JP3353250B2 - 情報記録方法及び記録装置及び情報記憶媒体及び再生方法 - Google Patents

情報記録方法及び記録装置及び情報記憶媒体及び再生方法

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JP3353250B2
JP3353250B2 JP2001253327A JP2001253327A JP3353250B2 JP 3353250 B2 JP3353250 B2 JP 3353250B2 JP 2001253327 A JP2001253327 A JP 2001253327A JP 2001253327 A JP2001253327 A JP 2001253327A JP 3353250 B2 JP3353250 B2 JP 3353250B2
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精悟 伊藤
裕明 海野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は映像情報及び又は音
声情報などの情報を論理的に間欠する事無く、情報情報
記憶媒体上に連続的に記録するための情報記録方法、お
よびその記録を可能にする情報記録再生装置に関する。
また本発明は上記記録方法に基付いて記録された情報を
連続的に再生可能にするためのデータ構造を有する情報
記憶媒体に関する内容も含む。
【0002】
【従来の技術】映像情報または音声情報が記録されてい
る情報記憶媒体としてLD(レーザーディスク(登録商
標))やDVDビデオディスクが存在する。しかし上記
の情報記憶媒体は再生専用であり、情報記憶媒体上での
欠陥領域は存在しない。
【0003】コンピューター情報を記録する媒体として
DVD−RAMディスクが現存する。この媒体は追加記
録が可能であり、情報記憶媒体上に発生した欠陥領域に
対する代替え処理方法も確立されている。
【0004】RAMディスクに対するコンピューター情
報記録時の欠陥領域に対する代替え処理方法としてリニ
アリプレイスメント( Linear Replacement) 処理と言
われるものがある。
【0005】この処理は、欠陥領域があった場合、ユー
ザエリア(User Area)とは物理的に離れた別の領域に
確保されているスペアエリア(Spare Area)内の代替
領域を確保して、ここに論理ブロック番号(LBN)を
設定する方法である。この方法は、ディスク上への情報
記録や再生時において、ディスク上で光ヘッドは記録又
は再生の途中に欠陥領域があると、物理的に離れた位置
のスペアエリアにデータを記録したりあるいは記録した
りし、その後、中断した位置に戻って続きのデータを記
録しなければならない。このためにで光ヘッドの動きを
頻繁にしなければならない(図16(d)を参照)。
【0006】
【0007】
【0008】
【発明が解決しようとする課題】例えば、DVDビデオ
ディスクの記録フォーマットに従った映像情報あるいは
音声情報をDVD−RAMディスクに記録する場合を考
える。前述したように欠陥処理(代替え)方法として、
Linear Replacement 処理を行った場合、記録時に欠陥
ECCブロックに遭遇すると光学ヘッドはその都度 後
述するUser Area 723 と Spare Area 724 間を往復する
必要性が生じる。このように記録時に頻繁に光学ヘッド
のアクセス動作を行うと、入力データの転送速度及びデ
ータ量、記録のためのアクセスタイム及びバッファメモ
リ容量等の関係から、バッファーメモリ内に保存される
映像情報量がメモリ容量を超えてしまい、連続記録が不
可能になる。
【0009】また、録画再生アプリケーションソフト1
レイヤーでは情報記憶媒体上の欠陥管理に悩殺されるこ
と無く記録する映像情報の管理を行いたいが、情報記憶
媒体上に多量の欠陥領域が発生した場合には、従来の方
法では録画再生アプリケーションソフトレイヤー1にも
情報記憶媒体上の欠陥の影響が波及し、安定な映像情報
管理が困難になる。
【0010】そこでこの発明の目的とするところは、情
報記憶媒体上に多量の欠陥領域が存在しても影響を受け
ることなく安定に連続記録を行うことが可能な記録方法
およびそれを行う情報記録再生装置を提供することにあ
る。また上記安定した連続記録に最も適した形式で情報
が記録されている情報記憶媒体(およびそこに記録され
ている情報のデータ構造)を提供することにある。
【0011】また更に情報記憶媒体上に多量の欠陥領域
が存在しても録画再生アプリケーションソフトレイヤー
に負担をかけることなく(録画再生アプリケーションソ
フトレイヤーに欠陥管理をさせる事無く)安定に映像情
報管理をさせるための環境設定方法(具体的にはシステ
ムとしての映像情報記録・再生・編集方法)を提供する
ことが本発明の次なる目的である。また本発明により上
記環境を実現するための最適なシステムを有する情報記
録再生装置や情報記録再生装置も提供する。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、情報記録媒
体への情報記録方法において、情報記録媒体は、欠陥エ
リア情報のための欠陥管理情報領域が設定され、ファイ
ルエントリー情報が記録されるファイル管理情報領域が
設定され、オーディオ或はビデオデータを格納するAV
ファイルのための領域がAVデータをエクステント毎に
物理的に点在させて記録可能なビデオオブジェクト領域
に設定され、点在となる前記AVデータの記録及び再生
順を管理するコントロール情報のための領域がコントロ
ール情報領域に設定され、前記ファイルエントリー情報
がエクステントに対するデータロケーションの記述子を
含み、また前記データロケーションをセットしかつその
内部でのスキップを許容するためのコンテギュアスデー
タエリアが定義されており、上記ファイルエントリー情
報にはインフォメーションレングスを示す情報が含ま
れ、前記欠陥管理情報領域から前記欠陥エリア情報を参
照するステップと、前記未記録エリア内に記録すべきエ
リアを設定するとき、前記コンテギュアスデータエリア
が前記欠陥エリア情報により示された欠陥エリアを含む
ように、前記コンテギュアスデータエリアを設定するス
テップと、前記設定されたコンテギュアスデータエリア
に対して前記欠陥エリアを避けてエクステントを設定す
るステップと、前記エクステントの部分に前記AVデー
タを記録するステップとを有することを基本要素として
いる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0014】図1はこの発明の代表的な特徴部を示して
いる。なお各図においては符号はブロック内に記入して
説明している。本発明は、次に述べる点に特徴を備えて
いる。即ち* 情報記憶媒体が記録再生装置に装填され
ると、ファイルシステムは情報記憶媒体上の情報記録の
指示を受け取るとともに記録すべきファイルがオーディ
オビデオファイル(AVファイル)か否かを判定するス
テップ(ST01)。 次に、情報記憶媒体上の映像情
報記録場所を事前に設定するステップ(ST02)。次
に、 情報記憶媒体上にAV情報を記録するステップ
(ST03)。そして情報記憶媒体上に実際に記録され
た情報配置情報を情報記憶媒体上の管理領域に記録する
ステップ(ST04)を有している所にある。この処理
は主に後述するファイルシステム( File System)2側
が中心となり制御を行う。
【0015】先ず始めに本発明における情報記録再生装
置の概略構造について説明する。
【0016】図2に示すように、情報再生装置もしくは
情報記録再生装置103は大きく2つのブロックから構
成される。情報再生部もしくは情報記録再生部(物理系
ブロック)101は情報記憶媒体(光ディスク)を回転
させ、光学ヘッドを用いて情報記憶媒体(光ディスク)
にあらかじめ記録して有る情報を読み取る(または情報
記憶媒体(光ディスク)に新たな情報を記録する)機能
を有する。具体的には情報記憶媒体(光ディスク)を回
転させるスピンドルモーター、情報記憶媒体(光ディス
ク)に記録して有る情報を再生する光学ヘッド、再生し
たい情報が記録されている情報記憶媒体(光ディスク)
上の半径位置に光学ヘッドを移動させるための光学ヘッ
ド移動機構、や各種サーボ回路などから構成されてい
る。なお図3を用いたこのブロックに関する詳細説明は
後述する。
【0017】応用構成部(アプリケーションブロック)
102は情報再生部もしくは情報記録再生部(物理系ブ
ロック)101から得られた再生信号cに処理を加えて
情報再生装置もしくは情報記録再生装置103の外に再
生情報aを伝送する働きをする。情報再生装置もしくは
情報記録再生装置103の具体的用途(使用目的)に応
じてこのブロック内の構成が変化する。この応用構成部
(アプリケーションブロック)102の構成に付いても
後述する。
【0018】また情報記録再生装置の場合には以下の手
順で外部から与えられた記録情報bを情報記憶媒体(光
ディスク)に記録する。
【0019】・外部から与えられた記録情報bは直接応
用構成部(アプリケーションブロック)102に転送さ
れる。
【0020】・応用構成部(アプリケーションブロッ
ク)102内で記録情報bに処理を加えた後、記録信号
dを情報記録再生部(物理系ブロック)101へ伝送す
る。
【0021】・伝送された記録信号dを情報記録再生部
(物理系ブロック)101内で情報記憶媒体に記録す
る。
【0022】次に、情報記録再生装置103内の情報記
録再生部(物理系ブロック)101の内部構造を説明す
る。
【0023】図3は情報記録再生装置の情報記録再生部
(物理系ブロック)内の構成の一例を説明するブロック
図である。
【0024】情報記録再生部の基本機能の説明。
【0025】情報記録再生部では、情報記憶媒体(光デ
ィスク)201上の所定位置に、レーザビームの集光ス
ポットを用いて、新規情報の記録あるいは書き替え(情
報の消去も含む)を行う。また情報記憶媒体201上の
所定位置から、レーザビームの集光スポットを用いて、
既に記録されている情報の再生を行う。
【0026】情報記録再生部の基本機能達成手段の説
明。
【0027】上記基本機能を達成するために、情報記録
再生部では、情報記憶媒体201上のトラックに沿って
集光スポットをトレース(追従)させる。情報記憶媒体
201に照射する集光スポットの光量(強さ)を変化さ
せて情報の記録/再生/消去の切り替えを行う。外部か
ら与えられる記録信号dを高密度かつ低エラー率で記録
するために最適な信号に変換する。
【0028】機構部分の構造と検出部分の動作の説明。
【0029】<光ヘッド202基本構造と信号検出回路
> <光ヘッド202による信号検出>光ヘッド202は、
基本的には、光源である半導体レーザ素子と光検出器と
対物レンズから構成されている。半導体レーザ素子から
発光されたレーザ光は、対物レンズにより情報記憶媒体
(光ディスク)201上に集光される。情報記憶媒体2
01の光反射膜または光反射性記録膜で反射されたレー
ザ光は光検出器により光電変換される。
【0030】光検出器で得られた検出電流は、アンプ2
13により電流−電圧変換されて検出信号となる。この
検出信号は、フォーカス・トラックエラー検出回路21
7あるいは2値化回路212で処理される。
【0031】一般的に、光検出器は、複数の光検出領域
に分割され、各光検出領域に照射される光量変化を個々
に検出している。この個々の検出信号に対してフォーカ
ス・トラックエラー検出回路217で和・差の演算を行
い、フォーカスずれおよびトラックずれの検出を行う。
この検出とサーボ動作によりフォーカスずれおよびトラ
ックずれを実質的に取り除いた後、情報記憶媒体201
の光反射膜または光反射性記録膜からの反射光量変化を
検出して、情報記憶媒体201上の信号を再生する。
【0032】<フォーカスずれ検出方法>フォーカスず
れ量を光学的に検出する方法としては、たとえば次のよ
うなものがある: [非点収差法]…情報記憶媒体201の光反射膜または
光反射性記録膜で反射されたレーザ光の検出光路に非点
収差を発生させる光学素子(図示せず)を配置し、光検
出器上に照射されるレーザ光の形状変化を検出する方法
である。光検出領域は対角線状に4分割されている。各
検出領域から得られる各検出信号に対し、フォーカス・
トラックエラー検出回路217内で対角上の検出領域か
らの信号の和を取り、その和間の差を取ってフォーカス
エラー検出信号を得る。
【0033】[ナイフエッジ法]…情報記憶媒体201
で反射されたレーザ光に対して非対称に一部を遮光する
ナイフエッジを配置する方法である。光検出領域は2分
割され、各検出領域から得られる検出信号間の差を取っ
てフォーカスエラー検出信号を得る。
【0034】通常、上記非点収差法あるいはナイフエッ
ジ法のいずれかがが採用される。
【0035】<トラックずれ検出方法>情報記憶媒体
(光ディスク)201はスパイラル状または同心円状の
トラックを有し、トラック上に情報が記録される。この
トラックに沿って集光スポットをトレースさせて情報の
再生または記録/消去を行う。安定して集光スポットを
トラックに沿ってトレースさせるため、トラックと集光
スポットの相対的位置ずれを光学的に検出する必要があ
る。
【0036】トラックずれ検出方法としては一般に、次
の方法が用いられている: [位相差検出(Differential Phase Detection)法]…
情報記憶媒体(光ディスク)201の光反射膜または光
反射性記録膜で反射されたレーザ光の光検出器上での強
度分布変化を検出する。光検出領域は対角線上に4分割
されている。各検出領域から得られる各検出信号に対
し、フォーカス・トラックエラー検出回路217内で対
角上の検出領域からの信号の和を取り、その和間の差を
取ってトラックエラー検出信号を得る。
【0037】[プッシュプル(Push-Pull)法]…情報
記憶媒体1201反射されたレーザ光の光検出器上での
強度分布変化を検出する。光検出領域は2分割され、各
検出領域から得られる検出信号間の差を取ってトラック
エラー検出信号を得る。
【0038】[ツインスポット(Twin-Spot)法]…半
導体レーザ素子と情報記憶媒体201間の送光系に回折
素子などを配置して光を複数に波面分割し、情報記憶媒
体201上に照射する±1次回折光の反射光量変化を検
出する。再生信号検出用の光検出領域とは別に+1次回
折光の反射光量と−1次回折光の反射光量を個々に検出
する光検出領域を配置し、それぞれの検出信号の差を取
ってトラックエラー検出信号を得る。
【0039】<対物レンズアクチュエータ構造>半導体
レーザ素子から発光されたレーザ光を情報記憶媒体20
1上に集光させる対物レンズ(図示せず)は、対物レン
ズアクチュエータ駆動回路218の出力電流に応じて2
軸方向に移動可能な構造になっている。この対物レンズ
の移動方向には、次の2つがある。すなわち、フォーカ
スずれ補正のために、情報記憶媒体201に対して垂直
方向に移動し、トラックずれ補正のために情報記憶媒体
201の半径方向に移動する方向である。
【0040】対物レンズの移動機構(図示せず)は対物
レンズアクチュエータと呼ばれる。対物レンズアクチュ
エータ構造には、たとえば次のようなものがよく用いら
れる: [軸摺動方式]…中心軸(シャフト)に沿って対物レン
ズと一体のブレードが移動する方式で、ブレードが中心
軸に沿った方向に移動してフォーカスずれ補正を行い、
中心軸を基準としたブレードの回転運動によりトラック
ずれ補正を行う方法である。
【0041】[4本ワイヤ方式]…対物レンズ一体のブ
レードが固定系に対し4本のワイヤで連結されており、
ワイヤの弾性変形を利用してブレードを2軸方向に移動
させる方法である。
【0042】上記いずれの方式も永久磁石とコイルを持
ち、ブレードに連結したコイルに電流を流すことにより
ブレードを移動させる構造になっている。
【0043】<情報記憶媒体201の回転制御系>スピ
ンドルモータ204の駆動力によって回転する回転テー
ブル221上に情報記憶媒体(光ディスク)201を装
着する。
【0044】情報記憶媒体10の回転数は、情報記憶媒
体201から得られる再生信号によって検出する。すな
わち、アンプ213出力の検出信号(アナログ信号)は
2値化回路212でデジタル信号に変換され、この信号
からPLL回路211により一定周期信号(基準クロッ
ク信号)を発生させる。情報記憶媒体回転速度検出回路
214では、この信号を用いて情報記憶媒体201の回
転数を検出し、その値を出力する。
【0045】情報記憶媒体201上で再生あるいは記録
/消去する半径位置に対応した情報記憶媒体回転数の対
応テーブルは、半導体メモリ219に予め記録されてい
る。再生位置または記録/消去位置が決まると、制御部
220は半導体メモリ219情報を参照して情報記憶媒
体201の目標回転数を設定し、その値をスピンドルモ
ータ駆動回路215に通知する。
【0046】スピンドルモータ駆動回路215では、こ
の目標回転数と情報記憶媒体回転速度検出回路214の
出力信号(現状での回転数)との差を求め、その結果に
応じた駆動電流をスピンドルモータ204に与えて、ス
ピンドルモータ204の回転数が一定になるように制御
する。情報記憶媒体回転速度検出回路214の出力信号
は、情報記憶媒体201の回転数に対応した周波数を有
するパルス信号であり、スピンドルモータ駆動回路21
5では、このパルス信号の周波数およびパルス位相の両
方に対して、制御(周波数制御および位相制御)を行な
う。
【0047】<光ヘッド移動機構>この機構は、情報記
憶媒体201の半径方向に光ヘッド202を移動させる
ため光ヘッド移動機構(送りモータ)203を持ってい
る。
【0048】光ヘッド202を移動させるガイド機構と
しては、棒状のガイドシャフトを利用する場合が多い。
このガイド機構では、このガイドシャフトと光ヘッド2
02の一部に取り付けられたブッシュ間の摩擦を利用し
て、光ヘッド202を移動させる。それ以外に回転運動
を使用して摩擦力を軽減させたベアリングを用いる方法
もある。
【0049】光ヘッド202を移動させる駆動力伝達方
法は、図示していないが、固定系にピニオン(回転ギ
ヤ)の付いた回転モータを配置し、ピニオンとかみ合う
直線状のギヤであるラックを光ヘッド202の側面に配
置して、回転モータの回転運動を光ヘッド202の直線
運動に変換している。それ以外の駆動力伝達方法として
は、固定系に永久磁石を配置し、光ヘッド202に配置
したコイルに電流を流して直線的方向に移動させるリニ
アモータ方式を使う場合もある。
【0050】回転モータ、リニアモータいずれの方式で
も、基本的には送りモータに電流を流して光ヘッド20
2移動用の駆動力を発生させている。この駆動用電流は
送りモータ駆動回路216から供給される。
【0051】<各制御回路の機能> <集光スポットトレース制御>フォーカスずれ補正ある
いはトラックずれ補正を行うため、フォーカス・トラッ
クエラー検出回路217の出力信号(検出信号)に応じ
て光ヘッド202内の対物レンズアクチュエータ(図示
せず)に駆動電流を供給する回路が、対物レンズアクチ
ュエータ駆動回路218である。この駆動回路218
は、高い周波数領域まて対物レンズ移動を高速応答させ
るため、対物レンズアクチュエータの周波数特性に合わ
せた特性改善用の位相補償回路を、内部に有している。
【0052】対物レンズアクチュエータ駆動回路218
では、制御部220の命令に応じて、 (イ)フォーカス/トラックずれ補正動作(フォーカス
/トラックループ)のオン/オフ処理と; (ロ)情報記憶媒体201の垂直方向(フォーカス方
向)へ対物レンズを低速で移動させる処理(フォーカス
/トラックループオフ時に実行)と; (ハ)キックパルスを用いて、対物レンズを情報記憶媒
体201の半径方向(トラックを横切る方向)にわずか
に動かして、集光スポットを隣のトラックへ移動させる
処理とが行なわれる。
【0053】<レーザ光量制御> <再生と記録/消去の切り替え処理>再生と記録/消去
の切り替えは情報記憶媒体201上に照射する集光スポ
ットの光量を変化させて行う。
【0054】相変化方式を用いた情報記憶媒体に対して
は、一般的に [記録時の光量]>[消去時の光量]>[再生時の光量] …(1) の関係が成り立ち、光磁気方式を用いた情報記憶媒体に
対しては、一般的に [記録時の光量]≒[消去時の光量]>[再生時の光量] …(2) の関係がある。光磁気方式の場合では、記録/消去時に
は情報記憶媒体201に加える外部磁場(図示せず)の
極性を変えて記録と消去の処理を制御している。
【0055】情報再生時では、情報記憶媒体201上に
一定の光量を連続的に照射している。
【0056】新たな情報を記録する場合には、この再生
時の光量の上にパルス状の断続的光量を上乗せする。半
導体レーザ素子が大きな光量でパルス発光した時に情報
記憶媒体201の光反射性記録膜が局所的に光学的変化
または形状変化を起こし、記録マークが形成される。す
でに記録されている領域の上に重ね書きする場合も同様
に半導体レーザ素子をパルス発光させる。
【0057】すでに記録されている情報を消去する場合
には、再生時よりも大きな一定光量を連続照射する。連
続的に情報を消去する場合にはセクタ単位など特定周期
毎に照射光量を再生時に戻し、消去処理と平行して間欠
的に情報再生を行う。これにより、間欠的に消去するト
ラックのトラック番号やアドレスを再生することで、消
去トラックの誤りがないことを確認しながら消去処理を
行っている。
【0058】<レーザ発光制御>図示していないが、光
ヘッド202内には、半導体レーザ素子の発光量を検出
するための光検出器が内蔵されている。レーザ駆動回路
205では、その光検出器出力(半導体レーザ素子発光
量の検出信号)と記録・再生・消去制御波形発生回路2
06から与えられる発光基準信号との差を取り、その結
果に基づき、半導体レーザへの駆動電流をフィードバッ
ク制御している。
【0059】<機構部分の制御系に関する諸動作> <起動制御>情報記憶媒体(光ディスク)201が回転
テーブル221上に装着され、起動制御が開始される
と、以下の手順に従った処理が行われる。
【0060】(1)制御部220からスピンドルモータ
駆動回路215に目標回転数が伝えられ、スピンドルモ
ータ駆動回路215からスピンドルモータ204に駆動
電流が供給されて、スピンドルモータ204が回転を開
始する。
【0061】(2)同時に制御部220から送りモータ
駆動回路216に対してコマンド(実行命令)が出さ
れ、送りモータ駆動回路216から光ヘッド駆動機構
(送りモータ)203に駆動電流が供給されて、光ヘッ
ド202が情報記憶媒体10の最内周位置に移動する。
その結果、情報記憶媒体201の情報が記録されている
領域を越えてさらに内周部に光ヘッド202が来ている
ことを確認する。
【0062】(3)スピンドルモータ204が目標回転
数に到達すると、そのステータス(状況報告)が制御部
220に出される。
【0063】(4)制御部220から記録・再生・消去
制御波形発生回路206に送られた再生光量信号に合わ
せて半導体レーザ駆動回路205から光ヘッド202内
の半導体レーザ素子に電流が供給されて、レーザ発光が
開始する。
【0064】なお、情報記憶媒体(光ディスク)201
の種類によって再生時の最適照射光量が異なる。起動時
には、そのうちの最も照射光量の低い値に対応した値
に、半導体レーザ素子に供給される電流値を設定する。
【0065】(5)制御部220からのコマンドに従っ
て、光ヘッド202内の対物レンズ(図示せず)を情報
記憶媒体201から最も遠ざけた位置にずらし、ゆっく
りと対物レンズを情報記憶媒体201に近付けるよう対
物レンズアクチュエータ駆動回路218が対物レンズを
制御する。
【0066】(6)同時にフォーカス・トラックエラー
検出回路217でフォーカスずれ量をモニターし、焦点
が合う位置近傍に対物レンズがきたときにステータスを
出して、「対物レンズが合焦点位置近傍にきた」ことを
制御部220に通知する。
【0067】(7)制御部220では、その通知をもら
うと、対物レンズアクチュエータ駆動回路218に対し
て、フォーカスループをオンにするようコマンドを出
す。
【0068】(8)制御部220は、フォーカスループ
をオンにしたまま送りモータ駆動回路216にコマンド
を出して、光ヘッド202をゆっくり情報記憶媒体20
1の外周部方向へ移動させる。
【0069】(9)同時に光ヘッド202からの再生信
号をモニターし、光ヘッド202が情報記憶媒体201
上の記録領域に到達したら、光ヘッド202の移動を止
め、対物レンズアクチュエータ駆動回路218に対して
トラックループをオンさせるコマンドを出す。
【0070】(10)続いて情報記憶媒体201の内周
部に記録されている「再生時の最適光量」および「記録
/消去時の最適光量」が再生され、その情報が制御部2
20を経由して半導体メモリ219に記録される。
【0071】(11)さらに制御部220では、その
「再生時の最適光量」に合わせた信号を記録・再生・消
去制御波形発生回路206に送り、再生時の半導体レー
ザ素子の発光量を再設定する。
【0072】(12)そして、情報記憶媒体201に記
録されている「記録/消去時の最適光量」に合わせて記
録/消去時の半導体レーザ素子の発光量が設定される。
【0073】<アクセス制御>情報記憶媒体201に記
録されたアクセス先情報が再生情報記憶媒体201上の
どの場所に記録されまたどのような内容を持っているか
についての情報は、情報記憶媒体201の種類により異
なる。たとえばDVDディスクでは、この情報は、情報
記憶媒体201内のディレクトリ管理領域またはナビゲ
ーションパックなどに記録されている。
【0074】ここで、ディレクトリ管理領域は、通常は
情報記憶媒体201の内周領域または外周領域にまとま
って記録されている。また、ナビゲーションパックは、
MPEG2のPS(プログラムストリーム)のデータ構
造に準拠したVOBS(ビデオオブジェクトセット)中
のVOBU(ビデオオブジェクトユニット)というデー
タ単位の中に含まれ、次の映像がどこに記録してあるか
の情報を記録している。
【0075】特定の情報を再生あるいは記録/消去した
い場合には、まず上記の領域内の情報を再生し、そこで
得られた情報からアクセス先を決定する。
【0076】<粗アクセス制御>制御部220ではアク
セス先の半径位置を計算で求め、現状の光ヘッド202
位置との間の距離を割り出す。
【0077】光ヘッド202移動距離に対して最も短時
間で到達できる速度曲線情報が事前に半導体メモリ21
9内に記録されている。制御部220は、その情報を読
み取り、その速度曲線に従って以下の方法で光ヘッド2
02の移動制御を行う。
【0078】すなわち、制御部220から対物レンズア
クチュエータ駆動回路218に対してコマンドを出して
トラックループをオフした後、送りモータ駆動回路21
6を制御して光ヘッド202の移動を開始させる。
【0079】集光スポットが情報記憶媒体201上のト
ラックを横切ると、フォーカス・トラックエラー検出回
路217内でトラックエラー検出信号が発生する。この
トラックエラー検出信号を用いて情報記憶媒体201に
対する集光スポットの相対速度を検出することができ
る。
【0080】送りモータ駆動回路216では、このフォ
ーカス・トラックエラー検出回路217から得られる集
光スポットの相対速度と制御部220から逐一送られる
目標速度情報との差を演算し、その結果で光ヘッド駆動
機構(送りモータ)203への駆動電流にフィードバッ
ク制御をかけながら、光ヘッド202を移動させる。
【0081】前記<光ヘッド移動機構>の項で述べたよ
うに、ガイドシャフトとブッシュあるいはベアリング間
には常に摩擦力が働いている。光ヘッド202が高速に
移動している時は動摩擦が働くが、移動開始時と停止直
前には光ヘッド202の移動速度が遅いため静止摩擦が
働く。この静止摩擦が働く時には(特に停止直前に
は)、相対的に摩擦力が増加している。この摩擦力増加
に対処するため、光ヘッド駆動機構(送りモータ)20
3に供給される電流が大きくなるように、制御部220
からのコマンドによって制御系の増幅率(ゲイン)を増
加させる。
【0082】<密アクセス制御>光ヘッド202が目標
位置に到達すると、制御部220から対物レンズアクチ
ュエータ駆動回路218にコマンドを出して、トラック
ループをオンさせる。
【0083】集光スポットは、情報記憶媒体201上の
トラックに沿ってトレースしながら、その部分のアドレ
スまたはトラック番号を再生する。
【0084】そこでのアドレスまたはトラック番号から
現在の集光スポット位置を割り出し、到達目標位置から
の誤差トラック数を制御部220内で計算し、集光スポ
ットの移動に必要なトラック数を対物レンズアクチュエ
ータ駆動回路218に通知する。
【0085】対物レンズアクチュエータ駆動回路218
内で1組のキックパルスを発生させると、対物レンズは
情報記憶媒体201の半径方向にわずかに動いて、集光
スポットが隣のトラックへ移動する。
【0086】対物レンズアクチュエータ駆動回路218
内では、一時的にトラックループをオフさせ、制御部2
20からの情報に合わせた回数のキックパルスを発生さ
せた後、再びトラックループをオンさせる。
【0087】密アクセス終了後、制御部220は集光ス
ポットがトレースしている位置の情報(アドレスまたは
トラック番号)を再生し、目標トラックにアクセスして
いることを確認する。
【0088】<連続記録/再生/消去制御>フォーカス
・トラックエラー検出回路217から出力されるトラッ
クエラー検出信号は、送りモータ駆動回路216に入力
されている。上述した「起動制御時」と「アクセス制御
時」には、送りモータ駆動回路216内では、トラック
エラー検出信号を使用しないように制御部220により
制御されている。
【0089】アクセスにより集光スポットが目標トラッ
クに到達したことを確認した後、制御部220からのコ
マンドにより、モータ駆動回路216を経由してトラッ
クエラー検出信号の一部が光ヘッド駆動機構(送りモー
タ)203への駆動電流として供給される。連続に再生
または記録/消去処理を行っている期間中、この制御は
継続される。
【0090】情報記憶媒体201の中心位置は回転テー
ブル221の中心位置とわずかにずれた偏心を持って装
着されている。トラックエラー検出信号の一部を駆動電
流として供給すると、偏心に合わせて光ヘッド202全
体が微動する。
【0091】また長時間連続して再生または記録/消去
処理を行うと、集光スポット位置が徐々に外周方向また
は内周方向に移動する。トラックエラー検出信号の一部
を光ヘッド移動機構(送りモータ)203への駆動電流
として供給した場合には、それに合わせて光ヘッド20
2が徐々に外周方向または内周方向に移動する。
【0092】このようにして対物レンズアクチュエータ
のトラックずれ補正の負担を軽減することにより、トラ
ックループを安定化させることができる。
【0093】<終了制御>一連の処理が完了し、動作を
終了させる場合には以下の手順に従って処理が行われ
る。
【0094】(1)制御部220から対物レンズアクチ
ュエータ駆動回路218に対して、トラックループをオ
フさせるコマンドが出される。
【0095】(2)制御部220から対物レンズアクチ
ュエータ駆動回路218に対して、フォーカスループを
オフさせるコマンドが出される。
【0096】(3)制御部220から記録・再生・消去
制御波形発生回路206に対して、半導体レーザ素子の
発光を停止させるコマンドが出される。
【0097】(4)スピンドルモータ駆動回路215に
対して、基準回転数として0が通知される。
【0098】<情報記憶媒体への記録信号/再生信号の
流れ> <再生時の信号の流れ> <2値化・PLL回路>先の<光ヘッド202による信
号検出>の項で述べたように、情報記憶媒体(光ディス
ク)201の光反射膜または光反射性記録膜からの反射
光量変化を検出して、情報記憶媒体201上の信号を再
生する。アンプ213で得られた信号は、アナログ波形
を有している。2値化回路212は、コンパレーターを
用いて、そのアナログ信号を“1”および“0”からな
る2値のデジタル信号に変換する。
【0099】こうして2値化回路212で得られた再生
信号から、PLL回路211において、情報再生時の基
準信号が取り出される。すなわち、PLL回路211は
周波数可変の発振器を内蔵しており、この発振器から出
力されるパルス信号(基準クロック)と2値化回路21
2出力信号との間で周波数および位相の比較が行われ
る。この比較結果を発振器出力にフィードバックするこ
とで、情報再生時の基準信号を取り出している。
【0100】<信号の復調>復調回路210は、変調さ
れた信号と復調後の信号との間の関係を示す変換テーブ
ルを内蔵している。復調回路210は、PLL回路21
1で得られた基準クロックに合わせて変換テーブルを参
照しながら、入力信号(変調された信号)を元の信号
(復調された信号)に戻す。復調された信号は、半導体
メモリ219に記録される。
【0101】<エラー訂正処理>エラー訂正回路209
の内部では、半導体メモリ219に保存された信号に対
し、内符号PIと外符号POを用いてエラー箇所を検出
し、エラー箇所のポインタフラグを立てる。その後、半
導体メモリ219から信号を読み出しながらエラーポイ
ンタフラグに合わせて逐次エラー箇所の信号を訂正した
後、再度半導体メモリ219に訂正後情報を記録する。
【0102】情報記憶媒体201から再生した情報を再
生信号cとして外部に出力する場合には、半導体メモリ
219に記録されたエラー訂正後情報から内符号PIお
よび外符号POをはずして、バスライン224を経由し
てデータI/Oインターフェイス222へ転送する。デ
ータI/Oインターフェイス222が、エラー訂正回路
209から送られてきた信号を再生信号cとして出力す
る。
【0103】<情報記憶媒体201に記録される信号形
式>情報記憶媒体201上に記録される信号に対して
は、以下のことを満足することが要求される: (イ)情報記憶媒体201上の欠陥に起因する記録情報
エラーの訂正を可能とすること; (ロ)再生信号の直流成分を“0”にして再生処理回路
の簡素化を図ること; (ハ)情報記憶媒体201に対してできるだけ高密度に
情報を記録すること。
【0104】以上の要求を満足するため、情報記録再生
部(物理系ブロック)では、「エラー訂正機能の付加」
と「記録情報に対する信号変換(信号の変復調)」とを
行っている。
【0105】<記録時の信号の流れ> <エラー訂正コードECC付加処理>エラー訂正コード
ECC付加処理について説明する。情報記憶媒体201
に記録したい情報dが、生信号の形で、データI/Oイ
ンターフェイス222に入力される。この記録信号d
は、そのまま半導体メモリ219に記録される。その
後、ECCエンコーダ208内において、以下のような
ECCの付加処理が実行される。
【0106】以下、積符号を用いたECC付加方法の具
体例について説明を行なう。
【0107】記録信号dは、半導体メモリ219内で、
172バイト毎に1行ずつ順次並べられ、192行で1
組のECCブロックとされる(172バイト行×192
バイト列でおよそ32kバイトの情報量になる)。この
「172バイト行×192バイト列」で構成される1組
のECCブロック内の生信号(記録信号d)に対し、1
72バイトの1行毎に10バイトの内符号PIを計算し
て半導体メモリ219内に追加記録する。さらにバイト
単位の1列毎に16バイトの外符号POを計算して半導
体メモリ219内に追加記録する。
【0108】そして、10バイトの内符号PIを含めた
12行分(12×(172+10)バイト)と外符号P
Oの1行分(1×(172+10)バイト)の合計23
66バイト(=(12+1)×(172+10))を単
位として、エラー訂正コードECC付加処理のなされた
情報が、情報記憶媒体10の1セクタ内に記録される。
【0109】ECCエンコーダ208は、内符号PIと
外符号POの付加が完了すると、その情報を一旦半導体
メモリ219へ転送する。情報記憶媒体201に情報が
記録される場合には、半導体メモリ219から、1セク
タ分の2366バイトずつの信号が、変調回路207へ
転送される。
【0110】<信号変調>再生信号の直流成分(DS
V:Digital Sum ValueまたはDigital Sum Variation)
を“0”に近付け、情報記憶媒体201に対して高密度
に情報を記録するため、信号形式の変換である信号変調
を変調回路207内で行う。変調回路207および復調
回路210は、それぞれ、元の信号と変調後の信号との
間の関係を示す変換テーブルを内蔵している。
【0111】変調回路207は、ECCエンコーダ20
8から転送されてきた信号を所定の変調方式に従って複
数ビット毎に区切り、上記変換テーブルを参照しなが
ら、別の信号(コード)に変換する。たとえば、変調方
式として8/16変調(RLL(2、10)コード)を
用いた場合には、変換テーブルが2種類存在し、変調後
の直流成分(DSV)が0に近付くように逐一参照用変
換テーブルを切り替えている。
【0112】<記録波形発生>情報記憶媒体(光ディス
ク)201に記録マークを記録する場合、一般的には、
記録方式として、次のものが採用される: [マーク長記録方式]記録マークの前端位置と後端末位
置に“1”がくるもの。
【0113】[マーク間記録方式]記録マークの中心位
置が“1”の位置と一致するもの。
【0114】なお、マーク長記録を採用する場合、比較
的長い記録マークを形成する必要がある。この場合、一
定期間以上記録用の大きな光量を情報記憶媒体10に照
射し続けると、情報記憶媒体201の光反射性記録膜の
蓄熱効果によりマークの後部のみ幅が広がり、「雨だ
れ」形状の記録マークが形成されてしまう。この弊害を
除去するため、長さの長い記録マークを形成する場合に
は、記録用レーザ駆動信号を複数の記録パルスに分割し
たり、記録用レーザの記録波形を階段状に変化させる等
の対策が採られる。
【0115】記録・再生・消去制御波形発生回路206
内では、変調回路207から送られてきた記録信号に応
じて、上述のような記録波形を作成し、この記録波形を
持つ駆動信号を、半導体レーザ駆動回路205に送って
いる。
【0116】次に、上記の記録再生装置におけるブロッ
ク間の信号の流れをまとめておく。
【0117】1)記録すべき生信号の情報記録再生装置
への入力 情報記録再生装置内の情報記憶媒体(光ディスク)20
1に対する情報の記録処理と再生処理に関連する部分を
まとめた情報記録再生部(物理系ブロック)内の構成を
例示している。PC(パーソナルコンピュータ)やEW
S(エンジニアリングワークステーション)などのホス
トコンピュータから送られて来た記録信号dはデータI
/Oインターフェイス222を経由して情報記録再生部
(物理系ブロック)101内に入力される。
【0118】2)記録信号dの2048バイト毎の分割
処理 データI/Oインターフェイス222では記録信号dを
時系列的に2048バイト毎に分割し、データID51
0などを付加した後、スクランブル処理を行う。その結
果得られた信号はECCエンコーダ208に送られる。
【0119】3)ECCブロックの作成 ECCエンコーダ208では、記録信号に対してスクラ
ンブルを掛けた後の信号を16組集めて「172バイト
×192列」のブロックを作った後、内符号PI(内部
パリティコード)と外符号PO(外部パリティコード)
の付加を行う。
【0120】4)インターリーブ処理 ECCエンコーダ208ではその後、外符号POのイン
ターリーブ処理を行う。
【0121】5)信号変調処理 変調回路207では、外外符号POのインターリーブ処
理した後の信号を変調後、同期コードを付加する。
【0122】6)記録波形作成処理 その結果得られた信号に対応して記録・再生・消去制御
波形発生回路206で記録波形が作成され、この記録波
形がレーザ駆動回路205に送られる。
【0123】情報記憶媒体(DVD−RAMディスク)
201では「マーク長記録」の方式が採用されているた
め、記録パルスの立ち上がりタイミングと記録パルスの
立ち下がりタイミングが変調後信号の“1”のタイミン
グと一致する。
【0124】7)情報記憶媒体(光ディスク)10への
記録処理 光ヘッド202から照射され、情報記憶媒体(光ディス
ク)201の記録膜上で集光するレーザ光の光量が断続
的に変化して情報記憶媒体(光ディスク)201の記録
膜上に記録マークが形成される。
【0125】図6は、本発明の実施例説明で必要なアプ
リケーション、ファイルシステム、ODDの関係を示
す。
【0126】図6の情報記録再生装置( ODD:Optic
al Disk Drive )3はPCシステム(後述)の情報記録
再生装置140と同一のものを示している。
【0127】図6の File System 2と録画再生アプリ
ケーションソフト(録再アプリ)1の両者のプログラム
は通常はPCシステム中のHDD121内に保存されて
おり、File System 2はパーソナルコンピューターシス
テム110の起動時にメインメモリー112に転送さ
れ、また録画再生アプリケーションソフトプログラム使
用時に録画再生アプリケーションソフト(録再アプリ)
1のプログラムがメインメモリー112上に転送され
る。またコンピューターシステムにおいて情報処理や情
報の記録再生をおこなう担当部門は、録画再生アプリケ
ーションソフト(以後、録再アプリと略する)1レイヤ
ー、ファイルシステム(File System )2レイヤー、オ
プティカルディスクドライブ(Optical Disk Drive ;O
DD)3レイヤーと、制御階層が分割されている。そし
て、それぞれの階層間にはインターフェースとなるコマ
ンドが定義されている。またそれぞれの階層で扱うアド
レスも異なる。つまり録再アプリ1は、AVAddressを取
り扱い、File System2は、AV Addressに基き論理セ
クタ番号(LSN)または論理ブロック番号(LBN)を取り
扱い、ODD3は、論理セクタ番号(BSN)、論理ブロック
番号(LBN)に基き物理セクタ番号(PSN)を扱うように
なっている。
【0128】図7に情報再生装置を用いたパーソナルコ
ンピューターシステム構成を示す。
【0129】A…一般的なパーソナルコンピューターシ
ステム110の内部構造説明。
【0130】A−1…メインCPUに直接接続されるデ
ータ/アドレスライン説明。
【0131】パーソナルコンピューター110内のメイ
ンCPU111はメインメモリ112との間の情報入出
力を直接行うメモリデータライン114と、メインメモ
リ112内に記録されている情報のアドレスを指定する
メモリアドレスライン113を持ち、メインメモリ11
2内にロードされたプログラムに従ってメインCPU1
11の実行処理が進む。更にメインCPU111はI/
Oデータライン146を通して各種コントローラーとの
情報転送を行うと共に、I/Oアドレスライン145の
アドレス指定により情報転送先コントローラーの指定と
転送される情報内容の指定を行っている。
【0132】A−2…CRTディスプレーコントロール
とキーボードコントロール説明。
【0133】CRTディスプレー116の表示内容制御
を行うLCDコントローラー115はメモリデータライ
ン114を介しメインCPU111間の情報交換を行っ
ている。更に高解像度・豊富な表現色を実現するためC
RTディスプレー116専用のメモリとしてビデオRA
M117を備えている。LCDコントローラー115は
メモリデータライン114を経由してメインメモリ11
2から直接情報を入力し、CRTディスプレー116に
表示する事も出来る。
【0134】キーボード119から入力されたテンキー
情報はキーボードコントローラー118で変換されてI
/Oデータライン146を経由してメインCPU111
に入力される。
【0135】A−3…内蔵型HDD/情報再生装置の制
御系統説明。
【0136】パーソナルコンピューター110内に内蔵
されたHDD121やCD−ROMドライブ・DVD−
ROMドライブなどの光学式の情報再生装置122には
IDEインターフェースが使われる場合が多い。HDD
121や情報再生装置122からの再生情報、またはH
DD121への記録情報はIDEコントローラー120
を経由してI/Oデータライン146に転送される。
【0137】特にブートディスクとしてHDD121を
用いた場合にはパーソナルコンピューターシステム11
0起動時にメインCPU111がHDD121にアクセ
スし、必要な情報がメインメモリ112に転送される。
【0138】A−4…外部とのシリアル/パラレルイン
ターフェース説明。
【0139】パーソナルコンピューターシステム110
の外部機器との情報転送にはシリアルラインとパラレル
ラインがそれぞれ用意されている。
【0140】“セントロ”に代表されるパラレルライン
を制御するパラレルI/Fコントローラー123は例え
ばネットワークを介さずに直接プリンター124やスキ
ャナー125を駆動する場合に使われる。スキャナー1
25から転送される情報はパラレルI/Fコントローラ
ー123を経由してI/Oデータライン146に転送さ
れる。またI/Oデータライン146上で転送される情
報はパラレルI/Fコントローラー123を経由してプ
リンター124へ転送される。
【0141】例えばCRTディスプレー116に表示さ
れているビデオRAM117内の情報やメインメモリ1
12内の特定情報をプリントアウトする場合、これらの
情報をメインCPU111を介してI/Oデータライン
146に転送した後、パラレルI/Fコントローラー1
23でプロトコル変換してプリンター124に出力され
る。
【0142】外部に出力されるシリアル情報に関しては
I/Oデータライン146で転送された情報がシリアル
I/Fコントローラー130でプロトコル変換され、例
えばRS−232C信号eとして出力される。
【0143】A−5…機能拡張用バスライン説明。
【0144】パーソナルコンピューターシステム110
は機能拡張用に各種のバスラインを持っている。デスク
トップのパーソナルコンピューターではバスラインとし
てPCIバス133とEISAバス126を持っている
場合が多い。各バスラインはPCIバスコントローラー
143またはEISAバスコントローラー144を介し
てI/Oデータライン146とI/Oアドレスライン1
45に接続されている。バスラインに接続される各種ボ
ードはEISAバス126専用ボードとPCIバス13
3専用ボードに分かれている。比較的PCIバス133
の方が高速転送に向くため図ではPCIバス133に接
続しているボードの数が多くなっているが、それに限ら
ずEISAバス126専用ボードを使用すれば例えばL
ANボード139やSCSIボード138をEISAバ
ス126に接続する事も可能である。
【0145】A−6…バスライン接続の各種ボードの概
略機能説明。
【0146】・サウンドブラスターボード127:マイ
ク128から入力された音声信号はサウンドブラスター
ボード127によりデジタル情報に変換され、EISA
バス126、I/Oデータライン146を経由してメイ
ンメモリ112やHDD121、情報記録再生装置14
0に入力され、加工される。また音楽や音声を聞きたい
場合にはHDD121、141や情報再生装置122、
情報記録再生装置140内に記録されているファイル名
をユーザーが指定する事によりデジタル音源信号がI/
Oデータライン146、EISAバス126を経由して
サウンドブラスターボード127に転送され、アナログ
信号に変換された後、スピーカー129から出力され
る。
【0147】・専用DSP137:ある特殊な処理を高
速で実行したい場合、その処理専用のDSP137ボー
ドをバスラインに接続する事が出来る。
【0148】・SCSIインターフェース:外部記憶装
置との間の情報入出力にはSCSIインターフェースを
利用する場合が多い。情報バックアップ用MT(磁気テ
ープ)142、外部据置き型HDD141、情報記録再
生装置140等の外部記憶装置との間で入出力されるS
CSIフォーマット情報をPCIバス133またはEI
SAバス126に転送するためのプロトコル変換や転送
情報フォーマット変換をSCSIボード138内で実行
している。
【0149】・情報圧縮・伸長専用ボード:音声、静止
画、動画像などマルチメディア情報は情報圧縮してHD
D121、141や情報記録再生装置140(情報再生
装置122)に記録される。HDD121、141や情
報記録再生装置140、情報再生装置122に記録され
ている情報を伸長してCRTディスプレー116に表示
したり、スピーカー129を駆動する。またマイク12
8から入力された音声信号などを情 報圧縮してHD
D121、141や情報記録再生装置140に記録す
る。
【0150】この情報の圧縮・伸長機能を各種専用ボー
ドが受け持っている。音楽・音声信号の圧縮・伸長を音
声符号化・復号化ボード136で行い、動画像(ビデオ
映像)の圧縮・伸長をMPEGボード134で行い、静
止画像の圧縮・伸長をJPEGボード135で行ってい
る。
【0151】B…パーソナルコンピューターの外部ネッ
トワークとの接続説明。
【0152】B−1…電話回線を用いたネットワーク接
続説明。
【0153】電話回線fを経由して外部に情報転送した
い場合には、モデム131を用いる。すなわち希望の相
手先へ電話接続するには図示して無いがNCU(Networ
k Control Unit)が電話回線fを介して電話交換機に相
手先電話番号を伝達する。電話回線が接続されると、シ
リアルI/Fコントローラー130がI/Oデータライ
ン146上の情報に対して転送情報フォーマット変換と
プロトコル変換を行い、その結果得られるデジタル信号
のRS−232C信号をモデム131でアナログ信号に
変換して電話回線fに転送される。
【0154】B−2…IEEE1394を用いたネット
ワーク接続説明。
【0155】音声、静止画、動画像などマルチメディア
情報を外部装置(図示して無い)へ転送する場合にはI
EEE1394インターフェースが適している。
【0156】動画や音声では一定時間内に必要な情報を
送り切れないと画像の動きがギクシャクしたり、音声が
途切れたりする。その問題を解決するためIEEE13
94では125μs毎にデータ転送が完了する isochro
nous 転送方式を採用している。IEEE1394では
この isochronous 転送と通常の非同期転送の混在も許
しているが、1サイクルの非同期転送時間は最大63.
5μsと上限が決められている。この非同期転送時間が
長過ぎると isochronous 転送を保証できなくなるため
である。IEEE1394ではSCSIのコマンド(命
令セット)をそのまま使用する事が出来る。
【0157】PCIバス133を伝わって来た情報に対
し、isochronous 転送用の情報フォーマット変換やプロ
トコル変換、ノード設定のようなトポロジーの自動設定
などの処理をIEEE1394I/Fボード132が行
っている。
【0158】このようにパーソナルコンピューターシス
テム110内で持っている情報をIEEE1394信号
gとして外部に転送するだけで無く、同様に外部から送
られて来るIEEE1394信号gを変換してPCIバ
ス133に転送する働きもIEEE1394I/Fボー
ド132は持っている。
【0159】B−3…LANを用いたネットワーク接続
説明。
【0160】企業内や官庁・学校など特定地域内のロー
カルエリア情報通信には図示して無いがLANケーブル
を媒体としてLAN信号hの入出力を行っている。
【0161】LANを用いた通信のプロトコルとしてT
CP/IP、NetBEUIなどが存在し、各種プロト
コルに応じて独自のデータパケット構造(情報フォーマ
ット構造)を持つ。PCIバス133上で転送される情
報に対する情報フォーマット変換や各種プロトコルに応
じた外部との通信手続き処理などをLANボード139
が行う。
【0162】例としてHDD121内に記録してある特
定ファイル情報をLAN信号hに変換して外部のパーソ
ナルコンピューターやEWS、あるいはネットワークサ
ーバー(図示して無い)に転送する場合の手続きと情報
転送経路について説明する。IDEコントローラー12
0の制御によりHDD121内に記録されているファイ
ルディレクトリーを出力させ、その結果のファイルリス
トをメインCPU111がメインメモリ112に記録す
ると共に、CRTディスプレー116に表示させる。ユ
ーザーが転送したいファイル名をキーボード119入力
するとその内容がキーボードコントローラー118を介
してメインCPU111に認識される。メインCPU1
11がIDEコントローラー120に転送するファイル
名を通知すると、HDDが内部の情報記録場所を判定し
てアクセスし、再生情報がIDEコントローラー120
を経由してI/Oデータライン146に転送される。I
/Oデータライン146からPCIバスコントローラー
143にファイル情報が入力された後、PCIバス13
3を経由してLANボード139へ転送される。LAN
ボード139では一連の通信手続きにより転送先とセッ
ションを張った後、PCIバス133からファイル情報
を入力し、伝送するプロトコルに従ったデータパケット
構造に変換後LAN信号hとして外部へ転送する。
【0163】C…情報再生装置または情報記憶再生装置
(光ディスク装置)からの情報転送説明。
【0164】C−1…標準的インターフェースと情報転
送経路説明。
【0165】CD−ROM、DVD−ROMなどの再生
専用光ディスク装置である情報再生装置122やDVD
−RAM、PD、MOなどの記録再生可能な光ディスク
である情報記録再生装置140をパーソナルコンピュー
ターシステム110内に組み込んで使用する場合、標準
的なインターフェースとして“IDE”“SCSI”
“IEEE1394”などが存在する。
【0166】一般的にはPCIバスコントローラー14
3やEISAバスコントローラー144は内部にDMA
を持っている。DMAの制御によりメインCPU111
を介在させる事無く各ブロック間で直接情報を転送する
事が出来る。
【0167】例えば情報記録再生装置140の情報をM
PEGボード134に転送する場合メインCPU111
からの処理はPCIバスコントローラー143へ転送命
令を与えるだけで、情報転送管理はPCIバスコントロ
ーラー内のDMAに任せる。その結果、実際の情報転送
時にはメインCPUは情報転送処理に悩殺される事無く
並列して他の処理を実行できる。
【0168】同様に情報再生装置122内に記録されて
いる情報をHDD141へ転送する場合もメインCPU
111はPCIバスコントローラー143またはIDE
コントローラー120へ転送命令を出すだけで、後の転
送処理管理をPCIバスコントローラー143内のDM
AまたはIDEコントローラー120内のDMAに任せ
ている。
【0169】C−2…認証( authentication )機能説
明。
【0170】情報記録再生装置140もしくは情報再生
装置122に関する情報転送処理には上述したようにP
CIバスコントローラー143内のDMA、EISAバ
スコントローラー144内のDMAまたはIDEコント
ローラー120内のDMAが管理を行っているが、実際
の転送処理自体は情報記録再生装置140もしくは情報
再生装置122が持つ認証( authentication )機能部
が実際の転送処理を実行している。
【0171】DVDvideo、DVD−ROM、DVD−
RなどのDVDシステムではビデオ、オーディオのビッ
トストリームは MPEG2 Program stream フォーマ
ットで記録されており、オーディオストリーム、ビデオ
ストリーム、サブピクチャーストリーム、プライベート
ストリームなどが混在して記録されている。情報記録再
生装置140は情報の再生時にプログラムストリーム
( Program stream )からオーディオストリーム、ビデ
オストリーム、サブピクチャーストリーム、プライベー
トストリームなどを分離抽出し、メインCPU111を
介在させる事無くPCIバス133を介して直接音声符
号化復号化ボード136、MPEGボード134あるい
はJPEGボード135に転送する。
【0172】同様に情報再生装置122もそこから再生
されるプログラムストリーム( Program stream )を各
種のストリーム情報に分離抽出し、個々のストリーム情
報をI/Oデータライン146、PCIバス133を経
由して直接(メインCPU111を介在させる事無く)
音声符号化復号化ボード136、MPEGボード134
あるいはJPEGボード135に転送する。
【0173】情報記録再生装置140や情報再生装置1
22と同様音声符号化復号化ボード136、MPEGボ
ード134あるいはJPEGボード135自体にも内部
に認証( authentication )機能を持っている。情報転
送に先立ち、PCIバス133(およびI/Oデータラ
イン146)を介して情報記録再生装置140や情報再
生装置122と音声符号化復号化ボード136、MPE
Gボード134、JPEGボード135間で互いに認証
し合う。相互認証が完了すると情報記録再生装置140
や情報再生装置122で再生されたビデオストリーム情
報はMPEGボード134だけに情報転送する。同様に
オーディオストリーム情報は音声符号化復号化ボード1
36のみに転送される。また静止画ストリームはJPE
Gボード135へ、プライベートストリームやテキスト
情報はメインCPU111へ送られる。
【0174】次に、本発明の具体的実施例を説明するに
当たり、情報記憶媒体としてDVD−RAMディスクを
使用し、File System としてUDFを利用した場合の実
施例説明を行う。
【0175】本発明の具体的実施例を説明する前に前提
としたDVD−RAMディスクについての説明を行う。
【0176】図8は、DVD−RAMディスク内の概略
記録内容のレイアウトを説明する図である。
【0177】すなわち、ディスク内周側の Lead-in Are
a 607 は光反射面が凹凸形状をしたエンボスドデータ領
域( Embossed data Zone) 611 、表面が平坦(鏡面)
なミラーゾーン( Mirror Zone) 612 および書替可能
なリライタブルデータゾーン( Rewritable data Zon
e) 613 で構成される。Embossed data Zone 611 は図
9のように基準信号を表すリファレンス信号ゾーン( R
eference signal Zone)653 および 制御データゾーン
(Control data Zone) 655 を含み、Mirror Zone 612
は Connection Zone 657 を含む。
【0178】Rewritable data Zone 613 は、ディスク
テストゾーン(Disk test Zone )658 と、ドライブテ
ストゾーン(Drive test Zone)660 と、ディスクID
(識別子)が示された Disc identification Zone 662
と、欠陥管理エリアDMA1およびDMA2 663 を含
んでいる。
【0179】ディスク外周側の Lead-out Area 609
は、図10に示すように欠陥管理エリアDMA3および
DMA4 691 と、ディスクID(識別子)が示された
ディスク識別ゾーン( Disc identification Zone) 69
2 、Drive test Zone 694 と Disk test Zone 695 を含
む書替可能な Rewritable data Zone 645で構成され
る。
【0180】Lead-in Area 607 と Lead-out Area 609
との間の Data Area 608 は24個の年輪状の Zone 00
620 〜 Zone 23 643 に分割されている。各ゾーン( Zo
ne)は一定の回転速度を持っているが、異なるゾーン間
では回転速度が異なる。また、各ゾーンを構成するセク
タ数も、ゾーン毎に異なる。具体的には、ディスク内周
側の Zone 00 620 等 は回転速度が早く構成セクタ数は
少ない。一方、ディスク外周側の Zone 23 643 等 は回
転速度が遅く構成セクタ数が多い。このようなレイアウ
トによって、各ゾーン内ではCAVのような高速アクセ
ス性を実現し、ゾーン全体でみればCLVのような高密
度記録性を実現している。
【0181】図9と図10は図8のレイアウトにおける
Lead-in Area 607 と Lead-out Area 609 の詳細を説
明する図である。
【0182】Embossed data Zone 611 の Control data
Zone 655 には、適用されるDVD規格のタイプ(DV
D−ROM・DVD−RAM・DVD−R等)およびパ
ートバージョンを示すブックタイプ・アンド・パートバ
ージョン( Book type and Part version) 671 と、デ
ィスクサイズおよび最小読出レートを示すディスクサイ
ズ・アンド・ミニマムリードアウトレート( Disc size
and minimum read-out rate)672 と、1層ROMディ
スク、1層RAMディスク、2層ROMディスク等のデ
ィスク構造を示すディスク構成( Disc structure )67
3 と、記録密度を示す レコーディングデンティシー(R
ecording density) 674 と、データが記録されている
位置を示すデータロケーション( Data Area allocatio
n )675と、情報記憶媒体の内周側に情報記憶媒体個々
の製造番号などが書き換え不可能な形で記録された BCA
( Burst Cutting Area )descriptor 676 と、記録時
の露光量指定のための線速度条件を示す Velocity 677
と、再生時の情報記憶媒体への露光量を表す リードパ
ワー(Read power) 678 、記録時に記録マーク形成の
ために情報記憶媒体に与える最大露光量を表すピークパ
ワー( Peak power)679 と 、消去時に情報記憶媒体に
与える最大露光量を表すバイアスパワー( Bias powe
r) 680 と、媒体の製造に関する情報 682 が記録され
ている。
【0183】別の言い方をすると、この Control data
Zone 655 には、記録開始・記録終了位置を示す物理セ
クタ番号などの情報記憶媒体全体に関する情報と、記録
パワー、記録パルス幅、消去パワー、再生パワー、記録
・消去時の線速などの情報と、記録・再生・消去特性に
関する情報と、個々のディスクの製造番号など情報記憶
媒体の製造に関する情報等が事前に記録されている。
【0184】Lead-in Area 607 および Lead-out Area
609 の Rewritable data Zone 613、645 には、各々の
媒体ごとの固有ディスク名記録領域( Disc identifica
tionZone 662 、692 )と、試し記録領域(記録消去条
件の確認用である Drive test Zone 660 、694 と Disk
test Zone 659 、695 )と、データエリア内の欠陥領
域に関する管理情報記録領域(ディフェクトマネジメン
トエリア; DMA1&DMA2 663 、 DMA3&D
MA4 691)が設けられている。これらの領域を利用す
ることで、個々のディスクに対して最適な記録が可能と
なる。
【0185】図11は図8のレイアウトにおける Data
Area 608 内の詳細を説明する図である。
【0186】24個のゾーン( Zone )毎に同数のグル
ープ( Group )が割り当てられ、各グループはデータ
記録に使用する User Area 723 と交替処理に使用する
Spare Area 724のペアを含んでいる。また User Area 7
23 と Spare Area 724 のペアは各ゾーン毎にガード領
域( Guard Area) 771 、772 で分離されている。更に
各グループの User Area 723 およびスペア領域( Spar
e Area)724 は同じ回転速度のゾーンに収まっており、
グループ番号の小さい方が高速回転ゾーンに属し、グル
ープ番号の大きい方が低速回転ゾーンに属する。低速回
転ゾーンのグループは高速回転ゾーンのグループよりも
セクタ数が多いが、低速回転ゾーンはディスクの回転半
径が大きいので、ディスク10上での物理的な記録密度
はゾーン全体(グループ全て)に渡りほぼ均一になる。
【0187】各グループにおいて User Area 723 はセ
クタ番号の小さい方(つまりディスク上で内周側)に配
置され、Spare Area 724 はセクタ番号の大きい方(デ
ィスク上で外周側)に配置される。
【0188】次に情報記憶媒体としてDVDーRAMデ
ィスク上に記録される情報の記録信号構造とその記録信
号構造の作成方法について説明する。なお、媒体上に記
録される情報の内容そのものは「情報」と呼び、同一内
容の情報に対しスクランブルしたり変調したりしたあと
の構造や表現、つまり信号形態が変換された後の“1”
〜“0”の状態のつながりは「信号」と表現して、両者
を適宜区別することにする。
【0189】図12は図8のデータエリア部分に含まれ
るセクタ内部の構造を説明する図である。
【0190】図12の1セクタ 501a は図10のセクタ
番号の1つに対応し、図13に示すように2048バイ
トのサイズを持つ。各セクタは図示していないが情報記
憶媒体( DVD−RAMディスク )の記録面上にエン
ボスなどの凹凸構造で事前に記録されたヘッダ573、
574を先頭に、同期コード575、576と変調後の
信号577、578を交互に含んでいる。
【0191】次に、DVD−RAMディスクにおけるE
CCブロック処理方法について説明する。
【0192】図13は図8の Data Area 608 に含まれ
る情報の記録単位( Error Correction Code のECC
単位)を説明する図である。
【0193】パーソナルコンピュータ用の情報記憶媒体
(ハードディスクHDDや光磁気ディスクMOなど)の
ファイルシステムで多く使われるFAT( File Alloca
tionTable )では256バイトまたは512バイトを最
小単位として情報記憶媒体へ情報が記録される。
【0194】それに対し、CD−ROMやDVD−RO
M、DVD−RAMなどの情報記憶媒体ではファイルシ
ステムとしてUDF( Universal Disk Format ;詳細
は後述)を用いており、ここでは2048バイトを最小
単位として情報記憶媒体へ情報が記録される。この最小
単位をセクタと呼ぶ。つまりUDFを用いた情報記憶媒
体に対しては、図13に示すようにセクタ501毎に2
048バイトずつの情報を記録して行く。
【0195】CD−ROMやDVD−ROMではカート
リッジを使わず裸ディスクで取り扱うため、ユーザサイ
ドで情報記憶媒体表面に傷が付いたり表面にゴミが付着
し易い。情報記憶媒体表面に付いたゴミや傷の影響で特
定のセクタ(たとえば図13のセクタ501c)が再生
不可能(もしくは記録不能)な場合が発生する。
【0196】DVDでは、そのような状況を考慮したエ
ラー訂正方式(積符号を利用したECC)が採用されて
いる。具体的には16個ずつのセクタ(図13ではセク
タ501aからセクタ501pまでの16個のセクタ)
で1個のECC( Error Correction Code )ブロック
502を構成し、その中で強力なエラー訂正機能を持た
せている。その結果、たとえばセクタ501cが再生不
可能といったような、ECCブロック502内のエラー
が生じても、エラー訂正され、ECCブロック502の
すべての情報を正しく再生することが可能となる。
【0197】図14は図8の Data Area 608 内でのゾ
ーンとグループ(図11参照)との関係を説明する図で
ある。
【0198】図8の各ゾーン:Zone 00 620 〜 Zone 23
643 はDVD−RAMディスクの記録面上に物理的に
配置されるもので、図8の物理セクタ番号604の欄と
図14に記述してあるように Data Area 608 内の User
Area 00 705 の最初の物理セクタの物理セクタ番号
(開始物理セクタ番号701)は031000h(h:
16進数表示の意味)に設定されている。更に物理セク
タ番号は外周側704に行くに従って増加し、User Are
a 00 705、01 709、23 707、Spare Area 00 708、01 70
9、23 710、Guard Area 711、712、713 のいかんに関わ
らず連続した番号が付与されている。従って Zone 620
〜 643 をまたがって物理セクタ番号には連続性が保た
れている。
【0199】これに対して User Area 705、706、707
と Spare Area 708、709、710 のペアで構成される各 G
roup 714、715、716 の間にはそれぞれ Guard Area 71
1、712、713 が挿入配置されている。そのため各 Group
714、715、716 をまたがった物理セクタ番号には図1
1のように不連続性を有する。
【0200】図14の構成を持つDVDーRAMディス
クが、情報記録再生部(物理系ブロック)を有した情報
記録再生装置で使用された場合には、光学ヘッド202
が Guard Area 711、712、713 通過中にDVD−RAM
ディスクの回転速度を切り替える処理を行なうことがで
きる。例えば光ヘッド202が Group 00 705 から Gro
up 01 715 にシークし、Guard Area 711 を通過中にD
VD−RAMディスクの回転速度が切り替えられる。
【0201】図15は図8の Data Area 608 内での論
理セクタ番号の設定方法を説明した図である。論理セク
タの最小単位は物理セクタの最小単位と一致し、204
8バイト単位になっている。各論理セクタは以下の規則
に従い、対応した物理セクタ位置に割り当てられる。
【0202】図14に示したように物理的に Guard Are
a 711、712、713 がDVD−RAMディスクの記録面上
に設けられているため各 Group 714、715、716 をまた
がった物理セクタ番号には不連続性が生じるが、論理セ
クタ番号は各 Group 00 714、01 715 、23 716 をまた
がった位置で連続につながるような設定方法を取ってい
る。この Group 00 714 、01 715 〜 23 716 の並び
は、グループ番号の小さい方(物理セクタ番号の小さい
方)がDVD−RAMディスクの内周側( Lead-in Are
a 607 側)に配置され、グループ番号の大きい方(物理
セクタ番号の大きい方)がDVD−RAMディスクの外
周側( Lead-out Area 609 側)に配置される。
【0203】この配置においてDVD−RAMディスク
の記録面上に全く欠陥がない場合には、各論理セクタは
図14の User Area 00 705 〜 23 707 内の全物理セク
タに1対1に割り当てられ、物理セクタ番号が0310
00hである開始物理セクタ番号701位置でのセクタ
の論理セクタ番号は0hに設定される(図11の各 Gro
up 内最初のセクタの論理セクタ番号774の欄を参
照)。
【0204】このように記録面上に全く欠陥がない場合
には Spare Area 00 708 〜 23 710内の各セクタに対し
ては論理セクタ番号は事前には設定されていない。
【0205】DVD−RAMディスクへの記録前に行う
記録面上の事前の欠陥位置検出処理である サーティフ
ァイ(Certify) 処理時や再生時、あるいは記録時に U
ser Area 00 705 〜 23 707内に欠陥セクタを発見した
場合には、交替処理の結果、代替え処理を行ったセクタ
数だけ Spare Area 00 708 〜 23 710 内の対応セクタ
に対して論理セクタ番号が設定される。
【0206】次に、ユーザエリアで生じた欠陥を処理す
る方法を幾つか説明する。その前に、欠陥処理に必要な
欠陥管理エリア(図9または図10のディフェクトマネ
ジメントエリア(DMA1〜DMA4 663、691 )およ
びその関連事項について説明しておく。
【0207】[欠陥管理エリア]欠陥管理エリア(DM
A1〜DMA4 663、691 )はデータエリアの構成およ
び欠陥管理の情報を含むものデータとえば32セクタで
構成される。2つの欠陥管理エリア(DMA1、DMA
2 663 )はDVD―RAMディスクの Lead-inArea 60
7 内に配置され、他の2つの欠陥管理エリア(DMA
3、DMA4 691)はDVD−RAMディスクの Lead-
out Area 609 内に配置される。各欠陥管理エリア(D
MA1〜DMA4 663、691 )の後には、適宜予備のセ
クタ(スペアセクタ)が付加されている。
【0208】各欠陥管理エリア(DMA1〜DMA4 6
63、691 )は、2つのブロックに分かれている。各欠陥
管理エリア(DMA1〜DMA4 663、691 )の最初の
ブロックには、DVD―RAMディスクの定義情報構造
(DDS; Disc DefinitionStructure)および一次欠陥
リスト(PDL; Primary Defect List)が含まれる。
各欠陥管理エリア(DMA1〜DMA4 663、691 )の
2番目のブロックには、二次欠陥リスト(SDL; Seco
ndary Defect List)が含まれる。4つの欠陥管理エリ
ア(DMA1〜DMA4 663、691 )の4つの一次欠陥
リスト(PDL)は同一内容となっており、それらの4
つの二次欠陥リスト(SDL)も同一内容となってい
る。
【0209】4つの欠陥管理エリア(DMA1〜DMA
4 663、691 )の4つの定義情報構造(DDS)は基本
的には同一内容であるが、4つの欠陥管理エリアそれぞ
れのPDLおよびSDLに対するポインタについては、
それぞれ個別の内容となっている。
【0210】ここでDDS/PDLブロックは、DDS
およびPDLを含む最初のブロックを意味する。また、
SDLブロックは、SDLを含む2番目のブロックを意
味する。
【0211】DVDーRAMディスクを初期化したあと
の各欠陥管理エリア(DMA1〜DMA4 663、691 )
の内容は、以下のようになっている: (1)各DDS/PDLブロックの最初のセクタはDD
Sを含む; (2)各DDS/PDLブロックの2番目のセクタはP
DLを含む; (3)各SDLブロックの最初のセクタはSDLを含
む。
【0212】一次欠陥リストPDLおよび二次欠陥リス
トSDLのブロック長は、それぞれのエントリ数によっ
て決定される。各欠陥管理エリア(DMA1〜DMA4
663、691 )の未使用セクタはデータ0FFhで書き潰
される。また、全ての予備セクタは00hで書き潰され
る。
【0213】[ディスク定義情報]定義情報構造DDS
は、1セクタ分の長さのテーブルからなる。このDDS
はディスク10の初期化方法と、PDLおよびSDLそ
れぞれの開始アドレスを規定する内容を持つ。DDS
は、ディスク10の初期化終了時に、各欠陥管理エリア
(DMA)の最初のセクタに記録される。
【0214】[スペアセクタ]各 Data Area 608 内の
欠陥セクタは、所定の欠陥管理方法(後述する検証、ス
リッピング交替、スキッピング交替、リニア交替)によ
り、正常セクタに置換(交替)される。この交替のため
のスペアセクタの位置は、図14に示した Spare Area
00 708 〜 23 710 の各グループのスペアエリアに含ま
れる。またこの各 Spare Area 内のでの物理セクタ番号
は図11の Spare Area 724 の欄に記載されている。
【0215】DVD−RAMディスクは使用前に初期化
できるようになっているが、この初期化は検証の有無に
拘わらず実行可能となっている。
【0216】欠陥セクタは、スリッピング交替処理( S
lipping Replacement Algorithm )、スキッピング交替
処理( Skipping Replacement Algorithm )あるいはリ
ニア交替処理( Linear Replacement Algorithm )によ
り処理される。これらの処理( Algorithm )により前
記PDLおよびSDLにリストされるエントリ数の合計
は、所定数、たとえば4092以下とされる。
【0217】[初期化・ Certify ]DVD−RAMデ
ィスクの Data Area 608 にユーザー情報を記録する前
に初期化処理を行い、 Data Area 608 内の全セクタの
欠陥状況の検査( Certify )を行なう場合が多い。初
期化段階で発見された欠陥セクタは特定され、連続した
欠陥セクタ数に応じてスリッピング交替処理あるいはリ
ニア交替処理により User Area 723 内の欠陥セクタは
Spare Area 724 内の予備セクタで補間される。Certify
の実行中にDVD−RAMディスクのゾーン内スペア
セクタを使い切ってしまったときは、そのDVD−RA
Mディスクは不良と判定し、以後そのDVD−RAMデ
ィスクは使用しないものとする。
【0218】全ての定義情報構造DDSのパラメータ
は、4つのDDSセクタに記録される。一次欠陥リスト
PDLおよび二次欠陥リストSDLは、4つの欠陥管理
エリア(DMA1〜DMA4 663、691 )に記録され
る。最初の初期化では、SDL内のアップデートカウン
タは00hにセットされ、全ての予約ブロックは00h
で書き潰される。
【0219】なお、ディスク10をコンピュータのデー
タ記憶用に用いるときは上記初期化・ Certify が行わ
れるが、ビデオ録画用に用いられるときは、上記初期化
・ Certify を行うことなく、いきなりビデオ録画する
こともあり得る。
【0220】図16(a),(b)は図8の Data Area
608 内でのスリッピング交替処理( Slipping Replace
ment Algorithm )を説明する図である。
【0221】DVD−RAMディスク製造直後(ディス
クにまだ何もユーザー情報が記録されて無い時)、ある
いは最初にユーザー情報を記録する場合(既に記録され
ている場所上に重ね書き記録するのでは無く、未記録領
域に最初に情報を記録する場合)には欠陥処理方法とし
てこのスリッピング交替処理が適用される。
【0222】すなわち発見された欠陥データセクタ(た
とえばm個の欠陥セクタ731)は、その欠陥セクタの
後に続く最初の正常セクタ(ユーザエリア723b)に
交替(あるいは置換)使用される(交替処理734)。
これにより、該当グループの末端に向かってmセクタ分
のスリッピング(論理セクタ番号後方シフト)が生じ
る。同様に、その後にn個の欠陥セクタ732が発見さ
れれば、その欠陥セクタはその後に続く正常セクタ(ユ
ーザエリア723c)と交替使用され、同じく論理セク
タ番号の設定位置が後方にシフトする。その交代処理の
結果 Spare Area724 内の最初から m+nセクタ分 737
に論理セクタ番号が設定され、ユーザー情報記録可能
領域になる。その結果、Spare Area 724 内の不使用領
域726はm+nセクタ分減少する。
【0223】この時の欠陥セクタのアドレスは一次欠陥
リスト(PDL)に書き込まれ、欠陥セクタはユーザ情
報の記録を禁止される。もし Certify 中に欠陥セクタ
が発見されないときは、PDLには何も書き込まない。
同様にもしも Spare Area 724 内の記録使用領域743
内にも欠陥セクタが発見された場合には、そのスペアセ
クタのアドレスもPDLに書き込まれる。
【0224】上記のスリッピング交替処理の結果、欠陥
セクタのない User Area 723a 〜 723c と Spare Area
724 内の記録使用領域743がそのグループの情報記録
使用部分(論理セクタ番号設定領域735)となり、こ
の部分に連続した論理セクタ番号が割り当てられる。
【0225】図16(c)は、図8の Data Area 608
内での他の交替処理であるスキッピング交替処理( Ski
pping Replacement Algorithm )を説明する図である。
【0226】スキッピング交替処理は、映像情報や音声
情報など途切れる事無く連続的(シームレス)にユーザ
ー情報を記録する必要がある場合の欠陥処理に適した処
理方法である。このスキッピング交替処理は、16セク
タ単位、すなわちECCブロック単位(1セクタが2k
バイトなので32kバイト単位)で実行される。
【0227】たとえば、正常なECCブロックで構成さ
れる User Area 732a の後に1個の欠陥ECCブロック
741が発見されれば、この欠陥ECCブロック741
に記録予定だったデータは、直後の正常な User Area 7
23b のECCブロックに代わりに記録される(交替処理
744)。同様にk個の連続した欠陥ECCブロック7
42が発見されれば、これらの欠陥ブロック742に記
録する予定だったデータは、直後の正常な User Area 7
23c のk個のECCブロックに代わりに記録される。
【0228】こうして、該当グループの User Area 内
で1+k個の欠陥ECCブロックが発見された時は、
(1+k)ECCブロック分が Spare Area 724 の領域
内にずれ込み、 Spare Area 724 内の情報記録に使用す
る延長領域743がユーザー情報記録可能領域となり、
ここに論理セクタ番号が設定される。その結果 Spare A
rea 724 の不使用領域726は(1+k)ECCブロッ
ク分減少し、残りの不使用領域746は小さくなる。
【0229】上記交代処理の結果,欠陥ECCブロック
のない User Area 723a 〜 723c と情報記録に使用する
延長領域743がそのグループ内での情報記録使用部分
(論理セクタ番号設定領域)となる。この時の論理セク
タ番号の設定方法として、欠陥ECCブロックのない U
ser Area 723a 〜 723c は初期設定(上記交代処理前
の)時に事前に割り振られた論理セクタ番号のまま不変
に保たれる所に大きな特徴がある。
【0230】その結果、欠陥ECCブロック741内の
各物理セクタに対して初期設定時に事前に割り振られた
論理セクタ番号がそのまま情報記録に使用する延長領域
743内の最初の物理セクタに移動して設定される。ま
たk個連続欠陥ECCブロック742内の各物理セクタ
に対して初期設定時に割り振られた論理セクタ番号がそ
のまま平行移動して、情報記録に使用する延長領域74
3内の該当する各物理セクタに設定される。
【0231】このスキッピング交替処理法では、DVD
−RAMディスクが事前に Certifyされていなくても、
ユーザー情報記録中に発見された欠陥セクタに対して即
座に交替処理を実行出来る。
【0232】図16(d)は図8の Data Area 608 内
でのさらに他の交替処理であるリニア交替処理( Linea
r Replacement Algorithm )を説明する図である。
【0233】このリニア交替処理も、16セクタ単位す
なわちECCブロック単位(32kバイト単位)で実行
される。リニア交替処理では、欠陥ECCブロック75
1が該当グループ内で最初に使用可能な正常スペアブロ
ック( Spare Area 724 内の最初の交代記録箇所75
3)と交替(置換)される(交替処理758)。この交
代処理の場合、欠陥ECCブロック751上に記録する
予定だったユーザー情報はそのまま Spare Area 724 内
の交代記録箇所753上に記録されると共に、論理セク
タ番号設定位置もそのまま交代記録箇所753上に移さ
れる。同様にk個の連続欠陥ECCブロック752に対
しても記録予定だったユーザー情報と論理セクタ番号設
定位置が Spare Area 724 内の交代記録箇所754に移
る。
【0234】リニア交替処理とスキッピング交替処理の
場合には欠陥ブロックのアドレスおよびその最終交替
(置換)ブロックのアドレスは、SDLに書き込まれ
る。SDL(二次欠陥リスト)アップされた交替ブロッ
クが、後に欠陥ブロックであると判明したときは、ダイ
レクトポインタ法を用いてSDLに登録を行なう。この
ダイレクトポインタ法では、交替ブロックのアドレスを
欠陥ブロックのものから新しいものへ変更することによ
って、交替された欠陥ブロックが登録されているSDL
のエントリが修正される。上記二次欠陥リストSDLを
更新するときは、SDL内の更新カウンタを1つインク
リメントする。
【0235】[書込処理]あるグループのセクタにデー
タ書込を行うときは、一次欠陥リスト(PDL)にリス
トされた欠陥セクタはスキップされる。そして、前述し
たスリッピング交替処理にしたがって、欠陥セクタに書
き込もうとするデータは次に来るデータセクタに書き込
まれる。もし書込対象ブロックが二次欠陥リスト(SD
L)にリストされておれば、そのブロックへ書き込もう
とするデータは、前述したリニア交替処理またはスキッ
ピング交替処理にしたがって、SDLにより指示される
スペアブロックに書き込まれる。
【0236】なお、パーソナルコンピュータの環境下で
は、パーソナルコンピュータファイルの記録時にはリニ
ア交替処理が利用され、AVファイルの記録時にはスキ
ッピング交替処理が利用される。
【0237】[一次欠陥リスト;PDL]一次欠陥リス
ト(PDL)は常にDVD−RAMディスクに記録され
るものであるが、その内容が空であることはあり得る。
【0238】PDLは、初期化時に特定された全ての欠
陥セクタのアドレスを含む。これらのアドレスは、昇順
にリストされる。PDLは必要最小限のセクタ数で記録
するようにする。そして、PDLは最初のセクタの最初
のユーザバイトから開始する。PDLの最終セクタにお
ける全ての未使用バイトは、0FFhにセットされる。
このPDLには、以下のような情報が書き込まれること
になる: バイト位置 PDLの内容 0 00h;PDL識別子 1 01h;PDL識別子 2 PDL内のアドレス数;MSB 3 PDL内のアドレス数;LSB 4 最初の欠陥セクタのアドレス(セクタ番号;MSB) 5 最初の欠陥セクタのアドレス(セクタ番号) 6 最初の欠陥セクタのアドレス(セクタ番号) 7 最初の欠陥セクタのアドレス(セクタ番号;LSB) … … x−3 最後の欠陥セクタのアドレス(セクタ番号;MSB) x−2 最後の欠陥セクタのアドレス(セクタ番号) x−1 最後の欠陥セクタのアドレス(セクタ番号) x 最後の欠陥セクタのアドレス(セクタ番号;LSB) *注;第2バイトおよび第3バイトが00hにセットされているときは、第3 バイトはPDLの末尾となる。
【0239】なお、マルチセクタに対する一次欠陥リス
ト(PDL)の場合、欠陥セクタのアドレスリストは、
2番目以降の後続セクタの最初のバイトに続くものとな
る。つまり、PDL識別子およびPDLアドレス数は、
最初のセクタにのみ存在する。
【0240】PDLが空の場合、第2バイトおよび第3
バイトは00hにセットされ、第4バイトないし第20
47バイトはFFhにセットされる。
【0241】また、DDS/PDLブロック内の未使用
セクタには、FFhが書き込まれる。
【0242】[二次欠陥リスト;SDL]二次欠陥リス
ト(SDL)は初期化段階で生成され、Certify の後に
使用される。全てのディスクには、初期化中にSDLが
記録される。
【0243】このSDLは、欠陥データブロックのアド
レスおよびこの欠陥ブロックと交替するスペアブロック
のアドレスという形で、複数のエントリを含んでいる。
SDL内の各エントリには、8バイト割り当てられてい
る。つまり、その内の4バイトが欠陥ブロックのアドレ
スに割り当てられ、残りの4バイトが交替ブロックのア
ドレスに割り当てられている。
【0244】上記アドレスリストは、欠陥ブロックおよ
びその交替ブロックの最初のアドレスを含む。欠陥ブロ
ックのアドレスは、昇順に付される。
【0245】SDLは必要最小限のセクタ数で記録さ
れ、このSDLは最初のセクタの最初のユーザデータバ
イトから始まる。SDLの最終セクタにおける全ての未
使用バイトは、0FFhにセットされる。その後の情報
は、4つのSDL各々に記録される。
【0246】SDLにリストされた交替ブロックが、後
に欠陥ブロックであると判明したときは、ダイレクトポ
インタ法を用いてSDLに登録を行なう。このダイレク
トポインタ法では、交替ブロックのアドレスを欠陥ブロ
ックのものから新しいものへ変更することによって、交
替された欠陥ブロックが登録されているSDLのエント
リが修正される。その際、SDL内のエントリ数は、劣
化セクタによって変更されることはない。
【0247】このSDLには、以下のような情報が書き
込まれることになる: バイト位置 SDLの内容 0 (00);SDL識別子 1 (02);SDL識別子 2 (00) 3 (01) 4 更新カウンタ;MSB 5 更新カウンタ 6 更新カウンタ 7 更新カウンタ;LSB 8〜26 予備(00h) 27〜29 ゾーン内スペアセクタを全て使い切ったことを示す フラ グ 30 SDL内のエントリ数;MSB 31 SDL内のエントリ数;LSB 32 最初の欠陥ブロックのアドレス (セクタ番号;MSB) 33 最初の欠陥ブロックのアドレス(セクタ番号) 34 最初の欠陥ブロックのアドレス(セクタ番号) 35 最初の欠陥ブロックのアドレス (セクタ番号;LSB) 36 最初の交替ブロックのアドレス (セクタ番号;MSB) 37 最初の交替ブロックのアドレス(セクタ番号) 38 最初の交替ブロックのアドレス(セクタ番号) 39 最初の交替ブロックのアドレス (セクタ番号;LSB) … … y−7 最後の欠陥ブロックのアドレス (セクタ番号;MSB) y−6 最後の欠陥ブロックのアドレス(セクタ番号) y−5 最後の欠陥ブロックのアドレス(セクタ番号) y−4 最後の欠陥ブロックのアドレス (セクタ番号;LSB) y−3 最後の交替ブロックのアドレス (セクタ番号;MSB) y−2 最後の交替ブロックのアドレス(セクタ番号) y−1 最後の交替ブロックのアドレス(セクタ番号) y 最後の交替ブロックのアドレス (セクタ番号;LSB) *注;第30〜第31バイト目の各エントリは8バイト長。
【0248】なお、マルチセクタに対する二次欠陥リス
ト(SDL)の場合、欠陥ブロックおよび交替ブロック
のアドレスリストは、2番目以降の後続セクタの最初の
バイトに続くものとなる。つまり、上記SDLの内容の
第0バイト目〜第31バイト目は、最初のセクタにのみ
存在する。また、SDLブロック内の未使用セクタに
は、FFhが書き込まれる。
【0249】DVDーRAMディスク等に対する論理ブ
ロック番号の設定動作の一例を説明する。
【0250】ターンテーブル221に情報記憶媒体(光
ディスク)201が装填されると、制御部220はスピ
ンドルモータ204の回転を開始させる。
【0251】情報記憶媒体(光ディスク)201回転が
開始したあと光学ヘッド202のレーザー発光が開始さ
れ、光ヘッド202内の対物レンズのフォーカスサーボ
ループがオンされる。
【0252】レーザ発光後、制御部220は送りモータ
203を作動させて光ヘッド202を回転中の情報記憶
媒体(光ディスク)201の Lead-in Area 607 に移動
させる。そして光ヘッド202内の対物レンズのトラッ
クサーボループがオンされる。
【0253】トラックサーボがアクティブになると、光
ヘッド202は情報記憶媒体(光ディスク)201の L
ead-in Area 607 内の Control data Zone 655 の情報
を再生する。この Control data Zone 655 内の Book t
ype and Part version 671を再生することで、現在回転
駆動されている情報記憶媒体(光ディスク)201が記
録可能な媒体(DVD−RAMディスクまたはDVD−
Rディスク)であると確認される。ここでは、媒体10
がDVD−RAMディスクであるとする。
【0254】情報記憶媒体(光ディスク)201がDV
D−RAMディスクであると確認されると、再生対象の
Control data Zone 655 から、再生・記録・消去時の
最適光量(半導体レーザの発光パワーおよび発光期間ま
たはデューティ比等)の情報が再生される。
【0255】続いて、制御部220は、現在回転駆動中
のDVD−RAMディスク201に欠陥がないものとし
て、物理セクタ番号と論理セクタ番号との変換表を作成
する。
【0256】この変換表が作成されたあと、制御部22
0は情報記憶媒体(光ディスク)201の Lead-in Are
a 607 内の欠陥管理エリアDMA1/DMA2 663 お
よびLead-out Area 609 内の欠陥管理エリアDMA3/
DMA4 691 を再生して、その時点における情報記憶
媒体(光ディスク)201の欠陥分布を調査する。
【0257】上記欠陥分布調査により情報記憶媒体(光
ディスク)201上の欠陥分布が判ると、制御部220
は、ステップST140で「欠陥がない」として作成さ
れた変換表を、実際の欠陥分布に応じて修正する。具体
的には、欠陥があると判明したセクタそれぞれの部分
で、物理セクタ番号PSNに対応していた論理セクタ番
号LSNがシフトされる。
【0258】次に、DVD−RAMディスク等における
欠陥処理動作(ドライブ側の処理)の一例を説明する。
最初にたとえば制御部220内のMPUに対して、現在
ドライブに装填されている媒体(たとえばDVD−RA
Mディスク)201に記録する情報の先頭論理ブロック
番号LBNおよび記録情報のファイルサイズを指定す
る。すると、制御部220のMPUは、指定された先頭
論理ブロック番号LBNから,記録する情報の先頭論理
セクタ番号LSNを算出する。こうして算出された先頭
論理セクタ番号LSNおよび指定されたファイルサイズ
から、情報記憶媒体(光ディスク)201への書込論理
セクタ番号が定まる。
【0259】次に制御部220のMPUはDVD−RA
Mディスク201の指定アドレスに記録情報ファイルを
書き込むとともに、ディスク201上の欠陥を調査す
る。
【0260】このファイル書込中に欠陥が検出されなけ
れば、記録情報ファイルが所定の論理セクタ番号に異常
なく(つまりエラーが発生せずに)記録されたことにな
り、記録処理が正常に完了する。
【0261】一方、ファイル書込中に欠陥が検出されれ
ば、所定の交替処理(たとえばリニア交替処理( Linea
r Replacement Algorithm )が実行される。この交替処
理後、新たに検出された欠陥がディスクのLead-in Area
607 のDMA1/DMA2663 および Lead-out Area
609 のDMA3/DMA4 691 に追加登録される。情
報記憶媒体(光ディスク)201へのDMA1/DMA
2 663 およびDMA3/DMA4 691 の追加登録後、
このDMA1/DMA2 663 およびDMA3/DMA
4 691 の登録内容に基づいて、変換表の内容が修正さ
れる。
【0262】次に、図17から図22ではFile System
の一種であるUDFについて説明する。
【0263】[A−1]…UDFとはユニバーサルディ
スクフォーマット( Universal Disk
Format) の略で、主にディスク状情報記憶媒体
における“ファイル管理方法に関する規約”を示す。C
D−ROM、CD−R、CD−RW、DVD-Video、D
VD−ROM、DVD−R、DVD−RAMは“ISO
9660”で規格化されたUDFフォーマットを採用し
ている。
【0264】ファイル管理方法としては基本的にルート
ディレクトリー( Root Directory) を親に持ち、ツリ
ー状にファイルを管理する階層ファイル・システムを前
提としている。ここでは主にDVD−RAM規格( Fil
e System Specifications)に準拠したUDFフォーマ
ットについての説明を行うが、この説明内容の多くの部
分はDVD−ROM規格内容とも一致している。
【0265】[A−2]…UDFの概要 [A−2−1]情報記憶媒体へのファイル情報記録内容 情報記憶媒体に情報を記録する場合、情報のまとまりを
“ファイルデータ”(File Data )と呼び、ファイルデ
ータ単位で記録を行う。他のファイルデータと識別する
ためファイルデータ毎に独自のファイル名が付加されて
いる。共通な情報内容を持つ複数ファイルデータ毎にグ
ループ化するとファイル管理とファイル検索が容易にな
る。この複数ファイルデータ毎のグループを“ディレク
トリー”( Directory )または“フォルダー”( Fold
er )と呼ぶ。各ディレクトリー(フォルダー)毎に独
自のディレクトリー名(フォルダー名)が付加される。
更にその複数のディレクトリー(フォルダー)を集め
て、その上の階層のグループとして上位のディレクトリ
ー(上位フォルダー)でまとめる事が出来る。ここでは
ファイルデータとディレクトリー(フォルダー)を総称
してファイル( File )と呼ぶ。
【0266】情報を記録する場合には、*ファイルデー
タの情報内容そのもの、 *ファイルデータに対応した
ファイル名、*ファイルデータの保存場所(どのディレ
クトリーの下に記録するか)、に関する情報をすべて情
報記憶媒体上に記録する。
【0267】また各ディレクトリー(フォルダー)に対
する *ディレクトリー名(フォルダー名)、*各ディ
レクトリー(フォルダー)が属している位置(その親と
なる上位ディレクトリー(上位フォルダー)の位置)、
に関する情報もすべて情報記憶媒体上に記録されてい
る。
【0268】[A−2−2]情報記憶媒体上での情報記
録形式 情報記憶媒体上の全記録領域は2048Bytesを最
小単位とする論理セクタに分割され、全論理セクタには
論理セクタ番号が連番で付けられている。情報記憶媒体
上に情報を記録する場合にはこの論理セクタ単位で情報
が記録される。情報記憶媒体上での記録位置はこの情報
を記録した論理セクタの論理セクタ番号で管理される。
【0269】図17、図18に示すように ファイル構
成(File Structure) 486 と ファイルデータ(File D
ata) 487 に関する情報が記録されている論理セクタは
特に“論理ブロック”とも呼ばれ、論理セクタ番号(L
SN)に連動して論理ブロック番号(LBN)が設定さ
れている。(論理ブロックの長さは論理セクタと同様2
048Bytesになっている。) [A−2−3]階層ファイル・システムを簡素化した一
例 階層ファイル・システムを簡素化した一例を図19
(a)に示す。
【0270】UNIX(登録商標)、MacOS(登録
商標)、MS−DOS(登録商標)、Windows
(登録商標)等ほとんどのOSのファイル管理システム
が図19(a)に示したようなツリー状の階層構造を持
つ。
【0271】1個のディスクドライブ(例えば1台のH
DDが複数のパーティションに区切られている場合には
各パーティション単位を示す)毎にその全体の親となる
1個のルートディレクトリー( Root Directory )401
が存在し、その下に サブディレクトリー(SubDirector
y )402 が属している。この SubDirectory 402 の中に
File Data 403 が存在している。
【0272】実際にはこの例に限らず Root Directory
401 の直接下に File Data 403 が存在したり、複数の
SubDirectory 402 が直列につながった複雑な階層構造
を持つ場合もある。
【0273】[A−2−4]情報記憶媒体上ファイル管
理情報の記録内容 ファイル管理情報は上述した論理ブロック単位で記録さ
れる。各論理ブロック内に記録される内容は主に *ファイルに関する情報を示す記述文 FID( ファイ
ル識別記述子;File Identifier Descriptor ) …ファイルの種類やファイル名( Root Directory 名、
SubDirectory名、File Data 名など)を記述している。
【0274】…FIDの中にそれに続く File Data の
データ内容や、Directory の中味の記録場所を示す記述
文(つまり該当ファイルに対応した以下に説明する F
E)の記録位置も記述されている。
【0275】*ファイル中味の記録位置を示す記述文
FE(ファイルエントリー; FileEntry ) …File Data のデータ内容や、Directory( SubDirecto
ry など)の中味に関する情報が記録されている情報記
憶媒体上の位置(論理ブロック番号)などを記述してい
る。
【0276】File Identifier Descriptor の記述内容
の抜粋を図24(後述する)に示した。またその詳細の
説明は“[B−4]File Identifier Descriptor”で行
う。File Entry の記述内容の抜粋は図23(後述す
る)に示し、その詳細な説明は“[B−3]File Entr
y”で行う。
【0277】次に、情報記憶媒体上の記録位置を示す記
述文は、図20に示す ロングアロケーションディスク
リプター(Long Allocation Descriptor )と図21に
示す ショートアロケーションディスクリプター(Short
Allocation Descriptor) を使っている。それぞれの
詳細説明は“[B−1−2]Long Allocation Descript
or”と“[B−1−3]Short Allocation Descripto
r”で行う。
【0278】例として図19(a)のファイル・システ
ム構造の情報を情報記憶媒体に記録した時の記録内容を
図19(b)に示す。
【0279】図19(b)の記録内容は以下の通りとな
る。
【0280】・論理ブロック番号“1”の論理ブロック
に Root Directory 401 の中味が示されている。
【0281】…図19(a)の例では Root Directory
401 の中には Sub Directory 402 のみが入っているの
で、Root Directory 401 の中味として Sub Directory
402 に関する情報が File Identifier Descriptor 文
404で記載している。また図示して無いが同一論理ブ
ロック内に Root Directory 401 自身の情報も File Id
entifier Descriptor 文で並記してある。
【0282】…この Sub Directory 402 の File Ident
ifier Descriptor 文 404 中に Sub Directory 402
の中味が何処に記録されているかを示す File Entry 文
405 の記録位置(図19(b)の例では2番目の論
理ブロック)が Long Allocation Descriptor 文で記載
( LAD(2) )されている。
【0283】・論理ブロック番号“2”の論理ブロック
に Sub Directory 402 の中味が記録されている位置を
示す File Entry 文 405 が記録されている。
【0284】…図19(a)の例では Sub Directory 4
02 の中には File Data 403 のみが入っているので、S
ub Directory 402 の中味として実質的には 、File Dat
a403 に関する情報が記述されている File Identifier
Descriptor 文 406の記録位置を示す事になる。
【0285】…File Entry 文中の Short Allocation D
escriptor 文で3番目の論理ブロックに SubDirectory
402 の中味が記録されている事( AD(3) )が記述され
ている。
【0286】・論理ブロック番号“3”の論理ブロック
に Sub Directory 402 の中味が記録されている。
【0287】…図19(a)の例では Sub Directory 4
02 の中には File Data 403 のみが入っているので、S
ub Directory 402 の中味として File Data403 に関す
る情報が File Identifier Descriptor 文 406 で記
載されている。また図示して無いが同一論理ブロック内
に Sub Directory402 自身の情報も File Identifier D
escriptor 文で並記してある。
【0288】…File Data 403 に関する File Identifi
er Descriptor 文 406 の中にその File Data 403
の内容が何処に記録されている位置を示す FileEntry
文407 の記録位置(図19(b)の例では4番目の
論理ブロックに記録されている)が、 Long Allocation
Descriptor 文で記載( LAD(4) )されている。
【0289】・論理ブロック番号“4”の論理ブロック
に File Data 403 内容408、409が記録されてい
る位置を示す File Entry 文 407 が記録されてい
る。
【0290】…File Entry 文 407 内の Short Allo
cation Descriptor 文で File Data 403 内容408、
409が5番目と6番目の論理ブロックに記録している
事が記述( AD(5),AD(6) )されている。
【0291】・論理ブロック番号“5”の論理ブロック
に File Data 403 内容情報(a)408が記録されてい
る。
【0292】・論理ブロック番号“6”の論理ブロック
に File Data 403 内容情報(b)409が記録されてい
る。
【0293】[A−2−5]図19(b)情報に沿った
File Data へのアクセス方法 “[A−2−4]情報記憶媒体上のファイル・システム
情報記録内容”で簡単に説明したように File Identifi
er Descriptor 404、406 と File Entry405、
407 には、それに続く情報が記述してある論理ブロ
ック番号が記述してある。 Root Directory から階層を
下りながら SubDirectory を経由して File Data へ到
達するのと同様に、 File Identifier Descriptor と F
ile Entry 内に記述してある論理ブロック番号に従っ
て情報記憶媒体上の論理ブロック内の情報を順次再生し
ながら File Data のデータ内容へアクセスする。
【0294】つまり図19(b)に示した情報に対して
File Data 403 へアクセスするには、まず始めに1番
目の論理ブロック情報を読む。 File Data 403 は Sub
Directory 402 の中に存在しているので、1番目の論
理ブロック情報の中から SubDirectory 402 の File Id
entifier Descriptor 404 を探し、LAD(2)を読み取
った後、それに従って2番目の論理ブロック情報を読
む。2番目の論理ブロックには1個の File Entry 文し
か記述してないので、その中の AD(3) を読み取り、3
番目の論理ブロックへ移動する。3番目の論理ブロック
では File Data 403 に関して記述してある File Ident
ifier Descriptor 406 を探し、LAD(4)を読み取る。
LAD(4) に従い4番目の論理ブロックへ移動すると、そ
こには1個のFile Entry 文 407 しか記述してない
ので、AD(5) と AD(6) を読み取り、File Data 403 の
内容が記録してある論理ブロック番号(5番目と6番
目)を見付ける。
【0295】なおAD(*)、LAD(*)の内容につ
いては“[B]UDFの各記述文(Descriptor )の具
体的内容説明”で詳細に説明する。
【0296】[A−3]UDFの特徴 [A−3−1]UDF特徴説明 以下にHDDやFDD、MOなどで使われているFAT
との比較によりUDFの特徴を説明する。
【0297】1)(最小論理ブロックサイズ、最小論理
セクタサイズなどの)最小単位が大きく、記録すべき情
報量の多い映像情報や音楽情報の記録に向く。
【0298】…FATの論理セクタサイズが512By
tesに対して、UDFの論理セクタ(ブロック)サイ
ズは2048Bytesと大きくなっている。
【0299】2)FATはファイルの情報記憶媒体への
割り当て管理表( File AllocationTable )が情報記憶
媒体上で局所的に集中記録されるのに対し、UDFでは
ファイル管理情報をディスク上の任意の位置に分散記録
できる。
【0300】…UDFではファイル管理情報やファイル
データに関するディスク上での記録位置は論理セクタ
(ブロック)番号として Allocation Descriptor に記
述される。
【0301】*FATではファイル管理領域( File Al
location Table )で集中管理されているため頻繁にフ
ァイル構造の変更が必要な用途〔主に頻繁な書き換え用
途〕に適している(集中箇所に記録されているので管理
情報を書き換え易いため)。またファイル管理情報( F
ile Allocation Table )の記録場所はあらかじめ決ま
っているので記録媒体の高い信頼性(欠陥領域が少ない
事)が前提となる。
【0302】*UDFではファイル管理情報が分散配置
されているので、ファイル構造の大幅な変更が少なく、
階層の下の部分(主に Root Directory より下の部分)
で後から新たなファイル構造を付け足して行く用途〔主
に追記用途〕に適している(追記時には以前のファイル
管理情報に対する変更箇所が少ないため)。また分散さ
れたファイル管理情報の記録位置を任意に指定できるの
で、先天的な欠陥箇所を避けて記録する事が出来る。
【0303】ファイル管理情報を任意の位置に記録でき
るので全ファイル管理情報を一箇所に集めて記録し上記
FATの利点も出せるので、より汎用性の高いファイル
システムと考えることが出来る。
【0304】[B]UDFの各記述文( Descriptor )
の具体的内容説明 [B−1]論理ブロック番号の記述文 [B−1−1]Allocation Descriptor “[A−2−4]情報記憶媒体上のファイル・システム
情報記録内容”に示したように File Identifier Descr
iptor や File Entry などの一部に含まれ、その後に続
く情報が記録されている位置(論理ブロック番号)を示
した記述文を Allocation Descriptor と呼ぶ。 Alloca
tion Descriptor には以下に示すLong Allocation Desc
riptor と Short Allocation Descriptor がある。
【0305】[B−1−2]Long Allocation Descript
or 図20に示すように ・エクステント(Extent) の長さ 410 … 論理ブロ
ック数を 4Bytes で表示、 ・Extent の位置411…該当する論理ブロック番号を
4Bytes で表示、 ・インプリメンテンション(Implementation Use)41
2…演算処理に利用する情報で 8Bytes で表示、など
から構成される。ここの説明文では記述を簡素化して
“LAD(論理ブロック番号)”で記述する。
【0306】[B−1−3]Short Allocation Descrip
tor 図21に示すように ・Extent の長さ 410…論理ブロック数を 4Bytes で表
示、 ・Extent の位置411…該当する論理ブロック番号を
4Bytes で表示、 のみで構成される。ここの説明文では記述を簡素化して
“AD(論理ブロック番号)”で記述する。
【0307】[B−2]アンロケイテッドスペイスエン
トリー(Unallocated Space Entry)図22に示すよう
に情報記憶媒体上の“未記録状態の Extent 分布”をEx
tent毎に Short Allocation Descriptor で記述し、そ
れを並べる記述文で、SpaceTable(図17,図18参
照) に用いられる。具体的な内容としては ・Descriptor Tag 413…記述内容の識別子を表し、この
場合は“263”、 ・ICB Tag 414…ファイルタイプを示す、 ICB Tag 内の File Type=1 は Unallocated Space
Entry を意味し、File Type=4 は Directory 、File
Type=5 は File Data を表している。
【0308】・Allocation Descriptors 列の全長 415
…4Bytes で総 Bytes 数を示す。
【0309】などが記述されている。
【0310】[B−3]File Entry “[A−2−4]情報記憶媒体上のファイル・システム
情報記録内容”で説明した記述文。
【0311】図23に示すように ・ディスクリプタータッグ(Descriptor Tag)417…記
述内容の識別子を表し、この場合は“261”、 ・ICB Tag 418…ファイルタイプを示す→内容は[B
−2]と同じ、 ・パーミッション(Permissions)419…ユーザー別の記
録・再生・削除許可情報を示す、主にファイルのセキュリ
ティー確保を目的として使われる、 ・Allocation Descriptors 420…該当ファイルの中味が
記録してある位置をExtent 毎にShort Allocation Desc
riptor を並べて記述する、 などが記述されている。
【0312】[B−4]File Identifier Descriptor “[A−2−4]情報記憶媒体上のファイル・システム
情報記録内容”で説明したようにファイル情報を記述し
た記述文。
【0313】図24に示すように ・Descriptor Tag 421…記述内容の識別子を表し、この
場合は“257”、 ・ファイル特徴(File Characteristics )422…ファイ
ルの種別を示し、 Parent Directory、Directory、File
Data、ファイル削除フラグのどれかを意味する。
【0314】・情報制御ブロック(Information Contro
l Block )423…このファイルに対応したFE位置がLon
g Allocation Descriptor で記述されている。
【0315】・File Identifier 424…ディレクトリー
名またはファイル名。
【0316】・Padding 437…File Identifier Descrip
tor 全体の長さを調整するために付加されたダミー領域
で、通常は全て“0”が記録されている。
【0317】などが記述される。
【0318】[C]UDFに従って情報記憶媒体上に記
録したファイル構造記述例 “[A−2]UDFの概要”で示した内容について具体
的な例を用いて以下に詳細に説明する。
【0319】図19(a)に対して、より一般的なファ
イル・システム構造例を図25に示す。括弧内は Direc
tory の中身に関する情報または File Data のデータ内
容が記録されている情報記憶媒体上の論理ブロック番号
を示している。
【0320】図25のファイル・システム構造の情報を
UDFフォーマットに従って情報記憶媒体上に記録した
例を図17、図18のファイル構成(File Structure
)486に示す。
【0321】情報記憶媒体上の未記録位置管理方法とし
て *スペースビットマップ( Space Bitmap )方法 …Space Bitmap Descriptor 470 を用いた、情報記憶媒
体内記録領域の全論理ブロックに対してビットマップ的
に“記録済み”または“未記録”のフラグを立てる。
【0322】*スペーステーブル( Space Table )方
法 …Unallocated Space Entry 471 の記述方式を用いて S
hort Allocation Descriptor の列記として未記録の全
論理ブロック番号を記載している。の2方式が存在す
る。
【0323】本実施の形態の説明では、説明のためわざ
と図17、図18に両方式を併記しているが、実際には
両方が一緒に使われる(情報記憶媒体上に記録される)
ことはほとんど無く、どちらか一方のみ使われている。
【0324】図17,図18に記述されている主な Des
criptor の内容の概説は以下の通りである。
【0325】・Beginning Extended Area Descriptor 4
45…Volume Recognition Sequenceの開始位置を示す。
【0326】・Volume Structure Descriptor 446…Vol
ume の内容説明を記述、 ・Boot Descriptor 447…ブート時の処理内容を記述、 ・Terminating Extended Area Descriptor 448…Volume
Recognition Sequenceの終了位置を示す、 ・Partition Descriptor 450…パーティション情報(サ
イズなど)を示す。
【0327】DVD−RAMでは1Volume 当たり1パ
ーティション(Partition )を原則としている。
【0328】・Logical Volume Descriptor 454…論理
ボリュームの内容を記述している、 ・Anchor Volume Descriptor Pointer 458…情報記憶媒
体記録領域内での MainVolume Descriptor Sequence 4
49 とMain Volume Descriptor Sequence 467の記録位
置を示している。
【0329】・Reserved (all 00h bytes) 459 〜 465
…特定の Descriptor を記録する論理セクタ番号を確保
するため、その間に全て“0”を記録した調整領域を持
たせている。
【0330】・Reserve Volume Descriptor Sequence 4
67…Main Volume Descriptor。 Sequence 449 に記録
された情報のパックアップ領域。
【0331】[D]再生時のファイルデータへのアクセ
ス方法 図17、図18に示したファイル・システム情報を用い
て例えば File DataH 432(図25参照)のデータ内容
を再生するための情報記憶媒体上のアクセス処理方法に
ついて説明する。
【0332】1)情報記録再生装置起動時または情報記
憶媒体装着時のブート( Boot )領域として Volume Re
cognition Sequence 444 領域内の Boot Descriptor 44
7 の情報を再生に行く。 2)Boot Descriptor 447 の記述内容に沿ってブート
( Boot )時の処理が始まる。特に指定されたブート時
の処理が無い場合には、始めにメインボリウム記述順
( Main Volume Descriptor Sequence) 449 領域内の
論理ボリウムディスクリプター(Logical Volume Des
criptor) 454 の情報を再生する。
【0333】3)Logical Volume Descriptor 454 の中
に 論理ボリウムコンテンツユース(Logical Volume Co
ntents Use) 455が記述されており、そこに ファイル
セットディスクリプター(File Set Descriptor) 472
が記録してある位置を示す論理ブロック番号が Long Al
location Descriptor(図20)形式で記述してある
(図17,図18の例ではLAD(100)から100番
目の論理ブロックに記録してある)。
【0334】4)100番目の論理ブロック(論理セク
タ番号では372番目になる)にアクセスし、File Set
Descriptor 472 を再生する。その中のRoot Directory
ICB473 に Root Directory A 425 に関する File En
try が記録されている場所(論理ブロック番号)が Lon
g Allocation Descriptor(図20)形式で記述してあ
る(図17、図18の例ではLAD(102)から102
番目の論理ブロックに記録してある)。
【0335】Root Directory ICB 473 のLAD(10
2)に従い、 5)102番目の論理ブロックにアクセスし、Root Dir
ectory A 425 に関するFile Entry 475 を再生し、Roo
t Directory A 425 の中身に関する情報が記録されて
いる位置(論理ブロック番号)を読み込む(AD(10
3))。
【0336】6)103番目の論理ブロックにアクセス
し、Root Directory A 425 の中身に関する情報を再生
する。
【0337】File Data H 432 は Directory D 42
8 系列の下に存在するので、Directory D 428 に
関する File Identifier Descriptor を探し、Director
y D428 に関する File Entry が記録してある論理
ブロック番号(図17、図18には図示して無いがLA
D(110))を読み取る。
【0338】7)110番目の論理ブロックにアクセス
し、Directory D 428 に関するFile Entry 480 を
再生し、Directory D 428 の中身に関する情報が記
録されている位置(論理ブロック番号)を読み込む(A
D(111))。
【0339】8)111番目の論理ブロックにアクセス
し、Directory D 428 の中身に関する情報を再生す
る。
【0340】File Data H 432 は SubDirectory F 4
30の直接下に存在するので、SubDirectory F 430
に関する File Identifier Descriptor を探し、SubDi
rectory F 430 に関する File Entry が記録してあ
る論理ブロック番号(図17、図18には図示して無い
がLAD(112))を読み取る。
【0341】9)112番目の論理ブロックにアクセス
し、SubDirectory F 430 に関する File Entry 48
2 を再生し、SubDirectory F 430 の中身に関する
情報が記録されている位置(論理ブロック番号)を読み
込む(AD(113))。
【0342】10)113番目の論理ブロックにアクセ
スし、SubDirectory F 430 の中身に関する情報を
再生し、File Data H 432 に関する File Identifier
Descriptor を探す。そしてそこから File Data H 4
32 に関する File Entry が記録してある論理ブロック
番号(図17、図18には図示して無いがLAD(11
4))を読み取る。
【0343】11)114番目の論理ブロックにアクセ
スし、File Data H 432 に関する File Entry 484 を
再生し File Data H 432 のデータ内容 489 が記録
されている位置を読み取る。
【0344】12)File Data H 432 に関する File E
ntry 484 内に記述されている論理ブロック番号順に情
報記憶媒体から情報を再生して File Data H 432 のデ
ータ内容 489 を読み取る。
【0345】[E]特定のファイルデータ内容変更方法 図17、図18に示したファイル・システム情報を用い
て例えば File DataH 432 のデータ内容を変更する場
合のアクセスも含めた処理方法について説明する。
【0346】1)File Data H 432 の変更前後でのデ
ータ内容の容量差を求め、その値を2048Bytes
で割り、変更後のデータを記録するのに論理ブロックを
何個追加使用するかまたは何個不要になるかを事前に計
算しておく。
【0347】2)情報記録再生装置起動時または情報記
憶媒体装着時のブート( Boot )領域として Volume Re
cognition Sequence 444 領域内の Boot Descriptor 44
7 の情報を再生に行く。Boot Descriptor 447 の記述内
容に沿ってブート( Boot )時の処理が始まる。
【0348】特に指定されたブート時の処理が無い場合
には 3)始めに Main Volume Descriptor Sequence 449 領
域内の Partition Descriptor 450 を再生し、その中
に記述してある Partition Contents Use 451 の情報
を読み取る。この Partition Contents Use 451( Part
ition Header Descriptor とも呼ぶ)の中に Space T
able もしくは Space Bitmap の記録位置が示してあ
る。
【0349】・Space Table 位置は Unallocated Space
Table 452 の欄に Short AllocationDescriptor の形
式で記述されている(図17、図18の例ではAD(5
0))。また ・Space Bitmap 位置は Unallocated Space Bitmap 453
の欄に Short Allocation Descriptor の形式で記述
されている。(図17、図18の例ではAD(0)) 4)3)で読み取った Space Bitmap が記述してある論
理ブロック番号(0)へアクセスする。Space Bitmap D
escriptor 470 から Space Bitmap 情報を読み取り、未
記録の論理ブロックを探し、1)の計算結果分の論理ブ
ロックの使用を登録する( Space Bitmap Descriptor 4
60 情報の書き換え処理)。もしくは 4')3)で読み取った Space Table が記述してある論
理ブロック番号(50)へアクセスする。Space Table
の USE(AD(*),AD(*),…,AD(*)) 471 から未記録の論理
ブロックを探し、1)の計算結果分の論理ブロックの使
用を登録する。
【0350】( Space Table 情報の書き換え処理) * 実際の処理は“4)”か“4')”かどちらか一方の
処理を行う。
【0351】5)次に Main Volume Descriptor Sequen
ce 449 領域内の Logical Volume Descriptor 454 の
情報を再生する。
【0352】6)Logical Volume Descriptor 454 の中
に Logical Volume Contents Use 455が記述されてお
り、そこに File Set Descriptor 472 が記録してある
位置を示す論理ブロック番号が Long Allocation Descr
iptor(図20)形式で記述してある(図17、図18
の例ではLAD(100)から100番目の論理ブロック
に記録してある)。
【0353】7)100番目の論理ブロック(論理セク
タ番号では400番目になる)にアクセスし、File Set
Descriptor 472 を再生する。その中のRoot Directory
ICB473 に Root Directory A 425 に関する File En
try が記録されている場所(論理ブロック番号)が Lon
g Allocation Descriptor(図20)形式で記述してあ
る(図17、図18の例ではLAD(102)から102
番目の論理ブロックに記録してある)。
【0354】Root Directory ICB 473 のLAD(10
2)に従い、 8)102番目の論理ブロックにアクセスし、Root Dir
ectory A 425 に関するFile Entry 475 を再生し、Roo
t Directory A 425 の中味に関する情報が記録されて
いる位置(論理ブロック番号)を読み込む(AD(10
3))。
【0355】9)103番目の論理ブロックにアクセス
し、Root Directory A 425 の中味に関する情報を再生
する。
【0356】File Data H 432 は Directory D 42
8 系列の下に存在するので、Directory D 428に関
する File Identifier Descriptor を探し、Directory
D 428 に関する File Entry が記録してある論理ブ
ロック番号(図17、図18には図示して無いがLAD
(110))を読み取る。
【0357】10)110番目の論理ブロックにアクセ
スし、Directory D 428 に関するFile Entry 480
を再生し、Directory D 428 の中身に関する情報が
記録されている位置(論理ブロック番号)を読み込む
(AD(111))。
【0358】11)111番目の論理ブロックにアクセ
スし、Directory D 428 の中身に関する情報を再生
する。
【0359】File Data H 432 は SubDirectoryF 4
30の直接下に存在するので、SubDirectory F 430
に関する File Identifier Descriptor を探し、SubDir
ectoryF 430 に関する File Entry が記録してある
論理ブロック番号(図17、図18には図示して無いが
LAD(112))を読み取る。
【0360】12)112番目の論理ブロックにアクセ
スし、SubDirectoryF 430に関する File Entry 482
を再生し、SubDirectory F 430の中身に関する情
報が記録されている位置(論理ブロック番号)を読み込
む(AD(113))。
【0361】13)113番目の論理ブロックにアクセ
スし、SubDirectory F 430の中身に関する情報を再
生し、File Data H 432 に関する File Identifier
Descriptor を探す。そしてそこから File Data H 432
に関する File Entry が記録してある論理ブロック番
号(図17、図18には図示して無いがLAD(11
4))を読み取る。
【0362】14)114番目の論理ブロックにアクセ
スし、File Data H 432 に関するFile Entry 484 を再
生し File Data H 432 のデータ内容 489 が記録さ
れている位置を読み取る。
【0363】15)4)か4')で追加登録した論理ブ
ロック番号も加味して変更後の FileData H 432 のデ
ータ内容489を記録する。
【0364】[F]特定のファイルデータ/ディレクト
リー消去処理方法 例として File Data H 432 または SubDirectory F
430 を消去する方法について説明する。
【0365】情報記録再生装置起動時または情報記憶媒
体装着時のブート( Boot )領域として Volume Recogn
ition Sequence 444 領域内の Boot Descriptor 447 の
情報を再生に行く。Boot Descriptor 447 の記述内容に
沿ってブート( Boot )時の処理が始まる。特に指定さ
れたブート時の処理が無い場合には、始めに Main Volu
me Descriptor Sequence 449 領域内の Logical Volume
Descriptor 454 の情報を再生する。
【0366】3)Logical Volume Descriptor 454 の中
に Logical Volume Contents Use 455が記述されてお
り、そこに File Set Descriptor 472 が記録してある
位置を示す論理ブロック番号が Long Allocation Descr
iptor(図20)形式で記述してある(図17、図18
の例ではLAD(100)から100番目の論理ブロック
に記録してある)。
【0367】4)100番目の論理ブロック(論理セク
タ番号では400番目になる)にアクセスし、File Set
Descriptor 472 を再生する。その中のRoot Directory
ICB473 に Root Directory A 425 に関する File En
try が記録されている場所(論理ブロック番号)が Lon
g Allocation Descriptor(図20)形式で記述してあ
る(図17、図18の例ではLAD(102)から102
番目の論理ブロックに記録してある)。
【0368】Root Directory ICB 473 のLAD(10
2)に従い、 5)102番目の論理ブロックにアクセスし、Root Dir
ectory A 425 に関するFile Entry 475 を再生し、Roo
t Directory A 425 の中身に関する情報が記録されて
いる位置(論理ブロック番号)を読み込む(AD(10
3))。
【0369】6)103番目の論理ブロックにアクセス
し、Root Directory A 425 の中身に関する情報を再生
する。
【0370】File Data H 432 はDirectory D 428
系列の下に存在するので、Directory D 428に関す
る File Identifier Descriptorを探し、Directory D
428に関する File Entry が記録してある論理ブロッ
ク番号(図17、図18には図示して無いがLAD(1
10))を読み取る。
【0371】7)110番目の論理ブロックにアクセス
し、Directory D 428 に関するFile Entry 480 を
再生し、Directory D 428の中身に関する情報が記
録されている位置(論理ブロック番号)を読み込む(A
D(111))。
【0372】8)111番目の論理ブロックにアクセス
し、Directory D 428 の中味に関する情報を再生す
る。
【0373】File Data H 432 は SubDirectoryF 4
30の直接下に存在するので、SubDirectory F 430
に関する File Identifier Descriptor を探す。
【0374】《 SubDirectory F 430 を消去する場
合には 》SubDirectoryF 430に関するFile Identif
ier Descriptor内のFile Characteristics 422(図
24)に“ファイル削除フラグ”を立てる。
【0375】SubDirectory F 430に関する File En
try が記録してある論理ブロック番号(図17、図18
には図示して無いがLAD(112))を読み取る。
【0376】9)112番目の論理ブロックにアクセス
し、SubDirectory F 430に関するFile Entry 482
を再生し、SubDirectory F 430の中味に関する情報
が記録されている位置(論理ブロック番号)を読み込む
(AD(113))。
【0377】10)113番目の論理ブロックにアクセ
スし、SubDirectory F 430の中味に関する情報を再
生し、File Data H 432 に関する File Identifier De
scriptor を探す。
【0378】《 File Data H 432 を消去する場合には
》File Data H 432 に関する File Identifier Descr
iptor 内の File Characteristics 422(図24)
に“ファイル削除フラグ”を立てる。さらにそこから F
ile Data H 432 に関する File Entry が記録してあ
る論理ブロック番号(図17、図18には図示して無い
がLAD(114))を読み取る。
【0379】11)114番目の論理ブロックにアクセ
スし、File Data H 432 に関する File Entry 484 を
再生し File Data H 432 のデータ内容 489 が記録
されている位置を読み取る。
【0380】《 File Data H 432 を消去する場合には
》以下の方法で File Data H 432 のデータ内容 48
9 が記録されていた論理ブロックを解放する(その論
理ブロックを未記録状態に登録する)。
【0381】12)次に Main Volume Descriptor Sequ
ence 449 領域内の Partition Descriptor 450 を再生
し、その中に記述してある Partition Contents Use 45
1 の情報を読み取る。この Partition Contents Use 45
1( Partition Header Descriptor とも呼ぶ)の中に S
pace Table もしくは Space Bitmap の記録位置が示し
てある。
【0382】・Space Table 位置はUnallocated Space
Table 452の欄に Short AllocationDescriptorの形式で
記述されている(図17、図18の例ではAD(5
0))。また ・Space Bitmap 位置は Unallocated Space Bitmap 453
の欄に Short Allocation Descriptor の形式で記述
されている(図17、図18の例ではAD(0))。
【0383】13)12)で読み取った Space Bitmap
が記述してある論理ブロック番号(0)へアクセスし、
11)の結果得られた“解放する論理ブロック番号”を
SpaceBitmap Descriptor 470 に書き換える。もしくは 13')12)で読み取った Space Table が記述してあ
る論理ブロック番号(50)へアクセスし、11)の結
果得られた“解放する論理ブロック番号”を Space Tab
le に書き換える。
【0384】* 実際の処理は“13)”か“13')”
かどちらか一方の処理を行う。
【0385】《 File Data H 432 を消去する場合には
》 12)10)〜11)と同じ手順を踏んで File Data
I 433 のデータ内容490 が記録されている位置を読
み取る。
【0386】13)次に Main Volume Descriptor Sequ
ence 449 領域内の Partition Descriptor 450 を再
生し、その中に記述してある Partition Contents Use
451 の情報を読み取る。この Partition Contents Use
451( Partition Header Descriptor とも呼ぶ)の中に
Space Table もしくは Space Bitmap の記録位置が示
してある。
【0387】・Space Table 位置は Unallocated Space
Table 452 の欄に Short AllocationDescriptor の形
式で記述されている(図17、図18の例ではAD(5
0))。また ・Space Bitmap 位置は Unallocated Space Bitmap 453
の欄に Short Allocation Descriptor の形式で記述
されている(図17、図18例ではAD(0))。
【0388】14)13)で読み取った Space Bitmap
が記述してある論理ブロック番号(0)へアクセスし、
11)と12)の結果得られた“解放する論理ブロック
番号”を Space Bitmap Descriptor 470 に書き換え
る。もしくは 14')13)で読み取った Space Table が記述してあ
る論理ブロック番号(50)へアクセスし、11)と1
2)の結果得られた“解放する論理ブロック番号”を S
pace Table に書き換える。
【0389】* 実際の処理は“14)”か“14')”
かどちらか一方の処理を行う。
【0390】[G]ファイルデータ/ディレクトリーの
追加処理 例として Sub Directory F 430の下に新たにファ
イルデータもしくはディレクトリーを追加する時のアク
セス・追加処理方法について説明する。
【0391】1)ファイルデータを追加する場合には追
加するファイルデータ内容の容量を調べ、その値を20
48Bytesで割り、ファイルデータを追加するため
に必要な論理ブロック数を計算しておく。
【0392】2)情報記録再生装置起動時または情報記
憶媒体装着時のブート( Boot )領域としてVolume Rec
ognition Sequence 444領域内のBoot Descriptor 447の
情報を再生に行く。Boot Descriptor 447 の記述内容に
沿ってブート( Boot )時の処理が始まる。特に指定さ
れたブート時の処理が無い場合には 3)始めに Main Volume Descriptor Sequence 449 領
域内の Partition Descriptor 450 を再生し、その中
に記述してある Partition Contents Use 451の情報を
読み取る。この Partition Contents Use 451( Partit
ion Header Descriptor とも呼ぶ)の中に Space Table
もしくは Space Bitmap の記録位置が示してある。
【0393】・Space Table 位置は Unallocated Space
Table 452の欄に Short AllocationDescriptor の形式
で記述されている(図17、図18の例ではAD(5
0))。また ・Space Bitmap 位置は Unallocated Space Bitmap 453
の欄に Short Allocation Descriptor の形式で記述
されている(図17、図18例ではAD(0))。
【0394】4)3)で読み取った Space Bitmap が記
述してある論理ブロック番号(0)へアクセスする。Sp
ace Bitmap Descriptor 470 から Space Bitmap 情報を
読み取り、未記録の論理ブロックを探し、1)の計算結
果分の論理ブロックの使用を登録する( Space Bitmap
Descriptor 460 情報の書き換え処理)。もしくは 4')3)で読み取った Space Table が記述してある論
理ブロック番号(50)へアクセスする。Space Table
の USE(AD(*),AD(*),…,AD(*)) 471 から未記録の論理
ブロックを探し、1)の計算結果分の論理ブロックの使
用を登録する。
【0395】( Space Table 情報の書き換え処理) * 実際の処理は“4)”か“4')”かどちらか一方の
処理を行う。
【0396】5)次に Main Volume Descriptor Sequen
ce 449 領域内の Logical Volume Descriptor 454 の
情報を再生する。
【0397】6)Logical Volume Descriptor 454 の中
に Logical Volume Contents Use 455が記述されてお
り、そこに File Set Descriptor 472 が記録してある
位置を示す論理ブロック番号が Long Allocation Descr
iptor(図20)形式で記述してある(図17、図18
の例ではLAD(100)から100番目の論理ブロック
に記録してある)。
【0398】7)100番目の論理ブロック(論理セク
タ番号では400番目になる)にアクセスし、File Set
Descriptor 472 を再生する。その中のRoot Directory
ICB473 に Root Directory A 425 に関する File En
try が記録されている場所(論理ブロック番号)が Lon
g Allocation Descriptor(図20)形式で記述してあ
る(図17、図18の例ではLAD(102)から102
番目の論理ブロックに記録してある)。
【0399】Root Directory ICB 473 のLAD(10
2)に従い、 8)102番目の論理ブロックにアクセスし、Root Dir
ectory A 425 に関するFile Entry 475 を再生し、Roo
t Directory A 425 の中身に関する情報が記録されて
いる位置(論理ブロック番号)を読み込む(AD(10
3))。
【0400】9)103番目の論理ブロックにアクセス
し、Root Directory A 425 の中身に関する情報を再生
する。
【0401】Directory D 428に関する File Ident
ifier Descriptorを探し、Directory D 428に関す
るFile Entry が記録してある論理ブロック番号(図1
7、図18には図示して無いがLAD(110))を読み
取る。
【0402】10)110番目の論理ブロックにアクセ
スし、Directory D 428 に関するFile Entry 480
を再生し、Directory D 428 の中身に関する情報が
記録されている位置(論理ブロック番号)を読み込む
(AD(111))。
【0403】11)111番目の論理ブロックにアクセ
スし、Directory D 428 の中身に関する情報を再生
する。
【0404】Sub DirectoryF 430に関するFile Id
entifier Descriptorを探し、SubDirectory F 430
に関する File Entry が記録してある論理ブロック番号
(図17、図18には図示して無いがLAD(112))
を読み取る。
【0405】12)112番目の論理ブロックにアクセ
スし、Sub Directory F 430に関する File Entry
482 を再生し、Sub Directory F 430の中身に関す
る情報が記録されている位置(論理ブロック番号)を読
み込む(AD(113))。
【0406】13)113番目の論理ブロックにアクセ
スし、Sub Directory F 430 の中身に関する情報
内に新たに追加するファイルデータもしくはディレクト
リーのFile Identifier Descriptor を登録する。
【0407】14)4)または4')で登録した論理ブ
ロック番号位置にアクセスし、新たに追加するファイル
データもしくはディレクトリーに関する File Entry を
記録する。
【0408】15)14)の File Entry 内の Short A
llocation Descriptor に示した論理ブロック番号位置
にアクセスし、追加するディレクトリーに関する Paren
t Directory の File Identifier Descriptor もし
くは追加するファイルデータのデータ内容を記録する。
【0409】図26、図27は、情報記憶媒体に対する
AV情報の記録時に必要な機能であり、本発明による独
自の効果が期待できる内容の一覧表を示している。
【0410】図28には、本発明の実施形態の分類を示
している。図26、図27に示したAV情報の記録時に
必要な機能(効果)を実現する本発明の実施形態として
は9種類存在する。各実施形の態を区別する記号として
XX、 XX−PS、LBN/ODD,LBN/ODD−
PS, LBN/UDF,LBN/UDF−PS,LB
N/UDF−CDAFi,LBN/XXX,LBN/X
XX−PSを示している。この図28には各実施の形態
の特徴的な機能を要約して記述している。
【0411】左蘭の縦方向にLBNを設定しない場合
と、設定した場合を区分している。また、最上部の欄の
横方向には、コンティギュアスデータエリア作成時に事
前に予備のスペアエリアを確保しない場合と確保した場
合の区分を示し、また、右の欄には、AV File内での未
使用領域の管理場所と管理方法を示している。図29に
は、各実施形態を用いた場合に得られる効果とをまとめ
ている。
【0412】図30に本発明におけるAVファイル内の
LBNと AV Addressの関係を示す。AV File 140
1の情報は図30(a)に示すように情報記憶媒体上に
物理的に点在して記録されている。今 AV File 14
01が Extent#α 3166、Extent #γ 3168、
Extent #δ 3169に分散記録され、File Entry上で
のエントリー順がExtent #δ 3169、 Extent #γ
3168、 Extent#α 3166に設定された場合を
考える。録再アプリ1が管理する AV Addressは情報記
憶媒体上の記録位置には全く無関係に File Entry に登
録された Extent を連続的に接続し、しかも File Entr
y 上でのエントリー順が若い順に小さな AV Address 値
を設定したものである。AV Addressは、Extentにより
管理されていることになる。例えば Extent #γ 31
68の最初のセクタのLBN値は図30(a)に示すよ
うに“c”で、最後のセクタのLBN値が“d−1”だ
った場合、同様のセクタの AV Address 値は図30
(b)に示すようにそれぞれ“f−e”、“(f−e)
+(d−c)−1”となる。
【0413】既に図16を用いて情報記憶媒体上に発生
した欠陥領域に対する代替え方法としての Linear Repl
acement と Skipping Replacement の比較説明を行っ
た。ここでは各交替処理時のLBN( Logical Block N
umber )設定方法の比較を重点的に説明する。既に説明
したように情報記憶媒体上の全記録領域は2048バイ
ト毎のセクターに分割され、全セクターにはあらかじめ
物理的にセクター番号(PSN:Physical Sector Numb
er )が付与されている。このPSNは図6で説明した
ように情報記録再生装置(ODD:Optical Disk Drive
)3により管理されている。図31(β)に示すよう
に Linear Replacement 法では代替え領域3455の設
定場所は Spare Area 724内に限られており、任意の
場所に設定することは出来ない。情報記憶媒体上に欠陥
領域が一ヶ所も存在しない場合には、User Area 723
内の全セクターに対してLBNが割り振られ、Spare Ar
ea724内のセクターにはLBNは設定されて無い。Us
er Area 723内にECCブロック単位の欠陥領域34
51が発生するとこの場所でのLBNの設定は外され
(3461)、そのLBN値が代替え領域3455内の
各セクターに設定される。図31(β)の例では記録領
域3441の先頭セクターのPSNとして“b”、LB
Nとして“a”の値がそれぞれ設定されている。同様に
記録領域3442の先頭セクターのPSNは“b+3
2”、LBNは“a+32”が設定されている。情報記
憶媒体上に記録すべきデーターとして図31(α)に示
すように記録データー#1、記録データー#2、記録デ
ーター#3が存在したとき、記録領域3441には記録
データー#1が記録され、記録領域3442には記録デ
ーター#3が記録される。記録領域3441と3442
に挟まれ、先頭セクターのPSNが“b+16”で始ま
る領域が欠陥領域3451だった場合には、ここにはデ
ーターが記録されないと共にLBNも設定されない。そ
の代わり Spare Area724内の先頭セクターのPSN
が“d”で始まる代替え領域3455に記録データー#
2が記録されると共に先頭セクター“a+16”で始ま
るLBNが設定される。図6に示すように File System
2が管理するアドレスはLBNであり、Linear Replac
ement 法では欠陥領域3451を避けてLBNを設定し
ているので、File System 2には情報記憶媒体上の欠陥
領域3451を意識させない事が Linear Replacement
法の特徴となっている。逆にこの方法の場合、File Sys
tem 2側では全く情報記憶媒体上の欠陥領域3451に
関する対応が取れないと言う欠点もある。
【0414】それに対して Skipping Replacement 法に
おいては図31(γ)に示すように欠陥領域3452に
対してもLBNを設定し、File System 2側でも情報記
憶媒体上に発生した欠陥領域に対して対応が取れる(管
理範囲内に入れる)ようにした所に本発明の大きな特徴
がある。図31(γ)の例では欠陥領域3452の先頭
セクタのLBNは“a+16”と設定されている。また
欠陥領域3452に対する代替え領域3456を User
Area 723内の任意の位置に設定可能とした所に本発
明の次の特徴がある。その結果、欠陥領域3452の直
後に代替え領域3456を配置し、本来欠陥領域345
2上に記録すべき記録データ#2をすぐに代替え領域3
456内に記録できる。図31(β)に示す Linear Re
placement 法では記録データ#2を記録するために光学
ヘッドを Spare Area 724まで移動させる必要があ
り、光学ヘッドのアクセス時間が掛かっていた。それに
対しSkipping Replacement 法では光学ヘッドのアクセ
スを不要とし、欠陥領域直後に記録データ#2を記録す
ることが出来る。図31(γ)に示すように Skipping
Replacement 法では Spare Area 724を使用せず、非
記録領域3459として扱っている。
【0415】図31(β)に示すような記録方法を行っ
た場合は、光ヘッドの物理的移動が頻繁に行われる。
【0416】これに対して、本発明の大きな特徴を示す
図31(γ)に示した実施の形態のポイントとそれに対
応した効果は A〕欠陥領域3452に対してもLBNを設定する。
【0417】…図31(β)に示した Linear Replacem
ent 法や図16に示した欠陥処理方法では直接欠陥領域
にLBNが付与されてないため、File System 2からは
正確な欠陥領域は分からない。情報記憶媒体上に発生す
る欠陥量が少量の場合には図31(β)や図16に示す
ように欠陥管理を完全に情報記録再生装置3に任せるこ
とは可能である。また、Spare Area のサイズを越える
ような多量な欠陥が発生した場合、欠陥管理を情報記録
再生装置3だけで行うと破綻が生じることになる。それ
に対し欠陥領域3452にLBNを設定し、File Syste
m 2側でも欠陥領域3452の場所が認知できるように
すると、後で説明する記録手順のステップST3−05
〜−07に示すような方法で情報記録再生装置3と Fil
e System2が協調して欠陥処理に当たることが出来、情
報記憶媒体上に多量な欠陥が発生した場合でも破綻無く
連続して映像情報の記録を続ける事が出来る。
【0418】B〕User Area 723 内に発生し、LBNを
設定した欠陥領域3452はそのままLBN空間上に残
存させておく。
【0419】…図31(β)に示した Linear Replacem
ent 法や同じ Skipping Replacement 法でもLBN設定
方法として図16(c)のように Spare Area 724 内
(情報記録に使用する延長領域743)にLBNを設定
した場合、(初期記録時には問題が生じないが、)記録
した情報を削除し、新たな情報を記録する時に問題が生
じる。
【0420】すなわち File System2から見るとLBN
空間上は全て連続したアドレスが設定されている( Spa
re Area 746に設定されたLBNは User Area 723から
物理的に離れた位置に配置された事を File System 2
は知らない )ので、File System 2はLBN空間上の
連続した範囲に情報を記録しようとする。一度 SpareAr
ea 724内にLBNを設定してしまうと、情報記録再生装
置3は File System2の指定に従って情報を情報記憶媒
体上に記録しなければならず、記録時に Spare Area 72
4 上のLBN設定場所へ移動して情報記録する必要が生
じ、光学ヘッドのアクセス頻度が高まり、情報記録再生
装置内の半導体メモリ内の映像情報一時保存量が飽和
し、その結果連続記録が不可能になる場合がある。
【0421】それに対して図31(γ)のように設定さ
れるLBNが常に User Area 723内に設定されると、情
報削除後にその場所に別の情報を記録した場合に光学ヘ
ッドの不必要なアクセスを制限でき、映像情報の連続記
録が可能となる。
【0422】C〕User Area 723 内に発生した欠陥領域
3452の直後に代替え領域3456を設定する。
【0423】…上述したように図31(β)に示した L
inear Replacement 法に比べて図31(γ)の Skippin
g Replacement 法では欠陥領域直後に記録データ#2を
記録することが出来、その結果光学ヘッドの不要なアク
セスを制限でき、映像情報の連続記録が可能となる。と
言う所にある。
【0424】Skipping Replacement 法を行った場合の
欠陥管理情報のデータ構造について説明する。この場合
の欠陥管理情報の記録方法としては本発明実施の形態で
は、 1)図32に示すようにPSN情報として情報記憶媒体
上に記録管理し、その情報を情報記録再生装置3が読み
取った後、情報記録再生装置内でLBN情報に変換後、
File System 2側に通知する方法と、 2)図33に示すようにLBN情報として情報記憶媒体
上に記録管理し、情報記録再生装置3を介在する事無く
直接 File System 側で再生し処理する方法(この場
合、情報記憶媒体上に欠陥管理情報を記録する処理も直
接File System 側で対応する)の方法を提示している。
【0425】図28に示す本発明の実施の形態の内、X
X、XX−PS、LBN/ODD、LBN/ODD−P
S、LBN/XXX、LBN/XXX−PSが図32の
方法を使用し、LBN/UDF、LBN/UDF−P
S、LBN/UDF-CDA Fixが図33の方法を使用す
る。
【0426】図9、図10に示したように Linear Repl
acement 法に対応した欠陥管理情報がPSN情報として
図32の Lean-in Area 1002、Lean-out Area1005
内のRewritable data Zone613、645にDMA領域
663、691が設けられ、Secondary Defect List3
413として既に記録されている。
【0427】本発明実施の形態ではPCデータに対応し
た欠陥管理情報(SDL3413)とAVデータ(映像
情報)に対応した欠陥管理情報(TDL3414)を区
別して記録した所に大きな特徴がある。
【0428】すなわち本発明では Skipping Replacemen
t 法に対応した欠陥管理情報を Tertiary Defect List
3414と定義する。一回の代替え処理(例えば図31
(γ)での欠陥領域3452に対する代替え領域345
6の設定)に対してそれぞれ1個ずつのTDL entry
3427、3428情報を持たせる。
【0429】Linear Replacement 法に対しては欠陥領
域場所情報である欠陥ECCブロック内の先頭セクタ3
431と代替え領域場所を示す前記欠陥ブロックの代替
えECCブロック内の先頭位置セクタ番号3432の組
情報として登録してある。Skipping Replacement 法の
場合には代替え領域3456の場所が欠陥領域3452
の直後と決まっているのでTDL entry 3427、3
428内の情報として欠陥ECCブロック内の先頭セク
タ番号(PSN)3433と代替え領域場所指定の代わ
りに Skipping Replacement 識別情報として“FFFF
FFh”を記録した場所3434の組情報とする。この
記録方法により Linear Replacement 法に対応した S
DL entry 3422、3423との統一性の取れた欠
陥管理情報を情報記憶媒体上に記録することが出来る。
図32に示した欠陥管理情報は全て情報記録再生装置3
側で管理される。情報記録再生装置3側で再生したTD
L3414情報あるいはSDL3413情報は全てPS
Nで記録されている。図31(β)、(γ)で示すよう
に各欠陥処理方法毎にPSNとLBN間の一対一の対応
が付く。具体的には図11に示した関係を用いて“PS
N→LSN変換”を行った後、図17、図18の関係を
用いて“LSN→LBN変換”を行った後、上記欠陥管
理情報をLBN情報として File System 2側に通知す
る。
【0430】図32で示した欠陥管理情報を情報記録再
生装置が管理するのに対し、図33に示した欠陥管理情
報は File System 2側で管理されるものであり、LB
N情報形式で情報記憶媒体( Optical Disk 1001 )に
記録されている。
【0431】この情報は Volume & File Manager Info
rmation 1003 内のUDFが管理するMain Volume Descr
iptor Sequence 449 内に記録されている。欠陥情報を
総称して Sparing Table 469 と呼び、Linear Replacem
ent に対応した欠陥管理情報は Secondary Defect Map
3471 に、また Skipping Replacement に対応した欠陥
管理情報は Tertiary Defect Map 3472 に記録される。
どちらも個々の代替え処理毎に SD Map entry 3482、
3483 と TD Map entry 3487、3488 を持つ。各 Map
entry 内の情報記述内容は図32(g)と同様な内容に
なっている。
【0432】図34には、図33で示した欠陥管理情報
と、情報記憶媒体上に記録された欠陥/代替え処理との
関係において、スピッキングリプレイスメント処理と、
リニアリプレイスメント処理の場合の比較を示してい
る。
【0433】TDM3472内の欠陥ECCブロック内
の先頭セクタ番号3493は図34(γ)の欠陥領域3
452(ECCブロック=16セクタ単位で管理する)
を指定し、その場所に対する映像情報を記録するための
代替え領域3456は必ず欠陥領域3452の直後なの
で図33(g)に示すように“FFFFFFh”349
4が記録されている。
【0434】上記説明したようにAV情報記録時には代
替え領域3456を任意に追加設定できるが、PC情報
に対する欠陥発生時の代替え領域は図31(β)に示す
Spare Area 724内と事前に決定しており、Spare Ar
ea 724を使い切ってしまうと交替処理が不可能にな
っていた。その問題を解決するため情報記憶媒体上に欠
陥が多発し、図31(β)に示した Spare Area 724
が満杯になった場合、PCファイル記録時に行う欠陥領
域の追加の代替え領域確保用に本発明の実施の形態図3
4(β)に示すように User Area 723 内に代替え専用
ファイル3501を設定する所に本発明の大きな特徴が
ある。
【0435】図35(a)のように既に記録された映像
情報3511に対して少量の追加記録すべき映像情報3
513を追加記録する場合、本発明では図35(b)の
ように Contiguous Data Area #3 3507を確保
し、残りの部分を未使用領域3515として管理する。
更に少量の追加記録すべき映像情報3514を追加記録
する場合にはこの未使用領域3515の先頭位置から記
録する。この未使用領域3516の先頭位置の管理方法
として図28の実施の形態の内、LBN/ODD,LB
N/ODD−PS,LBN/UDF,LBN/UDF−
PS,LBN/UDF−CDA Fix,LBN/XXX,LB
N/XXX−PSの実施の形態としてはInformation Le
ngth 3517情報を利用する。Information Length 情
報3517は、図36に示すように File Entry 352
0内に記録されている。この Information Length 35
17とは図35(c)に示すようにAVファイル先頭か
ら実際に記録された情報サイズを意味している。
【0436】本発明実施の形態によってはAVファイル
内の部分消去時に Contiguous DataArea の対応が必要
な実施の形態もある。図28に示した本発明実施の形態
の内、LBN/UDF、LBN/XXXでは,図37に
示すようにAVファイル内の部分消去時に Contiguous
Data Area の境界位置確保を行わず、消去したい部分を
完全に消去処理する。図37のように消去したい部分で
ある Video Object #B 3532が Extent #2(C
DA:Contiguous Data Area #β)と Extent#4(C
DA#δ)の一部を跨いでいる場合、消去後図37
(b)のように Extent #6 3546と Extent #7
3547のサイズが Contiguous Data Area 許容最小
値より小さくなる。
【0437】それに対して図28一覧表に示した実施の
形態の内、XX、XX−PS、LBN/ODD、LBN
/ODD−PSでは録再アプリ1側で Contiguous Data
Area の境界位置管理を行う。すなわち ディスクのA
Vデータ内にはAllocation Map Tableが有りこのテーブ
ル 内にContiguous Data Area の境界位置情報が記録さ
れているので、Video Object #B 3532を消去する
場合、録再アプリ1側でCDA#β3536とCDA#
δ3538に掛かっている部分を未使用VOB355
2、3553として新たに定義し、未使用VOB#Aの
情報として VideoObject Control Information 内に追
加登録する。この形態は、図38に示されている。
【0438】また図28一覧表に示した実施の形態の
内、LBN/UDF-CDA Fix、LBN/UDF−P
S、LBN/XXX−PSでは File System2側で Con
tiguousData Area の境界位置管理を行う。 LBN/U
DF-CDA Fix では情報記憶媒体上の全記録領域内であ
らかじめCDAが図39に示すように分割されており、
UDFの Volume Recognition Sequence 444内のブ
ート領域である Boot Descriptor 447内に Contiguo
us Data Area の境界位置管理情報が記録されている。
個々のCDAは個々の CDA Entry 3555、3556
として別々に管理され、サイズ3557と先頭LBN3
558が記録されている。 LBN/UDF−PS、L
BN/XXX−PS ではこのような事前情報を持た
ず、任意にCDA領域を設定可能としている。
【0439】録再アプリ1側から消去すべき Video Obj
ect #B 3532の先頭位置の AVAddress とデータサ
イズを指定されると File System 2側でCDA#βと
CDA#δにかかっている部分消去場所を未使用 Exten
t 3548、3549としてAVファイル内の File En
try 内に登録される。未使用 Extent 3548、354
9の識別情報は、映像情報(AVファイル)の File En
try 3520内の Allocation Descriptors 420をLo
ng Allocation Descriptor とし、Implementation Use
3528、412内に属性として“未使用 Extent フラ
グ”を設定している。情報記憶媒体としてDVD−RA
Mディスクを用いた場合にはECCブロック502単位
での記録、部分削除処理が必要となる。従ってECCブ
ロック境界位置管理が必要となる。この場合、削除指定
領域の境界位置とECCブロック境界位置管理がずれた
時には図39(b)と同様に端数箇所に未使用 Extent
3548、3549を設定し、図36(f)のように属
性として“未使用 Extent フラグ”を付ける。
【0440】以上、CDA境界位置確保とECCブロッ
ク境界位置確保のため、追加記録/部分消去時に設定す
る未使用領域設定方法に関する説明を行った。
【0441】次に図28に示した実施の形態の内、LB
N/UDFとLBN/XXXにおける映像情報記録後の
Extent 設定方法の違いについて図40と図41を用い
て説明する。どちらも映像情報記録時に発見された情報
記憶媒体上の欠陥領域に対して欠陥管理情報を情報記憶
媒体上に記録する。LBN/UDFでは欠陥管理情報を
File System 2が管理するTDM(図33(e)のT
DM3472)に記録する。LBN/UDFでは File
System 2上で欠陥管理を行っているため、欠陥領域3
566を含めて Extent #4 3574を設定(図40
(e))出来る。LBN/XXXでは欠陥管理情報を情
報記録再生装置3が管理するTDL(図32(e)のT
DL3414)に記録し、欠陥領域3566を避けて E
xtent を設定(図41)する。
【0442】図40、図41のように欠陥領域3566
を避けて Extent を設定した場合について考える。今、
図40、図41(e)の形でAV情報が記録されていた
後、 1.AV情報記録完了後に欠陥領域3566に対応した
LBN場所に別のPCファイルが記録される(この場合
Linear Replacement 処理が行われる)。
【0443】2.さらに以前記録したAVファイルを削
除するため図40、図41(a)の Contiguous Data A
rea #Bを削除する。
【0444】3.別のAV情報を今削除した Contiguou
s Data Area #Bの場所に記録すると言う処理が発生す
る可能性がある。この場合LBN空間上では欠陥領域3
566に対応したLBN場所にPCファイルが既に記録
されている。
【0445】本発明実施例LBN/XXXでは図42に
示すように既存PC file3582をまたがって Contig
uous Data Area 3593を設定できる所に大きな特徴
が有る。具体的な設定方法については後述のする。Cont
iguous Data Area 3593の設定条件として本発明で
は a〕Contiguous Data Area 3593内に存在し得る既
存PC file 3582、または以前 Linear Replacemen
t 処理した欠陥領域3586の総数 Npc が(28)式
を満足すること。
【0446】b〕以前 Skipping Replacement 処理した
欠陥領域3586を含むContiguous Data Area内の Ski
pping Replacementを必要とするトータル欠陥サイズ L
skipが(29)式を満足すること。
【0447】c〕 Contiguous Data Area 3593内に
存在し得る既存PC file 3582、または以前 Linea
r Replacement 処理した欠陥領域3586を避けて Con
tiguous Data Area 内の次の記録領域まで光学ヘッドが
アクセスする時粗アクセス時間1348、1376を不
用とすること。
【0448】…光学ヘッドのアクセス時に粗アクセスが
必要無い程度に既存PC file 3582、または以前Li
near Replacement 処理した欠陥領域3586サイズが
小さいことと設定している。
【0449】Contiguous Data Area 3593内にAV
情報を記録する場合、 1)Contiguous Data Area 3593内に存在し得る既
存PC file 3582、以前 Linear Replacement 処理
した欠陥領域3586を避けて次の記録領域まで光学ヘ
ッドがアクセスする時間と、 2) 前回記録時に Skipping Replacement 処理した欠
陥領域3587と今回記録時に初めて発見された欠陥領
域に対する Skipping 処理を行う期間と、は情報記憶媒
体上にAV情報がまったく記録されない。よってこの期
間内では情報記録再生装置内の半導体メモリ内の映像情
報一時保管量は粗アクセス時間、密アクセス時間、回転
待ち時間の期間と全く同様に増加の一途をたどる。Cont
iguous Data Area 3593内で前回記録時に Skipping
Replacement 処理した欠陥領域3587と今回の記録
時に初めて発見されSkipping処理が必要となる欠陥領域
のトータルサイズを Lskip と定義する。
【0450】Lskip 箇所を通過する合計時間 Tskip
は Tskip = Lskip ÷ PTR (21) となる。この条件を加味すると(8)式は CDAS ≧ STR × PTR ×( Ta + Tskip )/( PTR−STR ) (22) と変形される。
【0451】Contiguous Data Area 3593内に存在
し得る既存PC file 3582、以前 Linear Replacem
ent 処理した欠陥領域3586を避けて次の記録領域ま
で光学ヘッドがアクセスする時はトラックジャンプによ
るアクセスを行うが、この時 粗アクセス時間が不必要
なレベルまで既存 PCfileサイズ3582と以前Linea
r Replacement 処理した欠陥領域サイズ3586を小さ
くする。一般的なDVD−RAMドライブでは密アクセ
ス時の対物レンズ移動距離は ±200μm程度であ
り、DVD−RAMディスクのトラックピッチ Pt = 0.74μm (23) 1トラック当たりの最小データーサイズ Dt = 17×2kBytes = 34kBytes (24) から既存PC file 3582、以前 Linear Replacemen
t 処理した欠陥領域3586 1個当たりのサイズは 200÷0.74×34 = 9190kBytes (25) 以下の必要がある。諸処のマージンを見越して考えると
実際の許容最大サイズは(25)式の 1/4 の23
00kBytes以下が望ましい。上記条件を満足した場合
には Contiguous Data Area 内の次の記録領域までのア
クセスは、密アクセス時間と回転待ち時間のみを考慮に
入れれば良い、1回のアクセスに必要な密アクセス時間
を JATa とし、回転待ち時間を MWTa とし、Cont
iguous Data Area 内の既存PC file 3582と以前
Linear Replacement 処理した欠陥領域3586の合計
数を Npc とすると上記領域を避けるために必要な合計
アクセス時間 Tpc は Tpc=Npc×(JATa+MWTa ) (26) となる。この時間も考慮に入れると(22)式は CDAS ≧ STR×PTR×( Ta+Tskip+Tpc )/( PTR−STR ) (27) と変形される。
【0452】(10) (13)(15)の各値を用い
ると ( Tskip+Tpc)/Ta = 20%とした時にはCDA
S ≧ 6.5MBytes ( Tskip+Tpc)/Ta = 10%とした時にはCDA
S ≧ 5.9MBytes ( Tskip+Tpc)/Ta = 5%とした時にはCDA
S ≧ 5.7MBytes ( Tskip+Tpc)/Ta = 3%とした時にはCDA
S ≧ 5.6MBytes ( Tskip+Tpc)/Ta = 1%とした時にはCDA
S ≧ 5.5MBytes となる。
【0453】(27) 式と(26)式から Npc ≦ {[ CDAS×(PTR−STR)/(STR×PTR)]−Ta−Tskip}/ ( JATa+MWTa ) (28) (27)式と(21)式から Lskip ≦ {[CDAS×(PTR−STR)/(STR×PTR)]−Ta−Tpc}×P TR (29) が導ける。(28)(10)(13)(15)式の各値
とMWTa ≒18ms、JATa≒5ms を用いると ( Tskip+Tpc)/Ta = 10% 、Tskip=0とし
た時にはNpc ≦ 6 ( Tskip+Tpc)/Ta = 5% 、Tskip=0とし
た時にはNpc≦ 3 ( Tskip+Tpc)/Ta = 3% 、Tskip=0とし
た時にはNpc≦ 1 ( Tskip+Tpc)/Ta = 1% 、Tskip=0とし
た時にはNpc≦ 0 となる。また(29)(10)(13)(15)式の各
値を用いると (Tskip+Tskip )/Ta=10% 、Tpc=0とした
時にはLskip≦ 208kBytes ( Tskip+Tskip )/Ta=5% 、Tpc=0とした時
には Lskip≦ 104kBytes ( Tskip+Tskip )/Ta =3% 、Tpc=0とした
時には Lskip ≦62kBytes ( Tskip+Tskip )/Ta =1% 、Tpc=0とした
時には Lskip≦ 0kBytes となる。
【0454】上記の説明ではAV情報の記録系システム
概念図としてバッファメモリと、光学ヘッドと、記憶媒
体との単純な構成を用いて説明した。基本的概念を検討
する場合にはこれで問題ないが、より詳細に検討するた
めに図43に示す記録系のシステム概念モデルを使用す
る。
【0455】まず図7に示すPCシステムで記録する場
合、外部から入力されたAV情報はMPEGボード13
4を介してディジタル圧縮信号に変換され、一時的にメ
インメモリー112に記録され、メインCPU111の
制御に応じて図7の情報記録再生装置140側へ転送さ
れる。情報記録再生装置140内にもバッファーメモリ
ー219を持ち、転送されたディジタルAV情報は一時
的にバッファーメモリー219内に保存される。
【0456】次に、情報記憶媒体上に多量の欠陥が発生
した場合にも途中で中断することなく、長期間連続して
AV情報を記録できる本発明の方法を以下に説明する。
【0457】図44は、本発明におけるAV情報記録方
法に関する大きな特徴を示す。
【0458】* 記録すべきファイルがAVファイルか
否かを判定するステップ(ST01) * 情報記憶媒体上の映像情報記録場所を事前に設定す
るステップ(ST02) * 情報記憶媒体上にAV情報を記録するステップ(S
T03) * 情報記憶媒体上に実際に記録された情報配置情報を
情報記憶媒体上の管理領域に記録するステップ(ST0
4)を有している所にある。この処理は主に File Syst
em 2側が中心となり制御を行う。
【0459】図45は、図44のステップST01の内容を
更に詳しく示し、図46は、図44のステップST02の
内容を更に詳しく示し、図47は、図44のステップST
03の内容を更に詳しく示している。図48は、図44の
ステップST04の内容を更に詳しく示している。
【0460】情報記録、情報再生、AVファイル内の情
報の部分削除処理など情報記憶媒体に対するあらゆる処
理は図6の録再アプリ1がOS内の File System 2に
対して処理の概略を指示した後、初めて開始される。 F
ile System2に対して示す処理の概略内容は録再アプリ
1側から SDK API Command 4を発行することに
より通知される。SDK API Command4を受けると
File System 2側でその指示の内容を具体的に噛み砕
き、DDK Interface Command5を情報記録再生装置3
に対して発行して具体的な処理が実行される。
【0461】本発明の情報記憶媒体においては同一の情
報記憶媒体上にAV 情報とPC情報の両方を記録可能
となっている。
【0462】以下に図44に示した各ステップ内の詳細
処理方法についてさらに説明する。
【0463】AVファイルの識別情報は、図23あるい
は図49(f)に示すように FileEntry 3520の I
CB Tag 418内にある Flags field in ICB Tag 3
361内にAV file 識別フラグ3362が設定されて
おり、このフラグを“1”に設定することでAVファイ
ルであるかの識別が行える。
【0464】本発明の他の実施の形態としては図24あ
るいは図50(d)に示すように File Identifier Des
criptor 3364内にAV file 識別フラグ3364を
設定することも可能である。
【0465】図44のST01に示したAVファイルか
否かを識別するステップの具体的なフローチャートを図
45に示す。
【0466】録再アプリ1側から Create File Command
が発行されて初めて処理を開始する。AVファイルの
識別方法は条件により異なり、 * 新規AVファイル作成時には Create File Command
内のAV file 属性フラグを用いて識別し、 * 既に存在するAVファイルに対してAV情報を付加
する場合には図49または図50に示したように情報記
憶媒体上に既に記録されているファイルの属性フラグを
用いてAVファイルの識別を行う。
【0467】…この方法を用いることによりアプリケー
ションプログラム1側での各ファイルの属性(AVファ
イルかPCファイルか)を管理を不要( File System
2側で自動的に判定して記録処理方法を切り替える)と
なる効果がある。
【0468】このような方法を採用することで、該当フ
ァイルがPCファイルの場合には従来の WRITE Comman
d、Linear Replacement 処理を行い、AVファイルの場
合には AV WRITE Command、Skipping Replacement 処理
を行う。
【0469】録再アプリ1側では Create File Command
発行後にAV情報記録予定サイズの予想最大値を設定
し、Set Unrecorded Area Commandを発行する。その指
定情報と GET PERFORMANCE Command で得た欠陥分布と
Zone 境界位置情報を基に記録すべき予定の最大情報サ
イズに合わせて Contiguous Data Area の設定を行う。
図28の中のLBN/XXXの実施の形態を用いた場合
にはこの設定条件として(25)式と(27)式を利用
する。
【0470】その結果に基付き該当するAVファイルの
File Entry内の Allocation Descriptors情報を事前に
記録する(ST2−07)。このステップを経ることで a)例えばIEEE1394などに接続し、複数の機器
間との記録を同時並行的に行う場合、記録予定位置に他
の情報が記録されるのを防止できる。
【0471】b)AV情報を連続記録中に停電などによ
り記録が中断された場合でも、再起動後に記録予定位置
を順にトレースする事で中断直前までの情報を救える。
【0472】などのメリット(効果)が得られる。その
後 SEND PRESET EXTENT ALLOCATIONMAP Command で情報
記録再生装置側に記録予定位置情報を通知する(ST2
−08)。この事前通知により情報記録再生装置は情報
記憶媒体上の記録位置と記録順を事前に知っているた
め、AV情報記録時に情報記憶媒体上の欠陥で Skippin
g Replacement 処理が多発しても記録処理を停止させる
ことなく、連続記録を継続させることが可能となる。
【0473】図44のステップST03に示したAV情
報連続記録ステップ内の詳細内容について図47を用い
て説明する。
【0474】図35(c)に示すInformation Length
3517情報を用いてAVファイル内の記録開始位置を
事前に確認しておく(ST03−01)。録再アプリ1
からWrite File Command が発行されると(ST3ー0
2)AV WRITE 開始フラグが設定された GET FREE SLOT_
ID Command を発行して情報記録再生装置3に SLOT_ID
を発行させる(ST3−03)。
【0475】ST3−04以降の連続記録処理方法を図
51に模式的に示した。AV WRITE Command によりメイ
ンメモリに保存された映像情報#1、#2、#3は定期
的に情報記録再生装置中のバッファーメモリ219内に
転送される。情報記録再生装置のバッファーメモリ21
9内に蓄えられた映像情報は光学ヘッド202を経由し
て情報記憶媒体上に記録される。情報記憶媒体201上
に欠陥領域3351が発生すると Skipping Replacemen
t 処理されるが、この間は情報記憶媒体201上に映像
情報が記録されないので情報記録再生装置中のバッファ
ーメモリ219内に一時保管される映像情報量が増加す
る。File System 2側は定期的に GET WRITE STATUS Co
mmand を発行し、バッファーメモリ219内の一時保管
映像情報量をモニターしている。この一時保管映像情報
量が飽和しそうな場合には FileSystem 側で 1)DISCARD PRECEDING COMMAND Command を発行し、情
報記録再生装置内のコマンドキャッシュの一部を取り消
す、 2)次の AV WRiTE Command で情報記録再生装置側へ転
送する映像情報量を制限(減らす)する、 3)情報記録再生装置側へ発行する次の AV WRiTE Comm
and までの発行時間を遅らせ、情報記録再生装置中のバ
ッファーメモリ219中の一時保管映像情報が少なくな
るまで待つ、 のいずれかの処理を行う。
【0476】上記の内容について図52乃至図59に示
すように具体的な例を用いて説明する。図52から図5
9には、それぞれ3段階で記録情報の遷移を示してい
る。第1段階は、PC側メモリ、第2段階は情報記録再
生装置メモリ、第3段階は情報記録媒体上の記録位置で
ある。
【0477】図46のST2−08に対応して図52
(A)での丸印1の SEND PRESET EXTENT ALLOCATION M
AP Command が発行される。このコマンドではコマンド
パラメーターとして Extent 先頭位置情報と Extent サ
イズ情報がセットされるものであり、図52(A)の例
では Extent = CDA の先頭位置LBNである“a”
と“d”と“g”…と Extent = CDAサイズである
“c−a”と“f−d”… が添付されている。また、
CDA#1に対して2回に分けて映像情報を記録するよ
うに丸印2、丸印3の AV WRITE Command が発行され
る。次に、CDA#1内の記録状況を把握するため、丸
印4の GET WRITE STATUS Command を発行している。
【0478】GET WRITE STATUS Command での調査対象
をCDA#1に指定するため、パラメーターの設定値で
ある調査対象範囲の開始LBNとして“a”が設定さ
れ、調査対象範囲として“c−a”の値が設定されてい
る。同様にCDA#2に対して2回に分けて映像情報を
記録するため 丸印5,6の AV WRITE Command を発行
している。そして次に、CDA#2に対する記録状況把
握のため丸印7の GET WRITE STATUS Command を発行し
ている。
【0479】このコマンドを一度に情報記録再生装置側
に送り、コマンドキャッシュさせる(図47のST3−
05)。図53(B)で示す情報記憶媒体上の未使用状
態場所3371に欠陥が無い場合には図54(C)に示
すように情報記憶媒体上への記録情報α3361が記録
される。次に図55(D)に示すように欠陥領域337
5が発生すると Skipping Replacement 処理が行われ、
CDA#1内に記録する予定の映像情報が一部はみ出す
が、事前に SEND PRESET EXTENT ALLOCATION MAP Comma
nd により情報記録再生装置3側で次に記録する場所が
分かっているので溢れた情報はシフト情報β3である3
371の場所に記録される。上記の欠陥領域3375に
関する情報は、丸印4の GET WRITE STATUS Command
の戻り値3344として File System 2側に通知され
る(図47ST3−05、図52、図56参照)。 Fil
e System 2内で情報記録再生装置(ODD)3内のバ
ッファーメモリ219が溢れそうかを判定(図47ST
3−06)する。そして、図47のST3−07に示し
た具体的方法として図56(E)の丸印9に示す DELET
E PROCEDING COMMAND Command によりCDA#3に記録
すべき映像情報に関する記録コマンドである、丸印8の
AV WRITE Command(図52) を取り消し、丸印10の
AV WRITE Command(図56) により転送すべき映像情
報量を制限(減量)したコマンドを発行する。
【0480】CDA#2に対してのフィードバックは間
に合わないので図57(F)に示すように当初の予定通
りの情報記憶媒体上への記録処理が実行される。
【0481】図58(G)に示すようにここで使用する
AV WRITE Command での記録開始位置はカレント位置で
は無く、記録開始位置が File System 2側で指定され
る場合を想定している。この場合でも先行する映像情報
記録時に発見される欠陥領域により File System 2側
で指定した記録開始位置と実際に記録される記録開始位
置は大幅にずれる事を許容している。
【0482】一連の記録処理が終了すると録再アプリ1
から発行される Close Handle Command をトリガーとし
て AV WRITE 終了フラグが付加された GET FREE SLOT_I
D Command が File System 2から情報記録再生装置3
側へ発行される。情報記録再生装置3ではこのコマンド
を受けると図示してないがこの一連の記録処理時に発見
された欠陥情報を図32(e)のTDL3414に追記
する。
【0483】映像情報記録に対する後処理として 録再
アプリ1側から指定する Set Unrecorded Area Command
情報(図48のST4−03)を基にAVファイル内
に残す未使用領域サイズを決定し、Information Length
3517の書き換え処理(ST4−05)と最終的な
Extent 情報の書き換え処理(ST4−04)及びUD
Fに関する設定情報の書き換え処理を行う。
【0484】図60を用いてAVファイル内の映像情報
の再生手順について説明する。図6に示すように * 録再アプリ1では管理するアドレス情報として AV A
ddress を使用し、FileSystem 2に対して発行するSD
K API Command 4でも AV Address を用いてアドレ
ス設定をする。
【0485】* File System 2では管理するアドレス
情報としてLBN(場合によってはLSN)を使用し、
情報記録再生装置3に対して発行する DDK Interfac
e Command 5でもLBNを用いてアドレス設定をする。
【0486】* 情報記録再生装置3ではPSNを用い
てアドレス管理を行う。
【0487】と言う仕組みになっている。従って録再ア
プリ1上で再生したい場所が決まり、Read File Comman
d を発行するとFile System 2内での“ AV Address →
LBN変換 ”(図60のST06)と情報記録再生装
置3内での“LBN → PSN変換 ”(ST07)を
行う。
【0488】AVファイル内の部分消去処理方法は,図
61に示すように、情報記憶媒体上に記録されているA
V情報に対して一切の処置を行わず、File System 2上
の File Entry 情報の書き換え(図61のST09)と
UDFに関する情報の変更処理のみを行う。そして、部
分消去した場所を未記録領域として登録するために、UD
F上の未記録領域情報であるUnallocated Space Table
452もしくはUnallocated Spase Bitmap435情報
に、上記部分消去場所を書き加える(ST10)。最後に録
画ビデオ管理データファイルに対する管理情報の書き換
え処理を行う(ST11)。
【0489】次に、上述したような処理に必要なコマン
ドについて説明する。
【0490】本発明実施の形態LBN/UDF、LBN
/XXXにおいて上記図44に示す処理が可能となるた
めに必要なAPIコマンド( SDK API Command
4 )を図62に示した。
【0491】図62のコマンド種別3405内の一部内
容追加部分と新規コマンド部分は本発明の範囲である。
APIコマンドを用いて録再アプリ1側が行う一連の処
理方法を説明すると以下のようになる。
【0492】< AV情報記録処理 > 1st STEP: Create File Command により記録開
始と対象ファイルの属性(AVファイルかPCファイル
か)をOS側に通知する。
【0493】2nd STEP: Set Unrecorded Area Co
mmend により情報記憶媒体上に記録するAV情報の予想
最大サイズ指定、 3rd STEP: Write File Command( OSに対して
複数回コマンドを発行する )によりAV情報転送処理
をOS/ File System 側に通知する。
【0494】4th STEP: 一連のAV情報記録処理
が完了した後、後日に記録したいAV情報サイズが分か
っている場合にSet Unrecorded Area Command を発行す
ることにより、次回AV情報を記録するエリアを事前に
確保して置く事も可能である。
【0495】本発明の情報記憶媒体においては同一の情
報記憶媒体上にAV 情報とPC情報の両方を記録可能
となっている。従って次回のAV情報を記録する前に空
き領域 にPC情報が記録され、次回のAV情報記録時
に空き領域が無くなっている場合が生じる。
【0496】それを防ぐためにAVファイル内に大きな
サイズの未使用領域を設定し、次回のAV情報記録場所
の事前予約をしておける(この4th STEP は実行し
ない場合もある)。 5th STEP: Close Handle Command により一連の
記録処理終了をOS/ File System 側に通知する。
【0497】* Create File Command にAV file
属性フラグを追加する以外はWrite File Command、 Clo
se Handle Commandとも従来のPC情報記録用のコマン
ドをそのまま兼用する。そのように設定することで内部
で複数に階層化されたOS内のAPIインターフェース
に近い上層部での映像情報記録方法変更に伴うプログラ
ム変更を不要とし、上層部では既存のOSソフトをその
まま使用可能としている。情報記録再生装置に近い下層
のOS部分に属する File System 側では図43に示す
方法で対象とするファイルがAVファイルかPCファイ
ルかを File System 側単独で判断し、情報記録再生装
置に対する使用コマンドを選別している。
【0498】* 記録場所のアドレス指定は全て AV A
ddress で設定する。
【0499】< AV/PC情報再生処理 >1st ST
EP: Create File Command により再生開始をOS側
に通知する、 2nd STEP: Read File Command( OSに対して複
数回コマンドを発行する)により一連の再生処理を指
示。
【0500】3rd STEP: Close Handle Command
により一連の再生処理終了をOS/ File System 側に
通知する。
【0501】* 再生処理はAVファイル、PCファイ
ルとも共通の処理を行う。
【0502】* 再生場所のアドレス指定は全て AV Add
ress で設定する。
【0503】< AVファイル内の部分削除処理 > 1st STEP: Create File Command により部分削
除対象のファイル名をOS側に通知する。
【0504】2nd STEP: Delete Part Of File Co
mmand により指定範囲内の削除処理を指示する。
【0505】… Delete Part Of File Command では削
除開始する AV Address と削除するデータサイズをパラ
メータで指定する。
【0506】3rd STEP: Close Handle Command
により一連の再生処理終了をOS/ File System 側に
通知する。
【0507】< 情報記憶媒体上にAV情報を記録でき
る未記録領域のサイズを問い合わせる> 1st STEP: Get AV Free Space Size Command に
よりAV情報を記録できる未記録領域のサイズを問い合
わせる。
【0508】* Get AV Free Space Size Command を
OS側に発行するだけでOS側から未記録領域サイズの
回答をもらえる。
【0509】< デフラグメンテーション(Defragmenta
tion)処理 > 1st STEP: AV Defragmentation Command によ
りAVファイル用のデフラグメンテーション処理をOS
側に指示する。
【0510】* AV Defragmentation Command 単独でA
Vファイル用のデフラグメンテーション処理が行える。
【0511】* AV Defragmentation Command に対する
具体的処理方法としては情報記憶媒体上に点在する Ext
ent サイズの小さなファイル情報を Extent 毎に移動
し、未記録領域内の Contiguous Data Area 確保スペー
スを広げる処理を行う。
【0512】上記の SDK API Command 4 を具体
的に噛み砕いた後、File System 2が情報記録再生装置
3側に発行するDDK Interface Command 5の一覧を
図63に示す。READ Command 以外は本発明で新規
に提示するコマンドかあるいは既存のコマンドに対して
一部修正を加えたコマンドである。
【0513】情報記録再生装置は例えばIEEE139
4などに接続され、同時に複数台の機器間での情報転送
処理が行われる。情報記録再生装置3、140は1個の
メインCPU111のみに接続されている。これに対し
てIEEE1394などに接続された場合には各機器毎
のメインCPUと接続される。そのため間違って他の機
器に対して別の情報を転送しないように機器毎の識別情
報である Slot_ID を使用する。この Slot_ID は情報記
録再生装置3、140側で発行する。 GET FREE SLOT_I
D Command は File System 2側で発行するもので、パ
ラメーターとして AV WRITE 開始フラグと AV WRITE 終
了フラグによりAV情報の開始と終了を宣言すると共
に、AV情報開始宣言時に情報記録再生装置に対して S
lot_ID 発行の指示を出す。
【0514】AV WRITE Command での記録開始位
置はカレント位置(前回の AV WRITE Command
で記録終了したLBN位置から次のAV情報を記録す
る)として自動的に設定される。各 AV WRITE C
ommand には AV WRITE番号が設定され、コマン
ドキャッシュとして情報記録再生装置のバッファーメモ
リ219内に記録された既発行の AV WRITE Com
mand に対してこの AVWRITE 番号を用いて DISC
ARD PRECEDING COMMAND Command により発行取り消し処
理を行える。
【0515】情報記録再生装置のバッファーメモリ21
9(図43)内のAV情報一時保管量が飽和する前に F
ile System 2側で適正な処理が出来るように GET WRIT
E STATUS Command が存在する。この GET WRITE STATUS
Command の戻り値3344としてバッファメモリ21
9内の余裕量が回答されることでバッファーメモリ21
9内の状況が File System 2側で把握出来る。本発明
実施の形態では無欠陥時の1個の Contiguous Data Are
a 記録分のAV情報を AV WRITE Command で発
行する毎にこの GET WRITE STATUS Command を挿入し、
GET WRITE STATUS Command内のコマンドパラメーター3
343である調査対象サイズと調査開始LBNを対象の
Contiguous Data Area に合わせている。また GET WRI
TE STATUS Command には対象範囲内で発見された欠陥領
域を各ECCブロック先頭LBNの値として戻り値33
44で与えられているため、AV情報記録後の Extent
設定(図48のST4−04)にこの情報を利用する。
【0516】SEND PRESET EXTENT ALLOCATION MAP Comm
and はAV情報記録前に全記録予定場所をLBN情報と
して情報記録再生装置に対して事前通告するコマンド
で、記録予定場所の Extent 数とそれぞれの Extent 先
頭位置(LBN)と Extent サイズをコマンドパラメー
ターに持つ。この情報記憶媒体上の記録予定場所は先行
して発行する GET PERFORMANCE Command の戻り値33
44である Zone 境界位置情報とLBN換算後のDMA
情報を基に設定される。
【0517】すなわち図60のステップST08での録
再アプリ1から部分消去位置と範囲を File System 2
側に通知する時には図62に示した“ Delete Part Of
FileCommand ”(部分消去コマンド)を使用する。従来
のPCファイルでは相対的にファイルサイズが小さいた
め、部分消去後の残りのファイル全体を情報記憶媒体に
重ね書きしていた。そのため従来の SDK API C
ommand 4にはファイル全体の消去コマンドかファイル
全体の書き換えコマンドしか存在せず、図62のような
ファイル内の部分消去コマンドは存在しなかった。それ
に対して映像情報(AV情報)を情報記憶媒体上に記録
した場合にはファイルサイズがPCファイルサイズに比
べてオーダーサイズで大きくなっている。従って従来の
ファイル全体の書き換えコマンドでは部分消去処理に大
幅な時間がかかってしまう。その問題を解決するため本
発明では新規に“ Delete Part Of File Command ”を
追加し、短時間による部分消去処理を可能にした。図6
2に示すように“ DeletePart Of File Command ”では
コマンドパラメーター3403に『削除開始ポインタ
ー』情報と『削除データーサイズ』情報をAV Address
で指定する形になっている。File System 2では図3
0の関係を利用して AV Address 情報をLBN情報に
変換して Extent の設定変更を行い、その情報を図36
に示すように上記AVファイルに関する File Entry 3
520内の Allocation Descriptors420の書き換え
を行う。
【0518】欠陥管理情報の記録実施例として欠陥 Ext
ent を登録する方法(AV File に対して Long Alloca
tion Descriptor を採用し、Implementation Use に欠
陥フラグを立てる)を示し、部分消去時に未使用 Exten
t 3548、3549を設定する方法について説明し
た。また図39では記録時に発生した欠陥領域3566
を避けて Extent #1 3571、#2 3572を分割
する方法を明示した。
【0519】本発明の他の実施例として上記の方法を組
み合わせて欠陥管理情報と未使用領域情報を記録・管理
する方法に付いて説明する。
【0520】図64の実施例では、Contiguous Data Ar
ea #β 3602内に少量のデーターサイズであるVO
B#2 3618を追加記録したため、Contiguous Data
Area #β 3602内の不足分に未使用領域 Extent
3613を設定して有る。次回 AV File 3620に
対して映像情報あるいはAV情報を追加記録する場合に
は上記未使用領域 Extent 3613の先頭位置( LB
Nでは h+g、PSNでは k+g の所 )から記録が開始さ
れる。
【0521】図示して無いが過去にVOB#1 361
7とVOB#2 3618の間にVOB#3が Contiguo
us Data Area #α 3601と Contiguous Data Area
#β3602を一部またいだ形で存在していた。そのV
OB#3の部分消去に伴い Contiguous Data Area #α
3601と Contiguous Data Area #β 3602をま
たいだVOB#3の部分に対して図39で説明した処理
を行い、未使用領域 Extent 3611と未使用領域 Ext
ent 3612を File System 2側で設定した。またV
OB#1の記録時にLBNが“ h+a ”から“ h+b-1 ”
の範囲でECCブロック単位での欠陥が発見されたので
そこには映像情報またはAV情報を記録せずに欠陥領域
Extent 3609として設定した。このように Contigu
ous DataArea #α 3601と Contiguous Data Area
#β 3602内には記録領域 Extent 3605と、欠
陥領域 Extent 3609、記録領域 Extent 3606、
未使用領域 Extent 3611、未使用領域 Extent 36
12、記録領域 Extent 3607、未使用領域 Extent
3613が並ぶがそれらは全て AV File 3620の
一部と見なされ、図64の下側に説明して有るように
AV File 3620の File Entry 内のAllocation Des
criptors として全ての Extent が登録される。
【0522】特に図64での大きな特徴として図33
(e)のTertiary Defect Map 3472に示すような独
立してまとまった欠陥管理テーブルを持たず、File Ent
ry 内に登録された欠陥領域 Extent 3609情報のみ
が欠陥管理情報になっている。AV File 3620の F
ile Entry 内 Allocation Descriptors での各 Extent
の属性識別情報は図65(f)に示す Implementation
Use 3528内に記録されている。すなわち図65では
Allocation Descriptors の記述方法として Long Allo
cation Descriptor の記述方式を採用し、Implementati
on Use 3528の値として“ 0h ”の時は“記録領
域の Extent ”を表し、“ Ah ”の時は“未使用領域
の Extent ”、“ Fh ”の時は“欠陥領域の Extent
”を意味している。UDFの正式な規格上では Implem
entation Use 3528は6バイトで記述する事になっ
ているが、図65では説明の簡略化のため下位4ビット
のみの表現としている。図64では欠陥領域と未使用領
域ともにLBNとPSNが設定されており、LBNとP
SNは全て平行移動した値となっている。すなわち Lin
ear Replacement 処理の結果生じるようにPSNに対す
るLBNの飛びが発生しない所に本発明実施例の特徴が
ある。また記録領域 Extent 3605、3606、36
07が存在する箇所のみに AV Address が付与されて
いる。このAVAddress はAVFile3620内の欠陥領
域 Extent 3609と未使用領域 Extent 3611、3
612、3613を除いた全セクターに対して File En
try 内に記述された Allocation Descriptors の記述順
に従って順に番号が設定された格好になっている。すな
わち記録領域 Extent 3605の最初のセクターのLB
Nは“ h ”、PSNは“ k ”であり、AV Address
は“ 0 ”に設定され、記録領域 Extent 3607の最
初のセクターのLBNは“ h+f ”、PSNは“k+f ”
であり、AV Address は“ a+c-b ”となっている。
【0523】図13に示すようにDVD−RAMディス
クに対してはECCブロック502単位で情報が記録さ
れている。従って本発明実施例の図64でもECCブロ
ック単位で記録されるよう File System 2側できちん
と管理されている。すなわちExtent 設定によりECC
ブロック単位の記録が行えるよう File System 2が制
御している。具体的内容で説明すると図64の“a”
“b”“d”“e”“j”が全て“16の倍数”になる
ように設定され、Contiguous Data Area #α 3601
と Contiguous Data Area #β 3602の開始位置は
ECCブロック内先頭位置、終了位置はECCブロック
内終了位置となるように設定されている。
【0524】欠陥領域はECCブロック単位で欠陥処理
されるため欠陥領域 Extent 3609の開始と終了位置
はECCブロック内の開始位置と終了位置に一致してい
る。図64での個々のVOB#1 3616、3617
とVOB#2 3618サイズは必ずしも16セクター
単位で記録される必要が無く、VOB#1 3616、
3617とVOB#2 3618の部分的なECCブロ
ックからのはみ出し分は未使用領域 Extent 3611、
3612、3613サイズで補正されている。
【0525】図64に示した実施例での映像情報または
AV情報の記録方法も図44と同様な記録方法を採用し
ている。唯一異なる部分は図48でのST4−01での
DMA領域内の Tertiary Defect List 3414への記
録が不用となり、ST4−04での Extent 情報に欠陥
Extent 3609と未使用領域 Extent 3611、36
12、3613が加わる。
【0526】再生手順では図60のように “ AVAddr
ess → LBN変換 → PSN変換”は行うが、“ AV
Address → LBN変換 ”時に File Entry 内の Alloc
ation Descriptors から各 Extent の属性を検出し、記
録領域 Extent 3605、3606、3607のみを再
生の対象にする(欠陥 Extent 3609や未使用領域 E
xtent 3611、3612、3613に対する取捨選択
処理 )を行う所に大きな特徴がある。
【0527】またファイル内の部分消去処理時にもAV
ファイルの File Entry 内の Extent 情報書き換え処理
(ST09)時に Contiguous Data Area サイズとEC
Cブロック境界領域場所を加味して適宜未使用領域 Ext
ent の挿入処理が必要となる。
【0528】以上説明した本発明の重要な点を以下まと
めることにする。
【0529】1. 記録場所の事前設定/連続記録/記
録後の記録場所登録を行う。
【0530】Skipping Replacement 処理を行い、情報
記憶媒体上に情報を記録する場所を事前に設定する第1
のステップは図44のST02に対応する。情報記憶媒
体上に連続的に情報を記録する第2のステップは図44
のST03に対応する。情報記憶媒体上に情報が記録さ
れた場所を登録する第3のステップは図44のST04
に対応する。
【0531】この背景としては、映像情報を情報記憶媒
体上に記録する場合に(a)連続的に入力されるAV情
報を間断無く情報記憶媒体に記録するため連続記録処理
が必須となる。(b)情報記憶媒体上に記録される情報
のサイズが事前には分からない。つまり、ユーザーは例
えば連続されて流されるTV番組中気に入った箇所を録
画するため、どこで録画停止ボタンを押すか分からな
い。ここで、(a)に対して少しずつAV情報を録画す
る毎に情報記憶媒体上の空き領域を探し次の情報を記録
する場所を設定すると記録場所設定までに時間が掛かり
安定した連続記録が難しくなる。
【0532】そこで、この発明では、図46のST2−
01に示すように録再アプリ1側で今回連続に記録する
ための予想最大記録量を設定し、Set Unrecorded Area
コマンドで File System 側に通知すると、その通知さ
れたサイズに従って事前に情報記憶媒体上の記録予定場
所を設定し、途中で録画が中断されたら前記記録予定場
所を開放する事により安定した連続記録が可能となる。
【0533】また情報記憶媒体がIEEE1394など
に接続され、複数のCPU間で並列して情報の記録再生
処理を行った場合、1個のCPUの指示で情報記憶媒体
上に映像情報を記録している最中に別のCPUからの指
示でPC情報を記録する必要が生じる場合がある。この
時、図46のST2−06のように File System で該
当するAVファイルの File Entry 内の Allocation De
scriptors に記録予定箇所の Extent 情報を事前記録す
る事によりこの映像情報の記録予定箇所に別のPC情報
が記録されるのを防止できるようにしている。
【0534】2. AVファイルか否かを判別後、記録
方法を変える 。
【0535】第1の記録方法である Skipping Replacem
ent 処理方法と、第2の記録方法であるLinear Replace
ment 処理方法を図34で示した。図44、図45に示
した方法により記録すべき情報がAV情報か否かをを判
別後、前記第1の記録方法と前記第2の記録方法のいず
れかを選択して情報記憶媒体上に記録するようにしてい
る。
【0536】PC情報に対しては記録再生処理の連続性
確保は必ずしも必須ではない。それに対してAV情報で
は情報の記録再生時には連続性確保は必須である。上述
した処理を行うことで各情報の内容に応じた最適な記録
方法を選ぶ事が出来る。
【0537】3. APIコマンドの Delete Part OF F
ile コマンド 。
【0538】情報記憶媒体に対して情報を記録する情報
記録再生装置から構成される第1の記録処理レイヤーと
は録画再生アプリケーションソフト1を意味する。また
情報を記録する場所を制御する File System 部分から
構成される、第1の記録処理レイヤーを制御する第2の
記録処理レイヤーとはFile System 2を意味する。ま
た、前記第2の記録処理レイヤーに対してコマンドを与
えて制御を行うアプリケーションレイヤーとして存在す
る第3の記録処理レイヤーとは情報記録再生装置3を意
味する。図6には全体を総称してファイル単位に沿って
情報の記録と再生を行う情報記録再生システムを示し
た。
【0539】前記第3の記録処理レイヤーから前記第2
の記録処理レイヤーに対して前記ファイルの一部のみの
削除処理を指示ずるコマンドとは Delete Part Of File
コマンドを示している。
【0540】従来のAPIコマンドではファイル全体の
削除コマンドしか無い。従来のPCファイルの場合には
ファイル内の一部を削除した場合、一部を削除後のファ
イル全体を情報記憶媒体上に再記録していた。従来のP
Cファイルでは全体のファイルサイズ自体が比較的小さ
いのでそれが可能であった。映像情報や音声情報が記録
されたAVファイルの場合にはファイルサイズが膨大な
ため、一部を削除後のファイル全体を情報記憶媒体上に
再記録した場合には膨大な再記録時間が掛かってしま
う。ユーザーはこの再記録のための長い待ち時間を待ち
きれない。
【0541】これに対して本発明のように部分消去コマ
ンドを追加することで部分消去処理を短時間での実行が
可能となる。
【0542】4. SEND PRESET EXTENT ALLOCATION MAP
コマンド。
【0543】情報記憶媒体に対して情報を記録する情報
記録再生装置から構成される第1の記録処理レイヤーと
は録画再生アプリケーションソフト1を意味する。情報
を記録する場所を制御する File System 部分から構成
される、第1の記録処理レイヤーを制御する第2の記録
処理レイヤーとは File System 2を意味する。前記第
2の記録処理レイヤーに対してコマンドを与えて制御を
行うアプリケーションレイヤーとして存在する第3の記
録処理レイヤーとは情報記録再生装置3を意味する。
【0544】前記第1の記録処理レイヤーにて情報を記
録する前に、前記第2の記録処理レイヤーにて情報を記
録する場所を事前に設定すると共にその設定した情報を
前記第1の記録処理レイヤーに通知するコマンドとはSE
ND PRESET EXTENT ALLOCATION MAP コマンドを意味す
る。
【0545】情報記憶媒体上に情報を記録する場合、欠
陥領域で Skipping Replacement処理を行うと、溢れ情
報が発生する。 SEND PRESET EXTENT ALLOCATION MAP
コマンドにより情報記録再生装置側で事前に次に記録す
る場所を通知されていれば上記溢れ情報を次の記録予定
場所に継続記録でき、連続記録を中断されることがな
い。
【0546】5. GET WRITE STATUS コマンド。
【0547】情報記憶媒体に対して情報を記録する情報
記録再生装置から構成される第1の記録処理レイヤーと
は録画再生アプリケーションソフト1を意味し、情報を
記録する場所を制御する File System 部分から構成さ
れる、第1の記録処理レイヤーを制御する第2の記録処
理レイヤーとは File System 2を意味し、前記第2の
記録処理レイヤーに対してコマンドを与えて制御を行う
アプリケーションレイヤーとして存在する第3の記録処
理レイヤーとは情報記録再生装置3を意味する。
【0548】前記第1の記録処理レイヤー上での記録処
理状態を前記第2の記録処理レイヤーに報告する指示を
出すコマンドとは GET WRITE STATUS コマンドを意味す
る。
【0549】情報記憶媒体上の欠陥領域が多発すると情
報記録再生装置内のバッファーメモリー219内に一時
記録された映像情報が飽和し、映像情報の連続記録が不
可能となる。それに対し、本発明のようにGET WRITE ST
ATUS コマンドを発行し、情報記録再生装置内のバッフ
ァーメモリー219内状況をモニターする事によりメモ
リ−219内が飽和しないように File System 2側で
の制御が可能となる。
【0550】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
情報記憶媒体上に多量の欠陥領域が存在しても影響を受
けることなく安定に連続記録を行うことが可能である。
また上記安定した連続記録に最も適した形式で情報が記
録されている情報記憶媒体(およびそこに記録されてい
る情報のデータ構造)を提供できる。
【0551】また更に情報記憶媒体上に多量の欠陥領域
が存在しても録画再生アプリケーションソフトレイヤー
に負担をかけることなく、安定に映像情報管理をさせる
ための環境設定方法(具体的にはシステムとしての映像
情報記録・再生・編集方法)を得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の特徴部を示すフローチャート。
【図2】 この発明に係る情報記録再生装置とアプリケ
ーションブロックの全体構成を示す図。
【図3】情報記録再生部内の構成説明図。
【図4】情報記録再生部における論理ブロック番号の設
定動作の説明図。
【図5】情報記録再生部における欠陥部処理動作の説明
図。
【図6】録画再生アプリケーションソフトを用いてパー
ソナルコンピュータ上で映像情報の記録再生処理を行う
場合のパーソナルコンピュータ上のプログラムソフトの
階層構造と各階層であつかうアドレス空間の関係を示す
説明図。
【図7】パーソナルコンピュータの構成説明図。
【図8】DVD-RAMディスク内の概略記録内容のレイアウ
トの説明図。
【図9】DVD-RAMディスク内のリードインエリア内の構
成を示す説明図。
【図10】DVD-RAMディスク内のリードアウトエリア内
の構成を示す説明図。
【図11】物理セクタ番号と論理セクタ番号の関係を示
す説明図。
【図12】データエリアへ記録されるセクタ内の信号構
造を示す説明図。
【図13】データエリアへ記録される情報の記録単位を
示す説明図。
【図14】データエリア内でのゾーンとグループの関係
を示す説明図。
【図15】DVD-RAMディスクでの論理セクタ設定方法の
説明図。
【図16】データエリア内での欠陥領域に対する交替処
理方法の説明図。
【図17】UDFに従って情報記憶媒体上にファイルシス
テムを記録した例を示す図。
【図18】図17の続きを示す図。
【図19】階層化されたファイルシステムの構造と情報
記憶媒体上への記録された情報内容との基本的な関係を
簡単に示す図。
【図20】ロングアロケーション記述子の内容の例を示
す図。
【図21】ショートアロケーション記述子の内容の例を
示す図。
【図22】アンロケイテドスペイスエントリーの記述内
容をの説明図。
【図23】ファイルエントリーの記述内容を一部示す説
明図。
【図24】ファイル識別記述子の記述内容を一部示す説
明図。
【図25】ファイルシステム構造の例を示す図。
【図26】映像情報録画及び再生に必要な機能の一覧を
示す説明図。
【図27】図26の続きを示す説明図。
【図28】情報記憶媒体上の欠陥管理とAVファイル内
の未使用領域管理に関する各実施例の対比説明図。
【図29】本発明の各実施例の効果の対応を示した説明
図。
【図30】AVファイルにおける論理ブロック番号とAV
アドレスとの間の関係を示す図。
【図31】情報記録再生装置が欠陥管理情報を管理する
場合のスピッキングリプレイスメントとリニアリプレイ
スメントとの比較のための説明図。
【図32】本発明の各実施の形態において、情報記録再
生装置が管理する情報記憶媒体上での欠陥管理情報のデ
ータ構造の説明図。
【図33】本発明の各実施の形態において、ファイルシ
ステム2が管理する情報記憶媒体上での欠陥管理情報の
データ構造の説明図。
【図34】図33の欠陥管理情報に基づき管理された場
合のスピッキングリプレイスメントとリニアリプレイス
メントとの比較のための説明図。
【図35】本発明の各実施のける追加記録映像情報とコ
ンティギュアスデーエリア内ノ未使用領域の説明図。
【図36】ファイル毎に指定されるインフォメーション
レングスの記録場所と各エクステント毎の属性記述箇所
の説明図。
【図37】本発明の各実施の形態におけるAVファイル
内の部分削除処理方法に関する説明図。
【図38】同じく本発明の各実施の形態におけるAVフ
ァイル内の部分削除処理方法の別の例に関する説明図。
【図39】同じく本発明の各実施の形態におけるAVフ
ァイル内の部分削除処理方法の別の例に関する説明図。
【図40】欠陥領域を含めた記録方法の説明図。
【図41】本発明に係る一実施例における欠陥領域を避
けた記録方法の説明図。
【図42】本発明に係る一実施例におけるコンティギュ
アスデータエリア設定方法と記録前のエクステント事前
設定方法の説明図。
【図43】この発明に係る情報記録再生装置の概略構成
を示す図。
【図44】本発明における映像情報の記録手順の概略を
示す図。
【図45】図44のステップST01の詳細を示す図。
【図46】図44のステップST02の詳細を示す図。
【図47】図44のステップST03の詳細を示す図。
【図48】図44のステップST04の詳細を示す図。
【図49】本発明に係るAVファイルの識別情報が記録さ
れている箇所を示す説明図。
【図50】本発明に係るAVファイルの識別情報が記録さ
れている箇所の他の例を示す説明図。
【図51】本発明に係る映像情報の連続記録方法を説明
するために示した概念図。
【図52】本発明の実施の形態による情報記憶媒体への
記録方法の説明図。
【図53】同じく本発明の実施の形態による情報記憶媒
体への記録方法の説明図。
【図54】同じく本発明の実施の形態による情報記憶媒
体への記録方法の説明図。
【図55】同じく本発明の実施の形態による情報記憶媒
体への記録方法の説明図。
【図56】同じく本発明の実施の形態による情報記憶媒
体への記録方法の説明図。
【図57】同じく本発明の実施の形態による情報記憶媒
体への記録方法の説明図。
【図58】同じく本発明の実施の形態による情報記憶媒
体への記録方法の説明図。
【図59】同じく本発明の実施の形態による情報記憶媒
体への記録方法の説明図。
【図60】本発明に係る映像情報の再生手順を示す図。
【図61】本発明に係るAVファイル内の部分消去の手順
を示す図。
【図62】本発明の実施の形態において映像情報記録時
に使用する各種APICommandの内容を示す図。
【図63】本発明の実施の形態に係る情報記録再生装置
に対するコマンドを示す説明図。
【図64】この発明の他の実施の形態に係る映情報記録
方法を示す図。
【図65】図64の実施の形態におけるエクステント属
性識別情報記録方法の説明図。
【符号の説明】
100…光ディスク、1004…データエリア、723
…ユーザエリア、724…スペアエリア、3443、3
444…記録領域、3452…欠陥領域、3456…代
替領域、3459…非記録領域。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 曽我部 秀樹 東京都青梅市末広町2丁目9番地 株式 会社東芝青梅工場内 (56)参考文献 特開2000−13728(JP,A) 特開2000−21093(JP,A) 特開 平8−212707(JP,A) 国際公開98/14938(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 20/10 G06F 3/06

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】情報記録媒体への情報記録方法において、 情報記録媒体は、欠陥エリア情報のための欠陥管理情報
    領域が設定され、 ファイルエントリー情報が記録されるファイル管理情報
    領域が設定され、 オーディオ或はビデオデータを格納するAVファイルの
    ための領域がAVデータをエクステント毎に物理的に点
    在させて記録可能なビデオオブジェクト領域に設定さ
    れ、点在となる前記AVデータの記録及び再生順を管理
    するコントロール情報のための領域がコントロール情報
    領域に設定され、 前記ファイルエントリー情報がエクステントに対するデ
    ータロケーションの記述子を含み、また前記データロケ
    ーションをセットしかつその内部でのスキップを許容す
    るためのコンテギュアスデータエリアが定義されてお
    り、 上記ファイルエントリー情報にはインフォメーションレ
    ングスを示す情報が含まれ、 前記欠陥管理情報領域から前記欠陥エリア情報を参照す
    るステップと、 前記未記録エリア内に記録すべきエリアを設定すると
    き、前記コンテギュアスデータエリアが前記欠陥エリア
    情報により示された欠陥エリアを含むように、前記コン
    テギュアスデータエリアを設定するステップと、 前記設定されたコンテギュアスデータエリアに対して前
    記欠陥エリアを避けてエクステントを設定するステップ
    と、 前記エクステントの部分に前記AVデータを記録するス
    テップとを具備した ことを特徴とする情報記録方法。
  2. 【請求項2】前記欠陥エリア情報は、前記情報記録媒体
    の欠陥リストの記録エリアに確保されていることを特徴
    とする請求項1記載の情報記録方法。
  3. 【請求項3】請求項1に基づいて記録された前記AVデ
    ータ、欠陥エリア情報、ファイルエントリー情報及びコ
    ントロール情報が記録された情報記録媒体。
  4. 【請求項4】請求項3に基づいて得られた記録媒体の前
    記欠陥エリア情報、ファイルエントリー情報及びコント
    ロール情報及びAVデータを再生する情報記録媒体再生
    装置。
  5. 【請求項5】情報記録媒体への情報記録方法において、 情報記録媒体は、欠陥エリア情報のための欠陥管理情報
    領域が設定され、 ファイルエントリー情報が記録されるファイル管理情報
    領域が設定され、 オーディオ或はビデオデータを格納するAVファイルの
    ための領域がAVデータをエクステント毎に物理的に点
    在させて記録可能なビデオオブジェクト領域に設定さ
    れ、点在となる前記AVデータの記録及び再生順を管理
    するコントロール情報のための領域がコントロール情報
    領域に設定され、 前記ファイルエントリー情報がエクステントに対するデ
    ータロケーションの記述子を含み、また前記データロケ
    ーションをセットしかつその内部でのスキップを許容す
    るためのコンテギュアスデータエリアが定義されてお
    り、 上記ファイルエントリー情報にはインフォメーションレ
    ングスを示す情報が含まれに基づいて、前記ビデオオブ
    ジェクト領域の未記録エリアをサーチするステップと、 前記欠陥管理情報領域から前記欠陥エリア情報を参照す
    るステップと、 前記未記録エリア内に記録すべきエリアを設定すると
    き、前記コンテギュアスデータエリアが前記欠陥エリア
    情報により示された欠陥エリアを含むように、前記コン
    テギュアスデータエリアを設定するステップと、 前記設定されたコンテギュアスデータエリアに対して前
    記欠陥エリアを避けてエクステントを設定するステップ
    と、 前記エクステントの部分に前記AVデータを記録するス
    テップとを具備した ことを特徴とする情報記録方法。
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