以下に本発明の実施の形態を説明するが、本明細書に記載の発明と、発明の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本明細書に記載されている発明をサポートする実施の形態が、本明細書に記載されていることを確認するためのものである。したがって、発明の実施の形態中には記載されているが、発明に対応するものとして、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その発明に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が発明に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その発明以外の発明には対応しないものであることを意味するものでもない。
さらに、この記載は、本明細書に記載されている発明の全てを意味するものでもない。換言すれば、この記載は、本明細書に記載されている発明であって、この出願では請求されていない発明の存在、すなわち、将来、分割出願されたり、補正により出現、追加される発明の存在を否定するものではない。
請求項1に記載の記録再生装置は、
ディスク(例えば、図3の光磁気ディスク21)にデータを記録し、前記ディスクに記録されたデータを再生する記録再生装置(例えば、図3の記録再生装置1)であって、
前記ディスクに記録する、画像データ(例えば、撮影画像データ)と前記画像データに関連するデータである関連データ(例えば、サムネイル画像データ)とを少なくとも含む画像ファイル(例えば、図4のExifファイル)を取得する取得手段(例えば、図3の画像データ取得部82およびExifファイル生成部85)と、
前記取得手段により取得された前記画像ファイルに含まれる前記関連データを、1以上の前記画像ファイルからそれぞれ取得し、取得した1以上の前記画像ファイルの前記関連データを少なくとも含むファイルである関連ファイル(例えば、図20のサムネイルファイル)を生成する関連ファイル生成手段(例えば、図3のサムネイルファイル生成処理部86)と、
前記関連ファイル生成手段により生成された前記関連ファイルと、前記取得手段により取得された前記画像ファイルとを前記ディスクに記録するとともに、記録する前記関連ファイルおよび前記画像ファイルの前記ディスク上の記録位置を管理する情報である管理情報(例えば、図19のFAT領域に記録される情報)を前記ディスクに記録する記録手段(例えば、図3の記録制御部79)と、
前記記録手段により記録された前記画像ファイルに含まれる前記関連データの再生が指令された場合、前記ディスクに記録されている前記管理情報に基づいて、再生が指令された前記関連ファイルを読み出す読み出し手段(例えば、図3の再生制御部80)と、
前記読み出し手段により読み出された前記関連ファイルに含まれる、前記画像ファイルに対応する前記関連データに基づく画像を表示するよう表示を制御する表示制御手段(例えば、図3の表示制御部90)と
を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の記録装置は、
ディスク(例えば、図3の光磁気ディスク21)にデータを記録する記録装置(例えば、図3の記録再生装置1)であって、
前記ディスクに記録する、画像データ(例えば、撮影画像データ)と前記画像データに関連するデータである関連データ(例えば、サムネイル画像データ)とを少なくとも含む画像ファイル(例えば、図4のExifファイル)を取得する取得手段(例えば、図3の画像処理制御部81)と、
前記取得手段により取得された前記画像ファイルに含まれる前記関連データを、1以上の前記画像ファイルからそれぞれ取得し、取得した1以上の前記画像ファイルの前記関連データを少なくとも含むファイルである関連ファイル(例えば、図20のサムネイルファイル)を生成する関連ファイル生成手段(例えば、図3のサムネイルファイル生成処理部86)と、
前記関連ファイル生成手段により生成された前記関連ファイルと、前記取得手段により取得された前記画像ファイルとを前記ディスクに記録するとともに、記録する前記関連ファイルおよび前記画像ファイルの前記ディスク上の記録位置を管理する情報である管理情報(例えば、図19のFAT領域に記録される情報)を前記ディスクに記録する記録手段(例えば、図3の記録制御部79)と
を備えることを特徴とする。
請求項3に記載の記録装置は、
入力された画像データに基づいて、前記画像データと前記画像データに関連するデータである前記関連データを少なくとも含む前記画像ファイルを生成する画像ファイル生成手段(例えば、図3のExifファイル生成部85)をさらに備え、
前記ファイル取得手段は、前記画像ファイル生成手段により生成された前記画像ファイルを取得する
ことを特徴とする。
請求項4に記載の記録装置の前記画像ファイルは、Exifファイルであり、
前記関連ファイルは、1以上の前記Exifファイルのそれぞれに含まれる前記画像データの関連データであるサムネイル画像データを少なくとも含むサムネイル画像のファイルである
ことを特徴とする。
請求項5に記載の記録装置の前記関連ファイルの前記関連データ(例えば、図20のサムネイルスロットのヘッダ)には、対応する前記画像ファイルの生成日時と前記画像ファイルのデータサイズとが含まれ、
前記管理情報(例えば、図19のFATで管理される情報)には、記録する前記画像ファイルの生成日時と前記画像ファイルのデータサイズとが含まれる
ことを特徴とする。
請求項6に記載の記録方法は、
ディスク(例えば、図3の光磁気ディスク21)にデータを記録する記録装置(例えば、図3の記録再生装置1)の記録方法であって、
前記ディスクに記録する、画像データ(例えば、撮影画像データ)と前記画像データに関連するデータである関連データ(例えば、サムネイル画像データ)とを少なくとも含む画像ファイル(例えば、図4のExifファイル)を取得する取得ステップ(例えば、図11のステップS16)と、
前記取得ステップの処理により取得された前記画像ファイルに含まれる前記関連データを、1以上の前記画像ファイルからそれぞれ取得する取得ステップ(例えば、図12のステップS20)と、
前記取得ステップの処理により取得された1以上の前記画像ファイルの前記関連データを少なくとも含むファイルである関連ファイル(例えば、図20のサムネイルファイル)を生成する関連ファイル生成ステップ(例えば、図12のステップS22)と、
前記取得ステップの処理により取得された前記画像ファイルを前記ディスクに記録させるよう記録を制御する第1の記録制御ステップ(例えば、図12のステップS17)と、
前記関連ファイル生成ステップの処理により生成された前記関連ファイルを前記ディスクに記録させるよう記録を制御する第2の記録制御ステップ(例えば、図12のステップS23)と、
前記第1および第2の記録制御ステップの処理により記録が制御された前記関連ファイルおよび前記画像ファイルの前記ディスク上の記録位置を管理する情報である管理情報(例えば、図19のFAT領域に記録される情報)を前記ディスクに記録するよう記録を制御する第3の記録制御ステップ(例えば、図12のステップS24)と
を含むことを特徴とする。
請求項7に記載のプログラムは、
ディスク(例えば、図3の光磁気ディスク21)にデータを記録する記録処理をさせるためのプログラムであって、
前記ディスクに記録する、画像データ(例えば、撮影画像データ)と前記画像データに関連するデータである関連データ(例えば、サムネイル画像データ)とを少なくとも含む画像ファイル(例えば、図4のExifファイル)を取得する取得ステップ(例えば、図11のステップS16)と、
前記取得ステップの処理により取得された前記画像ファイルに含まれる前記関連データを、1以上の前記画像ファイルからそれぞれ取得する取得ステップ(例えば、図12のステップS20)と、
前記取得ステップの処理により取得された1以上の前記画像ファイルの前記関連データを少なくとも含むファイルである関連ファイル(例えば、図20のサムネイルファイル)を生成する関連ファイル生成ステップ(例えば、図12のステップS22)と、
前記取得ステップの処理により取得された前記画像ファイルを前記ディスクに記録させるよう記録を制御する第1の記録制御ステップ(例えば、図12のステップS17)と、
前記関連ファイル生成ステップの処理により生成された前記関連ファイルを前記ディスクに記録させるよう記録を制御する第2の記録制御ステップ(例えば、図12のステップS23)と、
前記第1および第2の記録制御ステップの処理により記録が制御された前記関連ファイルおよび前記画像ファイルの前記ディスク上の記録位置を管理する情報である管理情報(例えば、図19のFAT領域に記録される情報)を前記ディスクに記録するよう記録を制御する第3の記録制御ステップ(例えば、図12のステップS24)と
を含む処理をコンピュータに実行させることを特徴とする。
請求項8に記載の再生装置は、
画像データ(例えば、撮影画像データ)と前記画像データに関連するデータである関連データ(例えば、サムネイル画像データ)とを少なくとも含む画像ファイル(例えば、Exifファイル)、1以上の前記画像ファイルからそれぞれ取得された前記関連データを少なくとも含むファイルである関連ファイル(例えば、サムネイルファイル)、および前記関連ファイルおよび前記画像ファイルのディスク上の記録位置を管理する情報である管理情報(例えば、FATで管理される情報)が記録されたディスク(例えば、図3の光磁気ディスク21)を再生する再生装置(例えば、図3の記録再生装置1)であって、
前記ディスクに記録されている前記画像ファイルに含まれる前記関連データの再生が指令された場合、前記ディスクに記録されている前記管理情報に基づいて、再生が指令された前記関連ファイルを読み出す読み出し手段(例えば、図3の再生制御部80)と、
前記読み出し手段により読み出された前記関連ファイルに含まれる、前記画像ファイルに対応する前記関連データに基づく画像を表示するよう表示を制御する表示制御手段(例えば、図3の表示制御部90)と
を備えることを特徴とする。
請求項9に記載の再生装置の前記画像ファイルは、Exifファイルであり、
前記関連ファイルは、1以上の前記Exifファイルのそれぞれに含まれる前記画像データの関連データであるサムネイル画像データを少なくとも含むサムネイル画像のファイルである
ことを特徴とする。
請求項10に記載の再生装置の前記読み出し手段により読み出された前記関連ファイルに含まれる、前記画像ファイルに対応する前記関連データと、前記管理情報に含まれる前記画像ファイルとに基づいて、前記関連データが有効であるか否かを判定する判定手段(例えば、図3のサムネイル画像有効判定部89)をさらに備え、
前記表示制御手段は、前記判定手段により、前記関連データが有効であると判定された場合、前記関連データに基づく画像を表示するよう表示を制御する
ことを特徴とする。
請求項11に記載の再生装置の前記関連ファイルの前記関連データ(例えば、サムネイルファイルのサムネイルスロットのヘッダ)には、対応する前記画像ファイルの生成日時と前記画像ファイルのデータサイズとが含まれるとともに、前記管理情報には、記録する前記画像ファイルの生成日時と前記画像ファイルのデータサイズとが含まれ、
前記判定手段は、前記読み出し手段により読み出された前記関連ファイルの前記関連データに含まれる、対応する前記画像ファイルの生成日時および前記画像ファイルのデータサイズと、前記管理情報に含まれる、対応する前記画像ファイルの生成日時および前記画像ファイルのデータサイズとが一致する場合(例えば、図24のステップS46でYESと判定された場合)に、前記関連データが有効であると判定する
ことを特徴とする。
請求項12に記載の再生装置の前記読み出し手段は、前記ディスクに記録されている前記画像ファイルの再生が指令された場合、前記ディスクに記録されている前記管理情報に基づいて、再生が指令された前記画像ファイルに対応する前記関連ファイルを読み出すとともに、前記画像ファイルを読み出し(例えば、図25のステップS67の読み出し処理およびステップS68)、
前記表示制御手段は、
前記読み出し手段により読み出された前記関連ファイルに含まれる、前記画像ファイルに対応する前記関連データに基づく画像を表示するよう表示を制御し(例えば、図25のステップS67の表示処理)、
前記読み出し手段により、前記画像ファイルの読み出しが完了した場合、表示している前記関連データに基づく画像に代えて、前記画像ファイルに基づく画像を表示するよう表示を制御する(例えば、図25のステップS70)
ことを特徴とする。
請求項13に記載の再生方法は、
画像データ(例えば、撮影画像データ)と前記画像データに関連するデータである関連データ(例えば、サムネイル画像データ)とを少なくとも含む画像ファイル(例えば、Exifファイル)、1以上の前記画像ファイルからそれぞれ取得された前記関連データを少なくとも含むファイルである関連ファイル(例えば、サムネイルファイル)、および前記関連ファイルおよび前記画像ファイルのディスク上の記録位置を管理する情報である管理情報(例えば、FATで管理される情報)が記録されたディスク(例えば、図3の光磁気ディスク21)を再生する再生装置(例えば、図3の記録再生装置1)の再生方法であって、
前記ディスクに記録されている前記画像ファイルに含まれる前記関連データの再生が指令された場合、前記ディスクに記録されている前記管理情報に基づいて、再生が指令された前記関連ファイルを読み出す読み出しステップ(例えば、図24のステップS43)と、
前記読み出しステップの処理により読み出された前記関連ファイルに含まれる、前記画像ファイルに対応する前記関連データに基づく画像を表示するよう表示を制御する表示制御ステップ(例えば、図24のステップS47)と
を含むことを特徴とする。
請求項14に記載のプログラムは、
画像データ(例えば、撮影画像データ)と前記画像データに関連するデータである関連データ(例えば、サムネイル画像データ)とを少なくとも含む画像ファイル(例えば、Exifファイル)、1以上の前記画像ファイルからそれぞれ取得された前記関連データを少なくとも含むファイルである関連ファイル(例えば、サムネイルファイル)、および前記関連ファイルおよび前記画像ファイルのディスク上の記録位置を管理する情報である管理情報(例えば、FATで管理される情報)が記録されたディスク(例えば、図3の光磁気ディスク21)を再生する再生処理をさせるためのプログラムであって、
前記ディスクに記録されている前記画像ファイルに含まれる前記関連データの再生が指令された場合、前記ディスクに記録されている前記管理情報に基づいて、再生が指令された前記関連ファイルを読み出す読み出しステップ(例えば、図24のステップS43)と、
前記読み出しステップの処理により読み出された前記関連ファイルに含まれる、前記画像ファイルに対応する前記関連データに基づく画像を表示するよう表示を制御する表示制御ステップ(例えば、図24のステップS47)と
を含む処理をコンピュータに実行させることを特徴とする。
以下、図を参照して、本発明を適用した一実施の形態について説明する。
図1は、本発明を適用した記録再生装置1の構成を示すブロック図である。記録再生装置1は、光磁気ディスク21にデータを記録したり、光磁気ディスク21からデータを読み出して再生する処理を実行するものである。
本実施の形態においては、記録媒体として光磁気ディスク21が使用される。また記録再生装置1は、ビデオデータやオーディオデータなどのコンテンツデータを記録再生するために、ファイル管理システムとしてFAT(File Allocation Table)システムを使用する。これにより、本発明を適用した記録再生装置1は、現行のパーソナルコンピュータに対して互換性を保証することができる。なお、光磁気ディスク21の詳細は、図6乃至図10を参照して後述する。
記録再生装置1には、音声処理ブロック11、画像処理ブロック12、メディアドライブ部13、操作入力部14、フラッシュメモリ15が設けられている。
音声処理ブロック11は、音声に関する情報を処理する。画像処理ブロック12は、画像に関する情報を処理する。メディアドライブ部13は、装着された光磁気ディスク21にデータを記録させたり、光磁気ディスク21に記録されているデータを再生する。操作入力部14は、ユーザからの操作入力を受け付ける。フラッシュメモリ15は、音声処理ブロック11のCPU(Central Processing Unit)41から供給されるデータを適宜記憶する。メディアドライブ部13の制御は、本実施の形態においては音声処理ブロック11が行なう。
音声処理ブロック11には、CPU41、音声信号入力部42、A/D(アナログ/ディジタル)変換処理部43、音声データ処理部44、D/A変換処理部(ディジタル/アナログ)変換処理部45、スピーカ46、メモリコントローラ47、およびDRAM(Dynamic Random Access Memory)48が設けられている。
CPU41は、各部を制御する。例えば、CPU41は、音声処理ブロック11の各部、メディアドライブ部13、画像処理ブロック12のCPU51を制御する。また、CPU41は、音声データ処理部44から各種制御情報の入力を受け、各部を制御して、所定の処理を実行させる。本実施の形態では、画像処理ブロック12が生成するサムネイルファイルや、光磁気ディスク21から読み出したり、更新するFAT領域の情報は、音声処理ブロック11のCPU41が管理する。
音声信号入力部42は、音声信号の入力を受け付け、受け付けた音声信号(アナログ信号)を、A/D変換処理部43に供給する。A/D変換処理部43は、アナログの音声信号を、A/D変換し、ディジタルの音声データとする。また、A/D変換処理部43は、ディジタルの音声データを、音声データ処理部44に供給する。
音声データ処理部44は、音声データに対して各種の処理を実行する。例えば、音声データ処理部44は、A/D変換処理部43から供給された音声データを、光磁気ディスク21に記録するためのフォーマットに変換する。また、音声データ処理部44は、例えばDRAM48から供給された、所定の規格でエンコードされている音声データを、デコードする。音声データ処理部44は、デコードした音声データをD/A変換処理部45に供給する。D/A変換処理部45は、ディジタルの音声データをD/A変換し、アナログの音声信号とする。また、D/A変換部45は、変換したアナログの音声信号を、スピーカ46に供給する。スピーカ46は、音声信号に基づく音声を出力する。
また、音声データ処理部44は、光磁気ディスク21に記録するためのフォーマットに変換したデータのうち、光磁気ディスク21に記録される記録データを、DRAM48に供給する。DRAM48は、メモリコントローラ47から制御に基づいて、音声データ処理部44から供給された、光磁気ディスク21に記録するための音声データを記憶する。また、音声データ処理部44は、光磁気ディスク21に記録するための後のフォーマットに変換したデータのうち、各種制御情報を、CPU41に供給する。
メモリコントローラ47は、メディアドライブ部13からの再生データや、メディアドライブ部13に供給する記録データについての受け渡しの制御を行なう。また、メモリコントローラ47は、所定のタイミングで、DRAM48からデータを読み出させ、メディアドライブ部13に供給させる。また、メモリコントローラ47は、音声データ処理部44から供給されたデータをDRAM48に記憶させる。
画像処理ブロック12には、CPU51、レンズ52、CCD(Charge-Coupled Devices)53、DRAM54、メモリコントローラ55、画像データ処理部56、LCD(Liquid Crystal Display)コントローラ57、およびLCD58が設けられている。
CPU51は、各部を制御する。例えば、CPU51は、CPU41からの要求に基づいて、画像処理ブロック12の各部を制御して、所定の処理を実行させる。例えば、CPU51は、CPU41からの制御に基づいて、撮影を行なうよう各部を制御する。また、例えば、CPU51は、CPU41からの制御に基づいて、JPEG画像データのエンコードやデコードの制御、LCD58への表示制御の指令、JPEGデータ、またはOSDデータの転送制御を行なう。
レンズ52は、被写体の光学像を取り込む。すなわち、レンズ52は、入射される被写体の光学像を、CCD53上で結像するように集光する。CCD53は、撮像素子であり、レンズ52を通過して入射する光学像を、画素毎に光電変換により電圧値からなる電気信号に変換して蓄え、これを画像信号としてDRAM54に供給する。DRAM54は、CCD53から供給された画像信号を、メモリコントローラ55からの制御に基づいて記憶する。また、DRAM54は、メモリコントローラ55からの制御に基づいて、所定のデータを読み出し、音声処理ブロック11のDRAM48に供給したり、音声処理ブロック11のDRAM48から供給されるデータを記憶する。
メモリコントローラ55は、メディアドライブ部13に供給する記録データや、CCD53から供給されたデータについての受け渡しの制御を行なう。また、メモリコントローラ55は、所定のタイミングでDRAM54からデータを読み出させ、DRAM48に供給させる。ユーザにより、操作入力部14に対して、所定のファイルの読出要求があった場合、CPU41は、メディアドライブ部13に、光磁気ディスク21のFAT領域に記録されている管理情報(FAT領域の情報)の読み出しを実行させる。読み出されたFAT情報はメモリコントローラ47によってDRAM48に書き込まれる。CPU41は、FAT情報に基づいて、要求されたファイルを特定し、メディアドライブ部13に、ファイルを構成するデータの読み出しを実行させる。また、ファイルを光磁気ディスク21に記録させる場合、CPU41は、メディアドライブ部13に、記録データを供給して記録させるとともに、該当するFAT情報を更新する。
画像データ処理部56は、CPU51からの制御に基づいて、画像データに関する各種の処理を実行する。例えば、画像データ処理部56は、撮影画像に基づいてExifファイルを生成したり、サムネイルファイルを生成する。LCDコントローラ57は、CPU51からの制御に基づいて、LCD58への表示を制御する。例えば、LCDコントローラ57は、LCD58に撮影された画像やサムネイル画像を表示させる。LCD58は、LCDコントローラ57からの制御に基づいて、各種の画像を表示する。例えば、LCD58は、LCDコントローラ57からの制御に基づいて、撮影画像やサムネイル画像を表示する。
なお、図1においては、2つのCPU41、CPU51を設けるようにしたが、画像と音声を処理する1つのCPUとしてもよい。また、DRAMやメモリコントローラについても同様に、画像と音声を処理する1つのDRAMとメモリコントローラを設けるようにしてもよい。
なお、CPU41とCPU51との通信、およびDRAM48とDRAM54との間のデータ転送は、実際には、同一の1本のSIO(同期式シリアル通信)で行なうものとされる。このCPU41とCPU51の間の通信では、例えば、カメラコントロール、表示の為の文字情報等、サイズの小さいCMD,DATAのやり取りが行われる。また、DRAM48とDRAM54の間のデータ転送では、撮影後のJPEGデータ(Exifファイル)転送、表示用のJPEGファイルの転送、表示用のOSDデータ転送等に使用される。
図2は、図1のメディアドライブ部13の構成例を示すブロック図である。
メディアドライブ部13には、磁気ヘッドドライバ61、磁気ヘッド62、光学ヘッド63、レーザドライバ64、RFアンプ65、サーボ回路66、モータドライバ67、およびスピンドルモータ68が設けられている。
メディアドライブ部13では、ターンテーブルに装填された光磁気ディスク21をスピンドルモータ68によってCLV方式で回転駆動させる。この光磁気ディスク21に対しては記録および再生時に光学ヘッド63によってレーザ光が照射される。
光学ヘッド63は、記録時には記録トラックをキュリー温度まで加熱するための高レベルのレーザ出力を行い、また再生時には磁気カー効果により反射光からデータを検出するための比較的低レベルのレーザ出力を行なう。このため、光学ヘッド63には、ここでは詳しい図示は省略するがレーザを出力するためのレーザダイオード、偏光ビームスプリッタや対物レンズ等からなる光学系、および反射光を検出するためのディテクタが搭載されている。光学ヘッド63に備えられる対物レンズとしては、例えば2軸機構によってディスク半径方向およびディスクに接離する方向に変位可能に保持されている。
また、光磁気ディスク21を挟んで光学ヘッド63と対向する位置には磁気ヘッド62が配置されている。磁気ヘッド62は記録データによって変調された磁界を光磁気ディスク21に印加する動作を行なう。また、図示せぬ光学ヘッド63全体および磁気ヘッド62をディスク半径方向に移動させためスレッドモータおよびスレッド機構が備えられている。
光学ヘッド63および磁気ヘッド62は、次世代MD2のディスクの場合には、パルス駆動磁界変調を行なうことで、微少なマークを形成することができる。現行MDのディスクや、次世代MD1のディスクの場合には、DC発光の磁界変調方式とされる。
このメディアドライブ部2では、光学ヘッド63、磁気ヘッド62による記録再生ヘッド系、スピンドルモータ68によるディスク回転駆動系のほかに、記録処理系、再生処理系、サーボ系等が設けられる。
なお、光磁気ディスク21の詳細は後述するが、この記録再生装置1には、現行のMD仕様のディスク、次世代MD1の仕様のディスク、および次世代MD2の仕様のディスクが装着される可能性がある。これらは、ディスクによって線速度が異なっているが、スピンドルモータ68は、これら線速度の異なる複数種類のディスクに対応する回転速度で回転させることが可能である。ターンテーブルに装填された光磁気ディスク21は、現行のMD仕様のディスクの線速度と、次世代MD1の仕様のディスクの線速度と、次世代MD2の仕様のディスクの線速度とに対応して回転される。
光学ヘッド63の光磁気ディスク21に対するレーザ照射によりその反射光として検出された情報(フォトディテクタによりレーザ反射光を検出して得られる光電流)は、RFアンプ65に供給される。
RFアンプ65では入力された検出情報に対して電流−電圧変換、増幅、マトリクス演算等を行い、再生情報としての再生RF信号、トラッキングエラー信号TE、フォーカスエラー信号FE、グルーブ情報等を抽出する。RFアンプ65は、抽出した情報を、CPU41、DRAM48、またはサーボ回路66に適宜供給する。
なお、実際には、RFアンプ65から抽出された情報に対して、復調処理、誤り訂正処理、デインターリーブ処理が行なわれるが、本発明とは直接関係がないため、その説明は省略する。
RFアンプ65から出力されるトラッキングエラー信号TE、フォーカスエラー信号FEはサーボ回路66に供給される。また、グルーブ情報はスピンドルサーボ制御のためにサーボ回路66に供給される。
サーボ回路66は、例えばグルーブ情報に対して再生クロック(デコード時のPLL系クロック)との位相誤差を積分して得られる誤差信号に基づき、CLVまたはCAVサーボ制御のためのスピンドルエラー信号を生成する。
また、サーボ回路66は、スピンドルエラー信号や、RFアンプ65から供給されたトラッキングエラー信号、フォーカスエラー信号等に基づいて各種サーボ制御信号(トラッキング制御信号、フォーカス制御信号等)を生成し、モータドライバ67に対して出力する。
モータドライバ67では、サーボ回路66から供給されたサーボ制御信号に基づいて所要のサーボドライブ信号を生成する。ここでのサーボドライブ信号としては、二軸機構を駆動する二軸ドライブ信号(フォーカス方向、トラッキング方向の2種)、スレッド機構を駆動するスレッドモータ駆動信号、スピンドルモータ68を駆動するスピンドルモータ駆動信号となる。このようなサーボドライブ信号により、光磁気ディスク21に対するフォーカス制御、トラッキング制御、およびスピンドルモータ68に対するCLVまたはCAV制御が行われることになる。
図3は、図1の記録再生装置1の機能的構成例を示すブロック図である。なお、図中、図1と対応する部分については同一の符号を付してあり、その説明は、繰り返しになるので省略する。
図3の記録再生装置1には、主制御部71、音声処理部72、音声データ出力部73、音声データ入力部74、画像処理部75、表示部76、および記録再生制御部77の他、操作入力部14と光磁気ディスク21がさらに設けられている。
主制御部71は、操作入力部14に入力された操作に対応する制御信号に基づいて、音声処理部72と画像処理部75を制御する。主制御部71は、例えば、図1のCPU41が所定の処理を実行することで実現される。音声処理部72は、主制御部71からの制御信号(指令)に基づいて、各種の音声処理を実行する。音声処理部72は、例えば、図1の音声データ処理部44とCPU41所定の処理を実行することで実現される。音声データ出力部73は、音声処理部72により処理された音声データを出力する。音声データ出力部73は、例えば、図1のD/A変換処理部45、スピーカ46所定の処理を実行することで実現される。音声データ入力部74は、音声データの入力を受け付け、音声処理部72に供給する。音声データ入力部74は、例えば、図1の音声信号入力部42とA/D変換処理部43所定の処理を実行することで実現される。このように、図3の主制御部71、音声処理部72、音声データ出力部73、および音声データ入力部74は、図1の音声処理ブロック11の機能的構成例を示す。
画像処理部75は、主制御部71からの制御信号(指令)に基づいて、各種の画像処理を実行する。画像処理部75には、画像処理制御部81、画像データ取得部82、テーブル記憶部83、フォルダ生成部84、Exifファイル生成部85、サムネイルファイル生成処理部86、FAT情報処理部87、対応サムネイルファイル特定部88、サムネイル画像有効判定部89、および表示制御部90が設けられており、画像処理部75の内部ではそれぞれデータの授受が可能である。
画像処理制御部81は、画像処理部75の内部の各部を制御する。画像データ取得部82は、画像データを取得する。例えば、画像データ取得部82は、CCD53から入力されてきた画像データ、光磁気ディスク21から読み出されたExifファイル、または、Exifファイル生成部85により生成されたExifファイルを取得する。画像データ取得部82は、例えば、図1のCPU51、画像データ処理部56、およびDRAM54が所定の処理を実行することで実現される。テーブル記憶部83は、Exifファイルと、サムネイルファイルを対応付けるテーブル(後述する図13のテーブル)を記憶している。テーブル記憶部83は、例えば、図1のDRAM54に対応する。フォルダ生成部84は、画像処理制御部81からの制御に基づいて、Exifファイルやサムネイルファイルを格納するためのフォルダを生成する。フォルダ生成部84は、例えば、図1のCPU51または画像データ処理部56が所定の処理を実行することで実現される。Exifファイル生成部85は、画像データに基づいて、Exifファイルを生成する。Exifファイル生成部85は、例えば、図1の画像データ処理部56が所定の処理を実行することで実現される。サムネイルファイル生成処理部86は、サムネイルファイルに関する処理を実行する。例えば、サムネイルファイル生成処理部86は、Exifファイルに基づいて、サムネイルファイルを生成したり、更新したりする。このExifファイル生成処理部86により生成されるExifファイルの形式については、図4と図5を参照して後述する。サムネイルファイル生成処理部86は、例えば、図1の画像データ処理部56が所定の処理を実行することで実現される。
FAT情報処理部87は、どのファイルが光磁気ディスク21のどの位置に保存されているかを示す情報である管理情報(光磁気ディスク21のFAT領域に記録される情報)に関する処理を実行する。すなわち、FAT情報処理部87は、記録するファイルの光磁気ディスク21上の記録位置を管理するFAT情報を、生成したり、更新する。FAT情報処理部87は、例えば、図1のCPU41が所定の処理を実行することで実現される。ここで、FAT情報とは、ファイルを構成するクラスタのディスク上の物理的な配置を管理する情報である。なお、実際のFATファイルシステムでは、FAT情報の他に、ディレクトリエントリとによって、ファイル名と、そのファイル名に対応するファイルを構成するデータの光磁気ディスク21上の配置情報が管理されるが、ここでは、FAT情報により、要求されたファイルを読み出すことができるものとする。
対応サムネイルファイル特定部88は、Exifファイルに対応するサムネイルファイルを特定する処理や、サムネイルファイルに対応するExifファイルを特定する処理を実行する。例えば、対応サムネイルファイル特定部88は、テーブル記憶部83に記憶されたテーブルに基づいて、Exifファイルに対応するサムネイルファイルを特定する。対応サムネイルファイル特定部88は、例えば、図1のCPU51や画像データ処理部56が所定の処理を実行することで実現される。サムネイル画像有効判定部89は、サムネイル画像データが、そのExifファイルに対して有効であるか否かを判定する。例えば、サムネイル画像有効判定部89は、サムネイルファイルとFAT情報に基づいて、サムネイルファイルに含まれるサムネイル画像が、そのExifファイルに対して有効であるか否かを判定する。サムネイル画像有効判定部89は、例えば、図3のCPU41またはCPU51が所定の処理を実行することで実現される。表示制御部90は、表示部76に画像を表示させるよう制御する。表示制御部90は、例えば、図1のLCDコントローラ57に対応する。表示部76は、表示制御部90からの制御に基づいて画像を表示する。表示部76は、例えば、図1のLCD58に対応する。
記録再生制御部77は、光磁気ディスク21にデータを記録したり、光磁気ディスク21に記録されているデータを再生するよう制御する。記録再生制御部77には、記録制御部79と再生制御部80が設けられている。記録制御部79は、光磁気ディスク21にデータを記録するよう制御する。再生制御部80は、光磁気ディスク21からデータを再生するよう制御する。記録再生制御部77(記録再生制御部77の各部)は、例えば、図1のメディアドライブ部13が所定の処理を実行することで実現される。
次に、図3のExifファイル生成部85が生成するExifファイルの形式について、図4と図5を参照して説明する。
図4は、1つの画像ファイル(Exifファイル)の全体の構造を示している。この画像ファイルには、先頭を示すマーク(SOI)と末尾を示すマーク(EOI)との間の末尾側に、圧縮された画像データが設けられているとともに、この画像ファイルの先頭側のヘッダ部分には、任意の情報が設けられている。以下においては、この画像データを、主画像データと称する。
図5は、画像ファイルのヘッダ部分に設けられる情報の1つである、APP1の構造を示している。同図に示されるように、APP1の情報の先頭には、APP1のマーカが設けられ、続いてAPP1のデータ長、およびExifの識別子が設けられている。さらに、Exifの具体的なデータ(Exif IFD)が設けられているとともに、APP1の末尾には、上述の画像信号を縮小した、いわゆるサムネイルデータ(thumbnail Date)が設けられている。本実施の形態では、このサムネイルデータを、以下においては、サムネイル画像データと称する。このように、画像ファイル(Exifファイル)のヘッダ部分に設けられる情報の1つである、APP1の情報には、サムネイルデータ(サムネイル画像データ)が含まれている。すなわち、Exifファイルには、サムネイル画像データが含まれる。このように、Exifファイルには、主画像データ、サムネイル画像データが含まれる。
次に、図1の記録再生装置1に装着される光磁気ディスク21の構成例について説明する。
光磁気ディスク21において、フォームファクタのような、ディスクの物理的属性は、いわゆるMDシステムによって使用されるディスクと実質的に同じである。しなしながら、光磁気ディスク21上に記録されたデータと、そのデータがどのようにディスク上に配置されているかについては、従来のMDと異なる。
より具体的には、記録再生装置1装置は、オーディオデータやビデオデータなどのコンテンツデータを記録再生するために、ファイル管理システムとしてFATシステムを使用している。
なお、ここで、「FAT」または「FATシステム」という用語は、種々のPC(パーソナルコンピュータ)ベースのファイルシステムを示すために総称的に用いられ、DOS(Disk Operating System)で用いられる特定のFATベースのファイルシステム、Windows(登録商標)95/98で使用されるVFAT(Virtual FAT)、Windows(登録商標)98/ME/2000で用いられるFAT32、およびNTFS(NT File System(New Technology File System とも呼ばれる))のいずれかを示すことを意図したものではない。NTFSは、Windows(登録商標)NTオペレーティングシステム、または(オプションにより)Windows(登録商標)2000で使用されるファイルシステムであり、ディスクに対する読み出しや書き込みの際に、ファイルの記録および取り出しを行なう。
記録再生のフォーマットとしては、現行のMDシステムで用いられているディスクと全く同様のディスク(すなわち、物理媒体)を用いるようにした次世代MD1の仕様と、現行のMDシステムで用いられているディスクとフォームファクタおよび外形は同様ではあるが、磁気超解像度(MSR)技術を使うことにより、線記録方向の記録密度を上げて、記録容量をより増大した次世代MD2の仕様とがあるものとされる。
現行のMDシステムでは、カートリッジに収納された直径64mmの光磁気ディスクが記録媒体として用いられている。この光磁気ディスクの厚みは1.2mmであり、その中央に11mmの径のセンターホールが設けられている。カートリッジの形状は、長さ68mm、幅72mm、厚さ5mmである。
次世代MD1と次世代MD2の仕様においても、ディスクの形状やカートリッジの形状は、現行のMDシステムと全て同じである。リードイン領域の開始位置についても、次世代MD1と次世代MD2の仕様のディスクは29mmであり、現行のMDシステムで使用されているディスクと同様である。
トラックピッチについては、次世代MD2では、例えば、1.2μmから1.3μm(例えば1.25μm)とされている。これに対して、現行のMDシステムのディスクを流用する次世代MD1では、トラックピッチは1.6μmとされている。ビット長は、次世代MD1が0.44μm/ビットとされ、次世代MD2が0.16μm/ビットとされる。冗長度は、次世代MD1および次世代MD2ともに、20.50%である。
次世代MD2の仕様のディスクでは、磁気超解像技術を使うことにより、線密度方向の記録容量を向上するようにしている。磁気超解像技術は、所定の温度になると、切断層が磁気的にニュートラルな状態になり、再生層に転写されていた磁壁が移動することで、微少なマークがビームスポットの中で大きく見えるようになることを利用したものである。
すなわち、次世代MD2の仕様のディスクでは、透明基板上に、少なくとも情報を記録する記録層となる磁性層、切断層、および情報再生用の磁性層が積層される。切断層は、交換結合力調整用層となる。すなわち、所定の温度になると、切断層が磁気的にニュートラルな状態になり、記録層に転写されていた磁壁が再生用の磁性層に転写される。これにより、微少なマークがビームスポットの中に見えるようになる。なお、記録時には、レーザパルス磁界変調技術を使うことで、微少なマークを生成することができる。
また、次世代MD2の仕様のディスクでは、デトラックマージン、ランドからのクロストーク、ウォブル信号のクロストーク、および、フォーカスの漏れを改善するために、グルーブを現行のMDディスクより深くし、グルーブの傾斜を鋭くしている。具体的には、次世代MD2の仕様のディスクでは、グルーブの深さは例えば160nmから180nmであり、グルーブの傾斜は例えば60度から70度であり、グルーブの幅は例えば600nmから700nmである。
また、光学的な仕様については、次世代MD1の仕様では、レーザ波長λが780nmとされ、光学ヘッドの対物レンズの開口率NAが0.45とされている。次世代MD2の仕様も同様に、レーザ波長λが780nmとされ、光学ヘッドの開口率NAが0.45とされている。
記録方式としては、次世代MD1の仕様も次世代MD2の仕様も、グルーブ記録方式が採用されている。つまり、グルーブ(ディスクの盤面上の溝)をトラックとして記録再生に用いるようにしている。
エラー訂正符号化方式としては、現行のMDシステムでは、ACIRC(Advanced Cross Interleave Reed-Solomon Code) による畳み込み符号が用いられていたが、次世代MD1および次世代MD2の仕様では、RS−LDC(Reed Solomon−Long Distance Code)とBIS(Burst Indicator Subcode)とを組み合わせたブロック完結型の符号が用いられている。ブロック完結型のエラー訂正符号を採用することにより、リンキングセクタが不要になる。LDCとBISとを組み合わせたエラー訂正方式では、バーストエラーが発生したときに、BISによりエラーロケーションが検出できる。このエラーロケーションを使って、LDCコードにより、イレージャ訂正を行なうことができる。
アドレス方式としては、シングルスパイラルによるグルーブを形成したうえで、このグルーブの両側に対してアドレス情報としてのウォブルを形成したウォブルドグルーブ方式が採用されている。このようなアドレス方式は、ADIP(Address in Pregroove)と呼ばれている。現行のMDシステムと、次世代MD1および次世代MD2の仕様では、線密度が異なるとともに、現行のMDシステムでは、エラー訂正符号として、ACIRCと呼ばれる畳み込み符号が用いられているのに対して、次世代MD1および次世代MD2の仕様では、LDCとBISとを組み合わせたブロック完結型の符号が用いられているため、冗長度が異なり、ADIPとデータとの相対的な位置関係が変わっている。そこで、現行のMDシステムと同じ物理構造のディスクを流用する次世代MD1の仕様では、ADIP信号の扱いを、現行のMDシステムの場合とは異なるようにしている。また、次世代MD2の仕様では、次世代MD2の仕様により合致するように、ADIP信号の仕様に変更を加えている。
変調方式については、現行のMDシステムでは、EFM(8 to 14 Modulation)が用いられているのに対して、次世代MD1および次世代MD2の仕様では、RLL(1,7)PP(RLL;Run Length Limited ,PP;Parity Preserve/Prohibit rmtr(repeated minimum transition runlength))(以下、1−7pp変調と称する)が採用されている。また、データの検出方式は、次世代MD1ではパーシャルレスポンスPR(1,2,1)MLを用い、次世代MD2ではパーシャルレスポンスPR(1,−1)MLを用いたビタビ復号方式とされている。
また、ディスク駆動方式はCLV(Constant Linear Verocity)またはZCAV(Zone Constant Angular Verocity)であり、その標準線速度は、次世代MD1の仕様では、2.4m/秒とされ、次世代MD2の仕様では、1.98m/秒とされる。なお、現行のMDシステムの仕様では、60分ディスクで1.2m/秒、74分ディスクで1.4m/秒とされている。
現行のMDシステムで用いられるディスクをそのまま流用する次世代MD1の仕様では、ディスク1枚当たりのデータ総記録容量は約300Mバイト(80分ディスクを用いた場合)になる。このことは、変調方式がEFMから1−7pp変調とされることで、ウィンドウマージンが0.5から0.666となり、この点で、1.33倍の高密度化が実現できるためである。また、エラー訂正方式として、ACIRC方式からBISとLDCを組み合わせたものとしたことで、データ効率が上がり、この点で、1.48倍の高密度化が実現できるためである。その結果、総合的には、現行のMDシステムと全く同様のディスクを使って、現行のMDシステムに比べて、約2倍のデータ容量が実現される。
磁気超解像度を利用した次世代MD2の仕様のディスクでは、さらに線密度方向の高密度化が図られ、データ総記録容量は、約1Gバイトになる。
データレートは、標準線速度にて、次世代MD1では4.4Mビット/秒であり、次世代MD2では、9.8Mビット/秒である。
このように、現行のMDシステムに対して、エラー訂正方式や変調方式を改善することにより、データの記録容量の増大を図るとともに、データの信頼性を高めるようにしている。
図6は、次世代MD1のディスクの構成例を示す図である。次世代MD1のディスクは、現行のMDシステムのディスクをそのまま流用したものである。すなわち、ディスクは、透明のポリカーボネート基板上に、誘電体膜と、磁性膜と、誘電体膜と、反射膜とを積層して構成される。さらに、その上に、保護膜が積層される。
次世代MD1のディスクでは、図6に示されるように、ディスクの内周(ディスクのレコーダブル領域の最も内側の周(「最も内側」は、ディスクの中心から放射状に延びる方向において最も内側を示す)のリードイン領域に、P−TOC(プリマスタードTOC(Table Of Contents))領域が設けられている。ここは、物理的な構造としては、プリマスタード領域となる。すなわち、エンボスピットにより、コントロール情報等が、例えば、P−TOC情報として記録されている。
P−TOC領域が設けられるリードイン領域の外周(ディスクの中心から放射状に延びる方向において外側の周)は、レコーダブル領域(光磁気記録が可能な領域)とされ、記録トラックの案内溝としてグルーブが形成された記録再生可能領域となっている。このレコーダブル領域の内周には、U−TOC(ユーザTOC)が設けられる。
U−TOCは、現行のMDシステムでディスクの管理情報を記録するために用いられているU−TOCと同様の構成のものである。このU−TOCは、現行のMDシステムにおいて、トラック(オーディオトラックやビデオデータトラック)の順番、記録、消去などに応じて書き換えられる管理情報であり、各トラック(トラックを構成するパーツ)について、開始位置、終了位置や、モードを管理するものである。
U−TOCの外周には、アラートトラックが設けられる。このトラックには、ディスクが現行のMDシステムにロードされた場合に、MDプレーヤによって起動(出力)される警告音が記録される。この警告音は、そのディスクが次世代MD1方式で使用され、現行のシステムでは再生できないことを示すものである。レコーダブル領域の残りの部分(詳細は、図7に示されている)は、リードアウト領域まで、放射状に延びる方向に広がっている。
図7は、図6に示す次世代MD1の仕様のディスクのレコーダブル領域の構成を示すものである。図7に示すように、レコーダブル領域の先頭(内周側)には、U−TOCおよびアラートトラックが設けられる。U−TOCおよびアラートトラックが含まれる領域は、現行のMDシステムのプレーヤでも再生できるように、EFMでデータが変調されて記録される。EFM変調でデータが変調されて記録される領域の外周に、次世代MD1方式の1−7pp変調でデータが変調されて記録される領域が設けられる。EFMでデータが変調されて記録される領域と、1−7pp変調でデータが変調されて記録される領域との間は所定の距離の間だけ離間されており、「ガードバンド」が設けられている。このようなガードバンドが設けられるため、現行のMDプレーヤに次世代MD1の仕様のディスクが装着されて、不具合が発生されることが防止される。
1−7pp変調でデータが変調されて記録される領域の先頭(内周側)には、DDT(Disc Description Table)領域と、リザーブトラックが設けられる。DDT領域には、物理的に欠陥のある領域に対する交替処理をするために設けられる。DDT領域には、さらに、ディスク毎に固有の識別コードが記録される。以下、このディスク毎に固有の識別コードをUID(ユニークID)と称する。次世代MD1の場合、UIDは、例えば所定に発生された乱数に基づき生成され、例えばディスクの初期化の際に記録される(詳細は後述する)。UIDを用いることで、ディスクの記録内容に対するセキュリティ管理を行なうことができる。リザーブトラックは、コンテンツの保護を図るための情報が格納される。
さらに、1−7pp変調でデータが変調されて記録される領域には、FAT(File Allocation Table)領域が設けられる。FAT領域は、FATシステムでデータを管理するための領域である。FATシステムは、汎用のパーソナルコンピュータで使用されているFATシステムに準拠したデータ管理を行なうものである。FATシステムは、ルートにあるファイルやディレクトリのエントリポイントを示すディレクトリと、FATクラスタの連結情報が記述されたFATテーブルとを用いて、FATチェーンによりファイル管理を行なうものである。なお、FATの用語は、前述したように、PCオペレーティングシステムで利用される、様々な異なるファイル管理方法を示すように総括的に用いられている。
次世代MD1の仕様のディスクにおいては、U−TOC領域には、アラートトラックの開始位置の情報と、1−7pp変調でデータが変調されて記録される領域の開始位置の情報が記録される。
現行のMDシステムのプレーヤに、次世代MD1のディスクが装着されると、U−TOC領域が読み取られ、U−TOCの情報から、アラートトラックの位置が分かり、アラートトラックがアクセスされ、アラートトラックの再生が開始される。アラートトラックには、このディスクが次世代MD1方式で使用され、現行のMDシステムのプレーヤでは再生できないことを示す警告音が記録されている。この警告音から、このディスクが現行のMDシステムのプレーヤでは使用できないことが知らされる。
次世代MD1に準拠したプレーヤに、次世代MD1のディスクが装着されると、U−TOC領域が読み取られ、U−TOCの情報から、1−7pp変調でデータが記録された領域の開始位置が分かり、DDT、リザーブトラック、FAT領域が読み取られる。1−7pp変調のデータの領域では、U−TOCを使わずに、FATシステムを使ってデータの管理が行われる。
図8は、次世代MD2のディスクを示すものである。ディスクは、透明のポリカーボネート基板上に、誘電体膜と、磁性膜と、誘電体膜と、反射膜とを積層して構成される。さらに、その上に、保護膜が積層される。
次世代MD2のディスクでは、図8Aに示すように、ディスクの内周(ディスクの中心から放射状に延びる方向において内側の周)のリードイン領域には、ADIP信号により、コントロール情報が記録されている。次世代MD2のディスクには、リードイン領域にはエンボスピットによるP−TOCは設けられておらず、その代わりに、ADIP信号によるコントロール情報が用いられる。リードイン領域の外周からレコーダブル領域が開始され、記録トラックの案内溝としてグルーブが形成された記録再生可能領域となっている。このレコーダブル領域には、1−7pp変調で、データが変調されて記録される。
次世代MD2の仕様のディスクでは、図8Bに示すように、磁性膜として、情報を記録する記録層となる磁性層101と、切断層102と、情報再生用の磁性層103とが積層されたものが用いられる。切断層102は、交換結合力調整用層となる。所定の温度になると、切断層102が磁気的にニュートラルな状態になり、記録層101に転写されていた磁壁が再生用の磁性層103に転写される。これにより、記録層101では微少なマークが再生用の磁性層103のビームスポットの中に拡大されて見えるようになる。
図示はしないが、次世代MD2の使用のディスクでは、記録可能領域の内周側の、コンシューマ向けの記録再生装置で再生可能であるが記録不可であるような領域に、上述したUIDが予め記録される。次世代MD2のディスクの場合、UIDは、例えばDVD(Digital Versatile Disc)で用いられているBCA(Burst Cutting Area)の技術と同様の技術により、ディスクの製造時に予め記録される。ディスクの製造時にUIDが生成され記録されるため、UIDの管理が可能となり、上述の次世代MD1による、ディスクの初期化時などに乱数に基づきUIDを生成する場合に比べ、セキュリティを向上できる。
なお、繁雑さを避けるために、次世代MD2においてUIDが予め記録されるこの領域を、以降、BCAと呼ぶことにする。
次世代MD1であるか次世代MD2であるかは、例えば、リードインの情報から判断できる。すなわち、リードインにエンボスピットによるP−TOCが検出されれば、現行のMDまたは次世代MD1のディスクであると判断できる。リードインにADIP信号によるコントロール情報が検出され、エンボスピットによるP−TOCが検出されなければ、次世代MD2であると判断できる。上述したBCAにUIDが記録されているか否かで判断することも可能である。なお、次世代MD1と次世代MD2との判別は、このような方法に限定されるものではない。オントラックのときとオフトラックのときとのトラッキングエラー信号の位相から判別することも可能である。勿論、ディスク識別用の検出孔等を設けるようにしても良い。
図9は、次世代MD2の仕様のディスクのレコーダブル領域の構成を示すものである。図9に示すように、レコーダブル領域では全て1−7pp変調でデータが変調されて記録され、1−7pp変調でデータが変調されて記録される領域の先頭(内周側)には、DDT領域と、リザーブトラックが設けられる。DDT領域は、物理的に欠陥のある領域に対する交替領域を管理するための交替領域管理データを記録するために設けられる。
具体的には、DDT領域は、物理的に欠陥のある上記領域に替わるレコーダブル領域を含む置き換え領域を管理する管理テーブルを記録する。この管理テーブルは、欠陥があると判定された論理クラスタを記録し、その欠陥のある論理クラスタに替わるものとして割り当てられた置き換え領域内の論理クラスタ(1つまたは複数)も記録する。さらに、DDT領域には、上述したUIDが記録される。リザーブトラックは、コンテンツの保護を図るための情報が格納される。
さらに、1−7pp変調でデータが変調されて記録される領域には、FAT領域が設けられる。FAT領域は、FATシステムでデータを管理するための領域である。FATシステムは、汎用のパーソナルコンピュータで使用されているFATシステムに準拠したデータ管理を行なうものである。
次世代MD2のディスクにおいては、U−TOC領域は設けられていない。次世代MD2に準拠したプレーヤに、次世代MD2のディスクが装着されると、所定の位置にあるDDT、リザーブトラック、FAT領域が読み取られ、FATシステムを使ってデータの管理が行われる。
次世代MD1および次世代MD2のディスクでは、時間のかかる初期化作業は不要とされる。すなわち、次世代MD1および次世代MD2の仕様のディスクでは、DDTやリザーブトラック、FATテーブル等の最低限のテーブルの作成以外に、初期化作業は不要で、未使用のディスクからレコーダブル領域の記録再生を直接行なうことが可能である。
なお、次世代MD2のディスクは、上述のように、ディスクの製造時にUIDが生成され記録されるため、より強力にセキュリティ管理を行なうことが可能である一方、現行のMDシステムで用いられるディスクに比べて膜の積層数が多く、より高価である。そこで、ディスクの記録可能領域およびリードイン、リードアウト領域は、次世代MD1と共通とし、UIDのみ、DVDと同様のBCAを用いて次世代MD2と同様にしてディスクの製造時に記録するようにしたディスクシステム(次世代MD1.5と称する)が提案されている。
なお、以下では、次世代MD1.5に関して、特に必要となる場合を除き、説明を省略する。すなわち、次世代MD1.5は、UIDに関しては次世代MD2に準じ、オーディオデータの記録再生などに関しては次世代MD1に準ずるものとする。
UIDについて、より詳細に説明する。上述したように、次世代MD2のディスクにおいて、UIDは、DVDで用いられているBCAと称される技術と同様の技術により、ディスクの製造時に予め記録される。図10は、このUIDの一例のフォーマットを概略的に示す。UIDの全体をUIDレコードブロックと称する。
UIDブロックにおいて、先頭から2バイト分がUIDコードのフィールドとされる。UIDコードは、2バイトすなわち16ビットのうち上位4ビットがディスク判別用とされる。例えば、この4ビットが〔0000〕で当該ディスクが次世代MD2のディスクであることが示され、〔0001〕で当該ディスクが次世代MD1.5のディスクであることが示される。UIDコードの上位4ビットの他の値は、例えば将来の拡張のために予約される。UIDコードの下位12ビットは、アプリケーションIDとされ、4096種類のサービスに対応することができる。
UIDコードの次に1バイトのバージョンナンバのフィールドが配され、その次に、1バイトでデータ長のフィールドが配される。このデータ長により、データ長の次に配されるUIDレコードデータのフィールドのデータ長が示される。UIDレコードデータのフィールドは、UID全体のデータ長が188バイトを超えない範囲で、4m(m=0、1、2、・・・)バイト分、配される。UIDレコードデータのフィールドに、所定の方法で生成したユニークなIDを格納することができ、これにより、ディスク個体が識別可能とされる。
なお、次世代MD1のディスクでは、このUIDレコードデータのフィールドに、乱数に基づき生成されたIDが記録される。
UIDレコードブロックは、最大188バイトまでのデータ長で、複数個、作ることができる。
次に、図11と図12のフローチャートを参照して、図3の記録再生装置1における撮影処理を説明する。なお、この処理は、ユーザが操作入力部14に対して、撮影を指令する操作を入力したとき開始される。また、この処理は、図3の記録再生装置1に光磁気ディスク21が装着されている状態で開始される。
ステップS11において、記録再生装置1のCCD53は、被写体を撮像する。具体的には、ユーザからの撮影の指令が操作入力部14に入力されると、操作入力部14は、入力された指令に対応する制御信号を、主制御部71に供給する。主制御部71は、ユーザにより指令されたものが撮影であるので、画像処理部75に対して撮影を指令する。これに対して、画像処理部75は、CCD53に被写体の撮像を指令する。CCD53は、この指令に基づいて所定のタイミング(例えば、画像処理部75から制御信号が供給されたタイミング)においてレンズ52(図1)を通過して入射する光学像を、画素毎に光電変換により電圧値からなる電気信号に変換して蓄え、これを画像信号として画像処理部75の画像データ取得部82に供給する。画像データ取得部82は、CCD53から供給された画像信号に対して各種の処理を施すことで、画像データを得る。なお、ユーザは、操作入力部14に対して、撮影の指令とともに、画像サイズや生成されるファイルを格納する場所(フォルダ)を指定することができる。
ステップS12において、画像処理部75の画像処理制御部81は、撮影が光磁気ディスク21にとって1枚目の撮影であるか否かを判定する。例えば、画像処理制御部81は、記録再生制御部77の再生制御部80に、光磁気ディスク21に記録されているFAT情報(FAT領域に記録されている情報)を読み出させ、このFAT領域の情報に基づいて、1枚目の撮影であるか否かを判定する。最初に撮影画像(撮影された画像を、以下、撮影画像と称する)が光磁気ディスク21に記録される場合、DCIMフォルダが生成される。そこで、画像処理制御部81は、例えばFAT領域を参照して、DCIMフォルダがあるか否かを判定することで、1枚目の撮影であるか否かを判定する。
ステップS12において、1枚目の撮影であると判定された場合、ステップS13において、フォルダ生成部84は、DCIMフォルダを生成する。
ステップS12において、1枚目の撮影ではないと判定された場合、ステップS13の処理はスキップされ、処理はステップS14に進む。
ステップS12において1枚目の撮影ではないと判定された場合、またはステップS13の処理の後、処理はステップS14に進み、画像処理制御部81は、撮影画像データに対応するファイルを格納するための専用フォルダを生成する必要があるか否かを判定する。専用フォルダは、DCIMフォルダの下(中)に作成される、撮影画像データに対応するファイルを格納するためのフォルダであり、各製造メーカによってその名称は異なる。例えば、専用フォルダの名称を「100」、「101」、「102」、・・・、「999」とする製造メーカAの場合、画像処理制御部81は、これらのいずれかの名称のファイルが、光磁気ディスク21のDCIMフォルダの下(中)に記録されているか否かを、FAT領域の情報に基づいて判定する。このステップS14の処理がステップS13の処理の後である場合、すなわち、1枚目の撮影であると判定された場合の処理である場合には、勿論専用フォルダもまだ生成されていないので、ステップS14においては、専用フォルダを生成する必要があると判定される。また、例えば、他の製造メーカBによって、撮影画像データを格納するためのフォルダとして、名称が「B100」であるフォルダがDCIMフォルダの下に格納されていた場合においても、画像処理制御部81は、専用フォルダを生成する必要があると判定する。
ステップS14において、専用フォルダを生成する必要があると判定された場合、ステップS15において、フォルダ生成部84は、専用フォルダを生成する。例えば、フォルダ生成部84は、「100」という名称の専用フォルダを生成する。
ステップS14において、専用フォルダを生成する必要がないと判定された場合、ステップS15の処理はスキップされ、処理はステップS16に進む。
ステップS14において専用フォルダを生成する必要がないと判定された場合、またはステップS15の処理の後、ステップS16において、Exifファイル生成部85は、画像処理制御部81からの制御に基づいて、撮影画像データをJPEG(Joint Photographic Expert Group)圧縮処理し、Exifファイルを生成する。具体的には、Exifファイル生成部85は、画像処理制御部81からの制御に基づいて、ステップS11の処理で撮像され、画像データ取得部82に取得された撮像画像データを、JPEGの規格に基づいて圧縮し、各種の処理を実行することで、図4と図5を用いて上述した形式のExifファイルを生成する。ここで、図4の「画像データ」に記録されるデータ、すなわち、通常の画像のデータを、以下においては主画像データと称し、図4のAPP1に含まれるサムネイルデータを、以下においてはサムネイル画像データと称する。Exifファイル生成部85は、生成したExifファイルに、例えば、「yyy0001.jpg」という名前を付け、これを、画像データ取得部82に供給する。画像データ取得部82は、Exifファイルを取得する。
ステップS17において、記録制御部79は、画像データ取得部82から供給されたExifファイル(Exifファイル生成部85により生成されたExifファイル)を光磁気ディスク21に記録させる。このとき、記録されるExifファイルの場所は、DCIMフォルダの中(下)であって、専用フォルダの中である。すなわち、ステップS14の処理で専用フォルダが既に記録されていると判定された場合にはその専用フォルダの中にExifファイルが記録され、ステップS14の処理で専用フォルダを生成する必要があると判定された場合には、ステップS15の処理で生成された専用フォルダの中にExifファイルが記録される。例えば、光磁気ディスク21の「root/DCIM/100」の中に「yyy0001.jpg」が記録される。
ステップS18において、対応サムネイルファイル特定部88は、画像処理制御部81からの制御に基づいて、該当するサムネイルファイルがあるか否かを判定する。記録再生装置1では、図13に示されるように、Exifファイルの名前に対応するサムネイルファイルの名前が定められ、テーブル記憶部83に記憶されている。この図13のテーブルは、例えば、撮影を行なうためのプログラムなどで規定され、あらかじめ記憶されている。
図13において、サムネイルファイルの名前が「0001.thm」である場合、「yyy0001.jpg」乃至「yyy0100.jpg」のExifファイルが対応している。また、サムネイルファイルの名前が「0101.thm」である場合、「yyy0101.jpg」乃至「yyy0200.jpg」のExifファイルが対応している。同様にして、サムネイルファイルの名前が「9901.thm」である場合、「yyy9901.jpg」乃至「yyy9999.jpg」のExifファイルが対応している。このように、1つのサムネイルファイルには、100個のExifファイルのサムネイル画像データが対応している(サムネイルファイルの名称が「9901.jpg」を除く)。また、この例の場合、サムネイルファイルの名称のうち、拡張子を除く名称(ファイルベース名)と、100個のExifファイルの先頭のファイルの名称の、拡張子を除く名称の一部(ファイルベース名)が同じである。このように、Exifファイルの先頭のファイルの名称の、拡張子を除く名称の一部をサムネイルファイル名の一部(または全て)と同一とすることで、例えば、ユーザがフォルダに格納されたサムネイルファイルを見た場合でも、容易に識別することができる。
対応サムネイルファイル特定部88は、ステップS16の処理で生成されたExifファイルの名前に対応するサムネイルファイルが、光磁気ディスク21に記録されているか否かを、FAT領域の情報とテーブル記憶部83に記憶されているテーブルに基づいて判定する。具体的には、ステップS16の処理でファイル名が「yyy0001.jpg」であるExifファイルが生成された場合、図13の例では、サムネイルファイルの名前が「0001.thm」であるファイルが光磁気ディスク21に記録されているか否かが判定される。なお、この処理が、ステップS13の処理の後や、ステップS15の処理の後に実行される処理である場合には、該当するサムネイルファイルは勿論記録されていないため、ステップS18において該当するサムネイルファイルがないと判定される。
ステップS18において、該当するサムネイルファイルがないと判定された場合、ステップS19に進み、サムネイルファイル生成処理部86は、画像処理制御部81からの制御に基づいて、サムネイルファイルを生成する。具体的には、サムネイルファイル生成処理部86は、図14に示されるような、100個のサムネイルスロット(この例の場合100個のスロット)を有するサムネイルファイルを生成する。図14の例の場合、これらのサムネイルスロットは空き領域(例えば、全て0の値が格納されている領域)となっている。この例の場合、ステップS16の処理で生成された名前が「yyy0001.jpg」であるExifファイルが生成されたので、図13に基づいて、名前が「0001.thm」であるサムネイルファイル(図14)が生成される。
図14は、サムネイルファイル「0001.thm」の構成例を示す図である。
1つのサムネイルファイルには、100個分のExifファイルに対応するサムネイル画像データを書き込むことができるように、100個のサムネイルスロットを有する。本実施の形態においては、1つのExifファイルに対応するサムネイル画像データのための領域(1つのサムネイルスロットの領域)を8kbyteとし、1つのサムネイルファイルに100個分のExifファイルに対応するサムネイル画像データの書き込みを可能とするので、1つのサムネイルファイルの領域としては、800kbyteが確保される。
サムネイルファイルは、それぞれExifファイルに対応するサムネイル画像データの領域として、800個の領域に区分されている。すなわち、図14の例の場合、1行目の領域は、「yyy0001.jpgサムネイルスロット」と称され、「yyy0001.jpg」のExifファイルに対応するサムネイル画像データのための8kbyteの空き領域である。換言すれば、「yyy0001.jpgサムネイルスロット」は、「yyy0001.jpg」のExifファイルに対応するサムネイル画像データの領域であることを示している。
図14の2行目以降も同様に、「yyy0002.jpgのサムネイルスロット」、「yyy0003.jpgのサムネイルスロット」、・・・、「yyy0100.jpgのサムネイルスロット」というように、領域が予約された空き領域(スロット)となっている。各サムネイルスロットの領域は8kbyteとされている。このように、サムネイルファイルを最初に生成する場合に、100個分のサムネイル画像データが格納される領域を確保し、連続的にサムネイル画像データを記録させるように構成することで、サムネイルファイルの読み出しを迅速にさせることができる。
図12に戻って、ステップS18において、該当するサムネイルファイルがあると判定された場合、または、ステップS19の処理の後、処理はステップS20に進み、サムネイルファイル生成処理部86は、Exifファイルからサムネイル画像データを取得する。具体的には、サムネイルファイル生成処理部86は、ステップS16の処理で生成されたExifファイルに含まれるサムネイルデータ(図4のExifファイルのAPP1に含まれる、図5のサムネイルデータ)を取得する。例えば、サムネイルファイル生成処理部86は、「yyy0001.jpg」のExifファイルからサムネイル画像データを取得する。
ステップS22において、サムネイルファイル生成処理部86は、サムネイルファイルの対応するスロットに、取得したサムネイル画像(サムネイル画像データ)を登録する。例えば、「yyy0001.jpg」のExifファイルからサムネイル画像データを取得した場合、このExifファイルに対応するスロットである「yyy0001.jpgサムネイルスロット」に、サムネイル画像データを、「yyy0001.jpgのサムネイル画像データ」として登録する。これにより、図15に示されるように、「yyy0001.jpgのサムネイル画像データ」が「yyy0001.jpgサムネイルスロット」に登録される。
ステップS22において、サムネイルファイル生成処理部86は、ヘッダにサイズと日時を登録する。具体的には、サムネイルファイル生成処理部86は、該当するサムネイル画像データ(例えば、「yyy0001.jpgのサムネイル画像データ」のヘッダとして、「yyy0001.jpg」のExifファイルのデータ容量と、Exifファイルの生成日時を登録する。このExifファイルのデータ容量は、上述した図5の0th IFDに書き込まれており、Exifファイルの生成日時は、上述した図5のExif IFDに書き込まれているので、サムネイルファイル生成処理部86は、Exifファイルからこれらの情報を取得し、サムネイルファイルの該当する領域(ヘッダ)に登録する。
これにより、図15に示されるように、生成されたExifファイル「yyy0001.jpg」に対応するサムネイルファイル「0001.thm」が生成される。
図15において、「yyy0001.jpgのサムネイル画像データ」の領域(すなわち「yyy0001.jpgサムネイルスロット」の左側上部には、ヘッダとして「yyy0001.jpg」のExifファイルのデータ容量、生成日時が書き込まれている。図15の例の場合、「yyy0001.jpg」のExifファイルのデータ容量が、1.5MB(メガバイト)であり、Exifファイルの生成日時が2004/8/10である。なお、実際には、日付だけでなく時刻も書き込まれるが、ここでは簡単のために日付だけとする。1番目の領域の「yyy0001.jpgのサムネイル画像データ」は、上述したステップS20の処理により格納されたデータであり、ヘッダの「1.5MB(メガバイト)」」と、「2004/8/10」とは、上述したステップS21の処理により格納されたデータである。
このように、サムネイルスロットには、Exifファイルから取得したサムネイル画像データ、Exifファイルのデータ容量、およびExifファイルの記録日時が登録される。
図12に戻って、ステップS23において、記録再生処理部77の記録制御部79は、画像処理制御部81からの制御に基づいて、サムネイルファイルを光磁気ディスク21に記録させる。このサムネイルファイルは、対応するExifファイルが記録されているフォルダと同じ場所、すなわちこの例の場合、「root/DCIM/100」の中に格納される。また、このサムネイルファイルと同じ名前のサムネイルファイルが既に記録されている場合には、サムネイルファイルが上書き(更新)される。
ここまでの処理により、図16に示されるように、光磁気ディスク21の「root/DCIM/100」の中に「yyy0001.jpg」(Exifファイル)と、「0001.thm」(サムネイルファイル)が記録されたことになる。ここで、「yyy0001.jpg」のデータ容量は1.5MBであり、生成日時は2004/8/10である。すなわち、「yyy0001.jpg」のデータ容量と生成日時が、上述したサムネイルファイルの1番目のスロットに格納されている、「yyy0001.jpgのサムネイル画像データのヘッダ情報と一致している。また、「0001.thm」のデータ容量は0.8MBであり、生成日時(更新日時)は2004/8/10である。
生成される全てのサムネイルファイルのサイズは、所定の同じサイズに設定される。ここで、設定されるサムネイルファイルのサイズは、光ディスク上の連続した領域に記録しやすいデータサイズ、すなわち、比較的小さいデータサイズとする。本実施の形態においては、サムネイルファイルのサイズを、0.8Mbyte(800Kbyte)とし、光磁気ディスク21上の連続した領域に記録しやすいサイズとする。
なお、ここではサムネイルファイルのデータ容量を0.8MBとしたが、ポータブル機器などの低容量メモリでキャッシュ可能なデータ容量であれば(例えば、複数のExifファイルの総データ量よりは少ないデータ量であれば)、これに限定されない。
図12に戻って、ステップS24において、FAT情報処理部87は、ステップS17の処理におけるExifファイルの記録と、ステップS23の処理におけるサムネイルファイルの記録に対応してFAT領域を更新するために、光磁気ディスク21のFAT領域にExifファイルとサムネイルファイルに関する情報を記録(更新)させるよう、記録再生処理部77の記録制御部79を制御する。これに対して記録制御部79は、Exifファイルとサムネイルファイルに関する情報を、光磁気ディスク21のFAT領域に記録(更新)する。具体的には、記録制御部79は、FAT情報処理部87からの制御に基づいて、光磁気ディスク21のFAT領域に記録されている図17に示されるテーブルに、「ファイルの名前」と、それに対応するファイル関連情報を登録する。ファイル関連情報としては、ファイルが記録されている場所、ファイルのデータ容量、およびファイルの生成日時である。なお、実際には、ディレクトリエントリとの関係を示す情報や、アドレス、その他の情報が登録されるが、本発明に直接的には関係ないので、省略する。
図17の例の場合、「yyy0001.jpg」のExifファイルの関連情報として、ファイルの格納場所が「/DCIM/100」とされ、ファイルのデータ容量が「1.5MB」とされ、ファイルの生成日時が「2004/8/10」とされている。また、「0001.thm」のサムネイルファイルの関連情報として、ファイルの格納場所が「/DCIM/100」(「root/」は、一致しているため、省略している)とされ、ファイルのデータ容量が「0.8MB」とされ、ファイルの生成日時が「2004/8/10」とされている。すなわち、図17の例の場合、「yyy0001.jpg」のExifファイルの関連情報と、図15のヘッダの情報が一致している。
このように被写体の撮影が行なわれ、Exifファイルが生成されるとともにサムネイルファイルが生成(または更新)され、光磁気ディスク21に記録される。
図12に戻って、ステップS25において、画像処理部75の画像処理制御部81は、次の撮影が指令されたか(操作入力部14に撮影を指令する操作が入力されたか)否かを判定し、次の撮影が指令されたと判定された場合、処理はステップS11に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
2枚目以降の撮影処理について、具体的な例を簡単に説明する。ステップS11において、撮像が行なわれる。ステップS12において、(2枚目の撮影であるので)1枚目の撮影ではないと判定され、ステップS14において、専用フォルダを生成する必要はないと判定される。このことは、1回目のステップS13、ステップS15の処理で、DCIMフォルダと専用フォルダ(ここではフォルダの名称が「100」のフォルダ)が既に生成されているからである。ステップS16において、Exifファイルが生成される。このとき、Exifファイルの名称は「yyy0002.jpg」とされる。ここでは、生成されるExifファイルの名称の数字が1ずつインクリメントされる。なお、勿論、重なることがないようにランダムな名称を付すようにしてもよい。ステップS17において、「yyy0002.jpg」のExifファイルが、「root/DCIM/100」に記録される。
そして、図13に示されるように「yyy0002.jpg」が該当するサムネイルファイルは「0001.thm」であるので、ステップS18においては、該当するサムネイルファイルがあると判定される。そして、ステップS20において、サムネイル画像データが取得される。この例の場合、「yyy0002.jpg」のExifファイルに含まれるサムネイルデータが、サムネイル画像データとして取得される。ステップS21において、サムネイルファイルの対応するサムネイルスロット、すなわち、この例では、「0001.thm」のサムネイルファイルの「yyy0002.jpgサムネイルスロット」に、サムネイル画像データが登録される。ステップS22において、「yyy0002.jpgサムネイル画像データ」が格納されている領域(サムネイルスロット)のヘッダに「yyy0002.jpg」のサイズと日時が登録され、ステップS23において、サムネイルファイルが更新される。すなわち、2回目のステップS23の処理では、既に同じ名前のサムネイルファイルが光磁気ディスク21に記録されているので、サムネイルファイルの更新が行なわれる。そして、ステップS24において、FAT領域に、「yyy0002.jpg」のExifファイルと「0001.thm」のサムネイルファイルに関する情報が記録(更新)される。
ステップS25において、次の撮影が指令されていないと判定された場合(例えば、撮影の終了が指令された場合、または、電源がオフされた場合)、処理は終了される。
図11と図12の処理により、記録再生装置1は、撮影によりExifファイルを生成するとともに、Exifファイルに基づいて、サムネイルファイルを生成することができる。このサムネイルファイルには、100個のサムネイルスロットが設けられ、各サムネイルスロットには、Exifファイルに対応するサムネイル画像データ、対応するExifファイルのデータ容量、および対応するExifファイルの生成日時が格納される。
このように、Exifファイルを記録する場合、対応するサムネイルファイルが存在しないときには、サムネイルファイルを新規作成し、その後、Exifファイルから取得した(コピーした)サムネイル画像データを、サムネイルファイルのサムネイルスロットに格納し、Exifファイルを記録する場合、対応するサムネイルファイルが存在するときには、既存のサムネイルファイルにExifファイルから取得した(コピーした)サムネイル画像データを格納(または更新)するようにして、サムネイルファイルを生成、更新することができる。すなわち、複数のExifファイルのそれぞれに格納されているサムネイル画像データをまとめ、1つのサムネイルファイルを生成することができる。
図11と図12の処理の繰り返しにより生成されたExifファイルとサムネイルファイルの例について、いくつか説明する。
図18は、rootフォルダの中に登録されているファイルやフォルダを説明する図であり、図19は、図18の状態においてFAT領域で管理される情報を説明する図であり、図20は、図18と図19の状態におけるサムネイルファイルを説明する図である。
図18の例の場合、rootフォルダの中には、「ABC」と「DCIM」のフォルダが格納されている。また、「DCIM」フォルダには、さらに「100」フォルダが格納されており、「100」フォルダには、「yyy0001.jpg」、「yyy0002.jpg」、「yyy0003.jpg」、「yyy0004.jpg」、および「yyy0005.jpg」(Exifファイル)と、「0001.thm」(サムネイルファイル)とが記録されている。すなわち、図11と図12の処理の繰り返しにより、5つのExifファイルと、それに対応する1つのサムネイルファイルが生成される。ここで、「yyy0001.jpg」のデータ容量は1.5MBであり、生成日時は2004/8/10であり、yyy0002.jpg」のデータ容量は1.5MBであり、生成日時は2004/8/15であり、「yyy0003.jpg」のデータ容量は1.5MBであり、生成日時は2004/8/16であり、「yyy0004.jpg」のデータ容量は1.5MBであり、生成日時は2004/8/17であり、「yyy0005.jpg」のデータ容量は1.5MBであり、生成日時は2004/8/18でありと、「0001.thm」のデータ容量は0.8MBであり、更新日時は2004/8/18となる。サムネイルファイル「0001.thm」の更新日時は、対応する複数のExifファイルのうち、最新のExifファイルの生成日時と同じとなる。図18の例の場合、対応するExifファイルは「yyy0001.jpg乃至yyy0005.jpg」であるので、このうち、最新のExifファイルである「yyy0005.jpg」の生成日時がサムネイルファイルの生成日時となる。
このとき、FAT領域には、図19に示される情報が管理される。具体的には、「yyy0001.jpg」のExifファイルの関連情報として、ファイルの格納場所が「/DCIM/100」とされ、ファイルのデータ容量が「1.5MB」とされ、ファイルの生成日時が「2004/8/10」とされている。また、「yyy0002.jpg」のExifファイルの関連情報として、ファイルの格納場所が「/DCIM/100」とされ、ファイルのデータ容量が「1.5MB」とされ、ファイルの生成日時が「2004/8/15」とされている。同様に、これらのExifファイルの関連情報がFAT領域に記録され、管理される。また、「0001.thm」のサムネイルファイルの関連情報として、ファイルの格納場所が「/DCIM/100」とされ、ファイルのデータ容量が「0.8MB」とされ、ファイルの更新日時が「2004/8/18」とされている。このように、図18に示される、実際にディスクに記録されているファイルの情報と、図19に示されるFAT領域に登録される情報は一致する。すなわち、図19のFAT領域で管理される情報を参照することで、どのフォルダにどのようなファイルが記録されているかを知ることができるとともに、そのファイルの生成(または更新)日時やファイルサイズを知ることができる。
またこのとき、サムネイルファイルには、図20に示されるように、「yyy0001.jpg乃至yyy0005.jpg」のExifファイルに対応するサムネイル画像データが登録されている。すなわち、図15の状態では、サムネイルファイル「0001.thm」に「yyy0001.jpg」のExifファイルに対応するサムネイル画像データだけが登録されているので、これに追加して、「yyy0002.jpgサムネイルスロット乃至yyy0005.jpgサムネイルスロット」に、図20に示されるように「yyy0002.jpgのサムネイル画像データ乃至yyy0005.jpgのサムネイル画像データ」と、それぞれに対応するヘッダが登録される。具体的には、図15の「yyy0002.jpgサムネイルスロット」に、「yyy0002.jpg」のExifファイルに登録されているサムネイル画像データ(図5参照)が取得され、登録される。同様にして、「yyy0003.jpg乃至yyy0005.jpgサムネイルスロット」に、「yyy0003.jpg乃至yyy0005.jpg」のExifファイルに登録されているサムネイル画像データが登録される。また、それぞれのExifファイル(「yyy0001.jpg乃至yyy0005.jpg」)の生成日時(図18に示した生成日時)が、それぞれ対応するサムネイルスロットのヘッダに登録される。これにより、サムネイルファイル「0001.thm」に、「yyy0001.jpg乃至yyy0005.jpg」のExifファイルのサムネイル画像データとヘッダとがそれぞれ登録されたことになる。
図21は、rootフォルダの中に登録されているファイルやフォルダを説明する図であり、図22は、図21の状態においてFAT領域で管理される情報を説明する図であり、図23は、図21と図22の状態におけるサムネイルファイルを説明する図である。なお、実際にはrootフォルダの下にDCIMフォルダが格納されているが、図21においては簡単のためにDCIMフォルダの下から記載している。
図21の例の場合、「DCIM」フォルダには、「100」、「101」、・・・、「999」フォルダが格納されている。すなわち、撮影され、得られたデータがこれらの「100」乃至「999」のフォルダに格納されている。「100」フォルダには、「yyy0001.jpg」、「yyy0002.jpg」、「yyy0401.jpg」、および「yyy0402.jpg」(4つのExifファイル)と、「0001.thm」および「0401.thm」(サムネイルファイル)とが記録されている。「0001.thm」には「yyy0001.jpg」と「yyy0002.jpg」のExifファイルに対応するサムネイル画像データが登録されており、「0401.jpg」には、「yyy0401.jpg」と「yyy0402.jpg」のExifファイルに対応するサムネイル画像データが登録されている(図13のテーブル参照)。また、「101」フォルダには、「yyy0001.jpg」、「yyy0002.jpg」、「yyy0401.jpg」、「yyy0402.jpg」、「yyy0601.jpg」(Exifファイル)と、「0001.thm」、「0401.thm」、および「0601.thm」(3つのサムネイルファイル)とが記録されている。「0001.thm」には「yyy0001.jpg」と「yyy0002.jpg」のExifファイルに対応するサムネイル画像データが登録されており、「0401.thm」には、「yyy0401.jpg」と「yyy0402.jpg」のExifファイルに対応するサムネイル画像データが登録されており、「0601.thm」には、「yyy0601.jpg」のExifファイルに対応するサムネイル画像データが登録されている(図13のテーブル参照)。同様にして、「999」フォルダには、「yyy0001.jpg」(Exifファイル)と「0001.thm」(サムネイルファイル)とが記録されている。このフォルダの「0001.thm」には「yyy0001.jpg」のExifファイルに対応するサムネイル画像データが登録されている(図13のテーブル参照)。
すなわち、図11と図12の処理の繰り返しにより、「100」乃至「999」の各フォルダの下に、Exifファイルとサムネイルファイルが生成される。ユーザは、図11のステップS11で撮影を指令する場合に、撮影され、得られた画像データ(すなわち、Exifファイル)の格納場所(フォルダ)を、DCIMフォルダの中であれば指定することができる。そのため、ユーザの操作に基づいて、図21に示されるように、DCIMフォルダの中に複数のフォルダを生成することができる。
なお、これらの専用フォルダ(「100」、「101」、・・・、「999」)には、所定の数(例えば、1000個)のファイル、または所定の番号(例えば、0001乃至0999番)までのファイルを格納することができる。具体的には、専用フォルダ「100」に、ユーザの指令に基づいて1000個のファイルを記録した後、再度撮影が行われた場合、フォルダ「101」が生成され、その撮影により得られたファイルは、フォルダ「101」に記録される。例えば、フォルダ「100」に0001番(本実施の形態においてはyyy0001.jpgの番号の部分に対応する)乃至0999番(本実施の形態においてはyyy0999.jpgの番号の部分に対応する)が順次記録され、再度撮影が行われた場合、図11のステップS14において、専用フォルダを生成する必要があると判定されて、フォルダ「101」が生成され、その撮影により得られたファイルはフォルダ「101」に記録される。
図21に示される状態において、FAT領域には、図22に示される情報が管理される。図22において、図19と同じ箇所については説明を省略する。図22の例の場合、「/DCIM/100」のフォルダに格納されているファイルについて、「yyy0401.jpg」のExifファイルの関連情報として、ファイルの格納場所が「/DCIM/100」とされ、ファイルのデータ容量が「1.0MB」とされ、ファイルの生成日時が「2004/8/25」とされている。すなわち、この「yyy0401.jpg」のExifファイルに対応する撮影においては、ファイルのデータ容量が、「yyy0002.jpg」と比較して「1.0MB」に変更されている。このことは、ユーザがファイルの記録モード(例えば、解像度)を変更するように操作入力部14に対して指定したためである。また、「yyy0402.jpg」のExifファイルの関連情報として、ファイルの格納場所が「/DCIM/100」とされ、ファイルのデータ容量が「1.0MB」とされ、ファイルの生成日時が「2004/8/26」とされている。また、「0001.thm」のサムネイルファイルの関連情報として、ファイルの格納場所が「/DCIM/100」とされ、ファイルのデータ容量が「0.8MB」とされ、ファイルの更新日時が「2004/8/15」とされている。さらに、「0401.thm」のサムネイルファイルの関連情報として、ファイルの格納場所が「/DCIM/100」とされ、ファイルのデータ容量が「0.8MB」とされ、ファイルの更新日時が「2004/8/26」とされている。同様にして、「/DCIM/101」のフォルダに格納されているファイル「yyy0001.jpg」、「yyy0002.jpg」、「yyy0401.jpg」、「yyy0402.jpg」、および「yyy0601.jpg」、並びに「0001.thm」、「0401.thm」、および「0601.thm」の情報が格納されている。また、「/DCIM/999」のフォルダに格納されているファイルについて「yyy0001.jpg」のExifファイルの関連情報として、ファイルの格納場所が「/DCIM/999」とされ、ファイルのデータ容量が「1.5MB」とされ、ファイルの生成日時が「2004/8/30」とされている。また、「0001.thm」のサムネイルファイルの関連情報として、ファイルの格納場所が「/DCIM/999」とされ、ファイルのデータ容量が「0.8MB」とされ、ファイルの更新日時が「2004/8/30」とされている。このように、図21に示される、実際にディスクに記録されているファイルの情報と、図22に示されるFAT領域に登録される情報は一致する。すなわち、図22のFAT領域で管理される情報を参照することで、どのフォルダにどのようなファイルが記録されているかを知ることができるとともに、そのファイルの生成(または更新)日時やファイルサイズを知ることができる。
次に、サムネイルファイルに、対応するサムネイル画像データが全て格納された状態について説明する。図23は、サムネイルファイルに、対応するサムネイル画像データが全て格納された状態を説明する図である。図23は例えば、図11と図12の撮影処理の繰り返しにより、フォルダ「100」に「yyy0001.jpg乃至yyy0100.jpg」のExifファイルが登録されている場合におけるサムネイルファイルの状態とされる。
図23のサムネイルファイルを「0001.thm」とすると、このサムネイルファイルに対応するExifファイルは「yyy0001.jpg乃至yyy0100.jpg」となる(図13のテーブル参照)。図中、「ヘッダ」と記載されている箇所には、対応するExifファイルの生成日時とExifファイルのデータサイズが記述されている。このように、サムネイルファイルには、最大100個までのExifファイルに対応するサムネイル画像データを格納することができる。なお、本実施の形態では、1つのサムネイル画像データのためのサイズ(1つのサムネイルスロットのサイズ)を8Kbyteとし、100個のExifファイルに対応するサムネイル画像データを格納するようにしたが、サイズとデータ量はこれに限定されない。例えば、1つのサムネイル画像データのためのサイズを16Kbyteとし、50個のExifファイルに対応するサムネイル画像データを格納するようにしてもよいし、1つのサムネイル画像データのためのサイズを4Kbyteとし、200個のExifファイルに対応するサムネイル画像データを格納するようにしてもよい。
このようにして生成された図23のサムネイルファイルにおいて、例えば、「yyy0003.jpg」のExifファイルに対応するサムネイル画像データを読み出す場合には、Exifファイルの番号から1を減算した値に対して8Kbyteとを乗算した値と、サムネイルファイルの先頭位置(FAT情報で管理されている、サムネイルファイルの先頭位置)に基づいて読み出すことができる。すなわち、サムネイルファイルに1以上のサムネイル画像データが登録されている場合に、サムネイル画像データが登録されていないデータ領域についてもサムネイルスロットとして、連続領域を確保しておくようにしたので、指定されたサムネイル画像データの読み出しを迅速に行なうことができる。
次に、図24のフローチャートを参照して、図3の記録再生装置1におけるサムネイル画像表示処理を説明する。なお、この処理は、光磁気ディスク21にExifファイルとサムネイルファイルが記録されている状態、例えば、図11と図12の処理が終了した後、開始される。
ステップS41において、操作入力部14は、ユーザからのサムネイル画像の表示の指令を受け付ける。例えば、操作入力部14は、図18の「root/DCIM/100/」のディレクトリの「yyy0003.jpg」のExifファイルに対応するサムネイル画像の表示の指令を受け付ける。操作入力部14は、受け付けた指令に対応する制御信号を主制御部71に供給する。主制御部71は、操作入力部14からの制御信号を受け付け、画像処理部75にサムネイル画像の表示を指令する。画像処理部75の画像処理制御部81は、このユーザからのサムネイル画像の表示の指令を受け付ける。なお、ここでは、1つのExifファイルに対応するサムネイル画像の表示について説明するが、1つに限らず複数(例えば、6つ)のExifファイルに対応するサムネイル画像の表示を受け付けるようにしてもよい。この場合の例については後述する。
ステップS42において、画像処理部75の対応サムネイルファイル特定部88は、ユーザにより指定されたサムネイル画像に対応するサムネイルファイルを特定する。「root/DCIM/100/」のディレクトリの「yyy0003.jpg」のExifファイルに対応するサムネイル画像が指定された場合、サムネイルファイル特定部88は、テーブル記憶部83に記憶されている図13のテーブルを参照し、そのサムネイル画像が、同じディレクトリ(「root/DCIM/100/」のディレクトリ)の「0001.thm」に記録されていることを特定する(なお、実際にはディレクトリの場所なども確認しているものとする)。
ステップS43において、再生制御部80は、画像処理部75の画像処理制御部81からの制御に基づいて、対応するサムネイルファイルを読み出す。例えば、画像処理制御部81は、ステップS42の処理でサムネイルファイル「0001.thm」が特定されたので、このサムネイルファイルが光磁気ディスク21のどの位置に記録されているか否かを、FAT情報に基づいて特定し、ファイルを読み出すよう、再生制御部80に指令する。再生制御部80は、この指令に基づいて、指定されたファイルを読み出す。画像処理部75の画像処理制御部81は、読み出されたサムネイルファイル(例えば、「0001.thm」のサムネイルファイル)を取得する。
ステップS44において、サムネイル画像有効判定部89は、画像処理制御部81からの制御に基づいて、サムネイルファイルから対応するサムネイルスロットを特定する。例えば、サムネイル画像有効判定部89は、読み出されたサムネイルファイル「0001.thm」から、対応するサムネイルスロット、すなわち「yyy0003.jpg」のExifファイルに対応するサムネイルスロットを特定する。サムネイルファイルには複数(例えば、100個)のサムネイルスロット(サムネイル画像データ)が、番号の昇順に格納されるので、図20の例の場合、サムネイル画像有効判定部89は、「0001.thm」のサムネイルファイルの先頭アドレスから「{3(yyy0003.jpgのファイルベース名の番号の部分)−1}×8Kbyte(=16Kbyte)」の位置にあるサムネイルスロットのデータ(またはサムネイル画像データ)を取得する。
ステップS45において、サムネイル画像有効判定部89は、取得したサムネイルスロットのヘッダと、FATで管理されているテーブルとを比較する。図18乃至図20の例の場合、サムネイル画像有効判定部89は、図20の「yyy0003.jpg」のサムネイル画像データのヘッダ(3番目の位置のサムネイルスロットのヘッダ)、すなわち「1.5MB」および「2004/8/16」と、図19のFATで管理されているテーブルの「yyy0003.jpg」に対応するデータ、すなわち、「1.5MB」および「2004/8/16」とを比較する。
ステップS46において、サムネイル画像有効判定部89は、ヘッダとFATが一致するか否かを判定する。すなわち、ステップS45の処理で比較したデータサイズと生成日時とが、それぞれ一致するか否かが判定される。図18乃至図20の「yyy0003.jpg」の例の場合には一致するので、処理はステップS47に進む。
なお、本実施の形態では、ヘッダに格納されるExifファイルのデータ量およびExifファイルの生成(または更新)日時と、FAT領域に格納されているExifファイルのデータ量およびExifファイルの生成(または更新)日時とが一致するか否かを判定するようにしたが(ステップS46)、比較する対象を、Exifファイルの生成日時のみとしてもよい。例えば、ヘッダに格納されるExifファイルのデータ量が0であれば、そのサムネイルスロットにサムネイル画像データが登録されていないものと判定して(例えば、ステップS46においてNOと判定して)、ヘッダに格納されるExifファイルのデータ量が0でなければ、そのヘッダに格納されているExifファイルの生成日時とFAT領域に格納されているExifファイルの生成日時とを比較して、一致するか否かを判定するようにしてもよい。このことは、以下の処理(例えば、図25の処理)についても同様に適用することができる。
ステップS46において、ヘッダとFATが一致すると判定された場合、ステップS47において、表示制御部90は、画像処理制御部81からの制御に基づいてサムネイル画像の表示部76への表示を制御する。例えば、表示制御部90は、図20の3番目のサムネイルスロットに格納されている「yyy0003.jpgのサムネイル画像データ」を表示させ、処理を終了する。
ステップS46においてヘッダとFATが一致しないと判定された場合、ステップS47の処理はスキップされ、処理は終了される。すなわち、図11と図12の撮影処理で記録されたデータではないファイルのサムネイル画像の表示が指令された場合には、基本的にサムネイルファイルが更新されないので、ヘッダとFATが一致しないことになる。そのため、ヘッダとFATが一致しない場合には、たとえサムネイルファイルの対応するスロットにサムネイル画像データが記録されていたとしても、サムネイル画像を表示しないようにする。
図24の処理により、サムネイル画像の表示が指令された場合に、Exifファイルに含まれるサムネイル画像データではなく、サムネイルファイルに含まれるサムネイル画像データを表示するようにしたので、サムネイル画像の表示を迅速に行なうことができる。このことは、Exifファイルを読み出すよりも、サムネイル画像データを読み出す速度の方が早いからである。
このように、サムネイル画像を表示させる場合に、対応するサムネイルファイルがあり、さらに、サムネイル画像データが存在する場合、そのサムネイルスロットのヘッダの情報とFAT領域に記録されているファイルの情報とが一致すれば、サムネイル画像データを表示し、対応するサムネイルファイルまたは、サムネイル画像データが存在しない場合、対応するExifファイルからサムネイル画像データを取得して表示させることができる。
また、図24の例では、ステップS46の処理でNOと判定された場合に、Exifファイルからサムネイル画像データを読み出して表示させるようにしたが、Exifファイルからサムネイル画像データを読み出さずに、単にデフォルトの画面(例えば、青画面)等を表示させるようにしてもよい。このことは、以下の処理(例えば、図25の処理)についても同様に適用することができる。
なお、図24の例では、1枚のサムネイル画像を表示する場合について説明したが、表示部76には、例えば、縮小したサムネイル画像を一度に6枚表示することもできる。ユーザにより6枚のサムネイル画像の表示が指令された場合、6個のExifファイルをそれぞれ読み出し、そのExifファイルからサムネイル画像データを順次取得するよりも、6個のExifファイルに対応するサムネイルファイルを読み出し、サムネイルファイルから6個のExifファイルに対応するサムネイル画像データを読み出す方が、光磁気ディスク21のリード回数が減るので、より、迅速にサムネイル画像を表示することができる。例えば、図18において、「yyy0001.jpg乃至yyy0005.jpg」のExifファイルに対応するサムネイル画像の表示が指令された場合、1つのサムネイルファイル「0001.thm」を読み出すだけでよいので、より迅速にサムネイル画像を表示することができる。
次に、図25のフローチャートを参照して、図3の記録再生装置1における主画像表示処理について説明する。なお、この処理は、図11と図12の処理が終了した後、すなわち、光磁気ディスク21にExifファイルとサムネイルファイルが記録されている状態で開始される。
ステップS61において、操作入力部14は、ユーザからの主画像の表示の指令(Exifファイルの表示の指令)を受け付ける。例えば、操作入力部14は、図18の「root/DCIM/100/」のディレクトリの「yyy0003.jpg」のExifファイルに対応する主画像の表示の指令を受け付ける。操作入力部14は、受け付けた指令に対応する制御信号を主制御部71に供給する。主制御部71は、操作入力部14からの制御信号を受け付け、画像処理部75に主画像の表示を指令する。画像処理部75の画像処理制御部81は、この主画像の表示の指令を受け付ける。なお、ここでは「yyy0003.jpg」のExifファイルに対応する主画像と記述したが、実際には「yyy0003.jpg」のExifファイルの表示が指令されたことを、主画像の表示の指令として受け付けてもよい。
ステップS62において、画像処理部75の対応サムネイルファイル特定部88は、ユーザにより指定された主画像(「Exifファイル」)に対応するサムネイルファイルを特定する。「root/DCIM/100/」のディレクトリの「yyy0003.jpg」のExifファイルが指定された場合、サムネイルファイル特定部88は、テーブル記憶部83に記憶されている図13のテーブルを参照し、そのサムネイル画像が、同じディレクトリ(「root/DCIM/100/」のディレクトリ)の「0001.thm」に記録されていることを特定する(なお、実際にはディレクトリの場所なども確認しているものとする)。
ステップS63において、再生制御部80は、画像処理部75の画像処理制御部81からの制御に基づいて、対応するサムネイルファイルを読み出す。例えば、画像処理制御部81は、ステップS62の処理でサムネイルファイル「0001.thm」が特定されたので、このサムネイルファイルが光磁気ディスク21のどの位置に記録されているか否かを、FAT情報に基づいて特定し、ファイルを読み出すよう、再生制御部80に指令する。再生制御部80は、この指令に基づいて、指定されたファイルを読み出す。画像処理部75の画像処理制御部81は、読み出されたサムネイルファイル(例えば、「0001.thm」のサムネイルファイル)を取得する。
ステップS64において、サムネイル画像有効判定部89は、画像処理制御部81からの制御に基づいて、サムネイルファイルから、指定された主画像(Exifファイル)に対応するサムネイルスロットを特定する。例えば、サムネイル画像有効判定部89は、読み出されたサムネイルファイル「0001.thm」から、指定されたExifファイル(「yyy0003.jpg」)に対応する3番目のサムネイルスロットを特定する。
ステップS65において、サムネイル画像有効判定部89は、特定したサムネイルスロットのヘッダと、FATで管理されているテーブルとを比較する。図18乃至図20の例の場合、サムネイル画像有効判定部89は、図20の「yyy0003.jpg」のサムネイル画像データ(3番目のサムネイルスロット)のヘッダ、すなわち「1.5MB」および「2004/8/16」と、図19のFATで管理されているテーブルの「yyy0003.jpg」に対応するデータ、すなわち、「1.5MB」および「2004/8/16」とを比較する。
ステップS66において、サムネイル画像有効判定部89は、ヘッダとFAT(FAT領域に格納されている情報)が一致するか否かを判定する。すなわち、ステップS65の処理で比較したデータサイズと生成日時とが、それぞれ一致するか否かが判定される。図18乃至図20の「yyy0003.jpg」の例の場合には一致するので、処理はステップS67に進む。なお、図24を用いて上述したように、サムネイルスロットのヘッダのデータサイズが0でない場合に、ヘッダの日時とFAT領域に格納されている生成日時が一致するか否かを判定するようにしてもよい。
ステップS66において、ヘッダとFATが一致すると判定された場合、ステップS67において、表示制御部90は、画像処理制御部81からの制御に基づいてサムネイル画像の表示部76への表示を制御する。例えば、表示制御部90は、図20の「yyy0003.jpgのサムネイル画像データ」を表示させる。このとき、表示制御部90は、例えば、サムネイル画像データに基づいてサムネイル画像を拡大して全画面表示させるように表示を制御する。
ステップS68において、再生制御部80は、画像処理制御部81からの制御に基づいて、指定された主画像、すなわちExifファイルを読み出す。具体的には、再生制御部80は、図20の「yyy0003.jpg」のExifファイルを、FAT領域の情報に基づいて読み出す。
ステップS69において、画像処理制御部81は、再生制御部80による主画像(Exifファイル)の読み出しが完了したか否かを判定し、主画像の読み出しが完了するまで待機する。
ステップS69において、主画像の読み出しが完了したと判定された場合、ステップS70に進み、表示制御部90は、いま表示部76に表示させているサムネイル画像に代えて、読み出された主画像を表示させる。具体的には、表示制御部90は、いま表示部76に表示させているサムネイル画像に代えて、再生制御部80により読み出されたExifファイルに含まれる主画像データに基づく画像を、表示部76に表示させる。
図25の処理により、主画像の表示が指令された場合に、主画像を格納しているExifファイルの読み出しが完了するまでの間に、サムネイルファイルに含まれるサムネイル画像を変わりに表示させるようにしたので、迅速に対応する画像(のサムネイル画像)を表示させることができる。Exifファイルの読み出しには時間を要するので、Exifファイルの主画像の表示までの間、代わりにサムネイルファイルに記録されているサムネイル画像を表示させることで、ユーザに対し、表示までの待ち時間を減らすことができる。
また、複数のExifファイルに対応するサムネイル画像データを複数個まとめてサムネイルファイルとして記録するようにしたので、連続してサムネイル画像を表示させる場合に、光磁気ディスク21からの読み出し時間を短縮することができる。
次に、図26のフローチャートを参照して、図3の記録再生装置1におけるExifファイル削除処理の一例について説明する。なお、この処理は、ユーザにより所定のExifファイルの削除が指令されたとき開始される。例えば、Exifファイルに対応するサムネイル画像または主画像を表示部76に表示している状態で、ユーザが操作入力部14に対して、削除の操作を行ったとき開始される。また、この処理は、光磁気ディスク21にExifファイルとサムネイルファイルが記録されている状態で開始される。
ステップS91において、操作入力部14は、ユーザからのExifファイルの削除の指令を受け付ける。例えば、操作入力部14は、図18の「root/DCIM/100/」のディレクトリの「yyy0003.jpg」のExifファイルの削除の指令を受け付ける。操作入力部14は、受け付けた指令に対応する制御信号を主制御部71に供給する。主制御部71は、操作入力部14からの制御信号を受け付け、画像処理部75にサムネイル画像の削除を指令する。画像処理部75の画像処理制御部81は、このユーザからのExifファイルの削除の指令を受け付ける。
ステップS92において、画像処理制御部81は、削除が指令されたExifファイルを削除するよう記録再生制御部77の記録制御部79を制御する。例えば、画像処理制御部81は、削除が指令された図18の「root/DCIM/100/」のディレクトリの「yyy0003.jpg」のExifファイルを削除するよう記録制御部79を制御する。これにより、図27に示されるように、「root/DCIM/100/」のディレクトリの「yyy0003.jpg」のExifファイルが削除される。すなわち、図27は、図18から「root/DCIM/100/」のディレクトリの「yyy0003.jpg」のExifファイルを削除した場合の例を示している。
ステップS93において、サムネイルファイル生成処理部86は、画像処理制御部81からの制御に基づいて、削除したExifファイルに対応するサムネイル画像データを、サムネイルファイルから削除するよう記録再生制御部77の記録制御部79を制御する。例えば、サムネイルファイル生成処理部86は、削除された「root/DCIM/100/」のディレクトリの「yyy0003.jpg」のExifファイルに対応するサムネイル画像データを、対応するサムネイルファイルである「root/DCIM/100/」のディレクトリの「0001.thm」から削除するよう記録制御部79を制御する。より具体的には、最初に、対応サムネイルファイル特定部88が、削除された「root/DCIM/100/」のディレクトリの「yyy0003.jpg」のExifファイルに対応する図20のサムネイルファイル「0001.thm」を、テーブル記憶部83に記憶されたテーブル(図13)に基づいて特定する。次に、サムネイルファイル生成処理部86は、特定された図20のサムネイルファイル「0001.thm」における「yyy0003.jpg」のExifファイルに対応するサムネイル画像データの格納位置(すなわち、yyy0003.jpgのサムネイルスロットの位置)を演算する。ここでは、{(3−2)×8Kbyte}=16Kbyteが演算される。サムネイルファイル生成処理部86は、演算した結果に基づいて、yyy0003.jpgサムネイルスロットに記録されているデータを削除するよう記録制御部79を制御する。これにより、図20の「yyy0003.jpgのサムネイル画像データ」が削除され、図28に示されるように、「0001.thm」のサムネイルファイルの3番目の位置(「0001.thm」の先頭アドレスから16Kbyteの位置)が、「yyy0003.jpgサムネイルスロット」になる。また、ヘッダの位置のデータも全てリセットされる(図28の例の場合、ヘッダの値が全て0とされる)。すなわち、図28は、図20から「yyy0003.jpgのサムネイル画像データ」を削除した場合の例を示している。このとき、図28の3番目のスロットは、サムネイル画像データを格納する前の状態、すなわち、図14の3番目のスロットと同じ状態となる。
ステップS94において、FAT情報処理部88は、削除したExifファイルに関する情報をFAT領域から削除するように、記録再生制御部77の記録制御部79を制御する。これに対して、記録制御部79は、図19のFATで管理される情報から「root/DCIM/100/」のディレクトリの「yyy0003.jpg」のExifファイルに対応する情報を削除する。これにより、図29に示されるように、「root/DCIM/100/」のディレクトリの「yyy0003.jpg」の情報が削除される。すなわち、図29は、図19から「root/DCIM/100/」のディレクトリの「yyy0003.jpg」のExifファイルに対応するFAT領域の情報を削除した場合の例を示している。ステップS94の処理の後、処理は終了される。
このように、記録再生装置1においてExifファイルの削除が指令された場合には、対応するサムネイル画像データが記録されているサムネイルファイルから、対応するサムネイル画像データを削除するようにしたので、サムネイルファイルに記録されているサムネイル画像データと、Exifファイルとを、正確に対応付けることができる。
なお、光磁気ディスク21がライトプロテクトされている場合には、記録や削除などの処理は実行されない(以下同様)。
図29の処理は、記録再生装置1においてExifファイルを削除する場合について説明したが、サムネイルファイルを更新するプログラムを有していない外部機器において、Exifファイルを削除する場合の処理について、以下に説明する。外部機器は、例えば、図30に示されるようなパーソナルコンピュータ200とされる。
図30において、CPU201は、ROM202に記憶されているプログラム、または、記憶部208からRAM203にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM203にはまた、CPU201が各種の処理を実行する上において必要なデータなどが適宜記憶される。
CPU201、ROM202、およびRAM203は、内部バス204を介して相互に接続されている。この内部バス204にはまた、入出力インターフェース205も接続されている。
入出力インターフェース205には、キーボード、マウスなどよりなる入力部206、CRT,LCDなどよりなるディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部207、ハードディスクなどより構成される記憶部208、並びに、モデム、ターミナルアダプタなどより構成される通信部209が接続されている。通信部209は、電話回線やCATVを含む各種のネットワークを介しての通信処理を行なう。
入出力インターフェース205にはまた、必要に応じてドライブ210が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、あるいは半導体メモリなどによりなるリムーバブルメディア221が適宜装着され、それから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて記憶部208にインストールされる。
本実施の形態の光磁気ディスク21は、リムーバブルメディア221としてこのドライブ210に装着され、記録や再生が制御される。
次に、図31のフローチャートを参照して、外部機器におけるExifファイル削除処理を説明する。なお、この処理は、外部機器が図30のパーソナルコンピュータ200である場合について説明する。また、この処理は、光磁気ディスク21(リムーバブルメディア221)にExifファイルとサムネイルファイルが記録されている状態で開始される。
ステップS121において、入力部206は、ユーザからのExifファイルの削除の指令を受け付ける。例えば、入力部206は、図27の「root/DCIM/100/」のディレクトリの「yyy0004.jpg」のExifファイルの削除の指令を受け付ける。入力部206は、受け付けた指令に対応する制御信号を入出力インターフェース205と内部バス204を介してCPU201に供給する。
ステップS122において、CPU201は、削除が指令されたExifファイルを削除するようドライブ210を制御する。例えば、CPU201は、削除が指令された図27の「root/DCIM/100/」のディレクトリの「yyy0004.jpg」のExifファイルを削除するよう、内部バス204と入出力インターフェース205とを介してドライブ210を制御する。これにより、図32に示されるように、「root/DCIM/100/」のディレクトリの「yyy0004.jpg」のExifファイルが削除される。すなわち、図32は、図27から「root/DCIM/100/」のディレクトリの「yyy0004.jpg」のExifファイルを削除した場合の例を示している。
ステップS123において、CPU201は、削除したExifファイルに関する情報をFAT領域から削除するように、ドライブ210を制御する。例えば、CPU201は、削除した「root/DCIM/100/」のディレクトリの「yyy0004.jpg」のExifファイルに対応するFAT領域の情報を削除する。これにより、図33に示されるように、「root/DCIM/100/」のディレクトリの「yyy0004.jpg」の情報が削除される。すなわち、図33は、図29から「root/DCIM/100/」のディレクトリの「yyy0004.jpg」のExifファイルに対応するFAT領域の情報を削除した場合の例を示している。ステップS123の処理の後、処理は終了される。
このように、外部機器(パーソナルコンピュータ200)においてExifファイルの削除が指令された場合には、光磁気ディスク21からExifファイルと、FAT領域におけるExifファイルに対応する情報が削除される。すなわち、図26の処理とは、サムネイルファイルのサムネイル画像データが削除されない点で異なる。すなわち、外部機器によって、図32と図33で示される状態とされても、サムネイルファイルは、図28のままとなる。
なお、記録再生装置1において、Exifファイルの削除が指令された場合に、図26の処理ではなく、図31の処理を実行するようにしてもよい。すなわち、Exifファイルに対応するサムネイルファイルに格納されているサムネイル画像データは削除せず、Exifファイルと、Exifファイルに対応するFAT領域の情報だけを削除するだけでもよい。またExifファイルの削除が指令された場合に、Exifファイルに対応するFAT領域の情報だけを削除するようにしてもよい。このことは、FAT領域においてExifファイルに対応する情報が削除された場合、通常、Exifファイルを読み出すことができなくなるからである。
次に、図34のフローチャートを参照して、外部機器におけるExifファイル記憶処理について説明する。なお、この処理は、外部機器が図30のパーソナルコンピュータ200である場合について説明する。また、この処理は、光磁気ディスク21(リムーバブルメディア221)にExifファイルとサムネイルファイルが記録されている状態で開始される。
ステップS141において、入力部206は、ユーザからの所定のExifファイルの光磁気ディスク21(リムーバブルメディア221としての光磁気ディスク21)への書き込み指令を受け付ける。例えば、入力部206は、図32の「root/DCIM/100/」のディレクトリに、「yyy0004.jpg」という名称のExifファイルの書き込みの指令を受け付ける。この「yyy0004.jpg」のExifファイルは、上述した図27の「yyy0004.jpg」とはデータの内容が異なるものである。入力部206は、受け付けた指令に対応する制御信号を入出力インターフェース205と内部バス204を介してCPU201に供給する。
ステップS142において、CPU201は、指定されたExifファイルを記録させるようドライブ210を制御する。例えば、CPU201は、書き込みが指令された「yyy0004.jpg」のExifファイルを、図32の「root/DCIM/100/」のディレクトリに格納するよう、内部バス204と入出力インターフェース205とを介してドライブ210を制御する。これにより、図35に示されるように、「root/DCIM/100/」のディレクトリに「yyy0004.jpg」のExifファイルが記録される。すなわち、図35は、図32の「root/DCIM/100/」のディレクトリに「yyy0004.jpg」のExifファイルを追加した場合の例を示している。ここで、「yyy0004.jpg」のExifファイルは、そのExifファイルのデータ容量が1.8MBであり、Exifファイルの生成日時が2004/8/31とされている。
ステップS143において、CPU201は、記録したExifファイルに関する情報をFAT領域に記録するように、ドライブ210を制御する。例えば、CPU201は、記録した「root/DCIM/100/」のディレクトリの「yyy0004.jpg」のExifファイルに関する情報を、FAT領域に記録させる。これにより、図36に示されるように、「root/DCIM/100/」のディレクトリの「yyy0004.jpg」に関する情報がFAT領域に記録される。すなわち、図36は、図33から「root/DCIM/100/」のディレクトリの「yyy0004.jpg」のExifファイルに対応するFAT領域の情報を記録した場合の例を示している。FAT領域には、「yyy0004.jpg」のExifファイルの関連情報として、ファイルの格納場所が「/DCIM/100」とされ、ファイルのデータ容量が「1.8MB」とされ、ファイルの生成日時が「2004/8/31」とされている。ステップS143の処理の後、処理は終了される。
図34の処理により、外部機器(パーソナルコンピュータ200)において、Exifファイルの記録が指令された場合には、光磁気ディスク21にExifファイルと、FAT領域におけるExifファイルに対応する情報が書き込まれる。すなわち、上述した図11や図12の処理とは、サムネイルファイルのサムネイル画像データが記録されない点で異なる。これにより、外部機器によって図35と図36に示されるように「yyy0004.jpg」のExifファイルが記録されたとしても、サムネイルファイルは、図28のままとなる。具体的には、図27、図28、および図29の状態において、図31の処理で外部機器により「yyy0004.jpg」のExifファイルが削除された場合、光磁気ディスク21は、図32、図28、および図33の状態となる。すなわち、図28のサムネイルファイルは更新されない。そして、図32、図28、および図33の状態において、図34の処理で外部機器により「yyy0004.jpg」のExifファイルが記録された場合、光磁気ディスク21は、図35、図28、および図36の状態となる。換言すれば、図28のサムネイルファイルは更新されないことになる。
このとき、図27、図28、および図29の状態においては、「root/DCIM/100/」のディレクトリの「yyy0004.jpg」のExifファイルが対応しているが、その後、図34の処理で記録された「yyy0004.jpg」のExifファイルは、外部機器によって記録されたものであるので、図28のサムネイルファイルのyyy0004.jpgのサムネイル画像データには対応していない。
このような図32、図28、および図33の状態において、上述した図24の処理が実行された場合、例えば、図28の「root/DCIM/100/」のディレクトリの「yyy0004.jpg」のExifファイルに対応するサムネイルスロットのヘッダ(データ容量が1.5MB、生成日時が2004/8/17)と図33のFAT領域で管理されている「yyy0004.jpg」のExifファイルの情報(なし)は異なるため、サムネイルファイルから「yyy0004.jpgのサムネイル画像データ」を誤って表示してしまうことがない。すなわち、サムネイル画像の誤表示を避けることができる。また、同様に、この状態で図25の処理が実行された場合であっても、ヘッダとFATが一致しないので、誤表示を避けることができる。
また、図35、図28、および図36の状態において、上述した図24の処理が実行された場合、例えば、図28の「root/DCIM/100/」のディレクトリの「yyy0004.jpg」のExifファイルに対応するサムネイルスロットのヘッダ(データ容量が1.5MB、生成日時が2004/8/17)と図36のFAT領域で管理されている「yyy0004.jpg」のExifファイルの情報(データ容量が1.8MB、生成日時が2004/8/31)とが異なるため、サムネイルファイルから「yyy0004.jpgのサムネイル画像データ」に基づく画像を誤って表示してしまうことがない。すなわち、サムネイル画像の誤表示を避けることができる。また、同様に、この状態で図25の処理が実行された場合であっても、ヘッダとFATが一致しないので、誤表示を避けることができる。
なお、図34の処理では、Exifファイルを記録する場合の例について説明したが、この処理は他のフォーマットのファイルにも適用することができる。例えば、ドキュメントファイルやMPEG(Moving Picture Expert Group)などのフォーマットのファイルであっても、図34の処理と同様に記録が行われる。
次に、外部機器によりデータが変更された場合(例えば、外部機器により、光磁気ディスク21に対して図31や図34の処理が実行された後)における、図3の記録再生装置1の再構築処理について、図37と図38のフローチャートを参照して説明する。なお、この処理は、記録再生装置1に光磁気ディスク21が装着された場合に実行される。
ステップS171において、記録再生制御部77の再生制御部80は、装着された光磁気ディスク21を読み込む。
ステップS172において、画像処理部75の画像処理制御部81は、光磁気ディスク21を再構築するか否かを判定する。例えば、撮影処理が実行されていたり、音声処理(例えば、音声データの記録や再生)が実行されている場合には、画像処理制御部81は、光磁気ディスク21を再構築しないと判定し、処理を終了する。すなわち、記録再生装置1において、処理が実行されていない場合(この処理を実行可能な状態)に、再構築すると判定される。ステップS172において、再構築すると判定された場合、処理はステップS173に進む。
ステップS173において、記録再生制御部77の再生制御部80は、光磁気ディスク21がライトプロテクトされているか否かを判定する。光磁気ディスク21がライトプロテクトされていると判定された場合、光磁気ディスク21にデータを書き込むことができないため、処理は終了される。ステップS173において、光磁気ディスク21がライトプロテクトされていないと判定された場合、処理はステップS174に進む。
ステップS174において、対応サムネイルファイル特定部86は、再生制御部80により読み出されたデータに基づいて、FAT領域のExifファイルに関連する情報と一致しないサムネイルスロットがあるか否かを判定する。具体的には、対応サムネイルファイル特定部86は、再生制御部80から供給されたFAT領域のDCIMフォルダに格納されているExifファイルに関連する情報と、サムネイルファイルに含まれるサムネイルスロットのヘッダとを比較し、一致しないサムネイルスロット(ヘッダ)があるか否かを判定する。
図35、図28、および図36の状態(例えば図34の処理の後)について説明すると、図36のFAT領域のフォルダ「DCIM」のさらに下のフォルダ「100」に、「yyy0001.jpg乃至yyy0005.jpg」のExifファイル、並びに、「0001.thm」のサムネイルファイルが記録されている。このうち、Exifファイルに対応する情報が判定の対象であるので、「0001.thm」は除かれる。また、図28のサムネイルファイルには、「yyy0001.jpgのサムネイル画像データ」、「yyy0002.jpgのサムネイル画像データ」、「yyy0004.jpgのサムネイル画像データ」、および「yyy0005.jpgのサムネイル画像データ」が記録され、残りは空きスロットとされている。対応サムネイルファイル特定部86は、FAT領域のフォルダ「DCIM/100」のディレクトリの「yyy0001.jpg乃至yyy0005.jpg」のExifファイルと、同じディレクトリのサムネイルファイルに含まれるサムネイルスロットのヘッダとを比較し、一致しないサムネイルスロットがあるか否かを判定する。
より具体的には、対応サムネイルファイル特定部86は、FAT領域の「yyy0001.jpg」のExifファイルに関する情報と、サムネイルファイルの「yyy0001.jpgサムネイルスロット」のヘッダに含まれる、データ容量と生成日時(Exifファイルのデータ容量と生成日時)とが一致するか否かを判定する。同様にして、順次FAT領域の「yyy0002.jpg」、「yyy0004.jpg」、「yyy0005.jpg」のExifファイルについて判定する。この例の場合、「yyy0004.jpg」のExifファイルに関する、FAT領域の情報が「DCIM/100」、「1.8MB」、および「2004/8/31」であるのに対し、サムネイル画像データのヘッダの情報は「1.5MB」、および「2004/8/17」であるので、サムネイルスロットが一致しないと判定される。なお、例えば、Exifファイルは記録されてはいるが、対応するサムネイルスロットが空き領域である場合でも、サムネイルスロットは一致しないと判定される。
ステップS174において、FAT領域のExifファイルに関連する情報と一致しないサムネイルスロットがないと判定された場合、再構築の必要はないので(すなわち、サムネイルファイル、FAT領域、Exifファイルの整合が取れているので)処理は終了される。
ステップS174において、FAT領域のExifファイルに関連する情報と一致しないサムネイルスロットがあると判定された場合、処理はステップS175に進む。ステップS175において、再生制御部80は、画像処理制御部81からの制御に基づいて、一致しないと判定されたFAT領域に格納されているExifファイルに関連する情報に基づいて、Exifファイルを読み出す。再生制御部80は、例えば、図35の「DCIM/100」のディレクトリに格納されている「yyy0004.jpg」のExifファイルを読み出す。このとき、FAT領域のExifファイルに関連する情報と一致しないサムネイルスロットが複数ある場合には、一致しないExifファイルのうちの任意の1つのExifファイルが読み出される。
ステップS176において、対応サムネイルファイル特定部88は、画像処理制御部81からの制御に基づいて、ステップS175の処理で読み出されたExifファイルに該当するサムネイルファイルがあるか否かを判定する。具体的には、対応サムネイルファイル特定部86は、テーブル記憶部83に記憶されている図13のテーブルに基づいて、ステップS175の処理で読み出されたExifファイルに該当するサムネイルファイルがあるか否かを判定する。例えば、ステップS175で「DCIM/100」の「yyy0004.jpg」のExifファイルが読み出された場合、対応サムネイルファイル特定部86は、図13に基づいて、同じディレクトリ(すなわち「DCIM/100」)に、「0001.thm」のサムネイルファイル(この「0001.thm」のサムネイルファイルが、ここでは該当するサムネイルファイルとなる)があるか否かを判定する。図35、図28、および図36の状態においては、該当するサムネイルファイルである「0001.thm」があるので、該当するサムネイルファイルがあると判定される。
ステップS176において、該当するサムネイルファイルがないと判定された場合、ステップS177に進み、サムネイルファイル生成処理部86は、画像処理制御部81からの制御に基づいて、サムネイルファイルを生成する。具体的には、サムネイルファイル生成処理部86は、ステップS175の処理で読み出されたExifファイルに対応するサムネイルファイル(例えば、0001.thmのサムネイルファイル)を生成する。ステップS176において、該当するサムネイルファイルがあると判定された場合、ステップS177の処理はスキップされる。
ステップS176において、該当するサムネイルファイルがあると判定された場合、またはステップS177の処理の後、処理はステップS178に進み、サムネイルファイル生成処理部86は、Exifファイルからサムネイル画像データを取得する。具体的には、サムネイルファイル生成処理部86は、ステップS175の処理で読み出されたExifファイルに含まれるサムネイルデータ(図4のExifファイルのAPP1に含まれる、図5のサムネイルデータ(サムネイル画像データ)を取得する。例えば、サムネイルファイル生成処理部86は、「yyy0004.jpg」のExifファイルからサムネイル画像データを取得する。
ステップS179において、サムネイルファイル生成処理部86は、サムネイルファイルの対応するスロットに、取得したサムネイル画像(サムネイル画像データ)を登録する。例えば、「yyy0004.jpg」のExifファイルからサムネイル画像データを取得した場合、このExifファイルに対応するスロットである「yyy0004.jpgサムネイルスロット」に、サムネイル画像データを「yyy0004.jpgのサムネイル画像データ」として登録する。これにより、図28の「0001.thm」のサムネイルファイルの「yyy0004.jpgのサムネイル画像データには、図39に示されるように登録(更新)される。すなわち、図28のサムネイルファイルの「yyy0004.jpgのサムネイル画像データ」に、図35の「yyy0004.jpg」のExifファイルから取得されたサムネイル画像データが更新され、図39に示される状態となる。
ステップS180において、サムネイルファイル生成処理部86は、サムネイルスロットのヘッダにサイズと日時を登録する。具体的には、サムネイルファイル生成処理部86は、サムネイルファイルの「yyy0004.jpgサムネイルスロット」のヘッダに、図35の「yyy0004.jpg」のExifファイルから取得されたExifファイルのデータ容量と生成日時とを登録する。なお、Exifファイルのデータ容量は、上述した図5の0th IFDに書き込まれており、Exifファイルの生成日時は、上述した図5のExif IFDに書き込まれているので、サムネイルファイル生成処理部86は、Exifファイルからこれらの情報を取得し、サムネイルファイルの「yyy0004.jpgサムネイルスロット」のヘッダに登録する。
ステップS181において、記録再生処理部77の記録制御部79は、画像処理制御部81からの制御に基づいて、サムネイルファイルを光磁気ディスク21に記録させる。このサムネイルファイルは、対応するExifファイルが記録されているフォルダと同じ場所、すなわちこの例の場合、「root/DCIM/100」の中に格納される。この例の場合、このサムネイルファイル「0001.thm」と同じ名前のサムネイルファイルが既に記録されているため、記録制御部79は、サムネイルファイルを上書き(更新)する。
ここまでの処理により、光磁気ディスク21の「root/DCIM/100」の中の「yyy0004.jpg」(Exifファイル)と、「0001.thm」(サムネイルファイル)の対応が取れた(整合が取れた)ことになる。すなわち、「yyy0004.jpg」のExifファイルのデータ容量と生成日時が、サムネイルファイル「0001.thm」の4番目のスロットのヘッダに格納されているデータであるExifファイルのデータ容量と生成日時と一致する。
ステップS182において、FAT情報処理部87は、ステップS181の処理におけるExifファイルの記録に対応してFAT領域を更新するために、光磁気ディスク21のFAT領域にサムネイルファイルに関する情報を記録(更新)させるよう、記録再生処理部77の記録制御部79を制御する。これに対して記録制御部79は、サムネイルファイルに関する情報を、光磁気ディスク21のFAT領域に記録(更新)する。
これにより、図36のFAT領域の「0001.thm」サムネイルファイルに関連する情報が、図40に示されるように更新される。具体的には、図36の「0001.thm」サムネイルファイルの更新日時が「2004/8/31」に書き換えられる(ここでは、現在の日時を2004/8/31とする)。
ここまでの処理により、図35、図28、および図36の状態から、図35、図39、および図40の状態まで更新され、ステップS175の処理で読み出されたExifファイルに関する情報が更新され、ステップS175の処理でよみだされたExifファイルに対応するサムネイル画像データが、サムネイルファイルに登録(更新)されたことになる。
ステップS182の処理の後、処理はステップS183に進み、対応サムネイルファイル特定部86は、再生制御部80により読み出されたデータに基づいて、FAT領域のExifファイルに関連する情報と一致しないサムネイルスロットがまだあるか否かを判定する。この処理はステップS174の処理と同様である。FAT領域のDCIMフォルダに格納されているExifファイルに関連する情報と、サムネイルファイルに含まれるサムネイルスロットとの比較により一致しないサムネイル画像データがまだあると判定された場合、処理はステップS175に戻り、それ以降の処理が繰り返される。すなわち、一致していないとされる次のExifファイルに基づいて、サムネイルファイルが更新されるとともにFAT領域の情報が更新される。
ステップS183において、FAT領域のExifファイルに関連する情報と一致しないサムネイル画像データがもうないと判定された場合、処理は終了される。
図37と図38の処理により、パーソナルコンピュータなどの外部機器によって、Exifファイルが光磁気ディスク21に記録された場合であっても、記録再生装置1において再構築することができる。すなわち、新たに追加されたExifファイルに対応するサムネイル画像データを、サムネイルファイルに追加することができるので、追加されたExifファイルのサムネイル画像データに基づく表示であっても、迅速に行なうことができる。
外部機器によりExifファイルが光磁気ディスク21に記録された場合であっても、サムネイルファイルの対応するサムネイル画像データ(サムネイルスロット)のヘッダに記録されているExifファイルの生成日時と、FAT領域で管理されているExifファイルの記録日時(生成日時)とは、異なる可能性が高い。そのため、これにより、誤ったサムネイル画像の表示を防ぐことができる。
なお、図32、図28、および図33の状態においては、サムネイルファイルの4番目のスロットにサムネイル画像データが格納され、図32と図33において「yyy0004.jpg」のExifファイルは格納されていないため、サムネイルファイルの4番目のサムネイル画像データ(yyy0004.jpgのサムネイル画像データ)は読み飛ばされる。すなわち、再生はFAT領域の情報に基づいて行われるとともに、FAT領域の情報と、サムネイル画像データのヘッダの情報と荷基づいて行われるので、サムネイルファイルに画像データが登録されていても、有効でないサムネイル画像データは表示されないことになる。
このように、サムネイルスロットに格納されているデータとExifファイルが対応していない場合でも、整合を取る構成であるので、必ずしも、図37と図38の処理が実行されなければいけないという訳ではないく、適宜、実行するようにすればよい。
以上により、1以上のExifファイルにそれぞれ含まれるサムネイル画像データを1つのサムネイルファイルとして光磁気ディスク21に記録するようにしたので、サムネイル画像データに対応する画像の表示を迅速に行なうことができる。
また、Exifファイルが更新された場合、かつ、サムネイルファイルが更新されなかった場合に、すなわち、サムネイルファイルに格納されているサムネイル画像データと、Exifファイルが対応していない場合には、誤ってサムネイルファイルに格納されているサムネイル画像データに基づく画像が表示されることもなく、確実に、対応するサムネイル画像を表示することができる。
また、サムネイル画像の一覧表示を行なう場合に、各Exifファイルからそれぞれサムネイル画像データを読み出すことなく、1つのサムネイルファイルからサムネイル画像データを読み出して表示することができるので、サムネイル画像の一覧を高速に表示することができる。
さらに、Exifファイルのファイル名に基づいて、対応するサムネイルファイルのファイル名を一意に決定する構造とするとともに、対応するサムネイル画像データがサムネイルファイル内のどの位置に格納されているかを一意に決定できる構造としたので、キャッシュ管理を容易に行なうことができる。
なお、以上の例では、記録再生装置1が光磁気ディスク21に記録させる場合について説明したが、他の記録媒体に記録させる場合についても、本発明は適用できる。例えば、書き換え可能な光ディスク、磁気ディスク、磁気テープ、メモリカード(商標)などを適用することもできる。
なお、本実施の形態では、サムネイルファイルの拡張子を「thm」としたが、これに限定されない。
さらに、記録再生装置1は、例えば、小型の携帯機器としてもよい。小型の携帯機器にディスクメディアを記録媒体として搭載し、サムネイル画像を連続して複数枚表示させる場合、従来では、各Exifファイルからサムネイル画像データを読み出していたため、低消費電力が求められているのにもかかわらず、スレッドの度重なる移動によって消費電力が大きくなってしまうという課題があったが、本発明によれば、サムネイルファイルを生成するようにしたので、スレッドの移動回数が抑えられ、消費電力を小さくすることができる。
例えば、記録メディア(光磁気ディスク21)へのアクセス速度が遅いデジタルスチルカメラにおいて、本実施の形態のように、各画像ファイル(Exifファイル)にそれぞれ含まれるサムネイル画像のデータを1つのサムネイルファイルにまとめることで、サムネイル画像を高速に表示することができる。また、複数枚(例えば、6枚)のサムネイル画像をデジタルスチルカメラの表示部にまとめて表示させる場合や、サムネイル画像を連続して表示させる場合などに、サムネイルファイルを読み出すだけでよいため、迅速にサムネイル画像を表示させることができる。
ディスクを記録媒体とする画像の記録や再生が可能な機器において、静止画像一覧表示や、全画面表示を行なう場合に、一般的には、1つの画像の表示の度に、ディスク上の離れた位置からExifファイルを読み出す必要がある。ディスクからExifファイルを読み出す場合、時間を要してしまうため、結果的に、ユーザによる表示の操作から表示部への表示までの時間が大きくなってしまう。そこで、本実施の形態においては、複数のExifファイルに格納されているサムネイル画像データのそれぞれを取得し(コピーし)、1つのファイル(サムネイルファイル)を生成するようにした。すなわち、サムネイル画像データのみを集めたサムネイルファイルを生成するようにした。これにより、ファイルサイズの大きな実画像ファイルにアクセスすることなく、サムネイルファイルにアクセスすることで、高速な画像(サムネイル画像)の表示が可能となる。
また、サムネイルファイルのサイズは複数のExifファイルの総データサイズに比べて比較的小さく(この例の場合、サムネイルファイルのサイズは0.8Mbyteであり、1つのExifファイルのサイズは、例えば1.5Mbyteであるので)、複数のExifファイルにアクセスする場合に比べて、サムネイル画像データの読み出しを早くすることができる。さらに、サムネイルファイルのサイズが複数のExifファイルの総サイズと比較して大幅に小さいため、ディスク上の連続した記録領域に記録することが容易である。また、ポータブル機器などの低容量メモリを搭載した機器においても、サムネイルファイルのキャッシュが可能となる。
さらに、サムネイルファイルのファイル構造を、Exifファイルの名前に対応する番号に基づいたものとしたので、キャッシュ管理を容易に行なうことができる。また、サムネイルファイルとExifファイルとの関係をテーブル(例えば、図13のテーブル)に定めておき、そのテーブルに基づいて生成するようにしたので、サムネイルファイルからより容易にサムネイル画像データを読み出すことができる。
さらに、Exifファイル100個につき、1つのサムネイルファイルとし、細かく区切るようにしたので、ディスク上に無駄な領域をつくらないようにすることができる。1つのサムネイルファイルに対応するExifファイルの数は100個に限定されない。
また、外部機器によって、Exifファイルに対して操作(編集、上書き、新規作成、削除など)が行われた場合であっても、サムネイルファイルの各スロット(サムネイル画像データ)のヘッダにFAT領域に関するデータを格納するようにしたので、Exifファイルとサムネイルファイル間において不整合があった場合に、その不整合を検出することができる。
なお、本実施の形態では、ヘッダに、ExifファイルのサイズとExifファイルの生成日時を格納するようにしたが、これに限らず、Exifファイルとサムネイル画像データの関係を正確に対応付ける関連データであればどのようなものであってもよい。
また、本実施の形態では、Exifファイルからサムネイル画像のデータをコピーして、サムネイルファイルを生成するようにしたが、これに限らず、所定の画像ファイルから、その画像ファイルに含まれる、画像ファイルの関連データをコピーし、複数の画像ファイルの関連データを集めた関連ファイルを生成するようにしてもよい。さらに言えば、画像ファイルにも限定されず、ファイルに関連する情報を含むファイルであれば、他のものにも適用することができる。
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行させることもできるし、ソフトウエアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、図30に示されるように、コンピュータとは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されているリムーバブルメディア221よりなるパッケージメディアにより構成されるだけでなく、装置本体にあらかじめ組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROM202や記憶部208が含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、本明細書において、コンピュータプログラムを記述するステップは、記載された順序に従って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
1 記録再生装置, 21 光磁気ディスク, 75 画像処理部, 77 記録再生制御部, 79 記録制御部, 80 再生制御部, 81 画像処理制御部, 82 画像データ取得部, 83 テーブル記憶部, 84 フォルダ生成部, 85 Exifファイル生成部, 86 サムネイルファイル生成部, 87 FAT情報処理部, 88 対応サムネイルファイル特定部, 89 サムネイル画像有効判定部, 90 表示制御部