JPH1186409A - ディスク選択機能を有するディスク装置 - Google Patents

ディスク選択機能を有するディスク装置

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JPH1186409A
JPH1186409A JP24260597A JP24260597A JPH1186409A JP H1186409 A JPH1186409 A JP H1186409A JP 24260597 A JP24260597 A JP 24260597A JP 24260597 A JP24260597 A JP 24260597A JP H1186409 A JPH1186409 A JP H1186409A
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Masashi Suzuki
昌司 鈴木
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龍彦 土屋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のディスク選択機能を有するディスク装
置において、ディスク収納部に収納されたディスクの間
に空間を形成し、この空間にディスク駆動ユニットを移
動させる場合に、前記空間を形成するための機構が複雑
になっている。 【解決手段】 複数のディスクDのそれぞれを支持する
支持体6は、装置奥側に設けられた軸8を支点として回
動自在に支持されている。支持体6が上下に移動して、
いずれかの支持体6が選択されると、その支持体6の下
側の支持体6が下方へ回動してディスクD間に空間が形
成される。この空間内にディスク駆動ユニットIIが移
動し、ディスクDがターンテーブル12にクランプされ
る。支持体6が片持ち構造であるため、支持が簡単で且
つ支持体6の分割も容易である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンパクトディス
ク(CD)やディジタルバーサタイルディスク(DV
D)などの複数枚のディスクのうちのいずれかを選択し
て駆動するディスク選択機能を有するディスク装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】複数のディスクのうちのいずれかを選択
して駆動する従来のディスク選択機能を有するディスク
装置(ディスクチェンジャ)は、複数枚のディスクが収
納されたマガジンが筐体内に装填される。ディスクの選
択動作としては、ターンテーブルや光ヘッドを有するデ
ィスク駆動ユニットと、ディスク搬送機構が、共にディ
スクの並び方向に沿って移動し、選択されたディスクに
対向する位置にて停止する。この位置で、前記ディスク
搬送機構により選択されたディスクが引き出され、ディ
スク駆動ユニット内のターンテーブルにクランプされ
る。
【0003】しかし、上記従来のディスク選択機能を有
するディスク装置では、ディスク収納部から選択された
ディスクを引き出して、ディスク駆動ユニットで駆動す
るものであるため、前記ディスク収納部は、例えば直径
12cmのディスクよりもやや大きなスペースを必要と
し、さらにこのディスク収納部から引き出されたディス
クを駆動する領域が必要であるため、平面で見たとき
に、必要となる面積がかなり広くなる。したがって、デ
ィスク装置の平面形状を小さくするのに限界がある。そ
こで、ディスク収納部に収納されたディスクの間隔を広
げ、選択されたディスクの下方などに空間を形成し、こ
の空間内にディスク駆動ユニットを介入させて、選択さ
れたディスクを駆動するという方法も考えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来は、ディ
スク収納部内において、各ディスクが平行のまま、それ
ぞれのディスクをディスク面と直交する方向へ移動させ
て、前記空間を形成するものが主であったため、実際に
ディスクを移動させて前記空間を形成するのが困難であ
り、例えばディスクが収納されたマガジンをディスク面
に直交する方向へ分割するなどのきわめて複雑な構造と
なっている。したがって、1DINサイズなどの小さな
筐体内に、直径12cmのCDなどを収納し、しかもい
ずれかのディスクを選択して駆動するいわゆる1DIN
チェンジャは実現しにくいのが実情である。
【0005】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、比較的簡単な構造で、複数枚のディスク間に空間
を形成できるようにし、小さい筐体内に収納されたディ
スクの選択動作を可能としたディスク選択機能を有する
ディスク装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のディスク選択機
能を有するディスク装置は、ディスク(D)を支持する
支持体(6)が複数設けられ、それぞれの支持体(6)
が一方の側を支点(8)として回動自在に支持されたデ
ィスク収納部(I)と、前記ディスク収納部(I)の選
択された支持体(6)に支持されたディスク(D)を駆
動するディスク駆動ユニット(II)と、複数の支持体
(6)を互いに接近させる状態に保持し、選択された支
持体(6)に支持されたディスク(D)を駆動するとき
に、選択された支持体(6)の少なくとも一方の側に並
ぶ支持体(6)を前記選択された支持体(6)から離す
ディスク選択手段(VI)とが設けられ、前記ディスク
駆動ユニット(II)に設けられたターンテーブル(1
2)およびヘッド(13)が、前記支持体(6)が離れ
て形成されたディスク(D)間の空間内に移動し、その
位置でディスク(D)が前記ターンテーブル(12)に
保持されて回転駆動されることを特徴とするものであ
る。
【0007】また、好ましくは、ディスク収納部内の選
択されたディスクがディスク駆動ユニットの方向へ引き
出されて前記ターンテーブルに装填される。
【0008】この発明では、ディスク収納部の支持体が
一方の側を支点として回動自在であり、回動動作により
ディスク間に空間が形成される。このように支持体を片
持ち支持構造とすると、支持体の支持構造が簡単であ
り、またディスク間の空間を形成する際には、支持体を
前記支点に対して回動させればよいため、ディスクの選
択動作も簡単である。
【0009】上記発明では、実施の形態のように、ディ
スク収納部を移動させていずれかのディスクを選択して
もよいし、あるいはディスク駆動ユニットおよびディス
ク搬送手段をディスクの並び方向へ移動させてディスク
の選択を行なってもよい。
【0010】例えば、前記ディスク選択手段(VI)に
は、互いに接近した状態の各支持体(6)を重力と対抗
するように持ち上げ姿勢とする持ち上げ部(47a)
と、選択された支持体(6)が重力方向へ回動しないよ
うに保持する保持部(61a)とが設けられ、選択動作
では、選択された支持体(6)よりも下の支持体(6)
に対する前記持ち上げ力が解除されて下の支持体(6)
が重力方向へ回動し、選択された支持体(6)とその下
の支持体(6)とでそれぞれ支持されたディスク(D)
間に空間が形成されるものとすることが可能である。
【0011】この構造であると、一方の側が支持された
各支持体が重力方向へ回動せず、ほぼ水平姿勢に近い状
態とすることができ、選択後の支持体の分割動作が簡単
であり、またディスク間の空間内にディスク駆動ユニッ
トを移動させる動作も簡単に行なえる。
【0012】なお、前記持ち上げ部は、図6に示すよう
な持ち上げアーム(47)と一体に形成してもよいし、
あるいは選択部材(58)に形成されたカム溝やカム穴
により前記持ち上げ部を形成してもよい。
【0013】また、支持体(6)の厚さ寸法が、支持体
(6)の回動支点(8)の配置間隔(h)よりも短く、
前記持ち上げ部(47a)で各支持体(6)が持ち上げ
られているとき、支持体(6)の自由端側の間隔が、前
記支点(8)の間隔(h)よりも接近して、支持体
(6)が傾斜姿勢とされており、且つ選択された支持体
(6)が、ディスク駆動ユニット(II)の移動方向に
対してほぼ平行となるように、前記持ち上げ部(47
a)による持ち上げ量を選択された支持体(6)に応じ
て変化させる姿勢制御部(59a)が設けられているこ
とが好ましい。
【0014】まず、各支持体(6)の自由端側が接近す
るように支持体(6)を傾斜させておくと、図2に示す
ようにディスク収納部で重ねられたディスクの全体的な
容積が小さくなり、筐体内にディスク収納部を配置しや
すくなる。また、選択された支持体が水平姿勢となるよ
うに姿勢制御すると、ディスク駆動ユニットを移動させ
やすく、また図6に示す保持部(61a)によっても支
持体を保持しやすくなる。
【0015】上記において、選択された支持体(6)に
支持されたディスク(D)がディスク駆動ユニット(I
I)のターンテーブル(12)に保持されるときに、前
記選択された支持体(6)をディスク(D)から離す方
向へ回動させる逃げ部(61b)が、前記ディスク選択
手段(VI)に設けられている構造とすることが可能で
ある。
【0016】この場合には、選択されたディスクがター
ンテーブルに装填されて回転駆動されるときに、ディス
クを支えていた支持体とディスクとが接触することがな
く、ディスクを低負荷で回転駆動できる。
【0017】また、各支持体(6)が互いに接近してい
る状態で、ディスク収納部(I)を、ディスク並び方向
へ移動させて、いずれかの支持体(6)をディスク駆動
ユニット(II)で駆動可能な選択位置に移動させる選
択駆動手段(IV)が設けられているものにできる。
【0018】この場合に、選択された支持体が、ディス
ク搬送手段および筐体に形成された挿入・排出口に対向
する構造が好ましい。このようにすると、挿入・排出口
から任意の支持体に対してディスクを挿入でき、また所
望の支持体に支持されているディスクを排出させること
ができる。
【0019】また、各支持体(6)は、ディスクを部分
的に支持する大きさであり、ディスク駆動ユニット(I
I)のターンテーブル(12)は、前記支持体(6)か
ら突出したディスクに対向する位置ヘ移動することが好
ましい。
【0020】このように構成すると、ディスク駆動ユニ
ットのターンテーブルをディスク収納部の奥にまで介入
でき、ディスク収納部からディスクを長く引き出す必要
がなくなって、装置全体を小型にできる。
【0021】また、各支持体(6)には、ディスク
(D)がこの支持体(6)から離れないように規制する
規制部(6b)が設けられていることが好ましい。
【0022】また、ディスク(D)がターンテーブル
(12)に保持され、このディスク(D)を支持してい
た選択された支持体(6)がディスク(D)から離れた
ときに、回転するディスク(D)の縁部が前記支持体
(6)に当たらないように、支持体(6)に逃げ穴(6
d)または逃げ凹部あるいは逃げ切欠き部が形成されて
いることが好ましい。
【0023】この場合も、ディスク収納部の奥側でディ
スクを駆動することができ、装置を小型にできる。
【0024】さらに、筐体(1)内に、ディスク収納部
(I)を選択方向へ案内する案内軸(9)が設けられ、
各支持体(6)の回動支点(8)となる軸が、前記案内
軸(9)により自由端方向へ抜け止めされ、且つ支持体
(6)の選択動作では、前記軸が案内軸(9)を摺動す
る構造が好ましい。
【0025】これにより、支持体の回動支点となる軸の
支持構造が簡単になる。
【0026】また、ディスク収納部(I)には、各支持
体(6)の支点(8)を回動自在に支持する保持ブラケ
ット(7)が設けられ、この保持ブラケット(7)に
は、支持体(6)および/またはこの支持体(6)に保
持されたディスク(D)の縁部が当たらないように切欠
き部(7f)が形成されていることが好ましい。
【0027】
【発明の実施の形態】
(全体の構造)図1は本発明のディスク選択機能を有す
るディスク装置の主要部を示す斜視図、図2、図3、図
4、図5は前記ディスク装置を動作状態別に示す側面図
である。図2に示すように、このディスク装置の筐体1
は、いわゆる1DINサイズであり、通常は、自動車な
どの車両内のコンソールパネル内に埋設され、前面1a
が前記コンソールパネルとほぼ同一面に現れる。この前
面1aの中央よりもやや上の部分に、ディスクDを1枚
ずつ挿入し且つ1枚ずつ排出するための挿入・排出口2
が開口している。このディスク装置に装填されるディス
クDは、コンパクトディスク(CD)、ディジタルバー
サタイルディスク(DVD)などである。
【0028】前記筐体1内に機構ユニットが収納されて
いるが、この機構ユニットでは、下部シャーシ3と上部
シャーシ4とが組み合わされている。下部シャーシ3と
上部シャーシ4は、金属板を折り曲げた板金加工により
形成されており、下部シャーシ3と上部シャーシ4は組
み立てられた状態で互いにねじなどで固定されている。
【0029】図2に示すように、前記筐体1の前面1a
の内側には、シャッタ・ガイド板5が設けられている。
図1に示すように、シャッタ・ガイド板5は、上部の両
側部に折り曲げ部5a,5aが形成され、この折り曲げ
部5a,5aが、下部シャーシ3に対して回動自在に支
持されている。前記シャッタ・ガイド板5が垂直の向き
になると、前記挿入・排出口2が内側から閉鎖される。
よって、このとき挿入・排出口2から誤ってディスクD
が挿入されたり、または異物が挿入されることがない。
【0030】前記シャッタ・ガイド板5で挿入・排出口
2が閉じられるのは、図2に示す待機状態、またはディ
スク選択動作、図3に示すディスク装填動作、図4に示
すディスク駆動中である。そして図5に示す、ディスク
挿入動作または排出動作のときに、シャッタ・ガイド板
5は、前記折り曲げ部5a,5aに形成された支持穴5
b,5bを支点として回動する。このとき前記挿入・排
出口2が開放されるとともに、シャッタ・ガイド板5
は、挿入・排出口2の内側で且つ下方において水平姿勢
となり、挿入・排出口2を経て挿入され、または排出さ
れるディスクDを下方で案内する案内部材として機能す
る。
【0031】下部シャーシ3の挿入・排出口2が形成さ
れている部分と逆側の奥部には、ディスク収納部Iが設
けられている。ディスク収納部Iには、個々のディスク
を支持するディスク支持体(支持板または支持トレイ)
6が複数枚(図の例では4枚)設けられている。各支持
体6の基端部は、金属板で形成された保持ブラケット7
に保持されている。
【0032】図6の側面図で詳しく示すように、前記保
持ブラケット7には上部折り曲げ部7aと下部折り曲げ
部7bが設けられ、この上下の折り曲げ部7aと7bと
の間に、前記4個の支持体6の基端部が保持されてい
る。上部折り曲げ部7aと下部折り曲げ部7bは、下部
シャーシ3の底板3aからZ軸方向へ垂直に固定された
案内軸9,9に挿通され、この案内軸9,9に沿って、
保持ブラケット7がZ方向(上下)に昇降移動できるよ
うになっている。
【0033】図6に示すように、保持ブラケット7の両
側部には支持片7c,7cが折り曲げられており、この
支持片7c,7cには、X方向に延びる4箇所の保持溝
7dが形成されている。個々の支持体6の基端部の両側
部には支持軸8が固定されており、この支持軸8が、前
記保持溝7dのX1側の終端と前記案内軸9との間に保
持されており、各支持体6は、基端部の支持軸8を支点
として上下に揺動(回動)できるようになっている。
【0034】図1に示すように、個々の前記支持体6の
上面には、半円形状の凹部6aが形成されており、各支
持体6の凹部6a上に1枚ずつディスクDが設置され
る。支持体6の上面の基端側には一対の規制片6b,6
bが一体に形成されており、前記凹部6a内に設置され
たディスクDは、前記規制片6b,6bにより上方から
規制を受け、ディスクDが凹部6aから持ち上がること
がないように保持されている。また、個々の支持体6に
は、ホームベース形状の逃げ穴6dが形成されており、
またディスクDの中央部の穴Daが設置される部分に
は、三角形状の規制穴6cが開口している。
【0035】下部シャーシ3には、ディスク駆動ユニッ
トIIが設けられている。このディスク駆動ユニットI
Iでは、図1と図2に示すように、幅方向(Y方向)に
延びる駆動シャーシ11が設けられ、この駆動シャーシ
11には、図2に示すように、ターンテーブル12と、
このターンテーブル12を回転駆動するスピンドルモー
タMsとが搭載されている。また図1に示すように、駆
動シャーシ11には、光ヘッド13が設けられ、この光
ヘッド13は、駆動シャーシ11に搭載されたスレッド
モータMhによりディスクDの搬送方向と直交する方向
(Y方向)ヘ移動させられる。
【0036】光ヘッド13には、ディスクDの記録面に
対向する対物レンズ13aが設けられ、また光ヘッド1
3内には、読取り光を発する発光素子、ディスクからの
戻り光を受光する受光素子、および光学部品が収納され
ている。駆動シャーシ11の上方には、支持枠14が設
けられ、この支持枠14内にクランプ支持体15が上下
動可能に支持されており、このクランプ支持体15にク
ランパ16が回転自在に支持されている(図2参照)。
【0037】前記ディスク駆動ユニットIIは、移動ベ
ース17に搭載されている。図1に示すように移動ベー
ス17の両側部には、左右一対ずつの摺動軸18,18
が固定されている。下部シャーシ3の一方の側板3bに
は、X方向に延びるガイド長穴3c,3cが形成されて
おり、前記摺動軸18,18がこのガイド長穴3c,3
cに案内され、移動ベース17およびディスク駆動ユニ
ットIIは、X1−X2方向へ移動自在とされている。
下部シャーシ3の他方の側板3dにも同様にしてガイド
長穴3c,3cが形成されており、移動ベース17は、
Y方向の両側部が、それぞれ側板3bと3dに形成され
たガイド長穴3c,3cに案内されて移動する。
【0038】前記移動ベース17およびディスク駆動ユ
ニットIIの移動ポジションは、図2に示すように、挿
入・排出口2側へ最も寄った待機位置、および図3な
いし図5に示すように、前記待機位置よりも装置奥側
へ移動した駆動位置の2箇所であり、この間を往復移
動する。挿入・排出口2のすぐ内側の領域において、上
部シャーシ4には、搬送手段IIIが設けられている。
【0039】この搬送手段IIIには、搬送ローラ21
が設けられている。この搬送ローラ21は、ローラ軸2
1aの外周に固定されたゴムなどの摩擦係数の大きい材
料で形成されている。図1に示すように、このローラ2
1のローラ軸21aは、ローラホルダ22に保持され、
スプリングの力を介してディスクDに弾圧できるように
なっている。ローラホルダ22から両側部に突出したロ
ーラ軸21aは、図2に示すように、Y1側の端部に設
けられたアーム23aに支持され、またY2側端部でも
アーム23bに支持されている。各アーム23aと23
bの基端部はそれぞれ、上部シャーシ4の両側に折り曲
げられた側板4aと4bに対し、支持軸24aと24b
を介して回動自在に支持されている。
【0040】図1に示すように、アーム23bには、支
持軸24bからローラ軸21aにかけて回転動力を伝達
する歯車列25が設けられている。また、上部シャーシ
4の下面には、支持軸24bに固定された歯車25aに
対して回転動力を与える搬送モータ(図示せず)が搭載
されている。この搬送モータの回転力により、搬送ロー
ラ21が正逆両方向へ回転駆動される。前記アーム23
aと23bは、図2に示す位置を起点として、図におい
て時計方向へ回動させられ、図3に示す位置ヘ至る。そ
の結果、搬送ローラ21は、図2に示すように、前記
の位置で待機するディスク駆動ユニットIIの上方に位
置する待機位置、図3と図5に示すように時計方向へ
最も回動した搬送位置、この搬送位置よりもわずか
に反時計方向へ回動した図4に示す待避位置との3つ
のポジションの間を移動する。
【0041】搬送手段IIIでは、前記搬送ローラ21
とでディスクDを挟持するための対向パッド26が設け
られている。この対向パッド26は、摩擦係数の小さい
樹脂材料で形成されている。図4に示すように、対向パ
ッド26は軸27a,27bにより、一対のリンク28
aと28bに連結され、また前記リンク28aと28b
は、上部シャーシ4に設けられた支持体(図示せず)に
軸29aと29bにより回動自在に支持されている。よ
って、前記対向パッド26は、ほぼ平行姿勢で移動す
る。この移動は前記搬送ローラ21を支持しているアー
ム23a,23bの回動動作と連動しており、対向パッ
ド26は、図2の待機位置、図3と図5に示す搬送位
置、図4に示す待避位置との3つのポジションの間
を移動する。
【0042】(全体の動作)以下、上記ディスク装置の
全体の動作を、図2,図3,図4,図5の各側面図を用
いて説明する。このディスク装置では、挿入・排出口2
から、ディスクDが1枚ずつ挿入され、また1枚ずつ排
出される。よって、ディスクの搬送位置は、常に挿入・
排出口2が形成されている高さ位置となる。図2では、
ディスクDの搬送面をLで示している。
【0043】図2は、ディスク収納部Iの各支持体6に
ディスクDが保持されている状態で、ディスクDを選択
する動作を示している。このディスク装置では、ディス
ク収納部Iにおいて、各支持体6の基端部を保持してい
る保持ブラケット7が案内軸9,9に案内されてZ1−
Z2方向へ昇降移動させられ、これによりディスクが選
択される。すなわちZ1−Z2方向へ昇降移動すること
により、選択すべきディスクDが前記搬送面Lの高さ位
置に至ったときに、保持ブラケット7の昇降移動が停止
する。
【0044】この選択動作などにおいて、支持体6に保
持されたディスクDが、保持体6からX2方向へ抜け出
ないように、図2に示すように、上方に規制部材31
が、下方に規制部材32が固定されており、保持ブラケ
ット7が昇降するときに、支持体6に形成された前記規
制穴6c(図1参照)およびディスクDの中心穴Da内
に前記規制部材31と32が入り込み、ディスクDがX
2方向へ抜け出るのが規制されている。ただし、規制部
材31と32との間には上下に間隔が開けられており、
搬送面Lの高さ位置に至ったディスクDは、前記規制部
材31と32との間隔内に位置し、規制部材31と32
の規制から外れる。そこで、図1に示すように、ディス
クの選択動作においては、全てのディスクDあるいは少
なくとも、規制部材31と32とから外れる位置に至る
ディスクDがX2方向へ抜け出ることがないように、別
個の規制部材33をディスクDの外縁部に対向させて設
けている。
【0045】図2に示す選択動作では、移動ベース17
およびこれに搭載されたディスク駆動ユニットIIが、
前記ディスク収納部Iと逆側すなわち、挿入・排出口2
の内側に移動した待機位置にある。また、搬送手段I
IIを構成する搬送ローラ21および対向パッド26
は、共にディスク駆動ユニットIIの上方に重なる待機
位置とに位置している。
【0046】このディスク装置では、直径が12cmの
CDやDVDなどのディスクDが、ディスク収納部Iに
収納されている状態で、ディスク駆動ユニットIIと搬
送手段IIIとが共に重ねられた位置で且つディスクD
と干渉しない待機位置にある。そのため、例えば1DI
Nサイズの筐体1内に構成されたコンパクトな構造にお
いて、各ディスクDを昇降させて選択動作を行う際、各
ディスクDの移動が、ディスク駆動ユニットIIと搬送
手段IIIとで妨げられない。なお、図2に示す選択動
作中は、前記シャッタ・ガイド板5が垂直な姿勢であ
り、挿入・排出口2は内側から閉鎖されている。よっ
て、このとき新たなディスクDが誤って挿入・排出口2
から挿入されることがない。
【0047】以下、ディスク収納部Iに収納されている
ディスクのうちの上から3段目(iii)のディスクD
を選択する動作を説明する。前記のように、保持ブラケ
ット7を昇降させ、上から3段目(iii)のディスク
Dが搬送面Lに至ったときに、保持ブラケット7を停止
させる。ここで、後述する選択手段を用いて、最上段
(i)の支持体6と2段目(ii)の支持体6の2枚の
支持体を、支持軸8を支点として上方へ持ち上げ、最下
段(iv)の支持体6も支持軸8を支点として下方へ回
動させ、選択すべきディスクDが保持されている3段目
(iii)の支持体6の上下に間隔(空間)を形成す
る。なお、このときの3段目(iii)の支持体6は前
記搬送面Lとほぼ一致した高さ位置でほぼ水平姿勢とな
る。
【0048】次に、図3に示すように、移動ベース17
およびこれに支持されたディスク駆動ユニットIIをX
1方向へ移動させて駆動位置へ移動させる。このと
き、3段目のほぼ水平姿勢のディスクDの下方をターン
テーブル12が通過し、上方をクランパ16が通過す
る。
【0049】移動ベース17が前記駆動位置へ移動し
た後、またはその移動と同時に、搬送手段IIIのアー
ム23aと23bが、支持軸24aと24bを支点とし
て時計方向へ回動させられて、搬送ローラ21が搬送位
置に移動させられる。これと同時に対向パッド26も
平行移動して搬送位置へ移動する。このとき、3段目
(iii)のディスクDのX2側の端部は、ディスク駆
動ユニットII内からX2方向へわずかに突出している
ため、この3段目のディスクDのX2側の端部が、搬送
ローラ21と対向パッド26とで挟持される。
【0050】上部シャーシ4に設けられた搬送モータの
動力により、図1に示す歯車列25を介して搬送ローラ
21が回転駆動されると、搬送ローラ21と対向パッド
26とで挟持されたディスクDは、前記搬送ローラ21
の回転力によりX2方向へ引き出される。ディスクDの
中心穴Daが、ターンテーブル12の回転中心とほぼ一
致したときに、搬送ローラ21が停止する。
【0051】次に、図4に示すように、ほぼ水平姿勢で
あった3段目(iii)のディスクDを支持している支
持体6が下方へ大きく回動して、支持体6が3段目(i
ii)のディスクDの下面から離れる。これとほぼ同時
に、搬送手段IIIのアーム23aと23bが反時計方
向へ回動して、搬送ローラ21がディスクDから下方へ
離れた待避位置に移動し、これと同期して対向パッド
26が上昇し、これもディスクDから離れて待避位置
となる。そしてディスク駆動ユニットII内では、クラ
ンパ16が下降し、自由状態となった3段目のディスク
Dの中心穴Daがターンテーブル12とクランパ16と
でクランプされる。
【0052】クランプされたディスクDはスピンドルモ
ータMsの動力で回転駆動される。またディスク駆動ユ
ニットIIでは、スレッドモータMhにより、光ヘッド
13がY方向(ディスクの搬送方向と直交する方向)へ
移動させられ、ディスクDの記録面に対する読み取り動
作または書き込み動作が行なわれる。
【0053】図4に示すように、ディスクDがターンテ
ーブル12とクランパ16とでクランプされて駆動され
ているとき、それまでディスクDを支持していた支持体
6が下降するが、このとき、駆動中のディスクDのX1
側の縁部(イ)が、下降した支持体6の逃げ穴6dの部
分に対向する。したがって、回転駆動中のディスクDの
縁部(イ)が支持体6に接触することがない。
【0054】ディスクDの駆動が完了したときには、再
度図3に示す状態に戻る。すなわち、クランパ16が上
昇してディスクDのクランプが解除される。また、3段
目(iii)の支持体6が図4の状態から反時計方向へ
回動して図3の位置ヘ至ってディスクDを下から支え、
ほぼ同時に、搬送ローラ21と対向パッド16が、搬送
位置およびに至る。そして搬送ローラ21の回転力
により、ディスクDがX1方向へ送られ、3段目の支持
体6に保持される。
【0055】その後、他のディスクDを選択するときに
は、図2に示すように、ディスク駆動ユニットIIが待
機位置に戻り、また搬送ローラ21と対向パッド26
も待機位置およびに戻る。この状態で、保持ブラケ
ット7および各支持体6が上下に移動して、新たにディ
スクの選択動作が行なわれ、次に選択されるディスクD
が搬送面Lとほぼ一致したときに、前記と同様にディス
クDの引き出し、クランプおよび駆動が行なわれる。
【0056】次に、ディスクの挿入または排出動作は、
図5に示す状態で行なわれる。このときの各支持体6の
状態、ディスク駆動ユニットIIの位置および搬送手段
IIIの状態は、図3と全く同じである。ただし、それ
まで挿入・排出口2を閉鎖していたシャッタ・ガイド板
5が時計方向へ回動させられ、図5に示すように水平姿
勢となる。
【0057】このディスク装置では、ディスクを搬送す
るときの搬送ローラ21および対向パッド26は、ディ
スク収納部Iに保持されたディスクDのX2側の端部を
保持できるように装置内方の搬送位置とに移動す
る。その結果搬送ローラ21と挿入・排出口2との間に
は距離が開くことになる。そこで、前記シャッタ・ガイ
ド板5が平行姿勢となることにより、新たに挿入される
ディスクDがシャッタ・ガイド板5で案内され、ディス
クDのX1側の縁部が搬送ローラ21の下側に入り込む
ことなどが防止できるようになっている。また、図5の
状態で、搬送ローラ21とディスクを送り込むべき支持
体6との間にも間隔が開くが、この部分ではディスク駆
動ユニットIIが位置しており、ターンテーブル12と
クランパ16がディスクを案内するガイドとして機能す
る。よって新たなディスクが挿入されたとき、ディスク
が支持体6上に確実に送り込まれる。
【0058】新たなディスクDが挿入されるとき、ま
ず、図2に示す選択動作により、空いている支持体6
(ディスクを保持させようとする支持体6)を搬送面L
に一致させる動作を行い、その後に図5に示す状態に切
換えて、挿入・排出口2からディスクDが挿入される。
このディスクは搬送ローラ21の搬送力で、ディスク駆
動ユニットII内を通過し、空いている支持体6の上に
保持される。なお、このとき、支持体6までディスクを
移動させず、ディスクDの中心穴Daを、ディスク駆動
ユニットIIのターンテーブル12とクランパ16とで
挟持させ、そのまま図4の状態に移行させ、再生または
記録動作を行い、完了後に、図5の状態に戻してディス
クDを排出することもできる。
【0059】新たなディスクDが支持体6に保持された
後に、さらにディスクDを挿入するときには、図2に示
す状態に移行させ、他の空いている支持体6を搬送面L
に一致させる。そして、図5の状態に移行させ、次のデ
ィスクDを支持体6に保持させる。また、ディスクを排
出させるときには、図2の状態で、保持ブラケット7を
昇降させて、排出すべきディスクDを搬送面Lに一致さ
せる。その後に、図5の状態に移行して、ディスクを挿
入・排出口2から排出させる。その後に他のディスクを
排出するときには、また図2の状態に移行させ、排出す
るディスクを選択した後に、図5の状態に移行させる。
【0060】次に、図6以下の図面を用いて各部の詳し
い構造および動作について説明する。 (ディスク収納部Iの構造および動作)図6ないし図9
は、保持ブラケット7および支持体6の昇降動作を示す
側面図、図10と図11は、支持体6を分割させる動作
を示す側面図、図12は、前記保持ブラケット7および
支持体6を昇降させるための選択駆動手段IVの構造を
示すものであり、図1のXII矢視図である。
【0061】図12に示すように、前記選択駆動手段I
Vでは、昇降駆動板41が設けられている。この昇降駆
動板41にはY方向に延びるガイド長穴41a,41a
が形成されており、このガイド長穴41a,41aが、
下部シャーシ3の後部折り曲げ片3eに固定されたガイ
ド軸42,42に挿通されて、Y方向へ摺動可能とされ
ている。下部シャーシ3には、昇降モータMzが搭載さ
れており、この昇降モータMzの回転力が減速歯車列4
0により減速されて、昇降駆動板41の下端の折り曲げ
部41bに形成されたラックに伝達され、この駆動力に
より、昇降駆動板41が、Y1−Y2方向へ駆動され
る。昇降駆動板41には、昇降駆動穴43,43が形成
され、前記保持ブラケット7に固定された摺動軸44,
44が、各昇降駆動穴43,43に挿入されている。
【0062】各昇降駆動穴43,43は、傾斜して形成
されているとともに、水平な段部43a,43b,43
c,43dが形成されている。昇降駆動板41のY1−
Y2方向の移動力により、摺動軸44,44が各昇降駆
動穴43,43内を摺動し、これにより、保持ブラケッ
ト7および支持体6が昇降させられる。図12に示すよ
うに昇降駆動板41がY2方向へ移動し、摺動軸44,
44が、最上部の段部43d,43dに位置していると
き、保持ブラケット7および各支持体6は最も上昇す
る。このとき図6に示すように、最下段(iv)の支持
体6が搬送面Lの高さに一致する。
【0063】この位置から昇降駆動板41がY1方向へ
駆動され、摺動軸44,44が段部43c,43cで停
止すると、保持ブラケット7および支持体6がすこし下
降し、上から3段目(iii)の支持体6が搬送面Lの
高さに一致する。さらに摺動軸44、44が段部43
b、43bに位置したときは、図8に示すように上から
2段目(ii)の支持体6が搬送面Lに一致し、摺動軸
44,44が最下部の段部43a,43aに位置したと
き、図9に示すように、保持ブラケット7が最も下に移
動し、最上段(i)の支持体6が搬送面Lの高さに一致
する。次に、保持ブラケット7が昇降移動したときに、
搬送面Lの高さ位置に至った支持体6およびディスクD
を選択するディスク選択手段VIの構造を説明する。
【0064】図1および図6に示すように、各支持体6
の左右両側部には、それぞれ選択軸45が固定して設け
られている。また、保持ブラケット7の下部折り曲げ部
7bの側部には支持片7eが折り曲げ形成されており、
この支持片7eに固定された支持軸46に、持ち上げア
ーム47の基端部が回動自在に支持されている。またこ
の持ち上げアーム47には最下段(iv)の支持体6の
下面に対向する持ち上げ片(持ち上げ部)47aが一体
に形成されている。また持ち上げアーム47の上端には
摺動軸49が固定されている。
【0065】また、保持ブラケット7の上部折り曲げ部
7aの上端には、一対の板ばね48,48が支持されて
おり、この板ばね48,48により、最上段(i)の支
持体6が下方へ弾圧されている。また、図12に示すよ
うに、前記保持ブラケット7のX1側の背面には、所定
面積の矩形状の切欠き部(または穴)7fが形成されて
いる。また前記昇降駆動板41にも切欠き部(または
穴)41cが形成されている。この切欠き部41cは、
Y1−Y2方向およびZ1−Z2方向において、前記保
持ブラケット7の切欠き部7fよりも広く形成されてお
り、昇降駆動板41がY1−Y2方向へ移動して保持ブ
ラケット7が昇降駆動される間、前記切欠き部7fは切
欠き部41cに必ず重なるようになっている。
【0066】図6などに示すように、各支持体6の回動
支点側の縁部6eは、前記切欠き部7f内および切欠き
部41c内から装置奥側(X1側)へわずかに突出し、
各支持体6に保持されたディスクDのX1側の縁部も、
前記切欠き部7fおよび41cに入り込む位置、あるい
はこれらの切欠き部に接近する位置にある。ただし、前
記切欠き部7fと41cが形成されている結果、支持体
6に保持されているディスクDのX1側の縁部が、保持
ブラケット7や昇降駆動板41に接触しないようになっ
ている。したがって、ディスク収納部Iでは、ディスク
Dの縁部を、回動支点となる支持軸8よりもさらに装置
奥側に位置させて保持でき、ディスクDを筐体1の奥側
のぎりぎりの位置に配置できることになり、これと逆側
のディスク駆動ユニットIIなどが配置されるスペース
を広く確保できる。
【0067】図1に示すように、上部シャーシ4には切
換え駆動部Vが設けられており、この切換え駆動部Vの
駆動力によって、各支持体6の選択分割動作、ディスク
駆動ユニットIIの移動およびクランプ動作、さらに搬
送手段IIIの切換え動作が行なわれる。前記切換え駆
動部Vでは、上部シャーシ4の下面に、円板カム51が
軸52を中心として回動自在に支持されている。また上
部シャーシ4には切換えモータMdが支持されており、
このモータMdの動力が減速歯車列(図示せず)を介し
て、円板カム51の外周に形成されたギアに伝達され、
円板カム51は正逆両方向へ駆動される。
【0068】前記円板カム51には、複数のカム穴(ま
たはカム溝)が形成されており、このカム穴により各部
材の移動位置が制御される。図1に示すように、上部シ
ャーシ4の下面に切換えアーム53が設けられている。
この切換えアーム53は、軸54を支点として回動自在
に支持されている。切換えアーム53の腕部53aには
フォロワーピン55が固定されており、このフォロワー
ピン55が、円板カム51に形成されたカム穴に摺動可
能に挿入されている。切換えアーム53の他の腕部53
bには連結ピン56が設けられ、この連結ピン56によ
り第1の切換え板57に連結されている。第1の切換え
板57は、上部シャーシ4においてX1−X2方向に摺
動自在に支持されているものであり、前記円板カム51
が回動すると、前記切換えアーム53を介して、第1の
切換え板57がX1方向およびX2方向へ駆動される。
【0069】前記第1の切換え板57の下面には、前記
持ち上げアーム47と共にディスク選択手段VIを構成
する一対の選択部材58が固定されている。図6ないし
図11には、前記選択部材58と、ディスク収納部Iと
の関係が示されている。図6に示すように、前記選択部
材58には、長溝で形成された姿勢制御カム59が設け
られている。この姿勢制御カム59は、垂直線(Z軸)
に対してわずかに傾斜している制御部(姿勢制御部)5
9aとその下端に連続してさらに大きな角度で傾斜する
逃げ部59bからなる。この姿勢制御カム59には、前
記持ち上げアーム47の上端に固定された摺動軸49が
摺動自在に挿入されている。
【0070】図2に示したディスク選択動作中は、前記
第1の切換え板57および選択部材58は、図6に示す
待機位置(a)に停止している。ディスク選択動作で
は、選択部材58が待機位置(a)で停止している状態
で、保持ブラケット7が案内軸9に沿ってZ1−Z2方
向へ昇降する。このとき、図6ないし図9に示すよう
に、持ち上げアーム47に設けられた摺動軸49は、前
記姿勢制御カム59の制御部59a内を常に上下に摺動
する。よって、持ち上げアーム47はZ1方向へ立ち上
がった状態であり、この持ち上げアーム47と一体に形
成された持ち上げ片47aにより、最下段(iv)の支
持体6が持ち上げられている。また最上段(i)の支持
体6は板ばね48,48により下側へ押えられているた
め、4個の支持体6は互いに密着させられている。
【0071】各支持体6の回動支点となる支持軸8はZ
方向に一定の高さ間隔hで配置されており、一方、各支
持体6の厚さは、前記支持軸8の間隔hよりも薄くなっ
ている。したがって、図2および図6に示すように、支
持体6はX2側での間隔が基端側での前記間隔hよりも
狭くなり、よって全ての支持体6にディスクDが保持さ
れている状態で、ディスクDはX2側の縁部の間隔が狭
くなるようにして密集している。
【0072】ここで、図12に示した選択駆動手段IV
の昇降駆動板41に形成された昇降駆動穴43、43の
段部間の高さ寸法は、前記支持軸8の間隔hと一致して
おり、この選択駆動手段IVにより、保持ブラケット7
および支持体6は、前記支持軸8の間隔hと同じ高さだ
け順次昇降させられる。一方、支持体6に保持されたデ
ィスクDのX2側の縁部の間隔は狭められているため、
いずれかの支持体6のディスクを選択するために、保持
ブラケット7をそのまま上下方向へ前記間隔hと等しい
ピッチだけ昇降させると、選択された支持体6に保持さ
れたディスクは、搬送面Lに対して傾斜した状態で選択
位置ヘ移動することになる。その結果、図3に示すよう
に、ディスク駆動ユニットIIをX1方向へ移動させる
ときに、選択されたディスクDのX1側の縁部が、ター
ンテーブル12に当たりやすくなり、または選択部材5
8に形成された選択カム61(図6参照)によって選択
軸45が確実に保持できなくなるなどの問題が生じる。
【0073】そこで、図6ないし図9に示すように、前
記姿勢制御カム59の制御部59aは、上端側がX1側
へ倒れるように傾斜して形成され、これにより、選択さ
れる各支持体6を水平に近い姿勢にできるように制御し
ている。すなわち、図6に示すように、保持ブラケット
7が最も上方へ移動し、最下段(iv)の支持体6に保
持されたディスクDが選択されるときには、持ち上げア
ーム47の上端に固定された摺動軸49が姿勢制御カム
59の傾斜した制御部59aの最上部に移動するため、
持ち上げアーム47は、完全な垂直姿勢よりもやや反時
計方向へ回動した姿勢となる。このとき持ち上げ片47
aで持ち上げられている最下段の支持体6がほぼ水平姿
勢であり、その高さ位置が搬送面Lにほぼ一致してい
る。
【0074】上から3段目の支持体6が選択されるとき
には、保持ブラケット7が図7の位置となるが、これは
図6の状態よりも保持ブラケット7が支持軸8の間隔h
分だけ下降した位置である。よって持ち上げアーム47
の上端に固定された摺動軸49は、図6のときよりも姿
勢制御カム59の制御部59a内をやや下降する。制御
部59aの傾斜により、図7に示す位置へ下降した持ち
上げアーム47は、図6の姿勢よりもやや時計方向へ回
動し、持ち上げ片47aにより最下段(iv)の支持体
6がやや持ち上げられる。その結果、上から3段目の支
持体6がほぼ水平姿勢となって、搬送面Lに一致する。
【0075】図8は上から2段目(ii)の支持体6が
選択されるときであり、保持ブラケット7は図7の位置
からやや下降する。図9は最上段(i)の支持体6が選
択されるときでり、保持ブラケット7は図8よりもさら
に下降する。この下降にしたがって、持ち上げアーム4
7は、姿勢制御カム59の制御部59aの傾斜角度に応
じて、徐々に時計方向へ回動する。その結果、図8では
上から2段目(ii)の支持体6が搬送面Lの高さ位置
でほぼ水平姿勢となるように、持ち上げ片47aによっ
て支持体6全体が持ち上げられ、図9では、持ち上げ片
47aによって支持体6がさらに持ち上げられ、最上段
(i)の支持体6が搬送面Lの高さ位置でほぼ水平姿勢
となる。
【0076】このように、図6では、最下段(iv)の
支持体6がほぼ平行で、それよりも上の支持体6は全て
X2側が下がった傾斜姿勢であるが、図7,図8,図9
に示すように、保持ブラケット7が下降していくにした
がって、持ち上げ片47aによって支持体6が徐々に持
ち上げられ、それぞれ選択すべき支持体6が水平姿勢と
なっていく。以上から、図2に示すように、各支持体6
に保持されたディスクDのX2側の縁部の間隔が、支持
軸8の間隔hよりも狭く、各ディスクDがX2側の端部
で密集する傾斜状態であっても、いずれかの支持体6を
選択するときに、選択された支持体6が必ず水平姿勢と
なって搬送面Lに対向できるようになる。
【0077】図6に示すように、前記選択部材58に
は、長溝で形成された選択カム61が形成されており、
この選択カム61は、X方向に延びる水平部(保持部)
61aと、X1方向に向けて下降する逃げ傾斜部61b
とから構成されている。また、水平部61aのX1側の
端部では、くさび形状の上方分割カム63と、下方分割
カム62が形成されている。前記のように、保持ブラケ
ット7が上下動して支持体6およびディスクDが選択さ
れるとき、図6ないし図9に示すように、選択された支
持体6が搬送面Lの位置でほぼ水平姿勢となるため、選
択された支持体6に固定された選択軸45も前記搬送面
Lの高さ位置となり、選択軸45が選択カム61の水平
部61aに対しX1側で同じ高さで対向する。よって図
6に示す待機位置(a)にある選択部材58がX1方向
へ移動すると、選択された支持体6の選択軸45が、水
平部61a内に確実に保持される。
【0078】図10と図11は、一例として上から3段
目(iii)の支持体6を選択する場合の支持体分割動
作を示している。図7に示すように、保持ブラケット7
の昇降動作で、上から3段目(iii)の支持体6が搬
送面Lの高さ位置に移動した後に、図1に示す切換え駆
動部Vの円板カム51の回転により、切換えアーム53
が反時計方向へ移動し、第1の切換え板57がX1方向
へ移動させられる。よって、第1の切換え板57に固定
されている選択部材58が、図10に示す選択位置
(b)に移動し、選択された支持体6に設けられた選択
軸45が選択カム61の水平部61aに保持される。そ
れよりも上側に位置する2段目(ii)の支持体6に設
けられた選択軸45は上方分割カム63により持ち上げ
られ、それよりも下の最下段(iv)の支持体6に設け
られた選択軸45は、下方分割カム62により下側へ回
動させられる。なおこのとき最下段(iv)の支持体6
は、持ち上げアーム47と一体の持ち上げ片47aで支
えられる。
【0079】図10に示すように、選択部材58が選択
位置(b)で停止したとき、選択された3段目(ii
i)の支持体6およびこれに保持されたディスクDの上
下に空間が形成される。これが図3の状態である。この
とき、移動ベース17およびディスク駆動ユニットII
がX1方向へ移動し、3段目(iii)の選択されたデ
ィスクDがディスク駆動ユニットIIのターンテーブル
12とクランパ16との間に位置するようになり、また
搬送手段IIIのアーム23aと23bが時計方向へ回
動して搬送位置に至り、また対向パッド26が搬送位
置に下降する。そして、搬送ローラ21と対向パッド
26で挟持されたディスクDがX2方向へ引き出され、
ディスクDの中心穴Daがターンテーブル12の中心に
一致する。
【0080】その後に、図1に示す円板カム51の回転
により、第1の切換え板57がさらにX1方向へ駆動さ
れ、選択部材58が図11に示す分割位置(c)に至っ
て停止する。このとき持ち上げアーム47が姿勢制御カ
ム59によってさらに反時計方向へ回動させられ、これ
に伴い最下段(iv)の支持体6が時計方向へ大きく回
動する。また選択されたディスクDが乗っている3段目
(iii)の支持体6に設けられた選択軸45は、選択
カム61の逃げ傾斜部61b内に案内され、この支持体
6が時計方向へ大きく回動し、3段目(iii)の支持
体6がディスクDの下面から離れる。これが図4に示す
駆動状態であり、自由状態となったディスクDは、ター
ンテーブル12上にクランプされる。
【0081】(搬送手段IIIの構造および動作)図1
3(A)(B)は、搬送手段IIIおよびその切換え部
の構造を示すものであり、図1のXIII矢視の部分側
面図である。図13に示すように、上部シャーシ4の右
側板4aのX2側の先部には、円弧穴3fと3gが形成
されている。円弧穴3fは、前記搬送手段IIIのアー
ム23a、アーム23bの支持軸24a,24bを中心
とした所定半径の円弧に沿って形成されている。そして
前記一方のアーム23aに設けられた軸65が、円弧穴
3f内に移動可能に挿通されている。一方の円弧穴3g
は、搬送手段IIIに設けられたリンク28bを支持し
ている軸29bを中心とした所定半径の円弧軌跡に沿っ
て形成されている。なお、図13(A)では、搬送手段
IIIのうちのアーム23aおよび搬送ローラ21のみ
を示し、図13(B)では、対向パッド26およびリン
ク28a,28bのみを示している。
【0082】図1に示すように、前記切換え駆動部Vで
は、第2の切換え板71がX1−X2方向へ摺動自在に
支持されており、この第2の切換え板71は、円板カム
51に形成されたカム穴によりX1−X2方向へ駆動さ
れる。図13に示すように、この切換え板71には、く
の字形状の駆動長穴71aと、への字形状の駆動長穴7
1bが形成されており、アーム23aに設けられている
軸65は、駆動長穴71a内を通過して前記円弧穴3f
に挿入されており、前記リンク28bと対向パッド26
を連結している軸27bは、前記駆動長穴71b内を通
過して前記円弧穴3g内に挿入されている。
【0083】図13(A)(B)では、第2の切換え板
71がX2方向へ移動しており、第2の切換え板71の
駆動長穴71a,71bとで、軸65および軸27b
が、それぞれ円弧穴3fおよび3gの上端部まで持ち上
げられている。よって、アーム23a,23bが上方へ
回動して、図2に示すように、搬送ローラ21は、ディ
スク駆動ユニットIIの上方の待機位置に位置し、ま
た対向パッド26も持ち上げられて同じく図2に示す待
機位置に位置している。図3に示すディスク引き出し
動作に移行するときには、円板カム51により第2の切
換え板71がX1方向へ駆動され、図14で示す位置に
至る。
【0084】このとき、第2の切換え板71に形成され
た駆動長穴71aと71bとで、軸65と軸27bがX
1方向へ引かれる。そして、軸65と軸27bは、円弧
穴3fと3gに沿って移動する。その結果、搬送ローラ
21は搬送位置に至り、対向パッド26も、平行リン
クを構成するリンク28aと28bとによって平行移動
させられ、同じく搬送位置に至る。搬送位置に至っ
た搬送ローラ21は、ばねの力でディスクDに弾圧さ
れ、ディスクDは搬送ローラ21と対向パッド26とで
挟持される。図4に示すディスク駆動状態に至るときに
は、第2の切換え板71が図14に示す位置からX2方
向へ少し戻され、アーム23aとアーム23bの回動
で、搬送ローラ21が待避位置に移動し、このとき対
向パッド26もわずかに上昇して待避位置に至る。
【0085】(ディスク駆動ユニットIIの移動および
クランプ動作)図15は、ディスク駆動ユニットIIが
待機位置にあるときの平面図、図16はそのときの側
面図、図17はディスク駆動ユニットIIが駆動位置
に移動したときの平面図、図18はその側面図、図19
(A)(B)(C)は、ディスク駆動ユニットIIが非
クランプ状態のときの要素別の側面図、図20(A)
(B)(C)は、ディスク駆動ユニットIIでディスク
がクランプされた状態を示す要素別の側面図である。
【0086】図1に示したように、前記ディスク駆動ユ
ニットIIを搭載している移動ベース17は、下部シャ
ーシ3上にてX1−X2方向へ移動自在とされている
が、この移動ベース17には駆動係合ピン73が固定さ
れている。図1に示すように、上部シャーシ4の下面に
は、第3の切換え板72が設けられており、この第3の
切換え板72も、円板カム51に形成されたカム穴によ
りX1−X2方向へ駆動される。この第3の切換え板7
2の側部には駆動溝72aが形成されており、前記駆動
係合ピン73はこの駆動溝72aに常に嵌合している。
したがって、円板カム51に形成されたカム穴(または
カム溝)により、第3の切換え板72がX1−X2方向
へ駆動されるときに、この第3の切換え板72により移
動ベース17がX1−X2方向へ駆動され、これにより
移動ベース17に搭載されているディスク駆動ユニット
IIが、図2に示す待機位置と、図3ないし図5に示
す駆動位置との間を移動する。
【0087】図19(A)(B)(C)は、ディスク駆
動ユニットIIの構造をさらに詳しく示している。図1
と図2には、ターンテーブル12、スピンドルモータM
s、光ヘッド13などが搭載された駆動シャーシ11が
図示されているが、図19(A)に示すように、この駆
動シャーシ11の下端には支持軸81,81が固定され
ており、移動ベース17の底部に設けられたオイルダン
パーなどの弾性支持部材82,82に支持軸81,81
が支持され、駆動シャーシ11は、移動ベース17上で
弾性支持されている。
【0088】図1に示すように、ディスク駆動ユニット
IIの上方を覆う支持枠14の下面にはクランプ支持体
15が設けられ、図2に示すように、クランプ支持体1
5にクランパ16が支持されている。図19(C)は、
このクランプ支持体15の側面図を示しているが、クラ
ンパ16はクランプ支持体15に回転自在に支持されて
いるとともに、板ばね83によりターンテーブル12の
方向へ弾圧できるようになっている。
【0089】図19(A)(B)に示すように、上記ク
ランプ支持体15の側面には摺動軸84,84が固定さ
れており、この摺動軸84,84は、駆動シャーシ11
の側板に形成されたZ方向に延びる長穴11a,11a
に摺動自在に挿入されている。よって、クランプ支持体
15は、駆動シャーシ11に対して昇降自在に支持され
ている。駆動シャーシ11の側板の内側には、クランプ
駆動部材85がX1−X2方向へのみ移動自在に支持さ
れている。このクランプ駆動部材85と、駆動シャーシ
11の上端のばね掛け部11bとの間にはクランプばね
86が掛けられており、このクランプばね86により、
クランプ駆動部材85は常にX2方向へ付勢されてい
る。図19(B)に示すように、クランプ駆動部材85
には、傾斜駆動穴85a,85aが形成されており、ク
ランプ支持体15に設けられた前記摺動軸84,84
は、この傾斜駆動穴85a,85a内に挿入されてい
る。よって、クランプ駆動部材85のX1−X2方向へ
の移動力により、クランプ支持体15が昇降させられ
る。
【0090】さらに、移動ベース17の底部には支持軸
87,87が固定されており、移動ベース17の底板上
に設けられたロック部材91が、前記支持軸87,87
に案内されて、移動ベース17上で、X1−X2へ摺動
自在に支持されている。このロック部材91の側板に
は、ロック溝91aと、これに連続する自由穴91bが
形成され、またその図示左側にはV字形状の押圧部91
cが形成されている。前記駆動シャーシ11の側面には
ロックピン88が設けられ、このロックピン88は、前
記ロック溝91aおよび自由穴91b内に挿入されてい
る。また、図19(B)に示すように、クランプ駆動部
材85にはピン89が固定されており、このピン89
は、前記押圧部91cによって押圧可能とされている。
【0091】前記移動ベース17の側板の内側には支持
軸92により駆動アーム93が回動自在に支持されてい
る。この駆動アーム93の下端は、連結ピン94により
前記ロック部材91に連結されており、この駆動アーム
93の回動により、ロック部材91がX1−X2方向へ
駆動される。駆動アーム93の上端には駆動ピン95が
設けられている。図1および図16に示すように、下部
シャーシ3の側板3bには、X1−X2方向に延びる案
内穴3hが形成されており、前記駆動ピン95はこの案
内穴3hに摺動自在に挿入されている。また、案内穴3
hのX1側の端部には、下方へ延びる円弧形状の回動穴
3iが連続して形成されている。
【0092】図1、図16に示すように、下部シャーシ
3の側板3bのX1側の端部には、伝達アーム96が軸
97により回動自在に支持されている。この伝達アーム
96の一方の腕部の先端には駆動溝96aが形成されて
おり、この駆動溝96aは、前記駆動アーム93に設け
られた駆動ピン95と嵌合可能となっている。また、伝
達アーム96の他方の腕部の先端には伝達溝96bが形
成されている。図1および図15に示すように、上部シ
ャーシ4のY2側の縁部には、駆動スライダ98がX1
−X2方向へ摺動自在に支持されており、この駆動スラ
イダ98は、連結ピン100により、前記切換えアーム
53の腕部53cの先端に連結されている。駆動スライ
ダ98の折り曲げ片98aには伝達ピン99が固定され
ており、この伝達ピン99が、前記伝達アーム96の伝
達溝96bに常に嵌合している。
【0093】図15、図16に示すように、移動ベース
17およびディスク駆動ユニットIIが待機位置に移
動しているとき、駆動アーム93に設けられた駆動ピン
95は案内穴3h内に位置している。このとき、図16
および図19(A)に示すように駆動アーム93は時計
方向へ回動しており、連結ピン94によりロック部材9
1がX1方向へ移動させられている。よって、ロック部
材91に形成されたロック溝91aのX2側端部に、駆
動シャーシ11に固定されたロックピン88が拘束され
ており、駆動シャーシ11は、移動ベース17上で動く
ことなく拘束される。またロック部材91に形成された
押圧部91cによって、クランプ駆動部材85に固定さ
れたピン89がX1方向へ押圧されており、クランプ駆
動部材85は、駆動シャーシ11に対してX1方向へ移
動している。よって、クランプ駆動部材85に形成され
た傾斜駆動穴85a,85aにより、摺動軸84,84
がZ1方向へ持ち上げられ、図19(C)に示すよう
に、クランプ支持体15が持ち上げられて、このクラン
プ支持体15に支持されたクランパ16がターンテーブ
ル12から上方へ離れている。
【0094】図15では、切換えアーム53が時計方向
へ回動させられており、このとき、この切換えアーム5
3により駆動される第1の切換え板57(図1参照)は
X2方向に移動しており、この第1の切換え板57に固
定された選択部材58が図6ないし図9に示す待機位置
(a)に位置している。これは図2の状態である。切換
えアーム53が時計方向へ回動しているため、切換えア
ーム53の腕部53cに連結された駆動スライダ98が
X1方向へ移動させられ、図16に示すように、伝達ア
ーム96は反時計方向へ移動させられている。
【0095】ディスク駆動状態に移行するときには、円
板カム51により切換えアーム53が図17に示すよう
に反時計方向へ駆動されて、第1の切換え板57がX1
方向へ移動させられ、選択部材58が図10の位置に至
り、図3に示すように選択されたディスクDが保持され
た支持体6の上下の支持体6が上下に分割される。この
とき、切換えアーム53に連結された駆動スライダ98
は図17と図18に示す位置に移動し、下部シャーシ3
の側板3bに支持された伝達アーム96は時計方向へ回
動させられる。
【0096】図3の状態で、移動ベース17およびディ
スク駆動ユニットIIがX1方向へ移動させられると、
移動ベース17に設けられた駆動アーム93の駆動ピン
95が、案内穴3hのX1側の終端に移動して、図18
に示すように、駆動ピン95が、伝達アーム96の駆動
溝96aに嵌合する。ディスク駆動状態に移行する際に
は、図17に示す姿勢から切換えアーム53がさらに反
時計方向へ回動し、これにより第1の切換え板57がX
1方向へ駆動されて、この第1の切換え板57に固定さ
れた選択部材58が図11に示す分割位置(c)に移動
し、選択されたディスクDを支持していた例えば3段目
(iii)の支持体6が下方へ回動する。
【0097】このとき、切換えアーム53の反時計方向
への回動により、駆動スライダ98がX2方向へ駆動さ
れ、図18で破線で示すように、伝達アーム96が時計
方向へ回動させられる。その結果、駆動アーム93に設
けられた駆動ピン95が、回動穴3i内を下方へ移動さ
せられ、駆動アーム93が反時計方向へ回動させられ
る。駆動アーム93が反時計方向へ回動させられると、
図20(A)に示すように、この駆動アーム93によ
り、移動ベース17上においてロック部材91がX2方
向へ駆動される。よって、駆動シャーシ11に設けられ
たロックピン88が、ロック部材91に形成されたロッ
ク溝91aから抜け出て自由穴91b内に位置するよう
になり、またロック部材91に設けられた押圧部91c
がピン89から離れる。よって、駆動シャーシ11は自
由状態となり、移動ベース17上においてオイルダンパ
ーなどの弾性支持部材82,82により弾性支持状態と
なる。
【0098】さらに押圧部91cがピン89からX2方
向へ離れると、このピン89が固定されているクランプ
駆動部材85がクランプばね86によりX2方向へ駆動
される。このとき、クランプ駆動部材85に形成された
傾斜駆動穴85a,85aにより、クランプ支持体15
が下降させられ、図20(C)に示すように、クランプ
支持体15に支持されたクランパ16とターンテーブル
12とで選択されたディスクDの中心穴Daがクランプ
される。よって図4に示した駆動状態では、駆動シャー
シ11が弾性支持部材82,82で支持され、例えば車
載用の場合に、車体振動が駆動シャーシ11に悪影響を
与えない状態で、ターンテーブル12によりディスクD
が駆動され、光ヘッド13により読取りまたは再生が行
なわれる。
【0099】次に、図1に示したように、移動ベース1
7には、規制部材33が支持されている。図15に示す
ように、この規制部材33にはアーム33aが一体に形
成されており、このアーム33aの基端部は、支持軸3
3bにより、前記移動ベース17の底板のY1側におい
て回動自在に支持されている。また下部シャーシ3の底
板3aには案内穴3jが形成されており、前記アーム3
3aから下方に延びる案内ピン33cが前記案内穴3j
内に挿入されている。よって、図1および図15に示す
ように、移動ベース17およびディスク駆動ユニットI
Iが待機位置に移動しているときには、アーム33a
が時計方向へ回動させられ、規制部材33が、ディスク
Dの外周部に対向し、前記のように各支持体6に支持さ
れているディスクDがX2方向へ抜け出るのが規制され
ている。
【0100】一方、移動ベース17およびディスク駆動
ユニットIIがX1方向へ移動して駆動位置に移動す
る際に、図17に示すように、案内ピン33cが案内穴
3jに案内された状態で、支持軸33bがX1方向へ移
動するため、移動ベース17上で、アーム33aが反時
計方向へ回動し、規制部材33がディスクDの側方へ移
動して、支持体6に支持されたディスクDがX2方向へ
引き出し可能となる。
【0101】
【発明の効果】以上のように本発明では、ディスクをそ
れぞれ支持する複数の支持体が、一方の側を支点として
回動することにより、支持体を簡単に支持でき、しかも
支持体に支持されたディスク間の間隔を広げることがで
きる。このように一方の側を支点として回動する支持体
では、支持体を傾斜させる動作のみで支持体の自由端側
の開き量を大きくでき、ディスク間に十分な空間を形成
できるようになる。
【0102】よって、狭い空間内で複数のディスクを収
納し、且つ選択を行うことができ、1DINサイズのデ
ィスク装置として構成することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスク選択機能を有するディスク装
置の主要部を示す斜視図、
【図2】ディスク収納部が移動してディスクを選択する
動作を示す側面図、
【図3】選択されたディスクをディスク収納部から引き
出す動作を示す側面図、
【図4】選択されたディスクを駆動している状態を示す
側面図、
【図5】ディスクの挿入と排出動作を示す側面図、
【図6】最下段の支持体が選択された状態を示す部分拡
大側面図、
【図7】3段目の支持体が選択された状態を示す部分拡
大側面図、
【図8】2段目の支持体が選択された状態を示す部分拡
大側面図、
【図9】最上段の支持体が選択された状態を示す部分拡
大側面図、
【図10】3段目の支持体が選択され、隣接する支持体
が分割された状態を示す拡大側面図、
【図11】選択された支持体がディスクから離れた状態
を示す拡大側面図、
【図12】選択駆動手段を示す図1のXII矢視の背面
図、
【図13】(A)(B)は搬送手段の切換動作を示すも
のであり、図1のXIII矢視の部分拡大側面図、
【図14】搬送手段がディスク搬送位置に切換えられた
状態を示す部分拡大側面図、
【図15】ディスク駆動ユニットが待機位置にある状態
を示す平面図、
【図16】図15の側面図、
【図17】ディスク駆動ユニットが駆動位置に移動した
状態を示す平面図、
【図18】図17の側面図、
【図19】(A)(B)(C)は、非クランプ状態のデ
ィスク駆動ユニットを示す側面図、
【図20】(A)(B)(C)は、クランプ状態のディ
スク駆動ユニットを示す側面図、
【符号の説明】
I ディスク収納部 II ディスク駆動ユニット III 搬送手段 IV 選択駆動手段 V 切換え駆動部 VI ディスク選択手段 D ディスク 1 筐体 2 挿入・排出口 3 下部シャーシ 4 上部シャーシ 6 ディスク支持体 6b 規制部(規制片) 7 保持ブラケット 7f 切欠き部 8 回動支点となる支持軸 9 案内軸 21 搬送ローラ 23a,23b アーム 26 対向部材 28a,28b 平行リンク 47 持ち上げアーム 47a 持ち上げ部となる持ち上げ片 51 円板カム 53 切換えアーム 57 第1の切換え板 58 選択部材 59 姿勢制御カム 59a 姿勢制御部 61 選択カム 61a 保持部(水平部) 71 搬送手段を移動させる切換え板 71a,71b 駆動長穴

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク(D)を支持する支持体(6)
    が複数設けられ、それぞれの支持体(6)が一方の側を
    支点(8)として回動自在に支持されたディスク収納部
    (I)と、 前記ディスク収納部(I)の選択された支持体(6)に
    支持されたディスク(D)を駆動するディスク駆動ユニ
    ット(II)と、 複数の支持体(6)を互いに接近させる状態に保持し、
    選択された支持体(6)に支持されたディスク(D)を
    駆動するときに、選択された支持体(6)の少なくとも
    一方の側に並ぶ支持体(6)を前記選択された支持体
    (6)から離すディスク選択手段(VI)とが設けら
    れ、 前記ディスク駆動ユニット(II)に設けられたターン
    テーブル(12)およびヘッド(13)が、前記支持体
    (6)が離れて形成されたディスク(D)間の空間内に
    移動し、その位置でディスク(D)が前記ターンテーブ
    ル(12)に保持されて回転駆動されることを特徴とす
    るディスク選択機能を有するディスク装置。
  2. 【請求項2】 前記ディスク選択手段(VI)には、互
    いに接近した状態の各支持体(6)を重力と対抗するよ
    うに持ち上げ姿勢とする持ち上げ部(47a)と、選択
    された支持体(6)が重力方向へ回動しないように保持
    する保持部(61a)とが設けられ、 選択動作では、選択された支持体(6)よりも下の支持
    体(6)に対する前記持ち上げ力が解除されて下の支持
    体(6)が重力方向へ回動し、選択された支持体(6)
    とその下の支持体(6)とでそれぞれ支持されたディス
    ク(D)間に空間が形成される請求項1記載のディスク
    選択機能を有するディスク装置。
  3. 【請求項3】 支持体(6)の厚さ寸法が、支持体
    (6)の回動支点(8)の配置間隔(h)よりも短く、
    前記持ち上げ部(47a)で各支持体(6)が持ち上げ
    られているとき、支持体(6)の自由端側の間隔が、前
    記支点(8)の間隔(h)よりも接近して、支持体
    (6)が傾斜姿勢とされており、 且つ選択された支持体(6)が、ディスク駆動ユニット
    (II)の移動方向に対してほぼ平行となるように、前
    記持ち上げ部(47a)による持ち上げ量を選択された
    支持体(6)に応じて変化させる姿勢制御部(59a)
    が設けられている請求項2記載のディスク選択機能を有
    するディスク装置。
  4. 【請求項4】 選択された支持体(6)に支持されたデ
    ィスク(D)がディスク駆動ユニット(II)のターン
    テーブル(12)に保持されるときに、前記選択された
    支持体(6)をディスク(D)から離す方向へ回動させ
    る逃げ部(61b)が、前記ディスク選択手段(VI)
    に設けられている請求項1ないし3のいずれかに記載の
    ディスク選択機能を有するディスク装置。
  5. 【請求項5】 各支持体(6)が互いに接近している状
    態で、ディスク収納部(I)を、ディスク並び方向へ移
    動させて、いずれかの支持体(6)をディスク駆動ユニ
    ット(II)で駆動可能な選択位置に移動させる選択駆
    動手段(IV)が設けられている請求項1ないし4のい
    ずれかに記載のディスク選択機能を有するディスク装
    置。
  6. 【請求項6】 各支持体(6)は、ディスクを部分的に
    支持する大きさであり、ディスク駆動ユニット(II)
    のターンテーブル(12)は、前記支持体(6)から突
    出したディスクに対向する位置ヘ移動する請求項1ない
    し5のいずれかに記載のディスク選択機能を有するディ
    スク装置。
  7. 【請求項7】 各支持体(6)には、ディスク(D)が
    この支持体(6)から離れないように規制する規制部
    (6b)が設けられている請求項1ないし6のいずれか
    に記載のディスク選択機能を有するディスク装置。
  8. 【請求項8】 ディスク(D)がターンテーブル(1
    2)に保持され、このディスク(D)を支持していた選
    択された支持体(6)がディスク(D)から離れたとき
    に、回転するディスク(D)の縁部が前記支持体(6)
    に当たらないように、支持体(6)に逃げ穴(6d)ま
    たは逃げ凹部あるいは逃げ切欠き部が形成されている請
    求項4記載のディスク選択機能を有するディスク装置。
  9. 【請求項9】 筐体(1)内に、ディスク収納部(I)
    を選択方向へ案内する案内軸(9)が設けられ、各支持
    体(6)の回動支点(8)となる軸が、前記案内軸
    (9)により自由端方向へ抜け止めされ、且つ支持体
    (6)の選択動作では、前記軸が案内軸(9)を摺動す
    る請求項5記載のディスク選択機能を有するディスク装
    置。
  10. 【請求項10】 ディスク収納部(I)には、各支持体
    (6)の支点(8)を回動自在に支持する保持ブラケッ
    ト(7)が設けられ、この保持ブラケット(7)には、
    支持体(6)および/またはこの支持体(6)に保持さ
    れたディスク(D)の縁部が当たらないように切欠き部
    (7f)が形成されている請求項1ないし9のいずれか
    に記載のディスク選択機能を有するディスク装置。
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