中身に関する
情報が記録されている位置(論理ブロック番号)を読み
込む(AD(111))。
【0317】(8)111番目の論理ブロックにアクセ
スし、ディレクトリD428の中身に関する情報を再生
する。
【0318】ファイルデータH432はサブディレクト
リF430の直接下に存在するので、サブディレクトリ
F430に関するファイル識別子ディスクリプタFID
を探す。
【0319】いま、サブディレクトリF430を消去す
る場合を想定してみる。この場合、サブディレクトリF
430に関するファイル識別子ディスクリプタFID内
のファイル特性(File Characteristics)422(図1
9)に“ファイル削除フラグ”を立てる。
【0320】それから、サブディレクトリF430に関
するファイルエントリが記録してある論理ブロック番号
(図21〜図23には図示していないがLAD(11
2))を読み取る。
【0321】(9)112番目の論理ブロックにアクセ
スし、サブディレクトリF430に関するファイルエン
トリ482を再生し、サブディレクトリF430の中身
に関する情報が記録されている位置(論理ブロック番
号)を読み込む(AD(113))。
【0322】(10)113番目の論理ブロックにアク
セスし、サブディレクトリF430の中身に関する情報
を再生し、ファイルデータH432に関するファイル識
別子ディスクリプタFIDを探す。
【0323】次に、ファイルデータH432を消去する
場合を想定してみる。この場合、ファイルデータH43
2に関するファイル識別子ディスクリプタFID内のフ
ァイル特性422(図19)に“ファイル削除フラグ”
を立てる。
【0324】さらにそこからファイルデータH432に
関するファイルエントリが記録してある論理ブロック番
号(図21〜図23には図示していないがLAD(11
4))を読み取る。
【0325】(11)114番目の論理ブロックにアク
セスし、ファイルデータH432に関するファイルエン
トリ484を再生しファイルデータH432のデータ内
容489が記録されている位置を読み取る。
【0326】ファイルデータH432を消去する場合に
は、以下の方法でファイルデータH432のデータ内容
489が記録されていた論理ブロックを解放する(その
論理ブロックを未記録状態に登録する)。
【0327】(12)次にメインボリュームディスクリ
プタシーケンス449領域内のパーティションディスク
リプタ450を再生し、その中に記述してあるパーティ
ション内容使用451の情報を読み取る。このパーティ
ション内容使用(パーティションヘッダディスクリプ
タ)451の中にスペーステーブルまたはスペースビッ
トマップの記録位置が示してある。
【0328】*スペーステーブル位置は、アロケートさ
れないスペーステーブル452の欄にショートアロケー
ションディスクリプタの形式で記述されている(図21
〜図23の例ではAD(80))。また、 *スペースビットマップ位置は、アロケートされないス
ペースビットマップ453の欄にショートアロケーショ
ンディスクリプタの形式で記述されている(図21〜図
23例ではAD(0))。
【0329】(13)上記(12)で読み取ったスペー
スビットマップが記述してある論理ブロック番号(0)
へアクセスし、上記(11)の結果得られた「解放する
論理ブロック番号」をスペースビットマップディスクリ
プタ(Space Bitmap Descriptor)460に書き換え
る。
【0330】または、 (13*)上記(12)で読み取ったスペーステーブル
が記述してある論理ブロック番号(80)へアクセス
し、上記(11)の結果得られた「解放する論理ブロッ
ク番号」をスペーステーブルに書き換える。
【0331】実際の処理では、上記(13)か上記(1
3*)のいずれか一方の処理が行なわれる。
【0332】ファイルデータH432を消去する場合に
は、(12)上記(10)〜上記(11)と同じ手順を
踏んでファイルデータI433のデータ内容490が記
録されている位置を読み取る。
【0333】(13)次にメインボリュームディスクリ
プタシーケンス449領域内のパーティションディスク
リプタ450を再生し、その中に記述してあるパーティ
ション内容使用451の情報を読み取る。このパーティ
ション内容使用(パーティションヘッダディスクリプ
タ)451の中にスペーステーブルまたはスペースビッ
トマップの記録位置が示してある。
【0334】*スペーステーブル位置はアロケートされ
ないスペーステーブル452の欄にショートアロケーシ
ョンディスクリプタの形式で記述されている。(図21
の例ではAD(80))。また、 *スペースビットマップ位置は、アロケートされないス
ペースビットマップ453の欄にショートアロケーショ
ンディスクリプタの形式で記述されている(図21〜図
23例ではAD(0))。
【0335】(14)上記(13)で読み取ったスペー
スビットマップが記述してある論理ブロック番号(0)
へアクセスし、上記(11)と上記(12)の結果得ら
れた“解放する論理ブロック番号”をスペースビットマ
ップディスクリプタ460に書き換える。
【0336】または、 (14*)上記(13)で読み取ったスペーステーブル
が記述してある論理ブロック番号(80)へアクセス
し、上記(11)と上記(12)の結果得られた“解放
する論理ブロック番号”をスペーステーブルに書き換え
る。
【0337】実際の処理では、上記(14)か上記(1
4*)のいずれか一方の処理が行なわれる。
【0338】<<<ファイルデータ/ディレクトリの追
加処理>>>一例として、サブディレクトリF430の
下に新たにファイルデータまたはディレクトリを追加す
る時のアクセス・追加処理方法について説明する。
【0339】(1)ファイルデータを追加する場合には
追加するファイルデータ内容の容量を調べ、その値を2
048バイトで割り、ファイルデータを追加するために
必要な論理ブロック数を計算しておく。
【0340】(2)情報記録再生装置起動時または情報
記憶媒体装着時のブート領域としてボリューム認識シー
ケンス444領域内のブートディスクリプタ447の情
報を再生しに行く。ブートディスクリプタ447の記述
内容に沿ってブート時の処理が始まる。
【0341】特に指定されたブート時の処理がない場合
には、 (3)始めにメインボリュームディスクリプタシーケン
ス449領域内のパーティションディスクリプタ450
を再生し、その中に記述してあるパーティション内容使
用451の情報を読み取る。このパーティション内容使
用(パーティションヘッダディスクリプタ)451の中
にスペーステーブルまたはスペースビットマップの記録
位置が示してある。
【0342】*スペーステーブル位置はアロケートされ
ないスペーステーブル452の欄にショートアロケーシ
ョンディスクリプタの形式で記述されている(図21の
例ではAD(80))。また、 *スペースビットマップ位置はアロケートされないスペ
ースビットマップ453の欄にショートアロケーション
ディスクリプタの形式で記述されている(図21例では
AD(0))。
【0343】(4)上記(3)で読み取ったスペースビ
ットマップが記述してある論理ブロック番号(0)へア
クセスする。スペースビットマップディスクリプタ46
0からスペースビットマップ情報を読み取り、未記録の
論理ブロックを探し、上記(1)の計算結果分の論理ブ
ロックの使用を登録する(スペースビットマップディス
クリプタ460情報の書き換え処理)。
【0344】または、 (4*)上記(3)で読み取ったスペーステーブルが記
述してある論理ブロック番号(80)へアクセスする。
スペーステーブルのUSE(AD(*))461からフ
ァイルデータIのUSE(AD(*),AD(*))4
70までを読み取り、未記録の論理ブロックを探し、上
記(1)の計算結果分の論理ブロックの使用を登録する
(スペーステーブル情報の書き換え処理)。
【0345】実際の処理では、上記(4)か上記(4
*)のいずれか一方の処理が行なわれる。
【0346】(5)次にメインボリュームディスクリプ
タシーケンス449領域内の論理ボリュームディスクリ
プタ454の情報を再生する。
【0347】(6)論理ボリュームディスクリプタ45
4の中に論理ボリューム内容使用455が記述されてお
り、そこにファイルセットディスクリプタ472が記録
してある位置を示す論理ブロック番号が、ロングアロケ
ーションディスクリプタ(図15)形式で記述してある
(図21の例では、LAD(100)から、100番目
の論理ブロックに記録してある)。
【0348】(7)100番目の論理ブロック(論理セ
クタ番号では400番目になる)にアクセスし、ファイ
ルセットディスクリプタ472を再生する。その中のル
ートディレクトリICB473に、ルートディレクトリ
A425に関するファイルエントリが記録されている場
所(論理ブロック番号)が、ロングアロケーションディ
スクリプタ(図15)形式で記述してある(図22の例
では、LAD(102)から、102番目の論理ブロッ
クにルートディレクトリA425に関するファイルエン
トリが記録してある)。
【0349】このルートディレクトリICB473のL
AD(102)に従って、 (8)102番目の論理ブロックにアクセスし、ルート
ディレクトリA425に関するファイルエントリ475
を再生し、ルートディレクトリA425の中身に関する
情報が記録されている位置(論理ブロック番号)を読み
込む(AD(103))。
【0350】(9)103番目の論理ブロックにアクセ
スし、ルートディレクトリA425の中身に関する情報
を再生する。
【0351】ディレクトリD428に関するファイル識
別子ディスクリプタFIDを探し、ディレクトリD42
8に関するファイルエントリが記録してある論理ブロッ
ク番号(図21〜図23には図示していないがLAD
(110))を読み取る。
【0352】(10)110番目の論理ブロックにアク
セスし、ディレクトリD428に関するファイルエント
リ480を再生し、ディレクトリD428の中身に関す
る情報が記録されている位置(論理ブロック番号)を読
み込む(AD(111))。
【0353】(11)111番目の論理ブロックにアク
セスし、ディレクトリD428の中身に関する情報を再
生する。
【0354】サブディレクトリF430に関するファイ
ル識別子ディスクリプタFIDを探し、サブディレクト
リF430に関するファイルエントリが記録してある論
理ブロック番号(図21〜図23には図示していないが
LAD(112))を読み取る。
【0355】(12)112番目の論理ブロックにアク
セスし、サブディレクトリF430に関するファイルエ
ントリ482を再生し、サブディレクトリF430の中
身に関する情報が記録されている位置(論理ブロック番
号)を読み込む(AD(113))。
【0356】(13)113番目の論理ブロックにアク
セスし、サブディレクトリF430の中身に関する情報
内に新たに追加するファイルデータまたはディレクトリ
のファイル識別子ディスクリプタFIDを登録する。
【0357】(14)上記(4)または上記(4*)で
登録した論理ブロック番号位置にアクセスし、新たに追
加するファイルデータまたはディレクトリに関するファ
イルエントリを記する。
【0358】(15)上記(14)のファイルエントリ
内のショートアロケーションディスクリプタに示した論
理ブロック番号位置にアクセスし、追加するディレクト
リに関する親ディレクトリのファイル識別子ディスクリ
プタFIDまたは追加するファイルデータのデータ内容
を記録する。
【0359】
【発明の効果】この発明の電子透かしを利用したコピー
プロテクトシステムで使用する情報記憶媒体としては、
エラー訂正コードが付加されたデジタル情報を記録でき
る媒体が利用される。このデジタル情報に対して再生側
のエラー訂正能力を超えない範囲で電子透かし情報を付
加した後の情報が、情報記憶媒体に記録される。
【0360】情報記憶媒体から情報を再生する際、この
発明に係る再生装置(または再生方法)では、情報記憶
媒体上での電子透かし情報が記録されている場所または
電子透かし情報の内容が抽出読込みされる。こうして抽
出読込された情報内容に基づいて、情報記憶媒体上に記
録された情報がオリジナルな情報であるか不正にコピー
された情報であるかの判別が行われる。
【0361】この発明に係る電子透かしを利用したコピ
ープロテクトシステムを用いることにより、以下の効果
が得られる: (1)比較的簡単な方法でDVD−RAMディスクなど
の記録可能なデジタル情報記憶媒体に対して、安全かつ
強力に不正なコピーを防止することができる。
【0362】(2)DVD−RAMディスクなどの記録
消去可能な情報記憶媒体、あるいはDVD−Rの様な追
記記録のみ可能な情報記憶媒体、若しくはDVD−RO
M・DVDビデオに代表される再生専用の情報記憶媒体
など、情報記憶媒体の種類に依らずこの発明を利用でき
る。
【0363】さらに、この発明に係る電子透かしを利用
したコピープロテクトシステムを実際の製品に適用する
ことにより、以下の効果が得られる:(3)書き換え可
能型情報記録再生装置、再生専用の情報再生装置など各
種の情報再生装置・情報記録再生装置に同一のコピープ
ロテクト機能を持たせることにより、情報再生装置・情
報記録再生装置の構造の簡素化・(部品などの)共通化
を図ることができる。
【0364】(4)従来の情報再生装置・情報記録再生
装置に対してわずかな回路付加をするだけで安全かつ強
力なコピープロテクト機能を持たせられるので、装置の
低価格化を容易に実現できる。
【0365】(5)作成したファイルデータを情報記憶
媒体に記録する時にデータ作成者がパスワードを入力す
る。この「パスワード」と言う同一の情報を、暗号化し
てファイル管理領域(FID内)に記録するとともに、
それとは異なる記録形式である電子透かし情報として、
ファイルデータのデータ内容を記録する場所(ファイル
管理領域とは異なる場所)に記録する。このように「パ
スワード」という同一の情報を異なる記録形式で、情報
記憶媒体上の異なる場所に記録し、記録された両者の情
報の比較を行うことによりより強力に不正コピー状況を
検出することができる。
【0366】(6)電子透かし情報自体にエラー訂正コ
ードが付加されているため、それが記録された情報記憶
媒体上の欠陥により電子透かし情報にエラーが混入して
もエラー訂正して正確な情報を再生することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態に係る電子透かし情報
入りECCブロックを説明する図。
【図2】この発明の一実施の形態に係る電子透かし入り
情報の記録方法の一例を説明するフローチャート図。
【図3】この発明の一実施の形態に係る電子透かし入り
情報の記録方法の他例を説明するフローチャート図。
【図4】この発明の一実施の形態に係る電子透かし(パ
スワード)入り情報の再生方法の一例を説明するフロー
チャート図。
【図5】この発明の一実施の形態に係るエラー訂正回路
および電子透かし情報抽出部を説明するブロック図。
【図6】この発明の一実施の形態に係るECCブロック
エンコーディング回路および電子透かし情報挿入部を説
明するブロック図。
【図7】パリティコードが付加された電子透かし情報の
内容を説明する図。
【図8】ECCブロック内の電子透かし情報の挿入位置
が変わる場合の一例を説明する図。
【図9】ECCブロック内の電子透かし情報の挿入位置
が変わる場合の他例を説明する図。
【図10】ECCブロック内に挿入された電子透かし情
報のパターン(パターンA)を説明する図。
【図11】ECCブロック内に挿入された電子透かし情
報のパターン(パターンB)を説明する図。
【図12】ECCブロック内に挿入された電子透かし情
報のパターン(パターンC)を説明する図。
【図13】この発明の一実施の形態に係る情報記録再生
装置の構成を説明するブロック図。
【図14】階層ファイルシステム構造と情報記憶媒体に
記録された情報内容との間の基本的な関係を説明する
図。
【図15】ロングアロケーションディスクリプタの記述
内容を説明する図。
【図16】ショートアロケーションディスクリプタの記
述内容を説明する図。
【図17】アロケートされないスペースエントリの記述
内容を説明する図。
【図18】ファイルエントリの記述内容の一部を抜粋し
て説明する図。
【図19】ファイル識別子ディスクリプタの記述内容の
一部を抜粋して説明する図。
【図20】ファイルシステムの構造の一例を説明する
図。
【図21】ユニバーサルディスクフォーマット(UD
F)に従って情報記憶媒体上にファイルシステムを構築
した場合の一例を説明する第1の部分図。
【図22】UDFに従って情報記憶媒体上にファイルシ
ステムを構築した場合の一例を図21とともに説明する
第2の部分図。
【図23】UDFに従って情報記憶媒体上にファイルシ
ステムを構築した場合の一例を図21および図22とと
もに説明する第3の部分図。
【符号の説明】
1…生信号領域; 2…内符号(PI)領域; 3…外符号(PO)領域; 4…ECCブロックのマトリクスの行方向; 5…ECCブロックのマトリクスの列方向; 6…PI(内符号); 7…PO(外符号); a〜p…電子透かし情報; a〜i…パスワード情報; 201…情報記憶媒体(光ディスク); 202…光学ヘッド; 203…光学ヘッド移動機構(送りモータ); 204…スピンドルモータ; 205…半導体レーザ駆動回路; 206…記録/再生/消去の制御波形発生回路; 207…変調回路; 208…ECCエンコーディング回路; 208A…ECCブロックエンコーディング回路; 209…エラー訂正回路; 210…復調回路; 211…PLL回路; 212…2値化回路; 213…アンプ; 214…情報記憶媒体回転速度検出回路; 215…スピンドルモータ駆動回路; 216…送りモータ駆動回路; 217…フォーカス・トラッキングエラー検出回路; 218…対物レンズアクチュエータ駆動回路; 219…半導体メモリ; 220…制御部; 221…回転テーブル; 222…データ入出力インターフェイス部; 223…暗号化・復号化処理回路; 224…バスライン; 225…ECCブロックエラー訂正処理部; 226…ECCブロック内電子透かし情報抽出用アドレ
ス抽出部; 227…電子透かし情報マトリクス一時記録部; 228…電子透かし情報エラー訂正部; 229…電子透かし情報抽出部; 230…ECCブロック内電子透かし情報挿入場所指定
部; 231…電子透かし情報マトリクス一時記録部; 232…電子透かし情報のPI情報・PO情報算出部; 233…電子透かし情報挿入部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小島 正 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 株式会社 東芝柳町工場内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エラー訂正コードが付加された情報の特定
    位置に特定情報を挿入記録することを特徴とする電子す
    かし記録方法。
  2. 【請求項2】前記特定情報が電子透かし情報であること
    を特徴とする請求項1に記載の電子透かし記録方法。
  3. 【請求項3】エラー訂正コードに前記電子透かし情報が
    付加された電子情報に対してエラー訂正処理するとこの
    電子透かし情報が消失するような形で、前記電子情報を
    前記特定位置に挿入することを特徴とする請求項1また
    は請求項2に記載の電子透かし記録方法。
  4. 【請求項4】エラー訂正用積符号コードが付加された行
    および列を持つ情報に対し、特定の行あるいは列に前記
    電子透かし情報が局在しないように、前記電子透かし情
    報を分散配置して挿入することを特徴とする請求項1な
    いし請求項3のいずれか1項に記載の電子透かし記録方
    法。
  5. 【請求項5】エラー訂正コードが付加された情報に対し
    電子透かしの情報が分散配置して挿入された電子情報を
    有する情報記憶媒体。
  6. 【請求項6】前記エラー訂正コードが付加された所定量
    の情報の集まりで構成される情報ブロックをECCブロ
    ックとしたときに、 前記ECCブロック1つあたりの前記電子透かしの情報
    量が、このECCブロックを構成する総情報量の100
    00分の1以下に設定されていることを特徴とする請求
    項5に記載の情報記憶媒体。
  7. 【請求項7】同一の情報が異なる場所にそれぞれ異なる
    記録形式で記録されている情報記憶媒体。
  8. 【請求項8】同一の情報が異なる記録形式で記録され、
    この記録形式の少なくとも1つが、エラー訂正コードの
    付加された情報に対して電子透かしの形で記録を行なう
    ように構成されていることを特徴とする請求項7に記載
    の情報記憶媒体。
  9. 【請求項9】エラー訂正コードが付加された情報から電
    子透かし情報を抽出する電子透かし情報抽出部およびエ
    ラー訂正処理部を具備し、 前記エラー訂正コードが付加された状態の情報から前記
    電子透かし情報抽出部により前記電子透かし情報が抽出
    された後に、前記エラー訂正処理部によりエラー訂正処
    理が行われるように構成したことを特徴とする情報再生
    装置。
  10. 【請求項10】エラー訂正コードに電子透かし情報が付
    加された情報を記録する媒体から、記録情報を光学的に
    再生する光学ヘッドと;前記光学ヘッドにより再生され
    た情報の少なくとも一部に対してエラー訂正処理を行な
    うエラー訂正回路と;前記光学ヘッドにより再生された
    情報から前記電子透かし情報を抽出する電子透かし情報
    抽出部とを具備し、 前記電子透かし情報抽出部により抽出された前記電子透
    かし情報を第1の情報とし、この電子透かし情報の記録
    位置とは異なる前記媒体上の位置から再生された情報を
    第2の情報としたときに、前記第1の情報と前記第2の
    情報を比較することにより、前記電子透かし情報が記録
    されていたときのオリジナルの情報記録状態を判別する
    ように構成したことを特徴とする情報再生装置。
  11. 【請求項11】前記媒体がその記録情報を管理するファ
    イル管理領域を持ち、前記第2の情報が、このファイル
    管理領域に記録されることを特徴とする請求項10に記
    載の情報再生装置。
  12. 【請求項12】前記電子透かし情報がパスワード情報で
    あることを特徴とする請求項10に記載の情報再生装
    置。
  13. 【請求項13】情報記憶媒体に情報を記録する光学ヘッ
    ドおよびエラー訂正処理のためのECCエンコーディン
    グ回路を具備した情報記録再生装置において、 エラー訂正コードが付加された情報に対して電子透かし
    情報を挿入する電子透かし情報挿入部をさらに具備し、 前記ECCエンコーディング回路により前記エラー訂正
    コードを付加した後の情報に、前記電子透かし情報挿入
    部により、前記電子透かし情報をさらに挿入するように
    構成したことを特徴とする情報記録再生装置。
  14. 【請求項14】前記エラー訂正コードが付加された情報
    に対して前記電子透かし情報の記録位置を指定する、電
    子透かし情報挿入場所指定部をさらに具備したことを特
    徴とする請求項13に記載の情報記録再生装置。
  15. 【請求項15】収束光を用いて情報の記録および再生を
    行う情報記憶媒体に対し、第1の情報と、この第1の情
    報の状態を識別するための第2の情報を記録する情報記
    録再生装置において、 前記第2の情報を第1の記録形式で前記情報記憶媒体上
    に記録するとともに、この第2の情報を前記第1の記録
    形式とは異なる第2の記録形式で前記情報記憶媒体上の
    他の場所に記録した後において、前記情報記憶媒体に記
    録された情報の再生時に、前記第1の記録形式で記録さ
    れた前記第2の情報と前記第2の記録形式で記録された
    前記第2の情報とを読み取り、両者を比較して、前記第
    1の情報の記録状態を識別するように構成したことを特
    徴とする情報記録再生装置。
  16. 【請求項16】前記情報記憶媒体上に記録された前記第
    1の情報の内容を更新する時には、前記第2の情報を前
    記第2の記録形式のみで前記情報記憶媒体に記録するよ
    うに構成したことを特徴とする請求項15に記載の情報
    記録再生装置。
  17. 【請求項17】前記第1の情報の内容を異なる情報記憶
    媒体上にコピーする時には、前記第1の記録形式で記録
    された前記第2の情報もコピーするとともに、コピー時
    に入力される第3の情報を前記第2の記録形式でコピー
    先の情報記憶媒体に記録し、 再生時には、前記第1の記録形式で記録された前記第2
    の情報と前記第2の記録形式で記録された前記第3の情
    報とを比較して、前記第1の情報の内容の状態を識別す
    るように構成したことを特徴とする請求項15に記載の
    情報記録再生装置。
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