JP3376288B2 - 情報記憶媒体及び情報記録方法及び再生方法 - Google Patents

情報記憶媒体及び情報記録方法及び再生方法

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JP3376288B2
JP3376288B2 JP26527098A JP26527098A JP3376288B2 JP 3376288 B2 JP3376288 B2 JP 3376288B2 JP 26527098 A JP26527098 A JP 26527098A JP 26527098 A JP26527098 A JP 26527098A JP 3376288 B2 JP3376288 B2 JP 3376288B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は映像情報及び又は音
声情報などの情報を論理的に間欠する事無く、情報情報
記憶媒体上に連続的に記録するための情報記録方法、お
よびその記録を可能にする情報記録再生装置に関する。
また本発明は上記記録方法に基付いて記録された情報を
連続的に再生可能にするためのデータ構造を有する情報
記憶媒体に関する内容も含む。
【0002】
【従来の技術】映像情報または音声情報が記録されてい
る情報記憶媒体としてLD(レーザーディスク)やDV
Dビデオディスクが存在する。しかし上記の情報記憶媒
体は再生専用であり、情報記憶媒体上での欠陥領域は存
在しない。コンピューター情報を記録する媒体としてD
VD−RAMディスクが現存する。この媒体は追加記録
が可能であり、情報記憶媒体上に発生した欠陥領域に対
する代替え処理方法も確立されている。
【0003】RAMディスクに対するコンピューター情
報記録時の欠陥領域に対する代替え処理方法としてリニ
アリプレイスメント( Linear Replacement) 処理と言
われるものがある。
【0004】この処理は、欠陥領域があった場合、ユー
ザエリア(User Area)とは物理的に離れた別の領域に
確保されているスペアエリア(Spare Area)内の代替
領域を確保して、ここに論理ブロック番号(LBN)を
設定する方法である。この方法は、ディスク上への情報
記録や再生時において、ディスク上で光ヘッドは記録又
は再生の途中に欠陥領域があると、物理的に離れた位置
のスペアエリアにデータを記録したりあるいは記録した
りし、その後、中断した位置に戻って続きのデータを記
録しなければならない。このためにで光ヘッドの動きを
頻繁にしなければならない(図16(d) を参
照)。
【0005】
【0006】
【0007】
【発明が解決しようとする課題】例えば、DVDビデオ
ディスクの記録フォーマットに従った映像情報あるいは
音声情報をDVD−RAMディスクに記録する場合を考
える。前述したように欠陥処理(代替え)方法として、
Linear Replacement 処理を行った場合、記録時に欠陥
ECCブロックに遭遇すると光学ヘッドはその都度 後
述するUser Area723 と Spare Area 724 間を往復する
必要性が生じる。このように記録時に頻繁に光学ヘッド
のアクセス動作を行うと、入力データの転送速度及びデ
ータ量、記録のためのアクセスタイム及びバッファメモ
リ容量等の関係から、バッファーメモリ内に保存される
映像情報量がメモリ容量を超えてしまい、連続記録が不
可能になる。
【0008】また、録画再生アプリケーションソフト1
レイヤーでは情報記憶媒体上の欠陥管理に悩殺されるこ
と無く記録する映像情報の管理を行いたいが、情報記憶
媒体上に多量の欠陥領域が発生した場合には、従来の方
法では録画再生アプリケーションソフトレイヤー1にも
情報記憶媒体上の欠陥の影響が波及し、安定な映像情報
管理が困難になる。
【0009】そこでこの発明の目的とするところは、情
報記憶媒体上に多量の欠陥領域が存在しても影響を受け
ることなく安定に連続記録を行うことが可能な記録方法
およびそれを行う情報記録再生装置を提供することにあ
る。また上記安定した連続記録に最も適した形式で情報
が記録されている情報記憶媒体(およびそこに記録され
ている情報のデータ構造)を提供することにある。
【0010】また更に情報記憶媒体上に多量の欠陥領域
が存在しても録画再生アプリケーションソフトレイヤー
に負担をかけることなく(録画再生アプリケーションソ
フトレイヤーに欠陥管理をさせる事無く)安定に映像情
報管理をさせるための環境設定方法(具体的にはシステ
ムとしての映像情報記録・再生・編集方法)を提供する
ことが本発明の次なる目的である。また本発明により上
記環境を実現するための最適なシステムを有する情報記
録再生装置や情報記録再生装置も提供する。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、AVデータ
が記録される情報記録媒体において,2048バイト単
位のアドレスを制御する系統には、AVデータ記録のた
めのAVファイルを持つアプリケーション層と、ファイ
ルシステムの層と、情報記録のために制御されるディス
クドライブ層とが設定され、前記アプリケーション層に
おけるAVファイル内に対してはAVアドレスをアドレ
ス情報として用い、前記ファイルシステム層は、前記論
理ブロック番号と論理セクタ番号をアドレス情報として
使用し、前記ディスクドライブ層は、前記物理セクタ番
号をアドレス情報として使用し、前記ファイルシステム
層において前記情報記録媒体の欠陥エリアの情報が欠陥
管理情報領域に設定され、前記欠陥エリアは,前記ファ
イルシステム層で管理できるように論理ブロック番号に
よるアドレスが付されており,かつ欠陥エリアの情報
は,前記論理ブロック番号で指定された欠陥位置情報と
代替される位置情報との組で構成され,また前記ファイ
ルシステムの層では,ファイル管理情報が定義されてお
り,このファイル管理情報の中には,ファイルエントリ
ー情報が定義され,前記ファイルエントリー情報がエク
ステントに対するデータアロケーションの記述子を含
み、前記データアロケーションをセットしかつその内部
でのスキップを許容するためのコンテギュアスデータエ
リアが定義されており、 前記AVファイルの前記AVデ
ータの再生順を管理するコントロール情報がコントロー
ル情報領域に設定されている構造であり,前記欠陥管理
情報領域内の前記欠陥エリア情報が参照され,前記未記
録エリア内に記録すべきエリアを設定するとき、前記コ
ンテギュアスデータエリアが前記欠陥エリア情報により
示された欠陥エリアを含むように、前記コンテギュアス
データエリアが設定され、前記設定されたコンテギュア
スデータエリアに対して前記欠陥エリアを避けてエクス
テントが決められ、前記エクステントの部分に前記AV
データを記録される情報記録媒体を基本とするものであ
る。
【0012】上記の手段により欠陥管理を録再アプリ1
では無く、File System2側に任せることが出来、録再
アプリケーションソフト1は欠陥管理に悩殺されずに映
像情報管理に専念できる。また代替え領域はユーザーが
記録可能なUser Areaである第1の領域内に設置するこ
とにより、User Area内に発生する欠陥領域の近傍位置
に代替え領域を配置することが出来、光学ヘッドの頻繁
なアクセスを抑圧でき、連続記録を保証できる。また代
替え領域欠陥領域の直後に配置でき、光学ヘッドを全
くアクセスさせることなく代替え処理を行える。そのた
めより一層安定に連続記録の保証が行える。
【0013】また、録再アプリ1とFile System2によ
る情報管理が独自に行え、それぞれの役割に専念でき
る。つまり、File System2に情報記憶媒体上の欠陥管
理を任せることが出来る。欠陥領域に第2のアドレス番
号であるAV Addressを付与しないため、録再アプリ
1は欠陥管理をいっさい行わず映像情報管理に専念でき
る。さらに具体的には、File System2が管理する論理
ブロック番号(LBN)に対応した管理情報をファイル
エントリー(File Entry)で実現し、録再アプリ1が
管理するAV Addressに対応した管理情報をビデオオ
ブジェクト制御情報(Video Object Control Inform
ation)で実現し、これら管理情報を別々に情報記憶媒
体上に記録することにより録再アプリ1とFile System
2による情報管理が独自に行え、それぞれの役割に専念
できる。また、LBNとAV Address間の変換をFile
System2側で対応させる。それにより録再アプリ1に
は煩わしいアドレス変換をさせる必要が無く映像情報管
理に専念できる。
【0014】(3−1)上記(3)の手段によりAVフ
ァイルには File System 上で識別可能なAVフラグを
設定しておく。 File System 2では AVファイルに付
加されたAVフラグを識別するか、あるいは録再アプリ
1からの指定( CreateFile の FILE_ATTRIBUTE_AUDIO_
VIDEO フラグ)により記録対象のファイルがAVファイ
ルか否かを識別できるようになり、記録方法を変えるこ
とができる。上記の処理を施す事によりAVファイルに
対しては記録時の連続性を確実に保証することが出来
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面を参照して説明する。
【0016】図1は、この発明の代表的な特徴部を示し
ている。なお各図において符号はブロック内に記入して
説明している。
【0017】情報記憶媒体(光ディスク)100には、
記録装置に当該ディスクが挿入されユーザが記録操作を
行ったときに情報を記録できる領域が確保されている。
この領域はユーザエリアUser Area)と呼ばれる。ディ
スク100には、リードインエリア、ボリウムアンドフ
ァイル管理情報のエリア、データエリア、リードアウト
エリアが設けられている。詳細は後述するが、データエ
リアには上記のユーザエリアが設定され、この部分のア
ドレス管理及び処理方法に本発明の特徴がある。
【0018】情報記憶媒体の全記録領域には論理ブロッ
ク番号( Logical Block Number;LBN)と言う第1
のアドレス番号が付与され、本システムでは、欠陥領域
3452と代替え領域3456の両方にもLBNを付与
している。これにより欠陥管理を録画再生アプリケーシ
ョンソフト(録再アプリ)1では無く、ファイルシステ
ム(File System) 2側に任せることが出来、録再アプ
リ1は欠陥管理に悩殺されずに映像情報管理に専念でき
ることになる。PSNは物理セクタ番号であり、これは
ディスク全体に渡って設定されている。
【0019】図2、図3は、情報記憶媒体に対するAV
情報の記録時に必要な機能であり、本発明による独自の
効果が期待できる内容の一覧表を示している。
【0020】図4は、図2、図3で分類したアプリケー
ション、ファイルシステム、ODDの関係を示す。図4
の情報記録再生装置( ODD:Optical Disk Driv
e)3は、例えば後述するパーソナルコンピュータ(P
C)システムの情報記録再生装置140と同一のもので
ある。また、図4のFile System2と録画再生アプリケ
ーションソフト(録再アプリ)1の両者のプログラムは
通常は、例えば後述するPCシステム中のHDD121
内に保存されており、File System2はパーソナルコン
ピューターシステム110の起動時にメインメモリ11
2に転送され、また録画再生アプリケーションソフトプ
ログラム使用時に録画再生アプリケーションソフト(録
再アプリ)1のプログラムがメインメモリ112上に転
送される。またコンピューターシステムにおいて情報処
理や情報の記録再生をおこなう担当部門は、録画再生ア
プリケーションソフト(以後、録再アプリと略する)1
レイヤー、ファイルシステム(File System )2レイヤ
ー、オプティカルディスクドライブ(Optical Disk Dri
ve ;ODD)3レイヤーと、制御階層が分割されている。
図4のそれぞれの階層間にはインターフェースとなるコ
マンドが定義されている。またそれぞれの階層で扱うア
ドレスも異なる。つまり録再アプリ1は、AVAddress
を取り扱い、File System2は、AV Addressに基き
論理セクタ番号(LSN)または論理ブロック番号(LBN)
を取り扱い、ODD3は、論理セクタ番号(LSN)、論理ブ
ロック番号(LBN)に基き物理セクタ番号(PSN)を扱う
ようになっている。
【0021】ここで、上記のPCシステムについて、図
5を参照して説明しておくことにする。本発明の対象
は、パーソナルコンピュータを構成する要素の全体ある
いはその一部を用いた状態で実現されるからである。
【0022】図5に情報再生装置を用いたパーソナルコ
ンピューターシステム構成を示す。 5A…一般的なパーソナルコンピューターシステム11
0の内部構造説明。
【0023】5A−1…メインCPUに直接接続される
データ/アドレスライン説明。
【0024】パーソナルコンピューター110内のメイ
ンCPU111はメインメモリ112との間の情報入出
力を直接行うメモリデータライン114と、メインメモ
リ112内に記録されている情報のアドレスを指定する
メモリアドレスライン113を持ち、メインメモリ11
2内にロードされたプログラムに従ってメインCPU1
11の実行処理が進む。更にメインCPU111はI/
Oデータライン146を通して各種コントローラーとの
情報転送を行うと共に、I/Oアドレスライン145の
アドレス指定により情報転送先コントローラーの指定と
転送される情報内容の指定を行っている。
【0025】5A−2…CRTディスプレーコントロー
ルとキーボードコントロール説明。
【0026】CRTディスプレー116の表示内容制御
を行うLCDコントローラー115はメモリデータライ
ン114を介しメインCPU111間の情報交換を行っ
ている。更に高解像度・豊富な表現色を実現するためC
RTディスプレー116専用のメモリとしてビデオRA
M117を備えている。LCDコントローラー115は
メモリデータライン114を経由してメインメモリ11
2から直接情報を入力し、CRTディスプレー116に
表示する事も出来る。
【0027】キーボード119から入力されたテンキー
情報はキーボードコントローラー118で変換されてI
/Oデータライン146を経由してメインCPU111
に入力される。
【0028】5A−3…内蔵型HDD/情報再生装置の
制御系統説明。
【0029】パーソナルコンピューター110内に内蔵
されたHDD121やCD−ROMドライブ・DVD−
ROMドライブなどの光学式の情報再生装置122には
IDEインターフェースが使われる場合が多い。HDD
121や情報再生装置122からの再生情報、またはH
DD121への記録情報はIDEコントローラー120
を経由してI/Oデータライン146に転送される。
【0030】特にブートディスクとしてHDD121を
用いた場合にはパーソナルコンピューターシステム11
0起動時にメインCPU111がHDD121にアクセ
スし、必要な情報がメインメモリ112に転送される。 6A−4…外部とのシリアル/パラレルインターフェー
ス説明。
【0031】パーソナルコンピューターシステム110
の外部機器との情報転送にはシリアルラインとパラレル
ラインがそれぞれ用意されている。
【0032】“セントロ"に代表されるパラレルライン
を制御するパラレルI/Fコントローラー123は例え
ばネットワークを介さずに直接プリンター124やスキ
ャナー125を駆動する場合に使われる。スキャナー1
25から転送される情報はパラレルI/Fコントローラ
ー123を経由してI/Oデータライン146に転送さ
れる。またI/Oデータライン146上で転送される情
報はパラレルI/Fコントローラー123を経由してプ
リンター124へ転送される。
【0033】例えばCRTディスプレー116に表示さ
れているビデオRAM117内の情報やメインメモリ1
12内の特定情報をプリントアウトする場合、これらの
情報をメインCPU111を介してI/Oデータライン
146に転送した後、パラレルI/Fコントローラー1
23でプロトコル変換してプリンター124に出力され
る。
【0034】外部に出力されるシリアル情報に関しては
I/Oデータライン146で転送された情報がシリアル
I/Fコントローラー130でプロトコル変換され、例
えばRS−232C信号eとして出力される。
【0035】5A−5…機能拡張用バスライン説明。
【0036】パーソナルコンピューターシステム110
は機能拡張用に各種のバスラインを持っている。デスク
トップのパーソナルコンピューターではバスラインとし
てPCIバス133とEISAバス126を持っている
場合が多い。各バスラインはPCIバスコントローラー
143またはEISAバスコントローラー144を介し
てI/Oデータライン146とI/Oアドレスライン1
45に接続されている。バスラインに接続される各種ボ
ードはEISAバス126専用ボードとPCIバス13
3専用ボードに分かれている。比較的PCIバス133
の方が高速転送に向くため図ではPCIバス133に接
続しているボードの数が多くなっているが、それに限ら
ずEISAバス126専用ボードを使用すれば例えばL
ANボード139やSCSIボード138をEISAバ
ス126に接続する事も可能である。
【0037】5A−6…バスライン接続の各種ボードの
概略機能説明。
【0038】・サウンドブラスターボード127:マイ
ク128から入力された音声信号はサウンドブラスター
ボード127によりデジタル情報に変換され、EISA
バス126、I/Oデータライン146を経由してメイ
ンメモリ112やHDD121、情報記録再生装置14
0に入力され、加工される。また音楽や音声を聞きたい
場合にはHDD121、141や情報再生装置122、
情報記録再生装置140内に記録されているファイル名
をユーザーが指定する事によりデジタル音源信号がI/
Oデータライン146、EISAバス126を経由して
サウンドブラスターボード127に転送され、アナログ
信号に変換された後、スピーカー129から出力され
る。
【0039】・専用DSP137:ある特殊な処理を高
速で実行したい場合、その処理専用のDSP137ボー
ドをバスラインに接続する事が出来る。
【0040】・SCSIインターフェース:外部記憶装
置との間の情報入出力にはSCSIインターフェースを
利用する場合が多い。情報バックアップ用MT(磁気テ
ープ)142、外部据置き型HDD141、情報記録再
生装置140等の外部記憶装置との間で入出力されるS
CSIフォーマット情報をPCIバス133またはEI
SAバス126に転送するためのプロトコル変換や転送
情報フォーマット変換をSCSIボード138内で実行
している。
【0041】・情報圧縮・伸長専用ボード:音声、静止
画、動画像などマルチメディア情報は情報圧縮してHD
D121、141や情報記録再生装置140(情報再生
装置122)に記録される。HDD121、141や情
報記録再生装置140、情報再生装置122に記録され
ている情報を伸長してCRTディスプレー116に表示
したり、スピーカー129を駆動する。またマイク12
8から入力された音声信号などを情 報圧縮してHD
D121、141や情報記録再生装置140に記録す
る。
【0042】この情報の圧縮・伸長機能を各種専用ボー
ドが受け持っている。 音楽・音声信号の圧縮・伸長
を音声符号化・復号化ボード136で行い、動画像(ビ
デオ映像)の圧縮・伸長をMPEGボード134で行
い、静止画像の圧縮・伸長をJPEGボード135で行
っている。
【0043】5B…パーソナルコンピューターの外部ネ
ットワークとの接続説明。
【0044】5B−1…電話回線を用いたネットワーク
接続説明。
【0045】電話回線fを経由して外部に情報転送した
い場合には、モデム131を用いる。すなわち希望の相
手先へ電話接続するには図示して無いがNCU(Networ
kControl Unit)が電話回線fを介して電話交換機に相
手先電話番号を伝達する。電話回線が接続されると、シ
リアルI/Fコントローラー130がI/Oデータライ
ン146上の情報に対して転送情報フォーマット変換と
プロトコル変換を行い、その結果得られるデジタル信号
のRS−232C信号をモデム131でアナログ信号に
変換して電話回線fに転送される。
【0046】5B−2…IEEE1394を用いたネッ
トワーク接続説明。
【0047】音声、静止画、動画像などマルチメディア
情報を外部装置(図示して無い)へ転送する場合にはI
EEE1394インターフェースが適している。
【0048】動画や音声では一定時間内に必要な情報を
送り切れないと画像の動きがギクシャクしたり、音声が
途切れたりする。その問題を解決するためIEEE13
94では125μs毎にデータ転送が完了する isochro
nous 転送方式を採用している。IEEE1394では
この isochronous 転送と通常の非同期転送の混在も許
しているが、1サイクルの非同期転送時間は最大63.
5μsと上限が決められている。この非同期転送時間が
長過ぎると isochronous 転送を保証できなくなるため
である。IEEE1394ではSCSIのコマンド(命
令セット)をそのまま使用する事が出来る。
【0049】PCIバス133を伝わって来た情報に対
し、isochronous 転送用の情報フォーマット変換やプロ
トコル変換、ノード設定のようなトポロジーの自動設定
などの処理をIEEE1394I/Fボード132が行
っている。
【0050】このようにパーソナルコンピューターシス
テム110内で持っている情報をIEEE1394信号
gとして外部に転送するだけで無く、同様に外部から送
られて来るIEEE1394信号gを変換してPCIバ
ス133に転送する働きもIEEE1394I/Fボー
ド132は持っている。
【0051】5B−3…LANを用いたネットワーク接
続説明。
【0052】企業内や官庁・学校など特定地域内のロー
カルエリア情報通信には図示して無いがLANケーブル
を媒体としてLAN信号hの入出力を行っている。
【0053】LANを用いた通信のプロトコルとしてT
CP/IP、NetBEUIなどが存在し、各種プロト
コルに応じて独自のデータパケット構造(情報フォーマ
ット構造)を持つ。PCIバス133上で転送される情
報に対する情報フォーマット変換や各種プロトコルに応
じた外部との通信手続き処理などをLANボード139
が行う。
【0054】例としてHDD121内に記録してある特
定ファイル情報をLAN信号hに変換して外部のパーソ
ナルコンピューターやEWS、あるいはネットワークサ
ーバー(図示して無い)に転送する場合の手続きと情報
転送経路について説明する。IDEコントローラー12
0の制御によりHDD121内に記録されているファイ
ルディレクトリーを出力させ、その結果のファイルリス
トをメインCPU111がメインメモリ112に記録す
ると共に、CRTディスプレー116に表示させる。ユ
ーザーが転送したいファイル名をキーボード119入力
するとその内容がキーボードコントローラー118を介
してメインCPU111に認識される。メインCPU1
11がIDEコントローラー120に転送するファイル
名を通知すると、HDDが内部の情報記録場所を判定し
てアクセスし、再生情報がIDEコントローラー120
を経由してI/Oデータライン146に転送される。I
/Oデータライン146からPCIバスコントローラー
143にファイル情報が入力された後、PCIバス13
3を経由してLANボード139へ転送される。LAN
ボード139では一連の通信手続きにより転送先とセッ
ションを張った後、PCIバス133からファイル情報
を入力し、伝送するプロトコルに従ったデータパケット
構造に変換後LAN信号hとして外部へ転送する。
【0055】5C…情報再生装置または情報記憶再生装
置(光ディスク装置)からの情報転送説明。
【0056】5C−1…標準的インターフェースと情報
転送経路説明。
【0057】CD−ROM、DVD−ROMなどの再生
専用光ディスク装置である情報再生装置122やDVD
−RAM、PD、MOなどの記録再生可能な光ディスク
である情報記録再生装置140をパーソナルコンピュー
ターシステム110内に組み込んで使用する場合、標準
的なインターフェースとして“IDE"“SCSI"“I
EEE1394"などが存在する。
【0058】一般的にはPCIバスコントローラー14
3やEISAバスコントローラー144は内部にDMA
を持っている。DMAの制御によりメインCPU111
を介在させる事無く各ブロック間で直接情報を転送する
事が出来る。
【0059】例えば情報記録再生装置140の情報をM
PEGボード134に転送する場合メインCPU111
からの処理はPCIバスコントローラー143へ転送命
令を与えるだけで、情報転送管理はPCIバスコントロ
ーラー内のDMAに任せる。その結果、実際の情報転送
時にはメインCPUは情報転送処理に悩殺される事無く
並列して他の処理を実行できる。
【0060】同様に情報再生装置122内に記録されて
いる情報をHDD141へ転送する場合もメインCPU
111はPCIバスコントローラー143またはIDE
コントローラー120へ転送命令を出すだけで、後の転
送処理管理をPCIバスコントローラー143内のDM
AまたはIDEコントローラー120内のDMAに任せ
ている。
【0061】5C−2…認証( authentication )機能
説明。
【0062】情報記録再生装置140もしくは情報再生
装置122に関する情報転送処理には上述したようにP
CIバスコントローラー143内のDMA、EISAバ
スコントローラー144内のDMAまたはIDEコント
ローラー120内のDMAが管理を行っているが、実際
の転送処理自体は情報記録再生装置140もしくは情報
再生装置122が持つ認証( authentication )機能部
が実際の転送処理を実行している。
【0063】DVDvideo、DVD−ROM、DVD−
RなどのDVDシステムではビデオ、オーディオのビッ
トストリームは MPEG2 Program stream フォーマ
ットで記録されており、オーディオストリーム、ビデオ
ストリーム、サブピクチャーストリーム、プライベート
ストリームなどが混在して記録されている。情報記録再
生装置140は情報の再生時にプログラムストリーム
( Program stream )からオーディオストリーム、ビデ
オストリーム、サブピクチャーストリーム、プライベー
トストリームなどを分離抽出し、メインCPU111を
介在させる事無くPCIバス133を介して直接音声符
号化復号化ボード136、MPEGボード134あるい
はJPEGボード135に転送する。
【0064】同様に情報再生装置122もそこから再生
されるプログラムストリーム( Program stream )を各
種のストリーム情報に分離抽出し、個々のストリーム情
報をI/Oデータライン146、PCIバス133を経
由して直接(メインCPU111を介在させる事無く)
音声符号化復号化ボード136、MPEGボード134
あるいはJPEGボード135に転送する。
【0065】情報記録再生装置140や情報再生装置1
22と同様音声符号化復号化ボード136、MPEGボ
ード134あるいはJPEGボード135自体にも内部
に認証( authentication )機能を持っている。情報転
送に先立ち、PCIバス133(およびI/Oデータラ
イン146)を介して情報記録再生装置140や情報再
生装置122と音声符号化復号化ボード136、MPE
Gボード134、JPEGボード135間で互いに認証
し合う。相互認証が完了すると情報記録再生装置140
や情報再生装置122で再生されたビデオストリーム情
報はMPEGボード134だけに情報転送する。同様に
オーディオストリーム情報は音声符号化復号化ボード1
36のみに転送される。また静止画ストリームはJPE
Gボード135へ、プライベートストリームやテキスト
情報はメインCPU111へ送られる。
【0066】図6には、本発明の実施形態の分類を示し
ている。図2、図3に示したAV情報の記録時に必要な
機能(効果)を実現する本発明の実施形態としては9種
類存在する。各実施形の態を区別する記号としてXX、
XX−PS、 LBN/ODD, LBN/ODD−P
S, LBN/UDF, LBN/UDF−PS,LB
N/UDF−CDAFi, LBN/XXX,LBN/
XXX−PSを示している。図には各実施の形態の特徴
的な機能を要約して記述している。
【0067】左蘭の縦方向にLBNを設定しない場合
と、設定した場合を区分している。また、最上部の欄の
横方向には、コンティギュアスデータエリア作成時に事
前に予備のスペアエリアを確保しない場合と確保した場
合の区分を示し、また、右の欄には、AV File内での未
使用領域の管理場所と管理方法を示している。
【0068】図7には、各実施形態を用いた場合に得ら
れる効果とをまとめている。
【0069】本発明の具体的実施の形態を説明するに当
たり、情報記憶媒体としてDVD−RAMディスクを使
用し、File System としてUDFを利用した場合の実施
形態の説明を行う。
【0070】まず、本発明の具体的実施の形態を説明す
る前に前提としたDVD−RAMディスクについての説
明を行う。
【0071】図8は、DVD−RAMディスク内の概略
記録内容のレイアウトを説明する図である。
【0072】すなわち、ディスク内周側の Lead-in Are
a 607 は光反射面が凹凸形状をしたエンボスドデータ領
域( Embossed data Zone) 611 、表面が平坦(鏡面)
なミラーゾーン( Mirror Zone) 612 および書替可能
なリライタブルデータゾーン( Rewritable data Zon
e) 613 で構成される。Embossed data Zone 611 は図
9のように基準信号を表すリファレンス信号ゾーン( R
eference signal Zone) 653 および 制御データゾーン
(Control data Zone) 655 を含み、Mirror Zone 612
は Connection Zone 657 を含む。
【0073】Rewritable data Zone 613 は、ディスク
テストゾーン(Disk test Zone )658 と、ドライブテ
ストゾーン(Drive test Zone)660 と、ディスクID
(識別子)が示された Disc identification Zone 662
と、欠陥管理エリアDMA1およびDMA2 663 を含
んでいる。
【0074】ディスク外周側の Lead-out Area 609
は、図10に示すように欠陥管理エリアDMA3および
DMA4 691 と、ディスクID(識別子)が示された
ディスク識別ゾーン( Disc identification Zone) 69
2 、Drive test Zone 694 と Disk test Zone 695 を含
む書替可能な Rewritable data Zone 645で構成され
る。
【0075】Lead-in Area 607 と Lead-out Area 609
との間の Data Area 608 は24個の年輪状の Zone 00
620 〜 Zone 23 643 に分割されている。各ゾーン( Zo
ne)は一定の回転速度を持っているが、異なるゾーン間
では回転速度が異なる。また、各ゾーンを構成するセク
タ数も、ゾーン毎に異なる。具体的には、ディスク内周
側の Zone 00 620 等 は回転速度が早く構成セクタ数は
少ない。一方、ディスク外周側の Zone 23 643 等 は回
転速度が遅く構成セクタ数が多い。このようなレイアウ
トによって、各ゾーン内ではCAVのような高速アクセ
ス性を実現し、ゾーン全体でみればCLVのような高密
度記録性を実現している。
【0076】図9と図10は図8のレイアウトにおける
Lead-in Area 607 と Lead-out Area 609 の詳細を説
明する図である。
【0077】Embossed data Zone 611 の Control data
Zone 655 には、適用されるDVD規格のタイプ(DV
D−ROM・DVD−RAM・DVD−R等)およびパ
ートバージョンを示すブックタイプ・アンド・パートバ
ージョン( Book type andPart version) 671 と、デ
ィスクサイズおよび最小読出レートを示すディスクサイ
ズ・アンド・ミニマムリードアウトレート( Disc size
and minimum read-out rate)672 と、1層ROMディ
スク、1層RAMディスク、2層ROMディスク等のデ
ィスク構造を示すディスク構成( Disc structure )67
3 と、記録密度を示す レコーディングデンティシー(R
ecording density) 674 と、データが記録されている
位置を示すデータロケーション( Data Area allocatio
n )675 と、情報記憶媒体の内周側に情報記憶媒体個々
の製造番号などが書き換え不可能な形で記録された BCA
( Burst Cutting Area )descriptor 676 と、記録時
の露光量指定のための線速度条件を示す Velocity 677
と、再生時の情報記憶媒体への露光量を表す リードパ
ワー(Read power) 678 、記録時に記録マーク形成の
ために情報記憶媒体に与える最大露光量を表すピークパ
ワー( Peak power) 679 と 、消去時に情報記憶媒体
に与える最大露光量を表すバイアスパワー(Bias powe
r) 680 と、媒体の製造に関する情報 682 が記録され
ている。
【0078】別の言い方をすると、この Control data
Zone 655 には、記録開始・記録終了位置を示す物理セ
クタ番号などの情報記憶媒体全体に関する情報と、記録
パワー、記録パルス幅、消去パワー、再生パワー、記録
・消去時の線速などの情報と、記録・再生・消去特性に
関する情報と、個々のディスクの製造番号など情報記憶
媒体の製造に関する情報等が事前に記録されている。
【0079】Lead-in Area 607 および Lead-out Area
609 の Rewritable data Zone 613、645 には、各々の
媒体ごとの固有ディスク名記録領域( Disc identifica
tion Zone 662 、692 )と、試し記録領域(記録消去条
件の確認用である Drive test Zone 660 、694 と Disk
test Zone 659 、695 )と、データエリア内の欠陥領
域に関する管理情報記録領域(ディフェクトマネジメン
トエリア; DMA1& DMA2 663 、 DMA3&D
MA4 691)が設けられている。これらの領域を利用す
ることで、個々のディスクに対して最適な記録が可能と
なる。
【0080】図11は図8のレイアウトにおける Data
Area 608 内の詳細を説明する図である。
【0081】24個のゾーン( Zone )毎に同数のグル
ープ( Group )が割り当てられ、各グループはデータ
記録に使用する User Area 723 と交替処理に使用する
Spare Area 724のペアを含んでいる。また User Area 7
23 と Spare Area 724 のペアは各ゾーン毎にガード領
域( Guard Area) 771 、772 で分離されている。更に
各グループの User Area 723 およびスペア領域( Spar
e Area)724 は同じ回転速度のゾーンに収まっており、
グループ番号の小さい方が高速回転ゾーンに属し、グル
ープ番号の大きい方が低速回転ゾーンに属する。低速回
転ゾーンのグループは高速回転ゾーンのグループよりも
セクタ数が多いが、低速回転ゾーンはディスクの回転半
径が大きいので、ディスク10上での物理的な記録密度
はゾーン全体(グループ全て)に渡りほぼ均一になる。
【0082】各グループにおいて User Area 723 はセ
クタ番号の小さい方(つまりディスク上で内周側)に配
置され、Spare Area 724 はセクタ番号の大きい方(デ
ィスク上で外周側)に配置される。
【0083】次に情報記憶媒体としてDVDーRAMデ
ィスク上に記録される情報の記録信号構造とその記録信
号構造の作成方法について説明する。なお、媒体上に記
録される情報の内容そのものは「情報」と呼び、同一内
容の情報に対しスクランブルしたり変調したりしたあと
の構造や表現、つまり信号形態が変換された後の“1"
〜“0"の状態のつながりは「信号」と表現して、両者
を適宜区別することにする。
【0084】図12は図8のデータエリア部分に含まれ
るセクタ内部の構造を説明する図である。図12の1セ
クタ 501a は図11のセクタ番号の1つに対応し、図1
3に示すように2048バイトのサイズを持つ。各セク
タは図示していないが情報記憶媒体( DVD−RAM
ディスク )の記録面上にエンボスなどの凹凸構造で事
前に記録されたヘッダ573、574を先頭に、同期コ
ード575、576と変調後の信号577、578を交
互に含んでいる。
【0085】次に、DVD−RAMディスクにおけるE
CCブロック処理方法について説明する。
【0086】図13は図8の Data Area 608 に含まれ
る情報の記録単位( Error Correction Code のECC
単位)を説明する図である。
【0087】パーソナルコンピュータ用の情報記憶媒体
(ハードディスクHDDや光磁気ディスクMOなど)の
ファイルシステムで多く使われるFAT( File Alloca
tion Table )では256バイトまたは512バイトを
最小単位として情報記憶媒体へ情報が記録される。
【0088】それに対し、CD−ROMやDVD−RO
M、DVD−RAMなどの情報記憶媒体ではファイルシ
ステムとしてUDF( Universal Disk Format ;詳細
は後述)を用いており、ここでは2048バイトを最小
単位として情報記憶媒体へ情報が記録される。この最小
単位をセクタと呼ぶ。つまりUDFを用いた情報記憶媒
体に対しては、図13に示すようにセクタ501毎に2
048バイトずつの情報を記録して行く。
【0089】CD−ROMやDVD−ROMではカート
リッジを使わず裸ディスクで取り扱うため、ユーザサイ
ドで情報記憶媒体表面に傷が付いたり表面にゴミが付着
し易い。情報記憶媒体表面に付いたゴミや傷の影響で特
定のセクタ(たとえば図13のセクタ501c)が再生
不可能(もしくは記録不能)な場合が発生する。
【0090】DVDでは、そのような状況を考慮したエ
ラー訂正方式(積符号を利用したECC)が採用されて
いる。具体的には16個ずつのセクタ(図13ではセク
タ501aからセクタ501pまでの16個のセクタ)
で1個のECC( Error Correction Code )ブロック
502を構成し、その中で強力なエラー訂正機能を持た
せている。その結果、たとえばセクタ501cが再生不
可能といったような、ECCブロック502内のエラー
が生じても、エラー訂正され、ECCブロック502の
すべての情報を正しく再生することが可能となる。
【0091】図14は図8の Data Area 608 内でのゾ
ーンとグループ(図11参照)との関係を説明する図で
ある。
【0092】図8の各ゾーン:Zone 00 620 〜 Zone 23
643 はDVD−RAMディスクの記録面上に物理的に
配置されるもので、図8の物理セクタ番号604の欄と
図14に記述してあるように Data Area 608 内の User
Area 00 705 の最初の物理セクタの物理セクタ番号
(開始物理セクタ番号701)は031000h(h:
16進数表示の意味)に設定されている。更に物理セク
タ番号は外周側704に行くに従って増加し、User Are
a 00 705、01 709、23 707、Spare Area 00 708、01 70
9、23 710、Guard Area 711、712、713 のいかんに関わ
らず連続した番号が付与されている。従って Zone 620
〜 643 をまたがって物理セクタ番号には連続性が保た
れている。
【0093】これに対して User Area 705、706、707
と Spare Area 708、709、710 のペアで構成される各 G
roup 714、715、716 の間にはそれぞれ Guard Area 71
1、712、713 が挿入配置されている。そのため各 Group
714、715、716 をまたがった物理セクタ番号には図1
1のように不連続性を有する。
【0094】図14の構成を持つDVDーRAMディス
クが、後に示す情報記録再生部(物理系ブロック)を有
した情報記録再生装置で使用された場合には、光学ヘッ
ド202が Guard Area 711、712、713 通過中にDVD
−RAMディスクの回転速度を切り替える処理を行なう
ことができる。例えば光ヘッド202が Group 00705
から Group 01 715 にシークし、Guard Area 711 を通
過中にDVD−RAMディスクの回転速度が切り替えら
れる。
【0095】図15は図8の Data Area 608 内での論
理セクタ番号の設定方法を説明した図である。論理セク
タの最小単位は物理セクタの最小単位と一致し、204
8バイト単位になっている。各論理セクタは以下の規則
に従い、対応した物理セクタ位置に割り当てられる。
【0096】図14に示したように物理的に Guard Are
a 711、712、713 がDVD−RAMディスクの記録面上
に設けられているため各 Group 714、715、716 をまた
がった物理セクタ番号には不連続性が生じるが、論理セ
クタ番号は各 Group 00 714 、01 715 、23 716 をまた
がった位置で連続につながるような設定方法を取ってい
る。この Group 00 714 、01 715 〜 23 716 の並び
は、グループ番号の小さい方(物理セクタ番号の小さい
方)がDVD−RAMディスクの内周側( Lead-in Are
a 607 側)に配置され、グループ番号の大きい方(物理
セクタ番号の大きい方)がDVD−RAMディスクの外
周側( Lead-out Area 609 側)に配置される。
【0097】この配置においてDVD−RAMディスク
の記録面上に全く欠陥がない場合には、各論理セクタは
図14の User Area 00 705 〜 23 707 内の全物理セク
タに1対1に割り当てられ、物理セクタ番号が0310
00hである開始物理セクタ番号701位置でのセクタ
の論理セクタ番号は0hに設定される(図11の各Grou
p 内最初のセクタの論理セクタ番号774の欄を参
照)。
【0098】このように記録面上に全く欠陥がない場合
には Spare Area 00 708 〜 23 710 内の各セクタに対
しては論理セクタ番号は事前には設定されていない。
【0099】DVD−RAMディスクへの記録前に行う
記録面上の事前の欠陥位置検出処理である サーティフ
ァイ(Certify) 処理時や再生時、あるいは記録時に U
serArea 00 705 〜 23 707内に欠陥セクタを発見した場
合には、交替処理の結果、代替え処理を行ったセクタ数
だけ Spare Area 00 708 〜 23 710 内の対応セクタに
対して論理セクタ番号が設定される。
【0100】次に、ユーザエリアで生じた欠陥を処理す
る方法を幾つか説明する。その前に、欠陥処理に必要な
欠陥管理エリア(図9または図10のディフェクトマネ
ジメントエリア(DMA1〜DMA4 663、691 )およ
びその関連事項について説明しておく。 [欠陥管理エリア]欠陥管理エリア(DMA1〜DMA
4 663、691 )はデータエリアの構成および欠陥管理の
情報を含むものデータとえば32セクタで構成される。
2つの欠陥管理エリア(DMA1、DMA2 663 )は
DVD―RAMディスクの Lead-in Area 607 内に配置
され、他の2つの欠陥管理エリア(DMA3、DMA4
691 )はDVD−RAMディスクの Lead-out Area 60
9 内に配置される。各欠陥管理エリア(DMA1〜DM
A4 663、691 )の後には、適宜予備のセクタ(スペア
セクタ)が付加されている。
【0101】各欠陥管理エリア(DMA1〜DMA4 6
63、691 )は、2つのブロックに分かれている。各欠陥
管理エリア(DMA1〜DMA4 663、691 )の最初の
ブロックには、DVD―RAMディスクの定義情報構造
(DDS; Disc Definition Structure)および一次欠
陥リスト(PDL; Primary Defect List)が含まれ
る。各欠陥管理エリア(DMA1〜DMA4 663、691
)の2番目のブロックには、二次欠陥リスト(SDL;
Secondary Defect List)が含まれる。4つの欠陥管理
エリア(DMA1〜DMA4 663、691 )の4つの一次
欠陥リスト(PDL)は同一内容となっており、それら
の4つの二次欠陥リスト(SDL)も同一内容となって
いる。
【0102】4つの欠陥管理エリア(DMA1〜DMA
4 663、691 )の4つの定義情報構造(DDS)は基本
的には同一内容であるが、4つの欠陥管理エリアそれぞ
れのPDLおよびSDLに対するポインタについては、
それぞれ個別の内容となっている。
【0103】ここでDDS/PDLブロックは、DDS
およびPDLを含む最初のブロックを意味する。また、
SDLブロックは、SDLを含む2番目のブロックを意
味する。
【0104】DVDーRAMディスクを初期化したあと
の各欠陥管理エリア(DMA1〜DMA4 663、691 )
の内容は、以下のようになっている: (1)各DDS/PDLブロックの最初のセクタはDD
Sを含む; (2)各DDS/PDLブロックの2番目のセクタはP
DLを含む; (3)各SDLブロックの最初のセクタはSDLを含
む。
【0105】一次欠陥リストPDLおよび二次欠陥リス
トSDLのブロック長は、それぞれのエントリ数によっ
て決定される。各欠陥管理エリア(DMA1〜DMA4
663、691 )の未使用セクタはデータ0FFhで書き潰
される。また、全ての予備セクタは00hで書き潰され
る。 [ディスク定義情報]定義情報構造DDSは、1セクタ
分の長さのテーブルからなる。このDDSはディスク1
0の初期化方法と、PDLおよびSDLそれぞれの開始
アドレスを規定する内容を持つ。DDSは、ディスク1
0の初期化終了時に、各欠陥管理エリア(DMA)の最
初のセクタに記録される。 [スペアセクタ]各 Data Area 608 内の欠陥セクタ
は、所定の欠陥管理方法(後述する検証、スリッピング
交替、スキッピング交替、リニア交替)により、正常セ
クタに置換(交替)される。この交替のためのスペアセ
クタの位置は、図14に示した Spare Area 00 708 〜
23 710 の各グループのスペアエリアに含まれる。また
この各 Spare Area 内のでの物理セクタ番号は図11の
Spare Area 724 の欄に記載されている。
【0106】DVD−RAMディスクは使用前に初期化
できるようになっているが、この初期化は検証の有無に
拘わらず実行可能となっている。
【0107】欠陥セクタは、スリッピング交替処理( S
lipping Replacement Algorithm)、スキッピング交替
処理( Skipping Replacement Algorithm )あるいはリ
ニア交替処理( Linear Replacement Algorithm )によ
り処理される。これらの処理( Algorithm )により前
記PDLおよびSDLにリストされるエントリ数の合計
は、所定数、たとえば4092以下とされる。 [初期化・ Certify ]DVD−RAMディスクの Data
Area 608 にユーザー情報を記録する前に初期化処理を
行い、 Data Area 608 内の全セクタの欠陥状況の検査
( Certify )を行なう場合が多い。初期化段階で発見
された欠陥セクタは特定され、連続した欠陥セクタ数に
応じてスリッピング交替処理あるいはリニア交替処理に
より User Area 723 内の欠陥セクタは Spare Area 724
内の予備セクタで補間される。Certify の実行中にD
VD−RAMディスクのゾーン内スペアセクタを使い切
ってしまったときは、そのDVD−RAMディスクは不
良と判定し、以後そのDVD−RAMディスクは使用し
ないものとする。
【0108】全ての定義情報構造DDSのパラメータ
は、4つのDDSセクタに記録される。一次欠陥リスト
PDLおよび二次欠陥リストSDLは、4つの欠陥管理
エリア(DMA1〜DMA4 663、691 )に記録され
る。最初の初期化では、SDL内のアップデートカウン
タは00hにセットされ、全ての予約ブロックは00h
で書き潰される。
【0109】なお、ディスク10をコンピュータのデー
タ記憶用に用いるときは上記初期化・ Certify が行わ
れるが、ビデオ録画用に用いられるときは、上記初期化
・Certify を行うことなく、いきなりビデオ録画するこ
ともあり得る。
【0110】図16(a),(b)は図8の Data Area
608 内でのスリッピング交替処理( Slipping Replace
ment Algorithm )を説明する図である。
【0111】DVD−RAMディスク製造直後(ディス
クにまだ何もユーザー情報が記録されて無い時)、ある
いは最初にユーザー情報を記録する場合(既に記録され
ている場所上に重ね書き記録するのでは無く、未記録領
域に最初に情報を記録する場合)には欠陥処理方法とし
てこのスリッピング交替処理が適用される。
【0112】すなわち発見された欠陥データセクタ(た
とえばm個の欠陥セクタ731)は、その欠陥セクタの
後に続く最初の正常セクタ(ユーザエリア723b)に
交替(あるいは置換)使用される(交替処理734)。
これにより、該当グループの末端に向かってmセクタ分
のスリッピング(論理セクタ番号後方シフト)が生じ
る。同様に、その後にn個の欠陥セクタ732が発見さ
れれば、その欠陥セクタはその後に続く正常セクタ(ユ
ーザエリア723c)と交替使用され、同じく論理セク
タ番号の設定位置が後方にシフトする。その交代処理の
結果 Spare Area 724 内の最初から m+nセクタ分 73
7 に論理セクタ番号が設定され、ユーザー情報記録可能
領域になる。その結果、Spare Area 724 内の不使用領
域726はm+nセクタ分減少する。
【0113】この時の欠陥セクタのアドレスは一次欠陥
リスト(PDL)に書き込まれ、欠陥セクタはユーザ情
報の記録を禁止される。もし Certify 中に欠陥セクタ
が発見されないときは、PDLには何も書き込まない。
同様にもしも Spare Area724 内の記録使用領域743
内にも欠陥セクタが発見された場合には、そのスペアセ
クタのアドレスもPDLに書き込まれる。
【0114】上記のスリッピング交替処理の結果、欠陥
セクタのない User Area 723a 〜723c と Spare Area 7
24 内の記録使用領域743がそのグループの情報記録
使用部分(論理セクタ番号設定領域735)となり、こ
の部分に連続した論理セクタ番号が割り当てられる。
【0115】図16(c)は、図8の Data Area 608
内での他の交替処理であるスキッピング交替処理( Ski
pping Replacement Algorithm )を説明する図である。
【0116】スキッピング交替処理は、映像情報や音声
情報など途切れる事無く連続的(シームレス)にユーザ
ー情報を記録する必要がある場合の欠陥処理に適した処
理方法である。このスキッピング交替処理は、16セク
タ単位、すなわちECCブロック単位(1セクタが2k
バイトなので32kバイト単位)で実行される。
【0117】たとえば、正常なECCブロックで構成さ
れる User Area 732a の後に1個の欠陥ECCブロック
741が発見されれば、この欠陥ECCブロック741
に記録予定だったデータは、直後の正常な User Area 7
23b のECCブロックに代わりに記録される(交替処理
744)。同様にk個の連続した欠陥ECCブロック7
42が発見されれば、これらの欠陥ブロック742に記
録する予定だったデータは、直後の正常な User Area 7
23c のk個のECCブロックに代わりに記録される。
【0118】こうして、該当グループの User Area 内
で1+k個の欠陥ECCブロックが発見された時は、
(1+k)ECCブロック分が Spare Area 724 の領域
内にずれ込み、 Spare Area 724 内の情報記録に使用す
る延長領域743がユーザー情報記録可能領域となり、
ここに論理セクタ番号が設定される。その結果 Spare A
rea 724 の不使用領域726は(1+k)ECCブロッ
ク分減少し、残りの不使用領域746は小さくなる。
【0119】上記交代処理の結果,欠陥ECCブロック
のない User Area 723a 〜 723cと情報記録に使用する
延長領域743がそのグループ内での情報記録使用部分
(論理セクタ番号設定領域)となる。この時の論理セク
タ番号の設定方法として、欠陥ECCブロックのない U
ser Area 723a 〜 723c は初期設定(上記交代処理前
の)時に事前に割り振られた論理セクタ番号のまま不変
に保たれる所に大きな特徴がある。
【0120】その結果、欠陥ECCブロック741内の
各物理セクタに対して初期設定時に事前に割り振られた
論理セクタ番号がそのまま情報記録に使用する延長領域
743内の最初の物理セクタに移動して設定される。ま
たk個連続欠陥ECCブロック742内の各物理セクタ
に対して初期設定時に割り振られた論理セクタ番号がそ
のまま平行移動して、情報記録に使用する延長領域74
3内の該当する各物理セクタに設定される。
【0121】このスキッピング交替処理法では、DVD
−RAMディスクが事前に Certify されていなくて
も、ユーザー情報記録中に発見された欠陥セクタに対し
て即座に交替処理を実行出来る。
【0122】図16(d)は図8の Data Area 608 内
でのさらに他の交替処理であるリニア交替処理( Linea
r Replacement Algorithm )を説明する図である。
【0123】このリニア交替処理も、16セクタ単位す
なわちECCブロック単位(32kバイト単位)で実行
される。リニア交替処理では、欠陥ECCブロック75
1が該当グループ内で最初に使用可能な正常スペアブロ
ック( Spare Area 724 内の最初の交代記録箇所75
3)と交替(置換)される(交替処理758)。この交
代処理の場合、欠陥ECCブロック751上に記録する
予定だったユーザー情報はそのまま Spare Area 724 内
の交代記録箇所753上に記録されると共に、論理セク
タ番号設定位置もそのまま交代記録箇所753上に移さ
れる。同様にk個の連続欠陥ECCブロック752に対
しても記録予定だったユーザー情報と論理セクタ番号設
定位置が Spare Area 724 内の交代記録箇所754に移
る。
【0124】リニア交替処理とスキッピング交替処理の
場合には欠陥ブロックのアドレスおよびその最終交替
(置換)ブロックのアドレスは、SDLに書き込まれ
る。SDL(二次欠陥リスト)アップされた交替ブロッ
クが、後に欠陥ブロックであると判明したときは、ダイ
レクトポインタ法を用いてSDLに登録を行なう。この
ダイレクトポインタ法では、交替ブロックのアドレスを
欠陥ブロックのものから新しいものへ変更することによ
って、交替された欠陥ブロックが登録されているSDL
のエントリが修正される。上記二次欠陥リストSDLを
更新するときは、SDL内の更新カウンタを1つインク
リメントする。
【0125】[書込処理]あるグループのセクタにデー
タ書込を行うときは、一次欠陥リスト(PDL)にリス
トされた欠陥セクタはスキップされる。そして、前述し
たスリッピング交替処理にしたがって、欠陥セクタに書
き込もうとするデータは次に来るデータセクタに書き込
まれる。もし書込対象ブロックが二次欠陥リスト(SD
L)にリストされておれば、そのブロックへ書き込もう
とするデータは、前述したリニア交替処理またはスキッ
ピング交替処理にしたがって、SDLにより指示される
スペアブロックに書き込まれる。
【0126】なお、パーソナルコンピュータの環境下で
は、パーソナルコンピュータファイルの記録時にはリニ
ア交替処理が利用され、AVファイルの記録時にはスキ
ッピング交替処理が利用される。 [一次欠陥リスト;PDL]一次欠陥リスト(PDL)
は常にDVD−RAMディスクに記録されるものである
が、その内容が空であることはあり得る。
【0127】PDLは、初期化時に特定された全ての欠
陥セクタのアドレスを含む。これらのアドレスは、昇順
にリストされる。PDLは必要最小限のセクタ数で記録
するようにする。そして、PDLは最初のセクタの最初
のユーザバイトから開始する。PDLの最終セクタにお
ける全ての未使用バイトは、0FFhにセットされる。
このPDLには、以下のような情報が書き込まれること
になる: バイト位置 PDLの内容 0 00h;PDL識別子 1 01h;PDL識別子 2 PDL内のアドレス数;MSB 3 PDL内のアドレス数;LSB 4 最初の欠陥セクタのアドレス(セクタ番号;MSB) 5 最初の欠陥セクタのアドレス(セクタ番号) 6 最初の欠陥セクタのアドレス(セクタ番号) 7 最初の欠陥セクタのアドレス(セクタ番号;LSB) … … x−3 最後の欠陥セクタのアドレス(セクタ番号;MSB) x−2 最後の欠陥セクタのアドレス(セクタ番号) x−1 最後の欠陥セクタのアドレス(セクタ番号) x 最後の欠陥セクタのアドレス(セクタ番号;LSB) *注;第2バイトおよび第3バイトが00hにセットされているときは、第 3バイトはPDLの末尾となる。
【0128】なお、マルチセクタに対する一次欠陥リス
ト(PDL)の場合、欠陥セクタのアドレスリストは、
2番目以降の後続セクタの最初のバイトに続くものとな
る。つまり、PDL識別子およびPDLアドレス数は、
最初のセクタにのみ存在する。
【0129】PDLが空の場合、第2バイトおよび第3
バイトは00hにセットされ、第4バイトないし第20
47バイトはFFhにセットされる。
【0130】また、DDS/PDLブロック内の未使用
セクタには、FFhが書き込まれる。
【0131】[二次欠陥リスト;SDL]二次欠陥リス
ト(SDL)は初期化段階で生成され、Certify の後に
使用される。全てのディスクには、初期化中にSDLが
記録される。
【0132】このSDLは、欠陥データブロックのアド
レスおよびこの欠陥ブロックと交替するスペアブロック
のアドレスという形で、複数のエントリを含んでいる。
SDL内の各エントリには、8バイト割り当てられてい
る。つまり、その内の4バイトが欠陥ブロックのアドレ
スに割り当てられ、残りの4バイトが交替ブロックのア
ドレスに割り当てられている。
【0133】上記アドレスリストは、欠陥ブロックおよ
びその交替ブロックの最初のアドレスを含む。欠陥ブロ
ックのアドレスは、昇順に付される。
【0134】SDLは必要最小限のセクタ数で記録さ
れ、このSDLは最初のセクタの最初のユーザデータバ
イトから始まる。SDLの最終セクタにおける全ての未
使用バイトは、0FFhにセットされる。その後の情報
は、4つのSDL各々に記録される。
【0135】SDLにリストされた交替ブロックが、後
に欠陥ブロックであると判明したときは、ダイレクトポ
インタ法を用いてSDLに登録を行なう。このダイレク
トポインタ法では、交替ブロックのアドレスを欠陥ブロ
ックのものから新しいものへ変更することによって、交
替された欠陥ブロックが登録されているSDLのエント
リが修正される。その際、SDL内のエントリ数は、劣
化セクタによって変更されることはない。
【0136】このSDLには、以下のような情報が書き
込まれることになる: バイト位置 SDLの内容 0 (00);SDL識別子 1 (02);SDL識別子 2 (00) 3 (01) 4 更新カウンタ;MSB 5 更新カウンタ 6 更新カウンタ 7 更新カウンタ;LSB 8〜26 予備(00h) 27〜29 ゾーン内スペアセクタを全て使い切ったことを示す フ ラグ 30 SDL内のエントリ数;MSB 31 SDL内のエントリ数;LSB 32 最初の欠陥ブロックのアドレス (セクタ番号;MSB) 33 最初の欠陥ブロックのアドレス(セクタ番号) 34 最初の欠陥ブロックのアドレス(セクタ番号) 35 最初の欠陥ブロックのアドレス (セクタ番号;LSB) 36 最初の交替ブロックのアドレス (セクタ番号;MSB) 37 最初の交替ブロックのアドレス(セクタ番号) 38 最初の交替ブロックのアドレス(セクタ番号) 39 最初の交替ブロックのアドレス (セクタ番号;LSB) … … y−7 最後の欠陥ブロックのアドレス (セクタ番号;MSB) y−6 最後の欠陥ブロックのアドレス(セクタ番号) y−5 最後の欠陥ブロックのアドレス(セクタ番号) y−4 最後の欠陥ブロックのアドレス (セクタ番号;LSB) y−3 最後の交替ブロックのアドレス (セクタ番号;MSB) y−2 最後の交替ブロックのアドレス(セクタ番号) y−1 最後の交替ブロックのアドレス(セクタ番号) y 最後の交替ブロックのアドレス (セクタ番号;LSB) *注;第30〜第31バイト目の各エントリは8バイト長。
【0137】なお、マルチセクタに対する二次欠陥リス
ト(SDL)の場合、欠陥ブロックおよび交替ブロック
のアドレスリストは、2番目以降の後続セクタの最初の
バイトに続くものとなる。つまり、上記SDLの内容の
第0バイト目〜第31バイト目は、最初のセクタにのみ
存在する。また、SDLブロック内の未使用セクタに
は、FFhが書き込まれる。
【0138】ここで上記の情報記憶媒体(ディスク)に
対して情報を記録したり、また再生する装置を説明す
る。
【0139】ここで上記の情報記憶媒体(ディスク)に
対して情報を記録したり、また再生する装置を説明す
る。
【0140】図17は情報記録再生装置の情報記録再生
部(物理系ブロック)内の構成の一例を説明するブロッ
ク図である。
【0141】情報記録再生部の基本機能の説明。
【0142】情報記録再生部では、情報記憶媒体(光デ
ィスク)201上の所定位置に、レーザビームの集光ス
ポットを用いて、新規情報の記録あるいは書き替え(情
報の消去も含む)を行う。また情報記憶媒体201上の
所定位置から、レーザビームの集光スポットを用いて、
既に記録されている情報の再生を行う。
【0143】情報記録再生部の基本機能達成手段の説
明。
【0144】上記基本機能を達成するために、情報記録
再生部では、情報記憶媒体201上のトラックに沿って
集光スポットをトレース(追従)させる。情報記憶媒体
201に照射する集光スポットの光量(強さ)を変化さ
せて情報の記録/再生/消去の切り替えを行う。外部か
ら与えられる記録信号dを高密度かつ低エラー率で記録
するために最適な信号に変換する。
【0145】機構部分の構造と検出部分の動作の説明。
【0146】<光ヘッド202基本構造と信号検出回路
> <光ヘッド202による信号検出>光ヘッド202は、
基本的には、光源である半導体レーザ素子と光検出器と
対物レンズから構成されている。半導体レーザ素子から
発光されたレーザ光は、対物レンズにより情報記憶媒体
(光ディスク)201上に集光される。情報記憶媒体2
01の光反射膜または光反射性記録膜で反射されたレー
ザ光は光検出器により光電変換される。
【0147】光検出器で得られた検出電流は、アンプ2
13により電流−電圧変換されて検出信号となる。この
検出信号は、フォーカス・トラックエラー検出回路21
7あるいは2値化回路212で処理される。
【0148】一般的に、光検出器は、複数の光検出領域
に分割され、各光検出領域に照射される光量変化を個々
に検出している。この個々の検出信号に対してフォーカ
ス・トラックエラー検出回路217で和・差の演算を行
い、フォーカスずれおよびトラックずれの検出を行う。
この検出とサーボ動作によりフォーカスずれおよびトラ
ックずれを実質的に取り除いた後、情報記憶媒体201
の光反射膜または光反射性記録膜からの反射光量変化を
検出して、情報記憶媒体201上の信号を再生する。
【0149】<フォーカスずれ検出方法>フォーカスず
れ量を光学的に検出する方法としては、たとえば次のよ
うなものがある: [非点収差法]…情報記憶媒体201の光反射膜または
光反射性記録膜で反射されたレーザ光の検出光路に非点
収差を発生させる光学素子(図示せず)を配置し、光検
出器上に照射されるレーザ光の形状変化を検出する方法
である。光検出領域は対角線状に4分割されている。各
検出領域から得られる各検出信号に対し、フォーカス・
トラックエラー検出回路217内で対角上の検出領域か
らの信号の和を取り、その和間の差を取ってフォーカス
エラー検出信号を得る。 [ナイフエッジ法]…情報記憶媒体201で反射された
レーザ光に対して非対称に一部を遮光するナイフエッジ
を配置する方法である。光検出領域は2分割され、各検
出領域から得られる検出信号間の差を取ってフォーカス
エラー検出信号を得る。
【0150】通常、上記非点収差法あるいはナイフエッ
ジ法のいずれかがが採用される。
【0151】<トラックずれ検出方法>情報記憶媒体
(光ディスク)201はスパイラル状または同心円状の
トラックを有し、トラック上に情報が記録される。この
トラックに沿って集光スポットをトレースさせて情報の
再生または記録/消去を行う。安定して集光スポットを
トラックに沿ってトレースさせるため、トラックと集光
スポットの相対的位置ずれを光学的に検出する必要があ
る。
【0152】トラックずれ検出方法としては一般に、次
の方法が用いられている: [位相差検出(Differential Phase Detection)法]…
情報記憶媒体(光ディスク)201の光反射膜または光
反射性記録膜で反射されたレーザ光の光検出器上での強
度分布変化を検出する。光検出領域は対角線上に4分割
されている。各検出領域から得られる各検出信号に対
し、フォーカス・トラックエラー検出回路217内で対
角上の検出領域からの信号の和を取り、その和間の差を
取ってトラックエラー検出信号を得る。
【0153】[プッシュプル(Push-Pull)法]…情報
記憶媒体1201反射されたレーザ光の光検出器上での
強度分布変化を検出する。光検出領域は2分割され、各
検出領域から得られる検出信号間の差を取ってトラック
エラー検出信号を得る。
【0154】[ツインスポット(Twin-Spot)法]…半
導体レーザ素子と情報記憶媒体201間の送光系に回折
素子などを配置して光を複数に波面分割し、情報記憶媒
体201上に照射する±1次回折光の反射光量変化を検
出する。再生信号検出用の光検出領域とは別に+1次回
折光の反射光量と−1次回折光の反射光量を個々に検出
する光検出領域を配置し、それぞれの検出信号の差を取
ってトラックエラー検出信号を得る。
【0155】<対物レンズアクチュエータ構造>半導体
レーザ素子から発光されたレーザ光を情報記憶媒体20
1上に集光させる対物レンズ(図示せず)は、対物レン
ズアクチュエータ駆動回路218の出力電流に応じて2
軸方向に移動可能な構造になっている。この対物レンズ
の移動方向には、次の2つがある。すなわち、フォーカ
スずれ補正のために、情報記憶媒体201に対して垂直
方向に移動し、トラックずれ補正のために情報記憶媒体
201の半径方向に移動する方向である。
【0156】対物レンズの移動機構(図示せず)は対物
レンズアクチュエータと呼ばれる。対物レンズアクチュ
エータ構造には、たとえば次のようなものがよく用いら
れる: [軸摺動方式]…中心軸(シャフト)に沿って対物レン
ズと一体のブレードが移動する方式で、ブレードが中心
軸に沿った方向に移動してフォーカスずれ補正を行い、
中心軸を基準としたブレードの回転運動によりトラック
ずれ補正を行う方法である。
【0157】[4本ワイヤ方式]…対物レンズ一体のブ
レードが固定系に対し4本のワイヤで連結されており、
ワイヤの弾性変形を利用してブレードを2軸方向に移動
させる方法である。
【0158】上記いずれの方式も永久磁石とコイルを持
ち、ブレードに連結したコイルに電流を流すことにより
ブレードを移動させる構造になっている。
【0159】<情報記憶媒体201の回転制御系>スピ
ンドルモータ204の駆動力によって回転する回転テー
ブル221上に情報記憶媒体(光ディスク)201を装
着する。
【0160】情報記憶媒体10の回転数は、情報記憶媒
体201から得られる再生信号によって検出する。すな
わち、アンプ213出力の検出信号(アナログ信号)は
2値化回路212でデジタル信号に変換され、この信号
からPLL回路211により一定周期信号(基準クロッ
ク信号)を発生させる。情報記憶媒体回転速度検出回路
214では、この信号を用いて情報記憶媒体201の回
転数を検出し、その値を出力する。
【0161】情報記憶媒体201上で再生あるいは記録
/消去する半径位置に対応した情報記憶媒体回転数の対
応テーブルは、半導体メモリ219に予め記録されてい
る。再生位置または記録/消去位置が決まると、制御部
220は半導体メモリ219情報を参照して情報記憶媒
体201の目標回転数を設定し、その値をスピンドルモ
ータ駆動回路215に通知する。
【0162】スピンドルモータ駆動回路215では、こ
の目標回転数と情報記憶媒体回転速度検出回路214の
出力信号(現状での回転数)との差を求め、その結果に
応じた駆動電流をスピンドルモータ204に与えて、ス
ピンドルモータ204の回転数が一定になるように制御
する。情報記憶媒体回転速度検出回路214の出力信号
は、情報記憶媒体201の回転数に対応した周波数を有
するパルス信号であり、スピンドルモータ駆動回路21
5では、このパルス信号の周波数およびパルス位相の両
方に対して、制御(周波数制御および位相制御)を行な
う。
【0163】<光ヘッド移動機構>この機構は、情報記
憶媒体201の半径方向に光ヘッド202を移動させる
ため光ヘッド移動機構(送りモータ)203を持ってい
る。
【0164】光ヘッド202を移動させるガイド機構と
しては、棒状のガイドシャフトを利用する場合が多い。
このガイド機構では、このガイドシャフトと光ヘッド2
02の一部に取り付けられたブッシュ間の摩擦を利用し
て、光ヘッド202を移動させる。それ以外に回転運動
を使用して摩擦力を軽減させたベアリングを用いる方法
もある。
【0165】光ヘッド202を移動させる駆動力伝達方
法は、図示していないが、固定系にピニオン(回転ギ
ヤ)の付いた回転モータを配置し、ピニオンとかみ合う
直線状のギヤであるラックを光ヘッド202の側面に配
置して、回転モータの回転運動を光ヘッド202の直線
運動に変換している。それ以外の駆動力伝達方法として
は、固定系に永久磁石を配置し、光ヘッド202に配置
したコイルに電流を流して直線的方向に移動させるリニ
アモータ方式を使う場合もある。
【0166】回転モータ、リニアモータいずれの方式で
も、基本的には送りモータに電流を流して光ヘッド20
2移動用の駆動力を発生させている。この駆動用電流は
送りモータ駆動回路216から供給される。
【0167】<各制御回路の機能> <集光スポットトレース制御>フォーカスずれ補正ある
いはトラックずれ補正を行うため、フォーカス・トラッ
クエラー検出回路217の出力信号(検出信号)に応じ
て光ヘッド202内の対物レンズアクチュエータ(図示
せず)に駆動電流を供給する回路が、対物レンズアクチ
ュエータ駆動回路218である。この駆動回路218
は、高い周波数領域まて対物レンズ移動を高速応答させ
るため、対物レンズアクチュエータの周波数特性に合わ
せた特性改善用の位相補償回路を、内部に有している。
【0168】対物レンズアクチュエータ駆動回路218
では、制御部220の命令に応じて、 (イ)フォーカス/トラックずれ補正動作(フォーカス
/トラックループ)のオン/オフ処理と; (ロ)情報記憶媒体201の垂直方向(フォーカス方
向)へ対物レンズを低速で移動させる処理(フォーカス
/トラックループオフ時に実行)と; (ハ)キックパルスを用いて、対物レンズを情報記憶媒
体201の半径方向(トラックを横切る方向)にわずか
に動かして、集光スポットを隣のトラックへ移動させる
処理とが行なわれる。
【0169】<レーザ光量制御> <再生と記録/消去の切り替え処理>再生と記録/消去
の切り替えは情報記憶媒体201上に照射する集光スポ
ットの光量を変化させて行う。
【0170】相変化方式を用いた情報記憶媒体に対して
は、一般的に [記録時の光量]>[消去時の光量]>[再生時の光量] …(1) の関係が成り立ち、光磁気方式を用いた情報記憶媒体に
対しては、一般的に [記録時の光量]≒[消去時の光量]>[再生時の光量] …(2) の関係がある。光磁気方式の場合では、記録/消去時に
は情報記憶媒体201に加える外部磁場(図示せず)の
極性を変えて記録と消去の処理を制御している。
【0171】情報再生時では、情報記憶媒体201上に
一定の光量を連続的に照射している。
【0172】新たな情報を記録する場合には、この再生
時の光量の上にパルス状の断続的光量を上乗せする。半
導体レーザ素子が大きな光量でパルス発光した時に情報
記憶媒体201の光反射性記録膜が局所的に光学的変化
または形状変化を起こし、記録マークが形成される。す
でに記録されている領域の上に重ね書きする場合も同様
に半導体レーザ素子をパルス発光させる。
【0173】すでに記録されている情報を消去する場合
には、再生時よりも大きな一定光量を連続照射する。連
続的に情報を消去する場合にはセクタ単位など特定周期
毎に照射光量を再生時に戻し、消去処理と平行して間欠
的に情報再生を行う。これにより、間欠的に消去するト
ラックのトラック番号やアドレスを再生することで、消
去トラックの誤りがないことを確認しながら消去処理を
行っている。
【0174】<レーザ発光制御>図示していないが、光
ヘッド202内には、半導体レーザ素子の発光量を検出
するための光検出器が内蔵されている。レーザ駆動回路
205では、その光検出器出力(半導体レーザ素子発光
量の検出信号)と記録・再生・消去制御波形発生回路2
06から与えられる発光基準信号との差を取り、その結
果に基づき、半導体レーザへの駆動電流をフィードバッ
ク制御している。
【0175】<機構部分の制御系に関する諸動作> <起動制御>情報記憶媒体(光ディスク)201が回転
テーブル221上に装着され、起動制御が開始される
と、以下の手順に従った処理が行われる。 (1)制御部220からスピンドルモータ駆動回路21
5に目標回転数が伝えられ、スピンドルモータ駆動回路
215からスピンドルモータ204に駆動電流が供給さ
れて、スピンドルモータ204が回転を開始する。 (2)同時に制御部220から送りモータ駆動回路21
6に対してコマンド(実行命令)が出され、送りモータ
駆動回路216から光ヘッド駆動機構(送りモータ)2
03に駆動電流が供給されて、光ヘッド202が情報記
憶媒体10の最内周位置に移動する。その結果、情報記
憶媒体201の情報が記録されている領域を越えてさら
に内周部に光ヘッド202が来ていることを確認する。 (3)スピンドルモータ204が目標回転数に到達する
と、そのステータス(状況報告)が制御部220に出さ
れる。 (4)制御部220から記録・再生・消去制御波形発生
回路206に送られた再生光量信号に合わせて半導体レ
ーザ駆動回路205から光ヘッド202内の半導体レー
ザ素子に電流が供給されて、レーザ発光が開始する。
【0176】なお、情報記憶媒体(光ディスク)201
の種類によって再生時の最適照射光量が異なる。起動時
には、そのうちの最も照射光量の低い値に対応した値
に、半導体レーザ素子に供給される電流値を設定する。 (5)制御部220からのコマンドに従って、光ヘッド
202内の対物レンズ(図示せず)を情報記憶媒体20
1から最も遠ざけた位置にずらし、ゆっくりと対物レン
ズを情報記憶媒体201に近付けるよう対物レンズアク
チュエータ駆動回路218が対物レンズを制御する。 (6)同時にフォーカス・トラックエラー検出回路21
7でフォーカスずれ量をモニターし、焦点が合う位置近
傍に対物レンズがきたときにステータスを出して、「対
物レンズが合焦点位置近傍にきた」ことを制御部220
に通知する。 (7)制御部220では、その通知をもらうと、対物レ
ンズアクチュエータ駆動回路218に対して、フォーカ
スループをオンにするようコマンドを出す。 (8)制御部220は、フォーカスループをオンにした
まま送りモータ駆動回路216にコマンドを出して、光
ヘッド202をゆっくり情報記憶媒体201の外周部方
向へ移動させる。 (9)同時に光ヘッド202からの再生信号をモニター
し、光ヘッド202が情報記憶媒体201上の記録領域
に到達したら、光ヘッド202の移動を止め、対物レン
ズアクチュエータ駆動回路218に対してトラックルー
プをオンさせるコマンドを出す。 (10)続いて情報記憶媒体201の内周部に記録され
ている「再生時の最適光量」および「記録/消去時の最
適光量」が再生され、その情報が制御部220を経由し
て半導体メモリ219に記録される。 (11)さらに制御部220では、その「再生時の最適
光量」に合わせた信号を記録・再生・消去制御波形発生
回路206に送り、再生時の半導体レーザ素子の発光量
を再設定する。 (12)そして、情報記憶媒体201に記録されている
「記録/消去時の最適光量」に合わせて記録/消去時の
半導体レーザ素子の発光量が設定される。
【0177】<アクセス制御>情報記憶媒体201に記
録されたアクセス先情報が再生情報記憶媒体201上の
どの場所に記録されまたどのような内容を持っているか
についての情報は、情報記憶媒体201の種類により異
なる。たとえばDVDディスクでは、この情報は、情報
記憶媒体201内のディレクトリ管理領域またはナビゲ
ーションパックなどに記録されている。
【0178】ここで、ディレクトリ管理領域は、通常は
情報記憶媒体201の内周領域または外周領域にまとま
って記録されている。また、ナビゲーションパックは、
MPEG2のPS(プログラムストリーム)のデータ構
造に準拠したVOBS(ビデオオブジェクトセット)中
のVOBU(ビデオオブジェクトユニット)というデー
タ単位の中に含まれ、次の映像がどこに記録してあるか
の情報を記録している。
【0179】特定の情報を再生あるいは記録/消去した
い場合には、まず上記の領域内の情報を再生し、そこで
得られた情報からアクセス先を決定する。
【0180】<粗アクセス制御>制御部220ではアク
セス先の半径位置を計算で求め、現状の光ヘッド202
位置との間の距離を割り出す。
【0181】光ヘッド202移動距離に対して最も短時
間で到達できる速度曲線情報が事前に半導体メモリ21
9内に記録されている。制御部220は、その情報を読
み取り、その速度曲線に従って以下の方法で光ヘッド2
02の移動制御を行う。
【0182】すなわち、制御部220から対物レンズア
クチュエータ駆動回路218に対してコマンドを出して
トラックループをオフした後、送りモータ駆動回路21
6を制御して光ヘッド202の移動を開始させる。
【0183】集光スポットが情報記憶媒体201上のト
ラックを横切ると、フォーカス・トラックエラー検出回
路217内でトラックエラー検出信号が発生する。この
トラックエラー検出信号を用いて情報記憶媒体201に
対する集光スポットの相対速度を検出することができ
る。
【0184】送りモータ駆動回路216では、このフォ
ーカス・トラックエラー検出回路217から得られる集
光スポットの相対速度と制御部220から逐一送られる
目標速度情報との差を演算し、その結果で光ヘッド駆動
機構(送りモータ)203への駆動電流にフィードバッ
ク制御をかけながら、光ヘッド202を移動させる。
【0185】前記<光ヘッド移動機構>の項で述べたよ
うに、ガイドシャフトとブッシュあるいはベアリング間
には常に摩擦力が働いている。光ヘッド202が高速に
移動している時は動摩擦が働くが、移動開始時と停止直
前には光ヘッド202の移動速度が遅いため静止摩擦が
働く。この静止摩擦が働く時には(特に停止直前に
は)、相対的に摩擦力が増加している。この摩擦力増加
に対処するため、光ヘッド駆動機構(送りモータ)20
3に供給される電流が大きくなるように、制御部220
からのコマンドによって制御系の増幅率(ゲイン)を増
加させる。
【0186】<密アクセス制御>光ヘッド202が目標
位置に到達すると、制御部220から対物レンズアクチ
ュエータ駆動回路218にコマンドを出して、トラック
ループをオンさせる。
【0187】集光スポットは、情報記憶媒体201上の
トラックに沿ってトレースしながら、その部分のアドレ
スまたはトラック番号を再生する。
【0188】そこでのアドレスまたはトラック番号から
現在の集光スポット位置を割り出し、到達目標位置から
の誤差トラック数を制御部220内で計算し、集光スポ
ットの移動に必要なトラック数を対物レンズアクチュエ
ータ駆動回路218に通知する。
【0189】対物レンズアクチュエータ駆動回路218
内で1組のキックパルスを発生させると、対物レンズは
情報記憶媒体201の半径方向にわずかに動いて、集光
スポットが隣のトラックへ移動する。
【0190】対物レンズアクチュエータ駆動回路218
内では、一時的にトラックループをオフさせ、制御部2
20からの情報に合わせた回数のキックパルスを発生さ
せた後、再びトラックループをオンさせる。
【0191】密アクセス終了後、制御部220は集光ス
ポットがトレースしている位置の情報(アドレスまたは
トラック番号)を再生し、目標トラックにアクセスして
いることを確認する。
【0192】<連続記録/再生/消去制御>フォーカス
・トラックエラー検出回路217から出力されるトラッ
クエラー検出信号は、送りモータ駆動回路216に入力
されている。上述した「起動制御時」と「アクセス制御
時」には、送りモータ駆動回路216内では、トラック
エラー検出信号を使用しないように制御部220により
制御されている。
【0193】アクセスにより集光スポットが目標トラッ
クに到達したことを確認した後、制御部220からのコ
マンドにより、モータ駆動回路216を経由してトラッ
クエラー検出信号の一部が光ヘッド駆動機構(送りモー
タ)203への駆動電流として供給される。連続に再生
または記録/消去処理を行っている期間中、この制御は
継続される。
【0194】情報記憶媒体201の中心位置は回転テー
ブル221の中心位置とわずかにずれた偏心を持って装
着されている。トラックエラー検出信号の一部を駆動電
流として供給すると、偏心に合わせて光ヘッド202全
体が微動する。
【0195】また長時間連続して再生または記録/消去
処理を行うと、集光スポット位置が徐々に外周方向また
は内周方向に移動する。トラックエラー検出信号の一部
を光ヘッド移動機構(送りモータ)203への駆動電流
として供給した場合には、それに合わせて光ヘッド20
2が徐々に外周方向または内周方向に移動する。
【0196】このようにして対物レンズアクチュエータ
のトラックずれ補正の負担を軽減することにより、トラ
ックループを安定化させることができる。
【0197】<終了制御>一連の処理が完了し、動作を
終了させる場合には以下の手順に従って処理が行われ
る。 (1)制御部220から対物レンズアクチュエータ駆動
回路218に対して、トラックループをオフさせるコマ
ンドが出される。 (2)制御部220から対物レンズアクチュエータ駆動
回路218に対して、フォーカスループをオフさせるコ
マンドが出される。 (3)制御部220から記録・再生・消去制御波形発生
回路206に対して、半導体レーザ素子の発光を停止さ
せるコマンドが出される。 (4)スピンドルモータ駆動回路215に対して、基準
回転数として0が通知される。
【0198】<情報記憶媒体への記録信号/再生信号の
流れ> <再生時の信号の流れ> <2値化・PLL回路>先の<光ヘッド202による信
号検出>の項で述べたように、情報記憶媒体(光ディス
ク)201の光反射膜または光反射性記録膜からの反射
光量変化を検出して、情報記憶媒体201上の信号を再
生する。アンプ213で得られた信号は、アナログ波形
を有している。2値化回路212は、コンパレーターを
用いて、そのアナログ信号を“1"および“0"からなる
2値のデジタル信号に変換する。
【0199】こうして2値化回路212で得られた再生
信号から、PLL回路211において、情報再生時の基
準信号が取り出される。すなわち、PLL回路211は
周波数可変の発振器を内蔵しており、この発振器から出
力されるパルス信号(基準クロック)と2値化回路21
2出力信号との間で周波数および位相の比較が行われ
る。この比較結果を発振器出力にフィードバックしする
ことで、情報再生時の基準信号を取り出している。
【0200】<信号の復調>復調回路210は、変調さ
れた信号と復調後の信号との間の関係を示す変換テーブ
ルを内蔵している。復調回路210は、PLL回路21
1で得られた基準クロックに合わせて変換テーブルを参
照しながら、入力信号(変調された信号)を元の信号
(復調された信号)に戻す。復調された信号は、半導体
メモリ219に記録される。
【0201】<エラー訂正処理>エラー訂正回路209
の内部では、半導体メモリ219に保存された信号に対
し、内符号PIと外符号POを用いてエラー箇所を検出
し、エラー箇所のポインタフラグを立てる。その後、半
導体メモリ219から信号を読み出しながらエラーポイ
ンタフラグに合わせて逐次エラー箇所の信号を訂正した
後、再度半導体メモリ219に訂正後情報を記録する。
【0202】情報記憶媒体201から再生した情報を再
生信号cとして外部に出力する場合には、半導体メモリ
219に記録されたエラー訂正後情報から内符号PIお
よび外符号POをはずして、バスライン224を経由し
てデータI/Oインターフェイス222へ転送する。そ
して、データI/Oインターフェイス222が、エラー
訂正回路209から送られてきた信号を再生信号cとし
て出力する。
【0203】<情報記憶媒体201に記録される信号形
式>情報記憶媒体201上に記録される信号に対して
は、以下のことを満足することが要求される: (イ)情報記憶媒体201上の欠陥に起因する記録情報
エラーの訂正を可能とすること; (ロ)再生信号の直流成分を“0"にして再生処理回路
の簡素化を図ること; (ハ)情報記憶媒体201に対してできるだけ高密度に
情報を記録すること。
【0204】以上の要求を満足するため、情報記録再生
部(物理系ブロック)では、「エラー訂正機能の付加」
と「記録情報に対する信号変換(信号の変復調)」とを
行っている。
【0205】<記録時の信号の流れ> <エラー訂正コードECC付加処理>エラー訂正コード
ECC付加処理について説明する。情報記憶媒体201
に記録したい情報dが、生信号の形で、データI/Oイ
ンターフェイス222に入力される。この記録信号d
は、そのまま半導体メモリ219に記録される。その
後、ECCエンコーダ208内において、以下のような
ECCの付加処理が実行される。
【0206】以下、積符号を用いたECC付加方法の具
体例について説明を行なう。
【0207】記録信号dは、半導体メモリ219内で、
172バイト毎に1行ずつ順次並べられ、192行で1
組のECCブロックとされる(172バイト行×192
バイト列でおよそ32kバイトの情報量になる)。この
「172バイト行×192バイト列」で構成される1組
のECCブロック内の生信号(記録信号d)に対し、1
72バイトの1行毎に10バイトの内符号PIを計算し
て半導体メモリ219内に追加記録する。さらにバイト
単位の1列毎に16バイトの外符号POを計算して半導
体メモリ219内に追加記録する。
【0208】そして、10バイトの内符号PIを含めた
12行分(12×(172+10)バイト)と外符号P
Oの1行分(1×(172+10)バイト)の合計23
66バイト(=(12+1)×(172+10))を単
位として、エラー訂正コードECC付加処理のなされた
情報が、情報記憶媒体10の1セクタ内に記録される。
【0209】ECCエンコーダ208は、内符号PIと
外符号POの付加が完了すると、その情報を一旦半導体
メモリ219へ転送する。情報記憶媒体201に情報が
記録される場合には、半導体メモリ219から、1セク
タ分の2366バイトずつの信号が、変調回路207へ
転送される。
【0210】<信号変調>再生信号の直流成分(DS
V:Digital Sum ValueまたはDigital Sum Variation)
を“0"に近付け、情報記憶媒体201に対して高密度
に情報を記録するため、信号形式の変換である信号変調
を変調回路207内で行う。変調回路207および復調
回路210は、それぞれ、元の信号と変調後の信号との
間の関係を示す変換テーブルを内蔵している。
【0211】変調回路207は、ECCエンコーダ20
8から転送されてきた信号を所定の変調方式に従って複
数ビット毎に区切り、上記変換テーブルを参照しなが
ら、別の信号(コード)に変換する。たとえば、変調方
式として8/16変調(RLL(2、10)コード)を
用いた場合には、変換テーブルが2種類存在し、変調後
の直流成分(DSV)が0に近付くように逐一参照用変
換テーブルを切り替えている。
【0212】<記録波形発生>情報記憶媒体(光ディス
ク)201に記録マークを記録する場合、一般的には、
記録方式として、次のものが採用される: [マーク長記録方式]記録マークの前端位置と後端末位
置に“1"がくるもの。
【0213】[マーク間記録方式]記録マークの中心位
置が“1"の位置と一致するもの。
【0214】なお、マーク長記録を採用する場合、比較
的長い記録マークを形成する必要がある。この場合、一
定期間以上記録用の大きな光量を情報記憶媒体10に照
射し続けると、情報記憶媒体201の光反射性記録膜の
蓄熱効果によりマークの後部のみ幅が広がり、「雨だ
れ」形状の記録マークが形成されてしまう。この弊害を
除去するため、長さの長い記録マークを形成する場合に
は、記録用レーザ駆動信号を複数の記録パルスに分割し
たり、記録用レーザの記録波形を階段状に変化させる等
の対策が採られる。
【0215】記録・再生・消去制御波形発生回路206
内では、変調回路207から送られてきた記録信号に応
じて、上述のような記録波形を作成し、この記録波形を
持つ駆動信号を、半導体レーザ駆動回路205に送って
いる。
【0216】次に、上記の記録再生装置におけるブロッ
ク間の信号の流れをまとめておく。
【0217】1)記録すべき生信号の情報記録再生装置
への入力 情報記録再生装置内の情報記憶媒体(光ディスク)20
1に対する情報の記録処理と再生処理に関連する部分を
まとめた情報記録再生部(物理系ブロック)内の構成を
例示している。PC(パーソナルコンピュータ)やEW
S(エンジニアリングワークステーション)などのホス
トコンピュータから送られて来た記録信号dはデータI
/Oインターフェイス222を経由して情報記録再生部
(物理系ブロック)101内に入力される。
【0218】2)記録信号dの2048バイト毎の分割
処理 データI/Oインターフェイス222では記録信号dを
時系列的に2048バイト毎に分割し、データID51
0などを付加した後、スクランブル処理を行う。その結
果得られた信号はECCエンコーダ208に送られる。
【0219】3)ECCブロックの作成 ECCエンコーダ208では、記録信号に対してスクラ
ンブルを掛けた後の信号を16組集めて「172バイト
×192列」のブロックを作った後、内符号PI(内部
パリティコード)と外符号PO(外部パリティコード)
の付加を行う。
【0220】4)インターリーブ処理 ECCエンコーダ208ではその後、外符号POのイン
ターリーブ処理を行う。
【0221】5)信号変調処理 変調回路207では、外外符号POのインターリーブ処
理した後の信号を変調後、同期コードを付加する。
【0222】6)記録波形作成処理 その結果得られた信号に対応して記録・再生・消去制御
波形発生回路206で記録波形が作成され、この記録波
形がレーザ駆動回路205に送られる。
【0223】情報記憶媒体(DVD−RAMディスク)
201では「マーク長記録」の方式が採用されているた
め、記録パルスの立ち上がりタイミングと記録パルスの
立ち下がりタイミングが変調後信号の“1"のタイミン
グと一致する。
【0224】7)情報記憶媒体(光ディスク)10への
記録処理 光ヘッド202から照射され、情報記憶媒体(光ディス
ク)201の記録膜上で集光するレーザ光の光量が断続
的に変化して情報記憶媒体(光ディスク)201の記録
膜上に記録マークが形成される。
【0225】図18は、たとえばDVDーRAMディス
ク等に対する論理ブロック番号の設定動作の一例を説明
するフローチャートである。図17も参照しながら説明
する。
【0226】ターンテーブル221に情報記憶媒体(光
ディスク)201が装填されると(ステップST13
1)、制御部220はスピンドルモータ204の回転を
開始させる(ステップST132)。
【0227】情報記憶媒体(光ディスク)201回転が
開始したあと光学ヘッド202のレーザー発光が開始さ
れ(ステップST133)、光ヘッド202内の対物レ
ンズのフォーカスサーボループがオンされる(ステップ
ST134)。
【0228】レーザ発光後、制御部220は送りモータ
203を作動させて光ヘッド202を回転中の情報記憶
媒体(光ディスク)201の Lead-in Area 607 に移動
させる(ステップST135)。そして光ヘッド202
内の対物レンズのトラックサーボループがオンされる
(ステップST136)。
【0229】トラックサーボがアクティブになると、光
ヘッド202は情報記憶媒体(光ディスク)201の L
ead-in Area 607 内の Control data Zone 655 (図9
参照)の情報を再生する(ステップST137)。この
Control data Zone 655内の Book type and Part vers
ion 671 を再生することで、現在回転駆動されている情
報記憶媒体(光ディスク)201が記録可能な媒体(D
VD−RAMディスクまたはDVD−Rディスク)であ
ると確認される(ステップST138)。ここでは、媒
体10がDVD−RAMディスクであるとする。
【0230】情報記憶媒体(光ディスク)201がDV
D−RAMディスクであると確認されると、再生対象の
Control data Zone 655 から、再生・記録・消去時の
最適光量(半導体レーザの発光パワーおよび発光期間ま
たはデューティ比等)の情報が再生される(ステップS
T139)。
【0231】続いて、制御部220は、現在回転駆動中
のDVD−RAMディスク201に欠陥がないものとし
て、物理セクタ番号と論理セクタ番号との変換表(図1
1参照)を作成する(ステップST140)。
【0232】この変換表が作成されたあと、制御部22
0は情報記憶媒体(光ディスク)201の Lead-in Are
a 607 内の欠陥管理エリアDMA1/DMA2 663 お
よび Lead-out Area 609 内の欠陥管理エリアDMA3
/DMA4 691 を再生して、その時点における情報記
憶媒体(光ディスク)201の欠陥分布を調査する(ス
テップST141)。
【0233】上記欠陥分布調査により情報記憶媒体(光
ディスク)201上の欠陥分布が判ると、制御部220
は、ステップST140で「欠陥がない」として作成さ
れた変換表を、実際の欠陥分布に応じて修正する(ステ
ップST142)。具体的には、欠陥があると判明した
セクタそれぞれの部分で、物理セクタ番号PSNに対応
していた論理セクタ番号LSNがシフトされる。
【0234】図19は、たとえばDVD−RAMディス
ク等における欠陥処理動作(ドライブ側の処理)の一例
を説明するフローチャートである。以下図17も参照し
ながら、図19のフローチャートを説明する。 最初に
たとえば制御部220内のMPUに対して、現在ドライ
ブに装填されている媒体(たとえばDVD−RAMディ
スク)201に記録する情報の先頭論理ブロック番号L
BNおよび記録情報のファイルサイズを指定する(ステ
ップST151)。
【0235】すると、制御部220のMPUは、指定さ
れた先頭論理ブロック番号LBNから,記録する情報の
先頭論理セクタ番号LSNを算出する(ステップST1
52)。こうして算出された先頭論理セクタ番号LSN
および指定されたファイルサイズから、情報記憶媒体
(光ディスク)201への書込論理セクタ番号が定ま
る。
【0236】次に制御部220のMPUはDVD−RA
Mディスク201の指定アドレスに記録情報ファイルを
書き込むとともに、ディスク201上の欠陥を調査する
(ステップST153)。
【0237】このファイル書込中に欠陥が検出されなけ
れば、記録情報ファイルが所定の論理セクタ番号に異常
なく(つまりエラーが発生せずに)記録されたことにな
り、記録処理が正常に完了する(ステップST15
5)。
【0238】一方、ファイル書込中に欠陥が検出されれ
ば、所定の交替処理(たとえばリニア交替処理( Linea
r Replacement Algorithm )が実行される(ステップS
T156)。
【0239】この交替処理後、新たに検出された欠陥が
ディスクのLead-in Area 607 のDMA1/DMA2 66
3 および Lead-out Area 609 のDMA3/DMA4 69
1に追加登録される(図9と図10を参照)(ステップ
ST157)。情報記憶媒体(光ディスク)201への
DMA1/DMA2 663 およびDMA3/DMA4 69
1 の追加登録後、このDMA1/DMA2 663 および
DMA3/DMA4691 の登録内容に基づいて、図18
のステップST140で作成した変換表の内容が修正さ
れる(ステップST158)。
【0240】次に、図20から図30ではFile System
の一種であるUDFについて説明する。
【0241】[A−1]UDFとはユニバーサルディス
クフォーマット( Universal Disk F
ormat) の略で、主にディスク状情報記憶媒体に
おける“ファイル管理方法に関する規約"を示す。CD
−ROM、CD−R、CD−RW、DVD-Video、DV
D−ROM、DVD−R、DVD−RAMは“ISO9
660"で規格化されたUDFフォーマットを採用して
いる。
【0242】ファイル管理方法としては基本的にルート
ディレクトリー( Root Directory) を親に持ち、ツリ
ー状にファイルを管理する階層ファイル・システムを前
提としている。ここでは主にDVD−RAM規格( Fil
e System Specifications)に準拠したUDFフォーマ
ットについての説明を行うが、この説明内容の多くの部
分はDVD−ROM規格内容とも一致している。
【0243】[A−2]…UDFの概要 [A−2−1]情報記憶媒体へのファイル情報記録内容 情報記憶媒体に情報を記録する場合、情報のまとまりを
“ファイルデータ"(File Data )と呼び、ファイルデ
ータ単位で記録を行う。他のファイルデータと識別する
ためファイルデータ毎に独自のファイル名が付加されて
いる。共通な情報内容を持つ複数ファイルデータ毎にグ
ループ化するとファイル管理とファイル検索が容易にな
る。この複数ファイルデータ毎のグループを“ディレク
トリー"( Directory )または“フォルダー"( Folder
)と呼ぶ。各ディレクトリー(フォルダー)毎に独自
のディレクトリー名(フォルダー名)が付加される。更
にその複数のディレクトリー(フォルダー)を集めて、
その上の階層のグループとして上位のディレクトリー
(上位フォルダー)でまとめる事が出来る。ここではフ
ァイルデータとディレクトリー(フォルダー)を総称し
てファイル( File)と呼ぶ。
【0244】情報を記録する場合には、 *ファイルデータの情報内容そのもの、 *ファイルデ
ータに対応したファイル名、*ファイルデータの保存場
所(どのディレクトリーの下に記録するか)、に関する
情報をすべて情報記憶媒体上に記録する。
【0245】また各ディレクトリー(フォルダー)に対
する *ディレクトリー名(フォルダー名)、*各ディ
レクトリー(フォルダー)が属している位置(その親と
なる上位ディレクトリー(上位フォルダー)の位置)、
に関する情報もすべて情報記憶媒体上に記録されてい
る。
【0246】[A−2−2]情報記憶媒体上での情報記
録形式 情報記憶媒体上の全記録領域は2048Bytesを最
小単位とする論理セクタに分割され、全論理セクタには
論理セクタ番号が連番で付けられている。情報記憶媒体
上に情報を記録する場合にはこの論理セクタ単位で情報
が記録される。情報記憶媒体上での記録位置はこの情報
を記録した論理セクタの論理セクタ番号で管理される。
【0247】図20、図21に示すように ファイル構
成(File Structure) 486 と ファイルデータ(File D
ata) 487 に関する情報が記録されている論理セクタは
特に“論理ブロック"とも呼ばれ、論理セクタ番号(L
SN)に連動して論理ブロック番号(LBN)が設定さ
れている。(論理ブロックの長さは論理セクタと同様2
048Bytesになっている。) [A−2−3]階層ファイル・システムを簡素化した一
例 階層ファイル・システムを簡素化した一例を図22
(a)に示す。UNIX、MacOS、MS−DOS、
Windows等ほとんどのOSのファイル管理システ
ムが図22(a)に示したようなツリー状の階層構造を
持つ。
【0248】1個のディスクドライブ(例えば1台のH
DDが複数のパーティションに区切られている場合には
各パーティション単位を示す)毎にその全体の親となる
1個のルートディレクトリー( Root Directory )401
が存在し、その下に サブディレクトリー(SubDirector
y )402 が属している。この SubDirectory 402の中に
File Data 403 が存在している。
【0249】実際にはこの例に限らず Root Directory
401 の直接下に File Data 403 が存在したり、複数の
SubDirectory 402 が直列につながった複雑な階層構造
を持つ場合もある。
【0250】[A−2−4]情報記憶媒体上ファイル管
理情報の記録内容 ファイル管理情報は上述した論理ブロック単位で記録さ
れる。各論理ブロック内に記録される内容は主に *ファイルに関する情報を示す記述文 FID( ファイ
ル識別記述子;File Identifier Descriptor ) … ファイルの種類やファイル名( Root Directory
名、SubDirectory名、File Data 名など)を記述してい
る。
【0251】… FIDの中にそれに続く File Data
のデータ内容や、Directory の中味の記録場所を示す記
述文(つまり該当ファイルに対応した以下に説明するF
E )の記録位置も記述されている。
【0252】*ファイル中味の記録位置を示す記述文
FE(ファイルエントリー; FileEntry ) … File Data のデータ内容や、Directory( SubDirec
tory など)の中味に関する情報が記録されている情報
記憶媒体上の位置(論理ブロック番号)などを記述して
いる。
【0253】File Identifier Descriptor の記述内容
の抜粋を図27(後述する)に示した。またその詳細の
説明は“[B−4]File Identifier Descriptor"で行
う。File Entry の記述内容の抜粋は図26(後述す
る)に示し、その詳細な説明は“[B−3]File Entr
y"で行う。
【0254】次に、情報記憶媒体上の記録位置を示す記
述文は、図23に示す ロングアロケーションディスク
リプター(Long Allocation Descriptor )と図24に
示すショートアロケーションディスクリプター(Short
Allocation Descriptor)を使っている。それぞれの詳
細説明は“[B−1−2]Long Allocation Descripto
r"と“[B−1−3]Short Allocation Descriptor"で
行う。
【0255】例として図22(a)のファイル・システ
ム構造の情報を情報記憶媒体に記録した時の記録内容を
図22(b)に示す。図22(b)の記録内容は以下の
通りとなる。 ・論理ブロック番号“1"の論理ブロックに Root Direc
tory 401 の中味が示されている。
【0256】… 図22(a)の例では Root Director
y 401 の中には Sub Directory402 のみが入っているの
で、Root Directory 401 の中味として Sub Directory
402 に関する情報が File Identifier Descriptor 文
404で記載している。また図示して無いが同一論理ブ
ロック内に Root Directory 401 自身の情報もFile Ide
ntifier Descriptor 文で並記してある。
【0257】… この Sub Directory 402 の File Ide
ntifier Descriptor 文 404中に Sub Directory 402
の中味が何処に記録されているかを示す File Entry文
405 の記録位置(図22(b)の例では2番目の論
理ブロック)が Long Allocation Descriptor 文で記載
( LAD(2) )されている。 ・論理ブロック番号“2"の論理ブロックに Sub Direct
ory 402 の中味が記録されている位置を示す File Entr
y 文 405 が記録されている。
【0258】… 図22(a)の例では Sub Directory
402 の中には File Data 403のみが入っているので、S
ub Directory 402 の中味として実質的には 、FileData
403 に関する情報が記述されている File Identifier
Descriptor 文 406 の記録位置を示す事になる。
【0259】… File Entry 文中の Short Allocation
Descriptor 文で3番目の論理ブロックに SubDirector
y 402 の中味が記録されている事( AD(3) )が記述さ
れている。 ・論理ブロック番号“3"の論理ブロックに Sub Direct
ory 402 の中味が記録されている。
【0260】… 図22(a)の例では Sub Directory
402 の中には File Data 403のみが入っているので、S
ub Directory 402 の中味として File Data403 に関す
る情報が File Identifier Descriptor 文 406 で記
載されている。また図示して無いが同一論理ブロック内
に Sub Directory402 自身の情報も File Identifier D
escriptor 文で並記してある。
【0261】… File Data 403 に関する File Identi
fier Descriptor 文 406 の中にその File Data 403
の内容が何処に記録されている位置を示す FileEntry
文 407 の記録位置(図22(b)の例では4番目の
論理ブロックに記録されている)が、 Long Allocation
Descriptor 文で記載( LAD(4) )されている。 ・論理ブロック番号“4"の論理ブロックに File Data
403 内容408、409が記録されている位置を示す F
ile Entry 文 407 が記録されている。
【0262】… File Entry 文 407 内の Short Al
location Descriptor 文で File Data 403 内容40
8、409が5番目と6番目の論理ブロックに記録して
いる事が記述( AD(5),AD(6) )されている。 ・論理ブロック番号“5"の論理ブロックに File Data
403 内容情報(a)408が記録されている。 ・論理ブロック番号“6"の論理ブロックに File Data
403 内容情報(b)409が記録されている。 [A−2−5]図22(b)情報に沿った File Data
へのアクセス方法 “[A−2−4]情報記憶媒体上のファイル・システム
情報記録内容"で簡単に説明したように File Identifie
r Descriptor 404、406 と File Entry405、
407 には、それに続く情報が記述してある論理ブロ
ック番号が記述してある。 Root Directory から階層を
下りながら SubDirectory を経由して File Data へ到
達するのと同様に、 File Identifier Descriptor と F
ile Entry 内に記述してある論理ブロック番号に従っ
て情報記憶媒体上の論理ブロック内の情報を順次再生し
ながら File Data のデータ内容へアクセスする。
【0263】つまり図22(b)に示した情報に対して
File Data 403 へアクセスするには、まず始めに1番
目の論理ブロック情報を読む。 File Data 403 は Sub
Directory 402 の中に存在しているので、1番目の論
理ブロック情報の中から SubDirectory 402 の File Id
entifier Descriptor 404 を探し、LAD(2)を読み取
った後、それに従って2番目の論理ブロック情報を読
む。2番目の論理ブロックには1個の File Entry 文し
か記述してないので、その中の AD(3) を読み取り、3
番目の論理ブロックへ移動する。3番目の論理ブロック
では File Data 403 に関して記述してある File Ident
ifier Descriptor 406 を探し、LAD(4)を読み取る。
LAD(4) に従い4番目の論理ブロックへ移動すると、そ
こには1個のFile Entry 文 407 しか記述してない
ので、AD(5) と AD(6) を読み取り、File Data 403 の
内容が記録してある論理ブロック番号(5番目と6番
目)を見付ける。
【0264】なお AD(*)、LAD(*)の内容に
ついては“[B]UDFの各記述文( Descriptor )の
具体的内容説明"で詳細に説明する。 [A−3]UDFの特徴 [A−3−1]UDF特徴説明 以下にHDDやFDD、MOなどで使われているFAT
との比較によりUDFの特徴を説明する。 1)(最小論理ブロックサイズ、最小論理セクタサイズ
などの)最小単位が大きく、記録すべき情報量の多い映
像情報や音楽情報の記録に向く。
【0265】… FATの論理セクタサイズが512B
ytesに対して、UDFの論理セクタ(ブロック)サ
イズは2048Bytesと大きくなっている。 2)FATはファイルの情報記憶媒体への割り当て管理
表( File AllocationTable )が情報記憶媒体上で局所
的に集中記録されるのに対し、UDFではファイル管理
情報をディスク上の任意の位置に分散記録できる。
【0266】… UDFではファイル管理情報やファイ
ルデータに関するディスク上での記録位置は論理セクタ
(ブロック)番号として Allocation Descriptor に記
述される。
【0267】*FATではファイル管理領域( File Al
location Table )で集中管理されているため頻繁にフ
ァイル構造の変更が必要な用途〔主に頻繁な書き換え用
途〕に適している。(集中箇所に記録されているので管
理情報を書き換え易いため。) またファイル管理情
報( File Allocation Table )の記録場所はあらかじ
め決まっているので記録媒体の高い信頼性(欠陥領域が
少ない事)が前提となる。
【0268】*UDFではファイル管理情報が分散配置
されているので、ファイル構造の大幅な変更が少なく、
階層の下の部分(主に Root Directory より下の部分)
で後から新たなファイル構造を付け足して行く用途〔主
に追記用途〕に適している。 (追記時には以前のファ
イル管理情報に対する変更箇所が少ないため。) また分散されたファイル管理情報の記録位置を任意に指
定できるので、先天的な欠陥箇所を避けて記録する事が
出来る。
【0269】ファイル管理情報を任意の位置に記録でき
るので全ファイル管理情報を一箇所に集めて記録し上記
FATの利点も出せるので、より汎用性の高いファイル
システムと考えることが出来る。 [B]UDFの各記述文( Descriptor )の具体的内容
説明 [B−1]論理ブロック番号の記述文 [B−1−1]Allocation Descriptor “[A−2−4]情報記憶媒体上のファイル・システム
情報記録内容"に示したように File Identifier Descri
ptor や File Entry などの一部に含まれ、その後に続
く情報が記録されている位置(論理ブロック番号)を示
した記述文を Allocation Descriptor と呼ぶ。 Alloca
tion Descriptor には以下に示すLong Allocation Desc
riptor と Short Allocation Descriptor がある。 [B−1−2]Long Allocation Descriptor 図23に示すように ・エクステント(Extent) の長さ 410 … 論理ブロ
ック数を 4Bytes で表示 ・Extent の位置411 … 該当する論理ブロック番
号を 4Bytes で表示 ・インプリメンテンション(Implementation Use) 4
12 … 演算処理に利用する情報で 8Bytes で表示 などから構成される。ここの説明文では記述を簡素化し
て“LAD(論理ブロック番号)"で記述する。 [B−1−3]Short Allocation Descriptor 図24に示すように ・Extent の長さ 410 … 論理ブロック数を 4Bytes
で表示 ・Extent の位置411 … 該当する論理ブロック番
号を 4Bytes で表示のみで構成される。ここの説明文
では記述を簡素化して“AD(論理ブロック番号)"で記
述する。 [B−2]アンロケイテッドスペイスエントリー(Unal
located Space Entry) 図25に示すように情報記憶媒体上の“未記録状態の E
xtent 分布"をExtent毎に Short Allocation Descripto
r で記述し、それを並べる記述文で、SpaceTable(図2
0,図21参照) に用いられる。具体的な内容として
は ・Descriptor Tag 413 … 記述内容の識別子を表し、
この場合は“263" ・ICB Tag 414 … ファイルタイプを示す ICB Tag 内の File Type=1 は Unallocated Space
Entry を意味し、File Type=4 は Directory 、
File Type=5 は File Data を表して
いる。 ・Allocation Descriptors 列の全長 415 … 4Bytes
で総 Bytes 数を示すなどが記述されている。 [B−3]File Entry “[A−2−4]情報記憶媒体上のファイル・システム
情報記録内容"で説明した記述文。
【0270】図26に示すように ・ディスクリプタータッグ(Descriptor Tag) 417 …
記述内容の識別子を表し、この場合は“261" ・ICB Tag 418 … ファイルタイプを示す → 内
容は[B−2]と同じ ・パーミッション(Permissions) 419 … ユーザー
別の記録・再生・削除許可情報を示す。主にファイルのセ
キュリティー確保を目的として使われる。 ・Allocation Descriptors 420 … 該当ファイルの中
味が記録してある位置をExtent 毎にShort Allocation
Descriptor を並べて記述する、などが記述されてい
る。 [B−4]File Identifier Descriptor “[A−2−4]情報記憶媒体上のファイル・システム
情報記録内容"で説明したようにファイル情報を記述し
た記述文。図27に示すように ・Descriptor Tag 421 … 記述内容の識別子を表し、
この場合は“257" ・ファイル特徴(File Characteristics )422 … フ
ァイルの種別を示し、 Parent Directory、Directory、
File Data、ファイル削除フラグ のどれかを意味す
る。 ・情報制御ブロック(Information Control Block ) 4
23 … このファイルに対応したFE位置が
Long Allocation Descriptorで記述
されている。 ・File Identifier 424 … ディレクトリー名または
ファイル名。 ・Padding 437 … File Identifier Descriptor 全体
の長さを調整するために付加されたダミー領域で、通常
は全て“0"が記録されている。などが記述される。
【0271】[C]UDFに従って情報記憶媒体上に記
録したファイル構造記述例 “[A−2]UDFの概要"で示した内容について具体
的な例を用いて以下に詳細に説明する。
【0272】図22(a)に対して、より一般的なファ
イル・システム構造例を図28に示す。括弧内は Direc
tory の中身に関する情報または File Data のデータ内
容が記録されている情報記憶媒体上の論理ブロック番号
を示している。
【0273】図28のファイル・システム構造の情報を
UDFフォーマットに従って情報記憶媒体上に記録した
例を図20、図21のファイル構成(File Structur
e)486に示す。
【0274】情報記憶媒体上の未記録位置管理方法とし
て *スペースビットマップ( Space Bitmap )方法 … Space Bitmap Descriptor 470 を用いた、情報記憶
媒体内記録領域の全論理ブロックに対してビットマップ
的に“記録済み"または“未記録"のフラグを立てる。 *スペーステーブル( Space Table )方法 … Unallocated Space Entry 471 の記述方式を用いて
Short AllocationDescriptor の列記として未記録の全
論理ブロック番号を記載している。の2方式が存在す
る。
【0275】本実施の形態の説明では、説明のためわざ
と図20、図21に両方式を併記しているが、実際には
両方が一緒に使われる(情報記憶媒体上に記録される)
ことはほとんど無く、どちらか一方のみ使われている。
【0276】図20,図21に記述されている主な Des
criptor の内容の概説は以下の通りである。 ・Beginning Extended Area Descriptor 445…Volume R
ecognition Sequenceの開始位置を示す。 ・Volume Structure Descriptor 446 … Volume の内
容説明を記述 ・Boot Descriptor 447 … ブート時の処理内容を記
述 ・Terminating Extended Area Descriptor 448…Volume
Recognition Sequence の終了位置を示す ・Partition Descriptor 450 … パーティション情報
(サイズなど)を示す。DVD−RAMでは1Volume
当たり1パーティション(Partition )を原則としてい
る ・Logical Volume Descriptor 454 … 論理ボリュー
ムの内容を記述している ・Anchor Volume Descriptor Pointer 458 … 情報記
憶媒体記録領域内でのMain Volume Descriptor Sequenc
e 449 とMain Volume Descriptor Sequence 467 の記
録位置を示している。 ・Reserved (all 00h bytes) 459 〜 465 … 特定の
Descriptor を記録する論理セクタ番号を確保するた
め、その間に全て“0"を記録した調整領域を持たせて
いる。 ・Reserve Volume Descriptor Sequence 467 … Main
Volume Descriptor。Sequence 449 に記録された情報
のパックアップ領域 [D]再生時のファイルデータへのアクセス方法 図20、図21に示したファイル・システム情報を用い
て例えば File Data H 432(図28参照) のデータ内
容を再生するための情報記憶媒体上のアクセス処理方法
について説明する。 1)情報記録再生装置起動時または情報記憶媒体装着時
のブート( Boot )領域として Volume Recognition Se
quence 444 領域内の Boot Descriptor 447 の情報を再
生に行く。 2)Boot Descriptor 447 の記述内容に沿ってブート
( Boot )時の処理が始まる。特に指定されたブート時
の処理が無い場合には、始めにメインボリウム記述順
( Main Volume Descriptor Sequence) 449 領域内の
論理ボリウムディスクリプター(Logical Volume Des
criptor) 454 の情報を再生する。 3)Logical Volume Descriptor 454 の中に 論理ボリ
ウムコンテンツユース(Logical Volume Contents Us
e) 455が記述されており、そこに ファイルセットディ
スクリプター(File Set Descriptor) 472 が記録して
ある位置を示す論理ブロック番号が Long Allocation D
escriptor(図23)形式で記述してある。(図20,
図21の例ではLAD(100)から100番目の論理ブ
ロックに記録してある。) 4)100番目の論理ブロック(論理セクタ番号では3
72番目になる)にアクセスし、File Set Descriptor
472 を再生する。その中のRoot Directory ICB473 に
Root Directory A 425 に関する File Entry が記録さ
れている場所(論理ブロック番号)が Long Allocation
Descriptor(図23)形式で記述してある(図20、
図21の例ではLAD(102)から102番目の論理ブ
ロックに記録してある)。 Root Directory ICB 473
のLAD(102)に従い 5)102番目の論理ブロックにアクセスし、Root Dir
ectory A 425 に関するFile Entry 475 を再生し、Roo
t Directory A 425 の中身に関する情報が記録されて
いる位置(論理ブロック番号)を読み込む(AD(10
3))。 6)103番目の論理ブロックにアクセスし、Root Dir
ectory A 425 の中身に関する情報を再生する。
【0277】File Data H 432 は Directory D 42
8 系列の下に存在するので、Directory D 428 に
関する File Identifier Descriptor を探し、Director
yD 428 に関する File Entry が記録してある論理
ブロック番号(図20、図21には図示して無いがLA
D(110))を読み取る。 7)110番目の論理ブロックにアクセスし、Director
y D 428 に関するFile Entry 480 を再生し、Direc
tory D 428 の中身に関する情報が記録されている
位置(論理ブロック番号)を読み込む(AD(11
1))。 8)111番目の論理ブロックにアクセスし、Director
y D 428 の中身に関する情報を再生する。
【0278】File Data H 432 は SubDirectory F 4
30 の直接下に存在するので、SubDirectory F 43
0 に関する File Identifier Descriptor を探し、Sub
Directory F 430 に関する File Entry が記録して
ある論理ブロック番号(図20、図21には図示して無
いがLAD(112))を読み取る。 9)112番目の論理ブロックにアクセスし、SubDirec
tory F 430 に関する File Entry 482 を再生し、
SubDirectory F 430 の中身に関する情報が記録さ
れている位置(論理ブロック番号)を読み込む(AD
(113))。 10)113番目の論理ブロックにアクセスし、SubDir
ectory F 430 の中身に関する情報を再生し、File
Data H 432 に関する File Identifier Descriptor
を探す。そしてそこから File Data H 432 に関する F
ile Entry が記録してある論理ブロック番号(図2
0、図21には図示して無いがLAD(114))を読み
取る。 11)114番目の論理ブロックにアクセスし、File D
ata H 432 に関する File Entry 484 を再生し File
Data H 432 のデータ内容 489 が記録されている位
置を読み取る。 12)File Data H 432 に関する File Entry 484 内
に記述されている論理ブロック番号順に情報記憶媒体か
ら情報を再生して File Data H 432 のデータ内容 4
89 を読み取る。
【0279】[E]特定のファイルデータ内容変更方法 図20、図21に示したファイル・システム情報を用い
て例えば File Data H 432 のデータ内容を変更する場
合のアクセスも含めた処理方法について説明する。 1)File Data H 432 の変更前後でのデータ内容の容
量差を求め、その値を2048Bytesで割り、変更
後のデータを記録するのに論理ブロックを何個追加使用
するかまたは何個不要になるかを事前に計算しておく。 2)情報記録再生装置起動時または情報記憶媒体装着時
のブート( Boot )領域として Volume Recognition Se
quence 444 領域内の Boot Descriptor 447 の情報を再
生に行く。Boot Descriptor 447 の記述内容に沿ってブ
ート( Boot )時の処理が始まる。特に指定されたブー
ト時の処理が無い場合には 3)始めに Main Volume Descriptor Sequence 449 領
域内の Partition Descriptor 450 を再生し、その中
に記述してある Partition Contents Use 451 の情報
を読み取る。この Partition Contents Use 451( Part
ition Header Descriptor とも呼ぶ)の中に Space T
able もしくは Space Bitmap の記録位置が示してあ
る。 ・Space Table 位置は Unallocated Space Table 452
の欄に Short AllocationDescriptor の形式で記述され
ている。(図20、図21の例ではAD(50))。また ・Space Bitmap 位置は Unallocated Space Bitmap 453
の欄に Short Allocation Descriptor の形式で記述
されている。(図20、図21の例ではAD(0)) 4)3)で読み取った Space Bitmap が記述してある論
理ブロック番号(0)へアクセスする。Space Bitmap D
escriptor 470 から Space Bitmap 情報を読み取り、未
記録の論理ブロックを探し、1)の計算結果分の論理ブ
ロックの使用を登録する( Space Bitmap Descriptor 4
60 情報の書き換え処理)。もしくは 4')3)で読み取った Space Table が記述してある論
理ブロック番号(50)へアクセスする。Space Table
の USE(AD(*),AD(*),…,AD(*)) 471 から未記録の論理
ブロックを探し、1)の計算結果分の論理ブロックの使
用を登録する。
【0280】( Space Table 情報の書き換え処理) * 実際の処理は“4)"か“4')"かどちらか一方の処
理を行う。 5)次に Main Volume Descriptor Sequence 449 領域
内の Logical Volume Descriptor 454 の情報を再生す
る。 6)Logical Volume Descriptor 454 の中に Logical V
olume Contents Use 455が記述されており、そこに Fil
e Set Descriptor 472 が記録してある位置を示す論理
ブロック番号が Long Allocation Descriptor(図2
3)形式で記述してある。(図20、図21の例ではL
AD(100)から100番目の論理ブロックに記録して
ある。) 7)100番目の論理ブロック(論理セクタ番号では4
00番目になる)にアクセスし、File Set Descriptor
472 を再生する。その中のRoot Directory ICB473 に
Root Directory A 425 に関する File Entry が記録さ
れている場所(論理ブロック番号)が Long Allocation
Descriptor(図22)形式で記述してある(図20、
図21の例ではLAD(102)から102番目の論理ブ
ロックに記録してある)。Root Directory ICB 473 の
LAD(102)に従い 8)102番目の論理ブロックにアクセスし、Root Dir
ectory A 425 に関するFile Entry 475 を再生し、Roo
t Directory A 425 の中味に関する情報が記録されて
いる位置(論理ブロック番号)を読み込む(AD(10
3))。 9)103番目の論理ブロックにアクセスし、Root Dir
ectory A 425 の中味に関する情報を再生する。
【0281】File Data H 432 は Directory D 42
8 系列の下に存在するので、Directory D 428 に
関する File Identifier Descriptor を探し、Director
yD 428 に関する File Entry が記録してある論理
ブロック番号(図20、図21には図示して無いがLA
D(110))を読み取る。 10)110番目の論理ブロックにアクセスし、Direct
ory D 428 に関するFile Entry 480 を再生し、Dir
ectory D 428 の中身に関する情報が記録されてい
る位置(論理ブロック番号)を読み込む(AD(11
1))。 11)111番目の論理ブロックにアクセスし、Direct
ory D 428 の中身に関する情報を再生する。
【0282】File Data H 432 は SubDirectory F 4
30 の直接下に存在するので、SubDirectory F 43
0 に関する File Identifier Descriptor を探し、Sub
Directory F 430 に関する File Entry が記録して
ある論理ブロック番号(図20、図21には図示して無
いがLAD(112))を読み取る。 12)112番目の論理ブロックにアクセスし、SubDir
ectory F 430 に関する File Entry 482 を再生
し、SubDirectory F 430 の中身に関する情報が記
録されている位置(論理ブロック番号)を読み込む(A
D(113))。 13)113番目の論理ブロックにアクセスし、SubDir
ectory F 430 の中身に関する情報を再生し、File
Data H 432 に関する File Identifier Descriptor
を探す。そしてそこから File Data H 432 に関する F
ile Entry が記録してある論理ブロック番号(図2
0、図21には図示して無いがLAD(114))を読み
取る。 14)114番目の論理ブロックにアクセスし、File D
ata H 432 に関するFile Entry 484 を再生し File Da
ta H 432 のデータ内容 489 が記録されている位置
を読み取る。 15)4)か4')で追加登録した論理ブロック番号も
加味して変更後の FileData H 432 のデータ内容48
9を記録する。
【0283】[F]特定のファイルデータ/ディレクト
リー消去処理方法 例として File Data H 432 または SubDirectory F
430 を消去する方法について説明する。情報記録再
生装置起動時または情報記憶媒体装着時のブート( Boo
t )領域として Volume Recognition Sequence 444 領
域内の Boot Descriptor 447 の情報を再生に行く。Boo
t Descriptor 447 の記述内容に沿ってブート( Boot
)時の処理が始まる。特に指定されたブート時の処理
が無い場合には、始めに Main Volume Descriptor Sequ
ence 449 領域内の Logical Volume Descriptor 454
の情報を再生する。 3)Logical Volume Descriptor 454 の中に Logical V
olume Contents Use 455が記述されており、そこに Fil
e Set Descriptor 472 が記録してある位置を示す論理
ブロック番号が Long Allocation Descriptor(図2
3)形式で記述してある。(図20、図21の例ではL
AD(100)から100番目の論理ブロックに記録して
ある。) 4)100番目の論理ブロック(論理セクタ番号では4
00番目になる)にアクセスし、File Set Descriptor
472 を再生する。その中のRoot Directory ICB473 に
Root Directory A 425 に関する File Entry が記録さ
れている場所(論理ブロック番号)が Long Allocation
Descriptor(図23)形式で記述してある(図20、
図21の例ではLAD(102)から102番目の論理ブ
ロックに記録してある)。Root Directory ICB 473 の
LAD(102)に従い 5)102番目の論理ブロックにアクセスし、Root Dir
ectory A 425 に関するFile Entry 475 を再生し、Roo
t Directory A 425 の中身に関する情報が記録されて
いる位置(論理ブロック番号)を読み込む(AD(10
3))。 6)103番目の論理ブロックにアクセスし、Root Dir
ectory A 425 の中身に関する情報を再生する。
【0284】File Data H 432 は Directory D 42
8 系列の下に存在するので、Directory D 428 に
関する File Identifier Descriptor を探し、Director
yD 428 に関する File Entry が記録してある論理
ブロック番号(図20、図21には図示して無いがLA
D(110))を読み取る。 7)110番目の論理ブロックにアクセスし、Director
y D 428 に関するFile Entry 480 を再生し、Direc
tory D 428 の中身に関する情報が記録されている
位置(論理ブロック番号)を読み込む(AD(11
1))。 8)111番目の論理ブロックにアクセスし、Director
y D 428 の中味に関する情報を再生する。
【0285】File Data H 432 は SubDirectory F 4
30 の直接下に存在するので、SubDirectory F 43
0 に関する File Identifier Descriptor を探す。 《 SubDirectory F 430 を消去する場合には 》Sub
Directory F 430 に関する File Identifier Descr
iptor 内の FileCharacteristics 422(図27)に
“ファイル削除フラグ"を立てる。
【0286】SubDirectory F 430 に関する File E
ntry が記録してある論理ブロック番号(図20、図2
1には図示して無いがLAD(112))を読み取る。
9)112番目の論理ブロックにアクセスし、SubDirec
tory F 430 に関するFile Entry 482 を再生し、Su
bDirectory F 430 の中味に関する情報が記録され
ている位置(論理ブロック番号)を読み込む(AD(1
13))。 10)113番目の論理ブロックにアクセスし、SubDir
ectory F 430 の中味に関する情報を再生し、File
Data H 432 に関する File Identifier Descriptor を
探す。 《 File Data H 432 を消去する場合には 》File Data
H 432 に関する File Identifier Descriptor 内の F
ile Characteristics 422(図27)に“ファイル
削除フラグ"を立てる。さらにそこから File Data H 4
32 に関する File Entry が記録してある論理ブロック
番号(図20、図21には図示して無いがLAD(11
4))を読み取る。 11)114番目の論理ブロックにアクセスし、File D
ata H 432 に関する File Entry 484 を再生し File
Data H 432 のデータ内容 489 が記録されている位
置を読み取る。 《 File Data H 432 を消去する場合には 》以下の方
法で File Data H 432 のデータ内容 489 が記録さ
れていた論理ブロックを解放する(その論理ブロックを
未記録状態に登録する)。 12)次に Main Volume Descriptor Sequence 449 領
域内の Partition Descriptor 450 を再生し、その中
に記述してある Partition Contents Use 451 の情報を
読み取る。この Partition Contents Use 451( Partit
ion Head -er Descriptor とも呼ぶ)の中に Space Ta
ble もしくは Space Bitmap の記録位置が示してある。 ・Space Table 位置は Unallocated Space Table 452
の欄に Short AllocationDescriptor の形式で記述され
ている。(図20、図21の例ではAD(50))また ・Space Bitmap 位置は Unallocated Space Bitmap 453
の欄に Short Allocation Descriptor の形式で記述
されている。(図20、図21例ではAD(0)) 13)12)で読み取った Space Bitmap が記述してあ
る論理ブロック番号(0)へアクセスし、11)の結果
得られた“解放する論理ブロック番号"を SpaceBitmap
Descriptor 470 に書き換える。もしくは 13')12)で読み取った Space Table が記述してあ
る論理ブロック番号(50)へアクセスし、11)の結
果得られた“解放する論理ブロック番号"を Space Tabl
e に書き換える。 * 実際の処理は“13)"か“13')"かどちらか一方
の処理を行う。 《 File Data H 432 を消去する場合には 》 12)10)〜11)と同じ手順を踏んで File Data
I 433 のデータ内容490 が記録されている位置を読
み取る。 13)次に Main Volume Descriptor Sequence 449 領
域内の Partition Descriptor 450 を再生し、その中
に記述してある Partition Contents Use 451 の情報を
読み取る。この Partition Contents Use 451( Partit
ion Header Descriptor とも呼ぶ)の中に Space Table
もしくは Space Bitmap の記録位置が示してある。 ・Space Table 位置は Unallocated Space Table 452
の欄に Short AllocationDescriptor の形式で記述され
ている。(図20、図21の例ではAD(50))また ・Space Bitmap 位置は Unallocated Space Bitmap 453
の欄に Short Allocation Descriptor の形式で記述
されている。(図20、図21例ではAD(0)) 14)13)で読み取った Space Bitmap が記述してあ
る論理ブロック番号(0)へアクセスし、11)と1
2)の結果得られた“解放する論理ブロック番号"を Sp
ace Bitmap Descriptor 470 に書き換える。もしくは 14')13)で読み取った Space Table が記述してあ
る論理ブロック番号(50)へアクセスし、11)と1
2)の結果得られた“解放する論理ブロック番号"を Sp
ace Table に書き換える。 * 実際の処理は“14)"か“14')"かどちらか一方
の処理を行う。
【0287】[G]ファイルデータ/ディレクトリーの
追加処理 例として Sub Directory F 430 の下に新たにファ
イルデータもしくはディレクトリーを追加する時のアク
セス・追加処理方法について説明する。1)ファイルデ
ータを追加する場合には追加するファイルデータ内容の
容量を調べ、その値を2048Bytesで割り、ファ
イルデータを追加するために必要な論理ブロック数を計
算しておく。 2)情報記録再生装置起動時または情報記憶媒体装着時
のブート( Boot )領域として Volume Recognition Se
quence 444 領域内の Boot Descriptor 447 の情報を再
生に行く。Boot Descriptor 447 の記述内容に沿ってブ
ート( Boot )時の処理が始まる。特に指定されたブー
ト時の処理が無い場合には 3)始めに Main Volume Descriptor Sequence 449 領
域内の Partition Descriptor 450 を再生し、その中
に記述してある Partition Contents Use 451 の情報を
読み取る。この Partition Contents Use 451( Partit
ion Header Descriptor とも呼ぶ)の中に Space Table
もしくは Space Bitmap の記録位置が示してある。 ・Space Table 位置は Unallocated Space Table 452
の欄に Short AllocationDescriptor の形式で記述され
ている。(図20、図21の例ではAD(50))また ・Space Bitmap 位置は Unallocated Space Bitmap 453
の欄に Short Allocation Descriptor の形式で記述
されている。(図20、図21例ではAD(0)) 4)3)で読み取った Space Bitmap が記述してある論
理ブロック番号(0)へアクセスする。Space Bitmap D
escriptor 470 から Space Bitmap 情報を読み取り、未
記録の論理ブロックを探し、1)の計算結果分の論理ブ
ロックの使用 を登録する( Space Bitmap Descriptor 460 情報の書
き換え処理)。もしくは 4')3)で読み取った Space Table が記述してある論
理ブロック番号(50)へアクセスする。Space Table
の USE(AD(*),AD(*),…,AD(*)) 471 から未記録の論理
ブロックを探し、1)の計算結果分の論理ブロックの使
用を登録する。
【0288】( Space Table 情報の書き換え処理) * 実際の処理は“4)"か“4')"かどちらか一方の処
理を行う。 5)次に Main Volume Descriptor Sequence 449 領域
内の Logical Volume Descriptor 454 の情報を再生
する。 6)Logical Volume Descriptor 454 の中に Logical V
olume Contents Use 455が記述されており、そこに Fil
e Set Descriptor 472 が記録してある位置を示す論理
ブロック番号が Long Allocation Descriptor(図2
3)形式で記述してある。(図20、図21の例ではL
AD(100)から100番目の論理ブロックに記録して
ある。) 7)100番目の論理ブロック(論理セクタ番号では4
00番目になる)にアクセスし、File Set Descriptor
472 を再生する。その中のRoot Directory ICB473 に
Root Directory A 425 に関する File Entry が記録さ
れている場所(論理ブロック番号)が Long Allocation
Descriptor(図23)形式で記述してある(図20、
図21の例ではLAD(102)から102番目の論理ブ
ロックに記録してある)。Root Directory ICB 473 の
LAD(102)に従い 8)102番目の論理ブロックにアクセスし、Root Dir
ectory A 425 に関するFile Entry 475 を再生し、Roo
t Directory A 425 の中身に関する情報が記録されて
いる位置(論理ブロック番号)を読み込む(AD(10
3))。 9)103番目の論理ブロックにアクセスし、Root Dir
ectory A 425 の中身に関する情報を再生する。
【0289】Directory D 428 に関する File Iden
tifier Descriptor を探し、Directory D 428 に関
する File Entry が記録してある論理ブロック番号(図
20、図21には図示して無いがLAD(110))を読
み取る。 10)110番目の論理ブロックにアクセスし、Direct
ory D 428 に関するFile Entry 480 を再生し、Dir
ectory D 428 の中身に関する情報が記録されてい
る位置(論理ブロック番号)を読み込む(AD(11
1))。 11)111番目の論理ブロックにアクセスし、Direct
ory D 428 の中身に関する情報を再生する。
【0290】Sub Directory F 430 に関する File
Identifier Descriptor を探し、Sub Directory F
430 に関する File Entry が記録してある論理ブロ
ック番号(図20、図21には図示して無いがLAD
(112))を読み取る。 12)112番目の論理ブロックにアクセスし、Sub D
irectory F 430 に関する File Entry 482 を再生
し、Sub Directory F 430 の中身に関する情報が
記録されている位置(論理ブロック番号)を読み込む
(AD(113))。 13)113番目の論理ブロックにアクセスし、Sub D
irectory F 430 の中身に関する情報内に新たに追
加するファイルデータもしくはディレクトリーのFile I
dentifier Descriptor を登録する。 14)4)または4')で登録した論理ブロック番号位
置にアクセスし、新たに追加するファイルデータもしく
はディレクトリーに関する File Entry を記録する。 15)14)の File Entry 内の Short Allocation De
scriptor に示した論理ブロック番号位置にアクセス
し、追加するディレクトリーに関する Parent Direct
ory の File Identifier Descriptor もしくは追加す
るファイルデータのデータ内容を記録する。
【0291】図29(a)に示す映像情報や音楽情報の
録再可能な情報記憶媒体( Optical Disk 1001 )に記
録される情報の記録情報内容( データ構造 )につい
て、図30、図31も参照しながら以下に説明する。
【0292】情報記憶媒体( Optical Disk 1001 )上
に記録される情報の概略的なデータ構造としては図29
(b)に示すように内周側( Inner Side 1006 )から
順に・光反射面が凹凸形状をした エンボスドデータゾ
ーン(Embossed data Zone)と 表面が平坦(鏡面)な
ミラーゾーン(Mirror Zone) と情報の書き換えが可
能な リライタブルデータゾーン(Rewritable data Zon
e )を有したリードインエリア( Lead-in Area )1002
ユーザーによる記録・書き換えが可能な Rewritable d
ata Zoneに記録され、オーディオアンドビデオデータ
(Audio & VideoData) のファイルまたはボリューム全
体に関する情報が記録されたボリウムアンドファイルマ
ネジメントインフォメーション(Volume & File Manage
r Information )1003ユーザーによる記録・書き換えが
可能な Rewritable data Zone からなるデータエリア
( Data Area) 1004情報の書き換えが可能な Rewritab
le data Zone で構成される リードアウトエリア(Lead
-out Area )1005に分かれている。
【0293】Lead-in Area 1002 の Embossed data Zon
e には ・DVD−ROM/−RAM/−R などのディスクタ
イプ、ディスクサイズ、記録密度、記録開始/記録終了
位置を示す物理セクタ番号などの情報記憶媒体全体に関
する情報、 ・記録パワーと記録パルス幅、消去パワー、再生パワ
ー、記録・消去時の線速などの記録・再生・消去特性に
関する情報、 ・製造番号などそれぞれ1枚ずつの情報記憶媒体の製造
に関する情報、が事前に記録され、Lead-in Area 1002
の Rewritable data Zone と Lead-out Area 1005 の R
ewritable data Zoneにはそれぞれ ・各情報記憶媒体ごとの固有ディスク名記録領域、 ・試し記録領域(記録消去条件の確認用)、 ・Data Area 1004 内の欠陥領域に関する管理情報記録
領域、を持ち、上記領域へ情報記録再生装置による記録
が可能になっている。
【0294】Lead-in Area 1002 と Lead-out Area 100
5 の間に挟まれた Data Area 1004 には図29(c)に
示すように Computer Data と Audio & Video Data の
混在記録が可能になっている。 Computer Data と Audi
o & Video Data の記録順序、各記録情報サイズは任意
で、コンピュータデータ( Computer Data )が記録さ
れてある場所を Computer Data Area 1008 、1010 と呼
び Audio & Video Data が記録された領域を Audio & V
ideo Data Area 1009 と名付ける。
【0295】Audio & Video Data Area 1009 内に記録
された情報のデータ構造は図29(d)のように ・コントロール情報のためのアンカーポインターコント
ロール情報( Anchor Pointer for Control Informatio
n) 1015 : Audio & Video Data Area 1009 内の最初
の位置に配置され、Audio & Video Data Area 1009 内
の Control Information 1011 が記録されている先頭位
置(先頭アドレス)を示す情報、 ・コントロールインフォーメーション( Control Infor
mation) 1011 : 録画(録音)、再生、編集、検索 の
各処理を行う時に必要な制御情報、 ・ ビデオオブジェクト(Video Objects) 1012 : Vid
eo Data 中身( Contents )の録画情報、 ・ ピクチャーオブジェクト(Picture Objects) 1013
: Still画像 、Slide画像 などの静止画像情報、 ・ オーディオオブジェクト(Audio Objects) 1014 :
Audio Data 中身( Contents )の録音情報、 ・ サムネールオブジェクト(Thumbnail Objects) 101
6 : Video Data 内の見たい場所を検索する場合、また
は編集時に利用されるサムネール( Thumbnail)などの
情報、などから構成される。
【0296】図29(d)の Video Objects 1012 、Pi
cture Objects 1013 、Audio Objects 1014 、 Thumbna
il Objects 1016 はそれぞれコンテンツ内容(データ中
身)毎に分類した情報の集まり(グループ)を意味して
いる。従って Audio & Video Data Area 1009 に記録さ
れた全ての映像情報は Video Objects 1012 に含まれ、
全静止画像情報は Picture Objects 1013 に含まれ、全
オーディオ・音声情報は Audio Objects 1014 に含ま
れ、映像情報の管理・検索に用いられる全サムネール情
報は Thumbnail Objects 1016 に含まれる。
【0297】なお、図30で示した VOB( Video Ob
ject)1403 とは AVFile 1401 内に記録
された情報の塊(まとまり)を示し、図29(d)の V
ideo Objects 1012 とは異なる定義になっている。類似
した用語を用いているが、全く異なる意味で使用してい
るので注意が要する。
【0298】さらに Control Information 1011 の内容
は ・ エーブイデータコントロールインフォメーション(A
V Data Control Information )1101 : Video Objects
1012 内のデータ構造を管理し、また情報記憶媒体であ
る Optical Disk 1001 上での記録位置に関する情報の
管理情報、 ・プレイバックコントロールインフォメーション( Pla
yback Control Information )1021 : 再生時に必要な
制御情報、 ・レコーディングコントロールインフォケーション( R
ecording Control Information )1022 : 記録(録画
・録音)時に必要な制御情報 ・エディットコントロールインフォメーション( Edit
Control Information )1023 : 編集時に必要な制御情
報、 ・ サムネールコントロールインフォメーション(Thumb
nail Control Information )1024 : Video Data 内の
見たい場所検索用または編集用サムネール( Thumbnail
Object )に関する管理情報 、などを有している。
【0299】また図29(e)に示されている AV Data
Control Information 1101 内のデータ構造は ・アロケーションマップテーブル( Allocation Map Ta
ble) 1105 : 情報記憶媒体( Optical Disk 1001 )
上の実際の配置に沿ったアドレス設定、既記録・未記録
エリアの識別などに関する情報、 ・ ビデオタイトルセットインフォメーション(Video T
itle Set Information)1106 : 図30に示すように A
V File 1401 内の全体的な情報内容を示し、各ビデオオ
ブジェクト(VOB )間のつながり情報、管理・検索
のための複数VOB のグルーピング情報や タイムマッ
プテーブル(Time Map Table)などの時間情報、 ・ ビデオオブジェクトコントロールインフォメーショ
ン(Video Object Control Information )1107 : 図
30(c)に示すように AV File 1401 内の各 VOB
個々に関する情報を示し、VOB 毎の属性(特性)情
報や VOB 内個々の VOBU に関する情報 、 ・プログラムチェーンコントロールインフォメーション
( PGC Control Information )1103 : 映像情報再
生プログラム(シーケンス)に関する情報、 ・セルプレイバックインフォメーション( Cell Playba
ck Information )1108: 再生時の映像情報基本単位の
データ構造に関する情報、から構成されている。
【0300】図29の(f)までを概観すると上記の内
容になるが、個々の情報に対して以下に若干の説明補足
を行う。Volume & File Manager Information 1003 に
は ・ Volume 全体に関する情報、 ・ 含まれるPCデー
タのファイル数、AVデータに関するファイル数、 ・
記録レイヤー情報、などに関する情報が記録されてい
る。特に記録レイヤー情報として ・ 構成レイヤー数(例:RAM/ROM2層ディスク
1枚は2レイヤー、ROM2層ディスク1枚も2レイヤ
ー、 片面ディスクn枚はnレイヤーと
してカウントする)、 ・ 各レイヤー毎に割り付けた
論理セクタ番号範囲テーブル(各レイヤー毎の容量)、
・ 各レイヤー毎の特性(例:DVD−RAMディス
ク、RAM/ROM2層ディスクのRAM部、CD−R
OM、CD−R など)、 ・ 各レイヤー毎のRAM
領域でのZone単位での割付け論理セクタ番号範囲テ
ーブル(各レイヤー毎の書換え可能領域容量情報も含
む)、 ・ 各レイヤー毎の独自のID情報(… 多連
ディスクパック内のディスク交換を発見するため)、が
記録され、多連ディスクパックやRAM/ROM2層デ
ィスクに対しても連続した論理セクタ番号を設定して1
個の大きな Volume 空間として扱えるようになってい
る。
【0301】Playback Control Information 1021 では
・ PGCを統合した再生シーケンスに関する情報、
・ 上記に関連して情報記憶媒体を VTR や DVC
のように一本のテープと見なした擬似的記録位置を示す
情報(記録された全ての Cell を連続して再生するシー
ケンス)、 ・異なる映像情報を持つ複数画面同時再生
に関する情報、 ・ 検索情報(… 検索カテゴリー毎
に対応する Cell ID とその Cell 内の開始
時刻のテーブルが記録され、ユーザーがカテゴリーを選
択して該当映像情報への直接アクセスを可能にする情
報) などが記録されている。またRecording Control
Information 1022 には ・ 番組予約録画情報 などが記録されている。更にEdi
t Control Information 1023 では ・ 各PGC単位の特殊編集情報(… 該当時間設定情
報と特殊編集内容がEDL情報として記載されてい
る)、 ・ ファイル変換情報(… AVファイル内の
特定部分をAVIファイルなどのPC上で特殊編集を行
える、 ファイルに変換し、変換後のファイルを格納す
る場所を指定)、が記録されている。またThumbnail Co
ntrol Information 1024 には ・ Thumbnail Objects 1016 に関する管理情報(… Au
dio & Video Data Area 1009 内での1枚毎のサムネー
ル画像の記録場所と各サムネール画像が関係する VO
B または Cell の指定情報、各サムネール画像が
関係する VOBまたは Cell 内の場所情報 な
ど)( VOB、Cell に付いては図30の内容説明
場所で詳細に説明する)、が記載されている。
【0302】図29(b)の Data Area 1004 内に記録
される全情報はファイル単位で記録され、各データファ
イル間の関係は図31に示すようにディレクトリー構造
により管理されている。
【0303】ルートディレクトリ1450の下には記録
されるファイル内容毎に分類が容易なように複数のサブ
ディレクトリ1451が設置されている。図31の実施
の形態では図29(c)の Computer Data Area 1008、
1010 に記録される Computer Data に関する各データフ
ァイルは Computer Data 保存用 サブディレクトリ14
57の下に記録され、Audio & Video Data Area 1009
に記録されるAudio &Video Data は リライタブルビデ
オタイトルセット RWV_TS1452 の下に記録さ
れる。また DVDVideo ディスクに記録されている映
像情報を図29(a)にコピーする場合には ビデオタ
イトルセット VIDEO_TS1455と オーディオ
タイトルセット AUDIO_TS1456 の下にコピ
ーする。
【0304】図29(d)の Control Information 101
1 情報は録再ビデオ管理データとして1個のファイルと
して記録される。図31の実施の形態ではそのファイル
名は RWVIDEO_CONTROL.IFO と名付けている。更にバッ
クアップ用に同一の情報をRWVIDEO_CONTROL.BUP と言う
ファイル名で記録してある。この RWVIDEO_CONTROL.IFO
とRWVIDEO_CONTROL.BUP 2ファイルは従来のコンピュ
ーター用ファイルとして取り扱う。
【0305】図31の実施の形態では図29(d)の V
ideo Objects 1012 に属する全映像情報データは RWVID
EO.VOB と言うファイル名の Video Objects File 14
47 にまとめて記録されている。つまり図29(d)
の Video Objects 1012 に属する全映像情報データは図
30(b)に示すように1個のVTS( Video Title S
et 1402 )内で連続に結合され、Video Objects Fi
le 1447 と言う1個のファイル内に連続して記録さ
れる。(すなわちPTT( Part_of_ Title)140
7、1408毎にファイルを分割する事無く、全て1個
のファイル内にまとめて記録される。) また Picture Objects 1013 に属する全静止画像情報デ
ータは RWPICTURE.POB と言うファイル名の Picture Ob
jects File 1448 内にまとめて記録される。Pictur
e Objects 1013 内には複数の静止画像情報が含まれて
いる。ディジタルカメラでは1枚の静止画像毎に別々の
ファイルとして記録する記録形式を採用しているが、本
発明実施の形態ではディジタルカメラの記録形式とは異
なり、Picture Objects 1013 内に含まれる複数の静止
画像全てを図30と同様な形式で連続的につなぎ、 RWP
ICTURE.POB と言うファイル名の1枚の Picture Object
s File 1448 内にまとめて記録する所に本発明実施
の形態の特徴がある。
【0306】同様に Audio Objects 1014 に属する全音
声情報も RWAUDIO.AOB と言うファイル名の1個の Audi
o Objects File 1449 内にまとめて記録され、Thum
bnail Objects 1016 に属する全サムネール情報も RWTH
UMBNAIL.TOB と言う名の Thumbnail Objects File 14
58 内にまとめて記録される。
【0307】なお Video Objects File 1447、Pict
ure Objects File 1448、Audio Objects File 14
49、Thumbnail Objects File 1458 は全て AV
File 1401 として取り扱われる。
【0308】図29には図示してないが、映像の録画再
生時に利用できる録再付加情報1454を同時に記録す
ることができ、その情報はまとめて1個のファイルとし
て記録され、 図31の実施の形態では RWADD.DAT と言
うファイル名が付いている。
【0309】AV File 内のデータ構造を図30に
示す。図30(b)に示すようにAV File 140
1全体で1個のPGS( Program Set )1402を構
成している。 PGS( Program Set )1402 の中
は Audio & Video Data の内容や AV File 14
01 内に記録された情報の順序に沿って分離された複
数の VOB( Video Object )1403、1404、
1405の集まりから成り立っている。
【0310】図30(d)の VOB( Video Object
)1403、1404、1405は AV File 1
401 内に記録される Audio & Video Data のまとま
りとして定義され、映像情報/静止画像情報/オーディ
オ情報/サムネール情報などの分類項目的色彩の強い図
29(d)に示した Video Objects 1012 とは異なる定
義内容を有する。従って図30(d)の VOB( Vide
o Object )1403、1404、1405 の中に Vid
eo Objects 1012 に分類される情報が記録されているだ
けで無く、図29に示すように Picture Objects 1013
や Audio Objects 1014 、Thumbnail Objects 1016 に
分類される情報も記録される。
【0311】各 VOB 1403、1404、1405
内に記録された情報内容(コンテンツ)を元に関連性の
ある VOB 毎にグルーピングを行い、各グループ毎に
PG( プログラム:Program )1407、1408 と
してまとめられている。つまり PG 1407、14
08 は1個または複数個の VOB の集合体として構
成される。図30(c)の実施の形態では VOB 14
04 と VOB 1405 の2個の VOB で PG(
Program )1408 が構成され、PG( Program )1
407 は1個の VOB のみから構成されている。
【0312】映像情報の最小基本単位を VOBU( Vi
deo Object Unit )1411 〜 1414と呼び、VOB 1403
〜 1405 内のデータは図30(e)に示すようにこの
VOBU 1411 〜 1414 の集合体として構成される。Vi
deo Object 1012 での映像情報圧縮技術に MPEG1
あるいは MPEG2 を使用している場合が多い。MP
EG では映像情報をおよそ 0.5秒 刻みで GOP
と呼ばれるグループに分け、この GOP 単位で映像情
報の圧縮を行っている。この GOP とほぼ同じサイズ
で GOP に同期して VOBU( Video Object Unit
)1411 〜 1414 の映像情報圧縮単位を形成している。
【0313】さらにこのVOBU 1411 〜 1414 はそれ
ぞれ2048Bytes 単位の Sector1431〜1437 毎に分割
されて記録される。各 Sector 1431〜1437 には、それ
ぞれ Pack 構造の形式を持って記録され、Pack 毎に生
の映像情報、副映像情報、音声情報、ダミー情報がそれ
ぞれ V_PCK( Video Pack )1421,1425,1426,142
7、 SP_PCK( Sub-picture Pack )1422、A_PC
K( Audio Pack )1423、DM_PCK( Dummy Pack
)1424 というパックの形で記録されている。各パック
(Pack )の先頭には14Bytes のパックヘッダー( Pa
ck Header )を持つため、各 Pack 内に記録される情報
量は2034Bytes になっている。
【0314】ここで DM_PCK( Dummy Pack )1424
は ・録画後の追記情報の事後追加用( … アフレコを A
udio Pack の中に入れてDummy Pack と交換するメモ情
報を副映像情報( Sub-picture Pack内 )に挿入して D
ummy Pack と交換等)、などの使用目的で事前に挿入さ
れている。
【0315】図29(a)に示した情報記憶媒体( Opt
ical Disk 1001 )の一例であるDVD−RAMディス
クの記録領域は複数のセクタ( Sector )に分割されて
いる。1セクタ当たり2048Bytes のデータ量を記録
できる。この DVD−RAMディスク ではセクタ(
2048Bytes )単位での記録・再生を行う。従って情
報記憶媒体( Optical Disk 1001 )として DVD−R
AMディスク を用いた場合、図30(f)に示すよう
に各 Pack は Sector 1431 〜 1437 単位で記録され
る。
【0316】図30(b)と(d)に示すように AV
File 1401 内の全 VOB1403〜1405
の一連のつながりで VTS( Video Title Set )14
02 が構成されている。それに対して Playback Contr
ol Information 1021 に記述された再生手順では任意の
VOB 内のしかも任意の範囲を指定し、しかも任意の
再生順番で再生することが可能となっている。再生時の
映像情報基本単位をセル( Cell )1441、1442、14
43 と呼ぶ。Cell 1441、1442、1443 は任意の VO
B 内のしかも任意の範囲を指定する事ができるが、V
OB をまたがって指定する事はできない(1個の Ce
ll で複数の VOB をつないで範囲を設定できな
い)。
【0317】図30(g)の実施の形態では、Cell
1441 は VOB 1403 内の1個の VOBU
1412 を指定し、 Cell 1442 は1個の V
OB1404 全体を指定し、 Cell 1443 は
VOBU 1414 内の特定のパック( V_PCK 1427 )
のみの 範囲を指定している。
【0318】また映像情報再生シーケンスを示す情報は
PGC( Program Chain )1446 により設定さ
れ、この再生シーケンスは1個の Cell 指定、もし
くは複数の Cell のつながり情報により記述され
る。例えば図30(h)の実施の形態では PGC( Pr
ogram Chain )1446 は Cell 1441 と Cell 1442と
Cell 1443 のつながりとして再生プログラムを構成し
ている。( Cellと PGC の関係についての詳細
説明は後述する。)図32と、図33とを用いてPlayba
ck Control Information 1021 内容について説明す
る。
【0319】Playback Control Information 1021
内の PGC( Program Chain )Control Information
1103 は図32に示されるデータ構造を持ち、PGCとCell
によって再生順序が決定される。PGCは、Cellの再生順
序を指定した一連の再生を実行する単位を示す。Cell
は、図30(f)に示したように各 VOB 内の再生デ
ータを開始アドレスと終了アドレスで指定した再生区間
を示す。
【0320】PGC制御情報(PGC Control Information
)1103 は、PGC情報管理情報( PGCInformation Manag
ement Information )1052、1つ以上のPGC情報サーチポ
インタ(Search Pointer of PGC Information )1053
、1054 及びPGC情報(PGC Information )1055 、1056
、1057 から構成される。
【0321】PGC Information Management Information
1052には、PGCの数を示す情報(Number of PGC Informa
tion)が含まれる。 Search Pointer of PGC Informatio
n 1053 、1054 は、各PGC Informationの先頭をポイン
トしており、サーチを容易にする。PGC Information 10
55 、1056 、1057 は、PGC General Information 1061
及び1つ以上のCell Playback Information 1062 、106
3から成る。PGC General Information 1061には、PGCの
再生時間やCellの数を示す情報(Number of Cell Playba
ck Information)が含まれる。
【0322】図33のように再生データをCellとしてCe
ll-AからCell-Fまでの再生区間で指定され、各PGCにお
いてPGC Informationが定義されている。 (1)PGC#1は、連続する再生区間を指定したCellで構
成される例を示し、その再生順序は Cell-A → Cell-B → Cell-C となる。 (2)PGC#2は、断続された再生区間を指定したCellで
構成される例を示し、その再生順序は Cell-D → Cell-E → Cell-F となる。 (3)PGC#3は、再生方向や重複再生に関わらず飛び飛
びに再生可能である例を示し、その再 生順序は Cell-E → Cell-A → Cell-D → Cell-B
→ Cell-E となる。
【0323】図34に本発明実施の形態における録画再
生アプリケーションソフト側で AV File 内に未使用
領域を設定する場合の映像情報記録位置の設定方法につ
いて説明する。始め図34(a)に示す状態だったとす
る。LBNがDからEまでを部分消去した場合、本発明
の実施の形態ではAVファイル#1内に未使用領域を持
つため図34(b)に示すようにAVファイルのファイ
ルサイズは変化しない。従ってAVファイルに対する F
ile Entryは FE(AD(C)) のまま変化しない。従
って新たにPCファイルを記録した場合にもAVファイ
ル#1の間の未使用領域の場所にPCファイルが入り込
む事が無い。次に録画による映像情報の追記録を行った
場合にはLBNがDからEまでの未使用領域に追記記録
情報が入り、追記録領域に変化する。このように本発明
の AV File 内に未使用領域を設定する方法では少量
での部分消去、録画による追記録に対していちいちUD
Fのファイルシステム情報を変更する必要が無く、ファ
イルシステム上の処理が楽になる。さらに録画すべき映
像情報が増えた場合にはAVファイルサイズが広がる。
図34(c)のLBNがBからCの範囲の未記録領域が
ビデオファイル#1に吸収される。図34(c)でのビ
デオファイルの Extent がAD(C)1個だったのに対し
て図34(d)ではAD(A)の Extent が1個増え、Fi
le EntryがFE(AD(C),AD(B)) となる。
【0324】図35に本発明におけるAVファイル内の
LBNと AV Address の関係を示す。AV File 140
1の情報は図35(a)に示すように情報記憶媒体上に
物理的に点在して記録されている。今 AV File 14
01が Extent#α 3166、Extent #γ 3168、
Extent #δ 3169に分散記録され、File Entry上で
のエントリー順がExtent #δ 3169、 Extent #γ
3168、 Extent#α 3166に設定された場合を
考える。録再アプリ1が管理する AV Address は情報記
憶媒体上の記録位置には全く無関係に File Entry に登
録された Extent を連続的に接続し、しかも File Entr
y 上でのエントリー順が若い順に小さな AV Address 値
を設定したものである。AV Addressは、Extentにより
管理されていることになる。例えば Extent #γ 31
68の最初のセクタのLBN値は図35(a)に示すよ
うに“c"で、最後のセクタのLBN値が“d−1"だっ
た場合、同様のセクタの AV Address 値は図35(b)
に示すようにそれぞれ“f−e"、“(f−e)+(d
−c)−1"となる。
【0325】図6に示した実施の形態の内、XX、XX
−PS、LBN/ODD、LBN/ODD−PSにおい
てはAV File 1401内の一部を消去するとその部分
は“未使用VOB#A 3173"となり、録再アプリ上
で図36、図37のように管理される。(すなわち Fil
e System 2上での Extent の解放(削除処理)は行わ
ない。) 図36では、VOB#1の中央部分がが削除され
た場合を示している。そして、図37には、図36のよ
うにVOBが削除された場合の、管理状態を示してい
る。つまりVOB情報の数、未使用VOB情報の数、タイプ、
データサイズ、先頭位置のAV Addressの例を示してい
る。つまり、右側の欄に示すように管理内容が書き換え
られる。従って、以後の再生、消去、追加書き込みの場
合は、この管理情報が参照されてアドレス管理が行われ
る。
【0326】映像情報は従来のコンピューター情報と異
なり、図2、図3の一覧表に示すように記録時の連続性
の保証が必須条件となる。以下にこの記録時の連続性を
阻害する理由の説明と、記録時の連続性を保証する方法
について説明する。
【0327】図38には、記録時の連続性を説明するた
めの記録系システム概念図を示す。
【0328】外部から送られてきた映像情報はバッファ
ーメモリ(半導体メモリ)BM219に一時保管され
る。粗アクセス1334と密アクセス1333動作によ
り光学ヘッド202が情報記憶媒体201上の記録位置
へ到達すると、上記バッファメモリ(半導体メモリ)B
M219に一時保管された映像情報が光学ヘッド202
を経由して情報記憶媒体201上に記録される。バッフ
ァメモリ(半導体メモリ)BM219から光学ヘッド2
02へ送られる映像情報の転送レートをここでは物理転
送レート(PTR:Physical Transmission Rate )1
387と定義する。外部からバッファメモリ(半導体メ
モリ)BM219へ転送される映像情報の転送レートの
平均値をシステム転送レート(STR:System Transmi
ssion Rate )1388とここで定義する。一般には物
理転送レートPTRとシステム転送レートSTRとは異
なる値になっている。
【0329】情報記憶媒体201上の異なる場所に順次
映像情報を記録するには光学ヘッド202の集光スポッ
ト位置を移動させるアクセス操作が必要となる。大きな
移動に対しては光学ヘッド202全体を動かす粗アクセ
ス1334を行い、微少距離の移動には図示してないが
レーザー光集光用の対物レンズのみを動かす密アクセス
1333を行う。
【0330】図39と図40は、外部から転送されて来
る映像情報に対して光学ヘッド202のアクセス制御を
行いながら情報記憶媒体201上の所定位置に順次映像
情報を記録する場合のバッファーメモリ(半導体メモ
リ)BM219内に一時的に保存される映像情報量の時
間的推移を示す。一般にシステム転送レートSTRより
物理転送レートPTRの方が速いので映像情報記録時間
1393、1397、1398 の期間ではバッファー
メモリ219内に一時的に保存される映像情報量は減少
し続ける。バッファーメモリ219内に一時保管される
映像情報量が“0"になる。その時には連続的に転送さ
れて来る映像情報はバッファメモリ219内に一時保管
される事無くそのまま連続的に情報記憶媒体201上に
記録され、バッファーメモリ219内に一時的に保存さ
れる映像情報量は“0"の状態のまま推移する。
【0331】次にそれに続けて情報記憶媒体201上の
別位置に映像情報を記録する場合には、記録動作に先立
ち光学ヘッド202のアクセス処理が実行される。光学
ヘッド202のアクセス期間として図40に示すように
粗アクセス時間1348、1376、密アクセス時間1
342、1343と情報記憶媒体201の回転待ち時間
1345、1346の3種類の時間が必要となる。この
期間は情報記憶媒体201への記録処理が行われないの
で、この期間の物理転送レートPTR1387は実質的
に“0"の状態になっている。それに反して外部からバ
ッファーメモリー(半導体メモリー)BM219へ送ら
れる映像情報の平均システム転送レートSTR1388
は不変に保たれるため、バッファーメモリー(半導体メ
モリー)BM219内の映像情報一時保存量1341は
増加の一途をたどる。
【0332】光学ヘッド202のアクセスが完了し、再
度情報記憶媒体201への記録処理を開始する(映像情
報記録時間1397、1398の期間)とバッファーメ
モリー(半導体メモリー)BM219内の映像情報一時
保存量1341はふたたび減少する。この減少勾配は 〔平均システム転送レートSTR1332〕−〔物理転
送レートPTR1331〕 で決まる。
【0333】その後、情報記憶媒体上の記録位置の近傍
位置に再度アクセスする場合には密アクセスのみでアク
セス可能なので密アクセス時間1363、1364、1
365、1366と回転待ち時間1367、1368、
1369、1370のみが必要となる。
【0334】このように連続記録を可能にする条件とし
て“特定期間内のアクセス回数の上限値"で規定するこ
とが出来る。以上は連続記録について説明したが、連続
再生を可能にする条件も上述した内容と類似の理由から
“特定期間内のアクセス回数の上限値"で規定すること
が出来る。
【0335】連続記録を絶対的に不可能にするアクセス
回数条件について図39を用いて説明する。最もアクセ
ス頻度の高い場合は図39のように映像情報記録時間1
393が非常に短く、密アクセス時間1363、136
4、1365、1366と回転待ち時間1367、13
68、1369、1370のみが連続して続く場合にな
る。この場合には物理転送レートPTR1387がどん
なに早くても記録連続性の確保が不可能になる。今バッ
ファーメモリー219の容量をBMで表すと BM÷STR の期間でバッファーメモリ219内の一時保管映像情報
が満杯となり、新たに転送されて来た映像情報をバッフ
ァーメモリー(半導体メモリー)219内への一時保管
が不可能となる。その結果、バッファーメモリー(半導
体メモリー)219内への一時保管がなされなかった分
の映像情報が連続記録出来なくなる。
【0336】図40に示すように映像情報記録時間とア
クセス時間のバランスが取れ、グローバルに見てバッフ
ァーメモリ219内の一時保管映像情報がほぼ一定に保
たれている場合にはバッファーメモリ219内の一時保
管映像情報が溢れる事無く外部システムから見た映像情
報記録の連続性が確保される。各粗アクセス時間をSA
Ti(対物レンズの Seek Access Time)、n回アクセス
後の平均粗アクセス時間を SATa とし、各アクセ
ス毎の映像情報記録時間を DWTi( Data Write Tim
e )、n回アクセス後の平均値として求めた1回毎のア
クセス後に情報記憶媒体上に映像情報を記録する平均的
な映像情報記録時間を DWTaとする。また1回毎の
回転待ち時間をMWTi ( Spindle Motor Wait Time
)とし、n回アクセス後の平均回転待ち時間を MWT
a とする。
【0337】n回アクセスした場合の全アクセス期間で
の外部からバッファーメモリー219へ転送される映像
情報データー量は STR × ( Σ( SATi +JATi + MWTi )) ≒ STR × n × ( SATa + JATa + MWTa ) (1) となる。この値とn回アクセスして映像情報記録時にバ
ッファーメモリー219から情報記憶媒体201へ転送
された映像情報量 との間で ( PTR−STR )×n・DWTa ≧STR×n×
( SATa+JATa+MWTa ) すなわち ( PTR−STR )× DWTa ≧STR × ( SA
Ta+JATa+MWTa ) (3) の関係にある時に外部システム側から見た映像情報記録
時の連続性が確保される。ここで1回のアクセスに必要
な平均時間を Ta とすると Ta = SATa+JATa+MWTa (4) となるので、(3)式は と変形される。本発明では一回のアクセス後に連続記録
するデーターサイズの下限値に制限を加えて平均アクセ
ス回数を減らす所に大きな特徴がある。一回のアクセス
後に情報記憶媒体上に連続記録するデーター領域を“ C
ontiguous Data Area "と定義する。(5)式から DWTa ≧ STR × Ta /( PTR−STR ) (6) と変形できる。 Contiguous Data Area サイズCDA
Sは CDAS = DWTa × PTR (7) で求まるので、(6)式と(7)式から CDAS ≧ STR × PTR × Ta /( PTR−STR ) (8) となる。(8)式から連続記録を可能にするための Con
tiguous Data Area サイズの下限値を規定できる。
【0338】粗アクセス、密アクセスに必要な時間は情
報記録再生装置の性能により大きく異なる。
【0339】 今仮にSATa ≒ 200 ms (9) を仮定する。前述したように例えば MWTa ≒ 18m
s 、JATa ≒ 5msを計算に使う。
【0340】2.6GB DVD−RAM では TR = 11.08Mbps (10) である。MPEG2の平均転送レートが STR ≒ 4Mbps (11) の場合には上記の数値を(8)式に代入すると CDAS ≧ 1.4Mbits (12) を得る。また別の見積もりとして SATa+JATa+MWTa = 1.5秒 (13) とした場合には(8)式から CDAS ≧ 9.4Mbits (14) となる。また録再DVDの規格上では MPEG2の最
大転送レートとして STR = 8Mbps (15) 以下になるように規定しているので、(15)式の値を
(8)式に代入すると CDAS ≧ 43.2Mbits ≒ 5.4 MBytes (16) を得る。
【0341】図6に示した本発明の実施例の内、LBN
/ODD、LBN/ODD−PS、XX、XX−PSで
はこの Contiguous Data Area 境界位置の管理を録再ア
プリ1上で行い、図29(f)に示した Allocation Ma
p Table 1105内に図41のようなデーター構造を持
たせる事により境界位置情報管理を行っている。
【0342】既に図16を用いて情報記憶媒体上に発生
した欠陥領域に対する代替え方法としての Linear Repl
acement と Skipping Replacement の比較説明を行っ
た。ここでは各交替処理時のLBN( Logical Block N
umber )設定方法の比較を重点的に説明する。既に説明
したように情報記憶媒体上の全記録領域は2048バイ
ト毎のセクターに分割され、全セクターにはあらかじめ
物理的にセクター番号(PSN:Physical Sector Numb
er )が付与されている。このPSNは図4で説明した
ように情報記録再生装置(ODD:Optical Disk Drive
)3により管理されている。図42(β)に示すよう
に Linear Replacement 法では代替え領域3455の設
定場所は Spare Area 724内に限られており、任意の
場所に設定することは出来ない。情報記憶媒体上に欠陥
領域が一ヶ所も存在しない場合には、User Area 723
内の全セクターに対してLBNが割り振られ、Spare Ar
ea 724内のセクターにはLBNは設定されて無い。U
ser Area 723内にECCブロック単位の欠陥領域3
451が発生するとこの場所でのLBNの設定は外され
(3461)、そのLBN値が代替え領域3455内の
各セクターに設定される。図42(β)の例では記録領
域3441の先頭セクターのPSNとして“b"、LB
Nとして“a"の値がそれぞれ設定されている。同様に
記録領域3442の先頭セクターのPSNは“b+3
2"、LBNは“a+32"が設定されている。情報記憶
媒体上に記録すべきデーターとして図42(α)に示す
ように記録データー#1、記録データー#2、記録デー
ター#3が存在したとき、記録領域3441には記録デ
ーター#1が記録され、記録領域3442には記録デー
ター#3が記録される。記録領域3441と3442に
挟まれ、先頭セクターのPSNが“b+16"で始まる
領域が欠陥領域3451だった場合には、ここにはデー
ターが記録されないと共にLBNも設定されない。その
代わり Spare Area 724内の先頭セクターのPSNが
“d"で始まる代替え領域3455に記録データー#2
が記録されると共に先頭セクター“a+16"で始まる
LBNが設定される。図4に示すように File System
2が管理するアドレスはLBNであり、Linear Replace
ment 法では欠陥領域3451を避けてLBNを設定し
ているので、File System2には情報記憶媒体 それに対して Skipping Replacement 法においては図4
2(γ)に示すように欠陥領域3452に対してもLB
Nを設定し、File System 2側でも情報記憶媒体上に発
生した欠陥領域に対して対応が取れる(管理範囲内に入
れる)ようにした所に本発明の大きな特徴がある。図4
2(γ)の例では欠陥領域3452の先頭セクタのLB
Nは“a+16"と設定されている。また欠陥領域34
52に対する代替え領域3456を User Area 723
内の任意の位置に設定可能とした所に本発明の次の特徴
がある。その結果、欠陥領域3452の直後に代替え領
域3456を配置し、本来欠陥領域3452上に記録す
べき記録データ#2をすぐに代替え領域3456内に記
録できる。図42(β)に示す Linear Replacement 法
では記録データ#2を記録するために光学ヘッドを Spa
re Area 724まで移動させる必要があり、光学ヘッド
のアクセス時間が掛かっていた。それに対し Skipping
Replacement 法では光学ヘッドのアクセスを不要とし、
欠陥領域直後に記録データ#2を記録することが出来
る。図42(γ)に示すように Skipping Replacement
法では Spare Area 724を使用せず、非記録領域34
59として扱っている。
【0343】図42(β)に示すような記録方法を行っ
た場合は、図43に示すように光ヘッドの物理的移動が
頻繁に行われる。
【0344】図43に示すように、例えば図示の点Aま
で記録したときに、欠陥領域が有ったとすると、代替の
ためにスペア領域のポイントBまでジャンプし、ここで
書き込みが終わると、欠陥領域の次の書き込み領域のポ
イントCへジャンプして戻るような動きが必要である。
このような方式であると、欠陥領域が数多くなると光ヘ
ッドの移動は更に頻繁となり、書き込むべき入力データ
の転送速度が速いと追従できなくなる場合がある。
【0345】これに対して、本発明の大きな特徴を示す
図42に示した実施の形態のポイントとそれに対応した
効果はA〕欠陥領域3452に対してもLBNを設定す
る。
【0346】… 図42(β)に示した Linear Replac
ement 法や図16に示した欠陥処理方法では直接欠陥領
域にLBNが付与されてないため、File System 2から
は正確な欠陥領域は分からない。情報記憶媒体上に発生
する欠陥量が少量の場合には図42(β)や図16に示
すように欠陥管理を完全に情報記録再生装置3に任せる
ことは可能である。また、 Spare Area のサイズを越
えるような多量な欠陥が発生した場合、欠陥管理を情報
記録再生装置3だけで行うと破綻が生じることになる。
【0347】それに対し欠陥領域3452にLBNを設
定し、File System 2側でも欠陥領域3452の場所が
認知できるようにすると、後で説明する記録手順のステ
ップST3−05〜−07に示すような方法で情報記録
再生装置3と File System2が協調して欠陥処理に当た
ることが出来、情報記憶媒体上に多量な欠陥が発生した
場合でも破綻無く連続して映像情報の記録を続ける事が
出来る。B〕User Area 723 内に発生し、LBNを設定
した欠陥領域3452はそのままLBN空間上に残存さ
せておく。
【0348】… 図42(β)に示した Linear Replac
ement 法や同じ Skipping Replacement 法でもLBN設
定方法として図16(c)のように Spare Area 724 内
(情報記録に使用する延長領域743)にLBNを設定
した場合、(初期記録時には問題が生じないが、)記録
した情報を削除し、新たな情報を記録する時に問題が生
じる。
【0349】すなわち File System 2から見るとLB
N空間上は全て連続したアドレスが設定されている( S
pare Area 746 に設定されたLBNは User Area 723
から物理的に離れた位置に配置された事を File System
2は知らない )ので、File System 2はLBN空間上
の連続した範囲に情報を記録しようとする。一度Spare
Area 724 内にLBNを設定してしまうと、情報記録再
生装置3は FileSystem 2の指定に従って情報を情報記
憶媒体上に記録しなければならず、記録時に Spare Are
a 724 上のLBN設定場所へ移動して情報記録する必要
が生じ、光学ヘッドのアクセス頻度が高まり、図39の
ように情報記録再生装置内の半導体メモリ内の映像情報
一時保存量が飽和し、その結果連続記録が不可能になる
場合がある。
【0350】それに対して図42(γ)のように設定さ
れるLBNが常に User Area 723 内に設定されると、
情報削除後にその場所に別の情報を記録した場合に光学
ヘッドの不必要なアクセスを制限でき、映像情報の連続
記録が可能となる。C〕User Area 723 内に発生した欠
陥領域3452の直後に代替え領域3456を設定す
る。
【0351】… 上述したように図42(β)に示した
Linear Replacement 法に比べて図42(γ)の Skipp
ing Replacement 法では欠陥領域直後に記録データ#
2を記録することが出来、その結果光学ヘッドの不要な
アクセスを制限でき、映像情報の連続記録が可能とな
る。と言う所にある。
【0352】Skipping Replacement 法を行った場合の
欠陥管理情報のデータ構造について説明する。この場合
の欠陥管理情報の記録方法としては本発明実施の形態で
は、 1)図44に示すようにPSN情報として情報記憶媒体
上に記録管理し、その情報を情報記録再生装置3が読み
取った後、情報記録再生装置内でLBN情報に変換後、
File System 2側に通知する方法と、 2)図45に示すようにLBN情報として情報記憶媒体
上に記録管理し、情報記録再生装置3を介在する事無く
直接 File System 側で再生し処理する方法(この場
合、情報記憶媒体上に欠陥管理情報を記録する処理も直
接File System 側で対応する)の方法を提示している。
【0353】図6に示す本発明の実施の形態の内、X
X、XX−PS、LBN/ODD、LBN/ODD−P
S、LBN/XXX、LBN/XXX−PSが図44の
方法を使用し、LBN/UDF、LBN/UDF−P
S、LBN/UDF-CDA Fixが図45の方法を使用す
る。
【0354】図9、図10に示したように Linear Repl
acement 法に対応した欠陥管理情報がPSN情報として
図44の Lean-in Area 1002、Lean-out Area 1005
内の Rewritable data Zone 613、645にDMA領
域663、691が設けられ、Secondary Defect List
3413として既に記録されている。本発明実施の形態
ではPCデータに対応した欠陥管理情報(SDL341
3)とAVデータ(映像情報)に対応した欠陥管理情報
(TDL3414)を区別して記録した所に大きな特徴
がある。
【0355】すなわち本発明では Skipping Replacemen
t 法に対応した欠陥管理情報を Tertiary Defect List
3414と定義する。一回の代替え処理(例えば図42
(γ)での欠陥領域3452に対する代替え領域345
6の設定)に対してそれぞれ1個ずつのTDL entry
3427、3428情報を持たせる。
【0356】Linear Replacement 法に対しては欠陥領
域場所情報である欠陥ECCブロック内の先頭セクタ3
431と代替え領域場所を示す前記欠陥ブロックの代替
えECCブロック内の先頭位置セクタ番号3432の組
情報として登録してある。Skipping Replacement 法の
場合には代替え領域3456の場所が欠陥領域3452
の直後と決まっているのでTDL entry 3427、3
428内の情報として欠陥ECCブロック内の先頭セク
タ番号(PSN)3433と代替え領域場所指定の代わ
りに Skipping Replacement 識別情報として“FFFF
FFh"を記録した場所3434の組情報とする。この
記録方法により Linear Replacement 法に対応した S
DL entry 3422、3423との統一性の取れた欠
陥管理情報を情報記憶媒体上に記録することが出来る。
図44に示した欠陥管理情報は全て情報記録再生装置3
側で管理される。情報記録再生装置3側で再生したTD
L3414情報あるいはSDL3413情報は全てPS
Nで記録されている。図42(β)(γ)で示すように
各欠陥処理方法毎にPSNとLBN間の一対一の対応が
付く。具体的には図11に示した関係を用いて“PSN
→LSN変換"を行った後、図20、図21の関係を用
いて“LSN→LBN変換"を行った後、上記欠陥管理
情報をLBN情報として File System 2側に通知す
る。
【0357】図44で示した欠陥管理情報を情報記録再
生装置が管理するのに対し、図45に示した欠陥管理情
報は File System 2側で管理されるものであり、LB
N情報形式で情報記憶媒体( Optical Disk 1001 )に
記録されている。
【0358】この情報は Volume & File Manager Info
rmation 1003 内のUDFが管理する Main Volume Desc
riptor Sequence 449 内に記録されている。欠陥情報を
総称して Sparing Table 469 と呼び、Linear Replacem
ent に対応した欠陥管理情報は Secondary Defect Map
3471 に、また Skipping Replacement に対応した欠陥
管理情報は Tertiary Defect Map 3472 に記録される。
どちらも個々の代替え処理毎に SD Map entry 3482、
3483 と TD Map entry 3487、3488 を持つ。各 Map
entry 内の情報記述内容は図44(g)と同様な内容に
なっている。
【0359】図46には、図45で示した欠陥管理情報
と、情報記憶媒体上に記録された欠陥/代替え処理との
関係において、スピッキングリプレイスメント処理と、
リニアリプレイスメント処理の場合の比較を示してい
る。
【0360】TDM3472内の欠陥ECCブロック内
の先頭セクタ番号3493は図46(γ)の欠陥領域3
452(ECCブロック=16セクタ単位で管理する)
を指定し、その場所に対する映像情報を記録するための
代替え領域3456は必ず欠陥領域3452の直後なの
で図45(g)に示すように“FFFFFFh"349
4が記録されている。
【0361】File System 2側で管理する管理情報の本
発明における他の実施の形態として図47に示すように 1) 隠しファイルを作成し、そこに欠陥マップ情報を
記述する 2) AV File に Long Allocation Descriptor(図2
3で説明)を採用し、Implementation Use 412に欠
陥フラグを設定する、方法がある。
【0362】上記説明したようにAV情報記録時には代
替え領域3456を任意に追加設定できるが、PC情報
に対する欠陥発生時の代替え領域は図42(β)に示す
Spare Area 724内と事前に決定しており、Spare Ar
ea 724を使い切ってしまうと交替処理が不可能にな
っていた。その問題を解決するため情報記憶媒体上に欠
陥が多発し、図42(β)に示した Spare Area 724
が満杯になった場合、PCファイル記録時に行う欠陥領
域の追加の代替え領域確保用に本発明の実施の形態図4
6(β)に示すように User Area 723 内に代替え専用
ファイル3501を設定する所に本発明の大きな特徴が
ある。
【0363】図48に代替え専用ファイル3501作成
のフローチャート説明図を示す。情報記憶媒体を情報記
録再生装置へ装着(ST41)すると、情報記録再生装
置は情報記憶媒体上のDMA領域663、691(図4
4(d))を調べ、 SpareArea 内の空き領域サイズを
調べる(ST42)。もし空きが少ないと判断(ST4
3)すると、File System 2に対して SET SPARE FILE
コマンドを発行し、代替え専用ファイル3501の作成
を依頼する(ST45)。それに対応して File System
側で代替え専用ファイル3501を作成し、隠しファ
イルとして図31のディレクトリー内に付加する。代替
え専用ファイル3501の識別情報はUDFを図27ある
いは後述する図71(d)の代替え専用ファイルに示す
ようにFile Identifier descriptor 3364内の代替
え領域設定 File フラグ3371に記録され、代替え専
用ファイル3501の場合には代替え領域設定 File フ
ラグ3371のビットを“1"にする。代替え専用ファ
イル3501の識別情報の他の実施の形態としては図2
6あるいは、後述する図70の(f)に示すように Fil
e Entry 3520の ICB Tag 418内に代替え専用フ
ァイルフラグ3372を設けることも出来る。
【0364】この領域は File System 2側が管理して
いるので情報記録再生装置では図49、図50に示すよ
うに情報記憶媒体を情報記録再生装置に装着(ST4
1)毎に GET SPARE FILE Command を発行して File Sy
stem 2に対して代替え専用ファイル3501の設定位
置情報をもらう(ST46)必要がある。情報記録再生
装置ではPC情報の記録時には File System 2からも
らった代替え専用ファイル3501情報を用いて欠陥領
域に対する代替え処理を行い、その結果を図44(e)
のSDL3413に記録する(ST49)。ここに記録
された欠陥管理情報としては図45(g)に示すSDM
3471内の欠陥ECCブロック内の先頭セクタ番号3
491で図46(β)の欠陥領域3451(ECCブロ
ック=16セクタ)を指定し、前記欠陥ブロックの代替
えECCブロック内の先頭位置セクタ番号3492で代
替え専用ファイル3501内の代替え領域3455を示
している。図46(β)から分かるように代替え専用フ
ァイル3501内のLBN領域は Spare Area 724 を用
いた Linear Replacement とまったく同様な代替え処理
に利用される。
【0365】以上、上記の実施の形態に示した本発明に
依れば User Area 723内の任意場所に代替え領域3
455を追加設定出来るため、情報記憶媒体上に発生す
る欠陥量の増大に伴って代替え領域を増設できる。
【0366】図38〜図40で説明したように映像情報
の連続記録を確保するため Contiguous Data Area 単位
での記録、部分消去処理が必要となる。図51(a)の
ように既に記録された映像情報3511に対して少量の
追加記録すべき映像情報3513を追加記録する場合、
本発明では図51(b)のように Contiguous DataArea
#3 3507を確保し、残りの部分を未使用領域3
515として管理する。更に少量の追加記録すべき映像
情報3514を追加記録する場合にはこの未使用領域3
515の先頭位置から記録する。この未使用領域351
6の先頭位置の管理方法として図6の実施の形態の内、
LBN/ODD,LBN/ODD−PS,LBN/UD
F,LBN/UDF−PS,LBN/UDF−CDA Fix,
LBN/XXX,LBN/XXX−PSの実施の形態
としてはInformation Length3517情報を利用する。
Information Length 情報3517は、図52に示すよ
うに File Entry 3520内に記録されている。この I
nformation Length 3517とは図51(c)に示すよ
うにAVファイル先頭から実際に記録された情報サイズ
を意味している。
【0367】本発明実施の形態によってはAVファイル
内の部分消去時に Contiguous Data Area の対応が必要
な実施の形態もある。図6に示した本発明実施の形態の
内、LBN/UDF、LBN/XXXでは,図53に示
すようにAVファイル内の部分消去時に Contiguous Da
ta Area の境界位置確保を行わず、消去したい部分を完
全に消去処理する。図53のように消去したい部分であ
る Video Object #B 3532が Extent #2(CD
A:Contiguous Data Area #β)と Extent#4(CD
A#δ)の一部を跨いでいる場合、消去後図53(b)
のように Extent #6 3546と Extent #7 35
47のサイズが Contiguous Data Area 許容最小値より
小さくなる。
【0368】それに対して図6一覧表に示した実施の形
態の内、XX、XX−PS、LBN/ODD、LBN/
ODDーPSでは録再アプリ1側で Contiguous Data A
rea の境界位置管理を行う。すなわち図41に示すよう
に Allocation Map Table内に Contiguous Data Area
の境界位置情報が記録されているので、Video Object
#B 3532を消去する場合、録再アプリ1側でCD
A#β3536とCDA#δ3538に掛かっている部
分を未使用VOB3552、3553として新たに定義
し、図36、図37に示すように未使用VOB#Aの情
報3196と同じ形式で Video Object Control Inform
ation 内に追加登録する。この形態は、図54に示され
ている。
【0369】また図6一覧表に示した実施の形態の内、
LBN/UDF-CDA Fix、LBN/UDF−PS、L
BN/XXX−PSでは File System 2側で Contiguo
us Data Area の境界位置管理を行う。 LBN/UDF
-CDA Fix では情報記憶媒体上の全記録領域内であらか
じめCDAが図55に示すように分割されており、図5
6に示すようにUDFの Volume Recognition Sequence
444内のブート領域である Boot Descriptor 447
内に Contiguous Data Area の境界位置管理情報が記録
されている。個々のCDAは個々の CDA Entry 355
5、3556として別々に管理され、サイズ3557と
先頭LBN3558が記録されている。 LBN/UD
F−PS、LBN/XXX−PS ではこのような事前
情報を持たず、任意にCDA領域を設定可能としてい
る。
【0370】録再アプリ1側から消去すべき Video Obj
ect #B 3532の先頭位置の AV Address とデータ
サイズを指定されると File System 2側でCDA#β
とCDA#δにかかっている部分消去場所を未使用 Ext
ent 3548、3549としてAVファイル内の File
Entry 内に登録される。未使用 Extent 3548、35
49の識別情報は、図23あるいは図52(f)のよう
に映像情報(AVファイル)の File Entry 3520内
の Allocation Descriptors 420を Long Allocatio
n Descriptor とし、Implementation Use 3528、4
12内に属性として“未使用 Extent フラグ"を設定し
ている。
【0371】情報記憶媒体としてDVD−RAMディス
クを用いた場合には図13に示すようにECCブロック
502単位での記録、部分削除処理が必要となる。従っ
てECCブロック境界位置管理が必要となる。この場
合、削除指定領域の境界位置とECCブロック境界位置
管理がずれた時には図55(b)と同様に端数箇所に未
使用 Extent 3548、3549を設定し、52図
(f)のように属性として“未使用 Extent フラグ"を
付ける。
【0372】以上、CDA境界位置確保とECCブロッ
ク境界位置確保のため、追加記録/部分消去時に設定す
る未使用領域設定方法に関する説明を図51、図52、
図53、図54、図54を参照して説明した。
【0373】図57は、これ以外の実施の形態をまとめ
て記載した。図57の丸6実施の形態は Implementatio
n Use 内に未使用領域開始LBNを記録しており、同一
場所に“未使用 Extent フラグ"を設定する前述した図
52の実施の形態とは若干内容が異なっている。
【0374】図6に示した実施の形態の内、LBN/U
DFとLBN/XXXにおける映像情報記録後の Exten
t 設定方法の違いについて図58と図59を用いて説明
する。どちらも映像情報記録時に発見された情報記憶媒
体上の欠陥領域に対して欠陥管理情報を情報記憶媒体上
に記録する。LBN/UDFでは欠陥管理情報を File
System 2が管理するTDM(図45(e)のTDM3
472)に記録する。LBN/UDFでは File System
2上で欠陥管理を行っているため、欠陥領域3566
を含めて Extent #4 3574を設定(図58
(e))出来る。LBN/XXXでは欠陥管理情報を情
報記録再生装置3が管理するTDL(図44(e)のT
DL3414)に記録し、欠陥領域3566を避けて E
xtent を設定(図59)する。
【0375】図58、図59のように欠陥領域3566
を避けて Extent を設定した場合について考える。今図
58、図59(e)の形でAV情報が記録されていた
後、 1.AV情報記録完了後に欠陥領域3566に対応した
LBN場所に別のPCファイルが記録される(この場合
Linear Replacement 処理が行われる)。 2.さらに以前記録したAVファイルを削除するため図
58、図59(a)の Contiguous Data Area #Bを削
除する。 3.別のAV情報を今削除した Contiguous Data Area
#Bの場所に記録すると言う処理が発生する可能性があ
る。この場合LBN空間上では欠陥領域3566に対応
したLBN場所にPCファイルが既に記録されている。
【0376】本発明実施例LBN/XXXでは図60に
示すように既存PC file 3582をまたがって Conti
guous Data Area 3593 を設定できる所に大きな特
徴が有る。具体的な設定方法については後述の図65の
説明場所に詳細に記述して有る。 Contiguous Data Ar
ea 3593の設定条件として本発明では a〕Contiguous Data Area 3593内に存在し得る既
存PC file 3582、または以前 Linear Replacemen
t 処理した欠陥領域3586の総数 Npc が(28)式
を満足すること。 b〕以前 Skipping Replacement 処理した欠陥領域35
86を含むContiguous Data Area内の Skipping Replac
ement を必要とするトータル欠陥サイズ Lskipが(2
9)式を満足すること。 c〕 Contiguous Data Area 3593内に存在し得る既
存PC file 3582、または以前 Linear Replacemen
t 処理した欠陥領域3586を避けて Contiguous Data
Area 内の次の記録領域まで光学ヘッドがアクセスする
時粗アクセス時間1348、1376を不用とするこ
と。
【0377】… 光学ヘッドのアクセス時に粗アクセス
が必要無い程度に既存PC file 3582、または以前
Linear Replacement 処理した欠陥領域3586サイズ
が小さいことと設定している。
【0378】Contiguous Data Area 3593内にAV
情報を記録する場合、 1)Contiguous Data Area 3593内に存在し得る既
存PC file 3582、以前 Linear Replacement 処理
した欠陥領域3586を避けて次の記録領域まで光学ヘ
ッドがアクセスする時間と、 2) 前回記録時に Skipping Replacement 処理した欠
陥領域3587と今回記録時に初めて発見された欠陥領
域に対する Skipping 処理を行う期間と、は情報記憶媒
体上にAV情報がまったく記録されない。よってこの期
間内では情報記録再生装置内の半導体メモリ内の映像情
報一時保管量は図40の粗アクセス時間1348、密ア
クセス時間1343、回転待ち時間1346の期間と全
く同様に増加の一途をたどる。従ってこの期間は図40
の粗アクセス時間1348、密アクセス時間1343、
回転待ち時間1346の期間と同列で扱うことが出来
る。Contiguous Data Area 3593内で前回記録時に
Skipping Replacement処理した欠陥領域3587と今回
の記録時に初めて発見されSkipping処理が必要となる欠
陥領域のトータルサイズを Lskip と定義する。
【0379】Lskip 箇所を通過する合計時間 Tskip
は Tskip = Lskip ÷ PTR (21) となる。この条件を加味すると(8)式は CDAS ≧ STR × PTR ×( Ta + Tskip )/( PTR−STR ) (22) と変形される。
【0380】Contiguous Data Area 3593内に存在
し得る既存PC file 3582、以前 Linear Replacem
ent 処理した欠陥領域3586を避けて次の記録領域ま
で光学ヘッドがアクセスする時はトラックジャンプによ
るアクセスを行うが、この時 粗アクセス時間134
8、1376が不必要なレベルまで既存 PCfile35
82サイズと以前Linear Replacement 処理した欠陥領
域3586サイズを小さくする。一般的なDVD−RA
Mドライブでは密アクセス時の対物レンズ移動距離は
±200μm 程度であり、DVD−RAMディスクの
トラックピッチ Pt = 0.74μm (23) 1トラック当たりの最小データーサイズ Dt = 17×2kBytes = 34kBytes (24) から既存PC file 3582、以前 Linear Replacemen
t 処理した欠陥領域3586 1個当たりのサイズは 200÷0.74×34 = 9190kBytes (25) 以下の必要がある。諸処のマージンを見越して考えると
実際の許容最大サイズは(25)式の 1/4 の23
00kBytes以下が望ましい。上記条件を満足した場合
には Contiguous Data Area 内の次の記録領域までのア
クセスは、密アクセス時間1343と回転待ち時間13
46のみを考慮に入れれば良い、1回のアクセスに必要
な密アクセス時間1343を JATa とし、回転待ち
時間1346を MWTa とし、Contiguous Data Area
内の既存PC file 3582と以前Linear Replacement
処理した欠陥領域3586の合計数を Npc とすると
上記領域を避けるために必要な合計アクセス時間 Tpc
は Tpc = Npc ×( JATa + MWTa ) (26) となる。この時間も考慮に入れると(22)式はCDA
S ≧ STR × PTR ×( Ta + Tskip + Tpc )/( PTR−STR ) (2 7) と変形される。 (10) (13)(15)の各値を用いると( Tskip
+ Tpc )/ Ta = 20% とした時には CDA
S ≧ 6.5MBytes ( Tskip + Tpc )
/ Ta = 10% とした時には CDAS ≧ 5.9
MBytes ( Tskip + Tpc )/ Ta = 5% とした時には
CDAS ≧ 5.7MBytes ( Tskip + Tpc )/ Ta = 3% とした時には
CDAS ≧ 5.6MBytes ( Tskip + Tpc )/ Ta = 1% とした時には
CDAS ≧ 5.5MBytesとなる。(27) 式と
(26)式からNpc ≦ {[ CDAS×(PTR−STR)/(STR×PTR)]−Ta−Tskip } /( JATa+MWTa ) (28) (27)式と(21)式から Lskip ≦ {[ CDAS×(PTR−STR)/(STR×PTR)]−Ta−Tpc }× PTR (29) が導ける。(28)(10)(13)(15)式の各値
と MWTa ≒ 18ms、JATa≒ 5ms を用いる
と ( Tskip + Tpc )/ Ta = 10% 、Tskip =
0 とした時にはNpc ≦ 6 ( Tskip + Tpc )/ Ta = 5% 、Tskip =
0 とした時にはNpc≦ 3 ( Tskip + Tpc )/ Ta = 3% 、Tskip =
0 とした時にはNpc≦ 1 ( Tskip + Tpc )/ Ta = 1% 、Tskip =
0 とした時にはNpc≦ 0 となる。また(29)(10)(13)(15)式の各
値を用いると (Tskip + Tskip )/ Ta = 10% 、Tpc = 0
とした時にはLskip≦ 208kBytes ( Tskip + Tskip )/ Ta = 5% 、Tpc =
0 とした時にはLskip≦ 104kBytes ( Tskip + Tskip )/ Ta = 3% 、Tpc =
0 とした時にはLskip ≦ 62kBytes ( Tskip + Tskip )/ Ta = 1% 、Tpc =
0 とした時にはLskip≦ 0kBytes となる。
【0381】上記の説明ではAV情報の記録系システム
概念図として図38を用いて説明した。基本的概念を検
討する場合には図38で問題ないが、より詳細に検討す
るために図61に示す記録系のシステム概念モデルを使
用する。
【0382】図5に示すPCシステムで記録する場合、
外部から入力されたAV情報はMPEGゴード134を
介してディジタル圧縮信号に変換され、一時的にメイン
メモリー112に記録され、メインCPU111の制御
に応じて図5の情報記録再生装置140側へ転送され
る。情報記録再生装置140内にもバッファーメモリー
219を持ち、転送されたディジタルAV情報は一時的
にバッファーメモリー219内に保存される。
【0383】具体的な情報の流れを図62を用いて説明
する。図61に示したPC側のメインメモリー112内
に保存された映像情報3301は従来の方法では WRITE
コマンドとともに情報記録再生装置140側に転送され
る。この従来方法での WRITE コマンドは記録する開始
位置を示すLBNと転送されるデーターサイズが指定さ
れる。この転送された映像情報は情報記録再生装置のメ
モリ219内のまだ転送されてない空き領域3311に
一時保管された後、図62(B)のように情報記憶媒体
上の初回 WRITE Command による記録場所3327に記
録される。次の WRITE コマンドで映像情報は情報記録
再生装置のメモリ219内の情報記憶媒体に記録する映
像情報3315領域に一時保管され、情報記憶媒体上の
未記録領域3324への記録作業が開始する。図62
(c)のように途中で欠陥領域3330が発生すると S
kipping Replacement 処理した結果、記録を予定してい
た映像情報3315の一部が情報記憶媒体上の所定範囲
(未記録領域3324の範囲)内に入りきらず、溢れ情
報3321が発生すると共に情報記録再生装置は記録処
理を中断する。
【0384】このように記録開始位置を表すLBNと転
送情報サイズのみを与える従来のWRITE コマンドでは本
発明で説明した Skipping Replacement 処理を行うと記
録処理が中断してしまう。
【0385】情報記憶媒体上に多量の欠陥が発生した場
合にも途中で中断することなく、長期間連続してAV情
報を記録できる本発明の方法を以下に説明する。
【0386】本発明におけるAV情報記録方法に関する
大きな特徴は図63に示すように * 記録すべきファイルがAVファイルか否かを判定す
るステップ(ST01) * 情報記憶媒体上の映像情報記録場所を事前に設定す
るステップ(ST02) * 情報記憶媒体上にAV情報を記録するステップ(S
T03) * 情報記憶媒体上に実際に記録された情報配置情報を
情報記憶媒体上の管理領域に記録するステップ(ST0
4)を有している所にある。この処理は主に File Syst
em 2側が中心となり制御を行う。
【0387】図64は、図63のステップST01の内容を
更に詳しく示し、図65は、図63のステップST02の
内容を更に詳しく示し、図66は、図63のステップST
03の内容を更に詳しく示している。図67は、図63の
ステップST04の内容を更に詳しく示している。
【0388】情報記録、情報再生、AVファイル内の情
報の部分削除処理など情報記憶媒体に対するあらゆる処
理は図4の録再アプリ1がOS内の File System 2に
対して処理の概略を指示した後、初めて開始される。 F
ile System 2に対して示す処理の概略内容は録再アプ
リ1側から SDK API Command 4を発行すること
により通知される。SDK API Command 4を受ける
と File System 2側でその指示の内容を具体的に噛み
砕き、DDK Interface Command 5を情報記録再生装
置3に対して発行して具体的な処理が実行される。
【0389】本発明実施の形態LBN/UDF、LBN
/XXXにおいて上記図63に示す処理が可能となるた
めに必要なAPIコマンド( SDK API Command
4)を図68に示した。
【0390】図68のコマンド種別3405内の一部内
容追加部分と新規コマンド部分は本発明の範囲である。
APIコマンドを用いて録再アプリ1側が行う一連の処
理方法を説明すると以下のようになる。 < AV情報記録処理 > 1st STEP: Create File Command により記録開
始と対象ファイルの属性(AVファイルかPCファイル
か) をOS側に通知する。 2nd STEP: Set Unrecorded Area Commend により
情報記憶媒体上に記録するAV情報の予想最大サイズ指
定 3rd STEP: Write File Command( OSに対して
複数回コマンドを発行する )によりAV情報転送処理
をOS/ File System 側に通知する。 4th STEP: 一連のAV情報記録処理が完了した
後、後日に記録したいAV情報サイズが分かっている場
合に Set Unrecorded Area Command
を発行することにより、次回AV情報を記録するエリア
を事前に 確保して置く事も可能である。
【0391】本発明の情報記憶媒体においては同一の情
報記憶媒体上にAV 情報とPC情報の両方を記録可能
となっている。従って次回のAV情報を記録する前に空
き領域 にPC情報が記録され、次回のAV情報記録時
に空き領域が無くなっている場合が生じる。
【0392】それを防ぐためにAVファイル内に大きな
サイズの未使用領域を設定し、次回のAV情報記録場所
の事前予約をしておける。(この4th STEP は実行
しない場合もある。) 5th STEP: Close Handle Command により一連の
記録処理終了をOS/ File System 側に通知する * Create File Command にAV file 属性フラグを
追加する以外は WriteFile Command、 Close Handle Co
mmandとも従来のPC情報記録用のコマンドをそのまま
兼用する。そのように設定することで内部で複数に階層
化されたOS内のAPIインターフェースに近い上層部
での映像情報記録方法変更に伴うプログラム変更を不要
とし、上層部では既存のOSソフトをそのまま使用可能
としている。情報記録再生装置に近い下層のOS部分に
属する File System 側では図64に示す方法で対象と
するファイルがAVファイルかPCファイルかを File
System 側単独で判断し、情報記録再生装置に対する使
用コマンドを選別している。
【0393】* 記録場所のアドレス指定は全て AV A
ddress で設定する。 < AV/PC情報再生処理 > 1st STEP: Create File Command により再生開
始をOS側に通知する 2nd STEP: Read File Command( OSに対して複
数回コマンドを発行する)により一連の再生処理を指示 3rd STEP: Close Handle Command により一連の
再生処理終了をOS/ File System 側に通知する * 再生処理はAVファイル、PCファイルとも共通の
処理を行う。
【0394】* 再生場所のアドレス指定は全て AV Add
ress で設定する。 < AVファイル内の部分削除処理 > 1st STEP: Create File Command により部分削
除対象のファイル名をOS側に通知する。 2nd STEP: Delete Part Of File Command により
指定範囲内の削除処理を指示する。
【0395】… Delete Part Of File Command では
削除開始する AV Address と削除するデータサイズをパ
ラメータ で指定する。 3rd STEP: Close Handle Command により一連の
再生処理終了をOS/ File System 側に通知する。 < 情報記憶媒体上にAV情報を記録できる未記録領域
のサイズを問い合わせる> 1st STEP: Get AV Free Space Size Command に
よりAV情報を記録できる未記録領域のサイズを問い合
わせ * Get AV Free Space Size Command をOS側に発行
するだけでOS側から未記録領域サイズの回答をもらえ
る。 < デフラグメンテーション(Defragmentation)処理
> 1st STEP: AV Defragmentation Command によ
りAVファイル用のデフラグメンテーション処理をOS
側に指示する。
【0396】* AV Defragmentation Command 単独でA
Vファイル用のデフラグメンテーション処理が行える。
【0397】* AV Defragmentation Command に対する
具体的処理方法としては情報記憶媒体上に点在する Ext
ent サイズの小さなファイル情報を Extent 毎に移動
し、未記録領域内の Contiguous Data Area 確保スペー
スを広げる処理を行う。
【0398】上記の SDK API Command 4 を具体
的に噛み砕いた後、File System2が情報記録再生装置
3側に発行するDDK Interface Command 5の一覧を
図69に示す。READ Command 以外は本発明で新規
に提示するコマンドかあるいは既存のコマンドに対して
一部修正を加えたコマンドである。
【0399】情報記録再生装置は例えばIEEE139
4などに接続され、同時に複数台の機器間での情報転送
処理が行われる。図4や図5の説明図では情報記録再生
装置3、140は1個のメインCPU111のみに接続
されている。これに対してIEEE1394などに接続
された場合には各機器毎のメインCPUと接続される。
そのため間違って他の機器に対して別の情報を転送しな
いように機器毎の識別情報である Slot_ID を使用す
る。この Slot_ID は情報記録再生装置3、140側で
発行する。 GET FREE SLOT_ID Command は File System
2側で発行するもので、パラメーターとして AV WRITE
開始フラグと AV WRITE 終了フラグによりAV情報の
開始と終了を宣言すると共に、AV情報開始宣言時に情
報記録再生装置に対して Slot_ID 発行の指示を出す。
【0400】AV WRITE Command での記録開始位
置はカレント位置(前回の AVWRITE Command で
記録終了したLBN位置から次のAV情報を記録する)
として自動的に設定される。各 AV WRITE Comma
nd には AV WRITE 番号が設定され、コマンドキ
ャッシュとして情報記録再生装置のバッファーメモリ2
19内に記録された既発行の AV WRITE Command
に対してこのAV WRITE 番号を用いて DISCARD
PRECEDING COMMAND Command により発行取り消し処理を
行える。
【0401】図39に示すように情報記録再生装置のバ
ッファーメモリ219内のAV情報一時保管量が飽和す
る前に File System 2側で適正な処理が出来るように
GET WRITE STATUS Command が存在する。この GET WRIT
E STATUS Command の戻り値3344としてバッファメ
モリ219内の余裕量が回答されることでバッファーメ
モリ219内の状況が File System 2側で把握出来
る。本発明実施の形態では無欠陥時の1個の Contiguou
s Data Area 記録分のAV情報を AV WRITE Com
mand で発行する毎にこの GET WRITE STATUS Command
を挿入し、 GETWRITE STATUS Command 内のコマンドパ
ラメーター3343である調査対象サイズと調査開始L
BNを対象の Contiguous Data Area に合わせている。
また GETWRITE STATUS Command には対象範囲内で発見
された欠陥領域を各ECCブロック先頭LBNの値とし
て戻り値3344で与えられているため、AV情報記録
後の Extent 設定(図67のST4−04)にこの情報
を利用する。
【0402】SEND PRESET EXTENT ALLOCATION MAP Comm
and はAV情報記録前に全記録予定場所をLBN情報と
して情報記録再生装置に対して事前通告するコマンド
で、記録予定場所の Extent 数とそれぞれの Extent 先
頭位置(LBN)と Extentサイズをコマンドパラメー
ターに持つ。この情報記憶媒体上の記録予定場所は先行
して発行する GET PERFORMANCE Command の戻り値33
44である Zone 境界位置情報とLBN換算後のDMA
情報を基に設定される。
【0403】以下に図63に示した各ステップ内の詳細
処理方法についてさらに説明する。
【0404】AVファイルの識別情報は、図26あるい
は図70(f)に示すように FileEntry 3520の I
CB Tag 418内にある Flags field in ICB Tag 3
361内にAV file 識別フラグ3362が設定されて
おり、このフラグを“1"に設定することでAVファイ
ルであるかの識別が行える。
【0405】本発明の他の実施の形態としては図27あ
るいは図71(d)に示すようにFile Identifier Desc
riptor 3364内にAV file 識別フラグ3364を
設定することも可能である。
【0406】図63のST01に示したAVファイルか
否かを識別するステップの具体的なフローチャートを図
64に示す。録再アプリ1側から Create File Command
が発行されて初めて処理を開始する。AVファイルの
識別方法は条件により異なり、 * 新規AVファイル作成時には Create File Command
内のAV file 属性フラグを用いて識別し、 * 既に存在するAVファイルに対してAV情報を付加
する場合には図70または図71に示したように情報記
憶媒体上に既に記録されているファイルの属性フラグを
用いてAVファイルの識別を行う。
【0407】… この方法を用いることによりアプリケ
ーションプログラム1側での各ファイルの属性(AVフ
ァイルかPCファイルか)を管理を不要( File System
2側で自動的に判定して記録処理方法を切り替える)と
なる効果がある。このような方法を採用することで、該
当ファイルがPCファイルの場合には従来の WRITE Com
mand、Linear Replacement 処理を行い、AVファイル
の場合にはAV WRITE Command、Skipping Replacement
処理を行う。
【0408】録再アプリ1側では Create File Command
発行後にAV情報記録予定サイズの予想最大値を設定
し、Set Unrecorded Area Command を発行する。その指
定情報と GET PERFORMANCE Command で得た欠陥分布と
Zone 境界位置情報を基に記録すべき予定の最大情報サ
イズに合わせて Contiguous Data Area の設定を行う。
図6の中のLBN/XXXの実施の形態を用いた場合に
はこの設定条件として(25)式と(27)式を利用す
る。
【0409】その結果に基付き該当するAVファイルの
File Entry 内の Allocation Descriptors 情報を事前
に記録する(ST2−07)。このステップを経ること
で a)例えばIEEE1394などに接続し、複数の機器
間との記録を同時並行的に行う場合、記録予定位置に他
の情報が記録されるのを防止できる。 b)AV情報を連続記録中に停電などにより記録が中断
された場合でも、再起動後に記録予定位置を順にトレー
スする事で中断直前までの情報を救える。などのメリッ
ト(効果)が得られる。その後 SEND PRESET EXTENT AL
LOCATION MAP Command で情報記録再生装置側に記録予
定位置情報を通知する(ST2−08)。この事前通知
により情報記録再生装置は情報記憶媒体上の記録位置と
記録順を事前に知っているため、AV情報記録時に情報
記憶媒体上の欠陥で Skipping Replacement 処理が多発
しても記録処理を停止させることなく、連続記録を継続
させることが可能となる。
【0410】図63のステップST03に示したAV情
報連続記録ステップ内の詳細内容について図66を用い
て説明する。
【0411】図51に示すように Information Length
3517情報を用いてAVファイル内の記録開始位置を
事前に確認しておく(ST03−01)。録再アプリ1
から Write File Command が発行されると(ST3ー0
2)AV WRITE 開始フラグが設定された GET FREE SLOT_
ID Command を発行して情報記録再生装置3に SLOT_ID
を発行させる(ST3−03)。
【0412】ST3−04以降の連続記録処理方法を図
72に模式的に示した。AV WRITECommand によりメイン
メモリに保存された映像情報#1、#2、#3は定期的
に情報記録再生装置中のバッファーメモリ219内に転
送される。情報記録再生装置のバッファーメモリ219
内に蓄えられた映像情報は光学ヘッド202を経由して
情報記憶媒体上に記録される。情報記憶媒体201上に
欠陥領域3351が発生すると Skipping Replacement
処理されるが、この間は情報記憶媒体201上に映像情
報が記録されないので情報記録再生装置中のバッファー
メモリ219内に一時保管される映像情報量が増加す
る。File System 2側は定期的に GET WRITE STATUS Co
mmand を発行し、バッファーメモリ219内の一時保管
映像情報量をモニターしている。この一時保管映像情報
量が飽和しそうな場合には FileSystem 側で 1)DISCARD PRECEDING COMMAND Command を発行し、情
報記録再生装置内のコマンドキャッシュの一部を取り消
す、 2)次の AV WRiTE Command で情報記録再生装置側へ転
送する映像情報量を制限(減らす)する、 3)情報記録再生装置側へ発行する次の AV WRiTE Comm
and までの発行時間を遅らせ、情報記録再生装置中のバ
ッファーメモリ219中の一時保管映像情報が少なくな
るまで待つ、のいずれかの処理を行う。
【0413】上記の内容について図73乃至図80に示
すように具体的な例を用いて説明する。図73から図8
0には、それぞれ3段階で記録情報の遷移を示してい
る。第1段階は、PC側メモリ、第2段階は情報記録再
生装置メモリ、第3段階は情報記録媒体上の記録位置で
ある。
【0414】図65のST2−08に対応して図73
(A)での 丸印1の SEND PRESETEXTENT ALLOCATION
MAP Command が発行される。 図69に示したようにこ
のコマンドではコマンドパラメーターとして Extent 先
頭位置情報と Extent サイズ情報がセットされるので図
73(A)の例では Extent = CDA の先頭位置LB
Nである“a"と“d"と“g"… と Extent = CDA
サイズである“c−a"と“f−d"… が添付されて
いる。また、CDA#1に対して2回に分けて映像情報
を記録するように 丸印2、丸印3の AV WRITE Comma
nd が発行される。次に、CDA#1内の記録状況を把
握するため、丸印4の GET WRITE STATUS Command を発
行している。
【0415】GET WRITE STATUS Command での調査対象
をCDA#1に指定するため、パラメーターの設定値で
ある調査対象範囲の開始LBNとして“a"が設定さ
れ、調査対象範囲として“c−a"の値が設定されてい
る。同様にCDA#2に対して2回に分けて映像情報を
記録するため 丸印5,6の AV WRITE Command を発行
している。そして次に、CDA#2に対する記録状況把
握のため丸印7の GETWRITE STATUS Command を発行し
ている。
【0416】このコマンドを一度に情報記録再生装置側
に送り、コマンドキャッシュさせる(図66のST3−
05)。図74(B)で示す情報記憶媒体上の未使用状
態場所3371に欠陥が無い場合には図75(C)に示
すように情報記憶媒体上への記録情報α3361が記録
される。次に図76(D)に示すように欠陥領域337
5が発生すると Skipping Replacement 処理が行われ、
CDA#1内に記録する予定の映像情報が一部はみ出す
が、事前に SEND PRESET EXTENT ALLOCATIONMAP Comman
d により情報記録再生装置3側で次に記録する場所が分
かっているので溢れた情報はシフト情報β3である33
71の場所に記録される。上記の欠陥領域3375に関
する情報は、丸印4の GET WRITE STATUS Command の
戻り値3344として File System 2側に通知される
(図66ST3−05、図73、図77参照)。 File
System 2内で情報記録再生装置(ODD)3内のバッ
ファーメモリ219が溢れそうかを判定(図66ST3
−06)する。そして、図66のST3−07に示した
具体的方法として図77(E)の丸印9に示すDELETE P
ROCEDING COMMAND Command によりCDA#3に記録す
べき映像情報に関する記録コマンドである、丸印8の A
V WRITE Command(図73) を取り消し、丸印10の A
V WRITE Command(図77) により転送すべき映像情報
量を制限(減量)したコマンドを発行する。
【0417】CDA#2に対してのフィードバックは間
に合わないので図78(F)に示すように当初の予定通
りの情報記憶媒体上への記録処理が実行される。
【0418】図79(G)に示すようにここで使用する
AV WRITE Command での記録開始位置はカレント位置で
は無く、記録開始位置が File System 2側で指定され
る場合を想定している。この場合でも先行する映像情報
記録時に発見される欠陥領域により File System 2側
で指定した記録開始位置と実際に記録される記録開始位
置は大幅にずれる事を許容している。
【0419】一連の記録処理が終了すると録再アプリ1
から発行される Close Handle Command をトリガーとし
て AV WRITE 終了フラグが付加された GET FREE SLOT_I
D Command が File System 2から情報記録再生装置3
側へ発行される。情報記録再生装置3ではこのコマンド
を受けると図示してないがこの一連の記録処理時に発見
された欠陥情報を図44(e)のTDL3414に追記
する。
【0420】映像情報記録に対する後処理として 録再
アプリ1側から指定する Set Unrecorded Area Command
情報(図67のST4−03)を基にAVファイル内
に残す未使用領域サイズを決定し、Information Length
3517の書き換え処理(ST4−05)と最終的な
Extent 情報の書き換え処理(ST4−04)及びUD
Fに関する設定情報の書き換え処理を行う。
【0421】図81を用いてAVファイル内の映像情報
の再生手順について説明する。図4に示すように * 録再アプリ1では管理するアドレス情報として AV A
ddress を使用し、FileSystem 2に対して発行するSD
K API Command 4でも AV Address を用いてアドレ
ス設定をする。 * File System 2では管理するアドレス情報としてL
BN(場合によってはLSN)を使用し、情報記録再生
装置3に対して発行する DDK Interface Command 5
でもLBNを用いてアドレス設定をする。 * 情報記録再生装置3ではPSNを用いてアドレス管
理を行う。
【0422】と言う仕組みになっている。従って録再ア
プリ1上で再生したい場所が決まり、Read File Comman
d を発行するとFile System 2内での“ AV Address →
LBN変換 "(図81のST06)と情報記録再生装置
3内での“LBN → PSN変換 "(ST07)を行
う。
【0423】AVファイル内の部分消去処理方法は,図
82に示すように、情報記憶媒体上に記録されているA
V情報に対して一切の処置を行わず、File System 2上
のFile Entry 情報の書き換え(図82のST09)と
UDFに関する情報の変更処理のみを行う。そして、部
分消去した場所を未記録領域として登録するために、UD
F上の未記録領域情報であるUnallocated Space Table
452もしくはUnallocated Spase Bitmap435情
報に、上記部分消去場所を書き加える(ST10)。最後に
録画ビデオ管理データファイルに対する管理情報の書き
換え処理を行う(ST11)。
【0424】図6に示した本発明の実施の形態の内、L
BN/ODD−PSでは、次のような管理が行われる。
【0425】図83に示すように事前に設定されている
Contiguous Data Area 最小サイズ11に対して、新
規録画による映像データが記録領域12が生じ、また未
使用領域13も生じたとする。するとLBNレベルでは、
新規にContiguous Data Area14が設定され、これに
対してSpare Area 18が付加される。つぎにPSNレベ
ルでは、データ記録領域15,16、欠陥領域があれば
その欠陥領域17が設定され、かつSpare Area19が
確保される。そしてこの全体が新規にのAV Extent20
としてLBNレベルで設定される。
【0426】つまり図83に示すように Contiguous Da
ta Area 毎に自動的に Spare Area18を付加して AV E
xtent 20を構成する。この付加された Spare Area 1
8にもLBNが設定され、また欠陥領域17にも同様に
LBNが設定されている。情報記憶媒体上の欠陥領域1
7に対しては Skipping Replacement 処理を行い、図4
2(γ)と同様なLBN設定方法を行う。他の実施の形
態との違いは欠陥領域17にLBNが設定されているに
も係わらず File System 2側では欠陥領域場所は知ら
されず、情報記録再生装置のみで欠陥領域17の場所を
管理する。File System 2側で情報を再生したい場合に
は、後で示す図89に示すように情報記録再生装置に対
して発行する AVREAD Command は基準となる AV Extent
20の開始位置を示すLBNと、その開始位置から数
えた(欠陥領域を含めない)実効的な再生開始位置、再
生する実データサイズ(欠陥箇所での読み飛ばしを前
提)を指定する。これにより情報記録再生装置側で自動
的に欠陥領域17を避けた情報を再生して File System
2側へ回答する。
【0427】図84は、既に記録されている情報に対し
て一部書き重ね記録する場合の管理形態に付いて示して
いる。この場合には Contiguous Data Area 34内の途
中から最後までの書き重ね記録のみ許可する。即ち、過
去に記録された映像データ記録領域35は、データ記録
領域23、25、欠陥領域があった場合はその欠陥領域
28を含み、これにSpare Area31が付加されてい
る。途中から重ね書きが行われるとContiguous Data
Area 34が設定される。これには、過去に記録された
映像データ領域36と新規に重ね記録した映像データ記
録領域37が含まれる(AV Address レベル)。PSNレ
ベルでは、データ記録領域25,26,27、欠陥領域
29、30が管理され、かつSpare Area32が設定さ
れる。
【0428】図85は、重ね書き記録を途中でやめた場
合の2つの管理形態例を示している。この場合には、同
一Contiguous Data Area (CDA)内でのその後の
既に記録された情報を無効扱いにする。CDAの先頭から
重ね書きした場合と、CDAの途中から重ね書きした場合
を示している。
【0429】図86は、AV File 内の部分消去時の管
理形態を示している。この場合には Contiguous Data A
rea( 例AV Extent #2 46)単位で部分消去が行
われる行うように決める。
【0430】実施の形態LBN/ODD−PSにおける
記録、再生に関するコマンドのパラメータとそのコマン
ド内容を図87〜図90に示す。図87は、録再アプリ
からファイルシステムへの書き込みコマンド、図88は
読取りコマンド、図89はファイルシステムから記録再
生装置へ与える書き込みコマンド、図90は読取りコマ
ンドの種類である。
【0431】また実施の形態LBN/ODD−PSにお
ける映像データ記録過程とそれに対応したフローチャー
トを図91、図92、図93に示す。図92、図93の
記載内容は、図91に示す録画しようとする映像データ
#1、#2の処理工程を説明している。
【0432】AV Extent #1 3101、#2 310
2毎に付加した Spare Area 3111、3112を活用
して各AV Extent 内で Skipping Replacement 処理を
完結させる所に本発明実施の形態の特徴がある。以下各
ステップを記述すると以下のようになる。 ・録再アプリ1側でContiguous Data Area #1 31
06 のサイズを初期設定する。 ST21 ・ODD(情報記録再生装置)3 へ推奨 [ Spar
e Area Size ]/[ Contiguous Data Area Size ] 値を
問い合わせる。ST22 ・AVExtent #1 3101 のサイズを初期設定する( Sp
are Area Size #1 の設定 ) ST23 … Spare Area Size #1 3111 の設定は“録再
アプリ1側"または“ File System 2側"で行う。 ・初回の AVWrite コマンドで映像データー31
25をODD3側に転送する ST24 ・情報記憶媒体への記録時に欠陥領域138を発見した
場合にはODD3内で Skipping処理を実施する。ST
25 ・2回目の AVWrite コマンドで映像データー3
126をODD3側に転送 。ST26 … 2回目の AVWrite コマンド内で AVExten
t #1 3101最後の記録を知る ( End Flag Of
Contiguous Data Area フラグ利用)。 ・File System 2 側で最終的な AVExtent #1 31
03 の情報をまとめ、File System 2側のバッファメ
モリに一時保管する。ST27 ・録再アプリ1側でContiguous Data Area #2 310
2 のサイズを初期設定する。 ST28 ・AVExtent #2 3102 のサイズを初期設定する( Sp
are Area Size #2 の設定 )。ST29 … Spare Area Size #2 3112 の設定は“ 録
再アプリ1側 "または“ File System 2側 "で行う。 ・3回目の AVWrite コマンドで映像データー312
7をODD3側に転送する。 ST30 ・情報記憶媒体への記録時に欠陥領域3139を発見し
た場合にはODD3内でSkipping処理を実施する。
ST31 ・ユーザーが録画終了ボタンを押す。ST32 ・録再アプリ側で事前に規定されている Contiguous Da
ta Area 最小サイズ11に合わせて未使用領域サイズ3
136を決定する。ST33 ・Contiguous Data Area #2 の実際のデーターサイ
ズ 3109 に合わせてSpare Area #2 のサイズ3
113の見直しを行う。ST34 ・4回目の AVWrite コマンドで映像データー312
8をODD3側に転送する。ST35 … 同時に未使用領域情報( n Number Of Bytes R
eserve と Space Keep Length )からLBN空間での未
転送の領域確保を行う。
【0433】… 4回目の AVWrite コマンド内
で AVExtent #2 3104最後の記録を知る ( E
nd Flag Of Contiguous Data Area フラグ利用
)。 ・File System 2 側で最終的な AVExtent #2 31
04 の情報をまとめ、File System 2側のバッファメ
モリに一時保管する。ST36 ・File System 2 のディレクトリ−管理領域に必要な
情報を追記処理する。ST37 上記したこの発明をまとめると次のようになる。
【0434】ポイント1. Skipping 処理により設定さ
れる欠陥領域と、そのための代替え領域両方にLBN設
定する、これらの領域は共に User Area に含まれる 。
【0435】ポイント2. 代替え領域( Skipping 直
後の場所 )はLBN空間上に任意に設定可能である。
つまり、上記代替え領域はユーザーが記録可能な第1の
領域(User Aew)内に適宜(任意に)設定可能であ
る。
【0436】ポイント3.また ディスク上同一場所に
AV Address(第1のアドレス) とLBN(第2のアド
レス) の両方のアドレスが設定される。つまり、情報
記憶媒体上の記録領域内の同一場所に対し第1のアドレ
ス番号と、第2のアドレス番号の両方が付与される。
【0437】ポイント4.また、 AV Address に欠陥/
代替え領域含まれず、LBN空間上に欠陥/代替え領域
が含まれる。つまり、代替え領域に対しては上記第1の
アドレス番号と上記第2のアドレス番号の両方が付与さ
れ欠陥領域に対しては上記第1のアドレス番号のみ付与
(上記第2のアドレス番号は付与されない)する。
【0438】ポイント5.また VOB_I: AV Address 管
理情報と、File Entry:LBN管理情報を平行に記録
する。つまり、同一の情報記憶媒体上に上記第1のアド
レス番号で管理された管理情報を有する第1の情報管理
記録領域と、上記第2のアドレス番号で管理された管理
情報を有する第2の管理情報記録領域を有する。
【0439】ポイント6.また 録再アプリは AV Addre
ss で管理し、OS側で AV Address → LBN 変換す
る 。つまり、上記第2の管理情報を用い、情報を管理
する部分(録再アプリ)と上記第2のアドレス番号と上
記第1のアドレス番号間の変換を行うアドレス変換部を
具備する。
【0440】ポイント7.また少なくとも1個以上のフ
ァイルが記録され、その記録されたファイルの内少なく
とも1個のファイルにAVファイルの識別情報が記録さ
れている。
【0441】ポイント8.また情報記憶媒体上に記録さ
れたファイルがAVファイルか否かを識別する識別手段
を具備し、AVファイルか否かにより該当ファイルの記
録方法を変えることができる。
【0442】上記ポイント1により、図42(γ)に示
すように情報記憶媒体の全記録領域には Logical Block
Number(LBN)と言う第1のアドレス番号が付与さ
れ、欠陥領域3452と代替え領域3456の両方にも
LBNを付与している。これにより欠陥管理を録再アプ
リケーションソフト1では無く、File System 2側に任
せることが出来、録再アプリケーションソフト1は欠陥
管理に悩殺されずに映像情報管理に専念できる。また図
42(β)に示す Linear Replacement 処理と異なり、
本発明の図42(γ)の実施の形態において代替え領域
3456はユーザーが記録可能な User Area 723 であ
る第1の領域内に設置することにより、User Area 723
内に発生する欠陥領域3452の近傍位置に代替え領域
3456を配置することが出来、欠陥領域3452に対
する代替え処理に光学ヘッドのアクセスをする必要が無
くなり、連続記録を保証できる。
【0443】上記ポイント2により、代替え領域345
6を User Area 723 である第1の領域内の任意位置に
設定可能にする事により代替え領域3456を欠陥領域
3452の直後に配置できる。その結果光学ヘッドを全
くアクセスさせることなく代替え処理を行える。そのた
めより一層安定に連続記録の保証が行える。
【0444】上記ポイント3により、図35に示すよう
に File System 2が管理する Logical Block Number
(LBN)である第1のアドレスと録再アプリケーショ
ンソフト1が管理する AV Address である第2のアドレ
スを情報記憶媒体上の同一場所に付与することにより録
再アプリケーションソフト1と File System 2による
情報管理が独自に行え、それぞれの役割に専念できる。
【0445】上記ポイント4により、図42(β)に示
した Linear Replacement 処理と比較して図42(γ)
に示す本発明実施例では欠陥領域3452にも第1のア
ドレス番号であるLBNを付与することにより File S
ystem2に情報記憶媒体上の欠陥管理を任せることが出
来る。また図35(b)と図59から分かるように欠陥
領域に第2のアドレス番号である AV Address を付与し
ないため、録再アプリケーションソフト1は欠陥管理を
いっさい行わず映像情報管理に専念できる。
【0446】上記ポイント5により、 File System 2
が管理する Logical Block Number(LBN)に対応し
た管理情報を図35に示した File Entry に持たせ、録
再アプリケーションソフト1が管理する AV Address に
対応した管理情報である Video Object Control Inform
ation を別々に情報記憶媒体上に記録することにより録
再アプリケーションソフト1と File System 2による
情報管理が独自に行え、それぞれの役割に専念できる。
【0447】上記ポイント6により、図35(a)
(b)に示したLBNと AV Address間の変換を図4の
File System 2側で対応させる。それにより録再アプ
リケーションソフト1に煩わしいアドレス変換をさせる
必要が無く映像情報管理に専念できる。
【0448】上記ポイント7、 8によりAVファイル
には File System 上で識別可能なAVフラグを設定し
ておく。 File System 2では AVファイルに付加され
たAVフラグを識別するか、あるいは録再アプリ1から
の指定( Create File の FILE_ATTRIBUTE_AUDIO_VIDEO
フラグ)により記録対象のファイルがAVファイルか
否かを識別し、記録方法を変える。上記の処理を施す事
によりAVファイルに対しては記録時の連続性を確実に
保証することが出来る。
【0449】次に工場において光ディスクが製造され出
荷されるまでの工程を簡単に説明する。ディスク(相変
化方式で記録再生が可能、1層、又は2層、あるいはそ
れ以上の層に貼り合わせてある)が製造され、物理セク
タ番号(PSN)が設定され、またエンボスドゾーンが
予め記録されている。次にディスクのイニシャライズ処
理が行われる。このときは図9、図10で設定したよう
なフォーマット化が行われるもので、リライタブルゾー
ンの記録が行われる。このとき図44で示すようなDM
A1,2,3,4の領域の作成が行われる。また図44
(e)に示すPDL,SDL,TDLのエリア(スキッピング処理
した時の欠陥管理領域)が作成される。次にディスク前
面のサーティファイ(Certify)処理が行われる。つま
り、全面に特定データを記録し、前面を再生してみて、
欠陥箇所を探す処理である。
【0450】この時,ディスクはPCデータも記録再生
できるものとして作成する場合には、欠陥箇所をPDL
に記録する。
【0451】ディスクはAVデータ記録専用のものとし
て作成する場合には欠陥場所を欠陥管理情報としてTDL
に記録する(図44(e))。
【0452】上記の2、と3、の処理でディスク上には
論理ブロック番号(LBN)の設定が可能となる。これ
は、ドライブ装置側でDMA(欠陥管理エリア;PD
L,SDL,TDL)を使ってPNL→LBNの変換テーブル
を作ることができるからである。次にディスク上にファ
イルシステムとしてUDFを使えるように条件設定す
る。つまりディスク上に図20、図21のVolume Reco
gnition Sequence 444Main Volume Descriptor
Sequence 449,First Anchor Point 456,S
econd Anchor Point 457,Reserve Volume Des
criptor Sequence467を記録する。次にAVデータ
が記録できる場所を作る。 (a)ディスク上の記録領域(LBN空間)内にルート
ディレクトリー1450(図31)を作成する。 (b)AVデータを記録できる管理用ファイルRWVIDEO_
CONTROL、IFOを作成する。 (c)映像/静止画、音声、サムネールが記録できるフ
ァイルを作成する(図31の1401)。 (d)図31の各ファイル1401のうちAVアドレスに
基く管理情報をRWVIDEO_CONTROL.IF
Oに記録する。このときの各ファイルの記録位置情報
(File Entry 内のAllocation Description)は論理
ブロック番号(LBN)で記録されている。
【0453】上記のように作成されたディスクは、図9
4に示すように梱包されて出荷される。即ち図94にお
いて、ディスク本体は、カートリッジに納められ、さら
にこの周囲が包装シートで包装されている。
【0454】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
情報記憶媒体上に多量の欠陥領域が存在しても影響を受
けることなく安定に連続記録を行うことが可能な記録方
法およびそれを行う情報記録再生装置を提供できる。ま
た上記安定した連続記録に最も適した形式で情報が記録
されている情報記憶媒体(およびそこに記録されている
情報のデータ構造)を提供することができる。
【0455】また更に情報記憶媒体上に多量の欠陥領域
が存在しても録画再生アプリケーションソフトレイヤー
に負担をかけることなく(録画再生アプリケーションソ
フトレイヤーに欠陥管理をさせる事無く)安定に映像情
報管理をさせるための環境設定方法(具体的にはシステ
ムとしての映像情報記録・再生・編集方法)を提供する
ことができる。また本発明により上記環境を実現するた
めの最適なシステムを有する情報記録再生装置や情報記
録再生装置も提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の特徴部の一形態の説明図。
【図2】映像情報録画及び再生に必要な機能の一覧を示
す説明図。
【図3】図2の続きを示す説明図。
【図4】録画再生アプリケーションソフトを用いてパー
ソナルコンピュータ上で映像情報の記録再生処理を行う
場合のパーソナルコンピュータ上のプログラムソフトの
階層構造と書く階層であつかうアドレス空間の関係を示
す説明図。
【図5】パーソナルコンピュータの構成説明図。
【図6】情報記憶媒体上の欠陥管理とAVファイル内の
未使用領域管理に関する各実施例の対比説明図。
【図7】本発明の各実施例の効果の対応を示した説明
図。
【図8】DVD-RAMディスク内の概略記録内容のレイアウ
トの説明図。
【図9】DVD-RAMディスク内のリードインエリア内の構
成を示す説明図。
【図10】DVD-RAMディスク内のリードアウトエリア内
の構成を示す説明図。
【図11】物理セクタ番号と論理セクタ番号の関係を示
す説明図。
【図12】データエリアへ記録されるセクタ内の信号構
造を示す説明図。
【図13】データエリアへ記録される情報の記録単位を
示す説明図。
【図14】データエリア内でのゾーンとグループの関係
を示す説明図。
【図15】DVD-RAMディスクでの論理セクタ設定方法の
説明図。
【図16】データエリア内での欠陥領域に対する交替処
理方法の説明図。
【図17】情報記録再生部内の構成説明図。
【図18】情報記録再生部における論理ブロック番号の
設定動作の説明図。
【図19】情報記録再生部における欠陥部処理動作の説
明図。
【図20】UDFに従って情報記憶媒体上にファイルシス
テムを記録した例を示す図。
【図21】図20の続きを示す図。
【図22】階層化されたファイルシステムの構造と情報
記憶媒体上への記録された情報内容との基本的な関係を
簡単に示す図。
【図23】ロングアロケーション記述子の内容の例を示
す図。
【図24】ショートアロケーション記述子の内容の例を
示す図。
【図25】アンロケイテドスペイスエントリーの記述内
容をの説明図。
【図26】ファイルエントリーの記述内容を一部示す説
明図。
【図27】ファイル識別記述子の記述内容を一部示す説
明図。
【図28】ファイルシステム構造の例を示す図。
【図29】録画再生可能な情報記憶媒体上のデータ構造
の説明図。
【図30】情報記憶媒体上に記録されるAVファイル内の
データ構造の説明図。
【図31】データエリア内データファイルのディレクト
リー構造の説明図。
【図32】プログラムチェーン制御情報内のデータ構造
の説明図。
【図33】プログラムチェーンを用いた映像情報再生例
を示す説明図。
【図34】録画再生アプリケーションソフト側でAVファ
イル内に未使用領域を設定した場合の映像情報記録位置
設定方法の説明図。
【図35】AVファイルにおける論理ブロック番号とAV
アドレスとの間の関係を示す図。
【図36】本発明の各実施形態において録画再生アプリ
ケーション側でAVファイル内の未使用領域を管理する
場合にAVファイル内を部分消去したときの取り扱い方法
の説明図。
【図37】ビデオオブジェクト制御情報内部のデータ構
造の説明図。
【図38】記録信号の連続性を説明するために示した記
録系システムの概念図。
【図39】記録系において最もアクセス頻度が高い場合
の半導体メモリ内の情報保存量の状態説明図。
【図40】記録系において映像情報記録時間とアクセス
時間のバランスが取れている場合の半導体メモリ内の情
報保存量の状態説明図。
【図41】本発明の各実施の形態においてコンティギュ
アスデータエリアの境界位置を録画再生アプリケーショ
ンで管理する場合のアロケーションマップテーブル内の
データ構造説明図。
【図42】情報記録再生装置が欠陥管理情報を管理する
場合のスピッキングリプレイスメントとリニアリプレイ
スメントとの比較のための説明図。
【図43】光ヘッド(ピックアップ)のトラック上の移
動例を説明するために示した図。
【図44】本発明の各実施の形態において、情報記録再
生装置が管理する情報記憶媒体上での欠陥管理情報のデ
ータ構造の説明図。
【図45】本発明の各実施の形態において、ファイルシ
ステム2が管理する情報記憶媒体上での欠陥管理情報の
データ構造の説明図。
【図46】図45の欠陥管理情報に基づき管理された場
合のスピッキングリプレイスメントとリニアリプレイス
メントとの比較のための説明図。
【図47】ファイルシステム2が欠陥管理情報を管理す
る場合の他の例を説明するために示した図。
【図48】代替え領域設定ファイルを作成するための手
順を示すフローチャート。
【図49】代替え領域設定ファイルを用いた代替え処理
を説明するためのフローチャート。
【図50】代替え領域設定ファイルを作成するための手
順を示すフローチャート。
【図51】本発明の各実施のける追加記録映像情報とコ
ンティギュアスデーエリア内ノ未使用領域の説明図。
【図52】ファイル毎に指定されるインフォメーション
レングスの記録場所と各エクステント毎の属性記述箇所
の説明図。
【図53】本発明の各実施の形態におけるAVファイル
内の部分削除処理方法に関する説明図。
【図54】同じく本発明の各実施の形態におけるAVフ
ァイル内の部分削除処理方法の別の例に関する説明図。
【図55】同じく本発明の各実施の形態におけるAVフ
ァイル内の部分削除処理方法の別の例に関する説明図。
【図56】本発明の一実施例におけるコンティギュアス
デーエリア境界位置情報内容とその記録場所の説明図。
【図57】本発明に係るエクステント内未使用領域設定
方法の他の例を示す説明図。
【図58】本発明に係る一実施例における欠陥領域を含
めた記録方法の説明図。
【図59】本発明に係る一実施例における欠陥領域を避
けた記録方法の説明図。
【図60】本発明に係る一実施例におけるコンティギュ
アスデータエリア設定方法と記録前のエクステント事前
設定方法の説明図。
【図61】この発明に係る情報記録再生装置の概略構成
を示す図。
【図62】書き込みコマンドの問題点を説明する図。
【図63】本発明における映像情報の記録手順の概略を
示す図。
【図64】図63のステップST01の詳細を示す図。
【図65】図63のステップST02の詳細を示す図。
【図66】図63のステップST03の詳細を示す図。
【図67】図63のステップST04の詳細を示す図。
【図68】本発明の実施の形態において映像情報記録時
に使用する各種APICommandの内容を示す図。
【図69】本発明の実施の形態に係る情報記録再生装置
に対するコマンドを示す説明図。
【図70】本発明に係るAVファイルの識別情報が記録さ
れている箇所を示す説明図。
【図71】本発明に係るAVファイルの識別情報が記録さ
れている箇所の他の例を示す説明図。
【図72】本発明に係る映像情報の連続記録方法を説明
するために示した概念図。
【図73】本発明の実施の形態による情報記憶媒体への
記録方法の説明図。
【図74】同じく本発明の実施の形態による情報記憶媒
体への記録方法の説明図。
【図75】同じく本発明の実施の形態による情報記憶媒
体への記録方法の説明図。
【図76】同じく本発明の実施の形態による情報記憶媒
体への記録方法の説明図。
【図77】同じく本発明の実施の形態による情報記憶媒
体への記録方法の説明図。
【図78】同じく本発明の実施の形態による情報記憶媒
体への記録方法の説明図。
【図79】同じく本発明の実施の形態による情報記憶媒
体への記録方法の説明図。
【図80】同じく本発明の実施の形態による情報記憶媒
体への記録方法の説明図。
【図81】本発明に係る映像情報の再生手順を示す図。
【図82】本発明に係るAVファイル内の部分消去の手順
を示す図。
【図83】本発明における実施の形態の録再アプリから
見た記録・消去方法の説明図。
【図84】既存コンテギュアスデータエリア内の途中か
ら新規情報を重ね書き記録する場合の説明図。
【図85】既存コンテギュアスデータエリア内の途中ま
で新規情報を重ね書き記録する場合の説明図。
【図86】コンテギュアスデータエリア単位でAVファ
イル内の部分削除を行う場合の説明図。
【図87】本発明に係る実施の形態のコマンドのパラメ
ータとその内容を示す説明図。
【図88】同じく本発明に係る実施の形態のコマンドの
パラメータとその内容を示す説明図。
【図89】同じく本発明に係る実施の形態のコマンドの
パラメータとその内容を示す説明図。
【図90】同じく本発明に係る実施の形態のコマンドの
パラメータとその内容を示す説明図。
【図91】本発明に係る実施例の映像データ記録過程の
説明図。
【図92】同じく本発明に係る実施例の映像データ記録
過程の説明図。
【図93】同じく本発明に係る実施例の映像データ記録
過程の説明図。
【図94】この発明に係るディスクが梱包された状態を
示す図。
【符号の説明】
100…光ディスク、1004…データエリア、723
…ユーザエリア、724…スペアエリア、3443、3
444…記録領域、3452…欠陥領域、3456…代
替領域、3459…非記録領域。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−306545(JP,A) 特開2000−76802(JP,A) 特開2000−13728(JP,A) 特開 平9−282802(JP,A) 特開 平7−93903(JP,A) 国際公開98/14938(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 20/10 G11B 27/00 G06F 3/06

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】AVデータが記録される情報記録媒体にお
    いて, 2048バイト単位のアドレスを制御する系統には、A
    Vデータ記録のためのAVファイルを持つアプリケーシ
    ョン層と、ファイルシステムの層と、情報記録のために
    制御されるディスクドライブ層とが設定され、 前記アプリケーション層におけるAVファイル内に対し
    てはAVアドレスをアドレス情報として用い、前記ファ
    イルシステム層は、前記論理ブロック番号と論理セクタ
    番号をアドレス情報として使用し、前記ディスクドライ
    ブ層は、前記物理セクタ番号をアドレス情報として使用
    し、 前記ファイルシステム層において前記情報記録媒体の欠
    陥エリアの情報が欠陥管理情報領域に設定され、前記欠
    陥エリアは,前記ファイルシステム層で管理できるよう
    に論理ブロック番号によるアドレスが付されており,か
    つ欠陥エリアの情報は,前記論理ブロック番号で指定さ
    れた欠陥位置情報と代替される位置情報との組で構成さ
    れ, また前記ファイルシステムの層では,ファイル管理情報
    が定義されており,このファイル管理情報の中には,フ
    ァイルエントリー情報が定義され, 前記ファイルエントリー情報がエクステントに対するデ
    ータアロケーションの記述子を含み、 前記データアロケーションをセットしかつその内部での
    スキップを許容するためのコンテギュアスデータエリア
    が定義されており、 前記AVファイルの前記AVデータの再生順を管理する
    コントロール情報がコントロール情報領域に設定されて
    いる構造であり, 前記欠陥管理情報領域内の前記欠陥エリア情報が参照さ
    れ,前記未記録エリア内に記録すべきエリアを設定する
    とき、前記コンテギュアスデータエリアが前記欠陥エリ
    ア情報により示された欠陥エリアを含むように、前記コ
    ンテギュアスデータエリアが設定され、前記設定された
    コンテギュアスデータエリアに対して前記欠陥エリアを
    避けてエクステントが決められ、前記エクステントの部
    分に前記AVデータを記録されることを特徴とする情報
    記録媒体。
  2. 【請求項2】情報記録媒体にAVデータを記録する情報
    記録方法において, 2048バイト単位のアドレスを制御する系統には、A
    Vデータ記録のためのAVファイルを持つアプリケーシ
    ョン層と、ファイルシステムの層と、情報記録のために
    制御されるディスクドライブ層とが設定され、 前記アプリケーション層におけるAVファイル内に対し
    てはAVアドレスをアドレス情報として用い、前記ファ
    イルシステム層は、前記論理ブロック番号と論理セクタ
    番号をアドレス情報として使用し、前記ディスクドライ
    ブ層は、前記物理セクタ番号をアドレス情報として使用
    し、 前記ファイルシステム層において前記情報記録媒体の欠
    陥エリアの情報が欠陥管理情報領域に設定され、前記欠
    陥エリアは,前記ファイルシステム層で管理できるよう
    に論理ブロック番号によるアドレスが付されており,か
    つ欠陥エリアの情報は,前記論理ブロック番号で指定さ
    れた欠陥位置情報と代替される位置情報との組で構成さ
    れ, また前記ファイルシステムの層では,ファイル管理情報
    が定義されており,このファイル管理情報の中には,フ
    ァイルエントリー情報が定義され, 前記ファイルエントリー情報がエクステントに対するデ
    ータアロケーションの記述子を含み、 前記データアロケーションをセットしかつその内部での
    スキップを許容するためのコンテギュアスデータエリア
    が定義されており、 前記AVファイルの前記AVデータの再生順を管理する
    コントロール情報がコントロール情報領域に設定されて
    いる構造であり, 前記欠陥管理情報領域内の前記欠陥エリア情報を参照す
    るステップと、 前記未記録エリア内に記録すべきエリアを設定すると
    き、前記コンテギュアスデータエリアが前記欠陥エリア
    情報により示された欠陥エリアを含むように、前記コン
    テギュアスデータエリアを設定するステップと、 前記設定されたコンテギュアスデータエリアに対して前
    記欠陥エリアを避けてエクステントを決めるステップ
    と、 前記エクステント部分に前記AVデータを記録するステ
    ップと を具備したことを特徴とする情報記録方法。
  3. 【請求項3】請求項2の記録方法により、前記AVデー
    タ、前記コントロール情報、前記欠陥エリア情報及び前
    記ファイルエントリー情報が記録された情報記録媒体。
  4. 【請求項4】請求項3に基づいて得られた情報記録媒体
    の前記欠陥エリア情報、前記ファイルエントリー情報、
    前記コントロール情報及び前記AVデータを再生する
    報記録媒体再生装置。
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