JPH1196646A - ディスク装置におけるディスク装填装置 - Google Patents

ディスク装置におけるディスク装填装置

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JPH1196646A
JPH1196646A JP25188997A JP25188997A JPH1196646A JP H1196646 A JPH1196646 A JP H1196646A JP 25188997 A JP25188997 A JP 25188997A JP 25188997 A JP25188997 A JP 25188997A JP H1196646 A JPH1196646 A JP H1196646A
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Masashi Suzuki
昌司 鈴木
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龍彦 土屋
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Alpine Electronics Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 選択されたディスクを駆動するために駆動位
置へ移動可能とされたディスク駆動ユニットを有するデ
ィスク装置では、ディスク駆動ユニットに、クランプ手
段や、弾性支持されている駆動ベースをロックするロッ
ク手段、さらにこれらを駆動する駆動源が設けられてい
るため、ディスク駆動ユニットの構造が複雑で、且つ重
量が大きくなっている。 【解決手段】 ディスク駆動ユニットIIにクランプ手
段やロック機構が搭載され、且つこれらを駆動するため
の駆動アーム93が設けられている。筐体側には伝達ア
ーム96が設けられており、ディスク駆動ユニットII
が駆動位置に移動すると、伝達アーム96と駆動アーム
93が係合し、筐体側に設けられたモータMdの動力に
より伝達アーム96が駆動され、駆動アーム93に動力
が伝達されて、ディスククランプおよびロック解除の切
換えが行なわれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンパクトディス
ク(CD)やディジタルバーサタイルディスク(DV
D)などのディスクを駆動するディスク装置に係り、特
に移動するディスク駆動ユニットを軽量化できディスク
駆動ユニットの移動をスムースにできるディスク装填装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】複数のディスクのうちのいずれかを選択
して駆動する従来のディスク選択機能を有するディスク
装置(ディスクチェンジャ)は、複数枚のディスクが収
納されたマガジンが筐体内に装填されて収納される。デ
ィスクの選択動作としては、ターンテーブルや光ヘッド
を有するディスク駆動ユニットと、ディスク搬送機構
が、共にディスクの並び方向に沿って移動し、選択され
たディスクに対向する位置にて停止する。この位置で、
前記ディスク搬送機構により選択されたディスクが引き
出され、ディスク駆動ユニット内のターンテーブルにク
ランプされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のデ
ィスク選択機能を有するディスク装置には、以下の問題
点がある。前記ディスク駆動ユニット内に、ディスクを
ターンテーブルにクランプするための、クランプ機構が
搭載されている。またディスク駆動ユニット内に、ディ
スクの中心が設置されるターンテーブルを支持する駆動
シャーシが設けられ、この駆動シャーシはオイルダンパ
ーなどの弾性支持部材に支持されているが、ディスク選
択動作中は前記駆動シャーシが弾性支持されないように
駆動シャーシをロックし、ディスクがターンテーブルに
設置されたときに前記ロックを解除して駆動シャーシを
弾性支持状態とするロック機構およびその切換機構が搭
載される。
【0004】ディスク駆動ユニットには、前記クランプ
機構および切換機構を動作させるためのモータやソレノ
イドなどの駆動源が必要になるが、ディスク駆動ユニッ
トがディスク選択のために移動する構造では、前記駆動
源およびこの駆動源からの動力伝達機構をディスク駆動
ユニットに搭載しなくてはならなくなる。その結果、デ
ィスク駆動ユニット内に多くの機構を搭載することにな
り、ディスク駆動ユニットが大型になり、装置全体の小
型化が困難になる。また、ディスク駆動ユニットの重量
が大きくなるため、これを移動させるために大きな駆動
力が必要になり、またディスク駆動ユニットを移動自在
に支持する支持部の磨耗なども大きくなる。
【0005】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、ディスク駆動ユニットが移動するものにおいて、
このディスク駆動ユニット内の機構を簡略化して、ディ
スク駆動ユニットの小型化と軽量化を図れるようにした
ディスク装置におけるディスク装填装置を提供すること
を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のディスク装填装
置は、ターンテーブル(12)とこのターンテーブルに
ディスク(D)の中心をクランプするクランプ手段とが
搭載されたディスク駆動ユニット(II)、および、こ
のディスク駆動ユニット(II)をディスク(D)のク
ランプが可能な駆動位置()へ移動させる駆動手段
(72)が設けられたディスク装置において、前記ディ
スク駆動ユニット(II)が前記駆動位置()に移動
したときに、ディスク駆動ユニット(II)の外部から
前記クランプ手段に切換力を与えて前記クランプ手段を
クランプ動作させる切換手段(VI)が設けられている
ことを特徴とするものである。
【0007】または、ディスク(D)が設置されるター
ンテーブル(12)を有する駆動シャーシ(11)と、
この駆動シャーシ(11)を弾性支持する弾性支持部材
(82)と、前記駆動シャーシ(11)をロックするロ
ック機構と、が搭載されたディスク駆動ユニット(I
I)、および、このディスク駆動ユニット(II)をデ
ィスク(D)を駆動可能な駆動位置()へ移動させる
駆動手段(72)が設けられたディスク装置において、
前記ディスク駆動ユニット(II)が前記駆動位置
()に移動したときに、ディスク駆動ユニット(I
I)の外部から前記ロック機構に切換力を与えてディス
ク駆動ユニット(II)内での前記ロックを解除し、駆
動シャーシ(11)を弾性支持状態とする切換手段(V
I)が設けられていることを特徴とするものである。
【0008】なお、本発明では、前記切換手段(VI)
により前記クランプ手段と、前記ロック機構とが一緒に
切換えられるものであってもよいし、クランプ手段とロ
ック機構のいずれか一方だけが、切換手段(VI)によ
り切換えられるものであってもよい。クランプ手段とロ
ック機構のいずれかが切換えられる構造にすると、何れ
か一方に動力を与えるための切換機構をディスク駆動ユ
ニットに搭載する必要がなくなり、ディスク駆動ユニッ
トの構造を簡単にでき、またディスク駆動ユニットを軽
量化できる。
【0009】本発明でのクランプ手段は、実施の形態に
示すように、ターンテーブルに対向するクランパ16を
動作させ、ターンテーブルとクランパとでディスクを挟
持するものでもよいし、あるいはクランパが設けられて
おらず、ターンテーブル側にディスクの中心部を保持す
るための保持手段が設けられたいわゆるセルフクランプ
方式であってもよい。
【0010】さらに本発明は、複数枚のディスク(D)
が収納されるディスク収納部(I)が設けられ、このデ
ィスク収納部(I)がディスク並び方向へ移動し、また
はディスク駆動ユニット(II)がディスク並び方向へ
移動することにより複数枚のディスク(D)のいずれか
が選択され、前記ディスク駆動ユニット(II)が選択
されたディスク(D)を駆動する駆動位置()へ移動
したときに、前記切換手段(VI)による切換え動作が
可能とされるものとして構成できる。
【0011】すなわち、本発明は、図の実施の形態のよ
うに、複数枚のディスクが収納されたディスク収納部が
移動して、いずれかのディスクが選択された後に、ディ
スク駆動ユニットが選択されたディスクと重なる駆動位
置()へディスク面に沿って水平に移動して、この駆
動位置()においてディスクの中心がターンテーブル
にクランプされる方式であってもよいが、従来技術とし
て説明したように、マガジンなどに複数枚のディスクが
収納されたディスク収納部が移動せずに設けられ、ディ
スク駆動ユニットがディスクの並び方向へ移動してディ
スクの選択動作が行なわれるものに対しても適用が可能
である。この場合に、ディスク駆動ユニットが選択され
たディスクと並ぶ駆動位置()に移動し、この位置の
ディスク駆動ユニットにディスクが供給されるなどして
装填された後に、ディスクがクランプされ、またはディ
スク駆動ユニット内の駆動シャーシのロックが解除され
るものであってもよい。
【0012】また本発明は、ディスクが1枚のみ設けら
れ、ディスク駆動ユニット(II)がこのディスクを駆
動可能な駆動位置()と待機位置との間を移動するも
のであってもよい。
【0013】また、前記切換手段(VI)は、ディスク
駆動ユニット(II)に設けられて切換え動作を行う駆
動部材(93)と、ディスク駆動ユニット(II)外に
設けられた伝達部材(96)とを有し、前記ディスク駆
動ユニット(II)が駆動位置()に至ったときに、
前記駆動部材(93)と伝達部材(96)とが動力伝達
可能な状態に係合し、ディスク駆動ユニット(II)外
に設けられた駆動源(Md)により前記伝達部材(9
6)と駆動部材(93)を介してディスク駆動ユニット
(II)に切換え力が与えられる構造とすることができ
る。
【0014】このように、伝達部材(96)がディスク
駆動ユニットの駆動位置()で待機し、ディスク駆動
ユニットが駆動位置に移動したときに、伝達部材(9
6)と駆動部材(93)とが係合されるものであると、
切換手段(動力伝達手段)(VI)の動力伝達機構を簡
単に構成できる。
【0015】また、前記のように、ディスク駆動ユニッ
トがディスクの並び方向へ移動してディスクの選択が行
なわれるものでは、ディスク駆動ユニットがいずれの選
択位置に移動しても、前記駆動部材(93)が係合でき
るような長い寸法の伝達部材(96)を設けておくこと
が好ましい。この構造では、ディスク駆動ユニットがど
の選択位置に移動したとしても、伝達部材から駆動部材
に動力を与えて、クランプ手段やロック機構を動作させ
ることが可能になる。
【0016】上記において、前記動力源(Md)からデ
ィスク駆動ユニット(II)を移動させる前記駆動手段
(72)に駆動力が与えられ、ディスク駆動ユニット
(II)が駆動位置()へ移動した後に前記動力源
(Md)の動力により切換手段(VI)に前記切換え力
が与えられるものとすることが好ましい。
【0017】このように、ディスク駆動ユニットを移動
させる駆動源と、切換手段に動力を与える駆動源とを共
通に使用することにより、駆動源を最少にできる。なお
前記駆動源はモータまたはソレノイドなどである。
【0018】
【発明の実施の形態】
(全体の構造)図1は本発明のディスク選択機能を有す
るディスク装置の主要部を示す斜視図、図2,図3,図
4,図5は前記ディスク装置を動作状態別に示す側面図
である。図2に示すように、このディスク装置の筐体1
は、いわゆる1DINサイズであり、通常は、自動車な
どの車両内のコンソールパネル内に埋設され、前面1a
が前記コンソールパネルとほぼ同一面に現れる。この前
面1aの中央よりもやや上の部分に、ディスクDを1枚
ずつ挿入し且つ1枚ずつ排出するための挿入・排出口2
が開口している。このディスク装置に装填されるディス
クDは、コンパクトディスク(CD)、ディジタルバー
サタイルディスク(DVD)などである。
【0019】前記筐体1内に機構ユニットが収納されて
いるが、この機構ユニットでは、下部シャーシ3と上部
シャーシ4とが組み合わされている。下部シャーシ3と
上部シャーシ4は、金属板を折り曲げた板金加工により
形成されており、下部シャーシ3と上部シャーシ4は組
み立てられた状態で互いにねじなどで固定されている。
【0020】図2に示すように、前記筐体1の前面1a
の内側には、シャッタ・ガイド板5が設けられている。
図1に示すように、シャッタ・ガイド板5は、上部の両
側部に折り曲げ部5a,5aが形成され、この折り曲げ
部5a,5aが、下部シャーシ3に対して回動自在に支
持されている。前記シャッタ・ガイド板5が垂直の向き
になると、前記挿入・排出口2が内側から閉鎖される。
よって、このとき挿入・排出口2から誤ってディスクD
が挿入されたり、または異物が挿入されることがない。
【0021】前記シャッタ・ガイド板5で挿入・排出口
2が閉じられるのは、図2に示す待機状態、またはディ
スク選択動作、図3に示すディスク装填動作、図4に示
すディスク駆動中である。そして図5に示す、ディスク
挿入動作または排出動作のときに、シャッタ・ガイド板
5は、前記折り曲げ部5a,5aに形成された支持穴5
b,5bを支点として回動する。このとき前記挿入・排
出口2が開放されるとともに、シャッタ・ガイド板5
は、挿入・排出口2の内側で且つ下方において水平姿勢
となり、挿入・排出口2を経て挿入され、または排出さ
れるディスクDを下方で案内する案内部材として機能す
る。
【0022】下部シャーシ3の挿入・排出口2が形成さ
れている部分と逆側の奥部には、ディスク収納部Iが設
けられている。ディスク収納部Iには、個々のディスク
を支持するディスク支持体(支持板または支持トレイ)
6が複数枚(図の例では4枚)設けられている。各支持
体6の基端部は、金属板で形成された保持ブラケット7
に保持されている。
【0023】図6の側面図で詳しく示すように、前記保
持ブラケット7には上部折り曲げ部7aと下部折り曲げ
部7bが設けられ、この上下の折り曲げ部7aと7bと
の間に、前記4個の支持体6の基端部が保持されてい
る。上部折り曲げ部7aと下部折り曲げ部7bは、下部
シャーシ3の底板3aからZ軸方向へ垂直に固定された
案内軸9,9に挿通され、この案内軸9,9に沿って、
保持ブラケット7がZ方向(上下)に昇降移動できるよ
うになっている。
【0024】図6に示すように、保持ブラケット7の両
側部には支持片7c,7cが折り曲げられており、この
支持片7c,7cには、X方向に延びる4箇所の保持溝
7dが形成されている。個々の支持体6の基端部の両側
部には支持軸8が固定されており、この支持軸8が、前
記保持溝7dのX1側の終端と前記案内軸9との間に保
持されており、各支持体6は、基端部の支持軸8を支点
として上下に揺動(回動)できるようになっている。
【0025】図1に示すように、個々の前記支持体6の
上面には、半円形状の凹部6aが形成されており、各支
持体6の凹部6a上に1枚ずつディスクDが設置され
る。支持体6の上面の基端側には一対の規制片6b,6
bが一体に形成されており、前記凹部6a内に設置され
たディスクDは、前記規制片6b,6bにより上方から
規制を受け、ディスクDが凹部6aから持ち上がること
がないように保持されている。また、個々の支持体6に
は、ホームベース形状の逃げ穴6dが形成されており、
またディスクDの中央部の穴Daが設置される部分に
は、三角形状の規制穴6cが開口している。
【0026】下部シャーシ3には、ディスク駆動ユニッ
トIIが設けられている。このディスク駆動ユニットI
Iでは、図1と図2に示すように、幅方向(Y方向)に
延びる駆動シャーシ11が設けられ、この駆動シャーシ
11には、図2に示すように、ターンテーブル12と、
このターンテーブル12を回転駆動するスピンドルモー
タMsとが搭載されている。また図1に示すように、駆
動シャーシ11には、光ヘッド13が設けられ、この光
ヘッド13は、駆動シャーシ11に搭載されたスレッド
モータMhによりディスクDの搬送方向と直交する方向
(Y方向)ヘ移動させられる。
【0027】光ヘッド13には、ディスクDの記録面に
対向する対物レンズ13aが設けられ、また光ヘッド1
3内には、読取り光を発する発光素子、ディスクからの
戻り光を受光する受光素子、および光学部品が収納され
ている。駆動シャーシ11の上方には、支持枠14が設
けられ、この支持枠14内にクランプ支持体15が上下
動可能に支持されており、このクランプ支持体15にク
ランパ16が回転自在に支持されている(図2参照)。
【0028】前記ディスク駆動ユニットIIは、移動ベ
ース17に搭載されている。図1に示すように移動ベー
ス17の両側部には、左右一対ずつの摺動軸18,18
が固定されている。下部シャーシ3の一方の側板3bに
は、X方向に延びるガイド長穴3c,3cが形成されて
おり、前記摺動軸18,18がこのガイド長穴3c,3
cに案内され、移動ベース17およびディスク駆動ユニ
ットIIは、X1−X2方向へ移動自在とされている。
下部シャーシ3の他方の側板3dにも同様にしてガイド
長穴3c,3cが形成されており、移動ベース17は、
Y方向の両側部が、それぞれ側板3bと3dに形成され
たガイド長穴3c,3cに案内されて移動する。
【0029】前記移動ベース17およびディスク駆動ユ
ニットIIの移動ポジションは、図2に示すように、挿
入・排出口2側へ最も寄った待機位置、および図3な
いし図5に示すように、前記待機位置よりも装置奥側
へ移動した駆動位置の2箇所であり、この間を往復移
動する。挿入・排出口2のすぐ内側の領域において、上
部シャーシ4には、搬送手段IIIが設けられている。
【0030】この搬送手段IIIには、搬送ローラ21
が設けられている。この搬送ローラ21は、ローラ軸2
1aの外周に固定されたゴムなどの摩擦係数の大きい材
料で形成されている。図1に示すように、この搬送ロー
ラ21のローラ軸21aは、ローラホルダ22に保持さ
れ、スプリングの力を介してディスクDに弾圧できるよ
うになっている。ローラホルダ22から両側部に突出し
たローラ軸21aは、図2に示すように、Y1側の端部
に設けられたアーム23aに支持され、またY2側端部
でもアーム23bに支持されている。各アーム23aと
23bの基端部はそれぞれ、上部シャーシ4の両側に折
り曲げられた側板4aと4bに対し、支持軸24aと2
4bを介して回動自在に支持されている。
【0031】図1に示すように、アーム23bには、支
持軸24bからローラ軸21aにかけて回転動力を伝達
する歯車列25が設けられている。また、上部シャーシ
4の下面には、支持軸24bに固定された歯車25aに
対して回転動力を与える搬送モータ(図示せず)が搭載
されている。この搬送モータの回転力により、搬送ロー
ラ21が正逆両方向へ回転駆動される。前記アーム23
aと23bは、図2に示す位置を起点として、図におい
て時計方向へ回動させられ、図3に示す位置ヘ至る。そ
の結果、搬送ローラ21は、図2に示すように、前記
の位置で待機するディスク駆動ユニットIIの上方に位
置する待機位置、図3と図5に示すように時計方向へ
最も回動した搬送位置、この搬送位置よりもわずか
に反時計方向へ回動した図4に示す待避位置との3つ
のポジションの間を移動する。
【0032】搬送手段IIIでは、前記搬送ローラ21
とでディスクDを挟持するための対向パッド26が設け
られている。この対向パッド26は、摩擦係数の小さい
樹脂材料で形成されている。図4に示すように、対向パ
ッド26は軸27a,27bにより、一対のリンク28
aと28bに連結され、また前記リンク28aと28b
は、上部シャーシ4に設けられた支持体(図示せず)に
軸29aと29bにより回動自在に支持されている。よ
って、前記対向パッド26は、ほぼ平行姿勢で移動す
る。この移動は前記搬送ローラ21を支持しているアー
ム23a,23bの回動動作と連動しており、対向パッ
ド26は、図2の待機位置、図3と図5に示す搬送位
置、図4に示す待避位置との3つのポジションの間
を移動する。
【0033】(全体の動作)以下、上記ディスク装置の
全体の動作を、図2,図3,図4,図5の各側面図を用
いて説明する。このディスク装置では、挿入・排出口2
から、ディスクDが1枚ずつ挿入され、また1枚ずつ排
出される。よって、ディスクの搬送位置は、常に挿入・
排出口2が形成されている高さ位置となる。図2では、
ディスクDの搬送面をLで示している。
【0034】図2は、ディスク収納部Iの各支持体6に
ディスクDが保持されている状態で、ディスクDを選択
する動作を示している。このディスク装置では、ディス
ク収納部Iにおいて、各支持体6の基端部を保持してい
る保持ブラケット7が案内軸9,9に案内されてZ1−
Z2方向へ昇降移動させられ、これによりディスクが選
択される。すなわちZ1−Z2方向へ昇降移動すること
により、選択すべきディスクDが前記搬送面Lの高さ位
置に至ったときに、保持ブラケット7の昇降移動が停止
する。
【0035】この選択動作などにおいて、支持体6に保
持されたディスクDが、保持体6からX2方向へ抜け出
ないように、図2に示すように、上方に規制部材31
が、下方に規制部材32が固定されており、保持ブラケ
ット7が昇降するときに、支持体6に形成された前記規
制穴6c(図1参照)およびディスクDの中心穴Da内
に前記規制部材31と32が入り込み、ディスクDがX
2方向へ抜け出るのが規制されている。ただし、規制部
材31と32との間には上下に間隔が開けられており、
搬送面Lの高さ位置に至ったディスクDは、前記規制部
材31と32との間隔内に位置し、規制部材31と32
の規制から外れる。そこで、図1に示すように、ディス
クの選択動作においては、全てのディスクDあるいは少
なくとも、規制部材31と32とから外れる位置に至る
ディスクDがX2方向へ抜け出ることがないように、別
個の規制部材33をディスクDの外縁部に対向させて設
けている。
【0036】図2に示す選択動作では、移動ベース17
およびこれに搭載されたディスク駆動ユニットIIが、
前記ディスク収納部Iと逆側すなわち、挿入・排出口2
の内側に移動した待機位置にある。また、搬送手段I
IIを構成する搬送ローラ21および対向パッド26
は、共にディスク駆動ユニットIIの上方に重なる待機
位置とに位置している。
【0037】このディスク装置では、直径が12cmの
CDやDVDなどのディスクDが、ディスク収納部Iに
収納されている状態で、ディスク駆動ユニットIIと搬
送手段IIIとが共に重ねられた位置で且つディスクD
と干渉しない待機位置にある。そのため、例えば1DI
Nサイズの筐体1内に構成されたコンパクトな構造にお
いて、各ディスクDを昇降させて選択動作を行う際、各
ディスクDの移動が、ディスク駆動ユニットIIと搬送
手段IIIとで妨げられない。なお、図2に示す選択動
作中は、前記シャッタ・ガイド板5が垂直な姿勢であ
り、挿入・排出口2は内側から閉鎖されている。よっ
て、このとき新たなディスクDが誤って挿入・排出口2
から挿入されることがない。
【0038】以下、ディスク収納部Iに収納されている
ディスクのうちの上から3段目(iii)のディスクD
を選択する動作を説明する。前記のように、保持ブラケ
ット7を昇降させ、上から3段目(iii)のディスク
Dが搬送面Lに至ったときに、保持ブラケット7を停止
させる。ここで、後述する選択手段を用いて、最上段
(i)の支持体6と2段目(ii)の支持体6の2枚の
支持体を、支持軸8を支点として上方へ持ち上げ、最下
段(iv)の支持体6も支持軸8を支点として下方へ回
動させ、選択すべきディスクDが保持されている3段目
(iii)の支持体6の上下に間隔(空間)を形成す
る。なお、このときの3段目(iii)の支持体6は前
記搬送面Lとほぼ一致した高さ位置でほぼ水平姿勢とな
る。
【0039】次に、図3に示すように、移動ベース17
およびこれに支持されたディスク駆動ユニットIIをX
1方向へ移動させて駆動位置へ移動させる。このと
き、3段目のほぼ水平姿勢のディスクDの下方をターン
テーブル12が通過し、上方をクランパ16が通過す
る。
【0040】移動ベース17が前記駆動位置へ移動し
た後、またはその移動と同時に、搬送手段IIIのアー
ム23aと23bが、支持軸24aと24bを支点とし
て時計方向へ回動させられて、搬送ローラ21が搬送位
置に移動させられる。これと同時に対向パッド26も
平行移動して搬送位置へ移動する。このとき、3段目
(iii)のディスクDのX2側の端部は、ディスク駆
動ユニットII内からX2方向へわずかに突出している
ため、この3段目のディスクDのX2側の端部が、搬送
ローラ21と対向パッド26とで挟持される。
【0041】上部シャーシ4に設けられた搬送モータの
動力により、図1に示す歯車列25を介して搬送ローラ
21が回転駆動されると、搬送ローラ21と対向パッド
26とで挟持されたディスクDは、前記搬送ローラ21
の回転力によりX2方向へ引き出される。ディスクDの
中心穴Daが、ターンテーブル12の回転中心とほぼ一
致したときに、搬送ローラ21が停止する。
【0042】次に、図4に示すように、ほぼ水平姿勢で
あった3段目(iii)のディスクDを支持している支
持体6が下方へ大きく回動して、支持体6が3段目(i
ii)のディスクDの下面から離れる。これとほぼ同時
に、搬送手段IIIのアーム23aと23bが反時計方
向へ回動して、搬送ローラ21がディスクDから下方へ
離れた待避位置に移動し、これと同期して対向パッド
26が上昇し、これもディスクDから離れて待避位置
となる。そしてディスク駆動ユニットII内では、クラ
ンパ16が下降し、自由状態となった3段目のディスク
Dの中心穴Daがターンテーブル12とクランパ16と
でクランプされる。
【0043】クランプされたディスクDはスピンドルモ
ータMsの動力で回転駆動される。またディスク駆動ユ
ニットIIでは、スレッドモータMhにより、光ヘッド
13がY方向(ディスクの搬送方向と直交する方向)へ
移動させられ、ディスクDの記録面に対する読み取り動
作または書き込み動作が行なわれる。
【0044】図4に示すように、ディスクDがターンテ
ーブル12とクランパ16とでクランプされて駆動され
ているとき、それまでディスクDを支持していた支持体
6が下降するが、このとき、駆動中のディスクDのX1
側の縁部(イ)が、下降した支持体6の逃げ穴6dの部
分に対向する。したがって、回転駆動中のディスクDの
縁部(イ)が支持体6に接触することがない。
【0045】ディスクDの駆動が完了したときには、再
度図3に示す状態に戻る。すなわち、クランパ16が上
昇してディスクDのクランプが解除される。また、3段
目(iii)の支持体6が図4の状態から反時計方向へ
回動して図3の位置ヘ至ってディスクDを下から支え、
ほぼ同時に、搬送ローラ21と対向パッド26が、搬送
位置およびに至る。そして搬送ローラ21の回転力
により、ディスクDがX1方向へ送られ、3段目の支持
体6に保持される。
【0046】その後、他のディスクDを選択するときに
は、図2に示すように、ディスク駆動ユニットIIが待
機位置に戻り、また搬送ローラ21と対向パッド26
も待機位置およびに戻る。この状態で、保持ブラケ
ット7および各支持体6が上下に移動して、新たにディ
スクの選択動作が行なわれ、次に選択されるディスクD
が搬送面Lとほぼ一致したときに、前記と同様にディス
クDの引き出し、クランプおよび駆動が行なわれる。
【0047】次に、ディスクの挿入または排出動作は、
図5に示す状態で行なわれる。このときの各支持体6の
状態、ディスク駆動ユニットIIの位置および搬送手段
IIIの状態は、図3と全く同じである。ただし、それ
まで挿入・排出口2を閉鎖していたシャッタ・ガイド板
5が時計方向へ回動させられ、図5に示すように水平姿
勢となる。
【0048】このディスク装置では、ディスクを搬送す
るときの搬送ローラ21および対向パッド26は、ディ
スク収納部Iに保持されたディスクDのX2側の端部を
保持できるように装置内方の搬送位置とに移動す
る。その結果搬送ローラ21と挿入・排出口2との間に
は距離が開くことになる。そこで、前記シャッタ・ガイ
ド板5が平行姿勢となることにより、新たに挿入される
ディスクDがシャッタ・ガイド板5で案内され、ディス
クDのX1側の縁部が搬送ローラ21の下側に入り込む
ことなどが防止できるようになっている。また、図5の
状態で、搬送ローラ21とディスクを送り込むべき支持
体6との間にも間隔が開くが、この部分ではディスク駆
動ユニットIIが位置しており、ターンテーブル12と
クランパ16がディスクを案内するガイドとして機能す
る。よって新たなディスクが挿入されたとき、ディスク
が支持体6上に確実に送り込まれる。
【0049】新たなディスクDが挿入されるとき、ま
ず、図2に示す選択動作により、空いている支持体6
(ディスクを保持させようとする支持体6)を搬送面L
に一致させる動作を行い、その後に図5に示す状態に切
換えて、挿入・排出口2からディスクDが挿入される。
このディスクは搬送ローラ21の搬送力で、ディスク駆
動ユニットII内を通過し、空いている支持体6の上に
保持される。なお、このとき、支持体6までディスクを
移動させず、ディスクDの中心穴Daを、ディスク駆動
ユニットIIのターンテーブル12とクランパ16とで
挟持させ、そのまま図4の状態に移行させ、再生または
記録動作を行い、完了後に、図5の状態に戻してディス
クDを排出することもできる。
【0050】新たなディスクDが支持体6に保持された
後に、さらにディスクDを挿入するときには、図2に示
す状態に移行させ、他の空いている支持体6を搬送面L
に一致させる。そして、図5の状態に移行させ、次のデ
ィスクDを支持体6に保持させる。また、ディスクを排
出させるときには、図2の状態で、保持ブラケット7を
昇降させて、排出すべきディスクDを搬送面Lに一致さ
せる。その後に、図5の状態に移行して、ディスクを挿
入・排出口2から排出させる。その後に他のディスクを
排出するときには、また図2の状態に移行させ、排出す
るディスクを選択した後に、図5の状態に移行させる。
【0051】次に、図6以下の図面を用いて各部の詳し
い構造および動作について説明する。 (ディスク収納部Iの構造および動作)図6ないし図9
は、保持ブラケット7および支持体6の昇降動作を示す
側面図、図10と図11は、支持体6を分割させる動作
を示す側面図、図12は、前記保持ブラケット7および
支持体6を昇降させるための選択駆動手段IVの構造を
示すものであり、図1のXII矢視図である。
【0052】図12に示すように、前記選択駆動手段I
Vでは、昇降駆動板41が設けられている。この昇降駆
動板41にはY方向に延びるガイド長穴41a,41a
が形成されており、このガイド長穴41a,41aが、
下部シャーシ3の後部折り曲げ片3eに固定されたガイ
ド軸42,42に挿通されて、Y方向へ摺動可能とされ
ている。下部シャーシ3には、昇降モータMzが搭載さ
れており、この昇降モータMzの回転力が減速歯車列4
0により減速されて、昇降駆動板41の下端の折り曲げ
部41bに形成されたラックに伝達され、この駆動力に
より、昇降駆動板41が、Y1−Y2方向へ駆動され
る。昇降駆動板41には、昇降駆動穴43,43が形成
され、前記保持ブラケット7に固定された摺動軸44,
44が、各昇降駆動穴43,43に挿入されている。
【0053】各昇降駆動穴43,43は、傾斜して形成
されているとともに、水平な段部43a,43b,43
c,43dが形成されている。昇降駆動板41のY1−
Y2方向の移動力により、摺動軸44,44が各昇降駆
動穴43,43内を摺動し、これにより、保持ブラケッ
ト7および支持体6が昇降させられる。図12に示すよ
うに昇降駆動板41がY2方向へ移動し、摺動軸44,
44が、最上部の段部43d,43dに位置していると
き、保持ブラケット7および各支持体6は最も上昇す
る。このとき図6に示すように、最下段(iv)の支持
体6が搬送面Lの高さに一致する。
【0054】この位置から昇降駆動板41がY1方向へ
駆動され、摺動軸44,44が段部43c,43cで停
止すると、保持ブラケット7および支持体6がすこし下
降し、上から3段目(iii)の支持体6が搬送面Lの
高さに一致する。さらに摺動軸44,44が段部43
b,43bに位置したときは、図8に示すように上から
2段目(ii)の支持体6が搬送面Lに一致し、摺動軸
44,44が最下部の段部43a,43aに位置したと
き、図9に示すように、保持ブラケット7が最も下に移
動し、最上段(i)の支持体6が搬送面Lの高さに一致
する。
【0055】図1および図6に示すように、各支持体6
の左右両側部には、それぞれ選択軸45が固定して設け
られている。また、保持ブラケット7の下部折り曲げ部
7bの側部には支持片7eが折り曲げ形成されており、
この支持片7eに固定された支持軸46に、持ち上げア
ーム47の基端部が回動自在に支持されている。またこ
の持ち上げアーム47には最下段(iv)の支持体6の
下面に対向する持ち上げ片47aが一体に形成されてい
る。また持ち上げアーム47の上端には摺動軸49が固
定されている。
【0056】また、保持ブラケット7の上部折り曲げ部
7aの上端には、一対の板ばね48,48が支持されて
おり、この板ばね48,48により、最上段(i)の支
持体6が下方へ弾圧されている。図1に示すように、上
部シャーシ4には切換え駆動部Vが設けられており、こ
の切換え駆動部Vの駆動力によって、各支持体6の選択
分割動作、ディスク駆動ユニットIIの移動およびクラ
ンプ動作、さらに搬送手段IIIの切換え動作が行なわ
れる。
【0057】前記切換え駆動部Vでは、上部シャーシ4
の下面に、円板カム51が軸52を中心として回動自在
に支持されている。また上部シャーシ4には切換えモー
タMdが支持されており、このモータMdの動力が減速
歯車列(図示せず)を介して、円板カム51の外周に形
成されたギアに伝達され、円板カム51は正逆両方向へ
駆動される。前記円板カム51には、複数のカム穴(ま
たはカム溝)が形成されており、このカム穴により各部
材の移動位置が制御される。
【0058】図1に示すように、上部シャーシ4の下面
に切換えアーム53が設けられている。この切換えアー
ム53は、軸54を支点として回動自在に支持されてい
る。切換えアーム53の腕部53aにはフォロワーピン
55が固定されており、このフォロワーピン55が、円
板カム51に形成されたカム穴に摺動可能に挿入されて
いる。切換えアーム53の他の腕部53bには連結ピン
56が設けられ、この連結ピン56により第1の切換え
板57に連結されている。第1の切換え板57は、上部
シャーシ4においてX1−X2方向に摺動自在に支持さ
れているものであり、前記円板カム51が回動すると、
前記切換えアーム53を介して、第1の切換え板57が
X1方向およびX2方向へ駆動される。
【0059】前記第1の切換え板57の下面には、一対
の選択部材58が固定されている。図6ないし図11に
は、前記選択部材58と、ディスク収納部Iとの関係が
示されている。図6に示すように、前記選択部材58に
は、長溝で形成された姿勢制御カム59が設けられてい
る。この姿勢制御カム59は、垂直線(Z軸)に対して
わずかに傾斜している制御部59aとその下端に連続し
てさらに大きな角度で傾斜する逃げ部59bからなる。
この姿勢制御カム59には、前記持ち上げアーム47の
上端に固定された摺動軸49が摺動自在に挿入されてい
る。
【0060】図2に示したディスク選択動作中は、前記
第1の切換え板57および選択部材58は、図6に示す
待機位置(a)に停止している。ディスク選択動作で
は、選択部材58が待機位置(a)で停止している状態
で、保持ブラケット7が案内軸9に沿ってZ1−Z2方
向へ昇降する。このとき、図6ないし図9に示すよう
に、持ち上げアーム47に設けられた摺動軸49は、前
記姿勢制御カム59の制御部59a内を常に上下に摺動
する。よって、持ち上げアーム47はZ1方向へ立ち上
がった状態であり、この持ち上げアーム47と一体に形
成された持ち上げ片47aにより、最下段(iv)の支
持体6が持ち上げられている。また最上段(i)の支持
体6は板ばね48,48により下側へ押えられているた
め、4個の支持体6は互いに密着させられている。
【0061】各支持体6の回動支点となる支持軸8はZ
方向に一定の高さ間隔hで配置されており、一方、各支
持体6の厚さは、前記支持軸8の間隔hよりも薄くなっ
ている。したがって、図2および図6に示すように、支
持体6はX2側での間隔が基端側での前記間隔hよりも
狭くなり、よって全ての支持体6にディスクDが保持さ
れている状態で、ディスクDはX2側の縁部の間隔が狭
くなるようにして密集している。
【0062】ここで、図12に示した選択駆動手段IV
の昇降駆動板41に形成された昇降駆動穴43,43の
段部間の高さ寸法は、前記支持軸8の間隔hと一致して
おり、この選択駆動手段IVにより、保持ブラケット7
および支持体6は、前記支持軸8の間隔hと同じ高さだ
け順次昇降させられる。一方、支持体6に保持されたデ
ィスクDのX2側の縁部の間隔は狭められているため、
いずれかの支持体6のディスクを選択するために、保持
ブラケット7をそのまま上下方向へ前記間隔hと等しい
ピッチだけ昇降させると、選択された支持体6に保持さ
れたディスクは、搬送面Lに対して傾斜した状態で選択
位置ヘ移動することになる。その結果、図3に示すよう
に、ディスク駆動ユニットIIをX1方向へ移動させる
ときに、選択されたディスクDのX1側の縁部が、ター
ンテーブル12に当たりやすくなり、または選択部材5
8に形成された選択カム61(図6参照)によって選択
軸45が確実に保持できなくなるなどの問題が生じる。
【0063】そこで、図6ないし図9に示すように、前
記姿勢制御カム59の制御部59aは、上端側がX1側
へ倒れるように傾斜して形成され、これにより、選択さ
れる各支持体6を水平に近い姿勢にできるように制御し
ている。すなわち、図6に示すように、保持ブラケット
7が最も上方へ移動し、最下段(iv)の支持体6に保
持されたディスクDが選択されるときには、持ち上げア
ーム47の上端に固定された摺動軸49が姿勢制御カム
59の傾斜した制御部59aの最上部に移動するため、
持ち上げアーム47は、完全な垂直姿勢よりもやや反時
計方向へ回動した姿勢となる。このとき持ち上げ片47
aで持ち上げられている最下段の支持体6がほぼ水平姿
勢であり、その高さ位置が搬送面Lにほぼ一致してい
る。
【0064】上から3段目(iii)の支持体6が選択
されるときには、保持ブラケット7が図7の位置となる
が、これは図6の状態よりも保持ブラケット7が支持軸
8の間隔h分だけ下降した位置である。よって持ち上げ
アーム47の上端に固定された摺動軸49は、図6のと
きよりも姿勢制御カム59の制御部59a内をやや下降
する。制御部59aの傾斜により、図7に示す位置へ下
降した持ち上げアーム47は、図6の姿勢よりもやや時
計方向へ回動し、持ち上げ片47aにより最下段(i
v)の支持体6がやや持ち上げられる。その結果、上か
ら3段目の支持体6がほぼ水平姿勢となって、搬送面L
に一致する。
【0065】図8は上から2段目(ii)の支持体6が
選択されるときであり、保持ブラケット7は図7の位置
からやや下降する。図9は最上段(i)の支持体6が選
択されるときであり、保持ブラケット7は図8よりもさ
らに下降する。この下降にしたがって、持ち上げアーム
47は、姿勢制御カム59の制御部59aの傾斜角度に
応じて、徐々に時計方向へ回動する。その結果、図8で
は上から2段目(ii)の支持体6が搬送面Lの高さ位
置でほぼ水平姿勢となるように、持ち上げ片47aによ
って支持体6全体が持ち上げられ、図9では、持ち上げ
片47aによって支持体6がさらに持ち上げられ、最上
段(i)の支持体6が搬送面Lの高さ位置でほぼ水平姿
勢となる。
【0066】このように、図6では、最下段(iv)の
支持体6がほぼ平行で、それよりも上の支持体6は全て
X2側が下がった傾斜姿勢であるが、図7,図8,図9
に示すように、保持ブラケット7が下降していくにした
がって、持ち上げ片47aによって支持体6が徐々に持
ち上げられ、それぞれ選択すべき支持体6が水平姿勢と
なっていく。以上から、図2に示すように、各支持体6
に保持されたディスクDのX2側の縁部の間隔が、支持
軸8の間隔hよりも狭く、各ディスクDがX2側の端部
で密集する傾斜状態であっても、いずれかの支持体6を
選択するときに、選択された支持体6が必ず水平姿勢と
なって搬送面Lに対向できるようになる。
【0067】図6に示すように、前記選択部材58に
は、長溝で形成された選択カム61が形成されており、
この選択カム61は、X方向に延びる水平部61aと、
X1方向に向けて下降する逃げ傾斜部61bとから構成
されている。また、水平部61aのX1側の端部では、
くさび形状の上方分割カム63と、下方分割カム62が
形成されている。前記のように、保持ブラケット7が上
下動して支持体6およびディスクDが選択されるとき、
図6ないし図9に示すように、選択された支持体6が搬
送面Lの位置でほぼ水平姿勢となるため、選択された支
持体6に固定された選択軸45も前記搬送面Lの高さ位
置となり、選択軸45が選択カム61の水平部61aに
対しX1側で同じ高さで対向する。よって図6に示す待
機位置(a)にある選択部材58がX1方向へ移動する
と、選択された支持体6の選択軸45が、水平部61a
内に確実に保持される。
【0068】図10と図11は、一例として上から3段
目(iii)の支持体6を選択する場合の支持体分割動
作を示している。図7に示すように、保持ブラケット7
の昇降動作で、上から3段目(iii)の支持体6が搬
送面Lの高さ位置に移動した後に、図1に示す切換え駆
動部Vの円板カム51の回転により、切換えアーム53
が反時計方向へ移動し、第1の切換え板57がX1方向
へ移動させられる。よって、第1の切換え板57に固定
されている選択部材58が、図10に示す選択位置
(b)に移動し、選択された支持体6に設けられた選択
軸45が選択カム61の水平部61aに保持される。そ
れよりも上側に位置する2段目(ii)の支持体6に設
けられた選択軸45は上方分割カム63により持ち上げ
られ、それよりも下の最下段(iv)の支持体6に設け
られた選択軸45は、下方分割カム62により下側へ回
動させられる。なおこのとき最下段(iv)の支持体6
は、持ち上げアーム47と一体の持ち上げ片47aで支
えられる。
【0069】図10に示すように、選択部材58が選択
位置(b)で停止したとき、選択された3段目(ii
i)の支持体6およびこれに保持されたディスクDの上
下に空間が形成される。これが図3の状態である。この
とき、移動ベース17およびディスク駆動ユニットII
がX1方向へ移動し、3段目(iii)の選択されたデ
ィスクDがディスク駆動ユニットIIのターンテーブル
12とクランパ16との間に位置するようになり、また
搬送手段IIIのアーム23aと23bが時計方向へ回
動して搬送位置に至り、また対向パッド26が搬送位
置に下降する。そして、搬送ローラ21と対向パッド
26で挟持されたディスクDがX2方向へ引き出され、
ディスクDの中心穴Daがターンテーブル12の中心に
一致する。
【0070】その後に、図1に示す円板カム51の回転
により、第1の切換え板57がさらにX1方向へ駆動さ
れ、選択部材58が図11に示す分割位置(c)に至っ
て停止する。このとき持ち上げアーム47が姿勢制御カ
ム59によってさらに反時計方向へ回動させられ、これ
に伴い最下段(iv)の支持体6が時計方向へ大きく回
動する。また選択されたディスクDが載っている3段目
(iii)の支持体6に設けられた選択軸45は、選択
カム61の逃げ傾斜部61b内に案内され、この支持体
6が時計方向へ大きく回動し、3段目(iii)の支持
体6がディスクDの下面から離れる。これが図4に示す
駆動状態であり、自由状態となったディスクDは、ター
ンテーブル12上にクランプされる。
【0071】(搬送手段IIIの構造および動作)図1
3(A)(B)は、搬送手段IIIおよびその切換え部
の構造を示すものであり、図1のXIII矢視の部分側
面図である。図13に示すように、上部シャーシ4の右
側板4aのX2側の先部には、円弧穴3fと3gが形成
されている。円弧穴3fは、前記搬送手段IIIのアー
ム23a、アーム23bの支持軸24a,24bを中心
とした所定半径の円弧に沿って形成されている。そして
前記一方のアーム23aに設けられた軸65が、円弧穴
3f内に移動可能に挿通されている。一方の円弧穴3g
は、搬送手段IIIに設けられたリンク28bを支持し
ている軸29bを中心とした所定半径の円弧軌跡に沿っ
て形成されている。なお、図13(A)では、搬送手段
IIIのうちのアーム23aおよび搬送ローラ21のみ
を示し、図13(B)では、対向パッド26およびリン
ク28a,28bのみを示している。
【0072】図1に示すように、前記切換え駆動部Vで
は、第2の切換え板71がX1−X2方向へ摺動自在に
支持されており、この第2の切換え板71は、円板カム
51に形成されたカム穴によりX1−X2方向へ駆動さ
れる。図13に示すように、この切換え板71には、く
の字形状の駆動長穴71aと、への字形状の駆動長穴7
1bが形成されており、アーム23aに設けられている
軸65は、駆動長穴71a内を通過して前記円弧穴3f
に挿入されており、前記リンク28bと対向パッド26
を連結している軸27bは、前記駆動長穴71b内を通
過して前記円弧穴3g内に挿入されている。
【0073】図13(A)(B)では、第2の切換え板
71がX2方向へ移動しており、第2の切換え板71の
駆動長穴71a、71bとで、軸65および軸27b
が、それぞれ円弧穴3fおよび3gの上端部まで持ち上
げられている。よって、アーム23a,23bが上方へ
回動して、図2に示すように、搬送ローラ21は、ディ
スク駆動ユニットIIの上方の待機位置に位置し、ま
た対向パッド26も持ち上げられて同じく図2に示す待
機位置に位置している。図3に示すディスク引き出し
動作に移行するときには、円板カム51により第2の切
換え板71がX1方向へ駆動され、図14で示す位置に
至る。
【0074】このとき、第2の切換え板71に形成され
た駆動長穴71aと71bとで、軸65と軸27bがX
1方向へ引かれる。そして、軸65と軸27bは、円弧
穴3fと3gに沿って移動する。その結果、搬送ローラ
21は搬送位置に至り、対向パッド26もリンク28
aと28bによって平行移動させられ、同じく搬送位置
に至る。搬送位置に至った搬送ローラ21は、ばね
の力でディスクDに弾圧され、ディスクDは搬送ローラ
21と対向パッド26とで挟持される。図4に示すディ
スク駆動状態に至るときには、第2の切換え板71が図
14に示す位置からX2方向へ少し戻され、アーム23
aとアーム23bの回動で、搬送ローラ21が待避位置
に移動し、このとき対向パッド26もわずかに上昇し
て待避位置に至る。
【0075】(ディスク駆動ユニットIIの移動および
クランプならびにロック動作)図15は、ディスク駆動
ユニットIIが待機位置にあるときの平面図、図16
はそのときの側面図、図17はディスク駆動ユニットI
Iが駆動位置に移動したときの平面図、図18はその
側面図、図19(A)(B)(C)は、ディスク駆動ユ
ニットIIが非クランプ状態のときの要素別の側面図、
図20(A)(B)(C)は、ディスク駆動ユニットI
Iでディスクがクランプされた状態を示す要素別の側面
図である。
【0076】図1に示したように、前記ディスク駆動ユ
ニットIIを搭載している移動ベース17は、下部シャ
ーシ3上にてX1−X2方向へ移動自在とされている
が、この移動ベース17には駆動係合ピン73が固定さ
れている。図1に示すように、上部シャーシ4の下面に
は、第3の切換え板72が設けられており、この第3の
切換え板72も、円板カム51に形成されたカム穴によ
りX1−X2方向へ駆動される。この第3の切換え板7
2の側部には駆動溝72aが形成されており、前記駆動
係合ピン73はこの駆動溝72aに常に嵌合している。
したがって、円板カム51に形成されたカム穴(または
カム溝)により、第3の切換え板72がX1−X2方向
へ駆動されるときに、この第3の切換え板72により移
動ベース17がX1−X2方向へ駆動され、これにより
移動ベース17に搭載されているディスク駆動ユニット
IIが、図2に示す待機位置と、図3ないし図5に示
す駆動位置との間を移動する。
【0077】図19(A)(B)(C)は、ディスク駆
動ユニットIIの構造をさらに詳しく示している。図1
と図2には、ターンテーブル12、スピンドルモータM
s、光ヘッド13などが搭載された駆動シャーシ11が
図示されているが、図19(A)に示すように、この駆
動シャーシ11の下端には支持軸81,81が固定され
ており、移動ベース17の底部に設けられたオイルダン
パーなどの弾性支持部材82,82に支持軸81,81
が支持され、駆動シャーシ11は、移動ベース17上で
弾性支持されている。
【0078】図1に示すように、ディスク駆動ユニット
IIの上方を覆う支持枠14の下面にはクランプ支持体
15が設けられ、図2に示すように、クランプ支持体1
5にクランパ16が支持されている。図19(C)は、
このクランプ支持体15の側面図を示しているが、クラ
ンパ16はクランプ支持体15に回転自在に支持されて
いるとともに、板ばね83によりターンテーブル12の
方向へ弾圧できるようになっている。この実施の形態で
は、クランプ支持体15とクランパ16などでクランプ
手段が構成されている。
【0079】図19(A)(B)に示すように、上記ク
ランプ支持体15の側面には摺動軸84,84が固定さ
れており、この摺動軸84,84は、駆動シャーシ11
の側板に形成されたZ方向に延びる長穴11a,11a
に摺動自在に挿入されている。よって、クランプ支持体
15は、駆動シャーシ11に対して昇降自在に支持され
ている。駆動シャーシ11の側板の内側には、クランプ
駆動部材85がX1−X2方向へのみ移動自在に支持さ
れている。このクランプ駆動部材85と、駆動シャーシ
11の上端のばね掛け部11bとの間にはクランプばね
86が掛けられており、このクランプばね86により、
クランプ駆動部材85は常にX2方向へ付勢されてい
る。図19(B)に示すように、クランプ駆動部材85
には、傾斜駆動穴85a,85aが形成されており、ク
ランプ支持体15に設けられた前記摺動軸84,84
は、この傾斜駆動穴85a,85a内に挿入されてい
る。よって、クランプ駆動部材85のX1−X2方向へ
の移動力により、クランプ支持体15が昇降させられ
る。
【0080】さらに、移動ベース17の底部には支持軸
87,87が固定されており、移動ベース17の底板上
に設けられたロック部材91が、前記支持軸87,87
に案内されて、移動ベース17上で、X1−X2へ摺動
自在に支持されている。このロック部材91の側板に
は、ロック溝91aと、これに連続する自由穴91bが
形成され、またその図示左側にはV字形状の押圧部91
cが形成されている。前記駆動シャーシ11の側面には
ロックピン88が設けられ、このロックピン88は、前
記ロック溝91aおよび自由穴91b内に挿入されてい
る。また、図19(B)に示すように、クランプ駆動部
材85にはピン89が固定されており、このピン89
は、前記押圧部91cによって押圧可能とされている。
この実施の形態では、前記ロックピン88、ピン89、
ロック部材91、ロック溝91a、押圧部91cによっ
てロック機構が構成されている。
【0081】次に、前記クランプ手段およびロック機構
を切換える切換手段(VI)について説明する。前記移
動ベース17の側板の内側には支持軸92により駆動ア
ーム93が回動自在に支持されている。この駆動アーム
93の下端は、連結ピン94により前記ロック部材91
に連結されており、この駆動アーム93の回動により、
ロック部材91がX1−X2方向へ駆動される。
【0082】駆動アーム93の上端には駆動ピン95が
設けられている。図1および図16に示すように、下部
シャーシ3の側板3bには、X1−X2方向に延びる案
内穴3hが形成されており、前記駆動ピン95はこの案
内穴3hに摺動自在に挿入されている。また、案内穴3
hのX1側の端部には、下方へ延びる円弧形状の回動穴
3iが連続して形成されている。
【0083】図1、図16に示すように、下部シャーシ
3の側板3bのX1側の端部には、伝達アーム96が軸
97により回動自在に支持されている。この伝達アーム
96の一方の腕部の先端には駆動溝96aが形成されて
おり、この駆動溝96aは、前記駆動アーム93に設け
られた駆動ピン95と嵌合可能となっている。また、伝
達アーム96の他方の腕部の先端には伝達溝96bが形
成されている。図1および図15に示すように、上部シ
ャーシ4のY2側の縁部には、駆動スライダ98がX1
−X2方向へ摺動自在に支持されており、この駆動スラ
イダ98は、連結ピン100により、前記切換えアーム
53の腕部53cの先端に連結されている。駆動スライ
ダ98の折り曲げ片98aには伝達ピン99が固定され
ており、この伝達ピン99が、前記伝達アーム96の伝
達溝96bに常に嵌合している。
【0084】図15、図16に示すように、移動ベース
17およびディスク駆動ユニットIIが待機位置に移
動しているとき、駆動アーム93に設けられた駆動ピン
95は案内穴3h内に位置している。このとき、図16
および図19(A)に示すように駆動アーム93は時計
方向へ回動しており、連結ピン94によりロック部材9
1がX1方向へ移動させられている。よって、ロック部
材91に形成されたロック溝91aのX2側端部に、駆
動シャーシ11に固定されたロックピン88が拘束され
ており、駆動シャーシ11は、移動ベース17上で動く
ことなく拘束される。またロック部材91に形成された
押圧部91cによって、クランプ駆動部材85に固定さ
れたピン89がX1方向へ押圧されており、クランプ駆
動部材85は、駆動シャーシ11に対してX1方向へ移
動している。よって、クランプ駆動部材85に形成され
た傾斜駆動穴85a,85aにより、摺動軸84,84
がZ1方向へ持ち上げられ、図19(C)に示すよう
に、クランプ支持体15が持ち上げられて、このクラン
プ支持体15に支持されたクランパ16がターンテーブ
ル12から上方へ離れている。
【0085】図15では、切換えアーム53が時計方向
へ回動させられており、このとき、この切換えアーム5
3により駆動される第1の切換え板57(図1参照)は
X2方向に移動しており、この第1の切換え板57に固
定された選択部材58が図6ないし図9に示す待機位置
(a)に位置している。これは図2の状態である。切換
えアーム53が時計方向へ回動しているため、切換えア
ーム53の腕部53cに連結された駆動スライダ98が
X1方向へ移動させられ、図16に示すように、伝達ア
ーム96は反時計方向へ移動させられている。
【0086】ディスク駆動状態に移行するときには、円
板カム51により切換えアーム53が図17に示すよう
に反時計方向へ駆動されて、第1の切換え板57がX1
方向へ移動させられ、選択部材58が図10の位置に至
り、図3に示すように選択されたディスクDが保持され
た支持体6の上下の支持体6が上下に分割される。この
とき、切換えアーム53に連結された駆動スライダ98
は図17と図18に示す位置に移動し、下部シャーシ3
の側板3bに支持された伝達アーム96は時計方向へ回
動させられる。
【0087】図3の状態で、移動ベース17およびディ
スク駆動ユニットIIがX1方向へ移動させられると、
移動ベース17に設けられた駆動アーム93の駆動ピン
95が、案内穴3hのX1側の終端に移動して、図18
に示すように、駆動ピン95が、伝達アーム96の駆動
溝96aに嵌合する。ディスク駆動状態に移行する際に
は、図17に示す姿勢から切換えアーム53がさらに反
時計方向へ回動し、これにより第1の切換え板57がX
1方向へ駆動されて、この第1の切換え板57に固定さ
れた選択部材58が図11に示す分割位置(c)に移動
し、選択されたディスクDを支持していた例えば3段目
(iii)の支持体6が下方へ回動する。
【0088】このとき、切換えアーム53の反時計方向
への回動により、駆動スライダ98がX2方向へ駆動さ
れ、図18で破線で示すように、伝達アーム96が時計
方向へ回動させられる。その結果、駆動アーム93に設
けられた駆動ピン95が、回動穴3i内を下方へ移動さ
せられ、駆動アーム93が反時計方向へ回動させられ
る。駆動アーム93が反時計方向へ回動させられると、
図20(A)に示すように、この駆動アーム93によ
り、移動ベース17上においてロック部材91がX2方
向へ駆動される。よって、駆動シャーシ11に設けられ
たロックピン88が、ロック部材91に形成されたロッ
ク溝91aから抜け出て自由穴91b内に位置するよう
になり、またロック部材91に設けられた押圧部91c
がピン89から離れる。よって、駆動シャーシ11は自
由状態となり、移動ベース17上においてオイルダンパ
ーなどの弾性支持部材82、82により弾性支持状態と
なる。
【0089】さらに押圧部91cがピン89からX2方
向へ離れると、このピン89が固定されているクランプ
駆動部材85がクランプばね86によりX2方向へ駆動
される。このとき、クランプ駆動部材85に形成された
傾斜駆動穴85a,85aにより、クランプ支持体15
が下降させられ、図20(C)に示すように、クランプ
支持体15に支持されたクランパ16とターンテーブル
12とで選択されたディスクDの中心穴Daがクランプ
される。よって図4に示した駆動状態では、駆動シャー
シ11が弾性支持部材82,82で支持され、例えば車
載用の場合に、車体振動が駆動シャーシ11に悪影響を
与えない状態で、ターンテーブル12によりディスクD
が駆動され、光ヘッド13により読取りまたは再生が行
なわれる。
【0090】次に、図1に示したように、移動ベース1
7には、規制部材33が支持されている。図15に示す
ように、この規制部材33にはアーム33aが一体に形
成されており、このアーム33aの基端部は、支持軸3
3bにより、前記移動ベース17の底板のY1側におい
て回動自在に支持されている。また下部シャーシ3の底
板3aには案内穴3jが形成されており、前記アーム3
3aから下方に延びる案内ピン33cが前記案内穴3j
内に挿入されている。よって、図1および図15に示す
ように、移動ベース17およびディスク駆動ユニットI
Iが待機位置に移動しているときには、アーム33a
が時計方向へ回動させられ、規制部材33が、ディスク
Dの外周部に対向し、前記のように各支持体6に支持さ
れているディスクDがX2方向へ抜け出るのが規制され
ている。
【0091】一方、移動ベース17およびディスク駆動
ユニットIIがX1方向へ移動して駆動位置に移動す
る際に、図17に示すように、案内ピン33cが案内穴
3jに案内された状態で、支持軸33bがX1方向へ移
動するため、移動ベース17上で、アーム33aが反時
計方向へ回動し、規制部材33がディスクDの側方へ移
動して、支持体6に支持されたディスクDがX2方向へ
引き出し可能となる。
【0092】
【発明の効果】以上のように本発明では、ディスク選択
などのために移動するディスク駆動ユニット内に、クラ
ンプ手段やロック機構を動作させるための駆動源および
この駆動源からの動力伝達機構を搭載する必要が無くな
るため、ディスク駆動ユニットを小型にでき、または軽
量化できる。よってディスク駆動ユニットを移動させる
ための駆動負荷を低減でき、またディスク駆動ユニット
を移動可能に支持する支持部の構造も簡単にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスク選択機能を有するディスク装
置の主要部を示す斜視図、
【図2】ディスク収納部が移動してディスクを選択する
動作を示す側面図、
【図3】選択されたディスクをディスク収納部から引き
出す動作を示す側面図、
【図4】選択されたディスクを駆動している状態を示す
側面図、
【図5】ディスクの挿入と排出動作を示す側面図、
【図6】最下段の支持体が選択された状態を示す部分拡
大側面図、
【図7】3段目の支持体が選択された状態を示す部分拡
大側面図、
【図8】2段目の支持体が選択された状態を示す部分拡
大側面図、
【図9】最上段の支持体が選択された状態を示す部分拡
大側面図、
【図10】3段目の支持体が選択され、隣接する支持体
が分割された状態を示す拡大側面図、
【図11】選択された支持体がディスクから離れた状態
を示す拡大側面図、
【図12】選択駆動手段を示す図1のXII矢視の背面
図、
【図13】(A)(B)は搬送手段の切換動作を示すも
のであり、図1のXIII矢視の部分拡大側面図、
【図14】搬送手段がディスク搬送位置に切換えられた
状態を示す部分拡大側面図、
【図15】ディスク駆動ユニットが待機位置にある状態
を示す平面図、
【図16】図15の側面図、
【図17】ディスク駆動ユニットが駆動位置に移動した
状態を示す平面図、
【図18】図17の側面図、
【図19】(A)(B)(C)は、非クランプ状態のデ
ィスク駆動ユニットを示す側面図、
【図20】(A)(B)(C)は、クランプ状態のディ
スク駆動ユニットを示す側面図、
【符号の説明】
I ディスク収納部 II ディスク駆動ユニット III 搬送手段 IV 選択駆動手段 V 切換え駆動部 VI 切換手段 D ディスク 1 筐体 2 挿入・排出口 3 下部シャーシ 4 上部シャーシ 6 ディスク支持体 7 保持ブラケット 8 支持体の回動支点となる支持軸 9 案内軸 15 クランプ支持体 16 クランパ 53 切換えアーム 57 第1の切換え板 58 選択部材 61 選択カム 82 弾性支持部材 91 ロック部材 93 駆動アーム(駆動部材) 96 伝達アーム(伝達部材)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ターンテーブル(12)とこのターンテ
    ーブルにディスク(D)の中心をクランプするクランプ
    手段とが搭載されたディスク駆動ユニット(II)、お
    よび、このディスク駆動ユニット(II)をディスク
    (D)のクランプが可能な駆動位置()へ移動させる
    駆動手段(72)が設けられたディスク装置において、
    前記ディスク駆動ユニット(II)が前記駆動位置
    ()に移動したときに、ディスク駆動ユニット(I
    I)の外部から前記クランプ手段に切換力を与えて前記
    クランプ手段をクランプ動作させる切換手段(VI)が
    設けられていることを特徴とするディスク装填装置。
  2. 【請求項2】 ディスク(D)が設置されるターンテー
    ブル(12)を有する駆動シャーシ(11)と、この駆
    動シャーシ(11)を弾性支持する弾性支持部材(8
    2)と、前記駆動シャーシ(11)をロックするロック
    機構と、が搭載されたディスク駆動ユニット(II)、
    および、このディスク駆動ユニット(II)をディスク
    (D)を駆動可能な駆動位置()へ移動させる駆動手
    段(72)が設けられたディスク装置において、前記デ
    ィスク駆動ユニット(II)が前記駆動位置()に移
    動したときに、ディスク駆動ユニット(II)の外部か
    ら前記ロック機構に切換力を与えてディスク駆動ユニッ
    ト(II)内での前記ロックを解除し、駆動シャーシ
    (11)を弾性支持状態とする切換手段(VI)が設け
    られていることを特徴とするディスク装填装置。
  3. 【請求項3】 複数枚のディスク(D)が収納されるデ
    ィスク収納部(I)が設けられ、このディスク収納部
    (I)がディスク並び方向へ移動し、またはディスク駆
    動ユニット(II)がディスク並び方向へ移動すること
    により複数枚のディスク(D)のいずれかが選択され、
    前記ディスク駆動ユニット(II)が選択されたディス
    ク(D)を駆動する駆動位置()へ移動したときに、
    前記切換手段(VI)による切換え動作が可能とされる
    請求項1または2記載のディスク装填装置。
  4. 【請求項4】 前記切換手段(VI)は、ディスク駆動
    ユニット(II)に設けられて切換え動作を行う駆動部
    材(93)と、ディスク駆動ユニット(II)外に設け
    られた伝達部材(96)とを有し、前記ディスク駆動ユ
    ニット(II)が駆動位置()に至ったときに、前記
    駆動部材(93)と伝達部材(96)とが動力伝達可能
    な状態に係合し、ディスク駆動ユニット(II)外に設
    けられた駆動源(Md)により前記伝達部材(96)と
    駆動部材(93)を介してディスク駆動ユニット(I
    I)に切換え力が与えられる請求項1ないし3のいずれ
    かに記載のディスク装填装置。
  5. 【請求項5】 前記動力源(Md)からディスク駆動ユ
    ニット(II)を移動させる前記駆動手段(72)に駆
    動力が与えられ、ディスク駆動ユニット(II)が駆動
    位置()へ移動した後に前記動力源(Md)の動力に
    より切換手段(VI)に前記切換え力が与えられる請求
    項4記載のディスク装填装置。
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