JP3376295B2 - 情報記憶媒体に対する情報記録方法及び情報記録装置及び再生方法 - Google Patents

情報記憶媒体に対する情報記録方法及び情報記録装置及び再生方法

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JP3376295B2
JP3376295B2 JP29282398A JP29282398A JP3376295B2 JP 3376295 B2 JP3376295 B2 JP 3376295B2 JP 29282398 A JP29282398 A JP 29282398A JP 29282398 A JP29282398 A JP 29282398A JP 3376295 B2 JP3376295 B2 JP 3376295B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は映像情報及び又は音
声情報などの情報を論理的に間欠する事無く、情報記憶
媒体上に連続的に記録するための情報記録場所の設定方
法、情報記録方法、およびその記録を可能にする情報記
録再生装置に関する。また本発明は上記記録方法に基付
いて記録された情報を連続的に再生可能にするためのデ
ータ構造を有する情報記憶媒体に関する内容も含む。
【0002】
【従来の技術】映像情報または音声情報が記録されてい
る情報記憶媒体としてLD(レーザーディスク)やDV
Dビデオディスクが存在する。しかし上記の情報記憶媒
体は再生専用であり、情報記憶媒体上での欠陥領域は存
在しない。コンピューター情報を記録する媒体としてD
VD−RAMディスクが現存する。この媒体は追加記録
が可能であり、情報記憶媒体上に発生した欠陥領域に対
する代替え処理方法も確立されている。
【0003】RAMディスクに対するコンピューター情
報記録時の欠陥領域に対する代替え処理方法としてリニ
アリプレイスメント( Linear Replacement) 処理と言
われるものがある。
【0004】この処理は、欠陥領域があった場合、ユー
ザエリア(User Area)とは物理的に離れた別の領域に
確保されているスペアエリア(Spare Area)内の代替
領域を確保して、ここに論理ブロック番号(LBN)を
設定する方法である。この方法は、ディスク上への情報
記録や再生時において、ディスク上で光ヘッドは記録又
は再生の途中に欠陥領域があると、物理的に離れた位置
のスペアエリアにデータを記録したりあるいは記録した
りし、その後、中断した位置に戻って続きのデータを記
録しなければならない。このために光ヘッドの動きを頻
繁にしなければならない(図16(d)を参照)。
【0005】
【0006】
【0007】
【発明が解決しようとする課題】例えば、DVDビデオ
ディスクの記録フォーマットに従った映像情報あるいは
音声情報をDVD−RAMディスクに記録する場合を考
える。前述したように欠陥処理(代替え)方法として、
Linear Replacement 処理を行った場合、記録時に欠陥
ECCブロックに遭遇すると光学ヘッドはその都度 後
述するUser Area 723 と Spare Area 724 間を往復する
必要性が生じる。このように記録時に頻繁に光学ヘッド
のアクセス動作を行うと、入力データの転送速度及びデ
ータ量、記録のためのアクセスタイム及びバッファメモ
リ容量等の関係から、バッファーメモリ内に保存される
映像情報量がメモリ容量を超えてしまい、連続記録が不
可能になる。
【0008】また、録画再生アプリケーションソフト1
レイヤーでは情報記憶媒体上の欠陥管理に悩殺されるこ
と無く記録する映像情報の管理を行いたいが、情報記憶
媒体上に多量の欠陥領域が発生した場合には、従来の方
法では録画再生アプリケーションソフトレイヤー1にも
情報記憶媒体上の欠陥の影響が波及し、安定な映像情報
管理が困難になる。
【0009】そこでこの発明の目的とするところは、情
報記憶媒体上に多量の欠陥領域が存在しても影響を受け
ることなく安定に連続記録を行うことが可能な記録場所
の設定方法、記録方法およびそれを行う情報記録再生装
置を提供することにある。また上記安定した連続記録に
最も適した形式で情報が記録されている情報記憶媒体
(およびそこに記録されている情報のデータ構造)を提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、情報記録媒
体への情報記録方法において、情報記録媒体は、欠陥エ
リア情報のための欠陥管理情報領域が設定され、ファイ
ルエントリー情報が記録されるファイル管理情報領域が
設定され、前記情報記録媒体の未記録エリアを管理する
スペースビットマップの領域が設定され、オーディオ或
はビデオデータを格納するAVファイルのための領域が
AVデータをエクステント毎に物理的に点在させて記録
可能なビデオオブジェクト領域に設定され、これによ
り,前記AVファイルには,既にAVデータが記録され
た既記録エリアと未記録エリアを含み、前記点在となる
前記AVデータの再生順を管理するコントロール情報の
ための領域がコントロール情報領域に設定され、更に,
前記AVファイルは,前記点在したAVデータを接続し
て連続させたAVアドレスで管理され,前記ファイルエ
ントリー情報内には、前記AVファイルを識別するため
のAVファイル識別情報と、前記AVファイルの既に記
録された部分の大きさを示すインフォメーションレング
スと,前記AVファイル内の各エクステントにそれぞれ
対するデータアロケーションの記述子と,を含み,前記
データアロケーションの記述子には、対応するエクステ
ントに対してAVデータが記録済みか否かを示す属性情
報が含まれ、また前記データアロケーションをセットし
かつその内部でのスキップを許容するためのコンテギュ
アスデータエリアが定義されており、前記欠陥管理情報
領域から前記欠陥エリア情報を参照するステップと、前
記スペースビットマップの情報を参照して未記録エリア
を探すステップと、前記未記録エリア内に記録すべきエ
リアを設定するとき、前記コンテギュアスデータエリア
が前記欠陥エリア情報により示された欠陥エリアを含む
ように設定するステップと、前記設定されたコンテギュ
アスデータエリアに対して前記欠陥エリアを避けてエク
ステントを設定するステップと、前記エクステントの部
分に前記AVデータを記録するステップとを具備した情
報記録方法を基本としている。
【0011】上記(1)の手段により、File System 2
上で欠陥領域を避けた Extent の設定が可能となる。つ
まり、欠陥領域に対して論理アドレス(LBN)が設定
されているのでFile System 2側で光学ヘッドのアクセ
ス回数を低減させる処理が行える。また欠陥領域を分割
して設定した Extent をファイルエントリー( FileEnt
ry )上に設定してあるため、File System 2側では欠
陥管理情報(TDM3472)を参照することなく、 F
ile Entry に記録された情報に従って直接再生したい場
所にアクセス出来るので、File System 2上の処理も簡
単に行える。上記(2)の手段により、Extent配置情報
を半導体メモリーに一時保管し、映像情報全体の記録終
了後にまとめて File Entry 情報を書き換えることにな
り光学ヘッドのアクセス頻度が減り、映像情報の連続記
録が容易となる。上記の(3)の手段のContiguous Dat
a Area の設定方法を採用することにより、欠陥領域にL
inear Replacement 処理を行ったPCファイルが入り込
んでも、Extentの削除後に再度 Congiguous Data Area
の設定が行え、情報記憶媒体上の記録領域の有効利用が
可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0013】図1はこの発明の代表的な特徴部を示して
いる。なお、各図においては符号はブロック内に記入し
て説明している。本発明は、次に述べる点に特徴を備え
ている。
【0014】即ち、図1は、情報記憶媒体(光ディス
ク)に記録されるコンティギュアスデータエリア( Con
tiguous Data Area )の設定方法と記録前のエクステン
ト(extent)の事前設定方法を説明する図である。
【0015】図1(a)に示すように、前記情報記憶媒
体上にファイル単位で情報を記録すると共に、図1
(d)に示すように、光学ヘッドのアクセス頻度を低下
させ、もって前記情報記憶媒体への連続記録を可能にす
るための連続記録領域であるコンティギュアスデータエ
リア(Contiguous Data Area)が定義される。このコン
ティギュアスデータエリアは、図1(b)に示すよう
に、前記情報記憶媒体上に既に記録されている別のファ
イル記録領域または情報記憶媒体上の欠陥領域のいずれ
か一方をまたがって設定し、図1(c)に示すように、
別のファイル記録領域または情報記憶媒体上の欠陥領域
により分割される領域に対して情報記録場所としてのエ
クステント(extent)を設定していることを特徴
とするものである。
【0016】先ず始めに本発明における情報記録再生装
置の概略構造について説明する。図2に示すように、情
報再生装置もしくは情報記録再生装置103は大きく2
つのブロックから構成される。情報再生部もしくは情報
記録再生部(物理系ブロック)101は情報記憶媒体
(光ディスク)を回転させ、光学ヘッドを用いて情報記
憶媒体(光ディスク)にあらかじめ記録して有る情報を
読み取る(または情報記憶媒体(光ディスク)に新たな
情報を記録する)機能を有する。具体的には情報記憶媒
体(光ディスク)を回転させるスピンドルモーター、情
報記憶媒体(光ディスク)に記録して有る情報を再生す
る光学ヘッド、再生したい情報が記録されている情報記
憶媒体(光ディスク)上の半径位置に光学ヘッドを移動
させるための光学ヘッド移動機構、や各種サーボ回路な
どから構成されている。なお図3を用いたこのブロック
に関する詳細説明は後述する。
【0017】応用構成部(アプリケーションブロック)
102は情報再生部もしくは情報記録再生部(物理系ブ
ロック)101から得られた再生信号cに処理を加えて
情報再生装置もしくは情報記録再生装置103の外に再
生情報aを伝送する働きをする。情報再生装置もしくは
情報記録再生装置103の具体的用途(使用目的)に応
じてこのブロック内の構成が変化する。この応用構成部
(アプリケーションブロック)102の構成に付いても
後述する。
【0018】また情報記録再生装置の場合には以下の手
順で外部から与えられた記録情報bを情報記憶媒体(光
ディスク)に記録する。 ・外部から与えられた記録情報bは直接応用構成部(ア
プリケーションブロック)102に転送される。 ・応用構成部(アプリケーションブロック)102内で
記録情報bに処理を加えた後、記録信号dを情報記録再
生部(物理系ブロック)101へ伝送する。 ・伝送された記録信号dを情報記録再生部(物理系ブロ
ック)101内で情報記憶媒体に記録する。
【0019】次に、情報記録再生装置103内の情報記
録再生部(物理系ブロック)101の内部構造を説明す
る。
【0020】図3は情報記録再生装置の情報記録再生部
(物理系ブロック)内の構成の一例を説明するブロック
図である。
【0021】情報記録再生部の基本機能の説明。
【0022】情報記録再生部では、情報記憶媒体(光デ
ィスク)201上の所定位置に、レーザビームの集光ス
ポットを用いて、新規情報の記録あるいは書き替え(情
報の消去も含む)を行う。また情報記憶媒体201上の
所定位置から、レーザビームの集光スポットを用いて、
既に記録されている情報の再生を行う。
【0023】情報記録再生部の基本機能達成手段の説
明。
【0024】上記基本機能を達成するために、情報記録
再生部では、情報記憶媒体201上のトラックに沿って
集光スポットをトレース(追従)させる。情報記憶媒体
201に照射する集光スポットの光量(強さ)を変化さ
せて情報の記録/再生/消去の切り替えを行う。外部か
ら与えられる記録信号dを高密度かつ低エラー率で記録
するために最適な信号に変換する。
【0025】機構部分の構造と検出部分の動作の説明。
【0026】<光ヘッド202基本構造と信号検出回路
> <光ヘッド202による信号検出>光ヘッド202は、
基本的には、光源である半導体レーザ素子と光検出器と
対物レンズから構成されている。半導体レーザ素子から
発光されたレーザ光は、対物レンズにより情報記憶媒体
(光ディスク)201上に集光される。情報記憶媒体2
01の光反射膜または光反射性記録膜で反射されたレー
ザ光は光検出器により光電変換される。
【0027】光検出器で得られた検出電流は、アンプ2
13により電流−電圧変換されて検出信号となる。この
検出信号は、フォーカス・トラックエラー検出回路21
7あるいは2値化回路212で処理される。
【0028】一般的に、光検出器は、複数の光検出領域
に分割され、各光検出領域に照射される光量変化を個々
に検出している。この個々の検出信号に対してフォーカ
ス・トラックエラー検出回路217で和・差の演算を行
い、フォーカスずれおよびトラックずれの検出を行う。
この検出とサーボ動作によりフォーカスずれおよびトラ
ックずれを実質的に取り除いた後、情報記憶媒体201
の光反射膜または光反射性記録膜からの反射光量変化を
検出して、情報記憶媒体201上の信号を再生する。
【0029】<フォーカスずれ検出方法>フォーカスず
れ量を光学的に検出する方法としては、たとえば次のよ
うなものがある: [非点収差法]…情報記憶媒体201の光反射膜または
光反射性記録膜で反射されたレーザ光の検出光路に非点
収差を発生させる光学素子(図示せず)を配置し、光検
出器上に照射されるレーザ光の形状変化を検出する方法
である。光検出領域は対角線状に4分割されている。各
検出領域から得られる各検出信号に対し、フォーカス・
トラックエラー検出回路217内で対角上の検出領域か
らの信号の和を取り、その和間の差を取ってフォーカス
エラー検出信号を得る。 [ナイフエッジ法]…情報記憶媒体201で反射された
レーザ光に対して非対称に一部を遮光するナイフエッジ
を配置する方法である。光検出領域は2分割され、各検
出領域から得られる検出信号間の差を取ってフォーカス
エラー検出信号を得る。
【0030】通常、上記非点収差法あるいはナイフエッ
ジ法のいずれかがが採用される。
【0031】<トラックずれ検出方法>情報記憶媒体
(光ディスク)201はスパイラル状または同心円状の
トラックを有し、トラック上に情報が記録される。この
トラックに沿って集光スポットをトレースさせて情報の
再生または記録/消去を行う。安定して集光スポットを
トラックに沿ってトレースさせるため、トラックと集光
スポットの相対的位置ずれを光学的に検出する必要があ
る。
【0032】トラックずれ検出方法としては一般に、次
の方法が用いられている: [位相差検出(Differential Phase Detection)法]…
情報記憶媒体(光ディスク)201の光反射膜または光
反射性記録膜で反射されたレーザ光の光検出器上での強
度分布変化を検出する。光検出領域は対角線上に4分割
されている。各検出領域から得られる各検出信号に対
し、フォーカス・トラックエラー検出回路217内で対
角上の検出領域からの信号の和を取り、その和間の差を
取ってトラックエラー検出信号を得る。
【0033】[プッシュプル(Push-Pull)法]…情報
記憶媒体1201反射されたレーザ光の光検出器上での
強度分布変化を検出する。光検出領域は2分割され、各
検出領域から得られる検出信号間の差を取ってトラック
エラー検出信号を得る。
【0034】[ツインスポット(Twin-Spot )法]…半
導体レーザ素子と情報記憶媒体201間の送光系に回折
素子などを配置して光を複数に波面分割し、情報記憶媒
体201上に照射する±1次回折光の反射光量変化を検
出する。再生信号検出用の光検出領域とは別に+1次回
折光の反射光量と−1次回折光の反射光量を個々に検出
する光検出領域を配置し、それぞれの検出信号の差を取
ってトラックエラー検出信号を得る。
【0035】<対物レンズアクチュエータ構造>半導体
レーザ素子から発光されたレーザ光を情報記憶媒体20
1上に集光させる対物レンズ(図示せず)は、対物レン
ズアクチュエータ駆動回路218の出力電流に応じて2
軸方向に移動可能な構造になっている。この対物レンズ
の移動方向には、次の2つがある。すなわち、フォーカ
スずれ補正のために、情報記憶媒体201に対して垂直
方向に移動し、トラックずれ補正のために情報記憶媒体
201の半径方向に移動する方向である。
【0036】対物レンズの移動機構(図示せず)は対物
レンズアクチュエータと呼ばれる。対物レンズアクチュ
エータ構造には、たとえば次のようなものがよく用いら
れる: [軸摺動方式]…中心軸(シャフト)に沿って対物レン
ズと一体のブレードが移動する方式で、ブレードが中心
軸に沿った方向に移動してフォーカスずれ補正を行い、
中心軸を基準としたブレードの回転運動によりトラック
ずれ補正を行う方法である。
【0037】[4本ワイヤ方式]…対物レンズ一体のブ
レードが固定系に対し4本のワイヤで連結されており、
ワイヤの弾性変形を利用してブレードを2軸方向に移動
させる方法である。
【0038】上記いずれの方式も永久磁石とコイルを持
ち、ブレードに連結したコイルに電流を流すことにより
ブレードを移動させる構造になっている。
【0039】<情報記憶媒体201の回転制御系>スピ
ンドルモータ204の駆動力によって回転する回転テー
ブル221上に情報記憶媒体(光ディスク)201を装
着する。
【0040】情報記憶媒体10の回転数は、情報記憶媒
体201から得られる再生信号によって検出する。すな
わち、アンプ213出力の検出信号(アナログ信号)は
2値化回路212でデジタル信号に変換され、この信号
からPLL回路211により一定周期信号(基準クロッ
ク信号)を発生させる。情報記憶媒体回転速度検出回路
214では、この信号を用いて情報記憶媒体201の回
転数を検出し、その値を出力する。
【0041】情報記憶媒体201上で再生あるいは記録
/消去する半径位置に対応した情報記憶媒体回転数の対
応テーブルは、半導体メモリ219に予め記録されてい
る。再生位置または記録/消去位置が決まると、制御部
220は半導体メモリ219情報を参照して情報記憶媒
体201の目標回転数を設定し、その値をスピンドルモ
ータ駆動回路215に通知する。
【0042】スピンドルモータ駆動回路215では、こ
の目標回転数と情報記憶媒体回転速度検出回路214の
出力信号(現状での回転数)との差を求め、その結果に
応じた駆動電流をスピンドルモータ204に与えて、ス
ピンドルモータ204の回転数が一定になるように制御
する。情報記憶媒体回転速度検出回路214の出力信号
は、情報記憶媒体201の回転数に対応した周波数を有
するパルス信号であり、スピンドルモータ駆動回路21
5では、このパルス信号の周波数およびパルス位相の両
方に対して、制御(周波数制御および位相制御)を行な
う。
【0043】<光ヘッド移動機構>この機構は、情報記
憶媒体201の半径方向に光ヘッド202を移動させる
ため光ヘッド移動機構(送りモータ)203を持ってい
る。
【0044】光ヘッド202を移動させるガイド機構と
しては、棒状のガイドシャフトを利用する場合が多い。
このガイド機構では、このガイドシャフトと光ヘッド2
02の一部に取り付けられたブッシュ間の摩擦を利用し
て、光ヘッド202を移動させる。それ以外に回転運動
を使用して摩擦力を軽減させたベアリングを用いる方法
もある。
【0045】光ヘッド202を移動させる駆動力伝達方
法は、図示していないが、固定系にピニオン(回転ギ
ヤ)の付いた回転モータを配置し、ピニオンとかみ合う
直線状のギヤであるラックを光ヘッド202の側面に配
置して、回転モータの回転運動を光ヘッド202の直線
運動に変換している。それ以外の駆動力伝達方法として
は、固定系に永久磁石を配置し、光ヘッド202に配置
したコイルに電流を流して直線的方向に移動させるリニ
アモータ方式を使う場合もある。
【0046】回転モータ、リニアモータいずれの方式で
も、基本的には送りモータに電流を流して光ヘッド20
2移動用の駆動力を発生させている。この駆動用電流は
送りモータ駆動回路216から供給される。
【0047】<各制御回路の機能> <集光スポットトレース制御>フォーカスずれ補正ある
いはトラックずれ補正を行うため、フォーカス・トラッ
クエラー検出回路217の出力信号(検出信号)に応じ
て光ヘッド202内の対物レンズアクチュエータ(図示
せず)に駆動電流を供給する回路が、対物レンズアクチ
ュエータ駆動回路218である。この駆動回路218
は、高い周波数領域まて対物レンズ移動を高速応答させ
るため、対物レンズアクチュエータの周波数特性に合わ
せた特性改善用の位相補償回路を、内部に有している。
【0048】対物レンズアクチュエータ駆動回路218
では、制御部220の命令に応じて、 (イ)フォーカス/トラックずれ補正動作(フォーカス
/トラックループ)のオン/オフ処理と; (ロ)情報記憶媒体201の垂直方向(フォーカス方
向)へ対物レンズを低速で移動させる処理(フォーカス
/トラックループオフ時に実行)と; (ハ)キックパルスを用いて、対物レンズを情報記憶媒
体201の半径方向(トラックを横切る方向)にわずか
に動かして、集光スポットを隣のトラックへ移動させる
処理とが行なわれる。
【0049】<レーザ光量制御> <再生と記録/消去の切り替え処理>再生と記録/消去
の切り替えは情報記憶媒体201上に照射する集光スポ
ットの光量を変化させて行う。
【0050】相変化方式を用いた情報記憶媒体に対して
は、一般的に [記録時の光量]>[消去時の光量]>[再生時の光量] …(1) の関係が成り立ち、光磁気方式を用いた情報記憶媒体に
対しては、一般的に [記録時の光量] [消去時の光量]>[再生時の光量] …(2) の関係がある。光磁気方式の場合では、記録/消去時に
は情報記憶媒体201に加える外部磁場(図示せず)の
極性を変えて記録と消去の処理を制御している。情報再
生時では、情報記憶媒体201上に一定の光量を連続的
に照射している。
【0051】新たな情報を記録する場合には、この再生
時の光量の上にパルス状の断続的光量を上乗せする。半
導体レーザ素子が大きな光量でパルス発光した時に情報
記憶媒体201の光反射性記録膜が局所的に光学的変化
または形状変化を起こし、記録マークが形成される。す
でに記録されている領域の上に重ね書きする場合も同様
に半導体レーザ素子をパルス発光させる。
【0052】すでに記録されている情報を消去する場合
には、再生時よりも大きな一定光量を連続照射する。連
続的に情報を消去する場合にはセクタ単位など特定周期
毎に照射光量を再生時に戻し、消去処理と平行して間欠
的に情報再生を行う。これにより、間欠的に消去するト
ラックのトラック番号やアドレスを再生することで、消
去トラックの誤りがないことを確認しながら消去処理を
行っている。
【0053】<レーザ発光制御>図示していないが、光
ヘッド202内には、半導体レーザ素子の発光量を検出
するための光検出器が内蔵されている。レーザ駆動回路
205では、その光検出器出力(半導体レーザ素子発光
量の検出信号)と記録・再生・消去制御波形発生回路2
06から与えられる発光基準信号との差を取り、その結
果に基づき、半導体レーザへの駆動電流をフィードバッ
ク制御している。
【0054】<機構部分の制御系に関する諸動作><起
動制御> 情報記憶媒体(光ディスク)201が回転テーブル22
1上に装着され、起動制御が開始されると、以下の手順
に従った処理が行われる。 (1)制御部220からスピンドルモータ駆動回路21
5に目標回転数が伝えられ、スピンドルモータ駆動回路
215からスピンドルモータ204に駆動電流が供給さ
れて、スピンドルモータ204が回転を開始する。 (2)同時に制御部220から送りモータ駆動回路21
6に対してコマンド(実行命令)が出され、送りモータ
駆動回路216から光ヘッド駆動機構(送りモータ)2
03に駆動電流が供給されて、光ヘッド202が情報記
憶媒体10の最内周位置に移動する。その結果、情報記
憶媒体201の情報が記録されている領域を越えてさら
に内周部に光ヘッド202が来ていることを確認する。 (3)スピンドルモータ204が目標回転数に到達する
と、そのステータス(状況報告)が制御部220に出さ
れる。 (4)制御部220から記録・再生・消去制御波形発生
回路206に送られた再生光量信号に合わせて半導体レ
ーザ駆動回路205から光ヘッド202内の半導体レー
ザ素子に電流が供給されて、レーザ発光が開始する。
【0055】なお、情報記憶媒体(光ディスク)201
の種類によって再生時の最適照射光量が異なる。起動時
には、そのうちの最も照射光量の低い値に対応した値
に、半導体レーザ素子に供給される電流値を設定する。 (5)制御部220からのコマンドに従って、光ヘッド
202内の対物レンズ(図示せず)を情報記憶媒体20
1から最も遠ざけた位置にずらし、ゆっくりと対物レン
ズを情報記憶媒体201に近付けるよう対物レンズアク
チュエータ駆動回路218が対物レンズを制御する。 (6)同時にフォーカス・トラックエラー検出回路21
7でフォーカスずれ量をモニターし、焦点が合う位置近
傍に対物レンズがきたときにステータスを出して、「対
物レンズが合焦点位置近傍にきた」ことを制御部220
に通知する。 (7)制御部220では、その通知をもらうと、対物レ
ンズアクチュエータ駆動回路218に対して、フォーカ
スループをオンにするようコマンドを出す。 (8)制御部220は、フォーカスループをオンにした
まま送りモータ駆動回路216にコマンドを出して、光
ヘッド202をゆっくり情報記憶媒体201の外周部方
向へ移動させる。 (9)同時に光ヘッド202からの再生信号をモニター
し、光ヘッド202が情報記憶媒体201上の記録領域
に到達したら、光ヘッド202の移動を止め、対物レン
ズアクチュエータ駆動回路218に対してトラックルー
プをオンさせるコマンドを出す。 (10)続いて情報記憶媒体201の内周部に記録され
ている「再生時の最適光量」および「記録/消去時の最
適光量」が再生され、その情報が制御部220を経由し
て半導体メモリ219に記録される。 (11)さらに制御部220では、その「再生時の最適
光量」に合わせた信号を記録・再生・消去制御波形発生
回路206に送り、再生時の半導体レーザ素子の発光量
を再設定する。 (12)そして、情報記憶媒体201に記録されている
「記録/消去時の最適光量」に合わせて記録/消去時の
半導体レーザ素子の発光量が設定される。
【0056】<アクセス制御>情報記憶媒体201に記
録されたアクセス先情報が再生情報記憶媒体201上の
どの場所に記録されまたどのような内容を持っているか
についての情報は、情報記憶媒体201の種類により異
なる。たとえばDVDディスクでは、この情報は、情報
記憶媒体201内のディレクトリ管理領域またはナビゲ
ーションパックなどに記録されている。
【0057】ここで、ディレクトリ管理領域は、通常は
情報記憶媒体201の内周領域または外周領域にまとま
って記録されている。また、ナビゲーションパックは、
MPEG2のPS(プログラムストリーム)のデータ構
造に準拠したVOBS(ビデオオブジェクトセット)中
のVOBU(ビデオオブジェクトユニット)というデー
タ単位の中に含まれ、次の映像がどこに記録してあるか
の情報を記録している。
【0058】特定の情報を再生あるいは記録/消去した
い場合には、まず上記の領域内の情報を再生し、そこで
得られた情報からアクセス先を決定する。
【0059】<粗アクセス制御>制御部220ではアク
セス先の半径位置を計算で求め、現状の光ヘッド202
位置との間の距離を割り出す。
【0060】光ヘッド202移動距離に対して最も短時
間で到達できる速度曲線情報が事前に半導体メモリ21
9内に記録されている。制御部220は、その情報を読
み取り、その速度曲線に従って以下の方法で光ヘッド2
02の移動制御を行う。
【0061】すなわち、制御部220から対物レンズア
クチュエータ駆動回路218に対してコマンドを出して
トラックループをオフした後、送りモータ駆動回路21
6を制御して光ヘッド202の移動を開始させる。
【0062】集光スポットが情報記憶媒体201上のト
ラックを横切ると、フォーカス・トラックエラー検出回
路217内でトラックエラー検出信号が発生する。この
トラックエラー検出信号を用いて情報記憶媒体201に
対する集光スポットの相対速度を検出することができ
る。
【0063】送りモータ駆動回路216では、このフォ
ーカス・トラックエラー検出回路217から得られる集
光スポットの相対速度と制御部220から逐一送られる
目標速度情報との差を演算し、その結果で光ヘッド駆動
機構(送りモータ)203への駆動電流にフィードバッ
ク制御をかけながら、光ヘッド202を移動させる。前
記<光ヘッド移動機構>の項で述べたように、ガイドシ
ャフトとブッシュあるいはベアリング間には常に摩擦力
が働いている。光ヘッド202が高速に移動している時
は動摩擦が働くが、移動開始時と停止直前には光ヘッド
202の移動速度が遅いため静止摩擦が働く。この静止
摩擦が働く時には(特に停止直前には)、相対的に摩擦
力が増加している。この摩擦力増加に対処するため、光
ヘッド駆動機構(送りモータ)203に供給される電流
が大きくなるように、制御部220からのコマンドによ
って制御系の増幅率(ゲイン)を増加させる。
【0064】<密アクセス制御>光ヘッド202が目標
位置に到達すると、制御部220から対物レンズアクチ
ュエータ駆動回路218にコマンドを出して、トラック
ループをオンさせる。
【0065】集光スポットは、情報記憶媒体201上の
トラックに沿ってトレースしながら、その部分のアドレ
スまたはトラック番号を再生する。
【0066】そこでのアドレスまたはトラック番号から
現在の集光スポット位置を割り出し、到達目標位置から
の誤差トラック数を制御部220内で計算し、集光スポ
ットの移動に必要なトラック数を対物レンズアクチュエ
ータ駆動回路218に通知する。
【0067】対物レンズアクチュエータ駆動回路218
内で1組のキックパルスを発生させると、対物レンズは
情報記憶媒体201の半径方向にわずかに動いて、集光
スポットが隣のトラックへ移動する。
【0068】対物レンズアクチュエータ駆動回路218
内では、一時的にトラックループをオフさせ、制御部2
20からの情報に合わせた回数のキックパルスを発生さ
せた後、再びトラックループをオンさせる。
【0069】密アクセス終了後、制御部220は集光ス
ポットがトレースしている位置の情報(アドレスまたは
トラック番号)を再生し、目標トラックにアクセスして
いることを確認する。
【0070】<連続記録/再生/消去制御>フォーカス
・トラックエラー検出回路217から出力されるトラッ
クエラー検出信号は、送りモータ駆動回路216に入力
されている。上述した「起動制御時」と「アクセス制御
時」には、送りモータ駆動回路216内では、トラック
エラー検出信号を使用しないように制御部220により
制御されている。
【0071】アクセスにより集光スポットが目標トラッ
クに到達したことを確認した後、制御部220からのコ
マンドにより、モータ駆動回路216を経由してトラッ
クエラー検出信号の一部が光ヘッド駆動機構(送りモー
タ)203への駆動電流として供給される。連続に再生
または記録/消去処理を行っている期間中、この制御は
継続される。
【0072】情報記憶媒体201の中心位置は回転テー
ブル221の中心位置とわずかにずれた偏心を持って装
着されている。トラックエラー検出信号の一部を駆動電
流として供給すると、偏心に合わせて光ヘッド202全
体が微動する。
【0073】また長時間連続して再生または記録/消去
処理を行うと、集光スポット位置が徐々に外周方向また
は内周方向に移動する。トラックエラー検出信号の一部
を光ヘッド移動機構(送りモータ)203への駆動電流
として供給した場合には、それに合わせて光ヘッド20
2が徐々に外周方向または内周方向に移動する。
【0074】このようにして対物レンズアクチュエータ
のトラックずれ補正の負担を軽減することにより、トラ
ックループを安定化させることができる。
【0075】<終了制御>一連の処理が完了し、動作を
終了させる場合には以下の手順に従って処理が行われ
る。 (1)制御部220から対物レンズアクチュエータ駆動
回路218に対して、トラックループをオフさせるコマ
ンドが出される。 (2)制御部220から対物レンズアクチュエータ駆動
回路218に対して、フォーカスループをオフさせるコ
マンドが出される。 (3)制御部220から記録・再生・消去制御波形発生
回路206に対して、半導体レーザ素子の発光を停止さ
せるコマンドが出される。 (4)スピンドルモータ駆動回路215に対して、基準
回転数として0が通知される。
【0076】<情報記憶媒体への記録信号/再生信号の
流れ> <再生時の信号の流れ> <2値化・PLL回路>先の<光ヘッド202による信
号検出>の項で述べたように、情報記憶媒体(光ディス
ク)201の光反射膜または光反射性記録膜からの反射
光量変化を検出して、情報記憶媒体201上の信号を再
生する。アンプ213で得られた信号は、アナログ波形
を有している。2値化回路212は、コンパレーターを
用いて、そのアナログ信号を“1”および“0”からな
る2値のデジタル信号に変換する。
【0077】こうして2値化回路212で得られた再生
信号から、PLL回路211において、情報再生時の基
準信号が取り出される。すなわち、PLL回路211は
周波数可変の発振器を内蔵しており、この発振器から出
力されるパルス信号(基準クロック)と2値化回路21
2出力信号との間で周波数および位相の比較が行われ
る。この比較結果を発振器出力にフィードバックするこ
とで、情報再生時の基準信号を取り出している。
【0078】<信号の復調>復調回路210は、変調さ
れた信号と復調後の信号との間の関係を示す変換テーブ
ルを内蔵している。復調回路210は、PLL回路21
1で得られた基準クロックに合わせて変換テーブルを参
照しながら、入力信号(変調された信号)を元の信号
(復調された信号)に戻す。復調された信号は、半導体
メモリ219に記録される。
【0079】<エラー訂正処理>エラー訂正回路209
の内部では、半導体メモリ219に保存された信号に対
し、内符号PIと外符号POを用いてエラー箇所を検出
し、エラー箇所のポインタフラグを立てる。その後、半
導体メモリ219から信号を読み出しながらエラーポイ
ンタフラグに合わせて逐次エラー箇所の信号を訂正した
後、再度半導体メモリ219に訂正後情報を記録する。
【0080】情報記憶媒体201から再生した情報を再
生信号cとして外部に出力する場合には、半導体メモリ
219に記録されたエラー訂正後情報から内符号PIお
よび外符号POをはずして、バスライン224を経由し
てデータI/Oインターフェイス222へ転送する。デ
ータI/Oインターフェイス222が、エラー訂正回路
209から送られてきた信号を再生信号cとして出力す
る。
【0081】<情報記憶媒体201に記録される信号形
式>情報記憶媒体201上に記録される信号に対して
は、以下のことを満足することが要求される: (イ)情報記憶媒体201上の欠陥に起因する記録情報
エラーの訂正を可能とすること; (ロ)再生信号の直流成分を“0”にして再生処理回路
の簡素化を図ること; (ハ)情報記憶媒体201に対してできるだけ高密度に
情報を記録すること。
【0082】以上の要求を満足するため、情報記録再生
部(物理系ブロック)では、「エラー訂正機能の付加」
と「記録情報に対する信号変換(信号の変復調)」とを
行っている。
【0083】<記録時の信号の流れ> <エラー訂正コードECC付加処理>エラー訂正コード
ECC付加処理について説明する。情報記憶媒体201
に記録したい情報dが、生信号の形で、データI/Oイ
ンターフェイス222に入力される。この記録信号d
は、そのまま半導体メモリ219に記録される。その
後、ECCエンコーダ208内において、以下のような
ECCの付加処理が実行される。
【0084】以下、積符号を用いたECC付加方法の具
体例について説明を行なう。
【0085】記録信号dは、半導体メモリ219内で、
172バイト毎に1行ずつ順次並べられ、192行で1
組のECCブロックとされる(172バイト行×192
バイト列でおよそ32kバイトの情報量になる)。この
「172バイト行×192バイト列」で構成される1組
のECCブロック内の生信号(記録信号d)に対し、1
72バイトの1行毎に10バイトの内符号PIを計算し
て半導体メモリ219内に追加記録する。さらにバイト
単位の1列毎に16バイトの外符号POを計算して半導
体メモリ219内に追加記録する。
【0086】そして、10バイトの内符号PIを含めた
12行分(12×(172+10)バイト)と外符号P
Oの1行分(1×(172+10)バイト)の合計23
66バイト(=(12+1)×(172+10))を単
位として、エラー訂正コードECC付加処理のなされた
情報が、情報記憶媒体10の1セクタ内に記録される。
【0087】ECCエンコーダ208は、内符号PIと
外符号POの付加が完了すると、その情報を一旦半導体
メモリ219へ転送する。情報記憶媒体201に情報が
記録される場合には、半導体メモリ219から、1セク
タ分の2366バイトずつの信号が、変調回路207へ
転送される。
【0088】<信号変調>再生信号の直流成分(DS
V:Digital Sum ValueまたはDigital Sum Variation)
を“0”に近付け、情報記憶媒体201に対して高密度
に情報を記録するため、信号形式の変換である信号変調
を変調回路207内で行う。変調回路207および復調
回路210は、それぞれ、元の信号と変調後の信号との
間の関係を示す変換テーブルを内蔵している。
【0089】変調回路207は、ECCエンコーダ20
8から転送されてきた信号を所定の変調方式に従って複
数ビット毎に区切り、上記変換テーブルを参照しなが
ら、別の信号(コード)に変換する。たとえば、変調方
式として8/16変調(RLL(2、10)コード)を
用いた場合には、変換テーブルが2種類存在し、変調後
の直流成分(DSV)が0に近付くように逐一参照用変
換テーブルを切り替えている。
【0090】<記録波形発生>情報記憶媒体(光ディス
ク)201に記録マークを記録する場合、一般的には、
記録方式として、次のものが採用される: [マーク長記録方式]記録マークの前端位置と後端末位
置に“1”がくるもの。
【0091】[マーク間記録方式]記録マークの中心位
置が“1”の位置と一致するもの。なお、マーク長記録
を採用する場合、比較的長い記録マークを形成する必要
がある。この場合、一定期間以上記録用の大きな光量を
情報記憶媒体10に照射し続けると、情報記憶媒体20
1の光反射性記録膜の蓄熱効果によりマークの後部のみ
幅が広がり、「雨だれ」形状の記録マークが形成されて
しまう。この弊害を除去するため、長さの長い記録マー
クを形成する場合には、記録用レーザ駆動信号を複数の
記録パルスに分割したり、記録用レーザの記録波形を階
段状に変化させる等の対策が採られる。
【0092】記録・再生・消去制御波形発生回路206
内では、変調回路207から送られてきた記録信号に応
じて、上述のような記録波形を作成し、この記録波形を
持つ駆動信号を、半導体レーザ駆動回路205に送って
いる。
【0093】次に、上記の記録再生装置におけるブロッ
ク間の信号の流れをまとめておく。 1)記録すべき生信号の情報記録再生装置への入力 情報記録再生装置内の情報記憶媒体(光ディスク)20
1に対する情報の記録処理と再生処理に関連する部分を
まとめた情報記録再生部(物理系ブロック)内の構成を
例示している。PC(パーソナルコンピュータ)やEW
S(エンジニアリングワークステーション)などのホス
トコンピュータから送られて来た記録信号dはデータI
/Oインターフェイス222を経由して情報記録再生部
(物理系ブロック)101内に入力される。
【0094】2)記録信号dの2048バイト毎の分割
処理 データI/Oインターフェイス222では記録信号dを
時系列的に2048バイト毎に分割し、データID51
0などを付加した後、スクランブル処理を行う。その結
果得られた信号はECCエンコーダ208に送られる。
【0095】3)ECCブロックの作成 ECCエンコーダ208では、記録信号に対してスクラ
ンブルを掛けた後の信号を16組集めて「172バイト
×192列」のブロックを作った後、内符号PI(内部
パリティコード)と外符号PO(外部パリティコード)
の付加を行う。 4)インターリーブ処理 ECCエンコーダ208ではその後、外符号POのイン
ターリーブ処理を行う。
【0096】5)信号変調処理 変調回路207では、外外符号POのインターリーブ処
理した後の信号を変調後、同期コードを付加する。
【0097】6)記録波形作成処理 その結果得られた信号に対応して記録・再生・消去制御
波形発生回路206で記録波形が作成され、この記録波
形がレーザ駆動回路205に送られる。
【0098】情報記憶媒体(DVD−RAMディスク)
201では「マーク長記録」の方式が採用されているた
め、記録パルスの立ち上がりタイミングと記録パルスの
立ち下がりタイミングが変調後信号の“1”のタイミン
グと一致する。
【0099】7)情報記憶媒体(光ディスク)10への
記録処理 光ヘッド202から照射され、情報記憶媒体(光ディス
ク)201の記録膜上で集光するレーザ光の光量が断続
的に変化して情報記憶媒体(光ディスク)201の記録
膜上に記録マークが形成される。
【0100】図4は、たとえばDVDーRAMディスク
等に対する論理ブロック番号の設定動作の一例を説明す
るフローチャートである。図3も参照しながら説明す
る。
【0101】ターンテーブル221に情報記憶媒体(光
ディスク)201が装填されると(ステップST13
1)、制御部220はスピンドルモータ204の回転を
開始させる(ステップST132)。
【0102】情報記憶媒体(光ディスク)201回転が
開始したあと光学ヘッド202のレーザー発光が開始さ
れ(ステップST133)、光ヘッド202内の対物レ
ンズのフォーカスサーボループがオンされる(ステップ
ST134)。
【0103】レーザ発光後、制御部220は送りモータ
203を作動させて光ヘッド202を回転中の情報記憶
媒体(光ディスク)201の Lead-in Area 607 に移動
させる(ステップST135)。そして光ヘッド202
内の対物レンズのトラックサーボループがオンされる
(ステップST136)。
【0104】トラックサーボがアクティブになると、光
ヘッド202は情報記憶媒体(光ディスク)201のLe
ad-in Area 607 内の Control data Zone 655 (後述す
る図9参照)の情報を再生する(ステップST13
7)。この Control data Zone 655 内のBook type and
Part version 671 を再生することで、現在回転駆動さ
れている情報記憶媒体(光ディスク)201が記録可能
な媒体(DVD−RAMディスクまたはDVD−Rディ
スク)であると確認される(ステップST138)。こ
こでは、媒体10がDVD−RAMディスクであるとす
る。
【0105】情報記憶媒体(光ディスク)201がDV
D−RAMディスクであると確認されると、再生対象の
Control data Zone 655 から、再生・記録・消去時の最
適光量(半導体レーザの発光パワーおよび発光期間また
はデューティ比等)の情報が再生される(ステップST
139)。
【0106】続いて、制御部220は、現在回転駆動中
のDVD−RAMディスク201に欠陥がないものとし
て、物理セクタ番号と論理セクタ番号との変換表(後述
する図11参照)を作成する(ステップST140)。
【0107】この変換表が作成されたあと、制御部22
0は情報記憶媒体(光ディスク)201の Lead-in Are
a 607 内の欠陥管理エリアDMA1/DMA2 663 お
よびLead-out Area 609内の欠陥管理エリアDMA3/
DMA4 691 を再生して、その時点における情報記憶
媒体(光ディスク)201の欠陥分布を調査する(ステ
ップST141)。
【0108】上記欠陥分布調査により情報記憶媒体(光
ディスク)201上の欠陥分布が判ると、制御部220
は、ステップST140で「欠陥がない」として作成さ
れた変換表を、実際の欠陥分布に応じて修正する(ステ
ップST142)。具体的には、欠陥があると判明した
セクタそれぞれの部分で、物理セクタ番号PSNに対応
していた論理セクタ番号LSNがシフトされる。
【0109】図5は、たとえばDVD−RAMディスク
等における欠陥処理動作(ドライブ側の処理)の一例を
説明するフローチャートである。以下図3も参照しなが
ら、図5のフローチャートを説明する。
【0110】最初にたとえば制御部220内のMPUに
対して、現在ドライブに装填されている媒体(たとえば
DVD−RAMディスク)201に記録する情報の先頭
論理ブロック番号LBNおよび記録情報のファイルサイ
ズを指定する(ステップST151)。
【0111】すると、制御部220のMPUは、指定さ
れた先頭論理ブロック番号LBNから,記録する情報の
先頭論理セクタ番号LSNを算出する(ステップST1
52)。こうして算出された先頭論理セクタ番号LSN
および指定されたファイルサイズから、情報記憶媒体
(光ディスク)201への書込論理セクタ番号が定ま
る。
【0112】次に制御部220のMPUはDVD−RA
Mディスク201の指定アドレスに記録情報ファイルを
書き込むとともに、ディスク201上の欠陥を調査する
(ステップST153)。
【0113】このファイル書込中に欠陥が検出されなけ
れば、記録情報ファイルが所定の論理セクタ番号に異常
なく(つまりエラーが発生せずに)記録されたことにな
り、記録処理が正常に完了する(ステップST15
5)。
【0114】一方、ファイル書込中に欠陥が検出されれ
ば、所定の交替処理(たとえばリニア交替処理( Linea
r Replacement Algorithm )が実行される(ステップS
T156)。
【0115】この交替処理後、新たに検出された欠陥が
ディスクのLead-in Area 607のDMA1/DMA2 663
およびLead-out Area 609 のDMA3/DMA4 691
に追加登録される(後述する図9と図10を参照)(ス
テップST157)。情報記憶媒体(光ディスク)20
1へのDMA1/DMA2 663およびDMA3/DMA
4 691 の追加登録後、このDMA1/DMA2 663 お
よびDMA3/DMA4 691の登録内容に基づいて、図
4のステップST140で作成した変換表の内容が修正
される(ステップST158)。
【0116】図6は、本発明の実施例説明で必要なアプ
リケーション、ファイルシステム、ODDの関係を示
す。
【0117】図6の情報記録再生装置( ODD:Optic
al Disk Drive )3はPCシステム(後述)の情報記録
再生装置140と同一のものを示している。
【0118】図6の File System 2と録画再生アプリ
ケーションソフト(録再アプリ)1の両者のプログラム
は通常はPCシステム中のHDD121内に保存されて
おり、File System 2はパーソナルコンピューターシス
テム110の起動時にメインメモリー112に転送さ
れ、また録画再生アプリケーションソフトプログラム使
用時に録画再生アプリケーションソフト(録再アプリ)
1のプログラムがメインメモリー112上に転送され
る。またコンピューターシステムにおいて情報処理や情
報の記録再生をおこなう担当部門は、録画再生アプリケ
ーションソフト(以後、録再アプリと略する)1レイヤ
ー、ファイルシステム(File System )2レイヤー、オ
プティカルディスクドライブ(Optical Disk Drive ;O
DD)3レイヤーと、制御階層が分割されている。そし
て、それぞれの階層間にはインターフェースとなるコマ
ンドが定義されている。またそれぞれの階層で扱うアド
レスも異なる。つまり録再アプリ1は、AVAddressを取
り扱い、File System2は、AV Addressに基き論理セ
クタ番号(LSN)または論理ブロック番号(LBN)を取り
扱い、ODD3は、論理セクタ番号(LSN)、論理ブロッ
ク番号(LBN)に基き物理セクタ番号(PSN)を扱うよう
になっている。
【0119】図7に情報再生装置を用いたパーソナルコ
ンピューターシステム構成を示す。 A…一般的なパーソナルコンピューターシステム110
の内部構造説明。
【0120】A−1…メインCPUに直接接続されるデ
ータ/アドレスライン説明。
【0121】パーソナルコンピューター110内のメイ
ンCPU111はメインメモリ112との間の情報入出
力を直接行うメモリデータライン114と、メインメモ
リ112内に記録されている情報のアドレスを指定する
メモリアドレスライン113を持ち、メインメモリ11
2内にロードされたプログラムに従ってメインCPU1
11の実行処理が進む。更にメインCPU111はI/
Oデータライン146を通して各種コントローラーとの
情報転送を行うと共に、I/Oアドレスライン145の
アドレス指定により情報転送先コントローラーの指定と
転送される情報内容の指定を行っている。
【0122】A−2…CRTディスプレーコントロール
とキーボードコントロール説明。
【0123】CRTディスプレー116の表示内容制御
を行うLCDコントローラー115はメモリデータライ
ン114を介しメインCPU111間の情報交換を行っ
ている。更に高解像度・豊富な表現色を実現するためC
RTディスプレー116専用のメモリとしてビデオRA
M117を備えている。LCDコントローラー115は
メモリデータライン114を経由してメインメモリ11
2から直接情報を入力し、CRTディスプレー116に
表示する事も出来る。
【0124】キーボード119から入力されたテンキー
情報はキーボードコントローラー118で変換されてI
/Oデータライン146を経由してメインCPU111
に入力される。
【0125】A−3…内蔵型HDD/情報再生装置の制
御系統説明。
【0126】パーソナルコンピューター110内に内蔵
されたHDD121やCD−ROMドライブ・DVD−
ROMドライブなどの光学式の情報再生装置122には
IDEインターフェースが使われる場合が多い。HDD
121や情報再生装置122からの再生情報、またはH
DD121への記録情報はIDEコントローラー120
を経由してI/Oデータライン146に転送される。
【0127】特にブートディスクとしてHDD121を
用いた場合にはパーソナルコンピューターシステム11
0起動時にメインCPU111がHDD121にアクセ
スし、必要な情報がメインメモリ112に転送される。 A−4…外部とのシリアル/パラレルインターフェース
説明。
【0128】パーソナルコンピューターシステム110
の外部機器との情報転送にはシリアルラインとパラレル
ラインがそれぞれ用意されている。
【0129】“セントロ”に代表されるパラレルライン
を制御するパラレルI/Fコントローラー123は例え
ばネットワークを介さずに直接プリンター124やスキ
ャナー125を駆動する場合に使われる。スキャナー1
25から転送される情報はパラレルI/Fコントローラ
ー123を経由してI/Oデータライン146に転送さ
れる。またI/Oデータライン146上で転送される情
報はパラレルI/Fコントローラー123を経由してプ
リンター124へ転送される。
【0130】例えばCRTディスプレー116に表示さ
れているビデオRAM117内の情報やメインメモリ1
12内の特定情報をプリントアウトする場合、これらの
情報をメインCPU111を介してI/Oデータライン
146に転送した後、パラレルI/Fコントローラー1
23でプロトコル変換してプリンター124に出力され
る。
【0131】外部に出力されるシリアル情報に関しては
I/Oデータライン146で転送された情報がシリアル
I/Fコントローラー130でプロトコル変換され、例
えばRS−232C信号eとして出力される。
【0132】A−5…機能拡張用バスライン説明。
【0133】パーソナルコンピューターシステム110
は機能拡張用に各種のバスラインを持っている。デスク
トップのパーソナルコンピューターではバスラインとし
てPCIバス133とEISAバス126を持っている
場合が多い。各バスラインはPCIバスコントローラー
143またはEISAバスコントローラー144を介し
てI/Oデータライン146とI/Oアドレスライン1
45に接続されている。バスラインに接続される各種ボ
ードはEISAバス126専用ボードとPCIバス13
3専用ボードに分かれている。比較的PCIバス133
の方が高速転送に向くため図ではPCIバス133に接
続しているボードの数が多くなっているが、それに限ら
ずEISAバス126専用ボードを使用すれば例えばL
ANボード139やSCSIボード138をEISAバ
ス126に接続する事も可能である。
【0134】A−6…バスライン接続の各種ボードの概
略機能説明。
【0135】・サウンドブラスターボード127:マイ
ク128から入力された音声信号はサウンドブラスター
ボード127によりデジタル情報に変換され、EISA
バス126、I/Oデータライン146を経由してメイ
ンメモリ112やHDD121、情報記録再生装置14
0に入力され、加工される。また音楽や音声を聞きたい
場合にはHDD121、141や情報再生装置122、
情報記録再生装置140内に記録されているファイル名
をユーザーが指定する事によりデジタル音源信号がI/
Oデータライン146、EISAバス126を経由して
サウンドブラスターボード127に転送され、アナログ
信号に変換された後、スピーカー129から出力され
る。
【0136】・専用DSP137:ある特殊な処理を高
速で実行したい場合、その処理専用のDSP137ボー
ドをバスラインに接続する事が出来る。
【0137】・SCSIインターフェース:外部記憶装
置との間の情報入出力にはSCSIインターフェースを
利用する場合が多い。情報バックアップ用MT(磁気テ
ープ)142、外部据置き型HDD141、情報記録再
生装置140等の外部記憶装置との間で入出力されるS
CSIフォーマット情報をPCIバス133またはEI
SAバス126に転送するためのプロトコル変換や転送
情報フォーマット変換をSCSIボード138内で実行
している。
【0138】・情報圧縮・伸長専用ボード:音声、静止
画、動画像などマルチメディア情報は情報圧縮してHD
D121、141や情報記録再生装置140(情報再生
装置122)に記録される。HDD121、141や情
報記録再生装置140、情報再生装置122に記録され
ている情報を伸長してCRTディスプレー116に表示
したり、スピーカー129を駆動する。またマイク12
8から入力された音声信号などを情報圧縮してHDD1
21、141や情報記録再生装置140に記録する。
【0139】この情報の圧縮・伸長機能を各種専用ボー
ドが受け持っている。音楽・音声信号の圧縮・伸長を音
声符号化・復号化ボード136で行い、動画像(ビデオ
映像)の圧縮・伸長をMPEGボード134で行い、静
止画像の圧縮・伸長をJPEGボード135で行ってい
る。
【0140】B…パーソナルコンピューターの外部ネッ
トワークとの接続説明。
【0141】B−1…電話回線を用いたネットワーク接
続説明。
【0142】電話回線fを経由して外部に情報転送した
い場合には、モデム131を用いる。すなわち希望の相
手先へ電話接続するには図示して無いがNCU(Networ
k Control Unit)が電話回線fを介して電話交換機に相
手先電話番号を伝達する。電話回線が接続されると、シ
リアルI/Fコントローラー130がI/Oデータライ
ン146上の情報に対して転送情報フォーマット変換と
プロトコル変換を行い、その結果得られるデジタル信号
のRS−232C信号をモデム131でアナログ信号に
変換して電話回線fに転送される。
【0143】B−2…IEEE1394を用いたネット
ワーク接続説明。
【0144】音声、静止画、動画像などマルチメディア
情報を外部装置(図示して無い)へ転送する場合にはI
EEE1394インターフェースが適している。
【0145】動画や音声では一定時間内に必要な情報を
送り切れないと画像の動きがギクシャクしたり、音声が
途切れたりする。その問題を解決するためIEEE13
94では125μs毎にデータ転送が完了するisochron
ous 転送方式を採用している。IEEE1394ではこ
のisochronous 転送と通常の非同期転送の混在も許して
いるが、1サイクルの非同期転送時間は最大63.5μ
sと上限が決められている。この非同期転送時間が長過
ぎるとisochronous 転送を保証できなくなるためであ
る。IEEE1394ではSCSIのコマンド(命令セ
ット)をそのまま使用する事が出来る。
【0146】PCIバス133を伝わって来た情報に対
し、isochronous 転送用の情報フォーマット変換やプロ
トコル変換、ノード設定のようなトポロジーの自動設定
などの処理をIEEE1394I/Fボード132が行
っている。
【0147】このようにパーソナルコンピューターシス
テム110内で持っている情報をIEEE1394信号
gとして外部に転送するだけで無く、同様に外部から送
られて来るIEEE1394信号gを変換してPCIバ
ス133に転送する働きもIEEE1394I/Fボー
ド132は持っている。
【0148】B−3…LANを用いたネットワーク接続
説明。
【0149】企業内や官庁・学校など特定地域内のロー
カルエリア情報通信には図示して無いがLANケーブル
を媒体としてLAN信号hの入出力を行っている。
【0150】LANを用いた通信のプロトコルとしてT
CP/IP、NetBEUIなどが存在し、各種プロト
コルに応じて独自のデータパケット構造(情報フォーマ
ット構造)を持つ。PCIバス133上で転送される情
報に対する情報フォーマット変換や各種プロトコルに応
じた外部との通信手続き処理などをLANボード139
が行う。
【0151】例としてHDD121内に記録してある特
定ファイル情報をLAN信号hに変換して外部のパーソ
ナルコンピューターやEWS、あるいはネットワークサ
ーバー(図示して無い)に転送する場合の手続きと情報
転送経路について説明する。IDEコントローラー12
0の制御によりHDD121内に記録されているファイ
ルディレクトリーを出力させ、その結果のファイルリス
トをメインCPU111がメインメモリ112に記録す
ると共に、CRTディスプレー116に表示させる。ユ
ーザーが転送したいファイル名をキーボード119入力
するとその内容がキーボードコントローラー118を介
してメインCPU111に認識される。メインCPU1
11がIDEコントローラー120に転送するファイル
名を通知すると、HDDが内部の情報記録場所を判定し
てアクセスし、再生情報がIDEコントローラー120
を経由してI/Oデータライン146に転送される。I
/Oデータライン146からPCIバスコントローラー
143にファイル情報が入力された後、PCIバス13
3を経由してLANボード139へ転送される。LAN
ボード139では一連の通信手続きにより転送先とセッ
ションを張った後、PCIバス133からファイル情報
を入力し、伝送するプロトコルに従ったデータパケット
構造に変換後LAN信号hとして外部へ転送する。
【0152】C…情報再生装置または情報記憶再生装置
(光ディスク装置)からの情報転送説明。
【0153】C−1…標準的インターフェースと情報転
送経路説明。
【0154】CD−ROM、DVD−ROMなどの再生
専用光ディスク装置である情報再生装置122やDVD
−RAM、PD、MOなどの記録再生可能な光ディスク
である情報記録再生装置140をパーソナルコンピュー
ターシステム110内に組み込んで使用する場合、標準
的なインターフェースとして“IDE”“SCSI”
“IEEE1394”などが存在する。
【0155】一般的にはPCIバスコントローラー14
3やEISAバスコントローラー144は内部にDMA
を持っている。DMAの制御によりメインCPU111
を介在させる事無く各ブロック間で直接情報を転送する
事が出来る。
【0156】例えば情報記録再生装置140の情報をM
PEGボード134に転送する場合メインCPU111
からの処理はPCIバスコントローラー143へ転送命
令を与えるだけで、情報転送管理はPCIバスコントロ
ーラー内のDMAに任せる。その結果、実際の情報転送
時にはメインCPUは情報転送処理に悩殺される事無く
並列して他の処理を実行できる。
【0157】同様に情報再生装置122内に記録されて
いる情報をHDD141へ転送する場合もメインCPU
111はPCIバスコントローラー143またはIDE
コントローラー120へ転送命令を出すだけで、後の転
送処理管理をPCIバスコントローラー143内のDM
AまたはIDEコントローラー120内のDMAに任せ
ている。
【0158】C−2…認証( authentication )機能説
明。
【0159】情報記録再生装置140もしくは情報再生
装置122に関する情報転送処理には上述したようにP
CIバスコントローラー143内のDMA、EISAバ
スコントローラー144内のDMAまたはIDEコント
ローラー120内のDMAが管理を行っているが、実際
の転送処理自体は情報記録再生装置140もしくは情報
再生装置122が持つ認証( authentication )機能部
が実際の転送処理を実行している。
【0160】DVDvideo、DVD−ROM、DVD−
RなどのDVDシステムではビデオ、オーディオのビッ
トストリームは MPEG2 Program stream フォーマ
ットで記録されており、オーディオストリーム、ビデオ
ストリーム、サブピクチャーストリーム、プライベート
ストリームなどが混在して記録されている。情報記録再
生装置140は情報の再生時にプログラムストリーム
( Program stream )からオーディオストリーム、ビデ
オストリーム、サブピクチャーストリーム、プライベー
トストリームなどを分離抽出し、メインCPU111を
介在させる事無くPCIバス133を介して直接音声符
号化復号化ボード136、MPEGボード134あるい
はJPEGボード135に転送する。
【0161】同様に情報再生装置122もそこから再生
されるプログラムストリーム( Program stream )を各
種のストリーム情報に分離抽出し、個々のストリーム情
報をI/Oデータライン146、PCIバス133を経
由して直接(メインCPU111を介在させる事無く)
音声符号化復号化ボード136、MPEGボード134
あるいはJPEGボード135に転送する。
【0162】情報記録再生装置140や情報再生装置1
22と同様音声符号化復号化ボード136、MPEGボ
ード134あるいはJPEGボード135自体にも内部
に認証( authentication )機能を持っている。情報転
送に先立ち、PCIバス133(およびI/Oデータラ
イン146)を介して情報記録再生装置140や情報再
生装置122と音声符号化復号化ボード136、MPE
Gボード134、JPEGボード135間で互いに認証
し合う。相互認証が完了すると情報記録再生装置140
や情報再生装置122で再生されたビデオストリーム情
報はMPEGボード134だけに情報転送する。同様に
オーディオストリーム情報は音声符号化復号化ボード1
36のみに転送される。また静止画ストリームはJPE
Gボード135へ、プライベートストリームやテキスト
情報はメインCPU111へ送られる。
【0163】次に、本発明の具体的実施例を説明するに
当たり、情報記憶媒体としてDVD−RAMディスクを
使用し、File System としてUDFを利用した場合の実
施例説明を行う。
【0164】本発明の具体的実施例を説明する前に前提
としたDVD−RAMディスクについての説明を行う。
【0165】図8は、DVD−RAMディスク内の概略
記録内容のレイアウトを説明する図である。
【0166】すなわち、ディスク内周側の Lead-in Are
a 607 は光反射面が凹凸形状をしたエンボスドデータ領
域( Embossed data Zone) 611 、表面が平坦(鏡面)
なミラーゾーン(Mirror Zone) 612 および書替可能な
リライタブルデータゾーン(Rewritable data Zone) 6
13で構成される。Embossed data Zone 611 は図9のよ
うに基準信号を表すリファレンス信号ゾーン( Referen
ce signal Zone) 653および 制御データゾーン(Contr
ol data Zone) 655 を含み、Mirror Zone 612 は Conn
ection Zone 657 を含む。
【0167】Rewritable data Zone 613 は、ディスク
テストゾーン(Disk test Zone )658 と、ドライブテ
ストゾーン(Drive test Zone)660と、ディスクID
(識別子)が示された Disc identification Zone 662
と、欠陥管理エリアDMA1およびDMA2 663を含ん
でいる。
【0168】ディスク外周側のLead-out Area 609 は、
図10に示すように欠陥管理エリアDMA3およびDM
A4 691と、ディスクID(識別子)が示されたディス
ク識別ゾーン( Disc identification Zone) 692 、Dr
ive test Zone 694 と Disktest Zone 695 を含む書替
可能なRewritable data Zone 645で構成される。
【0169】Lead-in Area 607 とLead-out Area 609
との間の Data Area 608 は24個の年輪状の Zone 00
620 〜 Zone 23 643 に分割されている。各ゾーン( Zo
ne )は一定の回転速度を持っているが、異なるゾーン
間では回転速度が異なる。また、各ゾーンを構成するセ
クタ数も、ゾーン毎に異なる。具体的には、ディスク内
周側の Zone 00 620 等 は回転速度が早く構成セクタ数
は少ない。一方、ディスク外周側の Zone 23 643 等 は
回転速度が遅く構成セクタ数が多い。このようなレイア
ウトによって、各ゾーン内ではCAVのような高速アク
セス性を実現し、ゾーン全体でみればCLVのような高
密度記録性を実現している。
【0170】図9と図10は図8のレイアウトにおける
Lead-in Area 607 と Lead-out Area 609 の詳細を説
明する図である。
【0171】Embossed data Zone 611 の Control data
Zone 655 には、適用されるDVD規格のタイプ(DV
D−ROM・DVD−RAM・DVD−R等)およびパ
ートバージョンを示すブックタイプ・アンド・パートバ
ージョン( Book type and Part version) 671 と、デ
ィスクサイズおよび最小読出レートを示すディスクサイ
ズ・アンド・ミニマムリードアウトレート( Disc size
and minimum read-out rate)672 と、1層ROMディ
スク、1層RAMディスク、2層ROMディスク等のデ
ィスク構造を示すディスク構成( Disc structure )67
3 と、記録密度を示すレコーディングデンティシー(Re
cording density) 674 と、データが記録されている位
置を示すデータロケーション( Data Area allocation
)675 と、情報記憶媒体の内周側に情報記憶媒体個々
の製造番号などが書き換え不可能な形で記録されたBCA
( Burst Cutting Area )descriptor 676 と、記録時
の露光量指定のための線速度条件を示す Velocity 677
と、再生時の情報記憶媒体への露光量を表す リードパ
ワー(Read power) 678 、記録時に記録マーク形成の
ために情報記憶媒体に与える最大露光量を表すピークパ
ワー( Peak power) 679と 、消去時に情報記憶媒体に
与える最大露光量を表すバイアスパワー( Bias powe
r) 680 と、媒体の製造に関する情報 682 が記録され
ている。
【0172】別の言い方をすると、このControl data Z
one 655 には、記録開始・記録終了位置を示す物理セク
タ番号などの情報記憶媒体全体に関する情報と、記録パ
ワー、記録パルス幅、消去パワー、再生パワー、記録・
消去時の線速などの情報と、記録・再生・消去特性に関
する情報と、個々のディスクの製造番号など情報記憶媒
体の製造に関する情報等が事前に記録されている。
【0173】Lead-in Area 607 および Lead-out Area
609 の Rewritable data Zone 613、645 には、各々の
媒体ごとの固有ディスク名記録領域( Disc identifica
tionZone 662 、692 )と、試し記録領域(記録消去条
件の確認用である Drive test Zone 660 、694 と Disk
test Zone 659 、695)と、データエリア内の欠陥領域
に関する管理情報記録領域(ディフェクトマネジメント
エリア;DMA1&DMA2 663 、 DMA3&DMA
4 691)が設けられている。これらの領域を利用するこ
とで、個々のディスクに対して最適な記録が可能とな
る。
【0174】図11は図8のレイアウトにおける Data
Area 608 内の詳細を説明する図である。
【0175】24個のゾーン(Zone )毎に同数のグル
ープ( Group )が割り当てられ、各グループはデータ
記録に使用する User Area 723 と交替処理に使用する
SpareArea 724のペアを含んでいる。また、User Area 7
23 と Spare Area 724 のペアは各ゾーン毎にガード領
域( Guard Area) 771 、772 で分離されている。更に
各グループの User Area 723 およびスペア領域( Spar
e Area)724 は同じ回転速度のゾーンに収まっており、
グループ番号の小さい方が高速回転ゾーンに属し、グル
ープ番号の大きい方が低速回転ゾーンに属する。低速回
転ゾーンのグループは高速回転ゾーンのグループよりも
セクタ数が多いが、低速回転ゾーンはディスクの回転半
径が大きいので、ディスク10上での物理的な記録密度
はゾーン全体(グループ全て)に渡りほぼ均一になる。
【0176】各グループにおいてUser Area 723 はセク
タ番号の小さい方(つまりディスク上で内周側)に配置
され、Spare Area 724はセクタ番号の大きい方(ディス
ク上で外周側)に配置される。
【0177】次に情報記憶媒体としてDVDーRAMデ
ィスク上に記録される情報の記録信号構造とその記録信
号構造の作成方法について説明する。なお、媒体上に記
録される情報の内容そのものは「情報」と呼び、同一内
容の情報に対しスクランブルしたり変調したりしたあと
の構造や表現、つまり信号形態が変換された後の“1”
〜“0”の状態のつながりは「信号」と表現して、両者
を適宜区別することにする。
【0178】図12は図8のデータエリア部分に含まれ
るセクタ内部の構造を説明する図である。図12の1セ
クタ 501a は図10のセクタ番号の1つに対応し、図1
3に示すように2048バイトのサイズを持つ。各セク
タは図示していないが情報記憶媒体( DVD−RAM
ディスク )の記録面上にエンボスなどの凹凸構造で事
前に記録されたヘッダ573、574を先頭に、同期コ
ード575、576と変調後の信号577、578を交
互に含んでいる。
【0179】次に、DVD−RAMディスクにおけるE
CCブロック処理方法について説明する。
【0180】図13は図8の Data Area 608 に含まれ
る情報の記録単位( Error Correction Code のECC
単位)を説明する図である。
【0181】パーソナルコンピュータ用の情報記憶媒体
(ハードディスクHDDや光磁気ディスクMOなど)の
ファイルシステムで多く使われるFAT( File Alloca
tionTable)では256バイトまたは512バイトを最
小単位として情報記憶媒体へ情報が記録される。
【0182】それに対し、CD−ROMやDVD−RO
M、DVD−RAMなどの情報記憶媒体ではファイルシ
ステムとしてUDF( Universal Disk Format;詳細は
後述)を用いており、ここでは2048バイトを最小単
位として情報記憶媒体へ情報が記録される。この最小単
位をセクタと呼ぶ。つまりUDFを用いた情報記憶媒体
に対しては、図13に示すようにセクタ501毎に20
48バイトずつの情報を記録して行く。
【0183】CD−ROMやDVD−ROMではカート
リッジを使わず裸ディスクで取り扱うため、ユーザサイ
ドで情報記憶媒体表面に傷が付いたり表面にゴミが付着
し易い。情報記憶媒体表面に付いたゴミや傷の影響で特
定のセクタ(たとえば図13のセクタ501c)が再生
不可能(もしくは記録不能)な場合が発生する。
【0184】DVDでは、そのような状況を考慮したエ
ラー訂正方式(積符号を利用したECC)が採用されて
いる。具体的には16個ずつのセクタ(図13ではセク
タ501aからセクタ501pまでの16個のセクタ)
で1個のECC( Error Correction Code)ブロック5
02を構成し、その中で強力なエラー訂正機能を持たせ
ている。その結果、たとえばセクタ501cが再生不可
能といったような、ECCブロック502内のエラーが
生じても、エラー訂正され、ECCブロック502のす
べての情報を正しく再生することが可能となる。
【0185】図14は図8のData Area 608 内でのゾー
ンとグループ(図11参照)との関係を説明する図であ
る。
【0186】図8の各ゾーン:Zone 00 620 〜 Zone 23
643はDVD−RAMディスクの記録面上に物理的に配
置されるもので、図8の物理セクタ番号604の欄と図
14に記述してあるようにData Area 608 内の User Ar
ea 00 705 の最初の物理セクタの物理セクタ番号(開始
物理セクタ番号701)は031000h(h:16進
数表示の意味)に設定されている。更に物理セクタ番号
は外周側704に行くに従って増加し、User Area 00 7
05、01 709、23 707、Spare Area 00 708、01709、23 7
10、Guard Area 711、712、713 のいかんに関わらず連
続した番号が付与されている。従ってZone 620 〜 643
をまたがって物理セクタ番号には連続性が保たれてい
る。
【0187】これに対して、User Area 705、706、707
と Spare Area 708、709、710 のペアで構成される各 G
roup 714、715、716 の間にはそれぞれ Guard Area 71
1、712、713 が挿入配置されている。そのため各 Group
714、715、716 をまたがった物理セクタ番号には図1
1のように不連続性を有する。
【0188】図14の構成を持つDVDーRAMディス
クが、情報記録再生部(物理系ブロック)を有した情報
記録再生装置で使用された場合には、光学ヘッド202
が Guard Area 711、712、713 通過中にDVD−RAM
ディスクの回転速度を切り替える処理を行なうことがで
きる。例えば光ヘッド202が Group 00 705 から Gro
up 01 715 にシークし、Guard Area 711を通過中にDV
D−RAMディスクの回転速度が切り替えられる。
【0189】図15は図8のData Area 608 内での論理
セクタ番号の設定方法を説明した図である。論理セクタ
の最小単位は物理セクタの最小単位と一致し、2048
バイト単位になっている。各論理セクタは以下の規則に
従い、対応した物理セクタ位置に割り当てられる。
【0190】図14に示したように物理的に Guard Are
a 711、712、713 がDVD−RAMディスクの記録面上
に設けられているため各Group 714、715、716 をまたが
った物理セクタ番号には不連続性が生じるが、論理セク
タ番号は各 Group 00 714 、01 715 、23 716 をまたが
った位置で連続につながるような設定方法を取ってい
る。このGroup 00 714 、01 715 〜 23 716 の並びは、
グループ番号の小さい方(物理セクタ番号の小さい方)
がDVD−RAMディスクの内周側( Lead-in Area 60
7 側)に配置され、グループ番号の大きい方(物理セク
タ番号の大きい方)がDVD−RAMディスクの外周側
(Lead-out Area 609 側)に配置される。この配置にお
いてDVD−RAMディスクの記録面上に全く欠陥がな
い場合には、各論理セクタは図14の User Area 00 70
5 〜 23 707 内の全物理セクタに1対1に割り当てら
れ、物理セクタ番号が031000hである開始物理セ
クタ番号701位置でのセクタの論理セクタ番号は0h
に設定される(図11の各 Group内最初のセクタの論理
セクタ番号774の欄を参照)。
【0191】このように記録面上に全く欠陥がない場合
には Spare Area 00 708 〜 23 710内の各セクタに対し
ては論理セクタ番号は事前には設定されていない。
【0192】DVD−RAMディスクへの記録前に行う
記録面上の事前の欠陥位置検出処理である サーティフ
ァイ(Certify) 処理時や再生時、あるいは記録時に U
ser Area 00 705 〜 23 707内に欠陥セクタを発見した
場合には、交替処理の結果、代替え処理を行ったセクタ
数だけSpare Area 00 708 〜 23 710 内の対応セクタに
対して論理セクタ番号が設定される。
【0193】次に、ユーザエリアで生じた欠陥を処理す
る方法を幾つか説明する。その前に、欠陥処理に必要な
欠陥管理エリア(図9または図10のディフェクトマネ
ジメントエリア(DMA1〜DMA4 663、691 )およ
びその関連事項について説明しておく。 [欠陥管理エリア]欠陥管理エリア(DMA1〜DMA
4 663、691 )はデータエリアの構成および欠陥管理の
情報を含むものデータとえば32セクタで構成される。
2つの欠陥管理エリア(DMA1、DMA2 663 )は
DVD―RAMディスクの Lead-inArea 607 内に配置
され、他の2つの欠陥管理エリア(DMA3、DMA4
691)はDVD−RAMディスクのLead-out Area 609
内に配置される。各欠陥管理エリア(DMA1〜DMA
4 663、691 )の後には、適宜予備のセクタ(スペアセ
クタ)が付加されている。
【0194】各欠陥管理エリア(DMA1〜DMA4 6
63、691 )は、2つのブロックに分かれている。各欠陥
管理エリア(DMA1〜DMA4 663、691 )の最初の
ブロックには、DVD―RAMディスクの定義情報構造
(DDS; Disc DefinitionStructure)および一次欠陥
リスト(PDL; Primary Defect List)が含まれる。
各欠陥管理エリア(DMA1〜DMA4 663、691 )の
2番目のブロックには、二次欠陥リスト(SDL; Seco
ndary Defect List)が含まれる。4つの欠陥管理エリ
ア(DMA1〜DMA4 663、691 )の4つの一次欠陥
リスト(PDL)は同一内容となっており、それらの4
つの二次欠陥リスト(SDL)も同一内容となってい
る。
【0195】4つの欠陥管理エリア(DMA1〜DMA
4 663、691 )の4つの定義情報構造(DDS)は基本
的には同一内容であるが、4つの欠陥管理エリアそれぞ
れのPDLおよびSDLに対するポインタについては、
それぞれ個別の内容となっている。
【0196】ここでDDS/PDLブロックは、DDS
およびPDLを含む最初のブロックを意味する。また、
SDLブロックは、SDLを含む2番目のブロックを意
味する。
【0197】DVDーRAMディスクを初期化したあと
の各欠陥管理エリア(DMA1〜DMA4 663、691 )
の内容は、以下のようになっている: (1)各DDS/PDLブロックの最初のセクタはDD
Sを含む; (2)各DDS/PDLブロックの2番目のセクタはP
DLを含む; (3)各SDLブロックの最初のセクタはSDLを含
む。
【0198】一次欠陥リストPDLおよび二次欠陥リス
トSDLのブロック長は、それぞれのエントリ数によっ
て決定される。各欠陥管理エリア(DMA1〜DMA4
663、691 )の未使用セクタはデータ0FFhで書き潰
される。また、全ての予備セクタは00hで書き潰され
る。 [ディスク定義情報]定義情報構造DDSは、1セクタ
分の長さのテーブルからなる。このDDSはディスク1
0の初期化方法と、PDLおよびSDLそれぞれの開始
アドレスを規定する内容を持つ。DDSは、ディスク1
0の初期化終了時に、各欠陥管理エリア(DMA)の最
初のセクタに記録される。 [スペアセクタ]各Data Area 608 内の欠陥セクタは、
所定の欠陥管理方法(後述する検証、スリッピング交
替、スキッピング交替、リニア交替)により、正常セク
タに置換(交替)される。この交替のためのスペアセク
タの位置は、図14に示した SpareArea 00 708 〜 23
710 の各グループのスペアエリアに含まれる。またこの
各Spare Area 内のでの物理セクタ番号は図11のSpare
Area 724 の欄に記載されている。
【0199】DVD−RAMディスクは使用前に初期化
できるようになっているが、この初期化は検証の有無に
拘わらず実行可能となっている。
【0200】欠陥セクタは、スリッピング交替処理( S
lipping Replacement Algorithm )、スキッピング交替
処理( Skipping Replacement Algorithm )あるいはリ
ニア交替処理( Linear Replacement Algorithm )によ
り処理される。これらの処理(Algorithm )により前記
PDLおよびSDLにリストされるエントリ数の合計
は、所定数、たとえば4092以下とされる。 [初期化・Certify ]DVD−RAMディスクのData A
rea 608 にユーザー情報を記録する前に初期化処理を行
い、 Data Area 608 内の全セクタの欠陥状況の検査(
Certify )を行なう場合が多い。初期化段階で発見され
た欠陥セクタは特定され、連続した欠陥セクタ数に応じ
てスリッピング交替処理あるいはリニア交替処理により
UserArea 723 内の欠陥セクタは Spare Area 724 内の
予備セクタで補間される。Certifyの実行中にDVD−
RAMディスクのゾーン内スペアセクタを使い切ってし
まったときは、そのDVD−RAMディスクは不良と判
定し、以後そのDVD−RAMディスクは使用しないも
のとする。
【0201】全ての定義情報構造DDSのパラメータ
は、4つのDDSセクタに記録される。一次欠陥リスト
PDLおよび二次欠陥リストSDLは、4つの欠陥管理
エリア(DMA1〜DMA4 663、691 )に記録され
る。最初の初期化では、SDL内のアップデートカウン
タは00hにセットされ、全ての予約ブロックは00h
で書き潰される。
【0202】なお、ディスク10をコンピュータのデー
タ記憶用に用いるときは上記初期化・ Certify が行わ
れるが、ビデオ録画用に用いられるときは、上記初期化
・ Certify を行うことなく、いきなりビデオ録画する
こともあり得る。
【0203】図16(a),(b)は図8のData Area
608 内でのスリッピング交替処理(Slipping Replaceme
nt Algorithm )を説明する図である。
【0204】DVD−RAMディスク製造直後(ディス
クにまだ何もユーザー情報が記録されて無い時)、ある
いは最初にユーザー情報を記録する場合(既に記録され
ている場所上に重ね書き記録するのでは無く、未記録領
域に最初に情報を記録する場合)には欠陥処理方法とし
てこのスリッピング交替処理が適用される。
【0205】すなわち発見された欠陥データセクタ(た
とえばm個の欠陥セクタ731)は、その欠陥セクタの
後に続く最初の正常セクタ(ユーザエリア723b)に
交替(あるいは置換)使用される(交替処理734)。
これにより、該当グループの末端に向かってmセクタ分
のスリッピング(論理セクタ番号後方シフト)が生じ
る。同様に、その後にn個の欠陥セクタ732が発見さ
れれば、その欠陥セクタはその後に続く正常セクタ(ユ
ーザエリア723c)と交替使用され、同じく論理セク
タ番号の設定位置が後方にシフトする。その交代処理の
結果 Spare Area724 内の最初から m+nセクタ分 737
に論理セクタ番号が設定され、ユーザー情報記録可能
領域になる。その結果、Spare Area 724内の不使用領域
726はm+nセクタ分減少する。
【0206】この時の欠陥セクタのアドレスは一次欠陥
リスト(PDL)に書き込まれ、欠陥セクタはユーザ情
報の記録を禁止される。もし、Certify 中に欠陥セクタ
が発見されないときは、PDLには何も書き込まない。
同様にもしも Spare Area 724 内の記録使用領域743
内にも欠陥セクタが発見された場合には、そのスペアセ
クタのアドレスもPDLに書き込まれる。
【0207】上記のスリッピング交替処理の結果、欠陥
セクタのない User Area 723a 〜 723c と Spare Area
724 内の記録使用領域743がそのグループの情報記録
使用部分(論理セクタ番号設定領域735)となり、こ
の部分に連続した論理セクタ番号が割り当てられる。
【0208】図16(c)は、図8のData Area 608 内
での他の交替処理であるスキッピング交替処理( Skipp
ing Replacement Algorithm )を説明する図である。
【0209】スキッピング交替処理は、映像情報や音声
情報など途切れる事無く連続的(シームレス)にユーザ
ー情報を記録する必要がある場合の欠陥処理に適した処
理方法である。このスキッピング交替処理は、16セク
タ単位、すなわちECCブロック単位(1セクタが2k
バイトなので32kバイト単位)で実行される。
【0210】たとえば、正常なECCブロックで構成さ
れる User Area 732a の後に1個の欠陥ECCブロック
741が発見されれば、この欠陥ECCブロック741
に記録予定だったデータは、直後の正常な User Area 7
23b のECCブロックに代わりに記録される(交替処理
744)。同様にk個の連続した欠陥ECCブロック7
42が発見されれば、これらの欠陥ブロック742に記
録する予定だったデータは、直後の正常な User Area 7
23c のk個のECCブロックに代わりに記録される。
【0211】こうして、該当グループのUser Area 内で
1+k個の欠陥ECCブロックが発見された時は、(1
+k)ECCブロック分が Spare Area 724 の領域内に
ずれ込み、 Spare Area 724 内の情報記録に使用する延
長領域743がユーザー情報記録可能領域となり、ここ
に論理セクタ番号が設定される。その結果 Spare Area
724 の不使用領域726は(1+k)ECCブロック分
減少し、残りの不使用領域746は小さくなる。
【0212】上記交代処理の結果,欠陥ECCブロック
のない User Area 723a 〜 723c と情報記録に使用する
延長領域743がそのグループ内での情報記録使用部分
(論理セクタ番号設定領域)となる。この時の論理セク
タ番号の設定方法として、欠陥ECCブロックのない U
ser Area 723a 〜 723c は初期設定(上記交代処理前
の)時に事前に割り振られた論理セクタ番号のまま不変
に保たれる所に大きな特徴がある。
【0213】その結果、欠陥ECCブロック741内の
各物理セクタに対して初期設定時に事前に割り振られた
論理セクタ番号がそのまま情報記録に使用する延長領域
743内の最初の物理セクタに移動して設定される。ま
たk個連続欠陥ECCブロック742内の各物理セクタ
に対して初期設定時に割り振られた論理セクタ番号がそ
のまま平行移動して、情報記録に使用する延長領域74
3内の該当する各物理セクタに設定される。
【0214】このスキッピング交替処理法では、DVD
−RAMディスクが事前に Certifyされていなくても、
ユーザー情報記録中に発見された欠陥セクタに対して即
座に交替処理を実行出来る。
【0215】図16(d)は図8のData Area 608 内で
のさらに他の交替処理であるリニア交替処理( Linear
Replacement Algorithm )を説明する図である。
【0216】このリニア交替処理も、16セクタ単位す
なわちECCブロック単位(32kバイト単位)で実行
される。リニア交替処理では、欠陥ECCブロック75
1が該当グループ内で最初に使用可能な正常スペアブロ
ック( Spare Area 724 内の最初の交代記録箇所75
3)と交替(置換)される(交替処理758)。この交
代処理の場合、欠陥ECCブロック751上に記録する
予定だったユーザー情報はそのまま Spare Area 724 内
の交代記録箇所753上に記録されると共に、論理セク
タ番号設定位置もそのまま交代記録箇所753上に移さ
れる。同様にk個の連続欠陥ECCブロック752に対
しても記録予定だったユーザー情報と論理セクタ番号設
定位置が Spare Area 724 内の交代記録箇所754に移
る。
【0217】リニア交替処理とスキッピング交替処理の
場合には欠陥ブロックのアドレスおよびその最終交替
(置換)ブロックのアドレスは、SDLに書き込まれ
る。SDL(二次欠陥リスト)アップされた交替ブロッ
クが、後に欠陥ブロックであると判明したときは、ダイ
レクトポインタ法を用いてSDLに登録を行なう。この
ダイレクトポインタ法では、交替ブロックのアドレスを
欠陥ブロックのものから新しいものへ変更することによ
って、交替された欠陥ブロックが登録されているSDL
のエントリが修正される。上記二次欠陥リストSDLを
更新するときは、SDL内の更新カウンタを1つインク
リメントする。
【0218】[書込処理]あるグループのセクタにデー
タ書込を行うときは、一次欠陥リスト(PDL)にリス
トされた欠陥セクタはスキップされる。そして、前述し
たスリッピング交替処理にしたがって、欠陥セクタに書
き込もうとするデータは次に来るデータセクタに書き込
まれる。もし書込対象ブロックが二次欠陥リスト(SD
L)にリストされておれば、そのブロックへ書き込もう
とするデータは、前述したリニア交替処理またはスキッ
ピング交替処理にしたがって、SDLにより指示される
スペアブロックに書き込まれる。
【0219】なお、パーソナルコンピュータの環境下で
は、パーソナルコンピュータファイルの記録時にはリニ
ア交替処理が利用され、AVファイルの記録時にはスキ
ッピング交替処理が利用される。 [一次欠陥リスト;PDL]一次欠陥リスト(PDL)
は常にDVD−RAMディスクに記録されるものである
が、その内容が空であることはあり得る。
【0220】PDLは、初期化時に特定された全ての欠
陥セクタのアドレスを含む。これらのアドレスは、昇順
にリストされる。PDLは必要最小限のセクタ数で記録
するようにする。そして、PDLは最初のセクタの最初
のユーザバイトから開始する。PDLの最終セクタにお
ける全ての未使用バイトは、0FFhにセットされる。
このPDLには、以下のような情報が書き込まれること
になる: バイト位置 PDLの内容 0 00h;PDL識別子 1 01h;PDL識別子 2 PDL内のアドレス数;MSB 3 PDL内のアドレス数;LSB 4 最初の欠陥セクタのアドレス(セクタ番号;MSB) 5 最初の欠陥セクタのアドレス(セクタ番号) 6 最初の欠陥セクタのアドレス(セクタ番号) 7 最初の欠陥セクタのアドレス(セクタ番号;LSB) … … x−3 最後の欠陥セクタのアドレス(セクタ番号;MSB) x−2 最後の欠陥セクタのアドレス(セクタ番号) x−1 最後の欠陥セクタのアドレス(セクタ番号) x 最後の欠陥セクタのアドレス(セクタ番号;LSB) *注;第2バイトおよび第3バイトが00hにセットされているときは、第3 バイトはPDLの末尾となる。
【0221】なお、マルチセクタに対する一次欠陥リス
ト(PDL)の場合、欠陥セクタのアドレスリストは、
2番目以降の後続セクタの最初のバイトに続くものとな
る。つまり、PDL識別子およびPDLアドレス数は、
最初のセクタにのみ存在する。
【0222】PDLが空の場合、第2バイトおよび第3
バイトは00hにセットされ、第4バイトないし第20
47バイトはFFhにセットされる。
【0223】また、DDS/PDLブロック内の未使用
セクタには、FFhが書き込まれる。
【0224】[二次欠陥リスト;SDL]二次欠陥リス
ト(SDL)は初期化段階で生成され、Certify の後に
使用される。全てのディスクには、初期化中にSDLが
記録される。
【0225】このSDLは、欠陥データブロックのアド
レスおよびこの欠陥ブロックと交替するスペアブロック
のアドレスという形で、複数のエントリを含んでいる。
SDL内の各エントリには、8バイト割り当てられてい
る。つまり、その内の4バイトが欠陥ブロックのアドレ
スに割り当てられ、残りの4バイトが交替ブロックのア
ドレスに割り当てられている。
【0226】上記アドレスリストは、欠陥ブロックおよ
びその交替ブロックの最初のアドレスを含む。欠陥ブロ
ックのアドレスは、昇順に付される。
【0227】SDLは必要最小限のセクタ数で記録さ
れ、このSDLは最初のセクタの最初のユーザデータバ
イトから始まる。SDLの最終セクタにおける全ての未
使用バイトは、0FFhにセットされる。その後の情報
は、4つのSDL各々に記録される。
【0228】SDLにリストされた交替ブロックが、後
に欠陥ブロックであると判明したときは、ダイレクトポ
インタ法を用いてSDLに登録を行なう。このダイレク
トポインタ法では、交替ブロックのアドレスを欠陥ブロ
ックのものから新しいものへ変更することによって、交
替された欠陥ブロックが登録されているSDLのエント
リが修正される。その際、SDL内のエントリ数は、劣
化セクタによって変更されることはない。
【0229】このSDLには、以下のような情報が書き
込まれることになる: バイト位置 SDLの内容 0 (00);SDL識別子 1 (02);SDL識別子 2 (00) 3 (01) 4 更新カウンタ;MSB 5 更新カウンタ 6 更新カウンタ 7 更新カウンタ;LSB 8〜26 予備(00h) 27〜29 ゾーン内スペアセクタを全て使い切ったことを示すフラグ 30 SDL内のエントリ数;MSB 31 SDL内のエントリ数;LSB 32 最初の欠陥ブロックのアドレス (セクタ番号;MSB) 33 最初の欠陥ブロックのアドレス(セクタ番号) 34 最初の欠陥ブロックのアドレス(セクタ番号) 35 最初の欠陥ブロックのアドレス (セクタ番号;LSB) 36 最初の交替ブロックのアドレス (セクタ番号;MSB) 37 最初の交替ブロックのアドレス(セクタ番号) 38 最初の交替ブロックのアドレス(セクタ番号) 39 最初の交替ブロックのアドレス (セクタ番号;LSB) … … y−7 最後の欠陥ブロックのアドレス (セクタ番号;MSB) y−6 最後の欠陥ブロックのアドレス(セクタ番号) y−5 最後の欠陥ブロックのアドレス(セクタ番号) y−4 最後の欠陥ブロックのアドレス (セクタ番号;LSB) y−3 最後の交替ブロックのアドレス (セクタ番号;MSB) y−2 最後の交替ブロックのアドレス(セクタ番号) y−1 最後の交替ブロックのアドレス(セクタ番号) y 最後の交替ブロックのアドレス (セクタ番号;LSB) *注;第30〜第31バイト目の各エントリは8バイト長。
【0230】なお、マルチセクタに対する二次欠陥リス
ト(SDL)の場合、欠陥ブロックおよび交替ブロック
のアドレスリストは、2番目以降の後続セクタの最初の
バイトに続くものとなる。つまり、上記SDLの内容の
第0バイト目〜第31バイト目は、最初のセクタにのみ
存在する。また、SDLブロック内の未使用セクタに
は、FFhが書き込まれる。
【0231】DVDーRAMディスク等に対する論理ブ
ロック番号の設定動作の一例を説明する。
【0232】ターンテーブル221に情報記憶媒体(光
ディスク)201が装填されると、制御部220はスピ
ンドルモータ204の回転を開始させる。
【0233】情報記憶媒体(光ディスク)201回転が
開始したあと光学ヘッド202のレーザー発光が開始さ
れ、光ヘッド202内の対物レンズのフォーカスサーボ
ループがオンされる。
【0234】レーザ発光後、制御部220は送りモータ
203を作動させて光ヘッド202を回転中の情報記憶
媒体(光ディスク)201の Lead-in Area 607 に移動
させる。そして光ヘッド202内の対物レンズのトラッ
クサーボループがオンされる。
【0235】トラックサーボがアクティブになると、光
ヘッド202は情報記憶媒体(光ディスク)201の L
ead-in Area 607 内の Control data Zone 655 の情報
を再生する。このControl data Zone 655 内の Book ty
pe and Part version 671 を再生することで、現在回転
駆動されている情報記憶媒体(光ディスク)201が記
録可能な媒体(DVD−RAMディスクまたはDVD−
Rディスク)であると確認される。ここでは、媒体10
がDVD−RAMディスクであるとする。
【0236】情報記憶媒体(光ディスク)201がDV
D−RAMディスクであると確認されると、再生対象の
Control data Zone 655 から、再生・記録・消去時の最
適光量(半導体レーザの発光パワーおよび発光期間また
はデューティ比等)の情報が再生される。
【0237】続いて、制御部220は、現在回転駆動中
のDVD−RAMディスク201に欠陥がないものとし
て、物理セクタ番号と論理セクタ番号との変換表を作成
する。
【0238】この変換表が作成されたあと、制御部22
0は情報記憶媒体(光ディスク)201の Lead-in Are
a 607 内の欠陥管理エリアDMA1/DMA2 663 お
よびLead-out Area 609内の欠陥管理エリアDMA3/
DMA4 691 を再生して、その時点における情報記憶
媒体(光ディスク)201の欠陥分布を調査する。
【0239】上記欠陥分布調査により情報記憶媒体(光
ディスク)201上の欠陥分布が判ると、制御部220
は、ステップST140で「欠陥がない」として作成さ
れた変換表を、実際の欠陥分布に応じて修正する。具体
的には、欠陥があると判明したセクタそれぞれの部分
で、物理セクタ番号PSNに対応していた論理セクタ番
号LSNがシフトされる。
【0240】次に、DVD−RAMディスク等における
欠陥処理動作(ドライブ側の処理)の一例を説明する。
最初にたとえば制御部220内のMPUに対して、現在
ドライブに装填されている媒体(たとえばDVD−RA
Mディスク)201に記録する情報の先頭論理ブロック
番号LBNおよび記録情報のファイルサイズを指定す
る。すると、制御部220のMPUは、指定された先頭
論理ブロック番号LBNから,記録する情報の先頭論理
セクタ番号LSNを算出する。こうして算出された先頭
論理セクタ番号LSNおよび指定されたファイルサイズ
から、情報記憶媒体(光ディスク)201への書込論理
セクタ番号が定まる。
【0241】次に制御部220のMPUはDVD−RA
Mディスク201の指定アドレスに記録情報ファイルを
書き込むとともに、ディスク201上の欠陥を調査す
る。
【0242】このファイル書込中に欠陥が検出されなけ
れば、記録情報ファイルが所定の論理セクタ番号に異常
なく(つまりエラーが発生せずに)記録されたことにな
り、記録処理が正常に完了する。
【0243】一方、ファイル書込中に欠陥が検出されれ
ば、所定の交替処理(たとえばリニア交替処理( Linea
r Replacement Algorithm )が実行される。この交替処
理後、新たに検出された欠陥がディスクのLead-in Area
607 のDMA1/DMA2663 および Lead-out Area
609 のDMA3/DMA4 691 に追加登録される。情
報記憶媒体(光ディスク)201へのDMA1/DMA
2 663およびDMA3/DMA4 691 の追加登録後、
このDMA1/DMA2 663 およびDMA3/DMA
4 691 の登録内容に基づいて、変換表の内容が修正さ
れる。
【0244】次に以下に File System の一種であるU
DFについて説明する次に、図17から図22ではFile
System の一種であるUDFについて説明する。
【0245】[A−1]…UDFとはユニバーサルディ
スクフォーマット(Universal Disk F
ormat)の略で、主にディスク状情報記憶媒体にお
ける“ファイル管理方法に関する規約”を示す。CD−
ROM、CD−R、CD−RW、DVD-Video、DVD
−ROM、DVD−R、DVD−RAMは“ISO96
60”で規格化されたUDFフォーマットを採用してい
る。
【0246】ファイル管理方法としては基本的にルート
ディレクトリー(Root Directory)を親に持ち、ツリー
状にファイルを管理する階層ファイル・システムを前提
としている。ここでは主にDVD−RAM規格( File
System Specifications )に準拠したUDFフォーマッ
トについての説明を行うが、この説明内容の多くの部分
はDVD−ROM規格内容とも一致している。
【0247】[A−2]…UDFの概要 [A−2−1]情報記憶媒体へのファイル情報記録内容 情報記憶媒体に情報を記録する場合、情報のまとまりを
“ファイルデータ”(File Data)と呼び、ファイルデ
ータ単位で記録を行う。他のファイルデータと識別する
ためファイルデータ毎に独自のファイル名が付加されて
いる。共通な情報内容を持つ複数ファイルデータ毎にグ
ループ化するとファイル管理とファイル検索が容易にな
る。この複数ファイルデータ毎のグループを“ディレク
トリー”(Directory )または“フォルダー”(Folde
r)と呼ぶ。各ディレクトリー(フォルダー)毎に独自
のディレクトリー名(フォルダー名)が付加される。更
にその複数のディレクトリー(フォルダー)を集めて、
その上の階層のグループとして上位のディレクトリー
(上位フォルダー)でまとめる事が出来る。ここではフ
ァイルデータとディレクトリー(フォルダー)を総称し
てファイル( File )と呼ぶ。
【0248】情報を記録する場合には、 *ファイルデータの情報内容そのもの、 *ファイルデ
ータに対応したファイル名、*ファイルデータの保存場
所(どのディレクトリーの下に記録するか)、に関する
情報をすべて情報記憶媒体上に記録する。
【0249】また各ディレクトリー(フォルダー)に対
する *ディレクトリー名(フォルダー名)、*各ディ
レクトリー(フォルダー)が属している位置(その親と
なる上位ディレクトリー(上位フォルダー)の位置)、
に関する情報もすべて情報記憶媒体上に記録されてい
る。
【0250】[A−2−2]情報記憶媒体上での情報記
録形式 情報記憶媒体上の全記録領域は2048Bytesを最
小単位とする論理セクタに分割され、全論理セクタには
論理セクタ番号が連番で付けられている。情報記憶媒体
上に情報を記録する場合にはこの論理セクタ単位で情報
が記録される。情報記憶媒体上での記録位置はこの情報
を記録した論理セクタの論理セクタ番号で管理される。
【0251】図17、図18に示すように、ファイル構
成(File Structure) 486 と ファイルデータ(File D
ata)487に関する情報が記録されている論理セクタは特
に“論理ブロック”とも呼ばれ、論理セクタ番号(LS
N)に連動して論理ブロック番号(LBN)が設定され
ている。(論理ブロックの長さは論理セクタと同様20
48Bytesになっている。) [A−2−3]階層ファイル・システムを簡素化した一
例 階層ファイル・システムを簡素化した一例を図19
(a)に示す。UNIX、MacOS、MS−DOS、
Windows等ほとんどのOSのファイル管理システ
ムが、図19(a)に示したようなツリー状の階層構造
を持つ。1個のディスクドライブ(例えば1台のHDD
が複数のパーティションに区切られている場合には各パ
ーティション単位を示す)毎にその全体の親となる1個
のルートディレクトリー( Root Directory )401 が存
在し、その下にサブディレクトリー(SubDirectory)40
2 が属している。この SubDirectory 402 の中にFile D
ata 403 が存在している。
【0252】実際にはこの例に限らずRoot Directory 4
01 の直接下に File Data 403 が存在したり、複数の S
ubDirectory 402 が直列につながった複雑な階層構造を
持つ場合もある。
【0253】[A−2−4]情報記憶媒体上ファイル管
理情報の記録内容 ファイル管理情報は上述した論理ブロック単位で記録さ
れる。各論理ブロック内に記録される内容は主に*ファ
イルに関する情報を示す記述文 FID( ファイル識別
記述子;File Id entifier Descriptor ) … ファイルの種類やファイル名( Root Directory
名、SubDirectory名、File Data 名など)を記述してい
る。
【0254】… FIDの中にそれに続く File Data
のデータ内容や、Directoryの中味の記録場所を示す記
述文(つまり該当ファイルに対応した以下に説明する
FE)の記録位置も記述されている。
【0255】*ファイル中味の記録位置を示す記述文
FE(ファイルエントリー; FileEntry ) … File Data のデータ内容や、Directory( Sub Dire
ctory など)の中味に関する情報が記録されている情報
記憶媒体上の位置(論理ブロック番号)などを記述して
いる。
【0256】File Identifier Descriptorの記述内容の
抜粋を図24(後述する)に示した。またその詳細の説
明は“[B−4]File Identifier Descriptor”で行
う。File Entryの記述内容の抜粋は図23(後述する)
に示し、その詳細な説明は“[B−3]File Entry”で
行う。
【0257】次に、情報記憶媒体上の記録位置を示す記
述文は、図20に示す ロングアロケーションディスク
リプター(Long Allocation Descriptor )と図21に
示す ショートアロケーションディスクリプター(Short
Allocation Descriptor) を使っている。それぞれの
詳細説明は“[B−1−2]Long Allocation Descript
or”と“[B−1−3]Short Allocation Descripto
r”で行う。
【0258】例として図19(a)のファイル・システ
ム構造の情報を情報記憶媒体に記録した時の記録内容を
図19(b)に示す。図19(b)の記録内容は以下の
通りとなる。 ・論理ブロック番号“1”の論理ブロックに Root Dire
ctory 401 の中味が示されている。
【0259】…図19(a)の例では Root Directory
401 の中には Sub Directory 402 のみが入っているの
で、Root Directory 401 の中味として Sub Directory
402 に関する情報がFile Identifier Descriptor 文 4
04で記載している。また図示して無いが同一論理ブロ
ック内に Root Directory 401 自身の情報も FileIdent
ifier Descriptor 文で並記してある。
【0260】…このSub Directory 402のFile Identifi
er Descriptor 文 404 中に Sub Directory 402の中
味が何処に記録されているかを示すFile Entry文405
の記録位置(図19(b)の例では2番目の論理ブロッ
ク)が Long Allocation Descriptor 文で記載( LAD
(2) )されている。 ・論理ブロック番号“2”の論理ブロックにSub Direct
ory 402 の中味が記録されている位置を示す File Entr
y 文 405 が記録されている。
【0261】…図19(a)の例ではSub Directory 40
2 の中には File Data 403のみが入っているので、Sub
Directory 402の中味として実質的には、File Data 403
に関する情報が記述されている File Identifier Descr
iptor 文 406 の記録位置を示す事になる。
【0262】…File Entry 文中の Short Allocation D
escriptor 文で3番目の論理ブロックに Sub Directory
402 の中味が記録されている事( AD(3) )が記述され
ている。 ・論理ブロック番号“3”の論理ブロックにSub Direct
ory 402 の中味が記録されている。
【0263】…図19(a)の例ではSub Directory 40
2 の中には File Data 403のみが入っているので、Sub
Directory 402 の中味として File Data403 に関する情
報が File Identifier Descriptor 文 406 で記載さ
れている。また図示して無いが同一論理ブロック内に S
ub Directory402 自身の情報も File Identifier Descr
iptor 文で並記してある。
【0264】…File Data 403 に関する File Identifi
er Descriptor 文 406 の中にそのFile Data 403 の
内容が何処に記録されている位置を示す FileEntry 文
407の記録位置(図19(b)の例では4番目の論理
ブロックに記録されている)が、 Long Allocation Des
criptor 文で記載( LAD(4) )されている。 ・論理ブロック番号“4”の論理ブロックにFile Data
403 内容408、409が記録されている位置を示す F
ile Entry 文 407 が記録されている。
【0265】…File Entry 文 407 内の Short Allo
cation Descriptor 文で File Data 403 内容408、
409が5番目と6番目の論理ブロックに記録している
事が記述( AD(5),AD(6) )されている。 ・論理ブロック番号“5”の論理ブロックにFile Data
403 内容情報(a)408が記録されている。 ・論理ブロック番号“6”の論理ブロックにFile Data
403 内容情報(b)409が記録されている。 [A−2−5] 図19(b)情報に沿った File Data へのアクセス方
法 “[A−2−4]情報記憶媒体上のファイル・システム
情報記録内容”で簡単に説明したように File Identifi
er Descriptor 404、406 と File Entry405、
407 には、それに続く情報が記述してある論理ブロ
ック番号が記述してある。 Root Directory から階層を
下りながら SubDirectory を経由して File Data へ到
達するのと同様に、 File Identifier Descriptor と F
ile Entry 内に記述してある論理ブロック番号に従っ
て情報記憶媒体上の論理ブロック内の情報を順次再生し
ながら File Data のデータ内容へアクセスする。
【0266】つまり図19(b)に示した情報に対して
File Data 403 へアクセスするには、まず始めに1番目
の論理ブロック情報を読む。 File Data 403 は Sub
Directory 402 の中に存在しているので、1番目の論理
ブロック情報の中から Sub Directory 402 の File Ide
ntifier Descriptor 404 を探し、LAD(2)を読み取っ
た後、それに従って2番目の論理ブロック情報を読む。
2番目の論理ブロックには1個の File Entry 文しか記
述してないので、その中のAD(3) を読み取り、3番目の
論理ブロックへ移動する。3番目の論理ブロックではFi
le Data 403 に関して記述してあるFile Identifier De
scriptor 406 を探し、LAD(4)を読み取る。LAD(4)
に従い4番目の論理ブロックへ移動すると、そこには1
個のFileEntry 文 407 しか記述してないので、AD
(5) と AD(6) を読み取り、File Data 403の内容が記録
してある論理ブロック番号(5番目と6番目)を見付け
る。なおAD(*)、LAD(*)の内容については
“[B]UDFの各記述文(Descriptor )の具体的内
容説明”で詳細に説明する。 [A−3]UDFの特徴 [A−3−1]UDF特徴説明 以下にHDDやFDD、MOなどで使われているFAT
との比較によりUDFの特徴を説明する。 1)(最小論理ブロックサイズ、最小論理セクタサイズ
などの)最小単位が大きく、記録すべき情報量の多い映
像情報や音楽情報の記録に向く。
【0267】…FATの論理セクタサイズが512By
tesに対して、UDFの論理セクタ(ブロック)サイ
ズは2048Bytesと大きくなっている。 2)FATはファイルの情報記憶媒体への割り当て管理
表( File AllocationTable )が情報記憶媒体上で局所
的に集中記録されるのに対し、UDFではファイル管理
情報をディスク上の任意の位置に分散記録できる。
【0268】…UDFではファイル管理情報やファイル
データに関するディスク上での記録位置は論理セクタ
(ブロック)番号としてAllocation Descriptor に記述
される。
【0269】*FATではファイル管理領域(File All
ocation Table )で集中管理されているため頻繁にファ
イル構造の変更が必要な用途〔主に頻繁な書き換え用
途〕に適している(集中箇所に記録されているので管理
情報を書き換え易いため)。またファイル管理情報(Fi
le Allocation Table )の記録場所はあらかじめ決まっ
ているので記録媒体の高い信頼性(欠陥領域が少ない
事)が前提となる。
【0270】*UDFではファイル管理情報が分散配置
されているので、ファイル構造の大幅な変更が少なく、
階層の下の部分(主に Root Directory より下の部分)
で後から新たなファイル構造を付け足して行く用途〔主
に追記用途〕に適している(追記時には以前のファイル
管理情報に対する変更箇所が少ないため)。また分散さ
れたファイル管理情報の記録位置を任意に指定できるの
で、先天的な欠陥箇所を避けて記録する事が出来る。
【0271】ファイル管理情報を任意の位置に記録でき
るので全ファイル管理情報を一箇所に集めて記録し上記
FATの利点も出せるので、より汎用性の高いファイル
システムと考えることが出来る。 [B]UDFの各記述文( Descriptor )の具体的内容
説明 [B−1]論理ブロック番号の記述文 [B−1−1]Allocation Descriptor “[A−2−4]情報記憶媒体上のファイル・システム
情報記録内容”に示したように File Identifier Descr
iptor や File Entry などの一部に含まれ、その後に続
く情報が記録されている位置(論理ブロック番号)を示
した記述文を Allocation Descriptor と呼ぶ。 Alloca
tion Descriptor には以下に示すLong Allocation Desc
riptor と Short Allocation Descriptor がある。 [B−1−2]Long Allocation Descriptor図20に示
すように ・エクステント(Extent) の長さ 410 … 論理ブロ
ック数を 4Bytes で表示、 ・Extent の位置411…該当する論理ブロック番号を
4Bytes で表示、 ・インプリメンテンション(Implementation Use)41
2…演算処理に利用する情報で 8Bytes で表示、など
から構成される。ここの説明文では記述を簡素化して
“LAD(論理ブロック番号)”で記述する。 [B−1−3]Short Allocation Descriptor 図21に示すように ・Extent の長さ 410…論理ブロック数を 4Bytes で表
示、 ・Extent の位置411…該当する論理ブロック番号を
4Bytes で表示、のみで構成される。ここの説明文では
記述を簡素化して“AD(論理ブロック番号)”で記述す
る。 [B−2]アンロケイテッドスペイスエントリー(Unal
located Space Entry) 図22に示すように情報記憶媒体上の“未記録状態の E
xtent 分布”をExtent毎に Short Allocation Descript
or で記述し、それを並べる記述文で、SpaceTable(図
17,図18参照) に用いられる。具体的な内容とし
ては ・Descriptor Tag 413…記述内容の識別子を表し、この
場合は“263”、 ・ICB Tag 414…ファイルタイプを示す、ICB Tag
内の File Type=1 は Unallocated Space Entry を
意味し、File Type=4 は Directory 、File Type=5
は File Data を表している。 ・Allocation Descriptors 列の全長 415…4Bytes で
総 Bytes 数を示す。などが記述されている。 [B−3]File Entry “[A−2−4]情報記憶媒体上のファイル・システム
情報記録内容”で説明した記述文。
【0272】図23に示すように ・ディスクリプタータッグ(Descriptor Tag )417…記
述内容の識別子を表し、この場合は“261”、 ・ICB Tag 418…ファイルタイプを示す→内容は[B
−2]と同じ、 ・パーミッション(Permissions)419…ユーザー別の記
録・再生・削除許可情報を示す、主にファイルのセキュリ
ティー確保を目的として使われる、 ・Allocation Descriptors 420…該当ファイルの中味が
記録してある位置をExtent 毎にShort Allocation Desc
riptor を並べて記述する、などが記述されている。 [B−4]File Identifier Descriptor “[A−2−4]情報記憶媒体上のファイル・システム
情報記録内容”で説明したようにファイル情報を記述し
た記述文。
【0273】図24に示すように ・Descriptor Tag 421…記述内容の識別子を表し、この
場合は“257”、 ・ファイル特徴(File Characteristics )422…ファイ
ルの種別を示し、 Parent Directory 、Directory、Fil
e Data、ファイル削除フラグのどれかを意味する。 ・情報制御ブロック(Information Control Block)423
…このファイルに対応したFE位置がLong Allocation
Descriptorで記述されている。 ・File Identifier 424…ディレクトリー名またはファ
イル名。 ・Padding 437…File Identifier Descriptor 全体の長
さを調整するために付加されたダミー領域で、通常は全
て“0”が記録されている。などが記述される。
【0274】[C]UDFに従って情報記憶媒体上に記
録したファイル構造記述例 “[A−2]UDFの概要”で示した内容について具体
的な例を用いて以下に詳細に説明する。
【0275】図19(a)に対して、より一般的なファ
イル・システム構造例を図25に示す。括弧内は Direc
tory の中身に関する情報または File Data のデータ内
容が記録されている情報記憶媒体上の論理ブロック番号
を示している。
【0276】図25のファイル・システム構造の情報を
UDFフォーマットに従って情報記憶媒体上に記録した
例を図17、図18のファイル構成(File Structure)
486に示す。
【0277】情報記憶媒体上の未記録位置管理方法とし
て *スペースビットマップ( Space Bitmap )方法 …Space Bitmap Descriptor 470 を用いた、情報記憶媒
体内記録領域の全論理ブロックに対してビットマップ的
に“記録済み”または“未記録”のフラグを立てる。 *スペーステーブル( Space Table )方法 …Unallocated Space Entry 471 の記述方式を用いて S
hort Allocation Descriptor の列記として未記録の全
論理ブロック番号を記載している。の2方式が存在す
る。
【0278】本実施の形態の説明では、説明のためわざ
と図17、図18に両方式を併記しているが、実際には
両方が一緒に使われる(情報記憶媒体上に記録される)
ことはほとんど無く、どちらか一方のみ使われている。
【0279】図17,図18に記述されている主な Des
criptor の内容の概説は以下の通りである。 ・Beginning Extended Area Descriptor 445 …Volume
Recognition Sequenceの開始位置を示す。 ・Volume Structure Descriptor 446…Volume の内容説
明を記述、 ・Boot Descriptor 447…ブート時の処理内容を記述、 ・Terminating Extended Area Descriptor 448…Volume
Recognition Sequence の終了位置を示す、 ・Partition Descriptor 450…パーティション情報(サ
イズなど)を示す。
【0280】DVD−RAMでは1Volume当たり1パー
ティション(Partition )を原則としている。 ・Logical Volume Descriptor 454…論理ボリュームの
内容を記述している、 ・Anchor Volume Descriptor Pointer 458…情報記憶媒
体記録領域内での MainVolume Descriptor Sequence 4
49 とMain Volume Descriptor Sequence 467 の記録位
置を示している。 ・Reserved(all 00h bytes) 459 〜 465…特定の Descr
iptor を記録する論理セクタ番号を確保するため、その
間に全て“0”を記録した調整領域を持たせている。 ・Reserve Volume Descriptor Sequence 467…Main Vol
ume Descriptor。 Sequence 449 に記録された情報の
パックアップ領域。
【0281】[D]再生時のファイルデータへのアクセ
ス方法 図17、図18に示したファイル・システム情報を用い
て例えば File DataH432(図25参照)のデータ内容
を再生するための情報記憶媒体上のアクセス処理方法に
ついて説明する。 1)情報記録再生装置起動時または情報記憶媒体装着時
のブート( Boot )領域として Volume Recognition Se
quence 444 領域内の Boot Descriptor 447 の情報を再
生に行く。 2)Boot Descriptor 447 の記述内容に沿ってブート
( Boot )時の処理が始まる。特に指定されたブート時
の処理が無い場合には、始めにメインボリウム記述順
( Main Volume Descriptor Sequence) 449 領域内の
論理ボリウムディスクリプター(Logical Volume Des
criptor) 454 の情報を再生する。 3)Logical Volume Descriptor 454 の中に 論理ボリ
ウムコンテンツユース(Logical Volume Contents Us
e) 455が記述されており、そこに、ファイルセットデ
ィスクリプター(File Set Descriptor) 472 が記録し
てある位置を示す論理ブロック番号がLong Allocation
Descriptor(図20)形式で記述してある(図17,図
18の例ではLAD(100)から100番目の論理ブロ
ックに記録してある)。 4)100番目の論理ブロック(論理セクタ番号では3
72番目になる)にアクセスし、File Set Descriptor
472を再生する。その中のRoot Directory ICB 473 に R
oot Directory A 425 に関するFile Entry が記録され
ている場所(論理ブロック番号)がLong Allocation De
scriptor(図20)形式で記述してある(図17、図1
8の例ではLAD(102)から102番目の論理ブロッ
クに記録してある)。
【0282】Root Directory ICB 473 のLAD(10
2)に従い、 5)102番目の論理ブロックにアクセスし、Root Dir
ectory A 425 に関するFile Entry 475を再生し、Root
Directory A 425 の中身に関する情報が記録されてい
る位置(論理ブロック番号)を読み込む(AD(10
3))。 6)103番目の論理ブロックにアクセスし、Root Dir
ectory A 425 の中身に関する情報を再生する。
【0283】File Data H 432 は Directory D 42
8 系列の下に存在するので、Directory D 428に関
する File Identifier Descriptor を探し、Directory
D 428 に関する File Entry が記録してある論理ブ
ロック番号(図17、図18には図示して無いがLAD
(110))を読み取る。 7)110番目の論理ブロックにアクセスし、Director
y D 428 に関するFile Entry 480 を再生し、Direc
tory D 428の中身に関する情報が記録されている位
置(論理ブロック番号)を読み込む(AD(111))。 8)111番目の論理ブロックにアクセスし、Director
y D 428 の中身に関する情報を再生する。
【0284】File Data H 432 は SubDirectory F 4
30の直接下に存在するので、SubDirectory F 430
に関する File Identifier Descriptor を探し、SubDi
rectory F 430 に関する File Entry が記録してあ
る論理ブロック番号(図17、図18には図示して無い
がLAD(112))を読み取る。 9)112番目の論理ブロックにアクセスし、SubDirec
tory F 430に関するFile Entry 482 を再生し、Sub
Directory F 430 の中身に関する情報が記録されて
いる位置(論理ブロック番号)を読み込む(AD(11
3))。 10)113番目の論理ブロックにアクセスし、SubDir
ectory F 430の中身に関する情報を再生し、File D
ata H 432 に関する File Identifier Descriptor を
探す。そしてそこから File Data H 432 に関する Fil
e Entryが記録してある論理ブロック番号(図17、図
18には図示して無いがLAD(114))を読み取る。 11)114番目の論理ブロックにアクセスし、File D
ata H 432 に関するFile Entry 484 を再生し File Da
ta H 432 のデータ内容 489 が記録されている位置
を読み取る。 12)File Data H 432に関する File Entry 484 内に
記述されている論理ブロック番号順に情報記憶媒体から
情報を再生して File Data H 432 のデータ内容489
を読み取る。
【0285】[E]特定のファイルデータ内容変更方法 図17、図18に示したファイル・システム情報を用い
て例えば、File DataH 432のデータ内容を変更する場
合のアクセスも含めた処理方法について説明する。 1)File Data H 432の変更前後でのデータ内容の容量
差を求め、その値を2048Bytesで割り、変更後
のデータを記録するのに論理ブロックを何個追加使用す
るかまたは何個不要になるかを事前に計算しておく。 2)情報記録再生装置起動時または情報記憶媒体装着時
のブート( Boot )領域として Volume Recognition Se
quence 444 領域内の Boot Descriptor 447 の情報を再
生に行く。Boot Descriptor 447 の記述内容に沿ってブ
ート( Boot )時の処理が始まる。
【0286】特に指定されたブート時の処理が無い場合
には 3)始めに Main Volume Descriptor Sequence 449 領
域内の Partition Descriptor 450 を再生し、その中
に記述してある Partition Contents Use 451 の情報
を読み取る。この Partition Contents Use 451( Part
ition Header Descriptorとも呼ぶ)の中に Space Ta
ble もしくは Space Bitmap の記録位置が示してある。 ・Space Table 位置は Unallocated Space Table 452
の欄に Short AllocationDescriptorの形式で記述され
ている(図17、図18の例ではAD(50))。また ・Space Bitmap 位置は Unallocated Space Bitmap 453
の欄に Short Allocation Descriptorの形式で記述さ
れている。(図17、図18の例ではAD(0)) 4)3)で読み取った Space Bitmap が記述してある論
理ブロック番号(0)へアクセスする。Space Bitmap D
escriptor 470 から Space Bitmap 情報を読み取り、未
記録の論理ブロックを探し、1)の計算結果分の論理ブ
ロックの使用を登録する( Space Bitmap Descriptor 4
60 情報の書き換え処理)。もしくは 4')3)で読み取った Space Table が記述してある論
理ブロック番号(50)へアクセスする。Space Table
の USE(AD(*),AD(*),…,AD(*)) 471から未記録の論理ブ
ロックを探し、1)の計算結果分の論理ブロックの使用
を登録する。
【0287】( Space Table 情報の書き換え処理) * 実際の処理は“4)”か“4')”かどちらか一方の
処理を行う。 5)次に、Main Volume Descriptor Sequence 449 領域
内の Logical Volume Descriptor 454 の情報を再生す
る。 6)Logical Volume Descriptor 454 の中に Logical V
olume Contents Use 455が記述されており、そこにFile
Set Descriptor 472 が記録してある位置を示す論理ブ
ロック番号がLong Allocation Descriptor(図20)形
式で記述してある(図17、図18の例ではLAD(1
00)から100番目の論理ブロックに記録してあ
る)。 7)100番目の論理ブロック(論理セクタ番号では4
00番目になる)にアクセスし、File Set Descriptor
472 を再生する。その中のRoot Directory ICB 473 に
Root Directory A 425 に関する File Entry が記録さ
れている場所(論理ブロック番号)がLong Allocation
Descriptor(図20)形式で記述してある(図17、図
18の例ではLAD(102)から102番目の論理ブロ
ックに記録してある)。
【0288】Root Directory ICB 473 のLAD(10
2)に従い、 8)102番目の論理ブロックにアクセスし、Root Dir
ectory A 425 に関するFile Entry 475を再生し、Root
Directory A 425 の中味に関する情報が記録されてい
る位置(論理ブロック番号)を読み込む(AD(10
3))。 9)103番目の論理ブロックにアクセスし、Root Dir
ectory A 425 の中味に関する情報を再生する。
【0289】File Data H 432 は Directory D 42
8 系列の下に存在するので、Directory D 428に関
する File Identifier Descriptor を探し、Directory
D 428に関する File Entry が記録してある論理ブ
ロック番号(図17、図18には図示して無いがLAD
(110))を読み取る。 10)110番目の論理ブロックにアクセスし、Direct
ory D 428 に関するFile Entry 480 を再生し、Dir
ectory D 428の中身に関する情報が記録されている
位置(論理ブロック番号)を読み込む(AD(11
1))。 11)111番目の論理ブロックにアクセスし、Direct
ory D 428 の中身に関する情報を再生する。
【0290】File Data H 432 は SubDirectoryF 4
30の直接下に存在するので、SubDirectory F 430
に関する File Identifier Descriptor を探し、SubDir
ectoryF 430 に関する File Entry が記録してある
論理ブロック番号(図17、図18には図示して無いが
LAD(112))を読み取る。 12)112番目の論理ブロックにアクセスし、SubDir
ectoryF 430に関する File Entry 482 を再生し、S
ubDirectory F 430の中身に関する情報が記録され
ている位置(論理ブロック番号)を読み込む(AD(1
13))。 13)113番目の論理ブロックにアクセスし、SubDir
ectory F 430の中身に関する情報を再生し、File D
ata H 432 に関する File Identifier Descriptor を
探す。そしてそこから File Data H 432 に関する Fil
e Entryが記録してある論理ブロック番号(図17、図
18には図示して無いがLAD(114))を読み取る。 14)114番目の論理ブロックにアクセスし、File D
ata H 432 に関するFile Entry 484 を再生し File Da
ta H 432 のデータ内容 489 が記録されている位置
を読み取る。 15)4)か4')で追加登録した論理ブロック番号も
加味して変更後の File Data H 432 のデータ内容48
9を記録する。
【0291】[F]特定のファイルデータ/ディレクト
リー消去処理方法 例として File Data H 432 または SubDirectory F
430 を消去する方法について説明する。
【0292】情報記録再生装置起動時または情報記憶媒
体装着時のブート( Boot )領域として Volume Recogn
ition Sequence 444 領域内の Boot Descriptor 447 の
情報を再生に行く。Boot Descriptor 447 の記述内容に
沿ってブート( Boot )時の処理が始まる。特に指定さ
れたブート時の処理が無い場合には、始めに Main Volu
me Descriptor Sequence 449 領域内の Logical Volume
Descriptor 454 の情報を再生する。 3)Logical Volume Descriptor 454 の中に Logical V
olume Contents Use 455が記述されており、そこにFile
Set Descriptor 472 が記録してある位置を示す論理ブ
ロック番号がLong Allocation Descriptor(図20)形
式で記述してある(図17、図18の例ではLAD(1
00)から100番目の論理ブロックに記録してあ
る)。 4)100番目の論理ブロック(論理セクタ番号では4
00番目になる)にアクセスし、File Set Descriptor
472 を再生する。その中のRoot Directory ICB473 に
Root Directory A 425に関する File Entry が記録さ
れている場所(論理ブロック番号)がLong Allocation
Descriptor(図20)形式で記述してある(図17、図
18の例ではLAD(102)から102番目の論理ブロ
ックに記録してある)。
【0293】Root Directory ICB 473 のLAD(10
2)に従い、 5)102番目の論理ブロックにアクセスし、Root Dir
ectory A 425 に関するFile Entry 475 を再生し、Roo
t Directory A 425の中身に関する情報が記録されてい
る位置(論理ブロック番号)を読み込む(AD(10
3))。 6)103番目の論理ブロックにアクセスし、Root Dir
ectory A 425 の中身に関する情報を再生する。
【0294】File Data H 432 はDirectory D 428
系列の下に存在するので、Directory D 428に関す
るFile Identifier Descriptorを探し、Directory D
428に関する File Entry が記録してある論理ブロッ
ク番号(図17、図18には図示して無いがLAD(1
10))を読み取る。 7)110番目の論理ブロックにアクセスし、Director
y D 428 に関するFile Entry 480 を再生し、Direc
tory D 428の中身に関する情報が記録されている位
置(論理ブロック番号)を読み込む(AD(111))。 8)111番目の論理ブロックにアクセスし、Director
y D 428 の中味に関する情報を再生する。
【0295】File Data H 432 は SubDirectoryF 4
30の直接下に存在するので、SubDirectory F 430
に関する File Identifier Descriptor を探す。 《 SubDirectory F 430 を消去する場合には 》Sub
DirectoryF 430に関するFile Identifier Descript
or内のFile Characteristics 422(図24)に“フ
ァイル削除フラグ”を立てる。
【0296】SubDirectory F 430に関する File En
try が記録してある論理ブロック番号(図17、図18
には図示して無いがLAD(112))を読み取る。 9)112番目の論理ブロックにアクセスし、SubDirec
tory F 430に関するFile Entry 482を再生し、SubD
irectory F 430の中味に関する情報が記録されてい
る位置(論理ブロック番号)を読み込む(AD(11
3))。 10)113番目の論理ブロックにアクセスし、SubDir
ectory F 430の中味に関する情報を再生し、File D
ata H 432 に関する File Identifier Descriptor を
探す。 《 File Data H 432 を消去する場合には 》File Data
H 432 に関する File Identifier Descriptor 内の F
ile Characteristics 422(図24)に“ファイル
削除フラグ”を立てる。さらにそこからFile Data H 4
32 に関する File Entryが記録してある論理ブロック番
号(図17、図18には図示して無いがLAD(11
4))を読み取る。 11)114番目の論理ブロックにアクセスし、File D
ata H 432 に関するFile Entry 484 を再生し File Da
ta H 432 のデータ内容 489 が記録されている位置
を読み取る。 《 File Data H 432 を消去する場合には 》以下の方
法で File Data H 432 のデータ内容 489 が記録さ
れていた論理ブロックを解放する(その論理ブロックを
未記録状態に登録する)。 12)次に Main Volume Descriptor Sequence 449 領
域内の Partition Descriptor 450 を再生し、その中に
記述してあるPartition Contents Use 451 の情報を読
み取る。この Partition Contents Use 451( Partitio
n Header Descriptor とも呼ぶ)の中に Space Table
もしくはSpace Bitmap の記録位置が示してある。 ・Space Table 位置は、Unallocated Space Table 452
の欄にShort AllocationDescriptorの形式で記述されて
いる(図17、図18の例ではAD(50))。また、 ・Space Bitmap 位置は Unallocated Space Bitmap 453
の欄に Short Allocation Descriptor の形式で記述さ
れている(図17、図18の例ではAD(0))。 13)12)で読み取った Space Bitmap が記述してあ
る論理ブロック番号(0)へアクセスし、11)の結果
得られた“解放する論理ブロック番号”を SpaceBitmap
Descriptor 470 に書き換える。もしくは 13')12)で読み取った Space Table が記述してあ
る論理ブロック番号(50)へアクセスし、11)の結
果得られた“解放する論理ブロック番号”を Space Tab
le に書き換える。 * 実際の処理は“13)”か“13')”かどちらか一
方の処理を行う。 《 File Data H 432 を消去する場合には 》12)1
0)〜11)と同じ手順を踏んで File Data I 433 の
データ内容490 が記録されている位置を読み取る。 13)次に Main Volume Descriptor Sequence 449 領
域内の Partition Descriptor 450 を再生し、その中
に記述してあるPartition Contents Use 451 の情報を
読み取る。この Partition Contents Use 451( Partit
ion Header Descriptor とも呼ぶ)の中に Space Table
もしくはSpace Bitmap の記録位置が示してある。 ・Space Table 位置は Unallocated Space Table 452
の欄に Short AllocationDescriptor の形式で記述され
ている(図17、図18の例ではAD(50))。また ・Space Bitmap 位置は Unallocated Space Bitmap 453
の欄に Short Allocation Descriptor の形式で記述さ
れている(図17、図18例ではAD(0))。 14)13)で読み取った Space Bitmap が記述してあ
る論理ブロック番号(0)へアクセスし、11)と1
2)の結果得られた“解放する論理ブロック番号”を S
pace Bitmap Descriptor 470 に書き換える。もしくは 14')13)で読み取った Space Table が記述してあ
る論理ブロック番号(50)へアクセスし、11)と1
2)の結果得られた“解放する論理ブロック番号”を S
pace Table に書き換える。 * 実際の処理は“14)”か“14')”かどちらか一
方の処理を行う。
【0297】[G]ファイルデータ/ディレクトリーの
追加処理 例として Sub Directory F 430の下に新たにファイ
ルデータもしくはディレクトリーを追加する時のアクセ
ス・追加処理方法について説明する。 1)ファイルデータを追加する場合には追加するファイ
ルデータ内容の容量を調べ、その値を2048Byte
sで割り、ファイルデータを追加するために必要な論理
ブロック数を計算しておく。 2)情報記録再生装置起動時または情報記憶媒体装着時
のブート( Boot )領域としてVolume Recognition Seq
uence 444領域内のBoot Descriptor 447の情報を再生に
行く。Boot Descriptor 447 の記述内容に沿ってブート
( Boot )時の処理が始まる。特に指定されたブート時
の処理が無い場合には 3)始めに Main Volume Descriptor Sequence 449 領
域内の Partition Descriptor 450 を再生し、その中
に記述してある Partition Contents Use 451の情報を
読み取る。この Partition Contents Use 451( Partit
ion Header Descriptor とも呼ぶ)の中にSpace Table
もしくは Space Bitmap の記録位置が示してある。 ・Space Table位置は、Unallocated Space Table 452の
欄にShort Allocation Descriptor の形式で記述されて
いる(図17、図18の例ではAD(50))。また ・Space Bitmap 位置は Unallocated Space Bitmap 453
の欄に Short Allocation Descriptor の形式で記述さ
れている(図17、図18例ではAD(0))。 4)3)で読み取った Space Bitmap が記述してある論
理ブロック番号(0)へアクセスする。Space Bitmap D
escriptor 470 から Space Bitmap 情報を読み取り、未
記録の論理ブロックを探し、1)の計算結果分の論理ブ
ロックの使用を登録する( Space Bitmap Descriptor 4
60 情報の書き換え処理)。もしくは、 4')3)で読み取った Space Table が記述してある論
理ブロック番号(50)へアクセスする。Space Table
の USE(AD(*),AD(*),…,AD(*)) 471から未記録の論理ブ
ロックを探し、1)の計算結果分の論理ブロックの使用
を登録する。
【0298】( Space Table 情報の書き換え処理) * 実際の処理は“4)”か“4')”かどちらか一方の
処理を行う。 5)次に Main Volume Descriptor Sequence 449 領域
内の Logical Volume Descriptor 454 の情報を再生す
る。 6)Logical Volume Descriptor 454 の中に Logical V
olume Contents Use 455が記述されており、そこにFile
Set Descriptor 472 が記録してある位置を示す論理ブ
ロック番号がLong Allocation Descriptor(図20)形
式で記述してある(図17、図18の例ではLAD(1
00)から100番目の論理ブロックに記録してあ
る)。 7)100番目の論理ブロック(論理セクタ番号では4
00番目になる)にアクセスし、File Set Descriptor
472 を再生する。その中のRoot Directory ICB 473 に
Root Directory A 425 に関する File Entry が記録さ
れている場所(論理ブロック番号)がLong Allocation
Descriptor(図20)形式で記述してある(図17、図
18の例ではLAD(102)から102番目の論理ブロ
ックに記録してある)。
【0299】Root Directory ICB 473 のLAD(10
2)に従い、 8)102番目の論理ブロックにアクセスし、Root Dir
ectory A 425 に関するFile Entry 475を再生し、Root
Directory A 425 の中身に関する情報が記録されてい
る位置(論理ブロック番号)を読み込む(AD(10
3))。 9)103番目の論理ブロックにアクセスし、Root Dir
ectory A 425 の中身に関する情報を再生する。
【0300】Directory D 428に関する File Ident
ifier Descriptorを探し、Directory D 428に関す
るFile Entry が記録してある論理ブロック番号(図1
7、図18には図示して無いがLAD(110))を読み
取る。 10)110番目の論理ブロックにアクセスし、Direct
ory D 428 に関するFile Entry 480 を再生し、Dir
ectory D 428の中身に関する情報が記録されている
位置(論理ブロック番号)を読み込む(AD(11
1))。 11)111番目の論理ブロックにアクセスし、Direct
ory D 428 の中身に関する情報を再生する。
【0301】Sub DirectoryF 430に関するFile Ide
ntifier Descriptorを探し、Sub Directory F 430
に関する File Entryが記録してある論理ブロック番号
(図17、図18には図示して無いがLAD(112))
を読み取る。 12)112番目の論理ブロックにアクセスし、Sub D
irectory F 430に関する File Entry 482 を再生
し、Sub Directory F 430の中身に関する情報が記
録されている位置(論理ブロック番号)を読み込む(A
D(113))。 13)113番目の論理ブロックにアクセスし、Sub Di
rectory F 430 の中身に関する情報内に新たに追加
するファイルデータもしくはディレクトリーのFile Ide
ntifier Descriptor を登録する。 14)4)または4’)で登録した論理ブロック番号位
置にアクセスし、新たに追加するファイルデータもしく
はディレクトリーに関する File Entry を記録する。 15)14)の File Entry 内のShort Allocation Des
criptor に示した論理ブロック番号位置にアクセスし、
追加するディレクトリーに関するParent Directory の
File Identifier Descriptor もしくは追加するファイ
ルデータのデータ内容を記録する。
【0302】図26(a)に示す映像情報や音楽情報の
録再可能な情報記憶媒体( OpticalDisk 1001)に記録
される情報の記録情報内容(データ構造)について以下
に説明する。
【0303】情報記憶媒体(Optical Disk 1001 )上に
記録される情報の概略的なデータ構造としては図26
(b)に示すように内周側(Inner Side 1006)から順
に、 ・光反射面が凹凸形状をしたエンボスドデータゾーン
(Embossed data Zone)と表面が平坦(鏡面)なミラー
ゾーン(Mirror Zone) と情報の書き換えが可能なリラ
イタブルデータゾーン(Rewritable data Zone )を有
したリードインエリア( Lead-in Area )1002 ユーザ
ーによる記録・書き換えが可能な Rewritabledata Zone
に記録され、オーディオアンドビデオデータ(Audio &
Video Data)のファイルまたはボリューム全体に関する
情報が記録されたボリウムアンドファイルマネジメント
インフォメーション(Volume & File Manager Informat
ion )1003 ・ユーザーによる記録・書き換えが可能な Rewritable
data Zone からなるデータエリア( Data Area) 1004 ・情報の書き換えが可能な Rewritable data Zone で構
成されるリードアウトエリア(Lead-out Area )1005に
分かれている。
【0304】Lead-in Area 1002 の Embossed data Zon
e には、 ・DVD−ROM/−RAM/−Rなどのディスクタイ
プ、ディスクサイズ、記録密度、記録開始/記録終了位
置を示す物理セクタ番号などの情報記憶媒体全体に関す
る情報、 ・記録パワーと記録パルス幅、消去パワー、再生パワ
ー、記録・消去時の線速などの記録・再生・消去特性に
関する情報、 ・製造番号などそれぞれ1枚ずつの情報記憶媒体の製造
に関する情報、が事前に記録され、Lead-in Area 1002
の Rewritable data Zone と Lead-out Area 1005 の R
ewritable data Zoneにはそれぞれ ・各情報記憶媒体ごとの固有ディスク名記録領域、 ・試し記録領域(記録消去条件の確認用)、 ・Data Area 1004内の欠陥領域に関する管理情報記録領
域、を持ち、上記領域へ情報記録再生装置による記録が
可能になっている。
【0305】Lead-in Area 1002 と Lead-out Area 100
5 の間に挟まれた Data Area 1004には、図26(c)
に示すように Computer Data と Audio & Video Data
の混在記録が可能になっている。Computer Data と Aud
io & Video Data の記録順序、各記録情報サイズは任意
で、コンピュータデータ(Computer Data )が記録され
てある場所を Computer Data Area 1008 、1010 と呼び
Audio & Video Dataが記録された領域を Audio & Vide
o Data Area 1009 と名付ける。
【0306】Audio & Video Data Area 1009内に記録さ
れた情報のデータ構造は図26(d)のように、 ・コントロール情報のためのアンカーポインターコント
ロール情報( Anchor Pointer for Control Informatio
n) 1015: Audio & Video Data Area 1009 内の最初の
位置に配置され、Audio & Video Data Area 1009 内の
Control Information 1011 が記録されている先頭位置
(先頭アドレス)を示す情報、 ・コントロールインフォーメーション( Control Infor
mation) 1011: 録画(録音)、再生、編集、検索 の
各処理を行う時に必要な制御情報、 ・ ビデオオブジェクト(Video Objects) 1012 : Vid
eo Data 中身( Contents )の録画情報、 ・ ピクチャーオブジェクト(Picture Objects) 1013
: Still画像 、Slide画像 などの静止画像情報、 ・ オーディオオブジェクト(Audio Objects) 1014 :
Audio Data 中身( Contents )の録音情報、 ・ サムネールオブジェクト(Thumbnail Objects) 101
6 : Video Data 内の見たい場所を検索する場合、また
は編集時に利用されるサムネール(Thumbnail )などの
情報、などから構成される。
【0307】図26(d)の Video Objects 1012 、Pi
cture Objects 1013 、Audio Objects 1014 、 Thumbna
il Objects 1016 はそれぞれコンテンツ内容(データ中
身)毎に分類した情報の集まり(グループ)を意味して
いる。従って Audio & VideoData Area 1009 に記録さ
れた全ての映像情報は Video Objects 1012 に含まれ、
全静止画像情報は Picture Objects 1013 に含まれ、全
オーディオ・音声情報は Audio Objects 1014 に含ま
れ、映像情報の管理・検索に用いられる全サムネール情
報は Thumbnail Objects 1016 に含まれる。
【0308】なお、図27で示した VOB( Video Ob
ject)1403 とは AVFile1401 内に記録
された情報の塊(まとまり)を示し、図26(d)の V
ideoObjects 1012 とは異なる定義になっている。類似
した用語を用いているが、全く異なる意味で使用してい
るので注意が要する。
【0309】さらに Control Information 1011 の内容
は、 ・ エーブイデータコントロールインフォメーション(A
V Data Control Information )1101 : Video Objects
1012 内のデータ構造を管理し、また情報記憶媒体であ
る Optical Disk 1001 上での記録位置に関する情報の
管理情報、 ・プレイバックコントロールインフォメーション( Pla
yback Control Information )1021 : 再生時に必要な
制御情報、 ・レコーディングコントロールインフォケーション( R
ecording Control Information )1022 : 記録(録画
・録音)時に必要な制御情報 ・エディットコントロールインフォメーション( Edit
Control Information )1023 : 編集時に必要な制御情
報、 ・ サムネールコントロールインフォメーション(Thumb
nail Control Information )1024 : Video Data 内の
見たい場所検索用または編集用サムネール( Thumbnail
Object )に関する管理情報 、などを有している。
【0310】また、図26(e)に示されている AV Da
ta Control Information 1101 内のデータ構造は、 ・アロケーションマップテーブル( Allocation Map Ta
ble) 1105 : 情報記憶媒体(Optical Disk 1001 )上
の実際の配置に沿ったアドレス設定、既記録・未記録エ
リアの識別などに関する情報、 ・ビデオタイトルセットインフォメーション(Video Ti
tle Set Information )1106 : 図27に示すように A
V File 1401 内の全体的な情報内容を示し、各ビデオオ
ブジェクト(VOB)間のつながり情報、管理・検索の
ための複数VOBのグルーピング情報や タイムマップ
テーブル(Time Map Table)などの時間情報、 ・ビデオオブジェクトコントロールインフォメーション
(Video Object ControlInformation )1107 : 図27
(c)に示すように AV File 1401 内の各 VOB 個々
に関する情報を示し、VOB 毎の属性(特性)情報や
VOB 内個々のVOBU に関する情報 、 ・プログラムチェーンコントロールインフォメーション
( PGC Control Information )1103 : 映像情報再
生プログラム(シーケンス)に関する情報、 ・セルプレイバックインフォメーション( Cell Playba
ck Information )1108:再生時の映像情報基本単位の
データ構造に関する情報、から構成されている。図26
の(f)までを概観すると上記の内容になるが、個々の
情報に対して以下に若干の説明補足を行う。Volume & F
ile Manager Information 1003 には、 ・ Volume 全体に関する情報、 ・含まれるPCデータのファイル数、AVデータに関す
るファイル数、 ・記録レイヤー情報、などに関する情報が記録されてい
る。特に記録レイヤー情報として ・構成レイヤー数(例:RAM/ROM2層ディスク1
枚は2レイヤー、ROM2層ディスク1枚も2レイヤ
ー、片面ディスクn枚はnレイヤーとしてカウントす
る)、 ・各レイヤー毎に割り付けた論理セクタ番号範囲テーブ
ル(各レイヤー毎の容量)、 ・各レイヤー毎の特性(例:DVD−RAMディスク、
RAM/ROM2層ディスクのRAM部、CD−RO
M、CD−R など)、 ・各レイヤー毎のRAM領域でのZone単位での割付
け論理セクタ番号範囲テーブル(各レイヤー毎の書換え
可能領域容量情報も含む)、 ・各レイヤー毎の独自のID情報(… 多連ディスクパ
ック内のディスク交換を発見するため)、が記録され、
多連ディスクパックやRAM/ROM2層ディスクに対
しても連続した論理セクタ番号を設定して1個の大きな
Volume 空間として扱えるようになっている。
【0311】Playback Control Information 1021 で
は、 ・PGCを統合した再生シーケンスに関する情報、 ・上記に関連して情報記憶媒体を VTR や DVC の
ように一本のテープと見なした擬似的記録位置を示す情
報(記録された全ての Cell を連続して再生するシーケ
ンス)、 ・異なる映像情報を持つ複数画面同時再生に関する情
報、 ・検索情報(… 検索カテゴリー毎に対応する Cel
l ID とその Cell内の開始時刻のテーブルが記
録され、ユーザーがカテゴリーを選択して該当映像情報
への直接アクセスを可能にする情報)などが記録されて
いる。またRecording Control Information 1022 に
は、 ・番組予約録画情報などが記録されている。
【0312】更に、Edit Control Information 1023 で
は、 ・各PGC単位の特殊編集情報(… 該当時間設定情報
と特殊編集内容がEDL情報として記載されている)、 ・ファイル変換情報(… AVファイル内の特定部分を
AVIファイルなどのPC上で特殊編集を行えるファイ
ルに変換し、変換後のファイルを格納する場所を指定)
が記録されている。
【0313】また、Thumbnail Control Information 10
24 には ・Thumbnail Objects 1016 に関する管理情報(… Aud
io & Video Data Area 1009 内での1枚毎のサムネール
画像の記録場所と各サムネール画像が関係するVOBま
たは Cell の指定情報、各サムネール画像が関係す
る VOB またはCell 内の場所情報 など)( V
OB、Cell に付いては図27の内容説明場所で詳
細に説明する)が記載されている。
【0314】図26(b)の Data Area 1004 内に記録
される全情報はファイル単位で記録され、各データファ
イル間の関係は図28に示すようにディレクトリー構造
により管理されている。
【0315】ルートディレクトリ1450の下には記録
されるファイル内容毎に分類が容易なように複数のサブ
ディレクトリ1451が設置されている。図28の実施
の形態では図26(c)の Computer Data Area 1008、
1010 に記録される ComputerData に関する各データフ
ァイルは Computer Data 保存用 サブディレクトリ14
57の下に記録され、Audio & Video Data Area 1009
に記録されるAudio & Video Data は リライタブルビデ
オタイトルセット RWV_TS1452 の下に記録さ
れる。また、DVDVideo ディスクに記録されている映
像情報を図26(a)にコピーする場合には ビデオタ
イトルセット VIDEO_TS1455 とオーディオ
タイトルセット AUDIO_TS1456 の下にコピ
ーする。
【0316】図26(d)の Control Information 101
1 情報は録再ビデオ管理データとして1個のファイルと
して記録される。図28の実施の形態ではそのファイル
名はRWVIDEO_CONTROL.IFO と名付けている。更にバック
アップ用に同一の情報を RWVIDEO_CONTROL.BUP と言う
ファイル名で記録してある。この RWVIDEO_CONTROL.IFO
とRWVIDEO_CONTROL.BUP 2ファイルは従来のコンピュー
ター用ファイルとして取り扱う。
【0317】図28の実施の形態では図26(d)の V
ideo Objects 1012 に属する全映像情報データは RWVID
EO.VOB と言うファイル名の Video Objects File 14
47にまとめて記録されている。つまり図26(d)の
Video Objects 1012 に属する全映像情報データは図2
7(b)に示すように1個のVTS( Video Title Set
1402 )内で連続に結合され、Video Objects File
1447 と言う1個のファイル内に連続して記録され
る。(すなわちPTT( Part_of_ Title )1407、
1408毎にファイルを分割する事無く、全て1個のフ
ァイル内にまとめて記録される。) また Picture Objects 1013 に属する全静止画像情報デ
ータは RWPICTURE.POBと言うファイル名の Picture Obj
ects File 1448 内にまとめて記録される。Picture
Objects 1013内には複数の静止画像情報が含まれてい
る。ディジタルカメラでは1枚の静止画像毎に別々のフ
ァイルとして記録する記録形式を採用しているが、本発
明実施の形態ではディジタルカメラの記録形式とは異な
り、Picture Objects 1013内に含まれる複数の静止画像
全てを図27と同様な形式で連続的につなぎ、 RWPICTU
RE.POB と言うファイル名の1枚の Picture Objects Fi
le1448 内にまとめて記録する所に本発明実施の形
態の特徴がある。
【0318】同様に、Audio Objects 1014 に属する全
音声情報も RWAUDIO.AOB と言うファイル名の1個の Au
dio Objects File 1449 内にまとめて記録され、Th
umbnail Objects 1016 に属する全サムネール情報も RW
THUMBNAIL.TOB と言う名の Thumbnail Objects File 1
458 内にまとめて記録される。
【0319】なお Video Objects File 1447、Pict
ure Objects File 1448、AudioObjects File 14
49、Thumbnail Objects File 1458 は全て AV
File 1401 として取り扱われる。
【0320】図26には図示してないが、映像の録画再
生時に利用できる録再付加情報1454を同時に記録す
ることができ、その情報はまとめて1個のファイルとし
て記録され、 図28の実施の形態では RWADD.DAT と言
うファイル名が付いている。図29に本発明におけるA
Vファイル内のLBNと AV Address の関係を示す。A
V File 1401の情報は図29(a)に示すように情
報記憶媒体上に物理的に点在して記録されている。今、
AV File 1401が Extent#α 3166、Extent
#γ 3168、Extent #δ 3169に分散記録さ
れ、File Entry上でのエントリー順がExtent #δ 31
69、 Extent #γ 3168、 Extent#α 3166
に設定された場合を考える。録再アプリ1が管理するAV
Address は情報記憶媒体上の記録位置には全く無関係
に File Entry に登録された Extentを連続的に接続
し、しかも File Entry 上でのエントリー順が若い順に
小さな AV Address 値を設定したものである。AV Addre
ssは、Extentにより管理されていることになる。例え
ば、Extent #γ 3168の最初のセクタのLBN値は
図29(a)に示すように“c”で、最後のセクタのL
BN値が“d−1”だった場合、同様のセクタの AV Ad
dress 値は図29(b)に示すようにそれぞれ“f−
e”、“(f−e)+(d−c)−1”となる。
【0321】映像情報は従来のコンピューター情報と異
なり、記録時の連続性の保証が必須条件となる。以下に
この記録時の連続性を阻害する理由の説明と、記録時の
連続性を保証する方法について説明する。
【0322】図30には、記録時の連続性を説明するた
めの記録系システム概念図を示す。外部から送られてき
た映像情報はバッファーメモリ(半導体メモリ)BM2
19に一時保管される。粗アクセス1334と密アクセ
ス1333動作により光学ヘッド202が情報記憶媒体
201上の記録位置へ到達すると、上記バッファメモリ
(半導体メモリ)BM219に一時保管された映像情報
が光学ヘッド202を経由して情報記憶媒体201上に
記録される。バッファメモリ(半導体メモリ)BM21
9から光学ヘッド202へ送られる映像情報の転送レー
トをここでは物理転送レート(PTR:Physical Trans
mission Rate)1387と定義する。外部からバッファ
メモリ(半導体メモリ)BM219へ転送される映像情
報の転送レートの平均値をシステム転送レート(ST
R:System Transmission Rate)1388とここで定義
する。一般には物理転送レートPTRとシステム転送レ
ートSTRとは異なる値になっている。
【0323】情報記憶媒体201上の異なる場所に順次
映像情報を記録するには光学ヘッド202の集光スポッ
ト位置を移動させるアクセス操作が必要となる。大きな
移動に対しては光学ヘッド202全体を動かす粗アクセ
ス1334を行い、微少距離の移動には図示してないが
レーザー光集光用の対物レンズのみを動かす密アクセス
1333を行う。
【0324】図31と図32は、外部から転送されて来
る映像情報に対して光学ヘッド202のアクセス制御を
行いながら情報記憶媒体201上の所定位置に順次映像
情報を記録する場合のバッファーメモリ(半導体メモ
リ)BM219内に一時的に保存される映像情報量の時
間的推移を示す。一般にシステム転送レートSTRより
物理転送レートPTRの方が速いので映像情報記録時間
1393、1397、1398の期間ではバッファーメ
モリ219内に一時的に保存される映像情報量は減少し
続ける。バッファーメモリ219内に一時保管される映
像情報量が“0”になる。その時には連続的に転送され
て来る映像情報はバッファメモリ219内に一時保管さ
れる事無くそのまま連続的に情報記憶媒体201上に記
録され、バッファーメモリ219内に一時的に保存され
る映像情報量は“0”の状態のまま推移する。
【0325】次に、それに続けて情報記憶媒体201上
の別位置に映像情報を記録する場合には、記録動作に先
立ち光学ヘッド202のアクセス処理が実行される。光
学ヘッド202のアクセス期間として図32に示すよう
に粗アクセス時間1348、1376、密アクセス時間
1342、1343と情報記憶媒体201の回転待ち時
間1345、1346の3種類の時間が必要となる。こ
の期間は情報記憶媒体201への記録処理が行われない
ので、この期間の物理転送レートPTR1387は実質
的に“0”の状態になっている。それに反して外部から
バッファーメモリー(半導体メモリー)BM219へ送
られる映像情報の平均システム転送レートSTR138
8は不変に保たれるため、バッファーメモリー(半導体
メモリー)BM219内の映像情報一時保存量1341
は増加の一途をたどる。
【0326】光学ヘッド202のアクセスが完了し、再
度情報記憶媒体201への記録処理を開始する(映像情
報記録時間1397、1398の期間)とバッファーメ
モリー(半導体メモリー)BM219内の映像情報一時
保存量1341はふたたび減少する。この減少勾配は、 〔平均システム転送レートSTR1332〕−〔物理転
送レートPTR1331〕 で決まる。
【0327】その後、情報記憶媒体上の記録位置の近傍
位置に再度アクセスする場合には密アクセスのみでアク
セス可能なので密アクセス時間1363、1364、1
365、1366と回転待ち時間1367、1368、
1369、1370のみが必要となる。
【0328】このように連続記録を可能にする条件とし
て“特定期間内のアクセス回数の上限値”で規定するこ
とが出来る。以上は連続記録について説明したが、連続
再生を可能にする条件も上述した内容と類似の理由から
“特定期間内のアクセス回数の上限値”で規定すること
が出来る。
【0329】連続記録を絶対的に不可能にするアクセス
回数条件について図31を用いて説明する。最もアクセ
ス頻度の高い場合は図31のように映像情報記録時間1
393が非常に短く、密アクセス時間1363、136
4、1365、1366と回転待ち時間1367、13
68、1369、1370のみが連続して続く場合にな
る。この場合には物理転送レートPTR1387がどん
なに早くても記録連続性の確保が不可能になる。今バッ
ファーメモリー219の容量をBMで表すと、BM÷S
TRの期間でバッファーメモリ219内の一時保管映像
情報が満杯となり、新たに転送されて来た映像情報をバ
ッファーメモリー(半導体メモリー)219内への一時
保管が不可能となる。その結果、バッファーメモリー
(半導体メモリー)219内への一時保管がなされなか
った分の映像情報が連続記録出来なくなる。
【0330】図32に示すように映像情報記録時間とア
クセス時間のバランスが取れ、グローバルに見てバッフ
ァーメモリ219内の一時保管映像情報がほぼ一定に保
たれている場合にはバッファーメモリ219内の一時保
管映像情報が溢れる事無く外部システムから見た映像情
報記録の連続性が確保される。各粗アクセス時間をSA
Ti(対物レンズの Seek Access Time)、n回アクセス
後の平均粗アクセス時間を SATa とし、各アクセ
ス毎の映像情報記録時間を DWTi( Data Write Tim
e)、n回アクセス後の平均値として求めた1回毎のア
クセス後に情報記憶媒体上に映像情報を記録する平均的
な映像情報記録時間をDWTa とする。また1回毎の回
転待ち時間をMWTi( Spindle Motor Wait Time )と
し、n回アクセス後の平均回転待ち時間をMWTa とす
る。
【0331】n回アクセスした場合の全アクセス期間で
の外部からバッファーメモリー219へ転送される映像
情報データー量は STR × ( Σ( SATi +JATi + MWTi )) STR × n × ( SATa + JATa + MWTa ) (1) となる。この値とn回アクセスして映像情報記録時にバ
ッファーメモリー219から情報記憶媒体201へ転送
された映像情報量 (PTR−STR)×ΣDWTi (PTR−STR)×n・DWTa (2) との間で ( PTR−STR )×n・DWTa ≧ STR×n×(SATa+JATa+MWTa) すなわち( PTR−STR )× DWTa ≧ STR × ( SATa+JATa+MWTa ) (3) の関係にある時に、外部システム側から見た映像情報記
録時の連続性が確保される。ここで1回のアクセスに必
要な平均時間を Ta とするとTa= SATa+JATa
+MWTa (4)となるので、(3)式は ( PTR−STR )× DWTa ≧STR × Ta (5) と変形される。本発明では一回のアクセス後に連続記録
するデーターサイズの下限値に制限を加えて平均アクセ
ス回数を減らす所に大きな特徴がある。一回のアクセス
後に情報記憶媒体上に連続記録するデーター領域を“ C
ontiguous Data Area ”と定義する。(5)式から DWTa ≧ STR × Ta /( PTR−STR ) (6) と変形できる。
【0332】Contiguous Data Area サイズCDASは CDAS = DWTa × PTR (7) で求まるので、(6)式と(7)式から CDAS ≧ STR × PTR × Ta /( PTR−STR ) (8) となる。(8)式から連続記録を可能にするための Con
tiguous Data Area サイズの下限値を規定できる。
【0333】粗アクセス、密アクセスに必要な時間は情
報記録再生装置の性能により大きく異なる。今仮にSA
Ta 200 ms (9)を仮定する。前述したように
例えば MWTa 18ms 、JATa 5ms を計算
に使う。
【0334】2.6GB DVD−RAM では、 TR = 11.08Mbps (10) である。MPEG2の平均転送レートが STR 4Mbps (11) の場合には上記の数値を(8)式に代入すると CDAS ≧ 1.4Mbits (12) を得る。また別の見積もりとして SATa+JATa+MWTa = 1.5秒 (13) とした場合には(8)式から CDAS ≧ 9.4Mbits (14) となる。また録再DVDの規格上では、MPEG2の最
大転送レートとして STR = 8Mbps (15) 以下になるように規定しているので、(15)式の値を
(8)式に代入すると CDAS ≧ 43.2Mbits 5.4 MBytes (16) を得る。
【0335】既に、図16を用いて情報記憶媒体上に発
生した欠陥領域に対する代替え方法としての Linear Re
placement と Skipping Replacement の比較説明を行っ
た。ここでは各交替処理時のLBN( Logical Block N
umber )設定方法の比較を重点的に説明する。既に説明
したように情報記憶媒体上の全記録領域は2048バイ
ト毎のセクターに分割され、全セクターにはあらかじめ
物理的にセクター番号(PSN:Physical Sector Numb
er)が付与されている。このPSNは図4で説明したよ
うに情報記録再生装置(ODD:Optical Disk Drive)
3により管理されている。
【0336】図33(β)に示すように、 Linear Repl
acement 法では代替え領域3455の設定場所は Spare
Area 724内に限られており、任意の場所に設定する
ことは出来ない。情報記憶媒体上に欠陥領域が一ヶ所も
存在しない場合には、User Area 723内の全セクター
に対してLBNが割り振られ、Spare Area724内のセ
クターにはLBNは設定されて無い。User Area 723
内にECCブロック単位の欠陥領域3451が発生する
とこの場所でのLBNの設定は外され(3461)、そ
のLBN値が代替え領域3455内の各セクターに設定
される。
【0337】図33(β)の例では記録領域3441の
先頭セクターのPSNとして“b”、LBNとして
“a”の値がそれぞれ設定されている。同様に記録領域
3442の先頭セクターのPSNは“b+32”、LB
Nは“a+32”が設定されている。情報記憶媒体上に
記録すべきデーターとして図33(α)に示すように記
録データー#1、記録データー#2、記録データー#3
が存在したとき、記録領域3441には記録データー#
1が記録され、記録領域3442には記録データー#3
が記録される。記録領域3441と3442に挟まれ、
先頭セクターのPSNが“b+16”で始まる領域が欠
陥領域3451だった場合には、ここにはデーターが記
録されないと共にLBNも設定されない。その代わり S
pare Area 724内の先頭セクターのPSNが“d”で
始まる代替え領域3455に記録データー#2が記録さ
れると共に先頭セクター“a+16”で始まるLBNが
設定される。
【0338】図4に示すように、 File System 2が管
理するアドレスはLBNであり、Linear Replacement
法では欠陥領域3451を避けてLBNを設定している
ので、File System 2には情報記憶媒体上の欠陥領域3
451を意識させない事が Linear Replacement 法の特
徴となっている。逆にこの方法の場合、File System 2
側では全く情報記憶媒体上の欠陥領域3451に関する
対応が取れないと言う欠点もある。
【0339】それに対して Skipping Replacement 法に
おいては図33(γ)に示すように欠陥領域3452に
対してもLBNを設定し、File System 2側でも情報記
憶媒体上に発生した欠陥領域に対して対応が取れる(管
理範囲内に入れる)ようにした所に本発明の大きな特徴
がある。
【0340】図33(γ)の例では、欠陥領域3452
の先頭セクタのLBNは“a+16”と設定されてい
る。また欠陥領域3452に対する代替え領域3456
を User Area723内の任意の位置に設定可能とした所
に本発明の次の特徴がある。その結果、欠陥領域345
2の直後に代替え領域3456を配置し、本来欠陥領域
3452上に記録すべき記録データ#2をすぐに代替え
領域3456内に記録できる。
【0341】図33(β)に示す Linear Replacement
法では、記録データ#2を記録するために光学ヘッドを
Spare Area 724まで移動させる必要があり、光学ヘ
ッドのアクセス時間が掛かっていた。それに対し Skipp
ing Replacement 法では光学ヘッドのアクセスを不要と
し、欠陥領域直後に記録データ#2を記録することが出
来る。図33(γ)に示すように Skipping Replacemen
t 法では Spare Area724を使用せず、非記録領域3
459として扱っている。
【0342】即ち、本発明の大きな特徴を示す図33に
示した実施の形態のポイントとそれに対応した効果は、 A〕欠陥領域3452に対してもLBNを設定する。
【0343】… 図33(β)に示した Linear Replac
ement 法や図16に示した欠陥処理方法では直接欠陥領
域にLBNが付与されてないため、File System 2から
は正確な欠陥領域は分からない。情報記憶媒体上に発生
する欠陥量が少量の場合には図33(β)や図16に示
すように欠陥管理を完全に情報記録再生装置3に任せる
ことは可能である。また、 Spare Area のサイズを越え
るような多量な欠陥が発生した場合、欠陥管理を情報記
録再生装置3だけで行うと破綻が生じることになる。
【0344】それに対し欠陥領域3452にLBNを設
定し、File System 2側でも欠陥領域3452の場所が
認知できるようにすると、後で説明する記録手順のステ
ップST3−05〜−07に示すような方法で情報記録
再生装置3とFile System 2が協調して欠陥処理に当た
ることが出来、情報記憶媒体上に多量な欠陥が発生した
場合でも破綻無く連続して映像情報の記録を続ける事が
出来る。
【0345】B〕User Area 723 内に発生し、LBNを
設定した欠陥領域3452はそのままLBN空間上に残
存させておく。
【0346】… 図33(β)に示した Linear Replac
ement 法や同じ Skipping Replacement 法でもLBN設
定方法として図16(c)のように Spare Area 724 内
(情報記録に使用する延長領域743)にLBNを設定
した場合、(初期記録時には問題が生じないが、)記録
した情報を削除し、新たな情報を記録する時に問題が生
じる。
【0347】すなわち、File System 2から見るとLB
N空間上は全て連続したアドレスが設定されている( S
pare Area 746 に設定されたLBNは User Area 723
から物理的に離れた位置に配置された事を File System
2は知らない )ので、FileSystem 2はLBN空間上
の連続した範囲に情報を記録しようとする。一度 Spare
Area 724 内にLBNを設定してしまうと、情報記録再
生装置3は File System 2の指定に従って情報を情報
記憶媒体上に記録しなければならず、記録時にSpare Ar
ea 724上のLBN設定場所へ移動して情報記録する必要
が生じ、光学ヘッドのアクセス頻度が高まり、図31の
ように情報記録再生装置内の半導体メモリ内の映像情報
一時保存量が飽和し、その結果連続記録が不可能になる
場合がある。
【0348】それに対して図33(γ)のように設定さ
れるLBNが常にUser Area 723 内に設定されると、情
報削除後にその場所に別の情報を記録した場合に光学ヘ
ッドの不必要なアクセスを制限でき、映像情報の連続記
録が可能となる。C〕User Area 723 内に発生した欠陥
領域3452の直後に代替え領域3456を設定する。
【0349】… 上述したように図33(β)に示した
Linear Replacement 法に比べて図33(γ)の Skipp
ing Replacement 法では欠陥領域直後に記録データ#
2を記録することが出来、その結果光学ヘッドの不要な
アクセスを制限でき、映像情報の連続記録が可能とな
る。と言う所にある。
【0350】次に、Skipping Replacement処理法を行っ
た場合の欠陥管理情報のデータ構造について説明する。
この場合の欠陥管理情報の記録方法としては本発明の実
施の形態では、 1)図34に示すようにPSN情報として情報記憶媒体
上に記録管理し、その情報を情報記録再生装置3が読み
取った後、情報記録再生装置内でLBN情報に変換後、
File System 2側に通知する方法と、 2)図35に示すようにLBN情報として情報記憶媒体
上に記録管理し、情報記録再生装置3を介在する事無く
直接File System 側で再生し処理する方法(この場合、
情報記憶媒体上に欠陥管理情報を記録する処理も直接Fi
le System 側で対応する)の方法を提示している。
【0351】図9、図10に示したように Linear Repl
acement 法に対応した欠陥管理情報がPSN情報として
図34の Lean-in Area 1002、Lean-out Area 1005
内のRewritable data Zone 613、645にDMA領
域663、691が設けられ、Secondary Defect List
3413として既に記録されている。本発明実施の形態
ではPCデータに対応した欠陥管理情報(SDL341
3)とAVデータ(映像情報)に対応した欠陥管理情報
(TDL3414)を区別して記録した所に大きな特徴
がある。
【0352】すなわち本発明では Skipping Replacemen
t 法に対応した欠陥管理情報を Tertiary Defect List
3414と定義する。一回の代替え処理(例えば図33
(γ)での欠陥領域3452に対する代替え領域345
6の設定)に対してそれぞれ1個ずつのTDL entry
3427、3428情報を持たせる。
【0353】Linear Replacement法に対しては欠陥領域
場所情報である欠陥ECCブロック内の先頭セクタ34
31と代替え領域場所を示す前記欠陥ブロックの代替え
ECCブロック内の先頭位置セクタ番号3432の組情
報として登録してある。Skipping Replacement法の場合
には代替え領域3456の場所が欠陥領域3452の直
後と決まっているのでTDL entry3427、3428
内の情報として欠陥ECCブロック内の先頭セクタ番号
(PSN)3433と代替え領域場所指定の代わりに S
kipping Replacement 識別情報として“FFFFFF
h”を記録した場所3434の組情報とする。
【0354】この記録方法により Linear Replacement
法に対応した SDL entry 3422、3423との統
一性の取れた欠陥管理情報を情報記憶媒体上に記録する
ことが出来る。図34に示した欠陥管理情報は全て情報
記録再生装置3側で管理される。情報記録再生装置3側
で再生したTDL3414情報あるいはSDL3413
情報は全てPSNで記録されている。図33(β)
(γ)で示すように各欠陥処理方法毎にPSNとLBN
間の一対一の対応が付く。具体的には図11に示した関
係を用いて“PSN→LSN変換”を行った後、図2
0、図21の関係を用いて“LSN→LBN変換”を行
った後、上記欠陥管理情報をLBN情報としてFile Sys
tem 2側に通知する。
【0355】図34で示した欠陥管理情報を情報記録再
生装置が管理するのに対し、図35に示した欠陥管理情
報はFile System 2側で管理されるものであり、LBN
情報形式で情報記憶媒体( Optical Disk 1001 )に記
録されている。
【0356】この情報は、Volume & File Manager Inf
ormation 1003 内のUDFが管理するMain Volume Desc
riptor Sequence 449 内に記録されている。欠陥情報を
総称して Sparing Table 469 と呼び、Linear Replacem
ent に対応した欠陥管理情報は Secondary Defect Map
3471 に、また、Skipping Replacement に対応した欠陥
管理情報は Tertiary Defect Map 3472 に記録される。
どちらも個々の代替え処理毎にSD Map entry 3482、3
483 と TD Map entry 3487、3488 を持つ。各 Map e
ntry 内の情報記述内容は図34(g)と同様な内容に
なっている。
【0357】TDM3472内の欠陥ECCブロック内
の先頭セクタ番号3493は図36(γ)の欠陥領域3
452(ECCブロック=16セクタ単位で管理する)
を指定し、その場所に対する映像情報を記録するための
代替え領域3456は必ず欠陥領域3452の直後なの
で図35(g)に示すように“FFFFFFh”349
4が記録されている。
【0358】File System 2側で管理する管理情報の本
発明における他の実施の形態として図37に示すように 1) 隠しファイルを作成し、そこに欠陥マップ情報を
記述する 2) AV File に Long Allocation Descriptor(図2
3で説明)を採用し、Implementation Use 412に欠
陥フラグを設定する方法がある。
【0359】上記説明したようにAV情報記録時には代
替え領域3456を任意に追加設定できるが、PC情報
に対する欠陥発生時の代替え領域は図33(β)に示す
Spare Area724内と事前に決定しており、Spare Are
a 724を使い切ってしまうと交替処理が不可能になっ
ていた。その問題を解決するため情報記憶媒体上に欠陥
が多発し、図33(β)に示した Spare Area 724が
満杯になった場合、PCファイル記録時に行う欠陥領域
の追加の代替え領域確保用に本発明の実施の形態図36
(β)に示すようにUser Area 723 内に代替え専用ファ
イル3501を設定することができる。
【0360】図30〜図32で説明したように映像情報
の連続記録を確保するため Contiguous Data Area 単位
での記録、部分消去処理が必要となる。図38(a)の
ように既に記録された映像情報3511に対して少量の
追加記録すべき映像情報3513を追加記録する場合、
本発明では図38(b)のように Contiguous Data Are
a #3 3507を確保し、残りの部分を未使用領域3
515として管理する。更に少量の追加記録すべき映像
情報3514を追加記録する場合にはこの未使用領域3
515の先頭位置から記録する。
【0361】この未使用領域3516の先頭位置の管理
方法としては Information Length3517情報を利用
する。Information Length情報3517は、図39に示
すように File Entry 3520内に記録されている。こ
の Information Length 3517とは図38(c)に示
すようにAVファイル先頭から実際に記録された情報サ
イズを意味している。
【0362】また,AVファイル内の部分消去時には、
図40のように、録再アプリ1側から消去すべきVideo
Object #B 3532の先頭位置の AV Address とデー
タサイズを指定されるとFile System 2側でCDA#β
とCDA#δにかかっている部分消去場所を未使用 Ext
ent 3548、3549としてAVファイル内の File
Entry 内に登録される。未使用 Extent 3548、35
49の識別情報は、図23あるいは本明細書に示した図
39(f)のように映像情報(AVファイル)の File
Entry 3520内の Allocation Descriptors 420を
Long Allocation Descriptor とし、Implementation
Use 3528、412内に“未使用 Extent フラグ”を
設定している。情報記憶媒体としてDVD−RAMディ
スクを用いた場合には、図13に示すようにECCブロ
ック502単位での記録、部分削除処理が必要となる。
従ってECCブロック境界位置管理が必要となる。この
場合、削除指定領域の境界位置とECCブロック境界位
置管理がずれた時には、図40(b)と同様に端数箇所
に未使用 Extent 3548、3549を設定し、図39
(f)のように“未使用Extent フラグ”を付ける。
【0363】本発明における映像情報記録後の Extent
設定方法について図41を用いて説明する。映像情報記
録時に発見された情報記憶媒体上の欠陥領域に対して欠
陥管理情報を情報記憶媒体上に記録する。本発明の実施
例ではFile System 2上で欠陥管理を行っているため、
欠陥管理情報を情報記録再生装置3が管理するTDL
(図34(e)のTDL3414)に記録し、欠陥領域
3566を避けて Extent を設定(図41)する。
【0364】図41に対する本発明における他の実施例
を図42に示す。図42における欠陥領域3566の管
理方法は図37の 丸印2 の方法を利用している。すな
わち図42に示すように、欠陥領域3566に対しても
映像情報が記録して有る Extent #1 3571、 Exte
nt #2 3572、 Extent #3 3573 とは区別し
て欠陥 Extent 3595を設定し、AVファイルの Fil
e Entry に一緒に登録しておく。
【0365】この場合の Extent 記述方法は、図23に
記述して有る Long Allocation Descriptor を利用し、
この欠陥 Extent 3595に対しては図39(f)に示
す Implementation Use 3528内に“欠陥 Extent フ
ラグ”が設定され、そのフラグの値が“1”になってい
る。
【0366】図41、図43に示すように、欠陥領域3
566を避けて Extent を設定した場合について考え
る。今図41、および図43(e)の形でAV情報が記
録されていた後、 1.AV情報記録完了後に欠陥領域3566に対応した
LBN場所に別のPCファイルが記録される(この場合
Linear Replacement 処理が行われる)。 2.さらに以前記録したAVファイルを削除するため図
41、図43(a)の Contiguous Data Area #Bを削
除する。 3.別のAV情報を今削除した Contiguous Data Area
#Bの場所に記録すると言う処理が発生する可能性があ
る。この場合LBN空間上では欠陥領域3566に対応
したLBN場所にPCファイルが既に記録されている。
【0367】本発明の実施例におけるLBN/XXXで
は図1に示すように既存PC file3582をまたがっ
てContiguous Data Area 3593 を設定できる所に大
きな特徴が有る。具体的な設定方法については後述の図
48の説明場所に詳細に記述して有る。
【0368】上記Contiguous Data Area 3593の設
定条件として本発明では、 a〕Contiguous Data Area3593内に存在し得る既存
PC file 3582、または以前 Linear Replacement
処理した欠陥領域3586の総数 Npc が(28)式を
満足すること。 b〕以前 Skipping Replacement 処理した欠陥領域35
86を含むContiguous Data Area内の Skipping Replac
ement を必要とするトータル欠陥サイズ Lskipが(2
9)式を満足すること。 c〕 Contiguous Data Area 3593内に存在し得る既
存PC file 3582、または以前 Linear Replacemen
t 処理した欠陥領域3586を避けて Contiguous Data
Area 内の次の記録領域まで光学ヘッドがアクセスする
時粗アクセス時間1348、1376を不用とするこ
と。
【0369】… 光学ヘッドのアクセス時に粗アクセス
が必要無い程度に既存PC file3582、または以前L
inear Replacement 処理した欠陥領域3586サイズ
が小さいことと設定している。
【0370】Contiguous Data Area 3593内にAV
情報を記録する場合、 1)Contiguous Data Area3593内に存在し得る既存
PC file 3582、以前 Linear Replacement 処理し
た欠陥領域3586を避けて次の記録領域まで光学ヘッ
ドがアクセスする時間と、 2)前回記録時に Skipping Replacement 処理した欠陥
領域3587と今回記録時に初めて発見された欠陥領域
に対する Skipping 処理を行う期間と、は情報記憶媒体
上にAV情報がまったく記録されない。よってこの期間
内では情報記録再生装置内の半導体メモリ内の映像情報
一時保管量は図32の粗アクセス時間1348、密アク
セス時間1343、回転待ち時間1346の期間と全く
同様に増加の一途をたどる。従ってこの期間は図32の
粗アクセス時間1348、密アクセス時間1343、回
転待ち時間1346の期間と同列で扱うことが出来る。
Contiguous Data Area 3593内で前回記録時にSkipp
ing Replacement 処理した欠陥領域3587と今回の記
録時に初めて発見されSkipping処理が必要となる欠陥領
域のトータルサイズを Lskip と定義する。
【0371】Lskip 箇所を通過する合計時間 Tskip
は Tskip = Lskip ÷ PTR (21) となる。この条件を加味すると(8)式は CDAS≧ STR×PTR×(Ta +Tskip )/(PTR−STR) (22) と変形される。
【0372】Contiguous Data Area3593内に存在し
得る既存PC file 3582、以前Linear Replacement
処理した欠陥領域3586を避けて次の記録領域まで
光学ヘッドがアクセスする時はトラックジャンプによる
アクセスを行うが、この時、粗アクセス時間1348、
1376が不必要なレベルまで既存 PCfile 3582
サイズと以前Linear Replacement処理した欠陥領域35
86サイズを小さくする。一般的なDVD−RAMドラ
イブでは密アクセス時の対物レンズ移動距離は±200
μm 程度であり、DVD−RAMディスクのトラック
ピッチ Pt = 0.74μm (23) 1トラック当たりの最小データーサイズ Dt = 17×2kBytes = 34kBytes (24) から既存PC file 3582、以前 Linear Replacemen
t 処理した欠陥領域3586 1個当たりのサイズは、 200÷0.74×34 = 9190kBytes (25) 以下の必要がある。諸処のマージンを見越して考えると
実際の許容最大サイズは(25)式の 1/4 の23
00kBytes 以下が望ましい。上記条件を満足した場合
には Contiguous Data Area 内の次の記録領域までのア
クセスは、密アクセス時間1343と回転待ち時間13
46のみを考慮に入れれば良い、1回のアクセスに必要
な密アクセス時間1343を JATaとし、回転待ち時
間1346を MWTa とし、Contiguous Data Area 内
の既存PC file 3582と以前Linear Replacement処
理した欠陥領域3586の合計数を Npc とすると上記
領域を避けるために必要な合計アクセス時間 Tpc は Tpc = Npc ×( JATa + MWTa ) (26) となる。この時間も考慮に入れると(22)式はCDA
S ≧ STR×PTR×(Ta+Tskip+Tpc)/(PTR−STR) (27) と変形される。 (10) (13)(15)の各値を用いると (Tskip+Tpc)/Ta=20% とした時には CD
AS≧6.5MBytes (Tskip+Tpc)/Ta=10% とした時には CD
AS≧5.9MBytes (Tskip+Tpc)/Ta= 5% とした時には CD
AS≧5.7MBytes (Tskip+Tpc)/Ta= 3% とした時には CD
AS≧5.6MBytes (Tskip+Tpc)/Ta= 1% とした時には CD
AS≧5.5MBytes となる。(27) 式と(26)式
から Npc ≦ {[ CDAS×(PTR−STR)/(STR×PTR)]−Ta−Tskip } /( JATa+MWTa ) (28) (27)式と(21)式から Lskip ≦ {[CDAS×(PTR−STR)/(STR×PT
R)]−Ta−Tpc}× PTR
(29)が導ける。(28)(10)(13)(15)
式の各値と MWTa 18ms 、JATa 5ms
を用いると (Tskip+Tpc)/Ta=10%、Tskip=0 とした
時には Npc≦6 (Tskip+Tpc)/Ta= 5%、Tskip=0 とした
時には Npc≦3 (Tskip+Tpc)/Ta= 3%、Tskip=0 とした
時には Npc≦1 (Tskip+Tpc)/Ta= 1%、Tskip=0 とした
時には Npc≦0 となる。また、(29)(10)(13)(15)式の
各値を用いると (Tskip+Tskip)/Ta=10%、Tpc=0 とした
時にはLskip≦208kBytes (Tskip+Tskip)/Ta= 5% 、Tpc=0 とした
時にはLskip≦104kBytes (Tskip+Tskip)/Ta = 3%、Tpc=0 とした
時にはLskip≦62kBytes (Tskip+Tskip)/Ta= 1%、Tpc=0 とした
時にはLskip≦0kBytes となる。
【0373】上記の説明ではAV情報の記録系システム
概念図として図30を用いて説明した。
【0374】基本的概念を検討する場合には図30で問
題ないが、より詳細に検討するために図44に示す記録
系のシステム概念モデルを使用する。
【0375】図7に示すPCシステムで記録する場合、
外部から入力されたAV情報はMPEGゴード134を
介してディジタル圧縮信号に変換され、一時的にメイン
メモリー112に記録され、メインCPU111の制御
に応じて図7の情報記録再生装置140側へ転送され
る。情報記録再生装置140内にもバッファーメモリー
219を持ち、転送されたディジタルAV情報は一時的
にバッファーメモリー219内に保存される。
【0376】具体的な情報の流れを図45を用いて説明
する。図44に示したPC側のメインメモリー112内
に保存された映像情報3301は従来の方法ではWRITE
コマンドとともに情報記録再生装置140側に転送され
る。この従来方法での WRITEコマンドは記録する開始位
置を示すLBNと転送されるデーターサイズが指定され
る。この転送された映像情報は情報記録再生装置のメモ
リ219内のまだ転送されてない空き領域3311に一
時保管された後、図45(B)のように情報記憶媒体上
の初回WRITE Commandによる記録場所3327に記録さ
れる。次の WRITE コマンドで映像情報は情報記録再生
装置のメモリ219内の情報記憶媒体に記録する映像情
報3315領域に一時保管され、情報記憶媒体上の未記
録領域3324への記録作業が開始する。図45(c)
のように途中で欠陥領域3330が発生すると Skippin
g Replacement 処理した結果、記録を予定していた映像
情報3315の一部が情報記憶媒体上の所定範囲(未記
録領域3324の範囲)内に入りきらず、溢れ情報33
21が発生すると共に情報記録再生装置は記録処理を中
断する。
【0377】このように記録開始位置を表すLBNと転
送情報サイズのみを与える従来の WRITE コマンドでは
本発明で説明したSkipping Replacement 処理を行うと
記録処理が中断してしまう。
【0378】情報記憶媒体上に多量の欠陥が発生した場
合にも途中で中断することなく、長期間連続してAV情
報を記録できる本発明の方法を以下に説明する。
【0379】本発明におけるAV情報記録方法に関する
大きな特徴は図46に示すように、 * 記録すべきファイルがAVファイルか否かを判定す
るステップ(ST01) * 情報記憶媒体上の映像情報記録場所を事前に設定す
るステップ(ST02) *情報記憶媒体上にAV情報を記録するステップ(ST
03) *情報記憶媒体上に実際に記録された情報配置情報を情
報記憶媒体上の管理領域に記録するステップ(ST0
4)を有している所にある。この処理は主に FileSyste
m 2側が中心となり制御を行う。
【0380】図47は、図46のステップST01の内容を
更に詳しく示し、図48は、図46のステップST02
の内容を更に詳しく示し、図49は、図46のステップ
ST03の内容を更に詳しく示している。図50は、図
46のステップST04の内容を更に詳しく示してい
る。
【0381】情報記録、情報再生、AVファイル内の情
報の部分削除処理など情報記憶媒体に対するあらゆる処
理は図6の録再アプリ1がOS内のFile System 2に対
して処理の概略を指示した後、初めて開始される。File
System 2に対して示す処理の概略内容は録再アプリ1
側からSDK API Command 4を発行することにより
通知される。SDK API Command 4を受けるとFile
System 2側でその指示の内容を具体的に噛み砕き、
DDK Interface Command 5を情報記録再生装置3に
対して発行して具体的な処理が実行される。
【0382】本発明実施の形態LBN/UDF、LBN
/XXXにおいて上記図46に示す処理が可能となるた
めに必要なAPIコマンド( SDK API Command
4 )を図51に示した。
【0383】図51のコマンド種別3405内の一部内
容追加部分と新規コマンド部分は本発明の範囲である。
APIコマンドを用いて録再アプリ1側が行う一連の処
理方法を説明すると以下のようになる。 < AV情報記録処理 > 1st STEP: Create File Command により記録開
始と対象ファイルの属性(AVファイルかPCファイル
か)をOS側に通知する。 2nd STEP: Set Unrecorded Area Commend によ
り情報記憶媒体上に記録するAV情報の予想最大サイズ
指定 3rd STEP: Write File Command(OSに対して
複数回コマンドを発行する )によりAV情報転送処理
をOS/ File System 側に通知する。 4th STEP: 一連のAV情報記録処理が完了した
後、後日に記録したいAV情報サイズが分かっている場
合に、Set Unrecorded Area Command を発行することに
より、次回AV情報を記録するエリアを事前に確保して
置く事も可能である。
【0384】本発明の情報記憶媒体においては同一の情
報記憶媒体上にAV情報とPC情報の両方を記録可能と
なっている。従って次回のAV情報を記録する前に空き
領域にPC情報が記録され、次回のAV情報記録時に空
き領域が無くなっている場合が生じる。
【0385】それを防ぐためにAVファイル内に大きな
サイズの未使用領域を設定し、次回のAV情報記録場所
の事前予約をしておける。(この4th STEP は実
行しない場合もある。) 5th STEP: Close Handle Command により一連
の記録処理終了をOS/File System 側に通知する * Create File Command にAV file 属性フラグを
追加する以外は WriteFile Command、Close Handle Com
mandとも従来のPC情報記録用のコマンドをそのまま兼
用する。そのように設定することで内部で複数に階層化
されたOS内のAPIインターフェースに近い上層部で
の映像情報記録方法変更に伴うプログラム変更を不要と
し、上層部では既存のOSソフトをそのまま使用可能と
している。情報記録再生装置に近い下層のOS部分に属
する File System 側では図47に示す方法で対象とす
るファイルがAVファイルかPCファイルかを File Sy
stem 側単独で判断し、情報記録再生装置に対する使用
コマンドを選別している。
【0386】* 記録場所のアドレス指定は全て AV A
ddress で設定する。 < AV/PC情報再生処理 > 1st STEP: Create File Command により再生
開始をOS側に通知する 2nd STEP: Read File Command( OSに対して
複数回コマンドを発行する )により一連の再生処理を
指示 3rd STEP: Close Handle Command により一連
の再生処理終了をOS/File System 側に通知する * 再生処理はAVファイル、PCファイルとも共通の
処理を行う。
【0387】* 再生場所のアドレス指定は全て AV A
ddress で設定する。 < AVファイル内の部分削除処理 > 1st STEP: Create File Command により部分削
除対象のファイル名をOS側に通知する。 2nd STEP: Delete Part Of File Command によ
り指定範囲内の削除処理を指示する。
【0388】… Delete Part Of File Command では削
除開始する AV Address と削除するデータサイズをパラ
メータで指定する。 3rd STEP: Close Handle Command により一連
の再生処理終了をOS/File System 側に通知する。 < 情報記憶媒体上にAV情報を記録できる未記録領域
のサイズを問い合わせる> 1st STEP:Get AV Free Space Size Command に
よりAV情報を記録できる未記録領域のサイズを問い合
わせ * Get AV Free Space Size Command をOS側に発行
するだけでOS側から未記録領域サイズの回答をもらえ
る。 < デフラグメンテーション(Defragmentation)処理
> 1st STEP: AV Defragmentation Command によ
りAVファイル用のデフラグメンテーション処理をOS
側に指示する。
【0389】* AV Defragmentation Command 単独でA
Vファイル用のデフラグメンテーション処理が行える。
【0390】* AV Defragmentation Command に対する
具体的処理方法としては情報記憶媒体上に点在する Ext
ent サイズの小さなファイル情報を Extent 毎に移動
し、未記録領域内の Contiguous Data Area 確保スペー
スを広げる処理を行う。
【0391】上記の SDK API Command 4 を具体
的に噛み砕いた後、File System 2が情報記録再生装置
3側に発行する DDK Interface Command 5の一覧を
図52に示す。READ Command以外は本発明で新規に
提示するコマンドかあるいは既存のコマンドに対して一
部修正を加えたコマンドである。
【0392】情報記録再生装置は例えばIEEE139
4などに接続され、同時に複数台の機器間での情報転送
処理が行われる。図6や図7の説明図では情報記録再生
装置3、140は1個のメインCPU111のみに接続
されている。これに対してIEEE1394などに接続
された場合には各機器毎のメインCPUと接続される。
そのため間違って他の機器に対して別の情報を転送しな
いように機器毎の識別情報である Slot_ID を使用す
る。この Slot_ID は情報記録再生装置3、140側で
発行する。GET FREE SLOT_ID Command は File System
2側で発行するもので、パラメーターとして AV WRITE
開始フラグと AV WRITE 終了フラグによりAV情報の開
始と終了を宣言すると共に、AV情報開始宣言時に情報
記録再生装置に対して Slot_ID 発行の指示を出す。
【0393】AV WRITE Command での記録開始位
置はカレント位置(前回の AV WRITE Commandで
記録終了したLBN位置から次のAV情報を記録する)
として自動的に設定される。各 AV WRITE Comma
nd には AV WRITE 番号が設定され、コマンドキ
ャッシュとして情報記録再生装置のバッファーメモリ2
19内に記録された既発行の AV WRITE Command
に対してこの AV WRITE 番号を用いて DISCARD
PRECEDING COMMAND Command により発行取り消し処理を
行える。
【0394】図31に示すように情報記録再生装置のバ
ッファーメモリ219内のAV情報一時保存量が飽和す
る前に File System 2側で適正な処理が出来るように
GETWRITE STATUS Commandが存在する。このGET WRITE S
TATUS Commandの戻り値3344としてバッファメモリ
219内の余裕量が回答されることでバッファーメモリ
219内の状況がFile System 2側で把握出来る。本発
明実施の形態では無欠陥時の1個の Contiguous Data A
rea 記録分のAV情報を AV WRITE Command で
発行する毎にこの GET WRITE STATUS Command を挿入
し、 GET WRITE STATUS Command内のコマンドパラメー
ター3343である調査対象サイズと調査開始LBNを
対象の Contiguous Data Area に合わせている。また G
ET WRITE STATUS Command には対象範囲内で発見された
欠陥領域を各ECCブロック先頭LBNの値として戻り
値3344で与えられているため、AV情報記録後の E
xtent設定(図50のST4−04)にこの情報を利用
する。
【0395】SEND PRESET EXTENT ALLOCATION MAP Comm
and はAV情報記録前に全記録予定場所をLBN情報と
して情報記録再生装置に対して事前通告するコマンド
で、記録予定場所の Extent 数とそれぞれの Extent 先
頭位置(LBN)と Extent サイズをコマンドパラメー
ターに持つ。この情報記憶媒体上の記録予定場所は先行
して発行するGET PERFORMANCE Command の戻り値334
4である Zone 境界位置情報とLBN換算後のDMA情
報を基に設定される。
【0396】以下に図46に示した各ステップ内の詳細
処理方法についてさらに説明する。AVファイルの識別
情報は、図23あるいは図53(f)に示すように Fil
eEntry 3520の ICB Tag 418内にある Flags
field in ICB Tag 3361内にAV file 識別フラグ
3362が設定されており、このフラグを“1”に設定
することでAVファイルであるかの識別が行える。
【0397】本発明の他の実施の形態としては図24あ
るいは図54(d)に示すように File Identifier Des
criptor 3364内にAV file 識別フラグ3364を
設定することも可能である。
【0398】図46のST01に示したAVファイルか
否かを識別するステップの具体的なフローチャートを図
47に示す。録再アプリ1側からCreate File Command
が発行されて初めて処理を開始する。AVファイルの識
別方法は条件により異なり、 *新規AVファイル作成時にはCreate File Command 内
のAV file 属性フラグを用いて識別し、 *既に存在するAVファイルに対してAV情報を付加す
る場合には図53または図54に示したように情報記憶
媒体上に既に記録されているファイルの属性フラグを用
いてAVファイルの識別を行う。
【0399】… この方法を用いることによりアプリケ
ーションプログラム1側での各ファイルの属性(AVフ
ァイルかPCファイルか)を管理を不要(File System
2側で自動的に判定して記録処理方法を切り替える)と
なる効果がある。このような方法を採用することで、該
当ファイルがPCファイルの場合には従来の WRITE Com
mand、Linear Replacement 処理を行い、AVファイル
の場合にはAV WRITE Command、Skipping Replacement
処理を行う。
【0400】録再アプリ1側では Create File Command
発行後にAV情報記録予定サイズの予想最大値を設定
し、Set Unrecorded Area Command を発行する。その指
定情報と GET PERFORMANCE Commandで得た欠陥分布と Z
one 境界位置情報を基に記録すべき予定の最大情報サイ
ズに合わせて Contiguous Data Area の設定を行う。L
BN/XXXの実施の形態を用いた場合にはこの設定条
件として(27)式と(28)式を利用する。
【0401】その結果に基付き該当するAVファイルの
File Entry 内の Allocation Descriptors 情報を事前
に記録する(ST2−07)。このステップを経ること
で a)例えばIEEE1394などに接続し、複数の機器
間との記録を同時並行的に行う場合、記録予定位置に他
の情報が記録されるのを防止できる。 b)AV情報を連続記録中に停電などにより記録が中断
された場合でも、再起動後に記録予定位置を順にトレー
スする事で中断直前までの情報を救える。などのメリッ
ト(効果)が得られる。その後 SEND PRESET EXTENT AL
LOCATION MAP Commandで情報記録再生装置側に記録予定
位置情報を通知する(ST2−08)。この事前通知に
より情報記録再生装置は情報記憶媒体上の記録位置と記
録順を事前に知っているため、AV情報記録時に情報記
憶媒体上の欠陥で SkippingReplacement 処理が多発し
ても記録処理を停止させることなく、連続記録を継続さ
せることが可能となる。
【0402】図46のステップST03に示したAV情
報連続記録ステップ内の詳細内容について図49を用い
て説明する。
【0403】図38に示すように Information Length
3517情報を用いてAVファイル内の記録開始位置を
事前に確認しておく(ST03−01)。録再アプリ1
からWrite File Commandが発行されると(ST3ー0
2)AV WRITE 開始フラグが設定された GET FREE SLOT_
ID Command を発行して情報記録再生装置3に SLOT_ID
を発行させる(ST3−03)。
【0404】ST3−04以降の連続記録処理方法を図
55に模式的に示した。AV WRITE Commandによりメイン
メモリに保存された映像情報#1、#2、#3は定期的
に情報記録再生装置中のバッファーメモリ219内に転
送される。情報記録再生装置のバッファーメモリ219
内に蓄えられた映像情報は光学ヘッド202を経由して
情報記憶媒体上に記録される。情報記憶媒体201上に
欠陥領域3351が発生すると Skipping Replacement
処理されるが、この間は情報記憶媒体201上に映像情
報が記録されないので情報記録再生装置中のバッファー
メモリ219内に一時保管される映像情報量が増加す
る。File System 2側は定期的に GET WRITE STATUS Co
mmand を発行し、バッファーメモリ219内の一時保管
映像情報量をモニターしている。この一時保管映像情報
量が飽和しそうな場合には File System 側で、 1)DISCARD PRECEDING COMMAND Command を発行し、情
報記録再生装置内のコマンドキャッシュの一部を取り消
す、 2)次の AV WRITE Command で情報記録再生装置側へ転
送する映像情報量を制限(減らす)する、 3)情報記録再生装置側へ発行する次の AV WRITE Comm
and までの発行時間を遅らせ、情報記録再生装置中のバ
ッファーメモリ219中の一時保管映像情報が少なくな
るまで待つ、のいずれかの処理を行う。
【0405】上記の内容について図56乃至図63に示
すように具体的な例を用いて説明する。図56から図6
3には、それぞれ3段階で記録情報の遷移を示してい
る。第1段階は、PC側メモリ、第2段階は情報記録再
生装置メモリ、第3段階は情報記録媒体上の記録位置で
ある。
【0406】図48のST2−08に対応して図56
(A)での丸印1の SEND PRESET EXTENT ALLOCATION M
AP Commandが発行される。図52に示したようにこのコ
マンドではコマンドパラメーターとして Extent 先頭位
置情報と Extent サイズ情報がセットされるので図56
(A)の例では Extent = CDA の先頭位置LBNで
ある“a”と“d”と“g”… と Extent = CDA
サイズである“c−a”と“f−d”… が添付されて
いる。また、CDA#1に対して2回に分けて映像情報
を記録するように、丸印2、丸印3の AV WRITE Comman
d が発行される。次に、CDA#1内の記録状況を把握
するため、丸印4の GET WRITE STATUS Command を発行
している。
【0407】GET WRITE STATUS Command での調査対象
をCDA#1に指定するため、パラメーターの設定値で
ある調査対象範囲の開始LBNとして“a”が設定さ
れ、調査対象範囲として“c−a”の値が設定されてい
る。同様にCDA#2に対して2回に分けて映像情報を
記録するため、丸印5,6の AV WRITE Command を発行
している。そして次に、CDA#2に対する記録状況把
握のため丸印7の GET WRITE STATUS Command を発行し
ている。
【0408】このコマンドを一度に情報記録再生装置側
に送り、コマンドキャッシュさせる(図49のST3−
05)。図57(B)で示す情報記憶媒体上の未使用状
態場所3371に欠陥が無い場合には図58(C)に示
すように情報記憶媒体上への記録情報α3361が記録
される。次に図59(D)に示すように欠陥領域337
5が発生すると Skipping Replacement 処理が行われ、
CDA#1内に記録する予定の映像情報が一部はみ出す
が、事前に SEND PRESET EXTENT ALLOCATION MAP Comma
ndにより情報記録再生装置3側で次に記録する場所が分
かっているので溢れた情報はシフト情報β3である33
71の場所に記録される。上記の欠陥領域3375に関
する情報は、丸印4のGET WRITE STATUS Commandの戻り
値3344としてFile System 2側に通知される(図4
9のST3−05、図56、図60参照)。File Syste
m 2内で情報記録再生装置(ODD)3内のバッファー
メモリ219が溢れそうかを判定(図49ST3−0
6)する。そして、図49のST3−07に示した具体
的方法として図60(E)の丸印9に示す DELETE PROC
EDING COMMAND Command によりCDA#3に記録すべき
映像情報に関する記録コマンドである、丸印8の AV WR
ITE Command(図56) を取り消し、丸印10の AV WR
ITE Command(図60) により転送すべき映像情報量を
制限(減量)したコマンドを発行する。
【0409】CDA#2に対してのフィードバックは間
に合わないので図61(F)に示すように当初の予定通
りの情報記憶媒体上への記録処理が実行される。
【0410】図62(G)に示すようにここで使用する
AV WRITE Command での記録開始位置はカレント位置で
は無く、記録開始位置がFile System 2側で指定される
場合を想定している。この場合でも先行する映像情報記
録時に発見される欠陥領域によりFile System 2側で指
定した記録開始位置と実際に記録される記録開始位置は
大幅にずれる事を許容している。
【0411】一連の記録処理が終了すると録再アプリ1
から発行される Close Handle Command をトリガーとし
て AV WRITE 終了フラグが付加された GET FREE SLOT_I
D Commandが File System 2から情報記録再生装置3側
へ発行される。情報記録再生装置3ではこのコマンドを
受けると図示してないがこの一連の記録処理時に発見さ
れた欠陥情報を図34(e)のTDL3414に追記す
る。
【0412】映像情報記録に対する後処理として 録再
アプリ1側から指定する Set Unrecorded Area Command
情報(図50のST4−03)を基にAVファイル内
に残す未使用領域サイズを決定し、 Information Lengt
h 3517の書き換え処理(ST4−05)と最終的な
Extent 情報の書き換え処理(ST4−04)及びUD
Fに関する設定情報の書き換え処理を行う。
【0413】図64を用いてAVファイル内の映像情報
の再生手順について説明する。図6に示すように、 *録再アプリ1では管理するアドレス情報として AV Ad
dress を使用し、File System 2に対して発行するSD
K API Command 4でもAV Addressを用いてアドレス
設定をする。 *File System 2では管理するアドレス情報としてLB
N(場合によってはLSN)を使用し、情報記録再生装
置3に対して発行する DDK Interface Command 5で
もLBNを用いてアドレス設定をする。 * 情報記録再生装置3ではPSNを用いてアドレス管
理を行う。
【0414】と言う仕組みになっている。従って録再ア
プリ1上で再生したい場所が決まり、Read File Comman
dを発行するとFile System 2内での“ AV Address →
LBN変換”(図64のST06)と情報記録再生装置
3内での“LBN → PSN変換 ”(ST07)を行
う。
【0415】AVファイル内の部分消去処理方法は、図
65に示すように、情報記憶媒体上に記録されているA
V情報に対して一切の処置を行わず、File System 2上
の File Entry 情報の書き換え(図65のST09)と
UDFに関する情報の変更処理のみを行う。そして、部
分消去した場所を未記録領域として登録するために、UD
F上の未記録領域情報であるUnallocated Space Table
452もしくはUnallocated Space Bitmap435情
報に、上記部分消去場所を書き加える(ST10)。最
後に録画ビデオ管理データファイルに対する管理情報の
書き換え処理を行う(ST11)。
【0416】本発明の他の実施例として上記の方法を組
み合わせて欠陥管理情報と未使用領域情報を記録・管理
する方法に付いて説明する。
【0417】図66の実施例では、Contiguous Data Ar
ea #β 3602内に少量のデーターサイズであるVO
B#2 3618を追加記録したため、Contiguous Data
Area #β 3602内の不足分に未使用領域Extent 3
613を設定して有る。次回AV File 3620に対し
て映像情報あるいはAV情報を追加記録する場合には上
記未使用領域 Extent 3613の先頭位置( LBNで
は h+g、PSNでは k+g の所 )から記録が開始され
る。
【0418】図示して無いが過去にVOB#1 361
7とVOB#2 3618の間にVOB#3が Contiguo
us Data Area #α 3601と Contiguous Data Area
#β3602を一部またいだ形で存在していた。そのV
OB#3の部分消去に伴い Contiguous Data Area #α
3601と Contiguous Data Area #β 3602をま
たいだVOB#3の部分に対して図40で説明した処理
を行い、未使用領域 Extent 3611と未使用領域 Ext
ent 3612をFile System 2側で設定した。またVO
B#1の記録時にLBNが“ h+a ”から“ h+b-1 ”の
範囲でECCブロック単位での欠陥が発見されたのでそ
こには映像情報またはAV情報を記録せずに欠陥領域 E
xtent 3609として設定した。このように Contiguou
s Data Area #α 3601と Contiguous Data Area
#β 3602内には記録領域 Extent 3605と、欠
陥領域 Extent 3609、記録領域 Extent 3606、
未使用領域 Extent 3611、未使用領域 Extent 36
12、記録領域 Extent 3607、未使用領域Extent
3613が並ぶがそれらは全て AV File 3620の
一部と見なされ、図66の下側に説明して有るように
AV File 3620の File Entry 内の Allocation De
scriptors として全ての Extent が登録される。
【0419】特に図66での大きな特徴として、欠陥管
理情報領域(DMA)内のTertiaryDefect Map(TD
M) 3472に示すような独立してまとまった欠陥管
理テーブルを持たず、File Entry内に登録された欠陥領
域 Extent 3609情報のみが欠陥管理情報になってい
る。 AV File 3620の File Entry 内 Allocation
Descriptors での各 Extent の属性識別情報は図67
(f)に示す Implementation Use 3528内に記録さ
れている。すなわち図67では Allocation Descriptor
s の記述方法としてLong Allocation Descriptorの記述
方式を採用し、Implementation Use 3528の値とし
て“ 0h ”の時は“記録領域の Extent ”を表し、
“ Ah ”の時は“未使用領域の Extent ”、“ Fh
”の時は“欠陥領域の Extent ”を意味している。U
DFの正式な規格上では ImplementationUse 3528
は6バイトで記述する事になっているが、図67では説
明の簡略化のため下位4ビットのみの表現としている。
図66では欠陥領域と未使用領域ともにLBNとPSN
が設定されており、LBNとPSNは全て平行移動した
値となっている。すなわち Linear Replacement 処理の
結果生じるようにPSNに対するLBNの飛びが発生し
ない所に本発明実施例の特徴がある。また記録領域 Ext
ent 3605、3606、3607が存在する箇所のみ
に AV Address が付与されている。このAV Address
はAVFile3620内の欠陥領域 Extent 3609と未
使用領域 Extent 3611、3612、3613を除い
た全セクターに対して File Entry 内に記述された All
ocation Descriptors の記述順に従って順に番号が設定
された格好になっている。すなわち記録領域 Extent 3
605の最初のセクターのLBNは“ h ”、PSNは
“ k ”であり、AV Addressは“0 ”に設定され、記
録領域 Extent 3607の最初のセクターのLBNは
“ h+f ”、PSNは“k+f”であり、AV Address は
“ a+c-b ”となっている。
【0420】DVD−RAMディスクに対してはECC
ブロック502単位で情報が記録されている。従って本
発明実施例の図66でもECCブロック単位で記録され
るようFile System 2側できちんと管理されている。す
なわち Extent 設定によりECCブロック単位の記録が
行えるようFile System 2が制御している。具体的内容
で説明すると図66の“a”“b”“d”“e”“j”
が全て“16の倍数”になるように設定され、Contiguo
us Data Area #α 3601と Contiguous Data Area
#β 3602 の開始位置はECCブロック内先頭位
置、終了位置はECCブロック内終了位置となるように
設定されている。
【0421】欠陥領域はECCブロック単位で欠陥処理
されるため欠陥領域 Extent 3609の開始と終了位置
はECCブロック内の開始位置と終了位置に一致してい
る。図66での個々のVOB#1 3616、3617
とVOB#2 3618サイズは必ずしも16セクター
単位で記録される必要が無く、 VOB#1 3616、
3617とVOB#2 3618 の部分的なECCブロ
ックからのはみ出し分は未使用領域Extent 3611、
3612、3613サイズで補正されている。
【0422】図66に示した実施例での映像情報または
AV情報の記録方法も図46と同様な記録方法を採用し
ている。唯一異なる部分は図50でのST4−01での
DMA領域内のターシャリーディフェクトリスト;Tert
iary Defect List(TDL)3414への記録が不用と
なり、ST4−04での Extent 情報に欠陥 Extent3
609と未使用領域 Extent 3611、3612、36
13が加わる。
【0423】再生手順では “ AVAddress → LBN
変換 → PSN変換 ”は行うが、“AVAddress → L
BN変換 ”時に File Entry 内の Allocation Descrip
torsから各Extent の属性を検出し、記録領域Extent 3
605、3606、3607のみを再生の対象にする
(欠陥Extent 3609や未使用領域Extent 3611、
3612、3613に対する取捨選択処理)を行う所に
大きな特徴がある。
【0424】またファイル内の部分消去処理時にもAV
ファイルの File Entry 内の Extent 情報書き換え処理
(ST09)時に Contiguous Data Area サイズとEC
Cブロック境界領域場所を加味して適宜 未使用領域 E
xtent の挿入処理が必要となる。
【0425】上記した本発明のシステムの特徴点をまと
めると以下のようになる。 1.<情報記憶媒体上の欠陥領域に対しても論理アドレ
スを設定すると共に欠陥領域を避けて Extent を設定す
る> 図33(γ)に示すようにユーザーが記録可能な第1の
領域とはUser Area 723を意味し、このUser Area 7
23内に情報記憶媒体上の物理的な位置を示す物理アド
レスであるPSN:Physical Sector Number と、情報
記憶媒体上に記録される情報を論理的に管理するための
論理アドレスであるLBN:Logical Block Numberを設
定する。更に、図29(a)に示すように前記論理アド
レス空間LBN空間)上に連続して情報が記録された単
位(その中では互いに連続した論理アドレス番号(LB
N)を有している)を Extent と呼び、Extent #α 3
166、 Extent #γ 3168、Extent #α 316
6の各塊上にVOB#2 3162、VOB#1 316
1の情報が記録される。
【0426】情報記憶媒体上に情報を記録する場合、図
36(γ)に示すように記録しない場所3458である
欠陥領域3452に対しても論理アドレスを設定し(論
理アドレス番号(LBN)を付与し)、情報記憶媒体上
に情報が記録された後、図41に示すように情報記録領
域3563、3564と欠陥領域3566との間で Ext
ent を分け、前記情報が記録された場所3563、35
62のみで情報記録用ExtentであるExtent #1 357
1、Extent #2 3572、Extent #3 3573を単
独で形成する。さらに File Entry には情報記録用 Ext
ent のみを登録しておく。
【0427】このように欠陥領域3452に対して論理
アドレス(LBN)を設定することによりFile System
上で欠陥領域3452を避けた Extent の設定が可能と
なる。図33(β)に示すような Linear Replacement
処理を行った場合、File System 2側では欠陥領域34
55の場所が分からないため File System 2側で連続
した論理アドレスへのアクセス(例えば図33(β)に
おけるLBNが“a”から“a+47”までの連続アク
セス)をしたとしても光学ヘッドは Spare Area 724
への往復を行う結果アクセス時間が掛かってしまう。こ
れに比べ図33(γ)の本発明のように欠陥領域345
2に対して論理アドレス(LBN)が設定されているの
でFile System 2側で光学ヘッドのアクセス回数を提言
させるための処理が行える。
【0428】また、欠陥領域3566を避けて設定した
Extent を File Entry 上に設定して有るため、File S
ystem 2側では図35に示す欠陥管理情報(TDM34
72)を参照することなく、図41(d)に示すように
File Entry に記録された情報に従って直接再生したい
場所にアクセス出来るので、 File System2上の処理も
簡単に行える。 2.<AV情報記録時に欠陥領域に対して Skipping を
行い、記録終了後に欠陥領域を避けて Extent 設定する
> 情報を記録する時に、図36(γ)に示すように、情報
記憶媒体上の欠陥領域3452を避けて次から記録する
Skipping Replacement処理を行い、図46のST04、
図50のST4−04に示すように記録終了後に上記欠
陥領域を避けてExtent を設定する。
【0429】映像情報を記録する場所と File Entry 情
報が記録されている場所は情報記憶媒体上で離れてい
る。従って映像情報を少し記録する毎に Extent 配置情
報を記録するとその都度光学ヘッドのアクセス処理が必
要となる。それに対して本発明のように、Extent配置情
報を図2の半導体メモリー219に一時保管し、映像情
報全体の記録終了後にまとめて File Entry 情報を書き
換えた方が光学ヘッドのアクセス頻度が減り、映像情報
の連続記録が容易となる。 3.< 欠陥領域および既に存在する別ファイル記録領
域をまたがって Contiguous Data Area を設定する > クレーム上の光学ヘッドは、光学ヘッド202に対応
し、前記光学ヘッドを情報記憶媒体に対して移動させる
光学ヘッド移動機構とは光学ヘッド移動機構(送りモー
ター)203が対応し、クレーム中の制御部とは添付資
料第22図の制御部220に対応する。
【0430】図28に示したRWVIDEO.VOB、RWPICTURE.P
OB、RWAUDIO.AOB などのファイル毎に情報を記録する。
また、図38に示すように Contiguous Data Area 単位
の集合体として前記ファイル単位が構成される。
【0431】そして、図1(d)に示すように情報記憶
媒体上に既に記録されている別のファイル記録領域また
は情報記憶媒体上の欠陥領域のいずれか一方をまたがっ
て Contiguous Data Area 単位を設定している。
【0432】図41(e)のように欠陥領域3566を
避けてExtent #1 3571、#23572、#3 3
573を設定すると、設定した後に欠陥領域3566に
割り当てられたLBNアドレス場所に Linear Replacem
ent 処理を行ってPCファイルが入り込む場合がある。
情報記憶媒体上に欠陥領域が多発した場合、このように
欠陥領域にPCファイルが点在して記録される可能性が
大きくなる。Contiguous Data Areaの設定条件として
『 Contiguous Data Area 内のアドレスは常に連続し、
特定以上を確保しない場合にはContiguous Data Areaを
設定できない』とCongiguous Data Area 設定条件を定
めてしまうと、既にPCファイルが入り込んでいるため
図41(e)のExtent #1 3571、#2 357
2、#3 3573 を削除し、再度AV情報を記録しよ
うとしてもContiguous Data Area の確保が不可能にな
る。
【0433】本発明の Contiguous Data Area の設定方
法を採用することにより、欠陥領域にLinear Replaceme
nt 処理を行ったPCファイルが入り込んでも、Extent
の削除後に再度 Congiguous Data Area の設定が行え、
情報記憶媒体上の記録領域の有効利用が可能となる。 4.5.6.の数値限定を行うことにより * 安定した連続記録条件の確保、 * Skipping Replacement の連続サイズを制限すること
による記録処理の安定化が達成できる。
【0434】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、情報記憶媒体上に多量の欠陥領域が存在しても影響
を受けることなく安定に連続記録を行うことが可能な記
録場所の設定方法、記録方法およびそれを行う情報記録
再生装置を提供することにある。また上記安定した連続
記録に最も適した形式で情報が記録されている情報記憶
媒体(およびそこに記録されている情報のデータ構造)
を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施の形態におけるコンティギ
ュアスデータエリア設定方法と記録前のエクステント事
前設定方法の説明図。
【図2】情報記録再生装置の概略構成を示す図。
【図3】情報記録再生部内の構成説明図。
【図4】情報記録再生部における論理ブロック番号の設
定動作の説明図。
【図5】情報記録再生部における欠陥部処理動作の説明
図。
【図6】録画再生アプリケーションソフトを用いてパー
ソナルコンピュータ上で映像情報の記録再生処理を行う
場合のパーソナルコンピュータ上のプログラムソフトの
階層構造と書く階層であつかうアドレス空間の関係を示
す説明図。
【図7】パーソナルコンピュータの構成説明図。
【図8】DVD-RAMディスク内の概略記録内容のレイアウ
トの説明図。
【図9】DVD-RAMディスク内のリードインエリア内の構
成を示す説明図。
【図10】DVD-RAM ディスク内のリードアウトエリア内
の構成を示す説明図。
【図11】物理セクタ番号と論理セクタ番号の関係を示
す説明図。
【図12】データエリアへ記録されるセクタ内の信号構
造を示す説明図。
【図13】データエリアへ記録される情報の記録単位を
示す説明図。
【図14】データエリア内でのゾーンとグループの関係
を示す説明図。
【図15】DVD-RAMディスクでの論理セクタ設定方法の
説明図。
【図16】データエリア内での欠陥領域に対する交替処
理方法の説明図。
【図17】UDF に従って情報記憶媒体上にファイルシス
テムを記録した例を示す図。
【図18】図17の続きを示す図。
【図19】階層化されたファイルシステムの構造と情報
記憶媒体上への記録された情報内容との基本的な関係を
簡単に示す図。
【図20】ロングアロケーション記述子の内容の例を示
す図。
【図21】ショートアロケーション記述子の内容の例を
示す図。
【図22】アンロケイテドスペイスエントリーの記述内
容をの説明図。
【図23】ファイルエントリーの記述内容を一部示す説
明図。
【図24】ファイル識別記述子の記述内容を一部示す説
明図。
【図25】ファイルシステム構造の例を示す図。
【図26】録画再生可能な情報記憶媒体上のデータ構造
の説明図。
【図27】情報記憶媒体上に記録されるAVファイル内の
データ構造の説明図。
【図28】データエリア内データファイルのディレクト
リー構造の説明図。
【図29】AVファイルにおける論理ブロック番号とAV
アドレスとの間の関係を示す図。
【図30】記録信号の連続性を説明するために示した記
録系システムの概念図。
【図31】記録系において最もアクセス頻度が高い場合
の半導体メモリ内の情報保存量の状態説明図。
【図32】記録系において映像情報記録時間とアクセス
時間のバランスが取れている場合の半導体メモリ内の情
報保存量の状態説明図。
【図33】情報記録再生装置が欠陥管理情報を管理する
場合のスピッキングリプレイスメントとリニアリプレイ
スメントとの比較のための説明図。
【図34】本発明の各実施の形態において、情報記録再
生装置が管理する情報記憶媒体上での欠陥管理情報のデ
ータ構造の説明図。
【図35】本発明の各実施の形態において、ファイルシ
ステム2が管理する情報記憶媒体上での欠陥管理情報の
データ構造の説明図。
【図36】図35の欠陥管理情報に基づき管理された場
合のスピッキングリプレイスメントとリニアリプレイス
メントとの比較のための説明図。
【図37】ファイルシステム2が欠陥管理情報を管理す
る場合の他の例を説明するために示した図。
【図38】本発明の各実施のける追加記録映像情報とコ
ンティギュアスデーエリア内ノ未使用領域の説明図。
【図39】ファイル毎に指定されるインフォメーション
レングスの記録場所と各エクステント毎の属性記述箇所
の説明図。
【図40】本発明の各実施の形態におけるAVファイル
内の部分削除処理方法に関する説明図。
【図41】本発明に係る一実施例における欠陥領域を避
けた記録方法の説明図。
【図42】本発明に係る一実施例における欠陥領域を避
けた記録方法の他の例の説明図。
【図43】本発明に係る一実施例における欠陥領域を含
めた記録方法の説明図。
【図44】この発明に係る情報記録再生装置の概略構成
を示す図。
【図45】書き込みコマンドの問題点を説明する図。
【図46】本発明における映像情報の記録手順の概略を
示す図。
【図47】図46のステップST01の詳細を示す図。
【図48】図46のステップST02の詳細を示す図。
【図49】図46のステップST03の詳細を示す図。
【図50】図46のステップST04の詳細を示す図。
【図51】本発明の実施の形態において映像情報記録時
に使用する各種APICommandの内容を示す図。
【図52】本発明の実施の形態に係る情報記録再生装置
に対するコマンドを示す説明図。
【図53】本発明に係るAVファイルの識別情報が記録さ
れている箇所を示す説明図。
【図54】本発明に係るAVファイルの識別情報が記録さ
れている箇所の他の例を示す説明図。
【図55】本発明に係る映像情報の連続記録方法を説明
するために示した概念図。
【図56】本発明の実施の形態による情報記憶媒体への
記録方法の説明図。
【図57】同じく本発明の実施の形態による情報記憶媒
体への記録方法の説明図。
【図58】同じく本発明の実施の形態による情報記憶媒
体への記録方法の説明図。
【図59】同じく本発明の実施の形態による情報記憶媒
体への記録方法の説明図。
【図60】同じく本発明の実施の形態による情報記憶媒
体への記録方法の説明図。
【図61】同じく本発明の実施の形態による情報記憶媒
体への記録方法の説明図。
【図62】同じく本発明の実施の形態による情報記憶媒
体への記録方法の説明図。
【図63】同じく本発明の実施の形態による情報記憶媒
体への記録方法の説明図。
【図64】本発明に係る映像情報の再生手順を示す図。
【図65】本発明に係るAVファイル内の部分消去の手順
を示す図。
【図66】本発明の他の実施の形態による映像情報記録
方法の説明図。
【図67】本発明の他の実施の形態によるExtent
属性識別情報記録方法の説明図。
【符号の説明】
100…光ディスク、1004…データエリア、723
…ユーザエリア、724…スペアエリア、3443、3
444…記録領域、3452…欠陥領域、3456…代
替領域、3459…非記録領域。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 20/10 G11B 27/00 G06F 3/06 H04N 5/92

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】情報記録媒体への情報記録方法において、 情報記録媒体は、欠陥エリア情報のための欠陥管理情報
    領域が設定され、 ファイルエントリー情報が記録されるファイル管理情報
    領域が設定され、 前記情報記録媒体の未記録エリアを管理するスペースビ
    ットマップの領域が設定され、 オーディオ或はビデオデータを格納するAVファイルの
    ための領域がAVデータをエクステント毎に物理的に点
    在させて記録可能なビデオオブジェクト領域に設定さ
    れ、これにより,前記AVファイルには,既にAVデー
    タが記録された既記録エリアと未記録エリアを含み、 前記点在となる前記AVデータの再生順を管理するコン
    トロール情報のための領域がコントロール情報領域に設
    定され、 更に,前記AVファイルは,前記点在したAVデータを
    接続して連続させたAVアドレスで管理され, 前記ファイルエントリー情報内には、 前記AVファイルを識別するためのAVファイル識別情
    報と、 前記AVファイルの既に記録された部分の大きさを示す
    インフォメーションレングスと, 前記AVファイル内の各エクステントにそれぞれ対する
    データアロケーションの記述子と, を含み, 前記データアロケーションの記述子には、対応するエク
    ステントに対してAVデータが記録済みか否かを示す属
    性情報が含まれ、 また前記データアロケーションをセットしかつその内部
    でのスキップを許容するためのコンテギュアスデータエ
    リアが定義されており、 前記欠陥管理情報領域から前記欠陥エリア情報を参照す
    るステップと、 前記スペースビットマップの情報を参照して未記録エリ
    アを探すステップと、 前記未記録エリア内に記録すべきエリアを設定すると
    き、前記コンテギュアス データエリアが前記欠陥エリア
    情報により示された欠陥エリアを含むように設定するス
    テップと、 前記設定されたコンテギュアスデータエリアに対して前
    記欠陥エリアを避けてエクステントを設定するステップ
    と、 前記エクステントの部分に前記AVデータを記録するス
    テップとを具備した ことを特徴とする情報記録方法。
  2. 【請求項2】前記欠陥エリア情報は、前記情報記録媒体
    の欠陥リストの記録エリアに確保されていることを特徴
    とする請求項1記載の情報記録方法。
  3. 【請求項3】請求項1に基づいて記録された前記AVデ
    ータ、欠陥エリア情報、ファイルエントリー情報及びコ
    ントロール情報が記録された情報記録媒体。
  4. 【請求項4】請求項3に基づいて得られた記録媒体の前
    記欠陥エリア情報、ファイルエントリー情報及びコント
    ロール情報及びAVデータを再生する情報記録媒体再生
    装置。
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