JPH118626A - 通信モードの識別方式 - Google Patents

通信モードの識別方式

Info

Publication number
JPH118626A
JPH118626A JP15864497A JP15864497A JPH118626A JP H118626 A JPH118626 A JP H118626A JP 15864497 A JP15864497 A JP 15864497A JP 15864497 A JP15864497 A JP 15864497A JP H118626 A JPH118626 A JP H118626A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voice
unit
communication device
message
audio
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15864497A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Shibata
健次 柴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP15864497A priority Critical patent/JPH118626A/ja
Publication of JPH118626A publication Critical patent/JPH118626A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 帯域圧縮や秘匿処理などの処理を伴って通
信する通信システムに関し、帯域圧縮方式や秘匿処理な
どの通信モードの識別方式を提供する。 【解決手段】 発信側の私設通信装置が通信モード
識別データを付加して送信し、発信側のATM交換機が
該通信モード識別データを識別して発信処理し、着信側
のATM交換機が該通信モード識別データを識別して着
信処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、帯域圧縮や秘匿処
理などの処理を伴って通信する通信システムにおける、
帯域圧縮方式や秘匿処理などの通信モードの識別方式に
関する。
【0002】ATM(Asynchronous Transfer Mode;非
同期転送モード)通信方式は、マルチメディア時代の通
信方式として期待され、コンピュータ間通信のような大
容量データ通信向けの通信システムが開発されている。
【0003】一方、最近のATMフォーラムの検討にも
見られるように、主としてプライベート・ネットワーク
を対象として、音声のような低速情報も統合してATM
化してゆく方向にある。
【0004】音声端末(電話機)を収容する構内交換機
及びTDM(時分割多重)装置(以降、音声端末を収容
する構内交換機及びTDM装置を総称して私設通信装置
と呼ぶことにする。)をATM網を介して相互通信(イ
ンタワークという。)する場合、回線の使用効率を上げ
るために音声帯域圧縮を行なうが、帯域圧縮方式自体に
複数の方式があり、しかも、無音状態(音声レベルが所
定のレベル以下の状態)ではセルを生成しない無音圧縮
技術を導入するか否かによる方式の差異がある。
【0005】従って、ATM網を構成する発信側のAT
M交換機は音声端末を収容している私設通信装置におい
て採用している帯域圧縮方式を識別して着信側のATM
交換機に通知し、着信側のATM交換機はその帯域圧縮
方式に沿った伸長処理をすることができなければならな
い。
【0006】又、帯域圧縮は音声情報のみならず、画像
情報に対しても適用される。特に、パソコン・テレビ会
議システムをはじめとするテレビ会議システムにおいて
は、システム・コストに対する要求上大幅な帯域圧縮が
必須である。
【0007】これらの場合にも、音声帯域圧縮同様、A
TM交換機には帯域圧縮方式の識別機能が必要である。
更に、秘匿処理を含む通信においても、ATM交換機に
は秘匿方式の識別機能が必要である。
【0008】このように、帯域圧縮方式や秘匿方式など
の通信モードの識別機能の実現が望まれている。
【0009】
【従来の技術】以降、一般的な説明では理解しにくいこ
とがあるので、音声帯域圧縮方式の識別方式を例にして
具体的に説明する。
【0010】図10は、私設通信ネットワークの概念図
である。図10において、101は特定の音声端末、1
02は該音声端末101とは異なる特定の音声端末であ
る。103は第一の私設通信装置(図では私設通信装置
#1と表示している。)で、該音声端末101を収容し
ているものとする。又、104は第二の私設通信装置
(図では私設通信装置#2と表示している。)で、該音
声端末102を収容しているものとする。
【0011】図10の私設通信ネットワークは、第一の
私設通信装置と第二の私設通信装置が固定的又は専用線
的に接続される場合を想定しているので、二の私設通信
装置における帯域圧縮方式には同一方式が選択され、な
んら問題は生じない。例えば、同一企業体内における私
設通信ネットワークの場合である。
【0012】図11は、ATMインタワークによる私設
通信ネットワークの概念図を示す図である。図11にお
いて、101は特定の音声端末、102は該音声端末1
01とは異なる特定の音声端末である。103は第一の
私設通信装置(図では私設通信装置#1と表示してい
る。)で、該音声端末101を収容しているものとす
る。又、104は第二の私設通信装置(図では私設通信
装置#2と表示している。)で、該音声端末102を収
容しているものとする。更に、105は第一のATM交
換機(図ではATM SW #1と表示している。)
で、第一の私設通信装置103を収容しているものとす
る。106は第二のATM交換機(図ではATM SW
#2と表示している。)で、第二の私設通信装置10
4を収容しているものとする。
【0013】さて、図11の形態の私設通信ネットワー
クでは、公衆網に備えられているATM交換機に、異な
る仕様の私設通信装置が接続されるケースが通常であ
る。例えば、第一の私設通信装置と第二の私設通信装置
とは異なる企業体に備えられていて、公衆網を通じて異
なる企業体の間で通信をするケースである。
【0014】即ち、この場合には、図11における二の
私設通信装置の仕様は異なる企業体によって独立に決定
されるので、同一の仕様である保証はない。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】従って、図11の形態
の私設通信ネットワークにおいては任意の私設通信装置
をATMインタワークすることが無条件ではできないと
いう問題が生ずる。
【0016】この問題を解決するためには、 全ての私設通信装置において音声帯域圧縮処理を行
なわない。 全ての私設通信装置において同一の音声帯域圧縮方
式を採用する。
【0017】 ATM交換機で一旦伸長処理をして、
所定の圧縮方式に変換して送出する。 などの手段が考えられる。
【0018】このうち、では公衆網に膨大な帯域が必
要になり、経済的に全く不利なシステムを構築しなけれ
ばならないことになる。又、無数にある企業体が、複数
国の複数のメーカーから私設通信装置を自由に調達して
使用する以上、は絶対に不可能である。もし国内の帯
域圧縮方式を統一するなら法的な規制が必要になり、必
ず国際的な経済摩擦を引き起こす。
【0019】更に、ではATM交換機で音声の伸長と
圧縮を行なう必要が生ずるために実質的なリンク数が増
加して通信品質の低下を免れることができない上に、公
衆網の経済性を損なうことになる。
【0020】本発明は、かかる問題点に鑑み、システム
・コストをセーブすると共に、通信品質の劣化を避ける
ことができる音声帯域圧縮方式の識別方式を提供するこ
とを目的とする。
【0021】更に、音声帯域圧縮に限らず、画像の帯域
圧縮や秘匿処理なども含めて、通信モードの識別方式を
提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】図1は、発信側ATM交
換機の原理構成図である。図1において、1は私設通信
装置を収容する私設通信装置収容部、2は該私設通信装
置収容部1から送られてくる音声信号に適用されている
帯域圧縮方式を検出する音声圧縮方式検出部、3は該音
声圧縮方式検出部2の検出結果に沿って音声圧縮方式を
切り替える音声圧縮方式切替部、4は該音声圧縮方式切
替部3の出力に帯域圧縮処理をする音声圧縮部、5は該
音声圧縮方式検出部2の指示を参照して音声圧縮方式を
選択した結果を着信側ATM交換機に通知する機能を具
備するATM回線処理部(S)である。尚、このSは発
信側を示すための符号である。
【0023】私設通信装置収容部1に収容される私設通
信装置は、音声信号と共に音声圧縮方式を適用している
か否かも含めた音声圧縮方式を識別するデータを送信し
てくる。
【0024】発信側ATM交換機に設けられる音声圧縮
方式検出部2は、該音声圧縮方式を識別するデータを解
析して私設通信装置が適用している音声圧縮方式を判定
し、判定結果を音声圧縮方式切替部3とATM回線処理
部(S)5に供給する。
【0025】該音声圧縮方式切替部3は、音声圧縮方式
を適用していない場合には受信した音声信号を音声圧縮
部4に送り、該音声圧縮部4は該音声信号に帯域圧縮処
理を施して、ATM回線処理部(S)5に供給する。
【0026】一方、音声圧縮方式を適用している場合に
は、該音声圧縮方式切替部3は受信した音声信号を直接
該ATM回線処理部(S)5に供給する。該ATM回線
処理部(S)5は、該音声圧縮方式検出部2が供給する
判定結果に沿って、該音声圧縮部4の出力と該音声圧縮
方式切替部3の出力との一方を選択すると共に、適用し
ている音声圧縮方式を識別するデータを付加処理して着
信側ATM交換機へと送出する。
【0027】従って、発信側ATM交換機は私設通信装
置が送ってくる音声圧縮方式を識別するデータによって
音声圧縮方式を判定することが可能になり、且つ、着信
側ATM交換機に対して適用している音声圧縮方式を通
知することができる。
【0028】図2は、着信側ATM交換機の原理構成図
を示す。図2において、6は発信側ATM交換機よりの
信号を受信処理するATM回線処理部(R)で、このR
は着信側を示す符号である。又、7は該ATM回線処理
部(R)6の出力から音声圧縮方式を検出する音声圧縮
方式検出部、8は該音声圧縮方式検出部7の指示に沿っ
て音声圧縮方式を切り替える音声圧縮方式切替部(着信
側であるから、実際には音声伸長方式を選択するのであ
るが、圧縮と伸長とは対をなす処理であるので、音声圧
縮方式切替部と命名している。)、9は該音声圧縮方式
切替部8の出力に伸長処理を施す第一の音声伸長部、9
aは該音声圧縮方式切替部8の出力に該第一の音声伸長
部とは異なる伸長処理を施す第二の音声伸長部である。
ここで、複数の音声伸長部を設けておくのは、公衆網を
構成するいずれのATM交換機との間でも通信できるよ
うに配慮しているからである。更に、10は該音声圧縮
方式検出部7の指示により、該第一の音声伸長部9と該
第二の音声伸長部9aの出力の一方を選択して着信側の
私設通信装置に送出する私設通信装置収容部である。
【0029】着信側ATM交換機に設けられるATM回
線処理部(R)6は、発信側ATM交換機が送ってくる
信号を受信処理する。音声圧縮方式検出部7は、該AT
M回線処理部(R)6の出力を解析して、音声圧縮方式
の適用の有無も含めて、適用されている音声圧縮方式を
判定し、判定信号を後続の音声圧縮方式切替部8と私設
通信装置収容部10に供給する。
【0030】該音声圧縮方式切替部8は、該音声圧縮方
式検出部7の判定結果に沿って、複数の音声伸長部の一
つを選択して、受信音声信号を供給する。複数の音声伸
長部は、供給される音声信号を伸長処理して、私設通信
装置収容部10に供給する。
【0031】該私設通信装置収容部10は、該音声圧縮
方式検出部7の判定出力に沿って複数の音声伸長部の出
力から一の出力を選択して着信側の私設通信装置に向け
て出力する。
【0032】従って、着信側ATM交換機は発信側AT
M交換機が送ってくる音声信号の音声圧縮方式を識別す
ることが可能で、着信側の私設通信装置に対して識別し
た音声圧縮方式に一致した伸長処理をした音声信号を送
出することが可能になる。
【0033】上記説明の如く、発信側の私設通信装置と
着信側の私設通信装置との間で音声帯域圧縮方式が統一
されていなくても、任意の発信側の私設通信装置と着信
側の私設通信装置との間で音声通信が可能になる。
【0034】同様なことは、画像の帯域圧縮、秘匿通信
においても実現できる。
【0035】
【発明の実施の形態】図3は、発信側ATM交換機の第
一の実施の形態である。図3において、1は私設通信装
置を収容する私設通信装置収容部である。21は該私設
通信装置収容部1から送られてくる音声信号に適用され
ている帯域圧縮方式を検出するために、私設通信装置か
ら送られてくる呼設定メッセージを解析するメッセージ
解析部、22は該メッセージ解析部21の解析結果に基
づいて音声圧縮方式を判定する音声圧縮方式判定部、2
3は該メッセージ解析部21の解析結果に基づいて着信
側ATM交換機に送る呼設定メッセージを生成するメッ
セージ生成部で、メッセージ解析部21、音声圧縮方式
判定部22及びメッセージ生成部23によって、図1に
おける音声圧縮方式検出部2を構成する。3は該音声圧
縮方式判定部22の検出結果に沿って音声圧縮方式を切
り替える音声圧縮方式切替部、4は該音声圧縮方式切替
部3の出力に帯域圧縮処理をする音声圧縮部、5は該音
声圧縮方式判定部22の指示を参照して音声圧縮方式を
選択すると共に、該メッセージ生成部23が供給する呼
設定メッセージを着信側ATM交換機に通知する機能を
具備するATM回線処理部(S)である。尚、このSは
発信側を示す符号である。
【0036】私設通信装置収容部1に収容される私設通
信装置は、音声信号と共に音声圧縮方式を適用している
か否かも含めた音声圧縮方式を識別するデータ、即ち呼
設定メッセージを送信してくる。
【0037】メッセージ解析部21は、該呼設定メッセ
ージを解析して、その解析結果を音声圧縮方式判定部2
2に渡すと共に、受信した音声信号を音声圧縮方式切替
部3に供給する。
【0038】音声圧縮方式判定部22は、該メッセージ
解析部21の解析結果に基づいて私設通信装置が適用し
ている音声圧縮方式を判定し、その判定結果を該音声圧
縮方式切替部3とATM回線処理部(S)5に供給す
る。
【0039】該音声圧縮方式切替部3は、該音声圧縮方
式判定部22の判定結果が音声圧縮方式を適用していな
いことを示す場合には受信した音声信号を音声圧縮部4
に送り、該音声圧縮部4は該音声信号に帯域圧縮処理を
施して、ATM回線処理部(S)5に供給する。
【0040】又、該音声圧縮方式判定部22の判定結果
が音声圧縮方式を適用していることを示す場合には、該
音声圧縮方式切替部3は受信した音声信号を直接該AT
M回線処理部(S)5に供給する。
【0041】一方、メッセージ生成部23は該メッセー
ジ解析部21の解析結果に基づいて、着信側ATM交換
機に送るべき呼設定メッセージを生成し、該呼設定メッ
セージを該ATM回線処理部(S)5に供給する。
【0042】該ATM回線処理部(S)5は、該音声圧
縮方式判定部22が供給する判定結果に沿って、該音声
圧縮部4の出力と該音声圧縮方式切替部3の出力との一
方を選択すると共に、該メッセージ生成部が供給する呼
設定メッセージを付加処理して着信側ATM交換機へと
送出する。
【0043】尚、音声圧縮部4の出力に適用されている
音声圧縮方式と、音声圧縮方式切替部3が直接ATM回
線処理部(S)に供給する出力に適用されている音声圧
縮方式は必ずしも同一でなくてもよい。
【0044】又、図3の構成では一の音声圧縮部が設け
られる場合を示しているが、複数の音声圧縮部が設けら
れていてもよい。その場合には、複数の音声圧縮部の出
力と音声圧縮方式切替部3の出力から一の出力を選択す
るためにATM回線処理部(S)5に供給される信号は
音声圧縮方式切替部3から供給されるようにしてもよ
い。
【0045】上記の如くして、発信側ATM交換機は私
設通信装置が送ってくる音声信号に適用されている音声
圧縮方式を識別する呼設定メッセージによって音声圧縮
方式を判定することが可能になり、且つ、着信側ATM
交換機に対して適用している音声圧縮方式を通知するこ
とができる。
【0046】図4は、着信側ATM交換機の第一の実施
の形態を示す。図4において、6は発信側ATM交換機
よりの信号を受信処理するATM回線処理部(R)であ
る。尚、このRは着信側を示す符号である。71は発信
側ATM交換機から送られてくる音声信号に適用されて
いる帯域圧縮方式を検出するために、発信側ATM交換
機から送られてくる呼設定メッセージを解析するメッセ
ージ解析部、72は該メッセージ解析部71の解析結果
に基づいて音声圧縮方式を判定する音声圧縮方式判定
部、73はメッセージ解析部71の解析結果に沿って着
信側私設通信装置に供給する呼設定メッセージを生成す
るメッセージ生成部で、メッセージ解析部71と音声圧
縮方式判定部72及びメッセージ生成部73によって、
図2における音声圧縮方式検出部7を構成する。8は該
音声圧縮方式判定部72の検出結果に沿って音声圧縮方
式を切り替える音声圧縮方式切替部、9は該音声圧縮方
式切替部8の出力に第一の帯域圧縮処理をする第一の音
声伸長部、9aは該音声圧縮方式切替部8の出力に第二
の帯域圧縮処理をする第二の音声伸長部、10は該音声
圧縮方式判定部72の指示を参照して該第一の音声伸長
部9の出力と該第二の音声伸長部9aの出力の一方を選
択すると共に、該メッセージ生成部73が生成する呼設
定メッセージを着信側私設通信装置に伝達する機能を具
備する私設通信装置収容部である。
【0047】発信側ATM交換機は、音声信号と共に音
声圧縮方式を適用しているか否かも含めた音声圧縮方式
を識別するデータ、即ち呼設定メッセージを送信してく
る。メッセージ解析部71は、該呼設定メッセージを解
析して、その解析結果を音声圧縮方式判定部72に渡す
と共に、受信した音声信号を音声圧縮方式切替部8に供
給する。
【0048】音声圧縮方式判定部72は、該メッセージ
解析部71の解析結果に基づいて発信側ATM交換機が
適用している音声圧縮方式を判定し、その判定結果を該
音声圧縮方式切替部8とATM回線処理部(S)10に
供給する。
【0049】メッセージ生成部は、メッセージ解析部7
1の解析結果に沿って着信側私設通信装置に供給する呼
設定メッセージを生成して私設通信装置収容部10に供
給する。
【0050】音声圧縮方式切替部8は、該音声圧縮方式
判定部22の判定結果が示す音声圧縮方式と同じ音声圧
縮方式で動作する音声圧縮部に受信した音声信号を送
り、該音声信号を受けた方の音声伸長部は該音声信号に
音声伸長処理を施して、私設通信装置収容部10に供給
する。
【0051】該私設通信装置収容部10は、該音声圧縮
方式判定部72が供給する判定結果に沿って、第一の音
声伸長部と第二の音声伸長部の一方を選択して着信側私
設通信装置へと送出すると共に、メッセージ生成部73
が供給する呼設定メッセージを私設通信装置に送出す
る。
【0052】尚、図4の構成では二の音声伸長部が設け
られる場合を示しているが、許容されるなら更に多数の
音声伸長部が設けられてもよい。上記の如くして、着信
側ATM交換機は発信側ATM交換機が送ってくる音声
圧縮方式を識別する呼設定メッセージによって音声圧縮
方式を判定することが可能になり、且つ、正しく音声伸
長処理をして着信側の私設通信装置に音声信号を供給す
ることができる。
【0053】ところで、上記においては着信側ATM交
換機において音声伸長処理をして着信側私設通信装置に
供給する場合を説明したが、音声伸長処理を着信側AT
M交換機で必ず行なう必要性はない。
【0054】即ち、着信側ATM交換機では音声圧縮方
式の解析と、着信側私設通信装置への呼設定メッセージ
の生成と、該呼設定メッセージを着信側私設通信装置へ
の伝達を行なうだけで、着信側私設通信装置において該
呼設定メッセージに沿って音声圧縮処理をしてもよい。
【0055】この場合には、図示は省略するが、着信側
ATM交換機にはATM回線収容部(R)、メッセージ
解析部、図3において説明したメッセージ生成部に類似
のメッセージ生成部及び私設通信装置収容部を設ければ
よい。
【0056】上記は、ATMインタワークによる私設通
信ネットワークにおける、音声帯域圧縮方式の識別方式
全体の説明である。以下、ATMインタワークによる私
設通信ネットワークにおいて使用される呼設定メッセー
ジについて説明する。
【0057】図7は、私設通信装置の呼設定メッセージ
の構成で、発信側の私設通信装置から送出される呼設定
メッセージを示す。呼設定メッセージは、1バイト(8
ビット)を単位としたデータによって構成される。それ
らのデータの長さは必要に応じて設定されるが、この設
定は本発明の本質とは無関係であるので、図7において
は、各々のデータの長さは原則的に1バイトであるかの
如く図示している。
【0058】プロトコル識別子は、この場合ATMプロ
トコルに基づく通信であることを示す。呼番号長は、呼
の識別をするための呼番号値の長さをバイト単位で表示
している。
【0059】1ビットのデータであるFは、通信の方向
を示すフラグで、例えば、0なら発呼側から着呼側への
通信であることを示し、1なら着呼側から発呼側への通
信であることを示す。
【0060】上記フラグに続いて呼番号値が示される。
メッセージ種別は、呼設定用のメッセージであるか、呼
切断用のメッセージであるか、或いは付加情報や状態表
示のためのメッセージであるかを示す。
【0061】次のメッセージ長は、以降に格納されるメ
ッセージの長さを規定する。そして、メッセージの中
に、着呼側の私設通信装置の番号、着呼側の私設通信装
置端末が収容している端末のサブアドレス、発呼側の私
設通信装置の番号、発呼側の私設通信装置が収容してい
る端末のサブアドレスなどが格納される。
【0062】ここまでが通常提要されている呼設定メッ
セージであるが、本発明の場合には、メッセージの拡張
を示すデータ(図7では11111111)が設定さ
れ、それ以降に拡張データが格納される。
【0063】情報要素内容長は、以降に付加されるデー
タの長さを規定する。音声圧縮方式識別子は、音声圧縮
方式の有無を示すデータである。音声圧縮方式種別は、
適用している音声圧縮方式自体を定義するデータであ
る。
【0064】私設通信装置から上記呼設定メッセージを
受信すると、発信側ATM交換機のメッセージ解析部
は、通常のメッセージ内容の解析をすると共に拡張のた
めのエスケープの確認をして、音声圧縮方式に関するデ
ータを抽出して音声圧縮方式判定部とATM回線処理部
(S)に供給する。
【0065】又、発信側ATM交換機のメッセージ生成
部は、着信側ATM交換機に送るべきATMの呼設定メ
ッセージを生成するが、これについてはATM交換機の
呼設定メッセージを説明した後で生成方法について記述
する。
【0066】図8は、ATM交換機の呼設定メッセージ
の構成で、発信側ATM交換機が着信側ATM交換機に
送る呼設定メッセージである。ATM交換機の呼設定メ
ッセージも、1バイト(8ビット)を単位としたデータ
によって構成される。それらのデータの長さは必要に応
じて設定されるが、この設定は本発明の本質とは無関係
であるので、図8においては、各々のデータの長さは原
則的に1バイトであるかの如く図示している。
【0067】プロトコル識別子は、この場合ATMプロ
トコルに基づく通信であることを示す。呼番号長は、呼
の識別をするための呼番号値の長さをバイト単位で表示
している。
【0068】1ビットのデータであるFは、通信の方向
を示すフラグで、例えば、0なら発呼側から着呼側への
通信であることを示し、1なら着呼側から発呼側への通
信であることを示す。
【0069】上記フラグに続いて呼番号値が示される。
メッセージ種別は、呼設定用のメッセージであるか、呼
切断用のメッセージであるか、或いは付加情報や状態表
示のためのメッセージであるかを示す。
【0070】次のメッセージ長は、以降に格納されるメ
ッセージの長さを規定する。そして、メッセージの中
に、AAL(ATMアダプテーション・レイヤ)を規定
するAALパラメタ、ピーク・セル・レートを規定する
AALトラフィック記述子、着呼側の私設通信装置の番
号、着呼側の私設通信装置が収容している端末のサブア
ドレス、発呼側の私設通信装置の番号、発呼側の私設通
信装置端末が収容している端末のサブアドレスなどが格
納される。
【0071】ここまでが通常適用されているATM交換
機の呼設定メッセージであるが、本発明の場合には、メ
ッセージの拡張を示すデータ(図8では1111111
1)が設定され、それ以降に拡張データが格納される。
【0072】情報要素内容長は、以下に付加されるデー
タの長さを規定する。音声圧縮方式識別子は、音声圧縮
方式の有無を示すデータである。音声圧縮方式種別は、
適用している音声圧縮方式自体を定義するデータであ
る。
【0073】発信側ATM交換機におけるメッセージ生
成部は、通常の呼設定メッセージに拡張のためのエスケ
ープと、それに続く音声圧縮方式識別子と音声圧縮方式
種別のデータを付加して、ATM交換機の呼設定メッセ
ージを生成する。
【0074】さて、発信側のATM交換機が送出する、
図8に示す呼設定メッセージを受信すると、着信側のA
TM交換機において前記メッセージ解析部が受信した呼
設定メッセージを解析するが、拡張のためのエスケープ
を確認して、それ以降に格納されているデータを音声圧
縮方式判定部に供給する点が本発明の特徴である。
【0075】音声圧縮方式判定部は、供給されたデータ
を解読して音声圧縮方式の有無と適用されている音声圧
縮方式の確認を行ない、その結果を音声圧縮方式判定部
と私設通信装置収容部に供給する。
【0076】又、着信側ATM交換機に設けられるメッ
セージ生成部は、私設通信装置に供給すべき呼設定メッ
セージを生成するが、図4の構成においては、着信側A
TM交換機において音声伸長処理されているので、音声
圧縮方式に関するデータを着信側の私設通信装置に供給
する必要はない。
【0077】従って、図4の構成においては、着信側A
TM交換機に設けられるメッセージ生成部においては、
図7の拡張のためのエスケープ以前のデータによって呼
設定メッセージを生成して、着信側の私設通信装置に送
出すればよい。
【0078】一方、図4の構成の説明に引き続いて説明
した、着信側ATM交換機において音声伸長処理を行な
わずに着信側私設通信装置に音声信号を渡す方式に適用
されるメッセージ生成部は、図7の拡張のためのエスケ
ープ以降のデータも呼設定メッセージに設定する機能を
必要とする。
【0079】ところで、私設通信装置が全て呼設定メッ
セージに音声圧縮方式に関するデータを付加する機能を
備えている場合には、上記の如く呼設定メッセージによ
って音声圧縮方式を識別することができるが、私設通信
装置によっては呼設定メッセージに音声圧縮方式を示す
データを付加する機能を備えていない場合もある。以下
に記載する発明は、私設通信装置が呼設定メッセージに
音声圧縮方式に関するデータを付加する機能を備えてい
ない場合にも音声圧縮方式の識別を可能とするものであ
る。
【0080】図5は、発信側ATM交換機の第二の実施
の形態である。図5において、1は私設通信装置を収容
する私設通信装置収容部である。21は該私設通信装置
収容部1から送られてくる音声信号に適用されている帯
域圧縮方式を検出するために、私設通信装置から送られ
てくる呼設定メッセージを解析するメッセージ解析部、
22aは該メッセージ解析部21の解析結果に基づいて
音声圧縮方式を判定する音声圧縮方式判定部、23は該
メッセージ解析部21の解析結果に基づいて着信側AT
M交換機に送る呼設定メッセージを生成するメッセージ
生成部、24は私設通信装置の音声圧縮方式を識別する
データを格納しているデータベースで、メッセージ解析
部21、音声圧縮方式判定部22a、メッセージ生成部
23及びデータベース24によって、図1における音声
圧縮方式検出部2を構成する。3は該音声圧縮方式判定
部22aの検出結果に沿って音声圧縮方式を切り替える
音声圧縮方式切替部、4は該音声圧縮方式切替部3の出
力に帯域圧縮処理をする音声圧縮部、5は該音声圧縮方
式判定部22aの指示を参照して音声圧縮方式を選択す
ると共に、該メッセージ生成部23が供給する呼設定メ
ッセージを着信側ATM交換機に通知する機能を具備す
るATM回線処理部(S)である。尚、このSは発信側
を示す符号である。
【0081】メッセージ解析部21は、受信信号から呼
設定メッセージを抽出して、その抽出結果を音声圧縮方
式判定部22に渡すと共に、受信した音声信号を音声圧
縮方式切替部3に供給する。
【0082】音声圧縮方式判定部22aは、該メッセー
ジ解析部21から受けた呼設定メッセージの内容を確認
し、呼設定メッセージに音声圧縮方式識別のデータが付
加されている場合には該呼設定メッセージから私設通信
装置が適用している音声圧縮方式を判定し、その判定結
果を該音声圧縮方式切替部3とATM回線処理部(S)
5に供給する。
【0083】一方、該メッセージ解析部21から受けた
呼設定メッセージに音声圧縮方式識別のデータが付加さ
れていない場合には、該音声圧縮方式判定部22aは該
データベース24を用いて発信側の私設通信装置が適用
している音声圧縮方式を判定し、その判定結果を該音声
圧縮方式切替部3とATM回線処理部(S)5に供給す
る。
【0084】該音声圧縮方式切替部3は、該音声圧縮方
式判定部22aの判定結果が音声圧縮方式を適用してい
ないことを示す場合には受信した音声信号を音声圧縮部
4に送り、該音声圧縮部4は該音声信号に帯域圧縮処理
を施して、ATM回線処理部(S)5に供給する。
【0085】又、該音声圧縮方式判定部22aの判定結
果が音声圧縮方式を適用していることを示す場合には、
該音声圧縮方式切替部3は受信した音声信号を直接該A
TM回線処理部(S)5に供給する。
【0086】一方、メッセージ生成部23は該メッセー
ジ解析部21の解析結果に基づいて、着信側ATM交換
機に送るべき呼設定メッセージを生成し、該呼設定メッ
セージを該ATM回線処理部(S)5に供給する。
【0087】該ATM回線処理部(S)5は、該音声圧
縮方式判定部22aが供給する判定結果に沿って、該音
声圧縮部4の出力と該音声圧縮方式切替部3の出力との
一方を選択すると共に、該メッセージ生成部23が供給
する呼設定メッセージを付加処理して着信側ATM交換
機へと送出する。
【0088】尚、音声圧縮部4の出力に適用されている
音声圧縮方式と、音声圧縮方式切替部3が直接ATM回
線処理部(S)5に供給する出力に適用されている音声
圧縮方式は必ずしも同一でなくてもよい。
【0089】又、図5の構成では一の音声圧縮部が設け
られる場合を示しているが、複数の音声圧縮部が設けら
れてもよい。その場合には、複数の音声圧縮部の出力と
音声圧縮方式切替部3の出力から一の出力を選択するた
めにATM回線処理部(S)5に供給される信号は音声
圧縮方式切替部3から供給されるようにしてもよい。
【0090】上記の如くして、発信側ATM交換機は私
設通信装置が送ってくる音声圧縮方式を識別する呼設定
メッセージによって音声圧縮方式を判定することが可能
になり、且つ、着信側ATM交換機に対して適用してい
る音声圧縮方式を通知することができる。
【0091】図6は、着信側ATM交換機の第二の実施
の形態を示す。図6において、6は発信側ATM交換機
よりの信号を受信処理するATM回線処理部(R)であ
る。尚、このRは着信側を示す符号である。71は発信
側ATM交換機から送られてくる音声信号に適用されて
いる帯域圧縮方式を検出するために、発信側ATM交換
機から送られてくる呼設定メッセージを解析するメッセ
ージ解析部、72aは該メッセージ解析部71の解析結
果に基づいて音声圧縮方式を判定する音声圧縮方式判定
部、73は該メッセージ解析部71が抽出した呼設定メ
ッセージから着信側私設通信装置に送る呼設定メッセー
ジに変換するメッセージ生成部、74は24は私設通信
装置の音声圧縮方式を識別するデータを格納しているデ
ータベースで、メッセージ解析部71、音声圧縮方式判
定部72a、メッセージ生成部73及びデータベース7
4によって、図2における音声圧縮方式検出部7を構成
する。8は該音声圧縮方式判定部72aの検出結果に沿
って音声圧縮方式を切り替える音声圧縮方式切替部、9
は該音声圧縮方式切替部8の出力に第一の帯域圧縮処理
をする第一の音声伸長部、9aは該音声圧縮方式切替部
8の出力に第二の帯域圧縮処理をする第二の音声伸長
部、10は該音声圧縮方式判定部72aの指示を参照し
て該第一の音声伸長部9の出力と該第二の音声伸長部9
aの出力の一方を選択すると共に、該メッセージ生成部
73が供給する呼設定メッセージを着信側私設通信装置
に通知する機能を具備する私設通信装置収容部である。
【0092】メッセージ解析部71は、受信した信号か
ら呼設定メッセージを抽出して、その抽出結果を音声圧
縮方式判定部72aに渡すと共に、受信した音声信号を
音声圧縮方式切替部8に供給する。
【0093】音声圧縮方式判定部72aは、該メッセー
ジ解析部71から受けた呼設定メッセージの内容を確認
し、呼設定メッセージに音声圧縮方式識別のデータが付
加されている場合には該呼設定メッセージから私設通信
装置が適用している音声圧縮方式を判定し、その判定結
果を該音声圧縮方式切替部8と私設通信装置収容部10
に供給する。
【0094】一方、該メッセージ解析部71から受けた
呼設定メッセージに音声圧縮方式識別のデータが付加さ
れていない場合には、該音声圧縮方式判定部72aは該
データベース74を用いて発信側の私設通信装置が適用
している音声圧縮方式を判定し、その判定結果を該音声
圧縮方式切替部8と私設通信装置収容部10に供給す
る。
【0095】該音声圧縮方式切替部8は、該音声圧縮方
式判定部72aの判定結果が示す音声圧縮方式と同じ音
声圧縮方式で動作する音声圧縮部に受信した音声信号を
送り、該音声信号を受けた方の音声伸長部は該音声信号
に音声伸長処理を施して、私設通信装置収容部10に供
給する。
【0096】一方、メッセージ生成部73は該メッセー
ジ解析部が抽出した呼設定メッセージから着信側の私設
通信装置に送るべき呼設定メッセージに変換し、該呼設
定メッセージを着信側の私設通信装置に供給する。
【0097】該私設通信装置収容部10は、該音声圧縮
方式判定部72aが供給する判定結果に沿って、第一の
音声伸長部と第二の音声伸長部の一方を選択すると共
に、該メッセージ生成部73が供給する呼設定メッセー
ジを付加処理して着信側私設通信装置へと送出する。
【0098】尚、図6の構成では二の音声伸長部が設け
られる場合を示しているが、許容されるなら更に多数の
音声伸長部が設けられてもよい。又、上記の構成におけ
るメッセージ生成部は、私設通信装置に対して音声圧縮
方式に関するデータを付加する必要はない。
【0099】ところで、この場合には、着信側ATM交
換機において音声伸長処理をして着信側私設通信装置に
供給するのが好ましい。何故なら、着信側ATM交換機
において音声伸長処理を行なわない場合には、私設通信
装置に対して音声圧縮方式を識別するデータを付加した
呼設定メッセージを送る必要があるが、私設通信装置に
おいて呼設定メッセージに音声圧縮方式を識別するデー
タを付加する機能が具備されていない場合には、音声圧
縮方式を識別するデータを付加して送出しても私設通信
装置側がそれを解析できないからである。
【0100】上記の如くして、着信側ATM交換機は発
信側ATM交換機が送ってくる音声圧縮方式を識別する
呼設定メッセージによって音声圧縮方式を判定すること
が可能になり、且つ、正しく音声伸長処理をして着信側
の私設通信装置に音声信号を供給することができる。
【0101】以上が、発信側ATM交換機と着信側AT
M交換機の第二の実施の形態における動作の全容であ
る。以下では、私設通信装置が適用している音声圧縮方
式を識別するためのデータベース(これを以降では「私
設通信装置の音声圧縮方式識別データベースと略記す
る。)と、それを用いた音声圧縮方式識別の動作を説明
する。
【0102】図9は、私設通信装置の音声圧縮方式識別
データベースの構成で、その最も基本的な格納内容を示
したものである。図9に示す如く、該データベースは私
設通信装置番号と音声圧縮方式識別子及び音声圧縮方式
種別によって構成されている。
【0103】その内、私設通信装置番号は、公衆網が収
容している私設通信装置を識別するものである。又、音
声圧縮方式識別子は、該加入者アドレスで指定される私
設通信装置が音声圧縮方式を適用しているか否かを示す
識別子である。例えば、0なら音声圧縮方式を適用して
いないことを示し、1なら音声圧縮方式を適用している
ことを示す。
【0104】音声圧縮方式種別は、該加入者アドレスで
指定される私設通信装置が適用している音声圧縮方式を
示す。音声圧縮方式としては複数の方式が存在しうるの
で、音声圧縮方式種別データは複数ビットで形成され
る。
【0105】次に、音声圧縮方式識別の動作を説明す
る。音声圧縮方式の識別は発信側ATM交換機の音声圧
縮方式判定部22aと着信側ATM交換機の音声圧縮方
式判定部72aとで行なうが、データベースを使用した
音声圧縮方式の判定はいずれにおいても同じであるの
で、ここでは、発信側ATM交換機における音声圧縮方
式判定部22aでの動作で代表させて説明する。
【0106】メッセージ解析部21から呼設定メッセー
ジを受けると、音声圧縮方式判定部22aは該呼設定メ
ッセージに拡張のためのエスケープがあるか否かを確認
する。
【0107】該呼設定メッセージに拡張のためのエスケ
ープがある場合は、発信側ATM交換機の第一の実施の
形態と着信側ATM交換機の第一の実施の形態において
説明した通りであるので、説明を省略する。
【0108】該呼設定メッセージに拡張のためのエスケ
ープがない場合には、該音声圧縮方式判定部22aは、
呼設定メッセージに格納されている発呼側の私設通信装
置の番号と着呼側の私設通信装置の番号と通信方向を示
すフラグを読み出す。
【0109】そして、フラグによって現在の通信の方向
を認識して、現在発信側になっている私設通信装置の番
号を特定する。私設通信装置の番号を特定した後、特定
された私設通信装置の番号をキーにデータベースから当
該私設通信装置が音声圧縮方式を適用しているか否か
と、音声圧縮方式を適用している場合にはいずれの方式
を適用しているかを読み出す。
【0110】そして、データベースから読み出した音声
圧縮方式識別のデータを音声圧縮方式切替部3とメッセ
ージ生成部23に供給する。以降の動作は、発信側AT
M交換機の第一の実施の形態において説明したのと全く
同じである。
【0111】又、着信側ATM交換機の音声圧縮方式判
定部の動作も、上記と全く同じである。上記の如くし
て、発信側ATM交換機は私設通信装置が呼設定メッセ
ージに音声圧縮方式を識別するデータを付加できない場
合にも、呼設定メッセージによって音声圧縮方式を判定
することが可能になり、且つ、着信側ATM交換機に対
して適用している音声圧縮方式を通知することができ
る。
【0112】尚、私設通信装置において呼設定メッセー
ジを生成する構成とその作用についてであるが、既に説
明したATM交換機における呼設定メッセージを生成す
る構成とその作用と極めて類似しているので、それに関
する記載は省略する。
【0113】さて、上記においては、一貫して呼設定メ
ッセージを用いて音声圧縮方式の識別を行なう技術を説
明した。しかし、音声圧縮方式を識別する具体的な手段
は呼設定メッセージを用いる手段に限定されない。例え
ば、私設通信装置がATMのセルに音声圧縮方式を識別
するデータを多重して送出し、発信側ATM交換機がセ
ルの内容から音声圧縮方式を識別して適宜処理し、又、
着信側ATM交換機に対してセルに音声圧縮方式識別の
データを多重して送出し、着信側ATM交換機が受信信
号から音声圧縮方式識別のデータを分離、識別して適宜
処理することも可能である。
【0114】この方式については図示を省略し、これ以
上の説明はしないが、それは、呼設定メッセージに音声
圧縮方式識別データを付加するのも、セルに音声圧縮方
式識別データを多重するのも本質的には差はない上に、
セルにデータを多重するのは周知の技術であるためであ
る。
【0115】しかも、セルに音声圧縮方式識別データを
多重することを基本とする方式においても、データベー
スを組み合わせることが当然可能である。以上の説明
で、本発明により音声圧縮方式の識別が確実にできるこ
とが理解されたと思う。このように通信のモードを識別
する必要が生ずるのは音声帯域圧縮だけではなく、画像
の帯域圧縮でもそういう必要性が生じうる。更に、秘匿
通信においても、秘匿方式に関するデータの付加が必要
になるが、これも本質的に本発明と同様な技術で実現す
ることができる。敢えて注記するならば、秘匿通信の場
合には秘匿方式に関するデータが容易には解読されない
ことが必要であるが、これは本発明の本質とは無関係で
あるので、記載を省略する。
【0116】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明により、公衆
網が私設通信装置が適用している音声圧縮方式を識別す
ることが可能になり、異なる仕様の私設通信装置間の通
信に対する制約が取り除かれる。
【0117】しかも、私設通信装置に音声圧縮方式識別
データを付加する機能が欠けていても、異なる仕様の私
設通信装置間の通信に対する制約が取り除かれる。更
に、音声通信のみならず、画像通信においても異なる仕
様の私設通信装置間の通信に柔軟性を持たせることがで
きる。又、秘匿処理を伴う通信においても秘匿方式の識
別が可能になる。
【0118】つまり、種々の通信ネットワークに対し
て、通信モードを識別する技術を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 発信側ATM交換機の原理構成図。
【図2】 着信側ATM交換機の原理構成図。
【図3】 発信側ATM交換機の第一の実施の形態。
【図4】 着信側ATM交換機の第一の実施の形態。
【図5】 発信側ATM交換機の第二の実施の形態。
【図6】 着信側ATM交換機の第二の実施の形態。
【図7】 私設通信装置の呼設定メッセージの構成。
【図8】 ATM交換機の呼設定メッセージの構成。
【図9】 私設通信装置の音声圧縮方式識別データベー
スの構成。
【図10】 私設通信ネットワークの概念図。
【図11】 ATMインタワークによる私設通信ネット
ワークの概念図。
【符号の説明】
1 私設通信装置収容部 2 音声圧縮方式検出部 3 音声圧縮方式切替部 4 音声圧縮部 5 ATM回線処理部(S) 6 ATM回線処理部(R) 7 音声圧縮方式検出部 8 音声圧縮方式切替部 9 第一の音声伸長部 9a 第二の音声伸長部 10 私設通信装置収容部 21 メッセージ解析部 22 音声圧縮方式判定部 22a 音声圧縮方式判定部 23 メッセージ生成部 24 データベース 71 メッセージ解析部 72 音声圧縮方式判定部 72a 音声圧縮方式判定部 73 メッセージ生成部 74 データベース 101 音声端末 102 音声端末 103 私設通信装置 104 私設通信装置 105 ATM交換機(ATM SW #1) 106 ATM交換機(ATM SW #2)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発信側の私設通信装置が通信モード識別
    データを付加して送信し、発信側のATM交換機が該通
    信モード識別データを識別して発信処理することを特徴
    とする通信モードの識別方式。
  2. 【請求項2】 発信側のATM交換機が通信モード識別
    データを付加して送信し、着信側のATM交換機が該通
    信モード識別データを識別して着信処理することを特徴
    とする通信モードの識別方式。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の通信モードの識別方式に
    おいて、 発信側のATM交換機が、私設通信装置が適用している
    通信モードを格納するデータベースを参照して通信モー
    ドを識別して発信処理することを特徴とする通信モード
    の識別方式。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の通信モードの識別方式に
    おいて、 着信側のATM交換機が、私設通信装置が適用している
    通信モードを格納するデータベースを参照して通信モー
    ドを識別して着信処理することを特徴とする通信モード
    の識別方式。
JP15864497A 1997-06-16 1997-06-16 通信モードの識別方式 Pending JPH118626A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15864497A JPH118626A (ja) 1997-06-16 1997-06-16 通信モードの識別方式

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15864497A JPH118626A (ja) 1997-06-16 1997-06-16 通信モードの識別方式

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH118626A true JPH118626A (ja) 1999-01-12

Family

ID=15676220

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15864497A Pending JPH118626A (ja) 1997-06-16 1997-06-16 通信モードの識別方式

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH118626A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009098933A1 (ja) 2008-02-04 2009-08-13 Sony Corporation 映像信号送信装置、映像信号送信方法、映像信号受信装置および映像信号受信方法
US8526494B2 (en) 1999-09-16 2013-09-03 Sony Corporation Information outputting apparatus, information reporting method and information signal supply route selecting method
JP2020136842A (ja) * 2019-02-18 2020-08-31 株式会社日立製作所 通信方法及び通信装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03191638A (ja) * 1989-12-21 1991-08-21 Toshiba Corp パケット通信におけるパケット再生方式
JPH07123132A (ja) * 1993-08-31 1995-05-12 Canon Inc 通信方法及び装置
JPH08307423A (ja) * 1995-05-08 1996-11-22 Fujitsu Ltd フォーマット変換通信方法及びフォーマット変換装置
JPH09326802A (ja) * 1996-06-05 1997-12-16 Nec Corp 音声信号中継装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03191638A (ja) * 1989-12-21 1991-08-21 Toshiba Corp パケット通信におけるパケット再生方式
JPH07123132A (ja) * 1993-08-31 1995-05-12 Canon Inc 通信方法及び装置
JPH08307423A (ja) * 1995-05-08 1996-11-22 Fujitsu Ltd フォーマット変換通信方法及びフォーマット変換装置
JPH09326802A (ja) * 1996-06-05 1997-12-16 Nec Corp 音声信号中継装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8526494B2 (en) 1999-09-16 2013-09-03 Sony Corporation Information outputting apparatus, information reporting method and information signal supply route selecting method
WO2009098933A1 (ja) 2008-02-04 2009-08-13 Sony Corporation 映像信号送信装置、映像信号送信方法、映像信号受信装置および映像信号受信方法
US8948254B2 (en) 2008-02-04 2015-02-03 Sony Corporation Video signal transmitting device, video signal transmitting method, video signal receiving device, and video signal receiving method
JP2020136842A (ja) * 2019-02-18 2020-08-31 株式会社日立製作所 通信方法及び通信装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0858240B1 (en) Cell assembly and multiplexing device, and demultiplexing device
US5703880A (en) Data communication method for communicating data having different frame formats and format conversion unit used for such a data communication method
JPH11331206A (ja) 網接続装置
JP2869034B2 (ja) 音声多段中継装置
JP3134808B2 (ja) フレームリレー伝送装置
JPH118626A (ja) 通信モードの識別方式
US6466546B1 (en) Communication apparatus for multiplexing and communicating a plurality of types of data, communication system, and control method therefor
JP3204081B2 (ja) 交換機におけるatmセル中継方式
JPH11215151A (ja) Atm音声帯域信号およびisdnディジタル信号の転送方式
US6512790B1 (en) Method, system and apparatus for transmitting coded telecommunication signals
JPH10341255A (ja) 音声パケット多重化装置
JP2001358690A (ja) ディジタル回線多重化装置
JPH11136710A (ja) セル伝送ネットワークにおける通信データのディジタル1リンク中継システム
JP4232924B2 (ja) 呼びをスイッチングする装置
JP3062059B2 (ja) Atmにおける圧縮音声中継交換方式
US20040213223A1 (en) "Communication apparatus"
JP3169828B2 (ja) 音声信号中継装置
JP3073274B2 (ja) Atm交換機におけるシグナリング処理方式
KR100428315B1 (ko) 에이티엠셀 송수신장치
JP2956825B2 (ja) 低速度音声を伝送するためのatm伝送方法および送受信装置
JP3469123B2 (ja) 音声伝送装置及び方法並びに音声帯域信号伝送システム
JP3765615B2 (ja) 音声伝送装置
JPH09252295A (ja) Isdn通信装置
KR20000045766A (ko) 에이 티 엠 통신단말의 인터페이스 장치
JPH0936876A (ja) Atm交換システムの無音圧縮方法

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030107