JP4281219B2 - デジタルスチルカメラ、記録再生方法及び記録再生装置 - Google Patents

デジタルスチルカメラ、記録再生方法及び記録再生装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、追記型及び/又は書換型の記録媒体を用いたデジタルスチルカメラ、記録再生方法及び記録再生装置に関し、特に、データの書込動作及び読取り動作を高速化するデジタルスチルカメラ、記録再生方法及び記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
光学的読取りを応用した、いわゆるCD(Compact Disc)のようなディスク状記録媒体(以下、光ディスクと記す。)は、記憶容量が大きく、ランダムアクセスが可能である。また、光学読取りは、非接触であることから、磁気テープのような接触型の記録媒体と比較してヘッドクラッシュ等の危険や読取りによる摩耗・損傷がない。また、ディスク表面が頑丈なことから、偶発的なデータ消失の危険性も少ない。このように多くの利点を持つ光ディスクは、コンピュータ周辺のメモリとして、またデータ制作・データ保存において優れた記録媒体である。
【0003】
近年においては、CD-R(Compact Disc-Recordable)と呼ばれる追記型の光ディスクを用いた記録再生装置が開発されている。このようなCD-Rのなかには、CD-ROM、CD-ROM/XA、CD-I、CD-DAといったコンパクト・ディスクで使用される全ての標準的なフォーマットに対応した書込みを簡単に行うことができるものもある。またCD-Rは、従来の磁気テープ、磁気ディスク等に代わって、電子機器に搭載されて、データを記録及び/又は再生する記録再生装置として使用されるようになってきている。
【0004】
光ディスクを用いた記録及び/又は再生に関わる規格として米国のOSTA(Optical Storage Technology Association)によって定められるUDF(Universal Disk Format)がある。
【0005】
このようなUDFに準拠した、いわゆるCD-R(Conpact Disk-Recordable)のような追記型の記録媒体では、データの書込みを行う際にパケットライティングを使用している。パケットライティングとは、データの前にリンクブロックと、4つのラン−イン(Run-In)領域、及びデータの最後に2つのラン−アウト(Run-Out)領域を有するパケット構造として書込みを行うものである。データ領域以外に7ブロックを隣接パケット間の接合領域であるリンキングエリア(Linking Area)として使用する。
【0006】
UDFでは、ディレクトリ及びファイルの管理情報を実際の記録位置(論理アドレス)として直接管理するかわりに、ファイル識別記述子(FID:File Identifier Descriptor)、仮想割り当てテーブル(VAT:Virtual Allocation Table)、ファイルエントリICB(File Entry Information Control Block)等を用いて間接的に管理している。
【0007】
VATとは、シーケンシャルライトのメディアをあたかもランダムリードライトのメディアであるかのように扱うための技術であり、ファイルが実際に記録されている論理アドレスと、この論理アドレスに対応する仮想アドレスとを対応テーブルとして管理するものである。
【0008】
つまり、UDFでは間接的にディレクトリ及びファイルの位置情報を参照している。VATの位置は、パケット構造のなかで自由に配置できるが、VATを指し示しているVAT ICB(Virtual Allocation Table Information Control Block)は、記録媒体上に記録されている最終セクタからリンキングエリア分だけ戻ったところに必ず配置されるように決められている。
【0009】
したがって、例えば記録媒体上のある1つのファイルを削除する場合、VAT全体を更新するのではなく、そのファイルのVATが参照されている最新のVAT ICBのみを更新すればよい。
【0010】
UDFに準拠したファイルシステムでは、ディスクの最終アドレス位置からリンキングエリアとして用意されている7ブロック分だけ戻った位置に、必ず最新のVAT ICBが記述されている。そのためUDFでは、まず最初に、このVAT ICBが指し示すVATを読み込むことによって、仮想アドレスを実アドレス(論理アドレス)に変換することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述のようなファイルシステムで記録された記録媒体に対する記録再生装置では、その都度、FID及びファイルエントリICBを読み込む必要がある。そのため、当該記録再生装置の起動時、若しくは記録媒体を交換した後の各ファイルへのアクセス時にある程度の時間を必要とする。
【0012】
例えば、UDF規定に準拠してCD-Rに対して記録及び/又は再生を行う記録再生装置を搭載したデジタルスチルカメラの場合を示す。このようなデジタルスチルカメラを用いて複数枚の画像を撮影した後、最初に撮影した画像のサムネイル画像を表示するような場合を想定する。
【0013】
このとき、最初に撮像された画像の画像データ及びファイルエントリICBは、CD-Rの内周付近に記録されているのに対して、後半に撮像された画像の画像データ及び最新のVAT ICBは、CD-Rの外周付近に記録されている。
【0014】
従来の記録再生装置が記録画像にアクセスするためには、最新のVAT ICBが記述されているCD-Rの外周側と、表示したい画像の画像データが実際に格納されているCD-Rの内周側とを光ピックアップが往復するシーク、サーボ動作を繰り返す必要がある。したがって、このようなシーク、サーボ動作のために、画像を表示するまでにある程度の時間を要することになる。特に、デジタルスチルカメラのようなポータブル機器においては、上述したような非効率的なシーク、サーボ動作は、消費電力の増大に繋がる。
【0015】
このように、従来の追記型の記録再生装置では、例えば、ファイルの実体が記録されている記録媒体上の実際の記録位置(論理アドレス)と、そのファイルの実体を検索するためのファイル識別記述子等が記述されている記録媒体上の位置が物理的に離れているようなファイルを再生する際、ディスク状記録媒体であれば光ピックアップのシーク動作に、またテープ状記録媒体であればテープ制御動作に時間を要するといった問題点があった。
【0016】
そこで本発明は、このような従来の実情に鑑みて提案されたものであり、追記型及び書換型記録媒体に対して記録及び/又は再生を行う際のファイルへのアクセスを高速化することが可能なファイルシステムを提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するために、本発明に係るデジタルスチルカメラは、撮像された画像データが格納されるファイルと当該ファイルを識別するための情報と記録媒体におけるファイルの配置情報とを区別して記録媒体の所定箇所に記録してファイルの管理を行うデジタルスチルカメラであって、被写体を撮像する撮像手段と、撮像された画像データを処理する画像処理手段と、記録媒体に対してデータの記録及び/又は再生を行う記録再生手段と、画像データが格納されるファイルを識別するための情報と記録媒体におけるファイルの配置情報とを対応付ける対応テーブルを記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶されたファイルを識別するための情報と記録媒体におけるファイルの配置情報とに基づいて、記録媒体へのデータの記録及び/又は再生を制御する制御手段とを備え、制御手段は、記録媒体が前回の電源の停止時から当該電源の投入時までの間に交換されたか否かを判定し、記録媒体が交換された場合には、ファイルを識別するための情報と記録媒体におけるファイルの配置情報とを記録媒体から読出して記録媒体に記録されている画像データが格納されるファイルについての対応テーブルを作成して記憶手段に記憶し、記録媒体が交換されていない場合は、ファイルを識別するための情報と記録媒体におけるファイルの配置情報とを記憶手段から読出す。
【0018】
以上のようなデジタルスチルカメラは、記憶手段において画像データが格納されるファイルを識別するための情報と記録媒体におけるファイルの配置情報とを一時的に記憶することでファイルへのアクセス時間を短縮する。
【0019】
上述の目的を達成するために、本発明に係る記録再生方法は、OSTA(Optical Storage Technology Association)が定めるユニバーサル・ディスク・フォーマットに準拠する記録再生方法であって、データが格納されたファイルを識別するための情報と記録媒体におけるファイルの配置情報とを対応付ける対応テーブルを記憶手段に記憶し、記憶手段に記憶されたファイルを識別するための情報と記録媒体におけるファイルの配置情報とに基づいて、記録媒体へのデータの記録及び/又は再生を制御し、データが格納されるファイルと当該ファイルを識別するための情報と記録媒体におけるファイルの配置情報とを区別して記録媒体の所定箇所に記録してファイルの管理を行い、記録媒体へのデータの記録及び/又は再生を制御する処理において、記録媒体が前回の電源の停止時から当該電源の投入時までの間に交換されたか否かを判定し、記録媒体が交換された場合には、ファイルを識別するための情報と記録媒体におけるファイルの配置情報とを記録媒体から読出して記録媒体に記録されているデータが格納されるファイルについての対応テーブルを作成して記憶手段に記憶し、記録媒体が交換されていない場合は、ファイルを識別するための情報と記録媒体におけるファイルの配置情報とを記憶手段から読出す。
【0020】
また、本発明に係る記録再生装置は、OSTA(Optical Storage Technology Association)が定めるユニバーサル・ディスク・フォーマットに準拠し、データが格納されるファイルと当該ファイルを識別するための情報と記録媒体におけるファイルの配置情報とを区別して記録媒体の所定箇所に記録してファイルの管理を行う記録再生装置であって、データが格納されたファイルを識別するための情報と記録媒体におけるファイルの配置情報とを対応付ける対応テーブルを記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶されたファイルを識別するための情報と記録媒体におけるファイルの配置情報とに基づいて、記録媒体へのデータの記録及び/又は再生を制御する制御手段とを備え、制御手段は、記録媒体が前回の電源の停止時から当該電源の投入時までの間に交換されたか否かを判定し、記録媒体が交換された場合には、ファイルを識別するための情報と記録媒体におけるファイルの配置情報とを記録媒体から読出して記録媒体に記録されているデータが格納されるファイルについての対応テーブルを作成して記憶手段に記憶し、記録媒体が交換されていない場合は、ファイルを識別するための情報と記録媒体におけるファイルの配置情報とを記憶手段から読出す。
【0021】
本発明によれば、記憶手段において画像データが格納されるファイルを識別するための情報と記録媒体におけるファイルの配置情報とが一時的に記憶されることでファイルへのアクセス時間が短縮される。
【0022】
上述の目的を達成するために、本発明に係る記録再生方法は、データが格納されるファイルと、当該ファイルを識別するためのファイル識別記述子と、記録媒体におけるファイルの配置を示すファイル位置とを区別して記録媒体の所定箇所に記録してファイルの管理を行う記録再生方法であって、ファイル識別記述子を記録媒体の所定箇所に制限条件範囲内で連続して記録し、ファイル識別記述子によって指定されるファイルを識別するための情報と、記録媒体におけるファイルの配置情報とを対応付ける対応テーブルを記憶手段に記憶し、記憶手段に記憶されたファイルを識別するための情報と記録媒体におけるファイルの配置情報とに基づいて、記録媒体へのデータの記録及び/又は再生を制御する処理において、記録媒体が前回の電源の停止時から当該電源の投入時までの間に交換されたか否かを判定し、記録媒体が交換された場合には、ファイルを識別するための情報と記録媒体におけるファイルの配置情報とを記録媒体から読出して記録媒体に記録されているデータが格納されるファイルについての対応テーブルを作成して記憶手段に記憶し、記録媒体が交換されていない場合は、ファイルを識別するための情報と記録媒体におけるファイルの配置情報とを記憶手段から読出す。
【0023】
また、本発明に係る記録再生装置は、データが格納されるファイルと、当該ファイルを識別するためのファイル識別記述子と、記録媒体における上記ファイルの配置を示すファイル位置とを区別して記録媒体の所定箇所に記録して上記ファイルの管理を行う記録再生装置であって、ファイル識別記述子によって指定されるファイルを識別するための情報と、記録媒体におけるファイルの配置情報とを対応付ける対応テーブルを記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶されたファイルの識別するための情報と記録媒体におけるファイルの配置情報とに基づいて、記録媒体へのデータの記録及び/又は再生を制御する制御手段と、ファイル識別記述子を記録媒体の所定箇所に制限条件範囲内で連続して記録するように制御する記録手段とを備え、制御手段は、記録媒体が前回の電源の停止時から当該電源の投入時までの間に交換されたか否かを判定し、記録媒体が交換された場合には、ファイルを識別するための情報と記録媒体におけるファイルの配置情報とを記録媒体から読出して記録媒体に記録されているデータが格納されるファイルについての対応テーブルを作成して記憶手段に記憶し、記録媒体が交換されていない場合は、ファイルを識別するための情報と記録媒体におけるファイルの配置情報とを記憶手段から読出す。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0027】
本発明の実施の形態の一構成例として示すデジタルスチルカメラは、UDF(Universal Disk Format)に準拠したファイルシステムに基づいて追記型の記録媒体に対してファイルの書込み、及び読出しを行うものであって、更に撮像部を有し、撮像部により被写体を撮像して、その画像データを記録媒体に対して記録及び/又は再生することが可能なデジタルスチルカメラとしての機能を有する。このデジタルスチルカメラは、画像データが格納されているファイルの書込み、及び読出しを行う際、ファイルの識別情報と記録媒体上のファイルの配置情報とを半導体メモリに一時的に記憶することによって、ファイルへのアクセスの高速化を実現している。
【0028】
UDF(Universal Disk Format)は、CD-R(Compact Disc-Recordable)、WORM(Write-Once Read-Many optical disk)、CD-R/RW(Compact Disc-Recordable/Rewritable)、MO(Magnet Optical Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)等の各種メディアに対して相互に使用可能なファイル名の文字コード、ファイル属性等を記述するための定義の1つであり、OSTA(Optical Storage Technology Association)によって策定されている。
【0029】
つまり、UDFは、どの様なOSからも書込可能で、かつ書き込んだファイルは、特別なリーダプログラム無しにあらゆるOS上での再生互換が実現されるファイルシステムである。
【0030】
UDFでは、主なデータ構造として、ファイルエントリICB(File Entry Information Control Block)が用いられている。UDFでは、全てのファイルとディレクトリが独自のICBを持っている。本発明の実施の形態における撮像画像の画像データ等の実データを格納しているファイルは、一般的にそれを定義するICBよりも前に書かれるようになっているため、ファイルが複数のエクステント(データ列)上に置かれる場合、ICBにはそれらのエクステントのリストを含めることができる。
【0031】
UDFでは、VAT(Virtual Allocation Table)と呼ばれるマッピングテーブルを利用して、各ファイルに仮想参照(Virtual Reference)のためのシーケンシャルな番号(仮想アドレス)を割り当てている。国際規格であるISO9660に準拠するファイルシステムが記録媒体上の各ファイルやディレクトリを論理アドレスによって直接参照するようになっているのに対して、UDFでは上述のような仮想アドレスで参照している。VATは、トラック内のどの場所にでも配置することができ、更にVATは、VATの位置を指し示すVAT ICBによって参照されるようになっている。
【0032】
UDFにおいてVAT ICBは、記録媒体上に最後に記録された物理アドレスに置くことが決められている。VATは、複数のエクステント上に分割されて配置されているが、VAT ICBは、VATのエクステントリストを含んでいる。したがって、UDFでは、ファイルが何らかの方法で変更されたとしても、一連のファイルポインタ全体を変更する必要はなく、最終的にはVAT ICBのみを変更すれば、変更されたファイルに辿り着くことができる。
【0033】
UDFに準拠するファイルシステムにおいて、ファイル等を収容し、着脱可能な記録媒体の管理上の単位(以下、ボリュームと記す。)構造は、図1に示すようになっている。
【0034】
UDFに準拠するファイルシステムでは、セッションの先頭を0セクタとしたときの16セクタ以降に記録されるエクステンデッドエリア内のBEAD(Begining Extended Area Descriptor)と、TEAD(Terminating Extended Area Descriptor)とに挟まれるVSD(Volume Structure Descriptor)にUDFファイルシステムを認識するための情報が書かれている。
【0035】
UDFに準拠するファイルシステムでは、記録媒体へのデータの書込みがされた状態で、且つセッションをクローズする前では、ファイルに辿り着くために光学ヘッドが最初に読出しを行うAVDP(Anchor Volume Descriptor Pointer)を記録することが認められている。AVDPは、セッションの先頭を0セクタとしたときの論理ブロック番号(LBN:Logical Block Number)が512セクタ目の領域に記述されている。
【0036】
つまり、セクタ512にAVDPが存在していれば、UDFに準拠するファイルシステムに基づいて記録されていることが分かる。AVDPは、記録媒体のクローズドセッション動作によって、LBN=256のセクタと、LBN=(最後書込みセクタのLBN)−256のセクタのうちの2カ所のセクタに記述される。クローズドセッション動作後は、セクタ512に記述されたAVDPは、読出しの際に使用されない。AVDPは、ボリューム記述子(以下、VDS:Volume Descriptor Sequenceと記す。)を指し示すものである。VDS群は、セクタ512以降に記述されている。
【0037】
VDSとは、ボリューム構造の中身に関する情報を示した記述子であり、VDSには基本ボリューム記述子、論理ボリューム記述子(以下、LVD:Logical Volume Discriptionと記す。)、アプリケーション用ボリューム記述子、仮想パーティション記述子、実パーティション記述子等のボリューム情報やパーティション情報が含まれている。
【0038】
パーティションには、実パーティションと仮想パーティションの2つがある。実パーティションには、記録媒体上に記録されるデータの実際の論理アドレスが含まれている。一方、仮想パーティションは、データの仮想アドレスに基づくテーブルであり、記録媒体の記録領域全体を物理アドレスから仮想アドレスにリマッピングしたときの領域の区分である。仮想パーティションは、VATによって決定される。
【0039】
また、VDS内には実パーティションと仮想パーティションとを指す2つの記述子が置かれている。パーティション番号が0であれば、ファイルシステムは、実パーティション、つまり実際の論理アドレスを参照し、1ならば仮想パーティション(VAT)を参照する。
【0040】
VDSにおけるLVDは、ファイルセット記述子(以下、FSDS:File Set Descriptor Sequenceと記す。)の集合、つまりボリューム内に存在するファイルセットの集合を指している。それぞれのFSDSは、RDICB(Root Directory Information Control Block)を指しており、RDICBには、具体的なディレクトリ名、ファイル名等の情報が含まれている。
【0041】
パケットライティングに適したUDFに準拠したファイルシステムでは、2つの固有なデータ構造がある。ファイルシステム内に存在する各ファイルを識別するためのファイルエントリICB(File Entry ICB)と、ファイル識別記述子(以下、FID:File Identifier Descriptorと記す。)である。FIDは、ファイルエントリICBの物理アドレスを指し示す。又は、VATを介して、間接的にファイルエントリICBを指し示している。
【0042】
RDICBから参照されるディレクトリは、関連するFIDを集めたテーブルとして構成されている。ファイルエントリICBには、格納されるファイルの全てのエクステントリスト、日付、及びファイル属性等が入っている。したがって、このファイルエントリICBの内容は、ファイルが変更又は編集されたときに変化する可能性がある物理アドレスである。
【0043】
FIDは、ファイルエントリICBを指し、ファイルエントリICBによって参照されるファイルエントリが実際のファイルを指している。ディレクトリは、一種のファイルであるから、ファイルエントリは、ディレクトリを指すことも可能である。これによってUDFに準拠したファイルシステムでは、ツリー状の階層構造を構成している。
【0044】
このように、RDICBによってルートディレクトリを参照することができる。また、ルートディレクトリには、ファイルエントリICBを参照するためのFIDか、ディレクトリエントリICBを指すFIDが含まれている。
【0045】
FIDは、例えば「パーティション1/ブロック200」のような情報を持っている。パーティションが1ならば仮想パーティションであるから、ファイルシステムは、ファイルを探すために直接論理アドレス♯200へは行かない。代わりに、まずVATを参照し、VATを介して論理アドレスを指し示すことになる。
【0046】
以上のファイルシステムの結果、UDFではファイルをシークするために、図2に模式的に示すシーケンスを実行する。
【0047】
光ヘッドは、まず、ディスクの記録済みエリアの1番最後の領域を読みに行く。ここにはVAT ICBが記述されている。VAT ICBからVATが読み込まれる。
【0048】
続いて光ヘッドは、セクタ256のAVDPを参照する。次にAVDPに記述されるVDSを参照する。
【0049】
VDSから、パーティションが実パーティションであるか、仮想パーティションであるかを判別する。
【0050】
更にVDSから、FSDSを参照する。FSDSには、RDICBが示されており、RDICBにはルートディレクトリが示されている。ルートディレクトリの中には、ファイルの毎のIDを示すFIDが含まれている。
【0051】
最後に、FIDによって構成されるルートディレクトリのVDSのパーティションフラグが実パーティションになっている場合は、ファイルエントリICBの物理アドレスを直接参照し、フラグが仮想パーティションになっている場合は、VATを介してファイルエントリICBを参照することによって所望とするファイルに辿り着くことになる。
【0052】
FIDとファイルエントリICBとの間にVATを設けることによって、ファイルエントリICBが書き換えられた場合であっても、VAT上でファイルエントリICBのアドレスをすり替えることで仮想的にファイルエントリICBが書き換えられたように扱うことができる。
【0053】
したがって、例えばルートディレクトリの中身を変更したことによってファイルエントリICBの場所が変わったとしても、VATを変更すれば、FIDを書き換える必要がない。
【0054】
UDFに準拠するファイルシステムでは、以上のようなシーク動作を行うことによって、シーケンシャルライトの記録媒体を、あたかもランダムリードライトの記録媒体であるかのように扱うことを可能としている。
【0055】
続いて、本発明の実施の形態の一構成例として示すデジタルスチルカメラの具体的な構成について、図3を参照して説明する。当該デジタルスチルカメラは、例えば、記録媒体に対してデータの書込及び読み出しを行うものであって、ここでは追記型の記録媒体として、ディスク形状を呈するいわゆるCD-R(Compact Disc-Recordable)を使用する。
【0056】
デジタルスチルカメラ1は、被写体を撮像する撮像部10と、撮像部10からの画像信号に変換を施す画像信号演算処理部(Image Signal Processor)11と、当該デジタルスチルカメラ1を操作するための操作情報、画像信号等を表示する表示部12と、後述する記録媒体に対して書込及び/又は読出しを行うOP(Optical Pickup)部13と、読出し信号をRF処理するRF処理部14と、RF処理部14からの各信号からサーボ信号を生成するサーボ信号処理部15と、サーボ信号処理部15からの信号に基づいて各ドライバを制御するためのアナログ信号を生成するアナログフィルタ処理部16と、後述する記録媒体からの読出し信号を処理する信号処理部17と、スピンドルモータの回転を制御するスピンドルドライバ18と、スレッドモータの動作を制御するスレッドドライバ19と、OP部13の対物レンズを揺動するトラッキングドライバ20と、ディスク状記録媒体に対してOP部13の対物レンズを垂直方向に動かしてビームの焦点を制御するフォーカスドライバ21と、ディスク状記録媒体を駆動するスピンドルモータ22と、OP部13を記録媒体の径方向に移動するスレッドモータ23と、各部を制御する制御部24とを備え、記録媒体25に対して、撮像した画像データの書込み、及び画像データの読出しを行う。
【0057】
撮像部10は、被写体の像を取り込むレンズ部と、画像信号を生成する電荷結合素子(以下、CCDと記す。)と、サンプリング/ホールド(以下、S/Hと記す。)回路と、画像信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路とを有している。CCDは、レンズ部からの被写体像から画像信号を生成し、生成した画像信号をS/H回路へと供給する。S/H回路は、CCDからの画像信号をサンプリング及びホールドした後、A/D変換回路へと供給する。A/D変換回路は、S/H回路からの画像信号をデジタル信号へと変換し、画像信号演算処理部11へと供給する。
【0058】
画像信号演算処理部11は、CPUに制御されて、撮像部10からのデジタル画像信号に対して、RGB信号から色差・輝度信号への色基準形変換、ホワイトバランス処理、γ補正、縮小画像処理、JPEG圧縮処理等の画像処理を行う。処理された画像信号は、信号処理部17へと供給される。また、画像信号演算処理部11は、処理した画像信号を表示部12へと供給する。
【0059】
表示部12は、例えば液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)であり、画像信号処理演算部からの画像信号を表示する。
【0060】
OP(Optical Pickup)部13は、対物レンズ、レーザダイオード(LD)、レーザダイオードドライバ、フォトディテクトIC(Photo Detect IC)、ハーフミラー等を含み、光信号を検出してRF処理部14へと出力する。また、記録媒体25に対して記録する際には、ピット形成に必要な信号処理部17からのレーザの点滅・駆動信号(DECEFMW)、レーザ強度と明滅の最適値を示す(ライトストラテジ)信号等に基づいて記録媒体25に対してデータの書込を行う。
【0061】
RF処理部14は、OP部13から検出されたビームシグナル、サイド、メインからなる8系統の信号を、サンプリング及びホールドし、演算処理を行って、8系統の信号のうちの所定の信号からFE(フォーカスエラー)、TE(トラッキングエラー)、MIRR(ミラー)、ATIP(Absolute Time In Pregroove)、読出し主信号等の信号を生成する。RF処理部14は、生成した信号のうち、FMDT(Frequency Modulation Data)、FMCK(Frequency Modulation Clock)、TE、FEをサーボ信号処理部15へと出力し、試し書きによって検出したレーザ強度の最適値(OPC:Optical Power Calibration)信号及びレーザ点滅・駆動信号を信号処理部17へと出力し、MIRRを制御部24へと出力する。
【0062】
サーボ信号処理部15は、RF処理部14からのFMDT(Frequency Modulation Data)、FMCK(Frequency Modulation Clock)、TE、FEを入力し、制御部24に制御されて光ディスク特有の各種サーボを制御する信号を生成し、アナログフィルタ処理部16へと出力する。
【0063】
アナログフィルタ処理部16は、サーボ信号処理部15からの各種サーボの制御信号からアナログ信号を生成して、スピンドルドライバ18、スレッドドライバ19、トラッキングドライバ20、フォーカスドライバ21へと出力する。
【0064】
信号処理部17は、制御部24に制御されて、RF処理部14からのOPC、DECEFMを入力し、CIRCデコード及びエンコード、ライトストラテジ、ADDrデコード、アシンメトリ計算、ランニングOPC等の処理を行う。記録媒体に対してデータの書込を行う場合は、レーザの点滅・駆動信号、レーザ強度の最適値を示す信号等の信号をOP部13に対して出力する。
【0065】
スピンドルドライバ18は、アナログフィルタ処理部16からの信号に基づいてスピンドルモータ22の回転を制御する。
【0066】
スレッドドライバ19は、アナログフィルタ処理部16からの信号に基づいてスレッドモータ23のスレッド動作を制御する。
【0067】
トラッキングドライバ20は、アナログフィルタ処理部16からの信号に基づいてOP部13を揺動して、記録媒体25のディスク表面に照射されるビームスポットの位置を制御する。
【0068】
フォーカスドライバ21は、アナログフィルタ処理部16からの信号に基づいてOP部13を記録媒体25のディスク表面に対して垂直方向に動かすことによって、レーザの焦点調整を制御する。
【0069】
スピンドルモータ22は、スピンドルドライバ18からの信号に基づいて記録媒体を回転させる。
【0070】
スレッドモータ23は、スレッドドライバ19からの信号に基づいてOP部13のスレッド動作を行う。
【0071】
制御部24は、プログラムを格納するプログラムメモリと、FID及びVATを記憶するDRAM(Dynamic Random Access Memory)と、ROM、EPROMのような不揮発性メモリと、CPUとを備え、ファイルエントリICBとVATとを対応付けるテーブルをDRAM及び不揮発性メモリに一時的に記憶する。また、制御部24は、各部を統括して制御する。ここで、DRAMは、具体的に、記録媒体上から抽出された最新のVATと、仮想パーティションが開始される記録媒体上の実際の論理アドレスとを対応テーブルとして記憶する。DRAMは、ファイルやディレクトリの更新、追加、削除等に伴ってその都度更新されるVATと仮想パーティションが開始される記録媒体上の論理アドレスとの対応テーブルを当該デジタルスチルカメラ1の主電源がオフになる直前まで記憶する。また、不揮発性メモリは、デジタルスチルカメラ1の主電源がオフになっている間、オフになる直前までDRAMに記憶されていた内容を引き続き保持する。上述の対応テーブルがDRAM及び不揮発性メモリに記憶される動作についての詳細は後述する。
【0072】
記録媒体25は、UDFに準拠したファイルシステムに基づいてデータの書込み及び読出しを行う追記型記録媒体であって、ディスク形状を呈するいわゆるCD-R(Compact Disc-Recordable)である。
【0073】
上述のように構成されたデジタルスチルカメラとしての機能を有するデジタルスチルカメラ1において、記録媒体25に記録されている信号を読出す際の各構成要素の動作を説明する。
【0074】
記録媒体25のディスク表面から反射されたレーザダイオードの光は、OP部13のレンズ光学系で読取られる。レンズ光学系からの光は、PDIC(Photo Detect IC)によって電気信号に変換されてRF処理部14内でサンプリング及びホールドされ、8つのそれぞれ所定の信号からフォーカスエラー(FE)、トラッキングエラー(TE)、ミラー(MIRR)、ATIP(Absolute Time In Pregroove)、読出し主信号等の信号が演算処理により生成される。
【0075】
始めに、RF処理部14で求められたフォーカスエラーは、サーボ信号処理部15(Digital Servo Processor)にて特性を調整された後、アナログフィルタ処理部16(Analog Filter Block)を通り、フォーカスドライバ21に入力される。フォーカスドライバ21は、図示しないOP部13のレンズ駆動フォーカスコイルを上下方向に移動し、フォーカスのずれを修正する。
【0076】
同様に、RF処理部14で求められたトラッキングエラーは、サーボ信号処理部15(Digital Servo Processor)にてAC成分を取り出され、デジタルフィルタ処理が施される。その後、アナログフィルタ処理部16を通り、トラッキングドライバ20に入力される。トラッキングドライバ20は、OP部13のレンズ駆動トラッキングコイルを半径方向へと微動させ、トラッキングのずれを修正する。
【0077】
また、RF処理部14で求められたトラッキングエラーは、サーボ信号処理部15にてDC成分が取り出され、デジタルフィルタ処理が施される。その後、アナログフィルタ処理部16を通り、スレッドドライバ19に入力される。スレッドドライバ19は、スレッドモータを動作させ、OP部13全体を記録媒体の径方向に移動し、スレッド動作のずれを修正する。シーク動作時には、このスレッド制御の電圧を外部から意図的に加えることによって強制的にスレッドモータを駆動している。
【0078】
以上のように、トラッキングエラーのAC成分を元にレンズのみが径方向に微動されるトラッキング動作が行われ、DC成分を元にOP部13全体を径方向に移動するスレッド動作が行われる。
【0079】
RF処理部14から出力される記録媒体の反射率変化の検出信号(ミラー)は、OP部13がトラックを横切りる際に検出されるため、CPUは、ミラーをカウントすることによって、現在のシーク位置及び読取り位置の検出、光ピックアップ動作の開始及び停止を行う。
【0080】
スピンドルモータ22の制御は、ATIP(Absolute Time In Pregroove)処理に基づいて行われる。記録媒体に書き込まれているウォッブル(Wobble)溝と呼ばれる蛇行した溝には、径方向に22.05KHzの中心周波数で+/-1KHzのFM変調により、時間情報が記録されている。変調されているのは、Bi-Phase変調されたATIP(Absolute Time In Pregroove)と呼ばれる時間情報である。
【0081】
フォーカスとトラッキングが合っているとき、RF処理部14では、入力された8信号の所定の組み合わせからウォッブル信号が取り出される。FM復調、ATIPデコードが施され、中心周波数に相当するクロック信号(FMCK)と時間情報(FMDT)として取り出される。
【0082】
FMDTは、サーボ信号処理部15(Servo Processor)にてメディアの絶対時間位置、即ちアドレスとその他の付加情報として分類された所定のレジスタに格納されている。それに応じて、CPUがBUS経由で読み出しを行う。
【0083】
読出し動作時には、RF処理部14にて8信号の所定の組み合わせから記録ピットに対応した信号を取り出し、イコライザー処理をした後、EFM(Eight to Fourteen Moduration)信号の形式のまま信号処理部17に供給される。信号処理部17で、CIRC(Cross Interleave Reed-Solomon Code)に基づいた復号を行って所望のデータを得る。
【0084】
続いて、書込み動作について説明する。書込み動作では、まず始めにリードイン領域にピックアップを移動してATIP情報を読出す。更に、その中からスペシャルインフォメーション2の部分を読出し、リードイン領域の開始位置を知る。開始位置は、通常、時間情報として格納されている。スペシャルインフォメーション2に書込まれている情報は、記録媒体の個別識別コードに相当するものである。
【0085】
記録媒体の読取装置では、この個別識別コードに対応するライトストラテジパラメータと他の関連パラメータとをテーブルとして予め記憶している。ライトストラテジとは、書込み後のピットサイズが規格を満たすように、書込み時のレーザパルスを各ピット毎に時間方向とレベル方向に修正する技術である。記録媒体毎には、予めこの補正パラメータが用意されている。
【0086】
次に、レーザ出力の最適値を決定するためのOPC(Optical Power Caribration)動作を行う。上述のライトストラテジが書込みピット毎のレーザの詳細な制御であるのに対して、OPCは、全体の最適値を算出するための動作である。OPCを行うことによって、理想的な読取り目標値に対応した書込み設定値を得る。
【0087】
データの書込みは、RAM中に用意された圧縮済みの撮影画像データを、シグナルプロセッサ内でCIRCやEFMのエンコード処理を行った後に、ピット形成に必要なレーザの点滅・駆動信号(DECEFMW)、レーザ強度の最適値を示す(ライトストラテジ)信号としてOP部のレーザドライバに入力される。
【0088】
このときATIPをデコードして得られるFMDT信号から得られるフレーム単位のアドレスを基準としてファイルシステムに沿って、所定の位置にタイミングを合わせて書込みが行われる。
【0089】
最初の書込みでは、後のクローズセッションの際にリードインエリアとなる約20Mbyte分の領域をスキップした位置から書込みを開始する。
【0090】
続いて、デジタルスチルカメラ1を用いて撮影を行う際、撮影された画像データがCD-Rに書き込まれる様子を図4を用いて説明する。図4には、N枚目の撮影に続いて、(N+X)枚目までの撮影を行った直後に記録媒体25(CD-R)に対して書き込まれた画像データが示されている。
【0091】
撮影を行うと、CD-Rディスク表面の内周から外周方向へディスク中心を軸とした螺旋状にレーザ光が走査されて、撮像した画像データパケットがピットとして追記される。
【0092】
物理エリア100及び101は、それぞれN枚目、(N+X)枚目に相当する画像データが書き込まれた領域を示している。図4では、N枚目の画像データがディスクの内周よりに書き込まれ、(N+X)枚目の画像データがディスクの外周よりに書き込まれたことを示している。
【0093】
このとき書き込まれる撮像画像のパケットデータの構造を図4を用いて説明する。図4に示すボリューム102は、記録媒体25の内周側から外周側にかけての記録空間に書き込まれたN枚目乃至(N+X)枚目の画像データを、仮想論理アドレス空間に順番に並べて記録しているものとして示しており、撮像した画像データが書き込まれるUDFの仮想区間(仮想パーティション)を示している。
【0094】
したがって、N枚目の画像データ103から(N+X)枚目の画像データ104へと進む方向が記録媒体25上をディスク内周側から外周側へと螺旋状に進むトラック方向と対応している。
【0095】
そして、画像データのボリューム構造が仮想アドレス空間に対応して模式的に記述されている。
【0096】
接合記録部分(Link Block)105,106,107,及び108は、7ブロック分の領域を有し、セッションとセッションとを接続する際の、いわゆる繋ぎ目である。
【0097】
セグメント109は、N枚目に撮影された画像データを含むファイルの実体であり、セグメント110は、(N+X)枚目に撮影された画像データを含むファイルの実体である。
【0098】
セグメント111は、ファイルシステムの階層において、セグメント109に含まれるN枚目の画像データのファイルの実体が属するディレクトリに対するファイルエントリICBと、ファイル識別記述子(FID)の列が含まれる。ファイル識別記述子には、特定のファイルを識別するための識別文字列情報等が含まれる。
【0099】
セグメント112は、セグメント110に含まれる(N+X)枚目の画像データのファイルの実体が属するディレクトリに対するファイルエントリICBのみが含まれている。また、セグメント113には、ファイル識別記述子の列が含まれている。このように、ファイル識別記述子の数が多い場合は、セグメント112及びセグメント113に示すように、ファイル識別記述子列は、ファイルエントリICBとは別の論理ブロックに格納される。
【0100】
セグメント114及び115には、ファイル実体の在処、ファイルの作成更新日時情報、権限(パーミッション)情報等が含まれるファイルエントリICB(ICB;Information Control Block)である。ファイルエントリICBの位置は、当該ファイルエントリICBと1対1に対応する上述のファイル識別記述子により特定することができる。この両者の間の対応には、通常、仮想空間へのアドレス参照表現が用いられる。
【0101】
セグメント116には、UDFの仮想割付テーブル(Virtual Allocation Table)及び仮想割付テーブルICB(VAT ICB)が含まれている。これらは、仮想アドレス空間であるUDFの仮想区画内の仮想アドレスと、記録媒体上の実際の論理ブロックアドレスを関連づけるための情報を格納するもので、VAT及びVAT ICBは、ファイル実体の追加・変更等により更新される。
【0102】
セグメント117には、最後に撮影した(N+X)枚目の画像のパケットデータに関する最新のVATが収録されている。
【0103】
セグメント118以降は、記録媒体25の未記録のセクタを表している。
【0104】
尚、図4では、撮影した画像データを含むセッションはクローズされておらず追記可能な状態であることを示している。
【0105】
次に、画像データが記録された記録媒体25上の画像ファイルから、所望のファイルを読み出す際のデジタルスチルカメラ1の動作を図5乃至図7を用いて示す。尚、図5乃至図7では、本発明に直接関係する部分のみに着目し、例外処理や、再生装置の制御についての詳細は、省略する。
【0106】
デジタルスチルカメラ1の電源投入に続いて行われるデータファイルにアクセスするまでの処理を図5に示す。
【0107】
デジタルスチルカメラ1における制御部24は、ステップS1において、アナログフィルタ処理部16を介して、各種ドライバへの初期値の送信やソフトウェアの初期処理を行う。
【0108】
ステップS2において、制御部24は、前回の電源オフから電源投入までの間に記録媒体25が交換された否かを判定する。
【0109】
記録媒体25が交換されていた場合、ステップS3に進み、制御部24は、ATAPIコマンドの"READ DISC INFORMATION"を発行し、記録媒体情報を収集する。
【0110】
ステップS4において、記録媒体が何も記録されていない空きディスクであるか否かの判別を行う。
【0111】
空きディスクでない場合は、ステップS5において、記録媒体に書き込まれている情報がUDFに準拠するか否かの判定を行う。
【0112】
ステップS6において、記録媒体に書き込まれたデータがUDFに準拠している場合、最新のVATと仮想パーティションが開始される記録媒体上の実アドレスとを記録媒体上から抽出し、制御部24に存在するDRAMに記憶・保持する。このVATは、ファイルやディレクトリの更新、追加、削除等の処理に伴うVATの更新処理とともに更新され、当該デジタルスチルカメラ1の主電源がオフになるまでDRAMに保持される。
【0113】
続いて、ステップS7において、画像データのファイルが格納されたディレクトリのファイルエントリICBが指し示すファイル識別記述子の列を記録媒体から読出し、記録されている全ての画像データを対象に、抽出したファイル識別記述子の列を元に、ファイルエントリICBとVATとを対応付ける対応テーブルを作成してDRAMに記憶し、処理を終了する。
【0114】
一方、ステップS2において、記録媒体が交換されていなかった場合、ステップS8において、DRAMに記憶されたディスク情報、VAT、ファイルエントリICBとVATとを対応付ける対応テーブル等をSRAMに退避する。
【0115】
続いてステップS9において、静的メモリに一時的に退避したディスク情報、VAT、ファイルエントリICBとVATとを対応付ける対応テーブル等を静的メモリからDRAMに復帰する。
【0116】
更にステップS10において、SRAMから復帰したデータについて、データ正誤判定を行い、破損データがない場合は処理を終了する。
【0117】
また、ステップS4において記録媒体が未使用の空きディスクであると判別された場合、及びステップS5において記録媒体に書き込まれている情報がUDFに準拠していないと判別された場合は、ステップS10において、UDFに準拠していない記録媒体に対応する処理を実行する。
【0118】
SRAMからのデータに破損データが含まれている場合、ステップS3に進む。
【0119】
以上のように、記録媒体が交換されていなかった場合は、SRAMに退避したデータを復帰することにより、この退避データが破壊されていない場合は、ステップS3乃至ステップS7の工程を省略することが可能となり、ファイルアクセスにかかる準備時間が短縮される。
【0120】
当該デジタルスチルカメラ1で撮影された画像データは、全てUDFの仮想論理アドレス上に記録されるため、画像データのファイルを対象にファイルエントリICBとVATを対応付ける対応テーブルと、最新のVAT ICBをDRAM上に一時的に記憶することにより、一連の処理以降の記録媒体上に記録されるファイル識別名Xを有する画像データYにアクセスする際に、記録媒体上の1カ所以上に散在するファイル識別記述子列を記録媒体上から読出し、Xと合致するファイル識別記述子を検索する処理過程を省略して、画像データYに対応するファイルエントリICBを読み出すことが可能である。
【0121】
続いて、デジタルスチルカメラ1が、記録媒体25上に記録されている画像データにアクセスする処理を図6及び図7を用いて説明する。ここでは、1枚の撮影済画像を記録媒体から読み出す処理を示している。
【0122】
ユーザからの動作により、ある画像データの再生要求が生じると、デジタルスチルカメラ1における制御部24は、ステップS20において、記録媒体を読み込むための各種ドライブ部の制御等の初期処理を行う。
【0123】
制御部24は、ステップS21において、読込要求された画像データの識別子名を取得する。
【0124】
ステップS22において、制御部24は、DRAM上に記憶されているファイルエントリICBとVATとを対応付ける対応テーブルに、読込要求された画像データと対応するファイルエントリICBのVAT ICBが登録されているか否かを判別する。
【0125】
登録されている場合は、ステップS23において、動的メモリに保持されるファイルエントリICBとVATとを対応付ける対応テーブルより、指定ファイルに対するファイルエントリICBのVAT ICBをDRAMより取得する。
【0126】
制御部24は、ステップS24において、取得されたVAT ICBと、DRAM上に記憶されているVATと仮想区間開始アドレスとから、読込要求された画像データに対応するファイルエントリICBの記録媒体上の記録位置を算出する。この工程で初めて記録媒体からの読出しが必要となる。
【0127】
ステップS25において、読み込んだ指定ファイルのファイルエントリICBを読み込み、内容が破壊されていないかの判別をCRC計算等により行う。
【0128】
読み込んだファイルエントリICBの内容が正しい場合、図7中の記号Aに続くステップS26において、DRAM上のファイルエントリICBとVAT ICBとを対応付ける対応テーブルの登録確認を行う。読込ファイルに誤りがある場合は、ステップS27の例外処理を行う。
【0129】
未登録であった場合、ステップS28において、ファイルエントリICB・VAT ICB対応テーブルに指定ファイルのファイルエントリICBのVAT ICBを登録する。
【0130】
登録されていた場合、ステップS29において、ファイルエントリICBの内容に基づいて、読込要求された画像データの読込処理を行い、ステップS30において、表示部12への表示処理等が行われる。
【0131】
一方、ステップS22において、DRAM上に記憶されているファイルエントリICBとVATとを対応付ける対応テーブルに、読込要求された画像データと対応するファイルエントリICBのVAT ICBが登録されていないと判別された場合、ステップS31に進む。
【0132】
ステップS31において、制御部24は、読込要求された画像データに対応するファイル識別記述子列を、ディレクトリに対するファイルエントリICBから検索して読み出す。
【0133】
ステップS32において、ステップS31で読み出されたファイル識別記述子の列の中に、この画像データを指定するファイル識別名を含むファイル識別記述子があるか否かの判別を行う。
【0134】
指定された画像データを指定するファイル識別名を含むファイル識別記述子がある場合、ステップS33において、指定された指定されたファイル識別名を含むファイル識別記述子から、指定ファイルに対応するファイルエントリICBのVAT ICBを取得してDRAMに記憶し、ステップS24へと進む。
【0135】
指定された画像データを指定するファイル識別名を含むファイル識別記述子がない場合、ステップS34において例外処理を行う。
【0136】
ここで、上述の処理におけるステップS24の工程において、ファイルエントリICBの論理アドレスを算出する処理に関して、図8乃至図10を用いて説明する。
【0137】
図8は、VAT(仮想割付テーブル)を示し、図9は、ファイルエントリICBとVAT ICBとの対応テーブルを示している。図において、P,M,αは、0以上の整数を表し、Nは正の整数を表している。また、図10は、論理ボリュームの構成を示している。
【0138】
図9では、"DSC00100.JPG"という画像データに対するファイルエントリICBの仮想割付テーブル番号(VAT ICB)がMであり、仮想区画開始論理アドレスからのアドレスオフセットがαであることを示している。ただし、仮想区画開始論理アドレスとは、図10に示した論理ボリューム構成図のブロック120に相当する。
【0139】
即ち、このブロック120は、論理ボリューム上の仮想区間に属する論理ブロックの先頭であり、その論理アドレスは、Pである。したがって、図10におけるブロック121の論理アドレスは、(P+1)である。
【0140】
ブロック122がNとして表されるファイルエントリICBに格納されたファイル"DSC00100.JPG"が記録されている位置に対応する論理ブロックであるとすると、このブロック122の論理アドレスは(P+α)として算出されることになる。
【0141】
したがって、以上のようにファイルエントリICBと、VAT ICBとを対応付ける対応テーブルを作成し、これを記憶することによって、光ピックアップが記録媒体上をシークする動作が簡略化され、所望とするファイルへのアクセスが高速化される。
【0142】
尚、充分な容量を有するDRAM及び不揮発性メモリを用いることによって、ファイルエントリICBから得られる情報も全てDRAM及びSRAM上に記憶・保持するようにしても良い。この場合、所望とするファイルへのアクセスが更に高速化される。
【0143】
本発明に係る実施の形態として示すデジタルスチルカメラ1では、制御部24に含まれ、ファイルエントリICBとVATとを対応付けるテーブルを一時的に記憶するためのメモリが不揮発性メモリであるものとして示したが、不揮発性メモリの代わりに、ボタン電池等から供給される微少電流によって記憶データを保持するSRAM(Static Random Access Memory)を使用しても良い。
【0144】
また、図4に示すボリューム構造におけるファイル識別記述子の列(FID)を記録媒体全体で見たときに、記録媒体の記録領域内に散在しないように可能な限り連続して記録することもできる。この場合、FIDが連続して記述されているため、散在するFIDを読み込む場合と比較して、FIDを読み込む処理時間、つまり、図5に説明するステップS7及び図6に説明するステップS31における処理時間が短縮される。
【0145】
尚、本発明は上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは勿論である。
【0146】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明に係るデジタルスチルカメラは、被写体を撮像する撮像手段と、撮像した画像データを処理する画像処理手段と、記録媒体に対してデータの記録及び/又は再生を行う記録再生手段と、画像データが格納されるファイルを識別するための情報と記録媒体におけるファイルの配置情報とを一時的に記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶されたファイルを識別するための情報と記録媒体におけるファイルの配置情報とに基づいて、記録媒体へのデータの記録及び/又は再生を制御する制御手段とを備え、撮像された画像データが格納されるファイルと当該ファイルを識別するための情報と記録媒体におけるファイルの配置情報とを区別して記録媒体の所定箇所に記録してファイルの管理を行う。
【0147】
したがって、ファイルにアクセスする都度、記録媒体上に記録されたファイル識別記述子やファイルの記録位置情報を読み出さなくとも良い。即ち、これにより、ファイルアクセス時の記録媒体へのアクセス回数が減少するためファイルアクセス速度が向上するうえ、ファイルアクセス時の機械的動作の減少から消費電力を節約することが可能となる。
【0148】
本発明に係る記録再生方法は、OSTA(Optical Storage Technology Association)が定めるユニバーサル・ディスク・フォーマットに準拠する記録再生方法であって、データが格納されたファイルを識別するための情報と記録媒体におけるファイルの配置情報とを一時的に記憶手段に記憶し、記憶手段に記憶されたファイルを識別するための情報と記録媒体におけるファイルの配置情報とに基づいて、記録媒体へのデータの記録及び/又は再生を制御し、データが格納されるファイルと当該ファイルを識別するための情報と記録媒体におけるファイルの配置情報とを区別して記録媒体の所定箇所に記録してファイルの管理を行う。
【0149】
また、本発明に係る記録再生装置は、OSTA(Optical Storage Technology Association)が定めるユニバーサル・ディスク・フォーマットに準拠する記録再生方法であって、データが格納されたファイルを識別するための情報と記録媒体におけるファイルの配置情報とを一時的に記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶されたファイルを識別するための情報と記録媒体におけるファイルの配置情報とに基づいて、記録媒体へのデータの記録及び/又は再生を制御する制御手段とを備え、データが格納されるファイルと当該ファイルを識別するための情報と記録媒体におけるファイルの配置情報とを区別して記録媒体の所定箇所に記録してファイルの管理を行う。
【0150】
したがって、ファイルにアクセスする都度、記録媒体上に記録されたファイル識別記述子やファイルの記録位置情報を読み出さなくとも良い。即ち、ファイルアクセス時の記録媒体へのアクセス回数が減少するため、ファイルアクセス速度が向上するうえ、ファイルアクセス時の機械的動作の減少から消費電力を節約することが可能となる。
【0151】
本発明に係る記録再生方法は、データが格納されるファイルと、当該ファイルを識別するためのファイル識別記述子と、記録媒体におけるファイルの配置を示すファイル位置とを区別して記録媒体の所定箇所に記録してファイルの管理を行う記録再生方法であって、ファイル識別記述子を記録媒体の所定箇所に制限条件範囲内で連続して記録する。
【0152】
また、本発明に係る記録再生装置は、データが格納されるファイルと、当該ファイルを識別するためのファイル識別記述子と、記録媒体におけるファイルの配置を示すファイル位置とを区別して記録媒体の所定箇所に記録してファイルの管理を行う記録再生装置であって、ファイル識別記述子を記録媒体の所定箇所に制限条件範囲内で連続して記録するように制御する記録手段を有する。
【0153】
また、本発明に係る記録媒体は、データが格納されるファイルと、当該ファイルを識別するためのファイル識別記述子と、記録媒体におけるファイルの配置を示すファイル位置とが所定箇所に区別して記録され、ファイル識別記述子とファイル位置とに基づいてファイルの管理が為される記録媒体であって、ファイル識別記述子を所定箇所に制限条件範囲内で連続して記録される。
【0154】
したがって、ファイルにアクセスする都度、記録媒体上に記録されたファイル識別記述子やファイルの記録位置情報を読み出さなくとも良い。即ち、ファイルアクセス時の記録媒体へのアクセス回数が減少するため、ファイルアクセス速度が向上するうえ、ファイルアクセス時の機械的動作の減少から消費電力を節約することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 UDFに準拠するファイルシステムにおいて、ファイル等を収容し、着脱可能な記録媒体の管理上の単位(以下、ボリュームと記す。)構造を示す図である。
【図2】 UDFに準拠するファイルシステムにおけるファイルのシーク処理を模式的に示す図である。
【図3】本発明の実施の形態として示すデジタルスチルカメラの構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態として示すデジタルスチルカメラによって撮影され、記録媒体に書込まれた画像データの記録媒体上の位置と、画像データの構造とを示す図である。
【図5】本発明の実施の形態として示すデジタルスチルカメラがファイルにアクセスする処理を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態として示すデジタルスチルカメラが、記録媒体上に記録されている画像データにアクセスする処理を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態として示すデジタルスチルカメラが、記録媒体上に記録されている画像データにアクセスする処理を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態として示すデジタルスチルカメラの制御部を構成するDRAM及びSRAMに記憶されるVAT(仮想割付テーブル)を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態として示すデジタルスチルカメラの制御部を構成するDRAM及びSRAMに記憶されるVAT(仮想割付テーブル)を示す図である。
【図10】本発明の実施の形態として示すデジタルスチルカメラの論理ボリューム構成を示す模式図である。
【符号の説明】
1 デジタルスチルカメラ、10 撮像装置、11 画像信号演算処理部、12 表示部、13 OP部、14 RF処理部、15 サーボ信号処理部、16 アナログフィルタ処理部、17 信号処理部、18 スピンドルドライバ、19 スレッドドライバ、20 トラッキングドライバ、21 フォーカスドライバ、22 スピンドルモータ、23 スレッドモータ、24 制御部、30 レンズ部、31 電荷結合素子、32 S/H回路、33 A/D変換回路、100 物理エリア、101 物理エリア、102 ボリューム、103 画像データ、104画像データ、105 接合記録部分、106 接合記録部分、107 接合記録部分、108 接合記録部分、109,110,111,112,113,114,115,116,117,118 セグメント、120,121,122ブロック

Claims (24)

  1. 撮像された画像データが格納されるファイルと当該ファイルを識別するための情報と記録媒体における上記ファイルの配置情報とを区別して記録媒体の所定箇所に記録して上記ファイルの管理を行うデジタルスチルカメラであって、
    被写体を撮像する撮像手段と、
    上記撮像された画像データを処理する画像処理手段と、
    記録媒体に対してデータの記録及び/又は再生を行う記録再生手段と、
    上記画像データが格納されるファイルを識別するための情報と記録媒体における上記ファイルの配置情報とを対応付ける対応テーブルを記憶する記憶手段と、
    上記記憶手段に記憶された上記ファイルを識別するための情報と記録媒体における上記ファイルの配置情報とに基づいて、上記記録媒体へのデータの記録及び/又は再生を制御する制御手段とを備え、
    上記制御手段は、記録媒体が前回の電源の停止時から当該電源の投入時までの間に交換されたか否かを判定し、記録媒体が交換された場合には、上記ファイルを識別するための情報と記録媒体における上記ファイルの配置情報とを記録媒体から読出して記録媒体に記録されている上記画像データが格納されるファイルについての上記対応テーブルを作成して上記記憶手段に記憶し、記録媒体が交換されていない場合は、上記ファイルを識別するための情報と記録媒体における上記ファイルの配置情報とを上記記憶手段から読出すデジタルスチルカメラ。
  2. 上記ファイルの管理は、ユニバーサル・ディスク・フォーマットに準拠する請求項1記載のデジタルスチルカメラ。
  3. 上記制御手段は、上記ファイルを識別する情報を連続して記録媒体に記録する請求項1記載のデジタルスチルカメラ。
  4. 上記記録媒体は、ディスク状の追記型及び/又は書換型記録媒体である請求項1記載のデジタルスチルカメラ。
  5. OSTA(Optical Storage Technology Association)が定めるユニバーサル・ディスク・フォーマットに準拠する記録再生方法であって、
    データが格納されたファイルを識別するための情報と記録媒体における上記ファイルの配置情報とを対応付ける対応テーブルを記憶手段に記憶し、
    上記記憶手段に記憶された上記ファイルを識別するための情報と記録媒体における上記ファイルの配置情報とに基づいて、上記記録媒体へのデータの記録及び/又は再生を制御し、
    データが格納されるファイルと当該ファイルを識別するための情報と記録媒体における上記ファイルの配置情報とを区別して上記記録媒体の所定箇所に記録して上記ファイルの管理を行い、
    上記記録媒体へのデータの記録及び/又は再生を制御する処理において、記録媒体が前回の電源の停止時から当該電源の投入時までの間に交換されたか否かを判定し、記録媒体が交換された場合には、上記ファイルを識別するための情報と記録媒体における上記ファイルの配置情報とを記録媒体から読出して記録媒体に記録されている上記データが格納されるファイルについての上記対応テーブルを作成して上記記憶手段に記憶し、記録媒体が交換されていない場合は、上記ファイルを識別するための情報と記録媒体における上記ファイルの配置情報とを上記記憶手段から読出す記録再生方法。
  6. 上記制御手段は、上記ファイルを識別する情報を連続して記録媒体に記録する請求項5記載の記録再生方法。
  7. 上記記録媒体は、ディスク状の追記型記録媒体である請求項5記載の記録再生方法。
  8. OSTA(Optical Storage Technology Association)が定めるユニバーサル・ディスク・フォーマットに準拠し、データが格納されるファイルと当該ファイルを識別するための情報と記録媒体における上記ファイルの配置情報とを区別して上記記録媒体の所定箇所に記録して上記ファイルの管理を行う記録再生装置であって、
    データが格納されたファイルを識別するための情報と記録媒体における上記ファイルの配置情報とを対応付ける対応テーブルを記憶する記憶手段と、
    上記記憶手段に記憶された上記ファイルを識別するための情報と記録媒体における上記ファイルの配置情報とに基づいて、上記記録媒体へのデータの記録及び/又は再生を制御する制御手段とを備え、
    上記制御手段は、記録媒体が前回の電源の停止時から当該電源の投入時までの間に交換されたか否かを判定し、記録媒体が交換された場合には、上記ファイルを識別するための情報と記録媒体における上記ファイルの配置情報とを記録媒体から読出して記録媒体に記録されている上記データが格納されるファイルについての上記対応テーブルを作成して上記記憶手段に記憶し、記録媒体が交換されていない場合は、上記ファイルを識別するための情報と記録媒体における上記ファイルの配置情報とを上記記憶手段から読出す記録再生装置。
  9. 上記制御手段は、上記ファイルを識別する情報を可能な限り連続して記録媒体に記録する請求項8記載の記録再生装置。
  10. 上記記録媒体は、ディスク状の追記型及び/又は書換型記録媒体である請求項8記載の記録再生装置。
  11. データが格納されるファイルと、当該ファイルを識別するためのファイル識別記述子と、記録媒体における上記ファイルの配置を示すファイル位置とを区別して記録媒体の所定箇所に記録して上記ファイルの管理を行う記録再生方法であって、
    上記ファイル識別記述子を上記記録媒体の所定箇所に制限条件範囲内で連続して記録し、
    上記ファイル識別記述子によって指定される上記ファイルを識別するための情報と、記録媒体における上記ファイルの配置情報とを対応付ける対応テーブルを記憶手段に記憶し、
    上記記憶手段に記憶された上記ファイルを識別するための情報と記録媒体における上記ファイルの配置情報とに基づいて、上記記録媒体へのデータの記録及び/又は再生を制御する処理において、記録媒体が前回の電源の停止時から当該電源の投入時までの間に交換されたか否かを判定し、記録媒体が交換された場合には、上記ファイルを識別するための情報と記録媒体における上記ファイルの配置情報とを記録媒体から読出して記録媒体に記録されている上記データが格納されるファイルについての上記対応テーブルを作成して上記記憶手段に記憶し、記録媒体が交換されていない場合は、上記ファイルを識別するための情報と記録媒体における上記ファイルの配置情報とを上記記憶手段から読出す記録再生方法。
  12. 上記記録媒体の所定箇所に制限条件範囲内で連続して記録された上記ファイル識別記述子を読み出して上記ファイルにアクセスし、上記ファイルに格納されたデータを再生する請求項11記載の記録再生方法。
  13. 上記記録媒体は、ディスク状の追記型及び/又は書換型記録媒体である請求項11記載の記録再生方法。
  14. 上記ファイル識別記述子は、上記ファイルの後に続いて記録されることを特徴とする請求項13記載の記録再生方法。
  15. 上記ファイルの管理は、ユニバーサル・ディスク・フォーマットに準拠する請求項11記載の記録再生方法。
  16. 上記ファイル識別記述子は、ユニバーサル・ディスク・フォーマットにおいて定義されるファイル・アイデンティファイア・ディスクリプタである請求項15記載の記録再生方法。
  17. 上記ファイル位置は、ユニバーサル・ディスク・フォーマットにおいて定義されるファイルエントリである請求項15記載の記録再生方法。
  18. データが格納されるファイルと、当該ファイルを識別するためのファイル識別記述子と、記録媒体における上記ファイルの配置を示すファイル位置とを区別して記録媒体の所定箇所に記録して上記ファイルの管理を行う記録再生装置であって、
    上記ファイル識別記述子によって指定される上記ファイルを識別するための情報と、記録媒体における上記ファイルの配置情報とを対応付ける対応テーブルを記憶する記憶手段と、
    上記記憶手段に記憶された上記ファイルを識別するための情報と記録媒体における上記ファイルの配置情報とに基づいて、上記記録媒体へのデータの記録及び/又は再生を制御する制御手段と、
    上記ファイル識別記述子を上記記録媒体の所定箇所に制限条件範囲内で連続して記録するように制御する記録手段とを備え、
    上記制御手段は、記録媒体が前回の電源の停止時から当該電源の投入時までの間に交換されたか否かを判定し、記録媒体が交換された場合には、上記ファイルを識別するための情報と記録媒体における上記ファイルの配置情報とを記録媒体から読出して記録媒体に記録されている上記データが格納されるファイルについての上記対応テーブルを作成して上記記憶手段に記憶し、記録媒体が交換されていない場合は、上記ファイルを識別するための情報と記録媒体における上記ファイルの配置情報とを上記記憶手段から読出す記録再生装置。
  19. 上記記録媒体の所定箇所に制限条件範囲内で連続して記録された上記ファイル識別記述子を読み出して上記ファイルにアクセスし、上記ファイルに格納されたデータを再生する再生手段を有する請求項18記載の記録再生装置。
  20. 上記記録媒体は、ディスク状の追記型及び/又は書換型記録媒体である請求項18記載の記録再生装置。
  21. 上記ファイル識別記述子は、上記ファイルの後に続いて記録されることを特徴とする請求項20記載の記録再生装置。
  22. 上記ファイルの管理は、ユニバーサル・ディスク・フォーマットに準拠する請求項18記載の記録再生装置。
  23. 上記ファイル識別記述子は、ユニバーサル・ディスク・フォーマットにおいて定義されるファイル・アイデンティファイア・ディスクリプタである請求項22記載の記録再生装置。
  24. 上記ファイル位置は、ユニバーサル・ディスク・フォーマットにおいて定義されるファイルエントリである請求項22記載の記録再生装置。
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